JPH1186696A - 真空バルブの真空漏れ検知方法 - Google Patents

真空バルブの真空漏れ検知方法

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JPH1186696A
JPH1186696A JP23919897A JP23919897A JPH1186696A JP H1186696 A JPH1186696 A JP H1186696A JP 23919897 A JP23919897 A JP 23919897A JP 23919897 A JP23919897 A JP 23919897A JP H1186696 A JPH1186696 A JP H1186696A
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vacuum valve
spacer
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gap length
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JP23919897A
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Masamitsu Kitsunai
正光 橘内
Toshio Kobayashi
敏夫 小林
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】真空バルブがSF6 ガス中に配されても、その
真空漏れを検知することができる方法を提供する。 【解決手段】SF6 ガス中に配された真空バルブ1の接
点を手動操作によって所定のギャップ長G2に設定して
接点の耐電圧を調べる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、SF6 ガスが封
入されたガス絶縁キュービクルに収納された真空バルブ
の真空漏れを検知する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来のガス絶縁キュービクル
の構成を示す一部破砕側面図である。SF6 ガスが封入
された密閉容器2内に真空バルブ1が収納されている。
真空バルブ1は、仕切り板11に固定された二つの絶縁
フレーム8に挟持されている。この仕切り板11は、密
閉容器2の開口部(図10の上部)をガス密に封ずると
ともに真空バルブ1の操作機構を収納する容器12が取
り付けられている。真空バルブ1は、真空に保たれた絶
縁容器3の内部に接点を形成する固定接触子5と可動接
触子4とを収納している。可動接触子4は、絶縁容器3
の外部に気密に引き出され、操作ロッド10を介して容
器12内の操作機構側へ連結されている。また、可動接
触子4は、フレキシブル導体9と接続導体15とを介し
てブッシング7に導電接続され密閉容器2の外部に電気
的に引き出されている。一方、固定接触子5も、接続導
体14を介してブッシング6に導電接続され密閉容器2
の外部に電気的に引き出されている。操作ロッド10は
ピン17を介して2つの腕を備えた開閉レバー18の一
方の腕に連結され、開閉レバー18のもう一方の腕は仕
切り板11に固定されたフレーム51に取り付けられた
ダンパ19と当接している。開閉レバー18の股部には
開閉軸16が固着している。開閉軸16には開閉レバー
18の奥行き側の操作レバー20が固着し、この操作レ
バー20の先端部にローラ21が取り付けられている。
ローラ21に対向して電磁石装置13のプランジャ22
が配されている。図10は真空バルブ1が遮断されてい
る状態であり、固定接触子5と可動接触子4との接点が
ギャップ長G1だけ離れている。なお、密閉容器2内に
は、真空バルブ1の他にPTやCTなど種々の高圧機器
が収納される場合もあるが、その図示は省略されてい
る。
【0003】図11は、図10の電磁石装置13の構成
を拡大して示す断面図である。プランジャ22を巻枠2
7が周回し、この巻枠27にコイル23が巻回されてい
る。コイル23の上下にはヨーク25,26が設けられ
ている。また、プランジャ22の上部先端には、ローラ
21(図10)と当接するキャップ24が取り付けられ
ている。
【0004】図12は、図11の電磁石装置13が励磁
された状態の構成を示す断面図である。回路の投入指令
が出されると、コイル23が励磁されプランジャ22が
上方へ飛び出し図12の状態になる。なお、電磁石装置
13は、コイル23の励磁が遮断されると図示されてい
ない復帰スプリングによって図11の状態に戻る。図1
3は、図10の真空バルブ1が投入された瞬間の構成を
示す一部破砕側面図である。前述のように、回路の投入
指令が出されると、電磁石装置13が動作してプランジ
ャ22が左方へ飛び出してローラ21を押圧する。それ
に伴って、操作レバー20が反時計方向に回動し、開閉
レバー18と開閉軸16とをともに反時計方向に回動さ
せる。開閉レバー18が反時計方向に回動するので、操
作ロッド10が下がり固定接触子5と可動接触子4とが
互いに接触する。その際、操作レバー20の最先端に取
り付けられたローラ30がつめ28に係止される。この
つめ28は、軸29を支点にして反時計方向に常時付勢
されている。つめ28はローラ30によってその下辺が
押し上げられた後、つめ28の左端でもってローラ30
を係止する。この状態になれば、操作レバー20が時計
方向に回動しなくなるので、プランジャ22が右方へ引
っ込んでも真空バルブ1が遮断することはない。
【0005】図14は、図10の真空バルブ1が投入さ
れている状態の構成を示す一部破砕側面図である。電磁
石装置13のコイル23が励磁されなくなったのでプラ
ンジャ22が右方へ引っ込む。ローラ30はつめ28に
係止されたままなので、真空バルブ1は投入状態で維持
される。真空バルブ1は、図14の投入状態からは次の
ようにして遮断状態に移る。回路の遮断指令が出される
と、引外しコイル31が励磁されてその引外しロッド3
2が上方へ飛び出す。それによって、つめ28に取り付
けられた引外しレバー33が軸29を支点にして時計方
向に回動する。それによって、つめ28も時計方向に回
動するのでローラ30がつめ28から外れる。そのため
に、操作レバー20が図示されていない付勢ばねによっ
て時計方向に回動し、開閉レバー18がダンパ19と当
接する。それとともに固定接触子5と可動接触子4とで
形成される接点が開離し、図10の状態になる。
【0006】図10に戻り、真空バルブ1は、その絶縁
容器3内の真空圧力が10-4Torr以下の高真空にな
るように気密に封じ込まれている。万一、その真空が漏
れて絶縁容器3内の真空圧力が上昇すると、真空バルブ
1の遮断性能や絶縁性能に支障が来たし使用不能にな
る。したがって、真空バルブ1の真空度チェックはメン
テナンスにおいて非常に重要なことである。なお、一般
に、真空圧力はその圧力値が小さいときに高真空、その
圧力値が大きいときに低真空(真空漏れ側)と称され
る。真空バルブ1の真空漏れを検知する方法としては、
図10の状態において、ブッシング6,7に高電圧電源
38を接続し、真空バルブ1に高電圧を印加して接点間
の耐電圧を調べる方法が用いられている。真空圧力が上
昇すると接点間の破壊電圧が低下するので、この現象を
メンテナンスに利用して定期的に真空バルブ1の真空漏
れチェックが実施されていた。
【0007】図15は、真空中における真空圧力と破壊
電圧との関係を示す特性線図である。横軸に真空圧力
が、縦軸に破壊電圧が目盛られている。特性曲線34
は、真空バルブのあるギャップ長における接点間の特性
である。特性曲線34はV字形をなし、一般にパッシェ
ンカーブと呼ばれている。パッシェンカーブは、横軸を
真空圧力とギャップ長との積にすると、1本のカーブに
纏まることが知られている。特性曲線34は、真空圧力
が0.3Torr付近で破壊電圧が最低になる。この最
低値をパッシェンミニマムと称し、そのときの真空圧力
をPmとする。このPmは、ギャップ長が大きくなると
高真空側に移行する。
【0008】真空バルブの真空圧力は、前述されたよう
に常時は10-4Torr以下の高真空に保たれている。
その条件は、図15のPmよりはるかに左側にあり、接
点間の破壊電圧は非常に高い。しかし、真空バルブに真
空漏れが発生すると、接点間の破壊電圧が低下し、つい
にはパッシェンミニマムの状態になる。一般に、真空バ
ルブが真空漏れを起こしても、その真空圧力がPmを越
えて、数Torr以上になることは殆どない。真空圧力
が数Torr以上になるのは、絶縁容器が割れたり、蓋
は外れたりして大きな貫通穴があいた場合に限られ、そ
のような場合は外観検査で一目瞭然に判る。僅かな隙間
からの真空漏れは非常にゆっくりであり、大部分の真空
バルブは、例え真空漏れが起きても、パッシェンミニマ
ムの圧力近辺にとどまっている。そのために、絶縁容器
内に空気が入って真空圧力がPmから右側へ移行し、バ
ルブが接点間の破壊電圧が再び上昇する条件は僅かな真
空漏れの場合はまずあり得ない。したがって、接点間に
高電圧を印加し、その耐電圧を調べる方法が非常に有効
である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の方法は、真空バルブの絶縁容器内にSF
6 ガスが漏れて入り込むと接点間の耐電圧が空気の場合
程は低下しないという問題があった。すなわち、真空バ
ルブが空気中で使用されている場合は問題がないが、真
空バルブがガス絶縁キュービクル内で使用されている場
合は、絶縁容器内にSF6 ガスが漏れて入る可能性があ
る。
【0010】図16は、真空バルブの接点間のギャップ
長と破壊電圧との関係を示す特性線図である。横軸に真
空バルブの接点間のギャップ長が、縦軸に破壊電圧が目
盛られている。それぞれ特性曲線35は真空中の特性、
特性曲線36はある圧力におけるSF6 ガス中の特性、
特性曲線37は大気中の特性である。破壊電圧は、真空
中、SF6 ガス中、空気中の順に低下してくる。真空バ
ルブが正規に間隔に開離している状態の接点間のギャッ
プ長をG1とする(図10)と、A点は規格で定められ
た耐電圧E1の位置であり、真空バルブが真空ならば特
性曲線35より接点間が絶縁破壊することはない。一
方、空気漏れの場合は特性曲線37のように破壊電圧が
低下するので耐電圧試験によってその漏れを検知するこ
とができるが、SF6 ガス漏れの場合は、特性曲線36
のようにその破壊電圧がE1より高くなる可能性があ
る。そのために、従来の方法では真空バルブの真空漏れ
を必ずしも検知できるとは言えない。
【0011】この発明の目的は、真空バルブがSF6
ス中に配されても、その真空漏れを検知することができ
る方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の方法によれば、SF6 ガス中に配された
真空バルブの接点を手動操作によって所定のギャップ長
に設定し、前記接点の耐電圧を調べるようにするとよ
い。接点の正規のギャップ長を短縮させ、真空バルブ内
にSF6 ガスが介在しても規定の耐電圧によって絶縁破
壊するような値に接点間のギャップ長を選べば、真空バ
ルブの耐電圧試験によってその真空漏れを検知すること
ができる かかる方法において、手動ハンドルによって真空バルブ
の接点投入用の電磁石装置のプランジャを動かし、この
プランジャの動きに連動する開閉レバーとダンパとの間
にスペーサを介装することによって接点のギャップ長を
所定の値に設定するようにしてもよい。スペーサの介装
によって接点間のギャップ長を所定の値に保つことがで
き、この状態で耐電圧試験を実施することができる。
【0013】かかる方法において、スペーサに取り付け
られた押しボタンを押圧することによってスペーサを開
閉レバーとダンパとの間にスライドさせるようにしても
よい。押しボタンの操作によって外部からスペーサを開
閉レバーとダンパとの間に介装することができる。かか
る方法において、押しボタンとこの押しボタンのガイド
枠との間に復帰ばねを介装するようにしてもよい。それ
によって、耐電圧試験の後、押しボタンの押圧を止めれ
ばスペーサが自動的に引き出される。
【0014】かかる方法において、開閉レバーにピンを
突設させるとともにスペーサに係止部を形成させ、スペ
ーサが開閉レバーとダンパとの間に介装されたときに前
記係止部を前記ピンに係止させるようにしてもよい。ス
ペーサがピンに係止されるので押しボタンから手を離し
た状態で耐電圧試験を実施することができる。かかる方
法において、手動ハンドルによって真空バルブの接点投
入用の電磁石装置のプランジャを動かし、このプランジ
ャの先端に固着されたキャップと前記電磁石装置のヨー
クとの間にU字状のコマを介装することによって接点の
ギャップ長を所定の値に設定するようにしてもよい。コ
マの介装によって接点間のギャップ長を所定の値に保つ
ことができ、この状態で耐電圧試験を実施することがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明を実施例に基づい
て説明する。図1は、この発明の実施例にかかるガス絶
縁キュービクルの真空バルブの真空漏れ検知方法を示す
一部破砕側面図である。真空バルブ1の接点が開離状態
にあるときに、後述される方法で電磁石装置13のプラ
ンジャ22を左方に手動でスライドさせる。それによっ
て、操作レバー20が反時計方向に回動しダンパ19と
開閉レバー18との間に隙間が形成されるので、その隙
間にスペーサ39を介装させる。このスペーサ39の介
装によって、真空バルブ1の接点のギャップ長が開離状
態における正規の値G1(図10)より小さい所定の値
G2に設定される。また、電磁石装置13には後述され
る手動ハンドルを支持するための支持金具40が取り付
けられている。図1のその他は、図10と同一であり同
じ部分には同一参照符号を付け詳細な説明は省略する。
【0016】図2は、図1のスペーサ39の構成を示す
図であり、(A)は断面図、(B)は図2の(A)のD
矢視図である。スペーサ39は一方に凹み部41が形成
され、この凹み部41に図1のダンパ19を嵌合させ
る。また、斜面55に沿って開閉レバー18(図1)が
当接される。図3は、図1の電磁石装置13に手動ハン
ドル42が取り付けられた状態を示す断面図である。支
持金具40が鉤状に形成され、この支持金具40に支点
ピン43を引っかけて手動ハンドル42が取り付けられ
ている。手動ハンドル42の左下端部にピン44を介し
て押し棒45が連結され、この押し棒45はプランジャ
22の下面と当接している。その他は、図11の構成と
同じである。
【0017】図3において、手動ハンドル42の右側を
手で下方へ押圧すると、手動ハンドル42は支点ピン4
3を支点にして時計方向に回動し、押し棒45がプラン
ジャ22を押し上げる。すなわち、電磁石装置13のコ
イル23を励磁しなくても、この手動ハンドル42の手
動操作によってプランジャ22を移動させることができ
る。
【0018】図4は、図3の電磁石装置13の手動ハン
ドル42を操作し、接点を接触状態にまで移動させた場
合の断面図である。プランジャ22を最上部まで移動さ
せている。この状態で図2のスペーサ39をダンパ19
(図1)の上部に被せる。さらに、図5は、図4の電磁
石装置13において接点を所定のギャップ長に設定させ
た場合の断面図である。すなわち、手動ハンドル42の
押圧を止めると、プランジャ22は図示されていない復
帰スプリングによって図5の状態のように下方へ少し下
がるが、図1のようにスペーサ39がダンパ19上に介
在するので真空バルブ1の接点のギャップ長が所定の値
G2に設定された位置で止まる。
【0019】真空バルブ1の真空漏れを検知するため
に、図1の状態において、ブッシング6,7に高電圧電
源38を接続し、真空バルブ1に規格で定められた耐電
圧E1を印加して接点間の耐電圧を調べる。接点のギャ
ップ長G2は、図16に示されるように、特性曲線35
と36の間のB点でその耐電圧がチェックされたことに
なる。すなわち、B点は、真空状態では真空バルブ1は
絶縁破壊しないが、SF 6 ガスが漏れ込めば真空バルブ
1が絶縁破壊する点である。
【0020】一般に、設定される接点のギャップ長と印
加される耐電圧の値は、図16において特性曲線35と
36の間に来るようにすればよい。したがって、C点の
ように接点のギャップ長をG3とし、耐電圧をE2とし
てもよい。上記に説明した方法を用いて定期的に真空バ
ルブ1の真空漏れチェックすれば、真空バルブ1がSF
6 ガス中に配されていても、その真空漏れを検知するこ
とができる。スペーサ39の介装によって真空バルブ1
の接点を所定の値に容易に設定することができる。
【0021】図6は、この発明の異なる実施例にかかる
ガス絶縁キュービクルの真空バルブの真空漏れ検知方法
を示す要部断面図であり、それぞれ(A)は真空バルブ
の接点を接触状態にまで移動させた場合、(B)は真空
バルブの接点を所定のギャップ長に設定させた場合を示
す。図6の(A)の構成は、図1においてスペーサ39
の代わりにL形のスペーサ46が配された場合である。
さらに、このスペーサ46には軸49を介して取り付け
られた押しボタン47が設けられ、フレーム51にU字
状のガイド枠50が取り付けられ、このガイド枠50に
軸49が貫通するとともにガイド枠50の右面と押しボ
タン47との間に復帰ばね48が介装されている。スペ
ーサ46の左辺はダンパ19の上部に置かれ、ダンパ1
9の上面を左右にスライド可能である。図6の(A)の
その他の構成は、図1および図3と同じである。
【0022】図3における手動ハンドル42を手動で時
計方向に回動させプランジャ22を押し上げると、図6
の(A)のように開閉レバー18が開閉軸16を中心に
して反時計方向に回動する。この状態で押しボタン47
を左方へ押圧すると、スペーサ46が左方へスライド
し、スペーサ46の左辺が開閉レバー18とダンパ19
との間に来る。その時に手動ハンドルの操作を止める
と、開閉レバー18が時計方向に回動してスペーサ46
と当接し、開閉レバー18とダンパ19との間にスペー
サ46の左辺が挟持された図6の(B)のような状態に
なる。それによって、図1のように真空バルブ1の接点
が所定のギャップ長G2に設定されるので、真空バルブ
1に規格で定められた耐電圧E1を印加して接点間の耐
電圧を調べれば、真空バルブ1の真空漏れを検知するこ
とができる。なお、図6の(B)において、真空漏れの
チェックを終えた後、手動ハンドルで開閉レバー18を
反時計方向に回動させると、復帰ばね48によってスペ
ーサ46が右方へ自動的にスライドし、図6の(A)の
状態に戻る。この構成は、図1の実施例のようにスペー
サ39を手でダンパ19に被せる必要がないのでより安
全である。
【0023】図7は、この発明のさらに異なる実施例に
かかるガス絶縁キュービクルの真空バルブの真空漏れ検
知方法を示す要部断面図であり、それぞれ(A)は真空
バルブの接点を接触状態にまで移動させた場合、(B)
は真空バルブの接点を所定のギャップ長に設定させた場
合を示す。図7の(A)の構成は、L形のスペーサ53
が開閉レバー18に突設されたピン52に係止可能な係
止部53Aを備えている。図7の(A)のその他の構成
は、図6の(A)と同じである。手動ハンドルを手動で
時計方向に回動させプランジャを押し上げると、図7の
(A)のように開閉レバー18が開閉軸16を中心にし
て反時計方向に回動する。この状態で押しボタン47を
左方へ押圧すると、スペーサ53が左方へスライドし、
スペーサ53の左辺が開閉レバー18とダンパ19との
間に来る。その時に手動ハンドルの操作を止めると、開
閉レバー18が時計方向に回動してスペーサ46と当接
するとともに係止部53Aがピン52に係止され図7の
(B)の状態のようになる。それによって、図1のよう
に真空バルブ1の接点が所定のギャップ長G2に設定さ
れるので、真空バルブ1に規格で定められた耐電圧E1
を印加して接点間の耐電圧を調べれば、真空バルブ1の
真空漏れを検知することができる。なお、図7の(B)
において、係止部53Aがピン52に係止されているの
で、図6の実施例のように真空漏れのチェックを実施し
ている最中に押しボタン47を手で押さえている必要が
なくなりより安全である。図7の(B)において、真空
漏れのチェックを終えた後、手動ハンドルで開閉レバー
18を反時計方向に回動させると、復帰ばね48によっ
てスペーサ53が右方へ自動的にスライドし、図7の
(A)の状態に戻ることは図6の場合と同じである。
【0024】図8は、この発明のさらに異なる実施例に
かかるガス絶縁キュービクルの真空バルブの真空漏れ検
知方法を示す電磁石装置の構成を示す断面図である。プ
ランジャ22の先端に固着されたキャップ24と上部の
ヨーク25との間にU字状のコマ54が介装されてい
る。図9は、図8のコマ54の構成を示す図であり、そ
れぞれ(A)は断面図、(B)は図8の(A)のE矢視
図である。
【0025】図8は、図1においてスペーサ39の代わ
りにコマ54が介装された場合である。図8のその他の
構成は、図1および図3と同じである。電磁石装置を図
8のの状態にするには、手動ハンドル42によってプラ
ンジャ22を動かし、接点を接触状態にした後、コマ5
4をキャップ24と上部のヨーク25との間に介装し、
手動ハンドル42の操作を止めれば、真空バルブ1の接
点のギャップ長を所定の値G2に保つことができる。こ
の状態で真空バルブ1の耐電圧チェックを実施すること
ができる。コマ54の介装によって真空バルブ1の接点
を所定の値に容易に設定することができる。
【0026】
【発明の効果】この発明の方法は前述のように、SF6
ガス中に配された真空バルブの接点を手動操作によって
所定のギャップ長に設定し、前記接点の耐電圧を調べる
ようにする。それによって、従来はSF6 ガス中に配さ
れた真空バルブの真空漏れを検知するのが不可能だった
のを解決することができた。
【0027】かかる方法において、手動ハンドルによっ
てプランジャを動かし、開閉レバーとダンパとの間にス
ペーサを介装することによって接点のギャップ長を所定
の値に設定するようにする。それによって、真空バルブ
をガス絶縁キュービクル内に配した状態で接点のギャッ
プ長を容易に所定の値に設定することができる。かかる
方法において、スペーサに取り付けられた押しボタンを
押圧することによってスペーサを開閉レバーとダンパと
の間にスライドさせる。それによって、スペーサを外部
から押しボタンの操作によって介装することができるの
でスペーサの取り付け作業がより安全になる。
【0028】かかる方法において、押しボタンとこの押
しボタンのガイド枠との間に復帰ばねを介装する。それ
によって、耐電圧試験の後、押しボタンの押圧を止めれ
ばスペーサが自動的に引き出されるので、スペーサの除
去作業がより安全になる。かかる方法において、開閉レ
バーにピンを突設させるとともにスペーサに係止部を形
成させ、スペーサが開閉レバーとダンパとの間に介装さ
れたときに前記係止部を前記ピンに係止させる。スペー
サがピンに係止されるので、耐電圧試験中に押しボタン
から手を離すことができ、より安全に耐電圧試験を実施
することができる。
【0029】かかる方法において、手動ハンドルによっ
て真空バルブの接点投入用の電磁石装置のプランジャを
動かし、このプランジャの先端に固着されたキャップと
前記電磁石装置のヨークとの間にU字状のコマを介装す
ることによって接点のギャップ長を所定の値に設定す
る。それによって、コマの介装によって真空バルブをガ
ス絶縁キュービクル内に配した状態で接点のギャップ長
を容易に所定の値に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかるガス絶縁キュービク
ルの真空バルブの真空漏れ検知方法を示す一部破砕側面
【図2】図1のスペーサの構成を示す図であり、(A)
は断面図、(B)は図2の(A)のD矢視図
【図3】図1の電磁石装置に手動ハンドルが取り付けら
れた状態を示す断面図
【図4】図3の電磁石装置の手動ハンドルを操作し接点
を接触状態にまで移動させた場合の断面図
【図5】図4の電磁石装置において接点を所定のギャッ
プ長に設定させた場合の断面図
【図6】この発明の異なる実施例にかかるガス絶縁キュ
ービクルの真空バルブの真空漏れ検知方法を示す要部断
面図であり、それぞれ(A)は真空バルブの接点を接触
状態にまで移動させた場合、(B)は真空バルブの接点
を所定のギャップ長に設定させた場合の図
【図7】この発明のさらに異なる実施例にかかるガス絶
縁キュービクルの真空バルブの真空漏れ検知方法を示す
要部断面図であり、それぞれ(A)は真空バルブの接点
を接触状態にまで移動させた場合、(B)は真空バルブ
の接点を所定のギャップ長に設定させた場合の図
【図8】この発明のさらに異なる実施例にかかるガス絶
縁キュービクルの真空バルブの真空漏れ検知方法を示す
電磁石装置の構成を示す断面図
【図9】図8のコマの構成を示す図であり、それぞれ
(A)は断面図、(B)は図8の(A)のE矢視図
【図10】従来のガス絶縁キュービクルの構成を示す一
部破砕側面図
【図11】図10の電磁石装置の構成を拡大して示す断
面図
【図12】図11の電磁石装置が励磁された状態の構成
を示す断面図
【図13】図10の真空バルブが投入された瞬間の構成
を示す一部破砕側面図
【図14】図10の真空バルブが投入されている状態の
構成を示す一部破砕側面図
【図15】真空中における真空圧力と破壊電圧との関係
を示す特性線図
【図16】真空バルブの接点間のギャップ長と破壊電圧
との関係を示す特性線図
【符号の説明】
1:真空バルブ、2:密閉容器、4:可動接触子、5:
固定接触子、13:電磁石装置、16:開閉軸、18:
開閉レバー、19:ダンパ、20:操作レバー、22:
プランジャ、23:コイル、24:キャップ、25,2
6:ヨーク、39,46,53:スペーサ、42:手動
ハンドル、47:押しボタン、48:復帰ばね、50:
ガイド枠、52:ピン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】SF6 ガス中に配された真空バルブの接点
    を手動操作によって所定のギャップ長に設定し、前記接
    点の耐電圧を調べることを特徴とする真空バルブの真空
    漏れ検知方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の方法において、手動ハン
    ドルによって真空バルブの接点投入用の電磁石装置のプ
    ランジャを動かし、このプランジャの動きに連動する開
    閉レバーとダンパとの間にスペーサを介装することによ
    って接点のギャップ長を所定の値に設定することを特徴
    とする真空バルブの真空漏れ検知方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の方法において、スペーサ
    に取り付けられた押しボタンを押圧することによってス
    ペーサを開閉レバーとダンパとの間にスライドさせるこ
    とを特徴とする真空バルブの真空漏れ検知方法。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の方法において、押しボタ
    ンとこの押しボタンのガイド枠との間に復帰ばねを介装
    することを特徴とする真空バルブの真空漏れ検知方法。
  5. 【請求項5】請求項3または4に記載の方法において、
    開閉レバーにピンを突設させるとともにスペーサに係止
    部を形成させ、スペーサが開閉レバーとダンパとの間に
    介装されたときに前記係止部を前記ピンに係止させるこ
    とを特徴とする真空バルブの真空漏れ検知方法。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の方法において、手動ハン
    ドルによって真空バルブの接点投入用の電磁石装置のプ
    ランジャを動かし、このプランジャの先端に固着された
    キャップと前記電磁石装置のヨークとの間にU字状のコ
    マを介装することによって接点のギャップ長を所定の値
    に設定することを特徴とする真空バルブの真空漏れ検知
    方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7098418B1 (en) 2005-04-28 2006-08-29 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Vacuum circuit breaker, vacuum circuit breaker contact slow closing method, and contact erosion measuring method and contact gap length setting method using that slow closing method
KR100832345B1 (ko) 2006-02-24 2008-05-26 재단법인 한국기기유화시험연구원 진공용 공압 앵글밸브의 테스트 장치
CN102024609A (zh) * 2009-09-18 2011-04-20 杭州市电力局 一种六氟化硫的补漏方法和装置
JP2012159424A (ja) * 2011-02-01 2012-08-23 Chugoku Electric Power Co Inc:The 真空遮断器試験装置及び方法

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