JPH1188998A - 3次元音像効果装置 - Google Patents

3次元音像効果装置

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JPH1188998A
JPH1188998A JP9237091A JP23709197A JPH1188998A JP H1188998 A JPH1188998 A JP H1188998A JP 9237091 A JP9237091 A JP 9237091A JP 23709197 A JP23709197 A JP 23709197A JP H1188998 A JPH1188998 A JP H1188998A
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JP9237091A
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English (en)
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Makoto Yamato
誠 大和
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Roland Corp
Original Assignee
Roland Corp
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Abstract

(57)【要約】 3次元音像効果装置 【課題】3次元音像定位における特殊効果を創り出す3
次元音像効果装置に関し、移動する音像にその音像を追
いかける彗星の尾のような音像を付加するという3次元
音像の移動に伴う特殊な効果を新たに提供することを目
的とする。 【解決手段】移動軌跡に沿って移動する主音像の各時刻
での音像位置を発生する第1の音像位置発生手段と、該
主音像を追いかけて移動する追尾音像の音像位置を発生
する第2の音像位置発生手段と、主音像の音像位置に基
づき3次元空間において該主音像を該移動軌跡に沿って
移動させる第1の音像定位手段と、追尾音像に対応して
設けられて追尾音像を該主音像を追いかけさせる第2の
音像定位手段と、追尾音像の運動パラメータに応じて当
該追尾音像に所定のエフェクト、例えば音量レベルの変
化などのエフェクトをかける効果付与手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は3次元音像定位にお
ける音像移動に伴う特殊な効果を創り出す3次元音像効
果装置に関するものである。
【0002】3次元音像定位においては、定位した音像
の位置を次々に移動させることで、3次元空間において
例えば歩いている人、走っている自動車や列車、飛んで
いる飛行機などの擬態音や各種楽音の特殊な効果を提供
できるようにしている。また、列車などのような長さの
あるものの移動等を3次元空間において表現するものと
して、例えば特開昭7−184300号公報に記載され
た音響効果装置なども知られている。
【0003】本発明は、かかる3次元音像定位におい
て、移動する音像にその音像を追いかけるいわば彗星の
尾のような音像を付加するという3次元音像の移動に伴
う特殊な効果を新たに提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段および作用】上述の課題を
解決するために、本発明に係る3次元音像効果装置は、
一つの形態として、3次元空間に設定された移動軌跡に
沿って移動する主音像の各時刻での音像位置データを逐
次に発生する第1の音像位置データ発生手段と、該主音
像をそれぞれ固有の遅れ時間を持って追いかけて移動す
る1以上の追尾音像の各音像位置データを、該移動軌跡
と該主音像の現在の音像位置とに基づいて逐次に発生す
る第2の音像位置データ発生手段と、該第1の音像位置
データ発生手段で逐次に発生する主音像の音像位置デー
タに基づき3次元空間において該主音像を該移動軌跡に
沿って移動するよう音像定位させる第1の音像定位手段
と、該1以上の追尾音像にそれぞれ対応して設けられた
1以上の第2の音像定位手段であって、該第2の音像位
置データ発生手段で逐次に発生する追尾音像の音像位置
データに基づき3次元空間において該1以上の追尾音像
を該主音像を追いかけるよう音像定位させるものと、所
定の追尾音像について当該追尾音像の運動パラメータと
しての移動速度と移動加速度の少なくとも一方に係わる
値に応じて当該追尾音像に所定のエフェクト、例えば音
量レベルの変化などのエフェクトをかける効果付与手段
とを備える。このように構成することで、第1の音像位
置データ発生手段が発生する音像位置データに基づい
て、第1の音像定位手段によって主音像を移動軌跡上で
時間経過とともに移動するよう音像定位させ、さらに該
第2の音像位置データ発生手段が発生する音像位置デー
タに基づいて追尾音像を音像定位させつつ逐次移動させ
る第2の音像定位手段とによって、この主音像を追いか
けて移動する追尾音像を次々に発生させることができ、
これにより移動する主音像を追いかけるいわば彗星の尾
のような追尾音像を創出することができる。さらに、こ
の追尾音像にかけるエフェクト(例えば音量レベルの変
化などのエフェクト)を当該追尾音像の運動パラメータ
としての移動速度と移動加速度の少なくとも一方に係わ
る値に応じて変えることで、例えば追尾音像が動いてい
るときにだけエフェクトをかけ、追尾音像が止まったと
きにはそのエフェクトを無くすことができ、このような
特殊な効果の付与により、効果的な音の演出を行える。
【0005】また、本発明に係る3次元音像効果装置
は、他の形態として、3次元空間に設定された移動軌跡
に沿って移動する主音像の各時刻での音像位置データを
逐次に発生する第1の音像位置データ発生手段と、該主
音像をそれぞれ固有の遅れ時間を持って追いかけて移動
する1以上の追尾音像の各音像位置データを、該移動軌
跡と該主音像の現在の音像位置とに基づいて逐次に発生
する第2の音像位置データ発生手段と、該第1の音像位
置データ発生手段で逐次に発生する主音像の音像位置デ
ータに基づき3次元空間において該主音像を該移動軌跡
に沿って移動するよう音像定位させる第1の音像定位手
段と、該1以上の追尾音像にそれぞれ対応して設けられ
た1以上の第2の音像定位手段であって、該第2の音像
位置データ発生手段で逐次に発生する追尾音像の音像位
置データに基づき3次元空間において該1以上の追尾音
像を該主音像を追いかけるよう音像定位させるものと、
該主音像に対応する音信号を発生し該第1の音像定位手
段に供給する第1の音源手段と、追尾音像に対応する音
信号を発生し該第2の音像定位手段それぞれに供給する
1以上の第2の音源手段と、所定の追尾音像について当
該追尾音像の移動速度と移動加速度の少なくとも一方に
係わる値に応じて当該追尾音像に対応する該第2の音源
手段のパラメータを制御する手段とを備える。このよう
に構成することで、第1の音像位置データ発生手段が発
生する音像位置データに基づいて、第1の音像定位手段
によって主音像を移動軌跡上で時間経過とともに移動す
るよう音像定位させ、さらに該第2の音像位置データ発
生手段が発生する音像位置データに基づいて追尾音像を
音像定位させつつ逐次移動させる第2の音像定位手段と
によって、この主音像を追いかけて移動する追尾音像を
次々に発生させることができ、これにより移動する主音
像を追いかけるいわば彗星の尾のような追尾音像を創出
することができる。さらに、この追尾音像を形成するた
めの第2の音源手段のパラメータを、当該追尾音像の運
動パラメータとしての移動速度と移動加速度の少なくと
も一方に係わる値に応じて変えることができ、例えば追
尾音像が動いているときにだけエフェクト(レベルやピ
ッチ、フィルタの特性などによるエフェクト)をかけ、
追尾音像が止まったときにはそのエフェクトを無くすこ
とができ、このような特殊な効果の付与により、効果的
な音の演出を行える。
【0006】上述の3次元音像効果装置においては、追
尾音像は移動軌跡の開始点において発生されるまでと移
動軌跡の最終点に到着した後は消音されるよう構成する
ことができる。これにより主音像が開始点で発生して動
き出すと順次に追尾音像が発生して主音像を追いかけ、
主音像が最終点に到達すると、その主音像に順次に吸い
込まれるようにして消滅していく追尾音像を演出でき、
これにより彗星の動きに応じて発生し消滅する彗星の尾
のような音を効果的に演出できる。
【0007】また、上述の3次元音像効果装置において
は、3次元空間に設定された移動軌跡を操作者が入力す
るための入力手段を更に備えるよう構成することができ
る。これにより、3次元空間における音像の移動軌跡を
操作者が自由に設定することができ、操作者が移動させ
んとする音の性質を考慮して効果的な移動軌跡を考えて
設定することで、一層効果的な音の演出が可能となる。
【0008】また、上述の3次元音像効果装置において
は、該第1、第2の音像位置データ発生手段は、3次元
空間に設定された移動軌跡に沿う各時刻の音像位置デー
タを記憶する記憶手段から音像位置データを読み出す手
段からなり、各追尾音像にそれぞれ固有の遅れ時間は、
主音像の音像位置データの読出し位置から読出し方向反
対側にそれぞれ所定間隔ずつ離れた位置から各追尾音像
の音像位置データを読み出すことで実現するよう構成す
ることができる。これにより、移動軌跡を記憶する記憶
手段(メモリ)とその読出し回路という簡単に構成で、
いわば彗星の尾のような音による特殊効果を簡単に実現
することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1には本発明に係る一実施例と
しての3次元音像効果装置が示される。図中、1は1チ
ャンネルのモノーラル信号としての音源信号を発生する
音源回路、2 1 〜2n は音源回路1からの音源信号が分
岐されてそれぞれ入力されるn個のエフェクタである。
このエフェクタ21 〜2n は後述のシーケンサ4から供
給されるパラメータ制御データに応じて、入力した音源
信号の振幅レベルを変化させたり各種のエフェクトを付
加し変化させることができる。
【0010】31 〜3n はエフェクタ21 〜2n をそれ
ぞれ経た音源信号がそれぞれ入力される3次元音像定位
装置(以下、単に音像ロケータと称する)である。これ
らの音像ロケータ31 〜3n は、後述のシーケンサ4か
ら供給される音像位置データ(音像座標データ)に応じ
て、エフェクタ側から入力された音源信号を音像定位す
るための左右2チャンネルの音像定位信号を生成して出
力する。音像位置データは、受聴位置に対する音像の水
平方向の角度であるアジマス、受聴位置に対する音像の
鉛直方向の角度であるエレベーション、受聴位置から音
像の位置までの距離であるディスタンスなどの座標デー
タからなる。音像ロケータ31 〜3n はこれらの音像位
置データをもとに音像の方向の定位やディスタンスの値
に応じた音のレベル、ディレイタイム、周波数特性の設
定を行う。
【0011】4はシーケンサであり、エフェクタ21
n にそのパラメータ制御データ、音像ロケータ31
n にその音像位置データをそれぞれ供給する。シーケ
ンサ4は、直線や円、自由曲線などの図形を入力するマ
ウスや数値を入力するキーボード等の入力手段を備えて
おり、この入力手段により、定位させんとする音像の3
次元空間における位置やその音像を移動させる移動軌跡
を入力することができる。図8にはこの移動軌跡の入力
の例が示される。図示するように、シーケンサ4に備え
られたディスプレイ装置の画面上に受聴者の位置Oを表
示し、この受聴者の位置Oを基準にして音像の移動軌跡
(図中に実線の矢印で示すもの)をマウス等で描くこと
で、移動軌跡の入力を行える。このシーケンサ4は音像
位置データを入力するための音像位置入力モードと、シ
ーケンサが演奏中(音像位置データ等を出力中のモー
ド)のプレイ中モードとを選択するモード選択手段を備
える。シーケンサ4は入力手段により入力された音像の
移動軌跡の音像位置データを所定の時間間隔(以下、単
位時間という)毎にサンプリングし、その入力された音
像位置データに基づいて前述のパラメータ制御データを
生成し、これら制御データおよび音像位置データを上記
単位時間毎の時間間隔でエフェクタ21 〜2nおよび音
像ロケータ31 〜3n に送信する。
【0012】5はミキサであり、音像ロケータ31 〜3
n からそれぞれ入力される左右2チャンネルの信号を各
々合成して左右2チャンネルの音像定位信号にして出力
する。この左右チャンネルの音像定位信号は図示しない
アンプを経由して左右のスピーカから放音される。
【0013】以下、図2〜図6のフローチャートを参照
して実施例装置の動作を説明する。これらのフローチャ
ートはシーケンサ4において行われる処理を示すもので
あり、図2はシーケンサ4を音像位置入力モードに設定
して音像の移動軌跡としての音像位置データを入力する
際の処理手順(送信データ生成ルーチン)、図3〜図6
はシーケンサ4をプレイ中モードに設定して3次元空間
において音像を移動させる演奏を行う際の処理手順を示
すものである。
【0014】まず、これらのフローチャートの処理を理
解しやすくするため、その説明に先立って、実施例装置
で実現される3次元空間における音像の移動に付与され
る特殊効果(音像の移動に伴い音に尾がついて流れてい
く効果)について図8を参照して説明する。図8におい
て、音像位置入力モードで音像の移動軌跡(図中に自由
曲線の矢印で示したもの)が既に入力されているものと
する。プレイ中モードでは、この移動軌跡の開始点から
音像の移動が開始される。移動開始時においては、図8
(イ)に示すように、主音像としての先頭音像(第1音
像)S1 がまず、開始点で発生されて移動軌跡に沿って
移動を開始する。これに続いて同じ開始点から追尾音像
としての第2音像S2 、第3音像S3 ・・・第n音像S
n がそれぞれ所定時間ずつ遅れて次々に発生されて先頭
音像S1 を追う形で移動軌跡に沿って移動を開始する。
【0015】図8(ロ)は上述の先頭音像S1 を複数の
音像S2 ・・・Sn が追って移動軌跡上を移動している
状態を示すものである。この移動にあたったは、先頭音
像S 1 に続く各音像S2 ・・・Sn はその移動の速度や
加速度に応じて音量レベルが変わったり音色を変わった
りするなどのエフェクトがかけられる。
【0016】図8(ハ)に示すように、先頭音像S1
移動軌跡の最終点(目標位置)に達すると、先頭音像S
1 はその最終点に停止して発音を続け、それに続く他の
音像S2 ・・・Sn は時間をおいて次々に最終点に達し
て停止し消音する。
【0017】以下、上記の特殊効果を実現するための実
施例装置の動作を説明する。まず、図2を参照して音像
位置データの入力処理を説明する。このルーチンはモー
ド選択手段により音像位置入力モードに設定されている
間にわたり実行され、音像位置入力モードが解除される
ことで終了する。このルーチンは入力手段で入力された
音像の入力位置(移動軌跡)を単位時間(前述した所定
時間)毎にサンプリングしてシーケンサ4に内蔵される
メモリ(図7に示すもの)に順次に書き込んでいくもの
である。以下、その動作を詳細に説明する。
【0018】シーケンサ4を音像位置入力モードとする
ことで、このルーチンがスタートされる。マウス等の入
力手段により、音像位置の時間経過に伴う移動を表す移
動軌跡データ(=音像位置データ)の入力があると(ス
テップA1)、この音像位置の時間経過に伴う移動を表
す移動軌跡データを取り込むための時計をスタートさせ
る(ステップA2)。以降、入力手段により継続して、
時間経過に伴い移動する移動軌跡データが入力されてい
くことになる。
【0019】まず、移動軌跡データを、図7に示すメモ
リの書込みポインタの示す位置に記録する(ステップA
3)。この書込みポインタは当初はメモリの移動軌跡デ
ータエリアの先頭アドレスに設定されている。次いで、
書込みポインタの値を一つ進める(ステップA4)。そ
して、シーケンサ4がまだ音像位置入力モードに設定さ
れているか否かを判定し(ステップA5)、まだ音像位
置入力モードであれば、次に記録する時刻を記録時刻レ
ジスタにセットする(ステップA6)。この記録時刻レ
ジスタは入力した移動軌跡データをサンプリングして記
録する時刻を格納するもので、移動軌跡データをメモリ
に書き込む毎に、記録時刻レジスタの値に単位時間を加
算することで、次の記録時刻に更新する。そしてステッ
プA2でスタートさせた時計から現在の時刻を得て(ス
テップA7)、この現在時刻が記録時刻レジスタにセッ
トされた次回の記録時刻に達したかを判定し(ステップ
A8)、達していれば、ステップA3に戻って、その記
録時刻でサンプリングした移動軌跡データを、新たな書
込みポインタの示すメモリの格納位置に書き込む。
【0020】かかる記録処理を音像位置入力モードの間
にわたり繰り返すことで、図7に示すメモリの移動軌跡
データエリアにシーケンシャルなアドレスで順次に、音
像の時間経過に伴う移動軌跡を表す移動軌跡データを書
き込んでいくことができる。そして、シーケンサ4で音
像位置入力モードが解除された場合には、時計をストッ
プして(ステップA9)、この送信データ生成ルーチン
を終了する。
【0021】次に、シーケンサ4がプレイ中モードに設
定された場合のシーケンサ4における処理手順(送信デ
ータの送信ルーチン)を図3〜図6のフローチャートを
参照して説明する。なおこの送信データは前述したパラ
メータ制御データと音像位置データである。
【0022】図3の送信ルーチンは、シーケンサ4から
各エフェクタ21 〜2n にパラメータ制御データ、各音
像ロケータ31 〜3n に音像位置データをそれぞれ生成
して送信するためのものである。この送信ルーチンはタ
イマ割込みルーチンであり、前述の送信データ生成ルー
チン(図2)における音像の移動軌跡をサンプリングす
るためのサンプリング間隔と同じ単位時間毎にタイマ割
込みによって起動され、それにより、この単位時間毎
に、生成されたデータがエフェクタ21 〜2n と音像ロ
ケータ31 〜3n に送信される。この結果、音像位置入
力モードで画面中において音像の移動軌跡を描いたとき
と同じ速度と時間経過で音像が受聴者Oの周辺を移動す
ることになる。
【0023】図3において、まず、シーケンサ4が演奏
中(音像の時間経過に伴う移動を表す移動軌跡データを
出力中)であること示すプレイ中モードか判定する(ス
テップB1)。プレイ中でない場合にはこの割込みルー
チンを終了する。プレイ中であった場合には、基準ポイ
ンタを一つ進める(ステップB2)。この基準ポインタ
は、図7に示す音像の移動軌跡データを格納した移動軌
跡データエリアの読出しアドレスを指すためのもので、
最初は移動軌跡データエリアの先頭アドレスを指してい
る。この基準ポインタは音像S1 〜Sn の各音像位置デ
ータを読み出すアドレスを指す読出しポインタRP1
RPn の基準となるものである。すなわち、音像移動軌
跡上での各音像S1 〜Sn の音像位置を決めるための基
準となるものである。このステップB2では、基準ポイ
ンタを進めると同時に、後述の移動フラグを「移動中」
に設定する。この移動フラグは基準ポインタが移動軌跡
データエリアの最終点(移動軌跡上の最終点に相当)ま
で進んで停止すると、それに伴って「停止」に設定され
る。
【0024】ここで、この基準ポインタと各音像S1
n の読出しポインタRP1 〜RP n との関係について
説明すると、先頭音像S1 の読出しポインタRP1 は基
準ポインタと一致している。他の音像S2 〜Sn の読出
しポインタRP2 〜RPn は基準ポインタの位置よりも
逐次に後になる(すなわち移動軌跡データエリアにおい
て基準ポインタよりも先頭アドレス側に戻るアドレスを
指すポインタになる)。このことは、読出しポインタの
「1」の値は前記単位時間に相当するので、先頭音像S
1 の読出しポインタRP1 は基準ポインタに対して遅れ
はないが、他の音像S2 〜Sn の読出しポインタRP2
〜RPn は基準ポインタに対して所定時間ずつ遅れ時間
があるということができる。この各読出しポインタRP
2 〜RP n の遅れ時間は各ポインタ毎に予め値が設定さ
れている。
【0025】基準ポインタを進めたら、処理する対象の
音像(オブジェクト)Sx を識別するインデックスxの
初期値を「1」に設定する(ステップB3)。すなわ
ち、まず先頭音像S1 の処理から開始する。本実施例で
は音像の数はn個であるから、このインデックスは1〜
nの間で設定されたものが処理の対象として有効にな
る。次いで、インデックスxの数が処理対象の音像(オ
ブジェクト)の数(本実施例ではn)を超えたか否かを
判定する(ステップB4)。超えていなければ、この時
刻において処理すべき対象の音像がまだ残っていること
を意味し、インデックスxの示す音像Sx の送信データ
(パラメータ制御データと音像位置データ)を生成して
対応するエフェクタ2x と音像ロケータ3x に送信す
る。
【0026】次いで、処理対象の音像Sx を識別するイ
ンデックスxの値を一つ進め(ステップB6)、同じ処
理(ステップB5)をインデックスxの値が音像の数
「n」を超えるまで繰り返す。超えていれば、この時刻
における処理対象の音像S1 〜Sn の処理が全て終了し
たので、このタイマ割込みルーチンを終了する。
【0027】次に、図4〜図6のフローチャートを参照
してこのステップB5の送信データの生成・送信処理の
詳細を説明する。図4のフローチャートは一つの音像S
x についての送信データの生成・送信処理の手順を示す
ものであり、図5はこの生成・送信処理における読出し
ポインタの計算ルーチン、図6はこの生成・送信処理に
おけるパラメータ制御データの生成・送信ルーチンを示
すものである。
【0028】図3のステップB5において図4の送信デ
ータの生成・送信処理ルーチンが起動されると、まず、
対象音像Sx (但し、x=1〜n)について送信データ
の生成を行うために、対象音像Sx の読出しポインタR
x を計算して設定する(ステップB51)。この対象
音像Sx の読出しポインタRPx は、対象音像Sx に係
わる移動軌跡上の音像位置データを内部メモリの移動軌
跡データエリアから読み出すためのものである。この読
出しポインタの計算ルーチンの詳細は後述する。そし
て、設定された読出しポインタRPx を用いて軌跡デー
タエリアから音像位置データを読み出し(ステップB5
2)、その読み出した音像位置データを、音像Sx に対
応する音像ロケータ3x に送信する。これにより音像ロ
ケータ3xはその音像位置データの指す位置に音像Sx
を音像定位させる。
【0029】次に、この音像Sx についての一つ前(す
なわち前回時刻)の音像位置データとの差を計算して、
音像Sx の移動速度を計算する(ステップB54)。こ
の一つ前の音像位置データは後述するようにレジスタに
保存されている。次いで、算出された差(すなわち音像
x の移動速度)をパラメータとして、エフェクタ2 x
のパラメータをコントロールするためのパラメータ制御
データに変換し、これをエフェクタ2x に送信する(ス
テップB55)。なお、この実施例では、エフェクタの
パラメータとしてエフェクタ2x の音量レベルを制御し
ている。このパラメータ制御データ変換ルーチンの詳細
は後述する。そして、音像Sx の現在の音像位置データ
を、一つ前の音像位置データとしてレジスタに保存する
(ステップB56)。
【0030】次に、上述のステップB51における読出
しポインタの計算ルーチンの詳細について図5を参照し
て説明する。この計算ルーチンがスタートすると、ま
ず、図3のステップB2で設定された移動フラグを参照
して、移動軌跡データエリアにおいて基準ポインタ(先
頭音像S1 の読出しポインタRP1 )が移動中か否かを
判定する(ステップB511)。
【0031】移動中であれば、次に、基準ポインタ(す
なわち先頭音像S1 の読出しパラメータRP1 )が移動
を開始した時刻(すなわち先頭音像S1 が移動軌跡上の
開始点から移動を開始した時刻)から、いま処理対象と
している音像Sx (の読出しポインタRPx )について
固有の所定の遅れ時間が既に経過したか否かを判定する
(ステップB512)。ここでいう所定の遅れ時間と
は、前述したように、基準ポインタ(=先頭音像S1
読み出しポインタRP1)と対象音像Sx の読出しポイ
ンタRPx との値の差である。よって、対象音像Sx
読出しポインタRPx が基準ポインタよりも所定の遅れ
時間以上経過していないとは、図7の移動軌跡データエ
リアにおいて、現在の基準ポインタの位置と先頭アドレ
スを指すポインタとの間に、いま注目している処理対象
の音像Sx の読出しポインタRPxがまだ設定されてい
ないことを意味している。
【0032】この判定処理は、前述の図8(イ)で説明
したように、移動軌跡の開始点から先頭音像S1 が移動
を開始し、それに続いて同じ開始点から第2音像S2
第3音像S3 ・・・第n音像Sn がそれぞれ所定時間ず
つ遅れて次々に発生されて先頭音像S1 を追う形で移動
軌跡に沿って移動を開始する動作を実現するためのもの
である。
【0033】上記判定の結果、所定の遅れ時間以上遅れ
ていなければ、対象音像Sx についての読出しポインタ
RPx の設定を行わずに、この読出しポインタの計算ル
ーチンを終了する。よって、対象音像Sx は移動軌跡上
の開始点においてまだ発生されないことになる。一方、
所定の遅れ時間以上遅れていれば、対象音像Sx は移動
軌跡上の開始点において発生された、または既に発生さ
れて移動を行っていることになるので、対象音像Sx
読出しポインタRPx を、基準ポインタで示される先頭
音像S1 の音像定位位置から所定の遅れ時間遅れた音像
定位位置を指す音像位置データを格納するメモリの場所
を示すものに設定する(ステップB513)。すなわ
ち、具体的には基準ポインタから所定のポインタ値だけ
小さい値に設定する。
【0034】一方、ステップB511の判定で、移動フ
ラグの状態に基づいて基準ポインタ(先頭音像S1 の読
出しポインタRP1 )が移動中でないと判定された場
合、これは先頭音像S1 が移動軌跡上の最終点に到達し
たことを意味している。したがって、この場合には、前
述の図8(ハ)で説明したように、先頭音像S1 が移動
軌跡の最終点(目標位置)に達すると、先頭音像S1
その最終点に停止し、それに続く他の音像S2 ・・・S
n も時間をおいて次々に最終点に達して停止する動作を
実現するために、対象音像Sx の読出しポインタRPx
が基準ポインタと一致したか否か(すなわち対象音像S
x が最終点に到達したか)を判定する(ステップB51
4)。一致していれば、処理対象の音像Sx の読出しポ
インタRP x を進める必要がないため、この計算ルーチ
ンを終了する。一致していなければ(すなわち対象音像
x がまだ最終点に到達していなければ)、その対象音
像S x の読出しポインタRPx を1単位時間分(すなわ
ち対象音像Sx について予め定められた値分)進め(ス
テップB515)、この計算ルーチンを終了する。
【0035】次に、ステップB55のパラメータ制御デ
ータ変換ルーチンの詳細について図6のフローチャート
を参照して説明する。まず、処理対象の音像Sx が第1
番目の先頭音像S1 か否かを判定する(ステップB55
1)。先頭音像S1 であれば、エフェクトの付与を行わ
ないので、このパラメータ制御変換ルーチンを終了す
る。一方、先頭音像S1 ではない、すなわち2番目以降
の音像S2 、S3 ・・・Sn のいずれかであると判定さ
れた場合には、その処理対象の音像Sx の出力レベル
(音量レベル)を、 出力レベル=音像位置の差×係数 の演算式により算出する(ステップB552)。この
「音像位置の差」は前述の図4におけるステップB54
で算出したもので、音像の移動速度に相当する。そし
て、この算出した出力レベルを、処理対象の音像Sx
対応するエフェクタ2 x に制御データとして送信する
(ステップB553)。なお、後述の図9のように、音
像定位の移動開始と終了時に滑らかにレベル変化させる
には、このステップB553において先のステップで算
出した出力レベルを積分処理し、その処理後のデータを
出力レベル制御情報として送信するようにすればよい。
よって、対象とする音像Sx が移動軌跡上を移動する速
度が速ければその音量が大きくなり、遅ければ音量が小
さくなり、音像Sx が移動軌跡途中で停止したり最終点
に到達して停止したりすれば消音されることになる。こ
の結果、基準となる先頭の音像S1 は、移動していない
時(例えば開始点や最終点または移動途中で停止した
時)にはエフェクトのかかっていない状態で音を発音し
ており、この先頭音源S 1 が移動を開始したらそれに続
いて逐次に音の尾が発生し、その音の尾は移動速度に応
じて音量レベルが変わるなどのエフェクトがかけられた
ものとなる。
【0036】図9には上記演算によって得られた各音像
1 〜Sn の音量レベルの時間的変化の例が示される。
図示するように、先頭音像S1 は移動軌跡上の開始点で
一定音量の音像として発生し、移動軌跡の移動途中でも
その一定音量を維持するとともに、最終点に到達した後
も一定音量を維持する。一方、先頭音像に続く音像、例
えば第2音像S2 は先頭音像S1 の発生から所定の遅れ
時間経過した後に発生し、移動軌跡上をある音量(第2
音像S2 の移動速度に比例した音量)を発して移動し、
最終点に到達するとその移動速度がゼロとなることで消
音する。
【0037】本発明の実施にあたったは種々の変形形態
が可能である。例えば上述の実施例では、先頭音像を追
いかけていく2番目以降の音像Sx (x=2〜n)は、
それらの移動速度vn に応じて音量レベルLn が変化す
るようにした。すなわち、x番目の音像Sx の音量レベ
ルLn は、 Ln =f(vn ) で求めたが、これを音像Sx の移動速度vn に代えて移
動加速度αn に応じて変化するようにしてもよい。すな
わち、x番目の音像Sx の音量レベルLn を、 Ln =f(αn ) で求めるようにしてもよい。また、音像Sx の音量レベ
ルを変化させることに代えて、エフェクタにおける他の
エフェクトのパラメータEn 、例えばモジュレーショ
ン、テンポ、コーラスやピッチシフト、ディレイ効果、
音色などを変化させるものであってもよい。すなわち、 En =f(vn ) あるいは En =f(αn ) などとしてもよい。
【0038】また、上述の実施例では、複数の音像S1
〜Sn は、音源回路1からの単一の音源信号に基づいて
生成され、各エフェクタ21 〜2n によって2番目以降
の音像S2 〜Sn を先頭音源S1 とは少し異なる音にし
ていたが、本発明はこれに限られるものではなく、例え
ば図10に示すように、単一の音源回路1に代えて、複
数の音源11 〜1n を設け、各音源11 〜1n 内にエフ
ェクタを内蔵させて各音源11 〜1n 毎に少し異なる音
(音量レベルも含めて)を発生するように構成にすれ
ば、前述の実施例と同様な効果を得ることができる。あ
るいは、各音源1 1 〜1n の音信号を形成するためのパ
ラメータ(レベルやピッチ、フィルタの特性など)を制
御するようにしても同様の効果を得ることができる。
【0039】また、上述の実施例では、先頭の音像S1
を基準として、それを複数の音像S 2 〜Sn が追いかけ
るようにしたが、本発明はこれに限られるものではな
く、例えば2番目の音像S2 を基準としてこの音像S2
を移動軌跡上で一定音量等で移動させ、3番目以降の音
像S3 〜Sn は上述の実施例と同様にこの音像S2 を追
いかけ、一方、第1番目の音像S1 はこの2番目の音像
2 にいわば先駆けて移動するような感じにすることも
可能である。また、基準となる音像の尾となる音像は、
実施例のような移動軌跡上を忠実に移動するものに限ら
れず、例えば尾となる各音像の音像位置データの値に周
期的な揺らぎを与えることで、尾が揺れているような感
じを演出することもできる。
【0040】また、上述の実施例では、追尾音像として
の2番目以降の音像S2 〜Sn に対して全て同じ効果
(速度または加速度に応じて音量レベルを変化させる効
果)を付与するようにしたが、もちろん、各音像毎にか
ける効果の種類を変えるようにしてもよいし、例えば最
後の音像について先頭の音像と同様にその速度や加速度
に関係なく常に発音されているものにするなども可能で
ある。。
【0041】以下、本発明による音像の移動に伴い音に
尾がついて流れていく効果を適用して、音の演出効果を
出す適用例を列挙しておく。
【0042】(1)基準となる音像として自動車の音を
用いる。この自動車音は複数の構成音で構成され、この
複数の構成音としてはエンジンの回転音、タイヤの路面
との摩擦音、車体の風切り音などを用いる。そして、 音像(自動車)の移動加速度に応じてエンジンの回転
音(アクセル音)を変化させ、加速度が増加したときに
はエンジン回転音のみ上げてエンジンをふかした音にす
る。 音像(自動車)の移動速度に応じて走行音(摩擦音や
風切り音)のみ速度に比例した音(音程を速度の関数と
する)にする。
【0043】(2)基準となる音像として歩く靴音を用
いる。すなわち、靴音を発生させる音源とそのタイミン
グを制御するシーケンサで構成される場合、音像の移動
速度に応じてシーケンサのテンポ(ピッチ)を変化させ
る。
【0044】(3)基準となる音像として昆虫の飛行音
を用いる。昆虫の飛行音を矩形波などから合成すると
き、周波数と音量レベルの変調度合い(モジュレーショ
ン)を、音像の移動速度に応じて変化させる。
【0045】(4)音像の加速度がある値以上になった
ときに衝撃音を発生させる。これにより例えば、ジェッ
ト機が音速を超えたときに衝撃音が発生するような態様
を模擬する。
【0046】(5)楽音などにかけるコーラスやピッチ
シフトなどの効果を音像の移動速度に応じて変化させ
る。 (6)楽音などにかけるディレイ効果を音像の移動速度
に応じて変化させる。 (7)移動速度に応じて音像の音色を選択的に変化させ
る。
【0047】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、3次元音像定位において、移動する音像にその音像
を追いかけるいわば彗星の尾のような音像を付加すると
いう3次元音像の移動に伴う特殊な効果を新たに提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例としての3次元音像効果
装置を示す図である。
【図2】実施例装置において音像の移動軌跡を入力する
ための処理手順を示すフローチャートである。
【図3】実施例装置において送信データを送信するため
の送信ルーチンの処理手順の概略を示すフローチャート
である。
【図4】図3の送信ルーチンにおける送信データの生成
・送信処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】図4の送信データ生成・送信ルーチンにおける
読出しパラメータの計算ルーチンを示すフローチャート
である。
【図6】図4の送信データ生成・送信ルーチンにおける
パラメータ制御データの生成・送信ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図7】実施例装置における移動軌跡データを格納する
メモリの移動軌跡データエリアを示す図である。
【図8】実施例装置における3次元空間での音像の移動
の様子を説明するための図である。
【図9】実施例装置における各音像の音量レベルの時間
的変化の例を示す図である。
【図10】本発明の他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1、11 〜1n 音源回路 21 〜2n エフェクタ 31 〜3n 音像ロケータ 4 シーケンサ 5 ミキサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04S 7/00 G10K 15/00 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3次元空間に設定された移動軌跡に沿って
    移動する主音像の各時刻での音像位置データを逐次に発
    生する第1の音像位置データ発生手段と、 該主音像をそれぞれ固有の遅れ時間を持って追いかけて
    移動する1以上の追尾音像の各音像位置データを、該移
    動軌跡と該主音像の現在の音像位置とに基づいて逐次に
    発生する第2の音像位置データ発生手段と、 該第1の音像位置データ発生手段で逐次に発生する主音
    像の音像位置データに基づき3次元空間において該主音
    像を該移動軌跡に沿って移動するよう音像定位させる第
    1の音像定位手段と、 該1以上の追尾音像にそれぞれ対応して設けられた1以
    上の第2の音像定位手段であって、該第2の音像位置デ
    ータ発生手段で逐次に発生する追尾音像の音像位置デー
    タに基づき3次元空間において該1以上の追尾音像を該
    主音像を追いかけるよう音像定位させるものと、 所定の追尾音像について当該追尾音像の移動速度と移動
    加速度の少なくとも一方に係わる値に応じて当該追尾音
    像に所定のエフェクトをかける効果付与手段とを備えた
    3次元音像効果装置。
  2. 【請求項2】3次元空間に設定された移動軌跡に沿って
    移動する主音像の各時刻での音像位置データを逐次に発
    生する第1の音像位置データ発生手段と、 該主音像をそれぞれ固有の遅れ時間を持って追いかけて
    移動する1以上の追尾音像の各音像位置データを、該移
    動軌跡と該主音像の現在の音像位置とに基づいて逐次に
    発生する第2の音像位置データ発生手段と、 該第1の音像位置データ発生手段で逐次に発生する主音
    像の音像位置データに基づき3次元空間において該主音
    像を該移動軌跡に沿って移動するよう音像定位させる第
    1の音像定位手段と、 該1以上の追尾音像にそれぞれ対応して設けられた1以
    上の第2の音像定位手段であって、該第2の音像位置デ
    ータ発生手段で逐次に発生する追尾音像の音像位置デー
    タに基づき3次元空間において該1以上の追尾音像を該
    主音像を追いかけるよう音像定位させるものと、 該主音像に対応する音信号を発生し該第1の音像定位手
    段に供給する第1の音源手段と、 追尾音像に対応する音信号を発生し該第2の音像定位手
    段それぞれに供給する1以上の第2の音源手段と、 所定の追尾音像について当該追尾音像の移動速度と移動
    加速度の少なくとも一方に係わる値に応じて当該追尾音
    像に対応する該第2の音源手段のパラメータを制御する
    手段とを備えた3次元音像効果装置。
  3. 【請求項3】該追尾音像は移動軌跡の開始点において発
    生されるまでと移動軌跡の最終点に到着した後は消音さ
    れるよう構成された請求項1または2記載の3次元音像
    効果装置。
  4. 【請求項4】3次元空間に設定された移動軌跡を操作者
    が入力するための入力手段を更に備えた請求項1、2ま
    たは3記載の3次元音像効果装置。
  5. 【請求項5】該第1、第2の音像位置データ発生手段
    は、3次元空間に設定された移動軌跡に沿う各時刻の音
    像位置データを記憶する記憶手段から音像位置データを
    読み出す手段からなり、各追尾音像にそれぞれ固有の遅
    れ時間は、主音像の音像位置データの読出し位置から読
    出し方向反対側にそれぞれ所定間隔ずつ離れた位置から
    各追尾音像の音像位置データを読み出すことで実現する
    よう構成した請求項1〜4のいずれかに記載の3次元音
    像効果装置。
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