JPH1182335A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

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JPH1182335A
JPH1182335A JP23528697A JP23528697A JPH1182335A JP H1182335 A JPH1182335 A JP H1182335A JP 23528697 A JP23528697 A JP 23528697A JP 23528697 A JP23528697 A JP 23528697A JP H1182335 A JPH1182335 A JP H1182335A
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Kunitaka Akiyama
訓孝 秋山
Takeshi Takemoto
剛 竹本
Shigeru Hisanaga
滋 久永
Hiroyuki Hayashi
寛之 林
Yasushi Watanabe
靖 渡辺
Kenji Isomura
賢児 磯村
Shinsuke Aso
伸介 麻生
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軸受装置等の潤滑と高い冷凍能力とを確保しつ
つ、優れた信頼性を発揮し得るスクロール型圧縮機を提
供する。 【解決手段】ハウジングには、圧縮後の冷媒ガスから潤
滑油を分離する油分離室19と、この油分離室19と連
通し、潤滑油を貯留する貯油室18とが形成されてい
る。貯油室18はガスケット33に形成した給油孔等及
びシェル1に形成した給油孔1hにより固定渦巻部1b
と可動側板12cとの摺動部位に連通している。給油孔
1hの固定渦巻部1b側の開口回りには開口面積を拡大
する座ぐり1iが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスクロール型圧縮機
に関する。
【0002】
【従来の技術】スクロール型圧縮機では、ハウジングに
固定スクロールが固定されているとともに可動スクロー
ルが公転のみ可能に支承されている。固定スクロールは
固定側板及び固定渦巻部からなり、可動スクロールは可
動側板及び可動渦巻部からなり、両者は互いに噛合して
圧縮室を形成するようになっている。そして、可動スク
ロールが公転運動すると、圧縮室が渦巻き中心方向に移
動されて容積を縮小し、冷媒ガスを冷凍回路を経て循環
させる。
【0003】この際、冷媒ガスに潤滑油をミスト状に含
有させた場合、外部の冷凍回路から吸入ポートを経て吸
入室に吸入された冷媒ガスは、一部がそのまま圧縮室の
容積縮小により圧縮される一方、残部が前部ハウジング
内において可動スクロールを支承する軸受装置や自転防
止機構及び可動スクロールと固定スクロールとの摺動部
位を冷却するとともに、含有するミスト状の潤滑油でこ
れらを潤滑することとなる。そして、冷却及び潤滑後の
冷媒ガスはその後に圧縮室に吸入され、圧縮されること
となる。この一方、上記軸受装置等の潤滑のために潤滑
油を大量に含有する冷媒ガスがそのまま冷凍回路にて循
環されるとすると、冷凍能力が低下することとなる。こ
のため、スクロール型圧縮機においては、特開平3−1
29273号公報記載のように、ハウジングに圧縮後の
冷媒ガスから潤滑油を分離する油分離室と、この油分離
室と連通し、潤滑油を貯留する貯油室とを形成し、貯油
室を給油通路により軸受装置等に連通することも採用さ
れ得る。こうしてハウジング内で分離した潤滑油を軸受
装置等に供給することとしたスクロール型圧縮機では、
その潤滑油により軸受装置等の潤滑をまかなえる一方、
冷凍回路には潤滑油を分離した冷媒ガスが循環されるこ
ととなるため、冷凍能力が向上することとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、潤滑油を供給
する給油通路が固定渦巻部と可動側板との摺動部位に連
通している場合には、最小径0.05mm程度の微小な
摩耗粉が給油通路の固定渦巻部側の開口回りを閉塞して
潤滑油の供給が行われなくなったり、その開口面積を縮
小して潤滑油の供給量を少なくしたりして潤滑不足を生
じるとともに、摩耗粉が開口回りに凝着して可動側板の
公転を阻害するおそれがある。これらの場合、信頼性が
損なわれることとなる。特に、スクロール型圧縮機が高
温下で長期間停止していた状態から起動されるような場
合には、圧縮室内に液体状の冷媒が多くなり、液圧縮を
生じる。このような場合、固定スクロールと可動スクロ
ールとは激しく衝突することとなり、より摩耗粉を生じ
やすくなるため、かかる傾向が大きくなる。
【0005】本発明は上記従来の実状に鑑みてなされた
ものであって、軸受装置等の潤滑と高い冷凍能力とを確
保しつつ、優れた信頼性を発揮し得るスクロール型圧縮
機を提供することを解決すべき課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のスクロール型圧
縮機は、ハウジングと、該ハウジングに固定される固定
側板及び固定渦巻部からなる固定スクロールと、該固定
スクロールと噛合する可動側板及び可動渦巻部からな
り、該固定スクロールとの間に圧縮室を形成する可動ス
クロールとを有し、該圧縮室が該可動スクロールの公転
運動により渦巻方向に移動されて容積を縮小し、冷媒ガ
スを冷凍回路を経て循環させるスクロール型圧縮機にお
いて、前記ハウジングには圧縮後の前記冷媒ガスから潤
滑油を分離する油分離室と、該油分離室と連通し、該潤
滑油を貯留する貯油室とが形成され、該貯油室は給油通
路により前記固定渦巻部と前記可動側板との摺動部位に
連通し、該給油通路の該固定渦巻部側の開口回りには開
口面積を拡大する座ぐり又は面取りが形成されているこ
とを特徴とする。
【0007】本発明のスクロール型圧縮機では、油分離
室で圧縮後の冷媒ガスから分離した潤滑油が貯油室に貯
留され、給油通路により固定渦巻部と可動側板との摺動
部位に供給される。この際、給油通路の固定渦巻部側の
開口回りに座ぐり又は面取りが形成され、これにより開
口面積が拡大されているため、液圧縮を生じる起動時等
であっても、微小な摩耗粉はその開口回りを閉塞した
り、その開口面積を縮小したりしない。このため、潤滑
油が固定渦巻部と可動側板との摺動部位に安定的に供給
され、充分に潤滑を行う。また、摩耗粉が開口回りに凝
着することもなく、可動側板の公転も好適に維持でき
る。
【0008】また、本発明のスクロール型圧縮機におい
ても、ハウジング内で分離した潤滑油を固定渦巻部と可
動側板との摺動部位に供給することとしているため、冷
凍回路には潤滑油を分離した冷媒ガスが循環されること
となり、冷凍能力が向上することとなる。したがって、
本発明のスクロール型圧縮機では、軸受装置、特に固定
渦巻部と可動側板との摺動部位等の潤滑と高い冷凍能力
とを確保しつつ、優れた信頼性を発揮し得る。また、固
定渦巻部と可動側板との摺動部位に供給するのは冷媒ガ
スから分離した潤滑油だけであるため、性能低下を招か
ない。
【0009】固定スクロールは、外郭を形成するシェル
を一体に有し、このシェルに渦巻溝を凹設することによ
り固定渦巻部及び固定側板が形成されたものであり、シ
ェルには渦巻溝の外周端に連通し、圧縮前の圧縮室に外
部の冷凍回路から冷媒ガスを吸入させる吸入ポートが形
成されていることが好ましい。こうであれば、シェル内
には渦巻溝を製造する上で生じ得る小さな容積の抜きし
ろ等以外に従来のような吸入室が形成されることはな
い。このため、こうしたスクロール型圧縮機では、吸入
ポートを経て吸入された冷媒ガスを内部でほとんど膨張
させることはなく、圧力損失を生じずに比容積が減少す
る。そして、こうしたスクロール型圧縮機では、渦巻溝
の外周端に連通する吸入ポートをシェルに形成し、この
吸入ポートから圧縮前の圧縮室に外部の冷凍回路から冷
媒ガスを直接的に吸入させることとしている。このた
め、こうしたスクロール型圧縮機では、吸入ポートを経
て吸入された冷媒ガスを軸受装置等により加熱しないよ
うにでき、過熱度が減少するとともに、やはり圧力損失
を生じずに比容積が減少する。したがって、こうしたス
クロール型圧縮機によれば、過熱度及び比容積の減少を
可能とし、近年の性能向上の要望を満足することができ
る。そして、こうしたスクロール型圧縮機においては、
冷媒ガスは固定渦巻部と可動側板との摺動部位に供給さ
れにくく、ここの冷却や潤滑がおろそかになる懸念があ
り得るため、本発明の必要性が高い。
【0010】ハウジングは、シェルと、このシェルに締
結され、可動スクロールを支承する前部ハウジングと、
シェルに締結され、圧縮後の圧縮室と連通する吐出室を
内部に形成する後部ハウジングとからなり、固定スクロ
ールと後部ハウジングとの間には少なくとも吐出室及び
貯油室の封止を行うガスケットが介在され、供給通路は
ガスケットに凹設された給油溝を有することが好まし
い。こうであれば、給油溝の分だけ特別の通孔や配管を
省略することができるため、製造コストの低廉化を実現
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態1、2を図面を参照しつつ説明する。 (実施形態1)実施形態1のスクロール型圧縮機では、
図1に示すように、外郭を形成するシェル1の前部にO
リングを介して前部ハウジング2が図3に示す複数本の
ボルト3により締結され、シェル1の後部にガスケット
33を介して後部ハウジング4が図示しない複数本のボ
ルトにより締結されている。
【0012】シェル1内には、図3にも示すように、渦
巻溝1aが凹設されており、これにより内外壁の固定渦
巻部1b及び残部の固定側板1cからなる固定スクロー
ル10が形成されている。また、シェル1には、渦巻溝
1aの外周端に近接する位置に吸入ポート1fが貫設さ
れ、吸入ポート1fは図示しない吸入サービスバルブを
介して外部の図示しない冷凍回路のエバポレータと接続
されている。なお、渦巻溝1aの外周端には、シェル1
をダイキャスト製造する際の中子の抜きしろ1dが残留
している。
【0013】また、図1に示すように、前部ハウジング
2内には軸封装置5及び軸受装置6を介して駆動軸7が
回転可能に支承されており、駆動軸7の内端には軸芯か
ら偏心してスライドキー8が駆動軸7と一体に後方に突
設されている。スライドキー8には径方向に微少に移動
可能に駆動ブッシュ9が係合されており、駆動ブッシュ
9には軸受装置11を介して可動スクロール12が支承
されているとともに、カウンタウェイト13が固定され
ている。可動スクロール12は、軸受装置11側の可動
側板12cと、この可動側板12cから渦巻状に突出す
る突起により形成された可動渦巻部12bとからなる。
この可動スクロール12における可動側板12c及び可
動渦巻部12bは固定スクロール10の固定側板1c及
び固定渦巻部1bと噛合し、圧縮室Pを形成する。
【0014】さらに、前部ハウジング2には複数本のピ
ン14が固定され、他方可動スクロール12の可動側板
12cにも複数本のピン15が固定され、これらピン1
4、15は前部ハウジング2に凹設された座面を摺動す
るリテーナ16にそれぞれ嵌合されている。これらピン
14、15及びリテーナ16が自転防止機構を構成して
いる。なお、可動側板12cとリテーナ16との間に
は、図4に示すように、スラスト間隙cを調整するプレ
ート31が設けられている。
【0015】また、図1及び図3に示すように、固定ス
クロール10の固定側板1cの中央部には吐出口1eが
貫設され、吐出口1eは図示しない吐出弁により開閉可
能になされている。吐出弁は固定側板1cに固定したリ
テーナ20により開度が規制されるようになっている。
そして、シェル1と後部ハウジング4とには、図2にも
示すように、吐出室17及び貯油室18が形成され、後
部ハウジング4には、図1に示すように、油分離室19
が形成されている。吐出室17は吐出口1eにより圧縮
後の圧縮室Pと連通しており、この吐出室17は排出口
4aにより油分離室19に連通している。油分離室19
には内部が吐出ポート4bとなる吐出サービスバルブ3
2が設けられている。これら排出口4a、油分離室19
及び吐出サービスバルブ32はスクロール型圧縮機に内
蔵可能な遠心力利用オイルセパレータを構成している。
吐出サービスバルブ32は冷凍回路のコンデンサと接続
されている。
【0016】油分離室19の底部には貯油室18と連通
する通孔4cが貫設されている。また、ガスケット33
の下方では、図2に示すように、シェル1側の貯油室1
8と連通する給油孔33aが貫設されており、ガスケッ
ト33の上方では給油孔33bが貫設されている。給油
孔33a、33bは後部ハウジング4の合わせ面側に凹
設された給油溝33cにより連通しており、給油孔33
bは、図1及び図3に示すように、シェル1に貫設した
給油孔1hにより固定渦巻部1bと可動側板12cとの
摺動部位に開口している。給油孔1hの固定渦巻部1b
側の開口回りには、図4に示すように、座ぐり1iが形
成されている。この座ぐり1iの内径aは、摩耗粉の最
小径が0.05mm程度であるため、給油孔1hの内径
と0.1mmとの和より大きくしている。また、座ぐり
1iの深さdは、可動側板12cとシェル1とのスラス
ト間隙cより大きくしている。ここで、給油孔33a、
給油溝33c、給油孔33b及び給油孔1hが給油通路
である。なお、図2に示すように、シェル1の背面には
複数個の位置決めピン1gが後方に突出されており、各
位置決めピン1gはガスケット33に係合している。
【0017】そして、以上のように構成されたこのスク
ロール型圧縮機では、駆動軸7が車両用エンジンから電
磁クラッチを介してベルトにより回転される。これによ
り、スライドキー8が駆動され、駆動ブッシュ9が自転
防止機構との協働により可動スクロール12を公転円に
沿って公転させる。このため、圧縮室Pは順次容積を縮
小させながら渦巻き中心方向へ移動される。
【0018】このため、図3に示すように、シェル1の
渦巻溝1aの外周端では、可動スクロール12の可動渦
巻部12bが一対の圧縮室Pを形成せんとする際、冷媒
ガスがエバポレータから吸入ポート1fを経てそれぞれ
の圧縮室Pに均等に吸入される。一部の冷媒ガスは、圧
縮室Pが可動側板12cにより覆われていない間、軸受
装置6、11及び自転防止機構に供給され、これらを冷
却する。
【0019】こうして、このスクロール型圧縮機では、
シェル1内には渦巻溝1aを製造する上で生じ得る小さ
な容積の抜きしろ1d以外に従来のような吸入室が形成
されることはないため、吸入ポート1fを経て吸入され
た冷媒ガスを内部でほとんど膨張させることはなく、圧
力損失を生じずに比容積が減少する。そして、このスク
ロール型圧縮機では、吸入ポート1fから圧縮前の圧縮
室Pにエバポレータから冷媒ガスを直接的に吸入させる
こととしているため、吸入ポート1fを経て吸入された
冷媒ガスを軸受装置6、11等により加熱しないように
しており、過熱度が減少するとともに、やはり圧力損失
を生じずに比容積が減少する。
【0020】したがって、このスクロール型圧縮機によ
れば、過熱度及び比容積の減少を可能とし、近年の性能
向上の要望を満足することができる。そして、圧縮室P
の移動によって圧縮された冷媒ガスは、図1に示すよう
に、吐出口1e、吐出弁を介して吐出室17へ吐出され
る。この後、吐出室17内の冷媒ガスは、排出口4aか
ら油分離室19内に排出され、吐出サービスバルブ32
の筒部を回り、その間に遠心力により含有するミスト状
の潤滑油を分離し、分離された潤滑油は通孔4cを経て
貯油室18に貯留される。油分離室19内で潤滑油を分
離した冷媒ガスは、吐出サービスバルブ32の吐出ポー
ト4bからコンデンサへ吐出される。他方、貯油室18
内の潤滑油は、図2に示すように、給油孔33a、給油
溝33c、給油孔33b、給油孔1hを経て、図1に示
すように、固定渦巻部1bと可動側板12cとの摺動部
位に供給される。この際、給油孔1hの固定渦巻部1b
側の開口回りに座ぐり1iが形成され、これにより開口
面積が拡大されているため、液圧縮を生じる起動時等で
あっても、微小な摩耗粉はその開口回りを閉塞したり、
その開口面積を縮小したりしない。このため、潤滑油が
固定渦巻部1bと可動側板12cとの摺動部位に安定的
に供給される。ここに供給された潤滑油は、給油孔1h
の開口が可動側板12cにより覆われている間、可動ス
クロール12の公転運動及び自重により固定渦巻部1b
と可動側板12cとの摺動部位全体に広がる。また、こ
こに供給された潤滑油は、給油孔1hの開口が可動側板
12cにより覆われていない間、軸受装置6、11及び
自転防止機構に供給される。このため、軸受装置6、1
1等の潤滑も充分になる。また、摩耗粉が開口回りに凝
着することもなく、可動側板12cの公転も好適に維持
できる。
【0021】また、このスクロール型圧縮機において
も、シェル1及び後部ハウジング4内で分離した潤滑油
を固定渦巻部1bと可動側板12cとの摺動部位に供給
することとしているため、冷凍回路には潤滑油を分離し
た冷媒ガスが循環されることとなり、冷凍能力が向上す
ることとなる。したがって、このスクロール型圧縮機で
は、軸受装置6、11、特に固定渦巻部1bと可動側板
12cとの摺動部位等の潤滑と高い冷凍能力とを確保し
つつ、優れた信頼性を発揮し得る。また、固定渦巻部1
bと可動側板12cとの摺動部位に供給するのは冷媒ガ
スから分離した潤滑油だけであるため、性能低下を招か
ない。 (実施形態2)実施形態2のスクロール型圧縮機では、
図5に示すように、給油孔1hの固定渦巻部1b側の開
口回りに面取り1jが形成されている。他の構成は実施
形態1のものと同様である。
【0022】このスクロール型圧縮機においても、実施
形態1のものと同様の作用及び効果を奏することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のスクロール型圧縮機の縦断面図で
ある。
【図2】実施形態1のスクロール型圧縮機に係り、図1
のII−II矢視背面図である。
【図3】実施形態1のスクロール型圧縮機に係り、図1
のIII−III矢視断面図である。
【図4】実施形態1のスクロール型圧縮機に係り、要部
拡大断面図である。
【図5】実施形態2のスクロール型圧縮機に係り、要部
拡大断面図である。
【符号の説明】
1、2、4…ハウジング(1…シェル、2…前部ハウジ
ング、4…後部ハウジング) 10…固定スクロール 1c…固定側板 1b…固定渦巻部 12…可動スクロール 12c…可動側板 12b…可動渦巻部 P…圧縮室 19…油分離室 18…貯油室 33a、33c、33b、1h…給油通路(33a…給
油孔、33c…給油溝、33b…給油孔、1h…給油
孔) 1i…座ぐり 1j…面取り 1a…渦巻溝 1f…吸入ポート 17…吐出室 33…ガスケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久永 滋 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 林 寛之 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 渡辺 靖 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 磯村 賢児 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 麻生 伸介 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングと、該ハウジングに固定される
    固定側板及び固定渦巻部からなる固定スクロールと、該
    固定スクロールと噛合する可動側板及び可動渦巻部から
    なり、該固定スクロールとの間に圧縮室を形成する可動
    スクロールとを有し、該圧縮室が該可動スクロールの公
    転運動により渦巻方向に移動されて容積を縮小し、冷媒
    ガスを冷凍回路を経て循環させるスクロール型圧縮機に
    おいて、 前記ハウジングには圧縮後の前記冷媒ガスから潤滑油を
    分離する油分離室と、該油分離室と連通し、該潤滑油を
    貯留する貯油室とが形成され、該貯油室は給油通路によ
    り前記固定渦巻部と前記可動側板との摺動部位に連通
    し、該給油通路の該固定渦巻部側の開口回りには開口面
    積を拡大する座ぐり又は面取りが形成されていることを
    特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 【請求項2】固定スクロールは、外郭を形成するシェル
    を一体に有し、該シェルに渦巻溝を凹設することにより
    固定渦巻部及び固定側板が形成されたものであり、該シ
    ェルには該渦巻溝の外周端に連通し、圧縮前の圧縮室に
    外部の冷凍回路から冷媒ガスを吸入させる吸入ポートが
    形成されていることを特徴とする請求項1記載のスクロ
    ール型圧縮機。
  3. 【請求項3】ハウジングは、シェルと、該シェルに締結
    され、可動スクロールを支承する前部ハウジングと、該
    シェルに締結され、圧縮後の圧縮室と連通する吐出室を
    内部に形成する後部ハウジングとからなり、該固定スク
    ロールと該後部ハウジングとの間には少なくとも吐出室
    及び貯油室の封止を行うガスケットが介在され、供給通
    路は該ガスケットに凹設された給油溝を有することを特
    徴とする請求項2記載のスクロール型圧縮機。
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