JPH117837A - 化粧被覆を有するケーブル - Google Patents

化粧被覆を有するケーブル

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JPH117837A
JPH117837A JP17903097A JP17903097A JPH117837A JP H117837 A JPH117837 A JP H117837A JP 17903097 A JP17903097 A JP 17903097A JP 17903097 A JP17903097 A JP 17903097A JP H117837 A JPH117837 A JP H117837A
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JP
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coating
cable
decorative
polymer material
outer periphery
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JP17903097A
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Koichi Tsujimoto
恒一 辻本
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MITSUBOSHI KK
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MITSUBOSHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷による模様などよりもはるかに現実感の
ある木の質感を備え、室内とくに居室に配線する場合に
違和感がない化粧被覆を有するケーブルを提供する。 【解決手段】 可撓性を有する線状の導体4およびその
導体4の外周に押出し成形により設けた軟質高分子材料
製の個別被覆5を有する被覆コード1を複数本束ねた表
面に、軟質高分子材料製の全体被覆2を押し出し成型に
より設け、さらにその全体被覆2の外周に、木質系粉体
および顔料を含有する半硬質高分子材料を押出し成形し
て木目状の模様を有する薄い化粧被覆3を設けた、化粧
被覆を有するケーブルA。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化粧被覆を有するケーブ
ルに関する。さらに詳しくは、表面に木目状の模様を有
する化粧被覆を有するケーブルに関する。本明細書にい
う「ケーブル」とは、社団法人日本電線工業会の電線の
分類のうち、「被覆線」、「機器用電線」、「通信用電
線・ケーブル」に属するものを意味する。特に被覆線の
なかでも軟質の塩化ビニル樹脂で絶縁したビニル絶縁電
線、ビニル絶縁ビニルシースケーブル、ビニル絶縁ビニ
ルシース平形ケーブル、その他の屋内用電線、プラスチ
ックキャブタイヤケーブル、平形導体合成樹脂絶縁電線
などに適用される。また屋内で使用する通信用電線、例
えば電話線、コンピューター用電線、家電用品の引出し
線なども包含するものとする。
【0002】
【従来の技術】従来の電線は産業素材として取り扱われ
ており、通常は目に見えない場所に配線されている。そ
のため絶縁被覆(キャブタイヤないしシース)の表面の
色も、ゴム系の場合は黒色、塩化ビニル樹脂の場合は灰
色と、比較的地味な色が多い。そのためケーブルを室内
に配線する場合は、室内の雰囲気をこわす。これに対処
するため、とくにエアコンディショナのように配管と共
に室内に配線するケーブルは、ケースで覆い隠すことが
多い。他方、ケースを用いずにケーブルを単独で配線す
る場合は、被覆材料に茶系統ないし緑系統の顔料や艶消
し材を混合したり、茶色ないし緑色のフィルムを螺旋状
に巻つけて接着しておき、周囲の鴨居や柱、あるいは壁
に沿わせても目立たないようにすることが試みられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】絶縁被覆の材料に顔料
や艶消し材を混合したフィルムを巻きつけたものは、あ
る程度は目立ちにくくなるが、それでも室内の調度と調
和せず、違和感がある。しかもこれらのケーブルはコス
トが高く、絶縁性が若干低下するといった問題がある。
本発明は室内の調度と調和する外観を有し、製造コスト
が低く、さらに絶縁性能が充分な化粧被覆を有するケー
ブルを提供することを技術課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の化粧被覆を有す
るケーブルは、可撓性を有する導線と、その外周に押出
し成形により設けた軟質高分子化合物製の絶縁被覆と、
その絶縁被覆の外周に木質系粉体および顔料を含有する
高分子化合物を押出し成形した木目状の模様を有する半
硬質の化粧被覆とからなることを特徴としている。導線
を複数本設け、複数本の導線を全体の絶縁被覆により1
本にまとめて複芯ないし多芯のケーブルとしてもよく、
その場合は全体の絶縁被覆の外周に化粧被覆を設ける。
その場合、あらかじめ各導線に個別の絶縁被覆を設けて
もよい。
【0005】化粧被覆材料は、常温における硬度がショ
アーA硬度で80ないし95の範囲にあるものが好まし
い。化粧被覆の厚さは、ケーブルの直径に関わらず、
0.1〜2.0mm、とくに0.6〜1.0mmとするのが
好ましい。0.1mm以上とするのは、それ以下の場合に
は押出し成形が困難であるためであり、2.0mm以下に
するのは、ケーブルの可撓性ないし柔軟性をある程度維
持するためである。とくに0.6〜1.0mmの範囲にす
れば、押出し成形がさらに容易になり、ケーブルの可撓
性もさらに充分になる。
【0006】本発明の化粧被覆を有するケーブルの製造
法は、導線に軟質の高分子材料製の絶縁被覆を施したの
ち、ただちに木質系粉体を含有する高分子化合物を押出
し成形して半硬質の化粧被覆を形成することを特徴とし
ている。導線が複数本の場合は、複数本の導線の外周に
軟質の高分子化合物製の全体の絶縁被覆を押出し成形し
て1本にし、引き続きその外周に木質系粉体を含有する
高分子化合物を押出し成形して半硬質の化粧被覆を設け
る。各導線にはあらかじめ個別の絶縁被覆を設けていて
もよい。絶縁被覆の高分子材料と化粧被覆の高分子材料
は、同系統の合成樹脂またはゴムとするのが好ましい。
【0007】木質系粉体および顔料を含有する高分子材
料としては、すでに幾つかの技術が公開されている。す
なわち特公昭63−67489号及び特公昭62−41
612号には、ポリ塩化ビニルと木質系粉体の組成物が
開示されている。さらに特開平6−41316号、特開
平6−254936号には、木材、バカス、稲わらな
ど、セルロース系材料の微粉末と、酸化チタン、リトポ
ン、ホワイトカーボン、炭酸カルシュームなどの顔料と
を樹脂に混合し、押出し成形することが示されている。
しかし、これらの技術は、いずれも硬質の樹脂材料ない
し成形品に関するものである。本発明はこれらの硬質な
いし半硬質の材料を柔軟性ないし屈曲性に富むケーブル
へ被覆する点に特徴がある。前述の公知文献の材料は、
いずれも本発明の化粧被覆を有するケーブルにおける化
粧被覆の材料として採用することができる。
【0008】
【作用】可撓性を有する導線の外周に軟質高分子化合物
製の絶縁被覆を押出し成形したもの、すなわち化粧被覆
を設ける前の状態は、従来のケーブルと実質的に同じで
あり、そのため同等の絶縁性能および可撓性を有する。
またその外周に木質系粉体および顔料を含有する半硬質
高分子化合物を押出し成形して薄い化粧被覆を設けたケ
ーブルは、それ以上の絶縁性を有し、ほぼ同等の可撓性
を備えている。なお化粧被覆自体は、可撓性が低いが、
その下地が弾力性を有し、化粧被覆が薄いので、ケーブ
ル全体としては充分な可撓性を有し、ある程度の曲率半
径で曲げることもでき、耐屈曲性もある。
【0009】木質系微粉体は、一般の添加剤として用い
られる微粉体と同様に高分子材料に添加すると補強効果
を示す。添加量が増すと補強効果は増大し、硬度は増加
する。添加量を減ずれば硬度は低くなるが、木質系微粉
体を添加する本来の効果が失われる。
【0010】本発明のケーブルでは、柔軟性を必要とす
るので、被覆用高分子材料の硬度は、低いほど良い。し
かるに木質系微粉体を含有する高分子材料の硬度は通常
の電線被覆材料に比べ前記の理由で高いものになり、一
般には被覆加工が難しい。そのため被覆の厚みを0.1
ないし2.0mmにするのが好ましく、それにより被覆の
形成が良好になり、且つ被覆されたケーブルも柔軟性が
保たれる。
【0011】木目模様の化粧被覆が形成される過程は複
雑である。粘性が低く、硬度の低い軟質の材料では木粉
を多量に添加しても木目模様は再現し難い。何となれ
ば、低粘度且つ低硬度の樹脂コンパウンドは押出機のス
クリュー中で混練りされやすく、顔料、木粉が均一に混
合され、顔料が押出し方向に伸びた線ないし縞などが形
成され難い。逆に硬度が高く粘度が高いとスクリュー中
での混練り効果を受け難くなり、押出し品の表面に木目
調の模様を形成しやすくなる。しかし硬度が高く粘度が
高い材料では本発明のケーブルのような柔軟性のある長
尺の物品の表面には被覆しても脆く割れ易い被覆しか得
られない。
【0012】被覆する材料の常温における硬度は、ショ
アA硬度で80〜95とするのが好ましく、その場合は
被覆の形成が容易になり、表面に木目調の模様が形成さ
れる。
【0013】本発明の化粧被覆を有するケーブルを製造
するには、一般に電線被覆に用いられる一軸の押出機が
好適に用いられる。シリンダーの長さと径の比であるL
/Dは20〜25、シリンダー径は40〜90mmが用い
られる。押出しの温度は半硬質の塩ビ樹脂コンパウンド
の場合で、シリンダーの温度100〜140℃、ヘッド
の温度110〜150℃、ダイス温度10〜150℃で
の範囲が好ましい。被覆厚みと被覆速度から使用する押
出機の大きさ(突出量)が決められる。スクリュー形状
は混練り作用の大きくないものが好ましい。スクリュー
中での混練り作用が大きいと顔料が均一に分散され、木
目模様特有の顔料の線状、縞状ないし筋状の模様が発現
しにくくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
の化粧被覆を有するケーブルの実施の形態を説明する。
なお以下の実施形態では塩ビ被覆電線について行なった
具体例を示すが、本発明はこれに限られるものではな
い。図1は本発明のケーブルの一実施形態を示す部分斜
視図、図2〜6はそれぞれ本発明のケーブルの他の実施
形態を示す断面図、図7は本発明のケーブルの表面模様
の一実施形態を示す側面図、図8は本発明の製造法の一
実施形態を示す平面図である。
【0015】図1に示すケーブルAは、2本の被覆コー
ド1、1と、それらの被覆コード1を纏めて被覆する断
面円形の絶縁被覆(以下、全体被覆という)2と、その
全体被覆の表面に設けられる化粧被覆3とからなる。被
覆コード1は、たとえば複数本の銅撚り線などからなる
導体4と、その表面に押出し成形により被覆された絶縁
被覆(以下、個別被覆という)5とから構成されてい
る。個別被覆5の材料としては、軟質ポリ塩化ビニル、
ポリエチレン、軟質のポリウレタンなどの合成樹脂、あ
るいは天然ゴムまたはクロロプレンゴム、エチレンプロ
ピレンゴムなどの合成ゴムがあげられる。
【0016】前記全体被覆2は、シースあるいはキャブ
タイヤと呼ばれており、被覆コード1を保護している。
全体被覆2は適度な柔軟性ないし弾力性を備えている。
全体被覆2の材料は、必要とされる絶縁性、耐油性、耐
侯性、耐震性に応じて選択されるが、天然ゴムまたはク
ロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴムなどの合成ゴ
ム、あるいは軟質ポリ塩化ビニル、ポリエチレンなどの
軟質合成樹脂、あるいはそれらの混合物を押出し成形し
たものである。個別被覆5および全体被覆2の材料およ
び厚さは、ケーブルの絶縁電圧など、電気特性により定
めるが、基本的に従来のケーブルと同じでよい。すなわ
ち被覆コード1および全体被覆2は従来のケーブルと実
質的に同じものであり、全体被覆2の表面に設けられる
化粧被覆3がケーブルAの特徴部である。なお、各導体
4間に充分な間隔を開ける場合、たとえば平形電線など
の場合は、個別被覆5を設けずに、直接2本の導体4の
周囲に全体被覆2を設けるようにしてもよい。その場合
は導体4が請求項1にいう導線となる。
【0017】化粧被覆3はポリ塩化ビニルなどの軟質合
成樹脂材料からなる基材中に、木質系粉体および顔料を
混合して、全体被覆2の表面に押出し成形したものであ
る。化粧被覆の厚さは0.1〜2.0mm程度、とくに
0.6〜1.0mm程度とするのが好ましい。なお化粧被
覆の材質および厚さが同じでも、シース2の弾力性が低
く柔らかい場合は、化粧被覆3が変形し易くなるので、
ケーブルA全体の可撓性が高くなる。木質系粉体の平均
粒径は、粉砕のし易さおよび合成樹脂材料との混合のし
易さから、100〜150μm程度が好ましい。木質系
粉体は木材、バカス、稲藁などのセルローズ材料を粉砕
して得られるセルローズ系微粉粒が好ましい。さらにそ
の微粉粒の表面全体に、セラミックなどからなる、平均
粒径が10μm以下の硬質微粉粒を食い込むように担持
させたものが好ましい。化粧被覆3を構成する材料中の
木質系粉体の割合は、10〜50重量%、とくに20〜
30重量%程度である。
【0018】上記化粧被覆3には、木粉以外に酸化亜
鉛、酸化チタンなどの白色系の無機顔料、カーボンブラ
ック、ベンガラなどの着色顔料を1〜5重量%添加する
ことにより色調を調節することができる。その他、ベー
スの樹脂の種類に応じて各種の添加剤を添加することが
でき、例えばポリ塩化ビニルの場合は、安定剤、滑剤、
可塑剤を添加することが好ましい。また押出助剤として
アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体などを配
合することもできる。
【0019】また化粧被覆3において、木目調の模様を
強調する方法としては、茶色ないし褐色のカラーペレッ
トを、木粉含有のペレットに対し20分の1から10分
の1の割合で混合押出しすることが有効である。少量混
合したカラーペレットは化粧被覆の表面に長手方向に伸
びて年輪に模した不規則模様を呈することになる。添加
するカラーペレットは市場で容易に入手できる。
【0020】図1のケーブルAでは2本の被覆コード1
を有するが、図3のように3本の被覆コード1を有する
ものであってもよい。なおこのケーブルBの被覆コード
1では、導体4の表面にセパレータ6を設け、その上に
個別被覆5を設けている。
【0021】図3は図2のケーブルBの全体被覆2に補
強層7を設けたものである。補強層7はケーブルC全体
の強度を向上させると共に、ケーブルCの局部的な曲げ
に対して抵抗し、それにより化粧被覆3を保護する働き
がある。
【0022】図4のケーブルDは1本の導体4と、その
周囲のセパレータ6と、その周囲に押出し成形された絶
縁被覆8と、その周囲に押出し成形された化粧被覆3と
からなる。それらの導体4、セパレータ6、絶縁被覆
8、化粧被覆3は前述のケーブルAのものと同じである
ので、説明を省略する。
【0023】図5のケーブルEは、2本の被覆コード1
の外周に長円形の全体被覆3を設けた、キャブタイヤ長
円形コードと呼ばれるものの表面に、化粧被覆3を設け
たケーブルないしコードであり、たとえば屋内配線など
に用いる。それぞれの被覆コード1は、導体4と、その
周囲のセパレータ6と、その周囲の個別被覆5とからな
る。このように本発明のケーブルは、種々の断面形状の
ものに適用することができる。
【0024】図6は18本の被覆コード1を全体被覆2
で纏めたものであり、各被覆コード1の間には、介在糸
9が挿入されている。このように被覆コード1の本数は
10本以上にもすることができる。
【0025】図7は本発明のケーブルにおける化粧被覆
の木目状の模様を示している。このケーブルでは、全体
が薄い茶色にされ、部分的に濃い茶色の筋模様10が現
れている。その筋模様10は、化粧被覆3の下地の絶縁
被覆が柔軟性ないし弾力性を有するので、押出し成形の
ときに顔料が化粧被覆3の表面に均一に現れず、適度な
ゆがみや濃淡を有する筋状の模様になって現れたもので
ある。たとえば符号11で示す筋は一旦細くなってとぎ
れ、少し間隔12を開けて再びしだいに太くなっていく
筋模様として現れている。また符号14の筋は太い状態
のまま符号15の位置で突然とぎれ、再び同じ太さで現
れている。さらに図でははっきりしないが、各筋模様1
0は成形時の捻じれや振動に応じて、ゆるく波打った
り、細かく波打っており、機械的な同じ幅の直線縞には
なっていない。したがって模様全体としては、木目模様
の外観を呈することになる。
【0026】さらにこのものは、表面に現れる木粉によ
り、木材ないし木切れの質感を呈しており、まっすぐな
直線になっている場合でも木の棒材のように見え、ゆる
く曲がっている場合は、あたかも小枝の外観を呈する。
さらに強く曲げた部分ではヒビ16が入る場合がある
が、このヒビ16も欠陥というよりはむしろ木材の質感
に一層現実感(リアリティ)を付与する視覚効果とな
る。なお化粧被覆3は絶縁被覆の表面に設けたものであ
るので、このようなヒビ16が入っても、ケーブルの機
能に問題はない。
【0027】図8は上記ケーブルを製造する方法の一実
施例を示している。この例では、2台の押出機17、1
8を並べ、それぞれにTダイ19、20を設けている。
そして1本ないし複数本の被覆コード1を初めのTダイ
18に通してその周囲に絶縁被覆を形成し、さらにそれ
により得られた半製品(通常のケーブル)21を2台目
の押出機18のTダイ20に通して化粧被覆を設け、そ
れを冷却して最終製品(本発明のケーブル)22が完成
する。
【0028】上記のように連続して押出し成形すると、
1回目の押出し成形の直後で半製品20がまだ冷えない
うちに、その周囲に化粧被覆を設けることができるの
で、両者の接合強度が向上する。この場合、絶縁被覆と
化粧被覆の基材とを同じ系統、とくに同一の合成樹脂な
いしゴムとするときは、一層接合強度が向上するので、
好ましい。
【0029】
【発明の効果】本発明のケーブルは、表面に木目模様が
現れており、しかも木材と同等の質感を有するので、室
内、とくに和室または洋室の居間に配線する場合でも、
雰囲気をこわさず、違和感がない。また従来のケーブル
と同等以上の絶縁特性を有し、ほぼ同等の可撓性を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーブルの一実施例を示す部分斜視図
である。
【図2】本発明のケーブルの他の実施例を示す断面図で
ある。
【図3】本発明のケーブルの他の実施例を示す断面図で
ある。
【図4】本発明のケーブルの他の実施例を示す断面図で
ある。
【図5】本発明のケーブルの他の実施例を示す断面図で
ある。
【図6】本発明のケーブルの他の実施例を示す断面図で
ある。
【図7】本発明のケーブルの表面模様の一実施例を示す
側面図である。
【図8】本発明の製造法の一実施例を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
A ケーブル B ケーブル C ケーブル D ケーブル E ケーブル F ケーブル 1 被覆コード 2 全体被覆 3 化粧被覆 4 導体 5 個別被覆 8 絶縁被覆 10 筋模様 17 押出機 18 押出機

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する導線と、その導線の外周
    に押出し成形により設けた軟質高分子材料製の絶縁被覆
    と、その絶縁被覆の外周に木質系粉体および顔料を含有
    する高分子材料を押出し成形した木目状の模様を有する
    半硬質の化粧被覆とからなる、化粧被覆を有するケーブ
    ル。
  2. 【請求項2】 前記導線を複数本有し、その複数本の導
    線が全体の絶縁被覆により1本にまとめられており、そ
    の全体の絶縁被覆の外周に化粧被覆が設けられている請
    求項1記載の化粧被覆を有するケーブル。
  3. 【請求項3】 前記化粧被覆の厚さが0.1〜2.0mm
    である請求項1または2記載の化粧被覆を有するケーブ
    ル。
  4. 【請求項4】 前記化粧被覆の材料が、常温におけるシ
    ョアーA硬度で80〜95である請求項1または2記載
    の化粧被覆を有するケーブル。
  5. 【請求項5】 前記化粧被覆の材料の基材となる高分子
    がポリ塩化ビニルである請求項1または2記載の化粧被
    覆を有するケーブル。
  6. 【請求項6】 前記化粧被覆の下地となる絶縁被覆が白
    色ないし薄い色を呈している請求項1、2または3記載
    の化粧被覆を有するケーブル。
  7. 【請求項7】 導線の外周に軟質の高分子材料押出し成
    形して絶縁被覆を形成し、引き続きその外周に木質系粉
    体を含有する高分子材料を押出し成形して半硬質の化粧
    被覆を形成する、請求項1記載の化粧被覆を有するケー
    ブルを製造する方法。
  8. 【請求項8】 複数本の導線の外周に軟質の高分子材料
    を押出し成形して絶縁被覆を成形して1本にし、引き続
    きその外周に木質系粉体を含有する高分子材料を押出し
    成形して半硬質の化粧被覆を形成する、請求項2記載の
    化粧被覆を有するケーブルを製造する方法。
  9. 【請求項9】 前記絶縁被覆の高分子材料と化粧被覆の
    高分子材料が同系統の合成樹脂である請求項7または8
    記載の製造法。
JP17903097A 1997-06-18 1997-06-18 化粧被覆を有するケーブル Withdrawn JPH117837A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012123183A (ja) * 2010-12-08 2012-06-28 Fujikura Ltd 光ファイバケーブル
JP2020064789A (ja) * 2018-10-18 2020-04-23 株式会社三ツ星 キャブタイヤケーブルおよびキャブタイヤケーブルの製造方法

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