JPH1178373A - コンパス - Google Patents

コンパス

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JPH1178373A
JPH1178373A JP23937197A JP23937197A JPH1178373A JP H1178373 A JPH1178373 A JP H1178373A JP 23937197 A JP23937197 A JP 23937197A JP 23937197 A JP23937197 A JP 23937197A JP H1178373 A JPH1178373 A JP H1178373A
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JP
Japan
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compass
rod
drawing tool
tip
base
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JP23937197A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Umemoto
和克 梅本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 黒板やホワイトボード等の被描画板へ、任意
の描画具を用いて、小径から大径までの円弧を簡単に手
早く正確に描くことのできるコンパスを提供する。 【解決手段】 黒板等の被描画板8への吸着手段1と、
吸着手段1に対し被描画板8にほぼ垂直な軸まわりに回
転可能な基杆2と、基杆2に先端が固定された基杆側の
コンパス杆3と、チョークやフェルトペン等の描画具5
を取付ける描画具保持手段6を先端に有する描画具側の
コンパス杆4と、両コンパス杆3、4の基端同士を、開
き角調整可能に結合する枢軸7とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、黒板やホワイトボ
ード等の被描画板に、チョークやフェルトペン等の描画
具を用いて円弧を描く大型のコンパスに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のコンパスは、図10に示
すように2つのコンパス杆a、bからなり、両コンパス
杆a、bの基端同士が、開き角調整可能にジョイントボ
ルト等の枢軸cで結合されている。円弧を描くために、
コンパスを黒板やホワイトボード等の被描画板へ固定さ
せる側のコンパス杆aの先端には弾頭状のゴム部(吸着
手段)dが取付けられ、他方、チョークやフェルトペン
等の描画具eを保持させる側のコンパス杆bの先端には
下半部に複数のスリットを有する描画具保持金具fが取
付けられている。この保持金具fにはチョークeが保持
される。
【0003】使用に際して、例えば黒板上に円弧を描く
場合では、まずコンパス杆aの先端にあるゴム部dを黒
板に押圧固定して円の中心点とする。次に、所望の半径
に応じてコンパス杆bを開き、軸脚となるコンパス杆a
を片手で持って、もう一方の手でコンパス杆bを回転さ
せて、それに伴って回転するチョークeの軌跡により黒
板上に円弧を描くことができる。他に曲線図等を描く場
合は、その回転操作を区切ったりゴム部dの押圧点(中
心点)を変えて組合せる等して所望の図形に仕上げる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記コンパス
では、ゴム部dは弾性力や吸着力等のゴムの持つ滑り止
め機能によって黒板に固定されてはいるものの、コンパ
ス杆bを回転させてチョークeで円弧を描く際に、ゴム
部dに一体化されているコンパス杆aも軸脚としてその
固定位置で回転する。その回転に伴ってゴム部d自らも
軸回転するので、中心点がずれやすく正確な円弧を描く
ことが困難である。又前記中心点がずれないようにする
ためには、強い力でコンパス杆aを黒板側へ押しつける
必要がある。こうしたコンパス杆aの配慮をしながら、
コンパス杆bを動かしてチョークeで上手く黒板に円弧
を描くためにバランスを上手くとるということが難しい
という問題もある。
【0005】また、円弧を描く際に例えば、チョークe
が途中で薄くなる等して、少し前の軌跡から描き直すた
めにコンパス杆bを黒板から一旦離したりすると、コン
パス杆aも動いてその先端のゴム部dの位置が動いてし
まうことがある。ゴム部dは一旦離れると、中心点の再
設定が難しく時間もかかり、結局は初めから描き直す場
合もあった。
【0006】更に、大径と小径とを描き分けるのに、そ
の径に対応したコンパス杆基端の開き角を設定する際、
小径になるに従ってコンパス杆bを小回り操作する必要
があり、開き角の小さい小径ほど描き難いという問題が
ある。その上、小径を描く操作の際にはコンパス杆aの
黒板への押し付け力が弱くなりがちでゴム部dも位置ず
れし易い。
【0007】そこで本発明は、黒板やホワイトボード等
の被描画板へ、任意の描画具を用いて、小径から大径ま
での円弧を簡単に手早く正確に描くことのできるコンパ
スを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、黒板等の被描画板への吸着手段と、吸着手
段に対し被描画板にほぼ垂直な軸まわりに回転可能な基
杆と、基杆に先端が固定された基杆側のコンパス杆と、
チョークやフェルトペン等の描画具を取付ける描画具保
持手段を先端に有する描画具側のコンパス杆と、両コン
パス杆の基端同士を、開き角調整可能に結合する枢軸と
を有することを特徴とする。
【0009】前記吸着手段は、吸盤や磁石を用いると好
適であり、前記描画具保持手段は、それに取付けられた
描画具によって大きな径と小さな径を描き分けることが
できるように180度回転可能に描画具側のコンパス杆
先端に軸支されていると好適である。
【0010】また、基杆が、基杆側のコンパス杆先端に
回転可能に軸支され、基杆に固定された心針を、吸着手
段の被描画板への吸着位置から180度回転した突出位
置で使用しうるようにし、前記心針は基杆内部に出入れ
可能に収納されていると好適である。
【0011】更に、両コンパス杆の側面にスケールを描
くことによって、開き角を180度にしたときに直線定
規として使用しうるようにすると好適である。
【0012】本発明によれば、コンパス杆の先端を固定
する基杆が、吸着手段に対し被描画板にほぼ垂直な軸ま
わりに回転可能であるので、先端に描画具を有するコン
パス杆の回転操作に伴って、その基端に枢軸によって結
合された基杆側のコンパス杆も、描画具によって描かれ
る円弧の軌跡方向に回転する。その際には基杆だけが回
転して吸着手段は回転せず、その吸着力によって被描画
板に固定されたままであるので円の中心点は動かない。
したがって、一旦中心点を決めて吸着手段を被描画板に
吸着させれば、上記従来例のようにコンパス杆の先端ゴ
ム部を、中心点として被描画板に押しつけながら描く操
作を必要とせず回転操作が容易になるので、所望の円弧
を簡単に手早く描くことができると共に、中心点がずれ
ることがないので描き直すことも少なく、正確な図形を
描くことができる。
【0013】吸着手段としては被描画板が硬質の平滑面
であれば吸盤を用いることによってより強力に圧着する
ことができるし、強磁性金属板からなるホワイトボード
等であれば磁石を用いる等、任意のものを採用できる。
【0014】また本発明によれば、描画具によって描か
れる円弧の半径は、従来のようにコンパス杆の開き角だ
けでなく、描画具保持手段を180度回転可能にするこ
とによって、描画具保持手段の先端に取付けられた描画
具の被描画板への接触点によっても変えることができ
る。つまり従来例では、描画具側のコンパス杆の長手方
向のほぼ終点が描画具と被描画板との接触点であった
が、本発明では描画具保持手段の先端を外径方向に回転
させると、前記終点より描画具保持手段の水平方向の長
さだけ、円弧の半径が大になり、その回転位置から内径
方向に回転させると、同じくその長さだけ半径が小にな
る。殊に小径を描く際には、従来と同じ開き角でもより
小径の円弧を描くことができるので、前記のように吸着
手段が中心点で軸回転しないことと相俟って、小径の円
弧を描く際にも余裕を持って回転操作することができ
る。
【0015】また本発明によれば、中心点を吸着手段だ
けでなく、基杆に備えられた心針を、吸着位置から18
0度回転した突出位置で使用することによって、被描画
板が木や紙、布といった軟質のものにも使用することが
でき、被描画板の種類によって中心点の固定手段を選択
することが可能になる。そしてその心針を不使用時には
収納できるように構成することによって、より使い易く
安全に使用できる。
【0016】更に本発明によれば、コンパスとしての使
用だけでなく、直線定規として使用することができ、上
記に示したようなコンパスとしての用途の拡がりに加
え、一層使用に便利になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1〜
図9を参照して説明する。
【0018】図1は本発明のコンパスの全体構成を示し
ている。このコンパスは、黒板やホワイトボード等の被
描画板8(図2)への吸盤(吸着手段)1と、吸盤1に
対し回転可能な基杆2と、基杆2に先端が固定されたコ
ンパス杆3と、チョークやフェルトペン等の描画具5
(図4)を取付けるクリップ(描画具保持手段)6を先
端に有するコンパス杆4と、コンパス杆3、4の基端同
士を、開き角調整可能に結合するジョイントボルト等の
枢軸7とから構成されている。
【0019】本実施形態では、吸着手段として吸盤1を
用いているが、被描画板8がホワイトボード等の強磁性
金属板の場合には、磁石を用いる等、任意のものを採用
できる。吸盤1は、図2及び図3に示すように、基杆2
の下端に下方より止めネジ11により固定される断面コ
字状の止め金具9に止めピン10aとナット10bを用
いて固定される。止めピン10aは止め金具9の両脚部
に設けられた孔9a、9aと吸盤1の基端部に設けられ
た貫通孔1aとを貫通する。止めネジ11は止め金具9
の天面に設けられた孔9bを貫通し、その雄ネジ部11
aが基杆2の底面に設けられたネジ孔2aに螺合する。
そのことによって、図2に示すように吸盤1のラッパ状
の吸盤部1aを被描画板8に吸着したときに、基杆2が
被描画板8にほぼ垂直な軸まわりに回転可能になるよう
にしている。
【0020】基杆2はコンパス杆3の先端を止めネジ1
2aとナット12b(図3)とにより軸支している。
【0021】クリップ6は図4及び図5に示すように、
描画具保持板6aの先端側においてV溝形状の描画具受
け部6cを備えている。描画具受け部6cの左右の開き
角は本実施形態では約110°に設定されているが、使
用する描画具5の外径に応じて適宜設計することができ
る。この受け部6cから描画具保持板6aの基端側に適
当間隔あけた位置には、挟持板6bを枢支ピン13を介
して枢支するための支持突片6e、6eが上下に突設さ
れている。挟持板6bは、その先端部が描画具受け部6
cの溝底部に当接するように、支持突片6eに枢着され
た枢着突片6f、6fを上下に備えている。枢支ピン1
3にはねじりバネ6dが外嵌され、その両端部が描画具
保持板6aと挟持板6bとに基端側において係合し、描
画具保持板6aの先端部が受け部6cとの間で描画具5
を挟持できるように回動付勢している。描画具5によっ
ては、受け部6cの内面上下に描画具5の滑り止め材等
を貼着するようにすると好適である。
【0022】クリップ6はコンパス杆4の先端を止めネ
ジ14aとナット14bにより、回転可能に軸支され、
クリップ6に挟持された描画具5によって図6に示すよ
うに大きな径と小さな径を描き分けることができるよう
にしている。大きな径を描くときには図6(a)に示す
ように、コンパス杆3、4の開き角を大にしかつクリッ
プ6を矢印で示すように外径方向に回転させて、先端に
挟持した描画具5で大きな半径の円弧を描く。逆に小さ
な径を描くときには図6(b)に示すように、コンパス
杆3、4の開き角を小にしかつクリップ6を矢印で示す
ように図6(a)に示した位置から180°内径方向に
回転させて、先端に挟持した描画具5で小さな半径の円
弧を描く。この際、描画具5は逆向きになるのでクリッ
プ6を開いて保持し直すようにする。尚、コンパス杆4
の基端部は図1に示すように薄肉に形成され、その側面
が三角形状の薄肉部4aにコンパス杆3の基端部の薄肉
部3aが重なり合ったときに、枢軸6側の外面が夫々面
一になるようになると同時に、開き角が最小になって図
6(b)で示す開き角でストップし、コンパス杆3、4
同士が重なり合ったり逆開き角に捩じれたりするのを防
止している。
【0023】図7は、図2に示す吸盤1を被描画板8に
吸着させた位置を中心としてコンパスを使用する状態か
ら基杆2を180°回転させて、心針16の突出位置を
中心点として使用する状態を示している。心針16は図
3の分解図で示すように、基杆2の内部の中心部に凹設
された円筒孔18に収納されている。吸盤1を使用して
いる状態では止めネジ15を弛めることによって内部に
収納されているが、被描画板8が紙や木等、吸盤や磁石
になじまないときにはこの心針16を出し、その押圧点
を中心点にして被描画板8に円弧を描くようにする。そ
れには、止めネジ15の軸部15a(図3)を図8に示
すように、前記円筒孔18より外面に開設されている長
孔17において、仮想線で示す位置から実線位置までス
ライドさせて止めネジ15頭部を先端まで移動させて締
め付けて心針16を基杆2より突出させ、被描画板8に
突き刺すようにする。尚、この心針16は基杆2内部に
出し入れ可能に収納されているのが望ましいが、吸盤1
の吸着位置から180°回転した突出位置で使用できる
ように基杆2に備えられている限り、本実施形態に示す
ものに限定されない。
【0024】尚、止めネジ15の他、コンパスの上記各
構成部位を連結する止めネジ6、12a、14aの外周
面には、締め付けや各部位の回転操作が容易なようにロ
ーレット加工が施されている。
【0025】図9はコンパス杆3、4を開き角を180
°にして、直線定規として使用する状態を示している。
コンパス杆3、4の側周面には1mm単位ないし1cm
の寸法目盛19(スケール)が描かれており、直線定規
としての外観を形成しているので、コンパスとして円弧
を描く他にも、直線定規として直線を描くこともでき、
使用に非常に便利になる。
【0026】本発明は上記の実施形態に示すほか、種々
の態様に構成することができる。例えば、基杆を基杆側
コンパス杆の先端に一体形成するように構成したもの
も、本発明に含むものとする。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、円弧を描くためにコン
パス杆を回転する際に円弧の中心点に位置する吸着手段
は回転せずに被描画板上に固定されているので、吸着手
段を被描画板に押しつける配慮なくコンパス杆を簡単に
操作することができると共に、その先端に取付けられる
描画具はチョークやフェルトペン等任意のものを用い
て、手早く正確に円弧を描くことができる。また、コン
パス杆の開き角に加え、描画具保持手段の回転操作によ
っても大きな径と小さな径を描き分けることもできる
し、被描画板の種類によっては、基杆に備えられた心針
を使うこともできる。
【0028】そしてこのようなコンパスとしての利点ば
かりか、直線定規としても使用することができ更に便利
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の全体を示す斜視図。
【図2】その基杆ないし吸着手段側の要部を一部断面し
て見た側面図。
【図3】その要部を分解して示す斜視図。
【図4】描画具保持手段を示す斜視図。
【図5】その要部を分解して示す斜視図。
【図6】本発明の一実施形態の使用状態を(a)、
(b)に示す側面図。
【図7】本発明の一実施形態の別な使用状態を示す側面
図。
【図8】基杆に備えられた心針の出し入れ状態を示す斜
視図。
【図9】本発明の一実施形態の更に別な使用状態を示す
側面図。
【図10】従来例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 吸盤(吸着手段) 2 基杆 3、4 コンパス杆 5 描画具 6 クリップ(描画具保持手段) 8 被描画板 16 心針 19 スケール

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 黒板等の被描画板への吸着手段と、吸着
    手段に対し被描画板にほぼ垂直な軸まわりに回転可能な
    基杆と、基杆に先端が固定された基杆側のコンパス杆
    と、チョークやフェルトペン等の描画具を取付ける描画
    具保持手段を先端に有する描画具側のコンパス杆と、両
    コンパス杆の基端同士を、開き角調整可能に結合する枢
    軸とを有するコンパス。
  2. 【請求項2】 吸着手段は吸盤である請求項1記載のコ
    ンパス。
  3. 【請求項3】 吸着手段は磁石である請求項1記載のコ
    ンパス。
  4. 【請求項4】 描画具保持手段が、その先端に取付けら
    れた描画具によって大きな径と小さな径を描き分けるこ
    とができるように180度回転可能に描画具側のコンパ
    ス杆先端に軸支されたものである請求項1、2又は3記
    載のコンパス。
  5. 【請求項5】 基杆が、基杆側のコンパス杆の先端に回
    転可能に軸支され、基杆に備えられた心針を、吸着手段
    の被描画板への吸着位置から180度回転した突出位置
    で使用しうるように構成した請求項1、2、3又は4記
    載のコンパス。
  6. 【請求項6】 基杆に備えられた心針は基杆内部に出入
    れ可能に収納されている請求項5記載のコンパス。
  7. 【請求項7】 両コンパス杆の側面にスケールを描くこ
    とによって、開き角を180度にしたときに直線定規と
    して使用しうるように構成した請求項1、2、3、4、
    5又は6記載のコンパス。
JP23937197A 1997-09-04 1997-09-04 コンパス Pending JPH1178373A (ja)

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