JPH1185576A - データ移行方法および情報処理システム - Google Patents

データ移行方法および情報処理システム

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JPH1185576A
JPH1185576A JP9239525A JP23952597A JPH1185576A JP H1185576 A JPH1185576 A JP H1185576A JP 9239525 A JP9239525 A JP 9239525A JP 23952597 A JP23952597 A JP 23952597A JP H1185576 A JPH1185576 A JP H1185576A
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JP
Japan
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data
storage subsystem
new
old
vol
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Application number
JP9239525A
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English (en)
Inventor
Masami Maeda
昌美 前田
Toshinori Sakaki
豪紀 榊
Hiroshi Nishijima
博 西島
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新旧の両記憶サブシステムにおける仕様の相
違を意識することなく、効率的で多様なデータ移行を行
う。 【解決手段】 移行先の新CU102はチャネルI/F
制御部102aと上位パス114を介してCPU101
にアクセスされ、CPU101(入出力インタフェース
制御部101a)と等価な機能の入出力インタフェース
制御部102bおよびデータ移行パス113を介して、
移行元の旧CU104の配下の旧VOL105からデー
タ管理情報(VTOC)を読み出してメモリ108内に
新旧アドレス変換テーブル110、データ管理テーブル
111、データ移行制御テーブル112を構成し、デー
タ移行制御部106が、これらのテーブルに基づいて、
旧VOL105から任意のデータセットを任意の順序で
読出して、配下の新VOL103に新アドレスで前詰め
に格納する。データセットの指定はSVP109が行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ移行技術お
よび情報処理技術に関し、特に、上位処理装置とその配
下の記憶サブシステムにて構成される情報処理システム
において、旧来の記憶サブシステムから他の新設の記憶
サブシステムへのデータ移行処理等に適用して有効な技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、汎用計算機システム等の情報処
理システムは、中央処理装置(CPU)とCPUが処理
するデータが格納されるディスクサブシステムで構成さ
れる。ところで、ディスクサブシステムを構成する磁気
ディスク装置や光ディスク装置等の回転型記憶装置の分
野は技術革新が著しく、装置当たりの情報記憶容量の増
大および低コスト化、省スペース化が急速に進展してお
り、これに伴って、旧型のディスクサブシステムを新型
のディスクサブシステムに置き換える更新需要の発生が
活発になることが予想される。
【0003】その場合、旧ディスクサブシステム内のデ
ータを、新ディスクサブシステム内に移し替えるデータ
移行処理が必要となる。一般的にディスクサブシステム
間でデータ移行する方法としては、移行したいディスク
サブシステムに対するCPUからのアクセスを停止させ
実行する方式と、CPUからのアクセスを有効にしたま
ま実行する方式の2種類に大別される。
【0004】CPUアクセスを停止する方式は顧客業務
を停止させるため、現在はCPUアクセスを有効にした
まま実行する方式が一般的に成りつつ有る。CPUアク
セスを有効にしたまま実行する方式の一例としては、日
立製作所のHODM(HitachOnline Data Migration)機
能、IBM社の拡張リモートコピー機能(XRC)、ま
たは対等リモートコピー機能(PPRC)( IBM 3990
Model 6 Enhancements)があり、また、EMC社はSD
MS(Symmetrix Data Migration Service)(SYMMETRIX
ICDA Family PRODUCT ANNOUNCEMENT SUMMARY November
6th,1995)がある。
【0005】HODMによる方式ではCPUから旧ディ
スクサブシステムに対するアクセスを停止させ、CPU
から旧ディスクサブシステムへのアクセス経路をCPU
から新ディスクサブシステムへ接続変更し、さらに、新
旧ディスクサブシステム間に新たにアクセス経路を設け
る。その後、新ディスクサブシステムから旧ディスクサ
ブシステムのデータを新たなアクセス経路を通して読み
込むことにより、移行を開始し、CPUからのアクセス
を再開させる。CPUアクセスが移行済領域の時は、新
および旧ディスクサブシステムの両方で処理する。ま
た、移行未完領域の時は旧ディスクサブシステムから読
み込んだデータを新ディスクサブシステムにも反映させ
る。本方式では旧ディスクサブシステムにHODM機能
を有する必要がない。
【0006】XRCによる方式では、旧ディスクサブシ
ステムにCPUからの書き込みデータをディスク制御装
置に確保しておく機能を有し、CPUには確保したデー
タを読み込む機能を有する。このデータを新ディスクサ
ブシステムに書き込むことにより、CPUからのアクセ
ス中のデータ移行を可能としている。本方式では、旧デ
ィスクサブシステムおよびCPUの双方に、特別にXR
Cの機能を持たせる必要がある。
【0007】PPRCによる方式では、旧ディスクサブ
システムと新ディスクサブシステム間を接続し、双方向
での通信機能を有する構成とする。旧ディスクサブシス
テムに対するCPUの書き込みデータをこの通信機能を
介在して新ディスクサブシステムに書き込むことによ
り、CPUからのアクセス中のデータ移行を可能として
いる。本方式では、XRCのようにCPUの介在は必要
ないが、新および旧ディスクサブシステムの両方にPP
RC機能を持たせる必要がある。
【0008】新旧ディスクサブシステム配下の異なるデ
バイスタイプ間でのデータ移行では、必ず新旧のデバイ
スの容量条件があり、新ディスクサブシステム配下のデ
バイスは旧ディスクサブシステム配下のデバイスよりも
容量が大きくなければならない。また、この方式は一つ
のボリューム(VOL)の全データを移行する方式で、
移行完了後、新ディスクサブシステムのデバイス用にV
TOCの拡張を行う。
【0009】SDMSによる方式ではCPUから旧ディ
スクサブシステムに対するアクセスを停止させ、CPU
から旧ディスクサブシステムへのアクセス経路をCPU
から新ディスクサブシステムへ接続変更し、さらに、新
旧ディスクサブシステム間に新たにアクセス経路を設け
る。その後、新ディスクサブシステムの側に旧ディスク
サブシステムのデータを新たなアクセス経路を通して読
み込むことにより、移行を開始し、CPUからのアクセ
スを再開させる。CPUアクセスが移行済領域の時は、
新ディスクサブシステムで処理し、移行未完領域の時は
旧ディスクサブシステムから当該トラックデータを読み
込み、新ディスクサブシステムで通常処理をする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来技術の方
式は何れも、データの移行元と移行先は、ボリューム数
は1:1であり、また、同一トラックフォーマットの条
件下で、ボリューム内の先頭から最後迄データのコピー
を実施するボリューム単位の移行方式である。移行元と
移行先のデバイスタイプは同一デバイスタイプ、または
移行元より移行先のボリューム容量が大きい(移行元ボ
リュームシリンダ数≦移行先ボリュームシリンダ数)デ
バイスタイプ間のデータ移行方式である。
【0011】しかしながら、たとえば、RAID技術等
にて大記憶容量のディスクサブシステムを構成する場合
には、サブシステム全体を制御するディスク制御装置
(DKC)の配下に異なる仕様の多様なディスク装置が
接続される可能性があり、その場合、前述のような従来
方式の前提条件下でのデータ移行では複雑かつ長時間を
要することになる。
【0012】本発明の目的は、移行元および移行先の各
々の記憶サブシステムを構成する記憶装置等の仕様の差
異に影響されることなく、円滑なデータ移行を行うこと
が可能なデータ移行技術を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、移行元の記憶サブシ
ステム内の任意の論理的なデータ管理単位にて、所望の
データ管理単位の所望の順序での選択的な移行、移行後
の移行元での削除、等の多様なデータ移行を行うことが
可能なデータ移行技術を提供することにある。
【0014】本発明の他の目的は、移行元および移行先
の記憶サブシステムの記憶容量の大小に関係なく、円滑
なデータ移行を行うことが可能なデータ移行技術を提供
することにある。
【0015】本発明の他の目的は、移行先の記憶サブシ
ステムの記憶容量の有効利用を実現することが可能なデ
ータ移行技術を提供することにある。
【0016】本発明の他の目的は、データ移行の所要時
間を短縮することが可能なデータ移行技術を提供するこ
とにある。
【0017】本発明の他の目的は、移行元の記憶サブシ
ステムにおけるソフトウェアおよびハードウェアの変更
等を全く必要とすることなく、データ移行を行うことが
可能なデータ移行技術を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上位装置の配
下において、旧来の第1の記憶サブシステムから他の第
2の記憶サブシステムへのデータ移行を行うに際して、
移行元の第1の記憶サブシステムにおけるデータ管理情
報(たとえばVTOC)を移行先の第2の記憶サブシス
テムに読み出し、第2の記憶サブシステムは、このデー
タ管理情報に基づいて、移行元の第1の記憶サブシステ
ム内のデータの少なくとも一部を任意の論理的なデータ
管理単位で任意の順序で選択的に読み出し、当該第2の
記憶サブシステムに固有の論理アドレスにて当該第2の
記憶サブシステムに書き込む動作を行うようにしたもの
である。
【0019】移行先の第2の記憶サブシステムでは、移
行させたデータ管理単位の各々について、移行元での論
理アドレス(旧論理アドレス)と、移行先である自サブ
システムに固有の論理アドレス(新論理アドレス)とを
対応つけて管理し、上位装置からの移行先の第2の記憶
サブシステムへのアクセス要求では、旧来の第1の記憶
サブシステムに使用した旧アドレスをそのまま継承して
使用することを可能にする。
【0020】また、移行先の第2の記憶サブシステムで
は、移行元の第1の記憶サブシステム内の旧アドレスに
関係なく、自サブシステム内の新アドレス空間内に前詰
めで複数のデータ管理単位を連続して書き込む。
【0021】また、必要に応じて、移行元の第1の記憶
サブシステムに対して、移行済のデータ管理単位を削除
するためのデータ書込命令を発行する。
【0022】また、本発明の情報処理システムは、中央
処理装置(CPU)等の上位装置の配下で稼働していた
第1の記憶サブシステム(旧ボリューム)と、新規な第
2の記憶サブシステム(新ボリューム)とを含む構成に
おいて、移行先の第2の記憶サブシステムの全体を制御
する記憶制御装置(DKC)内に、特定区分単位(デー
タ管理単位)の旧ボリュームのデータ管理情報を記録し
たメモリ部と、新旧ボリュームの記録位置情報を利用し
て動作する機能を有するDKC内の制御プログラムによ
り、新旧ボリューム間のデータ移行を実現する。
【0023】移行先の第2の記憶サブシステムを構成す
るDKC内の制御プログラムが具備すべき機能は、一例
として以下の動作で実現する。
【0024】旧ボリュームから、特定区分単位のデータ
管理情報を自サブシステム内に読み込み管理する。この
データ管理情報により、移行すべきデータ範囲を管理
し、その範囲のデータのみを選択的に移行元の旧ボリュ
ームから読み取る。読み取った特定区分単位を自サブシ
ステム内の新ボリュームに書き込む時には、旧ボリュー
ムにおける旧論理アドレスと新ボリュームにおける新論
理アドレスとを対応付けた管理を行う。移行中のデータ
アクセス要求は旧論理アドレスで受け付け、新旧論理ア
ドレス変換を実行し、新論理アドレスにて新ボリューム
をアクセスする。新ボリュームの記録エリアの確保は、
新論理アドレス空間内で常に前詰めで確保し、新ボリュ
ームの利用効率の向上を図る。また、新ボリュームの空
き領域とデータ移行対象の特定区分単位(データセット
等)の大小関係をチェックする機能も有する。
【0025】また、データ移行後の旧ボリュームの不要
なデータの削除は、データ移行の実行単位である特定区
分単位(データセット等)で管理し、その範囲のみ選択
的にデータ削除する。
【0026】また、上記動作により、データの整理、ユ
ーザの利便を図るために、DKCの運用を外部から管理
するサービスプロセッサ(SVP)等に特定区分単位の
データ管理情報を伝達し、新旧ボリュームのデータを、
特定区分単位毎にディスプレイに表示してユーザに参照
させ、データ移行、削除等の指示をユーザがSVPから
行うことが可能なようにしても良い。
【0027】本発明は、従来の一般的なデータ移行方式
を拡張するものであるが、そのための物理的な追加部品
等は不要である。特に、移行元の旧来の第1の記憶サブ
システムについては、ソフトウェアの変更すら全く必要
なく、移行先の第2の記憶サブシステムにおける制御プ
ログラムの変更のみにて実現可能であり、従来と同様に
新記憶サブシステムからサービスを提供し、特定範囲の
データのみの選択的な移行等を可能とする。
【0028】すなわち、旧記憶サブシステムへのアクセ
スは、上位装置(CPU)−記憶サブシステム間の通信
プロトコルと同様の手段で、新ディスクサブシステムが
全て制御することにより、旧ディスクサブシステムは、
データ移行のための特殊機能を有する必要が無い。
【0029】このように、本発明では、特定区分単位
(データセット等)毎に特定のデータのみを選択的に移
行するとともに、移行中は新旧ボリュームの新旧論理ア
ドレスを対応付けて管理するので、たとえば、最近のR
AIDディスクサブシステムのように記憶サブシステム
内に異なるドライブタイプのボリューム(データ)が混
在した場合でも、中央処理装置(CPU)からのアクセ
スの有無に拘らず、データ移行が可能となる。
【0030】また、移行元及び移行先の記憶サブシステ
ムを構成する回転型記憶装置の仕様(トラック、シリン
ダ、全容量)を意識することなく、移行元容量と移行先
容量の大小条件に関係なくデータ移行が可能となる。
【0031】また、移行データの管理(属性)データの
利用や、新旧サブシステムのボリュームのアドレス空間
に特定の対応付けを与えることにより、異なるドライブ
タイプからのデータ移行、新ボリュームにおける移行デ
ータの前詰め化によるコピー時間の短縮、新ボリューム
の記憶領域の有効利用が可能になる。また、複数の旧ボ
リュームから一つの新ボリュームへのファイル(データ
セット)統合や、一つの旧ボリュームから複数の新ボリ
ュームへのデータ分割、旧ボリュームのファイル(デー
タセット)削除など、ボリュームデータの編集機能とし
ても有効である。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0033】図1は、本発明の一実施の形態であるデー
タ移行方法が実施される情報処理システムの構成の一例
を示す概念図である。本実施の形態では、情報処理シス
テムの一例として、汎用コンピュータシステムを例に採
って説明する。
【0034】本実施の形態の汎用コンピュータシステム
は、中央処理装置101(以下、CPU101と略記す
る)と、その配下で稼働する新旧二つの記憶サブシステ
ムからなる。CPU101は、外部とのデータの授受を
行うために、たとえばチャネル等の入出力インタフェー
ス制御部101aを備えており、この入出力インタフェ
ース制御部101aに接続される上位パス114を介し
て、配下の記憶サブシステムとの間におけるデータの授
受を行う。
【0035】データ移行先である新記憶サブシステム
は、新ディスクコントローラユニット102(以下、新
CU102と略記する)と、その配下の新ディスクボリ
ューム103(以下、新VOL103と略記する)から
なる。新VOL103は、たとえば磁気ディスク装置等
で構成される仕様Cの複数の記憶装置103aで構成さ
れており、必要に応じて、オプションの、仕様Aおよび
仕様Bの記憶装置103bを含む。
【0036】また、データ移行元である旧記憶サブシス
テムは、旧ディスクコントローラユニット104(以
下、旧CU104と略記する)と、その配下の旧ディス
クボリューム105(以下、旧VOL105と略記す
る)からなる。旧VOL105は、たとえば磁気ディス
ク装置等で構成される仕様Pの複数の記憶装置105a
で構成されており、必要に応じて、オプションの、仕様
Qおよび仕様Rの記憶装置105bを含む。旧CU10
4は、外部とのデータの授受を制御するチャネルI/F
制御部104aと、配下の旧VOL105に格納され、
外部との間で授受されるデータが一時的に格納されるキ
ャッシュメモリ104bを備えている。チャネルI/F
制御部104aは、通常の稼働時には、上位パス114
に接続されていたものであり、CPU101とのデータ
の授受を行うプロトコル(チャネルインタフェース)制
御機能等を有する。
【0037】一方、本実施の形態の場合、新CU102
は、上位パス114を介してCPU101との間でのデ
ータの授受を制御するチャネルI/F制御部102a
と、入出力インタフェース制御部102bとを備えてい
る。チャネルI/F制御部102aは前述の旧CU10
4におけるチャネルI/F制御部104aと同じ機能を
有する。また、入出力インタフェース制御部102b
は、前述のCPU101における入出力インタフェース
制御部101aと等価なプロトコル制御機能を有してお
り、データ移行パス113を介して接続される旧CU1
04のチャネルI/F制御部104aに対しては、CP
U101の入出力インタフェース制御部101aの如く
に振る舞う。すなわち、旧CU104の側では、後述の
ようなデータ移行に際して、データ移行パス113を介
して接続される新CU102はCPU101のように見
えるので、CPU101から新CU102への接続の切
り替えに際して当該新CU102を意識する必要がな
く、ソフトウェア等の変更は全く必要ない。
【0038】さらに、新CU102は、データ移行を制
御するデータ移行制御部106と、外部との間で授受さ
れるデータおよびその管理情報を格納するキャッシュメ
モリ107と、データ移行を制御するための後述のよう
な各種制御情報が格納されるメモリ108と、を備えて
いる。なお、図1の例では、メモリ108をキャッシュ
メモリ107と別個に設ける場合が例示されているが、
メモリ108としてキャッシュメモリ107の一部を使
用する構成としてもよい。メモリ108の中には新旧V
OLのアドレス変換を行う新旧アドレス変換テーブル1
10、旧VOLデータ情報を管理するデータ管理テーブ
ル111、データ移行を制御するデータ移行制御テーブ
ル112がある。
【0039】図2は、本実施の形態における新旧アドレ
ス変換テーブル110の構成の一例を示す概念図であ
る。データ移行が完了したデータセット等のデータ管理
単位毎に、データセット名110aと、旧VOL先頭ア
ドレス110bと、新VOL先頭アドレス110cとが
対応つけて格納される。
【0040】図3は、本実施の形態におけるデータ管理
テーブル111の構成の一例を示す概念図である。デー
タセット名111a、旧VOL先頭アドレス111b、
エクステント範囲111c、ブロックサイズ111d、
データセット属性111e、たとえばデータ移行の要否
等を指定するための制御情報111fが、各データセッ
ト毎に対応付けて設定されている。これらの情報は、新
CU102が、データ移行パス113を経由して旧CU
104の配下の旧VOL105のVTOC等を読み出す
ことで構築される。
【0041】図4は、本実施の形態におけるデータ移行
制御テーブル112の構成の一例を示す概念図である。
データセット名112a、旧VOL先頭アドレス112
b、新VOL先頭アドレス112c、ブロックサイズ1
12d、転送ブロック数112e、データ移行制御フラ
グ112fが対応つけて格納されている。さらにデータ
移行制御フラグ112fは、コピーフラグ112f−
1、旧VOLデータ削除フラグ112f−2、コピーポ
インタ112f−3で構成されている。
【0042】また、新CU102には、図示しないディ
スプレイやキーボード、マウス等のユーザインタフェー
スを備えたサービスプロセッサ109(以下、SVP1
09と記す)が接続されており、外部からユーザが新C
U102の動作に随時介入することにより、新CU10
2による後述のようなデータ移行を制御することが可能
になっている。
【0043】以下、本実施の形態のデータ移行方法およ
び情報処理システムの作用の一例を説明する。まず、新
CU102の入出力インタフェース制御部102bと旧
CU104のチャネルI/F制御部104aとをデータ
移行パス113を介して接続し、旧CU104のチャネ
ルI/F制御部104aと接続されていたCPU101
の上位パス114を新CU102のチャネルI/F制御
部102aと接続する。そして、旧CU104配下の旧
VOL105から新CU102配下の新VOL103へ
特定区分単位(たとえばデータセット単位)にデータ移
行する。新VOL103及び旧VOL105は前述のよ
うに異なる複数のデバイスタイプで構成されていても良
い。また、新CU102と旧CU104間のインターフ
ェースは、前述のように新CU102に設けられた入出
力インタフェース制御部102bが、汎用コンピュータ
システムにおける、対CPU101との間における通信
プロトコルにより制御するので、旧CU104の側は特
殊機能を必要としない。
【0044】まず、新CU102内のデータ移行制御部
は旧VOL105のデータセット情報(データセット
名、旧ボリューム先頭アドレス、エクステント範囲、ブ
ロックサイズ、その他制御情報等)を管理するために、
旧VOL105よりデータセット管理情報であるVTO
Cを、新CU102のメモリ108に読み込み、図3に
例示されたデータ管理テーブル111として常駐化さ
せ、管理する。VTOCの読み込みはDX/LOC/R
DTRKと同等のチャネルコマンドのコマンドチェイン
をデータ移行パス113を経由して旧CU104に発行
するようにエミュレートする。このように旧VOL10
5のデータを管理するために、旧VOL105のデータ
管理テーブル111を新CU102のメモリ108内に
作成する。
【0045】特定区分単位(データセット)毎の移行コ
ピーを実現させるために、新CU102のSVP109
のディスプレイ等へコピー対象(旧VOL105)のデ
ータセット情報(データセット名、エクステント範囲、
ブロックサイズ等)を表示させ、SVP109からファ
イル階層構造体のディレクトリ配下のファイル(データ
セット)やその他ユーザが個別に指定したファイル(デ
ータセット)等の、旧VOL105から新VOL103
にデータ移行したいエリアを指定する。SVP109等
へのデータセット情報の表示は、旧VOL105のデー
タセット情報(データ管理テーブル111)を元に、デ
ータ移行制御部106からSVP109へデータを送信
することによって行われる。SVP109には旧VOL
105内の全VOL及び特定VOLのデータセット情報
を表示可能にさせる。この時、データセット毎のプライ
オリティを指定可能にしておけば、コピーを早く実行し
たいデータセットから優先的に処理するような制御が可
能となる。
【0046】図5は、SVP109のディスプレイ画面
109aの一例を示す説明図である。ディスプレイ画面
109aには、データ管理テーブル111の内容に基づ
いて、旧VOL105内の複数のデータセットについ
て、データセット名109b、サイズ109c、属性1
09d、コピーステータス109e、優先順位109
f、等の情報が表示される。また画面内には、コピー開
始ボタン109g、中断ボタン109h、削除ボタン1
09iおよびマウス等によって操作されるポインタ10
9jが表示されている。
【0047】そして、SVP109を操作するユーザ
が、ポインタ109jにて、たとえば、表示中の複数の
データセットの優先順位109fのエントリを順にクリ
ックして指定することにより、図5の例のようにコピー
順位が設定され、その後、コピー開始ボタン109gを
クリックすることにより、複数のデータセットの連続的
なデータ移行が開始される。
【0048】また、特定の一つのデータセットをポイン
タ109jにて指定した後、コピー開始ボタン109g
をクリックすることにより当該データセットのみを個別
にデータ移行させることも可能である。また、データ移
行中に中断ボタン109hをポインタ109jにてクリ
ックすることにより、データ移行を停止させることもで
きる。
【0049】また、表示中の所望のデータセット名10
9bをポインタ109jにてクリックして指定した後、
ポインタ109jにて削除ボタン109iをクリックす
ることにより、当該データセットを旧VOL105から
削除することもできる。
【0050】上述のようにして、データ移行制御部10
6はSVP109より指定されたデータセットのみをコ
ピーする。コピー対象となったデータセットに対して、
データ移行に必要な制御情報(データセット名112
a、旧VOL先頭アドレス112b、新VOL先頭アド
レス112c、ブロックサイズ112d、転送ブロック
数112e、データ移行制御フラグ112f)を管理す
るデータ移行制御テーブル112を新CU102のメモ
リ108に作成する。データ移行制御フラグ112f
は、本実施の形態のように現在の移行位置のみを記録す
るようなコピーポインタ112f−3を含んでいてもよ
いし、トラック単位のコピー済/未完をビットマップで
記憶する形式であってもよい。これにより、コピーの進
捗(コピー済、コピー中、コピー待ち等)を管理する。
データ移行制御部106はデータ移行制御テーブル11
2を元に、旧VOL105から新VOL103へ移行対
象のデータセットをコピーする。
【0051】旧VOL105から新VOL103へのコ
ピーは、たとえばCPU101(入出力インタフェース
制御部101a)から配下の記憶サブシステムにデータ
入出力のために発行される、DX/LOC/RDTRK
と同等のチャネルコマンドのコマンドチェインを新CU
102の入出力インタフェース制御部102bが旧CU
104に発行するようにエミュレートする。
【0052】旧CU104より読み込んだデータはキャ
ッシュメモリ107に格納し、旧VOL105の論理ア
ドレスから新VOLの論理アドレスを変換する新旧アド
レス変換テーブル110により旧/新VOLのアドレス
の対応関係を管理し、新VOL103にデステージ(キ
ャッシュメモリ107内のデータを新VOL103に書
き出す操作)させる。この時のデステージは連続した複
数トラックに対するものであるため、複数本まとめてデ
ステージする機能を利用すれば、高速にデータ移行が可
能となる。新VOL103へデステージする時に、コピ
ーされたデータセットのデータは前詰めで新VOL10
3に書き込む。前詰め方式については後述の図6で説明
する。複数データセットのデータ移行の場合には転送ブ
ロック数、エクステント範囲等の情報により、デステー
ジ位置をオフセットにて算出し新VOLアドレスを決定
する。
【0053】CPU101からのアクセスは、新旧アド
レス変換テーブル110にて変換し、旧VOL105で
使用した論理アドレスを継承するため、旧VOL105
にアクセスしているように見せかけ、新VOL103に
アクセス可能となる。なお、CPU101からデータ移
行中の新CU102へのアクセスについては、後述の図
8にて説明する。データ移行制御テーブル112はデー
タ移行の進捗とともに必要に応じて更新する。目的のデ
ータセットのコピー完了後、新VOL103のVTOC
を作成する。その新VOL103のVTOCをボリュー
ムのシステムエリア103sに書き込み、状態変更等の
後処理を行い、コピーを終了させる。コピー終了後は、
新VOL103および旧VOL105のデータセットは
独立したものとし、CPU101からのアクセスは新V
OL103にのみ反映させる。
【0054】データセット単位のコピーのため、本実施
の形態のように、旧CU104配下の旧VOL105の
デバイスタイプと新CU102配下の新VOL103の
デバイスタイプが異なる場合でも、タイプによる意識は
不要で、旧VOL105に対する新VOL103の容量
条件も意識不要となる。必要なデータセットのみのデー
タ移行のため、コピー時間の短縮、トラック容量の縮小
化、新VOL103の記憶容量の有効利用が可能にな
る。また、データ移行に際して、複数ボリュームから1
ボリュームへのデータセット統合や、1ボリュームから
複数ボリュームへのデータ分割など、ボリュームデータ
の編集機能としても有効である。
【0055】図6は、本実施の形態のデータ移行時にお
ける新VOL103でのデータの前詰め処理の一例を示
す概念図である。この方式は、旧VOL105より読み
込んだデータを、新VOL103へ前詰めでデータを書
き込みむことにより、新VOL103の有効利用を図る
ものである。旧VOL105のユーザエリア105uの
個々のデータセット22を個別に新CU102内のキャ
ッシュメモリ107に読み込む(データ24)。旧VO
L105のデータセットのデータ移行管理は、新CU1
02内のメモリ108に設定されたデータ移行制御テー
ブル112によりコピー対象データセットの先頭アドレ
ス(a,b,c,d)、エクステント範囲(A,B,
C,D)、コピーポインタ(またはコピー済/未完ビッ
トマップ)によりコピーを管理制御する。
【0056】新CU102内のキャッシュメモリ107
に読み込んだデータ24を新VOL103に書き込むた
めに、まず新VOL103のユーザエリア103uの空
き領域をチェックし、また、データセットが移行できる
だけの空き領域が確保できるかを確認する。空き領域の
チェックはデータ移行制御テーブル112の新VOL先
頭アドレス112c、旧VOL先頭アドレス112b、
ブロックサイズ112dの管理情報により可能である。
新VOL103の空き領域の先頭(h)から、前詰めで
トラックを確保していき、書き込む(データ26)。旧
VOLアドレス(a)から新VOLアドレス(h)へア
クセス可能にするために、新旧VOLのアドレス対応
(27)をメモリの新旧アドレス変換テーブル110に
記録しておく。これにより、データ移行した領域にCP
U101からアクセス要求が発生した時に、新旧アドレ
ス変換テーブル110を参照して、新旧VOLアドレス
対応より旧VOLアドレスから新VOLアドレスに変換
することで、旧VOLアドレスを継承したアクセス可能
となる。
【0057】旧VOL105から新VOL103へコピ
ーされるデータセットのソート順は、前述の図5に例示
したように、SVP109よりソートの順番を指定可能
にしておき、指定された順番にコピーし、詰めていく。
CPU101からのアクセスに際しては、アクセス対象
データが、コピー対象領域/非対象領域かを判定し、コ
ピー非対象領域であれば、旧VOL105のみに書き込
む。コピー対象領域であれば、さらにコピー完/未完を
チェックし、コピー完であれば、新旧両VOLに書き込
み、コピー未完であれば、旧VOL105より新VOL
103にデータを読み込み、新旧両VOLに更新データ
を書き込む。このようにしてコピー中のCPU101か
らのアクセスを可能にすることにより、新VOL103
および旧VOL105の双方を最新の状態にしておくこ
とが可能になる。
【0058】データ移行後の旧VOL105のデータセ
ットが不要であれば、CPU101からのアクセスは新
VOL103のみでよい。CPU101からの新VOL
103へのアクセスは、旧VOLアドレスから、新旧ア
ドレス変換テーブル110により、新VOLの先頭アド
レスを求め、そのアドレスのオフセットによりアクセス
する。新VOL103及び旧VOL105は図1に例示
したように異なる複数のデバイスタイプで構成されてい
ても良く、旧CU104配下のデバイスタイプと新CU
102配下のデバイスタイプが異なる場合でも、タイプ
による意識は不要で、旧VOL105に対する新VOL
103の容量条件も意識不要となる。これによりトラッ
ク容量の縮小化、ボリュームの有効利用が可能になる。
【0059】図7は、本実施の形態のデータ移行方法に
おけるデータセットの削除の一例を示す概念図である。
この図7の例はコピー完了後、SVP109からの指定
により、新CU102のデータ移行制御部106が自発
的にコピー完了した旧VOL105の不要なコピー済デ
ータセット33を削除することを可能とするものであ
る。まず、データ移行完了したコピー済データセット3
4に対し、旧VOL105のデータセット削除要/不要
をデータセット単位でSVP109から指定可能とする
ために、データ移行が完了した時点でデータ移行制御テ
ーブル112のデータ移行制御フラグ112f等の状態
管理情報を削除可能な状態にし、その状態をSVP10
9へ送信する(ステップ35)。SVP109より指定
された(ステップ36)旧VOL105のデータセット
の削除は新CU102のデータ移行制御部106が自発
的に行い(ステップ37)、入出力インタフェース制御
部102bを介して旧VOL105にDX/LOC/W
RD(R0)と同等のコマンドチェインを発行するよう
エミュレートする。削除対象トラックの管理は新CU1
02で管理している旧VOL105のVTOC(データ
管理テーブル111)の内容から、コピーポインタ(ま
たは削除完/未完のビットマップ)を使用して行う。こ
の時、旧CU104は特殊機能を必要としない。旧VO
L105のユーザエリア105uにおけるデータ削除完
了時、状態変更を行い、SVP109にデータ削除完了
を送信する。旧VOL105のVTOC情報から削除デ
ータセットの情報をFREE化(抹消)し、システムエ
リア105sを書き換える。
【0060】図8は本実施の形態のデータ移行方法にお
いて、データ移行中にCPU101からのアクセスが発
生した場合の処理の一例を示すフローチャート(PAD
図)であり、図9は、データ移行状態およびアクセス要
求の種別(READ/WRITE)等に応じたアクセス
要求処理の分類の一例を示す説明図である。
【0061】本実施の形態では、図9に例示される場合
分けによって以下の図8に例示されるフローチャートの
ような制御が行われる。
【0062】すなわち、CPU101からのアクセス要
求の発生時、まず、アクセス要求データがデータ移行対
象のデータセットか否かを見分ける(ステップ41)。
データ移行対象データセットか否かは、データ管理テー
ブル111における制御情報111fでのデータ移行の
要否(データ移行対象TRK管理情報)より判定する。
データ移行非対象データセットに対するアクセスの場合
には、旧VOL105に対してアクセスする(ステップ
42)。
【0063】データ移行対象データセットに対するアク
セスの場合、データ移行済データセットか、データ移行
中データセットか、データ移行待ちデータセットかデー
タ削除中データセットかの等のデータセット状態をデー
タ移行制御テーブル112のデータ移行制御フラグ11
2fを管理/参照することにより判断する(ステップ4
3)。データ移行済の場合には、新VOL103へアク
セスする(ステップ44)。データ移行中の場合には、
更に移行済領域/未完了領域かを見分ける(ステップ4
5)。移行済/未完了かはコピーポインタ112f−3
(またはビットマップ)と、アクセス要求のアドレスと
の比較により判定可能である。移行済領域へのアクセス
の場合、新VOL103へアクセスする(ステップ4
6)。移行未完了領域へのアクセスの場合、旧VOL1
05へアクセスする(ステップ47)。
【0064】コピーの効率をあげるために、移行未完了
領域へのWRITEアクセスの場合には、旧VOL10
5から新CU102のキャッシュメモリ107内にデー
タを読み込み、データ更新した後、新VOL103にデ
ータを書き込み、そのトラック(TRK)はデータ移行
済トラックとして扱う方法もある。データ移行待ちの場
合には、旧VOL105にアクセスする(ステップ4
8)。データ削除中の場合には、新VOL103に対し
てアクセスする(ステップ49)。データ移行済のエリ
ア、データセットに対してのアクセスを新旧両VOLへ
行えば、新旧両VOLを最新の状態にしておくことが可
能である。新VOL103へのアクセスは新旧アドレス
変換テーブル110の新旧のアドレス対応管理情報よ
り、旧VOLアドレスを新VOLアドレスに変換してア
クセスする。
【0065】以上説明したように、本実施の形態のデー
タ移行方法および情報処理システムによれば、移行元の
旧VOL105のVTOCのようなデータ管理情報を、
移行先の新VOL103を管理する新CU102が読み
出し、メモリ108に所望の形式で格納し、このデータ
管理情報に基づいて必要なデータを、たとえばデータセ
ット単位で指定して任意の順序で選択的なデータ移行を
行うので、たとえば旧ボリュームのデータ全体を移行さ
せる場合等に比較して、データ移行操作の多様化、移行
データ量の削減および所要時間の短縮を実現することが
できる。
【0066】また、移行元の旧VOL105のVTOC
のようなデータ管理情報や移行データ等を、移行先の新
VOL103を管理する新CU102が、CPU101
と配下の記憶サブシステムとの間のデータ入出力機能を
エミュレートとして旧CU104から読み出すことによ
り、データ移行に際して、旧VOL105を管理する旧
CU104に、特別なハードウェアやソフトウェアの追
加等の機能変更は全く不要であり、データ移行の汎用
化、コスト削減等を実現できる。
【0067】また、新VOL103に対する移行データ
の書込を新VOL103に固有の新VOLアドレスにて
行うことにより、旧VOL105と新VOL103を構
成する記憶装置の仕様の相違等を意識することなく、デ
ータ移行を行うことができる。
【0068】また、新VOL103固有の新VOLアド
レス空間内で前詰めに移行データの格納を行うことによ
り、データ移行に必要な新VOL103の記憶容量を削
減できるとともに、新VOL103と旧VOL105の
記憶容量の大小関係等を意識することなくデータ移行が
可能になる。
【0069】また、移行データの、旧VOL105と新
VOL103の各々における旧VOLアドレスと新VO
Lアドレスとを対応付けて管理することにより、データ
移行中にCPU101から新CU102に対してアクセ
スが可能であるとともに、CPU101は旧VOLアド
レスを継承したアクセスが可能であり、データ移行に伴
うCPU101の側のソフトウェア等の変更も不要であ
る。
【0070】以上本発明者によってなされた発明を実施
の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0071】
【発明の効果】本発明のデータ移行方法および情報処理
システムによれば、移行元および移行先の各々の記憶サ
ブシステムを構成する記憶装置等の仕様の差異に影響さ
れることなく、円滑なデータ移行を行うことができる、
という効果が得られる。
【0072】また、移行元の記憶サブシステム内の任意
の論理的なデータ管理単位にて、所望のデータ管理単位
の所望の順序での選択的な移行、移行後の移行元での削
除、等の多様なデータ移行を行うことができる、という
効果が得られる。
【0073】また、移行元および移行先の記憶サブシス
テムの記憶容量の大小に関係なく、円滑なデータ移行を
行うことができる、という効果が得られる。
【0074】また、移行先の記憶サブシステムの記憶容
量の有効利用を実現することができる、という効果が得
られる。
【0075】また、データ移行の所要時間を短縮するこ
とができる、という効果が得られる。
【0076】また、移行元の記憶サブシステムにおける
ソフトウェアおよびハードウェアの変更等を全く必要と
することなく、データ移行を行うことができる、という
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるデータ移行方法が
実施される情報処理システムの構成の一例を示す概念図
である。
【図2】本発明の一実施の形態であるデータ移行方法に
て使用される新旧アドレス変換テーブルの構成の一例を
示す概念図である。
【図3】本発明の一実施の形態であるデータ移行方法に
て使用されるデータ管理テーブルの構成の一例を示す概
念図である。
【図4】本発明の一実施の形態であるデータ移行方法に
て使用されるデータ移行制御テーブルの構成の一例を示
す概念図である。
【図5】本発明の一実施の形態であるデータ移行方法が
実施される情報処理システムにおけるSVPのディスプ
レイ画面の一例を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態であるデータ移行方法に
おけるデータ移行時の移行先におけるデータの前詰め処
理の一例を示す概念図である。
【図7】本発明の一実施の形態であるデータ移行方法に
おけるデータセットの削除処理の一例を示す概念図であ
る。
【図8】本発明の一実施の形態であるデータ移行方法の
データ移行中におけるアクセス要求処理の一例を示すフ
ローチャートである。
【図9】本発明の一実施の形態であるデータ移行方法の
データ移行中におけるアクセス要求処理の場合分けの一
例を示す説明図である。
【符号の説明】
101…中央処理装置(上位装置)、101a…入出力
インタフェース制御部、102…新ディスクコントロー
ラユニット(第2の記憶サブシステム)、102a…チ
ャネルI/F制御部、102b…入出力インタフェース
制御部、103…新ディスクボリューム(第2の記憶サ
ブシステム)、103a…記憶装置、103b…記憶装
置、103s…システムエリア、103u…ユーザエリ
ア、104…旧ディスクコントローラユニット(第1の
記憶サブシステム)、104a…チャネルI/F制御
部、104b…キャッシュメモリ、105…旧ディスク
ボリューム(第1の記憶サブシステム)、105a…記
憶装置、105b…記憶装置、105s…システムエリ
ア、105u…ユーザエリア、106…データ移行制御
部(制御論理)、107…キャッシュメモリ、108…
メモリ(制御情報記憶手段)、109…サービスプロセ
ッサ、109a…ディスプレイ画面、109b…データ
セット名、109c…サイズ、109d…属性、109
e…コピーステータス、109f…優先順位、109g
…コピー開始ボタン、109h…中断ボタン、109i
…削除ボタン、109j…ポインタ、110…新旧アド
レス変換テーブル、110a…データセット名、110
b…旧VOL先頭アドレス、110c…新VOL先頭ア
ドレス、111…データ管理テーブル(データ管理情
報)、111a…データセット名、111b…旧VOL
先頭アドレス、111c…エクステント範囲、111d
…ブロックサイズ、111e…データセット属性、11
1f…制御情報、112…データ移行制御テーブル、1
12a…データセット名、112b…旧VOL先頭アド
レス、112c…新VOL先頭アドレス、112d…ブ
ロックサイズ、112e…転送ブロック数、112f…
データ移行制御フラグ、112f−1…コピーフラグ、
112f−2…旧VOLデータ削除フラグ、112f−
3…コピーポインタ、113…データ移行パス(第2の
データ転送経路)、114…上位パス(第1のデータ転
送経路)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上位装置の配下で稼働し、前記上位装置
    との間で授受されるデータが格納される複数の第1およ
    び第2の記憶サブシステムの間で前記データの移行を行
    うデータ移行方法であって、 前記上位装置と現在使用中の前記第1の記憶サブシステ
    ムとの間の第1のデータ転送経路を、前記第2の記憶サ
    ブシステムにつなぎ変えることで前記上位装置と前記第
    2の記憶サブシステムとを接続するステップと、 前記第1の記憶サブシステムと前記第2の記憶サブシス
    テムとの間に第2のデータ転送経路を設定するステップ
    と、 前記第2のデータ転送経路を介して、前記第1の記憶サ
    ブシステムから前記第2の記憶サブシステムに、前記第
    1の記憶サブシステムにおけるデータ管理情報を読み出
    すステップと、 読出された前記データ管理情報に基づいて、前記第2の
    記憶サブシステムが、前記第2のデータ転送経路を介し
    て、前記第1の記憶サブシステム内の前記データの少な
    くとも一部を任意のデータ管理単位で読み出し、前記第
    2の記憶サブシステムに固有の論理アドレスにて当該第
    2の記憶サブシステムに書き込むステップと、 を含むことを特徴とするデータ移行方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデータ移行方法におい
    て、 前記第2の記憶サブシステム側では、 個々の前記データ管理単位について、前記第1の記憶サ
    ブシステムにおける格納位置を示す第1の論理アドレス
    と、前記第2の記憶サブシステムにおける格納位置を示
    す第2の論理アドレスとを対応付けて管理し、前記上位
    装置は、前記第1の記憶サブシステムで使用していた前
    記第1の論理アドレスを継承して使用することにより前
    記第2の記憶サブシステムに対するアクセス要求を実行
    可能にした第1の操作、 複数の前記データ管理単位の移行に際して、前記第1の
    記憶サブシステムにおける格納状態とは無関係に、任意
    の順序にて、前記第2の記憶サブシステムに固有の前記
    第2の論理アドレスのアドレス空間内に連続して格納す
    る第2の操作、 前記第1の記憶サブシステムから前記第2の記憶サブシ
    ステムへの移行が完了した前記データ管理単位を、前記
    第1の記憶サブシステムから削除するために、所定のデ
    ータ書込要求を前記第1の記憶サブシステムに発行する
    第3の操作、 の少なくとも一つの操作を実行することを特徴とするデ
    ータ移行方法。
  3. 【請求項3】 上位装置と、前記上位装置との間で過去
    に授受されたデータが格納された第1の記憶サブシステ
    ムと、第1のデータ転送経路を介して前記上位装置と接
    続される第2の記憶サブシステムと、前記第1の記憶サ
    ブシステムと前記第2の記憶サブシステムとを接続する
    第2のデータ転送経路とを含む情報処理システムであっ
    て、 前記第2の記憶サブシステムは、 制御情報記憶手段と、 前記第2のデータ転送経路を介して、前記第1の記憶サ
    ブシステムから読出された当該第1の記憶サブシステム
    におけるデータ管理情報を所望の形式で前記制御情報記
    憶手段に格納し、前記制御情報記憶手段の前記データ管
    理情報に基づいて、前記第2のデータ転送経路を介し
    て、前記第1の記憶サブシステム内の前記データの少な
    くとも一部を任意のデータ管理単位で読み出し、前記第
    2の記憶サブシステムに固有の論理アドレスにて当該第
    2の記憶サブシステムに書き込む動作を行う制御論理
    と、 を備えたことを特徴とする情報処理システム。
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