JPH1188293A - M系列直交変調を用いた無線通信システムの基準位相の確定方法及びこれを用いた同期検波方法 - Google Patents

M系列直交変調を用いた無線通信システムの基準位相の確定方法及びこれを用いた同期検波方法

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JPH1188293A
JPH1188293A JP24921097A JP24921097A JPH1188293A JP H1188293 A JPH1188293 A JP H1188293A JP 24921097 A JP24921097 A JP 24921097A JP 24921097 A JP24921097 A JP 24921097A JP H1188293 A JPH1188293 A JP H1188293A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】M系列直交変調を用いた無線通信システムの受
信基準位相の確定方法及びこれを用いた復調方法を提供
する 【解決手段】送信側からM系列直交符号を、位相シフト
変調して送信された同相成分及び直交成分を有する信号
を高速アダマール変換若しくは逆アダマール変換により
各アダマール行列に対応する該同相成分及び直交成分の
相関値を求め、同相成分及び直交成分の相関値のそれぞ
れの二乗の和を計算し、計算された二乗の和の最大値を
出力する該高速アダマール変換若しくは逆アダマール変
換出力を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、M-ary(系列)
直交変調を用いた無線通信システムの基準位相の確定方
法及びこれを用いた同期検波方法に関する。
【0002】
【従来の技術】次世代の移動通信システムとして符号分
割多元接続(CDMA)方式が注目され、既に米国にお
いて、IS−95という標準システムがある。また、イ
ンフラ構築の一手段としてWLL(Wireless Local Loo
p)という半固定移動通信システムにかかるCDMA方式
が適用される可能性がある。
【0003】これは、米国のQualcomm社が提案
したチップレート 1.2288 Mcps のCDMA方式であ
り、下り回線は、パイロット外挿信号を用いた同期検波
方式を採用している。一方、上り回線は、M-ary(系
列)直交変調を用いた非同期検波方式が採用されてい
る。
【0004】かかるIS−95の標準システムにおい
て、上り回線のM系列直交変調を用いた非同期検波方式
では、受信側で振幅信号を電力に変換することによりフ
ェージング等による位相誤差を除去して劣化を防いでい
る。しかし、非同期検波のために同期検波に比べ誤り率
特性が劣化する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、IS−95の標準システムにおける上り回線の
高性能化を可能とする、M系列直交変調を用いた無線通
信システムの受信基準位相の確定方法及びこれを用いた
復調方法を提供することにある。
【0006】さらに、本発明の目的は、より広い用途と
してM系列直交変調を用いたCDMA無線通信用の同期
検波方式を提供することにある。
【0007】また、本発明の目的は、一般的用途として
直交符号に対しM系列直交変調を行なう場合の受信側に
おける受信基準位相の確定を可能とする方法を提供する
ことにある。
【0008】本発明の更なる目的は、以下の発明の実施
の形態の説明から明らかとなる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の本発明の課題を達
成する無線通信システムの基準位相の確定方法は、送信
側からM系列直交符号を、位相シフト変調して送信され
た同相成分及び直交成分を有する信号を高速アダマール
変換若しくは逆アダマール変換により各アダマール行列
に対応する該同相成分及び直交成分の相関値を求め、こ
の同相成分及び直交成分の相関値のそれぞれの二乗の和
を計算し、計算された二乗の和の最大値を出力する高速
アダマール変換若しくは逆アダマール変換出力を選択す
ることを基本とする。
【0010】かかる無線通信システムの基準位相の確定
方法を用い、複数の基地局と複数の端末で構成される。
【0011】複数の基地局と端末との間は、スペクトラ
ム拡散通信で接続され、情報信号をM系列直交変調した
後、拡散変調する符号分割多元接続方式を用いた無線通
信システムの復調方法は、受信信号を逆拡散して同相成
分及び直交成分を求め、この同相成分及び直交成分に対
し、高速アダマール変換若しくは逆アダマール変換によ
り各アダマール行列に対応する該同相成分及び直交成分
の相関値を求める。更に、同相成分及び直交成分の相関
値のそれぞれの二乗の和を計算し、計算された二乗の和
の最大値を出力する高速アダマール変換若しくは逆アダ
マール変換出力を選択し、選択された高速アダマール変
換若しくは逆アダマール変換出力と、該逆拡散して求め
られた同相成分及び直交成分とを複素乗算して同期検波
を行い、同期検波の出力を高速アダマール変換若しくは
逆アダマール変換して相関値を求め、求められた相関値
の最大値に対応するアダマール行列を情報信号に変換す
るM系列直交変調を用いた無線通信システム及びこれに
用いる基地局であることを特徴とする。
【0012】更に、前記計算された二乗の和の最大値を
出力する該高速アダマール変換若しくは逆アダマール変
換出力を移動平均フィルタにより平均化することを特徴
とする。
【0013】また、前記計算された二乗の和の最大値を
出力する高速アダマール変換若しくは逆アダマール変換
出力を一次線形補間フィルタにより平均化することを特
徴とする。
【0014】更にまた、前記いおいて、前記移動平均フ
ィルタの出力を更に、一次線形補間することを特徴とす
るM系列直交符号を用いる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。尚、図面において、同一または類
似のものには同一の参照番号または、参照記号を付して
説明する。
【0016】ここで、本発明の実施の形態の説明に先立
って、本発明の正しい理解のためにIS−95標準シス
テムについて説明する。図16は、かかるIS−95標
準システムの送信側の基本構成ブロック図であり、移動
通信における加入者から基地局に向かう上り信号の送信
手段の構成ブロック図である。
【0017】受信側での誤り訂正能力を高めるために、
情報信号(例えば、9.6 kbps) を符号器180で巡回符
号化(CRC)し、次いでこれを畳込み符号化回路18
1により、誤り訂正符号の付加された畳込み符号に変換
する。
【0018】また、1.2kbpsから9.6kbps
の複数の信号を扱えるように、回路182において、同
一シンボルの繰り返し処理を行ない1.2kbpsから
9.6kbpsにある異なる速度の信号を9.6kps
の信号速度に統一する処理を行なう。
【0019】次いで、RAM183にバッファリングし
た後、28.8kbpsの信号列となるように読み出し
(インタリーブ処理)、M(64)系列直交変調器1に
入力する。ここで、図17の信号シーケンスを参照する
と、畳込み符号化により1フレーム192ビットで9.
6kbpsの情報信号Aは、1フレーム576ビットで
28.8kbpsの畳込み符号化信号Bに変換される。
【0020】この畳込み符号化信号Bは、64系列直交
変調器1によりアダマール変換されて6ビットの情報信
号を64通りの64チップの直交符号(アダマール行
列)Cに変換する。即ち、64/6倍に拡散され、30
7.2kcpsの信号Dとなる。
【0021】この拡散された信号Dは、更に図16にお
いて、符号発生器184からのユーザ毎の識別用の(2
42 -1)のPN符号(ロングコード)と乗算器185に
より乗算される。これにより1.2288Mcpsの拡
散符号系列Eとなる。
【0022】次に、この拡散された信号に、基地局識別
用の(215 -1)のPN符号(ショートコード)186
をIch用、Qch用の乗算器187,188で乗算する。
更に、乗算器187,188のそれぞれの出力をフィル
タ189,190を通し、D/A変換器191,192
でアナログ信号に変換する。さらに、D/A変換器19
1,192からのアナログ信号をQPSK変調回路2に
入力する。
【0023】ここで、1/2chip遅延回路193に
より、IchとQchの信号が1/2チップシフトされてい
るのでQPSK変調回路2の出力は、オフセットQPS
K(以下OQPSKという)変調された信号となる。こ
のOQPSK変調により、πの位相変化がなく、最大π
/2の位相変化となるので、厳しい帯域制限を受けて
も、信号の包絡線がわずかに落ち込むだけで零点を生じ
ない。
【0024】上記のように生成されたOQPSK変調信
号は、図示しない回路により無線周波数に変換されて、
基地局に向けて送られる。
【0025】次に、図18は、図16に対応する上り回
線の受信手段の構成ブロック図である。図19は、受信
手段における信号のシーケンス図である。送信側から送
られた無線信号は、図示しない回路で周波数変換されて
IF信号となる。図18Aに示すようにIF信号は、直
交検波器200によりIch,Qch信号に分離され、それ
ぞれフィルタ201、202を通し、A/D変換器20
3,204でデジタル信号に変換される。
【0026】このデジタル信号に変換されたIch,Qch
信号は、RAKE受信方式を採用する場合複数のフィン
ガ1〜4に共通に入力される。フィンガ1〜4の構成は
同じであり、それぞれにおいて、Ich,Qch信号は、相
関器205により自基地局のショートコードのPN符号
と乗算されて逆拡散される。さらに乗算器206により
該当ユーザのロングコードと乗算されて逆拡散される。
【0027】このように逆拡散された信号(図19A)
は、送信側のアダマール変換後の信号(図17D)に対
応する。したがって、更に、高速アダマール変換(FH
T:Fast Hadamard Transform)回路により高速アダマー
ル変換あるいは、逆アダマール変換して、相関値を求め
る。
【0028】ここで、送信側では6ビットを64通りの
64値の信号に変換しているので、Ich,Qchそれぞれ
に対し、64個の相関出力が求められる。更に、フェー
ジングによる位相雑音、ローカル信号の周波数誤差によ
る劣化を防ぐために、回路208によりI2 +Q2 を計
算して位相成分を除去し、相関値の電力を求めている。
【0029】ここで、図19Bが求められる64個の相
関値であり、黒く塗られた相関値が、64個の相関値の
うち(I2 +Q2 )を最大値とする相関値である。した
がって、伝搬パスを考慮しない場合は、一つのフィンガ
からの最大の(I2 +Q2 )が相関値として出力され
る。
【0030】図18では、RAKE方式を採用している
ので、異なるフィンガ1〜4のそれぞれからの64個の
相関値に対応する64個の(I2 +Q2 )出力につい
て、それぞれ対応するフィンガ1〜4からの相関値出力
を合成回路209で合成する。これによりマルチパス
(図18では4パス)の相関値出力を合成し、相関値の
レベルを大きくし、相関値の確からしさを高めている。
【0031】尚、図18において、フィンガ1〜4から
の(I2 +Q2 )出力は、図示しないパスサーチ部にお
いて、相関値のピークのタイミングを求め、それぞれピ
ーク間の時間差分を有する求められたタイミングでフィ
ンガ回路1〜4から出力され、合成回路209に入力さ
れる。
【0032】64個の合成回路209からの出力は、最
大値選択回路210において、その最大値が選択出力さ
れる。これにより、図19Cに示すように相関値を最大
とする直交信号列が得られる。さらに、変換回路211
によりこの直交信号列を送信側での畳込み符号化に対応
した逆変換を行ない情報信号Dを再生する。
【0033】上記に説明したように、IS−95標準シ
ステムの上り回線では、パイロット信号を使用していな
いために、同期検波を採用していない。同期検波を実現
できれば非同期検波に比べ誤り率の特性が向上する可能
性がある。
【0034】しかし、これまで、IS−95システムを
代表とする、直交符号を用いたM系列直交変調に対応し
て、受信側で同期検波を採用することは提案されていな
い。ここで、同期検波方式を検討すると、図20に示す
ようなフィードバックループを用いる方法が容易に想定
される。即ち、図20では搬送波再生回路22により再
生される搬送波により、これを位相回転部即ち、復調器
23にフィードバックして復調に用いる構成である。し
かし、かかるフィードバックループを用いる方法では次
のような課題がある。
【0035】第一に、低C/Nでの動作が非常に不安定
である。また、合成時の位相不確定除去が困難である。
さらに引き込み時間が長い。さらにまた、サイクルスキ
ップがあるなどである。高C/Nのスタティックな環境
では、同期検波のメリットがあるが、これらの問題によ
って、それ以外では非同期検波よりも誤り率は劣化す
る。
【0036】したがって、本発明は、直交符号を用いる
M系列直交変調を行なう送信側に対応する、これらの問
題を解決する新規な、同期検波等を行なうための基準位
相を確定する方法を提案するものである。
【0037】図1は、本発明の基本概念を説明するため
の無線システムの構成図である。図1Aは、本発明の前
提とする直交符号を用いたM系列直交変調の構成図であ
り、これに対応する本発明の特徴が現れる受信側構成が
同図Bに示される。
【0038】図1Aにおいて、データDATAとして例えば
図16において説明した畳込み符号のような直交符号が
対応する。この直交符号は、M系列直交変調器1で、ア
ダマール変換される。その後、フィルタ10により帯域
制限され、D/A変換回路11でアナログ信号に変換さ
れて、直交変調器2により、QPSK変調等の直交変調
を受けIF信号として出力される。
【0039】一方、図1Bは、図1Aに対応する本発明
に従う受信側構成である。直交検波器12により、受信
IF信号は、Ich,Qch信号成分に分離され、それぞれ
フィルタ13、14及びA/D変換器15,16によ
り、デジタル信号に変換される。
【0040】A/D変換器15,16からのIch,Qch
デジタル信号は、M系列直交復調回路17に導かれる。
ここで、M系列直交復調回路17により、Ich,Qchデ
ジタル信号は、それぞれ高速アダマール変換あるいは、
逆アダマール変換を施される。
【0041】本発明の特徴は、かかる高速アダマール変
換あるいは、逆アダマール変換の出力からI2 +Q2
求め、これを最大とするI,Qの相関値を選択し、これ
を基準位相とすることにある。図1において、かかる機
能は、最大値検出出力回路18により実現される。
【0042】図2は、M系列直交復調回路17と最大値
検出出力回路18の実施例である。A/D変換器15,
16からのIch,Qchデジタル信号は、M系列直交復調
回路17即ち、高速アダマール変換回路に導かれる。こ
こで、M系列を64値の信号系列と想定すると、高速ア
ダマール変換回路17により、Ich,Qchそれぞれ64
個の相関出力が得られる。
【0043】この64個の相関出力は、最大値選択出力
回路166に入力されると共に、I 2 +Q2 を演算する
演算回路101〜164に入力される。演算回路101
〜164でのI2 +Q2 の演算により、パワーが求めら
れるので、位相変動の影響を受けない。
【0044】したがって、演算回路101〜164の出
力から最大値検出回路165で、64個の相関出力のう
ちパワーが最大値となる相関値が検出される。次いで、
この最大値検出回路165の検出結果に基づいて、最大
値選択出力回路166からパワーが最大値となる組Ic
h,Qchそれぞれの相関値が選択出力される。これによ
り、得られた相関値の位相を基準位相として位相同期検
波をすることが可能となる。
【0045】上記のように、本発明において高速アダマ
ール変換あるいは、逆アダマール変換の同相及び直交成
分の最大相関出力値に注目することは、パイロット内挿
同期検波に類似する。即ち、パイロット内挿同期検波
は、信号内に周期的にパイロット信号を挿入し、これを
基準位相として同期検波を行なう方法である。
【0046】この方法とは、基準位相とするパイロット
信号がない点で本発明は相違するが、本発明ではパイロ
ットのない信号から、(I2 +Q2 )を求め、これを最
大とするI,Qの相関値を選択する。そして、これを基
準位相としているので、パイロット信号を検知し、この
位相を基準位相とする点は等価である。
【0047】この様に本発明により作成される基準位相
を利用して受信信号の同期検波を行なうことが可能であ
る。更に別の用途として、直交符号の受信における干渉
波を打ち消すための干渉キャンセラー回路としても使用
することが可能である。
【0048】次に、上記の様に高速アダマール変換の出
力が基準位相となる原理について図3により説明する。
今、図3Aに示すように、6ビットの信号を1シンボル
とした64値のアダマール変換を考える。この場合、ア
ダマール変換された直交符号の32ビットは+、他の3
2ビットは−符号になる。
【0049】したがって、位相変動によって、受信信号
(++・・++−−・・−−)が図3Bに示すように受
信されたとする。この場合、図3Bにおいて、受信信号
の(++・・++)は○で示され、(−−・・−−)は
□で示される。
【0050】ここで、受信側において、高速アダマール
変換で相関を採ることにより第4象限の“−”符号の信
号は全て第2象限に折り返されて●で示され、加算され
る。したがって、64チップの平均値はPとなり、1シ
ンボル間の平均位相が得られ、これを基準位相とするこ
とができる。
【0051】図4は、上記原理に基づく基準位相確定方
法をIS−95の受信側に適用し、同期検波を可能とす
る本発明の実施例ブロック図である。図4ではダイバシ
ティ合成なしの構成を示している。図4において、図1
8と同一数字の付された部位は同一の機能を果たす。し
たがって、当該部位の更なる動作説明は、省略する。
【0052】最大値検出回路165は、図2において説
明したように64個の(I2 +Q2)出力のうち最大値
を検出する。この情報により、最大値選択出力回路16
6で、(I2 +Q2 )を最大とするI、Qの信号の組を
選択出力する。
【0053】この時、最大値選択出力回路166から選
択されたI、Qの信号のそれぞれは、図3Bの○と●に
示されるごとく位相変動しているが、中心P点の位相
は、一シンボルの平均位相として得られる。この平均位
相を位相平均化回路167で求め位相回転部169に導
く。
【0054】一方、逆拡散回路206の出力を遅延回路
168でタイミング調整して、位相回転部169に入力
する。したがって、位相回転部169ではこれらを複素
乗算し、上記平均位相を基準にして逆拡散回路206の
出力を送信側のBPSK変調に対応する復調を行なう。
【0055】即ち、遅延回路168のI、Qch信号に
対し、それぞれ平均化回路167で求めた互いにπ/2
位相の異なる基準位相信号が乗算される。さらにこれら
の乗算結果を合成される。かかる処理は、送信側のBP
SK変調と逆の処理であり、従って、位相回転部169
において、確定された基準位相により同期検波が行われ
ることが理解できる。
【0056】位相回転部169の同期検波出力は、第二
の高速アダマール変換回路19及び、最大値検出手段1
70を通り、情報信号への変換回路211に入力され
る。この第2の高速アダマール変換回路19と第1の高
速アダマール変換回路17とは同一構成であり、最大値
検出手段170は、(I2 +Q2 )計算回路101〜1
64と最大値検出回路165に対応する構成である。
【0057】変換回路211は、先に図18で説明した
ように、最大値検出手段170から出力される直交信号
列に対し、送信側での畳込み符号化に対応する逆変換を
行ない情報信号を再生する。
【0058】かかる図4の実施例構成では、高速アダマ
ール変換回路17の最大相関出力値に着目している。こ
の時に受信される信号は、208.3μsecの周期即
ち、アダマール行列の1周期で伝播路の位相状態に近似
した値を再生している。したがって、この信号を基準位
相信号として用いる。
【0059】ここで基準位相信号として、先に図3Bで
説明したように、1シンボル間の平均位相をP点で得て
いるが、連続した基準位相を得ることが不可能なので、
図5に示すように、1シンボル(64チップ:208.
3μ)間の平均位相即ち、推定した基準位相P1では、
実際の連続する受信位相P2に対し、位相誤差PEが生
じる。
【0060】そこで、図4の位相平均化回路167にお
いて、この位相誤差PEを小さくする考慮をしている。
図6乃至図8はかかる位相誤差PEを小さくするための
実施例である。
【0061】図6は、複数n段のシンボル(64チッ
プ)遅延器71〜7n,遅延器71〜7n対応に加算す
る加算器80及び、除算回路81を有する移動平均フィ
ルタである。さらに、図7は、図6に比べ、2つの加算
器82,83と帰還回路に遅延回路Bを用いて、図6の
加算器80の構成を簡略したものである。
【0062】これらの移動平均フィルタでは、自シンボ
ルの基準位相を得るために、前後nシンボルの位相信号
を用いて平均化する。今、n=2即ち、5シンボルの移
動平均フィルタを考える。図8に示すように、逆拡散さ
れた受信信号Aを2シンボル分遅延させて遅延器168
の出力Dとすると、これと再生位相信号Bを移動平均フ
ィルタ167により平均位相として出力した位相とが一
致する。
【0063】そして、これらを位相回転部169で複素
乗算し、加算することによりQPSK変調に対応する復
調を行なう即ち、同期検波が可能である。逆拡散された
信号Aの位相確定を行う。
【0064】次いで、復調されたIch信号を第2の高速
アダマール変換回路19に入力し、相関値を求める。求
められた64種の相関値の最大値を回路170で検出し
て、これを変換回路211で情報信号に変換し、出力す
る。
【0065】ここで、図5に示したように1シンボル
(64チップ)間では、基準位相信号は固定になるので
シンボルの先頭と接尾部では位相誤差が大きくなる。そ
のため1次線形補間により図5の線形の受信位相を実現
する。
【0066】図9は、さらに位相平均化回路167の他
の実施例として、かかる1次線形補間を行うフィルタの
構成例である。1シンボル分の遅延器300、1/64
分周器301、モジュロ2加算器302,303,30
4及び掛け算器305,306を有する。掛け算器30
5には、図示しないカウンタの値nが入力される。カウ
ンタは、1から64までカウントし、シンボルの先頭で
1になるようにし、シンボルの先頭で1になるように設
定する。信号の遅延は、1シンボルとする。
【0067】かかる構成により、出力y(t)は、次の
ように表される。
【0068】y(t)=(32+n){x(t)−x
(t−T)}/64+x(t−T) 図10は、更に、移動平均フィルタ310と、図19の
1次線形フィルタ311とを組み合わせた構成である。
1次線形フィルタあるいは線形補間フィルタ311にS
/Nの悪い信号を直接入力するよりも、移動平均フィル
タ310で雑音を除去した信号を入力することによっ
て、精度の高い基準位相の抽出が可能である。
【0069】図11は、ダイバシティ合成を行う場合の
構成例である。図4の構成との相違は、第2の高速アダ
マール変換回路19の出力を4パス(ブランチ及びフィ
ンガ)分をRAKE合成してパスによる誤差を吸収する
ようにしている。
【0070】図12は、図11の構成に加え更に、第1
の高速アダマール変換回路207の出力に対してもRA
KE合成を適用し、誤差特性を向上させている例であ
る。図13は、2つのパス系を合成する概念図を示して
いる。図13の上半分が第Iのパス系であり、下半分が
第IIのパス系である。
【0071】合成器173は、第I、第IIのパス系のI
2 +Q2 を合成し、この出力で両系の選択回路166を
選択制御している。更に、合成器171は、両系の第2
の高速アアダマール変換回路19の出力を合成してい
る。次いで、この合成器171の出力の最大値が出力さ
れ、情報信号に符号変換される。
【0072】図14は、フェージングがない時の上記し
た移動平均フィルタを使用した場合の本発明による誤り
特性を、非同期検波方式と比較した図である。図14に
おいて、1パス(ブランチ)、2パス及び4パスの場合
の理論値cと、非同期検波方式による誤り率特性a及
び、本発明による誤り率特性bを比較して示している。
いずれの場合も本発明による誤り率特性bは理論値cに
近く、非同期検波方式より利得がある。10-2におい
て、1パスの時は、およそ1dB、2パスの時は、およ
そ1.5dB、4パスの時は、およそ2dBの利得があ
る。
【0073】図15は、フェージングがある(フェージ
ング周波数100Hz)時の本発明による誤り特性を、
非同期検波方式と比較した図である。10-2において、
1パスの時は、非同期検波方式と略同等であるが、2パ
ス(図示していない)の時は、およそ0.7dB、4パ
スの時は、およそ1.5dBの利得がある。
【0074】
【発明の効果】上記に図面に従い説明したように、本発
明により基準位相の確定が可能である。したがって、M
系列直交変調をもちいたCDMA無線通信システム用同
期検波方式を容易に実現することが可能である。更に、
本発明の基準位相の確定方法を干渉キャンセラー等に用
いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本概念を説明するための無線システ
ムの構成図である。
【図2】M系列直交復調回路17と最大値選択回路18
の実施例である。
【図3】高速アダマール変換の出力が基準位相となる本
発明の原理を説明する図である。
【図4】図3の原理に基づく基準位相確定方法をIS−
95の受信側に適用し、同期検波を可能とする本発明の
実施例ブロック図である。
【図5】基準位相及び位相誤差を説明する図である。
【図6】移動平均フィルタの構成例を示す図である。
【図7】図6の構成例を簡略した移動平均フィルタの構
成例を示す図である。
【図8】逆拡散された受信信号と移動平均フィルタ出力
との位相との一致を説明する図である。
【図9】位相平均化回路167の他の実施例として、1
次線形補間を行うフィルタの構成例である。
【図10】移動平均フィルタ310と、図19の1次線
形フィルタ311とを組み合わせた構成である。
【図11】図4の構成において、ダイバシティ合成を行
う場合の構成例である。
【図12】図11の構成に加え更に、第1の高速アダマ
ール変換回路207の出力に対してもRAKE合成を適
用し、誤差特性を向上させている例である。
【図13】図12の構成において、2つのパス系を合成
する概念図を示している。
【図14】フェージングがない時の上記した移動平均フ
ィルタを使用した場合の本発明による誤り特性を、非同
期検波方式と比較した図である。
【図15】フェージングがある(フェージング周波数1
00Hz)時の本発明による誤り特性を、非同期検波方
式と比較した図である。
【図16】IS−95標準システムの送信側の基本構成
ブロック図であり、移動通信における加入者から基地局
に向かう上り信号の送信手段の構成ブロック図である。
【図17】図16の送信手段における信号シーケンスを
示す図である。
【図18】図16に対応する上り回線の受信手段の構成
ブロック図である。
【図19】図18の受信手段における信号のシーケンス
図である。
【図20】想定されるフィードバックループを用いた場
合の同期検波方式の概念構成図である。
【符号の説明】
1 M系列直交変調器 2 直交変調器又はQPSK変調器 17 M系列直交復調回路 18 最大値検出出力回路 101〜164 I2 +Q2 計算回路 165、170 最大値検出回路 166 最大値選択出力回路 167 位相平均化回路 168 遅延回路 169 位相回転部 171,172 合成回路 205 相関器 206 逆拡散回路 211 情報信号変換部

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信側からM系列直交符号を、位相シフト
    変調して送信された同相成分及び直交成分を有する信号
    を高速アダマール変換若しくは逆アダマール変換により
    各アダマール行列に対応する該同相成分及び直交成分の
    相関値を求め、 該同相成分及び直交成分の相関値のそれぞれの二乗の和
    を計算し、 該計算された二乗の和の最大値を出力する該高速アダマ
    ール変換若しくは逆アダマール変換出力を選択すること
    を特徴とするM系列直交符号を用いた無線通信システム
    の基準位相の確定方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記位相シフト変調は、2相直交位相変調であることを
    特徴とするM系列直交符号を用いた無線通信システムの
    基準位相の確定方法。
  3. 【請求項3】複数の基地局と複数の端末で構成され、該
    複数の基地局と端末との間は、スペクトラム拡散通信で
    接続され、情報信号をM系列直交変調した後、拡散変調
    する符号分割多元接続方式を用いた無線通信システムの
    復調方法において、 受信信号を逆拡散して同相成分及び直交成分を求め、 該同相成分及び直交成分に対し、高速アダマール変換若
    しくは逆アダマール変換により各アダマール行列に対応
    する該同相成分及び直交成分の相関値を求め、 更に、該同相成分及び直交成分の相関値のそれぞれの二
    乗の和を計算し、 該計算された二乗の和の最大値を出力する該高速アダマ
    ール変換若しくは逆アダマール変換出力を選択し、 該選択された高速アダマール変換若しくは逆アダマール
    変換出力と、該逆拡散して求められた同相成分及び直交
    成分とを複素乗算して同期検波を行い、 該同期検波の出力を高速アダマール変換若しくは逆アダ
    マール変換して相関値を求め、 該求められた相関値の最大値に対応するアダマール行列
    を情報信号に変換することを特徴とするM系列直交変調
    を用いた無線通信システムの復調方法。
  4. 【請求項4】複数の基地局と複数の端末で構成され、該
    複数の基地局と端末との間は、スペクトラム拡散通信で
    接続され、情報信号をM系列直交変調した後、拡散変調
    する符号分割多元接続方式を用いた無線通信システムに
    おける復調方法であって、 複数の受信ブランチ及びフィンガの各々において、 受信信号を逆拡散して同相成分及び直交成分を求め、 該同相成分及び直交成分に対し、高速アダマール変換若
    しくは逆アダマール変換により各アダマール行列に対応
    する該同相成分及び直交成分の相関値を求め、 更に、該同相成分及び直交成分の相関値のそれぞれの二
    乗の和を計算し、 該計算された二乗の和の最大値を出力する該高速アダマ
    ール変換若しくは逆アダマール変換出力を選択し、 該選択された高速アダマール変換若しくは逆アダマール
    変換出力と、該逆拡散して求められた同相成分及び直交
    成分とを複素乗算して同期検波を行い、 該同期検波出力を高速アダマール変換若しくは逆アダマ
    ール変換して相関値を求め、 該求められた相関値と他のブランチ及びフィンガからの
    相関値を合成し、 該複数の受信ブランチ及びフィンガの合成された相関値
    の最大値に対応するアダマール行列を情報信号に変換す
    ることを特徴とするM系列直交変調を用いた無線通信シ
    ステムの復調方法。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記計算される二乗の和を、前記複数の受信ブランチ及
    びフィンガについて合成し、該二乗の和の合成結果の最
    大値を出力する該高速アダマール変換若しくは逆アダマ
    ール変換出力を選択するようにしたことを特徴とするM
    系列直交変調を用いた無線通信システムの復調方法。
  6. 【請求項6】請求項1において、 前記計算された二乗の和の最大値を出力する該高速アダ
    マール変換若しくは逆アダマール変換出力を移動平均フ
    ィルタにより平均化することを特徴とするM系列直交符
    号を用いた無線通信システムの基準位相の確定方法。
  7. 【請求項7】請求項1において、 前記計算された二乗の和の最大値を出力する該高速アダ
    マール変換若しくは逆アダマール変換出力を一次線形補
    間フィルタにより平均化することを特徴とするM系列直
    交符号を用いた無線通信システムの基準位相の確定方
    法。
  8. 【請求項8】請求項6において、 前記移動平均フィルタの出力を更に、一次線形補間する
    ことを特徴とするM系列直交符号を用いた無線通信シス
    テムの基準位相の確定方法。
  9. 【請求項9】請求項3または4において、 前記計算された二乗の和の最大値を出力する該高速アダ
    マール変換若しくは逆アダマール変換出力を移動平均フ
    ィルタにより平均化することを特徴とするM系列直交変
    調を用いた無線通信システムの復調方法。
  10. 【請求項10】請求項3または4において、 前記計算された二乗の和の最大値を出力する該高速アダ
    マール変換若しくは逆アダマール変換出力を一次線形補
    間フィルタにより平均化することを特徴とするM系列直
    交変調を用いた無線通信システムの復調方法。
  11. 【請求項11】請求項9において、 前記移動平均フィルタの出力を更に、一次線形補間する
    ことを特徴とするM系列直交変調を用いた無線通信シス
    テムの復調方法。
  12. 【請求項12】複数の基地局と複数の端末で構成され、
    該複数の基地局と端末との間は、スペクトラム拡散通信
    で接続され、情報信号をM系列直交変調した後、拡散変
    調する符号分割多元接続方式を用いた無線通信システム
    において、 該複数の基地局の各々は、 該端末から送られる受信信号を逆拡散して同相成分及び
    直交成分を求める回路と、 該同相成分及び直交成分に対し、高速アダマール変換若
    しくは逆アダマール変換により各アダマール行列に対応
    する該同相成分及び直交成分の相関値を求める回路、 更に、該同相成分及び直交成分の相関値のそれぞれの二
    乗の和を計算する回路と、 該計算された二乗の和の最大値を出力する該高速アダマ
    ール変換若しくは逆アダマール変換出力を選択する回路
    と、 該選択された高速アダマール変換若しくは逆アダマール
    変換出力と、該逆拡散して求められた同相成分及び直交
    成分とを複素乗算して同期検波を行う回路と、 該同期検波の出力を高速アダマール変換若しくは逆アダ
    マール変換して相関値を求める回路と、 該求められた相関値の最大値に対応するアダマール行列
    を情報信号に変換する回路を有することを特徴とするM
    系列直交変調を用いた無線通信システム。
  13. 【請求項13】複数の基地局と複数の端末で構成され、
    該複数の基地局と端末との間は、スペクトラム拡散通信
    で接続され、情報信号をM系列直交変調した後、拡散変
    調する符号分割多元接続方式を用いた無線通信システム
    において、 該複数の基地局の各々は、複数の受信ブランチ及びフィ
    ンガを有し、該複数の受信ブランチ及びフィンガの各々
    は、 該端末から送られる受信信号を逆拡散して同相成分及び
    直交成分を求める回路と、 該同相成分及び直交成分に対し、高速アダマール変換若
    しくは逆アダマール変換により各アダマール行列に対応
    する該同相成分及び直交成分の相関値を求める回路、 更に、該同相成分及び直交成分の相関値のそれぞれの二
    乗の和を計算する回路と、 該計算された二乗の和の最大値を出力する該高速アダマ
    ール変換若しくは逆アダマール変換出力を選択する回路
    と、 該選択された高速アダマール変換若しくは逆アダマール
    変換出力と、該逆拡散して求められた同相成分及び直交
    成分とを複素乗算して同期検波を行う回路と、 該同期検波の出力を高速アダマール変換若しくは逆アダ
    マール変換して相関値を求める回路と、 該求められた相関値の最大値に対応するアダマール行列
    を情報信号に変換する回路と、 該求められた相関値と他のブランチ及びフィンガからの
    相関値を合成する回路と、 該複数の受信ブランチ及びフィンガの合成された相関値
    の最大値に対応するアダマール行列を情報信号に変換す
    る回路とを有することを特徴とするM系列直交変調を用
    いた無線通信システム。
  14. 【請求項14】請求項13において、 さらに、前記二乗の和を計算する回路の出力を、前記複
    数の受信ブランチ及びフィンガについて合成する合成回
    路を有し、前記高速アダマール変換若しくは逆アダマー
    ル変換出力を選択する回路は、該合成回路の合成出力を
    最大値とする高速アダマール変換若しくは逆アダマール
    変換出力を選択するようにしたことを特徴とするM系列
    直交変調を用いた無線通信システム。
  15. 【請求項15】請求項12または13において、 前記計算された二乗の和の最大値を出力する該高速アダ
    マール変換若しくは逆アダマール変換出力を平均化する
    移動平均フィルタを有することを特徴とするM系列直交
    変調を用いた無線通信システム。
  16. 【請求項16】請求項12または13において、 前記計算された二乗の和の最大値を出力する該高速アダ
    マール変換若しくは逆アダマール変換出力を平均化する
    一次線形補間フィルタを有することを特徴とするM系列
    直交変調を用いた無線通信システム。
  17. 【請求項17】請求項15において、 前記移動平均フィルタの出力を更に、一次線形補間する
    一次線形補間フィルタを有することを特徴とするM系列
    直交変調を用いた無線通信システム。
  18. 【請求項18】情報信号をM系列直交変調した後、拡散
    変調する符号分割多元接続方式を用いた無線通信システ
    ムに使用される基地局であって、 端末から送られるスペクトル拡散信号を、逆拡散して同
    相成分及び直交成分を求める手段と、 該同相成分及び直交成分に対し、高速アダマール変換若
    しくは逆アダマール変換により各アダマール行列に対応
    する該同相成分及び直交成分の相関値を求める手段と、 該同相成分及び直交成分の相関値のそれぞれの二乗の和
    を計算する手段と、 該計算された二乗の和の最大値を出力する該高速アダマ
    ール変換若しくは逆アダマール変換出力を選択する手段
    と、 該選択された高速アダマール変換若しくは逆アダマール
    変換出力と、該逆拡散して求められた同相成分及び直交
    成分とを複素乗算して同期検波を行う手段と、 該同期検波の出力を高速アダマール変換若しくは逆アダ
    マール変換して相関値を求める手段と、 該求められた相関値の最大値に対応するアダマール行列
    を情報信号に変換する手段を有することを特徴とするM
    系列直交変調を用いた無線通信システムに使用される基
    地局。
  19. 【請求項19】情報信号をM系列直交変調した後、拡散
    変調する符号分割多元接続方式を用いた無線通信システ
    ムに使用される基地局であって、 複数の受信ブランチ及びフィンガを有し、該複数の受信
    ブランチ及びフィンガの各々は、 端末から送られる受信信号を逆拡散して同相成分及び直
    交成分を求める手段と、 該同相成分及び直交成分に対し、高速アダマール変換若
    しくは逆アダマール変換により各アダマール行列に対応
    する該同相成分及び直交成分の相関値を求める手段と、 更に、該同相成分及び直交成分の相関値のそれぞれの二
    乗の和を計算する手段と、 該計算された二乗の和の最大値を出力する該高速アダマ
    ール変換若しくは逆アダマール変換出力を選択する手段
    と、 該選択された高速アダマール変換若しくは逆アダマール
    変換出力と、該逆拡散して求められた同相成分及び直交
    成分とを複素乗算して同期検波を行う手段と、 該同期検波の出力を高速アダマール変換若しくは逆アダ
    マール変換して相関値を求める手段と、 該求められた相関値の最大値に対応するアダマール行列
    を情報信号に変換する手段と、 該求められた相関値と他のブランチ及びフィンガからの
    相関値を合成する手段と、 該複数の受信ブランチ及びフィンガの合成された相関値
    の最大値に対応するアダマール行列を情報信号に変換す
    る手段とを有することを特徴とするM系列直交変調を用
    いた無線通信システムに使用される基地局。
  20. 【請求項20】請求項19において、 さらに、前記二乗の和を計算する手段の出力を、前記複
    数の受信ブランチ及びフィンガについて合成する合成手
    段を有し、前記高速アダマール変換若しくは逆アダマー
    ル変換出力を選択する手段は、該合成手段の合成出力を
    最大値とする高速アダマール変換若しくは逆アダマール
    変換出力を選択するようにしたことを特徴とするM系列
    直交変調を用いた無線通信システム。
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