JPH1177427A - コア抜き搬送装置 - Google Patents

コア抜き搬送装置

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JPH1177427A
JPH1177427A JP24446197A JP24446197A JPH1177427A JP H1177427 A JPH1177427 A JP H1177427A JP 24446197 A JP24446197 A JP 24446197A JP 24446197 A JP24446197 A JP 24446197A JP H1177427 A JPH1177427 A JP H1177427A
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JP
Japan
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core
die
blank
conveying
punching
Prior art date
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Application number
JP24446197A
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English (en)
Inventor
Osamu Tanaka
修 田中
Toshihiro Igai
俊宏 猪飼
Shigeru Nagata
茂 永田
Hironori Morokuma
宏典 諸熊
Takashi Yamamoto
▲たか▼志 山本
Hideji Toyama
秀二 遠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各工程を円滑に自動的に進行せしめて作業効
率の向上が図れ、また装置の設置面積の増大を抑制し得
るコア抜き搬送装置を提供すること。 【解決手段】 コア素材10を所定長さずづ送り出すフィ
ーダ16の前方には、水平面内で揺動する揺動シャー17が
配設されており、その前方には、夫々が異なる方向へ旋
回してコアブランク2の向きを揃える2つの旋回搬送装
置18が設けられている。所定方向に向けられたコアブラ
ンク2は、ローダ21にてプレス機6へ搬送され、型抜き
される。雌型の上型20a 内に嵌合され持ち上げられた扇
型コア3はピン201 でアンローダ22上へ押し出され、電
磁マグネットコンベアからなる扇型コア搬出装置25を経
て下方にある扇型コア3を積載するためのパレット4f上
へ落下せしめられる。プレス機6の下型20b 上に残され
た抜き粕3aはローダ21に取り付けられたワイパー21c で
掃き出され、抜き粕収納箱25b に収容される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板から扇型コア
を型抜きして搬送する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図23は、回転電機の固定子鉄心として使
用される扇型コアの型抜き工程を示す説明図である。図
中1は、珪素鋼板等の電磁鋼板からなり、例えば幅524
mm、長さ2550mm、板厚0.35〜0.7mmに圧延定尺された細
長矩形のコア素材である。コア素材1は、先ず、その長
手方向に対して異なる角度で交互に切断して、長辺1052
mm、短辺446 mmの等脚台形状のコアブランク2とする。
そして、全縁部でコアブランク2より少なくとも約3mm
小さく、かなめ側に複数の突出部を有する略扇型に打抜
きして扇型コア3を得る。残りの抜き粕3aは分別して、
廃棄又は再利用のために収納する。
【0003】図24、25は、このような扇型コアを得るた
めに使用される従来装置の構成を示す模式的側面図であ
る。図24はコア素材1を切断してコアブランク2を得る
装置であり、図25は積載されたコアブランク2から扇型
コアを打ち抜いて分別収納する装置である。先ず図24に
示す構成について説明する。コア素材1は、例えばロー
ラコンベアからなる移送支持装置4dにて水平に支持さ
れ、コア素材1を等脚台形状に切断するシャー4へ移送
される。シャー4は、移送支持装置4d側の背面及びこれ
に対向する正面が開口した枠体4c内に上刃体4a及び下刃
体4bを備え、上刃体4aは、図示しない駆動装置により、
2側面に沿って上下動するようになしてある。上刃体4a
及び下刃体4bは、コア素材1の移送方向に垂直に延びて
いる。シャー4の正面側には、その一端が枠体4c内に入
っており、他端側を低く傾斜させたローラコンベアから
なる搬出支持装置4eが設置されている。
【0004】搬出支持装置4eの前方にはコアブランク保
持装置4hが設置されており、コアブランク保持装置4h
は、シャー4にて台形に切断されたコアブランク2を積
層保持するパレット4fと、パレット4fを上下動可能に支
持する、例えば油圧式のリフター4gとを有する。
【0005】次に図25について説明する。図中7bは、コ
アブランク保持装置4hと同様に構成されたコアブランク
供給装置である。コアブランク供給装置7bの前方には、
コアブランク2から扇型コア3を打抜きするプレス機6
が配置されており、プレス機6は、図示しない駆動装置
により上下動せしめられるラム6aの下側に装着された、
抜き金型5の雄型の上型5aと、プレス定盤6bの上面に装
着された、抜き金型5の雌型の下型5bとを備える。パレ
ット4fからプレス機6へのコアブランク2の移送は、そ
の下面に例えばバキュームカップからなる4つの吸着装
置7aがX字状に設けられたローダ7にて行うようになし
てある。
【0006】プレス機6の前方には、コアブランク供給
装置7bと同様、パレット4fとリフター4gとを有する扇型
コア保持装置8cが配設されており、さらにその前方には
上方が開口された抜き粕収納箱8dが配置されている。プ
レス機6にて抜き成形された扇型コア3及び抜き粕3a
は、その下面中央に突設された例えばバキュームカップ
からなる1つの扇型コア吸着装置8aと、扇型コア吸着装
置8aの周囲にX字状に突設された4つの抜き粕吸着装置
8bとを備えたアンローダ8にて、扇型コア保持装置8c及
び抜き粕収納箱8dへ夫々搬送されるようになしてある。
ローダ7及びアンローダ8は、プレス機6内及びその両
側空間を通る図示しない搬送枠と図示しない駆動装置
(例えばシリンダ駆動装置)とを備え、往復走行可能に
なしてある。
【0007】以上の如く構成された従来装置における動
作について図26、27を参照しながら説明する。先ず、所
定の保管場所からコア素材1を取り出してシャー4の後
方に設けられた移送支持装置4dの上に、上刃体4a及び下
刃体4bに対して所定角度傾斜させた状態、即ち台形脚部
の角度の1/2 だけ傾斜させた状態で載置する。そして移
送支持装置4dを駆動させてコア素材1の先端をシャー4
内へ所定長さだけ挿入せしめ、移送支持装置4dの駆動を
停止する(図26)。そして上刃体4aを駆動装置にて下降
させコア素材1を切断した後、上刃体4aを駆動装置にて
上昇させる。次に移送支持装置4d上のコア素材1を、先
程の傾斜方向とは逆方向に同角度だけ傾斜させる。そし
て同様にシャー4を駆動してコア素材1を切断する。こ
れによりコアブランク2を形成する。
【0008】切断により得られたコアブランク2は、搬
出支持装置4eの上面にて受けられ、作業者がこれをコア
ブランク保持装置4hへ移動せしめ、パレット4f上に積載
する。リフター4gは、コアブランク2が積載される毎に
パレット4fをコアブランク2の厚み分だけ下降せしめ、
最上のコアブランク2が常時同じ高さとなるように動作
する。このような動作を繰り返し、コア素材1の残余部
分がコアブランク2の形成可能寸法より小さくなるとこ
れを廃却し、他のコア素材1を所定の保管場所から取り
出して上述した切断動作を繰り返す。そしてコアブラン
ク2が所定枚数得られると、これらを載置したパレット
4fを、コアブランク供給装置7bの、最下降位置に下げて
あるリフター4g上に載置する。
【0009】図25に示す装置にて扇型コア3の打ち抜き
を実施する場合、先ずローダ7の吸着装置7aを、駆動装
置にて駆動せしめてコアブランク供給装置7b上に位置さ
せ、さらに下降させてコアブランク2を吸着させる (図
27(a) 、図28(a))。これにより、1枚のコアブランク2
を水平に保持し吸着装置7aを上昇させる。この状態でロ
ーダ7の吸着装置7aを、プレス機6の下型5bの上方へ移
動せしめ、さらに下降せしめて吸着を解除することによ
り、下型5b上にコアブランク2が落下する(図28(b))。
その後、ローダ7はコアブランク供給装置7b上へ戻る。
またコアブランク供給装置7bでは、コアブランク2が取
り出される都度、リフター4gが駆動してコアブランク2
の厚み分だけパレット4fを上昇せしめる。
【0010】プレス機6においては、コアブランク2が
下型5b上に載置されると、ラム6aが下降し、ラム6aの下
死点で下型5bと噛合する(図28(c))。これによりコアブ
ランク2から扇型コア3が打抜き形成される(図27
(b))。その後、ラム6aは上死点まで上昇して停止する。
そうすると、抜き粕収納箱8d上に待機していたアンロー
ダ8が搬送枠に沿って駆動せしめられて下型5b上へ移動
し、扇型コア吸着装置8a及び抜き粕吸着装置8bを下降せ
しめる。そして吸着を行うことにより、打ち抜き切断さ
れた扇型コア3が扇型コア吸着装置8aに吸着され、抜き
粕3aが抜き粕吸着装置8bに吸着されて、これらは水平に
保持される (図28(d))。
【0011】この状態で扇型コア吸着装置8a及び抜き粕
吸着装置8bを上昇せしめ、搬送枠に沿ってアンローダ8
を駆動せしめてプレス機6外へ搬出し、先ず扇型コア保
持装置8c上で停止させる。ここで扇型コア吸着装置8aの
吸着を解除して、扇型コア保持装置8cに載置されている
パレット4f上に扇型コア3を落下させ (図28(e))、積層
載置する(図27(c))。同時にローダ7は次のコアブラン
ク2をプレス機6内の下型5b上に供給する (図28(e))。
扇型コア3が載置される都度、扇型コア保持装置8cのリ
フター4gは駆動して扇型コア3の厚み分だけパレット4f
を下降せしめて、最上の扇型コア3を常時同高さに維持
する。その後、搬送枠に沿ってアンローダ8をさらに駆
動せしめて抜き粕収納箱8d上で停止させ、ここで抜き粕
吸着装置8bの吸着を解除する (図28(f))。これにより抜
き粕3aが落下して抜き粕収納箱8d内に収納される (図27
(d))。同時にローダ7はコアブランク供給装置7b上へ戻
り、ラム6aが下降して次のコアブランク2から扇型コア
3を打ち抜き形成する (図28(f))。その後、ラム6aを上
昇せしめて (図28(g) 、以上の動作を繰り返す。
【0012】ここで扇型コア保持装置8cに所定数の扇型
コア3が積載されたときに、パレット4fを取り替える必
要がある。従って装置全体の稼働を停止して、扇型コア
3を積載したパレット4fを吊り装置で吊り上げ他の位置
へ搬出し、次の空のパレット4fを吊り装置でリフター4g
上に載置する。そしてリフター4gを最上位置へ上昇させ
た後、装置の稼働を再開する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図24に示す従来装置で
は、平板状で載置保管された所定長さのコア素材1を使
用しているために、各コア素材1毎に残余部分が発生す
る。従って高価なコア素材1の材料ロスが多く、歩留り
が低い。
【0014】そこで特開昭59−124510号公報には、フー
プ状のコア素材をスイングシャーで切断する技術が開示
されている。
【0015】また2つの傾斜方向に所定間隔を隔てて設
置された切断装置で切断することにより、配置方向が異
なる2つのコアブランクを同時に得て、各コアブランク
を別々に回転させ、異なる位置へ搬送するシステムが特
開昭59−133920号公報に開示されている。
【0016】図24、25に示す装置を使用した場合、コア
素材1からコアブランク2を切断する工程と、扇型コア
3の打ち抜き工程とが分離されているため、工程間で作
業が円滑に進まず、作業効率が悪いという問題がある。
またコアブランク保持装置4hとコアブランク供給装置7b
との間におけるパレット4fの移送時、及び扇型コア保持
装置8cにおけるパレット4fの取替時に、装置全体の稼働
を停止する必要があり、稼働率が低いという問題があ
る。
【0017】さらに抜き粕3aは、台形の短辺の内側に、
扇型コア3の突出部に対応した溝部が形成されているた
めに、抜き粕収納箱8d内に既に落下している抜き粕3aの
溝部に、次に落下した抜き粕3aの縁部が引っ掛かり水平
面に対して斜めに収納されることがある。また縁棧部が
細いために、傾いた状態で落下した場合は、この縁棧部
が湾曲変形することがある。これらの場合、抜き粕3a間
に隙間が形成されて嵩張り、予定した収納量よりも少な
い量を収納した時点で抜き粕収納箱8dを取り替える必要
が生じ、取替回数が予定よりも多くなる。
【0018】この対策としては、プレス機の動作と同期
して、自動で連続的に抜き粕(スクラップ)を数カ所で
切断する処理装置が、特開昭54−119185号公報に開示さ
れている。
【0019】またプレス機で打ち抜かれた扇型コアをマ
グネットローラにて搬送することにより、向きを揃える
移送装置が特開昭59−188356号公報に開示されている。
【0020】本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたも
のであり、交互に動作し異なる方向へ旋回する1対の旋
回搬送装置を備えることにより、各工程を円滑に自動的
に進行せしめて作業効率の向上が図れ、また装置の設置
面積の増大を抑制し得るコア抜き搬送装置を提供するこ
とを目的とする。
【0021】またコア素材の搬送領域の側方に揺動中心
を設けることにより、構成が簡単な揺動切断器を備えた
コア抜き搬送装置を提供することを目的とする。
【0022】さらにコアブランクを傾斜させて搬送する
ことにより、抜き型への落下載置時の位置ずれを減少さ
せ得るコア抜き搬送装置を提供することを目的とする。
【0023】さらに湾曲搬送することにより、抜き型へ
の落下載置時に位置決め部材との接触を低減し得るコア
抜き搬送装置を提供することを目的とする。
【0024】さらに吸着手段を使用することなく、簡単
な構成でコアと抜き粕とを分別することが可能なコア抜
き搬送装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
フープ状のコア素材を所定長さずつ間欠的に送り出す送
出手段と、第1形状のコアブランクを異なる向きで交互
に得るべく、前記コア素材を切断する切断器と、該切断
器にて切断されたコアブランクを夫々所定方向へ旋回さ
せ搬送する動作を交互に行う1対の旋回搬送装置と、搬
送されたコアブランクを所定の位置に位置決めする受渡
装置と、受渡装置から前記コアブランクをプレス機内の
金型上に供給し位置決めする供給手段と、供給された前
記コアブランクから第2形状のコアを打ち抜く抜き型を
備えた打抜きプレス機と、打ち抜かれたコアと抜き粕と
を分別する分別手段と、分別された前記コアを所定の位
置に積載する手段とを備えることを特徴とする。
【0026】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、切断器は、フープ状のコア素材の長手方向に関して
対称的な傾斜方向となるように、その刃型が揺動し、前
記コア素材を切断して台形状のコアブランクとする揺動
切断器であり、打抜きプレス機は、搬送された前記コア
ブランクから扇型のコアを打ち抜く抜き型を備えること
を特徴とする。
【0027】請求項3記載の発明は、請求項2におい
て、揺動切断器は、コア素材の搬送領域の側方を中心と
して揺動する第1刃型と、所定の傾斜位置にある第1刃
型と噛み合う位置に固定された第2刃型とを有し、送出
手段は、前記コアブランクの前記長手方向における長さ
の2倍の長さずつ送り出すことを特徴とする。
【0028】請求項4記載の発明は、請求項1又は2に
おいて、旋回搬送装置にて搬送されたコアブランクを、
基準面に対して傾斜させて搬送する傾斜搬送手段を備
え、プレス機の抜き型の周囲には前記コアブランクの位
置決め手段が設けられていることを特徴とする。
【0029】請求項5記載の発明は、請求項4におい
て、傾斜搬送手段は、コアブランクを湾曲させる手段を
有することを特徴とする。
【0030】請求項6記載の発明は、請求項5におい
て、傾斜搬送手段は、コアブランクを吸着するための複
数の吸着装置を有し、各吸着装置における吸着部分と、
位置決め手段本体との間隔は異ならせてあることを特徴
とする。
【0031】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のう
ちのいずれかにおいて、分別手段は、抜き型の上型とし
て設けられた雌型と、打ち抜き後、該雌型内に嵌合した
コアを押圧して離脱させる押圧装置と、該押圧装置の下
方で前記コアを受け、その積載位置へ搬送する搬送手段
とを含むことを特徴とする。
【0032】請求項8記載の発明は、請求項7におい
て、搬送手段は、その下面側にコアを吸着させる複数の
ローラを有し、積載位置上方にあるローラは、吸着力の
付与/消滅が可能になしてあることを特徴とする。
【0033】請求項9記載の発明は、請求項7におい
て、分別手段は、抜き型の下型として設けられた雄型
と、打ち抜き後、該雄型上に残された抜き粕を掃き出す
手段を含むことを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づき具体的に説明する。 実施の形態1.図1は、本発明に係るコア抜き搬送装置
の構成を示す模式的側面図であり、図2は各工程の要部
を示す平面図である。図中13はアンコイラーであり、図
示しない、例えば減速モータからなり、所定の指令によ
り動作する回動装置で駆動されるものである。そして珪
素鋼板等の電磁鋼板からなり、例えば幅524 mm、板厚0.
5mmに圧延され、フープ状に巻かれた長尺のコア素材10
を引出し可能に装着保持する。アンコイラー13の前方に
は、コア素材10の巻き癖を矯正して平状にするレベラー
14が設置されている。レベラー14は、水平な軸回りに回
転する複数のローラ14a 、14a …が、上下交互に位置す
るようにその半径分だけずらせて、枠体14b 内に搬送方
向Aに並設されており、上下のローラ14a 間にコア素材
10を挿通させるようになしてある。
【0035】レベラー14の前方にはレベラー14を経たコ
ア素材10を順次U字状に垂下させるための凹部である送
り余裕部15が、装置の設置面より低くなるように設けら
れており、その後縁部上方には複数の支持ローラ15a 、
15a …が、搬送方向Aにおいて、その位置が順に低くな
るように設置されており、また前縁部上方には複数の支
持ローラ15a 、15a …が、その位置が順に高くなるよう
に設置されている。また送り余裕部15の対向する2側壁
には、2対の投光器15b 、15d 及び受光器15c、15e
が、夫々所定深さに設置されており、各深さにおいてコ
ア素材10の有無を検出するようになしてある。受光器15
c 、15e から得られる検出信号はアンコイラー13の駆動
装置へ与えられ、その巻き戻し速度を調整するようにな
してある。
【0036】送り余裕部15の前方には、その回動軸が平
行に上下に所定間隔を隔てて枠体16b に配設された2つ
のピンチローラ16a を備えるフィーダ16が設けられてお
り、送り余裕部15を出たコア素材10をピンチローラ16a
間に挟み、パルスモータ等の回動装置によって所定数だ
け回動して所定長さずづコア素材10を間欠的に送り出す
ようになしてある。
【0037】フィーダ16の前方には、水平面内で、その
中央部を軸として、コア素材10の幅方向に対して所定角
度ずつ揺動し、所定速度で上下動する揺動シャー17が取
り付け台17j 上に配設されており、コア素材10を斜めに
切断して等脚台形状のコアブランク2を得るようになし
てある。揺動シャー17の前方には、ローラコンベヤ19b
及びベルトコンベヤ19a を前後に備え、ローラコンベヤ
19b の前側に保持ピン19c 及びセンリングピン19d (図
5参照)を備えた受け渡し装置19が設置されている。
【0038】揺動シャー17と受け渡し装置19との間の上
方には、2つの搬送体18a が上下に平行に設けられてお
り、各搬送体18a には、夫々逆方向に90℃旋回し、搬送
体18a に沿って移動する2枚の旋回板18b が取り付けら
れている。各旋回板18b の下面には、例えばバキューム
カップを有する4つの吸着装置18c がX字状に配置され
ている。これら搬送体18a と、旋回板18b と、吸着装置
18c と、旋回板18b を回転駆動させ、また搬送体18a に
沿って移動させる駆動装置とで旋回搬送装置18を構成す
る。そして2組の旋回搬送装置18は、交互に搬送動作を
する場合に衝突しないように、上下に十分離隔させてあ
る。
【0039】受け渡し装置19の前方には、コアブランク
2から扇型コア3を打抜きするプレス機6が配置されて
おり、プレス機6は、図示しない駆動装置により上下動
せしめられるラム6aの下側に装着された、抜き金型20の
雌型の上型20a と、プレス定盤6bの上面に装着された、
抜き金型20の雄型の下型20b とを備える。受け渡し装置
19からプレス機6へのコアブランク2の移送は、その下
面に例えばバキュームカップを有する5つの吸着装置21
a が一列に配置されたローダ21にて行うようになしてあ
る。
【0040】プレス機6の前方の、上型20a の上死点と
略同じ高さには、例えば電磁マグネットコンベアからな
る扇型コア搬出装置25が設けられており、上死点にある
上型20a の直下と扇型コア搬出装置25の後端側の直下と
の間にはアンローダ22が設置されている。アンローダ22
は、例えばタイミングベルトからなる搬送体22a と、搬
送体22a の上面を移動する移動板22b とを備える。
【0041】扇型コア搬出装置25の前端側の下方には、
扇型コア3を積載するためのパレット4fをその上に載置
するための、例えば油圧リフターからなる扇型コア保持
装置25a が設置されており、図示しない駆動装置にて下
降及び上昇するようになしてある。またプレス機6の前
方には、下型20b より低い位置に開口部を有する抜き粕
収納箱25b が載置されており、下型20b の前側からこの
開口部にかけてシュータ25c が設けられている。
【0042】上述したいくつかの装置についてさらに詳
述する。図3は揺動シャー17を示す模式的側断面図であ
り、図4は揺動シャー17の上刃型17c を示す平面図であ
る。図中17a は、上壁17h を有し、側壁下端にフランジ
部17i を有する平面視円形の枠体であり、フランジ部17
i の下面の外側が、コロ軸受け17k を介して取り付け台
17j に支持されている。枠体17a の側壁内面下部には下
刃型17b が固着されており、枠体17a の側壁外面におい
て、下刃型17b 切刃と同じ高さには半円状の受け板17n
が、その両端にて固着されている。
【0043】下刃型17b と噛み合う上刃型17c は、枠体
17a の上壁の上面中央に、これを貫通するように取り付
けられた、例えば油圧シリンダからなる駆動装置17d に
て、その中央部を支持されることにより、下刃型17b の
上方に取り付けられており、上下動可能になしてある。
フランジ部17i の下面の内周側には、揺動ピニオン17e
が固着されており、揺動ピニオン17e は、回動可能な、
例えば減速モータからなる回動装置17f の回動垂直軸に
固着された揺動ギヤ17g の両端と歯合している。
【0044】図5は、受け渡し装置19を示す平面図であ
る。ベルトコンベヤ19a の前方に、複数のローラを含む
ローラコンベヤ19b が配設されており、最前のローラの
直前に2本の保持ピン19c がローラより上へ突出するよ
うに設けられている。そして最前のローラと隣接するロ
ーラとの間の間隙に、ローラの軸方向内側へ同時に同速
度で移動してコアブランク2をセンタリングするセンリ
ングピン19d が、ローラより上へ突出するように設けら
れている。
【0045】図6はプレス機6の下型20b を示す平面図
であり、図7はこのA−A線における断面図である。下
型20b の外側には、下型20b に対応した形状の開口部を
有する粕上げ板20d が弾着されており、粕上げ板20d の
上面には、扇型コアの形状の下型20b の側部から約3mm
離れた位置、即ちコアブランク2の側部に対応する位置
に、位置決めピン20c が2本ずつ立設されている。
【0046】図8は、プレス機6へコアブランク2を搬
入するローダ21と、プレス機6から扇型コア3を搬出す
るアンローダ22と、これらを装着する枠体23とを示す斜
視図である。枠体23は、搬送方向Aにおいて、受け渡し
装置19の前端から扇型コア搬出装置25の後端側までの長
さを有しており、搬送方向Aに垂直な方向に設けられた
枠体搬送路24に沿って移動可能になしてある。
【0047】枠体23の一長辺内側には、タイミングベル
トからなる、ローダ21の搬送体21bが取り付けられてお
り、他長辺内側には、搬送体21b より高い位置に、同じ
くタイミングベルトからなる、アンローダ22の搬送体22
b が取り付けられている。搬送体21b には、コアブラン
ク2の長手方向より長い矩形の支持板21d が、その一端
にて固定されている。支持板21d の下面の前側には、コ
アブランク2の長手方向より長い、例えばブラシ状のワ
イパー21c が立設されており、同じく下面の、ワイパー
21c より後側には、5つの吸着装置21a がこの方向に一
列に設けられている。ここでワイパー21c の先端は吸着
装置21a の吸着面よりも突出するようになしてある。搬
送体22b には、コアブランク2の長手方向より長い矩形
の支持板22b が、その一端にて固定されている。支持板
21d 、22b は、夫々図示しない駆動装置にて搬送体21b
、22a に沿って往復運動可能になしてある。
【0048】以上の如く構成された本発明装置における
動作について説明する。図9は、本発明装置によって加
工される、コア素材10の変移を示す斜視図である。予
め、フープ状に巻かれたコア素材10をアンコイラー13に
装着し、旋回搬送装置18の一方の固定板18b を搬送体18
a の最後端に待機させ、枠体23をプレス機6の内側に待
機させ、ローダ21の支持板21d を搬送体21b の最後端に
待機させ、コア保持装置25a 上にパレット4fを準備して
おく。
【0049】図示しない回動装置によるアンコイラー13
の装着軸の回転によって、フープ状のコア素材10が引き
出され、レベラー14の、上段と下段とに千鳥状に配列さ
れたローラ14a 間に挿入されることにより、上方及び下
方へ連続して所定深さ曲げられて巻回時の巻き曲がりが
除去され平らに矯正される。次に、送り余裕部15の後縁
部上方に設けられた複数の支持ローラ15a 、15a …を経
て、送り余裕部15で下方へ所定長さだけU字状に垂下さ
れ、送り余裕部15の前縁部上方に設けられた複数の支持
ローラ15a 、15a …に沿って引き上げられた後、再び水
平状態が保持されて、フィーダ16へ送られる。
【0050】フィーダ16のピンチローラ16a 間へ挿通さ
れたコア素材10は、電気指令により予め設定された回転
数だけ回転駆動されるピンチローラ16a の回転により、
所定長さが送り出される。この送り速度は、プレス機6
のラム6aの下降、上昇のストローク数(例えば毎分20ス
トローク)に合わせた断続的な高速に設定してある。上
述したアンコイラー13及びレベラー14によるコア素材10
の送り速度は低速度であるが、送り余裕部15で送り量に
余裕をもたせることにより、フィーダ16における高速送
りが実現する。
【0051】ここでコア素材10の供給方法について述べ
る。U字型に垂下されたコア素材10の最下位置が、下側
の投光器15d 、受光器15eよりも下方に位置する場合
は、投光器15d からの光線が遮られて受光器15e がその
存在を検出し、その検出信号はアンコイラー13及びレベ
ラー14へ与えられる。そうするとアンコイラー13及びレ
ベラー14の回動装置が停止してコア素材10の供給が停止
する。また下側の投光器15d 、受光器15e がコア素材10
の存在を検出せず、さらに上側の投光器15b 、受光器15
c もがコア素材10の存在を検出しない、即ち投光器15b
からの光線が遮られずに受光器15c にて検出された場合
は、受光器15c からの検出信号によってアンコイラー13
及びレベラー14の回動装置が動作してコア素材10が供給
される。
【0052】このようにしてフィーダ16から送り出され
たコア素材10は、回動装置17f の駆動によって、コア素
材10の幅方向に対して所定角度θだけ傾斜せしめられて
いる揺動シャー17の切断動作、即ち上刃型17c の下降動
作にて斜行状に切断される。またフィーダ16によってコ
ア素材10が所定長さ送り出されると共に、回動装置17f
の所定量の回転により揺動ギヤ17g が回転し、これに歯
合する揺動ピニオン17e の回転によって揺動シャーを搬
送方向Aに対して逆方向に所定角度θだけ傾斜させ、上
刃型17c を下降させることにより、コア素材10は逆の斜
行状に切断される。これにより等脚台形状のコアブラン
ク2が得られる。このように上刃型17c 及び下刃型17b
を含む揺動シャー17が、コア素材10の幅方向の中央部を
中心として、所定角度で揺動しながら切断動作を繰り返
すことによって、コア素材10の幅方向の一縁部を長辺と
するコアブランク2と、短辺とするコアブランク2とが
交互に連続的に得られる。
【0053】そうすると、この位置にある、旋回搬送装
置18の一方の搬送体18a から垂下された固定板18b が下
降し、この固定板18b に取り付けられた吸着装置18c が
コアブランク2を吸着保持する。そして図10に示す如
く、長辺が一側にある場合、この長辺が搬送方向Aの前
方となるように、一方の固定板18b が一方向(例えば反
時計回り)に90°回転し、搬送体18a に沿って搬送方向
Aへ移動する。また図11に示す如く、長辺が他側にある
場合、この長辺が搬送方向Aの前方となるように、他方
の固定板18b が他方向(例えば時計回り)に90°回転
し、搬送体18a に沿って搬送方向Aへ移動する。このよ
うに2組の搬送体18a 、固定板18b 、吸着装置18c を備
え、交互に動作するので、固定板18b の回転方向を一方
に限定しても、方向が交互に現れるコアブランク2を連
続的に、向きを揃えて、即ち長辺側を搬送方向Aの前方
へ向けて受渡し装置19へ与えることが可能である。
【0054】固定板18b が搬送体18a の前端、即ち受け
渡し装置19のベルトコンベヤ19a の後部上方に達する
と、固定板18b は下降し、吸着装置18c の吸着が解除さ
れる。これによりコアブランク2が、その長弧を前方に
向けた状態でベルトコンベヤ19a の後部に落下する。な
お一方の吸着装置18c が吸着を解除してコアブランク2
をベルトコンベヤ19a 上に落下させるときに、他方の吸
着装置18c が揺動シャー17からコアブランク2を吸い上
げるようなタイミングで、各旋回搬送装置18は動作す
る。従って搬送体18a の略中間地点でこれら旋回搬送装
置18は交差するが、交差時に接触しないように、例え
ば、揺動シャー17から受け渡し装置19へコアブランク2
を搬送する往路で下側の搬送体18a を辿り、受け渡し装
置19でコアブランク2を落下させた、何も保持していな
い固定板18b が戻る復路で上側の搬送体18a を辿るよう
に移動が制御されている。
【0055】そしてベルトコンベヤ19a によって搬送方
向Aに搬送され、ローラコンベヤ19b 上へ搬送されたコ
アブランク2は、その長辺が保持ピン19c に当接して止
まる。そうするとセンタリングピン19d が内側へ、即ち
コアブランク2側へ移動し、コアブランク2を押圧して
位置ずれを修正する。
【0056】プレス機6へのコアブランク2の搬入か
ら、扇型コア3の搬出までの動作を図12を参照しながら
説明する。ローラコンベヤ19b 上の所定位置に載置され
たコアブランク2は、この上方に待機しているローダ21
の支持板21d が下降することにより、吸着装置21a によ
ってその長辺縁部を吸着され(図12(a))、短辺側が下に
傾斜した状態で保持される(図13) 。この状態で、支持
板21d が搬送体21b に沿って移動することにより、支持
板21d は下型20b の上方へ達する。そうすると吸着装置
21a の吸着が解除されて、コアブランク2が短辺側から
下型20b 上へ落下する。
【0057】このように傾斜した状態で落下するので、
短辺が下型20b に当接した後、長辺が下型20b に当接す
る。これにより空気抵抗が少なく、前後及び左右へのず
れがほとんど無い状態で所定の位置へ略正確に落下す
る。なお、このときの落下位置は、下型20b の周囲に設
けられている位置決めピン20c で設定されている位置よ
り、搬送方向Aにおいて少し前方になしてある (図12
(b))。
【0058】吸着を解除したローダ21は帰路動作を開始
する。即ち支持板21d が搬送体21bに沿って搬送方向A
の逆方向へ移動する。このとき支持板21d に設けられて
いるワイパー21c によって下型20b 上に載置されている
コアブランク2の長辺が押され、下型20b に設けられて
いる位置決めピン20c に押し当てられる (図12(c))。こ
れによりコアブランク2はさらに正確に位置決めされ
る。
【0059】次にプレス機6のラム6aが下降し、上型20
a と下型20b とが噛み合うことにより、コアブランク2
から扇型コア3が打ち抜かれる (図12(d))。ラム6aは、
下死点まで達した後、上昇する。このとき扇型コア3は
雌型である上型20a 内に保持され、抜き粕3aは下型20b
上に残される。ラム6aは、上死点で停止すると、枠体23
に支持されているアンローダ22の支持板22b は、上型20
a に対応する位置へ移動する (図12(e))。そうするとノ
ックアウト装置が動作しピン201 が扇型コア3を上型20
a から押し出し、押し出された扇型コア3は、支持板22
b 上へ落下する(図12(f))。
【0060】支持板22b にて支持された扇型コア3は、
搬送体22a に沿った搬送方向Aへの支持板22b の移動に
伴い、扇型コア搬出装置25の後端の下方へ搬送される
(図14) 。そうすると扇型コア3は扇型コア搬出装置25
に磁着され、電磁マグネットローラ25a の回転により扇
型コア搬出装置25の前端へと搬送される (図12(g))。そ
して前端の電磁マグネットローラ25a の消磁によって扇
型コア3が電磁マグネットローラ25a から離脱し、略水
平状態でパレット27a 上へ落下する。
【0061】一方、プレス機6の下型20b 上に残された
抜き粕3aは、ラム6aが上死点で停止して、再度、支持板
21d が搬送方向Aへ移動することにより、ワイパー21c
によって搬送方向Aへ押し出される (図12(e))。押し出
された抜き粕3aは、シューター25c を経て、抜き粕収納
箱25b 内に収納される。
【0062】このように本発明装置では、夫々所定の方
向へ旋回し搬送する動作を交互に行う1対の旋回搬送装
置18を備えるので、省スペースで連続的に台形のコアブ
ランク2を搬送し、次工程を円滑に実施することができ
る。また人手を殆ど要することなく、コア素材10の切断
から扇型コア3の積載及び抜き粕3aの細断までの作業が
一貫して行われるので、工程全体における作業効率が上
昇し、所要時間が短縮される。
【0063】実施の形態2.図15は、実施の形態2に係
るコア抜き搬送装置の揺動シャーを示す平面図であり、
図16は側断面図であり、図17は正面図である。この揺動
シャー30においては、コア素材10の搬送領域の側方に
は、上刃型33を上下動させるための昇降油圧シリンダ34
b が設置されており、昇降油圧シリンダ34b の上部には
上刃型33を揺動させるための揺動油圧シリンダ34a が取
り付けられている。上刃型33は、その上辺にて枠体34に
支持されており、枠体34の一端が揺動油圧シリンダ34a
に取り付けられている。
【0064】これにより上刃型33は、コア素材10の幅方
向に対して、搬送方向Aの前方及び後方へ所定角度傾斜
されるようになしてある。搬送されるコア素材10の下方
において、搬送方向Aの前方へ所定角度傾斜した上刃型
33と、その後面側で近接する位置に、第1下刃型31が設
置されている。また搬送されるコア素材10の下方におい
て、搬送方向Aの後方へ所定角度傾斜した上刃型33と、
その前面側で近接する位置に、第2下刃型32が設置され
ている。従って第1下刃型31と第2下刃型32とは、平面
視において、揺動油圧シリンダ34a 、昇降油圧シリンダ
34b を中心とした八の字状をなしている。
【0065】第1下刃型31と第2下刃型32との間には、
バネ35a にてその下面を支持された受け板35が設けられ
ており、受け板35の上面と、第1下刃型31及び第2下刃
型32の上辺(切断部)とは略同高さになしてある。その
他の構成は実施の形態1と同様であり、図示及び説明を
省略する。
【0066】次に動作について説明する。先ずコア素材
10が、その端部が第2下刃型32より前方となるように、
実施の形態1と同様にして、フィーダ16から送り出され
る。そうすると上刃型33が、揺動油圧シリンダ34a によ
って、第2下刃型32と噛み合う、一方の所定位置へ揺動
せしめられ、さらに昇降油圧シリンダ34b によって下降
せしめられる。これにより上刃型33の後面側の切刃33b
と、第2下刃型32の前面とが噛み合って、図18(a)に示
す如く、コア素材10が斜めに切断される。その後、上刃
型33は、昇降油圧シリンダ34b によって上昇せしめられ
る。
【0067】次に、フィーダ16によってコア素材10が、
コアブランク2の2枚分の長さだけ搬送される。そうす
ると上刃型33が、揺動油圧シリンダ34a によって、第1
下刃型31と噛み合う、他方の所定位置へ揺動せしめら
れ、さらに昇降油圧シリンダ34b によって下降せしめら
れる。これにより上刃型33の前面側の切刃33a と、第1
下刃型31の後面とが噛み合って、コア素材10が逆斜めに
切断され(図18(b) の線a)、図において長辺が上側に
位置している台形のコアブランク2aが得られる。そうす
ると、コアブランク2aの上方へ移動せしめられた(又は
待機している)一方の旋回搬送装置18が下降し、コアブ
ランク2aを吸着して、実施の形態1と同様に受け渡し装
置19まで搬送する。
【0068】この一方の旋回搬送装置18によるコアブラ
ンク2aの吸着動作と同時的に、上刃型33は、昇降油圧シ
リンダ34b によって上昇せしめられ、さらに揺動油圧シ
リンダ34a によって、再度、第2下刃型32と噛み合う、
一方の所定位置へ揺動せしめられる。この状態で昇降油
圧シリンダ34b によって下降せしめられると、上刃型33
の後面側の切刃33b と、第2下刃型32の前面とが噛み合
って、コア素材10が斜めに切断され(図18(b) の線
b)、図において長辺が下側に位置している台形のコア
ブランク2bが得られる。そうすると、コアブランク2bの
上方へ移動せしめられた(又は待機している)他方の旋
回搬送装置18が下降し、コアブランク2bを吸着して、実
施の形態1と同様に受け渡し装置19まで搬送する。
【0069】この他方の旋回搬送装置18によるコアブラ
ンク2bの吸着動作と同時的に、上刃型33は、昇降油圧シ
リンダ34b によって上昇せしめられる。このように、フ
ィーダ16によるコア素材10の一回の送り出し長さを、コ
アブランク2の2枚分の長さとし、上述した動作を繰り
返すことにより、向きが逆であるコアブランク2a、2bが
交互に得られ、旋回搬送装置18によって所定方向へ向け
られた状態で受け渡し装置19へ与えられる。
【0070】本実施の形態では、揺動シャー17の下刃型
を2枚要するが、下刃型の回動機構が不要であるので、
装置が簡略化される。
【0071】実施の形態3.図19は、実施の形態3に係
るコア抜き搬送装置のローダ21を示す背面図であり、図
20は側面図である。このローダ21は、実施の形態1と同
様に設けられた支持板21d の下面の前側には、ワイパー
21c が立設されており、ワイパー21c より後側には、5
つの吸着装置40a 、40b 、40c 、40d 、40e が略等間隔
で一列に設けられている。ここで5つの吸着装置40のう
ち、中程の吸着装置40c が最下位置となり、その両側の
吸着装置40b 、40d が吸着装置40c より少し高く、さら
にその両側の吸着装置40a 、40e が吸着装置40b 、40d
より少し高くなるように、その垂下長さが夫々設定され
ている。その他の構成は実施の形態1と同様であり、図
示及び説明を省略する。
【0072】次に動作について説明する。実施の形態1
と同様にして、その長辺側を搬送方向Aの前方に向けて
受け渡し装置19(ロールコンベア19b)上に載置されたコ
アブランク2は、ローダ21の吸着装置40により、その長
辺縁部の5箇所で吸着され持ち上げられる。そうすると
図20に示す如く、コアブランク2は、その短辺側が下方
へ湾曲した状態で保持され、プレス機6へ搬送される。
【0073】このとき吸着装置40における吸着高さが上
述したようになしてあるので、コアブランク2は、搬送
方向Aに垂直な幅方向において中央部が最も低く、両端
部が少し上がった湾曲形状をなす。本実施の形態におい
ても、コアブランク2は、傾斜した短辺部から先に下型
20b 上へ落下するので、空気抵抗の影響が少なく、落下
時の位置ずれは少ないが、湾曲搬送によって、平面上の
前記幅方向における見かけの長さが短くなるので、ロー
ダ21による吸着が解除されてプレス機6内の下型20b 上
にコアブランク2を載置するときに、コアブランク2の
前記幅方向の端部が位置決めピン20c に接触する可能性
をさらに低減することができ、コアブランク2の損傷を
防止することが可能である。
【0074】また、ローダ21の復路動作において、ワイ
パー21c がコアブランク2の位置決めのためにこの長辺
を搬送方向Aの逆方向へ押すが、例えば位置ずれによっ
てコアブランク2が位置決めピン20c 上に載った場合
は、その後のワイパー21c の動作によっても位置決めピ
ン20c で定義される所定の位置へ位置決めすることが困
難であり、コアブランク2の搬送不良が生じることがあ
る。本実施の形態では、不慮の位置ずれに起因するこの
ような搬送不良の発生を、コアブランク2の湾曲搬送に
よって低減することが可能である。
【0075】実施の形態4.図21は、実施の形態4に係
るコア抜き搬送装置の下型20b 及び粕上げ板を示す側断
面図であり、図22は平面図である。下型20b の外側に
は、下型20b に遊嵌する開口部を有する粕上げ板20e が
弾着されている。コアブランク2の短辺に対応する、粕
上げ板20e の開口縁部上面(即ち扇型コアの形状の下型
20b の側部から約3mm離れた位置)には、段差が形成さ
れている。本実施の形態では位置決めピン20c を備えな
い。その他の構成は実施の形態1と同様であり、図示及
び説明を省略する。
【0076】次に動作について説明する。実施の形態1
と同様にして、傾斜状態で、その長辺側を搬送方向Aの
前方に向けてローダ21によってプレス機6へ搬送された
コアブランク2は、ローダ21の吸着の解除によって、短
辺側から下型20b 上へ落下する。本実施の形態でも、コ
アブランク2の傾斜落下により、空気抵抗は少なく、所
定位置に略正確に落下する。そして、ローダ21の復路動
作において、ワイパー21c がコアブランク2の位置決め
のためにこの長辺を搬送方向Aの逆方向へ押すと、コア
ブランク2の短辺が粕上げ板20e の段部に当接する。こ
れにより下型20b 上の所定の位置にコアブランク2が位
置決めされる。
【0077】
【発明の効果】請求項1、2記載の発明は、夫々所定の
方向へ旋回し搬送する動作を交互に行う1対の旋回搬送
装置を備えるので、省スペースで連続的に、例えば台形
のコアブランクを搬送し、次工程を円滑に実施すること
ができる。また人手を殆ど要することなく、コア素材の
切断からコアの積載及び抜き粕の細断までの作業が一貫
して行われるので、工程全体における作業効率が上昇
し、所要時間が短縮される。
【0078】請求項3記載の発明は、揺動切断器の第2
刃型を2枚要するが、第2刃型の回動機構が不要である
ので、装置が簡略化される。
【0079】請求項4記載の発明は、コアブランクの、
傾斜した下方部から先に落下するので、空気抵抗の影響
が少なく、抜き型への落下載置時の位置ずれを少なくす
ることができる。
【0080】請求項5、6記載の発明は、湾曲搬送によ
って、平面上の見かけの長さが短くなるので、抜き型へ
の落下載置時に、コアブランクの端部が位置決め部材に
接触する可能性をさらに低減することができ、コアブラ
ンクの損傷を防止することが可能である。
【0081】請求項7、8、9記載の発明は、吸着装置
を利用することなく、簡単な構成でコアと抜き粕とを分
別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るコア抜き搬送装置の構成を示す
模式的側面図である。
【図2】 図1に示すコア抜き搬送装置における各工程
の要部を示す平面図である。
【図3】 図1に示す揺動シャーを示す模式的側断面図
である。
【図4】 図1に示す揺動シャーの上刃型を示す平面図
である。
【図5】 図1に示す受け渡し装置を示す平面図であ
る。
【図6】 図1に示すプレス機の下型を示す平面図であ
る。
【図7】 図6のA−A線における断面図である。
【図8】 図1に示すローダとアンローダと枠体とを示
す斜視図である。
【図9】 本発明装置によって加工されるコア素材の変
移を示す斜視図である。
【図10】 図1に示す旋回搬送装置の一部の動作を説
明する平面図である。
【図11】 図1に示す旋回搬送装置の他部の動作を説
明する平面図である。
【図12】 実施の形態1におけるプレス機へのコアブ
ランクの搬入、搬出動作を示す側面図である。
【図13】 図1に示すローダによるコアブランクの保
持状態を示す側面図である。
【図14】 実施の形態1におけるプレス機へのコアブ
ランクの搬出動作を示す側面図である。
【図15】 実施の形態2に係るコア抜き搬送装置の揺
動シャーを示す平面図である。
【図16】 実施の形態2に係るコア抜き搬送装置の揺
動シャーを示す側断面図である。
【図17】 実施の形態2に係るコア抜き搬送装置の揺
動シャーを示す正面図である。
【図18】 実施の形態2の揺動シャーによるコア素材
の切断動作を示す平面図である。
【図19】 実施の形態3に係るコア抜き搬送装置のロ
ーダを示す背面図である。
【図20】 実施の形態3に係るコア抜き搬送装置のロ
ーダを示す側面図である。
【図21】 実施の形態4に係るコア抜き搬送装置の下
型及び粕上げ板を示す側断面図である。
【図22】 実施の形態4に係るコア抜き搬送装置の下
型及び粕上げ板を示す平面図である。
【図23】 扇型コアの型抜き工程を示す説明図であ
る。
【図24】 コア素材を切断する従来装置の構成を示す
模式的側面図である。
【図25】 コアブランクからコアを打ち抜き分別収納
する従来装置の構成を示す模式的側面図である。
【図26】 コア素材の載置状態を示す平面図である。
【図27】 図25に示す装置の各工程における処理状態
を示す平面図である。
【図28】 従来装置におけるプレス機へのコアブラン
クの搬入、搬出動作を示す側面図である。
【符号の説明】
2 コアブランク、3 扇型コア、3a 抜き粕、6 プ
レス機、10 コア素材、17 揺動シャー、18 旋回搬送
装置、20 抜き金型、20a 上型、20b 下型、20c 位置決
めピン、20d 、20e 粕上げ板、21 ローダ、21c ワイパ
ー、22 アンローダ、25 扇型コア搬出装置、25a 電磁
マグネットローラ、201 ピン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 諸熊 宏典 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 山本 ▲たか▼志 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 遠山 秀二 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フープ状のコア素材を所定長さずつ間欠
    的に送り出す送出手段と、第1形状のコアブランクを異
    なる向きで交互に得るべく、前記コア素材を切断する切
    断器と、該切断器にて切断されたコアブランクを夫々所
    定方向へ旋回させ搬送する動作を交互に行う1対の旋回
    搬送装置と、搬送された前記コアブランクを所定位置に
    待機させる受渡装置と、前記コアブランクをプレス機内
    の金型上に供給する供給手段と、供給された前記コアブ
    ランクから第2形状のコアを打ち抜く抜き型を備えた打
    抜きプレス機で打ち抜かれたコアと抜き粕とを分別する
    分別手段と、分別された前記コアを所定の位置に積載す
    る手段とを備えることを特徴とするコア抜き搬送装置。
  2. 【請求項2】 切断器は、フープ状のコア素材の長手方
    向に関して対称的な傾斜方向となるように、その刃型が
    揺動し、前記コア素材を切断して台形状のコアブランク
    とする揺動切断器であり、打抜きプレス機は、搬送され
    た前記コアブランクから扇型のコアを打ち抜く抜き型を
    備えることを特徴とする請求項1記載のコア抜き搬送装
    置。
  3. 【請求項3】 揺動切断器は、コア素材の搬送領域の側
    方を中心として揺動する第1刃型と、所定の傾斜位置に
    ある第1刃型と噛み合う位置に固定された第2刃型とを
    有し、送出手段は、前記コアブランクの前記長手方向に
    おける長さの2倍の長さずつ送り出すことを特徴とする
    請求項2記載のコア抜き搬送装置。
  4. 【請求項4】 旋回搬送装置にて搬送されたコアブラン
    クを、基準面に対して傾斜させて搬送する傾斜搬送手段
    を備え、プレス機の抜き型の周囲には前記コアブランク
    の位置決め手段が設けられていることを特徴とする請求
    項1又は2記載のコア抜き搬送装置。
  5. 【請求項5】 傾斜搬送手段は、コアブランクを湾曲さ
    せる手段を有することを特徴とする請求項4記載のコア
    抜き搬送装置。
  6. 【請求項6】 傾斜搬送手段は、コアブランクを吸着す
    るための複数の吸着装置を有し、各吸着装置における吸
    着部分と、位置決め手段本体との間隔は異ならせてある
    ことを特徴とする請求項5記載のコア抜き搬送装置。
  7. 【請求項7】 分別手段は、抜き型の上型として設けら
    れた雌型と、打ち抜き後、該雌型内に嵌合したコアを押
    圧して離脱させる押圧装置と、該押圧装置の下方で前記
    コアを受け、その積載位置へ搬送する搬送手段とを含む
    ことを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれかに記載
    のコア抜き搬送装置。
  8. 【請求項8】 搬送手段は、その下面側にコアを吸着さ
    せる複数のローラを有し、積載位置上方にあるローラ
    は、吸着力の付与/消滅が可能になしてあることを特徴
    とする請求項7記載のコア抜き搬送装置。
  9. 【請求項9】 分別手段は、抜き型の下型として設けら
    れた雄型と、打ち抜き後、該雄型上に残された抜き粕を
    掃き出す手段を含むことを特徴とする請求項7記載のコ
    ア抜き搬送装置。
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