JPH0736448A - 音像定位装置 - Google Patents

音像定位装置

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JPH0736448A
JPH0736448A JP5156700A JP15670093A JPH0736448A JP H0736448 A JPH0736448 A JP H0736448A JP 5156700 A JP5156700 A JP 5156700A JP 15670093 A JP15670093 A JP 15670093A JP H0736448 A JPH0736448 A JP H0736448A
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JP5156700A
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Makoto Yamato
誠 大和
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Roland Corp
Original Assignee
Roland Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、入力された第1の楽音信号を、三
次元空間上の所定の音像定位位置に音像が定位された第
2の楽音信号に変換して出力する音像定位装置に関し、
音像定位の設定,変更を容易とする。 【構成】 音像の移動前後の位置と、拍に同期した移動
速度とを表わす音像設定パラメータを設定し、設定され
た音像設定パラメータに基づいて、拍に同期した複数の
各時刻の音像定位位置を表わす各音像定位パラメータか
らなる音像定位パラメータ群を求めて記憶しておき、所
定のトリガ信号の入力を起点として、記憶された各音像
定位パラメータを対応する各時刻に読み出して音像定位
を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力された第1の楽音
信号を、三次元空間上の所定の音像定位位置に音像が定
位された第2の楽音信号に変換して出力する音像定位装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】三次元空間の、聴者を中心とした所定方
向に音像を定位させる音像定位装置が知られており(特
開平4−30700号参照)、この方向のみ定位させる
音像定位装置に、床からの反射音等を組み合わせること
により、方向のほか距離をも定位させる音像定位装置も
考えられている(特願平4−180931号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この音像定位装置にお
いて、ユーザ側で音像の移動を自由に行なうことができ
るようにするにはどのように構成すればよいかが問題と
なる。例えば各単位時間あたりの音像の移動位置を記憶
しておくメモリに、オフラインで1つずつその音像定位
位置をプログラムしていく方法が考えられるが、ユーザ
側にこのような面倒なことを実行させるのはほとんど不
可能である。また、音像設定用のレバーを備えておき、
曲の演奏に合わせてユーザがそのレバーを操作すること
により音像定位位置を設定することも考えられるが、レ
バー操作を誤まった場合、もう一度最初からやり直す必
要を生じることになる。また、何らかの方法で音像定位
位置やその移動をうまく設定できたとしても、その後、
曲のテンポを変更した場合に、曲の演奏と音像定位位置
とがずれてしまうことになる。
【0004】本発明は、上記事情に鑑み、音像定位の設
定,変更が容易な音像定位装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、入力された第1の楽音信号を、三次元空間上の所
定の音像定位位置に音像が定位された第2の楽音信号に
変換して出力する音像定位装置において、 (1)音像の移動前後の位置と、拍に同期した移動速度
とを表わす音像設定パラメータを設定する設定手段 (2)上記設定手段により設定された音像設定パラメー
タに基づいて、拍に同期した複数の各時刻の音像定位位
置を表わす各音像定位パラメータを順次生成する演算手
段 (3)上記第1の楽音信号を、上記演算手段により順次
生成された各音像定位パラメータが表わす各音像定位位
置に音像が順次定位された第2の楽音信号に変換する音
像定位手段を備えたことを特徴とする音像定位装置であ
る。
【0006】また本発明は、生成された音像パラメータ
を一旦記憶するように構成してもよい。すなわち、その
ように構成された本発明は、入力された第1の楽音信号
を、三次元空間上の所定の音像定位位置に音像が定位さ
れた第2の楽音信号に変換して出力する音像定位装置に
おいて、 (1)音像の移動前後の位置と、拍に同期した移動速度
とを表わす音像設定パラメータを設定する設定手段 (2)上記設定手段により設定された音像設定パラメー
タに基づいて、拍に同期した複数の各時刻の音像定位位
置を表わす各音像定位パラメータからなる音像定位パラ
メータ群を求める演算手段 (3)上記演算手段で求められた音像定位パラメータ群
を記憶する記憶手段 (4)所定のトリガ信号の入力を起点として、上記記憶
手段に記憶された各音像定位パラメータを対応する各時
刻に読み出す読出手段 (5)上記第1の楽音信号を、上記読出手段により読み
出された各音像定位パラメータが表わす各音像定位位置
に音像が順次定位された第2の楽音信号に変換する音像
定位手段を備えたことを特徴とする音像定位装置であ
る。
【0007】ここで、上記設定手段は、例えば装置本体
に取り付けられたスイッチ等によりマニュアルで設定す
るものであってもよいが、それに限られず、例えばMI
DI信号等で構成された音像設定パラメータを外部から
受信するインターフェースであってもよい。また、上記
記憶手段を、複数の音像設定パラメータのそれぞれに基
づいて求められた複数の音像パラメータ群を記憶するよ
うに構成しておき、記憶された複数の音像パラメータ群
のうちの任意の一群を読み出して音像の設定ないし移動
を行なうように構成してもよい。
【0008】また、上記トリガ信号を、単なるトリガ信
号としてだけではなく、上記記憶手段に記憶された複数
の音像定位パラメータ群のいずれかを選択するかを表わ
す情報を含む信号として構成すると、1つの信号により
所望の音像定位パラメータ群が選択されるとともにその
選択された音像定位パラメータ群に基づく音像定位が開
始されることになる。
【0009】尚、上記本発明において、上記「音像設定
パラメータ」は、音像の移動前後の位置と、拍に同期し
た移動速度とを表わすものであるが、これら移動前後の
位置や移動速度を直接的に表わすものである必要はな
く、結果的に移動前後の位置や移動速度が定まるもので
あれば十分である。例えば移動前の初期位置と、移動方
向と、移動速度とを表わすものであってもよく、音像の
定位位置とその位置に音像を停止させておく拍数を表わ
すものであってもよい。また、上記「移動速度」は直線
的な速度に限られるものではなく、例えば回転速度のよ
うなものも含まれる概念である。
【0010】
【作用】本発明の音像定位装置は、上記音像移動パラメ
ータ、即ち例えば4拍で音像が一周する等、拍に同期し
た移動速度を設定するものであるため、曲のテンポが変
更されてもそれに追随した速度で音像が移動し、音像の
移動と曲の演奏とがちぐはぐになることが防止される。
【0011】また、上記設定手段では、音像移動パラメ
ータ、即ち音像の移動前後の位置と拍に対応した移動速
度が指定され、装置内部の演算手段では、その指定され
た音像移動パラメータが、各時刻の音像定位位置を表わ
す音像定位パラメータ群に展開されるため、その指定が
非常に簡単になる。また、上記のようにして展開された
音像定位パラメータ群を複数記憶しておいて必要なとき
に所望の音像定位パラメータ群を読み出してそれに応じ
た音像定位を行なうように構成すると、その都度音像移
動パラメータを入力する必要がなく、一旦記憶した音像
定位パラメータ群を何度も読み出して音像定位させるこ
とができる。
【0012】さらに、上記音像定位パラメータを例えば
MIDIのイクスクルーシブコマンドで設定するように
構成し、複数記憶した音像定位パラメータ群のうちのど
の音像定位パラメータ群に基づいた音像定位を実行する
かという情報を例えばMIDIのノートイベントと対応
させ、そのノートイベントの入力により音像定位パラメ
ータ群の選択とその音像定位パラメータ群の起動、即ち
その音像定位パラメータ群に基づいた音像定位の開始と
を兼用させることにより、例えば外部に接続したキーボ
ード等からの音像移動パラメータの入力、曲の演奏中に
おける音像定位の操作が容易となる。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。図1
は、本発明の音像定位装置の一実施例である立体音像装
置13を含む、「三次元音像定位感及び移動感創造シス
テム」の構成例を示した図である。MIDIシーケンサ
ー11は、専用の、あるいはパーソナルコンピュータを
用いた、MIDI信号を順次出力するシーケンサーであ
り、このMIDIシーケンサー11から、立体音像装置
13に向けて、通信手段12を介して音像の初期位置,
初期方位,移動速度,移動距離等、音像の移動前後の位
置とその間の移動速度とを表わすパラメータ設定メッセ
ージ(本発明にいう音像移動パラメータ)がMIDIの
イクスクルーシブコマンドにより予め入力される。その
後MIDIシーケンサー11からはMIDI音源15に
向けて楽曲データが送られ、MIDI音源15ではその
楽曲データに基づくモノーラルの音声(本発明にいう第
1の楽音信号)が発生されて立体音像装置13に入力さ
れる。立体音像装置13ではそのモノーラルの音声入力
に合わせて、MIDIシーケンサー11からMIDIの
ノートイベントで定義された移動シーケンス番号(本発
明にいう、音像定位パラメータ群のいずれかを選択する
情報を含んだトリガ信号)が入力され、またMIDIク
ロックも入力される。すると立体音像装置13では、M
IDI音源15から入力されたモノーラルの音声に移動
シーケンス番号で指定された音像定位や音像移動が付与
され、そのような音像が付与された立体音声(本発明に
いう第2の楽音信号)を音響装置14に向けて出力す
る。音響装置14は図示しないアンプやスピーカ等から
構成されており音像が付与された立体音声を入力してそ
のような音像の楽音を放音する。
【0014】図2は、図1にブロックで示す立体音像装
置の概略構成を示したブロック図である。この立体音像
装置には、メモリ20,CPU21、および立体音像定
位手段22が備えられており、通信手段を介してパラメ
ータ設定メッセージが入力されると、CPU21ではそ
のパラメータ設定メッセージに対応した、各時刻毎の音
像定位位置を示すシーケンスデータ(本発明にいう音像
定位パラメータ群)が生成され、メモリ20に格納され
る。このパラメータ設定メッセージは複数のものが入力
され、それに応じてメモリ20には複数のシーケンスデ
ータが記憶される。
【0015】演奏が開始されると、MIDI音源15
(図1参照)から音像定位のないモノーラルの音声が立
体音像定位手段22に入力される。またそれとともにM
IDIシーケンサー11からは通信手段を介してMID
Iクロックが入力され、必要に応じて移動シーケンス番
号が入力される。するとCPU21ではその入力された
移動シーケンス番号に対応したシーケンスデータをメモ
リ20から順次読み出してそのシーケンスデータが表わ
す音像定位位置情報を立体音像定位手段22に送る。す
ると立体音像定位手段22では、入力されたモノーラル
の音声を、入力された位置情報が表わす位置に音像定位
された立体音声に変換して出力する。この立体音像定位
手段22においてどのようにして音像を定位させるかに
ついては、本発明の主題ではなく、かつ前述した特開平
4−30700号公報、特願平4−180931号に詳
述されているためここではその説明は省略する。
【0016】以下、CPU21で実行されるフローにつ
いて説明する。図3は、メモリ20内に設定される各種
レジスタ、およびシーケンスデータ格納領域の内部構造
を示した図、図4は、メモリ20内の#1〜#nのシー
ケンスデータ格納領域を示した図、図5は、メモリ20
内に設定される他のレジスタを示した図、図6は、メモ
リ20内に設定されるパラメータバッファを示した図で
ある。各レジスタ等の作用については、必要に応じてそ
の都度説明する。また、以下では簡単のため、レジスタ
等そのものとそのレジスタ等に格納された内容とを区別
せずに同一の符号を用いる。
【0017】図7は、メインルーチンのフローチャー
ト、図8は、MIDIメッセージが入力されたことをト
リガとして起動される割込み処理ルーチンのフローチャ
ート、図9は、図7に‘パラメータ設定プロセス’と示
されたサブルーチンのフローチャートである。通信手段
を経由して入力されるMIDI信号のうち、本実施例に
おいて必要とされるものは、MIDIクロック、トリガ
信号を兼用したシーケンス番号、シーケンス設定メッセ
ージである。シーケンス番号は、ノートイベントメッセ
ージとして入力され、シーケンス設定メッセージはイク
スクルーシブメッセージとして入力される。
【0018】MIDI信号が入力されると、図8に示す
割込み処理ルーチンが起動され、入力されたMIDI信
号がMIDIクロックであるか(ステップ8_1)、シ
ーケンス番号であるか(ステップ8_2)、あるいはシ
ーケンス設定メッセージであるか(ステップ8_3)が
判定される。入力されたMIDI信号がそれらのいずれ
でもない場合は何もせずにそのまま終了する。
【0019】MIDIクロックが入力されるとステップ
8_1のあとステップ8_4に進み、図3に示すカウン
タ101がインクリメントされる。ここでシーケンス設
定メッセージが入力されたものとする。このときには、
ステップ8_3の後ステップ8_5に進み、入力された
シーケンス設定メッセージが図6に示すパラメータバッ
ファ201に格納される。このシーケンス設定メッセー
ジは、図6に示すように、音像の初期位置を指示するパ
ラメータと、移動速度を指示するパラメータと、インタ
ーバルカウンタと、移動量を指示するパラメータと、移
動ノート番号から構成されている。
【0020】初期位置を指示するパラメータは、水平方
向の角度(Azimuth)と上下方向の角度(Ele
vation)と距離(Distance)から構成さ
れており、ここでは一例として、Azimuth=0
[deg],Elevation=0[deg],Di
stance=100[cm]を指示するパラメータが
入力されたものとする。
【0021】また移動速度を指示するパラメータも同様
に、水平方向の角速度(Azimuth)、上下方向の
角速度(Elevation)、および遠近方向の移動
速度(Distance)から構成されており、ここで
は一例としてAzimuth=30[deg/bea
t],Elevation=0[deg],Dista
nce=0[cm]を指示するパラメータが入力された
ものとする。ここではAzimuth=30[deg/
beat]に示されるように、拍(beat)に同期し
た移動角度30[deg]が指示されている。
【0022】さらに、移動量を指示するパラメータも、
水平方向の角度移動量(Azimuth)と上下方向の
角度移動量(Elevation)と、遠近方向の移動
量(Distance)から構成されており、ここでは
一例としてAzimuth=360[deg],Ele
vation=0[deg],Distance=0
[cm]を指示するパラメータが入力されたものとす
る。
【0023】インターバルカウントは、いくつのMID
Iクロック毎に音像を移動させるかを指示するものであ
り、ここではMIDIクロック数として‘2’が指定さ
れている。また起動ノート番号は、そのノート番号が入
力されたときに図6に示すシーケンス設定メッセージに
対応した音像の移動が行なわれるように、そのシーケン
ス設定メッセージを特定するノート番号を示しており、
ここでは一例として起動ノート番号60が指定されてい
るものとする。
【0024】即ち、図6の右側に示すシーケンス設定メ
ッセージは、初期位置(0[deg],0[deg],
100[cm])から、拍に同期した移動速度(30
[deg/beat],0[deg],0[cm])
で、移動量(360[deg],0[deg],0[c
m])だけ移動させること、音像定位の更新は2MID
Iクロック毎に行なうこと、及びその音像移動はノート
番号‘60’が入力されたことをトリガとして行なうこ
とを指示している。尚このシーケンス設定メッセージの
音像の移動を平易に説明すると、正面水平の100cm
離れた初期位置から1拍につき30°の回転速度で10
0cmの距離を保ったまま水平方向に一周させることを
意味している。
【0025】図8に示す割込み処理ルーチンのステップ
8_5おにいて、図6に示すパラメータバッファ201
にシーケンス設定メッセージが格納されると、ステップ
8_6に進み、パラメータバッファ201にシーケンス
設定メッセージが格納されたことを示すために、図5に
示す更新前カウンタ(Renewal Counte
r)202がインクリメントされる。
【0026】上記のようにして、図8に示す割り込み処
理ルーチンでパラメータバッファ201にシーケンス設
定メッセージが格納された後、図7に示すメインルーチ
ンの実行に戻ると、そのメインルーチンのステップ7_
1において、図5に示す更新前タウンタ(Renewa
l Counter)202と更新後カウンタ(Ren
ewed Counter)203とが比較される。更
新前カウンタ202は、前述したとおり図8に示す割込
み処理ルーチンのステップ8_6でインクリメントさ
れ、更新後カウンタ203には、後述するパラメータ設
定プロセス(ステップ7_2)のサブルーチン内で更新
前カウンタ202の内容がコピーされる。すなわち更新
前カウンタ202>更新後タウンタ203のときは、図
6に示すパラメータバッファ201に新たなシーケンス
設定メッセージが格納されており、これに基づく新たな
シーケンスデータを生成すべきことを示しており、一方
更新前カウンタ202=更新後カウンタ203のとき
は、パラメータバッファ201には新たなシーケンス設
定メッセージは入力されていないことを示している。
【0027】図6に示すパラメータバッファ201に新
たなシーケンス設定メッセージが入力され、ステップ8
_6で更新前カウンタ202がインクリメントされ、そ
の後メインルーチンが動作すると、ステップ7_1を経
由した後ステップ7_2に進み、図9に示すサブルーチ
ンが実行される。そのサブルーチンでは、ステップ9_
1において、前述したように更新前カウンタ202の内
容が更新後カウンタ203にコピーされ、その後、ステ
ップ9_2において、図3に示すシーケンスデータが作
成され、メモリ111(図4参照)に入力される。その
シーケンスデータは、図3に示すように、インターバル
カウント(図6参照)毎に生成された水平角度106,
垂直角度107,距離108からなる、音像定位位置を
示す位置データにより構成されている。すなわち、ここ
では、図6に示すインターバルカウント‘2’毎、即
ち、MIDIクロック数0,2,4,6,…が図3に示
すインターバルカウント105に格納され、MIDIク
ロック数‘0’が格納されたイベント番号#1のインタ
ーバルカウント105に対応する位置データ106,1
07,108としては、図6に示す初期位置が格納され
る。またMIDIクロック数‘2’が格納されたイベン
ト番号#2のインターバルカウント105に対応する位
置データとしては、この音像移動のシーケンスデータが
起動されてから2MIDIクロック経過した時点におけ
る音像位置が計算されて格納される。以下同様にしてM
IDIクロック数4,6,8,…毎の音像位置が計算さ
れて格納される。
【0028】図4は、メモリ111に、上記のようなシ
ーケンスデータがn個格納されることを表わしている。
上記のようにしてシーケンス設定データが入力される毎
にシーケンスデータが生成され図1に示すメモリ111
に格納される。次にシーケン番号を表わすMIDI信号
が入力されたものとする。このMIDI信号の入力によ
り図8に示す割込み処理ルーチンが起動され、ステップ
8_2の後ステップ8_7に進む。ステップ8_7では
入力されたシーケンス番号が図3に示すシーケンス番号
レジスタ112に格納され、次にステップ8_8に進ん
で図3に示すシーケンススタートトリガフラグ103が
セットされる。
【0029】その後図7に示すメインルーチンが動作
し、そのステップ7_3でシーケンススタートトリガフ
ラグ103がセットされていることが認識されると、ス
テップ7_4に進み、図3のシーケンス番号レジスタ1
12が参照され、そこに格納されたシーケンス番号に対
応するシーケンスデータの格納アドレスが図4に示すシ
ーケンスポインタ110にセットされる。その後ステッ
プ7_5ではシーケンススタートトリガフラグ103が
リセットされ、ステップ7_6でシーケンス実行中フラ
グ104がセットされ、ステップ7_7では、シーケン
ス実行の起点を示すために、カウンタ101の内容が現
在カウンタ102にコピーされ、ステップ7_8で1組
のシーケンスデータ内のアドレスを指示するイベントポ
インタ109(図3参照)がリセットされてそのシーケ
ンスデータの先頭を指標し、ステップ7_9デハそのイ
ベントポインタ109が指し示すイベントのインターバ
ルカウント105の内容が現在カウンタ102に加算さ
れる。
【0030】その後ステップ7_10に進み、カウンタ
101の内容と現在カウンタ102の内容が比較され
る。ここで、カウンタ101の値は、図7に示すメイン
ルーチンが上述のように動作している間にも、MIDI
クロックが入力される毎に、図8に示す割込み処理ルー
チンのステップ8_4でインクリメントされ続けてい
る。
【0031】ステップ7_10でカウンタ101≧現在
カウンタ102であると判定されると、これは音像定位
位置を更新すべきタイミングであることを意味し、ステ
ップ7_11に進み、イベントポインタ109(図3参
照)が指示するイベントの位置データ106,107,
108が、図2に示す立体音像定位手段22に送られ
る。立体音像定位手段22では、この送られてきた位置
データ106,107,108に基づいて、モノーラル
音声入力に音像定位を付与し立体音声出力に変換する。
【0032】メインルーチンでは、その後ステップ7_
12において、イベントポインタ109(図3参照)が
更新され、ステップ7_13でイベントの終了か否かが
判定される。イベントがまだ続く場合はステップ7_1
4に進み、ステップ7_12で更新されたイベントポイ
ンタ109が指し示すインターバルカウント105(図
3参照)の内容が現在カウンタ102に加算されてステ
ップ7_10に戻る。
【0033】ステップ7_10において、カウンタ10
1<現在カウンタ102であると判定された場合は、ス
テップ7_1に戻る。ステップ7_1を経由してステッ
プ7_3に進むと、ステップ7_5でシーケンススター
トトリガフラグ103が既にリセットされているため、
今度はステップ7_15に進む。ステップ7_15では
シーケンス実行中フラグ104がセットされているか否
かが判定される。シーケンス実行中フラグ104は、そ
のシーケンスの開始時にステップ7_6でセットされて
おり、そのシーケンスの実行が終了していないときはス
テップ7_10に戻る。
【0034】一方ステップ7_13でイベントの終了で
あると判定されるとステップ7_16に進み、シーケン
ス実行中フラグ104がリセットされる。上記実施例
は、上記のように、シーケンス設定メッセージを表わす
MIDI信号を入力してシーケンスデータを生成し、そ
のシーケンスデータをメモリに記憶しておき、ノート番
号を表わすMIDI信号を入力して先のノート番号に対
応した音像定位ないし移動を行なう構成であり、音像定
位,移動の設定実行の極めて容易な立体音像装置13が
構成されている。
【0035】尚、上記実施例はMIDI信号を受信して
動作するものとして説明したが、近年MIDI信号以外
にもRS_422の規格に準拠した通信手段を備えた電
子楽器、シーケンサ等も登場してきているが、本発明は
MIDI信号を受信するものに限られるものではなく、
例えばRS_422等の通信方式による信号を受信する
ように構成してもよいことはもちろんである。
【0036】また、上記実施例は、入力されたパラメー
タ設定メッセージ(本発明にいう音像移動パラメータ)
に基づいて生成された、各時刻毎の音像定位位置を示す
シーケンスデータ(本発明にいう音像定位パラメータな
いし音像定位パラメータ群)を一旦メモリ20に格納す
るように構成したものであるが、シーケンスデータをメ
モリに格納することなく、順次生成したシーケンスデー
タに基づいてリアルタイムで音像定位を行うように構成
してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明の音像定位装
置は、音像の移動前後の位置と、拍に同期した移動速度
とを表わす音像設定パラメータを設定し、設定された音
像設定パラメータに基づいて、拍に同期した複数の各時
刻の音像定位位置を表わす各音像定位パラメータを順次
生成し、順次生成した各音像定位パラメータに基づいて
音像定位を実行する構成であり、あるいは、上記のよう
にして求めた各音像定位パラメータからなる音像定位パ
ラメータ群を求めて記憶しておき、所定のトリガ信号の
入力を起点として、記憶された各音像定位パラメータを
対応する各時刻に読み出して音像定位を実行する構成で
あり、音像の定位,移動の設定が極めて容易となる。ま
た拍に同期した音像の移動速度を設定するものであるた
め、曲のテンポが変更されると音像の移動速度もそれに
合うように変更され、曲の進行に合致した音像定位,移
動が行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音像定位装置の一実施例である立体音
像装置を含む「三次元音像定位感及び移動感創造システ
ム」の構成例を示した図である。
【図2】図1にブロックで示す立体音像装置の概略構成
を示したブロック図である。
【図3】メモリ内に設定される各種レジスタ、およびシ
ーケンスデータ格納領域の内部構成を示した図である。
【図4】メモリ内の#1〜#nのシーケンスデータ格納
領域を示した図である。
【図5】メモリ内に設定される他のレジスタを示した図
である。
【図6】メモリ内に設定されるパラメータバッファを示
した図である。
【図7】メインルーチンのフローチャートである。
【図8】MIDIメッセージが入力されたことをトリガ
として起動される込み処理ルーチンのフローチャートで
ある。
【図9】図7に‘パラメータ設定プロセス’と示された
サブルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
13 立体音像装置 20 メモリ 21 CPU 22 立体音像定位手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された第1の楽音信号を、三次元空
    間上の所定の音像定位位置に音像が定位された第2の楽
    音信号に変換して出力する音像定位装置において、 音像の移動前後の位置と、拍に同期した移動速度とを表
    わす音像設定パラメータを設定する設定手段と、 前記設定手段により設定された音像設定パラメータに基
    づいて、拍に同期した複数の各時刻の音像定位位置を表
    わす各音像定位パラメータを順次生成する演算手段と、 前記第1の楽音信号を、前記演算手段により順次生成さ
    れた各音像定位パラメータが表わす各音像定位位置に音
    像が順次定位された前記第2の楽音信号に変換する音像
    定位手段とを備えたことを特徴とする音像定位装置。
  2. 【請求項2】 入力された第1の楽音信号を、三次元空
    間上の所定の音像定位位置に音像が定位された第2の楽
    音信号に変換して出力する音像定位装置において、 音像の移動前後の位置と、拍に同期した移動速度とを表
    わす音像設定パラメータを設定する設定手段と、 前記設定手段により設定された音像設定パラメータに基
    づいて、拍に同期した複数の各時刻の音像定位位置を表
    わす各音像定位パラメータからなる音像定位パラメータ
    群を求める演算手段と、 前記演算手段で求められた音像定位パラメータ群を記憶
    する記憶手段と、 所定のトリガ信号の入力を起点として、前記記憶手段に
    記憶された各音像定位パラメータを対応する各時刻に読
    み出す読出手段と、 前記第1の楽音信号を、前記読出手段により読み出され
    た各音像定位パラメータが表わす各音像定位位置に音像
    が順次定位された前記第2の楽音信号に変換する音像定
    位手段とを備えたことを特徴とする音像定位装置。
  3. 【請求項3】 前記設定手段が、前記音像設定パラメー
    タを受信するインターフェースであることを特徴とする
    請求項1又は2記載の音像定位装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段が、複数の前記音像設定パ
    ラメータのそれぞれに基づいて求められた複数の前記音
    像パラメータ群を記憶するものであることを特徴とする
    請求項2記載の音像定位装置。
  5. 【請求項5】 前記トリガ信号が、前記記憶手段に記憶
    された複数の前記音像定位パラメータ群のいずれかを選
    択する情報を含む信号であることを特徴とする請求項4
    記載の音像定位装置。
JP5156700A 1993-06-28 1993-06-28 音像定位装置 Pending JPH0736448A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007006117A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Pioneer Electronic Corp 報知制御装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、および、移動支援装置
JP2007158985A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Yamaha Corp 楽曲再生において立体音響効果を付加する装置およびプログラム
JP2020170935A (ja) * 2019-04-03 2020-10-15 ヤマハ株式会社 音信号処理装置および音信号処理方法

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