JPH1185355A - キースイッチ及びキーボード装置 - Google Patents

キースイッチ及びキーボード装置

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Publication number
JPH1185355A
JPH1185355A JP9247380A JP24738097A JPH1185355A JP H1185355 A JPH1185355 A JP H1185355A JP 9247380 A JP9247380 A JP 9247380A JP 24738097 A JP24738097 A JP 24738097A JP H1185355 A JPH1185355 A JP H1185355A
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JP
Japan
Prior art keywords
key
angle
base member
top member
key switch
Prior art date
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Pending
Application number
JP9247380A
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English (en)
Inventor
Takashi Fujimaki
孝志 藤巻
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Oki Electric Industry Co Ltd
Oki Information Systems Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Oki Information Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 いちいちキーを取り換えなくても、操作者の
好みでキーの配置状態を容易に変更できるようにする。 【解決手段】 平面視略四角形の打鍵面13aを有する
キー5をベース部材6とトップ部材7とで構成するとと
もに、ベース部材6のガイド部8上でトップ部材7をR
v方向に摺動可能とし、且つその摺動動作を規制すべく
ベース部材6側の凸部12aとトップ部材7側の凹部1
6とを嵌脱可能とすることで、キー5の押下方向Zと直
交する基準平面に対して、キー5の打鍵面13aがなす
キー操作角度を調整可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置の入
力装置に用いられるキースイッチとこれを用いたキーボ
ード装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のキースイッチの構成例を示
す側断面図である。このキースイッチは、電気接点(不
図示)を有するメンブレンシート31と、このメンブレ
ンシート31の下面を支持する補強プレート32と、メ
ンブレンシート31上の電気接点を覆うように形成され
たカップラバー33aを有するラバーシート33と、メ
ンブレンシート31上に敷設され且つカップラバー33
aを囲繞する筒状部34aを有するハウジング34と、
カップラバー33aの直上位置にて筒状部34aに摺動
自在に係合されたキー35とを備えている。
【0003】上記構成からなるキースイッチでは、操作
者によってキー35が押下されると、筒状部34aに案
内されてキー35が下降し、その下降動作によってカッ
プラバー33aが弾性変形する。このカップラバー33
aの弾性変形によりメンブレンシート31の電気接点が
押圧され、これによって電気接点が閉じてスイッチON
となる。
【0004】ところで、上述のようなキースイッチを2
次元的に多数配置してなるキーボード装置では、図6に
示すように、操作者側から見て手前側(A列)のキーが
奥側(E列)のキーよりも低位となるよう、所定の傾斜
角度θをもって各列のキーが配置されている。また、同
じ傾斜角度θをつけたキーボード装置でも、作業形態に
応じた人間工学上の配慮から、図6(a)〜(d)に示
すような種々のキー配列形態が採用されている。
【0005】先ず、図6(a)に示すステップスカルプ
チャータイプでは、A列からE列のキー配置の中で、真
ん中のC列のキーの打鍵面は水平状態に配置され、その
手前のA,B列のキーの打鍵面は右下がり状態で、その
奥側のD,E列のキーの打鍵面は右上がりの状態でそれ
ぞれ配置されている。また、図6(b)に示すスロープ
タイプでは、A列からE列の各キーの打鍵面がキー配列
全体の傾斜角度θに沿って配置されている。一方、図6
(c)に示すスロープスカルプチャータイプでは、A列
からE列の各キーの打鍵面が全体的に凹状をなすように
配置されている。また、図6(d)に示すステップタイ
プでは、A列からE列の各キーの打鍵面が全て水平状態
に配置されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のキ
ースイッチにおいては、上述した各種のキー配列形態に
対応したかたちで、各々のキーの形状、特にキー全体の
傾斜角度θ(図6参照)に対する各キーの打鍵面の角度
が決められているため、例えば操作者側で図6(a)の
ステップスカルプチャータイプから図6(b)のスロー
プタイプに変更したいと考えた場合は、キーを入れ換え
ることでしか対応できなかった。そのため、キーの抜き
差しといった面倒な作業を強いられるうえ、取り外した
キーの保管場所を確保しなくてはならないという煩わし
さがあった。さらに、図6(a)のステップスカルプチ
ャータイプや図6(b)のスロープスカルプチャータイ
プでは、一つのキーボード装置でキーの形状が複数種に
及ぶため、コスト高になるという不具合もあった。
【0007】また従来では、図7に示すように、キー全
体を左右に分割して逆ハの字形に配置することにより、
キー操作時における操作者の手や腕のねじれを小さく
し、これによってキーの操作性を向上したキーボード装
置36が提供されている。ところが、このキーボード装
置36では、キー全体を左右に大きく分割して逆ハの字
形に配置しているため、キーボードが大型化するうえ、
操作者にとって見た目の違和感が大きくなるという難点
があった。
【0008】これに対して、図8に示すように、文字入
力用の各キーを、それぞれのキー配置に応じてねじった
形状の、いわゆるツイスト型のキーボード装置37が提
供されている。このツイスト型のキーボード装置37で
は、左手が受け持つ文字キー(G)よりも左側のキーは
右回り方向に、右手が受け持つ文字キー(H)よりも右
側のキーは左回り方向にそれぞれ12.5°ずつねじっ
たかたちで形成されている。これにより、先程のように
キーボードを大型化せずとも、同じキーレイアウトのま
まで、逆ハの字形のキーボード装置36に近い操作性が
得られる。また、キー自体が横方向に真っ直ぐに並んで
いるため、見た目の違和感も小さくなる。
【0009】しかしながら、図8に示すキーボード装置
37では、キー自体のサイズが標準サイズと変わらない
ため、キーの取り換えは可能であるものの、各々のキー
の形状、特にこの場合は各キーのねじれ角度がキー配置
に応じて決まっているため、ツイスト型から通常のキー
配置に変更する場合は、先述と同様にキーの抜き差しと
いった面倒な作業や取り外したキーの保管場所が必要と
なり、また一つのキーボード装置でキーの形状が複数種
に及ぶため、コスト高になるという不具合があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、平面視略四角
形の打鍵面を有するキーを押下操作することで電気接点
を開閉するように構成してなるキースイッチにおいて、
キーの押下方向と直交する基準平面に対して、キーの打
鍵面がなすキー操作角度を調整可能な操作角度調整手段
を備えた構成を採用している。
【0011】上記構成からなるキースイッチにおいて
は、キーの押下方向と直交する基準平面に対して、キー
の打鍵面がなすキー操作角度を操作角度調整手段にて調
整することで、操作者に対する打鍵面の傾斜角度をキー
交換なしで変更可能となる。
【0012】また本発明は、平面視略四角形の打鍵面を
有するキーを押下操作することで電気接点を開閉するよ
うに構成してなるキースイッチにおいて、キーの押下方
向と直交する基準軸に対して、キーの打鍵面の任意の一
辺がなすキー配置角度を調整可能な配置角度調整手段を
備えた構成を採用している。
【0013】上記構成からなるキースイッチにおいて
は、キーの押下方向と直交する基準軸に対して、キーの
打鍵面の任意の一辺がなすキー配置角度を配置角度調整
手段にて調整することで、操作者に対する打鍵面の向き
をキー交換なしで変更可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明に係
るキースイッチの第1実施形態を説明する図であり、図
中(a)はその平面図、(b)はそのA−A断面図、
(c)はそのB−B断面図である。図示したキースイッ
チは、電気接点(不図示)を有するメンブレンシート1
と、このメンブレンシート1の下面を支持する補強プレ
ート2と、メンブレンシート1上の電気接点を覆うよう
に形成されたカップラバー3aを有するラバーシート3
と、メンブレンシート1上に敷設され且つカップラバー
3aを囲繞する筒状部4aを有するハウジング4と、カ
ップラバー3aの直上位置にて筒状部4aに摺動自在に
係合されたキー5とを備えたもので、特に、従来のキー
スイッチとの比較では、キー5の構造が大きく異なって
いる。
【0015】即ち、キー5は、図2の分解斜視図からも
分かるように、互いに独立した構造をもつベース部材6
とトップ部材7とによって構成されている。
【0016】ベース部材6は、主として、側面視略円弧
状をなすガイド部8と、このガイド部8の内周面から下
方に延出した係合部9a,9bと、上記ガイド部8の側
端部を閉塞するサイド片10とから構成されている。ガ
イド部8の頂部付近には、その周長方向に沿って一対の
ガイド孔11,11が所定の範囲(後述)にわたって明
けられ、さらに一方のガイド孔11の近傍位置には、ロ
ック用凸部(以下、凸部と略称する)12aを有する可
動レバー12がガイド部8と一体に形成されている。こ
の可動レバー12は適度なバネ性を有し、そのバネ性を
もって上下動し得るようになっている。また、可動レバ
ー12は、その近傍に位置するサイド片10よりも外側
に突出した状態で配置され、さらにそのサイド片10に
は可動レバー12の上下動を許容するための切欠部10
aが形成されている。
【0017】トップ部材7は、主として、平面視略四角
形の打鍵面13aを有する天井部13と、この天井部1
3の下面側から下方に延出した一対の係合爪14,14
と、上記天井部13の周縁部から斜め下方に延出したつ
ば部15a,15bとから構成されている。このうち、
一対の係合爪14,14は、上述したベース部材6の上
にトップ部材7を組み付けるためのもので、これらの係
合爪14,14はベース部材6側のガイド孔11、11
に圧入され、その圧入状態にて爪先端のフック形状によ
りクランプされるようになっている。
【0018】また、つば部15a,15bのうち、キー
5の左右に位置するつば部15aの下側エッジは、ベー
ス部材6のガイド部8の曲面に倣って円弧状に形成され
ている。さらに、左右のつば部15aのうち、ベース部
材6の可動レバー12に対応する側のつば部15aに
は、その円弧状の頂部をセンター基準(0°)として、
それぞれ双方向に6°ピッチ(±6°、±12°)で計
5つの角度可変用凹部(以下、凹部と略称する)16a
〜16eが形成されている。これらの凹部16a〜16
eは、ベース部材6のガイド部8に沿ったトップ部材7
の摺動動作を規制するためのもので、各々の凹部16a
〜16eに対して上記可動レバー12の凸部12aが嵌
脱自在に構成されている。これに対して、上述したベー
ス部材6側のガイド孔11,11は、これにトップ部材
7の係合爪14,14を圧入した状態で、トップ部材7
を24°(±12°)の角度範囲で摺動し得るように形
成されている。
【0019】次に、上記構成からなるキー5の取り付け
状態について説明する。先ず、ハウジング4の筒状部4
aに対しては、その内周側にベース部材6の係合部9
a,9bが摺動自在に係合され、且つ一方の係合部9b
の先端フック形状により筒状部4aにベース部材6が係
止されている。また、この係合状態の下では、カップラ
バー3aの弾性力によりベース部材6が上方に押圧保持
されている。
【0020】一方、トップ部材7は、ベース部材6のガ
イド部8に明けられた一対のガイド孔11,11に係合
爪14,14を圧入することでクランプされ、これによ
ってベース部材6(ガイド部8)上にトップ部材7が取
り付けられている。この取り付け状態の下では、トップ
部材7のつば部15bがベース部材6のガイド部8に当
接し、ガイド部8と天井部13との間に若干の隙間が確
保されている。また、トップ部材7は、上述のように係
合爪14,14を圧入してなるガイド孔11,11に案
内されながら、ベース部材6のガイド部8(曲面)に沿
って図1(b)のRv方向に摺動可能に装着されてい
る。その際、ベース部材6の可動レバー12に形成した
凸部12aを、トップ部材7のつば部15aに形成した
凹部16a〜16eのいずれか一つに嵌合させること
で、ベース部材6上におけるトップ部材7の摺動動作が
規制される。
【0021】続いて、本第1実施形態におけるキースイ
ッチの動作について説明する。先ず、操作者によってト
ップ部材7の打鍵面13aが押下されると、ハウジング
4の筒状部4aに案内されてトップ部材7とベース部材
6が一緒に下降する。このとき、ベース部材6の下降動
作に伴ってカップラバー3aが弾性変形し、これによっ
てメンブレンシート1の電気接点が押圧されてスイッチ
ONとなる。また、トップ部材7の打鍵面13aが操作
者による押下状態から解放されると、カップラバー3a
の弾性力によってベース部材6と一緒にトップ部材7が
押し上がられ、これによってメンブレンシート1の電気
接点が開いてスイッチOFFとなる。
【0022】一方、トップ部材7に形成した凹部16a
〜16eのいずれか一つ、例えば真ん中の凹部16c
に、ベース部材6側の可動レバー12の凸部12aが嵌
合している状態で、その可動レバー12を押し下げる
と、それまで嵌合していた凹部16cから凸部12aが
離脱する。これにより、ベース部材6上においてトップ
部材7がガイド部8に沿って摺動し得る状態となるた
め、この状態からトップ部材7をRv方向(図1参照)
に適宜摺動させて、例えば先程と異なる凹部16aに凸
部12aを嵌合すべく可動レバー12を解放すること
で、トップ部材7の打鍵面13aの角度(本発明におけ
るキー操作角度)を変更することができる。
【0023】さらに詳述すると、本第1実施形態の場
合、トップ部材7に形成した5つの凹部16a〜16e
のうち、真ん中の凹部16cに凸部12aを嵌合させた
状態では、キー5の押下方向Z(図1参照)と直交する
基準平面(例えば補強プレート2の表面)に対して、ト
ップ部材7の打鍵面13aがなすキー操作角度はほぼゼ
ロに設定される。この状態から上述のように可動レバー
12を押し下げて、上記凹部16cの隣に位置する凹部
16b又は凹部16dに凸部12aを嵌合させること
で、上記キー操作角度は−6°又は+6°に設定変更さ
れ、さらにその隣の凹部16a又は凹部16eに凸部1
2aを嵌合させることで、上記キー操作角度は−12°
又は+12°に設定変更される。
【0024】このとき、上述したキー操作角度がマイナ
ス方向(−6°、−12°)に変更されると、図1
(b)のようにキー5を側面視した際に、トップ部材7
の打鍵面13aは右上がり状態、つまり操作者側から見
て打鍵面13aが手前側に傾いた状態となり、キー操作
角度がプラス方向(+6°、+12°)に変更される
と、上述のようにキー5を側面視した際に、トップ部材
7の打鍵面13aが右下がり状態、つまり操作者側から
見て打鍵面13aが奥側に傾いた状態となる。このよう
に本第1実施形態のキースイッチでは、可動レバー12
を押し下げた状態でトップ部材7をRv方向に摺動さ
せ、これによって凹部16a〜16eに対する凸部12
aの嵌合位置を適宜設定することで、操作者に対する打
鍵面13aのキー操作角度を前後2段階にわたって調整
することができる。
【0025】このことから、本第1実施形態のキースイ
ッチを用いたキーボード装置にあっては、それぞれのキ
ー配置に応じて上記キー操作角度を適宜設定することに
より、従来のように打鍵面の傾斜角度が異なる複数種類
のキーを用いなくても、図6(a)〜(d)に示すよう
な種々のキー配列形態をもつキーボード装置を実現する
ことが可能となる。また、現状のキー配列形態を他の形
態に変更する場合でも、いちいちキーを取り換えなる必
要がなく、上記キー操作角度を変更するだけで容易に対
応できるようになる。したがって、キーの抜き差しとい
った面倒な作業や取り外したキーの保管場所も一切不要
となる。
【0026】さらに、実際にキー操作してみた感じで、
操作者の腕や肩に負担のかからないキー配列形態を操作
者自身の好みで任意に設定変更できるようになるため、
キー操作時はもとより、キーボード購入時においても幅
広いユーザ対応のキーボード装置を提供することが可能
となる。加えて、従来のようにキー配置ごとにキー形状
を変えなくても、1種類のキー形状で様々なキー配列形
態に対応できるようになるため、キーボード装置の低コ
ストを図ることも可能となる。
【0027】なお、上記第1実施形態においては、操作
者に対するキー操作角度を前後2段階にわたって調整可
能としたが、キー操作角度の調整角度ピッチや調整段階
数については、トップ部材7の凹部の形成条件を基に任
意に変更することができ、キー操作角度の調整範囲につ
いても、ベース部材6のガイド孔11,11の形成条件
を基に任意に変更することができる。
【0028】図3は本発明に係るキースイッチの第2実
施形態を説明する図であり、図中(a)はその平面図、
(b)はそのA−A断面図、(c)はその動作説明図で
あるる。なお、本第2実施形態においては、上記第1実
施形態と同様の構成部分に同じ符号を付し、重複する説
明は省略する。図3に示すキースイッチにおいては、従
来のキースイッチとの比較で、特にキー17の構造が大
きく異なっている。
【0029】即ち、キー17は、図4の分解斜視図から
も分かるように、互いの独立したベース部材18とトッ
プ部材19とによって構成されている。
【0030】ベース部材18は、主として、平面視円形
の段付部20aを有する台座20と、この台座20の下
面側から下方に延出した一対の係合部21,21と、上
記台座20の周縁部から斜め下方に延出したつば部22
とから構成されている。このうち、段付部20aには、
これと同心円状に一対のガイド孔23,23が所定の範
囲(後述)にわたって明けられている。また、一対のガ
イド孔23,23の間には、ロック用凸部(以下、凸部
と略称する)24aを有する可動レバー24が段付部2
0aと一体に形成されている。この可動レバー24は適
度なバネ性を有し、そのバネ性をもって上下動し得るよ
うになっている。
【0031】トップ部材19は、主として、平面視略四
角形の打鍵面25aを有する天井部25と、この天井部
25の下面側から下方に延出した一対の係合爪26,2
6と、上記天井部25の周縁部から斜め下方に延出した
つば部27とから構成されている。このうち、一対の係
合爪26,26は、上述したベース部材18の上にトッ
プ部材19を組み付けるためのもので、これらの係合爪
26,26はベース部材18側のガイド孔23,23に
圧入され、その圧入状態にて爪先端のフック形状により
クランプされるようになっている。
【0032】また、ベース部材18の可動レバー24に
対応する天井部25の下面には、トップ部材19の水平
方向の中心軸K(図4参照)をセンター基準(0°)と
して、それぞれ双方向に6°ピッチ(±6°、±12
°)で計5つの角度可変用凹部(以下、凹部と略称す
る)28a〜28eが形成されている。これらの凹部2
8a〜28eは、ベース部材18上におけるトップ部材
19の回転動作を規制するためのもので、各々の凹部2
8a〜28eに対して上記可動レバー24の凸部24a
が嵌脱自在に構成されている。これに対して、上述した
ベース部材18側のガイド孔23,23は、これにトッ
プ部材19の係合爪26を圧入した状態で、トップ部材
19を24°(±12°)の角度範囲で回転し得るよう
に形成されている。
【0033】次に、上記構成からなるキー17の取り付
け状態について説明する。先ず、ハウジング4の筒状部
4aに対しては、その内周側にベース部材18の係合部
22,22が摺動自在に係合され、且つ係合部22先端
のフック形状により筒状部4aにベース部材18が係止
されている。また、この係合状態の下では、カップラバ
ー3aの弾性力によりベース部材18が上方に押圧保持
されている。
【0034】一方、トップ部材19は、ベース部材18
の段付部20aに明けられたガイド孔23,23に係合
爪26,26を圧入することでクランプされ、これによ
ってベース部材18(台座20)上にトップ部材19が
取り付けられている。この取り付け状態の下では、トッ
プ部材19のつば部27がベース部材18の周縁部に当
接し、この状態で段付部20aと天井部25との間に若
干の隙間が確保されるとともに、ベース部材18のつば
部22がトップ部材19のつば部27の延長線上に配置
されるようになっている。また、トップ部材19は、上
述のように係合爪26,26を圧入してなるガイド孔2
3,23に案内されながら、ベース部材18上で図3
(c)に示すRh方向に回転可能に装着されている。そ
の際、ベース部材18の可動レバー24に形成した凸部
24aを、トップ部材19の天井部25に形成した凹部
28a〜28eのいずれか一つに嵌合させることで、ベ
ース部材18上におけるトップ部材19の回転動作が規
制される。
【0035】続いて、本第2実施形態におけるキースイ
ッチの動作について説明する。先ず、操作者によってト
ップ部材19の打鍵面25aが押下されると、ハウジン
グ4の筒状部4aに案内されてトップ部材19とベース
部材18が一緒に下降する。このとき、ベース部材18
の下降動作に伴ってカップラバー3aが弾性変形し、こ
れによってメンブレンシート1の電気接点が押圧されて
スイッチONとなる。また、トップ部材19の打鍵面2
5aが操作者による押下状態から解放されると、カップ
ラバー3aの弾性力によってベース部材18と一緒にト
ップ部材19が押し上がられ、これによってメンブレン
シート1の電気接点が開いてスイッチOFFとなる。
【0036】一方、トップ部材19に形成した凹部28
a〜28eのいずれか一つ、例えば真ん中の凹部28c
に、ベース部材18側の可動レバー24の凸部24aが
嵌合している状態で、トップ部材19をRh方向(図1
参照)に回転させると、可動レバー24のバネ性によっ
て凸部24aが凹部28cから離脱する。そして、上述
したトップ部材19の回転方向に従い、可動レバー24
の凸部24aは凹部28b又は凹部28dに嵌合する。
これにより、トップ部材19の打鍵面25aの角度(本
発明におけるキー配置角度)を変更することができる。
【0037】さらに詳述すると、本第2実施形態の場
合、トップ部材19に形成した5つの凹部28a〜28
eのうち、真ん中の凹部28cに凸部24aを嵌合させ
た状態では、キー17の押下方向Z(図3参照)と直交
する基準軸(例えば図4に示すキーの中心軸K)に対し
て、打鍵面25aの任意の一辺(例えば図4に示す辺2
5b)がなすキー配置角度はほぼゼロに設定される。こ
の状態から上述のようにトップ部材19を回転させて、
可動レバー24の凸部24aを、上記凹部28cの隣に
位置する凹部28b又は凹部28dに嵌合させること
で、上記キー配置角度は−6°又は+6°に設定変更さ
れ、さらにその隣の凹部28a又は凹部28eに凸部2
4aを嵌合させることで、上記キー配置角度は−12°
又は+12°に設定変更される。
【0038】このとき、上述したキー配置角度がマイナ
ス方向(−6°、−12°)に変更されると、図3
(a)に示すようにキー17を平面視した際に、その打
鍵面25aの上下辺25c,25dは右上がり状態、つ
まり操作者側から見てトップ部材19が左回りに傾いた
状態となり、キー配置角度がプラス方向(+6°、+1
2°)に変更されると、上述のようにキー17を平面視
した際に、その打鍵面25aの上下辺25c,25dは
右下がり状態、つまり操作者側から見てトップ部材19
が右回りに傾いた状態となる。このように本第2実施形
態のキースイッチでは、トップ部材19をRh方向に回
転させて、各々の凹部28a〜28eに対する凸部24
aの嵌合位置を適宜設定することで、操作者に対する打
鍵面25aのキー配置角度を左右2段階にわたって調整
することができる。
【0039】このことから、本第2実施形態のキースイ
ッチを用いたキーボード装置にあっては、それぞれのキ
ー配置に応じて上記キー配置角度を適宜設定することに
より、従来のようにねじり形状の異なる複数種類のキー
を用いなくても、図8に示すツイスト型のキーボード装
置37を実現することが可能となる。また、キーの配置
形態をツイスト型から通常の配置形態に戻す場合でも、
いちいちキーを取り換えなる必要がなく、上記キー配置
角度を変更するだけで容易に対応できるようになる。し
たがって、キーの抜き差しといった面倒な作業や取り外
したキーの保管場所も一切不要となる。
【0040】さらに、実際にキー操作してみた感じで、
操作者の腕や肩に負担のかからないキー配置形態を操作
者自身の好みで任意に設定変更できるようになるため、
キー操作時はもとより、キーボード購入時においても幅
広いユーザ対応のキーボード装置を提供することが可能
となる。加えて、従来のようにキー配置ごとにキー形状
を変えなくても、1種類のキー形状で様々なキー配置形
態に対応できるようになるため、キーボード装置の低コ
ストを図ることも可能となる。
【0041】なお、上記第2実施形態においては、操作
者に対するキー配置角度を左右2段階にわたって調整可
能としたが、キー配置角度の調整角度ピッチや調整段階
数については、トップ部材19の凹部の形成条件を基に
任意に変更することができ、キー配置角度の調整範囲に
ついても、ベース部材18のガイド孔23,23の形成
条件を基に任意に変更することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明のキースイッ
チによれば、キーの押下方向と直交する基準平面に対し
て、キーの打鍵面がなすキー操作角度を調整可能な操作
角度調整手段を備えたことで、操作者に対する打鍵面の
傾斜角度をキー交換なしで変更できるようになるため、
このキースイッチを用いてキーボード装置を構成するこ
とにより、幅広いユーザ対応のキーボード装置を低コス
トにて提供することが可能となる。
【0043】また、本発明の他のキースイッチによれ
ば、キーの押下方向と直交する基準軸に対して、キーの
打鍵面の任意の一辺がなすキー配置角度を調整可能な配
置角度調整手段を備えたことで、操作者に対する打鍵面
の向きをキー交換なしで変更できるようになるため、こ
のキースイッチを用いてキーボード装置を構成すること
により、上記同様に幅広いユーザ対応のキーボード装置
を低コストにて提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキースイッチの第1実施形態を説
明する図である。
【図2】第1実施形態におけるキーの分解斜視図であ
る。
【図3】本発明に係るキースイッチの第2実施形態を説
明する図である。
【図4】第2実施形態におけるキーの分解斜視図であ
る。
【図5】従来のキースイッチの構成例を示す側断面図で
ある。
【図6】キー配列形態を説明する図である。
【図7】キーボード装置の一例を示す図である。
【図8】キーボード装置の他の例を示す図である。
【符号の説明】
5,17 キー 6,18 ベース部材 7,19 トップ部材 11,23 ガイド孔 12,24 可動レバー 12a,24a 凸部 13a,25a 打鍵面 14,26 係止爪 16a〜16e,28a〜28e 凹部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面視略四角形の打鍵面を有するキーを
    押下操作することで電気接点を開閉するように構成して
    なるキースイッチにおいて、 前記キーの押下方向と直交する基準平面に対して、前記
    キーの打鍵面がなすキー操作角度を調整可能な操作角度
    調整手段を備えたことを特徴とするキースイッチ。
  2. 【請求項2】 前記操作角度調整手段は、前記キーを側
    面視した際に、そのキーの打鍵面が右上がり状態となる
    第1の角度と前記打鍵面が右下がり状態となる第2の角
    度とにわたって前記キー操作角度を調整可能としてなる
    ことを特徴とする請求項1記載のキースイッチ。
  3. 【請求項3】 前記第1,第2の角度をそれぞれ複数段
    階に設定してなることを特徴とする請求項2記載のキー
    スイッチ。
  4. 【請求項4】 平面視略四角形の打鍵面を有するキーを
    押下操作することで電気接点を開閉するように構成して
    なるキースイッチにおいて、 前記キーの押下方向と直交する基準軸に対して、前記キ
    ーの打鍵面の任意の一辺がなすキー配置角度を調整可能
    な配置角度調整手段を備えたことを特徴とするキースイ
    ッチ。
  5. 【請求項5】 前記配置角度調整手段は、前記キーを平
    面視した際に、前記打鍵面の上下辺が右上がり状態とな
    る第1の角度と前記上下辺が右下がり状態となる第2の
    角度とにわたって前記キー配置角度を調整可能としてな
    ることを特徴とする請求項4記載のキースイッチ。
  6. 【請求項6】 前記第1,第2の角度をそれぞれ複数段
    階に設定してなることを特徴とする請求項5記載のキー
    スイッチ。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のうちのいずれか1項に
    記載のキースッチを用いてなることを特徴とするキーボ
    ード装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006120607A (ja) * 2004-09-22 2006-05-11 Ricoh Co Ltd キートップ部品、操作キー及び電子機器
CN109841439A (zh) * 2017-11-27 2019-06-04 富泰华工业(深圳)有限公司 按键及具有该按键的电子装置

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