JPH1177728A - 繊維強化発泡樹脂成形体の製造方法及び同製造装置 - Google Patents
繊維強化発泡樹脂成形体の製造方法及び同製造装置Info
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- JPH1177728A JPH1177728A JP9270506A JP27050697A JPH1177728A JP H1177728 A JPH1177728 A JP H1177728A JP 9270506 A JP9270506 A JP 9270506A JP 27050697 A JP27050697 A JP 27050697A JP H1177728 A JPH1177728 A JP H1177728A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 クロス、マット、ロービング等の繊維集合体
を使用し、非常に簡単な装置構成で狭いスペースでも厚
物の成形品の生産が可能な繊維強化発泡樹脂成形体の製
造方法及び装置を提供する。 【解決手段】 適量のガラスロービング5の束を引き出
し、ノズル1から発泡硬化性樹脂原液6を均一に撒布
し、ローラ対2のニップを通して圧力を掛け、ガラスロ
ービング5の束内に発泡硬化性樹脂原液6を含浸させつ
つ巻き取り治具3を回転させ、横棒材8、8間に巻き取
って所定の厚さの巻き取り体13を形成する。巻き取り
体13を保持したまま巻き取り治具3を枠体10上に載
せ、側壁材7、7の間に蓋体11を装着し、必要に応じ
て圧力Pを掛け、その状態を保ったまま発泡硬化性樹脂
原液6を発泡硬化させる。発泡樹脂硬化後、横棒材8と
ともに巻き取り体13を取り外し、両端部を切断して最
終成形品とする。
を使用し、非常に簡単な装置構成で狭いスペースでも厚
物の成形品の生産が可能な繊維強化発泡樹脂成形体の製
造方法及び装置を提供する。 【解決手段】 適量のガラスロービング5の束を引き出
し、ノズル1から発泡硬化性樹脂原液6を均一に撒布
し、ローラ対2のニップを通して圧力を掛け、ガラスロ
ービング5の束内に発泡硬化性樹脂原液6を含浸させつ
つ巻き取り治具3を回転させ、横棒材8、8間に巻き取
って所定の厚さの巻き取り体13を形成する。巻き取り
体13を保持したまま巻き取り治具3を枠体10上に載
せ、側壁材7、7の間に蓋体11を装着し、必要に応じ
て圧力Pを掛け、その状態を保ったまま発泡硬化性樹脂
原液6を発泡硬化させる。発泡樹脂硬化後、横棒材8と
ともに巻き取り体13を取り外し、両端部を切断して最
終成形品とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は繊維強化発泡樹脂成
形体、例えば鉄道用枕木、下水処理場用の防臭蓋、フラ
イトコレクター、角落とし、あるいは土木建築用材料、
電線用枕木等に使用される合成木材のような樹脂成形体
の製造方法及び製造装置に関する。
形体、例えば鉄道用枕木、下水処理場用の防臭蓋、フラ
イトコレクター、角落とし、あるいは土木建築用材料、
電線用枕木等に使用される合成木材のような樹脂成形体
の製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】このよ
うな繊維強化発泡樹脂成形体の製造には、バッチ方式と
称して金型内にガラス繊維などの補強材料を敷き、その
上から発泡硬化性樹脂を撒いて繊維に含浸させた後、蓋
をして樹脂を発泡硬化させる方法(例えば特公昭63−
34809号公報参照)や、連続方式と称して発泡硬化
性樹脂を含浸させたガラス繊維などの補強材料を成形通
路に導き、成形通路中で樹脂液を発泡硬化させる方法
(例えば特公昭48−30137号公報参照)が知られ
ている。
うな繊維強化発泡樹脂成形体の製造には、バッチ方式と
称して金型内にガラス繊維などの補強材料を敷き、その
上から発泡硬化性樹脂を撒いて繊維に含浸させた後、蓋
をして樹脂を発泡硬化させる方法(例えば特公昭63−
34809号公報参照)や、連続方式と称して発泡硬化
性樹脂を含浸させたガラス繊維などの補強材料を成形通
路に導き、成形通路中で樹脂液を発泡硬化させる方法
(例えば特公昭48−30137号公報参照)が知られ
ている。
【0003】ところで上記バッチ方式では、ガラス繊維
等の補強材料を敷いた上から発泡硬化性樹脂液を撒くた
め、比較的厚みがあり厚物と称する成形体を製造するに
は、嵩高な繊維の束にその空隙が満たされる程度まで発
泡硬化性樹脂液を含浸させなければならない。ところ
が、このような含浸は繊維の束が嵩高なことから不十分
になり易いという問題がある。
等の補強材料を敷いた上から発泡硬化性樹脂液を撒くた
め、比較的厚みがあり厚物と称する成形体を製造するに
は、嵩高な繊維の束にその空隙が満たされる程度まで発
泡硬化性樹脂液を含浸させなければならない。ところ
が、このような含浸は繊維の束が嵩高なことから不十分
になり易いという問題がある。
【0004】またバッチ方式では、ガラス繊維をマット
状の繊維集合体とする(ガラス繊維が一方向に整列せ
ず、いわば無方向性のものとする)等のように何らかの
手段で補強材料としての形状、状態を保持することによ
って、全方向に均質の、換言すれば等方性を有する成形
体を製造しやすい。一方、或る所望の一方向に対する強
度が要求される樹脂成形体を製造する場合にはガラスロ
ービング等の長繊維を用いてその一方向に補強すること
が有利であるが、バッチ方式においてガラスロービング
その他の長繊維をそのままの状態で補強材料として使用
したのでは、発泡硬化性樹脂液の発泡中に長繊維が偏在
してしまって成形品の補強にむらが生じ易く、強度、特
に曲げ強度や曲げヤング率が弱いという欠点が生じる。
このためバッチ方式では、補強材料に長繊維を使用する
ということが現実にはできていなかった。
状の繊維集合体とする(ガラス繊維が一方向に整列せ
ず、いわば無方向性のものとする)等のように何らかの
手段で補強材料としての形状、状態を保持することによ
って、全方向に均質の、換言すれば等方性を有する成形
体を製造しやすい。一方、或る所望の一方向に対する強
度が要求される樹脂成形体を製造する場合にはガラスロ
ービング等の長繊維を用いてその一方向に補強すること
が有利であるが、バッチ方式においてガラスロービング
その他の長繊維をそのままの状態で補強材料として使用
したのでは、発泡硬化性樹脂液の発泡中に長繊維が偏在
してしまって成形品の補強にむらが生じ易く、強度、特
に曲げ強度や曲げヤング率が弱いという欠点が生じる。
このためバッチ方式では、補強材料に長繊維を使用する
ということが現実にはできていなかった。
【0005】一方、連続方式の場合は、ガラスロービン
グ等のまま補強材料として使用できるため、成形品は所
望の一方向に対する曲げ強度、曲げヤング率が強いとい
う利点がある。このため従来では、長繊維による繊維強
化発泡樹脂成形体はバッチ方式ではなく連続方式により
製造されてきている。
グ等のまま補強材料として使用できるため、成形品は所
望の一方向に対する曲げ強度、曲げヤング率が強いとい
う利点がある。このため従来では、長繊維による繊維強
化発泡樹脂成形体はバッチ方式ではなく連続方式により
製造されてきている。
【0006】ところがこの方式では、多量のガラスロー
ビングのロールを備え、これらから多数本のガラスロー
ビングを導入して使用することになるため、大型の設備
が必要であるだけでなく、発泡硬化反応後に樹脂の内部
温度が下がらないと所要の強度にならないため脱型でき
ず、従って厚物の成形には温度を下げるために脱型まで
に十分な時間を確保する必要があり、このために製造ラ
インが長くなるという問題がある。即ちこの方式は、も
ともと厚物の成形には不向きで、本願発明者等の知ると
ころでは厚さ70mm以上のものを一体で製造すること
はなされておらず、厚物の成形には、例えば70mm以
下の厚さのものを3枚貼りあわせて厚さ200mmのも
のを製造する等の手法が採用されている。
ビングのロールを備え、これらから多数本のガラスロー
ビングを導入して使用することになるため、大型の設備
が必要であるだけでなく、発泡硬化反応後に樹脂の内部
温度が下がらないと所要の強度にならないため脱型でき
ず、従って厚物の成形には温度を下げるために脱型まで
に十分な時間を確保する必要があり、このために製造ラ
インが長くなるという問題がある。即ちこの方式は、も
ともと厚物の成形には不向きで、本願発明者等の知ると
ころでは厚さ70mm以上のものを一体で製造すること
はなされておらず、厚物の成形には、例えば70mm以
下の厚さのものを3枚貼りあわせて厚さ200mmのも
のを製造する等の手法が採用されている。
【0007】本発明は上記従来の問題点に鑑み、バッチ
方式には該当するもののマット状の繊維集合体だけでな
く、クロス状の繊維集合体やガラスロービング等の長繊
維を補強材として使用でき、ガラスロービング等の長繊
維を使用した場合には所要の本数の長繊維を得るために
必要なガラスロービング等のロール本数が連続方式より
も非常に少なくて済み、また、連続方式に比べて非常に
簡単な装置構成で狭いスペースでも厚物の成形品を1回
の成形で製造可能な繊維強化発泡樹脂成形体の製造方法
及び製造装置を提供することを目的とする。
方式には該当するもののマット状の繊維集合体だけでな
く、クロス状の繊維集合体やガラスロービング等の長繊
維を補強材として使用でき、ガラスロービング等の長繊
維を使用した場合には所要の本数の長繊維を得るために
必要なガラスロービング等のロール本数が連続方式より
も非常に少なくて済み、また、連続方式に比べて非常に
簡単な装置構成で狭いスペースでも厚物の成形品を1回
の成形で製造可能な繊維強化発泡樹脂成形体の製造方法
及び製造装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の繊維強化発泡樹
脂成形体の製造方法のうち請求項1に係るものは、上記
目的を達成するために、引き出しつつあるクロス、マッ
ト、ロービング等の繊維集合体上に発泡硬化性樹脂原液
を撒布する工程と、該発泡硬化性樹脂原液を撒布した上
記繊維集合体を上記引き出し方向に沿って繰り返し巻き
取って巻き取り体を形成する工程と、1個またそれ以上
の所望の個数の上記巻き取り体を所望の断面形状を有す
る成形型内に導入して重ねる工程と、該成形型内に導入
した1個以上の巻き取り体を所望の厚さに保持した状態
で上記成形型内で上記発泡硬化性樹脂原液を発泡硬化さ
せる工程とからなることを特徴とする。
脂成形体の製造方法のうち請求項1に係るものは、上記
目的を達成するために、引き出しつつあるクロス、マッ
ト、ロービング等の繊維集合体上に発泡硬化性樹脂原液
を撒布する工程と、該発泡硬化性樹脂原液を撒布した上
記繊維集合体を上記引き出し方向に沿って繰り返し巻き
取って巻き取り体を形成する工程と、1個またそれ以上
の所望の個数の上記巻き取り体を所望の断面形状を有す
る成形型内に導入して重ねる工程と、該成形型内に導入
した1個以上の巻き取り体を所望の厚さに保持した状態
で上記成形型内で上記発泡硬化性樹脂原液を発泡硬化さ
せる工程とからなることを特徴とする。
【0009】同請求項2に係る方法は、上記発泡硬化性
樹脂原液の撒布工程と上記巻き取り体の形成工程との間
に、上記繊維集合体上に撒布した上記発泡硬化性樹脂原
液を該繊維集合体内に含浸させる工程を含むことを特徴
とする。
樹脂原液の撒布工程と上記巻き取り体の形成工程との間
に、上記繊維集合体上に撒布した上記発泡硬化性樹脂原
液を該繊維集合体内に含浸させる工程を含むことを特徴
とする。
【0010】また本発明の繊維強化発泡樹脂成形体の製
造装置のうち請求項3に係るものは、上記目的を達成す
るために、請求項1または2の繊維強化発泡樹脂成形体
の製造方法に用いるものであって、引き出しつつあるク
ロス、マット、ロービング等の繊維集合体上に発泡硬化
性樹脂原液を撒布する手段と、該発泡硬化性樹脂原液を
撒布した繊維集合体を上記引き出し方向に沿って繰り返
し巻き取って巻き取り体を形成する治具と、所定の断面
形状を有するとともに上記巻き取り体及び治具を装着可
能に上面を開口させた下型と、該下型内に導入した1個
以上の巻き取り体を所望の厚さに保持する上型とからな
り、上記巻き取り体を所望の厚さに維持した状態で上記
成形型内で上記発泡硬化性樹脂原液を発泡硬化させるこ
とを特徴とする。
造装置のうち請求項3に係るものは、上記目的を達成す
るために、請求項1または2の繊維強化発泡樹脂成形体
の製造方法に用いるものであって、引き出しつつあるク
ロス、マット、ロービング等の繊維集合体上に発泡硬化
性樹脂原液を撒布する手段と、該発泡硬化性樹脂原液を
撒布した繊維集合体を上記引き出し方向に沿って繰り返
し巻き取って巻き取り体を形成する治具と、所定の断面
形状を有するとともに上記巻き取り体及び治具を装着可
能に上面を開口させた下型と、該下型内に導入した1個
以上の巻き取り体を所望の厚さに保持する上型とからな
り、上記巻き取り体を所望の厚さに維持した状態で上記
成形型内で上記発泡硬化性樹脂原液を発泡硬化させるこ
とを特徴とする。
【0011】同請求項4に係る装置は、上記治具が、上
記繊維集合体の引き出し方向に沿って位置させる一対の
側壁部と、該側壁部間を少なくともそれらの両端部位で
連結する一対以上の横棒材とからなり、該横棒材の一に
上記繊維集合体の先端を保持させて上記繊維集合体を巻
き取り可能としてなることを特徴とする。
記繊維集合体の引き出し方向に沿って位置させる一対の
側壁部と、該側壁部間を少なくともそれらの両端部位で
連結する一対以上の横棒材とからなり、該横棒材の一に
上記繊維集合体の先端を保持させて上記繊維集合体を巻
き取り可能としてなることを特徴とする。
【0012】同請求項5に係る装置は、上記治具の側壁
部の上記横棒材の装着部位に溝を設け、上記横棒材を上
記側壁部に対して着脱可能としてなることを特徴とす
る。
部の上記横棒材の装着部位に溝を設け、上記横棒材を上
記側壁部に対して着脱可能としてなることを特徴とす
る。
【0013】同請求項6に係る装置は、上記横棒材を樹
脂製または繊維補強樹脂製としてなることを特徴とす
る。
脂製または繊維補強樹脂製としてなることを特徴とす
る。
【0014】同請求項7に係る装置は、上記横棒材をな
す樹脂に上記発泡樹脂と同一素材のものを用いてなるこ
とを特徴とする。
す樹脂に上記発泡樹脂と同一素材のものを用いてなるこ
とを特徴とする。
【0015】同請求項8に係る装置は、上記横棒材が、
上記繊維集合体を上記引き出し方向と直交する方向で略
一様に散開させるために、上記側壁部間にわたって規則
的に凹凸形状部を配してなることを特徴とする。
上記繊維集合体を上記引き出し方向と直交する方向で略
一様に散開させるために、上記側壁部間にわたって規則
的に凹凸形状部を配してなることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明に係る繊維強化発泡樹
脂成形体の製造装置の一実施形態を概念的に示す図であ
る。図中1はノズル、2はローラ対、3は巻き取り治
具、4は成形型である。
参照して説明する。図1は本発明に係る繊維強化発泡樹
脂成形体の製造装置の一実施形態を概念的に示す図であ
る。図中1はノズル、2はローラ対、3は巻き取り治
具、4は成形型である。
【0017】ノズル1は、図示せぬロールから引き出し
つつあるガラスロービング5の束上に発泡硬化性樹脂原
液6を撒布するためのものであり、ローラ対2は、ガラ
スロービング5の束内に撒布された発泡硬化性樹脂原液
6を含浸させるためのものである。これらノズル1、ロ
ーラ対2については種々公知のものを採用すればよい。
また本実施形態ではガラス繊維からなるロービング、即
ちガラスロービングを補強材として用いる例についての
み説明するが、本発明はこれに限定されず、成形品の仕
様に応じて種々の繊維集合体、例えばクロス状のものや
マット状のものを補強材として用いる方法、装置をも含
む。
つつあるガラスロービング5の束上に発泡硬化性樹脂原
液6を撒布するためのものであり、ローラ対2は、ガラ
スロービング5の束内に撒布された発泡硬化性樹脂原液
6を含浸させるためのものである。これらノズル1、ロ
ーラ対2については種々公知のものを採用すればよい。
また本実施形態ではガラス繊維からなるロービング、即
ちガラスロービングを補強材として用いる例についての
み説明するが、本発明はこれに限定されず、成形品の仕
様に応じて種々の繊維集合体、例えばクロス状のものや
マット状のものを補強材として用いる方法、装置をも含
む。
【0018】図2は、図1中の巻き取り治具3を詳細に
示す図である。巻き取り治具3は、一対の側壁材7、7
と、これらの間を両端近傍部位で連結する一対の横棒材
8、8とからなる。横棒材8は、一対には限定されない
が、円形あるいは矩形等の適宜の断面形状を有し、両端
部8a、8aを若干膨らませてなるものである。図示は
省略するが、表面の長手方向(ガラスロービング5の束
の引き出し方向、換言すれば巻き取り方向と直交する方
向)に規則的な凹凸を設け、凹部にガラスロービング5
を均等に分散させて保持できるようにするとよい。また
好ましくは横棒材8は、発泡硬化性樹脂原液6と同素材
の樹脂からなるもの、またはガラスロービング5と同素
材の繊維で補強した発泡硬化性樹脂原液6と同素材の樹
脂からなるものを用いる。側壁材7は板状のもので、横
棒材8を取り付ける部位に縦溝9を形成してある。この
縦溝9はアリ溝状のもので、横棒材8の端部8aを抜き
差し可能に受け入れ、かつ抜き差し方向以外の方向では
抜け止めとなる。なお側壁材7としては、発泡硬化性樹
脂原液6が硬化時に固着しないか固着しにくい素材から
なるものが好ましい。
示す図である。巻き取り治具3は、一対の側壁材7、7
と、これらの間を両端近傍部位で連結する一対の横棒材
8、8とからなる。横棒材8は、一対には限定されない
が、円形あるいは矩形等の適宜の断面形状を有し、両端
部8a、8aを若干膨らませてなるものである。図示は
省略するが、表面の長手方向(ガラスロービング5の束
の引き出し方向、換言すれば巻き取り方向と直交する方
向)に規則的な凹凸を設け、凹部にガラスロービング5
を均等に分散させて保持できるようにするとよい。また
好ましくは横棒材8は、発泡硬化性樹脂原液6と同素材
の樹脂からなるもの、またはガラスロービング5と同素
材の繊維で補強した発泡硬化性樹脂原液6と同素材の樹
脂からなるものを用いる。側壁材7は板状のもので、横
棒材8を取り付ける部位に縦溝9を形成してある。この
縦溝9はアリ溝状のもので、横棒材8の端部8aを抜き
差し可能に受け入れ、かつ抜き差し方向以外の方向では
抜け止めとなる。なお側壁材7としては、発泡硬化性樹
脂原液6が硬化時に固着しないか固着しにくい素材から
なるものが好ましい。
【0019】成形型4は、下型をなす枠体10と上型を
なす蓋体11とからなり、上部を開放した枠体10内に
は所望の数の巻き取り治具3を巻き取り体13(後述の
ように巻き取り治具3の横棒材8と巻き取った発泡硬化
性樹脂原液6を含むガラスロービング5の束とからな
る。)ごと受け入れ得るようになっている。また蓋体1
1は、巻き取り治具3の側壁材7、7間に略密に嵌着で
きる寸法、形状の板材からなる。図中12は枠体10の
底部に設けた溝で、巻き取り治具3の側壁材7、7の間
隔に合致させて設けてある。なお図示の例では、枠体1
0の側面を切り欠いて巻き取り治具3や巻き取り体13
を出し入れしやすいようにしてあるが、単に箱状のもの
を下型としてもよく、図示の例の形状、構造には限定さ
れない。また枠体10内に1個の巻き取り治具3を受け
入れる例のみを示すが、本発明はこれに限定されず、枠
体10が、複数個の巻き取り治具3・・を積み重ねて受
け入れ得る高さ寸法を有するように構成することもでき
る。もちろんこれら枠体10や蓋体11にも、発泡硬化
性樹脂原液6が硬化時に固着しないか固着しにくい素材
からなるものが好ましい。
なす蓋体11とからなり、上部を開放した枠体10内に
は所望の数の巻き取り治具3を巻き取り体13(後述の
ように巻き取り治具3の横棒材8と巻き取った発泡硬化
性樹脂原液6を含むガラスロービング5の束とからな
る。)ごと受け入れ得るようになっている。また蓋体1
1は、巻き取り治具3の側壁材7、7間に略密に嵌着で
きる寸法、形状の板材からなる。図中12は枠体10の
底部に設けた溝で、巻き取り治具3の側壁材7、7の間
隔に合致させて設けてある。なお図示の例では、枠体1
0の側面を切り欠いて巻き取り治具3や巻き取り体13
を出し入れしやすいようにしてあるが、単に箱状のもの
を下型としてもよく、図示の例の形状、構造には限定さ
れない。また枠体10内に1個の巻き取り治具3を受け
入れる例のみを示すが、本発明はこれに限定されず、枠
体10が、複数個の巻き取り治具3・・を積み重ねて受
け入れ得る高さ寸法を有するように構成することもでき
る。もちろんこれら枠体10や蓋体11にも、発泡硬化
性樹脂原液6が硬化時に固着しないか固着しにくい素材
からなるものが好ましい。
【0020】次に上記した実施形態装置を用いて本発明
に係る繊維強化発泡樹脂成形体の製造方法の一実施形態
を説明する。まず巻き取り治具3の側壁材7、7間に露
出する横棒材8の全幅にわたって均一に散開するように
適量のガラスロービング5の束を図示せぬロールから引
き出し、ノズル1から発泡硬化性樹脂原液6を均一に撒
布し、ついでローラ対2のニップを通して圧力を掛け、
ガラスロービング5の束内に発泡硬化性樹脂原液6を含
浸させつつ先端を巻き取り治具3の一方の横棒材8に巻
き付け、適宜固定する。この場合、1本の横棒材8を外
しておいてローラ対2の出側ですぐにガラスロービング
5の束を巻き付け、固定し、この横棒材8の端部8aを
側壁材7の縦溝9に差し込んで巻き取り治具3に取り付
けるようにすると、製造開始時のセット作業が非常に容
易である。もちろん、ローラ対2を出てきたガラスロー
ビング5の束の先端を、巻き取り治具3に装着したまま
の横棒材8に取り付けるようにしてもよい。巻き取り治
具3は、側壁材7の長手方向中央部を適宜の手段により
予め支持し、回転可能としておく。
に係る繊維強化発泡樹脂成形体の製造方法の一実施形態
を説明する。まず巻き取り治具3の側壁材7、7間に露
出する横棒材8の全幅にわたって均一に散開するように
適量のガラスロービング5の束を図示せぬロールから引
き出し、ノズル1から発泡硬化性樹脂原液6を均一に撒
布し、ついでローラ対2のニップを通して圧力を掛け、
ガラスロービング5の束内に発泡硬化性樹脂原液6を含
浸させつつ先端を巻き取り治具3の一方の横棒材8に巻
き付け、適宜固定する。この場合、1本の横棒材8を外
しておいてローラ対2の出側ですぐにガラスロービング
5の束を巻き付け、固定し、この横棒材8の端部8aを
側壁材7の縦溝9に差し込んで巻き取り治具3に取り付
けるようにすると、製造開始時のセット作業が非常に容
易である。もちろん、ローラ対2を出てきたガラスロー
ビング5の束の先端を、巻き取り治具3に装着したまま
の横棒材8に取り付けるようにしてもよい。巻き取り治
具3は、側壁材7の長手方向中央部を適宜の手段により
予め支持し、回転可能としておく。
【0021】なお、ガラスロービング5の束はローラ対
2を通した後に適宜の手段、例えば櫛状に凹部を有する
ガイド部材等を用いて散開させるようにしてもよい。ま
た、当初はガラスロービング5の束に対して発泡硬化性
樹脂原液6を撒布しないようにしてもよい。
2を通した後に適宜の手段、例えば櫛状に凹部を有する
ガイド部材等を用いて散開させるようにしてもよい。ま
た、当初はガラスロービング5の束に対して発泡硬化性
樹脂原液6を撒布しないようにしてもよい。
【0022】そしてこの状態から、巻き取り治具3を適
宜の速度で回転させ、発泡硬化性樹脂原液6を含んだガ
ラスロービング5の束を横棒材8、8の周りに巻き取っ
てゆく。この巻き取りをガラスロービング5の束が所定
の厚さになるまで行い、その後、ガラスロービング5の
束をローラ対2の出側で切断する。もちろん、発泡硬化
性樹脂原液6の撒布は作業開始時から巻き取り終了まで
連続的に行うが、この際に供給する発泡硬化性樹脂原液
6の量は、比較的扁平に散開させたガラスロービング5
の束に対して行うので少量ずつでよく、またローラ対2
で挟んで加圧することによって含浸させるので、非常に
良好な含浸状態が得られる。なお、それでも発泡硬化性
樹脂原液6の含浸が不十分な場合には、ガラスロービン
グ5の束をくし状の部材等でたたいたり、ガラスロービ
ング5の束に振動を与えたりする工程をローラ対2での
含浸工程以降に追加すればよい。発泡硬化性樹脂原液6
の撒布、含浸についてはガラスロービング以外の繊維集
合体を用いる場合も同様である。
宜の速度で回転させ、発泡硬化性樹脂原液6を含んだガ
ラスロービング5の束を横棒材8、8の周りに巻き取っ
てゆく。この巻き取りをガラスロービング5の束が所定
の厚さになるまで行い、その後、ガラスロービング5の
束をローラ対2の出側で切断する。もちろん、発泡硬化
性樹脂原液6の撒布は作業開始時から巻き取り終了まで
連続的に行うが、この際に供給する発泡硬化性樹脂原液
6の量は、比較的扁平に散開させたガラスロービング5
の束に対して行うので少量ずつでよく、またローラ対2
で挟んで加圧することによって含浸させるので、非常に
良好な含浸状態が得られる。なお、それでも発泡硬化性
樹脂原液6の含浸が不十分な場合には、ガラスロービン
グ5の束をくし状の部材等でたたいたり、ガラスロービ
ング5の束に振動を与えたりする工程をローラ対2での
含浸工程以降に追加すればよい。発泡硬化性樹脂原液6
の撒布、含浸についてはガラスロービング以外の繊維集
合体を用いる場合も同様である。
【0023】さらに、この巻き取り体13を保持した巻
き取り治具3を枠体10上に載せ、側壁材7、7を溝1
2に入れて固定し、側壁材7、7の間に蓋体11を装着
し、必要であれば適宜の圧力Pを掛け、その状態を保っ
たまま発泡硬化性樹脂原液6を発泡硬化させる。そし
て、発泡樹脂が十分硬化し、かつ温度が降下した後、横
棒材8とともに側壁材7から成形品(硬化した樹脂と巻
き取り体13の一体になったもの)を取り外し、必要に
応じて図3に示すように両端部等を切断して最終成形品
とする。両端部の切断位置は、図3のAの位置またはB
の位置である。B位置で切断するときは、最終成形品内
に横棒材8が残るが、横棒材8を発泡硬化性樹脂原液6
と同素材の樹脂またはガラスロービング5と同素材の繊
維で補強した発泡硬化性樹脂原液6と同素材の樹脂から
なるものとしておけば、成形品中に残留していても問題
はない。もちろんこの場合、成形品の外側に横棒材8の
端部8aが突出したまま残っているので、これは切断す
る必要がある。また、製品仕様によっては上記以外の切
断加工を必要とする場合もある。
き取り治具3を枠体10上に載せ、側壁材7、7を溝1
2に入れて固定し、側壁材7、7の間に蓋体11を装着
し、必要であれば適宜の圧力Pを掛け、その状態を保っ
たまま発泡硬化性樹脂原液6を発泡硬化させる。そし
て、発泡樹脂が十分硬化し、かつ温度が降下した後、横
棒材8とともに側壁材7から成形品(硬化した樹脂と巻
き取り体13の一体になったもの)を取り外し、必要に
応じて図3に示すように両端部等を切断して最終成形品
とする。両端部の切断位置は、図3のAの位置またはB
の位置である。B位置で切断するときは、最終成形品内
に横棒材8が残るが、横棒材8を発泡硬化性樹脂原液6
と同素材の樹脂またはガラスロービング5と同素材の繊
維で補強した発泡硬化性樹脂原液6と同素材の樹脂から
なるものとしておけば、成形品中に残留していても問題
はない。もちろんこの場合、成形品の外側に横棒材8の
端部8aが突出したまま残っているので、これは切断す
る必要がある。また、製品仕様によっては上記以外の切
断加工を必要とする場合もある。
【0024】なお成形型4の下型に、図4に示す断面形
状の空所14を有する箱形の下型15を用い、蓋体11
による加圧によって巻き取り体の端部が外側へ膨出した
り、ガラスロービング5の束内に含浸させた発泡硬化性
樹脂原液6が加圧によって滲出しないようにしておく
と、切断によって無駄になる部分が少なくて済む。即
ち、巻き取り体13をなすガラスロービング5の束内に
含浸させた発泡硬化性樹脂原液6が加圧によって滲出
し、図5に示すような樹脂のみの部分16が巻き取り体
13の端部あるいは側部に発生することがないので、ロ
スのない成形を行える。なお図4中の矢印は、加圧によ
る巻き取り体13の側方への膨張変形を示す。
状の空所14を有する箱形の下型15を用い、蓋体11
による加圧によって巻き取り体の端部が外側へ膨出した
り、ガラスロービング5の束内に含浸させた発泡硬化性
樹脂原液6が加圧によって滲出しないようにしておく
と、切断によって無駄になる部分が少なくて済む。即
ち、巻き取り体13をなすガラスロービング5の束内に
含浸させた発泡硬化性樹脂原液6が加圧によって滲出
し、図5に示すような樹脂のみの部分16が巻き取り体
13の端部あるいは側部に発生することがないので、ロ
スのない成形を行える。なお図4中の矢印は、加圧によ
る巻き取り体13の側方への膨張変形を示す。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る繊維強化発泡樹脂成形体の
製造方法及び製造装置は、以上説明してきたようなもの
なので、バッチ方式ではあってもマット状やクロス状の
繊維集合体あるいはガラスロービング等の長繊維からな
る繊維集合体を補強材として使用して従来の連続方式と
称する製法による成形体と同等の物性の成形体を得るこ
とができるようになるという効果がある。また、ガラス
ロービング等の長繊維を用いて繊維の偏在がなく、分散
性の良好な厚物の成形ができ、この種の成形体の用途か
ら見てもっとも重要な性能である曲げ強さ及び曲げヤン
グ率において優れた成形体の製造が可能となるという効
果もある。さらに、厚物成形品を1回で成形できるた
め、従来の連続方式において厚物成形品を得るために必
要であった接着作業やそれに伴う作業が不要になるだけ
でなく、厚物であっても均質な品質の成形品を得ること
ができるという効果もある。
製造方法及び製造装置は、以上説明してきたようなもの
なので、バッチ方式ではあってもマット状やクロス状の
繊維集合体あるいはガラスロービング等の長繊維からな
る繊維集合体を補強材として使用して従来の連続方式と
称する製法による成形体と同等の物性の成形体を得るこ
とができるようになるという効果がある。また、ガラス
ロービング等の長繊維を用いて繊維の偏在がなく、分散
性の良好な厚物の成形ができ、この種の成形体の用途か
ら見てもっとも重要な性能である曲げ強さ及び曲げヤン
グ率において優れた成形体の製造が可能となるという効
果もある。さらに、厚物成形品を1回で成形できるた
め、従来の連続方式において厚物成形品を得るために必
要であった接着作業やそれに伴う作業が不要になるだけ
でなく、厚物であっても均質な品質の成形品を得ること
ができるという効果もある。
【0026】しかもガラスロービング等の長繊維を用い
る場合、本発明に係る繊維強化発泡樹脂成形体の製造方
法及び製造装置は、使用するガラスロービング等のロー
ル本数を従来の連続方式に比べて非常に少量とすること
ができ、また長繊維を巻き取って巻き取り体を形成する
ため、従来の連続方式を実施するための製造設備に比べ
ると非常に簡単で省スペースな設備で済み、狭いスペー
スで厚物成形品の1回での成形が可能になるという効果
がある。
る場合、本発明に係る繊維強化発泡樹脂成形体の製造方
法及び製造装置は、使用するガラスロービング等のロー
ル本数を従来の連続方式に比べて非常に少量とすること
ができ、また長繊維を巻き取って巻き取り体を形成する
ため、従来の連続方式を実施するための製造設備に比べ
ると非常に簡単で省スペースな設備で済み、狭いスペー
スで厚物成形品の1回での成形が可能になるという効果
がある。
【0027】また請求項5に係る繊維強化発泡樹脂成形
体の製造装置は、繊維集合体を巻き取る治具の横棒材を
着脱可能としてなるため、上記共通の効果に加え、繊維
集合体の巻き取り開始時や、巻き取り体形成後の治具か
らの取り外しが容易に行えるという効果がある。
体の製造装置は、繊維集合体を巻き取る治具の横棒材を
着脱可能としてなるため、上記共通の効果に加え、繊維
集合体の巻き取り開始時や、巻き取り体形成後の治具か
らの取り外しが容易に行えるという効果がある。
【0028】また請求項6に係る繊維強化発泡樹脂成形
体の製造装置は、横棒材を樹脂製または繊維補強樹脂製
としてなるので、上記共通の効果に加え、通常の木工用
の工具で切断加工ができ、また耐腐食性にも優れている
という効果がある。
体の製造装置は、横棒材を樹脂製または繊維補強樹脂製
としてなるので、上記共通の効果に加え、通常の木工用
の工具で切断加工ができ、また耐腐食性にも優れている
という効果がある。
【0029】さらに請求項7に係る繊維強化発泡樹脂成
形体の製造装置は、横棒材を繊維集合体に撒布する発泡
樹脂と同素材で形成するので、上記共通の効果に加え、
成形品内から取り出す必要がないため後加工が不要で、
横棒材が埋もれたままで最終加工品とすることができる
という効果がある。
形体の製造装置は、横棒材を繊維集合体に撒布する発泡
樹脂と同素材で形成するので、上記共通の効果に加え、
成形品内から取り出す必要がないため後加工が不要で、
横棒材が埋もれたままで最終加工品とすることができる
という効果がある。
【0030】またさらに請求項8に係る繊維強化発泡樹
脂成形体の製造装置は、繊維集合体を引き出し方向と直
交する方向で略一様に散開させるために、横棒材に側壁
部間にわたって規則的に凹凸形状部を配してなるので、
上記共通の効果に加え、ガラスロービング等の長繊維を
偏在のない状態で巻き取ることができ、非常に均質な品
質の厚物の成形ができるという効果がある。
脂成形体の製造装置は、繊維集合体を引き出し方向と直
交する方向で略一様に散開させるために、横棒材に側壁
部間にわたって規則的に凹凸形状部を配してなるので、
上記共通の効果に加え、ガラスロービング等の長繊維を
偏在のない状態で巻き取ることができ、非常に均質な品
質の厚物の成形ができるという効果がある。
【図1】本発明に係る繊維強化発泡樹脂成形体の製造装
置の一実施形態を概念的に示す図で、(A)は巻き取り
体形成工程部分の側面図、(B)は巻き取り体を入れた
成形型の断面図、(C)は巻き取り体を入れた成形型の
拡大側面図である。
置の一実施形態を概念的に示す図で、(A)は巻き取り
体形成工程部分の側面図、(B)は巻き取り体を入れた
成形型の断面図、(C)は巻き取り体を入れた成形型の
拡大側面図である。
【図2】図1の製造装置において用いる巻き取り治具の
斜視図(A)、側壁材の部分拡大斜視図(B)、横棒材
の拡大斜視図(C)である。
斜視図(A)、側壁材の部分拡大斜視図(B)、横棒材
の拡大斜視図(C)である。
【図3】図1の製造装置において成形した成形品を最終
形状とするための切断位置の例を示す側面断面図であ
る。
形状とするための切断位置の例を示す側面断面図であ
る。
【図4】図1の製造装置において用い得る成形型の下型
の例を示す断面図である。
の例を示す断面図である。
【図5】図1の製造装置において生じ得る成形品のロス
を示す断面図である。
を示す断面図である。
1 ノズル 2 ローラ対 3 巻き取り治具 4 成形型 5 ガラスロービング 6 発泡硬化性樹脂原液 7 側壁材 8 横棒材 8a 横棒材の端部 9 側壁材の縦溝 10 枠体 11 蓋体 12 枠体の溝 13 巻き取り体 15 下型
Claims (8)
- 【請求項1】 引き出しつつあるクロス、マット、ロー
ビング等の繊維集合体上に発泡硬化性樹脂原液を撒布す
る工程と、該発泡硬化性樹脂原液を撒布した上記繊維集
合体を上記引き出し方向に沿って繰り返し巻き取って巻
き取り体を形成する工程と、1個またそれ以上の所望の
個数の上記巻き取り体を所望の断面形状を有する成形型
内に導入して重ねる工程と、該成形型内に導入した1個
以上の巻き取り体を所望の厚さに保持した状態で上記成
形型内で上記発泡硬化性樹脂原液を発泡硬化させる工程
とからなることを特徴とする繊維強化発泡樹脂成形体の
製造方法。 - 【請求項2】 上記発泡硬化性樹脂原液の撒布工程と上
記巻き取り体の形成工程との間に、上記繊維集合体上に
撒布した上記発泡硬化性樹脂原液を該繊維集合体内に含
浸させる工程を含むことを特徴とする請求項1の繊維強
化発泡樹脂成形体の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1または2の繊維強化発泡樹脂成
形体の製造方法に用いる製造装置であって、引き出しつ
つあるクロス、マット、ロービング等の繊維集合体上に
発泡硬化性樹脂原液を撒布する手段と、該発泡硬化性樹
脂原液を撒布した繊維集合体を上記引き出し方向に沿っ
て繰り返し巻き取って巻き取り体を形成する治具と、所
定の断面形状を有するとともに上記巻き取り体及び治具
を装着可能に上面を開口させた下型と、該下型内に導入
した1個以上の巻き取り体を所望の厚さに保持する上型
とからなり、上記巻き取り体を所望の厚さに維持した状
態で上記成形型内で上記発泡硬化性樹脂原液を発泡硬化
させることを特徴とする繊維強化発泡樹脂成形体の製造
装置。 - 【請求項4】 上記治具が、上記繊維集合体の引き出し
方向に沿って位置させる一対の側壁部と、該側壁部間を
少なくともそれらの両端部位で連結する一対以上の横棒
材とからなり、該横棒材の一に上記繊維集合体の先端を
保持させて上記繊維集合体を巻き取り可能としてなるこ
とを特徴とする請求項3の繊維強化発泡樹脂成形体の製
造装置。 - 【請求項5】 上記治具の側壁部の上記横棒材の装着部
位に溝を設け、上記横棒材を上記側壁部に対して着脱可
能としてなることを特徴とする請求項4の繊維強化発泡
樹脂成形体の製造装置。 - 【請求項6】 上記横棒材を樹脂製または繊維補強樹脂
製としてなることを特徴とする請求項4または5の繊維
強化発泡樹脂成形体の製造装置。 - 【請求項7】 上記横棒材をなす樹脂に上記発泡樹脂と
同一素材のものを用いてなることを特徴とする請求項6
の繊維強化発泡樹脂成形体の製造装置。 - 【請求項8】 上記横棒材が、上記繊維集合体を上記引
き出し方向と直交する方向で略一様に散開させるため
に、上記側壁部間にわたって規則的に凹凸形状部を配し
てなることを特徴とする請求項4ないし6のいずれかの
繊維強化発泡樹脂成形体の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9270506A JPH1177728A (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | 繊維強化発泡樹脂成形体の製造方法及び同製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9270506A JPH1177728A (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | 繊維強化発泡樹脂成形体の製造方法及び同製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1177728A true JPH1177728A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17487208
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9270506A Pending JPH1177728A (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | 繊維強化発泡樹脂成形体の製造方法及び同製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1177728A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102672950A (zh) * | 2012-05-22 | 2012-09-19 | 北京盘天新技术有限公司 | 一种复合型轨枕的连续生产方法及其设备 |
-
1997
- 1997-09-16 JP JP9270506A patent/JPH1177728A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102672950A (zh) * | 2012-05-22 | 2012-09-19 | 北京盘天新技术有限公司 | 一种复合型轨枕的连续生产方法及其设备 |
WO2013174227A1 (zh) * | 2012-05-22 | 2013-11-28 | 北京盘天新技术有限公司 | 一种复合型轨枕的连续生产方法及其设备 |
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