JPH118451A - プリント配線板およびその製法 - Google Patents
プリント配線板およびその製法Info
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- JPH118451A JPH118451A JP15967897A JP15967897A JPH118451A JP H118451 A JPH118451 A JP H118451A JP 15967897 A JP15967897 A JP 15967897A JP 15967897 A JP15967897 A JP 15967897A JP H118451 A JPH118451 A JP H118451A
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- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
- Insulated Metal Substrates For Printed Circuits (AREA)
- Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高絶縁性および微細化パタ−ンが形成された
転写法によるプリント配線板を提供する。 【解決手段】 銅パタ−ンと不銹性金属基板とがパタ−
ン化した光硬化ポリイミドシロキサンによって接合され
た積層体で、転写法によって積層されてなるプリント配
線板。
転写法によるプリント配線板を提供する。 【解決手段】 銅パタ−ンと不銹性金属基板とがパタ−
ン化した光硬化ポリイミドシロキサンによって接合され
た積層体で、転写法によって積層されてなるプリント配
線板。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パタ−ン化され
た光硬化ポリイミドシロキサンを使用した高絶縁性およ
び微細パタ−ンの形成が可能なプリント配線板およびそ
の製法に関するものである。
た光硬化ポリイミドシロキサンを使用した高絶縁性およ
び微細パタ−ンの形成が可能なプリント配線板およびそ
の製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント配線板の銅回路の形成法
として、一般的には銅張り積層板にメッキレジストを形
成させエッチングにより銅回路の形成がなされている。
この方法ではエッチングによるため微細パタ−ンの形成
に限界がある。そこで、メッキレジストをステンレス板
上に形成して銅メッキし、次いでメッキレジストを除去
後、樹脂基板に形成銅回路を圧着して埋め込み、ステン
レス板より剥離するいわゆる転写法が提案されている。
しかし、この方法によっても基板がガラスエポキシのよ
うな樹脂基板であために、基板自身の寸法安定性が悪く
微細パタ−ンの形成には限界があった。
として、一般的には銅張り積層板にメッキレジストを形
成させエッチングにより銅回路の形成がなされている。
この方法ではエッチングによるため微細パタ−ンの形成
に限界がある。そこで、メッキレジストをステンレス板
上に形成して銅メッキし、次いでメッキレジストを除去
後、樹脂基板に形成銅回路を圧着して埋め込み、ステン
レス板より剥離するいわゆる転写法が提案されている。
しかし、この方法によっても基板がガラスエポキシのよ
うな樹脂基板であために、基板自身の寸法安定性が悪く
微細パタ−ンの形成には限界があった。
【0003】このため、従来の転写法の問題点である樹
脂基板に代えてステンレス基板を用いた寸法安定性のよ
い転写基板が提案されている。この場合、銅配線とステ
ンレス基板とを絶縁材料で積層する必要がある。絶縁層
の形成法として、印刷法、塗布法、レジスト製版法(例
えば、特開昭54−7170号公報)などが提案されて
いる。そして絶縁材料としては、エポキシ系樹脂、アク
リル系樹脂、フェノ−ル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、フ
ッ素系樹脂、イミド系樹脂、アミド系樹脂などがあげら
れている。しかし、このようにして得られるプリント配
線板では絶縁材料の耐熱性あるいは吸水性に問題があ
り、高精度の配線板が得られない。
脂基板に代えてステンレス基板を用いた寸法安定性のよ
い転写基板が提案されている。この場合、銅配線とステ
ンレス基板とを絶縁材料で積層する必要がある。絶縁層
の形成法として、印刷法、塗布法、レジスト製版法(例
えば、特開昭54−7170号公報)などが提案されて
いる。そして絶縁材料としては、エポキシ系樹脂、アク
リル系樹脂、フェノ−ル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、フ
ッ素系樹脂、イミド系樹脂、アミド系樹脂などがあげら
れている。しかし、このようにして得られるプリント配
線板では絶縁材料の耐熱性あるいは吸水性に問題があ
り、高精度の配線板が得られない。
【0004】また、上記の絶縁材料として電着物質を使
用することも提案されており(例えば、特開平6−16
4108号公報)、電着物質としてアクリル系樹脂が使
用されている。しかし、アクリル系樹脂は耐熱性が劣る
という問題点がある。
用することも提案されており(例えば、特開平6−16
4108号公報)、電着物質としてアクリル系樹脂が使
用されている。しかし、アクリル系樹脂は耐熱性が劣る
という問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、転
写法による上記の問題点を解決するため、基板として不
銹性金属基板を使用し、高絶縁性および微細パタ−ンの
形成が可能なプリント配線板およびその製法を提供する
ことである。
写法による上記の問題点を解決するため、基板として不
銹性金属基板を使用し、高絶縁性および微細パタ−ンの
形成が可能なプリント配線板およびその製法を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
銅パタ−ンと不銹性金属基板とがパタ−ン化した光硬化
ポリイミドシロキサンによって接合されてなる転写法に
よるプリント配線板に関する。また、この発明は、感光
性ポリイミドシロキサンを使用した転写法によるプリン
ト配線板の製法に関する。
銅パタ−ンと不銹性金属基板とがパタ−ン化した光硬化
ポリイミドシロキサンによって接合されてなる転写法に
よるプリント配線板に関する。また、この発明は、感光
性ポリイミドシロキサンを使用した転写法によるプリン
ト配線板の製法に関する。
【0007】この発明のプリント配線板は、銅パタ−ン
と不銹性金属基板とがパタ−ン化した光硬化ポリイミド
シロキサンによって接合されてなる積層体であって、該
光硬化ポリイミドシロキサンは5〜150kg/m
m2 、好適には10〜130kg/mm2 の初期弾性率
を有し、積層体が転写法によって形成されてなる。
と不銹性金属基板とがパタ−ン化した光硬化ポリイミド
シロキサンによって接合されてなる積層体であって、該
光硬化ポリイミドシロキサンは5〜150kg/m
m2 、好適には10〜130kg/mm2 の初期弾性率
を有し、積層体が転写法によって形成されてなる。
【0008】この発明のプリント配線板を、この発明の
一実施例の断面概略図である図1を用いて説明する。図
1において、プリント配線板1は銅パタ−ン2と不銹性
金属基板3とがパタ−ン化した光硬化ポリイミドシロキ
サン4によって接合されている。
一実施例の断面概略図である図1を用いて説明する。図
1において、プリント配線板1は銅パタ−ン2と不銹性
金属基板3とがパタ−ン化した光硬化ポリイミドシロキ
サン4によって接合されている。
【0009】この発明の方法を、この発明の方法の一実
施例の各工程の断面概略図である図2−図8を用いて説
明する。図2において、鏡面仕上げしたステンレス基板
5にメッキレジスト6を設け、図3において、この基板
に電気銅メッキを施して銅パタ−ン2を形成し、図4に
おいて、その上に感光性ポリイミドシロキサンの溶液を
塗布、乾燥して感光性ポリイミドシロキサン層7を形成
し、図5において、ネガマスク8を用いて露光し、図6
において、アルカリ現像液で現像して光硬化パタ−ン9
を形成し、さらに加熱してポストベ−クし、図7におい
て、形成されたパタ−ン化した光硬化ポリイミドシロキ
サン4の上に不銹性金属基板3をのせて、好適には15
0〜300℃の温度、10〜100kg/mm2 の圧
力、5〜60秒間程度熱圧着し、最後に、図8におい
て、鏡面仕上げしたステンレス基板からメッキ銅を剥離
して転写プリント配線板1が形成される。
施例の各工程の断面概略図である図2−図8を用いて説
明する。図2において、鏡面仕上げしたステンレス基板
5にメッキレジスト6を設け、図3において、この基板
に電気銅メッキを施して銅パタ−ン2を形成し、図4に
おいて、その上に感光性ポリイミドシロキサンの溶液を
塗布、乾燥して感光性ポリイミドシロキサン層7を形成
し、図5において、ネガマスク8を用いて露光し、図6
において、アルカリ現像液で現像して光硬化パタ−ン9
を形成し、さらに加熱してポストベ−クし、図7におい
て、形成されたパタ−ン化した光硬化ポリイミドシロキ
サン4の上に不銹性金属基板3をのせて、好適には15
0〜300℃の温度、10〜100kg/mm2 の圧
力、5〜60秒間程度熱圧着し、最後に、図8におい
て、鏡面仕上げしたステンレス基板からメッキ銅を剥離
して転写プリント配線板1が形成される。
【0010】この発明においては、感光性ポリイミドシ
ロキサンとして、好適には下記一般式で表される芳香族
テトラカルボン酸二無水物と、
ロキサンとして、好適には下記一般式で表される芳香族
テトラカルボン酸二無水物と、
【化4】 (ただし、式中、XはO、COまたは直接結合を示
す。) 下記一般式で表される芳香族ジアミンおよび
す。) 下記一般式で表される芳香族ジアミンおよび
【化5】 (ただし、式中、YはO、CH2 、SO2 またはO−B
z−C(CH3 )2 −Bz−Oまたは直接結合を示し、
ZはOH、COOH、NH2 又はSHを示し、m 1 およ
びm2 は各々1である。) および下記一般式で示されるジアミノポリシロキサン
z−C(CH3 )2 −Bz−Oまたは直接結合を示し、
ZはOH、COOH、NH2 又はSHを示し、m 1 およ
びm2 は各々1である。) および下記一般式で示されるジアミノポリシロキサン
【化6】 (ただし、式中、R1 は2価の炭化水素残基を示し、R
2 は独立に炭素数1〜3のアルキル基またはフェニル基
を示し、nは3〜50の整数を示す。)からなるジアミ
ンとの実質的に等モル量を重合およびイミド化して得ら
れるポリイミドシロキサンに、(メタ)アクリロイル基
を有する化合物を付加または縮合反応させてなる有機溶
媒可溶性の感光性ポリイミドシロキサンが使用される。
2 は独立に炭素数1〜3のアルキル基またはフェニル基
を示し、nは3〜50の整数を示す。)からなるジアミ
ンとの実質的に等モル量を重合およびイミド化して得ら
れるポリイミドシロキサンに、(メタ)アクリロイル基
を有する化合物を付加または縮合反応させてなる有機溶
媒可溶性の感光性ポリイミドシロキサンが使用される。
【0011】上記の感光性ポリイミドシロキサンは、好
適には前記一般式で示される多環の芳香族テトラカルボ
ン酸二無水物と、前記一般式で示されるアミノ基を有す
る2つのベンゼン環にOH、COOH、NH2 又はSH
が最低1個ずつ結合した芳香族ジアミンとジアミノポリ
シロキサンとの二種類のジアミン成分との実質的等モル
量を、有機溶媒中でランダムあるいはブロック重合させ
てポリアミック酸とした後、熱イミド化または化学イミ
ド化させることにより得られるポリイミドシロキサン
に、(メタ)アクリロイル基を有する化合物を付加また
は縮合反応させることによって製造することができる。
適には前記一般式で示される多環の芳香族テトラカルボ
ン酸二無水物と、前記一般式で示されるアミノ基を有す
る2つのベンゼン環にOH、COOH、NH2 又はSH
が最低1個ずつ結合した芳香族ジアミンとジアミノポリ
シロキサンとの二種類のジアミン成分との実質的等モル
量を、有機溶媒中でランダムあるいはブロック重合させ
てポリアミック酸とした後、熱イミド化または化学イミ
ド化させることにより得られるポリイミドシロキサン
に、(メタ)アクリロイル基を有する化合物を付加また
は縮合反応させることによって製造することができる。
【0012】この発明における前記一般式で示される多
環の芳香族テトラカルボン二無水物としては、ビフェニ
ルテトラカルボン酸二無水物、ベンゾフェノンテトラカ
ルボン酸二無水物、オキシジフタル酸無水物などが挙げ
られ、好適には3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ビフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物(a−BPDA)を挙げ
ることができる。溶解性を損なわない範囲内で多環の芳
香族テトラカルボン酸二無水物の一部を1環の芳香族テ
トラカルボン酸二無水物あるいは芳香族ジカルボン酸で
置き換えてもよい。
環の芳香族テトラカルボン二無水物としては、ビフェニ
ルテトラカルボン酸二無水物、ベンゾフェノンテトラカ
ルボン酸二無水物、オキシジフタル酸無水物などが挙げ
られ、好適には3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ビフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物(a−BPDA)を挙げ
ることができる。溶解性を損なわない範囲内で多環の芳
香族テトラカルボン酸二無水物の一部を1環の芳香族テ
トラカルボン酸二無水物あるいは芳香族ジカルボン酸で
置き換えてもよい。
【0013】また、前記の一般式で示される芳香族ジア
ミンであるアミノ基を有する2つのベンゼン環に別々に
OH、COOH、NH2 又はSHが1個ずつ結合した芳
香族ジアミンとしては、例えば3,3’−ジヒドロキシ
−4,4’−ジアミノビフェニル、4,4’−ジヒドロ
キシ−3,3’−ジアミノビフェニル、5,5’−メチ
レンビス〔2−アミノ安息香酸〕、4,4’−ジヒドロ
キシ−3、3’−ジアミノジフェニルエ−テル、3,
3’−ジヒドロキシ−4、4’−ジアミノジフェニルエ
−テル、3,3’−ジヒドロキシ−4,4’−ジアミノ
ジフェニルスルフィド、3,3’−ジヒドロキシ−4,
4’−ジアミノジフェニルスルホキシド、3,3’−ジ
ヒドロキシ−4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、
1,1−ビス〔4−(3−ヒドロキシ−4−アミノフェ
ノキシ)フェニル〕メタン、1,3−ビス(3−ヒドロ
キシ−4−アミノフェノキシ)ベンゼン、ビス〔4−
(3−ヒドロキシ−4−アミノフェノキシ)フェニル〕
スルホンなどを挙げることができ、この芳香族ジアミン
は1種のみ使用してもよく、2種以上を組み合わせて使
用してもよい。前記の芳香族ジアミンとして、入手し易
さの観点から3,3’−ジヒドロキシ−4,4’−ジア
ミノビフェニル、5,5’−メチレンビス〔2−アミノ
安息香酸〕が好適に使用される。
ミンであるアミノ基を有する2つのベンゼン環に別々に
OH、COOH、NH2 又はSHが1個ずつ結合した芳
香族ジアミンとしては、例えば3,3’−ジヒドロキシ
−4,4’−ジアミノビフェニル、4,4’−ジヒドロ
キシ−3,3’−ジアミノビフェニル、5,5’−メチ
レンビス〔2−アミノ安息香酸〕、4,4’−ジヒドロ
キシ−3、3’−ジアミノジフェニルエ−テル、3,
3’−ジヒドロキシ−4、4’−ジアミノジフェニルエ
−テル、3,3’−ジヒドロキシ−4,4’−ジアミノ
ジフェニルスルフィド、3,3’−ジヒドロキシ−4,
4’−ジアミノジフェニルスルホキシド、3,3’−ジ
ヒドロキシ−4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、
1,1−ビス〔4−(3−ヒドロキシ−4−アミノフェ
ノキシ)フェニル〕メタン、1,3−ビス(3−ヒドロ
キシ−4−アミノフェノキシ)ベンゼン、ビス〔4−
(3−ヒドロキシ−4−アミノフェノキシ)フェニル〕
スルホンなどを挙げることができ、この芳香族ジアミン
は1種のみ使用してもよく、2種以上を組み合わせて使
用してもよい。前記の芳香族ジアミンとして、入手し易
さの観点から3,3’−ジヒドロキシ−4,4’−ジア
ミノビフェニル、5,5’−メチレンビス〔2−アミノ
安息香酸〕が好適に使用される。
【0014】また、前記の一般式で示されるジアミノポ
リシロキサンとしては、一般式中のR1 が2価の炭化水
素残基、好ましくは炭素数2〜6、特に炭素数3〜5の
「複数のメチレン基」またはフェニレン基であり、R2
が独立にメチル基、エチル基、プロピル基などの炭素数
1〜3のアルキル基またはフェニル基であることが好ま
しく、さらに、lが3〜50、好ましくは3〜30、特
に5〜20であることが好ましい。また、前記のジアミ
ノポリシロキサンは、lが前記の範囲内(3〜50)で
あれば単一の化合物であってもよく、lの異なる化合物
の混合物であってもよい。混合物である場合は、アミノ
当量から計算される平均値のlが3〜50、特に3〜3
0、その中でも特に5〜20の範囲内であることが好ま
しい。
リシロキサンとしては、一般式中のR1 が2価の炭化水
素残基、好ましくは炭素数2〜6、特に炭素数3〜5の
「複数のメチレン基」またはフェニレン基であり、R2
が独立にメチル基、エチル基、プロピル基などの炭素数
1〜3のアルキル基またはフェニル基であることが好ま
しく、さらに、lが3〜50、好ましくは3〜30、特
に5〜20であることが好ましい。また、前記のジアミ
ノポリシロキサンは、lが前記の範囲内(3〜50)で
あれば単一の化合物であってもよく、lの異なる化合物
の混合物であってもよい。混合物である場合は、アミノ
当量から計算される平均値のlが3〜50、特に3〜3
0、その中でも特に5〜20の範囲内であることが好ま
しい。
【0015】この発明において、ジアミン成分として前
記一般式の芳香族ジアミンおよび前記ジアミノポリシロ
キサンを使用することが好ましく、その使用割合はジア
ミン成分中前記の芳香族ジアミンが5〜80モル%、特
に20〜70モル%、前記のジアミノポリシロキサンが
95〜20モル%、特に80〜30モル%であることが
好ましい。前記の芳香族ジアミンの割合が少ないと、得
られる感光性ポリイミドシロキサンの光感度が低下し、
光硬化後の解像度が低くなり、また感光性ポリイミドシ
ロキサンの熱分解温度が低くなる傾向にある。前記の芳
香族ジアミンの割合が多いと、得られるポリイミドシロ
キサンの有機溶媒溶解性が低下する傾向にある。
記一般式の芳香族ジアミンおよび前記ジアミノポリシロ
キサンを使用することが好ましく、その使用割合はジア
ミン成分中前記の芳香族ジアミンが5〜80モル%、特
に20〜70モル%、前記のジアミノポリシロキサンが
95〜20モル%、特に80〜30モル%であることが
好ましい。前記の芳香族ジアミンの割合が少ないと、得
られる感光性ポリイミドシロキサンの光感度が低下し、
光硬化後の解像度が低くなり、また感光性ポリイミドシ
ロキサンの熱分解温度が低くなる傾向にある。前記の芳
香族ジアミンの割合が多いと、得られるポリイミドシロ
キサンの有機溶媒溶解性が低下する傾向にある。
【0016】前記の芳香族ジアミン、ジアミノポリシロ
キサンとともに、他の芳香族ジアミンを併用してもよ
い。その使用割合は、ジアミン成分の30モル%以下で
あることが好ましい。他の芳香族ジアミンとしては、例
えば4,4’−ジアミノジフェニルエ−テル、4,4’
−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフ
ェニルスルホン、o−トリジンなどのベンゼン環を2個
有する芳香族ジアミン、1,4−ビス(4−アミノフェ
ノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェニ
ル)ベンゼンなどのベンゼン環を3個有する芳香族ジア
ミン、あるいはビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フ
ェニル〕スルホン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフ
ェノキシ)フェニル〕プロパンなどのベンゼン環を4個
有する芳香族ジアミンを好適に挙げることができる。前
記のジアミン成分の割合は有機溶媒溶解性、感光性(露
光しやすさ)から決定されるが、感光性のポリイミドシ
ロキサン分子中に少なくとも2個の光重合性不飽和基含
有化合物が結合している割合にすることが好ましい。
キサンとともに、他の芳香族ジアミンを併用してもよ
い。その使用割合は、ジアミン成分の30モル%以下で
あることが好ましい。他の芳香族ジアミンとしては、例
えば4,4’−ジアミノジフェニルエ−テル、4,4’
−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフ
ェニルスルホン、o−トリジンなどのベンゼン環を2個
有する芳香族ジアミン、1,4−ビス(4−アミノフェ
ノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェニ
ル)ベンゼンなどのベンゼン環を3個有する芳香族ジア
ミン、あるいはビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フ
ェニル〕スルホン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフ
ェノキシ)フェニル〕プロパンなどのベンゼン環を4個
有する芳香族ジアミンを好適に挙げることができる。前
記のジアミン成分の割合は有機溶媒溶解性、感光性(露
光しやすさ)から決定されるが、感光性のポリイミドシ
ロキサン分子中に少なくとも2個の光重合性不飽和基含
有化合物が結合している割合にすることが好ましい。
【0017】前記の感光性ポリイミドシロキサンは、芳
香族テトラカルボン酸二無水物成分と実質的に等モル量
のジアミン成分とを、先ず、有機溶媒中で100℃以下
の反応温度、好ましくは10〜80℃の反応温度で1〜
48時間程度ランダムあるいはブロック重合反応、好ま
しくはランダム重合反応を行い、次いで、この重合反応
によって得られたポリアミック酸溶液を有機溶媒で希釈
した後、100℃以下の温度、好ましくは10〜50℃
の反応温度で化学イミド化剤、例えば無水酢酸のような
無水カルボン酸およびピリジンのような第3級アミンな
どのイミド化剤を加えて0.1〜5時間程度イミド化反
応を行ってポリイミドシロキサンとした後、(メタ)ア
クリロイル基を有する化合物を付加反応させることによ
って好適に得ることができる。
香族テトラカルボン酸二無水物成分と実質的に等モル量
のジアミン成分とを、先ず、有機溶媒中で100℃以下
の反応温度、好ましくは10〜80℃の反応温度で1〜
48時間程度ランダムあるいはブロック重合反応、好ま
しくはランダム重合反応を行い、次いで、この重合反応
によって得られたポリアミック酸溶液を有機溶媒で希釈
した後、100℃以下の温度、好ましくは10〜50℃
の反応温度で化学イミド化剤、例えば無水酢酸のような
無水カルボン酸およびピリジンのような第3級アミンな
どのイミド化剤を加えて0.1〜5時間程度イミド化反
応を行ってポリイミドシロキサンとした後、(メタ)ア
クリロイル基を有する化合物を付加反応させることによ
って好適に得ることができる。
【0018】あるいは、芳香族テトラカルボン酸二無水
物と、ジアミノポリシロキサンと、(メタ)アクリロイ
ル基を有する化合物と付加反応する芳香族ジアミンと
を、実質的に等モルなるように先ずジアミノポリシロキ
サンを加えて160〜200℃で1〜5時間程度反応さ
せた後、前記芳香族ジアミンを加え、前記反応温度で1
0〜40時間程度反応させてポリイミドシロキサンを合
成した後、(メタ)アクリロイル基を有する化合物を付
加反応させることによってもこの発明の感光性ポリイミ
ドシロキサンを好適に得ることができる。
物と、ジアミノポリシロキサンと、(メタ)アクリロイ
ル基を有する化合物と付加反応する芳香族ジアミンと
を、実質的に等モルなるように先ずジアミノポリシロキ
サンを加えて160〜200℃で1〜5時間程度反応さ
せた後、前記芳香族ジアミンを加え、前記反応温度で1
0〜40時間程度反応させてポリイミドシロキサンを合
成した後、(メタ)アクリロイル基を有する化合物を付
加反応させることによってもこの発明の感光性ポリイミ
ドシロキサンを好適に得ることができる。
【0019】前記のエポキシ基を有する(メタ)アクリ
ロイル化合物は反応終了後のポリイミドシロキサン溶液
に直接(必要であれば冷却後)加えてもよく、あるいは
一旦ポリイミドシロキサンを単離した後、反応に使用し
た有機溶媒と同じまたは異なった有機溶媒の溶液に加え
てもよい(あるいはその逆であってもよい)。
ロイル化合物は反応終了後のポリイミドシロキサン溶液
に直接(必要であれば冷却後)加えてもよく、あるいは
一旦ポリイミドシロキサンを単離した後、反応に使用し
た有機溶媒と同じまたは異なった有機溶媒の溶液に加え
てもよい(あるいはその逆であってもよい)。
【0020】前記のエポキシ基を有する(メタ)アクリ
ロイル化合物としては、グリシジル基とメタアクリロイ
ルまたはアクリロイル基とを有する有機化合物、例えば
グリシジルメタクリレ−ト、グリシジルアクリレ−ト、
グリシジルポリシロキシメタアクリレ−ト、ハ−フエポ
キシアクリレ−ト(例えば10個程度のエポキシ基のう
ち5個程度がアクリレ−ト基で置換されている化合物で
ある。例えば、商品名:昭和高分子製 ビニルエステル
樹脂リポキシ630X−501)などを挙げることがで
きる。
ロイル化合物としては、グリシジル基とメタアクリロイ
ルまたはアクリロイル基とを有する有機化合物、例えば
グリシジルメタクリレ−ト、グリシジルアクリレ−ト、
グリシジルポリシロキシメタアクリレ−ト、ハ−フエポ
キシアクリレ−ト(例えば10個程度のエポキシ基のう
ち5個程度がアクリレ−ト基で置換されている化合物で
ある。例えば、商品名:昭和高分子製 ビニルエステル
樹脂リポキシ630X−501)などを挙げることがで
きる。
【0021】前記の(メタ)アクリロイル基を有する化
合物の使用量は、アミノ基を有するベンゼン環に別々に
OH、COOH又はSHが1個ずつ結合した芳香族ジア
ミンのOH、COOH又はSH基に対して当モル量以
上、通常は1〜10モル倍であることが好ましい。
合物の使用量は、アミノ基を有するベンゼン環に別々に
OH、COOH又はSHが1個ずつ結合した芳香族ジア
ミンのOH、COOH又はSH基に対して当モル量以
上、通常は1〜10モル倍であることが好ましい。
【0022】上記の重合反応、イミド化反応および(メ
タ)アクリロイル基を有する化合物の付加反応における
有機溶媒としては、例えばN,N−ジメチルスルホキシ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチル
ホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N
−ジエチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン
(NMP)、ヘキサメチレンホスホアミドなどが用いら
れる。
タ)アクリロイル基を有する化合物の付加反応における
有機溶媒としては、例えばN,N−ジメチルスルホキシ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチル
ホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N
−ジエチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン
(NMP)、ヘキサメチレンホスホアミドなどが用いら
れる。
【0023】上記の感光性ポリイミドシロキサンは、反
応終了後の溶液をそのまま(必要であれば他の添加剤を
加えた後)使用してもよいが、用途によって、例えばパ
タ−ン形成材料として使用する場合には、単離したもの
を有機溶媒に溶解した溶液として使用してもよい。
応終了後の溶液をそのまま(必要であれば他の添加剤を
加えた後)使用してもよいが、用途によって、例えばパ
タ−ン形成材料として使用する場合には、単離したもの
を有機溶媒に溶解した溶液として使用してもよい。
【0024】前記の有機溶媒としては、ジメチルスルホ
キシド、ジエチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶
媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチル
ホルムアミドなどのホルムアミド系溶媒、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミドなど
のアセトアミド系溶媒、N−メチル−2−ピロリドン、
N−エチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリ
ドンなどのピロリドン系溶媒、メチルジグライム、メチ
ルトリジグライムなどのグライム系溶媒、ヘキサメチル
ホスホリックトリアミド、γ−ブチルラクトン、シクロ
ヘキサノンなどを挙げることができる。
キシド、ジエチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶
媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチル
ホルムアミドなどのホルムアミド系溶媒、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミドなど
のアセトアミド系溶媒、N−メチル−2−ピロリドン、
N−エチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリ
ドンなどのピロリドン系溶媒、メチルジグライム、メチ
ルトリジグライムなどのグライム系溶媒、ヘキサメチル
ホスホリックトリアミド、γ−ブチルラクトン、シクロ
ヘキサノンなどを挙げることができる。
【0025】前記の感光性ポリイミドシロキサンの溶液
組成物は、ポリマ−である固形分濃度が20〜50重量
%であることが好ましい。前記の感光性ポリイミドシロ
キサン溶液に、増感剤および光重合開始剤を添加するこ
とが好ましい。また、光硬化後の絶縁膜の物性を損なわ
ない範囲でエチレン性不飽和基を有する光により重合可
能な化合物を架橋剤として添加することが好ましい。
組成物は、ポリマ−である固形分濃度が20〜50重量
%であることが好ましい。前記の感光性ポリイミドシロ
キサン溶液に、増感剤および光重合開始剤を添加するこ
とが好ましい。また、光硬化後の絶縁膜の物性を損なわ
ない範囲でエチレン性不飽和基を有する光により重合可
能な化合物を架橋剤として添加することが好ましい。
【0026】前記の増感剤および光重合開始剤として
は、ミヒラ−ケトン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエ
−テル、ベンゾインエチルエ−テル、ベンゾインイソプ
ロピルエ−テル、2−t−ビチルアントラキノン、1,
2−ベンゾ−9,10−アントラキノン、4,4’−ビ
ス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、アセトフェノ
ン、ベンゾフェノン、チオキサントン、1,5−アセナ
フテン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシルフェニルケト
ン、2−ベンジル−1,2−ジメチルアミノ−1−(4
−モルホリノフェニル)ブタン−1、1ーヒドロキシー
シクロヘキシルフェニルケトンなどを挙げることがで
き、その添加量は合計でポリイミドシロキサン100重
量部に対して1〜50重量部、特に2〜30重量部が好
ましい。
は、ミヒラ−ケトン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエ
−テル、ベンゾインエチルエ−テル、ベンゾインイソプ
ロピルエ−テル、2−t−ビチルアントラキノン、1,
2−ベンゾ−9,10−アントラキノン、4,4’−ビ
ス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、アセトフェノ
ン、ベンゾフェノン、チオキサントン、1,5−アセナ
フテン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシルフェニルケト
ン、2−ベンジル−1,2−ジメチルアミノ−1−(4
−モルホリノフェニル)ブタン−1、1ーヒドロキシー
シクロヘキシルフェニルケトンなどを挙げることがで
き、その添加量は合計でポリイミドシロキサン100重
量部に対して1〜50重量部、特に2〜30重量部が好
ましい。
【0027】前記の架橋剤としては、エチレングリコ−
ルジメタ(ア)クリレ−ト、プロピレングリコ−ルジメ
タ(ア)クリレ−ト、トリメチロ−ルプロパントリメタ
(ア)クリレ−ト、テトラメチロ−ルメタンテトラメタ
(ア)クリレ−ト、N,N’−メチレンビスメタ(ア)
クリレ−ト、ジエチルアミノエチルメタ(ア)クロレ−
ト、トリス(ヒドロキシエチルアクリロイル)イソシア
ヌレ−トなどをあげることができる。その添加量は感光
性ポリイミドシロキサン100重量部に対して、5〜1
00重量部、特に10〜60重量部添加することが好ま
しい。
ルジメタ(ア)クリレ−ト、プロピレングリコ−ルジメ
タ(ア)クリレ−ト、トリメチロ−ルプロパントリメタ
(ア)クリレ−ト、テトラメチロ−ルメタンテトラメタ
(ア)クリレ−ト、N,N’−メチレンビスメタ(ア)
クリレ−ト、ジエチルアミノエチルメタ(ア)クロレ−
ト、トリス(ヒドロキシエチルアクリロイル)イソシア
ヌレ−トなどをあげることができる。その添加量は感光
性ポリイミドシロキサン100重量部に対して、5〜1
00重量部、特に10〜60重量部添加することが好ま
しい。
【0028】また、前記の感光性ポリイミドシロキサン
の溶液組成物は、アエロジル(使用量は、感光性ポリイ
ミドシロキサン100重量部に対して10〜50重量部
が好ましい)、マイカ、タルク、硫酸バリウム、ワラス
トナイトなどの微細な無機充填剤(使用量は、感光性ポ
リイミドシロキサン100重量部に対して10〜100
重量部が好ましい)、微細なポリマ−充填剤、あるいは
微細なあるいは可溶性の無機あるいは有機染料・顔料を
含有させてもよい。そして溶液組成物は無色あるいはフ
タロシアニングリ−ン、フタロシアニンブル−などを含
有させて着色してもよい。
の溶液組成物は、アエロジル(使用量は、感光性ポリイ
ミドシロキサン100重量部に対して10〜50重量部
が好ましい)、マイカ、タルク、硫酸バリウム、ワラス
トナイトなどの微細な無機充填剤(使用量は、感光性ポ
リイミドシロキサン100重量部に対して10〜100
重量部が好ましい)、微細なポリマ−充填剤、あるいは
微細なあるいは可溶性の無機あるいは有機染料・顔料を
含有させてもよい。そして溶液組成物は無色あるいはフ
タロシアニングリ−ン、フタロシアニンブル−などを含
有させて着色してもよい。
【0029】前記の感光性ポリイミドシロキサンを使用
し、上記のようにして得られる感光性ポリイミドシロキ
サン溶液組成物によって、以下のようにして銅パタ−ン
上への感光性ポリイミド層を形成することができる。す
なわち、先ず上記の感光性ポリイミドシロキサン溶液を
銅パタ−ン上に塗布し、乾燥して有機溶媒を除去する。
銅パタ−ン上への塗布はスクリ−ン印刷、カ−テンロ−
ル、リバ−スロ−ル等により行うことができる。塗布膜
(好ましくは厚み:2〜200μm、特に5〜100μ
m)の乾燥は90℃以下、好ましくは40〜80℃で行
う。乾燥後、乾燥塗布膜にネガ型のフォトマスクを置
き、紫外線、可視光線、電子線などの活性光線を照射す
る。次いで、現像処理、例えば、未露光部分をシャワ−
または超音波を用い、現像液で洗い出すことによりポリ
イミドシロキサン製のパタ−ンである光硬化パタ−ンを
得ることができる。硬化膜は厚みが2〜50μm程度で
あることが好ましい。前記の現像処理は、NaOH、K
OH、Na2 CO3 、Na2 B4 O7 などの水溶液つい
で有機溶媒との組み合わせ、または有機アルカリ、例え
ばテトラエチルアンモニウムヒドロキシドと水または有
機溶媒との混合溶液をアルカリ現像液として使用するこ
とができる。
し、上記のようにして得られる感光性ポリイミドシロキ
サン溶液組成物によって、以下のようにして銅パタ−ン
上への感光性ポリイミド層を形成することができる。す
なわち、先ず上記の感光性ポリイミドシロキサン溶液を
銅パタ−ン上に塗布し、乾燥して有機溶媒を除去する。
銅パタ−ン上への塗布はスクリ−ン印刷、カ−テンロ−
ル、リバ−スロ−ル等により行うことができる。塗布膜
(好ましくは厚み:2〜200μm、特に5〜100μ
m)の乾燥は90℃以下、好ましくは40〜80℃で行
う。乾燥後、乾燥塗布膜にネガ型のフォトマスクを置
き、紫外線、可視光線、電子線などの活性光線を照射す
る。次いで、現像処理、例えば、未露光部分をシャワ−
または超音波を用い、現像液で洗い出すことによりポリ
イミドシロキサン製のパタ−ンである光硬化パタ−ンを
得ることができる。硬化膜は厚みが2〜50μm程度で
あることが好ましい。前記の現像処理は、NaOH、K
OH、Na2 CO3 、Na2 B4 O7 などの水溶液つい
で有機溶媒との組み合わせ、または有機アルカリ、例え
ばテトラエチルアンモニウムヒドロキシドと水または有
機溶媒との混合溶液をアルカリ現像液として使用するこ
とができる。
【0030】上記の現像液の有機溶媒としては、N,N
−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリド
ン、ヘキサメチレンホスホアミド、ジグライム、トリグ
ライム、エチレングリコ−ルモノエチルエ−テル、エチ
レングリコ−ルモノブチルエ−テル、ジエチレングリコ
−ルモノブチルエ−テル、メタノ−ル、エタノ−ルなど
の有機溶媒またはこれらの混合液を使用することができ
る。
−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリド
ン、ヘキサメチレンホスホアミド、ジグライム、トリグ
ライム、エチレングリコ−ルモノエチルエ−テル、エチ
レングリコ−ルモノブチルエ−テル、ジエチレングリコ
−ルモノブチルエ−テル、メタノ−ル、エタノ−ルなど
の有機溶媒またはこれらの混合液を使用することができ
る。
【0031】前記の感光性ポリイミドシロキサンを使用
すると、溶解性が優れているため未露光部分のポリイミ
ドシロキサンを容易に除去でき、これによりパタ−ンを
容易に形成することができる。
すると、溶解性が優れているため未露光部分のポリイミ
ドシロキサンを容易に除去でき、これによりパタ−ンを
容易に形成することができる。
【0032】また、前記の感光性ポリイミドシロキサン
は、高い感光性を有し、光透過性及び光架橋性に優れて
いるため、従来の非感光ポリイミドのように画像形成用
のレジストを別途必要とせず、また感光性ポリアミック
酸のように画像形成後のイミド化のための高温加熱(2
50〜400℃)を必要とせず、150〜200℃の後
加熱工程で充分なことから高信頼性・低コストをもたら
すのみならず基板の熱的ダメ−ジを与えない。
は、高い感光性を有し、光透過性及び光架橋性に優れて
いるため、従来の非感光ポリイミドのように画像形成用
のレジストを別途必要とせず、また感光性ポリアミック
酸のように画像形成後のイミド化のための高温加熱(2
50〜400℃)を必要とせず、150〜200℃の後
加熱工程で充分なことから高信頼性・低コストをもたら
すのみならず基板の熱的ダメ−ジを与えない。
【0033】この発明のプリント配線板は、パタ−ン化
された光硬化ポリイミドシロキサンを使用するため、高
絶縁性および微細パタ−ンの形成が可能である。
された光硬化ポリイミドシロキサンを使用するため、高
絶縁性および微細パタ−ンの形成が可能である。
【実施例】以下、この発明の実施例を示す。以下の各例
において、評価は以下のようにして行った。
において、評価は以下のようにして行った。
【0034】(物性試験) 1.ポリイミドの粘度 感光性ポリイミドシロキサンを0.5g精秤し、100
mlのメスフラスコにとりN−メチル−2−ピロリドン
を加えて溶解し、キャノンフェンスケの粘度計を用い3
0℃にて液の落下時間を計る方法で対数粘度を測定し
た。
mlのメスフラスコにとりN−メチル−2−ピロリドン
を加えて溶解し、キャノンフェンスケの粘度計を用い3
0℃にて液の落下時間を計る方法で対数粘度を測定し
た。
【0035】2.感光性ポリイミドシロキサンの製膜性 感光性ポリイミドシロキサンの20gを100mlのN
−メチル−2−ピロリドンに溶解した溶液をポリイミド
シロキサンの膜が厚さ約20μmとなるようにテフロン
板(1.0mm)上に塗布し60℃で60分間乾燥し、
高圧水銀灯で1J/cm2 の照射を行い、更に160℃
で60分間熱処理し1mmφの丸棒に巻き、折り曲げ、
クラッカの発生を観察した。クラックの発生の無い場合
を○、クラックのあるものを×とした。
−メチル−2−ピロリドンに溶解した溶液をポリイミド
シロキサンの膜が厚さ約20μmとなるようにテフロン
板(1.0mm)上に塗布し60℃で60分間乾燥し、
高圧水銀灯で1J/cm2 の照射を行い、更に160℃
で60分間熱処理し1mmφの丸棒に巻き、折り曲げ、
クラッカの発生を観察した。クラックの発生の無い場合
を○、クラックのあるものを×とした。
【0036】3.ポリイミドシロキサンのNMPに対す
る溶解性 ポリイミドシロキサン0.2gを0.8gのN−メチル
−2−ピロリドンに加え、ポリイミドシロキサンの溶解
状態を観察し、1時間以内に溶解した場合を◎、1日以
内に溶解した場合を○、膨潤のみの場合を△、不溶の場
合を×として評価した。
る溶解性 ポリイミドシロキサン0.2gを0.8gのN−メチル
−2−ピロリドンに加え、ポリイミドシロキサンの溶解
状態を観察し、1時間以内に溶解した場合を◎、1日以
内に溶解した場合を○、膨潤のみの場合を△、不溶の場
合を×として評価した。
【0037】4.熱分解温度 熱重量分析計を用いて測定した。
【0038】5.光硬化特性評価 ポリイミドフィルム(宇部興産製、ポリイミドフィルム
ユ−ピレックスS)をスペ−サ−とするダムを設け、
銅箔(35μm)上にインキをバ−コ−タ−を用いて均
一に流延し、60℃で60分間乾燥して得た乾燥膜につ
いて、下記の光感度及び解像力の試験に供した。
ユ−ピレックスS)をスペ−サ−とするダムを設け、
銅箔(35μm)上にインキをバ−コ−タ−を用いて均
一に流延し、60℃で60分間乾燥して得た乾燥膜につ
いて、下記の光感度及び解像力の試験に供した。
【0039】6.光感度 35μmの銅箔に、乾燥膜厚が約25μmになるように
塗布し、60℃で60分間乾燥した。ミカサ(株)製の
ミカサマスクアライメント装置(MA−10型)を用い
て、ガラスマスクを通して露光し、テトラエチルアンモ
ニウムハイドロキサイドの2%水溶液およびメタノ−ル
中で超音波浸漬し現像し、200μmピッチの100μ
mライン&スペ−スのパタ−ンを得ることのできる露光
量を持って光感度とした。
塗布し、60℃で60分間乾燥した。ミカサ(株)製の
ミカサマスクアライメント装置(MA−10型)を用い
て、ガラスマスクを通して露光し、テトラエチルアンモ
ニウムハイドロキサイドの2%水溶液およびメタノ−ル
中で超音波浸漬し現像し、200μmピッチの100μ
mライン&スペ−スのパタ−ンを得ることのできる露光
量を持って光感度とした。
【0040】7.機械的物性測定 感光性ポリイミドシロキサン溶液組成物をテフロン塗布
し、60℃で60分間乾燥後、1J/cm2 紫外線露
光、引き続き160℃で1時間加熱した後、膜を剥離
し、ダンベル状にテストピ−スを切り出し、引張試験機
を用いてASTMD882に準じて測定し、引張強度、
伸び率、初期弾性率を求めた。
し、60℃で60分間乾燥後、1J/cm2 紫外線露
光、引き続き160℃で1時間加熱した後、膜を剥離
し、ダンベル状にテストピ−スを切り出し、引張試験機
を用いてASTMD882に準じて測定し、引張強度、
伸び率、初期弾性率を求めた。
【0041】8.電気物性測定 0.3mm厚の銅板上に乾燥膜厚が80μmとなるよう
に感光性ポリイミドシロキサン溶液組成物を塗布し、6
0℃で60分間乾燥後、1J/cm2 紫外線露光、引き
続き160℃で1時間加熱して得たサンプルについてJ
IS−C 2103(電気絶縁用ワニス試験法)に基づ
き試験を行って、体積抵抗値を測定した。
に感光性ポリイミドシロキサン溶液組成物を塗布し、6
0℃で60分間乾燥後、1J/cm2 紫外線露光、引き
続き160℃で1時間加熱して得たサンプルについてJ
IS−C 2103(電気絶縁用ワニス試験法)に基づ
き試験を行って、体積抵抗値を測定した。
【0042】参考例1 (ポリイミドシロキサン合成工程)2,3,3’,4’
−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(a−BPD
A)17.494g(0.059モル)をN−メチル−
2−ピロリドン(NMP)54gに加えて溶解し、ジア
ミノポリシロキサン(R1 =プロプル、R2 =メチル、
l=10、アミノ当量=450)36.540gを加え
180℃で2時間反応した。引き続き3,3’−ジヒド
ロキシ−4,4’−ジアミノビフェニル3.740g
(0.017モル)を加え30時間反応した。次いで温
度100℃にて、グリシジルメタクリレ−ト9.893
g(0.070モル)を加え0.5時間反応させて感光
性ポリイミドシロキサンを得た(溶液として)。
−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(a−BPD
A)17.494g(0.059モル)をN−メチル−
2−ピロリドン(NMP)54gに加えて溶解し、ジア
ミノポリシロキサン(R1 =プロプル、R2 =メチル、
l=10、アミノ当量=450)36.540gを加え
180℃で2時間反応した。引き続き3,3’−ジヒド
ロキシ−4,4’−ジアミノビフェニル3.740g
(0.017モル)を加え30時間反応した。次いで温
度100℃にて、グリシジルメタクリレ−ト9.893
g(0.070モル)を加え0.5時間反応させて感光
性ポリイミドシロキサンを得た(溶液として)。
【0043】(インキ化工程)上記の感光性ポリイミド
シロキサンの溶液全量にNMP18gを加えて希釈し、
アエロジル(平均粒径:約0.02μm)7.8g、タ
ルク(平均粒径:1.5μm)13.4g、光開始剤と
してジメチル安息香酸エチル4.7g、ジエチルチオキ
サント2.4g、トリメチロ−ルプロパントリアクリレ
−ト9.7gを添加し、3本ロ−ルにて混練りしてイン
キ:感光性ポリイミドシロキサン溶液組成物を得た。
シロキサンの溶液全量にNMP18gを加えて希釈し、
アエロジル(平均粒径:約0.02μm)7.8g、タ
ルク(平均粒径:1.5μm)13.4g、光開始剤と
してジメチル安息香酸エチル4.7g、ジエチルチオキ
サント2.4g、トリメチロ−ルプロパントリアクリレ
−ト9.7gを添加し、3本ロ−ルにて混練りしてイン
キ:感光性ポリイミドシロキサン溶液組成物を得た。
【0044】この感光性ポリイミドシロキサン溶液組成
物の物性を別途測定した。露光・後加熱膜の機械的物性
は、引張強度が2.6kg/mm2 、伸びが8.2%、
初期弾性率が102.9kg/mm2 であった。また、
露光・後加熱膜の電気物性測定結果は体積抵抗値が2.
2×1015Ω・cmであった。
物の物性を別途測定した。露光・後加熱膜の機械的物性
は、引張強度が2.6kg/mm2 、伸びが8.2%、
初期弾性率が102.9kg/mm2 であった。また、
露光・後加熱膜の電気物性測定結果は体積抵抗値が2.
2×1015Ω・cmであった。
【0045】参考例2 (ポリイミドシロキサン合成工程)2,3,3’,4’
−ビフェニルテトラカルボン酸二無水(a−BPDA)
17.139gをN−メチル−2−ピロリドン54.0
gに溶解し、ジアミノポリシロキサン(前記と同じ)3
6.540gを加え180℃で2時間反応した。引き続
き5,5’−メチレンビス〔2−アミノ安息香酸〕(M
BAA)4.593gを加え2時間反応した。次いで温
度100℃にて、グリシジルメタクリレ−ト9.894
gを0.5時間反応させて感光性ポリイミドシロキサン
溶液を得た。 (インキ化工程)上記の感光性ポリイミドシロキサンか
ら参考例1と同様にして感光性ポリイミドシロキサン溶
液組成物を調製した。
−ビフェニルテトラカルボン酸二無水(a−BPDA)
17.139gをN−メチル−2−ピロリドン54.0
gに溶解し、ジアミノポリシロキサン(前記と同じ)3
6.540gを加え180℃で2時間反応した。引き続
き5,5’−メチレンビス〔2−アミノ安息香酸〕(M
BAA)4.593gを加え2時間反応した。次いで温
度100℃にて、グリシジルメタクリレ−ト9.894
gを0.5時間反応させて感光性ポリイミドシロキサン
溶液を得た。 (インキ化工程)上記の感光性ポリイミドシロキサンか
ら参考例1と同様にして感光性ポリイミドシロキサン溶
液組成物を調製した。
【0046】また、露光・後加熱膜の機械的物性は、引
張強度が1.62kg/mm2 、伸びが7.7%、初期
弾性率が55.5kg/mm2 であった。また、露光・
後加熱膜の電気物性測定結果は体積抵抗値が2.8×1
015Ω・cmであった。
張強度が1.62kg/mm2 、伸びが7.7%、初期
弾性率が55.5kg/mm2 であった。また、露光・
後加熱膜の電気物性測定結果は体積抵抗値が2.8×1
015Ω・cmであった。
【0047】参考例3 (ポリイミドシロキサン合成工程)3,3’,4,4’
−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(BTD
A)18.876gをN−メチル−2−ピロリドン5
4.0gに溶解し、ジアミノポリシロキサン(前記と同
じ)36.540gを加え180℃で2時間反応した。
引き続き3,3’−ジヒドロキシ−4,4’−ジアミノ
ビフェニル(HAB)3.765gを加え2時間反応し
た。次いで温度100℃にて、グリシジルメタクリレ−
ト9.894gを加え0.5時間反応させて感光性ポリ
イミドシロキサン溶液を得た。
−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(BTD
A)18.876gをN−メチル−2−ピロリドン5
4.0gに溶解し、ジアミノポリシロキサン(前記と同
じ)36.540gを加え180℃で2時間反応した。
引き続き3,3’−ジヒドロキシ−4,4’−ジアミノ
ビフェニル(HAB)3.765gを加え2時間反応し
た。次いで温度100℃にて、グリシジルメタクリレ−
ト9.894gを加え0.5時間反応させて感光性ポリ
イミドシロキサン溶液を得た。
【0048】(インキ化工程)上記の感光性ポリイミド
シロキサンから実施例1と同様にして感光性ポリイミド
シロキサン溶液組成物を調製した。
シロキサンから実施例1と同様にして感光性ポリイミド
シロキサン溶液組成物を調製した。
【0049】また、露光・後加熱膜の機械的物性は、引
張強度が1.12kg/mm2 、伸びが6.5%、初期
弾性率が75.5kg/mm2 であった。また、露光・
後加熱膜の電気物性測定結果は体積抵抗値が1.8×1
015Ω・cmであった。
張強度が1.12kg/mm2 、伸びが6.5%、初期
弾性率が75.5kg/mm2 であった。また、露光・
後加熱膜の電気物性測定結果は体積抵抗値が1.8×1
015Ω・cmであった。
【0050】実施例1〜3 各実施例で得られた感光性ポリイミドシロキサン溶液組
成物を使用し、以下の方法で転写プリント配線板を作製
した。 (1) 鏡面仕上げした厚さ50μmのステンレス基板に5
0μmライン&スペ−スのメッキレジストを設け、(2)
この基板に回路パタ−ン形状の電気銅メッキを施し銅パ
タ−ンを形成し、(3) その上に各参考例で得た感光性ポ
リイミドシロキサンの溶液をスクリ−ン印刷法により、
150μmメッシュのスクリ−ンを用いて塗布、70℃
で30分の条件で乾燥して厚さ20μmの感光性ポリイ
ミドシロキサン層を形成し、(4) 回路パタ−ン形状のネ
ガマスクを置き、ミカサ製のミカサマスクアライメント
露光装置(MA−10型)を用いて、1.0J/cm2
の露光量を露光し、(5) 現像液として、1%のホウ酸ナ
トリウムとジエチレングリコ−ルモノブチルエ−テルの
20%水溶液を用いて、アルカリ現像液で現像して光硬
化パタ−ンを形成し、(6) 160℃で30分間加熱して
ポストベ−クし、(7) 形成されたパタ−ン化した光硬化
ポリイミドシロキサンの上に厚さ20μmのステンレス
基板をのせて200℃、15kg/cm2 で1分間熱圧
着し、(光硬化ポリイミドシロキサンは初期弾性率が1
03kg/mm2 )(8) 最後に、鏡面仕上げしたステン
レス基板からメッキ銅を剥離して転写プリント配線板を
形成。得られた転写プリント配線板は、50μmライン
&スペ−スの精細線配線基板であった。
成物を使用し、以下の方法で転写プリント配線板を作製
した。 (1) 鏡面仕上げした厚さ50μmのステンレス基板に5
0μmライン&スペ−スのメッキレジストを設け、(2)
この基板に回路パタ−ン形状の電気銅メッキを施し銅パ
タ−ンを形成し、(3) その上に各参考例で得た感光性ポ
リイミドシロキサンの溶液をスクリ−ン印刷法により、
150μmメッシュのスクリ−ンを用いて塗布、70℃
で30分の条件で乾燥して厚さ20μmの感光性ポリイ
ミドシロキサン層を形成し、(4) 回路パタ−ン形状のネ
ガマスクを置き、ミカサ製のミカサマスクアライメント
露光装置(MA−10型)を用いて、1.0J/cm2
の露光量を露光し、(5) 現像液として、1%のホウ酸ナ
トリウムとジエチレングリコ−ルモノブチルエ−テルの
20%水溶液を用いて、アルカリ現像液で現像して光硬
化パタ−ンを形成し、(6) 160℃で30分間加熱して
ポストベ−クし、(7) 形成されたパタ−ン化した光硬化
ポリイミドシロキサンの上に厚さ20μmのステンレス
基板をのせて200℃、15kg/cm2 で1分間熱圧
着し、(光硬化ポリイミドシロキサンは初期弾性率が1
03kg/mm2 )(8) 最後に、鏡面仕上げしたステン
レス基板からメッキ銅を剥離して転写プリント配線板を
形成。得られた転写プリント配線板は、50μmライン
&スペ−スの精細線配線基板であった。
【0051】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているので、以下に記載のような効果を奏する。この発
明によれば、パタ−ン化された光硬化ポリイミドシロキ
サンと不銹性金属基板とを組み合わせて使用するため、
高絶縁性および微細パタ−ンのプリント配線板を得るこ
とができる。
ているので、以下に記載のような効果を奏する。この発
明によれば、パタ−ン化された光硬化ポリイミドシロキ
サンと不銹性金属基板とを組み合わせて使用するため、
高絶縁性および微細パタ−ンのプリント配線板を得るこ
とができる。
【0052】また、この発明の製造方法によれば、不銹
性金属基板を使用して、高絶縁性および微細パタ−ンの
プリント配線板を得ることができる。
性金属基板を使用して、高絶縁性および微細パタ−ンの
プリント配線板を得ることができる。
【図1】図1は、この発明の一実施例のプリント配線板
の断面概略図である。
の断面概略図である。
【図2】図2は、この発明の製造方法の一実施例の鏡面
仕上げしたステンレス基板にメッキレジストを設ける工
程の断面概略図である。
仕上げしたステンレス基板にメッキレジストを設ける工
程の断面概略図である。
【図3】図3は、この基板に電気銅メッキを施して銅パ
タ−ンを形成する工程の断面概略図である。
タ−ンを形成する工程の断面概略図である。
【図4】図4は、その上に感光性ポリイミドシロキサン
の溶液を塗布、乾燥して感光性ポリイミドシロキサン層
を形成する工程の断面概略図である。
の溶液を塗布、乾燥して感光性ポリイミドシロキサン層
を形成する工程の断面概略図である。
【図5】図5は、ネガマスクを用いて露光する工程の断
面概略図である。
面概略図である。
【図6】図6は、アルカリ現像液で現像して光硬化パタ
−ンを形成し、加熱してポストベ−クする工程の断面概
略図である。
−ンを形成し、加熱してポストベ−クする工程の断面概
略図である。
【図7】図7は、形成されたパタ−ン化した光硬化ポリ
イミドシロキサンの上に不銹性金属基板をのせて熱圧着
する工程の断面概略図である。
イミドシロキサンの上に不銹性金属基板をのせて熱圧着
する工程の断面概略図である。
【図8】図8は、最後に、鏡面仕上げしたステンレス基
板からメッキ銅を剥離して転写プリント配線板を形成す
る工程の断面概略図である。 1 転写プリント配線板 2 銅パタ−ン 3 不銹性金属基板 4 パタ−ン化した光硬化ポリイミドシロキサン 5 鏡面仕上げしたステンレス基板 6 メッキレジスト 7 感光性ポリイミドシロキサン層 8 ネガマスク 9 光硬化パタ−ン
板からメッキ銅を剥離して転写プリント配線板を形成す
る工程の断面概略図である。 1 転写プリント配線板 2 銅パタ−ン 3 不銹性金属基板 4 パタ−ン化した光硬化ポリイミドシロキサン 5 鏡面仕上げしたステンレス基板 6 メッキレジスト 7 感光性ポリイミドシロキサン層 8 ネガマスク 9 光硬化パタ−ン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05K 3/20 H05K 3/20 A
Claims (3)
- 【請求項1】 銅パタ−ンと不銹性金属基板とがパタ−
ン化した光硬化ポリイミドシロキサンによって接合され
てなる積層体であって、該光硬化ポリイミドシロキサン
は5〜150kg/mm2 の初期弾性率を有し、積層体
が転写法によって形成されてなるプリント配線板。 - 【請求項2】 光硬化ポリイミドシロキサンが、下記一
般式で表される芳香族テトラカルボン酸二無水物と、 【化1】 (ただし、式中、XはO、COまたは直接結合を示
す。) 下記一般式で表される芳香族ジアミン 【化2】 (ただし、式中、YはO、CH2 、SO2 またはO−B
z−C(CH3 )2 −Bz−Oまたは直接結合を示し、
Zはエポキシ基との反応性を有するOH、COOH、N
H2 又はSHを示し、m1 およびm2 は0または1で、
これらのうち少なくとも1つは1である。) および下記一般式で示されるジアミノポリシロキサン 【化3】 (ただし、式中、R1 は2価の炭化水素残基を示し、R
2 は独立に炭素数1〜3のアルキル基またはフェニル基
を示し、nは3〜50の整数を示す。)からなるジアミ
ンとの実質的に等モル量を重合およびイミド化して得ら
れるポリイミドシロキサンに、エポキシ基を有する(メ
タ)アクリロイル化合物を反応させてなる有機溶媒可溶
性の感光性ポリイミドシロキサンの光硬化物である請求
項1記載のプリント配線板。 - 【請求項3】 積層体の形成が、下記の工程 (1) 鏡面仕上げしたステンレス基板にメッキレジストを
設け、 (2) この基板に電気銅メッキを施して銅パタ−ンを形成
し、 (3) その上に感光性ポリイミドシロキサンの溶液を塗
布、乾燥して感光性ポリイミドシロキサン層を形成し、 (4) ネガマスクを用いて露光し、 (5) アルカリ現像液で現像して光硬化パタ−ンを形成
し、 (6) 加熱してポストベ−クし、 (7) 形成されたパタ−ン化した光硬化ポリイミドシロキ
サンの上に不銹性金属基板をのせて熱圧着し、 該光硬化ポリイミドシロキサンは5〜150kg/mm
2 の初期弾性率を有し、 (8) 最後に、鏡面仕上げしたステンレス基板からメッキ
銅を剥離して転写プリント配線板を形成する。 からなる転写法によるプリント配線板の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15967897A JPH118451A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | プリント配線板およびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15967897A JPH118451A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | プリント配線板およびその製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH118451A true JPH118451A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=15698947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15967897A Pending JPH118451A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | プリント配線板およびその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH118451A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015508571A (ja) * | 2011-12-23 | 2015-03-19 | インクテック カンパニー リミテッド | 金属印刷回路基板の製造方法 |
-
1997
- 1997-06-17 JP JP15967897A patent/JPH118451A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015508571A (ja) * | 2011-12-23 | 2015-03-19 | インクテック カンパニー リミテッド | 金属印刷回路基板の製造方法 |
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