JPH1180135A - 抗真菌トリアゾール化合物 - Google Patents

抗真菌トリアゾール化合物

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JPH1180135A
JPH1180135A JP19223198A JP19223198A JPH1180135A JP H1180135 A JPH1180135 A JP H1180135A JP 19223198 A JP19223198 A JP 19223198A JP 19223198 A JP19223198 A JP 19223198A JP H1180135 A JPH1180135 A JP H1180135A
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JP
Japan
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phenyl
difluorophenyl
triazol
compound
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Application number
JP19223198A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Konosu
俊之 鴻巣
Takuya Uchida
琢也 内田
Sadao Oida
貞夫 老田
Hiroshi Yasuda
紘 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、優れた抗真菌活性を有するトリアゾ
ール化合物、その薬理上許容される塩又はそれらを有効
成分として含有する医薬を提供する。 【解決手段】一般式 【化1】 [式中、Ar1はハロゲンで置換されたフェニル基等;
Ar2は置換基を有してもよいフェニル基、ナフチル
基、5乃至6員芳香族複素環基等;R1及びR2は水素原
子または低級アルキル基;pは0、1、2または3;q
は0、1または2;rは0、1または2;Aはジオキサ
ン環基等を示す。]を有するトリアゾール化合物、その
薬理上許容される塩又はそれらを有効成分として含有す
る医薬。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた抗真菌活性
を有する1,2,4−トリアゾール化合物若しくはその
薬理上許容される塩又はそれらを有効成分として含有す
る医薬に関する。
【0002】
【従来技術】人又は動物の真菌感染症を治療する薬物と
して種々のトリアゾール系化合物が知られているが、現
在最も多く使用されている化合物のひとつとしてフルコ
ナゾールを挙げることができる。しかし、臨床の場では
フルコナゾールの活性が及ばない真菌による感染症も問
題とされており、さらに優れた抗真菌活性を有する化合
物が求められている。
【0003】特開平8−333350号公報には、本発
明の一般式(1)で表わされる化合物において、4位の
−CH2−基に相当する部分が、−S(O)n−基(n=
0,1又は2)である化合物が抗真菌活性を有すること
が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等はフルコナ
ゾールに比べて優れた抗真菌活性を有する化合物を見い
出すべく鋭意検討し、本発明の式(1)を有する化合物
及びその薬理上許容される塩が優れた抗真菌活性を有す
ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の化合物は、一般
【0006】
【化5】
【0007】で表わされる。
【0008】式中、Ar1はフェニル基又は1乃至3個
の置換基を有するフェニル基(該置換基はハロゲン原子
又はトリフルオロメチル基を示す)を示し、Ar2はフ
ェニル基、ナフチル基、5又は6員芳香族複素環基(該
複素環基は窒素、酸素又は硫黄原子を1乃至4個有す
る)、縮合二環性芳香族複素環基(該複素環基は窒素、
酸素又は硫黄原子を1乃至4個有する)、置換基群Bよ
り選択される1乃至3個の置換基を有するフェニル基、
置換基群Bより選択される1乃至3個の置換基を有する
ナフチル基、置換基群Bより選択される1乃至3個の置
換基を有する5又は6員芳香族複素環基(該複素環基は
窒素、酸素又は硫黄原子を1乃至4個有する)又は置換
基群Bより選択される1乃至3個の置換基を有する縮合
二環性芳香族複素環基(該複素環基は窒素、酸素又は硫
黄原子を1乃至4個有する)を示し、R1及びR2は、同
一又は異なって、水素原子又は低級アルキル基を示し、
pは0、1、2又は3を示し、qは0、1又は2を示
し、rは0、1又は2を示し(但し、p、q及びrの和
は3以下である。)、Aは、下記置換基群Aから選択さ
れる基を示す。
【0009】ここで、置換基群Aは、
【0010】
【化6】
【0011】からなる置換基群であり、置換基群Bは、
低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、ハ
ロゲンで置換された低級アルキル基、水酸基で置換され
た低級アルキル基、ハロゲン及び水酸基で置換された低
級アルキル基、ハロゲンで置換された低級アルコキシ
基、水酸基で置換された低級アルコキシ基、ハロゲン及
び水酸基で置換された低級アルコキシ基、ニトロ基、シ
アノ基、-S(O)mR3基(R3は低級アルキル基又はハロゲン
原子で置換された低級アルキル基を示し、mは0、1又
は2を示す。)、-S(O)2OR3基(R3は前記と同意義であ
る。)、-OS(O)2R3基(R3は前記と同意義である。)、
イミダゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基及びテ
トラゾリル基(該イミダゾリル基、ピラゾリル基、トリ
アゾリル基及びテトラゾリル基は、1又は2個の低級ア
ルキル基、ハロゲン原子又はハロゲンで置換された低級
アルキル基を有してもよい)からなる置換基群である。
【0012】上記において「ハロゲン」及び「ハロゲン原
子」は、例えばフッ素、塩素又は臭素原子を挙げること
ができ、好適にはフッ素又は塩素原子である。
【0013】R1、R2及び置換基群Bの「低級アルキル
基」は、炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝状アルキル基
を示し、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル又はヘキシル基を挙げることができ、これ
らのうち好適には炭素数1乃至3個のアルキル基であ
り、更に好適にはメチル又はエチル基である。
【0014】置換基群Bの「低級アルコキシ基」は、炭
素数1乃至6個の直鎖又は分枝状アルコキシ基を示し、
例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−
ブトキシ、ペンチルオキシ又はヘキシルオキシ基を挙げ
ることができ、これらのうち好適には炭素数1乃至3個
のアルコキシ基であり、更に好適にはメトキシ又はエト
キシ基である。
【0015】Ar2の「5又は6員芳香族複素環基」
は、窒素、酸素又は硫黄原子を1乃至4個有する5又は
6員芳香族複素環基を示し、例えばフリル、チエニル、
ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、
イソオキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、テトラ
ゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル又はピラ
ジル基を挙げることができ、これらのうち好適には窒
素、酸素又は硫黄原子を1又は2個有する5又は6員芳
香族複素環基であり、更に好適にはフリル、チエニル又
はピリジル基である。
【0016】Ar2の「縮合二環性芳香族複素環基」
は、窒素、酸素又は硫黄原子を1乃至4個有する縮合二
環性芳香族複素環基を示し、例えばキノリル、イソキノ
リル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、インドリ
ル、ベンズイミダゾリル、ベンズオキサゾリル、テトラ
ゾロピリジル、プリニル、キノキサリニル、プテリジニ
ル又はベンゾチアゾリル基を挙げることができ、好適に
はキノリル、ベンゾチオフェニル又はインドリル基であ
る。
【0017】置換基群Bの「ハロゲンで置換された低級
アルキル基」は、ハロゲン原子で置換された炭素数1乃
至6個の直鎖状又は分枝状アルキル基を示し、例えば、
クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ク
ロロエチル、ジクロロエチル、トリクロロエチル、テト
ラクロロエチル、クロロプロピル、クロロブチル、クロ
ロペンチル、クロロヘキシル、フルオロメチル、ジフル
オロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル、ジ
フルオロエチル、トリフルオロエチル、テトラフルオロ
エチル、ペンタフルオロエチル、フルオロプロピル、ジ
フルオロプロピル、トリフルオロプロピル、テトラフル
オロプロピル、ペルフルオロプロピル、ペルフルオロブ
チル、ペルフルオロペンチル、ペルフルオロヘキシル、
ブロモメチル、ブロモエチル、ジブロモエチル、ブロモ
プロピル基等を挙げることができ、これらのうち好適に
はフッ素原子又は塩素原子で置換された炭素数1乃至3
個のアルキル基であり、例えばフルオロメチル、ジフル
オロメチル、トリフルオロメチル、2−フルオロエチ
ル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2
−テトラフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、3−
フルオロプロピル、トリクロロメチル、2−クロロエチ
ル、3−クロロプロピル基等を挙げることができ、更に
好適にはトリクロロメチル又はトリフルオロメチル基で
ある。
【0018】置換基群Bの「水酸基で置換された低級ア
ルキル基」は、水酸基で置換された炭素数1乃至6個の
直鎖状又は分枝状アルキル基を示し、例えば、ヒドロキ
シメチル、ヒドロキシエチル、ジヒドロキシエチル、ヒ
ドロキシプロピル、ジヒドロキシプロピル、ヒドロキシ
ブチル、ヒドロキシペンチル、ヒドロキシヘキシル基等
を挙げることができ、これらのうち好適には水酸基で置
換された炭素数2乃至5個のアルキル基であり、例えば
2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2,
3−ジヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、1
−ヒドロキシ−1−メチルエチル、1−エチル−3−ヒ
ドロキシプロピル、1−エチル−2−ヒドロキシプロピ
ル、1−エチル−1−ヒドロキシプロピル基等を挙げる
ことができ、更に好適には、2−ヒドロキシエチル、1
−エチル−3−ヒドロキシプロピル、1−エチル−2−
ヒドロキシプロピル又は1−エチル−1−ヒドロキシプ
ロピル基である。
【0019】置換基群Bの「ハロゲン及び水酸基で置換
された低級アルキル基」は、ハロゲン原子及び水酸基で
置換された炭素数1乃至6個の直鎖状又は分枝状アルキ
ル基を示し、例えば、ヒドロキシジフルオロメチル、ヒ
ドロキシジフルオロエチル、ヒドロキシテトラフルオロ
プロピル、ヒドロキシテトラフルオロブチル、ヒドロキ
シテトラフルオロペンチル、ヒドロキシテトラフルオロ
ヘキシル、ヒドロキシクロロエチル、ヒドロキシクロロ
プロピル基等を挙げることができ、これらのうち好適に
はフッ素原子及び水酸基で置換された炭素数1乃至4個
のアルキル基であり、例えばヒドロキシジフルオロメチ
ル、2−ヒドロキシ−1,1−ジフルオロエチル、3−
ヒドロキシ−1,1,2,2−テトラフルオロプロピ
ル、4−ヒドロキシ−2,2,3,3−テトラフルオロ
ブチル基等を挙げることができ、更に好適には2−ヒド
ロキシ−1,1−ジフルオロエチル又は4−ヒドロキシ
−2,2,3,3−テトラフルオロブチル基である。
【0020】置換基群Bの「ハロゲンで置換された低級
アルコキシ基」は、ハロゲン原子及で置換された炭素数
1乃至6個の直鎖状又は分枝状アルコキシ基を示し、例
えば、クロロメトキシ、ジクロロメトキシ、トリクロロ
メトキシ、クロロエトキシ、ジクロロエトキシ、トリク
ロロエトキシ、クロロペンチルオキシ、クロロヘキシル
オキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリ
フルオロメトキシ、フルオロエトキシ、ジフルオロエト
キシ、トリフルオロエトキシ、テトラフルオロエトキ
シ、ペンタフルオロエトキシ、フルオロプロポキシ、テ
トラフルオロプロポキシ、フルオロペンチルオキシ、フ
ルオロヘキシルオキシ、トリフルオロプロポキシ、テト
ラフルオロプロポキシ、ブロモメトキシ、ブロモエトキ
シ、ブロモプロポキシ、ブロモブトキシ、ブロモペンチ
ルオキシブロモヘキシルオキシ基等を挙げることがで
き、これらのうち好適にはフッ素原子又は塩素原子で置
換された炭素数1乃至3個のアルコキシ基であり、例え
ばクロロメトキシ、ジクロロメトキシ、トリクロロメト
キシ、2−クロロエトキシ、2,2−ジクロロエトキ
シ、2,2,2−トリクロロエトキシ、3−クロロプロ
ピルオキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、
トリフルオロメトキシ、2−フルオロエトキシ、2,2
−ジフルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエト
キシ、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ、ペン
タフルオロエトキシ、3−フルオロプロポキシ、2,
2,3,3−テトラフルオロプロポキシ基等を挙げるこ
とができ、更に好適にはジフルオロメトキシ、トリフル
オロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、
1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ又は2,2,
3,3−テトラフルオロプロポキシ基である。
【0021】置換基群Bの「水酸基で置換された低級ア
ルコキシ基」は、水酸基で置換された炭素数1乃至6個
の直鎖状又は分枝状アルコキシ基を示し、例えば、ヒド
ロキシエチルオキシ、ヒドロキシプロピルオキシ、ジヒ
ドロキシプロピルオキシ、ヒドロキシブチルオキシ、ヒ
ドロキシペンチルオキシ、ヒドロキシヘキシルオキシ基
等を挙げることができ、これらのうち好適には水酸基で
置換された炭素数2乃至5個のアルキコキシ基であり、
例えば2−ヒドロキシエチルオキシ、3−ヒドロキシプ
ロピルオキシ、4−ヒドロキシブチルオキシ、(1−エ
チル−3−ヒドロキシプロピル)オキシ、(1−エチル
−2−ヒドロキシプロピル)オキシ基等を挙げることが
でき、更に好適には、2−ヒドロキシエチルオキシ、
(1−エチル−3−ヒドロキシプロピル)オキシ、(1
−エチル−2−ヒドロキシプロピル)オキシ基である。
【0022】置換基群Bの「ハロゲン及び水酸基で置換
された低級アルコキシ基」は、ハロゲン原子及び水酸基
で置換された炭素数1乃至6個の直鎖状又は分枝状アル
コキシ基を示し、例えば、ヒドロキシフルオロエトキ
シ、ヒドロキシジフルオロエトキシ、ヒドロキシフルオ
ロプロポキシ、ヒドロキシテトラフルオロプロポキシ、
ヒドロキシテトラフルオロブトキシ、ヒドロキシテトラ
フルオロペンチルオキシ、ヒドロキシクロロエトキシ、
ヒドロキシジクロロエトキシ基等を挙げることができ、
これらのうち好適にはフッ素原子及び水酸基で置換され
た炭素数1乃至4個のアルコキシ基であり、例えば、2
−ヒドロキシ−1,1−ジフルオロエトキシ、3−ヒド
ロキシ−1,1,2,2−テトラフルオロプロポキシ、
4−ヒドロキシ−2,2,3,3−テトラフルオロブト
キシ基等を挙げることができ、更に好適には2−ヒドロ
キシ−1,1−ジフルオロエトキシ又は4−ヒドロキシ
−2,2,3,3−テトラフルオロブトキシ基である。
【0023】置換基群Bにおいて、「−S(O)mR3
基」、「−S(O)2OR3基」及び「−OS(O)23
基」のR3は、好適には、炭素数1乃至3個のアルキル
基又はフッ素原子で置換された炭素数1乃至3個のアル
キル基であり、例えばメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフ
ルオロメチル、2−フルオロエチル、2,2,2−トリ
フルオロエチル、ペンタフルオロエチル、ペルフルオロ
プロピル基等をあげることができ、更に好適にはメチ
ル、トリフルオロメチル又は2,2,2−トリフルオロ
エチル基である。置換基群Bにおいて、「S(O)mR
3基」のmは、好適には2である。
【0024】置換基群Bの「置換基を有してもよいイミ
ダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル及びテトラゾリル
基」において、置換基の「低級アルキル」として好適な
ものはメチル基であり、置換基の「ハロゲン原子」とし
て好適なものはフッ素又は塩素原子であり、置換基の
「ハロゲンで置換された低級アルキル基」として好適な
ものはトリフルオロメチル基である。
【0025】「置換基を有してもよいイミダゾリル、ピ
ラゾリル、トリアゾリル及びテトラゾリル基」として好
適なものは、1-イミダゾリル、4,5−ジクロロイミ
ダゾリル、1−ピラゾリル、3−(トリフルオロメチ
ル)−1−ピラゾリル、1,2,4−トリアゾール−1
−イル、1,2,4−トリアゾール−4−イル、2−テ
トラゾリル又は1−テトラゾリル基である。
【0026】Ar1としては、例えばフェニル、ジクロ
ロフェニル、ジフルオロフェニル、ジブロモフェニル、
クロロフェニル、フルオロフェニル、ブロモフェニル、
トリフルオロフェニル、トリクロロフェニル、トリブロ
モフェニル、(トリフルオロメチル)フェニル、ビス
(トリフルオロメチル)フェニル、トリス(トリフルオ
ロメチル)フェニル、フルオロ−(トリフルオロメチ
ル)フェニル、クロロ−(トリフルオロメチル)フェニ
ル基等を挙げることができ、これらのうち好適には1又
は2個の置換基を有するフェニル基(該置換基はフッ素
原子、塩素原子又はトリフルオロメチル基である。)で
あり、例えば2,4−ジクロロフェニル、2,4−ジフ
ルオロフェニル、4−クロロフェニル、2−フルオロフ
ェニル、4−フルオロフェニル、4−(トリフルオロメ
チル)フェニル、2−フルオロ−4−(トリフルオロメ
チル)フェニル基等を挙げることができ、更に好適には
2−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2,4
−ジクロロフェニル又は2,4−ジフルオロフェニル基
であり、より更に好適には2,4−ジクロロフェニル又
は2,4−ジフルオロフェニル基であり、最も好適には
2,4−ジフルオロフェニル基である。
【0027】Ar2としては、例えばフェニル、フルオ
ロフェニル、クロロフェニル、ジフルオロフェニル、ジ
クロロフェニル、(トリフルオロメチル)フェニル、
(トリクロロメチル)フェニル、フルオロ−(トリフル
オロメチル)フェニル、(ジフルオロメトキシ)フェニ
ル、(トリフルオロメトキシ)フェニル、(2,2,2
−トリフルオロエトキシ)フェニル、(1,1,2,2
−テトラフルオロエトキシ)フェニル、(2,2,3,
3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル、フルオロ−
(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニ
ル、ニトロフェニル、フルオロ−ニトロフェニル、シア
ノフェニル、シアノ−フルオロフェニル、クロロ−シア
ノフェニル、(メチルチオ)フェニル、(メチルスルフ
ィニル)フェニル、(メチルスルホニル)フェニル、
(トリフルオロメチルチオ)フェニル、(トリフルオロ
メチルスルフィニル)フェニル、(トリフルオロメチル
スルホニル)フェニル、(トリフルオロメタンスルホニ
ルオキシ)フェニル、[(2,2,2−トリフルオロエ
トキシ)スルホニル]フェニル、イミダゾリルフェニ
ル、(ジクロロイミダゾリル)フェニル、ピラゾリルフ
ェニル、(トリフルオロメチルピラゾリル)フェニル、
トリアゾリルフェニル、テトラゾリルフェニル、ナフチ
ル、メトキシナフチル、フルオロナフチル、クロロナフ
チル、ブロモナフチル、ジフルオロナフチル、ジクロロ
ナフチル、ジブロモナフチル、(トリフルオロメチル)
ナフチル、(トリクロロメチル)ナフチル、フルオロ−
(トリフルオロメチル)ナフチル、(ジフルオロメトキ
シ)ナフチル、(トリフルオロメトキシ)ナフチル、
(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ナフチル、
(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)ナフチ
ル、(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ナ
フチル、フルオロ−(2,2,3,3−テトラフルオロ
プロポキシ)ナフチル、ニトロナフチル、フルオロ−ニ
トロナフチル、シアノナフチル、シアノ−フルオロナフ
チル、クロロ−シアノナフチル、(メチルチオ)ナフチ
ル、(メチルスルフィニル)ナフチル、(メチルスルホ
ニル)ナフチル、(トリフルオロメチルチオ)ナフチ
ル、(トリフルオロメチルスルフィニル)ナフチル、
(トリメチルスルホニル)ナフチル、(トリフルオロメ
タンスルホニルオキシ)ナフチル、[(2,2,2−ト
リフルオロエトキシ)スルホニル]ナフチル、イミダゾ
リルナフチル、ピラゾリルナフチル、トリアゾリルナフ
チル、ピリジル、クロロピリジル、(トリフルオロメチ
ル)ピリジル、(2,2,3,3−テトラフルオロプロ
ポキシ)ピリジル、フリル、(トリフルオロメチル)フ
リル、チエニル、クロロチエニル、ブロモチエニル、キ
ノリル、(トリフルオロメチル)チエニル、キノリル、
クロロキノリル、ブロモキノリル、(トリフルオロメチ
ル)キノリル、(2,2,3,3−テトラフルオロプロ
ポキシ)キノリル、(トリフルオロメタンスルホニルオ
キシ)キノリル、ベンゾフラニル、ブロモベンゾフラニ
ル、(トリフルオロメチル)ベンゾフラニル、(2,
2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ベンゾフラニ
ル、ベンゾチオフェニル、ブロモベンゾチオフェニル、
(トリフルオロメチル)ベンゾチオフェニル基を挙げる
ことができ、これらのうち好適にはフェニル基、ナフチ
ル基、5又は6員芳香族複素環基(該複素環基は1又は
2個の窒素、酸素又は硫黄原子を有する)、下記の置換
基群B1より選択される1又は2個の置換基を有するフ
ェニル基、置換基群B1より選択される1又は2個の置
換基を有するナフチル基又は置換基群B1より選択され
る1又は2個の置換基を有する5又は6員芳香族複素環
基(該複素環基は1又は2個の窒素、酸素又は硫黄原子
を有する)であり、例えば、フェニル、1−ナフチル、
2−ナフチル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェ
ニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,4−ジクロロ
フェニル、4−(トリフルオロメチル)フェニル、4−
(トリクロロメチル)フェニル、2−フルオロ−4−
(トリフルオロメチル)フェニル、4−(ジフルオロメ
トキシ)フェニル、3−(トリフルオロメトキシ)フェ
ニル、4−(トリフルオロメトキシ)フェニル、4−
(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル、4−
(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニ
ル、4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキ
シ)フェニル、2−フルオロ−4−(2,2,3,3−
テトラフルオロプロポキシ)フェニル、4−ニトロフェ
ニル、2−フルオロ−4−ニトロフェニル、3−フルオ
ロ−4−ニトロフェニル、4−シアノフェニル、4−シ
アノ−2−フルオロフェニル、4−シアノ−3−フルオ
ロフェニル、2−クロロ−4−シアノフェニル、3−ク
ロロ−4−シアノフェニル、4−(メチルチオ)フェニ
ル、4−(メチルスルフィニル)フェニル、4−(メチ
ルスルホニル)フェニル、4−(トリフルオロメチルチ
オ)フェニル、4−(トリフルオロメチルスルフィニ
ル)フェニル、4−(トリフルオロメタンスルホニル)
フェニル、4−(トリフルオロメタンスルホニルオキ
シ)フェニル、4−[(2,2,2−トリフルオロエト
キシ)スルホニル]フェニル、4−(1−イミダゾリ
ル)フェニル、4−(4,5−ジクロロ−1−イミダゾ
リル)フェニル、4−(1−ピラゾリル)フェニル、4
−[3−(トリフルオロメチル)−1−ピラゾリル]フ
ェニル、4−(1H−1,2,4−トリアゾ−ル−1−
イル)フェニル、6−メトキシ−2−ナフチル、6−フ
ルオロ−2−ナフチル、6,8−ジフルオロ−2−ナフ
チル、6−(トリフルオロメチル)−2−ナフチル、6
−(トリクロロメチル)−2−ナフチル、6−(ジフル
オロメトキシ)−2−ナフチル、6−(2,2,3,3
−テトラフルオロプロポキシ)−2−ナフチル、6−ニ
トロ−2−ナフチル、8−フルオロ−6−ニトロ−2−
ナフチル、6−シアノ−2−ナフチル、6−(トリフル
オロメタンスルホニル)−2−ナフチル、6−(トリフ
ルオロメタンスルホニルオキシ)−2−ナフチル、6−
[(2,2,2−トリフルオロエトキシ)スルホニル]
−2−ナフチル、6−(1−イミダゾリル)−2−ナフ
チル、6−(1−ピラゾリル)−2−ナフチル、6−
(1H−1,2,4−トリアゾ−ル−1−イル)−2−
ナフチル、5−ブロモ−2−チエニル、6−クロロ−3
−ピリジル、6−(トリフルオロメチル)−3−ピリジ
ル、5−クロロ−2−ピリジル、6−(2,2,3,3
−テトラフルオロプロポキシ)−3−ピリジル、5−
(トリフルオロメチル)−2−フリル、5−クロロ−2
−チエニル、5−(トリフルオロメチル)−2−チエニ
ル基を挙げることができ、更に好適にはフェニル基、ナ
フチル基、置換基群B1より選択される1又は2個の置
換基を有するフェニル基又は置換基群B1より選択され
る1又は2個の置換基を有するナフチル基であり、例え
ば、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、4−フル
オロフェニル、4−クロロフェニル、2,4−ジフルオ
ロフェニル、4−(トリフルオロメチル)フェニル、4
−(トリフルオロメトキシ)フェニル、4−(2,2,
3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル、4−ニ
トロフェニル、4−シアノフェニル、4−シアノ−2−
フルオロフェニル、4−シアノ−3−フルオロフェニ
ル、4−(トリフルオロメチルチオ)フェニル、4−
(トリフルオロメタンスルホニル)フェニル、4−(ト
リフルオロメタンスルホニルオキシ)フェニル、4−
[(2,2,2−トリフルオロエトキシ)スルホニル]
フェニル、4−(1−イミダゾリル)フェニル、4−
(1−ピラゾリル)フェニル、4−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)フェニル、6−メトキシ−
2−ナフチル、6−(トリフルオロメチル)−2−ナフ
チル、6−シアノ−2−ナフチル、6−(トリフルオロ
メタンスルホニル)−2−ナフチル又は6−(2,2,
3,3−テトラフルオロプロポキシ)−2−ナフチル基
を挙げることができる。
【0028】上記において、「置換基群B1」は、炭素
数1乃至3個のアルキル基、炭素数1乃至3個のアルコ
キシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、フッ素若し
くは塩素で置換された炭素数1乃至3個のアルキル基、
フッ素若しくは塩素で置換された炭素数1乃至3個のア
ルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、−S(O)23
(R3は炭素数1乃至3個のアルキル基又はフッ素原子
若しくは塩素原子で置換された炭素数1乃至3個のアル
キル基である。)、−S(O)2OR3基(R3は上記と
同意義である。)、−OS(O)23基(R3は上記と
同意義である。)、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ト
リアゾリル基及びテトラゾリル基(該イミダゾリル基、
ピラゾリル基、トリアゾリル基及びテトラゾリル基は、
炭素数1乃至3個のアルキル基、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、又は、フッ素若しくは塩素で置換された
炭素数1乃至3個のアルキル基で1又は2個置換されて
いてもよい。)からなる置換基群である。
【0029】上記「置換基群B1」は、好適には下記の
「置換基群B2」である。
【0030】「置換基群B2」は、メチル基、メトキシ
基、フッ素原子、塩素原子、フルオロメチル基、ジフル
オロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエ
チル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−ト
リフルオロエチル基、クロロメチル基、トリクロロメチ
ル基、2−クロロエチル基、2,2−ジフルオロプロピ
ル基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ
基、2−フルオロエトキシ基、2,2−ジフルオロエト
キシ基、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ基、
2,2,2−トリフルオロエトキシ基、2,2,3,3
−テトラフルオロプロポキシ基、ニトロ基、シアノ基、
メチルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、メチルスル
フィニル基、トリフルオロメチルスルフィニル基、メチ
ルスルホニル基、トリフルオロメタンスルホニル基、ト
リフルオロメタンスルホニルオキシ基、(2,2,2−
トリフルオロエトキシ)スルホニル基、1−イミダゾリ
ル基、4,5−ジクロロ−1−イミダゾリル基,1−ピ
ラゾリル基、3−(トリフルオロメチル)−1−ピラゾ
リル基及び1−トリアゾリル基からなる置換基群であ
る。
【0031】R1及びR2は、好適には水素原子又は炭素
数1乃至3個のアルキル基であり、更に好適には水素原
子、メチル又はエチル基である。
【0032】pは、好適には1、2又は3であり、更に
好適には1又は2である。
【0033】qは、好適には0である。
【0034】rは、好適には0である。
【0035】p、q及びrの和は、好適には1又は2で
ある。
【0036】Aは、好適には置換基群Aのうち式(A−
1)又は(A−3)で表わされる基であり、最も好適に
は式(A−1)で表わされる基である。
【0037】化合物(1)の「薬理上許容される塩」
は、たとえば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸などの無機
酸の塩、酢酸、フマル酸、マレイン酸、シュウ酸、マロ
ン酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸などのカルボン酸
の塩、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸、トルエンスルホン酸などのスルホン酸の塩
又はグルタミン酸、アスパラギン酸などのアミノ酸の塩
であり、好適には無機酸の塩(特に塩酸塩又は硝酸塩)
又はカルボン酸の塩(特にフマル酸塩、マレイン酸塩又
はシュウ酸塩)である。
【0038】なお化合物(1)の水和物及び化合物
(1)の塩の水和物も本発明の化合物に包含される。
【0039】本発明のトリアゾール化合物(1)は1乃
至4個の不斉炭素を有しており、光学異性体及びジアス
テレオマーが存在し、二重結合を有するものはE型又は
Z型の幾何異性体が存在し、更にAの複素環基上の置換
様式に基づくシス及びトランス異性体が存在する。本発
明の化合物(1)はこれらの異性体の一つ又は混合物を
包含する。
【0040】光学異性体は、一般的な光学分割の手法に
より分割でき、あるいは不斉合成の手法によって両対掌
体を得ることができる。またジアステレオマー、幾何異
性体並びにシス及びトランス異性体は、分別再結晶やク
ロマトグラフィーなどの通常の分離法を用いることによ
って分離することができる。
【0041】本発明の式(1)を有する化合物として好
適な化合物は、以下の化合物である。
【0042】(1)Ar1が、1又は2個の置換基を有
するフェニル基(該置換基はフッ素原子、塩素原子又は
トリフルオロメチル基である。)である化合物。
【0043】(2)Ar1が、2−フルオロフェニル、
4−フルオロフェニル、2,4−ジクロロフェニル又は
2,4−ジフルオロフェニル基である化合物。
【0044】(3)Ar1が、2,4−ジフルオロフェ
ニル基である化合物。
【0045】(4)Ar2が、フェニル基、ナフチル
基、5又は6員芳香族複素環基(該複素環基は1又は2
個の窒素、酸素又は硫黄原子を有する)、前記置換基群
B1より選択される1又は2個の置換基を有するフェニ
ル基、置換基群B1より選択される1又は2個の置換基
を有するナフチル基又は置換基群B1より選択される1
又は2個の置換基を有する5又は6員芳香族複素環基
(該複素環基は1又は2個の窒素、酸素又は硫黄原子を
有する)である化合物。
【0046】(5)Ar2が、フェニル基、ナフチル
基、置換基群B1より選択される1又は2個の置換基を
有するフェニル基又は置換基群B1より選択される1又
は2個の置換基を有するナフチル基である化合物。
【0047】(6)Ar2が、フェニル、1−ナフチ
ル、2−ナフチル、4−フルオロフェニル、4−クロロ
フェニル、2,4−ジフルオロフェニル、4−(トリフ
ルオロメチル)フェニル、4−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル、4−(2,2,3,3−テトラフルオロ
プロポキシ)フェニル、4−ニトロフェニル、4−シア
ノフェニル、4−シアノ−2−フルオロフェニル、4−
シアノ−3−フルオロフェニル、4−(トリフルオロメ
チルチオ)フェニル、4−(トリフルオロメタンスルホ
ニル)フェニル、4−(トリフルオロメタンスルホニル
オキシ)フェニル、4−[(2,2,2−トリフルオロ
エトキシ)スルホニル]フェニル、4−(1−イミダゾ
リル)フェニル、4−(1−ピラゾリル)フェニル、4
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェ
ニル、6−メトキシ−2−ナフチル、6−(トリフルオ
ロメチル)−2−ナフチル、6−シアノ−2−ナフチ
ル、6−(トリフルオロメタンスルホニル)−2−ナフ
チル又は6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポ
キシ)−2−ナフチル基である化合物。
【0048】(7)R1及びR2が、同一又は異なって、
水素原子又は炭素数1乃至3個のアルキル基である化合
物。
【0049】(8)R1及びR2が、同一又は異なって、
水素原子、メチル又はエチル基である化合物。
【0050】(9)pが1、2又は3であり、q及びr
が0である化合物。
【0051】(10)Aが、式(A−1)で示される基
である化合物。
【0052】また、上記の(1)乃至(10)の化合物
において選択された置換基を任意に組み合わせて得られ
る化合物も好適な化合物であり、例えば、以下の(1
1)乃至(13)の化合物を挙げることができる。
【0053】(11)Ar1が、1又は2個の置換基を
有するフェニル基(該置換基はフッ素原子、塩素原子又
はトリフルオロメチル基である。)であり、Ar2が、
フェニル基、ナフチル基、5又は6員芳香族複素環基
(該複素環基は1又は2個の窒素、酸素又は硫黄原子を
有する)、置換基群B1より選択される1又は2個の置
換基を有するフェニル基、置換基群B1より選択される
1又は2個の置換基を有するナフチル基又は置換基群B
1より選択される1又は2個の置換基を有する5又は6
員芳香族複素環基(該複素環基は1又は2個の窒素、酸
素又は硫黄原子を有する)であり、R1及びR2が、同一
又は異なって、水素原子又は炭素数1乃至3個のアルキ
ル基であり、pが1、2又は3であり、q及びrが0で
ある化合物。 (12)Ar1が、1又は2個の置換基を有するフェニ
ル基(該置換基はフッ素原子、塩素原子又はトリフルオ
ロメチル基である。)であり、Ar2が、フェニル基、
ナフチル基、置換基群B1より選択される1又は2個の
置換基を有するフェニル基又は置換基群B1より選択さ
れる1又は2個の置換基を有するナフチル基であり、R
1及びR2が、同一又は異なって、水素原子又は炭素数1
乃至3個のアルキル基であり、pが1、2又は3であ
り、q及びrが0である化合物。
【0054】(13)Ar1が、2,4−ジフルオロフ
ェニル基であり、Ar2が、フェニル、1−ナフチル、
2−ナフチル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェ
ニル、2,4−ジフルオロフェニル、4−(トリフルオ
ロメチル)フェニル、4−(トリフルオロメトキシ)フ
ェニル、4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポ
キシ)フェニル、4−ニトロフェニル、4−シアノフェ
ニル、4−シアノ−2−フルオロフェニル、4−シアノ
−3−フルオロフェニル、4−(トリフルオロメチルチ
オ)フェニル、4−(トリフルオロメタンスルホニル)
フェニル、4−(トリフルオロメタンスルホニルオキ
シ)フェニル、4−[(2,2,2−トリフルオロエト
キシ)スルホニル]フェニル、4−(1−イミダゾリ
ル)フェニル、4−(1−ピラゾリル)フェニル、4−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニ
ル、6−メトキシ−2−ナフチル、6−(トリフルオロ
メチル)−2−ナフチル、6−シアノ−2−ナフチル、
6−(トリフルオロメタンスルホニル)−2−ナフチル
又は6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキ
シ)−2−ナフチル基であり、R1及びR2が、同一又は
異なって、水素原子、メチル又はエチル基であり、pが
1、2又は3であり、q及びrが0であり、Aが式(A
−1)で示される基である化合物。
【0055】本発明の式(1)を有する化合物として
は、例えば表1に例示する化合物を挙げることができる
が、本発明はこれらの化合物に限定されるものではな
い。
【0056】
【表1】
【0057】
【化7】
【0058】 -------------------------------------------------------------- No. Ar1 R1 R2 A p q r Ar2 -------------------------------------------------------------- 1 2,4-diFPh H H A1 0 0 0 4-FPh 2 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 4-FPh 3 2,4-diFPh Me Me A1 0 0 0 4-FPh 4 2,4-diFPh Et H A1 0 0 0 4-FPh 5 2,4-diFPh Pr H A1 0 0 0 4-FPh 6 2,4-diFPh iPr H A1 0 0 0 4-FPh 7 2,4-diClPh Me H A1 0 0 0 4-FPh 8 4-ClPh Me H A1 0 0 0 4-FPh 9 4-(CF3)Ph Me H A1 0 0 0 4-FPh 10 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 4-ClPh 11 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 4-(NO2)Ph 12 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 4-(CN)Ph 13 2,4-diFPh H H A1 0 0 0 4-(CF3)Ph 14 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 4-(CF3)Ph 15 2,4-diFPh Et H A1 0 0 0 4-(CF3)Ph 16 2,4-diFPh Pr H A1 0 0 0 4-(CF3)Ph 17 2,4-diFPh iPr H A1 0 0 0 4-(CF3)Ph 18 2,4-diClPh Me H A1 0 0 0 4-(CF3)Ph 19 4-ClPh Me H A1 0 0 0 4-(CF3)Ph 20 4-(CF3)Ph Me H A1 0 0 0 4-(CF3)Ph 21 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 4-(CHF2O)Ph 22 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 4-(CF3O)Ph 23 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 4-(CF3CH2O)Ph 24 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 4-(CHF2CF2O)Ph 25 2,4-diFPh H H A1 0 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 26 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 27 2,4-diFPh Me Me A1 0 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 28 2,4-diFPh Et H A1 0 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 29 2,4-diFPh Pr H A1 0 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 30 2,4-diFPh iPr H A1 0 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 31 2,4-diClPh Me H A1 0 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 32 4-ClPh Me H A1 0 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 33 4-(CF3)Ph Me H A1 0 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 34 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 4-(MeSO2)Ph 35 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 4-(CF3SO2)Ph 36 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 4-(CF3SO2O)Ph 37 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 4-(CF3CH2OSO2)Ph 38 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 4-(1-Imid)Ph 39 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 4-(1-Pyza)Ph 40 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 4-(1H-1,2,4-triazol-1-yl)Ph 41 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 4-(4H-1,2,4-triazol-4-yl)Ph 42 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 3-(CF3)Ph 43 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 3-(CF3O)Ph 44 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 3-(CHF2CF2CH2O)Ph 46 2,4-diFPh H H A1 0 0 0 2,4-diFPh 47 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 2,4-diFPh 48 2,4-diFPh Me Me A1 0 0 0 2,4-diFPh 49 2,4-diFPh Et H A1 0 0 0 2,4-diFPh 50 2,4-diFPh Pr H A1 0 0 0 2,4-diFPh 51 2,4-diFPh iPr H A1 0 0 0 2,4-diFPh 52 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 2-F-4-(CF3)Ph 53 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 6-F-2-Np 54 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 6-Br-2-Np 55 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 6-(CF3)-2-Np 56 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 6-(CF3SO2O)-2-Np 57 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 6-(CF3CH2OSO2)-2-Np 58 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 6-(1-Imid)-2-Np 59 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 6-(1-Pyza)-2-Np 60 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 6-(1H-1,2,4-triazol-1-yl)-2-Np 61 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 6-(4H-1,2,4-triazol-4-yl)-2-Np 62 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 4-FPh 63 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 4-ClPh 64 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 4-(NO2)Ph 65 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 4-(CN)Ph 66 2,4-diFPh H H A1 1 0 0 4-(CF3)Ph 67 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 4-(CF3)Ph 68 2,4-diFPh Me H A2 1 0 0 4-(CF3)Ph 69 2,4-diFPh Me H A3 1 0 0 4-(CF3)Ph 70 2,4-diFPh Me Me A1 1 0 0 4-(CF3)Ph 71 2,4-diFPh Et H A1 1 0 0 4-(CF3)Ph 72 2,4-diFPh Pr H A1 1 0 0 4-(CF3)Ph 73 2,4-diFPh iPr H A1 1 0 0 4-(CF3)Ph 74 2,4-diClPh Me H A1 1 0 0 4-(CF3)Ph 75 4-ClPh Me H A1 1 0 0 4-(CF3)Ph 76 4-(CF3)Ph Me H A1 1 0 0 4-(CF3)Ph 77 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 4-(CHF2O)Ph 78 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 4-(CF3O)Ph 79 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 4-(CF3CH2O)Ph 80 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 4-(CHF2CF2O)Ph 81 2,4-diFPh H H A1 1 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 82 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 83 2,4-diFPh Me Me A1 1 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 84 2,4-diFPh Et H A1 1 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 85 2,4-diFPh Pr H A1 1 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 86 2,4-diFPh iPr H A1 1 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 87 2,4-diClPh Me H A1 1 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 88 4-ClPh Me H A1 1 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 89 4-(CF3)Ph Me H A1 1 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 90 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 4-(MeSO2)Ph 91 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 4-(CF3SO2)Ph 92 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 4-(CF3SO2O)Ph 93 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 4-(CF3CH2OSO2)Ph 94 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 4-(1-Imid)Ph 95 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 4-(1-Pyza)Ph 96 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 4-[3-(CF3)-1-Pyza]Ph 97 2,4-diFPh Me H A1 1 0 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H A1 1 0 0 2-Np 123 2,4-diFPh iPr H A1 1 0 0 2-Np 124 2,4-diClPh Me H A1 1 0 0 2-Np 125 4-ClPh Me H A1 1 0 0 2-Np 126 4-(CF3)Ph Me H A1 1 0 0 2-Np 127 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-F-2-Np 128 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-Cl-2-Np 129 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-Br-2-Np 130 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-(CN)-2-Np 131 2,4-diFPh H H A1 1 0 0 6-(CF3)-2-Np 132 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-(CF3)-2-Np 133 2,4-diFPh Me H A2 1 0 0 6-(CF3)-2-Np 134 2,4-diFPh Me H A3 1 0 0 6-(CF3)-2-Np 135 2,4-diFPh Et H A1 1 0 0 6-(CF3)-2-Np 136 2,4-diFPh Me Me A1 1 0 0 6-(CF3)-2-Np 137 2,4-diFPh Pr H A1 1 0 0 6-(CF3)-2-Np 138 2,4-diFPh iPr H A1 1 0 0 6-(CF3)-2-Np 139 2,4-diClPh Me H A1 1 0 0 6-(CF3)-2-Np 140 4-ClPh Me H A1 1 0 0 6-(CF3)-2-Np 141 4-(CF3)Ph Me H A1 1 0 0 6-(CF3)-2-Np 142 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-(NO2)-2-Np 143 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-(CHF2O)-2-Np 144 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-(MeO)-2-Np 145 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-(CF3CH2O)-2-Np 146 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-(CHF2CF2O)-2-Np 147 2,4-diFPh H H A1 1 0 0 6-(CHF2CF2CH2O)-2-Np 148 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-(CHF2CF2CH2O)-2-Np 149 2,4-diFPh Me H A2 1 0 0 6-(CHF2CF2CH2O)-2-Np 150 2,4-diFPh Me H A3 1 0 0 6-(CHF2CF2CH2O)-2-Np 151 2,4-diFPh Me Me A1 1 0 0 6-(CHF2CF2CH2O)-2-Np 152 2,4-diFPh Et H A1 1 0 0 6-(CHF2CF2CH2O)-2-Np 153 2,4-diFPh Pr H A1 1 0 0 6-(CHF2CF2CH2O)-2-Np 154 2,4-diFPh iPr H A1 1 0 0 6-(CHF2CF2CH2O)-2-Np 155 2,4-diClPh Me H A1 1 0 0 6-(CHF2CF2CH2O)-2-Np 156 4-ClPh Me H A1 1 0 0 6-(CHF2CF2CH2O)-2-Np 158 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 1-(CF3)-2-Np 160 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 3-(CF3)-2-Np 161 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 4-(CF3)-2-Np 162 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 5-(CF3)-2-Np 163 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 7-(CF3)-2-Np 164 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 8-(CF3)-2-Np 165 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 2-(CF3)-1-Np 166 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 3-(CF3)-1-Np 167 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 4-(CF3)-1-Np 168 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 5-(CF3)-1-Np 169 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-(CF3)-1-Np 170 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 7-(CF3)-1-Np 171 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 8-(CF3)-1-Np 172 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-(MeSO2)-2-Np 173 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-(CF3SO2)-2-Np 174 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-(CF3SO2O)-2-Np 175 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-(CF3CH2OSO2)-2-Np 176 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-(1-Imid)-2-Np 177 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-(1-Pyza)-2-Np 178 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-(1H-1,2,4-triazol-1-yl)-2-Np 179 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-(4H-1,2,4-triazol-4-yl)-2-Np 180 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 7-F-6-(CF3SO2)-2-Np 181 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6,8-diF-2-Np 182 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-Br-8-F-2-Np 183 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6,8-bis(CF3)-2-Np 184 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-(CF3)-8-(CF3O)-2-Np 185 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 5-(CF3)-2-Fur 186 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 5-Me-2-Fur 187 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 5-CN-2-Fur 188 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 5-Cl-2-Thi 189 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 5-(CF3)-2-Thi 190 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 5-(NO2)-2-Thi 191 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 5-(CF3O)-2-Thi 192 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 5-(MeSO2)-2-Thi 193 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 4-Pyr 194 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 2-F-4-Pyr 195 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-F-3-Pyr 196 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-Cl-3-Pyr 197 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-(CF3)-3-Pyr 198 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 6-(CN)-3-Pyr 199 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 5-(CF3)-2-Pyr 200 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 5-(MeO)-2-Pyr 201 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 5-(NO2)-2-Pyr 202 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 4-ClPh 203 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 2,4-diFPh 204 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 4-(NO2)Ph 205 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 4-(CN)Ph 206 2,4-diFPh H H A1 2 0 0 4-(CF3)Ph 207 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 4-(CF3)Ph 208 2,4-diFPh Me H A2 2 0 0 4-(CF3)Ph 209 2,4-diFPh Me H A3 2 0 0 4-(CF3)Ph 210 2,4-diFPh Me Me A1 2 0 0 4-(CF3)Ph 211 2,4-diFPh Et H A1 2 0 0 4-(CF3)Ph 212 2,4-diFPh Pr H A1 2 0 0 4-(CF3)Ph 213 2,4-diFPh iPr H A1 2 0 0 4-(CF3)Ph 214 2,4-diClPh Me H A1 2 0 0 4-(CF3)Ph 215 4-ClPh Me H A1 2 0 0 4-(CF3)Ph 216 4-(CF3)Ph Me H A1 2 0 0 4-(CF3)Ph 217 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 4-(CHF2O)Ph 218 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 4-(CF3O)Ph 219 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 4-(CF3CH2O)Ph 220 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 4-(CHF2CF2O)Ph 221 2,4-diFPh H H A1 2 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 222 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 223 2,4-diFPh Me Me A1 2 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 224 2,4-diFPh Et H A1 2 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 225 2,4-diFPh Pr H A1 2 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 226 2,4-diFPh iPr H A1 2 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 227 2,4-diClPh Me H A1 2 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 228 4-ClPh Me H A1 2 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 229 4-(CF3)Ph Me H A1 2 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 231 2,4-diFPh Me H A2 2 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 232 2,4-diFPh Me H A3 2 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 233 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 4-(MeSO2)Ph 234 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 4-(CF3SO2)Ph 235 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 4-(CF3SO2O)Ph 236 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 4-(CF3CH2OSO2)Ph 237 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 4-(HOCH2CF2CF2CH2O)Ph 238 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 4-(2-HO-2-Pr)Ph 239 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 4-(1-Imid)Ph 240 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 4-(1-Pyza)Ph 241 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 4-(1H-1,2,4-triazol-1-yl)Ph 242 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 4-(4H-1,2,4-triazol-4-yl)Ph 243 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 2-Me-4-(CF3O)Ph 244 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 2-Np 245 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 6-F-2-Np 246 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 6-Cl-2-Np 247 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 6,8-diF-2-Np 248 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 6-(CF3)-2-Np 249 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 6-(NO2)-2-Np 250 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 6-(CN)-2-Np 251 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 6-(CF3SO2)-2-Np 252 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 6-(CHF2O)-2-Np 253 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 6-(CF3O)-2-Np 254 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 6-(CHF2CF2O)-2-Np 255 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 6-(CHF2CF2CH2O)-2-Np 256 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 5-F-7-(CF3O)-2-Np 257 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 6-(MeSO2)-2-Np 258 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 5-(CF3)-2-Fur 259 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 5-Cl-2-Thi 260 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 5-(CF3)-2-Thi 261 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 6-Cl-3-Pyr 262 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 6-(CHF2O)-3-Pyr 263 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 6-(CHF2CF2CH2O)-3-Pyr 264 2,4-diFPh Me H A1 0 1 0 4-(CF3)Ph 265 2,4-diFPh Me H A1 1 1 0 4-(CF3)Ph 266 2,4-diFPh Me H A1 0 1 1 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 267 2,4-diFPh Me H A1 1 1 0 4-(CF3O)Ph 268 2,4-diFPh Me H A1 1 1 0 6-(CF3)-2-Np 269 2,4-diFPh Me H A1 3 0 0 4-(CF3)Ph 270 2,4-diFPh Me H A1 3 0 0 4-(CF3S)Ph 271 2,4-diFPh Me H A1 3 0 0 4-(CF3O)Ph 272 2,4-diFPh Me H A1 3 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 273 2,4-diFPh Me H A1 1 1 1 4-(CF3)Ph 274 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 3-(CF3SO2)Ph 275 4-(CF3)Ph Me H A1 1 0 0 6-(CHF2CF2CH2O)Np 276 4-FPh Me H A1 0 0 0 4-FPh 277 2-FPh Me H A1 0 0 0 4-FPh 278 2,4-diClPh Me H A1 0 0 0 4-(NO2)Ph 279 4-ClPh Me H A1 0 0 0 4-(NO2)Ph 280 4-(CF3)Ph Me H A1 0 0 0 4-(NO2)Ph 281 4-FPh Me H A1 0 0 0 4-(NO2)Ph 282 2-FPh Me H A1 0 0 0 4-(NO2)Ph 283 2,4-diClPh Me H A1 0 0 0 4-(CN)Ph 284 4-ClPh Me H A1 0 0 0 4-(CN)Ph 285 4-(CF3)Ph Me H A1 0 0 0 4-(CN)Ph 286 4-FPh Me H A1 0 0 0 4-(CN)Ph 287 2-FPh Me H A1 0 0 0 4-(CN)Ph 288 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 4-(CN)-2-FPh 289 2,4-diClPh Me H A1 0 0 0 4-(CN)-2-FPh 290 4-ClPh Me H A1 0 0 0 4-(CN)-2-FPh 291 4-(CF3)Ph Me H A1 0 0 0 4-(CN)-2-FPh 292 4-FPh Me H A1 0 0 0 4-(CN)-2-FPh 293 2-FPh Me H A1 0 0 0 4-(CN)-2-FPh 294 4-FPh Me H A1 0 0 0 4-(CF3)Ph 295 2-FPh Me H A1 0 0 0 4-(CF3)Ph 296 4-FPh Me H A1 0 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 297 2-FPh Me H A1 0 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 298 2,4-diClPh Me H A1 0 0 0 4-(CF3SO2)Ph 299 4-ClPh Me H A1 0 0 0 4-(CF3SO2)Ph 300 4-(CF3)Ph Me H A1 0 0 0 4-(CF3SO2)Ph 301 4-FPh Me H A1 0 0 0 4-(CF3SO2)Ph 302 2-FPh Me H A1 0 0 0 4-(CF3SO2)Ph 303 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 2-Np 304 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 6-(CN)-2-Np 305 2,4-diClPh Me H A1 0 0 0 6-(CN)-2-Np 306 4-ClPh Me H A1 0 0 0 6-(CN)-2-Np 307 4-(CF3)Ph Me H A1 0 0 0 6-(CN)-2-Np 308 4-FPh Me H A1 0 0 0 6-(CN)-2-Np 309 2-FPh Me H A1 0 0 0 6-(CN)-2-Np 310 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 3-Pyr 311 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 3-Quin 312 2,4-diClPh Me H A1 1 0 0 4-(NO2)Ph 313 4-ClPh Me H A1 1 0 0 4-(NO2)Ph 314 4-(CF3)Ph Me H A1 1 0 0 4-(NO2)Ph 315 4-FPh Me H A1 1 0 0 4-(NO2)Ph 316 2-FPh Me H A1 1 0 0 4-(NO2)Ph 317 2,4-diClPh Me H A1 1 0 0 4-(CN)Ph 318 4-ClPh Me H A1 1 0 0 4-(CN)Ph 319 4-(CF3)Ph Me H A1 1 0 0 4-(CN)Ph 320 4-FPh Me H A1 1 0 0 4-(CN)Ph 321 2-FPh Me H A1 1 0 0 4-(CN)Ph 322 4-FPh Me H A1 1 0 0 4-(CF3)Ph 323 2-FPh Me H A1 1 0 0 4-(CF3)Ph 324 4-FPh Me H A1 1 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 325 2-FPh Me H A1 1 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 326 2,4-diClPh Me H A1 1 0 0 4-(CF3SO2)Ph 327 4-ClPh Me H A1 1 0 0 4-(CF3SO2)Ph 328 4-(CF3)Ph Me H A1 1 0 0 4-(CF3SO2)Ph 329 4-FPh Me H A1 1 0 0 4-(CF3SO2)Ph 330 2-FPh Me H A1 1 0 0 4-(CF3SO2)Ph 331 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 4-(4,5-diCl-1-Imid)Ph 332 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 4-(CN)-2-FPh 333 2,4-diClPh Me H A1 1 0 0 4-(CN)-2-FPh 334 4-ClPh Me H A1 1 0 0 4-(CN)-2-FPh 335 4-(CF3)Ph Me H A1 1 0 0 4-(CN)-2-FPh 336 4-FPh Me H A1 1 0 0 4-(CN)-2-FPh 337 2-FPh Me H A1 1 0 0 4-(CN)-2-FPh 338 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 4-(CN)-3-FPh 339 2,4-diClPh Me H A1 1 0 0 4-(CN)-3-FPh 340 4-ClPh Me H A1 1 0 0 4-(CN)-3-FPh 341 4-(CF3)Ph Me H A1 1 0 0 4-(CN)-3-FPh 342 4-FPh Me H A1 1 0 0 4-(CN)-3-FPh 343 2-FPh Me H A1 1 0 0 4-(CN)-3-FPh 344 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 2-F-4-(NO2)Ph 345 2,4-diClPh Me H A1 1 0 0 2-F-4-(NO2)Ph 346 4-ClPh Me H A1 1 0 0 2-F-4-(NO2)Ph 347 4-(CF3)Ph Me H A1 1 0 0 2-F-4-(NO2)Ph 348 4-FPh Me H A1 1 0 0 2-F-4-(NO2)Ph 349 2-FPh Me H A1 1 0 0 2-F-4-(NO2)Ph 350 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 3-F-4-(NO2)Ph 351 2,4-diClPh Me H A1 1 0 0 3-F-4-(NO2)Ph 352 4-ClPh Me H A1 1 0 0 3-F-4-(NO2)Ph 353 4-(CF3)Ph Me H A1 1 0 0 3-F-4-(NO2)Ph 354 4-FPh Me H A1 1 0 0 3-F-4-(NO2)Ph 355 2-FPh Me H A1 1 0 0 3-F-4-(NO2)Ph 356 4-FPh Me H A1 1 0 0 2-Np 357 2-FPh Me H A1 1 0 0 2-Np 358 2,4-diClPh Me H A1 1 0 0 6-Br-2-Np 359 4-ClPh Me H A1 1 0 0 6-Br-2-Np 360 4-(CF3)Ph Me H A1 1 0 0 6-Br-2-Np 361 4-FPh Me H A1 1 0 0 6-Br-2-Np 362 2-FPh Me H A1 1 0 0 6-Br-2-Np 363 2,4-diClPh Me H A1 1 0 0 6-(CN)-2-Np 364 4-ClPh Me H A1 1 0 0 6-(CN)-2-Np 365 4-(CF3)Ph Me H A1 1 0 0 6-(CN)-2-Np 366 4-FPh Me H A1 1 0 0 6-(CN)-2-Np 367 2-FPh Me H A1 1 0 0 6-(CN)-2-Np 368 4-FPh Me H A1 1 0 0 6-(CF3)-2-Np 369 2-FPh Me H A1 1 0 0 6-(CF3)-2-Np 370 4-FPh Me H A1 1 0 0 6-(CHF2CF2CH2O)-2-Np 371 2-FPh Me H A1 1 0 0 6-(CHF2CF2CH2O)-2-Np 372 2,4-diClPh Me H A1 1 0 0 6-(CF3SO2)-2-Np 373 4-ClPh Me H A1 1 0 0 6-(CF3SO2)-2-Np 374 4-(CF3)Ph Me H A1 1 0 0 6-(CF3SO2)-2-Np 375 4-FPh Me H A1 1 0 0 6-(CF3SO2)-2-Np 376 2-FPh Me H A1 1 0 0 6-(CF3SO2)-2-Np 377 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 3-Pyr 378 2,4-diClPh Me H A1 2 0 0 4-(NO2)Ph 379 4-ClPh Me H A1 2 0 0 4-(NO2)Ph 380 4-(CF3)Ph Me H A1 2 0 0 4-(NO2)Ph 381 4-FPh Me H A1 2 0 0 4-(NO2)Ph 382 2-FPh Me H A1 2 0 0 4-(NO2)Ph 383 2,4-diClPh Me H A1 2 0 0 4-(CN)Ph 384 4-ClPh Me H A1 2 0 0 4-(CN)Ph 385 4-(CF3)Ph Me H A1 2 0 0 4-(CN)Ph 386 4-FPh Me H A1 2 0 0 4-(CN)Ph 387 2-FPh Me H A1 2 0 0 4-(CN)Ph 388 4-FPh Me H A1 2 0 0 4-(CF3)Ph 389 2-FPh Me H A1 2 0 0 4-(CF3)Ph 390 4-FPh Me H A1 2 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 391 2-FPh Me H A1 2 0 0 4-(CHF2CF2CH2O)Ph 392 2,4-diClPh Me H A1 2 0 0 4-(CF3SO2)Ph 393 4-ClPh Me H A1 2 0 0 4-(CF3SO2)Ph 394 4-(CF3)Ph Me H A1 2 0 0 4-(CF3SO2)Ph 395 4-FPh Me H A1 2 0 0 4-(CF3SO2)Ph 396 2-FPh Me H A1 2 0 0 4-(CF3SO2)Ph 397 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 4-(4,5-diCl-1-Imid)Ph 398 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 4-[3-(CF3)-1-Pyza]Ph 399 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 4-(CN)-2-FPh 400 2,4-diClPh Me H A1 2 0 0 4-(CN)-2-FPh 401 4-ClPh Me H A1 2 0 0 4-(CN)-2-FPh 402 4-(CF3)Ph Me H A1 2 0 0 4-(CN)-2-FPh 403 4-FPh Me H A1 2 0 0 4-(CN)-2-FPh 404 2-FPh Me H A1 2 0 0 4-(CN)-2-FPh 405 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 4-(CN)-3-FPh 406 2,4-diClPh Me H A1 2 0 0 4-(CN)-3-FPh 407 4-ClPh Me H A1 2 0 0 4-(CN)-3-FPh 408 4-(CF3)Ph Me H A1 2 0 0 4-(CN)-3-FPh 409 4-FPh Me H A1 2 0 0 4-(CN)-3-FPh 410 2-FPh Me H A1 2 0 0 4-(CN)-3-FPh 411 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 2-F-4-(NO2)Ph 412 2,4-diClPh Me H A1 2 0 0 2-F-4-(NO2)Ph 413 4-ClPh Me H A1 2 0 0 2-F-4-(NO2)Ph 414 4-(CF3)Ph Me H A1 2 0 0 2-F-4-(NO2)Ph 415 4-FPh Me H A1 2 0 0 2-F-4-(NO2)Ph 416 2-FPh Me H A1 2 0 0 2-F-4-(NO2)Ph 417 2,4-diFPh Me H A1 2 0 0 3-F-4-(NO2)Ph 418 2,4-diClPh Me H A1 2 0 0 3-F-4-(NO2)Ph 419 4-ClPh Me H A1 2 0 0 3-F-4-(NO2)Ph 420 4-(CF3)Ph Me H A1 2 0 0 3-F-4-(NO2)Ph 421 4-FPh Me H A1 2 0 0 3-F-4-(NO2)Ph 422 2-FPh Me H A1 2 0 0 3-F-4-(NO2)Ph 423 2,4-diFPh Me H A1 0 0 0 5-Br-2-Thi 424 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 5-Br-2-Thi 425 2,4-diFPh Me H A1 1 0 0 3-Quin -------------------------------------------------------------- なお、上記の表1において、「CN」はシアノ、「Et」はエ
チル、「Fur」はフリル、「Imid」はイミダゾリル、「Ind」
はインドリル、「iPr」はイソプロピル、「iQuin」はイソキ
ノリル、「Me」はメチル、「NO2」はニトロ、「Np」はナ
フチル、「Ph」はフェニル、「Pr」はプロピル、「Pyr」はピ
リジル、「Pyza」はピラゾリル、「Quin」はキノリル、「Th
i」はチエニル基を示し、A1、A2及びA3は、それぞ
れ前記の置換基群Aから選択される式(A−1)、(A
−2)又は(A−3)で表わされる基を示す。
【0059】上記例示化合物のうち、好適な化合物とし
ては、例示化合物番号 2、12、14、18、26、
31、38、55、64、65、66、67、74、8
2、88、91、92、93、94、95、96、9
7、117、129、130、132、139、14
4、148、155、163、172、173、17
4、175、176、177、178、196、20
5、207、214、222、227、232、23
3、234、235、236、237、239、24
0、241、248、250、251、255、25
7、258、259、261、263、265、26
8、269、272、304、308、309、31
0、311、315、316、320、321、32
2、323、329、330、331、332、33
6、337、338、342、343、366、36
7、397、398、399、403、404、40
5、409、410、423及び425の化合物を挙げ
ることができる。
【0060】本発明の化合物(1)のうち、更に好適な
化合物としては、2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−4−[2−[4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル]−1,3−ジオキサン−5−イル]−2
−ブタノール(例示化合物14、実施例1の化合物)、
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−1
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−4
−[2−[2−[4−(トリフルオロメチル)フェニ
ル]ビニル]−1,3−ジオキサン−5−イル]−2−
ブタノール(例示化合物67、実施例2の化合物)、2
−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−4−
[2−[4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]
−1,3−ブタジエニル]−1,3−ジオキサン−5−
イル]−2−ブタノール(例示化合物207、実施例3
の化合物)、2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3
−メチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)−4−[2−[6−[4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル]−1,3,5−ヘキサトリエニル]−
1,3−ジオキサン−5−イル]−2−ブタノール(例
示化合物269、実施例4の化合物)、2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−3−メチル−4−[2−[4−
[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)
フェニル]−1,3−ブタジエニル]−1,3−ジオキ
サン−5−イル]−1−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)−2−ブタノール(例示化合物22
2、実施例5の化合物)、2−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−メチル−4−[2−[2−(2−ナフチ
ル)ビニル]−1,3−ジオキサン−5−イル]−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−
ブタノール(例示化合物117)、2−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−4−[2−[2−(6−メトキシ−
2−ナフチル)ビニル]−1,3−ジオキサン−5−イ
ル]−3−メチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)−2−ブタノール(例示化合物14
4)、2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチ
ル−4−[2−[2−[6−(2,2,3,3−テトラ
フルオロプロポキシ)−2−ナフチル]ビニル]−1,
3−ジオキサン−5−イル]−1−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール(例示化
合物148)、2−(2,4−ジフルオロフェニル)−
3−メチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−
1−イル)−4−[2−[2−[4−(トリフルオロメ
タンスルホニルオキシ)フェニル]ビニル]−1,3−
ジオキサン−5−イル]−2−ブタノール(例示化合物
235)、2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−
メチル−4−[2−[4−[4−(2,2,2−トリフ
ルオロエトキシスルホニル)フェニル]−1,3−ブタ
ジエニル]−1,3−ジオキサン−5−イル]−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−
ブタノール(例示化合物236)、2−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−4−[2−[4−[4−(1H−イ
ミダゾール−1−イル)フェニル]−1,3−ブタジエ
ニル]−1,3−ジオキサン−5−イル]−3−メチル
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−2−ブタノール(例示化合物239)、2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−4−[2−[4−[4−(1
−イミダゾリル)フェニル]−1,3−ブタジエニル]
−1,3−ジオキサン−5−イル]−3−メチル−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−
ブタノール(例示化合物240)、2−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−3−メチル−4−[2−[4−[4
−(1−ピラゾリル)フェニル]−1,3−ブタジエニ
ル]−1,3−ジオキサン−5−イル]−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノー
ル(例示化合物263)、2−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−メチル−4−[2−[2−(4−ニトロ
フェニル)ビニル]−1,3−ジオキサン−5−イル]
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−2−ブタノール(例示化合物64)、4−[2−[5
−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロ
キシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−
イル]ビニル]ベンゾニトリル(例示化合物65、実施
例7の化合物)、2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−4−[2−[2−[4−(トリフルオロ
メチルスルホニル)フェニル]ビニル]−1,3−ジオ
キサン−5−イル]−2−ブタノール(例示化合物9
1、実施例8の化合物)、6−[2−[5−[3−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2
−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イル]ビ
ニル]−2−ナフトニトリル(例示化合物130)、4
−[4−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,
4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,3−ジオ
キサン−2−イル]−1,3−ブタジエニル]ベンゾニ
トリル(例示化合物205、実施例9の化合物)、2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−4−
[2−[4−[4−(2,2,3,3−テトラフルオロ
プロポキシ)フェニル]−1,3−ブタジエニル]−
1,3−ジチアン−5−イル]−1−(1H−1,2,
4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール(例示
化合物232、実施例6の化合物)、2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3−メチル−4−[2−[4−
[4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
フェニル]−1,3−ブタジエニル]−1,3−ジオキ
サン−5−イル]−1−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)−2−ブタノール(例示化合物24
1、実施例10の化合物)、6−[5−[3−(2,4
−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル
−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イル]−2−ナフ
トニトリル(例示化合物304、実施例11の化合
物)、4−[2−[5−[3−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,
3−ジオキサン−2−イル]ビニル]−3−フルオロベ
ンゾニトリル(例示化合物332、実施例12の化合
物)、4−[2−[5−[3−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,
3−ジオキサン−2−イル]ビニル]−2−フルオロベ
ンゾニトリル(例示化合物338、実施例13の化合
物)、4−[4−[5−[3−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,
3−ジオキサン−2−イル]−1,3−ブタジエニル]
−3−フルオロベンゾニトリル(例示化合物399)、
及び、4−[4−[5−[3−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,
3−ジオキサン−2−イル]−1,3−ブタジエニル]
−2−フルオロベンゾニトリル(例示化合物405、実
施例14の化合物)を挙げることができる。
【0061】本発明の化合物(1)のうち、特に好適な
化合物としては、2−(2,4−ジフルオロフェニル)
―3―メチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1―イル)−4−[2−[2−[4−(トリフルオロ
メチル)フェニル]ビニル]−1,3−ジオキサン−5
−イル]−2−ブタノール(例示化合物67、実施例2
の化合物)、2−(2,4−ジフルオロフェニル)―3
―メチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
―イル)−4−[2−[4−[4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル]−1,3−ブタジエニル]−1,3−ジ
オキサン−5−イル]−2−ブタノール(例示化合物2
07、実施例3の化合物)、2−(2,4−ジフルオロ
フェニル)―3―メチル−4−[2−[4−[4−
(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニ
ル]−1,3−ブタジエニル]−1,3−ジオキサン−
5−イル]−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−
1―イル)−2−ブタノール(例示化合物222、実施
例5の化合物)、4−[2−[5−[3−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチ
ル]−1,3−ジオキサン−2−イル]ビニル]ベンゾ
ニトリル(例示化合物65、実施例7の化合物)、2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−4−
[2−[2−[4−(トリフルオロメチルスルホニル)
フェニル]ビニル]−1,3−ジオキサン−5−イル]
−2−ブタノール(例示化合物91、実施例8の化合
物)、6−[2−[5−[3−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,
3−ジオキサン−2−イル]ビニル]−2−ナフトニト
リル(例示化合物130)、4−[4−[5−[3−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2
−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イル]−
1,3−ブタジエニル]ベンゾニトリル(例示化合物2
05、実施例9の化合物)、2−(2,4−ジフルオロ
フェニル)−3−メチル−4−[2−[4−[4−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル]
−1,3−ブタジエニル]−1,3−ジオキサン−5−
イル]−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)−2−ブタノール(例示化合物241、実施例1
0の化合物)、及び、6−[5−[3−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチ
ル]−1,3−ジオキサン−2−イル]−2−ナフトニ
トリル(例示化合物304、実施例11に対応する化合
物)を挙げることができる。
【0062】
【発明の実施の形態】本発明の式(1)を有する化合物
は以下の[A法]乃至[F法]として示す方法を用いて
容易に製造することができる。
【0063】なお、以下に述べる工程において、Ar2
に相当する部分が、水酸基を有する場合には、必要に応
じて、常法に従って保護することにより製造することが
できる。例えば、グリーン等の総説("Protective Grou
ps in Organic Synthesis, 2nd Edition" Ed. by T.W.G
reen & P.G.M.Wuts, 1991, John Wiley & Sons, Inc.)
に記載された種々の保護基によって保護された水酸基を
有する原料を用いて製造することができる。
【0064】水酸基の保護基としては、例えばトリメチ
ルシリル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリ
ルのようなトリ低級アルキルシリル基(ここで、低級ア
ルキル部分は前述と同意義である);t−ブチルジフェ
ニルシリルのような低級アルキルジアリールシリル基
(ここで、低級アルキル部分は前述と同意義であり、ア
リール部分はフェニル、ナフチルのような炭素数6乃至
10個のアリール基を示す);ベンジル、4−メトキシ
ベンジル、4−ニトロベンジル、4−メチルベンジル、
4−ブロモベンジルのような置換基を有してもよいベン
ジル基(該置換基は、低級アルコキシ、ニトロ、低級ア
ルキル又はハロゲンであり、ここで低級アルコキシ、低
級アルキル及びハロゲンは前述と同意義である);トリ
フェニルメチルのようなトリアリールメチル基(ここで
アリール部分は前述と同意義である);ホルミル、アセ
チルのような低級アルカノイル基(該低級アルカノイル
は炭素数2乃至4個のアルカノイルである);ベンゾイ
ルのようなアリールカルボニル基(ここでアリール部分
は前述と同意義である)等を挙げることができ、好適に
はt−ブチルジフェニルシリル、4−メトキシベンジ
ル、アセチル又はベンゾイル基である。
【0065】[A法]A法は、本発明の式(1)を有す
る化合物を製造する方法であり、下記の反応式によって
示される。
【0066】
【化8】
【0067】上記式中Ar1、Ar2、R1、R2、A、
p、q及びrは前述したものと同意義であり、Xは同一
又は異なって酸素又は硫黄原子を示す。
【0068】本法は、アルコール及び/又はチオール化
合物(2−1)、(2−2)又は(2−3)とアルデヒ
ド化合物(3)を反応させることにより達成される。
【0069】なお、本反応の原料である化合物(2−
1)、(2−2)及び(2−3)は、後述のB、C、D
及びE法により製造することができる。また、アルデヒ
ド化合物(3)は、特開平8−333350号に開示さ
れた方法又はそれに準ずる方法で製造することができ
る。更に、アルデヒド化合物(3)のうちpが1、2又
は3の化合物は、後述のF法によっても製造することが
できる。
【0070】化合物(2−1)、(2−2)又は(2−
3)と化合物(3)の反応は、通常不活性溶媒中、酸性
条件下で、反応で生成する水を除きながら行われる。
【0071】使用される酸としては、例えば塩化水素、
硫酸、硝酸のような無機酸類、三フッ化ホウ素のような
ルイス酸類、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、
p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸のよう
なスルホン酸類を挙げることができ、好適にはスルホン
酸類(特にp−トルエンスルホン酸)である。
【0072】使用される酸の量は、化合物(2−1)、
(2−2)又は(2−3)に対し1乃至3モル当量であ
り、好適には1.2乃至1.7モル当量である。なお、
アルデヒド化合物(3)が塩基性基を含む場合には、そ
の塩基性基と当量の酸が更に必要である。
【0073】アルデヒド(3)は、化合物(2−1)、
(2−2)又は(2−3)に対し1乃至2モル当量用い
ることができ、好適には1.1乃至1.5モル当量であ
る。使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をあ
る程度溶解するものであれば特に限定されない。そのよ
うな溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホル
ム、1,2−ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水
素類、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭
化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランのよ
うなエーテル類等の非プロトン性溶媒を用いることがで
きるが、好適にはハロゲン化炭化水素類(特にジクロロ
メタン)である。
【0074】反応温度は、使用する原料、触媒及び溶媒
の種類によって異なるが、通常0℃から溶媒の沸点温度
の範囲であり、好適には室温から溶媒の沸点温度の範囲
である。
【0075】反応時間は、使用する原料、触媒及び溶媒
の種類並びに反応温度によって異なるが、通常1乃至2
4時間であり、好適には1乃至5時間である。
【0076】反応で生成する水は、使用する溶媒との共
沸によって除くことができるが、モレキュラシーブスの
ような脱水剤を用いることもできる。
【0077】反応終了後、本反応の目的化合物(1)
は、反応液を重曹水等で中和したのち、常法に従って反
応混合物から採取することができる。例えば、反応混合
液又は反応混合液の溶剤を留去して得られる残査に水と
混合しない有機溶剤を加え、水洗し、溶剤を留去するこ
とによって得られる。
【0078】得られた化合物(1)は、必要ならば常
法、例えば再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィー等に
よって更に精製することができる。
【0079】なお、本反応で得た化合物が保護された水
酸基を含む場合、保護基を除去することにより目的化合
物(1)に誘導することができる。
【0080】保護基の除去は、その種類によって異なる
が、一般に有機合成化学の分野で知られている方法("P
rotective Groups in Organic Synthesis, 2nd Editio
n" Ed. by T.W.Green & P.G.M.Wuts, 1991, John Wiley
& Sons, Inc.等参照)又はそれらに準ずる方法によっ
て除去することができる。
【0081】このようにして得られた化合物(1)は、
溶媒中、薬理上許容される酸を加えることによって薬理
上許容される塩に変換することができる。
【0082】使用される溶媒は、例えばベンゼンのよう
な芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルムの
ようなハロゲン化炭化水素類、エーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサンのようなエーテル類、酢酸エチルの
ようなエステル類、メタノール、エタノールのようなア
ルコール類、アセトニトリルのようなニトリル類、ヘキ
サン、シクロヘキサンのような炭化水素類又はこれらの
混合溶媒を挙げることができる。
【0083】使用される酸は、薬理上許容されるもので
あればよく、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸のよ
うな無機酸類、酢酸、フマル酸、マレイン酸、シュウ
酸、マロン酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸のような
カルボン酸類、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、
ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸のようなスル
ホン酸類又はグルタミン酸、アスパラギン酸のようなア
ミノ酸類を挙げることができ、好適には無機酸類類(特
に塩酸又は硝酸)又はカルボン酸類(特にフマル酸、マ
レイン酸又はシュウ酸)である。
【0084】目的の塩は、化合物(1)と加えた酸の溶
液から通常結晶又は粉末として得られる。また、塩を含
む溶液に塩を溶かさない溶媒を加えることにより沈殿物
として得ることもでき、塩を含む溶液から溶媒を留去す
ることによっても得ることができる。
【0085】[B法]B法は、A法で原料として用いる
アルコール化合物(2−1)を製造する方法であり、下
記の反応式によって示される。
【0086】
【化9】
【0087】上記式中Ar1、R1及びR2は前述したも
のと同意義であり、R5は低級アルキル基、炭素数3乃
至6個のアルケニル基又は炭素数7乃至12個のアラル
キル基を示し、R6は低級アルキル基を示す。R5及びR
6の低級アルキル基は前述と同意義である。R5の炭素数
3乃至6個のアルケニル基としては、例えばビニル、プ
ロペニル、ブテニル、ペンテニル又はヘキセニル基を挙
げることができ、好適には1−プロペニル基(アリル
基)である。炭素数7乃至12個のアラルキル基として
は、例えばベンジル、フェネチル、フェニルプロピル、
フェニルブチル、ナフチルメチル又はナフチルエチル基
を挙げることができ、好適にはベンジル基である。
【0088】第B−1工程は、アミド化合物(5)を製
造する工程である。本工程は、ニトリル化合物(4)
に、不活性溶媒中、触媒の存在下に、水を反応させて行
なわれる。
【0089】反応に用いられる溶媒としては、反応を阻
害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に
限定はないが、好適には、水又は水を含む混合溶媒が挙
げられる。水とともに用いられる該溶媒としては、例え
ばエーテル、テトラヒドロピラン、ジオキサン、ジメト
キシエタンのようなエーテル類、石油エーテル、ヘキサ
ン、ベンゼン、トルエンのような炭化水素類、メタノー
ル、エタノール、プロパノールのようなアルコール類、
アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン類及びそ
れらの混合溶媒を挙げることができ、好適にはケトン類
(特にアセトン)である。
【0090】使用される触媒としては、ニトリル類をア
ミド類に変換するのに有機合成化学で通常用いられるも
のであれば特に限定はないが、例えば、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカ
リ塩基類、硫酸、塩酸のような無機酸類、トリフルオロ
酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸のような有機酸類
及び過酸化水素、第3ブチルヒドロペルオキシドのよう
な過酸化物類を挙げることができ、好適にはアルカリ塩
基類(特に炭酸ナトリウム)及び過酸化水素である。こ
れらの触媒は、単独で用いてもよいし、混合物で用いて
もよい。
【0091】反応温度は、使用する原料、触媒及び溶媒
の種類によって異なるが、通常−40℃乃至溶媒の沸点
温度の範囲であり、好適には0乃至40℃である。
【0092】反応時間は、使用する原料、触媒及び溶媒
の種類並びに反応温度によって異なるが、通常1乃至2
4時間であり、好適には5乃至18時間である。
【0093】なお、使用されるニトリル化合物(4)
は、一般に特開平8−53426号に記載されている方
法又はそれに準ずる方法によって製造することができ
る。
【0094】反応終了後、アミド化合物(5)は、常法
によって反応混合物から採取することができる。例え
ば、反応混合液に、水と混合しない有機溶剤を加え、水
洗し、溶剤を留去することによって得られる。
【0095】得られたアミド化合物(5)は、必要なら
ば常法、例えば再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィー
等によって更に精製することができる。
【0096】第B−2工程は、溶媒中、アミド化合物
(5)を酸性条件下に式R5OH(式中、R5は前記と同
意義である)で示されるアルコール類と反応させて、エ
ステル化合物(6)を製造する工程である。
【0097】使用される酸としては特に限定はないが、
例えば、塩化水素、硫酸、硝酸のような無機酸類、三フ
ッ化ホウ素のようなルイス酸類、メタンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、トリフル
オロメタンスルホン酸のようなスルホン酸類、トリフル
オロ酢酸のようなカルボン酸類を挙げることができ、好
適にはスルホン酸類(特にトリフルオロメタンスルホン
酸)である。使用される酸の量は、アミド化合物(5)
に対して通常1乃至100モル当量であり、好適には3
0乃至40モル当量である。
【0098】使用されるアルコール類は、式R5OHで
示され、例えばメタノール、エタノール、プロパノー
ル、2−プロパノール、ブタノール、アリルアルコール
及びベンジルアルコールを挙げることができ、好適には
プロパノールである。該アルコール類のモル比はアミド
化合物(5)に対し1等量乃至100等量であるが、好
適には溶媒として大過剰量用いる。
【0099】反応溶媒としては、反応を阻害せず、原料
化合物をある程度溶解するものであれば特に限定はな
く、例えば、上記アルコール類そのもの、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンのようなハ
ロゲン化炭化水素類、石油エーテル、ヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンのような炭化水素類、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフランのようなエーテル類及び
それらの混合物を挙げることができ、好適には上記アル
コール類そのものである。
【0100】反応温度は、使用する原料、触媒及び溶媒
の種類によって異なるが、通常40乃至150℃の範囲
であり、好適には80乃至120℃である。
【0101】反応時間は、使用する原料、触媒及び溶媒
の種類並びに反応温度によって異なるが、通常1乃至2
4時間であり、好適には8乃至12時間である。
【0102】反応終了後、エステル化合物(6)は、反
応液を炭酸水素ナトリウム水溶液等で中和したのち、常
法によって反応混合物から採取することができる。例え
ば、反応混合液に、水と混合しない有機溶剤を加え、水
洗し、溶剤を留去することによって得られる。
【0103】得られたエステル化合物(6)は、必要な
らば常法、例えば再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィ
ー等によって更に精製することができる。
【0104】第B−3工程は、溶媒中、エステル化合物
(6)を還元剤と反応させてアルコール化合物(7)を
製造する工程である。
【0105】使用される還元剤としては、例えば、ジボ
ラン、ボラン-ジメチルスルフィド錯体、ボラン-テトラ
ヒドロフラン錯体、ジシアミルボラン、テキシルボラ
ン、カテコールボラン等のボラン類、水素化ホウ素ナト
リウム、水素化ホウ素リチウム等のボロヒドリド類、水
素化アルミニウムリチウム、水素化ビス(メトキシエト
キシ)アルミニウムナトリウム、ジイソブチルアルミニ
ウムヒドリド、アルミニウムヒドリドのような金属水素
化物類等の通常用いられる還元剤を挙げることができ、
好適にはボロヒドリド類(特に水素化ホウ素リチウム)
である。
【0106】使用される溶媒としては、反応を阻害せず
出発物質をある程度溶解するものであれば特に制限はな
いが、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメ
トキシエタンのようなエーテル類又はメタノール、エタ
ノール、プロパノールのようなアルコール類を挙げるこ
とができる。好適な溶媒は、還元剤としてボロヒドリド
類を用いる場合にはアルコール類(特にエタノール)で
あり、還元剤としてボラン類又は金属水素化物類を用い
る場合にはエーテル類(特にテトラヒドロフラン)であ
る。
【0107】反応温度は−50℃乃至室温(好適には−
10℃乃至5℃)で行なわれ、反応時間は主に反応温度
や溶媒により異なるが、通常1乃至24時間(好適には
5乃至15時間)である。
【0108】反応終了後、アルコール化合物(7)は、
常法によって反応混合物から採取することができる。例
えば、反応混合液に、水と混合しない有機溶剤を加え、
水洗し、溶剤を留去することによって得られる。
【0109】得られたアルコール化合物(7)は、必要
ならば常法、例えば再結晶、再沈殿又はクロマトグラフ
ィー等によって更に精製することができる。
【0110】第B−4工程は、溶媒中、塩基の存在下、
アルコール化合物(7)に塩化チオニル、臭化チオニ
ル、チオニルジイミダゾゾール等のチオニル化剤を作用
させて環状亜硫酸エステルとした後、溶媒中、酸化剤と
反応させて環状スルホン酸エステル化合物(8)を製造
する工程である。
【0111】この工程は、J.Am.Chem.So
c.,110巻,7538頁(1988年)又はTet
rahedron Lett.,30巻,655頁(1
989年)に記載された一般的方法又はそれらに準ずる
方法に従い実施できる。
【0112】第B−5工程は、溶媒中、環状スルホン酸
エステル化合物(8)とマロン酸エステルのアルカリ金
属化体を反応させて、ジエステル化合物(9)を製造す
る工程である。
【0113】使用されるマロン酸エステルは、式CH
2(COOR6)2(式中、R6は前記の通り)で表わされる
化合物であり、例えばマロン酸ジメチル、マロン酸ジエ
チル、マロン酸ジプロピルを挙げることができ、好適に
はマロン酸ジエチルである。
【0114】マロン酸エステルのアルカリ金属化体は、
マロン酸エステルと水素化ナトリウム、水素化リチウ
ム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物(好
適には水素化ナトリウム)やナトリウムメトキシド、ナ
トリウムエトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド
(好適にはナトリウムエトキシド)を溶媒中1:1で混
合して得られるマロン酸エステルのアルカリ金属化体
は、環状スルホン酸エステル化合物(8)に対して通常
1乃至5モル当量用いることができ、好適には1乃至2
モル当量である。
【0115】使用される溶媒としては、反応を阻害しな
ければ特に限定はないが、例えば、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホロトリ
アミドのようなアミド類、エーテル、テトラヒドロピラ
ン、ジオキサン、ジメトキシエタンのようなエーテル
類、メタノール、エタノールのようなアルコール類又は
石油エーテル、ヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭化
水素類を挙げることができ、好適にはアミド類(特にジ
メチルホルムアミド)である。
【0116】反応温度は室温乃至100℃(好適には4
0乃至60℃)で行なわれ、反応時間は主に反応温度及
び溶媒の種類によって異なるが、通常1乃至15時間
(好適には1乃至3時間)である。
【0117】反応終了後、混合物に塩酸、硫酸等の鉱酸
の水溶液を加えて処理すると、ジエステル化合物(9)
が得られる。
【0118】得られたジエステル化合物(9)は、必要
ならば常法、例えば再結晶、再沈殿又はクロマトグラフ
ィー等によって更に精製することができる。
【0119】第B−6工程は、溶媒中、ジエステル化合
物(9)を還元剤と反応させて目的のアルコール化合物
(2−1)を製造する工程であり、第B−3工程と同様
にして達成することができる。
【0120】[C法]C法は、前記アルコール化合物
(2−1)を別途製造する方法であり、下記の反応式に
よって示される。
【0121】
【化10】
【0122】上記式中Ar1、R1、R2及びR6は前述し
たものと同意義であり、R7は低級アルキル基又は炭素
数7乃至12個のアラルキル基を示し、R8は低級アル
キル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、炭
素数6乃至10個のアリール基又は低級アルキル基で置
換された炭素数6乃至10個のアリール基を示す。ここ
で、低級アルキル基、ハロゲン原子及び炭素数7乃至1
2個のアラルキル基は前述と同意義である。炭素数6乃
至10個のアリール基としては、例えばフェニル又はナ
フチル基を挙げることができ、好適にはフェニル基であ
る。
【0123】第C−1工程は、溶媒中、オキサゾリジノ
ン化合物(10)を還元剤と反応させてアルコール化合
物(11)を製造する工程である。
【0124】使用される溶媒としては、反応を阻害せず
出発物質をある程度溶解するものであれば特に制限はな
いが、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメ
トキシエタンのようなエーテル類又はメタノール、エタ
ノール、プロパノールのようなアルコール類を挙げるこ
とができ、好適にはエーテル類(特にテトラヒドロフラ
ン)である。
【0125】使用される還元剤としては、例えば、水素
化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウムのようなボ
ロヒドリド類、水素化アルミニウムリチウム、水素化ビ
ス(メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウムのよう
な金属水素化物類等の還元剤を挙げることができ、好適
には水素化ビス(メトキシエトキシ)アルミニウムナト
リウムである。
【0126】反応温度は−78℃乃至室温(好適には−
50℃乃至−30℃)で行なわれ、反応時間は主に反応
温度や溶媒により異なるが、通常1乃至24時間(好適
には2乃至4時間)である。
【0127】なお、オキサゾリジノン化合物(10)
は、J.Org.Chem.,60巻,3000頁(1
995年)に記載された方法又はそれに準ずる方法によ
り得ることができる。
【0128】反応終了後、アルコール化合物(11)
は、常法によって反応混合物から採取することができ
る。例えば、反応混合液に、還元剤を分解する物質、例
えば塩酸、酢酸、水等を注いで反応を停止した後、水と
混合しない有機溶剤を加え、水洗し、溶剤を留去するこ
とによって得られる。
【0129】得られたアルコール化合物(11)は、常
法、例えば再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィー等に
よって更に精製することができる。
【0130】第C−2工程は、溶媒中、塩基の存在下、
アルコール化合物(11)をスルホニル化剤と反応させ
て、スルホン酸エステル化合物(12)を得る工程であ
る。スルホニル化剤は、式R8SO2−L又は(R8
22O(式中、R8は前記と同意義であり、Lは前記
ハロゲン原子又はそれに代わる脱離基を示す)で示され
る化合物であり、例えば、メタンスルホニルクロリド、
p−トルエンスルホニルクロリド、メシチレンスルホニ
ルクロリド、クロロメタンスルホニルクロリド、メタン
スルホン酸無水物又はトリフルオロメタンスルホン酸無
水物を挙げることができ、好適にはトリフルオロメタン
スルホン酸無水物である。
【0131】塩基としては、有機合成化学で通常用いら
れる塩基であれば特に限定はなく、例えば、トリエチル
アミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ルチ
ジン等の有機塩基を挙げることができ、好適にはジイソ
プロピルエチルアミンである。
【0132】反応溶媒としては、反応を阻害せず出発物
質をある程度溶解するものであれば特に制限はなく、例
えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエ
タンのようなエーテル類、石油エーテル、ヘキサン、ベ
ンゼン、トルエンのような炭化水素類、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンのようなハ
ロゲン化炭化水素類等の非プロトン性溶媒を挙げること
ができる。これらのうち好適な溶媒は炭化水素類(特に
トルエン)である。
【0133】反応温度は−78℃乃至室温(好適には−
40℃乃至室温)で行なわれ、反応時間は主に反応温度
や溶媒により異なるが、通常0.5乃至4時間(好適に
は0.5乃至1時間)である。
【0134】反応終了後、スルホン酸エステル化合物
(12)は、通常精製することなく、反応混合物のまま
次の第C−3工程の反応に用いる。
【0135】必要があれば、常法によって反応混合物か
ら採取することもできる。例えば、反応混合液に、水と
混合しない有機溶剤を加え、水洗し、溶剤を留去するこ
とによって得られる。必要ならば常法、例えば再結晶、
再沈殿又はクロマトグラフィー等によって更に精製する
ことができる。
【0136】第C−3工程は、溶媒中、マロン酸エステ
ルのアルカリ金属化体とスルホン酸エステル化合物(1
2)を反応させてジエステル化合物(13)を製造する
工程である。
【0137】使用されるマロン酸エステルのアルカリ金
属化体は、第B−5工程と同様にして得ることができ
る。
【0138】マロン酸エステルのアルカリ金属化体は、
スルホン酸エステル化合物(12)に対して通常1乃至
5モル当量用いることができ、好適には2乃至4モル当
量である。
【0139】使用される溶媒としては、反応を阻害しな
ければ特に限定はないが、例えば、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホロトリ
アミドのようなアミド類、エーテル、テトラヒドロピラ
ン、ジオキサン、ジメトキシエタンのようなエーテル
類、メタノール、エタノールのようなアルコール類又は
石油エーテル、ヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭化
水素類を挙げることができ、好適にはアミド類(特にジ
メチルホルムアミド)である。
【0140】反応温度は室温乃至100℃(好適には室
温乃至50℃)で行なわれ、反応時間は主に反応温度及
び溶媒の種類によって異なるが、通常1乃至15時間
(好適には1.5乃至3時間)である。
【0141】反応終了後、混合物に塩酸、硫酸等の鉱酸
の水溶液を加えて処理すると、ジエステル化合物(1
3)が得られる。
【0142】得られたジエステル化合物(13)は、必
要ならば常法、例えば再結晶、再沈殿又はクロマトグラ
フィー等によって更に精製することができる。
【0143】第C−4工程は、溶媒中、ジエステル化合
物(13)を還元剤を反応させてアルコール化合物(1
4)を製造する工程である。本工程は、第B−3工程と
同様にして達成することができる。
【0144】第C−5工程は、溶媒中、トリアゾールの
アルカリ金属塩と化合物(14)を反応させ、前記アル
コール化合物(2−1)を製造する工程である。
【0145】トリアゾールのアルカリ金属塩は、水素化
ナトリウム、水素化リチウム、水素化カリウムのような
アルカリ金属水素化物(好適には水素化ナトリウム)と
トリアゾールを溶媒中1:1で反応させて調製される。
【0146】トリアゾールのアルカリ金属塩は、化合物
(14)に対して通常1乃至5モル当量使用できるが、
好適には3乃至4モル当量である。
【0147】使用される溶媒としては、反応を阻害しな
ければ特に限定はなく、例えば、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホロトリ
アミドのようなアミド類を挙げることができ、好適には
ジメチルホルムアミドである。反応温度は室温乃至12
0℃(好適には80乃至100℃)で行なわれ、反応時
間は主に反応温度、溶媒の種類によって異なるが、通常
1乃至15時間(好適には3乃至6時間)である。
【0148】反応終了後、アルコール化合物(2−1)
は、常法によって反応混合物から採取することができ
る。例えば、反応混合液に、水と混合しない有機溶剤を
加え、水洗し、溶剤を留去することによって得られる。
【0149】得られたアルコール化合物(2−1)は、
必要ならば常法、例えば再結晶、再沈殿又はクロマトグ
ラフィー等によって更に精製することができる。
【0150】[D法]D法は、A法の原料であるモノチ
オール化合物(2−2)を製造する方法であり、下記の
反応式によって示される。
【0151】
【化11】
【0152】Ar1、R1、R2及びR8は、前述と同様で
あり、R9及びR10は低級アルキル基又は炭素数6乃至
10個のアリール基を示す。低級アルキル基及び炭素数
6乃至10個のアリール基は、前記と同意義である。
【0153】第D−1工程は、アルコール化合物(2−
1)の水酸基のうち1個のみを式R9COで示されるア
シル基で保護し、モノエステル化合物(15)を製造す
る工程である。
【0154】本工程に用いられる方法は、有機合成化学
の分野で用いられる一般的なアシル化保護反応であれば
特に限定はない。通常、前記のグリーン等の総説に記載
された方法又はそれに準ずる方法を用いることができ
る。
【0155】すなわち、本工程は、アルコール化合物
(2−1)を、不活性溶媒中、塩基の存在下にアシル化
剤と反応させることによって達成することができる。
【0156】使用されるアシル化剤は、式R9CO−L
又は(R9CO)2O(式中R9及びLは前記と同意義で
ある)で表わされ、例えば無水酢酸のようなアルカノイ
ル酸無水物、アセチルクロリドのようなアルカノイルハ
ライド、ベンゾイルクロリドのようなアリールカルボニ
ルハライド等を挙げることができ、好適には無水酢酸で
ある。
【0157】上記アシル化剤は、アルコール化合物(2
−1)に対して、通常0.5乃至1.5モル当量使用す
ることができるが、好適には1.0乃至1.1モル当量
である。
【0158】使用される塩基としては、例えばピリジ
ン、4−(ジメチルアミノ)ピリジン、トリエチルアミ
ン等の有機アミン類を挙げることができ、好適にはピリ
ジンである。
【0159】使用される溶媒としては、例えばベンゼン
のような芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホ
ルムのようなハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンのようなエーテル類、ピリジン、トリエ
チルアミンのような有機アミン類等を挙げることができ
るが、好適には使用される塩基と同じ有機アミン類を溶
媒として用いる。
【0160】反応は、通常−20度乃至室温の範囲(好
適には0℃乃至室温)で行われ、反応時間は反応条件に
よって異なるが、通常30分乃至24時間(好適には1
乃至2時間)である。
【0161】反応終了後、モノエステル化合物(15)
は、常法によって反応混合物から採取することができ
る。例えば、反応混合液に、水と混合しない有機溶剤を
加え、水洗し、溶剤を留去することによって得られる。
【0162】また、本工程は、酵素反応(有機合成化学
協会誌、53巻、668頁、1995年に記載された方
法)を用いることによっても達成することができる。
【0163】すなわち、本工程は、アルコール化合物
(2−1)を、溶媒中、アシル基供与体の存在下に、ア
シル基転移酵素と反応させることによって達成すること
ができる。
【0164】使用される酵素としては、例えばリパー
ゼ、エステラーゼのような加水分解酵素を挙げることが
でき、好適にはリパーゼである。
【0165】使用される溶媒としては、例えばジクロロ
メタン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類、
テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類、
アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン類、アセ
トニトリルのようなニトリル類などの非プロトン性の溶
媒を挙げることができ、好適にはアセトンまたはアセト
ニトリルである。
【0166】使用されるアシル基供与体は、式R9CO
−E(式中、R9は前記と同意義であり、Eはアルケニ
ルオキシ又はアルコキシ基を示す)で示され、好適には
酢酸ビニル、酢酸イソプロペニル、酢酸エチルのような
酢酸エステル類を挙げることができ、最も好適には酢酸
イソプロペニルである。
【0167】アシル基供与体は、基質に対して、一般に
大過剰量を用い、反応溶媒として用いてもよい。
【0168】反応は、酵素の至適温度以下で行われ、通
常−20度乃至室温(好適には0℃乃至室温)で行われ
る。
【0169】反応時間は基質の種類、酵素の量、酵素の
種類によって異なり、反応がモノアシル化まで進行した
ときに酵素を濾別することによって反応を終了する。
【0170】濾液から溶剤を留去することによって、モ
ノエステル化合物(15)が得られる。
【0171】本工程において、目的のモノエステル化合
物(15)のほかにジエステル化合物が副生することが
あるが、クロマトグラフィー、再結晶、再沈殿等の通常
の分離精製操作によって除去することができる。
【0172】第D−2工程は、溶媒中、塩基の存在下、
モノエステル化合物(15)をスルホニル化剤と反応さ
せてスルホン酸エステル化合物(16)を得る工程であ
る。スルホニル化剤は、式R8SO2−L又は(R8
22O(式中、R8及びLは前記と同意義である)で
示される化合物であり、例えば、メタンスルホニルクロ
リド、p−トルエンスルホニルクロリド、メシチレンス
ルホニルクロリド、クロロメタンスルホニルクロリド、
メタンスルホン酸無水物、トリフルオロメタンスルホン
酸無水物を挙げることができ、好適にはメタンスルホニ
ルクロリドである。
【0173】塩基としては、有機合成化学で通常用いら
れる塩基であれば特に限定はなく、例えば、トリエチル
アミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ルチ
ジン等の有機塩基を挙げることができ、好適にはトリエ
チルアミンである。
【0174】反応溶媒としては、反応を阻害せず出発物
質をある程度溶解するものであれば特に制限はなく、例
えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエ
タンのようなエーテル類、石油エーテル、ヘキサン、ベ
ンゼン、トルエンのような炭化水素類、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンのようなハ
ロゲン化炭化水素類等の非プロトン性溶媒を挙げること
ができる。これらのうち好適な溶媒はハロゲン化炭化水
素類(特にジクロロメタン)である。
【0175】反応温度は−40℃乃至室温(好適には0
℃乃至室温)で行なわれ、反応時間は主に反応温度や溶
媒により異なるが、通常0.1乃至4時間(好適には
0.2乃至1時間)である。
【0176】反応終了後、本工程のスルホン酸エステル
化合物(16)は、常法によって反応混合物から採取す
ることができる。例えば、反応混合液に、水と混合しな
い有機溶剤を加え、水洗し、溶剤を留去することによっ
て得られる。
【0177】得られたスルホン酸エステル化合物化合物
(16)は、必要ならば常法、例えば再結晶、再沈殿又
はクロマトグラフィー等によって更に精製することがで
きる。
【0178】第D−3工程は、不活性溶媒中、スルホン
酸エステル化合物(16)にチオ酸のアルカリ金属塩を
反応させてチオールエステル化合物(17)を製造する
工程である。
【0179】使用されるチオ酸は、式R10COSH(式
中、R10は前記の通りである)で表わされ、例えばチオ
酢酸、チオ安息香酸を挙げることができ、好適にはチオ
酢酸である。
【0180】チオ酸のアルカリ金属塩は、チオ酸と水素
化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのよう
なアルカリ金属水素化物(好適には水素化ナトリウム)
を溶媒中1:1で混合して得られる。
【0181】使用される溶媒としては、例えばジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミドのようなアミド
類、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル
類、酢酸エチルのようなエステル類、アセトン、メチル
エチルケトンのようなケトン類、アセトニトリルのよう
なニトリル類などの非プロトン性溶媒を挙げることがで
き、好適にはアミド類(特にジメチルホルムアミド)で
ある。
【0182】反応は、通常室温乃至100度(好適には
30乃至50℃)で行われ、反応時間は主に反応温度に
よって異なるが通常30分乃至4時間(好適には1乃至
2時間)である。
【0183】反応終了後、チオールエステル化合物(1
7)は、常法によって反応混合物から採取することがで
きる。例えば、反応混合液に、水と混合しない有機溶剤
を加え、水洗し、溶剤を留去することによって得られ
る。
【0184】得られたチオールエステル化合物(17)
は、必要ならば常法、例えば再結晶、再沈殿又はクロマ
トグラフィー等によって更に精製することができる。
【0185】第D−4工程は、チオールエステル化合物
(17)をエステル交換又は加水分解反応に付してモノ
チオール化合物(2−2)を製造する工程である。
【0186】本工程は、チオールエステル化合物(1
7)に溶媒中、塩基を作用させることにより達成され
る。
【0187】使用される塩基としては、例えばナトリウ
ムメトキシド、ナトリウムエトキシドのようなアルカリ
金属アルコラート、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
のようなアルカリ金属水酸化物を挙げることができ、好
適にはナトリウムメトキシドである。
【0188】使用される溶媒としては、例えばメタノー
ル、エタノールのようなアルコール類若しくは水又はそ
れらの混合溶媒を挙げることができ、好適にはアルコー
ル類(特にメタノール)である。
【0189】反応は、通常−30度乃至室温(好適には
−5℃乃至10℃)で行われ、反応時間は通常0.1乃
至2時間(好適には0.3乃至0.7時間)である。
【0190】反応終了後、モノチオール化合物(2−
2)は、常法によって反応混合物から採取することがで
きる。例えば、反応混合液に塩酸、硫酸等の鉱酸の水溶
液を加えて中和した後、水と混合しない有機溶剤を加
え、水洗し、溶剤を留去することによって得られる。
【0191】得られたチオールエステル化合物(2−
2)は、それ以上精製することなく前記のA法で述べた
アセタール化反応に用いる。
【0192】また、常法、例えば再結晶、再沈殿又はク
ロマトグラフィー等によって更に精製することもでき
る。
【0193】[E法]E法は、A法の原料化合物である
ジチオール化合物(2−3)を製造する方法であり、下
記の反応式によって示される。
【0194】
【化12】
【0195】上記式中、Ar1、R1、R2、R8及びR10
は、前述と同意義である。
【0196】第E−1工程は、アルコール化合物(2−
1)をスルホニル化剤と反応させて、ビススルホン酸エ
ステル化合物(18)を製造する方法である。本工程は
スルホニル化剤をアルコール化合物(2−1)に対して
2モル当量用いる点を除き、第D−2工程と同様の方法
によって達成することができる。
【0197】第E−2工程は、ビススルホン酸エステル
化合物(18)をチオ酸のアルカリ金属塩と反応させ
て、ビスチオールエステル化合物(19)を製造する工
程である。本工程は、第D−3工程と同様の方法によっ
て達成することができる。
【0198】第E−3工程は、ビスチオールエステル化
合物(19)をエステル交換又は加水分解反応に付し
て、ジチオール化合物(2−3)を製造する工程であ
る。本工程は、第D−4工程と同様の方法によって達成
することができる。
【0199】[F法]F法は、A法の原料化合物である
アルデヒド化合物(3)のうちpが1、2または3の化
合物を製造する方法であり、下記の反応式によって示さ
れる。
【0200】
【化13】
【0201】上記式中、Ar2、p、q及びrは、前述
と同意義である。
【0202】本法は、アルデヒド化合物(3)より炭素
数が2個少ない(すなわち、pが1少ない)アルデヒド
化合物(3−1)に市販の(トリフェニルホスホラニリ
デン)アセトアルデヒドを反応させるか(第F−1工
程)、アルデヒド化合物(3)より炭素数が4個少ない
(すなわち、pが2少ない)アルデヒド化合物(3−
2)に文献(Tetrahedron Lett.,2
3巻,167頁(1982年))に記載の(トリフェニ
ルホスホラニリデン)クロトンアルデヒドを反応させる
か(第F−2工程)、またはアルデヒド化合物(3−
2)に(トリフェニルホスホラニリデン)アセトアルデ
ヒドを2モル当量反応させる(第F−3工程)ことによ
って達成される。
【0203】反応溶媒としては、原料であるアルデヒド
化合物とホスホラン試薬をある程度溶解し反応を阻害し
ないものであれば特に限定はなく、例えば、ベンゼン、
トルエンのような芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、
クロロホルム、1,2−ジクロロエタンのようなハロゲ
ン化炭化水素類、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、2−プロパノールのようなアルコール類、アセトニ
トリルのようなニトリル類、酢酸エチルのようなエステ
ル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミドのようなアミド類、ジメチルスルホキシ
ドのようなスルホキシド類、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン
のようなエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンの
ようなケトン類、水及びそれらの混合物が挙げられ、好
適には芳香族炭化水素類(特にトルエン)である。
【0204】反応温度は、0℃乃至溶媒の沸点の範囲
(好適には室温乃至60℃)で行われ、反応時間は通常
1乃至24時間(好適には1乃至5時間)である。
【0205】反応に用いられるホスホラン試薬の量は、
F−1又はF−2工程の場合には、通常アルデヒド化合
物(3−1)または(3−2)に対し0.5乃至1.5
モル当量(好適には0.7乃至1.2モル当量)であ
る。F−3工程の場合には、通常アルデヒド化合物(3
−1)または(3−2)に対し1.5乃至5モル当量
(好適には1.5乃至2.5モル当量)である。
【0206】なお、本反応の原料化合物であるアルデヒ
ド化合物(3−1)及び(3−2)は、特開平8−33
3350に開示された方法またはそれに準ずる方法で製
造することができ、また、それらアルデヒド化合物より
さらに炭素鎖の短いアルデヒド化合物を原料化合物とす
る、本F法と同様な炭素鎖伸長反応によっても製造する
ことができる。
【0207】反応終了後、反応混合液を濃縮し、不溶物
を濾過して除き、母液をクロマトグラフィー、再結晶、
再沈殿等の通常の方法により精製することにより、アル
デヒド化合物(3)が得られる。
【0208】本発明の式(1)で表わされる化合物及び
その薬理上許容される塩は、種々の真菌に対して優れた
抗真菌活性を示し、毒性も少ないので医薬、特に抗真菌
剤の有効成分として有用である。式(1)で表わされる
化合物及びその薬理上許容される塩を抗真菌剤として使
用する場合には、それ自体あるいは適宜の薬理学的に許
容される、賦形剤、希釈剤等と混合し、錠剤、カプセル
剤、顆粒剤、散剤若しくはシロップ剤等による経口的又
は注射剤等による非経口的に投与することができる。
【0209】これらの製剤は、賦形剤(例えば、乳糖、
白糖、ブドウ糖、マンニット、ソルビットのような糖誘
導体;トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、α−デ
ンプン、デキストリン、カルボキシメチルデンプンのよ
うなデンプン誘導体;結晶セルロース、低置換度ヒドロ
キシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロースカルシウム、内部架橋カルボキシメチル
セルロースナトリウムのようなセルロース誘導体;アラ
ビアゴム;デキストラン;プルラン;軽質無水珪酸、合
成珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム
のような珪酸塩類;リン酸カルシウムのようなリン酸塩
類;炭酸カルシウムのような炭酸塩類;硫酸カルシウム
のような硫酸塩類等)、結合剤(例えば、前記の賦形
剤;ゼラチン;ポリビニルピロリドン;マクロゴール
等)、崩壊剤(例えば、前記の賦形剤;クロスカルメロ
ースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウ
ム、架橋ポリビニルピロリドンのような化学修飾され
た、デンプン、セルロース誘導体等)、滑沢剤(例え
ば、タルク;ステアリン酸;ステアリン酸カルシウム、
ステアリン酸マグネシウムのようなステアリン酸金属
塩;コロイドシリカ;ビーガム;ビーズワックス、ゲイ
ロウのようなワックス類;硼酸;グリココール;フマル
酸;アジピン酸のようなカルボン酸類:安息香酸ナトリ
ウムのようなカルボン酸ナトリウム塩;硫酸ナトリウム
のような硫酸類塩;ロイシン;ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ラウリル硫酸マグネシウムのようなラウリル硫酸
塩;無水珪酸、珪酸水和物のような珪酸類;前記の賦形
剤におけるデンプン誘導体等)、安定剤(例えば、メチ
ルパラペン、プロピルパラペンのようなパラオキシ安息
香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアルコー
ル、フェニルエチルアルコールのようなアルコール類;
塩化ベンザルコニウム;フェノール;クレゾールのよう
なフェノール類;チメロサール;無水酢酸;ソルビン酸
等)、矯味矯臭剤(例えば、通常使用される、甘味料、
酸味料、香料等)、懸濁化剤(例えば、ポリソルベート
80、カルボキシメチルセルロースナトリウム等)、希
釈剤、製剤用溶剤(例えば、水、エタノール、グリセリ
ン等)等の添加物を用いて周知の方法で製造される。
【0210】その使用量は症状、年齢等により異なる
が、経口投与の場合には、1回当たり下限1mg(好適に
は、5mg)、上限2000mg(好適には、1000mg)
を、静脈内投与の場合には、1回当たり下限0.1mg
(好適には0.5mg)、上限600mg(好適には、50
0mg)を成人に対して、1日当たり1乃至6回症状に応
じて投与することが望ましい。
【0211】
【実施例】以下に実施例、製剤例、及び試験例をあげて
本発明をさらに詳しく説明するが本発明の範囲はこれに
限定されるものではない。
【0212】(実施例1)(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−4−[2−[4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル]−1,3−ジオキサン−5−イル]−2
−ブタノール(例示化合物14)
【0213】
【化14】
【0214】(1) (2R,3R)−3−(2,4−
ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−
4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブ
チラミド
【0215】
【化15】
【0216】特開平8−53426号に記載されている
方法に準じて得られる(2S,3R)−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチロ
ニトリル279mg(1.0mmol)と炭酸ナトリウム42
4mg(4.0mmol)とを30%含水アセトン10ml
中、0℃で攪拌した。ここに、31%過酸化水素水
0.6mlを滴下し、室温で18時間攪拌後、水30mlを
加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を亜硫酸水素ナ
トリウム水溶液、飽和食塩水で洗い、乾燥後、溶媒を留
去して得られた油状残留物をシリカゲルを用いるカラム
クロマトグラフィーに付した。さらにジクロロメタン−
メタノール(10:1)混合溶媒で溶出して標記目的化
合物242mg(収率82%)を無色油状物として得
た。酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、無色プリズム
状結晶を得た。
【0217】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)
δppm :1.06(3H, d, J=7.2Hz), 3.13(1H, q, J=7.2H
z), 4.50(1H, d, J=14.1Hz), 4.86(1H, d, J=14.1Hz),
5.56(1H, bs), 5.93(1H, s), 6.33(1H, bs), 6.70-6.83
(2H, m), 7.42-7.53(1H, m), 7.73(1H, s), 7.94(1H,
s)。
【0218】融点:159℃ IRスペクトルνmax CHCl3 cm-1:3521, 3403, 1675,
1619, 1273, 1140。
【0219】マススペクトル m/z (EI) :297(M+1), 2
14, 197, 141(100%)。
【0220】比旋光度[α]D 25 -55.6°(c=1.32, CHCl
3)。
【0221】(2) プロピル (2R,3R)−3−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2
−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ブチラート
【0222】
【化16】
【0223】(1)で得た(2R,3R)−3−(2,
4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチ
ル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ブチラミド85mg(0.3mmol)をプロパノール4
ml中、0℃で攪拌した。ここに、トリフルオロメタンス
ルホン酸 1.0mlを滴下し、9時間還流後、炭酸水素
ナトリウム水溶液30mlを加え、酢酸エチルにて抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗い、乾燥後、溶媒を留去し
て得られた油状残留物をシリカゲルを用いるカラムクロ
マトグラフィーに付した。さらに酢酸エチル−ヘキサン
(3:1)混合溶媒で溶出して標記目的化合物72mg
(収率74%)を無色油状物として得た。
【0224】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm
:0.95-1.05(6H, m), 1.72(2H, m), 3.29 (1H, q, J=
7.2Hz), 4.08-4.20(2H, m), 4.57(1H, d, J=14.1Hz),
4.83(1H, d, J=14.1Hz), 5.23(1H, s), 6.71-6.84(2H,
m), 7.41-7.51(1H, m), 7.70(1H, s), 7.99(1H, s)。
【0225】IRスペクトルνmax CHCl3 cm-1:3440,
2977, 1705, 1619, 1600, 1503, 1274, 1135。
【0226】マススペクトル m/z (EI) :340(M+1), 2
80, 257, 224, 197, 141(100%)。
【0227】(3) (2S,3R)−3−(2,4−
ジフルオロフェニル)−2−メチル−4−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−1,3−ブタンジ
オール
【0228】
【化17】
【0229】(2)で得た プロピル (2R,3R)
−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキ
シ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)ブチラート71mg(0.21mmol)をエ
タノール5ml中、0℃で攪拌した。ここに、水素化ホウ
素リチウム35mgをエタノール3mlに懸濁させたものを
滴下し、室温で15時間攪拌後、水15mlを加えた。食
塩で飽和させた後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を
飽和食塩水で洗い、乾燥後、溶媒を留去して得られた油
状残留物をシリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィ
ーに付した。さらにジクロロメタン−メタノール(1
0:1)混合溶媒で溶出して標記目的化合物58mg(収
率97%)を無色油状物として得た。酢酸エチル−ヘキ
サンより再結晶し、無色プリズム状結晶を得た。
【0230】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm
:0.84(3H, d, J=7.2Hz), 2.35(1H, m), 2.80(1H, b
s), 3.85(1H, m), 3.98(1H, d, J=11.1Hz), 4.77(1H,
d, J=14.1Hz), 4.96(1H, d, J=14.1Hz), 5.30(1H, bs),
6.67-6.82(2H, m), 7.35-7.47(1H, m), 7.76(1H, s),
7.91(1H, s)。
【0231】融点:126℃ IRスペクトルνmax KBr cm-1:3254, 1619, 1500, 11
36。
【0232】マススペクトル m/z (EI) :284(M+1), 2
01, 182, 155, 141(100%)。
【0233】比旋光度[α]D 25 -67.5°(c=1.24, CHCl
3)。
【0234】(4) (4R,5S)−4−(2,4−
ジフルオロフェニル)−5−メチル−4−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3,2
−ジオキサチアン−2,2−ジオキシド
【0235】
【化18】
【0236】(3)で得た(2S,3R)−3−(2,
4−ジフルオロフェニル)−2−メチル−4−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1,3−ブタ
ンジオール670mg(2.36mmol)をジクロロメタン
22ml中、0℃で攪拌した。ここに、トリエチルアミン
0.9mlを加え、塩化チオニル0.21mlをジクロロ
メタン3mlに懸濁させたものをゆっくりと滴下し、0℃
で30分間攪拌後、水30mlを加え、酢酸エチルにて抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗い、乾燥後、溶媒を留
去して得られた油状残留物をシリカゲルを用いるカラム
クロマトグラフィーに付した。さらにジクロロメタン−
メタノール(20:1)混合溶媒で溶出し、環状亜硫酸
エステルの粗製品を無色油状物として得た。これをアセ
トニトリル20ml中、0℃で撹袢した。ここに、塩化ル
テニウム(III)水和物63mgの水25ml溶液と過ヨ
ウ素酸ナトリウム763mg(3.57mmol)を加え、室
温で1.5時間攪拌後、炭酸水素ナトリウム30mlを
加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗い、乾燥後、溶媒を留去して得られた油状残留物をシ
リカゲルを用いるカラムクロマトグラフィーに付した。
さらに酢酸エチル−ヘキサン(1:1)混合溶媒で溶出
して標記目的化合物442mg(収率54%)を白色固体
として得た。ジクロロメタン−ヘキサンより再結晶し、
無色プリズム状結晶を得た。
【0237】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm
:1.10(3H, d, J=7.1Hz), 2.85(1H, q, J=7.1Hz), 4.6
1(1H, d, J=13.1Hz), 4.91(1H, d, J=15.0Hz), 5.27(1
H, d,J=13.1Hz), 5.64(1H, d, J=15.0Hz), 6.71-7.09(3
H, m), 7.59(1H, s), 8.31(1H, s)。
【0238】融点:193-194℃ IRスペクトルνmax KBr cm-1:1622, 1506, 1395, 12
00, 1135。
【0239】マススペクトル m/z (EI) :346(M+1, 10
0%), 266, 248, 236。
【0240】(5) ジエチル 2−[(2S,3R)
−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキ
シ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)ブチル]マロナート
【0241】
【化19】
【0242】水素化ナトリウム56mg(55%油性,
1.28mmol,ヘキサンで洗浄)をジメチルホルムアミ
ド12mlに懸濁させ0℃で攪拌した。ここに、マロン酸
ジエチル204mg(1.28mmol)のジメチルホルムア
ミド10ml溶液を滴下し、0℃で20分間撹袢した。さ
らに、(4)で得た(4R,5S)−4−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−5−メチル−4−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3,2
−ジオキサチアン−2,2−ジオキシド367mg(1.
06mmol)のジメチルホルムアミド10ml溶液を加え
た。2時間、50℃で撹袢し、再び0℃としてエタノー
ル6ml、4N−HCl6mlを順に加えた。室温で2時間
攪拌した。0℃で炭酸水素ナトリウム水溶液100mlに
反応液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗い、乾燥後、溶媒を留去して得られた油状残
留物をシリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィーに
付した。さらに酢酸エチル−ヘキサン(3:1)混合溶
媒で溶出して標記目的化合物322mg(収率71%)を
無色油状物として得た。
【0243】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm
:0.75(3H, d, J=6.8Hz), 1.23-1.35(6H, m), 1.88(1
H, ddd, J=14.1, 10.2, 4.1Hz), 2.11(1H, m), 2.44(1
H, ddd, J=14.1, 11.2, 2.7Hz), 3.50(1H, dd, J=11.2,
4.1Hz), 4.16-4.33(4H, m), 4.70(1H, d, J=14.3Hz),
4.80(1H, s), 4.91(1H, d, J=14.3Hz), 6.62-6.77(2H,
m), 7.32-7.44(1H, m), 7.77(1H, s), 7.82(1H, s)。
【0244】IRスペクトルνmax CHCl3 cm-1:3443,
1727, 1618, 1499, 1277, 1141。
【0245】マススペクトル m/z (EI) :426(M+1), 3
80, 343, 297, 251, 224(100%), 141。
【0246】(6) (4S,5R)−5−(2,4−
ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−4
−メチル−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)−1,5−ヘキサンジオール
【0247】
【化20】
【0248】(3)と同様にして、(5)で得た ジエ
チル 2−[(2S,3R)−3−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]マ
ロナートを水素化ホウ素リチウムで還元して標記化合物
を無色油状物として収率98%で得た。
【0249】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm
:0.82(3H, d, J=6.7Hz), 1.14(1H, t, J=10.4Hz), 1.
76-1.94(2H, m), 2.11-2.26(1H, m), 3.65-3.93(4H,
m), 4.57(1H, d, J=14.3Hz), 4.84 (1H, s), 4.95(1H,
d, J=14.3Hz), 6.65-6.81(2H,m), 7.37-7.50(1H, m),
7.78(1H, s), 7.87(1H, s)。
【0250】IRスペクトルνmax CHCl3 cm-1:3447,
2940, 1617, 1602。
【0251】マススペクトル m/z (EI) :342(M+1, 10
0%), 224, 154, 127。
【0252】尚、(6)の化合物は、以下の(7)〜
(10)に示す方法によっても合成することができた。
【0253】(7) (S)−2−[(R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−オキシラニル]
−1−プロパノール
【0254】
【化21】
【0255】Red−Al 17.7ml(アルドリッチ
社製、65%トルエン溶液、59.2mmol)をテトラヒ
ドロフラン150mlに溶かし、−78℃で攪拌した。こ
こに、J.Org.Chem.,60巻,3000頁
(1995年)に記載されている方法に準じて得られる
(S)−4−ベンジル−3−[(R)−2−[(R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−オキシラニ
ル]プロピオニル]−1,3−オキサゾリジン−2−オ
ン7.65g(19.7mmol)のテトラヒドロフラン7
0ml溶液を滴下した。−78℃で1時間攪拌後、さらに
−50℃で1.5時間攪拌した。−50℃で酢酸エチル
−メタノールの混合溶媒を加え、これを−30℃に冷却
した2N−HCl−エーテル混合溶液250mlに加え、
エーテルにて抽出した。有機層を乾燥後、溶媒を留去し
て得られた油状残留物をシリカゲルを用いるカラムクロ
マトグラフィーに付した。さらに酢酸エチル−ヘキサン
(1:1)混合溶媒で溶出して標記目的化合物3.17
g(収率75%)を無色油状物として得た。
【0256】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm
:0.96(3H, d, J=7.1Hz), 2.00-2.17(1H, m), 2.81(1
H, d, J=4.7Hz), 3.11(1H, d, J=4.7Hz), 3.52-3.64(2
H, m),6.77-7.00(2H, m), 7.39-7.50(1H, m)。
【0257】(8) ジエチル 2−[(S)−2−
[(R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)オキシ
ラニル]プロピル]マロナート
【0258】
【化22】
【0259】(7)で得た (S)−2−[(R)−2
−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−オキシラニ
ル]−1−プロパノール200mg(0.93mmol)をト
ルエン4mlに溶かし、ジイソプロピルエチルアミン24
1mg(1.87mmol)を加え、−20℃で攪拌した。こ
こに、トリフルオロメタンスルホン酸無水物316mg
(1.12mmol)のトルエン1ml溶液を滴下した。−2
0℃で1時間攪拌し、トリフラートの溶液を得た。水素
化ナトリウム162mg(55%油性,3.72mmol,ヘ
キサンで洗浄)のジメチルホルムアミド5ml懸濁液にマ
ロン酸ジエチル596mg(3.72mmol)を加えて得た
溶液に、このトリフラートの溶液を−20℃でゆっくり
と加え、室温で1.5時間攪拌した。飽和食塩水30ml
を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を乾燥後、溶
媒を留去して得られた油状残留物をシリカゲルを用いる
カラムクロマトグラフィーに付した。さらに酢酸エチル
−ヘキサン(1:10)混合溶媒で溶出して標記目的化
合物267mg(収率80%)を無色油状物として得た。
【0260】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm
:0.97(3H, d, J=6.2Hz), 1.17-1.32(6H, m), 1.7-1.8
5(2H, m), 1.98-2.14(1H, m), 2.77(1H, d, J=4.9Hz),
2.99(1H, d, J=4.9Hz), 3.60(1H, t, J=7.5Hz), 4.09-
4.27(4H, m), 6.73-6.91(2H,m), 7.32-7.44(1H, m)。
【0261】IRスペクトルνmax CHCl3 cm-1:1727,
1618, 1508, 1273。
【0262】(9) 2−[(S)−2−[(R)−2
−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−オキシラニ
ル]プロピル]−1,3−プロパンジオール
【0263】
【化23】
【0264】(3)と同様にして、(8)で得たジエチ
ル 2−[(S)−2−[(R)−2−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)オキシラニル]プロピル]マロナート
を水素化ホウ素リチウムで還元して標記化合物を無色油
状物として収率76%で得た。
【0265】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm
:0.98(3H, d, J=5.0Hz), 1.45-1.6(1H, m), 1.70-1.8
6(1H, m), 1.88-2.0(1H, m), 2.1-2.25(1H, m), 2.80(1
H, d, J=4.9Hz), 3.00(1H, d, J=4.9Hz), 3.6-3.9(4H,
m), 6.74-6.93(2H, m), 7.3-7.44(1H, m)。
【0266】マススペクトル m/z (EI) :272(M+), 22
3, 197, 165, 141, 127(100%)。
【0267】(10) (4S,5R)−5−(2,4
−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−
4−メチル−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−
1−イル)−1,5−ヘキサンジオール
【0268】
【化24】
【0269】水素化ナトリウム490mg(55%油性,
11.2mmol,ヘキサンで洗浄)をジメチルホルムアミ
ド8mlに懸濁させ、0℃で攪拌した。ここに、1H−
1,2,4−トリアゾール854mg(12.4mmol)を
加え、室温で10分間攪拌した。(9)で得た 2−
[(S)−2−[(R)−2−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)オキシラニル]プロピル]−1,3−プロパン
ジオール765mg(2.81mmol)のジメチルホルムア
ミド6ml溶液を加え、90℃で5時間攪拌した。飽和食
塩水30mlを加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を
乾燥後、溶媒を留去して得られた油状残留物をシリカゲ
ルを用いるカラムクロマトグラフィーに付した。さらに
酢酸エチル−メタノール(10:1)混合溶媒で溶出し
て標記目的化合物570mg(収率59%)を無色油状物
として得た。各種スペクトルデータの値は(6)で得た
標記化合物のものと一致した。
【0270】(11) (2R,3S)−2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−3−メチル−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−4−[2−
[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−ジ
オキサン−5−イル]−2−ブタノール(標記目的化合
物) (6)又は(10)で得た(4S,5R)−5−(2,
4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)
−4−メチル−6−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−1,5−ヘキサンジオール400mg
(1.17mmol)と、4−(トリフルオロメチル)ベン
ズアルデヒド245mg(1.41mmol)とをジクロロメ
タン12mlに溶かし、p−トルエンスルホン酸・1水和
物268mg(1.41mmol)とモレキュラシーブス4A
5gを加え、3.5時間攪拌した。反応液に炭酸水素
ナトリウム水溶液を加えて10分間攪拌したのち、モレ
キュラシーブスを濾過して除き、酢酸エチルで抽出、乾
燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた油状物をシリカ
ゲルを用いるカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ
チル−ヘキサン(1:1.5)混合溶媒で溶出してシス
異性体170mg(収率29%)を無色油状物として得
た。さらに酢酸エチル−ヘキサン(2:1)混合溶媒で
溶出して標記目的化合物であるトランス異性体242mg
(収率42%)を無色油状物として得た。
【0271】トランス異性体: NMR スペクトル(27
0MHz, CDCl3)δppm :0.85(3H, d,J=6.7Hz), 1.14(1H,
ddd, J=13.8, 10.5, 3.9Hz), 1.48(1H, ddd, J=13.8,
5.9,3.8Hz), 2.01-2.15(1H, m), 2.16-2.32(1H, m), 3.
58(1H, t, J=11.1Hz), 3.60(1H, t, J=11.1Hz), 4.21(1
H, ddd, J=11.1, 4.6, 2.0Hz), 4.33(1H, ddd, J=11.1,
4.6, 2.0Hz), 4.50(1H, d, J=13.7Hz), 4.89(1H, s),
4.96(1H, d, J=13.7Hz), 5.48(1H, s), 6.67-6.80(2H,
m), 7.35-7.46(1H, m), 7.61(2H, d, J=9.5Hz), 7.64(2
H, d, J=9.5Hz), 7.78(1H, s), 7.87(1H, s)。 シス異性体: NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m :0.77(3H, d, J=6.8Hz), 1.5-1.7(2H, m), 2.16-2.2
7(1H, m), 2.50-2.72(1H, m), 4.02-4.30(4H,m), 4.65
(1H, d, J=13.7Hz), 4.77(1H, s), 4.92(1H, d, J=13.7
Hz), 5.58(1H,s), 6.67-6.80(2H, m), 7.32-7.47(1H,
m), 7.61(2H, d, J=8.8Hz), 7.64(2H,d, J=8.8Hz), 7.7
6(1H, s), 7.82(1H, s)。 (12) (11)で無色油状物として得られたトラン
ス異性体280mg(0.56mmol)をエーテル3mlに溶
かし、シュウ酸48mg(0.54mmol)を加え、5分間
攪拌。白色析出物が現れたところで、ヘキサン10mlを
加え、さらに15分間攪拌した。析出物を濾取し、トラ
ンス異性体のシュウ酸塩230mg(収率70%)を白色
結晶として得た。
【0272】融点:147-148℃ IRスペクトルνmax KBr cm-1:3316, 1618, 1501, 13
27, 1128。
【0273】マススペクトル m/z (EI) :498(M(free
base)+1, 100%), 324, 224。
【0274】比旋光度[α]D 25 -46°(c=0.55, MeO
H)。
【0275】シス異性体についても同様な操作を行い、
シス異性体のシュウ酸塩を収率66%で得た。
【0276】融点:127-129℃ IRスペクトルνmax KBr cm-1:3389, 1618, 1500, 13
26, 1125。
【0277】マススペクトル m/z (EI) :498(M(free
base)+1, 100%), 224。
【0278】比旋光度[α]D 25 -58°(c=0.63, MeO
H)。
【0279】(実施例2)(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−4−[2−[(E)−2−[4−(トリ
フルオロメチル)フェニル]ビニル]−1,3−ジオキ
サン−5−イル]−2−ブタノール(例示化合物67)
【0280】
【化25】
【0281】(1) 実施例1−(11)と同様にし
て、(4S,5R)−5−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−(ヒドロキシメチル)−4−メチル−6−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1,
5−ヘキサンジオールと、特開平8−333350号に
記載されている方法に準じて得られた(E)−4−(ト
リフルオロメチル)シンナムアルデヒドとを反応させ、
処理することにより、標記化合物であるトランス異性体
を無色油状物として収率52%、シス異性体を無色針状
晶として収率12%で得た。
【0282】トランス異性体: NMR スペクトル(27
0MHz, CDCl3)δppm :0.84(3H, d,J=6.8Hz), 1.10(1H,
ddd, J=12.4, 10.2, 3.0Hz), 1.45(1H, ddd, J=12.4,
8.5,2.6Hz), 1.98-2.26 (2H, m), 3.49(1H, t, J=11.1H
z), 3.51(1H, t, J=11.1Hz), 4.14(1H, ddd, J=10.8,
4.6, 2.0Hz), 4.26(1H, ddd, J=10.8, 4.6, 2.0Hz),4.4
9(1H, d, J=13.5Hz), 4.87(1H, s), 4.95(1H, d, J=13.
5Hz), 5.10(1H, d, J=4.3Hz), 6.26(1H, dd, J=16.1,
4.3Hz), 6.67-6.89(3H, m), 7.32-7.46(1H, m), 7.49(2
H, d, J=8.2Hz), 7.57(2H, d, J=8.2Hz), 7.78(1H, s),
7.86(1H, s)。 シス異性体: 融点:145℃。
【0283】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm
:0.74(3H, d, J=6.7Hz), 1.43-1.62(2H, m), 2.13-2.
24(1H, m), 2.48-2.62(1H, m), 3.96-4.20(4H, m), 4.7
0(1H, d, J=13.6Hz), 4.74(1H, s), 4.93(1H, d, J=13.
6Hz), 5.19(1H, d, J=4.8Hz), 6.28(1H, dd, J=16.0,
4.8Hz), 6.65-6.84(3H, m), 7.32-7.46(1H, m), 7.50(2
H, d, J=8.2Hz), 7.57(2H, d, J=8.2Hz), 7.76(1H, s),
7.82(1H, s)。 IRスペクトルνmax KBr cm-1:3197, 1616, 1501, 13
31。
【0284】マススペクトル m/z (EI) :524(M+1, 10
0%), 324, 224, 127。
【0285】比旋光度[α]D 25 -104°(c=0.72, CHCl
3)。
【0286】(2) 実施例1−(12)と同様にし
て、トランス異性体のシュウ酸塩を白色結晶として収率
68%で得た。
【0287】融点:122℃ IRスペクトルνmax KBr cm-1:3411, 1618, 1501, 13
27, 1138。
【0288】マススペクトル m/z (EI) :524(M(free
base)+1, 100%), 324, 224, 119。 比旋光度[α]D 25 -38°(c=0.74, MeOH)。
【0289】(実施例3)(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−4−[2−[(1E,3E)−4−[4
−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−ブタジ
エニル]−1,3−ジオキサン−5−イル]−2−ブタ
ノール(例示化合物207)
【0290】
【化26】
【0291】(1) 実施例1−(11)と同様にし
て、(4S,5R)−5−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−(ヒドロキシメチル)−4−メチル−6−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1,
5−ヘキサンジオールと、特開平8−333350号に
記載されている方法に準じて得られた(2E,4E)−
5−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−2,4
−ペンタジエナールとを反応させ、処理することによ
り、標記化合物であるトランス異性体を無色油状物とし
て収率72%、シス異性体を無色油状物として収率13
%で得た。
【0292】トランス異性体: NMR スペクトル(27
0MHz, CDCl3)δppm :0.82(3H, d,J=6.9Hz), 1.09(1H,
ddd, J=14.1, 11.6, 3.2Hz), 1.43(1H, ddd, J=14.1,
9.7,2.7Hz), 1.98-2.21(2H, m), 3.46(1H, t, J=11.1H
z), 3.47(1H, t, J=11.1Hz),4.11(1H, m), 4.26(1H, dd
d, J=13.1, 3.9, 2.0Hz), 4.48(1H, d, J=13.7Hz),4.87
(1H, s), 4.94(1H, d, J=13.7Hz), 5.02(1H, d, J=4.3H
z), 5.84(1H, dd, J=15.3, 4.3Hz), 6.52-6.89(5H, m),
7.36-7.45(1H, m), 7.49(2H, d, J=8.4Hz),7.56(2H,
d, J=8.4Hz), 7.78(1H, s), 7.86(1H, s)。
【0293】シス異性体: NMR スペクトル(270MH
z, CDCl3)δppm :0.77(3H, d, J=6.8Hz), 1.5-1.65(2
H, m), 2.15-2.31(1H, m), 2.49-2.64(1H, m), 3.97-4.
21(4H,m), 4.73(1H, d, J=13.8Hz), 4.75(1H, s), 4.96
(1H, d, J=13.8Hz), 5.16(1H,d, J=4.7Hz), 5.91(1H, d
d, J=15.2, 4.6Hz), 6.56-6.95(5H, m), 7.37-7.45(1H,
m), 7.52(2H, d, J=8.4Hz), 7.59(2H, d, J=8.4Hz),
7.81(1H, s), 7.87(1H,s)。
【0294】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3693, 29
76, 1616, 1499, 1325, 1139。
【0295】マススペクトル m/z (EI) :550(M+1, 10
0%), 324, 224。
【0296】(2) 実施例1−(12)と同様にし
て、トランス異性体のシュウ酸塩を白色結晶として収率
86%で得た。
【0297】融点:136℃ IRスペクトルνmax KBr cm-1:3420, 1616, 1500, 13
25, 1139。 比旋光度[α]D 25 -42.5°(c=1.02, CHCl3)。
【0298】(実施例4)(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−4−[2−[(1E,3E,5E)−6
−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3,
5−ヘキサジエニル]−1,3−ジオキサン−5−イ
ル]−2−ブタノール(例示化合物269)
【0299】
【化27】
【0300】(1) 実施例1−(11)と同様にし
て、(4S,5R)−5−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−(ヒドロキシメチル)−4−メチル−6−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1,
5−ヘキサンジオールと、特開平8−333350号に
記載されている方法に準じて得られた(2E,4E,6
E)−7−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−
2,4,6−ヘプタジエナ−ルとを反応させ、処理する
ことにより、標記化合物であるトランス異性体を無色油
状物として収率61%、シス異性体を無色油状物として
収率12%で得た。
【0301】トランス異性体: NMR スペクトル(27
0MHz, CDCl3)δppm :0.82(3H, d,J=6.9Hz), 1.09(1H,
ddd, J=14.1, 10.6, 3.1Hz), 1.42(1H, ddd, J=14.1,
9.8,2.7Hz), 1.98-2.21 (2H, m), 3.44(1H, t, J=11.1H
z), 3.46(1H, t, J=11.1Hz), 4.10(1H, m), 4.22(1H,
m), 4.47(1H, d, J=13.7Hz), 4.85(1H, s), 4.94(1H,d,
J=13.7Hz), 5.00(1H, d, J=4.5Hz), 5.75(1H, dd, J=1
5.1, 4.5Hz), 6.39-6.97(7H, m), 7.36-7.5(1H, m), 7.
48(2H, d, J=8.3Hz), 7.55(2H, d, J=8.3Hz),7.77(1H,
s), 7.86(1H, s)。
【0302】シス異性体: NMR スペクトル(270MH
z, CDCl3)δppm :0.73(3H, d, J=6.7Hz), 1.46-1.65(2
H, m), 2.15-2.24(1H, m), 2.4-2.7(1H, m), 3.90-4.17
(4H,m), 4.69(1H, d, J=13.9Hz), 4.71(1H, s), 4.81(1
H, d, J=13.9Hz), 5.10(1H,d, J=4.7Hz), 5.71(1H, dd,
J=14.6, 4.7Hz), 6.4-6.9 (7H, m), 7.3-7.5(1H, m),
7.48(2H, d, J=8.3Hz), 7.55(2H, d, J=8.3Hz), 7.77(1
H, s), 7.82(1H, s)。
【0303】(2) 実施例1−(12)と同様にし
て、トランス異性体のシュウ酸塩を白色結晶として収率
86%で得た。
【0304】融点:87℃ IRスペクトルνmax KBr cm-1:3339, 1616, 1501, 13
25, 1130。
【0305】マススペクトル m/z (EI) :576(M+1, 10
0%), 352, 324, 224。
【0306】比旋光度[α]D 25 -42°(c=0.99, MeO
H)。
【0307】(実施例5)(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−4−[2−[(1E,3E)−4−[4
−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェ
ニル]−1,3−ブタジエニル]−1,3−ジオキサン
−5−イル]−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−2−ブタノール(例示化合物222)
【0308】
【化28】
【0309】(1) 実施例1−(11)と同様にし
て、(4S,5R)−5−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−(ヒドロキシメチル)−4−メチル−6−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1,
5−ヘキサンジオールと、特開平8−333350号に
記載されている方法に準じて得られた(2E,4E)−
5−[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキ
シ)フェニル]−2,4−ペンタジエナ−ルとを反応さ
せ、処理することにより、標記化合物であるトランス異
性体を無色油状物として収率44%、シス異性体を無色
油状物として収率11%で得た。
【0310】トランス異性体: NMR スペクトル(27
0MHz, CDCl3)δppm :0.82(3H, d,J=6.2Hz), 1.09(1H,
ddd, J=13.1, 11.0, 3.9Hz), 1.43(1H, ddd, J=13.1,
10.6, 2.8Hz), 1.95-2.27 (2H, m), 3.45(1H, t, J=11.
0Hz), 3.47(1H, t, J=11.0Hz), 4.10(1H, ddd, J=11.1,
3.4, 2.1Hz), 4.22(1H, ddd, J=11.1, 4.4, 2.1Hz),4.
34(2H, t, J=11.8Hz), 4.47(1H, d, J=14.1Hz), 4.85(1
H, s), 4.93(1H, d,J=14.1Hz), 5.00(1H, d, J=4.7Hz),
5.75(1H, dd, J=15.6, 4.7Hz), 6.06(1H, tt, J=53.1,
4.9Hz), 6.48-6.78(5H, m), 6.88(2H, d, J=8.8Hz),
7.35(2H, d, J=8.8Hz), 7.3-7.44(1H, m), 7.77(1H,
s), 7.86(1H, s)。
【0311】シス異性体: NMR スペクトル(270MH
z, CDCl3)δppm :0.73(3H, d, J=6.8Hz), 1.5-1.65(2
H, m), 2.1-2.3(1H, m), 2.47-2.62(1H, m), 3.91-4.17
(4H, m), 4.34(2H, t, J=11.9Hz), 4.70(1H, d, J=14.0
Hz), 4.72(1H, s), 4.92(1H, d, J=14.0Hz), 5.11(1H,
d, J=4.7Hz), 5.78(1H, dd, J=16.0, 4.7Hz), 6.06(1H,
tt, J=52.5, 5.8Hz), 6.49-6.82(5H, m), 6.88(2H, d,
J=8.8Hz), 7.36(2H, d,J=8.8Hz), 7.3-7.5(1H, m), 7.7
6(1H, s), 7.83(1H, s)。
【0312】(2) 実施例1−(12)と同様にし
て、トランス異性体のシュウ酸塩を白色結晶として収率
67%で得た。
【0313】融点:122℃ IRスペクトルνmax KBr cm-1:3307, 1618, 1502, 11
37。
【0314】マススペクトル m/z (EI) :612(M(free
base)+1, 100%), 324。
【0315】(実施例6)(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−4−[2−[(1E,3E)−4−[4
−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェ
ニル]−1,3−ブタジエニル]−1,3−ジチアン−
5−イル]−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−
1−イル)−2−ブタノール(例示化合物232)
【0316】
【化29】
【0317】(1) (4S,5R)−5−(2,4−
ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−2−(メタン
スルホニルオキシメチル)−4−メチル−6−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ヘキシル メタ
ンスルホナート
【0318】
【化30】
【0319】実施例1−(6)又は1−(10)で得ら
れた(4S,5R)−5−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−(ヒドロキシメチル)−4−メチル−6−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1,
5−ヘキサンジオール262mg(0.77mmol)をジク
ロロメタン3mlに溶かし、氷冷下トリエチルアミン17
4mg(1.72mmol)とメタンスルホニルクロリド19
2mg(1.68mmol)を加えた。混合物を氷冷下17分
間撹拌した後、酢酸エチルと水を加えた。有機層を分け
取り、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留
去し、標記目的化合物の粗製品376mg(収率98%)
を非晶質の固体として得た。
【0320】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m : 0.80(3H, d, J=7Hz), 1.42(1H,ddd, J=14, 10, 3H
z), 1.86(1H, ddd, J=14, 10, 3Hz), 2.2-2.4(2H, m),
3.06(3H, s), 3.09(3H, s), 4.2-4.3(2H, m), 4.3-4.4
(2H, m), 4.53 (1H, d, J=14Hz), 4.92(1H, brs), 4.98
(2H, d, J=14Hz), 6.65-6.80(2H, m), 7.38(1H, td, J=
9, 7Hz), 8.16(1H, s), 8.70(1H, s)。
【0321】IRスペクトルνmax CHCl3 cm-1 : 1616,
1500, 1354, 1274, 1175, 1140, 965。
【0322】マススペクトル (FAB) m/z : 498(M+1)。
【0323】(2) S−[(4S,5R)−2−(ア
セチルチオメチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)-5−ヒドロキシ−4−メチル−6−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ヘキシル]チオアセ
タート
【0324】
【化31】
【0325】(1)で得た(4S,5R)−5−(2,
4−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−2−(メ
タンスルホニルオキシメチル)−4−メチル−6−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ヘキシル
メタンスルホナート695mg(1.40mmol)をN,N−ジ
メチルホルムアミド17mlに溶かし、チオ酢酸カリウム
399mg(3.49mmol)を加え、混合物を40℃にて
1.5時間撹拌した。冷却後、混合物に酢酸エチルと水
を加え、有機層を分け取り食塩水で洗浄した。抽出液を
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。
得られた油状残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(3:2)で溶出し
て、標記目的化合物522mg(収率82%)を褐色油状
物として得た。
【0326】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m : 0.77(3H, d, J=7Hz), 1.43(1H,ddd, J=14, 10, 3H
z), 1.69(1H, ddd, J=14, 11, 3Hz), 1.90-2.05(1H,
m), 2.15-2.25(1H, m), 2.35(3H, m), 2.38(3H, m), 2.
89(1H, dd, J=14, 7Hz), 2.93(2H, d, J=7Hz), 3.17(1
H, d, J=14, 4Hz), 4.52(1H, d, J=14Hz), 4.73(1H, br
s), 4.92(1H, d, J=14Hz), 6.65-6.80(2H, m), 7.38(1
H, td, J=9, 6Hz), 7.77(1H, s), 7.86(1H, s)。
【0327】IRスペクトルνmax CHCl3 cm-1 : 1693,
1615, 1499, 1420, 1355, 1274, 1138, 1107, 965, 85
2。
【0328】マススペクトル m/z (FAB) : 458(M+1)。
【0329】(3)(2R,3S)−2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3−メチル−4−[2−[(1
E,3E)−4−[4−(2,2,3,3−テトラフル
オロプロポキシ)フェニル]−1,3−ブタジエニル]
−1,3−ジチアン−5−イル]−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール
(標記目的化合物) (2)で得たS−[(4S,5R)−2−(アセチルチ
オメチル)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)-5
−ヒドロキシ−4−メチル−6−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)ヘキシル] チオアセタート
311mg(0.68mmol)をメタノール2.5mlに溶か
し、氷冷下撹拌した中に、ナトリウムメトキシド(4.
9Nメタノール溶液)0.32ml(1.57mmol)を加
え、混合物を氷冷下35分間撹拌した。反応混合物に2
N塩酸を加え、混合物を酢酸エチルと水に分配した。有
機層を炭酸水素ナトリウム水溶液と食塩水で順に洗い、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、
(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−6−メルカプト−5−(メルカプトメチル)−3−メ
チル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)−2−ヘキサノールの粗製品248mgを粘性の褐色
油状物として得た。
【0330】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m (selected signals): 0.78 (3H,d, J=6Hz), 1.22(1H,
t, J=8Hz), 1.30(1H, t, J=8Hz), 1.3-1.5(1H, m), 1.
75-1.95(2H, m), 2.0-2.2(1H,m), 2.5-2.8(3H, m), 2.9
1(1H, ddd, J=14, 8, 3Hz),4.58(1H, d, J=14Hz), 4.81
(1H, s), 4.95(1H, dd, J=14, 2Hz), 6.6-6.8(2H,m),
7.40(1H, td, J=9, 7Hz), 7.77(1H, s), 7.86(1H, s)。
【0331】上で得た粗製の(2R,3S)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−6−メルカプト−5
−(メルカプトメチル)−3−メチル−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ヘキサノ
ール248mgをジクロロメタン(5ml)に溶かし、特開
平8−333350号に記載されている方法に準じて得
られた(2E,4E)−5−[4−(2,2,3,3−
テトラフルオロプロポキシ)フェニル]−2,4−ペン
タジエナール188mg(0.65mmol)と、p−トルエ
ンスルホン酸・1水和物124mg(0.65mmol)と、
モレキュラーシーブス4A 1.2gを加え,混合物を
室温にて1.3時間撹拌した。反応液に炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加え、混合物をセライトで濾過した。沈殿
を粉砕し、ジクロロメタンで洗い濾過した。濾液を合わ
せて濃縮し、残留物を酢酸エチルで薄め食塩水で洗浄し
た。減圧下溶媒を除き、残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:
3)混合溶媒で溶出し、標記目的化合物であるシス異性
体60mg(収率14%)を非晶質の固体として得た。さ
らに酢酸エチル−ヘキサン(4:1)混合溶媒で溶出
し、トランス異性体118mg(収率27%)を非晶質の
固体として得た。
【0332】トランス異性体: NMR スペクトル(27
0MHz, CDCl3)δppm :0.80(3H, d,J=7Hz), 1.38(1H, d
dd, J=14, 10, 3Hz), 1.73(1H, ddd, J=14, 10, 3Hz),
1.8-2.0(1H, m), 2.1-2.2(1H, m), 2.60(1H, dd, J=14,
10Hz), 2.71(1H, J=14, 10Hz), 2.79(1H, dd, J=14, 2
Hz), 2.91(1H, brd, J=14Hz), 4.35(2H, t, J=12Hz),
4.53(1H, d, J=14Hz), 4.73(1H, d, J=8Hz), 4.84(1H,
s), 4.94(1H, d, J=14Hz), 5.81(1H, dd, J=14, 8Hz),
6.06(1H, tt, J=53, 5Hz), 6.50-6.80(5H, m),6.88(2H,
d, J=9Hz), 7.30-7.50(1H, m), 7.35(2H, d, J=9Hz),
7.78(1H, s),7.86(1H, s)。
【0333】IRスペクトルνmax CHCl3 cm-1 : 3421,
1616, 1603, 1509, 1500, 1274, 1256, 1138, 1121, 1
108。
【0334】マススペクトル m/z (FAB) : 644(M+1)。
【0335】シス異性体: NMR スペクトル(270MH
z, CDCl3)δppm :0.76(3H, d, J=7Hz), 1.40(1H, ddd,
J=13, 10, 3Hz), 1.9-2.2(2H, m), 2.59 (1H, dd, J=1
3, 10, 3Hz), 2.74(2H, dt, J=14, 6Hz), 3.03(1H, dd,
J=14, 2Hz), 3.11(1H, dd,J=14, 3Hz), 4.35(1H, tt,
J=12, 2Hz), 5.29(1H, d, J=7Hz), 4.72(1H, d, J=14H
z), 4.74(1H, s), 4.93(1H, dd, J=14, 1Hz), 5.89(1H,
dd, J=15, 7Hz), 6.06(1H, tt, J=53, 5Hz), 6.50-6.8
0(5H, m), 6.8882H, d, J=9Hz), 7.30-7.50(1H, m), 7.
36(2H, d, J=9Hz), 7.77(1H, s), 7.85(1H, s)。
【0336】IRスペクトルνmax CHCl3 cm-1 : 3427,
1616, 1603, 1509, 1500, 1275, 1256, 1137, 1109。
【0337】マススペクトル m/z (FAB) : 644(M+1)。
【0338】(実施例7)4−[(E)−2−[5−[(2S,3R)−3−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2
−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イル]ビ
ニル]ベンゾニトリル(例示化合物65)
【0339】
【化32】
【0340】実施例1−(11)と同様にして、(4
S,5R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2
−(ヒドロキシメチル)−4−メチル−6−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1,5−へキ
サンジオール200mg(0.59mmol)と(E)−4−
[(E)−3−オキソ−1−プロペニル]ベンゾニトリ
ル(Mol.Cryst.Liq.Cryst、123
巻、257頁、(1985年))111mg(0.71mm
ol)を反応させ処理することにより、標記化合物である
トランス異性体204mg(収率72%)とシス異性体4
6mg(収率16%)を、それぞれ非晶質の固体として得
た。
【0341】トランス異性体: NMR スペクトル(27
0MHz, CDCl3)δppm : 0.83(3H, d, J=5.7Hz), 1.11(1
H, ddd, J=13.6, 10.3, 3.5Hz), 1.44(1H, ddd, J=13.
6, 9.9, 3.3Hz), 2.05-2.23(2H, m), 3.49(1H, t, J=1
1.1Hz), 3.51(1H, t, J=11.1Hz), 4.08-4.16(1H, m),
4.25(1H, ddd, J=11.1, 4.5, 2.2Hz), 4.47(1H, d, J=1
4.0Hz), 4.88(1H, s), 4.95(1H, d, J=14.0Hz), 5.10(1
H, d, J=3.8Hz), 6.29(1H, dd, J=16.3, 3.8Hz), 6.66-
6.76(2H, m), 6.80(1H, d, J=16.3Hz), 7.35-7.44(1H,
m), 7.48(2H, d, J=8.2Hz), 7.60(2H, d, J=8.2Hz), 7.
78(1H, s), 7.87(1H, s)。
【0342】IRスペクトルνmax CHCl3 cm-1 : 3434,
2977, 2229, 1616, 1499, 1142。
【0343】マススペクトル m/z (EI) : 481(M+), 41
9, 324, 273, 224。
【0344】比旋光度[α]D 25 -68°(c=0.61, CHC
l3)。
【0345】シス異性体: NMR スペクトル(270MH
z, CDCl3)δppm : 0.75(3H, d, J=6.8Hz), 1.51-1.59
(2H, m), 2.10-2.20(1H, m), 2.54(1H, brt, J=11.6H
z), 3.97-4.17(4H, m), 4.69(1H, d, J=14.4Hz), 4.75
(1H, s), 4.92(1H, d, J=14.4Hz), 5.20(1H, d, J=4.5H
z), 6.32(1H, dd, J=16.2, 4.5Hz), 6.67-6.73(2H, m),
6.79(1H, d, J=16.2Hz), 7.36-7.45(1H, m), 7.49(2H,
d, J=8.3Hz), 7.60(2H, d, J=8.3Hz), 7.77(1H, s),
7.83(1H, s)。
【0346】(実施例8)(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−4−[トランス−2−[(E)−2−
[4−(トリフルオロメチルスルホニル)フェニル]ビ
ニル]−1,3−ジオキサン−5−イル]−2−ブタノ
ール(例示化合物91)
【0347】
【化33】
【0348】実施例1−(11)と同様にして、(4
S,5R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2
−(ヒドロキシメチル)−4−メチル−6−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1,5−へキ
サンジオール200mg(0.59mmol)と参考例1で述
べる(E)−4−(トリフルオロメチルスルホニル)シ
ンナムアルデヒド232mg(0.88mmol)を反応させ
処理することにより、標記化合物208mg(収率60
%)を非晶質の固体として得た。
【0349】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m : 0.84(3H, d, J=7Hz), 1.10(1H,ddd, J=14, 11, 3H
z), 1.45(1H, ddd, J=14, 10, 4Hz), 2.0-2.3(2H, m),
3.50(1H, t, J=11Hz), 3.51(1H, t, J=11Hz), 4.15(1H,
ddd, J=11, 5, 2Hz), 4.27(1H, ddd, J=11, 5, 2Hz),
4.48(1H, d, J=14Hz), 4.89(1H, s), 4.96(1H, d, J=14
Hz), 5.13(1H, d, J=4Hz), 6.39(1H, dd, J=16, 4Hz),
6.65-6.80(2H, m), 6.89(1H, d, J=16Hz), 7.40(1H, t
d, J=9, 7Hz), 7.65(2H, d, J=8Hz), 7.78(1H,s), 7.87
(1H, s), 7.99(2H, d)。
【0350】IRスペクトルνmax KBr cm-1 : 1616, 1
594, 1500, 1367, 1218, 1141。
【0351】マススペクトル (FAB) m/z : 588(M+1)。
【0352】(実施例9)4−[(1E,3E)−4−[トランス−5−[(2
S,3R)−3−(2, 4−ジフルオロフェニル)−3
−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサ
ン−2−イル]−1,3−ブタジエニル]ベンゾニトリ
ル(例示化合物205)
【0353】
【化34】
【0354】実施例1−(11)と同様にして、(4
S,5R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2
−(ヒドロキシメチル)−4−メチル−6−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1,5−へキ
サンジオール138mg(0.39mmol)と参考例2で述
べる4−[(1E,3E)−5−オキソ−1,3−ペン
タジエニル]ベンゾニトリル108mg(0.59mmol)
を反応させ処理することにより、融点53〜54℃を有
する標記化合物161mg(収率80%)を無色の結晶性
粉末として得た。
【0355】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m : 0.82(3H, d, J=7Hz), 1.08(1H,ddd, J=14, 11, 3H
z), 1.43(1H, ddd, J=14, 10, 4Hz), 2.0-2.3(2H, m),
3.45(1H, t, J=11Hz), 3.47(1H, t, J=11Hz), 4.11(1H,
ddd, J=11, 5, 2Hz), 4.23(1H, ddd, J=11, 5, 2Hz),
4.47(1H, d, J=14Hz), 4.87(1H, s), 4.95(1H, d, J=14
Hz), 5.02(1H, d, J=4Hz), 5.87(1H, dd, J=15, 4Hz),
6.57(1H, dd, J=15, 10Hz), 6.60(1H, d, J=15Hz), 6.6
5-6.80(2H, m), 6.86(1H, dd, J=15, 10Hz), 7.40(1H,
td, J=9, 7Hz), 7.46(2H, d, J=8Hz), 7.58(1H, d, J=8
Hz), 7.77(1H,s), 7.86(1H, s)。
【0356】IRスペクトルνmax CHCl3 cm-1 : 2227,
1604, 1498, 1387, 1141。
【0357】マススペクトル (FAB) m/z : 507(M+1)。
【0358】比旋光度[α]D 25 -63.9°(c=1.00, CHC
l3)。
【0359】(実施例10)(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−4−[トランス−2−[(1E,3E)
−4−[4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)フェニル]−1,3−ブタジエニル]−1,3−
ジオキサン−5−イル]−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブタノール(例示化合物
241)
【0360】
【化35】
【0361】実施例1−(11)と同様にして、(4
S,5R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2
−(ヒドロキシメチル)−4−メチル−6−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1,5−へキ
サンジオール100mg(0.30mmol)と参考例3で述
べる(1E,3E)−5−[4−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)フェニル]−1,3−ペンタ
ジエナール98mg(0.44mmol)を(−)−10−カ
ンファースルホン酸223mg(0.96mmol)の存在下
反応させ処理することにより、標記化合物90mg(収率
56%)を融点94−96.5℃(再結晶溶媒:2−プ
ロパノール−へキサン)を有する結晶性の無色粉末とし
て得た。
【0362】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m : 0.83(1H, dd, J=7, 1Hz), 1.10(1H, ddd, J=11, 9,
3Hz), 1.43(1H, ddd, J=14, 10, 2Hz), 1.9-2.372H,
m), 3.46(1H, t, J=11Hz), 3.48(1H, t, J=11Hz), 4.1
(1H, m), 4.24(1H, ddd, J=11,5, 2Hz), 4.48(1H, d, J
=14Hz), 4.87(1H, s), 4.95(1H, d, J=11Hz), 5.03(1H,
d, J=4.4Hz), 5.84(1H, ddd, J=15, 4Hz), 6.5-6.9(5
H, m), 7.39(1H, td, J=9, 7Hz), 7.53(2H, d, J=9Hz),
7.64(2H, d, J=9Hz), 7.78(1H, s), 7.87(1H, s), 8.1
1(1H, s), 8.55(1H, s)。
【0363】IRスペクトルνmax CHCl3 cm-1 : 1603,
1520, 1500, 1279, 1142, 985。
【0364】マススペクトル (FAB) m/z : 549(M+1)。
【0365】比旋光度[α]D 25 -73.7°(c=1.07, CHC
l3)。
【0366】(実施例11)6−[5−[(2S,3R)−3−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−
1,3−ジオキサン−2−イル]−2−ナフトニトリル
(例示化合物304)
【0367】
【化36】
【0368】実施例1−(11)と同様にして、(4
S,5R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2
−(ヒドロキシメチル)−4−メチル−6−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1,5−へキ
サンジオール148mg(0.43mmol)と参考例4で述
べる6−ホルミル−2−ナフタレンカルボニトリル95
mgを反応させ処理することにより、標記化合物であるト
ランス異性体98.6mg(収率45%)を融点153℃
(再結晶溶媒:トルエン−へキサン)を有する無色の結
晶性の粉末として、シス異性体71.9mg(収率33
%)を非晶質の固体として、それぞれ得た。
【0369】トランス異性体: NMR スペクトル(27
0MHz, CDCl3)δppm : 0.87 (3H,d, J=5.7Hz), 1.15-
1.22(1H, m), 1.46-1.55(1H, m), 2.05-2.11(1H, m),
2.28-2.32(1H, m), 3.65(1H, t, J=11Hz), 3.66(1H, t,
J=11Hz), 4.26(1H, ddd, J=11, 5, 2Hz), 4.38(1H, dd
d, J=11, 5, 2Hz), 4.52(1H, d, J=13.8Hz), 4.91(1H,
s), 4.97(1H, d, J=13.8Hz), 5.62(1H, s), 6.67-6.79
(2H, m), 7.37-7.46(1H,m), 7.61(1H, dd, J=8.6, 1.6H
z), 7.73(1H, dd, J=8.6, 1.6Hz), 7.79(1H, s), 7.88-
7.96(3H, m), 8.03(1H, s), 8.23(1H, s)。
【0370】IRスペクトルνmax CHCl3 cm-1 : 3437,
2976, 2229, 1616, 1499, 1140。
【0371】マススペクトル m/z (EI): 505(M+1), 41
9, 324, 224。
【0372】比旋光度[α]D 25 -68°(c=0.57, CHC
l3)。
【0373】シス異性体: NMR スペクトル(270MH
z, CDCl3)δppm : 0.79(3H, d, J=6.8Hz), 1.56-1.67
(2H, m), 2.21-2.29(1H, m), 2.56-2.66(1H, m), 4.03-
4.22(3H, m), 4.31(1H, dd, J=11.6, 2.4Hz), 4.66(1H,
d, J=14.0Hz), 4.78(1H, s),4.93(1H, d, J=14.0Hz),
5.71(1H, s), 6.65-6.77(2H, m), 7.37-7.46(1H, m),7.
61(1H, dd, J=8.6, 1.5Hz), 7.72 (1H, 8.6, 1.5Hz),
7.76(1H, s), 7.82(1H, s), 7.89-7.95(2H, m), 8.01(1
H, s), 8.22(1H, s)。
【0374】(実施例12)4−[(E)−2−[5−[(2S,3R)−3−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2
−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イル]ビ
ニル]−3−フルオロベンゾニトリル(例示化合物33
2)
【0375】
【化37】
【0376】実施例1−(11)と同様にして、(4
S,5R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2
−(ヒドロキシメチル)−4−メチル−6−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1,5−へキ
サンジオール200mg(0.59)と参考例5で述べる
(E)−3−フルオロ−4−[(E)−3−オキソ−1
−プロペニル]ベンゾニトリル138mg(0.89mmo
l)を反応させ処理することにより、標記化合物である
トランス異性体193mg(収率66%)と、シス異性体
90mg(収率31%)を、非晶質の固体としてそれぞれ
得た。
【0377】トランス異性体: NMR スペクトル(27
0MHz, CDCl3)δppm : 0.84(1H, d, J=7Hz), 1.11(1H,
ddd, J=14, 11, 3Hz), 1.45(1H, m), 2.0-2.1(1H, m),
2.1-2.3(1H, m), 3.50(1H, t, J=11Hz), 3.51(1H, t,
J=11Hz), 4.15(1H, ddd, J=11, 5, 2Hz), 4.27(1H, dd
d, J=11, 5, 2Hz), 4.49(1H, d, J=14Hz), 4.89(1H,
s), 4.96(1H, d, J=14Hz), 5.12(1H, d, J=4Hz), 6.40
(1H, dd, J=17, 4Hz), 6.65-6.80(2H, m), 6.96(1H, d,
J=17Hz), 7.30-7.50(3H, m), 7.57(1H, t, J=7Hz), 7.
79(1H, s), 7.88(1H, s)。
【0378】IRスペクトルνmax CHCl3 cm-1 : 2233,
1616, 1499, 1419, 1386, 1141, 967。
【0379】マススペクトル (FAB) m/z : 499(M+1)。
【0380】シス異性体: NMR スペクトル(400MH
z, CDCl3)δppm : 0.75(1H, d, J=7Hz), 1.50-1.65(2
H, m), 1.45(1H, m), 2.53(1H, ddd, J=14, 12, 2Hz),
3.99(1H, brd, J=11Hz), 4.01(1H, d, J=11Hz), 4.07(1
H, d, J=11Hz), 4.15(1H, dd,J=11, 2Hz), 4.69(1H, d,
J=14Hz), 4.75(1H, s), 4.93(1H, dd, J=14, 1Hz),5.2
1(1H, d, J=4Hz), 6.41(1H, dd, J=16, 4Hz), 6.65-6.7
8(2H, m), 6.94(1H,d, J=16Hz), 7.35(1H, dd, J=10, 1
Hz), 7.35-7.45(1H, m), 7.42(1H, dd, J=8,1Hz), 7.58
(1H, t, J=8Hz), 7.77(1H, s), 7.83(1H, s)。
【0381】IRスペクトルνmax KBr cm-1 : 2233, 1
616, 1419, 1140, 966。
【0382】マススペクトル (FAB) m/z : 499(M+1)。
【0383】(実施例13)4−[(E)−2−[5−[(2S,3R)−3−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2
−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イル]ビ
ニル]−2−フルオロベンゾニトリル(例示化合物33
8)
【0384】
【化38】
【0385】実施例1−(11)と同様にして、(4
S,5R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2
−(ヒドロキシメチル)−4−メチル−6−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1,5−へキ
サンジオール200mg(0.59mmol)と参考例6で述
べる(E)−2−フルオロ−4−[(E)−3−オキソ
−2−プロペニル]ベンゾニトリル153mg(0.85
mmol)を反応させ処理することにより、標記化合物であ
るトランス異性体54mg(収率19%)とシス異性体5
7mg(収率20%)をそれぞれ非晶質の固体として得
た。
【0386】トランス異性体: NMR スペクトル(27
0MHz, CDCl3)δppm : 0.83(1H, d, J=7Hz), 1.10(1H,
ddd, J=14, 11, 3Hz), 1.44(1H, ddd, J=14, 10, 4H
z), 1.9-2.3(2H, m), 3.48(1H, t, J=11Hz), 3.50(1H,
t, J=11Hz), 4.07-4.16(1H, m), 4.26(1H, ddd, J=11,
5, 2Hz), 4.49(1H, d, J=14Hz), 4.9(1H, br), 4.96(1
H, d, J=14Hz), 5.10(1H, d, J=4Hz), 6.29(1H, dd, J=
16, 4Hz), 6.6-6.9(2H, m), 6.77(1H, d, J=16Hz), 7.2
1(1H, dd, J=9, 1Hz), 7.25(1H, dd, J=9, 1Hz),7.40(1
H, td, J=9, 7Hz), 7.57(1H, dd, J=9, 7Hz), 7.79(1H,
s), 7.92(1H, s)。
【0387】IRスペクトルνmax CHCl3 cm-1 : 2238,
1617, 1499, 1386, 1277, 1141。
【0388】マススペクトル (FAB) m/z : 499(M+1)。
【0389】比旋光度[α]D 25 -13.5°(c=1.0, CHCl
3)。
【0390】シス異性体: NMR スペクトル(270MH
z, CDCl3)δppm : 0.75(3H, d, J=7Hz), 1.4-1.7(2H,
m), 2.1-2.3(1H, m), 2.45-2.60(1H, m), 3.90-4.20(4
H, m), 4.68(1H, d, J=14Hz), 4.7(1H, br), 4.93(1H,
d, J=14Hz), 5.20(1H, d, J=4Hz), 6.32(1H, dd, J=16,
4Hz), 6.65-6.85(2H, m), 6.77(1H, d, J=16Hz), 7.23
(1H, d, J=10Hz), 7.28(1H, d, J=7Hz), 7.40(1H, td,
J=9, 7Hz), 7.57(1H, t, J=7Hz), 7.77(1H, s), 7.86(1
H, s)。
【0391】(実施例14)4−[(1E,3E)−4−[5−[(2S,3R)−
3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ
−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]−1,3−ブタジエニル]−2−フルオロベンゾニ
トリル(例示化合物405)
【0392】
【化39】
【0393】実施例1−(11)と同様にして、(4
S,5R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2
−(ヒドロキシメチル)−4−メチル−6−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1,5−へキ
サンジオール200mgと参考例7で述べる2−フルオロ
−4−[(1E,3E)−5−オキソ−1,3−ペンタ
ジエニル]ベンゾニトリル175mgを反応させ処理する
ことにより、標記化合物であるトランス異性体235mg
(収率77%)とシス異性体45mg(収率14%)を、
それぞれ非晶質の固体として得た。
【0394】トランス異性体: NMR スペクトル(27
0MHz, CDCl3)δppm : 0.83(3H, d, J=7Hz), 1.09(1H,
ddd, J=14, 10, 4Hz), 1.43(1H, ddd, J=14, 11, 3H
z), 1.9-2.3(2H, m), 3.45(1H, t, J=11Hz), 3.47(1H,
t, J=11Hz), 4.0-4.2(1H, m),4.23(1H, ddd, J=11, 5,
2Hz), 4.47(1H, d, J=14Hz), 4.87(1H, s), 4.95(1H,d,
J=14Hz), 5.03(1H, d, J=4Hz), 5.91(1H, dd, J=15, 4
Hz), 6.56(1H, d, J=16Hz), 6.58(1H, dd, J=15, 10H
z), 6.66-6.80(2H, m), 6.86(1H, dd, J=16, 10Hz), 7.
21(1H, d, J=8Hz), 7.24(1H, d, J=8Hz), 7.39(1H, td,
J=8, 6Hz), 7.55(1H, t, J=8Hz), 7.77(1H, s), 7.86
(1H, s)。
【0395】IRスペクトルνmax CHCl3 cm-1 :3436(b
r), 2977, 2941, 2848, 2237, 1614, 1499, 1387, 127
7, 1141。
【0396】マススペクトル (FAB) m/z : 525(M+1)。
【0397】比旋光度[α]D 25 -64°(c=1.06, CHC
l3)。
【0398】シス異性体: NMR スペクトル(270MH
z, CDCl3)δppm : 0.74(3H, d, J=7Hz), 1.45-1.60(2
H, m), 2.10-2.30(1H, m), 2.40-2.60(1H, m), 3.90-4.
20(4H, m), 4.68(1H, d, J=14Hz), 4.73(1H, s), 4.93
(1H, d, J=14Hz), 5.13(1H, d,J=4Hz), 5.93(1H, dd, J
=16, 4Hz), 6.57(1H, d, J=16Hz), 6.58(1H, dd, J=16,
10Hz), 6.64-6.87(2H, m), 6.86(1H, dd, J=16, 10H
z), 7.21(1H, d, J=10Hz), 7.24(1H, d, J=7Hz), 7.40
(1H, td, J=9, 7Hz), 7.55(1H, t, J=7Hz), 7.77(1H,
s), 7.83(1H, s)。
【0399】(実施例15)(2R,3S)−4−[トランス−2−(5−ブロモ−
2−チエニル)−1,3−ジオキサン−5−イル]−2
−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−
ブタノール(例示化合物423)
【0400】
【化40】
【0401】実施例1−(11)と同様にして、(4
S,5R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2
−(ヒドロキシメチル)−4−メチル−6−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1,5−へキ
サンジオール100mg(0.29mmol)と市販の5−ブ
ロモ−2−チオフェンカルバルデヒド84mg(0.44
mmol)を、(−)−10−カンファースルホン酸153
mg(0.66mmol)の存在下に反応させ処理することに
より、標記化合物50mg(収率33%)を非晶質の固体
として得た。
【0402】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m : 0.83 (3H, d, J=6Hz), 1.10(1H, ddd, J=14, 11, 4
Hz), 1.45(1H, ddd, J=14, 10, 3Hz), 1.9-2.1(1H, m),
2.1-2.3(1H, m), 3.53(1H, t, J=11Hz), 3.54(1H, t,
J=11Hz), 4.16(1H, ddd, J=11, 5, 2Hz), 4.27(1H, dd
d, J=11, 5, 2Hz), 4.48(1H, d, J=14Hz), 4.88(1H,
s), 4.95(1H, d, J=14Hz), 5.58(1H, s), 6.6-6.8(2H,
m), 6.87(1H, d, J=4Hz),6.94(1H, d, J=4Hz), 7.39(1
H, td, J=9, 7Hz), 7.78(1H, s), 7.86(1H, s)。
【0403】IRスペクトルνmax CHCl3 cm-1 : 1616,
1602, 1498, 1446, 1278, 1141。
【0404】マススペクトル (FAB) m/z : 516, 514
(M+)。
【0405】(実施例16)(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−4−[ 2−[(E)−2−(3−キノリ
ル)ビニル]−1,3−ジオキサン−5−イル]−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−
ブタノール(例示化合物425)
【0406】
【化41】
【0407】実施例1−(11)と同様にして、(4
S,5R)−5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2
−(ヒドロキシメチル)−4−メチル−6−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1,5−へキ
サンジオール200mg(0.59mmol)と参考例8で述
べる(E)−3−(3−キノリル)−2−プロペナール
161mg(0.89mmol)を反応させ処理することによ
り、標記化合物であるトランス異性体93mg(収率31
%)とシス異性42mg(収率14%)をそれぞれ無色の
油状物として得た。
【0408】トランス異性体: NMR スペクトル(27
0MHz, CDCl3)δppm : 0.85(1H, d, J=7Hz), 1.12(1H,
ddd, J=14, 11, 4Hz), 1.45(1H, ddd, J=14, 10, 3H
z), 1.9-2.1(1H, m), 2.1-2.3(1H, m), 3.52(1H, t, J=
11Hz), 3.54(1H, t, J=11Hz),4.16(1H, ddd, J=11, 5,
2Hz), 4.28(1H, ddd, J=11, 5, 2Hz), 4.49(1H, d, J=1
4Hz), 4.88(1H, s), 4.98(1H, d, J=14Hz), 5.16(1H,
d, J=4Hz), 6.44(1H, dd, J=16, 5Hz), 6.6-6.8(2H,
m), 6.97(1H, d, J=16Hz), 7.40(1H, td, J=9, 7Hz),
7.54(1H, t, J=7Hz), 7.69(1H, t, J=7Hz), 7.78(1H,
s), 7.80(1H, d, J=7Hz), 7.87(1H, s), 8.08(1H, d, J
=7Hz), 8.09(1H, s), 9.01(1H, s)。
【0409】IRスペクトルνmax CHCl3 cm-1 : 3691,
2975, 1602, 1498, 1141, 967。
【0410】マススペクトル m/z (FAB): 507(M+1)。
【0411】シス異性体: NMR スペクトル(270MH
z, CDCl3)δppm : 0.76(1H, d, J=7Hz), 1.5-1.7(2H,
m), 2.1-2.3(1H, m), 2.5-2.7(1H, m), 3.90-4.20(4H,
m),4.71(1H, d, J=14Hz), 4.76(1H, s), 4.96(1H, d, J
=14Hz), 5.26(1H, d, J=4Hz), 6.45(1H, dd, J=16, 4H
z), 6.6-6.8(2H, m), 6.96(1H, d, J=16Hz), 7.41(1H,
td, J=9, 7Hz), 7.55(1H, t, J=7Hz), 7.70(1H, t-lik
e, J=7Hz), 7.77(1H, s), 7.80(1H, d, J=7Hz), 7.83(1
H, s), 8.08(1H, d, J=7Hz), 8.11(1H, d, J=2Hz), 9.0
3(1H, d, J=2Hz)。
【0412】IRスペクトルνmax CHCl3 cm-1 : 3442,
2976, 1617, 1498, 1141, 966, 909。
【0413】マススペクトル m/z (FAB): 507(M+1)。
【0414】(参考例1)(E)−4−(トリフルオロメチルスルホニル)シンナ
ムアルデヒド
【0415】
【化42】
【0416】(1) 4−(トリフルオロメチルスルホ
ニル)ベンジルアルコール 市販の4−(トリフルオロメチルチオ)ベンジルアルコ
ール500mg(2.4mmol)、クロロホルム5mlおよび
m−クロロ過安息香酸(純度70〜75%)1480mg
(6.0mmol)の混合物を、室温で16時間、70℃で
5時間攪拌した。冷却後、混合物に亜硫酸ナトリウム水
溶液を加えた。有機層を分け取り水で洗った。減圧下溶
媒を除いて、融点40〜42℃を有する標記化合物50
7mg(収率88%)を無色の結晶状の固体として得た。
【0417】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m : 2.5(1H, br), 4.88(1H, d, J=8Hz), 8.01(2H, d, J
=8Hz)。
【0418】IRスペクトルνmax KBr cm-1 : 3397(b
r), 1597, 1370, 1217, 1205, 1187,1141, 1072, 105
2。
【0419】マススペクトル m/z (EI): 240(M+), 171,
107(100%), 89, 77。
【0420】(2) 4−(トリフルオロメチルスルホ
ニル)ベンズアルデヒド (1)で述べた4−(トリフルオロメチルスルホニル)
ベンジルアルコール14.4g(60mmol)を、参考例
4−(5)と同様に活性二酸化マンガンで酸化し処理す
ることにより、標記化合物10.74g(収率75%)
を無色の油状物として得た。
【0421】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m : 8.18(2H, d, J=8.3Hz), 8.25(2H, d, J=8Hz), 10.2
0(1H, s)。
【0422】IRスペクトルνmax CHCl3 cm-1 : 1700,
1373, 1218, 1141, 1074。
【0423】マススペクトル m/z (EI): 238(M+), 185,
169(100%), 105, 77。
【0424】(3) (E)−4−(トリフルオロメチ
ルスルホニル)シンナムアルデヒド(標記目的化合物) (2)で述べた4−(トリフルオロメチルスルホニル)
ベンズアルデヒド10.7g(45mmol)、(トリフェ
ニルホスホラニリデン)アセトアルデヒド13.7g
(45mmol)及びトルエン100mlの混合物を40〜5
0℃にて4時間攪拌した。冷却後、混合物を濃縮し、残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢
酸エチル−へキサン(1:3)混合溶媒で溶出して、標
記目的化合物の製品7.13g(収率60%)を結晶性
の固体として得た。それを酢酸エチル−へキサン混合溶
媒から再結晶し、融点104〜107℃を有する純品を
淡黄色板状晶として得た。
【0425】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m : 6.85(1H, dd, J=16, 7Hz), 7.55(1H, d, J=16Hz),
7.84(2H, d, J=8Hz), 8.12(2H, d, J=8Hz), 9.81(1H,
d, J=7Hz)。
【0426】IRスペクトルνmax KBr cm-1 : 1682, 1
592, 1366, 1213, 1189, 1141, 1122, 1074, 701, 60
8。
【0427】マススペクトル m/z (EI): 264(M+), 221,
195, 157, 128(100%)。
【0428】(参考例2)4−[(1E,3E)−5−オキソ−1,3−ペンタジ
エニル]ベンゾニトリル
【0429】
【化43】
【0430】(E)−4−[(E)−3−オキソ−1−
プロペニル]ベンゾニトリル(Mol.Cryst.L
iq.Cryst、123巻、257頁、(1985
年))1.00g(6.4mmol)及び(トリフェニルホ
スホラニリデン)アセトアルデヒド1.93g(6.3
mmol)をトルエン30mlに溶かし、混合物を85℃で1
時間攪拌し、さらに105℃で1時間攪拌した。冷却
後、濃縮して得られた残留物を、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、酢酸エチル−へキサン(3:
7)混合溶媒で溶出し、得られた固体の粗生成物を酢酸
エチル−へキサンより再結晶して、融点147〜150
℃を有する標記化合物248mg(収率28%)を黄褐色
の結晶性の粉末として得た。
【0431】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m : 6.34(1H, dd, J=15, 8Hz), 7.01(1H, d, J=15Hz),
7.09(1H, dd, J=15, 10Hz), 7.28 (1H, dd, J=15, 10H
z), 7.59 (2H, d, J=8Hz), 7.68 (2H, d, J=8Hz), 9.67
(1H, d, J=8 Hz)。
【0432】IRスペクトルνmax KBr cm-1 : 2226, 1
682, 1670, 1625, 1156, 1119, 1018, 992。
【0433】マススペクトル m/z (EI): 183(M+, 100
%), 154, 140, 127, 115。
【0434】(参考例3)(2E,4E)−5−[4−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)フェニル]−2,4−ペンタジエ
ナール
【0435】
【化44】
【0436】(1) 4−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)ベンズアルデヒド水素化ナトリウム
(55%油性)4.4g(101mmol)をへキサンで洗
浄し、N,N−ジメチルホルムアミド50mlに懸濁させ
た。氷冷下、トリアゾール8.0g(116mmol)を加
え、混合物を攪拌した。水素ガスの発生が収まってか
ら、市販の4−フルオロベンズアルデヒド10.0g
(81mmol)を加えた。混合物を100℃で1.5時間
攪拌した。冷却後、混合物を水と酢酸エチルに分配し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で
濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、酢酸エチル−へキサン(3:7)混合溶媒で
溶出した。得られた固体の粗製品を酢酸エチル−へキサ
ン混合溶媒で再結晶して、融点150〜152℃を有す
る標記化合物12.3g(収率88%)を淡黄色針状結
晶として得た。
【0437】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m : 7.92(2H, d, J=9Hz), 8.06(2H,d, J=9Hz), 8.17(1
H, s), 8.70(1H, s), 10.07(1H, s)。
【0438】IRスペクトルνmax KBr cm-1 : 1713, 1
695, 1605, 1591, 1520, 1443, 1277, 1207, 1153, 98
3, 838, 821, 674。
【0439】マススペクトル m/z (EI): 173(M+, 100
%), 172, 146, 145, 119。
【0440】(2) エチル (2E,4E)−5−
[4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
フェニル]−2,4−ペンタジエノアート 水素化ナトリウム(55%油性)0.455g(10.
4mmol)をへキサンで洗浄し、(1)で述べた4−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンズアル
デヒド1.50g(8.7mmol)と1,2−ジメトキシ
エタン50mlを加えた。混合物を0〜5℃に冷却しなが
ら、トリエチル 4−ホスホノクロトナート2.60g
(10.4mmol)を1,2−ジメトキシエタン5mlに溶
かした溶液を、30分かけて加えた。混合物をトルエン
で薄め、希塩酸を加えて反応を停止した。希炭酸水素ナ
トリウム水溶液を加えて混合物をアルカリ性にし、生成
物を酢酸エチルで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を除
き、得られた固体の粗製品を酢酸エチル−へキサン混合
溶媒で再結晶して、融点127〜129℃を有する標記
化合物1.78g(収率81%)を淡黄色の結晶性の粉
末として得た。
【0441】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m : 1.33(3H, t, J=7Hz), 4.24(2H,q, J=7Hz), 6.04(1
H, d, J=15Hz), 6.91(2H, d-like, J=5Hz), 7.45(1H, d
t, J=15, 5Hz), 7.60(2H, d, J=9 Hz), 7.69(2H, d, J=
9 Hz), 8.12(1H, s), 8.58 (1H, s)。
【0442】IRスペクトルνmax KBr cm-1 : 1700, 1
627, 1603, 1522, 1276, 1236, 1180, 1138。
【0443】マススペクトル m/z (FAB) : 270(M+1)。
【0444】(3) (2E,4E)−5−[4−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル]
−2,4−ペンタジエン−1−オール (2)で述べたエチル (2E,4E)−5−[4−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニ
ル]−2,4−ペンタジエノアート1.95g(7.6
4mmol)をトルエン30mlに溶かし0℃にて攪拌した中
へ、水素化ジイソブチルアルミニウム(1Nトルエン溶
液)17ml(17mmol)を加えた。粉砕した硫酸ナトリ
ウム・10水和物とセライトを加え、混合物を0℃にて
30分間攪拌した後濾過した。濾液を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、減圧下で溶媒を除いて、標記化合物1.
67g(収率定量的)を黄色の固体として得た。
【0445】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δp
pm : 4.26(2H, d, J=6Hz),
6.03 (1H, dt, J=15, 6Hz),
6.46(1H, dd, J=15, 10H
z), 6.59(1H, d, J=15Hz),
6.84(1H, dd), 7.53(2H, d,
J=9Hz), 7.64(2H, d, J=9H
z), 8.11(1H, s), 8.56(1H,
s)。
【0446】IRスペクトルνmax KBr cm
−1 : 3279(br), 1524, 128
4, 993。
【0447】マススペクトル m/z (EI): 227(M+), 198,
184, 171(100%)。
【0448】(4) (2E,4E)−5−[4−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル]
−2,4−ペンタジエナール(標記目的化合物) (3)で述べた(2E,4E)−5−[4−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル]−
2,4−ペンタジエン−1−オール1.67g(7.3
5mmol)を、参考例4−(5)と同様に活性二酸化マン
ガンで酸化し処理することにより、酢酸エチル−へキサ
ン混合溶媒で再結晶後、融点171〜173℃を有する
標記目的化合物1.46g(収率:2工程で88%)が
黄色の結晶性の粉末として得られた。
【0449】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m : 6.32(1H, dd, J=15, 8Hz), 7.0-7.1(2H, m), 7.2-
7.4(1H, m), 7.65(2H, d, J=9Hz), 7.73(2H, d, J=9H
z), 8.13(1H, s), 8.60(1H, s), 9.65 (1H, d, J=8H
z)。
【0450】IRスペクトルνmax KBr cm-1 : 1678, 1
625, 1599, 1524, 1275, 1155, 1115, 984。
【0451】マススペクトル m/z (EI): 225(M+, 100
%), 196, 169。
【0452】(参考例4)6−ホルミル−2−ナフタレンカルボニトリル
【0453】
【化45】
【0454】(1) 2,6−ナフタレンジカルボン酸
水素メチル 市販の2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル5.0
0g(20.5mmol)、炭酸カリウム4.25g(3
0.8mmol)、1,4−ジオキサン100mlおよび水6
0mlの混合物を、90℃で5時間攪拌した。冷却後、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlを加え、混合物を濾
過した。水層を濾液から分けとり、2N塩酸を加えてp
H=2にした。沈殿を濾取し、酢酸エチルから再結晶し
て、融点>210℃(分解)の標記化合物4.44g
(収率94%)を無色の結晶性の固体として得た。
【0455】NMR スペクトル(270MHz, DMSO-d6)δ
ppm : 3.95(3H, s), 8.06(1H, d, J=7.4Hz), 8.06(1H,
d, J=8.5Hz), 8.22(1H, d, J=7.4Hz), 8.25(1H, d, J=
8.5Hz), 8.68(1H, s), 8.71 (1H, s), 13.3 (1H, br
s)。
【0456】IRスペクトルνmax KBr cm-1 : 2959, 1
722, 1699, 1187。
【0457】マススペクトル m/z (EI): 230(M+), 199
(100%), 171, 126。
【0458】(2) メチル 6−カルバモイル−2−
ナフタレンカルボキシラート (1)で述べた2,6−ナフタレンジカルボン酸水素メ
チル4.08g(17.7mmol)を、常法により、ピリ
ジン中過剰の塩化チオニルで処理し、減圧下濃縮して、
酸塩化物にした。これをテトラヒドロフラン40mlに懸
濁させ、29%アンモニア水溶液23ml(354mmol)
を氷冷下激しく攪拌した中へ徐々に加えた。混合物を室
温にて終夜放置した後、テトラヒドロフラン50mlと希
炭酸水素ナトリウム水溶液40mlを加え、テトラヒドロ
フラン層を分け取った。テトラヒドロフラン層を飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順に洗った。水
層および洗液は、合わせ、食塩を飽和になるまで加え、
酢酸エチルでさらに4回抽出をし、合わせた酢酸エチル
層は飽和食塩水で洗ってテトラヒドロフラン抽出液に加
えた。抽出液を乾燥し、減圧下溶媒を除き、残留物をテ
トラヒドロフランから再結晶して、融点223℃を有す
る標記化合物955mg(収率23%)を無色の結晶性の
固体として得た。
【0459】NMR スペクトル(270MHz, DMSO-d6)δ
ppm : 3.94(3H, s), 7.58(1H, brs), 8.04 (2H, d×2),
8.13(1H, d, J=8.7Hz), 8.21(1H, d, J=8.5Hz), 8.55
(1H,s), 8.69 (1H, s)。
【0460】IRスペクトルνmax KBr cm-1 : 3379, 3
197, 1722, 1658, 1615, 1294, 1193。
【0461】マススペクトル m/z (EI): 229(M+), 213
(100%), 198, 185, 170。
【0462】(3) メチル 6−シアノ−2−ナフタ
レンカルボキシラート (2)で述べたメチル 6−カルバモイル−2−ナフタ
レンカルボキシラート0.81g(3.53mmol)をピ
リジン25mlに溶かし、50℃にて攪拌した中へ、p−
トルエンスルホニルクロリド2.02g(10.6mmo
l)を加えた。混合物を60℃にて4時間攪拌した。冷
却後、混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチル
に分配した。有機層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。減圧下で溶媒を除き、残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−
へキサン(1:10)混合溶媒で溶出して、無色の固体
を得た。それを酢酸エチル−へキサン混合溶媒から再結
晶して、融点161℃を有する標記化合物0.62g
(収率83%)を無色の結晶性の固体として得た。
【0463】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m : 4.01(3H, s), 7.69(1H, dd, J=8.6, 1.5Hz), 7.97
(1H, d, J=8.6Hz), 8.05(1H, d, J=8.6Hz), 8.19(1H, d
d, J=8.6, 1.5Hz), 8.28(1H, s), 8.65 (1H, s)。
【0464】IRスペクトルνmax KBr cm-1 : 2224, 1
716, 1281, 1239, 1195。
【0465】マススペクトル m/z (EI): 211(M+), 180
(100%), 152, 125。
【0466】(4) 6−(ヒドロキシメチル)−2−
ナフタレンカルボニトリル (3)で述べたメチル 6−シアノ−2−ナフタレンカ
ルボキシラート590mg(2.79mmol)、テトラヒド
ロフラン30mlおよび水素化ホウ素ナトリウム318mg
(8.38mmol)の混合物を加熱還流し攪拌した中へ、
メタノール2.3mlを30分間かけて滴下した。混合物
をさらに3時間加熱還流した。混合物を冷却後、水を加
え、生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶
媒を除き、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、酢酸エチル−へキサン(1:2)混合溶媒で
溶出して、無色の固体を得た。それを酢酸エチル−へキ
サン混合溶媒から再結晶して、融点124℃を有する標
記目的化合物369mg(収率72%)を無色の綿状の結
晶として得た。
【0467】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m : 1.86(1H, t, J=5.3Hz), 4.92(2H, d, J=5.3Hz), 7.
58-7.63(2H, m), 7.88(1H, s), 7.88-7.93(2H, m), 8.2
3 (1H, s)。
【0468】IRスペクトルνmax KBr cm-1 : 3442, 2
928, 2871, 2234。
【0469】マススペクトル m/z (EI): 183(M+), 166,
154(100%), 140, 127。
【0470】(5) 6−ホルミル−2−ナフタレンカ
ルボニトリル(標記目的化合物) (4)で述べた6−(ヒドロキシメチル)−2−ナフタ
レンカルボニトリル0.38g(2.1mmol)、ジクロ
ロメタン(30ml)及び活性二酸化マンガン(3.04
g)の混合物を室温にて35分間攪拌した。混合物をセ
ライトで濾過し、沈殿をジクロロメタンで洗った。濾液
と洗液を合わせ濃縮した。残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ジクロロメタン
−へキサン(1:2:4)混合溶媒で溶出して無色の固
体を得た。それを酢酸エチル−へキサン混合溶媒から再
結晶して、融点158℃を有する標記目的化合物0.3
4g(収率91%)を無色の綿状の結晶として得た。
【0471】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m : 7.74(1H, d, J=8.6Hz), 8.05-8.14(3H, m), 8.31
(1H, s), 8.41(1H, s), 10.22 (1H, s)。
【0472】IRスペクトルνmax KBr cm-1 : 2227, 1
695。
【0473】マススペクトル m/z (EI): 181(M+), 180
(100%), 152, 125。
【0474】(参考例5)3−フルオロ−4−[(E)−3−オキソ−1−プロペ
ニル]ベンゾニトリル
【0475】
【化46】
【0476】(1) 3−フルオロ−4−(アセトキシ
メチル)ベンゾニトリル 市販の3−フルオロ−4−メチルベンゾニトリル20.
0g(148mmol)、N−ブロモスクシンイミド26.
3g(148mmol)、2,2’−アゾ(ビスイソビチロ
ニトリル)0.6g(3.6mmol)及び1,2−ジクロ
ロエタン240mlの混合物を攪拌したところへ、タング
ステンランプ(375w)の光を40分間照射し、混合
物を還流させた。冷却後、混合物を水で洗い、有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮して、4
−(ブロモメチル)−3−フルオロベンゾニトリルの粗
製品を油状物として得た。
【0477】NMRスペクトル (270MHz, CDCl3)δpp
m (selected signals) : 4.49(2H,s), 7.2-7.6(3H, m). 上で得た4−(ブロモメチル)−3−フルオロベンゾニ
トリルの粗製品をジメチルスルホキシド200mlに溶か
し、酢酸ナトリウム18.0g(220mmol)を加え、
混合物を室温にて2.5時間攪拌した。混合物を酢酸エ
チルと水に分配し、有機層を水と食塩水で順に洗った。
抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮して
得られた油状の残留物を、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、酢酸エチル−へキサン(1:4)混合
溶媒で溶出し、得られた固体を酢酸エチル−へキサン混
合溶媒から再結晶して、融点43−45℃を有する標記
化合物16.5g(収率58%)を無色針状結晶として
得た。
【0478】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m : 2.14(3H, s), 5.21(2H, s), 7.39(1H, dd, J=10, 1
Hz), 7.47(1H, dd, J=8, 1Hz), 7.53(1H, t, J=8Hz)。
【0479】IRスペクトルνmax KBr cm-1 : 2234, 1
727, 1576, 1505, 1422, 1386, 1266, 1242, 1044。
【0480】マススペクトル m/z (EI): 193(M+), 151,
134, 107, 43(100%)。
【0481】(2) 3−フルオロ−4−(ヒドロキシ
メチル)ベンゾニトリル (1)で述べた3−フルオロ−4−(アセトキシメチ
ル)ベンゾニトリル22g(114mmol)をメタノール
200mlに溶かし攪拌した中へ、室温にて炭酸カリウム
1.57g(11.4mmol)を加えた。混合物を室温に
て30分間攪拌した後、1N塩酸約22mlを加えてpH
=4にした。混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチルと塩
化アンモニウム水溶液に分配した。有機層を食塩水で洗
い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を除
いて、標記化合物17.51g(収率定量的)を無色の
固体として得た。
【0482】NMRスペクトル(270MHz, CDCl3)δppm
: 1.78(1H, t, J=5Hz), 4.84(1H,d, J=5Hz), 7.34(1H,
dd, J=9Hz), 7.50(1H, dd, J=8, 2Hz), 7.64(1H, t)。
【0483】(3) 3−フルオロ−4−ホルミルベン
ゾニトリル (2)で述べた3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチ
ル)ベンゾニトリル17.51gを、参考例4−(5)
で述べた方法と同様に活性二酸化マンガンで酸化し処理
することにより、融点71〜75℃を有する標記化合物
11.47g(収率:2工程通算で68%)が無色の結
晶として得られた。
【0484】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m : 7.53(1H, d, J=9.3Hz), 7.60(1H, d, J=8Hz), 8.00
(1H, t, J=8Hz), 10.41(1H, s)。
【0485】IRスペクトルνmax KBr cm-1 : 2239, 1
706, 1620, 1569, 1412, 1303, 1268, 1248, 1193。
【0486】マススペクトル m/z (EI): 149(M+), 148
(100%), 120, 100, 94。
【0487】(4) 3−フルオロ−4−[(E)−3
−オキソ−1−プロペニル]ベンゾニトリル(標記目的
化合物) (3)で述べた3−フルオロ−4−ホルミルベンゾニト
リル10.2g(68.4mmol)、(トリフェニルホス
ホラニリデン)アセトアルデヒド21.85g(71.
8mmol)及びトルエン100mlの混合物を60℃で2時
間攪拌した。冷却後、混合物を濃縮し、残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−へ
キサン(1:4)混合溶媒で溶出した。得られた粗製品
を2−プロパノールより再結晶し、融点132−135
℃を有する標記目的化合物7.24g(収率60%)を
無色の結晶として得た。
【0488】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m : 6.85(1H, dd, J=16.2, 7.4Hz),7.47(1H, dd, J=10,
1.5Hz), 7.53(1H, dd, J=7.6, 1.5Hz), 7.63(1H, d, J
=16.2Hz), 7.71(1H, t, J=7.6Hz), 9.78(1H, d, J=7.4H
z)。
【0489】IRスペクトルνmax KBr cm-1 : 2233, 1
690, 1560, 1496, 1420, 1260, 1129。
【0490】マススペクトル m/z (EI): 175(M+), 174,
147(100%), 146, 126。
【0491】(参考例6)2−フルオロ−4−[(E)−3−オキソ−1−プロペ
ニル]ベンゾニトリル
【0492】
【化47】
【0493】2−フルオロ−3−メチルベンゾニトリル
(J.Org.Chem.USSR(Engl.Tra
nsl.),28巻,1135頁,(1992年))を
出発原料にして、参考例5で述べた処方と同様に処理し
て、融点142−144℃を有する標記目的化合物を得
た。
【0494】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m : 6.76(1H, dd, J=16, 7Hz), 7.41(1H, dd, J=9, 1H
z), 7.44(1H, d, J=16Hz), 7.45(1H, dd, J=8, 1Hz),
7.71(1H, dd, J=8, 7Hz), 9.77(1H, d, J=7Hz)。
【0495】IRスペクトルνmax KBr cm-1 : 2237, 1
687, 1620, 1434, 1126, 1110, 979。
【0496】マススペクトル m/z (EI): 175(M+, 100
%), 174, 147, 146, 126。
【0497】(参考例7)2−フルオロ−4−[(1E,3E)−5−オキソ−
1,3−ペンタジエニル]ベンゾニトリル
【0498】
【化48】
【0499】参考例6で述べた2−フルオロ−4−
[(E)−3−オキソ−1−プロペニル]ベンゾニトリ
ル1.93g(11.0mmol)を、参考例5−(4)で
述べた処方と同様に(トリフェニルホスホラニリデン)
アセトアルデヒドと反応させ処理することにより、融点
163−165℃を有する標記目的化合物0.9g(収
率41%)を黄色針状結晶として得た。
【0500】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m : 6.36(1H, dd, J=15, 7Hz), 6.96(1H, d, J=15Hz),
7.09(1H, dd, J=15, 10Hz), 7.25(1H, dd, J=15, 10H
z), 7.33(1H, dd, J=10, 1Hz), 7.36(1H, dd, J=8, 1H
z), 7.64(1H, dd, J=8, 7Hz), 9.67(1H, d, J=7Hz)。
【0501】IRスペクトルνmax KBr cm-1 : 2233, 1
628, 1437, 1155, 1114, 984。
【0502】マススペクトル m/z (EI): 201(M+), 172
(100%), 158, 152, 145, 133, 81。
【0503】(参考例8)(E)−3−(3−キノリル)−2−プロペナール
【0504】
【化49】
【0505】市販の3−キノリンカルバルデヒド500
mg(3.2mmol)、(トリフェニルホスホラニリデン)
アセトアルデヒド968mg(3.2mmol)及びトルエン
5mlの混合物を50℃にて4.3時間攪拌した。減圧下
溶媒を除き、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、酢酸エチル−へキサン(1:4)混合溶媒
で溶出して、融点93〜96℃を有する標記化合物32
3mg(収率55%)を無色針状結晶として得た。
【0506】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δpp
m : 7.06(1H, dd, J=16, 8Hz), 7.74(1H, t, J=7Hz),
7.76(1H, d, J=16Hz), 7.90(1H, t, J=8Hz), 8.00(1H,
d, J=8Hz), 8.25(1H, d, J=8Hz), 8.44(1H, d, J=2Hz),
9.21(1H, d, J=2Hz), 9.90(1H, d, J=8Hz)。
【0507】 (製剤例1) 錠剤 実施例2の化合物 50mg 乳糖 126mg トウモロコシデンプン 23mg ステアリン酸マグネシウム 1mg 200mg 上記処方の粉末を混合し、トウモロコシデンプン糊を用
いて湿式造粒、乾燥した後、打錠機により打錠して、1
錠200mgの錠剤とする。この錠剤は必要に応じて糖
衣を施すことができる。
【0508】 (製剤例2) カプセル剤 実施例2の化合物 50mg 乳糖 128mg トウモロコシデンプン 70mg ステアリン酸マグネシウム 2mg 250mg 上記処方の粉末を混合し、60メッシュのふるいを通し
た後、この粉末を250mgの3号ゼラチンカプセルに
入れ、カプセル剤とする。
【0509】(試験例1)in vitro抗真菌活性 化合物の抗真菌活性は、次の方法で測定した最少発育阻
止濃度(MIC)によって評価した。
【0510】カンジダ属等の真菌についての測定方法
(日本医真菌学会雑誌、36巻、62ページ(1995
年)): 被験薬をジメチルスルホキシドに溶解し、3
−(モルホリノ)プロパンスルホン酸緩衝(pH7.0)RPM
I1640培地(大日本製薬製)で希釈後、マイクロプレー
トに100μlずつ分注した。被験菌のコロニーを生理食塩
水に懸濁し、RPMI1640培地にて生菌数を1x103乃至5x103
CFU/mlに調製した。菌液を100μlずつ接種し、35℃で24
時間培養後、吸光度(630nm)を測定して菌の成育の有無
を判定した。最少発育阻止濃度(MIC)は、薬剤無添加対
照と比較して20%以下にまで菌の発育を抑制する最少濃
度で表した。
【0511】アスペルギルス属等の真菌についての測定
方法(Antimicrob. Agents Chemother.、39巻、31
4ページ(1995年)): 被験薬をジメチルスルホ
キシドに溶解し3−(モルホリノ)プロパンスルホン酸
緩衝(pH7.0)RPMI1640培地で希釈後、マイクロプレー
トに100μlずつ分注した。被験菌のpotato dextroseaga
r上の胞子を生理食塩水で集め、浮遊液を静置して沈殿
物を除去し、RPMI1640培地(大日本製薬製)で胞子数を
約2x104CFU/mlに調製した。菌液を100μlずつ接種し、3
5℃で24時間培養後、目視によって菌増殖を判定した。
最少発育阻止濃度(MIC)は、薬剤無添加対照と比較して2
5%以下にまで菌の発育を抑制する最少濃度で表した。化
合物のMIC値が小さいほど抗真菌活性は強い。
【0512】本発明の化合物(1)と、特開平8−33
3350号に開示された化合物とを比較した結果を表2
に示す。
【0513】本発明の実施例3の化合物は、特開平8−
333350号に実施例15として開示された化合物に
比べて優れた抗真菌活性を示した。この結果は、一般式
(1)で示されるように4位が−CH2−基である本発
明の化合物は、4位がS(硫黄原子)である化合物に比
べて優れた抗真菌活性を有することを示している。
【0514】
【表2】
【0515】
【化50】
【0516】 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― MIC値(μg/ml) 化合物 X ――――――――― C.a.2) A.f.
3) ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 本発明の実施例3の化合物1) CH2 ≦0.008 0.063 特開平8-333350号の実施例15の化合物1) S 0.016 0.5 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1)ジオキサン環上の置換基の配置はトランス。シュウ酸塩、 2)Candida albicans SANK 51486、 3)Aspergillus fumigatus SANK 10569。
【0517】(試験例2)in vivo抗真菌活性 カンジダ アルビカンス(Candida albicans SANK 1056
9)4×106乃至9×106個を接種したマウス(1群1
0匹)に、菌接種1、4及び24時間後、それぞれ薬剤
20mg/kgを経口投与し、菌接種後14日及び21
日までの生存率を調べた。本発明の実施例1乃至5の化
合物と市販のフルコナゾ−ルとを比較した結果を表3に
示す。
【0518】
【表3】 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 化合物 ジオキサン環上の 生存率(%) 置換基の配置 14日 21日 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 実施例1の化合物(シュウ酸塩) トランス 100 100 実施例2の化合物(シュウ酸塩) トランス 100 100 実施例3の化合物(シュウ酸塩) トランス 100 100 実施例4の化合物(シュウ酸塩) トランス 100 100 実施例5の化合物(シュウ酸塩) トランス 100 100 フルコナゾ−ル 70 60 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― フルコナゾール投与群は、菌接種後14日及び21日の
生存率がそれぞれ70%及び60%であるのに対して、
本発明の実施例1乃至5の化合物を投与した群では10
0%の生存率を示した。この結果は、本発明の化合物が
生体内でも優れた抗真菌活性を有しており、真菌感染症
の治療に有用であることを示している。
【0519】
【発明の効果】本発明の一般式(1)で表わされる化合
物及びその薬理上許容される塩は、種々の真菌に対して
優れた抗真菌活性を示し、毒性も少ないので医薬、特に
抗真菌剤の有効成分として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 紘 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中、Ar1はフェニル基又は1乃至3個の置換基を
    有するフェニル基(該置換基はハロゲン原子又はトリフ
    ルオロメチル基を示す)を示し、 Ar2はフェニル基、ナフチル基、5又は6員芳香族複
    素環基(該複素環基は窒素、酸素又は硫黄原子を1乃至
    4個有する)、縮合二環性芳香族複素環基(該複素環基
    は窒素、酸素又は硫黄原子を1乃至4個有する)、下記
    置換基群Bより選択される1乃至3個の置換基を有する
    フェニル基、置換基群Bより選択される1乃至3個の置
    換基を有するナフチル基、置換基群Bより選択される1
    乃至3個の置換基を有する5又は6員芳香族複素環基
    (該複素環基は窒素、酸素又は硫黄原子を1乃至4個有
    する)又は置換基群Bより選択される1乃至3個の置換
    基を有する縮合二環性芳香族複素環基(該複素環基は窒
    素、酸素又は硫黄原子を1乃至4個有する)を示し、 R1及びR2は、同一又は異なって、水素原子又は低級ア
    ルキル基を示し、 pは0、1、2又は3を示し、 qは0、1又は2を示し、 rは0、1又は2を示し(但し、p、q及びrの和は3
    以下である。)、 Aは、置換基群Aから選択される基を示し、 上記において、置換基群Aは、 【化2】 からなる置換基群を示し、 置換基群Bは、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハ
    ロゲン原子、ハロゲンで置換された低級アルキル基、水
    酸基で置換された低級アルキル基、ハロゲン及び水酸基
    で置換された低級アルキル基、ハロゲンで置換された低
    級アルコキシ基、水酸基で置換された低級アルコキシ
    基、ハロゲン及び水酸基で置換された低級アルコキシ
    基、ニトロ基、シアノ基、-S(O)mR3基(R3は低級アルキ
    ル基又はハロゲン原子で置換された低級アルキル基を示
    し、mは0、1又は2を示す。)、-S(O)2OR3基(R3
    前記と同意義である。)、-OS(O)2R3基(R3は前記と同
    意義である。)、イミダゾリル基、ピラゾリル基、トリ
    アゾリル基及びテトラゾリル基(該イミダゾリル基、ピ
    ラゾリル基、トリアゾリル基及びテトラゾリル基は、1
    又は2個の低級アルキル基、ハロゲン原子又はハロゲン
    で置換された低級アルキル基を有してもよい)からなる
    置換基群を示す。]を有する化合物又はその薬理上許容
    される塩。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された化合物において、
    Ar1が、1又は2個の置換基を有するフェニル基(該
    置換基はフッ素原子、塩素原子又はトリフルオロメチル
    基である。)である化合物又はその薬理上許容される
    塩。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された化合物において、
    Ar1が、2−フルオロフェニル、4−フルオロフェニ
    ル、2,4−ジクロロフェニル又は2,4−ジフルオロ
    フェニル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載された化合物において、
    Ar1が、2,4−ジフルオロフェニル基である化合物
    又はその薬理上許容される塩。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載さ
    れた化合物において、Ar2が、フェニル基、ナフチル
    基、5又は6員芳香族複素環基(該複素環基は1又は2
    個の窒素、酸素又は硫黄原子を有する)、下記置換基群
    B1より選択される1又は2個の置換基を有するフェニ
    ル基、置換基群B1より選択される1又は2個の置換基
    を有するナフチル基又は置換基群B1より選択される1
    又は2個の置換基を有する5又は6員芳香族複素環基
    (該複素環基は1又は2個の窒素、酸素又は硫黄原子を
    有する)であり、上記において、置換基群B1は、炭素
    数1乃至3個のアルキル基、炭素数1乃至3個のアルコ
    キシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、フッ素若し
    くは塩素で置換された炭素数1乃至3個のアルキル基、
    フッ素若しくは塩素で置換された炭素数1乃至3個のア
    ルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、−S(O)23
    (R3は炭素数1乃至3個のアルキル基又はフッ素原子
    若しくは塩素原子で置換された炭素数1乃至3個のアル
    キル基である。)、−S(O)2OR3基(R3は前記と
    同意義である。)、−OS(O)23基(R3は前記と
    同意義である。)、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ト
    リアゾリル基及びテトラゾリル基(該イミダゾリル基、
    ピラゾリル基、トリアゾリル基及びテトラゾリル基は、
    炭素数1乃至3個のアルキル基、フッ素原子、塩素原
    子、臭素原子、又は、フッ素若しくは塩素で置換された
    炭素数1乃至3個のアルキル基で1又は2個置換されて
    いてもよい。)からなる置換基群である、化合物又はそ
    の薬理上許容される塩。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載さ
    れた化合物において、Ar2が、フェニル基、ナフチル
    基、下記置換基群B1より選択される1又は2個の置換
    基を有するフェニル基又は置換基群B1より選択される
    1又は2個の置換基を有するナフチル基であり、上記に
    おいて、置換基群B1は、炭素数1乃至3個のアルキル
    基、炭素数1乃至3個のアルコキシ基、フッ素原子、塩
    素原子、臭素原子、フッ素若しくは塩素で置換された炭
    素数1乃至3個のアルキル基、フッ素若しくは塩素で置
    換された炭素数1乃至3個のアルコキシ基、ニトロ基、
    シアノ基、−S(O)23基(R3は炭素数1乃至3個
    のアルキル基又はフッ素原子若しくは塩素原子で置換さ
    れた炭素数1乃至3個のアルキル基である。)、−S
    (O)2OR3基(R3は前記と同意義である。)、−O
    S(O)23基(R3は前記と同意義である。)、イミ
    ダゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基及びテトラ
    ゾリル基(該イミダゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾ
    リル基及びテトラゾリル基は、炭素数1乃至3個のアル
    キル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又は、フッ
    素若しくは塩素で置換された炭素数1乃至3個のアルキ
    ル基で1又は2個置換されていてもよい。)からなる置
    換基群である、化合物又はその薬理上許容される塩。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載さ
    れた化合物において、Ar2が、フェニル、1−ナフチ
    ル、2−ナフチル、4−フルオロフェニル、4−クロロ
    フェニル、2,4−ジフルオロフェニル、4−(トリフ
    ルオロメチル)フェニル、4−(トリフルオロメトキ
    シ)フェニル、4−(2,2,3,3−テトラフルオロ
    プロポキシ)フェニル、4−ニトロフェニル、4−シア
    ノフェニル、4−シアノ−2−フルオロフェニル、4−
    シアノ−3−フルオロフェニル、4−(トリフルオロメ
    チルチオ)フェニル、4−(トリフルオロメタンスルホ
    ニル)フェニル、4−(トリフルオロメタンスルホニル
    オキシ)フェニル、4−[(2,2,2−トリフルオロ
    エトキシ)スルホニル]フェニル、4−(1−イミダゾ
    リル)フェニル、4−(1−ピラゾリル)フェニル、4
    −(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェ
    ニル、6−メトキシ−2−ナフチル、6−(トリフルオ
    ロメチル)−2−ナフチル、6−シアノ−2−ナフチ
    ル、6−(トリフルオロメタンスルホニル)−2−ナフ
    チル又は6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポ
    キシ)−2−ナフチル基である化合物又はその薬理上許
    容される塩。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1項に記載さ
    れた化合物において、R1及びR2が、同一又は異なっ
    て、水素原子又は炭素数1乃至3個のアルキル基である
    化合物又はその薬理上許容される塩。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至7のいずれか1項に記載さ
    れた化合物において、R1及びR2が、同一又は異なっ
    て、水素原子、メチル又はエチル基である化合物又はそ
    の薬理上許容される塩。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1項に記載
    された化合物において、pが1、2又は3であり、q及
    びrが0である化合物又はその薬理上許容される塩。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれか1項に記
    載された化合物において、Aが式(A−1) 【化3】 で示される基である化合物又はその薬理上許容される
    塩。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載された化合物におい
    て、Ar1が、1又は2個の置換基を有するフェニル基
    (該置換基はフッ素原子、塩素原子又はトリフルオロメ
    チル基である。)であり、Ar2が、フェニル基、ナフ
    チル基、5又は6員芳香族複素環基(該複素環基は1又
    は2個の窒素、酸素又は硫黄原子を有する)、下記置換
    基群B1より選択される1又は2個の置換基を有するフ
    ェニル基、置換基群B1より選択される1又は2個の置
    換基を有するナフチル基又は置換基群B1より選択され
    る1又は2個の置換基を有する5又は6員芳香族複素環
    基(該複素環基は1又は2個の窒素、酸素又は硫黄原子
    を有する)であり、R1及びR2が、同一又は異なって、
    水素原子又は炭素数1乃至3個のアルキル基であり、p
    が1、2又は3であり、q及びrが0であり、上記にお
    いて、置換基群B1は、炭素数1乃至3個のアルキル
    基、炭素数1乃至3個のアルコキシ基、フッ素原子、塩
    素原子、臭素原子、フッ素若しくは塩素で置換された炭
    素数1乃至3個のアルキル基、フッ素若しくは塩素で置
    換された炭素数1乃至3個のアルコキシ基、ニトロ基、
    シアノ基、−S(O)23基(R3は炭素数1乃至3個
    のアルキル基又はフッ素原子若しくは塩素原子で置換さ
    れた炭素数1乃至3個のアルキル基である。)、−S
    (O)2OR3基(R3は前記と同意義である。)、−O
    S(O)23基(R3は前記と同意義である。)、イミ
    ダゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基及びテトラ
    ゾリル基(該イミダゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾ
    リル基及びテトラゾリル基は、炭素数1乃至3個のアル
    キル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又は、フッ
    素若しくは塩素で置換された炭素数1乃至3個のアルキ
    ル基で1又は2個置換されていてもよい。)からなる置
    換基群である、化合物又はその薬理上許容される塩。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載された化合物におい
    て、Ar1が、1又は2個の置換基を有するフェニル基
    (該置換基はフッ素原子、塩素原子又はトリフルオロメ
    チル基である。)であり、Ar2が、フェニル基、ナフ
    チル基、下記置換基群B1より選択される1又は2個の
    置換基を有するフェニル基又は置換基群B1より選択さ
    れる1又は2個の置換基を有するナフチル基であり、R
    1及びR2が、同一又は異なって、水素原子又は炭素数1
    乃至3個のアルキル基であり、pが1、2又は3であ
    り、q及びrが0であり、上記において、置換基群B1
    は、炭素数1乃至3個のアルキル基、炭素数1乃至3個
    のアルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、フ
    ッ素若しくは塩素で置換された炭素数1乃至3個のアル
    キル基、フッ素若しくは塩素で置換された炭素数1乃至
    3個のアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、−S(O)
    23基(R3は炭素数1乃至3個のアルキル基又はフッ
    素原子若しくは塩素原子で置換された炭素数1乃至3個
    のアルキル基である。)、−S(O)2OR3基(R3
    前記と同意義である。)、−OS(O)23基(R3
    前記と同意義である。)、イミダゾリル基、ピラゾリル
    基、トリアゾリル基及びテトラゾリル基(該イミダゾリ
    ル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基及びテトラゾリル
    基は、炭素数1乃至3個のアルキル基、フッ素原子、塩
    素原子、臭素原子、又は、フッ素若しくは塩素で置換さ
    れた炭素数1乃至3個のアルキル基で1又は2個置換さ
    れていてもよい。)からなる置換基群である、化合物又
    はその薬理上許容される塩。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載された化合物におい
    て、Ar1が、2,4−ジフルオロフェニル基であり、
    Ar2が、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、4
    −フルオロフェニル、4−クロロフェニル、2,4−ジ
    フルオロフェニル、4−(トリフルオロメチル)フェニ
    ル、4−(トリフルオロメトキシ)フェニル、4−
    (2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニ
    ル、4−ニトロフェニル、4−シアノフェニル、4−シ
    アノ−2−フルオロフェニル、4−シアノ−3−フルオ
    ロフェニル、4−(トリフルオロメチルチオ)フェニ
    ル、4−(トリフルオロメタンスルホニル)フェニル、
    4−(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)フェニ
    ル、4−[(2,2,2−トリフルオロエトキシ)スル
    ホニル]フェニル、4−(1−イミダゾリル)フェニ
    ル、4−(1−ピラゾリル)フェニル、4−(1H−
    1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル、6−
    メトキシ−2−ナフチル、6−(トリフルオロメチル)
    −2−ナフチル、6−シアノ−2−ナフチル、6−(ト
    リフルオロメタンスルホニル)−2−ナフチル又は6−
    (2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−2−
    ナフチル基であり、R1及びR2が、同一又は異なって、
    水素原子、メチル又はエチル基であり、pが1、2又は
    3であり、q及びrが0であり、Aが式(A−1) 【化4】 で示される基である化合物又はその薬理上許容される
    塩。
  15. 【請求項15】 請求項1において、下記の化合物群か
    ら選択される化合物又はその薬理上許容される塩。 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−1
    −(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−4
    −[2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−
    1,3−ジオキサン−5−イル]−2−ブタノール、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−1
    −(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−4
    −[2−[2−[4−(トリフルオロメチル)フェニ
    ル]ビニル]−1,3−ジオキサン−5−イル]−2−
    ブタノール、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−1
    −(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−4
    −[2−[4−[4−(トリフルオロメチル)フェニ
    ル]−1,3−ブタジエニル]−1,3−ジオキサン−
    5−イル]−2−ブタノール、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−1
    −(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−4
    −[2−[6−[4−(トリフルオロメチル)フェニ
    ル]−1,3,5−ヘキサトリエニル]−1,3−ジオ
    キサン−5−イル]−2−ブタノール、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−4
    −[2−[4−[4−(2,2,3,3−テトラフルオ
    ロプロポキシ)フェニル]−1,3−ブタジエニル]−
    1,3−ジオキサン−5−イル]−1−(1H−1,
    2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−4
    −[2−[2−(2−ナフチル)ビニル]−1,3−ジ
    オキサン−5−イル]−1−(1H−1,2,4−トリ
    アゾール−1−イル)−2−ブタノール、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−[2−[2
    −(6−メトキシ−2−ナフチル)ビニル]−1,3−
    ジオキサン−5−イル]−3−メチル−1−(1H−
    1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノー
    ル、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−4
    −[2−[2−[6−(2,2,3,3−テトラフルオ
    ロプロポキシ)−2−ナフチル]ビニル]−1,3−ジ
    オキサン−5−イル]−1−(1H−1,2,4−トリ
    アゾール−1−イル)−2−ブタノール、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−1
    −(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−4
    −[2−[2−[4−(トリフルオロメタンスルホニル
    オキシ)フェニル]ビニル]−1,3−ジオキサン−5
    −イル]−2−ブタノール、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−4
    −[2−[4−[4−(2,2,2−トリフルオロエト
    キシスルホニル)フェニル]−1,3−ブタジエニル]
    −1,3−ジオキサン−5−イル]−1−(1H−1,
    2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−[2−[4
    −[4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル]
    −1,3−ブタジエニル]−1,3−ジオキサン−5−
    イル]−3−メチル−1−(1H−1,2,4−トリア
    ゾール−1−イル)−2−ブタノール、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−[2−[4
    −[4−(1−イミダゾリル)フェニル]−1,3−ブ
    タジエニル]−1,3−ジオキサン−5−イル]−3−
    メチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
    イル)−2−ブタノール、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−4
    −[2−[4−[4−(1−ピラゾリル)フェニル]−
    1,3−ブタジエニル]−1,3−ジオキサン−5−イ
    ル]−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
    ル)−2−ブタノール、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−4
    −[2−[2−(4−ニトロフェニル)ビニル]−1,3
    −ジオキサン−5−イル]−1−(1H−1,2,4−
    トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール、 4−[2−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニ
    ル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,
    2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,3−
    ジオキサン−2−イル]ビニル]ベンゾニトリル、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−1
    −(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−4
    −[2−[2−[4−(トリフルオロメチルスルホニ
    ル)フェニル]ビニル]−1,3−ジオキサン−5−イ
    ル]−2−ブタノール、 6−[2−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニ
    ル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,
    2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,3−
    ジオキサン−2−イル]ビニル]−2−ナフトニトリ
    ル、 4−[4−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニ
    ル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,
    2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,3−
    ジオキサン−2−イル]−1,3−ブタジエニル]ベン
    ゾニトリル、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−4
    −[2−[4−[4−(2,2,3,3−テトラフルオ
    ロプロポキシ)フェニル]−1,3−ブタジエニル]−
    1,3−ジチアン−5−イル]−1−(1H−1,2,
    4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−4
    −[2−[4−[4−(1H−1,2,4−トリアゾー
    ル−1−イル)フェニル]−1,3−ブタジエニル]−
    1,3−ジオキサン−5−イル]−1−(1H−1,
    2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール、 6−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3
    −ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−
    トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサ
    ン−2−イル]−2−ナフトニトリル、 4−[2−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニ
    ル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,
    2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,3−
    ジオキサン−2−イル]ビニル]−3−フルオロベンゾ
    ニトリル、 4−[2−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニ
    ル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,
    2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,3−
    ジオキサン−2−イル]ビニル]−2−フルオロベンゾ
    ニトリル、 4−[4−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニ
    ル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,
    2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,3−
    ジオキサン−2−イル]−1,3−ブタジエニル]−3
    −フルオロベンゾニトリル、及び、 4−[4−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニ
    ル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,
    2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,3−
    ジオキサン−2−イル]−1,3−ブタジエニル]−2
    −フルオロベンゾニトリル。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至15に記載されたトリア
    ゾール化合物またはその薬理上許容される塩を有効成分
    として含有する医薬。
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US6653330B2 (en) 2000-03-27 2003-11-25 Sankyo Company, Limited Amide-type triazole compounds
US7230023B2 (en) 2001-02-22 2007-06-12 Sankyo Company, Limited Water-soluble triazole fungicide

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