JPH117921A - 非水電解質電池 - Google Patents

非水電解質電池

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JPH117921A
JPH117921A JP9336218A JP33621897A JPH117921A JP H117921 A JPH117921 A JP H117921A JP 9336218 A JP9336218 A JP 9336218A JP 33621897 A JP33621897 A JP 33621897A JP H117921 A JPH117921 A JP H117921A
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豊 福田
Keiichi Tanaka
啓一 田中
Takehiro Hosokawa
武広 細川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正極、負極、電解液等が封入袋に封入される
構造の非水電解質電池であって、正極と負極のリード線
を夫々外部に取り出す構造を有し、かつ、これらのリー
ド線をも封入する構造であって、長期の使用でも密封信
頼性を保つことができる非水電解質電池を得ることを目
的とする。 【解決手段】 封入袋のプラスチック層に、酸変成ポリ
エチレン、または、酸変成ポリプロピレン、または、ア
イオノマーを使用し、好ましくは、これに水の透過防止
機能と、酸の透過防止機能との両方を持たせたことを特
徴とする封入袋型の非水電解質電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器の電源等
に使用される非水電解質電池に関するものである。より
詳細には、正極、負極、電解液が封入袋に封入され、正
極と負極のリード線を夫々外部に取り出す構造を有し、
かつ、電解液の密封についての信頼性が高い構造を有す
ることを特徴とする。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化と共に電源としての電
池の小型化、軽量化への要求が強まっている。一方、電
池に対する高エネルギー密度化、高エネルギー効率化も
求められており、Liイオン電池などの2次電池への期
待が高まっている。こうした要求に対して、例えば、特
開昭61−240564号に見られるごとく、耐酸性を
有する熱可塑性樹脂からなる袋に極板群を挿入し、この
極板群を多数個、フィルム状、シート状またはチューブ
状合成樹脂からなる袋状外装体で包み込んで密閉型鉛蓄
電池とする試みが提案されている。また、特開平3−6
2447号や特開昭57−115820号に見られるよ
うに封入袋のシートに、プラスチックフィルムの間に金
属層を挟んだ構造として密封性を向上する試みもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】金属層を設けることで
密封性は大幅に向上するが、シール部分からの水分の侵
入を完全に防ぐことは出来ない。水分が侵入すると、電
解液と反応しフッ酸を生成するが、このフッ酸がプラス
チックフィルム層を透過して金属層を腐食するか或いは
金属層とプラスチック層間で剥離を発生させることがあ
る。この剥離は金属層とプラスチック層との接着のため
に、アンカーコート材としてウレタン系等の接着剤を使
用していたことにも原因があった。本発明は、この水分
の侵入を極力防止し、かつ、たとえ水分が侵入しフッ酸
が生成したとしても、金属層を腐食すること、或いは金
属層とプラスチックフィルム層間で剥離を発生させるこ
とのない非水電解質電池用封入袋を用いた非水電解質電
池を提供することを目的する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上述の目的
を達成すべく鋭意検討した結果、プラスチックとして、
酸変成ポリエチレン、または、酸変成ポリプロピレン、
または、アイオノマーを使用して、金属層と熱ラミネー
トにより直接接着させた金属とプラスチックとの貼り合
わせシートを作成し、このプラスチック面を電解液側に
して電池の封入袋とすれば前述の目的が達成出来ること
を見出した。更に、好ましくは、プラスチック層に水の
透過防止機能と酸の透過防止機能とを持たせることによ
り、水分の侵入防止機能を格段と向上させることがで
き、かつ、たとえ水分が侵入し、フッ酸が生成したとし
ても、金属層を腐食することがなく、また、金属層とプ
ラスチックフィルム層間で剥離を発生させることがない
ことを見いだした。
【0005】以下、本発明を図を用いて詳細に説明す
る。電極、電解質、隔膜等が封入袋に挿入されたタイプ
の電池に於いては、図3に示す如く、直接接触する封入
袋の内側の最内層のヒートシール層10が融着されるこ
とにより封入袋が作製されている。そして、模擬的に図
2に示した如くに、封入袋に正極、負極、隔膜、電解液
が収納され、又、図4に示す如く、封入袋とリード線は
封入袋のヒートシール層10とリード線の絶縁体2が融
着されることにより一体化され、リード線が外部に取り
出されており、封入袋内部に於いてリード線が正、負極
の極板にそれぞれ接続されている。リード線と電極と
は、あらかじめ接続され、封入袋に封入される。
【0006】正極、負極極板は、集電体と呼ばれる金属
箔やエキスパンテッドメタル等の金属基材上に活物質層
が形成された構造を有する。リード線と正極、負極極板
の接続方法については特に限定されないが、この極板の
金属基材とリード線の導体とをスポット溶接や、超音波
溶接等で接続する方法が好ましく利用できる。
【0007】このリード線導体の材質には、正極接続用
には、非常に高い電位がかかるために、高電位で溶解し
ない材質のものが望ましい。そのためにアルミニウム、
またはチタン、あるいはこれらの金属の合金が好ましく
利用できる。負極接続用には過充電でリチウムが析出し
たり、過放電では、電位が高くなることからリチウムが
析出した場合形状が変化しにくい、即ちリチウムと合金
を形成しにくく、比較的高電位で溶解しにくい材質のも
のが好ましい。以上の観点から、導体の材質にはニッケ
ルまたは銅、あるいはこれらの金属の合金が好ましく利
用できる。
【0008】導体の形状については、丸型や平角導体の
単線が好ましく利用できるが、丸型の場合、電池容量が
大きい場合には、丸型の直径が大きくなるため、封入袋
の最内層のヒートシール層10の間にはさまれるリード
線の厚みが大きくなるために、リード線の最外層の絶縁
体2と封入袋の最内層のヒートシール層10との融着部
に間隙が生じやすくなり、リード線と封入袋の融着部で
の密閉の信頼性が低くなる問題がある。それに対して平
角導体を利用した場合には、電池容量増加に対しても導
体の厚みを大きくせずに幅を大きくすることで断面積を
かせぐことができるため、封入袋の最内層のヒートシー
ル層10との間にはさまれたリード線の絶縁体2との融
着部の密閉に対する信頼性の低下は起こらない。更にF
PC(フレキシブルプリント基板)等を利用した外部回
路や、電極極板との接続においても平角導体の方が接触
面積が大きく、スポット溶接や超音波溶接により、より
信頼性の高い接続を行うことが可能となる。
【0009】電解質には、プロピレンカーボネート、γ
−プチロラクトン、エチレンカーボネート、ジエチルカ
ーボネート、ジメチルカーボネート、1.2−ジメトキ
シエタン、テトラヒドロフランなどの有機溶媒にLiC
lO4、LiBF4、LiPF6、LiAsF6等の非水電
解液やリチウムイオン伝導性の固体電解質などが利用で
きる。
【0010】封入袋は、アルミ箔等の金属箔や金属蒸着
層がサンドイッチ状に挿入されたプラスチックとの貼り
合わせ材料を用いるものが好ましく、少なくとも内側の
プラスチックは電解質に溶解しないことが必要である。
【0011】本発明の重要な特徴は、この封入袋を構成
するプラスチック層の材料にある。封入袋の構成の一例
として、アルミ箔の外面にPETフィルムを貼り合わ
せ、内面にポリエチレンなどの熱可塑性樹脂を貼り合わ
せたものを挙げることができる。外面のPETはアルミ
を外傷から保護するために設けられており、内面のポリ
エチレンはヒートシールを行うために設けている。この
ような従来考案されていた材料を用いた場合、ヒートシ
ールをしていても長時間保存しているうちに徐々に水分
が侵入し、その水が袋内に封入している電解液と反応し
てフッ酸を生成する。このフッ酸はポリエチレン等を透
過し、アルミとポリエチレンの接着界面を剥離させてし
まうという問題があり、このような袋タイプの電池容器
が実用化されない要因の一つとなっていた。本発明の発
明者らは、この問題を解決するために封入袋を構成する
プラスチック層に酸変成ポリエチレン、または、酸変成
ポリプロピレン、または、アイオノマーを使用して、接
着剤なしで金属層と熱ラミネートにより直接接続させる
ことを思いついた。更にプラスチック層に水分の透過防
止機能および酸の透過防止機能を持たせることが好まし
いことも見出した。
【0012】プラスチック層に水分の透過防止機能を持
たせるために、プラスチック層として使用する樹脂に、
焼成して結晶水を除去したハイドロタルサイト類や硫酸
マグネシウムの群より選ばれた1種或いは数種の無機充
填剤を混合したものを使用することができる。
【0013】プラスチック層に酸の透過防止機能を持た
せるために、プラスチック層として使用する樹脂にカル
ボン酸金属塩、あるいは金属酸化物を混合したものを使
用することができる。カルボン酸金属塩、金属酸化物と
しては炭酸カルシウム、酸化マグネシウム、ハイドロタ
ルサイト類、ステアリン酸カルシウム等が好ましいが、
その他ポリ塩化ビニル用の安定剤等も効果的である。
【0014】水の透過防止機能と酸の透過防止機能との
両方の機能を持たせることは、一つのプラスチック層に
両方の機能を持たせることによっても出来るし、水の透
過防止機能をもったプラスチック層と酸の透過防止機能
をもったプラスチック層とを貼り合わせることによって
も出来る。
【0015】本願のプラスチック層のための樹脂として
は、電解液に侵されにくいポリエチレンの酸変成物、ポ
リプロピレンの酸変成物、アイオノマー等が好ましい
が、電解液に侵される材料であってもその内面に電解液
に侵されにくい樹脂層を設ける構成とすれば使用するこ
とができる。
【0016】
【実施例】以下に実施例について説明する。まず、Li
CoO2粉末(日本化学工業製)100重量部に、グラ
ファイト10重量部、ポリフッ化ビニリデン10重量部
を混合し、N−メチル−2−ピロリドンに溶解した後、
ペースト状にした。次に、このペーストを厚さ20μm
のアルミ箔の片面に塗工し、乾燥後、ローラープレスし
た。このようにして厚さ0.1mm、幅50mm、長さ
105mmの極板(5mmは未塗工部)を作製し、正極
とした。
【0017】次に、リン状天然黒鉛粉末100重量部
に、ポリフッ化ビニリデン20重量部を混合し、N−メ
チル−2−ピロリドンに溶解した後、ペースト状にし
た。このペーストを厚さ20μmの銅箔の両面に塗工
し、乾燥後、ローラープレスした。このようにして厚さ
0.10mm、幅50mm、長さ105mmの極板(5
mmは未塗工部)を作製し、負極とした。
【0018】このようにして得られた正極と負極の間に
厚み25μmのポリプロピレンの微、多孔膜の融膜をは
さみ、極板の活物質層が塗工されていないアルミ箔(正
極)と銅箔(負極)それぞれをリード線の導体部に超音
波溶接により接続し、図2に示す如く封入袋に挿入した
後、8ccの電解液を注入し、減圧含浸した後、リード
線を封入袋の間に挟み込み、封入袋の内層とリード線の
外側の絶縁体を200℃、5秒の条件でシール機により
熱融着(シール幅:10mm)し試験電池とした。電解
液としては、エチレンカーボネートとジエチルカーボネ
ートを1:1の体積比率で混合し、六フッ化リン酸リチ
ウムを1mol/リットルとなるように溶解したものを
使用した。
【0019】なお、封入袋の作製方法は次の通り。すな
わち、表1に示す構成のシートを矩形状(70mm×1
35mm)に切断し、その2枚をPET面を外側に向け
て向かい合わせ、矩形の周辺3辺を3mm巾でヒートシ
ールして封入袋を得た。
【0020】また夫々のシートは、以下のようにして作
製した。先ず、PETフィルムとアルミ箔をウレタン系
接着剤を介して貼り合わせたフィルムのアルミ箔面上に
20μmの酸変成LDPEを押し出しコーティング後、
熱ラミネートにより直接貼り合わせて全てに共通のシー
トを得た。次いで、得られたシートに各種ヒートシール
層フィルムを熱ラミネートによって貼り合わせた。
【0021】ヒートシール層フィルムは、ロール混合に
より得られた表2に示す各種の樹脂混合物をTダイ押出
機により所定の厚さのフィルム状に成型して作製した。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】表1に示した封入袋の構成において、ヒー
トシール層Yとヒートシール層Zとを種々に変更した封
入袋を用いて試験電池の作製を試みた。ヒートシール層
に用いた樹脂の組成を表3に示し、夫々の意図を以下に
示す。
【0025】(実施例1) 酸トラップ剤として焼成ハ
イドロタルサイト30(重量部)を、水分トラップ剤と
して硫酸マグネシウム(30重量部)を使用。
【0026】(実施例2) 実施例1で酸トラップ剤を
炭酸カルシウム(10部)に変更。
【0027】(実施例3) 実施例1で酸トラップ剤を
炭酸マグネシウム(5部)に変更。
【0028】(実施例4) 実施例3で酸トラップ剤
(炭酸マグネシウム)量を100部に変更。
【0029】(実施例5) 実施例2で水分トラップ剤
(硫酸マグネシウム)量を10部に変更。
【0030】(実施例6) 実施例2で水分トラップ剤
(硫酸マグネシウム)量を100部に変更。
【0031】(実施例7) 焼成ハイドロタルサイト
(30部)に水分トラップ剤、酸トラップ剤の両方の役
目をさせた。
【0032】(実施例8) 一つの層に水分トラップ剤
の硫酸マグネシウム(30部)と酸トラップ剤の炭酸カ
ルシウム(10部)を混合したものを用いた。
【0033】(比較例1) トラップ剤を何も入れなか
った。
【0034】(比較例2) 実施例2で水分トラップ剤
(硫酸マグネシウム)量を120部に変更。
【0035】(比較例3) 酸トラップ層を設けなかっ
た。
【0036】(比較例4) 水分トラップ層を設けなか
った。
【0037】(比較例5) 実施例3で酸トラップ剤
(炭酸マグネシウム)量を120部に変更。
【0038】(比較例6) PET(12μm)/ウレ
タン系接着剤(5μm)/アルミ箔(9μm)の貼り合
わせフィルムと酸変成LDPE(20μm)と実施例7
の構成のヒートシール層Y,Zを積層した3層フィルム
を準備し、これらのアルミ箔面と酸変成LDPE面をウ
レタン系のアンカーコート材を介して接着させて封入袋
用フィルムを得た。
【0039】
【表3】
【0040】比較例2、比較例5は充填剤量が多すぎた
ためか100μm以下のフィルム化が出来ず、試験電池
の作製は出来なかった。その他実施例1〜実施例8及び
比較例1、比較例3、比較例4は試験電池を作製するこ
とが出来、以下に述べる信頼性テストを実施することが
出来た。
【0041】
【発明の効果】本発明の効果を以下の様に、前記の試験
電池を用いて信頼性テストを実施して確認した。すなわ
ち、試験電池を60℃、95%RH恒温恒湿槽にいれ、
1000時間放置した後、内部の電解液中のフッ酸濃度
を測定し、さらに外観状態を確認した。、フッ酸濃度
0.1mol/リットル水酸化ナトリウム溶液で滴定し
て測定した。信頼性テストの結果を表4に示す。
【0042】
【表4】
【0043】水分トラップ剤のない封入袋を用いた比較
例1、比較例4はフッ酸濃度が激増しており、特に酸ト
ラップ層も設けていない比較例1は封入袋のアルミがフ
ッ酸により腐食およびアルミ−ヒートシール層層間剥離
を引き起こしていた。また、比較例4も若干のアルミと
ヒートシール層の層間剥離が認められ、フッ酸トラップ
剤の効果が薄れてきたことを示している。さらにフッ酸
トラップ剤を入れていない比較例3についてもアルミ−
ヒートシール層層間剥離が認められ、わずかに発生する
フッ酸の影響を受けてしまうことが判る。又、比較例6
はウレタン系接着剤を使用したため、僅かではあるが剥
離が認められた。
【0044】これに対して実施例1〜実施例8の封入袋
を用いたサンプルは、1000時間経過時点でも外観に
影響のでたものはない。ただし、フッ酸濃度はわずかに
増加しており、100%水分侵入を防ぐことは出来てい
ない。しかしながら、この時、わずかに侵入した水分と
電解液が反応して出来たフッ酸を酸トラップ剤が吸着
し、封入袋のアルミの腐食、或いはアルミとヒートシー
ル層の層間の剥離を妨げており、電池性能を維持できる
という顕著な効果が確認できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の封入袋とリード線を用いた非水電解質
電池を示す。
【図2】封入袋の内部を模式的に示す。
【図3】封入袋の断面を示す。
【図4】封入袋のヒートシール部の拡大図を示す。
【符号の説明】
1,1′:リード線の導体 2,2′:リード線の絶縁 3:封入袋 4:封入袋のシール部(一例) 5,5′:電極 6:隔膜 7:正極集電体 7′:負極集電体 8:正極の活物質 8′:負極の活物質 9:アルミ箔 10:ヒートシール層 11:PET層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年2月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】導体の形状については、丸型や平角導体の
単線が好ましく利用できるが、丸型の場合、電池容量が
大きい場合には、丸型の直径が大きくなるため、封入袋
の最内層のヒートシール層10の間にはさまれるリード
線の厚みが大きくなるために、リード線の最外層の絶縁
体2と封入袋の最内層のヒートシール層10との融着部
に間隙が生じやすくなり、リード線と封入袋の融着部で
の密閉の信頼性が低くなる問題がある。それに対して平
角導体を利用した場合には、電池容量増加に対しても導
体の厚みを大きくせずに幅を大きくすることで断面積を
かせぐことができるため、封入袋の最内層のヒートシー
ル層10との間にはさまれたリード線の絶縁体2との融
着部の密閉に対する信頼性の低下は起こらない。特に導
体直上に酸変成ポリエチレン、酸変成ポリプロピレン又
はアイオノマーで被覆したリード線を用いれば密閉信頼
性は良好に保たれる。更にFPC(フレキシブルプリン
ト基板)等を利用した外部回路や、電極極板との接続に
おいても平角導体の方が接触面積が大きく、スポット溶
接や超音波溶接により、より信頼性の高い接続を行うこ
とが可能となる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】(実施例3) 実施例1で酸トラップ剤を
酸化マグネシウム(5部)に変更。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】(実施例4) 実施例3で酸トラップ剤
(酸化マグネシウム)量を100部に変更。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】(比較例5) 実施例3で酸トラップ剤
(酸化マグネシウム)量を120部に変更。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極、負極、電解液等が封入袋に封入さ
    れ、正極と負極のリードを夫々外部に取り出す構造の非
    水電解質電池であって、その封入袋が金属層と1層もし
    くは多層からなるプラスチック層の貼り合わせシートで
    構成され、金属層の電解液側の面に貼り合わされたプラ
    スチック層が酸変成ポリエチレン、または酸変成ポリプ
    ロピレン、または、アイオノマーを主体とする組成物か
    ら成り、金属層とプラスチック層とが熱ラミネートによ
    り直接貼り合わされていることを特徴とする非水電解質
    電池。
  2. 【請求項2】 プラスチック層に酸の透過防止機能と、
    水の透過防止機能との両方を持たせることを特徴とする
    請求項1に記載の非水電解質電池。
  3. 【請求項3】 酸及び水の透過防止機能を持たせる手段
    として、多層のプラスチック層を用い、その内の1層に
    酸透過防止機能を持たせ、別の1層に水透過防止機能を
    持たせたことを特徴とする請求項2記載の非水電解質電
    池。
  4. 【請求項4】 酸及び水の透過防止機能を持たせる手段
    として、1層もしくは多層のプラスチック層を用い、そ
    の内の1層に酸透過防止機能と水透過防止機能の両方を
    持たせたことを特徴とする請求項2記載の非水電解質電
    池。
  5. 【請求項5】 酸の透過防止機能を持つ層として熱可塑
    性樹脂100重量部に対して100重量部以下のカルボ
    ン酸金属塩、或いは金属酸化物を配合した樹脂層を、水
    の透過防止機能を持つ層として、熱可塑性樹脂100重
    量部に対して100重量部以下の焼成して結晶水を除去
    したハイドロタルサイト類や硫酸マグネシウムの群より
    選ばれる1種或いは数種の混合物を配合した樹脂層を含
    有せしめることを特徴とする請求項3に記載の非水電解
    質電池。
  6. 【請求項6】 酸の透過防止機能と水透過防止機能とを
    持つ層として熱可塑性樹脂100重量部に対して100
    重量部以下のカルボン酸金属塩、或いは金属酸化物と、
    100重量部以下の焼成して結晶水を除去した、ハイド
    ロタルサイト類や硫酸マグネシウムの群より選ばれる1
    種或いは数種の混合物を配合した樹脂層を含有せしめる
    ことを特徴とする請求項4に記載の非水電解質電池。
  7. 【請求項7】 カルボン酸金属塩或いは金属酸化物が炭
    酸カルシウム、酸化マグネシウム、ハイドロタルサイト
    類の群より選ばれる1種または数種の混合物であること
    を特徴とする請求項5または請求項6に記載の非水電解
    質電池。
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Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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