JPH1177255A - キャスティング方法及びキャスティング装置 - Google Patents

キャスティング方法及びキャスティング装置

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JPH1177255A
JPH1177255A JP19101498A JP19101498A JPH1177255A JP H1177255 A JPH1177255 A JP H1177255A JP 19101498 A JP19101498 A JP 19101498A JP 19101498 A JP19101498 A JP 19101498A JP H1177255 A JPH1177255 A JP H1177255A
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JP
Japan
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casting
container
tundish
molten material
ladle
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Application number
JP19101498A
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English (en)
Inventor
Leslie Charles Wright
ライト、チャールズ、レスリー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kvaerner Metals Continuous Casting Ltd
Original Assignee
Kvaerner Metals Continuous Casting Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH1177255A publication Critical patent/JPH1177255A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/10Supplying or treating molten metal
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/16Controlling or regulating processes or operations
    • B22D11/18Controlling or regulating processes or operations for pouring
    • B22D11/181Controlling or regulating processes or operations for pouring responsive to molten metal level or slag level

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャスティングシステムにおいて、より大き
な融通性及び制御を提供する。 【解決手段】 レードル等、溶融材ソースから容器に溶
融材が供給され、前記容器よりキャスティング位置に溶
融材が供給されるキャスティング方法及び装置である。
溶融材は、キャスティング中、実質上継続してキャステ
ィング位置に供給されるが、溶融材ソースから容器への
溶融材供給は、キャスティング時間のほんの一部のみ、
例えば75%以下で供給される。容器内の溶融材の量を
可変とすることが可能だが、容器より吐出し通路上を通
し供給される溶融材のヘッドは、実質的に一定であるこ
とが好ましい。このため、傾斜タンディッシュが設けら
れる。本発明は、キャスティングシステムに溶融材を送
るタイミングの柔軟性において、効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャスティング方
法及びキャスティング装置に係り、特にストリップ、ス
ラブ又はその他の形態にキャスティングされる溶融金属
のような、溶融材のキャスティング改善及びその関連改
善に関する。
【0002】
【従来の技術】ストリップ及びスラブキャスティング
(casting,鋳込み、鋳造)は、一般にキャスティングノ
ズルを通し溶融鋼を供給し、次にローラー間を通して所
望のストリップ・スラブ厚を得る工程により構成され
る。ノズルへ供給される溶融鋼は、吐出しレードル(la
dle,ひしゃく、お玉)から供給されたものがタンディッ
シュ(tundish,鋳型上部の湯だまり、堰鉢、溜堰)から
供給される。キャスティング率を一定に保持するため、
タンディッシュ内溶融材レベルが、キャスティング段階
の大部分を通し一定に保たれる。これは、キャスティン
グノズルを介するタンディッシュからの抽出率に対す
る、レードルからタンディッシュ内への鋳込み率のバラ
ンスをとることにより行われる。
【0003】レードルは、タンディッシュへのバッチ送
り出しシステムであるため、定期的に別のフルレードル
と交換する必要がある。交換時、タンディッシュ内の十
分な材料レベルを保証するため、そのレベルを前もって
少し上げておくことができる。交換時、タンディッシュ
レベルは減少するが、交換レードルによりもう一度一杯
になるまでレベルを上げることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような工程では、定期的、且つ一定期間をおいて交換レ
ードルを用意する必要があり、また一貫した、迅速なレ
ードル交換方法も必要となる。このような要求の継続
は、溶融工場(melt shop )、及びその効率に対して大
きな制限を加えるものである。
【0005】キャスティング率を減少し、交換レードル
の繰り上げ可能な遅延を得ることは可能であるが、また
新たな問題が生じる。キャスティング速度の低下は、ロ
ール間でのストリップ減少量が増加するため、ストリッ
プ品質、特により薄いストリップサイズにおいて、重要
な影響をもたらす。また、キャスティング速度の低下し
た場合は、ノズル、タンディッシュ制御弁を含む様々な
位置で凍結する程度に冷却される非加熱レードルでの金
属の提供も可能である。
【0006】従来のスラブキャスティングのプラントに
おいて、高級製品のキャスティング用に、より広いキャ
スティング速度範囲が利用できることから、速度利用が
より適用可能である。
【0007】本発明の目的は、キャスティングシステム
において、より大きな融通性及び制御を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の解決手段
によると、溶融材ソースから容器に溶融材を供給する工
程を備えたキャスティング方法が提供される。この場
合、容器から、吐出し通路を通しキャスティング位置に
溶融材が供給され、容器内の溶融材の量は可変であり、
吐出し通路上の溶融材ヘッドは、容器内の溶融材の量に
関係なく、実質的に一定に保持される。
【0009】容器は、タンディッシュであることが好ま
しい。タンディッシュは加熱してよい。また、タンデッ
ィシュの加熱は、誘導加熱、及び・又はプラズマ加熱に
より行われることができる。タンディッシュは、20〜
120トンの容量を有することが好ましいい。
【0010】容器の最大、最小可動率は、1.5:1よ
り大きいことが好ましく、1.75:1、或は2:1以
上であることが更に好ましい。
【0011】容器には、容器から吐出し通路への入口上
に、密閉形ヘッドスペースが設置されることが好まし
い。密閉形ヘッドスペースには、制御、或は不活性大気
が供給されることができる。容器内の材料表面には、タ
ンディッシュ粉末等、酸化防止剤が付加されることがで
きる。このような材料は、何れの密閉形ヘッドスペース
からも除外されることが好ましい。
【0012】溶融材ソースは、レードルであることが好
ましい。好ましくは、該レードルは、溶融位置からキャ
スティング位置に溶融材を移転するのに使われる。レー
ドルは非加熱が好ましい。また、レードルは、溶融材1
0〜100トンの容量を有することが好ましい。溶融材
は、重力下、レードルから容器に供給されることが好ま
しい。材フローの調整には、制御弁が使用されることが
できる。
【0013】レードルから容器への材料フロー率は、キ
ャスティングフロー率の少なくとも1.5倍であること
が好ましく、またより好ましくは3倍、5倍ほどであっ
てもよい。
【0014】溶融材は合金を含む金属であることが好ま
しい。より好ましくは、材料は鋼がよい。
【0015】キャスティング位置には、キャスティング
ノズルが設置されることが好ましい。キャスティングノ
ズルは、キャスティングローラーに直接溶融材を供給可
能である。また、キャスティングノズルは、キャスティ
ングローラーに近接のプールへの材供給も可能である。
【0016】キャスティング位置には、固定、或いはフ
レキシブルリンクを介し材が供給されることができる。
この材供給は、容器から、或いは介在手段を介し行われ
ることができる。材供給は、重力の影響を受けることが
好ましい。材フローの調整には、弁等の制御手段が提供
されることができる。
【0017】容器は、好ましくは、一定のヘッドを保持
する一方、材の量変化に対処できるよう調整可能とする
ことができる。量変化は、吐出し口から離れた容器内収
容の材の量を変更することにより行われることができ
る。好ましくは、この量変化は、キャスティング中、継
続的になされるのがよい。
【0018】該量変化は、容器の位置を変えることによ
り適応可能である。位置変化は、容器を傾斜、或いはそ
れを枢軸することにより行われることができる。このよ
うな容器枢軸、或いは傾斜は、1本、好ましくは固定軸
において行われることができる。
【0019】容器は、吐出し通路に隣接の容積部、吐出
し通路から離れた容積部を有することが好ましい。容器
内収容の材の量は、吐出し通路隣接の容積部レベルと相
対に、離れた吐出し部のレベルを低下することにより増
加することが好ましい。また、量を減少させるには、吐
出し通路隣接部のレベルと相対に、離れた部のレベルを
上げることにより行われることが好ましい。
【0020】傾斜、或いは枢軸は、固定位置にて行われ
ることができる。好ましくは、この固定位置は、吐出し
通路付近がよい。また、固定位置は、吐出し通路から介
在容器内への吐出し口の所とすることができる。
【0021】一定ヘッドを保持するための容器の調整
は、容器内のレベル測定、及び・又は容器内の材の質量
に基づき行われる。
【0022】該ヘッドは、キャスティング率関連の値に
保持されることが好ましい。このように、キャスティン
グ品質が保持されることができる。
【0023】該ヘッドは、縦方向で測定されるのが好ま
しい。測定ヘッドは、容器内の溶融材レベルの縦分離、
材が供給される吐出しレベルに基づく突出ヘッドに関し
て測定される。300mm以上のヘッドが提供されるこ
とができる。ヘッドは、金属渦巻きを引き起こさず、最
小に保持されのが好ましい。該吐出しレベルは、材が容
器から直接供給されるキャスティング位置とすることが
できる。吐出しレベルは、容器、キャスティング位置へ
の供給前に、その容器に材が供給されるキャスティング
位置間の介在容器内のレベルとすることができる。介在
容器には、ヘッドボックスが含まれることができる。ヘ
ッドボックスからキャスティング位置への材の排出は、
堰、或いはダムにより制御されることができる。
【0024】本発明の方法は、ストリップ、スラブ、ブ
ルーム、ビレットのキャスティングに使用することが好
ましい。特に、10mm以下の厚さを有するストリップ
のキャスティングでの該方法の使用が好ましい。材は、
時間5〜150トンの割合でキャスティングされること
が好ましく、時間10〜100トンがさらに好ましい。
【0025】本発明の第2の解決手段によると、溶融材
ソース、容器を備えたキャスティング装置が提供され
る。この場合、容器に溶融材が供給され、容器から、吐
出し通路を介しキャスティング位置に材が供給され、容
器は、容器内収容の材の量に関係なく、材ヘッドを一定
に保持するよう調整可能である。
【0026】該容器は、タンディッシュであることが好
ましい。タンディッシュ用に、誘導加熱、及び・又はプ
ラズマ加熱手段が設置されることができる。
【0027】容器には、容器から吐出し通路にある入り
口上に密閉形ヘッドスペースが設置されることが好まし
い。容器内の溶融材表面以下に下がり、密閉、非密閉部
を分離する容器部分により、この密閉形ヘッドスペース
は定義されることができる。
【0028】溶融材ソースは、レードルであることが好
ましい。レードルは非加熱とするこが好ましい。また、
レードルには、レードルから容器への材フローを調整す
る制御弁が設置されることができる。
【0029】キャスティング位置には、キャスティング
ノズルを備えることができる。このキャスティングノズ
ルには、容器、或いは容器から材が供給される介在容器
からのフレキシブル或いは固定リンクが提供されること
ができる。容器からキャスティング位置への供給材は、
弁としての制御手段により調整されることができる。
【0030】容器は、枢軸搭載が好ましい。好ましく
は、容器は、1本、好適には固定軸付近に枢軸搭載され
るのがよい。枢軸位置は、吐出し通路付近が好ましく,
最も好適には、吐出し通路から介在容器内への吐出し口
付近がよい。
【0031】本キャスティング装置には、容器、及び・
又は介在容器用の質量、及び・又はレベル監視手段が設
けられることができる。
【0032】介在容器には、ヘッドボックスが含まれる
ことができる。該ヘッドボックスには、せき、ダム等の
フロー調整手段が設けられることができる。
【0033】本発明の第3の解決手段によると、溶剤材
ソースから容器に溶融材を供給する工程を備えたキャス
ティング方法が提供される。この場合、容器からキャス
ティング位置に溶融材が供給される、溶融材は、キャス
ティング中実質上継続してキャスティング位置に供給さ
れる、また、溶融材は、キャスティング時間間の90%
以下で溶融材ソースから容器に供給される。
【0034】溶融材は、キャスティング時間の75%以
下でソースから容器に供給されることが好ましく、より
好ましくは50%以下、更には33%以下が好ましい。
【0035】本発明の第1及び第2の解決手段の他の詳
細は、本明細書中の別の所で記載する特徴に基づくこと
ができる。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、例にのみ
基づき、また図を参照して以下記述する。
【0037】一般に、スチールストリップ及びスラブ
は、ノズルからキャスティング機械内に溶融材を供給
し、次に一連のローリング段階を経て所望の厚さ、幅に
形成することにより生成される。ローリング前のキャス
ト材のサイズは、厚さは2〜6mm、幅は2000mmま
でのストリップまで変化する。つまり、薄いスラブ(厚
さ50〜120mm、幅700〜2000mm)から、
中スラブ(厚さ120〜185mm、幅700〜320
0mm)、厚いスラブ(厚さ185〜300mm、幅7
00〜3200mm)までの変化である。
【0038】キャスティングされるスチール厚の変化の
結果、フロー率も、ストリップ、スラブ間で大きく変化
する。一般的なストリップキャスティング作業では、時
間10〜100トンのフロー率が採用される。
【0039】このような一連のノズル1、キャスティン
グローラー3の配置が、ストリップキャスティング作業
を示す図1(a)〜(d)に例示されている。図示のよ
うに、キャスティングは、様々な方向性を有し行われ
る。同様に、キャスティングは、図1(a),1
(b),1(d)に示すようにノズル1からローラー3
に直接、或いは図1(c)に示すようにローラー3近接
の溶融材ローカルプール5を経由して実行可能である。
【0040】全てのキャスティングシステムにおいて、
キャスティング中にノズルに対して十分溶融材が供給さ
れ、また、キャスティング温度が正確に確実に制御され
ることが肝要である。
【0041】従来技術によるキャスティングシステムで
は、一般的に、図2に示すように、非加熱レードル10
内のキャスティング装置に溶融材が供給される。スクラ
ップ損失を最小にするため、レードルサイズを実際上可
能な限り大きく維持することが望まれる。レードル10
の材は、徐々にタンディッシュ12に移され、タンディ
ッシュ12からキャスティングノズル14に供給され
る。ノズル14から出る金属は、ローラー16間を通
り、その後ローリング処理される。
【0042】キャスティング工程の大部分において、レ
ードル10からタンディッシュ12への金属フローは、
ノズル14からの同等のフローに対してバランスが取ら
れる。よって、タンディッシュレベルは全工程を通して
一定であり、タンディッシュ12内には、一定の金属質
量が存在する。レベル変化が起きるのは、レードル交換
時のみである。従来技術では、早いレードル交換機構を
使いこの変化を最小にしようとしているが、交換時にキ
ャスティング速度の低下が可能である。他時間の変化
は、金属フローに基づくレベル制御により最小にしてい
る。
【0043】ノズルへの金属フロー率を一定に保持し、
タンディッシュ内の金属深さを所定の閾値以上に保持す
ることが重要である。この深さが減少しすぎると、渦巻
きが起き、例えばタンディッシュ粉末等、金属内に好ま
しくない材が引き込まれてしまう。スラブキャスティン
グでは、400mm程度の深さが一般的であり、フロー
率がより低いストリップキャスティングでは、より低い
深さである。深さの増大が必要な場合は、それに伴って
流量が増加する。
【0044】工程の大部分で深さを保持するため、レー
ドルからタンディッシュへの注ぎ込みによりバランスが
取られる。レードルが空に近づくに従い、別のレードル
が用意される。レードル容積の最後の部分は、より高い
割合でタンディッシュに移され、キャスティングサイク
ルの極めて限られた部分において、少しレベル上昇がも
たらされる。空のレードルは、次に回収され、別のもの
と交換される。この交換レードルも、その内容が最初の
レードル同様にタンディッシュ内に移され、最初にタン
ディッシュレベルが回復され、次にノズルからのフロー
を均衡させる。
【0045】このようなレードルの継続的供給は、溶融
工場での作業に対して大きな制限を加える。あるスラブ
キャスティング出願では、キャスティング速度の低下が
可能であり、それにより、材がタンディッシュから引き
出される割合を減少し、従って追加のレードルを得る時
間の余裕が与えられる。しかし、この工程には問題があ
る。このような技術を使い、50mm以下の厚さを達成
するのは不可能であり、また、このサイズ以上でも能力
が損なわれる。この問題は、注ぎ込み速度が低下するこ
とによる冷却増加が原因である。レードル10は非加熱
であり、従って使用中熱が失われる。注ぎ込み速度が遅
ければ遅いほど、その量分与時間が大きなり、よって分
与金属の温度が低ければ低いほど、注ぎ込みが進む。温
度変化が原因となり問題が引き起こされる。更に、注ぎ
込み終了までに、金属がシステム内で固体化する程度ま
で温度が低下する。特に、タンディッシュ、ノズル制御
弁において凍結が起きやすくなる。
【0046】本発明では、同期金属供給(synchronous
metal feed)システムが提供される。レードル20を使
い通常の方法で溶融金属が得られ、システムに移され
る。レードル20は、加熱タンディッシュ22内に排出
される。プラズマ、誘導等の加熱システムが設けられる
ことができる。タンディッシュ22は材をヘッドボック
ス24に与え、よってキャスティングノズル26に材が
供給される。ノズル26からローラー28を通ってのキ
ャスティングは、従来技術の一般的原理に従う。しか
し、従来技術と違い、レードルからタンディッシュへの
供給割合は、排出よりはるかに大きい。この場合およそ
5倍である。従って、キャスティングサイクル時間の大
部分、タンディッシュに対して金属の供給は全く無い。
【0047】40トンのスチールレードルの例を基に、
ここから、空になるまで、およそ1トン/分の割合で、
50トン容量のタンディッシュに排出される。このよう
な高い排出率では、金属が好ましくない程度にまで冷却
される危険性は全く無い。従って、レードル制御バルブ
内における凍結の危険性も避けられる。
【0048】タンディッシュ含有量が15トンに達する
と、十分な材が供給されたことになり、効果的キャステ
ィングが可能となり、また、材が、0.2トン /分の
割合でノズルに供給されることになる。
【0049】このシステムを使うと、タンディッシュか
らキャスティングが終了するずっと前にレードルが空と
なる。このようにして、該システムにより、別のレード
ルが用意できる時間を用意することが可能となる。よっ
て、新しいレードルが、キャスティング速度を変更せ
ず、キャスティング問題もなく,常に有効である。新し
いレードルからタンディッシュへの材供給は、一般に、
タンディッシュ内の最小許容レベルに近づくと開始され
る。
【0050】キャスティングノズルへの材供給率は、ヘ
ッドボックス内のヘッドにより決定され、その結果、そ
の率を全工程を通して所望のレベルに維持することが重
要である。タンディッシュは、タンディッシュからヘッ
ドボックスへのフロー経路上におけるメルトレベルが、
タンディッシュの量に関わりなく一定に保持されるよう
搭載される。これは、本例の場合、傾斜タンディッシュ
を使うことにより達成される。従って、ヘッドボックス
内の乱れが最小となり、ヘッドボックスにおいて最小量
収容が可能となる。
【0051】タンディッシュは、何れかの特定軸付近で
傾斜させることが可能であるが、上述の実施の形態で
は、ヘッドボックス内への供給通路で枢軸搭載される。
【0052】タンディッシュは当初いっぱいにされるた
め、図4(a)の右側に向かって傾斜して下げられる。
このようにして、低量のメルトにより、最小ヘッド必要
量50が達成される。キャスティングは、一旦このレベ
ルが達成され、次に渦巻きが避けられ、開始可能とな
る。
【0053】タンディッシュ内のメルト質量の上昇に従
い、レードル排出が進むと、タンディッシュは水平に傾
斜し、図4(b)に示すように反時計回りに回転する。
従って、金属量は増加するが、ヘッド50は維持され
る。
【0054】図4(c)に示すように、レードルが排出
を終了すると、タンディッシュがその最大内容量値に到
達する。この状態で、メルトの大部分が通路から離れ、
ヘッドボックスに行くよう、タンディッシュが左に傾斜
下降する。しかし、ヘッド50は一定を維持する。
【0055】更なるキャスティング中に、タンディッシ
ュ内のメルト量が減少すると、タンディッシュは、図4
(b)から図4(a)に示す位置、つまりもう一度右に
傾斜し、つまり時計回りに回転を開始する。図4(a)
の位置に達するまでに、タンディッシュへの排出用に別
のレードルが用意され、前記工程が要望に応じ繰り返さ
れる。このようにタンディッシュを傾斜させることは、
また、タンディッシュ内におけるスクラップ損失を最小
化するのにも役立つ。
【0056】タンディッシュ制御は、タンディッシュ、
或いはヘッドボックス内の質量検知、及び/又はレベル
検知の使用により実行可能である。
【0057】本実施の形態では、タンディッシュからヘ
ッドボックスへの一定ヘッド供給の利用を記述したが、
タンディッシュから吐出し口を通っての一定ヘッドは、
特に、図1(c)に示すローラーと共にプールが採用さ
れるキャスティングノズルに供給可能である。この場
合、一般に、フレキシブルタンディッシュとノズルが接
続される。
【0058】タンディッシュ22は、スチールを保護す
るため不活性大気を利用できるよう、キャスティングノ
ズル26への供給吐出し口32上に密閉形ヘッド部30
を有し示されている。この領域30の外側では、スチー
ルを酸化から保護し、その含有物を排除するため、スチ
ールをタンディッシュ粉末で処理することができる。そ
の領域の分離により、キャスティング材内にタンディッ
シュ粉末が搬送される危険が減少した。
【0059】また、タンディッシュは、既存の様々な技
術と共に利用可能であり、それにより、本発明の適用性
を実行せず、含有物の浮揚を促進し、成形粉末層を制御
し、スチール品質を維持することができる。
【0060】パラメーター、タンディッシュ内容、レー
ドル内容、レードルからタンディッシュへの通路が開放
される時、タンディッシュからキャスティングへの通路
が開放される時の全体的変化が、多数のシステム動作サ
イクル用の図5に示されている。従って、最初にタンデ
ィッシュは空であり(0トン)、レードルは満杯であり
(40トン)、レードルからタンディッシュ、タンデシ
ッシュからキャスティングへの通路は両方とも閉じてい
る。
【0061】次に、レードルからタンディッシュへの通
路が開放され、最初の通過時、レードル量は減少し、タ
ンディッシュ量は増加する。タンディッシュレベルが所
望のレベル(10トン)に達すると、タンディッシュか
らキャスティングへの通路が開き、キャスティングが開
始される。その後すぐに、レードルがその排出を完了
し、タンディッシュはこの第1サイクルでの最大値(3
2トン)に達する。
【0062】キャスティングが継続するに従い、タンデ
ィッシュ内容は減少するが、タンディッシュには何ら新
しい材は供給されない。レベルが最小許容値(10ト
ン)に近づくと、新しいレードルが導入され、タンディ
ッシュ内容が補給される。この工程が、次に繰り返し実
行される。
【0063】
【発明の効果】本発明によると、以上のように、キャス
ティングシステムにおいて、より大きな融通性及び制御
を提供することができる。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】様々なキャスティングノズル構成及び位置を説
明する図。
【図2】従来技術によるキャスティングシステムを示す
図。
【図3】本発明のキャスティングシステムの実施の形態
を示す図。
【図4】本発明によるキャスティングシステムの動作の
様々な段階における一連のタンディッシュ構成を示す
図。
【図5】本発明のキャスティングシステム用の種々パラ
メーターにおける時間変化を説明する図。
【符号の説明】
20 レードル 22 タンディッシュ 24 ヘッドボックス 26 ノズル 28 ローラー 30 密閉形ヘッド部 32 供給吐出し口

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融材ソースから容器に溶融材を供給する
    工程を備えたキャスティング方法であって、前記容器か
    ら、キャスティング位置に溶融材が供給され、前記溶融
    材は、キャスティング中、実質上継続して前記キャステ
    ィング位置に供給され、前記溶融材は、キャスティング
    時間の50%以下で、前記ソースから前記容器に供給さ
    れるキャスティング方法。
  2. 【請求項2】前記溶融材が、前記時間の33%以下で、
    前記ソースから前記容器に供給される請求項1に記載の
    キャスティング方法。
  3. 【請求項3】溶融材ソースから、容器に溶融材を供給す
    る工程を備え、前記容器から、吐出し通路を通りキャス
    ティング位置に溶融材が供給され、前記容器内の溶融材
    量が可変であり、前記吐出し通路上の溶融材ヘッドが、
    前記容器内の溶融材量に関係なく、実質的に一定であ
    る、好ましくは請求項1に記載のキャスティング方法。
  4. 【請求項4】前記容器の最大対最小可動量が1.5:1
    より大きい請求項1乃至3のいずれかに記載のキャステ
    ィング方法。
  5. 【請求項5】前記容器の最大対最小可動量が2:1より
    大きい請求項4に記載のキャスティング方法。
  6. 【請求項6】レードルから容器への材料フロー率が、キ
    ャスティングフロー率より少なくとも1.5倍の大きさ
    である請求項1乃至5のいずれかに記載のキャスティン
    グ方法。
  7. 【請求項7】レードルから容器への材料フロー率が、キ
    ャスティングフロー率より少なくとも3倍の大きさであ
    る請求項6に記載のキャスティング方法。
  8. 【請求項8】前記容器は、一定のヘッドを保持する間、
    材料量の変化に適応するよう調整される請求項1乃至7
    のいずれかに記載のキャスティング方法。
  9. 【請求項9】前記容器を傾斜させ、或は枢軸することに
    よる位置決め変化が、前記容器の位置を変更することに
    より適応される請求項8に記載のキャスティング方法。
  10. 【請求項10】前記方法は、10mm以下の厚さを有す
    るストリップのキャスティングに使用される請求項1乃
    至9のいずれかに記載のキャスティング方法。
  11. 【請求項11】溶融材ソースと溶融材が供給される容器
    を備えたキャスティング装置であって、前記容器は、吐
    出し通路を介し材料をキャスティング位置に供給し、ま
    た前記容器は、前記容器内に収容される材料の量に関係
    なく、材料のヘッドを一定に保持するよう調整可能であ
    るキャスティング装置。
  12. 【請求項12】前記容器は、タンディッシュであり、前
    記タンディッシュ用に加熱手段が設けられる請求項11
    に記載のキャスティング装置。
  13. 【請求項13】前記容器に、前記容器から前記吐出し通
    路の入口上に密閉形ヘッドスペースが形成され、前記密
    閉形ヘッドスペースに、制御又は不活性大気が供給され
    る請求項11又は12に記載のキャスティング装置。
  14. 【請求項14】前記キャスティング位置が、キャスティ
    ングノズルを含み、及び/又は、前記溶融材ソースがレ
    ードルである請求項11乃至13のいずれかに記載のキ
    ャスティング装置。
  15. 【請求項15】前記容器が、枢軸搭載される請求項11
    乃至14のいずれかに記載のキャスティング装置。
  16. 【請求項16】前記装置には、前記容器用及び/又は前
    記容器とキャスティング位置間に介在する容器用の質量
    及び/又はレベル監視手段が設けられる請求項11乃至
    15のいずれかに記載のキャスティング装置。
  17. 【請求項17】前記介在容器が、ヘッドボックスを含む
    請求項16に記載のキャスティング装置。
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