JPH1181898A - 地山補強用ボルトの定着方法 - Google Patents

地山補強用ボルトの定着方法

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JPH1181898A
JPH1181898A JP24079797A JP24079797A JPH1181898A JP H1181898 A JPH1181898 A JP H1181898A JP 24079797 A JP24079797 A JP 24079797A JP 24079797 A JP24079797 A JP 24079797A JP H1181898 A JPH1181898 A JP H1181898A
Authority
JP
Japan
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bolt
ground
reinforcing
reinforcing bolt
reinforcement
Prior art date
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Application number
JP24079797A
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English (en)
Inventor
Kunifumi Takeuchi
邦文 武内
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな応力が発生したときにボルトの破断を
回避すること。 【解決手段】 補強用ボルト14を埋設定着するときに
は、地山12に掘削孔16が掘削形成され、掘削孔16
内に補強用ボルト14が挿入設置される。ボルト14に
は、シース管18が、ボルト14の外周を覆うようにし
て設けられている。シース管18を装着した補強用ボル
ト14の挿入設置が終了すると、掘削孔16内にモルタ
ルなどの硬化性グラウト材20が注入され、注入したグ
ラウト材20が硬化すると、地山補強用ボルト14が地
山に定着される。この場合の定着状態は、補強用ボルト
14にシース管18が装着されているので、シース管1
8が装着されている部分は、ボルト14にグラウト材2
0が固着していない非固着部分となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トンネルなどの
地下空間を構築する際に、地山に埋設される補強用ボル
トの定着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路トンネル,鉄道トンネルおよび地下
構造物などの地下空間の掘削工事においては、掘削壁面
の崩落,肌落ちなどを防止する工法として、地下空間の
内面から地山側に向けて掘削孔を形成し、掘削孔内に補
強用ボルトを挿入した後に、前記掘削孔内に注入したグ
ラウト材を硬化させることにより、補強用ボルトを地山
に定着させるロックボルトないしはケーブルボルト工法
が知られている。
【0003】この種の工法では、補強用ボルトは、その
全長がグラウト材を介して、地山に完全に密着させるこ
とで、地山の補強効果が得られると考えられている。し
かしながら、このような従来の補強用ボルトの定着方法
には、以下に説明する技術的な課題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、補強用ボル
トが、モルタルなどのグラウト材により、全長に亙って
固着されていると、補強用ボルトの移動がグラウト材に
より拘束され、例えば、補強用ボルトが、岩盤ブロック
の不連続変位の大きい破砕帯などを横切るようにして設
置されている場合に、補強用ボルトに局所的に大きな応
力が作用し、ボルトの変形がこれに追随することができ
ず、その結果、補強用ボルトが破断に至ることが危惧さ
れる。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、補
強用ボルトの変形を部分的に可能にすることにより、大
きな応力や変位が作用した際に、破断することを低減で
きる地山補強用ボルトの定着方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、トンネルなどの地下空間の内面から地山
側に向けて掘削孔を形成し、前記掘削孔内に補強用ボル
トを挿入した後に、前記掘削孔内に注入したグラウト材
を硬化させることにより、前記補強用ボルトを地山に定
着させる地山補強用ボルトの定着方法において、前記補
強用ボルトに前記グラウト材の非固着部分を設けるよう
にした。このように構成した地山補強用ボルトの定着方
法によれば、補強用ボルトが、岩盤ブロックの不連続変
位の大きい破砕帯などを横切るようにして設置されてい
る場合に、補強用ボルトに局所的に大きな応力が作用し
た際に、補強用ボルトにグラウト材の非固着部分が設け
られているので、ボルトの変形がこの非固着部分で許容
され、その結果、ボルトが変形することで破断に至るこ
とが低減される。前記非固着部分は、前記補強用ボルト
の長手方向に沿って、間欠的に複数設け、前記非固着部
分と固着部分とを交互に配置することができる。この構
成によれば、ランダムに発生する局所的な大応力の発生
に対処することができる。前記非固着部分は、前記補強
用ボルトの外周にシース管を覆設すること、ないしは、
前記補強用ボルトの外周にシリコーン樹脂,ワックス,
グリスなどの粘稠剤を塗布することにより形成すること
ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1
は、本発明にかかる地山補強用ボルトの定着方法の一実
施例を示している。
【0008】同図に示した定着方法は、地下空間10の
側壁部分を画成する地山12中に補強用ボルト14を埋
設する際に、本発明の定着方法を適用した場合を例示し
ている。
【0009】補強用ボルト14を埋設定着するときに
は、まず、地山12に掘削孔16が、ほぼ水平方向を指
向するようにして掘削形成される。掘削孔16がボルト
14の埋設する長さまで掘削されると、掘削孔16内に
補強用ボルト14が挿入設置される。
【0010】この補強用ボルト14には、ほぼ中央部分
にボルト16の1/2の長さを有するシース管18が、
ボルト14の外周を覆うようにして設けられている。シ
ース管18は、補強用ボルト14よりも若干径の大きな
中空管であって、補強用ボルト14の外面とシース管1
8の内面の隙間には、シース管18の両端部分にガスケ
ットなどを挟み込むことにより、封止されている。
【0011】そして、シース管18を装着した補強用ボ
ルト14の挿入設置が終了すると、掘削孔16内にモル
タルなどの硬化性グラウト材20が注入される。グラウ
ト材20の注入に当たっては、掘削孔16の開口部に注
入およびリターン用のパイプを設置して行われる。そし
て、注入したグラウト材20が硬化すると、地山補強用
ボルト14が地山に定着される。
【0012】この場合の定着状態は、補強用ボルト14
にシース管18が装着されているので、シース管18が
装着されていない補強用ボルト14の地山の奥側および
手前側は、補強用ボルト14の外周面にグラウト材20
が直接固着しているが、シース管18が装着されている
中間部分は、補強用ボルト14の外周面にグラウト材2
0が直接固着していない非固着部分となっている。
【0013】つまり、本実施例の場合には、補強用ボル
ト14にシース管18を装着した部分(グラウト材20
の非固着部分)は、地山12に対して定着されておら
ず、変形が可能な自由長部分となっている。
【0014】このように構成された地山補強用ボルトの
定着方法によれば、補強用ボルト14が、例えば、岩盤
ブロックの不連続変位の大きい破砕帯などを横切るよう
にして設置されている場合に、補強用ボルト14に局所
的に大きな応力が作用した際に、補強用ボルト14にグ
ラウト材20の非固着部分が設けられているので、補強
用ボルト14の変形がこの非固着部分で許容され、その
結果、補強用ボルト14が変形することで破断に至るこ
とが低減される。
【0015】図2に、本発明の定着方法を採用した場合
に好適な結果が得られる補強用ボルト14の埋設状態を
示している。同図(a)は、本発明の定着方法を地下空
間10の天井部分に適用した場合を示しており、崩落ブ
ロックAを安定に吊り下げ得るだけの定着長さを確保し
ておくと、補強用ボルト14の非固着部分は、自由に伸
びるが、天井崩落は、固着部分により支持することがで
きる。
【0016】図2(b)は、本発明を地下空間10の側
壁部分に適用した場合を示しており、側壁の滑りブロッ
クBを安定して支持するだけの定着長さを確保しておく
と、側壁のすべりを補強用ボルト14の非固着部分の曲
げないしは伸びにより支持することができる。
【0017】図2(c)は、本発明を地下空間10の側
壁部分の破砕帯などのせん断変位部分に適用した場合を
示しており、せん断変位に対して、補強用ボルト14の
自由長部分の軸力が許容値以内において、側壁の崩落を
補強用ボルト14の非固着部分の曲げないしは伸びによ
り防止ないしは緩和することができる。
【0018】図2(d)は、本発明を地下空間10の側
壁部分の壁面変位に適用した場合を示しており、壁面変
位に対して、補強用ボルト14の自由長部分の伸びが許
容値以内において、補強用ボルト14の非固着部分の伸
びにより、側壁の変位の影響を緩和することができる。
【0019】図3は、本発明にかかる地山補強用ボルト
の定着方法の他の実施例を示しており、上記実施例と同
一もしくは相当する部分には、同一符号を付してその説
明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ
説明する。
【0020】同図に示した実施例では、補強用ボルト1
4にほぼ同じ長さの固着部分と非固着部分(自由長部
分)とが交互になるように、補強用ボルト14の長手方
向に沿って非固着部分を間欠的に形成している。
【0021】このような非固着部分を形成する手段とし
ては、上記実施例と同様にシース管18を用いてもよい
が、補強用ボルト14の外周にシリコーン樹脂,ワック
ス,グリスなどの粘稠剤22を塗布することにより形成
することが望ましい。
【0022】このような粘稠剤22を塗布しておくと、
塗布した部分でグラウト材20が補強用ボルト14の外
周面に固着しないので、上記実施例と同様な非固着部分
を形成することができる。
【0023】このように構成した補強用ボルトの定着方
法によれば、自由長部分と固着部分とが交互に設けられ
ているので、ランダムに発生する局所的な大応力の発生
に、比較的簡単に対処することができる。
【0024】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本発明にかかる地山補強用ボルトの定着方法によれば、
補強用ボルトの変形を部分的に可能にすることにより、
大きな応力が作用した際に、破断することが低減され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる地山補強用ボルトの定着方法の
一実施例を示す施工完了状態の断面説明図である。
【図2】本発明にかかる定着方法の効果的な適用状態の
断面説明図である。
【図3】本発明にかかる地山補強用ボルトの定着方法の
他の実施例を示す施工完了状態の断面説明図である。
【符号の説明】
10 地下空間 12 地山 14 補強用ボルト 16 掘削孔 18 シース管 20 グラウト材 22 粘稠剤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルなどの地下空間の内面から地山
    側に向けて掘削孔を形成し、前記掘削孔内に補強用ボル
    トを挿入した後に、前記掘削孔内に注入したグラウト材
    を硬化させることにより、前記補強用ボルトを地山に定
    着させる地山補強用ボルトの定着方法において、 前記補強用ボルトに前記グラウト材の非固着部分を設け
    ることを特徴とする地山補強用ボルトの定着方法。
  2. 【請求項2】 前記非固着部分は、前記補強用ボルトの
    長手方向に沿って、間欠的に複数設け、前記非固着部分
    と固着部分とを交互に配置することを特徴とする請求項
    1記載の地山補強用ボルトの定着方法。
  3. 【請求項3】 前記非固着部分は、前記補強用ボルトの
    外周にシース管を覆設することにより形成することを特
    徴とする請求項1または2記載の地山補強用ボルトの定
    着方法。
  4. 【請求項4】 前記非固着部分は、前記補強用ボルトの
    外周にシリコーン樹脂,ワックス,グリスなどの粘稠剤
    を塗布することにより形成することを特徴とする請求項
    1または2記載の地山補強用ボルトの定着方法。
JP24079797A 1997-09-05 1997-09-05 地山補強用ボルトの定着方法 Pending JPH1181898A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019138097A (ja) * 2018-02-14 2019-08-22 鹿島建設株式会社 ロックボルト及び支保構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019138097A (ja) * 2018-02-14 2019-08-22 鹿島建設株式会社 ロックボルト及び支保構造

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