JPH1184072A - 炉内計装管用取扱具 - Google Patents
炉内計装管用取扱具Info
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- JPH1184072A JPH1184072A JP9237932A JP23793297A JPH1184072A JP H1184072 A JPH1184072 A JP H1184072A JP 9237932 A JP9237932 A JP 9237932A JP 23793297 A JP23793297 A JP 23793297A JP H1184072 A JPH1184072 A JP H1184072A
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- furnace
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】構造が簡単で、熟練を要することなく、安全か
つ確実に短時間で炉内計装管を据付ける。炉内計装管や
炉内構造物に損傷を与えることがない。 【解決手段】炉内計装管２の下端部に、この炉内計装管
２と同一外径のパイプ状カバー10を設け、このカバー10
の先端部に偏心円錐状傾斜面16を形成する。これにより
炉内計装管２を炉内計装管案内管７に据付ける場合、炉
内計装管２の先端部を炉内計装管案内管７の上端開口部
７ａに容易に挿入することができ、炉内計装管２の据付
け作業が容易となる。
つ確実に短時間で炉内計装管を据付ける。炉内計装管や
炉内構造物に損傷を与えることがない。 【解決手段】炉内計装管２の下端部に、この炉内計装管
２と同一外径のパイプ状カバー10を設け、このカバー10
の先端部に偏心円錐状傾斜面16を形成する。これにより
炉内計装管２を炉内計装管案内管７に据付ける場合、炉
内計装管２の先端部を炉内計装管案内管７の上端開口部
７ａに容易に挿入することができ、炉内計装管２の据付
け作業が容易となる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は沸騰水型原子炉内に
炉上部から炉内計装管を据付けるために使用する炉内計
装管用取扱具に関する。
炉上部から炉内計装管を据付けるために使用する炉内計
装管用取扱具に関する。
【０００２】
【従来の技術】原子炉の安全性監視、燃料の健全性維持
およびその効率的燃焼を達成するために炉心内に中性子
源領域モニタ（ＳＲＭ），中間領域モニタ（ＩＲＭ），
局部領域出力モニタ（ＬＰＲＭ）といった中性子計装系
の検出器を炉内計装管内に納めた形で分散配置し、炉心
各部の出力分布を監視している。
およびその効率的燃焼を達成するために炉心内に中性子
源領域モニタ（ＳＲＭ），中間領域モニタ（ＩＲＭ），
局部領域出力モニタ（ＬＰＲＭ）といった中性子計装系
の検出器を炉内計装管内に納めた形で分散配置し、炉心
各部の出力分布を監視している。
【０００３】これらの炉内計装管は中性子検出器の寿
命、炉内計装管自体の照射寿命を考慮し、定期検査の際
に順次計画的に交換している。図５により沸騰水型原子
炉における炉内計装管の位置づけを説明する。
命、炉内計装管自体の照射寿命を考慮し、定期検査の際
に順次計画的に交換している。図５により沸騰水型原子
炉における炉内計装管の位置づけを説明する。
【０００４】図５中、符号１は原子炉圧力容器の中央部
から底部を示しており、原子炉圧力容器１は上蓋有底容
器状に形成されている。上蓋（図示せず）は燃料交換、
炉内計装管２の取り替え、原子炉圧力容器１の内部検査
等のため、着脱可能な構造となっている。原子炉圧力容
器１の内部は略中央部から下部にわたり、原子炉圧力容
器１の内径よりやや小さい筒状の炉心シュラウド３が固
定されている。
から底部を示しており、原子炉圧力容器１は上蓋有底容
器状に形成されている。上蓋（図示せず）は燃料交換、
炉内計装管２の取り替え、原子炉圧力容器１の内部検査
等のため、着脱可能な構造となっている。原子炉圧力容
器１の内部は略中央部から下部にわたり、原子炉圧力容
器１の内径よりやや小さい筒状の炉心シュラウド３が固
定されている。
【０００５】この炉心シュラウド３内の炉心領域に、燃
料集合体４が多数装荷されている。燃料集合体４の直下
部には上下を仕切るための炉心支持板５が設けられ、燃
料集合体４の上端部分には燃料集合体４を支えるために
上部格子板６が設けられている。
料集合体４が多数装荷されている。燃料集合体４の直下
部には上下を仕切るための炉心支持板５が設けられ、燃
料集合体４の上端部分には燃料集合体４を支えるために
上部格子板６が設けられている。
【０００６】炉内計装管２は炉心支持板５の所定位置に
設けられた開口５ａ（図６に示す）によって支承されて
いるパイプ状の炉内計装管案内管７に収納され、炉心部
分すなわち燃料集合体４の位置については露出してい
て、その上端部は上部格子板６の交叉部下部に下から挿
入されている。図６中、符号７ａは炉内計装管案内管７
の上端開口部であり、８は炉内計装管２の下端部に取付
けた保護管である。
設けられた開口５ａ（図６に示す）によって支承されて
いるパイプ状の炉内計装管案内管７に収納され、炉心部
分すなわち燃料集合体４の位置については露出してい
て、その上端部は上部格子板６の交叉部下部に下から挿
入されている。図６中、符号７ａは炉内計装管案内管７
の上端開口部であり、８は炉内計装管２の下端部に取付
けた保護管である。
【０００７】炉内計装管２は 110万Ｋｗ級沸騰水型原子
炉で52本設けられており、機械的寿命の関係から定期的
に２割程度の本数の交換が行われる。炉内計装管２の上
端部は上部格子板６の交叉部下側切り欠き部に、下から
挿入され、先端のプランジャー部が炉内計装管２に内蔵
されている圧縮コイルスプリングの伸張力によって圧接
係止されている。
炉で52本設けられており、機械的寿命の関係から定期的
に２割程度の本数の交換が行われる。炉内計装管２の上
端部は上部格子板６の交叉部下側切り欠き部に、下から
挿入され、先端のプランジャー部が炉内計装管２に内蔵
されている圧縮コイルスプリングの伸張力によって圧接
係止されている。
【０００８】このような構造の炉内計装管２を取り替え
る方法について説明する。まず、旧品を取り外す場合
は、前記プランジャー部の中間位置に設けられている鰐
部を、炉内計装管取扱具と呼ばれる遠隔水掴み具によっ
て掴み、押し下げてから炉内計装管２の上端を上部格子
板６の交叉部下側切り欠き部の横方向に逃がし、その後
上方に引き抜くようにして取外しを行う。
る方法について説明する。まず、旧品を取り外す場合
は、前記プランジャー部の中間位置に設けられている鰐
部を、炉内計装管取扱具と呼ばれる遠隔水掴み具によっ
て掴み、押し下げてから炉内計装管２の上端を上部格子
板６の交叉部下側切り欠き部の横方向に逃がし、その後
上方に引き抜くようにして取外しを行う。
【０００９】一方、新品を据付ける場合は炉内計装管２
の下端部に保護管８を取付け、原子炉圧力容器１の上方
で前記鰐部を炉内計装管取扱具によって掴み、この炉内
計装管取扱具を吊り下げている専用クレーンを降下させ
ることにより、原子炉圧力容器１内の所定の位置に据付
けている。
の下端部に保護管８を取付け、原子炉圧力容器１の上方
で前記鰐部を炉内計装管取扱具によって掴み、この炉内
計装管取扱具を吊り下げている専用クレーンを降下させ
ることにより、原子炉圧力容器１内の所定の位置に据付
けている。
【００１０】この降下させる途中で炉内計装管案内管７
の上端開口部７ａへ、炉内計装管２の先端部をねらいを
つけて挿入しなければならない。なお、炉内計装管２の
上端部については取外しと逆の手順で行う。
の上端開口部７ａへ、炉内計装管２の先端部をねらいを
つけて挿入しなければならない。なお、炉内計装管２の
上端部については取外しと逆の手順で行う。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】従来の炉内計装管２の
取り替え作業において、取外し作業は難易度の高いステ
ップはない。しかしながら、一連の取付作業は、水中で
かつ10数ｍの距離で行わなければならず、炉内計装管２
の下端を前記炉内計装管案内管７の上端開口部７ａにめ
がけて挿入するステップでは、炉内計装管２の下端が水
面下約20ｍ近くなり、さらに炉内計装管２がしなったり
するので、この作業はきわめて難易度の高い作業であ
る。
取り替え作業において、取外し作業は難易度の高いステ
ップはない。しかしながら、一連の取付作業は、水中で
かつ10数ｍの距離で行わなければならず、炉内計装管２
の下端を前記炉内計装管案内管７の上端開口部７ａにめ
がけて挿入するステップでは、炉内計装管２の下端が水
面下約20ｍ近くなり、さらに炉内計装管２がしなったり
するので、この作業はきわめて難易度の高い作業であ
る。
【００１２】とくに、原子炉の構造から図６に示すよう
に、炉内計装管案内管７の上端開口部７ａの中心線Ｃに
沿う真上に上部格子板６の交叉部が位置しているので、
炉内計装管２を単に上から吊るして鉛直に降下させただ
けでは炉内計装管案内管７の上端開口部７ａの真上に位
置合わせすることができない。そこで、わずかにそれた
位置から揺さぶる等の工夫をして炉内計装管２の下端に
同径の保護管８を設けて、それを炉内計装管案内管７の
上端開口部７ａへ挿入している。
に、炉内計装管案内管７の上端開口部７ａの中心線Ｃに
沿う真上に上部格子板６の交叉部が位置しているので、
炉内計装管２を単に上から吊るして鉛直に降下させただ
けでは炉内計装管案内管７の上端開口部７ａの真上に位
置合わせすることができない。そこで、わずかにそれた
位置から揺さぶる等の工夫をして炉内計装管２の下端に
同径の保護管８を設けて、それを炉内計装管案内管７の
上端開口部７ａへ挿入している。
【００１３】しかしながら、この作業は、位置が合った
時にタイミングを合わせて下降するのが難しく、極めて
熟練を要する作業となる課題があり、また、最近の原子
炉では設計改良によって上部格子板の厚みが増す傾向に
あり、より困難な条件になる課題がある。
時にタイミングを合わせて下降するのが難しく、極めて
熟練を要する作業となる課題があり、また、最近の原子
炉では設計改良によって上部格子板の厚みが増す傾向に
あり、より困難な条件になる課題がある。
【００１４】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、構造が簡単で、熟練を要することなく、安全
かつ確実に短時間で炉内計装管を炉内計装管案内管に据
付けることができるとともに、炉内計装管や炉内構造物
を損傷することのない炉内計装管用取扱具を提供するこ
とにある。
たもので、構造が簡単で、熟練を要することなく、安全
かつ確実に短時間で炉内計装管を炉内計装管案内管に据
付けることができるとともに、炉内計装管や炉内構造物
を損傷することのない炉内計装管用取扱具を提供するこ
とにある。
【００１５】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、原子
炉圧力容器内にほぼ中央部から下部に筒状炉心シュラウ
ドが固定され、この炉心シュラウドの下部に炉心支持板
が、上部に上部格子板が保持され、前記炉心支持板の所
定位置に開口された孔にパイプ状炉内計装管案内管が支
承され、この炉内計装管案内管に上方から挿入して炉内
計装管を据付ける炉内計装管用取扱具において、前記炉
内計装管の下端部に前記炉内計装管と同一外径のパイプ
状カバーを取付けるとともに前記カバーの先端部に偏心
円錐状傾斜面を形成してなることを特徴とする。
炉圧力容器内にほぼ中央部から下部に筒状炉心シュラウ
ドが固定され、この炉心シュラウドの下部に炉心支持板
が、上部に上部格子板が保持され、前記炉心支持板の所
定位置に開口された孔にパイプ状炉内計装管案内管が支
承され、この炉内計装管案内管に上方から挿入して炉内
計装管を据付ける炉内計装管用取扱具において、前記炉
内計装管の下端部に前記炉内計装管と同一外径のパイプ
状カバーを取付けるとともに前記カバーの先端部に偏心
円錐状傾斜面を形成してなることを特徴とする。
【００１６】請求項１の発明によれば、炉内計装管の下
端部に同一外径のパイプ状カバーを取付けることによ
り、そのカバー先端部を炉内計装管案内管の上端開口部
に特定の方向からの挿入が容易となる。
端部に同一外径のパイプ状カバーを取付けることによ
り、そのカバー先端部を炉内計装管案内管の上端開口部
に特定の方向からの挿入が容易となる。
【００１７】請求項２の発明は、前記カバーの先端部に
回転方位視認用識別機能を付与してなることを特徴とす
る。請求項２の発明によれば、特定の方位に反射板を設
けることにより、カバー先端部は回転方位の視認が容易
となる。
回転方位視認用識別機能を付与してなることを特徴とす
る。請求項２の発明によれば、特定の方位に反射板を設
けることにより、カバー先端部は回転方位の視認が容易
となる。
【００１８】請求項３の発明は、前記カバーに屈曲偏心
形状部を形成してなることを特徴とする。請求項３の発
明によれば、カバー先端部が可撓性材料により曲げ加工
されているため、特定の方向から挿入が容易となる。
形状部を形成してなることを特徴とする。請求項３の発
明によれば、カバー先端部が可撓性材料により曲げ加工
されているため、特定の方向から挿入が容易となる。
【００１９】請求項４の発明は、原子炉圧力容器内にほ
ぼ中央部から下部に筒状炉心シュラウドが固定され、こ
の炉心シュラウドの下部に炉心支持板が、上部に上部格
子板が保持され、前記炉心支持板の所定位置に開口され
た孔にパイプ状炉内計装管案内管が支承され、この炉内
計装管案内管に上方から挿入して炉内計装管を据付ける
炉内計装管用取扱具において、前記炉内計装管の下端部
に前記炉内計装管と同一外径のパイプ状カバーを取付
け、このカバーに中間連結棒および先端案内棒を連結
し、その連結部分をピン結合するとともにそのピン結合
部にスプリングを設けてなることを特徴とする。
ぼ中央部から下部に筒状炉心シュラウドが固定され、こ
の炉心シュラウドの下部に炉心支持板が、上部に上部格
子板が保持され、前記炉心支持板の所定位置に開口され
た孔にパイプ状炉内計装管案内管が支承され、この炉内
計装管案内管に上方から挿入して炉内計装管を据付ける
炉内計装管用取扱具において、前記炉内計装管の下端部
に前記炉内計装管と同一外径のパイプ状カバーを取付
け、このカバーに中間連結棒および先端案内棒を連結
し、その連結部分をピン結合するとともにそのピン結合
部にスプリングを設けてなることを特徴とする。
【００２０】請求項４の発明によれば、カバーに回転自
在に連結した中間連結棒および先端案内棒が連結されて
いるので、特定の方角からの挿入が容易となり、またス
プリング力によって通常時はクランクできる。
在に連結した中間連結棒および先端案内棒が連結されて
いるので、特定の方角からの挿入が容易となり、またス
プリング力によって通常時はクランクできる。
【００２１】請求項５の発明は、前記カバーをフッ素樹
脂により形成してなることを特徴とする。請求項５の発
明によれば、カバーの材質をフッ素樹脂とすることによ
り、表面の滑りがよくなって炉内計装管や炉内構造物の
損傷を防止できる。
脂により形成してなることを特徴とする。請求項５の発
明によれば、カバーの材質をフッ素樹脂とすることによ
り、表面の滑りがよくなって炉内計装管や炉内構造物の
損傷を防止できる。
【００２２】
【発明の実施の形態】図１により本発明に係る炉内計装
管用取扱具の第１の実施の形態を説明する。なお、図１
中、図６と同一部分には同一符号を付して重複する部分
の説明は省略する。
管用取扱具の第１の実施の形態を説明する。なお、図１
中、図６と同一部分には同一符号を付して重複する部分
の説明は省略する。
【００２３】本実施の形態が図６に示した従来例と異な
る点は保護管８の代りにパイプ状カバー10を炉内計装管
の端末つまり下端部に炉内計装管用取扱具として取付け
たことにある。パイプ状カバー10は炉内計装管２の外径
と同一外径を有し、下端部に図１では左下りの斜めに片
減りさせた偏心円錐状傾斜面16を形成している。
る点は保護管８の代りにパイプ状カバー10を炉内計装管
の端末つまり下端部に炉内計装管用取扱具として取付け
たことにある。パイプ状カバー10は炉内計装管２の外径
と同一外径を有し、下端部に図１では左下りの斜めに片
減りさせた偏心円錐状傾斜面16を形成している。
【００２４】すなわち、本実施の形態は図１に示すよう
に炉内計装管２の下端部にパイプ状カバー10を取付けて
先端部分の炉内計装管２の部品を覆い、この部品を保護
するとともに、先端を円錐状にかつ偏心させた形状に成
形している。
に炉内計装管２の下端部にパイプ状カバー10を取付けて
先端部分の炉内計装管２の部品を覆い、この部品を保護
するとともに、先端を円錐状にかつ偏心させた形状に成
形している。
【００２５】つぎに本実施の形態の作用について説明す
る。まず、炉内計装管２の下端部に取扱具としてパイプ
状カバー10を取付けて上部格子板６の交叉部に沿わせて
降下すると、その先端部が炉内計装管案内管７の上端開
口部７ａにさしかかる。この時、炉内計装管２の方位を
パイプ状カバー10の偏心方向と炉内計装管案内管７の上
端開口部７ａに一致させて中心線Ｃに沿って上端開口部
７ａから挿入する。
る。まず、炉内計装管２の下端部に取扱具としてパイプ
状カバー10を取付けて上部格子板６の交叉部に沿わせて
降下すると、その先端部が炉内計装管案内管７の上端開
口部７ａにさしかかる。この時、炉内計装管２の方位を
パイプ状カバー10の偏心方向と炉内計装管案内管７の上
端開口部７ａに一致させて中心線Ｃに沿って上端開口部
７ａから挿入する。
【００２６】このようにすることにより、揺さぶる等の
操作を行うことなく炉内計装管２を炉内計装管案内管７
の上端開口部７ａに挿入させることができる。なお、方
位の調整は炉内計装管掴み具を吊すワイヤをひねること
により容易に行うことができる。
操作を行うことなく炉内計装管２を炉内計装管案内管７
の上端開口部７ａに挿入させることができる。なお、方
位の調整は炉内計装管掴み具を吊すワイヤをひねること
により容易に行うことができる。
【００２７】本実施の形態によれば、炉内計装管２の先
端に下端部にパイプ状カバー10を予め取付けておくこと
により、炉内計装管２を炉内計装管案内管７内に安全か
つ確実に短時間で容易に据付けることができる。
端に下端部にパイプ状カバー10を予め取付けておくこと
により、炉内計装管２を炉内計装管案内管７内に安全か
つ確実に短時間で容易に据付けることができる。
【００２８】つぎに、図２により本発明に係る炉内計装
管用取扱具の第２の実施の形態を説明する。本実施の形
態は第１の実施の形態における炉内計装管２の下端部に
取付けたパイプ状カバー10の側面に軸方向に沿って識別
機能としての反射板11を設けたことにある。この反射板
11はパイプ状カバー10の偏心円錐状傾斜面16の方角に視
認性が容易なように識別機能をもたせたものである。
管用取扱具の第２の実施の形態を説明する。本実施の形
態は第１の実施の形態における炉内計装管２の下端部に
取付けたパイプ状カバー10の側面に軸方向に沿って識別
機能としての反射板11を設けたことにある。この反射板
11はパイプ状カバー10の偏心円錐状傾斜面16の方角に視
認性が容易なように識別機能をもたせたものである。
【００２９】本実施の形態によれば、反射板11を設けた
ように原子炉圧力容器１の上方から双眼鏡等でのパイプ
状カバー10の方位の確認が容易となる。なお、反射板11
の代りに塗料を塗布する識別塗装とすることもできる。
識別塗装に際しては反射塗料を使用することもできる。
ように原子炉圧力容器１の上方から双眼鏡等でのパイプ
状カバー10の方位の確認が容易となる。なお、反射板11
の代りに塗料を塗布する識別塗装とすることもできる。
識別塗装に際しては反射塗料を使用することもできる。
【００３０】つぎに、図３により本発明に係る炉内計装
管用取扱具の第３の実施の形態を説明する。本実施の形
態は第２の実施の形態において、パイプ状カバー10の下
端部が中心線Ｃに沿うようにパイプ状カバー10に折り曲
げた形状の屈曲偏心形状部17を形成したことにある。パ
イプ状カバー10は可撓性を有する合成樹脂、例えばフッ
素樹脂を使用することにより屈曲偏心形状部17を容易に
形成することができる。
管用取扱具の第３の実施の形態を説明する。本実施の形
態は第２の実施の形態において、パイプ状カバー10の下
端部が中心線Ｃに沿うようにパイプ状カバー10に折り曲
げた形状の屈曲偏心形状部17を形成したことにある。パ
イプ状カバー10は可撓性を有する合成樹脂、例えばフッ
素樹脂を使用することにより屈曲偏心形状部17を容易に
形成することができる。
【００３１】本実施の形態によれば、炉内計装管２と炉
内計装管案内管７の上端開口部７ａとの位置合わせのず
れ許容量が大きくなり、作業がさらに容易になる。ま
た、材質をフッ素樹脂等を選択することにより炉内構造
物等に接触した際相手方の部材に傷を与えることを防止
できるとともに炉内計装管２自体に対してクッションと
なり保護効果が高くなる。
内計装管案内管７の上端開口部７ａとの位置合わせのず
れ許容量が大きくなり、作業がさらに容易になる。ま
た、材質をフッ素樹脂等を選択することにより炉内構造
物等に接触した際相手方の部材に傷を与えることを防止
できるとともに炉内計装管２自体に対してクッションと
なり保護効果が高くなる。
【００３２】なお、このパイプ状カバー10が炉内計装管
案内管７の上端開口部７ａを通過した後は、パイプ状カ
バー10は炉内計装管案内管７の内面により矯正され真っ
直ぐになって降下するように硬度と弾力性を付与する。
案内管７の上端開口部７ａを通過した後は、パイプ状カ
バー10は炉内計装管案内管７の内面により矯正され真っ
直ぐになって降下するように硬度と弾力性を付与する。
【００３３】つぎに、図４により本発明に係る炉内計装
管用取扱具の第４の実施の形態を説明する。本実施の形
態はパイプ状カバー10に中間連結棒13および先端案内棒
14を連結し、それぞれの連結部分にピン15を設けて屈曲
自在に連結するとともに、その連結部分にスプリング12
を介在させたことにある。
管用取扱具の第４の実施の形態を説明する。本実施の形
態はパイプ状カバー10に中間連結棒13および先端案内棒
14を連結し、それぞれの連結部分にピン15を設けて屈曲
自在に連結するとともに、その連結部分にスプリング12
を介在させたことにある。
【００３４】本実施の形態によれば、パイプ状カバー1
0，中空状中間連結棒13および中空状先端案内棒14は金
属製で骨組されて、スプリング12の張力により吊り下げ
た状態でピン15を支軸として屈曲することができる。ま
た、先端案内棒14が炉内計装管案内管７の上端開口部７
ａを通過した後は前記第３の実施の形態と同様に計装管
案内管７の内面により矯正され、真っ直ぐとなって下降
するようにスプリング12の強度が設定される。通常時は
スプリング力によってクランク状態となる。
0，中空状中間連結棒13および中空状先端案内棒14は金
属製で骨組されて、スプリング12の張力により吊り下げ
た状態でピン15を支軸として屈曲することができる。ま
た、先端案内棒14が炉内計装管案内管７の上端開口部７
ａを通過した後は前記第３の実施の形態と同様に計装管
案内管７の内面により矯正され、真っ直ぐとなって下降
するようにスプリング12の強度が設定される。通常時は
スプリング力によってクランク状態となる。
【００３５】
【発明の効果】本発明によれば、構造が簡単で、熟練を
要することなく、安全かつ確実に短時間で炉内計装管を
炉内計装管案内管に据付けることができる。また、パイ
プ状カバーをフッ素樹脂で形成することにより、炉内計
装管２や炉内構造物に損傷を与えることが防止できる。
要することなく、安全かつ確実に短時間で炉内計装管を
炉内計装管案内管に据付けることができる。また、パイ
プ状カバーをフッ素樹脂で形成することにより、炉内計
装管２や炉内構造物に損傷を与えることが防止できる。
【図１】本発明に係る炉内計装管用取扱具の第１の実施
の形態を説明するための一部側面で示す縦断面図。
の形態を説明するための一部側面で示す縦断面図。
【図２】本発明に係る炉内計装管用取扱具の第２の実施
の形態を示すための斜視図。
の形態を示すための斜視図。
【図３】本発明に係る炉内計装管用取扱具の第３の実施
の形態を説明するための一部斜視図で示す縦断面図。
の形態を説明するための一部斜視図で示す縦断面図。
【図４】本発明に係る炉内計装管用取扱具の第４の実施
の形態を示す斜視図。
の形態を示す斜視図。
【図５】沸騰水型原子炉圧力容器の炉心シュラウド内お
よび炉内計装管案内管近傍を一部側面で示す縦断面図。
よび炉内計装管案内管近傍を一部側面で示す縦断面図。
【図６】従来の炉内計装管用取扱具を説明するための一
部側面で示す縦断面図。
部側面で示す縦断面図。
１…原子炉圧力容器、２…炉内計装管、３…炉心シュラ
ウド、４…燃料集合体、５…炉心支持板、５ａ…開口、
６…上部格子板、７…炉内計装管案内管、８…保護管、
10…パイプ状カバー、11…反射板、12…スプリング、13
…中間連結棒、14…先端案内棒、15…ピン、16…偏心円
錐状傾斜面、17…屈曲偏心形状部。
ウド、４…燃料集合体、５…炉心支持板、５ａ…開口、
６…上部格子板、７…炉内計装管案内管、８…保護管、
10…パイプ状カバー、11…反射板、12…スプリング、13
…中間連結棒、14…先端案内棒、15…ピン、16…偏心円
錐状傾斜面、17…屈曲偏心形状部。
Claims (5)
- 【請求項１】 原子炉圧力容器内にほぼ中央部から下部
に筒状炉心シュラウドが固定され、この炉心シュラウド
の下部に炉心支持板が、上部に上部格子板が保持され、
前記炉心支持板の所定位置に開口された孔にパイプ状炉
内計装管案内管が支承され、この炉内計装管案内管に上
方から挿入して炉内計装管を据付ける炉内計装管用取扱
具において、前記炉内計装管の下端部に前記炉内計装管
と同一外径のパイプ状カバーを取付けるとともに前記カ
バーの先端部に偏心円錐状傾斜面を形成してなることを
特徴とする炉内計装管用取扱具。 - 【請求項２】 前記カバーの先端部に回転方位視認用識
別機能を付与してなることを特徴とする請求項１記載の
炉内計装管用取扱具。 - 【請求項３】 前記カバーに屈曲偏心形状部を形成して
なることを特徴とする請求項１ないし２記載の炉内計装
管用取扱具。 - 【請求項４】 原子炉圧力容器内にほぼ中央部から下部
に筒状炉心シュラウドが固定され、この炉心シュラウド
の下部に炉心支持板が、上部に上部格子板が保持され、
前記炉心支持板の所定位置に開口された孔にパイプ状炉
内計装管案内管が支承され、この炉内計装管案内管に上
方から挿入して炉内計装管を据付ける炉内計装管用取扱
具において、前記炉内計装管の下端部に前記炉内計装管
と同一外径のパイプ状カバーを取付け、このカバーに中
間連結棒および先端案内棒を連結し、その連結部分をピ
ン結合するとともにそのピン結合部にスプリングを設け
てなることを特徴とする炉内計装管用取扱具。 - 【請求項５】 前記カバーをフッ素樹脂により形成して
なることを特徴とする請求項１ないし４記載の炉内計装
管用取扱具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9237932A JPH1184072A (ja) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | 炉内計装管用取扱具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9237932A JPH1184072A (ja) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | 炉内計装管用取扱具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1184072A true JPH1184072A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=17022599
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9237932A Pending JPH1184072A (ja) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | 炉内計装管用取扱具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1184072A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015190971A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-02 | 株式会社日立製作所 | 沸騰水型原子炉の核計装配管 |
-
1997
- 1997-09-03 JP JP9237932A patent/JPH1184072A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015190971A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-02 | 株式会社日立製作所 | 沸騰水型原子炉の核計装配管 |
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