JPH1179769A - 強化ガラス - Google Patents

強化ガラス

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JPH1179769A
JPH1179769A JP24088197A JP24088197A JPH1179769A JP H1179769 A JPH1179769 A JP H1179769A JP 24088197 A JP24088197 A JP 24088197A JP 24088197 A JP24088197 A JP 24088197A JP H1179769 A JPH1179769 A JP H1179769A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス板端部の研削・研磨加工の面積を少な
くしてクラックの発生を抑え、エッジ強度を高めた強化
ガラスを提供する。 【解決手段】 ガラス板の端面1aを研削することな
く、端面1aの両端側のガラス稜部1bのみを平均砥粒
径が45μm以下の砥石2を用いて、表面凹凸の最大値
が0.003mm以下となるように研削したガラス板1
を熱強化処理した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は強化ガラスに関し、
特に、防火戸用に用いられる強化ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】建設省告知1125号による防火戸の試
験時や火災発生時において、一般のソーダライムガラス
は、サッシ枠中に入り込んだエッジ部と炎に晒される面
部の温度差等により、エッジ部を極大として応力が発生
し、破損の要因となる。従来、延焼防止等の目的で使用
される防火ガラスとしては、火災発生時にガラスが割れ
ても脱落による開口を生じないように金属網を埋め込ん
だ網入りガラスが一般的に用いられるが、外観上の利点
等から、近年、火災発生時にガラスが割れずに防火性能
を発揮する防火ガラスが提案されている。
【0003】この防火ガラスは、火災発生時の発生応力
を低減させること、及びガラスのエッジ付近の強度を向
上させることにより、防火性能を発揮する。具体的に
は、低熱膨張率のホウケイ酸ガラスの縁部を曲面形状に
し、更に熱強化処理により強度を向上させた防火ガラ
ス、ソーダライムガラスの縁部を曲面形状にした上に曲
面縁部と平面部の境界部分に研磨処理をし、更に熱強化
処理により強度を向上させた防火ガラス、或いは熱膨張
率がほぼ零であるガラスセラミックスを用いて発生する
応力を著しく低減させた防火ガラス等がある。
【0004】ところで、ガラス板のエッジ付近の強度を
向上させるには、面取りの品質も重要であり、ガラスを
切断した後ガラス切断端面を研削していない状態では、
ガラスエッジに応力が負荷されると稜部(ガラス板の表
面と端面との間の境界の角部)、特に切断の際にホイー
ルカッターやダイヤモンドカッターで亀裂を入れた部分
に応力が集中し破壊が起こる。また、10mmを超える
厚板ガラスは切断時に切断端面がガラス板表面に対して
垂直な面にならず斜めに切断される場合がある。
【0005】特に端面が露出するガラス扉等に用いる建
築用のガラス板においては、端面の仕上りを十分良好に
するとともに十分な強度を保つ必要がある。そこで従来
より、特に建築用のガラス板を製造する場合、強度や外
観品質を十分に向上させるために、砥粒径の異なる複数
の砥石を用いてガラス板の端部を研磨加工していた。
【0006】図4は従来のガラス板端部の研磨加工方法
の説明図である。研磨すべきガラス板1が矢印Aのよう
に搬送され、その搬送路に沿って、複数個(図の例では
6個)の端面研磨用カップ型砥石2および端面両側の稜
部研磨用の2個のカップ型砥石2a,2bが連続的に一
直線上に配設される。複数個並んだ端面研磨用の砥石2
は、最初にガラス面に対し端面を垂直な面とするため
に、平均砥粒径が大きく研削効率の高い#80番(平均
砥粒径230μm)の砥石が配設され、この後順番に砥
粒径を小さくして、例えば#100番(平均砥粒径19
0μm)、#120番(平均砥粒径160μm)、#1
40番(平均砥粒径140μm)、#170番(平均砥
粒径120μm)と並べ、最後に必要とする仕上げ面
(粗摺り仕上げ、磨き仕上げ、つや出し仕上げ等)に応
じた砥粒径の番手の砥石が配設される。図は粗摺り仕上
げ用の#200番(平均砥粒径100μm)の砥石を用
いている。なお、磨き仕上げでは#500番(平均砥粒
径45μm)、つや出し仕上げでは#800番(平均砥
粒径30μm)の砥石が通常用いられる。
【0007】このような端面研磨用の複数の砥石2の後
に、2個の稜部研磨用の砥石2a,2bがそれぞれ稜部
を研磨するように回転軸を傾斜させて配置される。これ
らの稜部研磨用の砥石2a,2bとしては#270番
(平均砥粒径65μm)の砥石が用いられていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のガラス板端部の加工方法では、図5に示すように、
最初に平均砥粒径の大きな砥石(#80番、#100番
等)2で端面1aが研磨されるため、この端面1aに、
平均砥粒径が小さな砥石2の場合に比べ大きなクラック
(研磨きず)が発生する。このクラックの一部は、後続
の平均砥粒径が小さな砥石2で研磨した際にその砥粒が
衝突し、小さな砥粒によるクラックが重畳する状態とな
って、クラックがさらに深く進行して端面1aの内部に
残留する。これらの深いクラックは、ガラスエッジの強
度品質を低下させる。
【0009】さらに、このような端面研磨によるクラッ
クの中で、特に稜部1b近傍のクラックは、稜部1bの
研磨時に砥粒の衝突によりクラックがさらに深く進展し
て強度品質をさらに低下させる。このような深いクラッ
クがあると、ガラス板1に大きな応力が作用したとき
に、このクラックを起点としてガラス板1が破壊する原
因となる。
【0010】そこで、防火ガラスとしてのエッジ付近の
強度を確保するために、高温加熱後の急冷強化等の熱処
理により表面圧縮応力を高めることが必要となり、コス
トの増大及び高温での熱強化処理による外観品質の低下
が避けられない。
【0011】一方、ガラス板1のエッジ強度を増大させ
ることを目的として、端面を曲面形状に研磨した熱強化
ガラスが提案されている(特開平9−71429号公
報)。しかしながら、この公報記載のガラス板の端部研
磨方法では、特殊な曲面形状の研磨ホイールを用いなけ
ればならず、新たなホイール製造が面倒になりエッジの
加工コストやその品質管理コストも増加する。
【0012】本発明は上記従来技術の欠点に対処してな
されたものであって、簡単な構成でガラス板端部の研削
・研磨加工の面積を少なくしてガラス破壊の原因となる
クラックの発生を抑え、ガラス板端部の強度を高めた強
化ガラスの提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、所定寸法に切断されたガラス板が加熱
強化処理された強化ガラスであって、前記ガラス板の端
面は切断された状態のままで研削されておらず、前記端
面の両端側の稜部のみが研削されてガラス板表面および
端面に対し傾斜した稜部研磨面が形成されており、該稜
部研磨面の表面凹凸の最大値が0.003mm以下であ
ることを特徴とする強化ガラスを提供する。
【0014】この構成によれば、板ガラスのガラス端面
を研磨することなくガラス稜部のみが研磨され、稜部研
磨面は表面凹凸の最大が0.003mm以下に仕上げら
れるので、エッジ強度を向上させることが可能となり、
熱強化処理による端部強化の程度を小さくすることがで
きる。
【0015】この場合、ガラス板表面における端面より
50mmまでの部分の表面圧縮応力が1500kgf/
cm2 以上であればよい。これにより、表面圧縮応力が
約1500kgf/cm2 程度となる熱強化処理で防火
ガラスとしての性能を充分発揮することが可能となり、
650℃以下の熱強化処理が実施でき、良好な外観品質
を得ることができる。
【0016】さらに好ましくは、稜部研磨面とガラス板
の端面とのなす角度が120度以上150度以下とす
る。さらに好ましくは、稜部研磨面のガラス端面側への
投影幅が1mm以上とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に従って本発明の実施
の形態に係る強化ガラスを説明する。図1は、本発明の
実施の形態に係る強化ガラスのカップ形砥石による研磨
状態の概略断面図である。図2は、本発明の別の実施の
形態に係る強化ガラスの筒状砥石による研磨状態の概略
断面図である。図3は、本発明のさらに別の実施の形態
に係る強化ガラスのバフ磨きによる研磨状態の概略断面
図である。
【0018】図1において、ガラス板1は所定寸法に切
断されており、そのうち端面1aは切断加工されたまま
の状態であり、研削されていない。なお、本発明におい
て上記の切断加工されたままの状態とは、研削加工が施
されていないことを意味するものであって、研削とは直
接関係ない処理、例えばガラス板の施工のための接着工
程等の処理が必要に応じて端面1aに施されたもの等
は、上記状態に含むものとする。
【0019】稜部研磨面1dは、研削前のガラス板の端
面の両端に位置する稜部が研削されて形成されたもので
ある。稜部研磨面1dは、端面1aに対して傾斜してお
り、稜部研磨面1dと端面1aとのなす角βが120度
≦β≦150度であることが好ましい。したがって、ガ
ラス板表面1cと稜部研磨面1dとのなす角αは、12
0度≦β≦150度であることが好ましい。稜部研磨面
1dの端面1a側への投影幅Hの大きさは、ガラス板の
厚みに応じて適宜決定されるがガラス板の切断時におけ
る切線を入れる工程により生ずるクラックを考慮してH
≧1mmが好ましい。
【0020】本発明では、図4の従来技術における端面
研磨用の6個の砥石2を省略し、稜部研磨用の2個の砥
石2a,2bのみを用いることが好ましい。
【0021】即ち、図1に示すように、ガラス板1は、
ホイールカッター等でガラス表面1cに切線(切断溝)
を入れ切断した場合に強度的に最も弱い部分(ホイール
カッターによる亀裂が残留している部分)となるガラス
稜部のみが、砥石により研磨される。具体的には、平均
砥粒径が45μm(#500番)以下の砥粒層3を円盤
4上に装着し、その中心に回転軸5を設けたカップ形砥
石2を用い、その回転軸5を端面1aに対し傾斜させ
て、稜部1b(ガラス板の表面1cと端面1aとの間の
境界の角、図5参照)のみを研磨する。この研磨工程を
経た稜部研磨面1dは、表面凹凸の最大が0.003m
m以下に仕上げられるので、研磨表面に発生するクラッ
クも小さくなり、ガラスエッジに荷重が付加した場合の
応力集中を少なく抑えることができる。端面1aは、加
工が行われないため研削によるクラックは存在せず、稜
部研磨面1dよりも高い強度を有する。
【0022】この研磨工程は、上述したカップ形砥石2
を用いた研磨方法に限定されるものではなく、例えば、
図2に示すように、円筒の両端側に円錐状の砥粒層3を
設け、この砥粒層3を被加工物である板ガラス1の稜部
1bに接触させて研磨を行う筒状砥石6を用いた研磨方
法や、図3に示すように、研磨用ベルト7の外周面を被
加工物である板ガラス1の稜部1bに接触させて研磨す
るバフ研磨方法、またはこれらを併用する研磨方法によ
り行ってもよい。何れの場合にも、前述の本発明の実施
の形態による稜部1bの研磨を行って稜部研磨面1dの
表面凹凸の最大値が0.003mm以下に仕上げられ、
端面1aは全く加工されていなければよい。
【0023】
【実施例】以下本発明のさらに具体的な実施例について
説明する。呼称厚8mmのフロートガラスに対し、送り
速度0.7m/min、砥石回転数1000rpmで、
以下のように1つの実施例サンプルと、強度比較用のた
めの2つの比較例サンプルを加工した。なお、各サンプ
ルは、同じ仕様のものを60枚用意して以下に示す強度
評価に供した。
【0024】実施例:平均砥粒径が45μm(#500
番)のカップ形砥石を利用して稜部のみ研磨仕上げし
た。この場合、α=β=135度とし、H=1mmとし
た。
【0025】比較例1:平均砥粒径を230μm(#8
0番)から段階的に細かくしていき最終的に45μm
(#500番)のカップ形砥石を利用して端面を研磨
し、その後に平均砥粒径が45μm(#500番)のカ
ップ形砥石を利用して稜部のみ研磨仕上げした。
【0026】比較例2:ガラスエッジに研磨及び研削を
施していない切り放し品。研磨後、強度評価のために各
サンプルの加工辺を長辺とした長さ100cm、高さ1
0cmのフロートガラスを各条件毎に60枚用意した。
強度実験は、室温16〜21℃、相対湿度45〜55%
の条件で、サンプルの加工辺の中央30cm部分に均一
な引張り応力を載荷できる荷重スパン30cm、支持ス
パン90cmの4点曲げ試験によって行った。各サンプ
ルの最大高さの測定は、JIS B0601に準拠して
行った。それらの結果を表1に示す。また強度実験での
各条件の破壊起点の割合を表2に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】表1からわかるように、稜部のみ#500
番で研磨を行った実施例の場合、ガラス切り放し品(比
較例2)と比べ、平均破壊応力値で160kgf/cm
2 増加(1.34倍)し、破壊応力3σn-1 下限値でも
76kgf/cm2 増加(1.19倍)した。なお、3
σn-1下限値は、1/1000の破壊確率を意味するも
ので、3σn-1下限値で示す応力がガラス板に与えられ
た場合に、約1000枚のうち1枚のガラス板に割れが
発生することを意味する。
【0030】また、従来の加工方法による端面を段階的
に研磨後#500番で、稜部を#500番で仕上げた比
較例1の場合、ガラス切り放し品(比較例2)と比べ、
平均破壊応力は51kgf/cm2 の増加(1.11
倍)にとどまり、破壊応力3σn-1 下限値では47kg
f/cm2 の強度低下(0.88倍)を確認した。
【0031】また、表2から分るように、端面を段階的
に研磨後#500番で仕上げ、稜部を#500番で仕上
げた従来例である比較例1の場合、破壊起点の92%が
端面であるが、稜部のみ#500番で研磨を行った実施
例の場合は、稜部の研磨面で100%破壊していた。ガ
ラス切り放し品(比較例2)の場合は、切断時にホイー
ルカッターで亀裂を入れた所が破壊起点になった。
【0032】すなわち、ガラスの破壊は、加工により発
生するクラックが原因であり、しかも粗い砥石を最初に
用いる端面からの破壊が稜部からの破壊よりも多いこと
が分る。従来技術による端面を研磨した場合、そのこと
によって端面に大きなクラックが生じ、結果としてエッ
ジ強度を低下させている。これに対し本発明による稜部
のみ研磨した場合は、端面が研磨されず、従って大きな
クラックは発生せず、切り放し品の場合に強度が相対的
に弱くなる稜部を取り除くようにこの稜部のみが細かい
砥石で研磨されるため、小さなクラックしか発生せず飛
躍的にエッジ強度を増加させることができる。
【0033】また、加工装置についてみると、稜部のみ
研磨する場合、表面及び裏面の稜部を研磨する砥石と駆
動用のモータが装備されていればよく、端面の加工のた
めの砥石と駆動用モータが必要ないため、装置の小型化
とともに設備の稼働コストの低減を図ることができる。
【0034】さらに、前述の端面の加工を行わず稜部の
み#500番で研磨する実施例の方法で、寸法1200
×1700mmのソーダライムガラスを、呼称板厚8m
mと6mmの2種類製作し、JISR3222倍強度ガ
ラスに記載の示差屈折計によりJISR3222に示さ
れた測地点での測定の平均での表面圧縮応力が約150
0kgf/cm2 になるように、それぞれ熱強化処理を
施した。この結果、端面より50mmまでの部分での熱
処理による表面圧縮応力が1500kgf/cm2 以上
となり、この熱強化処理を施した2種類のガラスを、建
設省告示第1125号による乙種防火戸試験を実施した
ところ、何れも良好な結果が得られた。なお、防火戸試
験はガラスのかかり代を約10mmで実施した。
【0035】このように、1500kgf/cm2 程度
の比較的少ない表面圧縮応力により充分防火性を発揮す
る強度が得られるため、低温(約650℃以下)での熱
処理が可能になり、高熱処理によるガラス板の外観低下
を回避することができる。
【0036】また、上述した研磨による、端面の両端側
のガラス板の表面と稜部研磨面とのなす角αおよび端面
と稜部研磨面とのなす角β(図1参照)は、ともに12
0度から150度の範囲とすることが強度上好ましい
(なお、α又はβの一方が120〜150度であれば他
方は必然的に150〜120度となる)。また、稜部研
磨面の端面側への投影幅Hは1mm以上とする。これに
より、強度低下を伴う端面研磨を施すことなく端部を良
好に仕上げることができ、ガラスエッジの強度を高める
とともに外観を向上させることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ガラス板の端面を研磨することなく稜部のみを研磨する
ことによって、エッジ強度を向上させることが可能とな
る。また、端面の加工を行わずに済むため、加工装置は
稜部の研磨設備のみでよく、装置の小型化とともに設備
の稼働コストの低減を図ることができる。さらに、表面
圧縮応力が約1500kgf/cm2 程度となる熱強化
処理で防火ガラスとしての性能を充分発揮できるため、
高温によるガラス外観低下を来すことなく650℃以下
の熱強化処理が実施でき、良好な外観品質を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る強化ガラスの研磨
状態の概略断面図。
【図2】 本発明の別の実施の形態に係る強化ガラスの
研磨状態の概略断面図。
【図3】 本発明の更に別の実施の形態に係る強化ガラ
スの研磨状態の概略断面図。
【図4】 従来のガラス板端部の研磨加工方法の配置構
成図。
【図5】 図4の研磨加工方法による研磨状態の概略断
面図。
【符号の説明】
1:ガラス板、1a:端面、1b:稜部、1c:表面、
1d:稜部研磨面、2:カップ型砥石、3:砥粒層、
4:円盤、5:回転軸、6:筒状砥石、7:研磨用ベル
ト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柿原 新 茨木県鹿島郡神栖町大字東和田25番地 旭 硝子株式会社鹿島工場内 (72)発明者 山本 雅史 茨木県鹿島郡神栖町大字東和田25番地 旭 硝子株式会社鹿島工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定寸法に切断されたガラス板が加熱強化
    処理された強化ガラスであって、前記ガラス板の端面は
    切断された状態のままで研削されておらず、前記端面の
    両端側の稜部のみが研削されてガラス板表面および端面
    に対し傾斜した稜部研磨面が形成されており、該稜部研
    磨面の表面凹凸の最大値が0.003mm以下であるこ
    とを特徴とする強化ガラス。
  2. 【請求項2】ガラス板表面における端面より50mmま
    での部分の表面圧縮応力が1500kgf/cm2 以上
    であることを特徴とする請求項1記載の強化ガラス。
  3. 【請求項3】稜部研磨面とガラス端面とのなす角が12
    0度以上150度以下であることを特徴とする請求項1
    または2記載の強化ガラス。
  4. 【請求項4】稜部研磨面のガラス端面側への投影幅が1
    mm以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の強化ガラス。
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