JPS5840294B2 - シヤダンキコウ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、固定接点と対向する可動接点を取着したレバ
ーと、該レバーを下降させる操作体と、操作体の当接箇
所よりも可動接点に近い箇所に当接してレバーを押し上
げるばね体と、前記レバーと並行して電磁装置の可動片
に向けて延長する長腕枠と、前記はね体よりも可動接点
に近いレバー上に延長する短腕枠より形成して軸体に回
動自在に係架し、所定方向に付勢してなる鎖錠レバーよ
りなり、リセット時にあ・いて前記長腕枠は可動片を鎖
錠し、短腕枠はレバーを鎖錠するようにしてなる遮断機
構に係り、その目的とするところは、漏電遮断器に使用
するに適した遮断機構を改善して小形簡易なる遮断機構
を提供するにある。

従来の此種漏電遮断機構は操作体によって主回路接点を
閉鎖し、配線回路若しくは該回路に接続した負荷機器に
漏電が生じたときに、前記操作体の操作にかＸわらず自
動的に主回路接点が開放するよう構成したトリップフリ
ー機構を採用して感電や火災等の事故が未然に防止でき
るようになっているが、構成が複雑で使用部品数み多く
製作が困難となると共に形態が大きくなり、特に一般家
庭で簡易なる漏電遮断器を得るような場合には適さない
こと＼なる。

本発明は上記事項に鑑み電磁装置の小形化を図ると共に
全体をコンパクトに構成するものである。

以下、実施例として掲げた図を参照して本発明遮断機構
を説明すると、第１図にむいて、１は器体で、上壁２に
壁体３によって形成した凹所４と連通して通し孔５を設
け、該凹所４、通し孔５に連通して操作体６を装着し、
操作体６に設けた鍔片７と凹所４間に復帰ばね８を装着
する。

操作体６の上端部６ａは上壁２上に突設し、下端部６ｂ
は器体１の内室１ａに延長する。

前記上壁２と対向する底壁９には前記操作体６の操作軸
Ｘとずらせた平行軸Ｘ′上に凹所１０を形成してばね体
１１を装着し、器体１の上壁２と底壁９間の横方向の一
側壁１２ａには、鉄心１３、コイル１４、継鉄１５、可
動片１６、継鉄１５と可動片１６間に係架した復帰はね
１７よりなる電磁装置１８を装着し、他方の側壁１２ｂ
には底壁９よりも一段下がった箇所に固定接点１９を装
着する。

２０はレバーであって、一端２０ａに固定接点１９と対
向する可動接点２１を装着し、他端２０ｂは前記操作体
６の下端部６ｂに当接すると共にその当接箇所ａよりも
可動接点２１に近い箇所すに前記ばね体２１を当接して
弾発する。

２２は器体１に設けた軸体で、この軸体２２に前記レバ
ー２０と並行して電磁装置１８の可動片１６に向けて延
長する長腕枠２３ａと前記ばね体１１よりも可動接点２
１に近いレバー２０上の箇所Ｃに延長する短腕枠２３ｂ
よりなる鎖錠レバー２３を回動自在に取付けて、ばね体
２４を装着することにより時計方向に付勢しである。

しかし、鎖錠レバー２３の当接箇所Ｃに当接することに
よって回動を阻止されている。

前記長腕枠２３ａには鎖錠端２５ａを形成して可動片１
６に当接し、短掟桿２３ｂには傾斜面２５ｃを有する鎖
錠端２５ｂを形成してレバー２０のばね体１１当接箇所
すよりも可動接点２１に近い箇所Ｃに当接する。

而して、第１図及び第２図の如く、操作体６の端部６ａ
を押圧していくと、レバー２０は端部２０ｃを支点とし
て、ばね体１１を圧縮しながら端部２０ｂより押下げら
れ器体１の底壁９に当接する。

この状態では、固定接点１９は一段低い位置に装着され
ているので、レバー２０に装着した可動接点２１は閉鎖
せず、鎖錠レバー２３はばね体２４によって時計方向に
回動して、短腕枠２３ｂの鎖錠端２５ｂがレバー２０の
端部２０ａの当接箇所Ｃに、長腕枠２３ａの鎖錠端２５
ａが可動片１６に夫々噛み合って停止する。

次で操作体６を釈放すると、第３図の如くレバー２０は
ばね体１１によって押し上げられ、鎖錠端２５ｂを支点
としてレバー２０の端部２０ｂが上昇し端部２０ａは反
転下降して可動接点２１は固定接点１９に閉鎖し、セッ
ト状態となる。

当接箇所Ｃには第３図に示せ如く。

力Ｆがかかつている。

そしてこの力Ｆは鎖錠レバー２３に軸２２を支点として
反時計方向への回転力Ｆａを与えている。

この回転力Ｆａは、ばね体２４によって時計方向に付勢
されている力よりも大きく設定して鎖錠端２５ａを可動
片１６に押しつげている。

この状態において、漏電が発生すると検知装置（図示せ
ず）が検出して電磁装置１８を駆動すると、可動片１６
はコイル１４に吸引されて長腕枠２３ａの鎖錠端２５ａ
より離れる。

そして、レバー２０はばね体１１に押し上げられている
ので、操作体６との当接箇所Ｃを支点として傾斜面２５
ｃＫ沿って反時計方向に回転する。

そして、鎖錠端２５ｂがレバー２０の端部２０ａより離
れる結果、レバー２０はばね体１１によって上昇すると
共に、このレバー２０の上昇力によってばね体２４の力
に抗して鎖錠レバー２３を反時計方向に回動させて第１
図の状態となって、可動接点２１と固定接点１９間を開
放し、配線回路を遮断する。

その遮断によって電磁装置１８の可動片１６も復帰ばね
１７によって鎖錠レバー２３方向に移動し、第１図の状
態に戻るのである。

上述するように、本発明遮断機構によれば、操作体６の
当接箇所ａよりも可動接点２１に近い箇所すに当接して
レバー２０を押し上げるばね体１１と、前記レバー２０
と並行して電磁装置１８の可動片１６に向けて延長する
長腕枠２３ａと前記ばね体１１よりも可動接点２１に近
いレバー２０上の箇所Ｃに延長し、傾斜面２５ｃを有す
る鎖錠端２５ｂを設けた短腕枠２３ｂより形成した鎖錠
レバー２３とより構成することによって、鎖錠レバー２
３は長腕枠２３ａと短腕枠２３ｂの長さの比率を大きく
することができるので、可動片１６は鎖錠端２５ａより
僅かな力で離脱できること＼なり電磁装置１８の負荷を
少くして小形の電磁装置１８でも良くなると共に、可動
接点２１、固定接点１９間の接触力はばね体１１によっ
て変えることができ、接触力を強めることが容易であり
、上下に操作体６とばね体１１を横方向に電磁装置１８
と接点部を配して全体を小形コンパクトに構成でき、漏
電遮断器への組込みに適した遮断機構が得られ有効であ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本発明遮断機構の実施例を示す。 第１図はトリップ状態の断面正面図、第２図はセット動
作過程の状態を示す断面正面図、第３図はセット状態の
断面正面図である。 １・・・器体、６・・・操作体、１１・・・ばね体、１
６・・・可動片、１８・・・電磁装置、１９・・・固定
接点、２０・・・レバー、２１・・・可動接点、２３・
・・鎖錠レバー、２３ａ＝長腕桿、２３ｂ・・・短腕枠
、２５ａ、２５ｂ・・・鎖錠端。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 固定接点と対向する可動接点を取着したレバーと、
   該レバーを下降させる操作体と、操作体の当接箇所より
   も可動接点に近い箇所に当接してレバーを押し上げるば
   ね体と、前記レバーと並行して電磁装置の可動片に向け
   て延長する長腕枠と前記ばね体よりも可動接点に近いレ
   バー上に延長し傾斜面を有する鎖錠端を設けた短腕枠よ
   り形成して軸体に回動自在に装着し、所定方向に付勢し
   てなる鎖錠レバーと、よりなり、リセット時において前
   記長腕枠は可動片を鎖錠し、短腕枠はレバーを鎖錠する
   ようにしてなる遮断機構。