JPH1180033A - トランスフェクション系、その作製および体細胞遺伝子治療におけるその使用 - Google Patents

トランスフェクション系、その作製および体細胞遺伝子治療におけるその使用

Info

Publication number
JPH1180033A
JPH1180033A JP10197791A JP19779198A JPH1180033A JP H1180033 A JPH1180033 A JP H1180033A JP 10197791 A JP10197791 A JP 10197791A JP 19779198 A JP19779198 A JP 19779198A JP H1180033 A JPH1180033 A JP H1180033A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfection system
nucleic acid
catheter
transfection
infiltrator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10197791A
Other languages
English (en)
Inventor
Juergen Schrader
ユルゲン、シュラーダー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cardiogene Gentherapeutische Systeme AG
Original Assignee
Cardiogene Gentherapeutische Systeme AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cardiogene Gentherapeutische Systeme AG filed Critical Cardiogene Gentherapeutische Systeme AG
Publication of JPH1180033A publication Critical patent/JPH1180033A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/79Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
    • C12N15/85Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for animal cells
    • C12N15/86Viral vectors
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K48/00Medicinal preparations containing genetic material which is inserted into cells of the living body to treat genetic diseases; Gene therapy
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/0004Oxidoreductases (1.)
    • C12N9/0071Oxidoreductases (1.) acting on paired donors with incorporation of molecular oxygen (1.14)
    • C12N9/0073Oxidoreductases (1.) acting on paired donors with incorporation of molecular oxygen (1.14) with NADH or NADPH as one donor, and incorporation of one atom of oxygen 1.14.13
    • C12N9/0075Nitric-oxide synthase (1.14.13.39)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2750/00MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA ssDNA viruses
    • C12N2750/00011Details
    • C12N2750/14011Parvoviridae
    • C12N2750/14111Dependovirus, e.g. adenoassociated viruses
    • C12N2750/14141Use of virus, viral particle or viral elements as a vector
    • C12N2750/14143Use of virus, viral particle or viral elements as a vector viral genome or elements thereof as genetic vector

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 血管中に効率的にかつ最少の損傷で体細胞遺
伝子トランファーを行う。 【解決手段】 1以上のインフィルトレーターカテーテ
ルと、1以上の核酸と、場合によっては、適切な補助物
質および/または添加物とを含んでなるトランスフェク
ション系。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は、1以上のインフィルトレーターカテーテル
と、1以上の核酸と、場合によっては、適切な補助物質
および/または添加物とを含んでなるトランスフェクシ
ョン系、並びにその作製および体細胞遺伝子治療におけ
るその使用に関する。
【0002】背景技術 脈管性障害の局所遺伝子治療は、例えばバルーンカテー
テルで閉塞した血管を機械的に広げた(いわゆる経皮経
管冠動脈形成;PTCA)後に血管の再閉塞(再狭窄)
を防ぐ介入心臓学で、非常に有望と見込まれている。そ
の理由は再狭窄がPTCA処置後も全ケースのうち30
〜40%でなお生じるからである。
【0003】薬物の全身投与は、非常に有望な理論的考
え方にもかかわらず、PTCAの長期的成功に更に改善
を加えることはなかったが、おそらく処置された狭窄領
域における治療剤の濃度が次第に不十分となるためであ
ろう。これらの結果から、特定の薬物で血管の損傷部位
の局所治療を行える様々な特殊なカテーテルの開発に至
った。
【0004】しかしながら、特殊なカテーテルを用いた
薬剤、特に低分子量の薬剤の局所投与の1つの欠点は、
血管の治療部位からの速い消散である。必要なデポ形成
は短時間持続するだけである。
【0005】治療効果の延長は、例えば、治療上有効な
遺伝子が体細胞遺伝子トランスファーにより血管壁中に
局所的にトランスファーされて、そこで発現されること
により達成できる。
【0006】血管壁中への遺伝子トランスファーには、
特に3つの成分が必要である: ・局所発現で例えば再狭窄形成を阻止する因子を合成さ
せる治療上有効な遺伝子 ・(a)治療遺伝子による血管壁の最大効率的トランス
フェクションおよび (b)トランスフェクションの局所化を行うトランスフ
ェクション系 ・(a)最少侵襲技術を用いた低または非外傷的な血管
の特定個別部位のin vivo トランスフェクション (b)トランスフェクション系と共に、脈管周囲スペー
スまたは血液循環中への治療遺伝子の最少分布の確保、
および (c)短い血管閉塞時間の保証を行う効率的カテーテル
技術。
【0007】Schrader,J.& Godecke,A. (DE 44
11 402)は、血管でリポソーム複合体の形をした
酸化窒素シンターゼ遺伝子によるトランスフェクション
が血管狭窄およびPTCA後の再狭窄の治療上関連した
阻止を行うことを発見した。しかしながら、ポリエチレ
ンカテーテルがDNA‐リポソーム複合体でのトランス
フェクションに用いられたが、15〜20分間にわたり
血管中で血流を遮断した。加えて、トランスフェクショ
ンはいくつかのケースで血管の再開後に血栓症を生じ
た。
【0008】一部他の特殊なカテーテルも、薬物の局所
投与の問題を解決する目的で、文献に既に記載されてい
る(Wilenksy,R.L.et al.(1993) Trends Cardiovasc.Me
d.3(5),163-170)。
【0009】例えば、二重バルーンカテーテルは、バル
ーンを膨張させることで特定部分の血管を循環から分離
させて、血管の遠位から近位までの部分をトランスフェ
クトさせる(例えば、Nathan,A.& Edelman E.R.(1995),
Edelman E.R.(ed.),"Frontiers in Cardiology; Molecu
lar Interventions and Local Drug Delivery",Saunder
s Company Ltd.,london,GB,29-52参照)。こうして隔離
された管腔は治療剤で満たされ、拡散により血管壁には
いる。しかしながら、このカテーテルの欠点は使用時に
おける長時間の血管閉塞であり、本質的に最も内側の血
管細胞層に達するだけである(Flugelman,M.Y.(1995),T
hrombosis and Haemostasis,74(1),406-410 )。したが
って、このタイプのカテーテルは体細胞遺伝子トランス
ファーにとり不適当である。
【0010】多孔質バルーンは、膨張させたバルーンの
孔から加圧下で治療剤を血管壁中に押し出して、治療剤
の経壁分布を果たすように開発された。しかしながら、
注射に要する高圧(2〜5atm)はしばしば血管壁に
深刻な機械的損傷を与え、これは中膜で切裂または壊死
ゾーンの発生により現される。加えて、トランスフェク
ション効率は極端に低く、局所化されない(Flugelman,
M.Y.(1995),supra;Flugelman,M.Y.et al.(1992),Circu
lation,85(3),1110-1117;)。したがって、このタイプ
のカテーテルも体細胞遺伝子トランスファーに不適当で
あるとわかった。
【0011】Dispatchカテーテルの機能の原理は上記さ
れた二重バルーンカテーテルと大体似ている(例えば、
McKay,R.G.et al.(1994),Catheterization and Cardiov
ascular Diagnosis,33,181-188参照)。しかしながら、
治療される血管部分はこの場合に2つの末梢バルーンに
よって循環の残りから分離されていないが、膨張後に血
管壁と接触するコイルによって分離される。ベクター
は、らせん要素間にあるカテーテルシャフトのオリフィ
スから閉じたチャンバー中に注入される。トランスフェ
クションは拡散により生じる。血流から遠位領域を切り
離すことなく、約30分間と必要な長いトランスフェク
ション時間を可能とさせるために、膨張したカテーテル
のシャフトを通る導管は血流を可能とするように適合さ
せた。
【0012】針注入カテーテル(NIC)は、カテーテ
ルの丸い先端から進行させて、血管壁中に侵入させるこ
とができる、3本の注入針で特徴付けられる(例えば、
Gonschior,P.et al.(1995) Coronary Artery Disease,
6,329-344参照)。血管壁中にこれらの針から薬物を注
入することが既に可能であった。
【0013】しかしながら、針がカテーテルのヘッドか
らどの程度まで現れたかをチェックすることが容易でな
く、これが注入の深さを決めていることから、NICの
操作は困難である。これは血管壁の穿孔と、ひいては脈
管周囲組織のトランスフェクションだけでなく、血管か
らの出血のリスクも伴う。この危険性は、離心性プラー
クのトランスフェクションに特にあてはまる。
【0014】Janssens,S.et al.,The Second Annual In
ternational Symposium,October 13-15,1996,Cambridg
e,Massachusettsは、アデノウイルスベクターと、詳し
く記載されていないインフィルトレーターカテーテルと
による、遺伝子トランスファーについて記載している。
しかしながら、このトランスフェクション系の欠点は、
細胞毒性効果がアデノウイルスベクターで観察されたこ
とである(Flugelman,M.Y.(1995),前掲)。
【0015】
【発明の概要】したがって、本発明は、血管中に効率的
にかつ最少の損傷で体細胞遺伝子トランスファーを行う
ことが可能なトランスフェクション系を見つけ出すこと
をその目的とする。
【0016】本発明は、第一に、1以上のインフィルト
レーターカテーテルと、非ウイルス形の1以上の核酸
と、場合によっては、適切な補助物質および/または添
加物とを含んでなるトランスフェクション系に関する。
【0017】
【発明の具体的説明】インフィルトレーターカテーテル
(Infiltrator catheter)とは、血管壁中への薬物の血管
内注入のために開発された特別なカテーテルである。そ
れはバルーンカテーテルの形をとり、その表面からイン
ジェクター口(1種以上の活性物質を投与するための管
状スタッド様伸長部分)が突き出ている。インジェクタ
ー口の高さは通常約100〜500μm、好ましくは約
100〜250μm、特に約100μmであり、バルー
ン当たりのインジェクター口の数は通常約5×7、好ま
しくは約3×7である。通常約2atmまでのバルーン
の膨張圧が、これらのインジェクター口を血管壁中に押
し込める。こうして、低圧下、好ましくは約100〜2
00mmHg、特に約150mmHgで通常約500μl以内、
好ましくは250〜300μlの活性物質をインジェク
ター口から血管壁中に注入することが可能である。カテ
ーテルは1以上の管腔 (lumen)を通常有しており、特に
二重管腔、特に好ましくは三重管腔のカテーテルであ
る。
【0018】二重管腔カテーテルは、通常、管腔シャフ
トと、そのシャフト上の適切な箇所にかぶせた前記の膨
張しうるバルーンからなる。シャフトはバルーンが存在
する箇所に1以上オリフィスを含んでいて、そこにバル
ーンが膨張して、活性物質がバルーンに入り込める。活
性物質はそこからインジェクター口を経て血管壁中に入
る。米国特許第5,112,305号または米国特許第
5,242,397号に記載されたような二重管腔イン
フィルトレーターカテーテルが特に好ましい。
【0019】中央管状シャフト、適切な箇所でそのシャ
フトにかぶせた膨張しうるバルーンと、その膨張しうる
バルーンが存在する箇所に上記インジェクター口を含む
管状スリーブを含んでなる、三重管腔インフィルトレー
ターカテーテルが特に好ましい。カテーテルの位置を決
めた後、バルーンを膨張させて、インジェクター口を有
する上記スリーブを血管壁に対して押しつける。そのと
き活性物質は、そこからインジェクター口を経て血管壁
中に入るように、管状スリーブ中に導入される。特に好
ましい三重管腔インフィルトレーターカテーテルは、E
P 0 753322 A1またはEP 0 768
098 A2に記載されたようなカテーテルである。
【0020】本発明によるトランスフェクション系は、
カテーテルの正確な位置決定を可能にするガイドワイヤ
を追加的に通常含んでいる。
【0021】本発明によるトランスフェクション系の核
酸は、非ウイルス形で、好ましくは一本または二本鎖D
NAまたはRNAとして、例えばむき出しの(naked) 核
酸として、あるいは他の非ウイルス成分と一緒に存在し
ている。
【0022】“非ウイルス”という用語は、例えばレト
ロウイルス、アデノウイルスまたはアデノ関連ウイルス
ベクターのような遺伝的に操作されたウイルスベクター
の助けがあっても、核酸がトランスフェクトされないこ
とを、意味する。例えば、ウイロソーム(virosome)の形
でのセンダイウイルスの使用(下記参照)は、“非ウイ
ルス”という用語から除外されない。
【0023】適切なむき出しの核酸は、例えば、プラス
ミドDNAまたはいわゆるアンチセンスオリゴヌクレオ
チドの形をした核酸である(例えば、Uhlmann,E.& Peym
an,A.(1990) Chemical Reviews,90,543-584,No.4参
照)。
【0024】遺伝子治療に有効な核酸は、他の非ウイル
ス成分、好ましくはリポソームとの所要核酸の複合化に
よっても得られる。その理由はこれが特に血管壁の非常
に高いトランスフェクション効率を達成できるからであ
る(例えば、DE 44 11 402 A1参照)。
いわゆるHVJリポソーム(ウイロソーム)の形でセン
ダイウイルスを用いた核酸/リポソーム複合体によるト
ランスフェクションが特に有利であり、これがトランス
フェクション率を更に高めうるからである。
【0025】リポフェクション(lipofection )では、
例えばカチオン性脂質の小さな単層小胞がリポソーム懸
濁液の超音波処理により作製される。核酸は、特に正味
の正電荷が残って、核酸がリポソームと100%複合化
されるような比率で、リポソームの表面とイオン結合し
ている。Felgner et al.(Felgner,P.L.et al.(1987),Pr
oc.Natl.Acad.Sci.USA,84,7413-7414 )により用いられ
た脂質混合物、DOTMA(1,2‐ジオレイルオキシ
‐3‐プロピルトリメチルアンモニウムブロミド)およ
びDOPE(ジオレイルホスファチジルエタノールアミ
ン)の他にも、多くの新しい脂質処方が合成され、様々
な細胞系をトランスフェクトするそれらの効率について
試験された(Behr,J.P.et al.(1989),Proc.Natl.Acad.S
ci.USA,86,6982-6986 ;Felgner,J.H.et al.(1994) J.B
iol.Chem.,269,2550-2561 ;Gao,X.& Huang,L.(1991),B
iochim.Biophys.Acta,1189,195-203)。新しい脂質処方
の例は、DOTAP N‐〔1‐(2,3‐ジオレオイ
ルオキシ)プロピル〕‐N,N,N‐トリメチルアンモ
ニウムメチルサルフェートまたはDOGS(TRANSFECTA
M ;ジオクタデシルアミドグリシルスペルミン)であ
る。ホスファチジルコリン、ホスファチジルセリンおよ
びコレステロールからのDNA/リポソーム複合体の作
製例と、センダイウイルスを用いた血管壁のトランスフ
ェクションにおいて成功したその用法は、DE 44
11 402に記載されている。
【0026】核酸結合タンパク質、例えば染色体タンパ
ク質、好ましくはHMGタンパク質(高速移動群タンパ
ク質)、特にHMG‐1またはHMG‐2、あるいはH
2A、H2B、H3またはH4のようなヌクレオソーム
ヒストンを含んでいることが核酸/リポソーム複合体に
とり特に有利である。その理由はこれが少くとも3〜1
0倍まで必要な核酸の発現を増加させうるからである。
染色体タンパク質は、例えば、遺伝学上公知の方法によ
り子牛胸腺またはラット肝臓から単離されるか、あるい
は遺伝子操作により作製される。ヒトHMG‐1は、例
えば、Wen,L.etal.(1989) Nucleic Acids Res.,17(3),1
197-1214 からのヒトcDNA配列を用いて、当業者に
知られた方法による遺伝子操作で、特に直接的に作製で
きる。
【0027】必要な核酸は、通常、治療上有効な遺伝子
産物をコードした核酸である。
【0028】治療上有効な遺伝子産物をコードする核酸
の例は、酸化窒素シンターゼ遺伝子、特に誘導性酸化窒
素シンターゼをコードする遺伝子(例えば、DE 44
11 402 A1参照)、エリトロポエチン遺伝子
(例えば、EP 0 148605 B1参照)、イン
シュリン遺伝子(例えば、EP 0 001 929
B1参照)または血液凝固因子、インターフェロン、サ
イトカイン、ホルモン、成長因子などについてコードす
る遺伝子である。特に好ましい遺伝子は、血中で生じる
タンパク質についてコードする遺伝子である。血管壁の
本発明による体細胞遺伝子治療では、特定活性物質の血
漿濃度を増加させることにより、例えば糖尿病患者でイ
ンシュリンの欠乏、血友病患者でVIII因子の欠乏、腎臓
患者でエリトロポエチンの欠乏、トロンボポエチンの欠
乏または成長阻害を伴うソマトスタチンの欠乏のよう
な、例えば病的欠乏現象を、特に簡単かつ持続的に解消
または軽減することができる。したがって、本発明は、
例えば動脈硬化症、狭窄または再狭窄のような純粋な脈
管性障害の治療に限定されず、全般的に適用しうる。
【0029】ポリペプチドをコードする核酸の一部が、
好ましくはプロモーターとポリペプチド開始コドンとの
間にイントロン配列を含む1以上の非コード配列、およ
び/または特に遺伝子の3′末端にポリA配列、特に天
然ポリA配列またはSV40ウイルスポリA配列を含ん
でいることも、遺伝子治療について記載された使用にと
って有利であるが、これは細胞でmRNAの安定化を達
成できるからである(Jackson,R.J.(1993) Cell,74,9-1
4 およびPalmiter,R.D.et al.(1991) Proc.Natl.Acad.S
ci.USA,88,478-482 )。
【0030】本発明によるトランスフェクション系は、
上記されたまたは購入しうる1以上のインフィルトレー
ターカテーテルと、1以上の上記された核酸と、場合に
よって適切な補助物質および/または添加物と、場合に
よってはガイドワイヤとを組み合わせることにより、簡
単な手法で作製することができる。
【0031】適切な補助物質および/または添加物の例
には、ヌクレアーゼインヒビターのような安定剤の形
で、好ましくはウイロソームでのトランスフェクション
前に加えられる、例えばCaCl溶液のような、本発
明によるトランスフェクション系で特にセンダイウイル
スの使用時に、好ましくはEDTA、プロテアーゼイン
ヒビターまたはアルカリ土類金属溶液のような錯体形成
剤の形で当業者に知られるものがある。
【0032】記載されたインフィルトレーターカテーテ
ルは、例示により既に詳細に上記されたように、特に脈
管性障害、遺伝子障害および/または遺伝子トランスフ
ァーにより治療できる障害を治療する上で、その予防も
含めて、体細胞遺伝子治療のために本発明によるトラン
スフェクション系の形で適切かつ有利である。
【0033】したがって、本発明は、好ましくは体細胞
遺伝子治療のために、本発明によるトランスフェクショ
ン系を作製するためのインフィルトレーターカテーテル
の使用にも及ぶ。本発明は、体細胞遺伝子トランスファ
ーのための、特に記載された障害の治療または予防のた
めの、本発明によるトランスフェクション系の使用にも
更に及ぶ。
【0034】本発明の予想外の利点は、医薬の局所投与
用に開発された、文献に記載される他のトランスフェク
ション系とは対照的に、インフィルトレーターカテーテ
ルが体細胞遺伝子治療で1以上の核酸のトランスファー
にとって本発明で特に適している、という事実から導か
れる。血管中で正確にインフィルトレーターカテーテル
の位置を決めることが可能であって、バルーンの膨張に
より血管で漏出のない閉塞を起こすため、インジェクタ
ー口がバルーンにより血管壁に押しつけられ、核酸の注
入が低圧下で効果的に起こって、血管壁に最少の変化が
与えられる。これにより、短い血管閉塞時間(最大約3
0秒間)で、血管壁の効率的トランスフェクションおよ
び必要な核酸の恒久的発現が達成された。
【0035】
【実施例】下記例は本発明を詳細に説明するためのもの
であり、本発明を限定するものではない。
【0036】例:ブタ大腿動脈における誘導性酸化窒素
シンターゼ遺伝子の発現 1.トランスフェクションプロトコール 1.1 DNAの作製 2μg/μlの濃度でTE緩衝液(10mM Tris・
HCl、pH7.4)に溶解された、誘導性マウス酸化
窒素シンターゼをコードする遺伝子トランスファーベク
ターpSCMV‐iNOS(DE 44 11 402
A1)200μgを、BSS緩衝液(140mM N
aCl、5.4mM KCl、10mMTris・C
l、pH7.6)に溶解された子牛胸腺からのHMG‐
1タンパク質64μgと混合し、その溶液をBSS緩衝
液で200μlの最終容量に調整した。得られた溶液を
37℃で30分間インキュベートした。
【0037】1.2 リポソーム調製 混合物中4.8:2:1の重量比でホスファチジルコリ
ン(PC)、コレステロール(C)およびホスファチジ
ルセリン(PS)からなる脂質混合物5mgをジエチル
エーテル2mlに溶解した。例1.1で調製されたDN
A溶液200μlを、溶解された脂質に加えた。次いで
混合液を2分間撹拌することによりホモゲナイズし、そ
の後超音波浴中で10秒間にわたり音波処理した。次い
でエーテルを37℃でロータリーエバポレーターで蒸発
させた。その後、得られたエマルジョンを乳光色が現れ
るまで約2分間撹拌した。
【0038】1.3 センダイウイルスの調製 センダイウイルスを受精鶏卵からの漿尿液中で標準法に
より増殖させた(Nakanishi,M.et al.(1985) Exp.Cell.
Res.,159(2),399-409 )。次いでウイルスをSorvall G
SAローターにおいて4℃で下記遠心法により精製し
た: 1.漿尿液: 3000rpmで10分間 2.上澄: 13,000rpmで30分間 3.ペレット: BSS緩衝液に懸濁 4.懸濁液: 3000rpmで10分間 5.上澄: 13,000rpmで30分間 6.ペレット: BSS緩衝液に再懸濁 次いで力価を16,000赤血球凝集単位(HAU)/
mlに調整した。使用直前に、ウイルスを11J/m2
・sでUV照射により不活化させた。
【0039】1.4 ウイロソーム(HVJリポソー
ム)の作製および精製 例1.3のように調製されたUV不活化ウイルス(1
6,000HAU)1mlを例1.2のように調製され
たリポソームと混合し、10分間にわたり氷上でインキ
ュベートした。次いで懸濁液をオービタルシェーカー
(120rpm、37℃)で60分間にわたりウイルス
とリポソームとの融合のために振盪した。次いで、形成
されたウイロソームをTH641ローター,Sorvall Ins
trumentsにおいて28,000rpmおよび4℃でスク
ロースクッション(30%スクロース)での超遠心によ
り未取込みウイルスから除去した。ウイロソームはこの
場合にスクロースクッション上でバンド形成して、未取
込みウイルスはチューブの底に沈降した。次いでウイロ
ソームを除去して、トランスフェクトされるまで氷上に
おいた。トランスフェクションを行う直前に、CaCl
を2mMの最終濃度まで加えた。
【0040】1.5 トランスフェクション トランスフェクションは、記載されたカテーテルからMu
nichミニブタの腸骨動脈中に例1.4のように調製され
たウイロソーム300μl(HVJリポソーム中に捕捉
されたpSCMV‐iNOS8〜10μg、約1000
HAU)を注入することにより行った。注入には約10
秒間かかった。ベクターpSCMV2を含有したウイロ
ソーム(DE 44 11 402 A1)をコントロ
ールとして用いた。
【0041】2.外科的操作 左頸動脈を外科的操作により暴し、7‐Fまたは9‐F
サポートを修正Seldinger 技術により挿入した。更にす
べての血管造影または操作工程をこのサポートにより行
った。最後に、遠位大動脈および腸骨血管の検索血管造
影を較正ピグテイルカテーテル(pigtail catheter)によ
り行った。次いで局所トランスフェクション用のカテー
テルを大腿動脈までガイドワイヤで前進させた。次いで
トランスフェクション溶液を、血管中への薬物の局所投
与について製造業者の説明に従い、側部インジェクター
口から導入した。この場合に、発現ベクターおよびコン
トロールベクターを同動物の左右大腿動脈中に各々注入
した。カテーテルの摘出後、血管を縫合することにより
頸動脈を閉じた。次いで創傷を閉じた。
【0042】3.免疫組織化学的検出 トランスフェクトされた血管壁部分の凍結セクション
(8μm)をモノクローナル抗iNOS抗体(Transduc
tion Laboratories,#N32020)と反応させた。抗
体結合は、Vecta Stain Elite キット(Vector Laborat
ories,#PK‐6100)でビオチニル化抗マウス抗体
(Vector Laboratories,#BA‐2000)を用いて、
ストレプトアビジン/ペルオキシダーゼ複合体により検
出した。
【0043】4.生化学的検出 免疫組織化学に加えて、トランスフェクトされた血管に
よるNO形成の増加は、外植トランスフェクト血管部分
からの培養上澄で硝酸/亜硝酸(NOx)の蓄積に基づ
き直接検出した。トランスフェクトされた血管部分をKr
ebs-Hensel light緩衝液(mmol/lで:116NaC
l;4.6KCl;1.1MgSO;24.9NaH
CO;2.5CaCl;1.2KHPO;10
グルコースおよび0.5EDTA;95%Oおよび5
%COで平衡化(pH7.4;37℃))中でインキ
ュベートした。インキュベートは37℃で24時間行っ
た。NOx蓄積は、化学発光法により硝酸+亜硝酸でN
Oへの還元後に調べた(酸化窒素アナライザーNOA2
80;Sievers Inc., USA)。
【0044】5.結果 5.1 Dispatchカテーテル Dispatchカテーテルの使用は、らせん要素の膨張により
しっかり閉じた隔離チャンバーを作ることができなかっ
たため、効率的トランスフェクションを行えなかった。
カテーテルシャフトからベクターの注入は、閉じたチャ
ンバーで予想される圧力の上昇を起こさない。チャンバ
ーの漏れがチャンバーからX線コントラスト媒体の急速
な流出により証明された。したがって、Dispatchカテー
テルは局所遺伝子トランスファーに不適当である。
【0045】5.2 インフィルトレーターカテーテル Dispatchカテーテルまたは針注入カテーテルと対照的
に、正確なポジショニング(図1参照)がインフィルト
レーターカテーテル(縦軸に沿い3×7のインジェクタ
ー口を有する Barath 薬物デリバリーカテーテル、その
口は円筒形であって、やや上方向きの円錐形テーパーを
有している;モデルNo.DD140015、Interven
tional Technologies Europe Ltd.,Ireland )で可能で
あり、バルーンの膨張は血管をしっかり閉じさせた。
【0046】図2に示されたように、顕著な免疫反応が
トランスフェクトされた血管部分で検出でき、血管壁径
の50%以内に及んだ。コントロール‐トランスフェク
ト血管は対応する染色を欠き、そのためこの検出はiN
OSの発現を特異的に示していた。
【0047】図3は、明らかに増加したNOx放出が、
コントロールベクターでトランスフェクトされた部分と
比較して、トランスフェクション後に得られたことを示
している。
【0048】このように、短い血管閉塞時間(最大30
秒間)で、血管壁径の50%以内に及ぶ、血管壁の効率
的in vivo トランスフェクションが、インフィルトレー
ターカテーテルにより達成された。
【図面の簡単な説明】
【図1】左腸骨動脈のトランスフェクションに際するブ
タの腸骨脈管系のラジオグラフを示す。フィルムは、ブ
タの腸骨動脈(A)における、膨張したインフィルトレ
ーターカテーテル(B)を示している。カテーテルを導
入するために用いられるガイドワイヤ(C)は、カテー
テルよりも明らかに遠位にある。膨張したバルーンによ
る血管の漏出防止閉塞は、遠位大腿動脈でコントラスト
の欠如から明らかである(右側と比較する)。
【図2】コントロールベクター(a)およびpSCMV
‐iNOSベクター(b)とのトランスフェクション後
の、ブタの腸骨動脈におけるiNOS発現の免疫組織化
学的検出を示す。bの暗色(矢印)は、強いiNOS発
現を示している。
【図3】pSCMV‐iNOSベクター(A)またはコ
ントロールベクター(B)でトランスフェクトされた血
管からの培養上澄中におけるNOx蓄積の検出を示す。
NOxシグナルはコントロールセグメントで検出しえな
いが(B)、トランスフェクトされた血管には明らかな
NOx放出がある(A)。(ppB=1/十億)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 598093521 ユルゲン、シュラーダー JUERGEN SCHRADER ドイツ連邦共和国デュッセルドルフ、メリ ースアレー、13 (72)発明者 ユルゲン、シュラーダー ドイツ連邦共和国デュッセルドルフ、メリ ースアレー、13

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)1以上のインフィルトレーターカテ
    ーテルと (b)非ウイルス形の1以上の核酸と、場合によって
    は、 (c)適切な補助物質および/または添加物とを含んで
    なる、トランスフェクション系。
  2. 【請求項2】インフィルトレーターカテーテルが約10
    0〜500μmの高さで1以上のインジェクター口を含
    んでなる、請求項1に記載のトランスフェクション系。
  3. 【請求項3】インフィルトレーターカテーテルが約5×
    7のインジェクター口を含んでなる、請求項1または2
    に記載のトランスフェクション系。
  4. 【請求項4】インフィルトレーターカテーテルが1以上
    の管腔を有するカテーテルである、請求項1〜3のいず
    れか一項に記載のトランスフェクション系。
  5. 【請求項5】インフィルトレーターカテーテルが、中央
    管腔シャフトと、適切な箇所でそのシャフトにかぶせた
    膨張しうるバルーンと、その膨張しうるバルーンが存在
    する箇所に1以上のインジェクター口を含む管状スリー
    ブとを含んでなる、請求項1〜4のいずれか一項に記載
    のトランスフェクション系。
  6. 【請求項6】トランスフェクション系がガイドワイヤを
    更に含んでなる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の
    トランスフェクション系。
  7. 【請求項7】核酸がむき出しの状態または他の非ウイル
    ス成分と一緒に存在している、請求項1〜6のいずれか
    一項に記載のトランスフェクション系。
  8. 【請求項8】核酸が、一本または二本鎖DNAまたはR
    NAの形で、好ましくはプラスミドDNAまたはアンチ
    センスオリゴヌクレオチドの形で存在している、請求項
    1〜7のいずれか一項に記載のトランスフェクション
    系。
  9. 【請求項9】核酸が核酸/リポソーム複合体の形で存在
    している、請求項1〜8のいずれか一項に記載のトラン
    スフェクション系。
  10. 【請求項10】核酸/リポソーム複合体が1以上の核酸
    結合タンパク質を更に含んでなる、請求項9に記載のト
    ランスフェクション系。
  11. 【請求項11】核酸が治療上有効な遺伝子産物をコード
    している、請求項1〜10のいずれか一項に記載のトラ
    ンスフェクション系。
  12. 【請求項12】治療上有効な遺伝子産物が酸化窒素シン
    ターゼである、請求項11に記載のトランスフェクショ
    ン系。
  13. 【請求項13】治療上有効な遺伝子産物をコードする核
    酸が、1以上の非コード配列および/またはポリA配列
    を含んでなる、請求項11または12に記載のトランス
    フェクション系。
  14. 【請求項14】請求項1〜5のいずれか一項に記載され
    た1以上のカテーテルと、非ウイルス形の1以上の核酸
    と、場合によっては、適切な補助物質および/または添
    加物と、場合によっては、ガイドワイヤとが組み合わさ
    れる、請求項1〜13のいずれか一項に記載されたトラ
    ンスフェクション系の作製法。
  15. 【請求項15】体細胞遺伝子治療のための、請求項1〜
    13のいずれか一項に記載されたトランスフェクション
    系の使用。
  16. 【請求項16】脈管系障害、遺伝的に関連した障害およ
    び/または遺伝子トランスファーにより治療されうる障
    害を、それらの予防を含めて、治療するための、請求項
    15に記載の使用。
  17. 【請求項17】請求項1〜13のいずれか一項に記載さ
    れたトランスフェクション系を作製するための、請求項
    1〜5のいずれか一項に記載されたカテーテルの使用。
JP10197791A 1997-07-11 1998-07-13 トランスフェクション系、その作製および体細胞遺伝子治療におけるその使用 Pending JPH1180033A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19729769.2 1997-07-11
DE19729769A DE19729769A1 (de) 1997-07-11 1997-07-11 Transfektionssystem, seine Herstellung und Verwendung in der somatischen Gentherapie

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1180033A true JPH1180033A (ja) 1999-03-23

Family

ID=7835409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10197791A Pending JPH1180033A (ja) 1997-07-11 1998-07-13 トランスフェクション系、その作製および体細胞遺伝子治療におけるその使用

Country Status (4)

Country Link
US (2) US6200304B1 (ja)
EP (1) EP0891780A3 (ja)
JP (1) JPH1180033A (ja)
DE (1) DE19729769A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19944262A1 (de) * 1999-09-15 2001-03-29 Cardiogene Gentherapeutische S Pharmazeutische Zusammensetzung in Form eines Nukleinsäure-Lipid-Komplexes, ihre Herstellung und Verwendung in der Gentherapie
WO2004044181A2 (en) 2002-11-13 2004-05-27 Isis Pharmaceuticals, Inc. Antisense modulation of apolipoprotein b expression
EP2336319A1 (en) 2002-11-13 2011-06-22 Genzyme Corporation Antisense modulation of apolipoprotein B expression
US7117437B2 (en) * 2002-12-16 2006-10-03 Palo Alto Research Center Incorporated Systems and methods for displaying interactive topic-based text summaries
JP4602298B2 (ja) * 2006-08-31 2010-12-22 ホソカワミクロン株式会社 医薬製剤
WO2016033424A1 (en) 2014-08-29 2016-03-03 Genzyme Corporation Methods for the prevention and treatment of major adverse cardiovascular events using compounds that modulate apolipoprotein b

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES474852A1 (es) 1977-11-08 1979-12-01 Genentech Inc Un metodo para la expresion,en un huesped bacteriano trans- formado de un polipeptido heterologo con respecto al huespeden su estado no transformado
NZ210501A (en) 1983-12-13 1991-08-27 Kirin Amgen Inc Erythropoietin produced by procaryotic or eucaryotic expression of an exogenous dna sequence
US5328470A (en) 1989-03-31 1994-07-12 The Regents Of The University Of Michigan Treatment of diseases by site-specific instillation of cells or site-specific transformation of cells and kits therefor
HU212760B (en) * 1989-06-20 1997-02-28 Denes Method and device for the apportion of chemical materials into the vein wall
US5242397A (en) * 1989-06-20 1993-09-07 Cedars-Sinai Medical Center Catheter device and method of use for intramural delivery of protein kinase C and tyrosine protein kinase inhibitors to prevent restenosis after balloon angioplasty
WO1992011895A1 (en) 1990-12-28 1992-07-23 Boston Scientific Corporation Balloon drug delivery system
DE4411402A1 (de) * 1994-03-31 1995-10-05 Juergen Schrader DNA-Expressionsvektoren zur Verwendung in der gentherapeutischen Behandlung von Gefäßerkrankungen
US5836905A (en) * 1994-06-20 1998-11-17 Lemelson; Jerome H. Apparatus and methods for gene therapy
US5655961A (en) * 1994-10-12 1997-08-12 Acres Gaming, Inc. Method for operating networked gaming devices
US5713853A (en) 1995-06-07 1998-02-03 Interventional Innovations Corporation Methods for treating thrombosis
US5746716A (en) * 1995-07-10 1998-05-05 Interventional Technologies Inc. Catheter for injecting fluid medication into an arterial wall
US5873852A (en) * 1995-07-10 1999-02-23 Interventional Technologies Device for injecting fluid into a wall of a blood vessel
US5925016A (en) 1995-09-27 1999-07-20 Xrt Corp. Systems and methods for drug delivery including treating thrombosis by driving a drug or lytic agent through the thrombus by pressure
DE69610472T2 (de) * 1995-10-10 2001-05-10 Interventional Technologies Katheter mit Arzneimittelinjektoren
US5904670A (en) 1996-04-03 1999-05-18 Xrt Corp. Catheters and methods for guiding drugs and other agents to an intended site by deployable grooves
AU6296398A (en) 1997-02-07 1998-08-26 Leuven Research & Development Vzw Gene therapeutic treatment of blood vessel associated disorders

Also Published As

Publication number Publication date
EP0891780A3 (de) 1999-03-17
US20020133126A1 (en) 2002-09-19
DE19729769A1 (de) 1999-01-14
US6200304B1 (en) 2001-03-13
EP0891780A2 (de) 1999-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Rohner et al. Unlocking the promise of mRNA therapeutics
ES2301602T3 (es) Uso de un adn o arn para la fabricacion de un medicamento para el tratamiento de celulas tumorales.
JP6126072B2 (ja) 遺伝子発現を抑制する治療におけるリポソームによる効率的な送達のプロセスおよび組成物
US20070207194A1 (en) Gene or drug delivery system
US20070293449A1 (en) Compositions and methods for delivery of double-stranded rna
US20030035829A1 (en) Liposomal compositions for the delivery of nucleic acid catalysts
Li et al. Ionizable lipid-assisted efficient hepatic delivery of gene editing elements for oncotherapy
JP2008520600A (ja) 局所投与のための医薬組成物におけるまたはそれに関する改善
JP2005504085A (ja) 薬剤の局所投与による再狭窄の予防および治療
WO1995030330A1 (en) Method for in vivo delivery of therapeutic agents via liposomes
EP1470826B1 (en) Decoy-containing pharmaceutical compositions for the treatment of aneurysms
US6200304B1 (en) Transfection system, its preparation and use in somatic gene therapy
JP2023513302A (ja) 治療的に活性な作用物質を内皮へと送達するための脂質組成物およびその使用
EP1067190A1 (en) Gene therapy for enhancing and/or inducing angiogenesis
US20110118333A1 (en) Use on Minicircle vectors for cardiac gene therapy
Wu et al. The prospects of hepatic drug delivery and gene therapy
EP1532255A1 (en) Methods of delivering gene therapy agents
JP2002193813A (ja) デコイを含む薬学的組成物およびその使用方法
JP2002533113A (ja) 複数の剪断応力応答配列(ssre)および目的の遺伝子を含む発現ベクター、およびその使用法
US20240050592A1 (en) Enhancing mitochondrial-based flow and catabolism of cholesterol
Soroudi et al. Lipid nanoparticle (LNP) mediated mRNA delivery in cardiovascular diseases: Advances in genome editing and CAR T cell therapy
WO2024026565A1 (en) Compositions and methods for inhibiting adenylate cyclase 9 (ac9)