JPH118840A - 画像信号処理装置及び方法並びに画素移動パターンの学習方法 - Google Patents

画像信号処理装置及び方法並びに画素移動パターンの学習方法

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JPH118840A
JPH118840A JP15886797A JP15886797A JPH118840A JP H118840 A JPH118840 A JP H118840A JP 15886797 A JP15886797 A JP 15886797A JP 15886797 A JP15886797 A JP 15886797A JP H118840 A JPH118840 A JP H118840A
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哲二郎 近藤
Yasushi Tatsuhira
靖 立平
Takayoshi Fujiwara
孝芳 藤原
Takanari Hoshino
隆也 星野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像信号の画質を向上させる。 【解決手段】 画像信号処理装置は、入力された標準解
像度の画像信号をブロック化部1にてブロック化した後
に分類し、この分類に対応した画素移動パターンを変換
テーブル3から読み出し、画素移動部4にて上記画素移
動パターンに従って上記画像信号の画素を時間軸上で移
動することにより、当該画像信号を、標準解像度より解
像度を向上させた高解像度の画像信号に変換して出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、標準解像度の画
像信号を画素移動により高解像度の画像信号に変換する
画像信号処理装置及び方法並びに画素移動のパターンを
学習する画素移動パターンの学習方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像信号としては、標準解像度
(standard definition; SD)のテレビジョン受像器に
対応するSD信号と共に、高解像度(high definition;
HD)のテレビジョン受像器(以下、HDTVと称す
る。)に対応するHD信号が提供されている。
【0003】ところで、上記HDTVに対してSD信号
が与えられる場合がある。このような場合には、SD信
号をHD信号に変換する信号変換、いわゆるアップコン
バートが施される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このアップコンバート
の際には、線形補間によって画素を増やす処理を行って
いた。しかし、線形補間によるアップコンバートによっ
ては、解像度を向上させることは不可能であった。
【0005】この発明は、上述の課題に鑑みてなされる
ものであって、解像度を向上させる画像信号処理装置及
び方法並びに解像度を向上させる際に用いられる予測パ
ラメータを学習する予測パラメータの学習方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【発明を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、この発明に係る画像信号処理装置は、画像信号か
ら領域を抽出する領域抽出手段と、上記領域抽出手段に
て抽出された画像信号を分類する分類手段と、上記分類
手段にて取得した分類に対応した画素移動パターンが読
み出される変換テーブルと、上記変換テーブルから読み
出した画素移動パターンに基づいて上記画像信号の画素
を移動する画素移動手段と、上記画素移動手段にて画素
が移動された画像信号を補間する補間手段とを有するも
のである。
【0007】また、この発明に係る画像信号処理方法
は、画像信号から領域を抽出する領域抽出工程と、上記
領域抽出手段にて抽出された画像信号を分類する分類工
程と、上記分類手段にて取得した分類に対応した画素移
動パターンを変換テーブルから読み出す読み出し工程
と、上記変換テーブルから読み出した画素移動パターン
に基づいて上記画像信号の画素を移動する画素移動工程
と、上記画素移動手段にて画素が移動された画像信号を
補間する補間工程とを有するものである。
【0008】さらに、この発明に係る画素移動パターン
の学習方法は、第1の画像信号から領域を抽出する領域
抽出工程と、上記領域抽出工程にて抽出された上記第1
の画像信号を分類する分類工程と、上記分類工程にて取
得した上記第1の画像信号の分類に応じて、上記第1の
画像信号と同一の対象を撮像した、上記第1の画像信号
よりも高解像度の第2の画像信号を基準として、上記第
1の画像信号の画素移動パターンを算出する算出工程と
を有するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る画像信号処
理装置及び方法並びに画素移動パターンの学習方法につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】画像信号処理装置は、図1に示すように、
入力する画像信号を時間軸方向にブロック化する領域抽
出手段であるブロック化部1を有している。
【0011】このブロック化部1は、例えば525本の
走査線を有する標準テレビジョン受像機相当の画素数及
び画質を有する標準解像度の画像信号であるSD信号
を、例えば所定時間毎に抽出したり、或いはトランジェ
ント部分のような変化部分を抽出することによりブロッ
ク化する。ここでは、このブロック化部1は、図2中の
Bに示すSD信号から、点a1、点b1及び点c1にて
構成されるトランジェント部を抽出している。なお、点
a1、点b1及び点c1にて構成されるSD信号のトラ
ンジェント部は、対応するHD信号にあっては同図中A
に示す点a0、点b0及び点c0にて構成されるトラン
ジェント部に対応している。
【0012】ここで、説明を簡略化するために、図中B
のSD信号のサンプリング周期は、図中Aに示す例えば
1125本の走査線を有するハイビジョンのテレビジョ
ン受像器に対応するHD信号のサンプリング周期の2倍
となっている。
【0013】また、上記画像信号処理装置は、上記ブロ
ック化部1にてブロック化された画像信号を波形パター
ンによりクラス分類してクラスを導出する分類部2と、
上記クラスに対応する画素移動パターンを読み出される
変換テーブル3と、上記画素移動パターンに応じて画像
信号の画素を移動する画素移動部4とを有している。
【0014】上記分類部2は、上記ブロック化部1から
ブロック化された信号を与えられ、このブロック化され
た信号を波形パターンによりクラス分類する。
【0015】ここで、クラス分類としては、例えば、ベ
クトル量子化、圧縮符号化、及び適応型ダイナミックレ
ンジ符号化(adaptive dynamic range coding; ADRC)
による波形分類を挙げることができる。
【0016】このADRCによるクラス分類は、本来V
TR向け高能率符号化用に開発された適応的再量子化法
であり、信号レベルの局所的なパターンを短い語長で効
率的に表現することができる。
【0017】ここで、1ビットADRCを例に取って、
ADRCを説明する。ADRC回路の一例を図3に示
す。このADRC回路は、図4に示すように、第1行に
図中左から右に画素P1〜P3、第2行に同じく画素P
4〜P6、第3行に同じく画素P7〜P9の(3×3)
の計9個の画素が配置されたブロックBに対しADRC
を施すものである。
【0018】即ち、上記ADRC回路は、入力端子10
1からのブロックの順序に変換されたデータに関して、
検出回路102がブロック毎に最大値MAX、最小値M
INを検出する。減算回路103に対してMAX及びM
INが供給され、その出力にダイナミックレンジDRが
発生する。入力データ及びMINが減算回路104に供
給され、減算回路104から最小値が除去されること
で、正規化された画素データが発生する。
【0019】ダイナミックレンジDRが減算回路105
に供給され、正規化された画素データがダイナミックレ
ンジDRで割算され、割算回路105の出力データが比
較回路106に供給される。比較回路106では、中央
画素P5以外の8個の画素の割算出力が0.5を基準と
して、より大きいか、より小さいかが判断される。この
結果に応じて、“0”又は“1”のデータDTが発生す
る。この比較出力DTが出力端子107に取り出され
る。この1ビットADRCを用いてクラス分割を行えば
(3×3)のブロックBが9ビットのクラスコードで表
現される。
【0020】上記変換テーブル3は、SD信号の波形パ
ターンをクラス分類することにより取得したクラスと、
画素移動パターンとの対応関係を保持するテーブルであ
る。この変換テーブル3は、後述するように、SD信号
を波形パターンによりクラス分類することにより取得し
たクラスと、SD信号をこのSD信号を同一の対象を撮
像したHD信号を比較することにより取得した画素移動
パターンとの対応関係を解析することにより予め設定さ
れる。
【0021】上記画素移動部4は、上記変換テーブル3
から読み出した画素移動パターンに応じて、上記ブロッ
ク化部1から与えられる画像信号の画素を時間軸上で移
動させる。
【0022】画像信号の画素の時間軸上での移動は、図
5中のBの上側に示す時間軸上での時刻t01、時刻t
02及び時刻t03に見られる一様なサンプリング周期
を、同図中のBの下側の時刻t11、時刻t12及び時
刻t13に見られるように時間軸パターンを変換するこ
とにより達成される。即ち、同図中Bの上側の時間のサ
ンプリング周期を単位にすると、時刻t01は1周期進
んで時刻t11に、時刻t02は半周期進んで時刻t1
2にそれぞれ移動している。時刻t03は、移動しない
まま時刻t13に留まっている。
【0023】この時間パターンの変換により、図中Aの
トランジェント部の画素である点u0、点v0及び点w
0は、図中Cのトランジェント部の点u1、点v1及び
点w1にそれぞれ移動される。その結果、画素移動後の
図中Cのトランジェント部の傾斜は画素移動前の図中A
のトランジェント部の傾斜よりも急峻になっている。
【0024】このように、上記画素移動部4は、画像信
号のトランジェント部の傾斜がより急峻に変化するよう
に画素を移動することにより、この画像信号の解像度を
向上させている。
【0025】上記図2の例では、SD信号の画素である
同図中の点a1、点b1及び点c1にて構成するトラン
ジェント部を含むブロックにおいて、上記変換テーブル
3から読み出した画素移動パターンに応じて上記点a
1、点b1及び点c1を、図中Cに示す点a2、点b2
及び点c2にそれぞれ時間軸上で移動させる。
【0026】ここで、図中Cにおいては、図中Bのサン
プリング周期の中点に新たにサンプリング点を設けてい
る。従って、図中Cのサンプリング周期は、図中Bにお
けるサンプリング周期の1/2倍となっている。この結
果、図中Cに示す画素が移動されたSD信号のサンプリ
ング周期は、図中AのHD信号と同じになった。
【0027】そして、画素の時間軸方向の位置について
は、図中B及びCを比較すると、図中Cにおいて、点a
1は1サンプリング周期進んで点a2に、点b1は1サ
ンプリング周期進んで点b2にそれぞれ移動されるが、
点c1は移動されずに点c2として留まり、同様に他の
点も元の位置に留まっている。なお、この画素移動部4
においては、サンプリング周期を1/2倍して、元のサ
ンプリングの間に新たなサンプリング点を挿入したた
め、画素が存在しないサンプリング点がある。
【0028】さらに、上記画像信号処理装置は、上記ブ
ロック部1から与えられる画像信号と、上記画素移動部
4から与えられる画像信号とに基づいて画像信号を補間
する補間部5とを有している。
【0029】上記補間部5は、上記画素移動部4から与
えられる画像信号を補間する。即ち、上記画素移動部4
から与えられる画像信号は、上述のように、画素の存在
しないサンプリング点を含んでいる。この補間部5にお
いては、画素の存在しないサンプリング点に対して、他
のサンプリング点の画素を同じレベルで時間軸方向に複
写することにより画像信号の補間を行う。
【0030】例えば、図2中のDの点p0は1サンプリ
ング周期進んだ点p1に、点q0は1サンプリング周期
進んだ点q1及び2サンプリング周期進んだ点q2に、
点a3は1サンプリング周期進んだ点a4に、点r0は
1サンプリング周期遅れた点r1に、点s0は1サンプ
リング周期遅れた点s1に、それぞれレベルを保ったま
ま時間軸方向に複写されている。点b3及び点c3は、
時間軸上にて複写されてはいない。なお、図中の点a
3、b3及びc3は図中Dの点a2、点b2及び点c2
にそれぞれ対応している。
【0031】このように、画素移動及び補間を施された
SD信号は、図中Dに示すように、図中AのHD信号に
ほぼ同じ形となっている。従って、この画像信号処理装
置によって、SD信号からHD信号に解像度の向上を図
ることができる。
【0032】続いて、画像信号処理方法に係る一連の工
程について、図6を参照しながら説明する。この一連の
工程は、ステップS1からステップS5までの5工程か
ら構成される。
【0033】ステップS1においては、入力するSD信
号を、例えば所定時間毎に1ブロックとすることがあ
る。或いは、図2中のBに示すような、点a1、点b1
及び点c1をが構成するトランジェント部分を含むSD
信号から、このトランジェント部を含む領域を取り出し
てブロック化することもある。そして、これに続くステ
ップS2に進む。
【0034】ステップS2においては、ステップS1に
てブロック化された画像信号を与えられ、この画像信号
を波形パターンにより、例えばADRCによりクラス分
類し、ステップS3に進む。上記クラス分類について
は、上述の画像信号処理装置において詳述したので説明
を省略する。
【0035】ステップS3においては、変換テーブル3
を参照する。この変換テーブル3は、SD信号の波形パ
ターンをクラス分類することにより取得したクラスと、
画素移動パターンとの対応関係を保持するテーブルであ
る。このステップS3では、上記ステップS2にて画像
信号の波形パターンをクラス分類することにより取得し
たクラスに対応する画素移動パターンを、上記変換テー
ブルから読み出し、次のステップS4に進む。
【0036】ステップS4においては、ステップS3に
て変換テーブルから読み出した画素移動パターンに応じ
て、上記ステップS1にてブロック化された画像信号の
画素を移動し、ステップS5に進む。この画像信号の画
素の移動については、上述の画像信号処理装置にて詳述
したので、ここでの説明を省略する。
【0037】ステップS5においては、ステップS5に
て画素を移動された画像信号の画素の存在しない区間に
ついて、画素のレベルは維持したままで時間軸方向に複
写することによって、上記画像信号を補間し、この一連
の工程を終了する。
【0038】以上説明したように、上記画像信号処理装
置及び方法は、SD信号を波形パターンによるクラス分
類により導出したクラスに対応する画素移動パターンを
変換テーブルから読み出し、上記SD信号の画素を上記
画素移動パターンに応じて移動させ、この画素を移動さ
せたSD信号にさらに補間処理を施すことにより、HD
信号を出力している。このように、この画像信号処理装
置及び方法は、入力されたSD信号より解像度を向上さ
せた画像信号を得ることができる。この画像信号の処理
により、SD信号より高解像度でより細かい表現をする
ことができるHD信号を、SD信号から生成することが
可能になる。ここでは、入力するSD信号から、トラン
ジェント部分を抽出し、このトランジェント部分を改善
した画像信号を出力している。
【0039】続いて、上記変換テーブル3を学習により
設定する画素移動パターンの学習方法について説明す
る。上述したように、この変換テーブル3は、クラスと
画素移動パターンの対応関係を保持するテーブルであ
る。
【0040】この変換テーブル3を作成するための一連
の手順は、図7に示すように、SD信号をブロック化部
1にて領域を抽出してブロック化した後に分類部2にて
クラス分類すると共に、画素移動パターン計算部13に
て、上記SD信号と同一の対象を撮像したHD信号を基
準として最小二乗法にて画素移動パターンを計算し、こ
の画素移動パターンを判断部14にて判断した後にメモ
リ15に記憶するものである。
【0041】ここで、上記ブロック化部1に入力するS
D信号はSDカメラにて、上記画素移動パターン計算部
13に入力するHD信号はHDカメラにて、同一の対象
をそれぞれ撮像したものである。但し、上記HD信号に
サブサンプリングやローパスフィルタを用いて処理する
ことによって、同一の対象をSDカメラにて撮像したも
のと同等のSD信号を得ることができる。
【0042】上記ブロック化部1は、入力するSD信号
を、例えば所定時間毎に抽出したり、或いは、トランジ
ェント部分のような変化部分を抽出して1ブロックとす
る。
【0043】上記信号分類部2は、上記ブロック化部1
からブロック化された信号を与えられ、このブロック化
された信号2を波形パターンに基づいて、例えばADR
Cによってクラス分類する。
【0044】上記画素移動パターン計算部13は、上記
ブロック化部からはブロック化されたSD信号を、上記
分類部2からはクラス分類のクラスを、また、上記SD
信号と同一の対象を撮像したHD信号を与えられ、これ
らに基づいて画素移動パターンを計算する。
【0045】即ち、この画素移動パターン計算部13
は、上記分類部2から与えられるクラスに応じて、上記
ブロック部1から与えられるブロック化されたSD信号
の可能な画素移動を調べ、この画素を移動されたブロッ
ク化されたSD信号のHD信号を基準とした最小二乗法
を利用して画素移動パターンを導出する。
【0046】このような画素移動パターンを導出する一
連の工程について、図8を参照しながら説明する。この
一連の工程は、ステップS11からステップS20まで
の10個の工程から構成される。
【0047】最初のステップS11においては、画像パ
ターン番号iを1とする。ここで、画像パターンはm通
り存在するとすると、上記画像パターン番号iは1から
mまでの整数値を取る。画像パターン番号iを1に設定
すると、次のステップS12に進む。
【0048】ステップS12においては、画素移動番号
jを1とする。ここで、画素移動番号jは、画素移動の
パターンの数がn通り存在する場合には、1からnまで
の整数値を取る。また、上記画素移動のパターンの数に
対応して存在するメモリを初期化する。即ち、画素移動
番号hに対応するメモリM(h)を、hについて1から
nまで0に設定する。そして、これに続くステップS1
3に進む。
【0049】ここで、SD信号の波形パターンを構成す
る画素数をkとすると、対応するHD信号の画素数は2
k−1であるから、画素順序を変えないような画素移動
のパターンの数nは、
【0050】
【数1】
【0051】にて与えられる。
【0052】ステップS13においては、画素移動番号
jについての最小二乗誤差の和を計算する。即ち、画素
移動番号jに応じて画素を移動したSD信号と、このS
D信号と同一の対象を撮像したHD信号との二乗誤差を
算出し、次のステップS14に進む。
【0053】ステップS14においては、画素移動番号
jが1であるか否かについて判断する。そして、画素移
動番号jが1場合には“YES”としてステップS16
に進み、そうでない場合には“NO”としてステップS
15に進む。
【0054】ステップS15においては、ステップS1
5で算出した画素移動番号jについての最小二乗誤差X
jが、最小二乗誤差の最小値Xminよりも小さいか否
かについて判断する。そして、画素移動番号jについて
の最小二乗誤差Xjが最小二乗誤差の最小値Xminよ
りも小さい場合には“YES”としてステップS16に
進み、そうでない場合には“NO”としてステップS1
7に進む。
【0055】ステップS16においては、最小二乗誤差
の最小値Xminを画素移動番号jについての最小二乗
誤差Xjに設定し、上記Xminに対応する画素移動番
号Jminを上記画素移動番号jに設定する。
【0056】ステップS17においては、全ての画素移
動が終了したか否かについて判断する。即ち、画素移動
番号jが画素移動のパターンの総数nとに等しいか否か
について判断する。そして、画素移動番号jが画素移動
のパターンの総数nに等しい場合には“YES”として
ステップS17に進み、そうでない場合には“NO”と
して画素移動番号jを1増加させてステップS13に戻
る。
【0057】ステップS18においては、ステップS1
6にて求めた最小二乗誤差の最小値Xminの画素移動
番号Jminに対応するメモリM(Jmin)に1を加
算して、ステップS19に進む。
【0058】ステップS19においては、画像パターン
番号iが画像パターンの総数mに等しいか否かについて
判断する。そして、画像パターン番号iが画像パターン
の総数mに等しい場合には“YES”としてステップS
20に進み、そうでない場合には“NO”として画像パ
ターン番号iに1を加算してステップS12に戻る。
【0059】ステップS20においては、上記メモリM
について最大値を検索する。そして、最大値を取る移動
パターンを、その分類における移動パターンとする。
【0060】このように、上記画素移動パターン計算部
13は、画素移動パターンをHD信号を基準として最小
二乗法を利用して計算している。
【0061】上記図7中の判断部14は、上記図7中の
画素移動パターン算出部13にて算出された、クラスと
画素移動パターンとの対応関係について判断を行う。そ
して、所定の基準を充足するものを上記メモリ15に送
る。
【0062】上記メモリ15は、上記判断部14にて決
定されたクラスと画素移動パターンの対応関係を記憶す
る。このメモリ14に記憶されたクラスと画素移動パタ
ーンとの対応関係は、必要な場合に読み出されて上記変
換テーブル3に設定される。
【0063】以上説明したように、クラスと画素移動パ
ターンとの対応関係は、SD信号から導出した、例えば
ADRCのようなクラス分類によるクラスと、上記SD
信号と同一の対象を撮像したHD信号から最小二乗法を
利用して導出した画素移動パターンとから学習によって
得ることができる。
【0064】このような学習により、SD信号に対応す
るクラスと、このクラスに応じてSD信号をHDに変換
する画素移動パターンが得られ、この対応関係を利用す
ることにより、SD信号をHD信号に変換することが可
能になる。
【0065】なお、この具体例においては、SD信号か
らHD信号へのアップコンバージョンについて説明した
が、この発明はこれに限定されない。例えば、SD信号
からSD信号への変換において、水平画素数を向上させ
ることもできる。
【0066】また、上述の説明においては、水平方向に
ついての変換について説明したが、この発明は水平方向
への変換に限定されずに、水平方向及び垂直方向につい
て提供することができる。
【0067】そして、上述の説明においては、SD信号
の解像度を向上させてHD信号に変換する具体例につい
て述べたが、この発明はこの具体例に限られず、画像信
号の解像度を高めて画質を向上させる用途に広く利用す
ることができる。
【0068】
【発明の効果】上述したように、上記画像信号処理装置
は、SD信号を波形パターンによりクラス分類して導出
したクラスについて、このクラスに対応する画素移動パ
ターンを変換テーブルから読み出し、この画素移動パタ
ーンに応じてSD信号を画素移動して補間することによ
り、HD信号に変換している。従って、この画像信号処
理装置は、入力されたSD信号から、このSD信号より
も解像度の高いHD信号を得ることができる。
【0069】また、上記画像信号処理方法は、SD信号
を波形パターンによりクラス分類して導出したクラスに
ついて、このクラスに対応する画素移動パターンに応じ
てSD信号を画素移動して補間することにより、HD信
号に変換している。従って、この画像信号処理方法は、
入力されたSD信号から、このSD信号よりも解像度の
高いHD信号を得ることができる。
【0070】さらに、上記画素移動パターンの学習方法
は、同一の対象を撮像したSD信号及びHD信号につい
て、上記SD信号の画素移動パターンと上記HD信号と
の最小二乗誤差を算出することにより、画素移動パター
ンを決定している。従って、この学習方法は実際の撮像
信号に基づいて、SD信号からHD信号に変換する画素
移動パターンを導出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像信号処理装置の概略的な構造を示すブロッ
ク図である。
【図2】画像信号の画素移動の一例を示すタイムチャー
トである。
【図3】適応型ダイナミックレンジ符号化(ADRC)回路
の回路図である。
【図4】画像信号のブロックの一例を示すブロック図で
ある。
【図5】時間軸パターンの変換を示す概念図である。
【図6】画像信号処理方法の一連の手順を示すフローチ
ャートである。
【図7】画素移動パターンの学習方法の手順を示すブロ
ック図である。
【図8】画素移動パターンの学習方法における画像信号
から画素移動を導出する一連の手順を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】 2 分類部、3 変換テーブル、4 画素移動部、5
補間部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 隆也 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号から領域を抽出する領域抽出手
    段と、 上記領域抽出手段にて抽出された画像信号を分類する分
    類手段と、 上記分類手段にて取得した分類に対応した画素移動パタ
    ーンが読み出される変換テーブルと、 上記変換テーブルから読み出した画素移動パターンに基
    づいて上記画像信号の画素を移動する画素移動手段と、 上記画素移動手段にて画素が移動された画像信号を補間
    する補間手段とを有することを特徴とする画像信号処理
    装置。
  2. 【請求項2】 上記領域抽出手段は、画像信号の波形パ
    ターンの変化部分を抽出することを特徴とする請求項1
    記載の画像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 上記分類手段は、波形パターンに基づい
    て分類を行うことを特徴とする請求項1記載の画像信号
    処理装置。
  4. 【請求項4】 上記分類手段は、適応型ダイナミックレ
    ンジ符号化を用いることを特徴とする請求項1記載の画
    像信号処理装置。
  5. 【請求項5】 上記変換テーブルは、学習によって解像
    度を高めるように決定された画素移動パターンを保持す
    ることを特徴とする請求項1記載の画像信号処理装置。
  6. 【請求項6】 画像信号から領域を抽出する領域抽出工
    程と、 上記領域抽出手段にて抽出された画像信号を分類する分
    類工程と、 上記分類手段にて取得した分類に対応した画素移動パタ
    ーンを変換テーブルから読み出す読み出し工程と、 上記変換テーブルから読み出した画素移動パターンに基
    づいて上記画像信号の画素を移動する画素移動工程と、 上記画素移動手段にて画素が移動された画像信号を補間
    する補間工程とを有することを特徴とする画素信号処理
    方法。
  7. 【請求項7】 上記変換テーブルは、学習によって解像
    度を高めるように決定された画素移動パターンを保持す
    ることを特徴とする請求項6記載の画像信号処理方法。
  8. 【請求項8】 第1の画像信号から領域を抽出する領域
    抽出工程と、 上記領域抽出工程にて抽出された上記第1の画像信号を
    分類する分類工程と、 上記分類工程にて取得した上記第1の画像信号の分類に
    応じて、上記第1の画像信号と同一の対象を撮像した、
    上記第1の画像信号よりも高解像度の第2の画像信号を
    基準として、上記第1の画像信号の画素移動パターンを
    算出する算出工程とを有することを特徴とする画素移動
    パターンの学習方法。
  9. 【請求項9】 上記領域抽出工程は、画像信号の波形パ
    ターンの変化部分を抽出することを特徴とする請求項8
    記載の画素移動パターンの学習方法。
  10. 【請求項10】 上記分類手段は、波形パターンに基づ
    いて分類を行うことを特徴とする請求項8記載の画素移
    動パターンの学習方法。
  11. 【請求項11】 上記分類手段は、適応型ダイナミック
    レンジ符号化を用いることを特徴とする請求項8記載の
    画素移動パターンの学習方法。
  12. 【請求項12】 上記算出工程は、画素が移動された第
    1の画像信号と、第2の画像信号との二乗誤差が最小に
    なる画素移動パターンを算出することを特徴とする請求
    8記載の画素移動パターンの学習方法。
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JP2001320587A (ja) * 2000-05-09 2001-11-16 Sony Corp データ処理装置およびデータ処理方法、並びに記録媒体
US10819582B2 (en) * 2016-02-22 2020-10-27 Nec Corporation Traffic optimization device and traffic optimization method

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