JPH1176432A - 放射線治療装置及び放射線治療方法 - Google Patents

放射線治療装置及び放射線治療方法

Info

Publication number
JPH1176432A
JPH1176432A JP24834797A JP24834797A JPH1176432A JP H1176432 A JPH1176432 A JP H1176432A JP 24834797 A JP24834797 A JP 24834797A JP 24834797 A JP24834797 A JP 24834797A JP H1176432 A JPH1176432 A JP H1176432A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
irradiation
radiation
rotation
unit
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24834797A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasutsune Suzuki
保恒 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP24834797A priority Critical patent/JPH1176432A/ja
Publication of JPH1176432A publication Critical patent/JPH1176432A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radiation-Therapy Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被照射体が有する被照射部の形状に関係な
く、常に平面的に放射線が照射されており、被照射部に
対する放射線照射の照射効率が悪かった。 【解決手段】 被照射部を有する被照射体が載置される
載置台と、照射部が放射線の照射を開始する照射開始位
置、上記照射部が上記放射線の照射を終了する照射終了
位置、及び任意の照射単位で上記照射部から照射される
上記放射線の放射線量に関する所定の条件に基づき、上
記被照射部に照射する放射線の照射線量を変化させなが
ら、上記被照射部を中心に回転し、上記被照射部に上記
放射線を照射する上記照射部とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被照射部を有する
被照射体に対して、様々な方向より照射線量を変えなが
ら放射線を照射する放射線治療装置及びその放射線治療
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような放射線治療装置は、被照射体
を例えばがんを患う患者とし、被照射部を治療が必要な
患部としたものに応用されている。このような放射線治
療装置の例としては図18に示したものがある。この図
18は従来の放射線治療装置の断面を示す断面図であ
る。図18において、11は患者である。12はアイソ
センターであり、患者11が有する治療すべき患部の中
心を指す。
【0003】13は治療台天板部であり、放射線治療を
受ける患者が横たわる。この治療台天板部13は、上
下、左右、前後方向に駆動可能である。なお、上方向
(Y軸方向)は地表面に対して離れる方向であるとす
る。また、前方向(Z軸方向)は本体制御部27に対し
て近づく方向であるとする。さらに、左右方向とは、上
方向及び前方向に垂直な方向であるとする。なお、上方
向若しくは前方向に対する右方向をX軸方向とする。1
4は治療台本体であり、治療台天板部13が設けられ
る。15は治療台支柱部であり、治療台本体14を支持
する。なお、治療台天板部13は、治療台支柱部15を
中心に回転できる。16は治療台であり、治療台天板部
13、治療台本体14、及び治療台支柱部15から構成
される。
【0004】17はアイソセンター回転ターンテーブル
であり、治療台支柱部15が設けられる。18はアイソ
センター回転中心軸であり、アイソセンター12を経た
鉛直方向を指す。アイソセンター回転ターンテーブル1
7は、このアイソセンター回転中心軸18を回転軸とし
て回転する。つまり、治療台天板部13は、アイソセン
ター回転中心軸18を中心に回転できる。なお、このア
イソセンター回転中心軸18を回転軸としてアイソセン
ター回転ターンテーブル17が回転し、治療台16及び
患者11が回転することをIROT回転と称する。
【0005】19は円弧状に形成された放射線治療装置
の本体(以下、本体と称す)である。20はX線源部で
あり、本体19に内蔵される。このX線源部20から、
放射線であるX線が発生、出力される。21はコリメー
タであり、本体19に設けられる。本体19に設けられ
たX線源部20から出力されたX線は、このコリメータ
21を経て出力される。22はX線アプリケータであ
り、コリメータ21に設けられる。コリメータ21から
出力されたX線は、このX線アプリケータ22を経て出
力される。なお、X線アプリケータの代わりに他のアク
セサリーを設けてもよい。このX線アプリケータ22
は、入力されたX線を細いスポット状に絞り、患者11
の例えば頭部にある腫瘍に集中させて照射させる固定照
射野のコリメータである。
【0006】23はリトラクティブビームストッパー
(以下、RBSTと称す)であり、本体19に設けられる。
このRBST23は、X線源部20から出力され患者11を
経た放射線が例えば治療室から漏洩することを防ぐもの
であり、X線源部20から出力され患者11を経た放射
線が入射され、この放射線が拡散しないように遮蔽す
る。
【0007】24はカウンターウェイトであり、駆動部
分25と固定部分26とから構成される。27は本体制
御部であり、カウンターウェイト24の固定部分26が
固定される。カウンターウェイト24の駆動部分25
は、円弧状の本体19を任意の部分で保持する。この駆
動部分25は、本体19の外周部分が本体制御部27と
対向し、本体19の内周部分が患者11と対向するよう
に、本体19を保持する。
【0008】また、このカウンターウェイト24は、保
持する本体19の任意の部分をスライドさせ移動させる
ことができる。さらに、このカウンターウェイト24
は、本体制御部27に取り付けられた固定部分26を中
心に、保持する本体19と本体制御部27とがぶつかる
ことのないように、及び本体19に設けられたX線源部
20から出力されるX線がアイソセンター12を中心と
して様々な方向から照射されるように駆動部分25を回
転させる。
【0009】28はGANTRY回転軸であり、アイソセンタ
ー12とカウンターウェイト24の駆動部分25が回転
するその中心とを結ぶ線を指す。カウンターウェイト2
4の駆動部分25は、このGANTRY回転軸28を回転軸と
して回転する。つまり、このカウンターウェイト24の
駆動部分25に保持された本体19も、GANTRY回転軸2
8を回転軸として回転する。なお、このGANTRY回転軸2
8を回転軸としてカウンターウェイト24の駆動部分2
5及びこの駆動部分25に保持された本体19が回転す
ることをGANTRY回転と称する。
【0010】29はC-ARM回転方向であり、カウンター
ウェイト24の駆動部分25に保持された本体19をス
ライドさせ移動させる方向を指す。なお、本体19は円
弧状に形成されているため、カウンターウェイト24の
駆動部分25が保持する本体19をスライドさせ移動さ
せることにより、本体19がC-ARM回転方向29に回転
する。この本体19がC-ARM回転方向29に回転するこ
とを、C-ARM回転と称する。なお、このC-ARM回転の回転
軸は、GANTRY回転軸28とアイソセンター回転中心軸1
8とに垂直で、アイソセンター12を経る方向に相当す
る。
【0011】30はRBST移動方向であり、本体19が移
動することによって、この本体19に設けられたRBST2
3と治療台16若しくは患者11とがぶつからないよう
に、このRBST23を本体19に近づけたり、この本体1
9から遠ざけたりする方向を指し示す。このRBST23が
本体19に近づいたり、この本体19から遠ざけられた
りすることを、RBST移動と称する。
【0012】31はCCDカメラであり、X線アプリケータ
22に設けられる。そして、このCCDカメラ31が設け
られる位置は、X線アプリケータ22のX線が出力され
る位置に相当する。ただし、このCCDカメラ31は、X線
アプリケータ22から実際にX線が出力される時には取
り外され、X線アプリケータ22からX線が出力されて
いない時には取り付けられる。そして、このCCDカメラ
31は、本体19が回転している時に、常にアイソセン
ター12を捕らえているかどうかを確認するために取り
付けられる。なお、図18に示す従来の放射線治療装置
がGANTRY回転しながら患者11及びアイソセンター12
にX線を照射する様子を図19に示す。
【0013】次に、図18に示す本体制御部27の内部
構成について、図20を用いて説明する。図20は、本
体制御部27の構成について示す構成図である。図20
において、32はビデオ・メジャーリング・ゲージ(以
下、VMGと称す)であり、CCDカメラ31がX線アプリケ
ータ22に取り付けられた時にCCDカメラ31で映され
た画像が入力される。そして、このVMG32は、CCDカメ
ラ31で撮像される対象物の所定の場所が、CCDカメラ
31から得られる画像の中央で撮像されるために要す
る、CCDカメラ31の位置の補正に関する移動座標値デ
ータが得られる。33は端末であるQA-TOOLであり、VMG
32で得られる移動座標値データが収集される。そし
て、このQA-TOOL33は収集した複数の移動座標値デー
タをグラフ化し、本体19のGANTRY回転による放射線の
放射精度を判定する。
【0014】34は電源箱であり、本体19へ放射線発
生の為に要する電力を供給する。35はGANTRYモータ駆
動制御部であり、本体19のGANTRY回転を制御し、本体
19を所定の位置にモータで駆動させるように制御す
る。36はC-ARMモータ駆動制御部であり、本体19のC
-ARM回転を制御し、本体19を所定の位置にモータで駆
動させるように制御する。
【0015】37はRBSTモータ駆動制御部であり、RBST
23のRBST移動を制御し、RBST23を所定の位置にモー
タで駆動させるように制御する。38はIROTモータ駆動
制御部であり、治療台16のIROT回転を制御し、治療台
16を所定の位置にモータで駆動させるように制御す
る。39は駆動制御装置であり、GANTRYモータ駆動制御
部35、C-ARMモータ駆動制御部36、RBSTモータ駆動
制御部37、及びIROTモータ駆動制御部38からなり、
本体19及び治療台16に接続される。
【0016】40はDOSE/STEP制御部であり、電源箱3
4及び駆動制御装置39に接続される。この従来の放射
線治療装置では、このDOSE/STEP制御部40により、1ST
EP毎のDOSEが一定となるように制御される。なお、1STE
Pとは、本体19がGANTRY回転して移動した一定の回転
角、若しくは一定の移動距離を指し示す。またDOSEと
は、放射線の積算照射線量である。なお、DOSE/STEP制
御部40は、1STEP当たりのDOSEをカウントし、1STEP当
たりのDOSEが所定の量を越えるときには、電源箱34か
ら出力される高圧パルスがONからOFFに切り替えられ
る。
【0017】41はGANTRY回転照射制御部であり、電源
箱34、駆動制御装置39及びDOSE/STEP制御部40に
接続される。そして、このGANTRY回転照射制御部41
は、パラメータ入力部42に入力された治療パラメータ
のうちGANTRY回転に関わるX線の照射開始位置、X線の
照射終了位置、及び本体19のGANTRY回転のスピードに
関するパラメータをGANTRYモータ駆動制御部35へ出力
する。また、このGANTRY回転照射制御部41は、パラメ
ータ入力部42に入力された治療パラメータのうち1STE
P当たりのDOSEに関するパラメータをDOSE/STEP制御部4
0へ出力する。
【0018】42はパラメータ入力部であり、GANTRY回
転照射制御部41に接続される。このパラメータ入力部
42は、本体19及び治療台16を制御するために必要
とされる複数の治療パラメータが入力される。治療パラ
メータとしては、X線の照射開始位置、X線の照射終了
位置、1STEP当たりのDOSE、及び本体19のGANTRY回転
のスピードが挙げられる。43は主制御装置であり、DO
SE/STEP制御部40、GANTRY回転照射制御部41、及び
パラメータ入力部42からなる。
【0019】なお、図20において、図18に示す放射
線治療装置の構成と同一又は相当の部分には、同一符号
を付してその説明を省略し、図18と相違する部分につ
いて説明した。また、この従来の放射線治療装置では、
パラメータ入力部42に入力された治療パラメータに基
づき、本体19をC-ARM回転させたり、治療台16をIRO
T回転させて、本体19が入力された治療パラメータに
基づくX線の照射開始位置に設定された後にGANTRY回転
が行われる。
【0020】さらに、X線等を癌などの悪性腫瘍に照射
して治療を行う放射線治療装置としては、X線を用いた
電子ライナックやベータトロン等が知られている。な
お、放射線の照射による治療は、悪性腫瘍だけでなく良
性腫瘍にも有効である。また、このように放射線を照射
し、アイソセンター12だけを壊死させる無侵襲の外科
手術である放射線治療を、3次元照射又はラジオサージ
ェリと称す。
【0021】次に、図18及び図20に記載の放射線治
療装置の動作について説明する。まず、パラメータ入力
部42に治療パラメータが入力される。なお、治療パラ
メータとしては、X線源部20がX線の照射を開始する
位置である照射開始位置、またX線源部20がX線の照
射を終了する位置である照射終了位置、X線源部20の
所定の移動距離若しくは移動角度である1STEP当たりの
照射線量であるDOSE(以下、DOSE/STEPと称す)、及び本
体19のGANTRY回転のスピードである。
【0022】そして、パラメータ入力部42に入力され
た治療パラメータは、GANTRY回転照射制御部41へ出力
される。治療パラメータが入力されたGANTRY回転照射制
御部41は、DOSE/STEPの値を、DOSE/STEP制御部40へ
出力する。また、GANTRY回転照射制御部41は、X線源
部20のGANTRY回転のスタート位置である照射開始位
置、X線源部20のGANTRY回転のストップ位置である照
射終了位置、及びGANTRY回転のスピードに関するパラメ
ータを、GANTRYモータ駆動制御部35、C-ARMモータ駆
動制御部36及びIROTモータ駆動制御部37へ出力す
る。
【0023】そして、GANTRY回転照射制御部41は、GA
NTRYモータ駆動制御部35、及びC-ARMモータ駆動制御
部36から、本体19が有するX線源部20の現在値に
ついての情報が収集される。そしてまた、GANTRY回転照
射制御部41では、X線源部20の位置がX線の照射開
始位置に達すると、電源箱34から出力される本体19
の照射準備の完了をを知らせる信号が収集される。その
後、GANTRY回転照射制御部41にパラメータ入力部42
からX線の照射開始を命じるBEAM-ON信号が入力されれ
ば、GANTRY回転照射制御部41は、電源箱34にX線の
照射開始を命じ、GANTRYモータ駆動制御部35にGANTRY
回転開始を命じる回転照射BEAM-ON信号を出力する。
【0024】GANTRYモータ駆動制御部35にGANTRY回転
照射制御部41から出力された回転照射BEAM-ON信号が
入力されると、GANTRYモータ駆動制御部35は、所定の
GANTRY回転のスピードに関するパラメータに基づき、X
線源部20を有する本体19を照射開始位置から照射終
了位置へ回転させる。このX線源部20を有する本体1
9の位置は、逐次駆動制御装置39を介し、DOSE/STEP
制御部40によって検出される。
【0025】また、電源箱34にGANTRY回転照射制御部
41から出力された回転照射BEAM-ON信号が入力される
と、電源箱34は高圧パルスを出力する。そして、電源
箱34から高圧パルスが出力される、本体19が有する
X線源部20から放射線が出力される。この時、DOSE/S
TEP制御部40では、電源箱34を介して、X線源部2
0から照射された放射線の放射線量が監視される。ま
た、DOSE/STEP制御部40は、1STEP=1DEGに固定し
て、STEP単位のDOSEを監視する。
【0026】つまり、DOSE/STEP制御部40は、X線源
部20を有する本体19が1DEG回転する間に照射され
る放射線のDOSEを監視する。そして、あるSTEPから次の
STEPに達するまでのDOSE値が所定のDOSE/STEP値に達す
ると、DOSE/STEP制御部40は電源箱34へ高圧パルス
の出力停止を命じる高圧パルストリガOFF信号を出力す
る。そして、この高圧パルストリガOFF信号が電源箱3
4に入力されると、電源箱34は高圧パルスの出力を停
止する。これにより、本体19が有するX線源部20か
ら照射されていた放射線の照射も停止し、X線源部20
から照射される放射線の1STEP当たりのDOSE値が所定の
値を満たすように制御される。
【0027】放射線治療装置は、正確に患部であるアイ
ソセンター12に放射線を照射するために、そのアイソ
センター12を中心としたGANTRY回転が行われても照射
される放射線の照射精度を約0.5MMφに保つように維
持補修する。このため、GANTRY回転による放射線照射の
照射精度が所定の基準を保っているかどうか定期的に測
定し確認する必要がある。このGANTRY回転による放射線
照射の照射精度を確認する時、X線アプリケータ22の
先端にはCCDカメラ31が取り付けられる。
【0028】そして、アイソセンター12の代わりに、
アイソセンター12の中心に8MMφの鉄球が設置され、
本体19がGANTRY回転又はC-ARM回転又はIROT回転して
も、常にCCDカメラ31が鉄球をモニタできるようにす
る。その時、CCDカメラ31で撮像された画像は、VMG3
2に取り込まれる。このVMG32は、CCDカメラ31で撮
像された画像の中央に常に鉄球が撮像されるように自動
補正する機能を有する。
【0029】そして、このVMG32は、その自動補正し
た時に得られた値を移動座標値データとして認識し、QA
-TOOL33であるパソコンへ出力する。このVMG32から
出力された移動座標値データは、QA-TOOL33に取り込
まれる。このQA-TOOL33に取り込まれた移動座標値デ
ータは、QA-TOOL33が有する表計算ソフトに蓄積さ
れ、その移動座標値データに基づくグラフを表示するこ
とができる。
【0030】このような移動座標値データは、放射線治
療装置の本体19及び治療台16をマニュアルで、GANT
RY回転駆動、C-ARM回転駆動、及びIROT回転駆動させて
収集される。なお、この移動座標値データを複数得るた
めには、このようなマニュアル操作を必要なデータの数
だけ繰り返す。なお、GANTRY回転させながらアイソセン
ター12に放射線を照射することは、アイソセンター1
2以外の部分に投与される放射線の放射線量を平面状に
分散させ、患部であるアイソセンター12以外の組織へ
の放射線の被曝線量を抑えるために行われる。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】従来の放射線治療装置
は、本体19のC-ARM回転及び治療台16のIROT回転を
マニュアルで駆動設定した後に本体19のGANTRY回転を
実施して、アイソセンター12に放射線を照射していた
ため、患者11の患部の形状に関係なく常に平面的に放
射線が照射されており、患部に対する放射線照射の照射
効率が悪いという問題点があった。
【0032】また、1STEP=1DEGと固定されていたた
め、患者11の患部の形状に関係なく常に等間隔で等量
の放射線が照射されており、患部以外の部分への放射線
照射に関する調整が行われていないという問題点があっ
た。さらに、GANTRY回転によるX線の照射開始位置や照
射終了位置、C-ARM回転、IROT回転、及びRBST移動に関
する設定は、全てマニュアルで設定されるため煩わしい
という問題点があった。
【0033】また、RBST23は、本体19がGANTRY回転
している間は、その設定位置を変更することができない
ため、本体19と治療台16若しくは患者11とがぶつ
かりそうになると、この本体19のGANTRY回転を中断
し、マニュアルでRBST23を本体19の方向に移動させ
て本体19と治療台16若しくは患者11とがぶつかる
ことのないような位置に設定し直してから、再び本体1
9のGANTRY回転が行われており、とても非効率的であっ
た。また、本体19のGANTRY回転に伴い、RBST23が設
定されるべき位置からずれた場合、この本体19のGANT
RY回転は中断させ、マニュアルでRBST23を設定される
べき位置に移動させてから、再びGANTRY回転を行わなけ
ればならず、とても非効率的であった。
【0034】さらに、従来の放射線治療装置では、本体
19がGANTRY回転又はC-ARM回転又はIROT回転しても安
定してアイソセンター12に放射線が照射されるよう
に、これらの回転に伴う移動座標値データを数多く収集
しなければならないが、この収集する数だけ、本体19
のGANTRY回転及びC-ARM回転と、治療台16のIROT回転
とをマニュアルで操作する必要があり、とても非効率的
で煩わしい作業であった。
【0035】本発明は、これらの問題に鑑みなされたも
のであり、GANTRY回転又はC-ARM回転又はIROT回転又はR
BST移動のうちの少なくとも2つの動作が同時に行わ
れ、患部の形状等に即した適切な放射線照射を可能とす
る放射線治療装置を得ることを目的とする。また、本発
明は、照射する放射線の照射線量が、X線源部20の任
意の位置によりそれぞれ異ならせ、患部以外の部分へ照
射する放射線の照射線量を適切に調節することが可能と
なる放射線治療装置を得ることを目的とする。さらに、
本発明は、備え付けのテーブルに基づき、RBSTの位置の
設定、GANTRY回転又はC-ARM回転又はIROT回転に伴う移
動座標値データの収集が容易に行われる放射線治療装置
を得ることを目的とする。また、本発明は、GANTRY回転
又はC-ARM回転又はIROT回転又はRBST移動のうちの少な
くとも2つの動作が同時に行われ、患部の形状等に即し
た適切な放射線照射を可能とする放射線治療方法の提供
を目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】この発明に係る放射線治
療装置は、被照射部を有する被照射体が載置される載置
台と、所定の条件に基づき、被照射部に照射する放射線
の照射線量を変化させながら、被照射部を中心に回転
し、被照射部に放射線を照射する照射部とを備えたもの
である。
【0037】また、この発明に係る放射線治療装置は、
照射部が円弧状のアームに設けられ、アームが保持部に
保持され、保持部が支柱に支持されると共に支柱に対し
て回転するものである。
【0038】さらに、この発明に係る放射線治療装置
は、照射部が円弧状のアームに設けられ、アームが保持
部に保持されると共に保持部に対して摺動するものであ
る。
【0039】また、この発明に係る放射線治療装置は、
被照射部を有する被照射体が載置され、所定の条件に基
づき被照射部から鉛直に回転軸を設けて回転する載置台
と、所定の条件に基づき、被照射部に照射する放射線の
照射線量を変化させながら、被照射部に放射線を照射す
る照射部とを備えたものである。
【0040】さらに、この発明に係る放射線治療装置
は、被照射部を有する被照射体が載置される載置台と、
所定の条件に基づき、被照射部に照射する放射線の照射
線量を変化させながら、被照射部に放射線を照射する照
射部と、照射部が設けられる円弧状のアームと、アーム
を保持する保持部と、保持部を支持する支柱とを備え、
アームが保持部に対して摺動し、保持部が支柱に対して
回転するものである。
【0041】また、この発明に係る放射線治療装置は、
被照射部を有する被照射体が載置され、所定の条件に基
づき被照射部から鉛直に回転軸を設けて回転する載置台
と、所定の条件に基づき、被照射部に照射する放射線の
照射線量を変化させながら、被照射部に放射線を照射す
る照射部と、照射部が設けられる円弧状のアームと、ア
ームを保持する保持部と、保持部を支持する支柱とを備
え、保持部が支柱に対して回転するものである。
【0042】さらに、この発明に係る放射線治療装置
は、被照射部を有する被照射体が載置され、所定の条件
に基づき被照射部から鉛直に回転軸を設けて回転する載
置台と、所定の条件に基づき、被照射部に照射する放射
線の照射線量を変化させながら、被照射部に放射線を照
射する照射部と、照射部が設けられる円弧状のアーム
と、アームを保持する保持部とを備え、アームが保持部
に対して摺動するものである。
【0043】また、この発明に係る放射線治療装置は、
照射部から照射された放射線が被照射体の被照射部を経
た後に入射されるリトラクティブビームストッパーをア
ームに設け、リトラクティブビームストッパーが、所定
の条件に基づくアーム若しくは載置台の移動に伴いその
位置が変化するものである。
【0044】さらに、この発明に係る放射線治療装置が
要する所定の条件は、照射部が放射線の照射を開始する
照射開始位置、照射部が放射線の照射を終了する照射終
了位置、及び任意の照射単位で照射部から照射される放
射線の放射線量に関するものである。
【0045】また、この発明に係る放射線治療装置は、
任意の照射単位が照射開始位置から照射終了位置までの
可変の回転角であり、任意の照射単位に照射部から照射
される放射線の放射線量は一定であり、照射単位毎に所
定の放射線量の放射線が照射されるように、照射部の移
動速度を変化させるものである。
【0046】この発明に係る放射線治療装置は、任意の
照射単位が照射開始位置から照射終了位置までの可変の
回転角であり、任意の照射単位に照射部から照射される
放射線の放射線量は一定であり、照射単位毎に所定の放
射線量の放射線が照射されるように、照射部から照射さ
れる単位時間当たりの照射線量を変化させるものであ
る。
【0047】また、この発明に係る放射線治療方法は、
照射部から放射線が照射される前に、照射部が放射線の
放射を開始する照射開始位置、リトラクティブビームス
トッパーの設置位置、載置台の位置、及び照射部が被照
射体の被照射部に対して照射する放射線の照射野がまと
めて調節されるものである。
【0048】さらに、この発明に係る放射線治療方法
は、所定のテーブルに設定された照射部及び載置台の位
置毎に、照射部が被照射体の被照射部に対して照射する
放射線の照射位置を測定し、この測定された照射位置を
所定のテーブルに設定された照射部及び載置台の位置に
関連付けて記録し、この照射部及び載置台の位置毎に照
射位置が関連付けられ記録されたテーブルに基づき、照
射部が放射線を照射するものである。
【0049】また、この発明に係る放射線治療方法は、
放射線を照射する照射部が、放射線の照射が開始される
照射開始位置から放射線の照射が終了する照射終了位置
に移動するまでの間、載置台に載置された被照射体が有
する被照射部を中心に回転し、照射開始位置から照射終
了位置までの任意の回転角を放射線照射の照射単位とし
て、照射単位毎に所定の放射線量の放射線が照射される
ように、照射部の移動速度若しくは照射部から照射され
る単位時間当たりの照射線量を変化させ、任意の方向か
らの照射線量を変化させるものである。
【0050】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.本発明による放射線治療装置の一実施形
態を図1を用いて説明する。図1は実施形態1の放射線
治療装置が有する本体制御部27の構成について示す構
成図である。図1において、51はSTEP制御部であり、
駆動制御装置39に設けられる。そして、このSTEP制御
部51には、GANTRY回転照射制御部41から出力される
1STEP毎の本体19がGANTRY回転するその回転角度が通
知される。また、STEP制御部51に通知される1STEP毎
のGANTRY回転の回転角度であるGANTRY回転角度値は、本
体19がGANTRY回転を1STEP分行う度に通知される。
【0051】また、STEP制御部51は、本体19のGANT
RY回転による位置をモニタし、本体19の位置が、入力
されたGANTRY回転角度値に基づく位置に達すると、該ST
EPが終了した旨を通知する次STEP到達信号をDOSE/STEP
制御部40に出力する。なお、図1において、図20に
示す従来例と同一又は相当の部分には、同一符号を付し
てその説明を省略し、図20と相違する部分について説
明した。
【0052】また、図18に示す従来の放射線治療装置
の断面を示す断面図は、この実施形態1と同一であり、
その説明を省略した。なお、特許請求の範囲に記載の被
照射部はアイソセンター12に相当し、被照射体は患者
11に相当し、載置台は治療台16に相当し、照射部は
X線源部20に相当し、円弧状のアームは本体19に相
当し、保持部はカウンターウェイト24に相当し、支柱
は本体制御部27に相当する。
【0053】次に図1に示す実施形態1の放射線治療装
置の動作について説明する。まず、パラメータ入力部4
2に治療パラメータが入力される。このパラメータ入力
部42に入力された治療パラメータは、GANTRY回転照射
制御部41に出力される。治療パラメータが入力された
GANTRY回転照射制御部41は、1STEP当たりのDOSE、及
び1STEP当たりのGANTRY回転角度を設定する。そして、
これらの設定に基づき、GANTRY回転照射制御部41は、
GANTRY回転スピードを1STEP毎に算出する。なお、放射
線を照射する本体19のGANTRY回転の回転角が1STEP毎
に異なる様子を図2に示す。
【0054】そして、GANTRY回転照射制御部41は、DO
SE/STEP制御部40へ1STEP当たりのDOSEの値を通知す
る。また、GANTRY回転照射制御部41は、GANTRYモータ
駆動制御部35に本体19のGANTRY回転が開始されるス
タート位置、回転が終了するストップ位置、及び各STEP
毎のGANTRY回転の回転スピードを通知する。さらに、GA
NTRY回転照射制御部41は、STEP制御部51に1STEP当
たりのGANTRY回転角度値を1STEP毎に通知する。
【0055】また、GANTRY回転照射制御部41は、GANT
RYモータ駆動制御部35から本体19のGANTRY回転によ
るの現在値を検知する。そして、GANTRY回転照射制御部
41は、本体19がGANTRY回転を開始するスタート位置
に達したことと、電源箱34から放射線を照射させる準
備が完了したこととが通知されると、パラメータ入力部
42から出力されるBEAM-ON信号の入力に基づき、電源
箱34とGANTRYモータ駆動制御部35とにGANTRY回転さ
せて放射線放射を開始させる回転照射BEAM-ON信号を出
力する。
【0056】GANTRY回転照射制御部41から出力された
回転照射BEAM-ON信号が入力されたGANTRYモータ駆動制
御部35は、本体19を所定の回転ストップ位置に向け
て、所定の回転スピードで回転させる。なお、STEP制御
部51は、本体19のGANTRY回転による位置をモニタ
し、本体19のGANTRY回転による位置が所定のGANTRY回
転角度値に基づく位置に達すると、次STEP到達信号をDO
SE/STEP制御部40に出力する。
【0057】また、GANTRY回転照射制御部41から出力
された回転照射BEAM-ON信号が入力された電源箱34
は、高圧パルスの出力を開始し、本体19が有するX線
源部20から放射線を出力させる。なお、X線源部20
から出力される放射線の線量は、電源箱34を介して、
DOSE/STEP制御部40でモニタされる。なお、放射線の
線量をモニタするDOSE/STEP制御部40は、各STEP毎に
放射線の線量をモニタする。この各STEP毎に放射線の線
量をモニタするDOSE/STEP制御部40は、モニタした放
射線の線量が所定の値に達すると、電源箱34へ高圧パ
ルスの出力を停止させる高圧パルストリガOFF信号を出
力し、電源箱34から出力される高圧パルスの出力を停
止させ、X線源部20から出力される放射線の出力を停
止させる。
【0058】このように本実施形態の放射線治療装置
は、STEP毎に照射する放射線の放射線量を所定の量に制
御する一方、このSTEP毎に本体19がGANTRY回転する回
転角をそれぞれ変化させるSTEP制御部51を有し、STEP
毎の放射線量がモニタされ、当該STEPで所定の放射線量
に達した場合には、放射線の照射が停止されるため、ST
EP毎に照射する放射線の放射線量を、治療に先駆け計画
される治療計画通りに実施させることができる。また、
本実施形態の放射線治療装置は、STEP制御部51を有す
ることにより、本体19のGANTRY回転による位置毎に照
射する放射線の放射線量を変化させることができ、患部
の形状等に即した最適な線量分布の放射線照射が可能と
なる。
【0059】実施の形態2.本発明による放射線治療装
置の他の実施形態を図3を用いて説明する。図3は実施
形態2の放射線治療装置が有する本体制御部27の構成
について示す構成図である。図3において、52はC-AR
M回転照射制御部であり、GANTRY回転照射部41と並列
に設けられる。そして、このC-ARM回転照射制御部52
には、パラメータ入力部42から出力される1STEP毎の
本体19がC-ARM回転するその回転角度に関する値が通
知される。また、STEP制御部51に通知される1STEP毎
のC-ARM回転の回転角度であるC-ARM回転角度値は、本体
19がC-ARM回転を1STEP分行う度に通知される。
【0060】また、STEP制御部51は、本体19のC-AR
M回転による位置をモニタし、本体19の位置が、入力
されたC-ARM回転角度値に基づく位置に達すると、該STE
Pが終了した旨を通知する次STEP到達信号をDOSE/STEP制
御部40に出力する。なお、図3において、図1に示す
実施形態1の放射線治療装置と同一又は相当の部分に
は、同一符号を付してその説明を省略し、図1と相違す
る部分について説明した。
【0061】次に図3に示す実施形態2の放射線治療装
置の動作について説明する。まず、パラメータ入力部4
2に治療パラメータが入力される。このパラメータ入力
部42に入力された治療パラメータは、C-ARM回転照射
制御部52に出力される。治療パラメータが入力された
C-ARM回転照射制御部52は、1STEP当たりのDOSE、及
び1STEP当たりのC-ARM回転角度を設定する。そして、
これらの設定に基づき、C-ARM回転照射制御部52は、C
-ARM回転スピードを1STEP毎に算出する。なお、放射線
を照射する本体19のC-ARM回転の回転角が1STEP毎に
異なる様子を図4に示す。
【0062】そして、C-ARM回転照射制御部52は、DOS
E/STEP制御部40へ1STEP当たりのDOSEの値を通知す
る。また、C-ARM回転照射制御部52は、C-ARMモータ駆
動制御部36に本体19のC-ARM回転が開始されるスタ
ート位置、回転が終了するストップ位置、及び各STEP毎
のC-ARM回転の回転スピードを通知する。さらに、C-ARM
回転照射制御部52は、STEP制御部51に1STEP当たり
のC-ARM回転角度値を1STEP毎に通知する。
【0063】また、C-ARM回転照射制御部52は、C-ARM
モータ駆動制御部36から本体19のC-ARM回転による
現在値を検知する。そして、C-ARM回転照射制御部52
は、本体19がC-ARM回転を開始するスタート位置に達
したことと、電源箱34から放射線を照射させる準備が
完了したこととが通知されると、パラメータ入力部42
から出力されるBEAM-ON信号の入力に基づき、電源箱3
4とC-ARMモータ駆動制御部36とにC-ARM回転させて放
射線放射を開始させる回転照射BEAM-ON信号を出力す
る。
【0064】C-ARM回転照射制御部52から出力された
回転照射BEAM-ON信号が入力されたC-ARMモータ駆動制御
部36は、本体19を所定の回転ストップ位置に向け
て、所定の回転スピードで回転させる。なお、STEP制御
部51は、本体19のC-ARM回転による位置をモニタ
し、本体19のC-ARM回転による位置が所定のC-ARM回転
角度値に基づく位置に達すると、次STEP到達信号をDOSE
/STEP制御部40に出力する。
【0065】また、C-ARM回転照射制御部52から出力
された回転照射BEAM-ON信号が入力された電源箱34
は、高圧パルスの出力を開始し、本体19が有するX線
源部20から放射線を出力させる。なお、X線源部20
から出力される放射線の線量は、電源箱34を介して、
DOSE/STEP制御部40でモニタされる。なお、放射線の
線量をモニタするDOSE/STEP制御部40は、各STEP毎に
放射線の線量をモニタする。この各STEP毎に放射線の線
量をモニタするDOSE/STEP制御部40は、モニタした放
射線の線量が所定の値に達すると、電源箱34へ高圧パ
ルスの出力を停止させる高圧パルストリガOFF信号を出
力し、電源箱34から出力される高圧パルスの出力を停
止させ、X線源部20から出力される放射線の出力を停
止させる。
【0066】このように本実施形態の放射線治療装置
は、STEP毎に照射する放射線の放射線量を所定の量に制
御する一方、このSTEP毎に本体19がC-ARM回転する回
転角をそれぞれ変化させるSTEP制御部51を有し、STEP
毎の放射線量がモニタされ、当該STEPで所定の放射線量
に達した場合には、放射線の照射が停止されるため、ST
EP毎に照射する放射線の放射線量を、治療に先駆け計画
される治療計画通りに実施させることができる。また、
本実施形態の放射線治療装置は、STEP制御部51を有す
ることにより、本体19のC-ARM回転による位置毎に照
射する放射線の放射線量を変化させることができ、最適
な線量分布の放射線照射が可能となる。さらに、治療台
16に載置された患者11に対して、Z軸方向に連続し
て放射線を照射することができる。
【0067】実施の形態3.本発明による放射線治療装
置の他の実施形態を図5を用いて説明する。図5は実施
形態3の放射線治療装置が有する本体制御部27の構成
について示す構成図である。図5において、53はIROT
回転照射制御部であり、GANTRY回転照射部41と並列に
設けられる。そして、このIROT回転照射制御部53に
は、パラメータ入力部42から出力される1STEP毎の治
療台16がIROT回転するその回転角度に関する値が通知
される。また、STEP制御部51に通知される1STEP毎の
IROT回転の回転角度であるIROT回転角度値は、治療台1
6がIROT回転を1STEP分行う度に通知される。
【0068】また、STEP制御部51は、治療台16のIR
OT回転による位置をモニタし、治療台16の位置が、入
力されたIROT回転角度値に基づく位置に達すると、該ST
EPが終了した旨を通知する次STEP到達信号をDOSE/STEP
制御部40に出力する。なお、図5において、図1に示
す実施形態1の放射線治療装置と同一又は相当の部分に
は、同一符号を付してその説明を省略し、図1と相違す
る部分について説明した。
【0069】次に図5に示す実施形態3の放射線治療装
置の動作について説明する。まず、パラメータ入力部4
2に治療パラメータが入力される。このパラメータ入力
部42に入力された治療パラメータは、IROT回転照射制
御部53に出力される。治療パラメータが入力されたIR
OT回転照射制御部53は、1STEP当たりのDOSE、及び1
STEP当たりのIROT回転角度を設定する。そして、これら
の設定に基づき、IROT回転照射制御部53は、IROT回転
スピードを1STEP毎に算出する。なお、治療台16のIR
OT回転の回転角が1STEP毎に異なる様子を図6に示す。
【0070】そして、IROT回転照射制御部53は、DOSE
/STEP制御部40へ1STEP当たりのDOSEの値を通知す
る。また、IROT回転照射制御部53は、IROTモータ駆動
制御部38に治療台16のIROT回転が開始されるスター
ト位置、回転が終了するストップ位置、及び各STEP毎の
IROT回転の回転スピードを通知する。さらに、IROT回転
照射制御部53は、STEP制御部51に1STEP当たりのIR
OT回転角度値を1STEP毎に通知する。
【0071】また、IROT回転照射制御部53は、IROTモ
ータ駆動制御部38から治療台16のIROT回転による現
在値を検知する。そして、IROT回転照射制御部53は、
治療台16がIROT回転を開始するスタート位置に達した
ことと、電源箱34から放射線を照射させる準備が完了
したこととが通知されると、パラメータ入力部42から
出力されるBEAM-ON信号の入力に基づき、電源箱34とI
ROTモータ駆動制御部38とにIROT回転させて放射線放
射を開始させる回転照射BEAM-ON信号を出力する。
【0072】IROT回転照射制御部53から出力された回
転照射BEAM-ON信号が入力されたIROTモータ駆動制御部
38は、治療台16を所定の回転ストップ位置に向け
て、所定の回転スピードで回転させる。なお、STEP制御
部51は、治療台16のIROT回転による位置をモニタ
し、治療台16のIROT回転による位置が所定のIROT回転
角度値に基づく位置に達すると、次STEP到達信号をDOSE
/STEP制御部40に出力する。
【0073】また、IROT回転照射制御部53から出力さ
れた回転照射BEAM-ON信号が入力された電源箱34は、
高圧パルスの出力を開始し、本体19が有するX線源部
20から放射線を出力させる。なお、X線源部20から
出力される放射線の線量は、電源箱34を介して、DOSE
/STEP制御部40でモニタされる。なお、放射線の線量
をモニタするDOSE/STEP制御部40は、各STEP毎に放射
線の線量をモニタする。この各STEP毎に放射線の線量を
モニタするDOSE/STEP制御部40は、モニタした放射線
の線量が所定の値に達すると、電源箱34へ高圧パルス
の出力を停止させる高圧パルストリガOFF信号を出力
し、電源箱34から出力される高圧パルスの出力を停止
させ、X線源部20から出力される放射線の出力を停止
させる。
【0074】このように本実施形態の放射線治療装置
は、STEP毎に照射する放射線の放射線量を所定の量に制
御する一方、このSTEP毎に治療台16がIROT回転する回
転角をそれぞれ変化させるSTEP制御部51を有し、STEP
毎の放射線量がモニタされ、当該STEPで所定の放射線量
に達した場合には、放射線の照射が停止されるため、ST
EP毎に照射する放射線の放射線量を、治療に先駆け計画
される治療計画通りに実施させることができる。
【0075】また、本実施形態の放射線治療装置は、ST
EP制御部51を有することにより、治療台16のIROT回
転による位置毎に照射する放射線の放射線量を変化させ
ることができ、最適な線量分布の放射線照射が可能とな
る。さらに、治療台16に載置された患者11に対し
て、患者11が有するアイソセンター12を中心として
円弧状に連続して放射線を照射することができる。
【0076】実施の形態4.本発明による放射線治療装
置の他の実施形態を図7を用いて説明する。図7は実施
形態4の放射線治療装置が有する本体制御部27の構成
について示す構成図である。図7において、54はGANT
RY&C-ARM回転照射制御部であり、GANTRY回転照射部41
と並列に設けられる。そして、このGANTRY&C-ARM回転照
射制御部54には、パラメータ入力部42から出力され
る1STEP毎の本体19がGANTRY回転するその回転角度及
びC-ARM回転するその回転角度に関する値が通知され
る。また、STEP制御部51に通知される1STEP毎のGANT
RY回転の回転角度であるGANTRY回転角度値及びC-ARM回
転の回転角度であるC-ARM回転角度値は、本体19がGAN
TRY回転及びC-ARM回転を1STEP分行う度に通知される。
【0077】また、STEP制御部51は、本体19のGANT
RY回転による位置及びC-ARM回転による位置をモニタ
し、本体19の位置が、入力されたGANTRY回転角度値に
基づく位置に達すると共にC-ARM回転角度値に基づく位
置に達すると、該STEPが終了した旨を通知する次STEP到
達信号をDOSE/STEP制御部40に出力する。なお、図7
において、図1に示す実施形態1の放射線治療装置と同
一又は相当の部分には、同一符号を付してその説明を省
略し、図1と相違する部分について説明した。
【0078】次に図7に示す実施形態4の放射線治療装
置の動作について説明する。まず、パラメータ入力部4
2に治療パラメータが入力される。このパラメータ入力
部42に入力された治療パラメータは、GANTRY&C-ARM回
転照射制御部54に出力される。治療パラメータが入力
されたGANTRY&C-ARM回転照射制御部54は、1STEP当た
りのDOSE、及び1STEP当たりのGANTRY回転角度及びC-AR
M回転角度を設定する。そして、これらの設定に基づ
き、GANTRY&C-ARM回転照射制御部54は、GANTRY回転ス
ピード及びC-ARM回転スピードを1STEP毎に算出する。
なお、放射線を照射する本体19のGANTRY回転及びC-AR
M回転の回転角が1STEP毎に異なる様子を図8に示す。
【0079】そして、GANTRY&C-ARM回転照射制御部54
は、DOSE/STEP制御部40へ1STEP当たりのDOSEの値を
通知する。また、GANTRY&C-ARM回転照射制御部54は、
GANTRYモータ駆動制御部35に本体19のGANTRY回転が
開始されるスタート位置、回転が終了するストップ位
置、及び各STEP毎のGANTRY回転の回転スピードを通知す
る。また、GANTRY&C-ARM回転照射制御部54は、C-ARM
モータ駆動制御部36に本体19のC-ARM回転が開始さ
れるスタート位置、回転が終了するストップ位置、及び
各STEP毎のC-ARM回転の回転スピードを通知する。
【0080】さらに、GANTRY&C-ARM回転照射制御部54
は、STEP制御部51に1STEP当たりのGANTRY回転角度値
及びC-ARM回転角度値を1STEP毎に通知する。また、GAN
TRY&C-ARM回転照射制御部54は、GANTRYモータ駆動制
御部35から本体19のGANTRY回転による現在値を検知
すると共に、C-ARMモータ駆動制御部36から本体19
のC-ARM回転による現在値を検知する。
【0081】そして、GANTRY&C-ARM回転照射制御部54
は、本体19がGANTRY回転及びC-ARM回転を開始するス
タート位置に達したことと、電源箱34から放射線を照
射させる準備が完了したこととが通知されると、パラメ
ータ入力部42から出力されるBEAM-ON信号の入力に基
づき、電源箱34とGANTRYモータ駆動制御部35とC-AR
Mモータ駆動制御部36とにGANTRY回転及びC-ARM回転さ
せて放射線放射を開始させる回転照射BEAM-ON信号を出
力する。
【0082】GANTRY&C-ARM回転照射制御部54から出力
された回転照射BEAM-ON信号が入力されたGANTRYモータ
駆動制御部35は、本体19を所定の回転ストップ位置
に向けて、所定の回転スピードで回転させる。なお、ST
EP制御部51は、本体19のGANTRY回転による位置をモ
ニタし、本体19のGANTRY回転による位置が所定のGANT
RY回転角度値に基づく位置に達すると、次STEP到達信号
をDOSE/STEP制御部40に出力する。また、GANTRY&C-AR
M回転照射制御部54から出力された回転照射BEAM-ON信
号が入力されたC-ARMモータ駆動制御部36は、本体1
9を所定の回転ストップ位置に向けて、所定の回転スピ
ードで回転させる。なお、STEP制御部51は、本体19
のC-ARM回転による位置をモニタし、本体19のC-ARM回
転による位置が所定のC-ARM回転角度値に基づく位置に
達すると、次STEP到達信号をDOSE/STEP制御部40に出
力する。
【0083】また、GANTRY&C-ARM回転照射制御部54か
ら出力された回転照射BEAM-ON信号が入力された電源箱
34は、高圧パルスの出力を開始し、本体19が有する
X線源部20から放射線を出力させる。なお、X線源部2
0から出力される放射線の線量は、電源箱34を介し
て、DOSE/STEP制御部40でモニタされる。なお、放射
線の線量をモニタするDOSE/STEP制御部40は、各STEP
毎に放射線の線量をモニタする。この各STEP毎に放射線
の線量をモニタするDOSE/STEP制御部40は、モニタし
た放射線の線量が所定の値に達すると、電源箱34へ高
圧パルスの出力を停止させる高圧パルストリガOFF信号
を出力し、電源箱34から出力される高圧パルスの出力
を停止させ、X線源部20から出力される放射線の出力
を停止させる。
【0084】このように本実施形態の放射線治療装置
は、STEP毎に照射する放射線の放射線量を所定の量に制
御する一方、このSTEP毎に本体19がGANTRY回転及びC-
ARM回転する回転角をそれぞれ変化させるSTEP制御部5
1を有し、STEP毎の放射線量がモニタされ、当該STEPで
所定の放射線量に達した場合には、放射線の照射が停止
されるため、STEP毎に照射する放射線の放射線量を、治
療に先駆け計画される治療計画通りに実施させることが
できる。
【0085】また、本実施形態の放射線治療装置は、ST
EP制御部51を有することにより、本体19のGANTRY回
転及びC-ARM回転による位置毎に照射する放射線の放射
線量を変化させることができ、最適な線量分布の放射線
照射が可能となる。さらに、治療台16に載置された患
者11に対して、X軸及びZ軸方向に連続した螺旋状に
放射線を照射することができる。
【0086】実施の形態5.本発明による放射線治療装
置の他の実施形態を図9を用いて説明する。図9は実施
形態5の放射線治療装置が有する本体制御部27の構成
について示す構成図である。図9において、55はGANT
RY&IROT回転照射制御部であり、GANTRY回転照射部41
と並列に設けられる。そして、このGANTRY&IROT回転照
射制御部55には、パラメータ入力部42から出力され
る1STEP毎の本体19がGANTRY回転するその回転角度及
び治療台16がIROT回転するその回転角度に関する値が
通知される。なお、STEP制御部51に通知される1STEP
毎のGANTRY回転の回転角度であるGANTRY回転角度値及び
IROT回転の回転角度であるIROT回転角度値は、本体19
がGANTRY回転及び治療台16がIROT回転を1STEP分行う
度に通知される。
【0087】また、STEP制御部51は、本体19のGANT
RY回転による位置及び治療台16のIROT回転による位置
をモニタし、本体19の位置が、入力されたGANTRY回転
角度値に基づく位置に達すると共に治療台16の位置
が、入力されたIROT回転角度値に基づく位置に達する
と、該STEPが終了した旨を通知する次STEP到達信号をDO
SE/STEP制御部40に出力する。なお、図9において、
図1に示す実施形態1の放射線治療装置と同一又は相当
の部分には、同一符号を付してその説明を省略し、図1
と相違する部分について説明した。
【0088】次に図9に示す実施形態5の放射線治療装
置の動作について説明する。まず、パラメータ入力部4
2に治療パラメータが入力される。このパラメータ入力
部42に入力された治療パラメータは、GANTRY&IROT回
転照射制御部55に出力される。治療パラメータが入力
されたGANTRY&IROT回転照射制御部55は、1STEP当た
りのDOSE、及び1STEP当たりのGANTRY回転角度及びIROT
回転角度を設定する。そして、これらの設定に基づき、
GANTRY&IROT回転照射制御部55は、GANTRY回転スピー
ド及びIROT回転スピードを1STEP毎に算出する。なお、
放射線を照射する本体19のGANTRY回転及び治療台16
のIROT回転の回転角が1STEP毎に異なる様子を図10に
示す。
【0089】そして、GANTRY&IROT回転照射制御部55
は、DOSE/STEP制御部40へ1STEP当たりのDOSEの値を
通知する。また、GANTRY&IROT回転照射制御部55は、G
ANTRYモータ駆動制御部35に本体19のGANTRY回転が
開始されるスタート位置、回転が終了するストップ位
置、及び各STEP毎のGANTRY回転の回転スピードを通知す
る。また、GANTRY&IROT回転照射制御部55は、IROTモ
ータ駆動制御部38に治療台16のIROT回転が開始され
るスタート位置、回転が終了するストップ位置、及び各
STEP毎のIROT回転の回転スピードを通知する。
【0090】さらに、GANTRY&IROT回転照射制御部55
は、STEP制御部51に1STEP当たりのGANTRY回転角度値
及びIROT回転角度値を1STEP毎に通知する。また、GANT
RY&IROT回転照射制御部55は、GANTRYモータ駆動制御
部35から本体19のGANTRY回転による現在値を検知す
ると共に、IROTモータ駆動制御部38から治療台16の
IROT回転によるの現在値を検知する。
【0091】そして、GANTRY&IROT回転照射制御部55
は、本体19がGANTRY回転を開始するスタート位置に達
し、治療台16がIROT回転を開始するスタート位置に達
したことと、電源箱34から放射線を照射させる準備が
完了したこととが通知されると、パラメータ入力部42
から出力されるBEAM-ON信号の入力に基づき、電源箱3
4とGANTRYモータ駆動制御部35とIROTモータ駆動制御
部38とにGANTRY回転及びIROT回転させて放射線放射を
開始させる回転照射BEAM-ON信号を出力する。
【0092】GANTRY&IROT回転照射制御部55から出力
された回転照射BEAM-ON信号が入力されたGANTRYモータ
駆動制御部35は、本体19を所定の回転ストップ位置
に向けて、所定の回転スピードで回転させる。なお、ST
EP制御部51は、本体19のGANTRY回転による位置をモ
ニタし、本体19のGANTRY回転による位置が所定のGANT
RY回転角度値に基づく位置に達すると、次STEP到達信号
をDOSE/STEP制御部40に出力する。
【0093】また、GANTRY&IROT回転照射制御部55か
ら出力された回転照射BEAM-ON信号が入力されたIROTモ
ータ駆動制御部38は、治療台16を所定の回転ストッ
プ位置に向けて、所定の回転スピードで回転させる。な
お、STEP制御部51は、治療台16のIROT回転による位
置をモニタし、治療台16のIROT回転による位置が所定
のIROT回転角度値に基づく位置に達すると、次STEP到達
信号をDOSE/STEP制御部40に出力する。
【0094】また、GANTRY&IROT回転照射制御部55か
ら出力された回転照射BEAM-ON信号が入力された電源箱
34は、高圧パルスの出力を開始し、本体19が有する
X線源部20から放射線を出力させる。なお、X線源部2
0から出力される放射線の線量は、電源箱34を介し
て、DOSE/STEP制御部40でモニタされる。なお、放射
線の線量をモニタするDOSE/STEP制御部40は、各STEP
毎に放射線の線量をモニタする。この各STEP毎に放射線
の線量をモニタするDOSE/STEP制御部40は、モニタし
た放射線の線量が所定の値に達すると、電源箱34へ高
圧パルスの出力を停止させる高圧パルストリガOFF信号
を出力し、電源箱34から出力される高圧パルスの出力
を停止させ、X線源部20から出力される放射線の出力
を停止させる。
【0095】このように本実施形態の放射線治療装置
は、STEP毎に照射する放射線の放射線量を所定の量に制
御する一方、このSTEP毎に本体19がGANTRY回転する回
転角を変化させると共に治療台16がIROT回転する回転
角を変化させるSTEP制御部51を有し、STEP毎の放射線
量がモニタされ、当該STEPで所定の放射線量に達した場
合には、放射線の照射が停止されるため、STEP毎に照射
する放射線の放射線量を、治療に先駆け計画される治療
計画通りに実施させることができる。
【0096】また、本実施形態の放射線治療装置は、ST
EP制御部51を有することにより、本体19のGANTRY回
転による位置及び治療台16のIROT回転による位置毎に
照射する放射線の放射線量を変化させることができ、最
適な線量分布の放射線照射が可能となる。さらに、治療
台16に載置された患者11に対して、X軸及びZ軸方
向に連続した螺旋状に放射線を照射することができる。
【0097】実施の形態6.本発明による放射線治療装
置の他の実施形態を図11を用いて説明する。図11は
実施形態6の放射線治療装置が有する本体制御部27の
構成について示す構成図である。図11において、56
はC-ARM&IROT回転照射制御部であり、GANTRY回転照射部
41と並列に設けられる。そして、このC-ARM&IROT回転
照射制御部56には、パラメータ入力部42から出力さ
れる1STEP毎の本体19がC-ARM回転するその回転角度
及び治療台16がIROT回転するその回転角度に関する値
が通知される。なお、STEP制御部51に通知される1ST
EP毎のC-ARM回転の回転角度であるC-ARM回転角度値及び
IROT回転の回転角度であるIROT回転角度値は、本体19
がC-ARM回転及び治療台16がIROT回転を1STEP分行う
毎に通知される。
【0098】また、STEP制御部51は、本体19のC-AR
M回転による位置及び治療台16のIROT回転による位置
をモニタし、本体19の位置が、入力されたC-ARM回転
角度値に基づく位置に達すると共に治療台16の位置
が、入力されたIROT回転角度値に基づく位置に達する
と、該STEPが終了した旨を通知する次STEP到達信号をDO
SE/STEP制御部40に出力する。なお、図11におい
て、図1に示す実施形態1の放射線治療装置と同一又は
相当の部分には、同一符号を付してその説明を省略し、
図1と相違する部分について説明した。
【0099】次に図11に示す実施形態6の放射線治療
装置の動作について説明する。まず、パラメータ入力部
42に治療パラメータが入力される。このパラメータ入
力部42に入力された治療パラメータは、C-ARM&IROT回
転照射制御部56に出力される。治療パラメータが入力
されたC-ARM&IROT回転照射制御部56は、1STEP当たり
のDOSE、及び1STEP当たりのC-ARM回転角度及びIROT回
転角度を設定する。そして、これらの設定に基づき、C-
ARM&IROT回転照射制御部56は、C-ARM回転スピード及
びIROT回転スピードを1STEP毎に算出する。なお、放射
線を照射する本体19のC-ARM回転及び治療台16のIRO
T回転の回転角が1STEP毎に異なる様子を図12に示
す。
【0100】そして、C-ARM&IROT回転照射制御部56
は、DOSE/STEP制御部40へ1STEP当たりのDOSEの値を
通知する。また、C-ARM&IROT回転照射制御部56は、C-
ARMモータ駆動制御部36に本体19のC-ARM回転が開始
されるスタート位置、回転が終了するストップ位置、及
び各STEP毎のC-ARM回転の回転スピードを通知する。ま
た、C-ARM&IROT回転照射制御部56は、IROTモータ駆動
制御部38に治療台16のIROT回転が開始されるスター
ト位置、回転が終了するストップ位置、及び各STEP毎の
治療台16のIROT回転の回転スピードを通知する。
【0101】さらに、C-ARM&IROT回転照射制御部56
は、STEP制御部51に1STEP当たりのC-ARM回転角度値
及びIROT回転角度値を1STEP毎に通知する。また、C-AR
M&IROT回転照射制御部56は、C-ARMモータ駆動制御部
36から本体19のC-ARM回転による現在値を検知する
と共に、IROTモータ駆動制御部38から治療台16のIR
OT回転によるの現在値を検知する。
【0102】そして、C-ARM&IROT回転照射制御部56
は、本体19がC-ARM回転を開始するスタート位置に達
し、治療台16がIROT回転を開始するスタート位置に達
したことと、電源箱34から放射線を照射させる準備が
完了したこととが通知されると、パラメータ入力部42
から出力されるBEAM-ON信号の入力に基づき、電源箱3
4とC-ARMモータ駆動制御部36とIROTモータ駆動制御
部38とにC-ARM回転及びIROT回転させて放射線放射を
開始させる回転照射BEAM-ON信号を出力する。
【0103】C-ARM&IROT回転照射制御部56から出力さ
れた回転照射BEAM-ON信号が入力されたC-ARMモータ駆動
制御部36は、本体19を所定の回転ストップ位置に向
けて、所定の回転スピードで回転させる。なお、STEP制
御部51は、本体19のC-ARM回転による位置をモニタ
し、本体19のC-ARM回転による位置が所定のC-ARM回転
角度値に基づく位置に達すると、次STEP到達信号をDOSE
/STEP制御部40に出力する。また、C-ARM&IROT回転照
射制御部56から出力された回転照射BEAM-ON信号が入
力されたIROTモータ駆動制御部38は、治療台16を所
定の回転ストップ位置に向けて、所定の回転スピードで
回転させる。なお、STEP制御部51は、治療台16のIR
OT回転による位置をモニタし、治療台16のIROT回転に
よる位置が所定のIROT回転角度値に基づく位置に達する
と、次STEP到達信号をDOSE/STEP制御部40に出力す
る。
【0104】また、C-ARM&IROT回転照射制御部56から
出力された回転照射BEAM-ON信号が入力された電源箱3
4は、高圧パルスの出力を開始し、本体19が有するX
線源部20から放射線を出力させる。なお、X線源部2
0から出力される放射線の線量は、電源箱34を介し
て、DOSE/STEP制御部40でモニタされる。なお、放射
線の線量をモニタするDOSE/STEP制御部40は、各STEP
毎に放射線の線量をモニタする。この各STEP毎に放射線
の線量をモニタするDOSE/STEP制御部40は、モニタし
た放射線の線量が所定の値に達すると、電源箱34へ高
圧パルスの出力を停止させる高圧パルストリガOFF信号
を出力し、電源箱34から出力される高圧パルスの出力
を停止させ、X線源部20から出力される放射線の出力
を停止させる。
【0105】このように本実施形態の放射線治療装置
は、STEP毎に照射する放射線の放射線量を所定の量に制
御する一方、このSTEP毎に本体19がC-ARM回転する回
転角を変化させると共に治療台16のIROT回転する回転
角を変化させるSTEP制御部51を有し、STEP毎の放射線
量がモニタされ、当該STEPで所定の放射線量に達した場
合には、放射線の照射が停止されるため、STEP毎に照射
する放射線の放射線量を、治療に先駆け計画される治療
計画通りに実施させることができる。
【0106】また、本実施形態の放射線治療装置は、ST
EP制御部51を有することにより、本体19のC-ARM回
転による位置及び治療台16のIROT回転による位置毎に
照射する放射線の放射線量を変化させることができ、最
適な線量分布の放射線照射が可能となる。さらに、治療
台16に載置された患者11に対して、X軸及びZ軸方
向に連続した螺旋状に放射線を照射することができる。
【0107】実施の形態7.本発明による放射線治療装
置の他の実施形態を図13を用いて説明する。図13は
実施形態7の放射線治療装置が有する本体制御部27の
構成について示す構成図である。図13において、57
はAUTO-SET-UP駆動制御パラメータ設定部であり、GANTR
Y回転照射部41と並列に設けられる。58はF-WIDTH駆
動制御部であり、59はF-LENGTH駆動制御部である。こ
れらF-WIDTH駆動制御部58及びF-LENGTH駆動制御部5
9は、STEP制御部51と並列に設けられ、コリメータ2
1の照射野の横方向の開度を変化させる。
【0108】60はOFFSET駆動制御部であり、STEP制御
部51と並列に設けられ、コリメータ21の照射野の対
称性を変化させる。61はCOLLIROTモータ駆動制御部で
あり、STEP制御部51と並列に設けられ、コリメータ2
1を回転させる。62はVERT駆動制御部であり、STEP制
御部51と並列に設けられ、治療台本体14のY軸方向
(上下方向)を変化させる。63はLONG駆動制御部であ
り、STEP制御部51と並列に設けられ、治療台本体14
のZ軸方向(前後方向)を変化させる。
【0109】64はLAT駆動制御部であり、STEP制御部
51と並列に設けられ、治療台本体14のX軸方向(左
右方向)を変化させる。65はROT駆動制御部であり、S
TEP制御部51と並列に設けられ、治療台支柱部15を
回転させる。66はAUTO-SET-UP完了処理部であり、STE
P制御部51と並列に設けられる。なお、図13におい
て、図1に示す実施形態1の放射線治療装置と同一又は
相当の部分には、同一符号を付してその説明を省略し、
図1と相違する部分について説明した。
【0110】次に図13に示す実施形態7の放射線治療
装置の動作について説明する。まず、パラメータ入力部
42に治療パラメータが入力される。このパラメータ入
力部42に入力された治療パラメータはAUTO-SET-UP駆
動制御パラメータ設定部57に出力される。このAUTO-S
ET-UP駆動制御パラメータ設定部57は、C-ARMモータ駆
動制御部36、RBSTモータ駆動制御部37、IROTモータ
駆動制御部38、F-WIDTH駆動制御部58、F-LENGTH駆
動制御部59、OFFSET駆動制御部60、COLLIROTモータ
駆動制御部61、VERT駆動制御部62、LONG駆動制御部
63、LAT駆動制御部64、及びROT駆動制御部65に、
入力された治療パラメータに基づく通知を行い、X線源
部20及び治療台16を所定の位置に移動させ、放射線
を照射する対象となる患者11のアイソセンター12に
対して焦点を合わせるよう準備させる。
【0111】そして、これらC-ARMモータ駆動制御部3
6、RBSTモータ駆動制御部37、IROTモータ駆動制御部
38、F-WIDTH駆動制御部58、F-LENGTH駆動制御部5
9、OFFSET駆動制御部60、COLLIROTモータ駆動制御部
61、VERT駆動制御部62、LONG駆動制御部63、LAT
駆動制御部64、及びROT駆動制御部65は、AUTO-SET-
UP駆動制御パラメータ設定部57を経て入力された治療
パラメータに基づく駆動制御が終了すると、AUTO-SET-U
P完了処理部66及びAUTO-SET-UP駆動制御パラメータ設
定部57にそれぞれSET完了信号を出力する。これら
AUTO-SET-UP完了処理部66及びAUTO-SET-UP駆動制御パ
ラメータ設定部57にSET完了信号が入力されると、
全自動制御であるAUTO-SET-UP制御が完了する。
【0112】このように、パラメータ入力部42に入力
された治療パラメータは、AUTO-SET-UP駆動制御パラメ
ータ設定部57を介して、C-ARMモータ駆動制御部3
6、RBSTモータ駆動制御部37、IROTモータ駆動制御部
38、F-WIDTH駆動制御部58、F-LENGTH駆動制御部5
9、OFFSET駆動制御部60、COLLIROTモータ駆動制御部
61、VERT駆動制御部62、LONG駆動制御部63、LAT
駆動制御部64、及びROT駆動制御部65に、一斉に通
知され制御されるため、治療パラメータに基づく、X線
源部20及び治療台16の位置の設定と、放射線を照射
するアイソセンター12への焦点の合わせとを、早急に
準備することが可能となり、放射線の照射までに要する
準備の時間を短縮することができる。
【0113】また、これらC-ARMモータ駆動制御部3
6、RBSTモータ駆動制御部37、IROTモータ駆動制御部
38、F-WIDTH駆動制御部58、F-LENGTH駆動制御部5
9、OFFSET駆動制御部60、COLLIROTモータ駆動制御部
61、VERT駆動制御部62、LONG駆動制御部63、LAT
駆動制御部64、及びROT駆動制御部65の制御を、一
斉に機械制御するため、従来のマニュアルで設定してい
たときよりも精度の高い、信頼性のある放射線照射が可
能となる。
【0114】実施の形態8.本発明による放射線治療装
置の他の実施形態を図14を用いて説明する。図14は
実施形態8の放射線治療装置が有する本体制御部27の
構成について示す構成図である。図14において、67
はRBST駆動制御パラメータ設定部であり、GANTRY回転照
射部41と並列に設けられる。なお、図14において、
図1に示す実施形態1の放射線治療装置と同一又は相当
の部分には、同一符号を付してその説明を省略し、図1
と相違する部分について説明した。
【0115】次に図14に示す実施形態8の放射線治療
装置の動作について説明する。まず、パラメータ入力部
42に治療パラメータが入力される。このパラメータ入
力部42に入力された治療パラメータは、RBST駆動制御
パラメータ設定部67に入力される。治療パラメータが
入力されたRBST駆動制御パラメータ設定部67は、所定
のテーブルに基づき、RBST23の位置を設定する。な
お、RBST23の位置を設定する、RBST駆動制御パラメー
タ設定部67が有する所定のテーブルの例を、図15に
示す。
【0116】RBST駆動制御パラメータ設定部67は、所
定のテーブルに基づき、RBST23を本体19に近づける
IN駆動やRBST23を治療台本体14又は患者11に近づ
けるOUT駆動を、RBST23に対して行わせる。なお、RBS
T23が設定される位置としては、大きく分けて3種類
ある。それは、RBST23が最も本体19に近づいた状態
であるIN状態と、RBST23が最も治療台本体14又は患
者11に近づいた状態であるOUT状態と、これらIN状態
でもOUT状態でもないIN/OUT中間状態との3種類であ
る。
【0117】次に図15に示すテーブルに基づくRBST2
3の動作について説明する。図15において、縦軸はGA
NTRY回転による本体19の位置を示し、横軸はC-ARM回
転による本体19の位置を示す。そして、領域「I」
は、RBST23がIN状態でないと治療台本体14又は患者
11とRBST23を有する本体19とがぶつかる可能性が
ある領域を示す。また、領域「II」は、RBST23がOU
T状態でないと、治療室や照射室(図示せず)の外へ
の、放射線の漏洩線量が法令規定値を超えてしまう可能
性がある領域を示す。さらに、領域「ゼロ」は、RBST2
3がIN状態、OUT状態、IN/OUT中間状態のいずれの場合
でも、治療台本体14又は患者11とRBST23を有する
本体19とがぶつかったり、放射線が治療室や照射室か
ら漏洩することがない領域を示す。
【0118】例えば、GANTRYが回転し、放射線を照射す
る場合を想定して説明する。まず、治療パラメータに、
本体19がGANTRY回転方向で90DEGから0DEGを介して
270DEGまで回転すること、及び本体19がC-ARM回転
方向で30DEGに固定されることとが設定されたと仮定
する。すると、本体19がGANTRY回転の方向に回転を開
始する時、本体19はGANTRY回転の方向において90DE
Gに位置する。このため、RBST23は、図15に示すテ
ーブルに基づき、領域「II」の条件を満たすように、
RBST23が最も治療台本体14又は患者11に近づいた
状態であるOUT状態に設定される。
【0119】そして、GANTRY回転の方向において90DE
Gの位置にある本体19が回転を開始し、そのGANTRY回
転の方向における本体19の位置が64DEGを通過する
と、RBST23はIN駆動を開始する。そして、GANTRY回転
の方向における本体19の位置が領域「I」に達するま
でに、RBST23は、図15に示すテーブルに基づき、IN
状態となるように、その位置の設定が変更される。さら
に、GANTRY回転の方向における本体19の位置が0DEG
を経て、319DEGを通過すると、RBST23はOUT駆動を
開始する。そして、GANTRY回転の方向における本体19
の位置が領域「II」に達するまでに、RBST23は、図
15に示すテーブルに基づき、OUT状態となるように、
その位置の設定が変更される。
【0120】このように、RBST駆動制御パラメータ設定
部67は、このRBST駆動制御パラメータ設定部67に入
力された治療パラメータ、及びこのRBST駆動制御パラメ
ータ設定部67が有する所定のテーブルに基づき、RBST
モータ駆動制御部37を介してRBST23の位置を変更さ
せる。また、RBST駆動制御パラメータ設定部67は、入
力された治療パラメータ、及び所有するテーブルに基づ
き、RBSTモータ駆動制御部37を介して、放射線を照射
しながらRBST23の位置を適宜変更させることができ、
放射線を漏洩させることなく、また治療台本体14又は
患者11とRBST23を有する本体19とをぶつけること
なく、照射する放射線を連続して患者11の有するアイ
ソセンター12に照射させることができる。
【0121】実施の形態9.本発明による放射線治療装
置の他の実施形態を図16を用いて説明する。図16は
実施形態9の放射線治療装置が有する本体制御部27の
構成について示す構成図である。図16において、68
は自動変位座標処理部であり、VMG32に設けられる。
この自動変位座標処理部68では、アイソセンター12
の代わりに設けられた鉄球が、X線アプリケータ22に
設けられたCCDカメラ31で撮像される画像の中で、そ
の鉄球が位置するX座標とY座標との読み値をラッチする
ものである。
【0122】また、この自動変位座標処理部68は、CC
Dカメラ31で撮像される鉄球が、このCCDカメラ31に
より得られる画像の中心に位置するように、治療台天板
部13を移動させる。なお、図16において、図1に示
す実施形態1の放射線治療装置と同一又は相当の部分に
は、同一符号を付してその説明を省略し、図1と相違す
る部分について説明した。
【0123】次に図16に示す実施形態9の放射線治療
装置の動作、特に照射する放射線の回転精度を測定する
ための動作について説明する。この放射線照射の回転精
度を測定するに当たって、QA-TOOL33により「精度測
定」のメニューが選択される。そして、QA-TOOL33
は、「精度測定」のメニューが選択されたことを示すモ
ード情報を、LAN(LOCAL-AREA-NETWORK)を介して、パ
ラメータ入力部42に通知する。このパラメータ入力部
42に通知されたモード情報に基づき、このパラメータ
入力部42を有する主制御装置43は、QA-TOOL33で
「精度測定」のメニュー、つまり「精度測定モード」が
選択されたことを認識する。
【0124】そして、この主制御装置43は、この「精
度測定モード」が解除されるまで、放射線の照射を停止
させる「照射不可状態」にする。また、主制御装置43
は、QA-TOOL33で「精度測定モード」が選択されたこ
とを認識し、放射線の照射を停止させる「照射不可状
態」にした旨を示す測定準備OK情報をQA-TOOL33に
出力する。そして、測定準備OK情報が入力されたQA-T
OOL33は、所有する所定のテーブルに基づき、放射線
の照射精度を観測するために設定するX線源部20の位
置に関する測定位置情報をパラメータ入力部42に出力
する。
【0125】なお、複数の測定位置情報が順番に設定さ
れている所定のテーブルであるマトリクスパラメータを
図17に示す。なお、放射線の照射精度の観測は、測定
番号に沿って、また測定位置パラメータに基づきX線源
部20の位置を設定して、行われる。
【0126】所定のテーブルであるマトリクスパラメー
タを有するQA-TOOL33から出力された測定位置情報で
ある測定位置パラメータが入力されたパラメータ入力部
42は、AUTO-SET-UP駆動制御パラメータ設定部57を
介して、この測定位置パラメータを、GANTRYモータ駆動
制御部35,C-ARMモータ駆動制御部36,及びIROTモ
ータ駆動制御部38に出力する。これらGANTRYモータ駆
動制御部35,C-ARMモータ駆動制御部36,及びIROT
モータ駆動制御部38は、入力された測定位置パラメー
タに基づき、本体19及び治療台16の位置を設定す
る。
【0127】この測定位置パラメータに基づく本体19
及び治療台16の位置の設定が終了すると、これらGANT
RYモータ駆動制御部35,C-ARMモータ駆動制御部3
6,及びIROTモータ駆動制御部38は、AUTO-SET-UP完
了処理部66、及びAUTO-SET-UP駆動制御パラメータ設
定部57にSET完了信号を出力する。AUTO-SET-UP完
了処理部66は、SET完了信号が入力されると、その
SET完了信号を自動変位座標処理部68に転送する。
【0128】この自動変位座標処理部68では、アイソ
センター12の代わりに設けられた鉄球が、X線アプリ
ケータ22に設けられたCCDカメラ31で撮像される画
像の中で、その鉄球が位置するX座標とY座標との読み値
をラッチするものである。なお、CCDカメラ31で撮像
された画像の中で鉄球が位置するX座標とY座標との読み
値を、座標の絶対値と称する。また、この自動変位座標
処理部68は、CCDカメラ31で撮像される鉄球が、こ
のCCDカメラ31により得られる画像の中心に位置する
ように、治療台天板部13を移動させる。そして、自動
変位座標処理部68でラッチされた鉄球に関するX座標
及びY座標の読み値は、QA-TOOL33に出力される。
【0129】このQA-TOOL33に入力された鉄球に関す
るX座標及びY座標の読み値は、図17に示すマトリクス
パラメータに記録される。なお、マトリクスパラメータ
には、各測定回の鉄球に関するX座標及びY座標の読み値
の他にも、第1回目に観測された鉄球の観測位置を基準
とした各測定回に観測された鉄球の観測位置の変位量も
記録される なお、マトリクスパラメータに記録された座標の絶対値
及び変位量は、CCDカメラ31で撮像される画像のドッ
ト(DOT)を基準として表される。
【0130】また、マトリクスパラメータに記録される
誤差値(X方向の誤差値、Y方向の誤差値)はミリ単位で
表されている。このミリ単位の誤差値は、ドット単位の
変位量を変換して得られるものであり、例えば図17に
示すマトリクスパラメータでは、1ドット=0.031
ミリである。QA-TOOL33に第1回目の観測結果が格納
されると、第2回目の測定位置情報である測定番号2の
測定位置パラメータ値がパラメータ入力部42に出力さ
れる。その後の処理動作は、上述の処理動作を繰り返し
である。
【0131】そして、QA-TOOL33に最終回の観測結果
が格納されると、QA-TOOL33内部で「精度測定モー
ド」を解除するとともに、パラメータ入力部42へ「精
度測定モード」を解除した旨の解除情報を出力する。QA
-TOOL33から出力された解除情報が入力されたパラメ
ータ入力部42は、放射線の照射を停止させる「照射不
可状態」を解除し、放射線の照射を開始してもよい通常
状態に戻る。
【0132】このマトリクスパラメータを用いて放射線
の照射精度の観測することにより、照射精度の観測作業
が、容易にしかも簡単に行うことができ、さらに観測作
業に要する時間を短縮させることが可能となる。また、
このマトリクスパラメータを用いて、放射線照射時に治
療台天板部13を移動させることにより、照射する放射
線を高い精度で患者11のアイソセンター12に照射さ
せることが可能となり、信頼性の高い放射線照射が可能
となる。
【0133】
【発明の効果】この発明に係る放射線治療装置は、被照
射部を有する被照射体が載置される載置台と、所定の条
件に基づき、被照射部に照射する放射線の照射線量を変
化させながら、被照射部を中心に回転し、被照射部に放
射線を照射する照射部とを備えたものであり、回転して
変化する照射部の位置により被照射体の被照射部に対し
て照射する放射線の放射線量を変化させることができる
ため、被照射体の被照射部以外の部分への放射線の照射
線量を抑えながら、被照射体の被照射部の形状等に即し
た最適な線量分布の放射線照射が可能となる。
【0134】また、この発明に係る放射線治療装置は、
照射部が円弧状のアームに設けられ、アームが保持部に
保持され、保持部が支柱に支持されると共に支柱に対し
て回転するため、回転して変化する照射部の位置により
被照射体の被照射部に対して照射する放射線の放射線量
を変化させることができ、被照射体の被照射部以外の部
分への放射線の照射線量を抑えながら、被照射体の被照
射部の形状等に即した最適な線量分布の放射線照射が可
能となる。
【0135】さらに、この発明に係る放射線治療装置
は、照射部が円弧状のアームに設けられ、アームが保持
部に保持されると共に保持部に対して摺動するため、回
転して変化する照射部の位置により被照射体の被照射部
に対して照射する放射線の放射線量を変化させることが
でき、被照射体の被照射部以外の部分への放射線の照射
線量を抑えながら、被照射体の被照射部の形状等に即し
た最適な線量分布の放射線照射が可能となる。
【0136】また、この発明に係る放射線治療装置は、
被照射部を有する被照射体が載置され、所定の条件に基
づき被照射部から鉛直に回転軸を設けて回転する載置台
と、所定の条件に基づき、被照射部に照射する放射線の
照射線量を変化させながら、被照射部に放射線を照射す
る照射部とを備えたものであり、回転して変化する照射
部の位置により被照射体の被照射部に対して照射する放
射線の放射線量を変化させることができるため、被照射
体の被照射部以外の部分への放射線の照射線量を抑えな
がら、被照射体の被照射部に対して最適な線量分布の放
射線照射が可能となる。
【0137】さらに、この発明に係る放射線治療装置
は、被照射部を有する被照射体が載置される載置台と、
所定の条件に基づき、被照射部に照射する放射線の照射
線量を変化させながら、被照射部に放射線を照射する照
射部と、照射部が設けられる円弧状のアームと、アーム
を保持する保持部と、保持部を支持する支柱とを備え、
アームが保持部に対して摺動し、保持部が支柱に対して
回転するものであり、回転して変化する照射部の位置に
より被照射体の被照射部に対して照射する放射線の放射
線量を変化させることができるため、被照射体の被照射
部以外の部分への放射線の照射線量を抑えながら、被照
射体の被照射部に対して最適な線量分布の放射線照射が
可能となる。
【0138】また、この発明に係る放射線治療装置は、
被照射部を有する被照射体が載置され、所定の条件に基
づき被照射部から鉛直に回転軸を設けて回転する載置台
と、所定の条件に基づき、被照射部に照射する放射線の
照射線量を変化させながら、被照射部に放射線を照射す
る照射部と、照射部が設けられる円弧状のアームと、ア
ームを保持する保持部と、保持部を支持する支柱とを備
え、保持部が支柱に対して回転するものであり、回転し
て変化する照射部の位置により被照射体の被照射部に対
して照射する放射線の放射線量を変化させることができ
るため、被照射体の被照射部以外の部分への放射線の照
射線量を抑えながら、被照射体の被照射部に対して最適
な線量分布の放射線照射が可能となる。
【0139】さらに、この発明に係る放射線治療装置
は、被照射部を有する被照射体が載置され、所定の条件
に基づき被照射部から鉛直に回転軸を設けて回転する載
置台と、所定の条件に基づき、被照射部に照射する放射
線の照射線量を変化させながら、被照射部に放射線を照
射する照射部と、照射部が設けられる円弧状のアーム
と、アームを保持する保持部とを備え、アームが保持部
に対して摺動するものであり、回転して変化する照射部
の位置により被照射体の被照射部に対して照射する放射
線の放射線量を変化させることができるため、被照射体
の被照射部以外の部分への放射線の照射線量を抑えなが
ら、被照射体の被照射部に対して最適な線量分布の放射
線照射が可能となる。
【0140】また、この発明に係る放射線治療装置は、
照射部から照射された放射線が被照射体の被照射部を経
た後に入射されるリトラクティブビームストッパーをア
ームに設け、リトラクティブビームストッパーが、所定
の条件に基づくアーム若しくは載置台の移動に伴いその
位置が変化するため、リトラクティブビームストッパー
がアームや載置台が移動してもアームや載置台とがぶつ
かることなく、照射する放射線を被照射体の被照射部に
連続して照射することが可能となる。
【0141】さらに、この発明に係る放射線治療装置が
要する所定の条件は、照射部が放射線の照射を開始する
照射開始位置、照射部が放射線の照射を終了する照射終
了位置、及び任意の照射単位で照射部から照射される放
射線の放射線量に関するものであり、回転して変化する
照射部の位置により被照射体の被照射部に対して照射す
る放射線の放射線量を変化させることができ、被照射体
の被照射部以外の部分への放射線の照射線量を抑えなが
ら、被照射体の被照射部に対して最適な線量分布の放射
線照射が可能となる。
【0142】また、この発明に係る放射線治療装置は、
任意の照射単位が照射開始位置から照射終了位置までの
可変の回転角であり、任意の照射単位に照射部から照射
される放射線の放射線量は一定であり、照射単位毎に所
定の放射線量の放射線が照射されるように、照射部の移
動速度を変化させるものであり、回転して変化する照射
部の位置により被照射体の被照射部に対して照射する放
射線の放射線量を変化させることができ、被照射体の被
照射部以外の部分への放射線の照射線量を抑えながら、
被照射体の被照射部に対して最適な線量分布の放射線照
射が可能となる。
【0143】この発明に係る放射線治療装置は、任意の
照射単位が照射開始位置から照射終了位置までの可変の
回転角であり、任意の照射単位に照射部から照射される
放射線の放射線量は一定であり、照射単位毎に所定の放
射線量の放射線が照射されるように、照射部から照射さ
れる単位時間当たりの照射線量を変化させるものであ
り、回転して変化する照射部の位置により被照射体の被
照射部に対して照射する放射線の放射線量を変化させる
ことができ、被照射体の被照射部以外の部分への放射線
の照射線量を抑えながら、被照射体の被照射部に対して
最適な線量分布の放射線照射が可能となる。
【0144】また、この発明に係る放射線治療方法は、
照射部から放射線が照射される前に、照射部が放射線の
放射を開始する照射開始位置、リトラクティブビームス
トッパーの設置位置、載置台の位置、及び照射部が被照
射体の被照射部に対して照射する放射線の照射野がまと
めて調節されるため、リトラクティブビームストッパー
は、アームや載置台が移動してもアームや載置台とがぶ
つかることなく照射する放射線を被照射体の被照射部に
連続して照射することが可能となる。
【0145】さらに、この発明に係る放射線治療方法
は、所定のテーブルに設定された照射部及び載置台の位
置毎に、照射部が被照射体の被照射部に対して照射する
放射線の照射位置を測定し、この測定された照射位置を
所定のテーブルに設定された照射部及び載置台の位置に
関連付けて記録し、この照射部及び載置台の位置毎に照
射位置が関連付けられ記録されたテーブルに基づき、照
射部が放射線を照射するものであり、所定のテーブルに
基づき放射線の照射精度の観測するため、照射精度の観
測作業が、容易にしかも簡単に行うことができ、さらに
観測作業に要する時間を短縮させることが可能となる。
【0146】また、この発明に係る放射線治療方法は、
放射線を照射する照射部が、放射線の照射が開始される
照射開始位置から放射線の照射が終了する照射終了位置
に移動するまでの間、載置台に載置された被照射体が有
する被照射部を中心に回転し、照射開始位置から照射終
了位置までの任意の回転角を放射線照射の照射単位とし
て、照射単位毎に所定の放射線量の放射線が照射される
ように、照射部の移動速度若しくは照射部から照射され
る単位時間当たりの照射線量を変化させ、任意の方向か
らの照射線量を変化させるものであり、回転して変化す
る照射部の位置により被照射体の被照射部に対して照射
する放射線の放射線量を変化させることができ、被照射
体の被照射部以外の部分への放射線の照射線量を抑えな
がら、被照射体の被照射部に対して最適な線量分布の放
射線照射が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1の放射線治療装置が有する本体制
御部27の構成について示す構成図である。
【図2】 放射線を照射する本体19のGANTRY回転の回
転角が1STEP毎に異なる様子を示す概念図である。
【図3】 実施形態2の放射線治療装置が有する本体制
御部27の構成について示す構成図である。
【図4】 放射線を照射する本体19のC-ARM回転の回
転角が1STEP毎に異なる様子を示す概念図である。
【図5】 実施形態3の放射線治療装置が有する本体制
御部27の構成について示す構成図である。
【図6】 放射線を照射する治療台16のIROT回転の回
転角が1STEP毎に異なる様子を示す概念図である。
【図7】 実施形態4の放射線治療装置が有する本体制
御部27の構成について示す構成図である。
【図8】 放射線を照射する本体19のGANTRY回転及び
C-ARM回転の回転角が1STEP毎に異なる様子を示す概念
図である。
【図9】 実施形態5の放射線治療装置が有する本体制
御部27の構成について示す構成図である。
【図10】 放射線を照射する本体19のGANTRY回転の
回転角及び治療台16のIROT回転の回転角が1STEP毎に
異なる様子を示す概念図である。
【図11】 実施形態6の放射線治療装置が有する本体
制御部27の構成について示す構成図である。
【図12】 放射線を照射する本体19のC-ARM回転の
回転角及び治療台16のIROT回転の回転角が1STEP毎に
異なる様子を示す概念図である。
【図13】 実施形態7の放射線治療装置が有する本体
制御部27の構成について示す構成図である。
【図14】 実施形態8の放射線治療装置が有する本体
制御部27の構成について示す構成図である。
【図15】 RBST駆動制御パラメータ設定部67が有す
る所定のテーブルである。
【図16】 実施形態9の放射線治療装置が有する本体
制御部27の構成について示す構成図である。
【図17】 QA-TOOL33が有するマトリクスパラメー
タである。
【図18】 従来の放射線治療装置の断面を示す断面図
である。
【図19】 従来の放射線治療装置がGANTRY回転しなが
ら患者11及びアイソセンター12にX線を照射する様
子を示す概念図である。
【図20】 従来の放射線治療装置が有する本体制御部
27の構成について示す構成図である。
【符号の説明】 11 患者、12 アイソセンター、13 治療台天板
部、14 治療台本体、15 治療台支柱部、16 治
療台、17 アイソセンター回転ターンテーブル、18
アイソセンター回転中心軸、19 本体、20 X線
源部、21 コリメータ、22 X線アプリケータ、2
3 RBST、24 カウンターウェイト、25 カウンタ
ーウェイトの駆動部分、26 カウンターウェイトの固
定部分、27 本体制御部、28 GANTRY回転軸、29
C-ARM回転方向、30 RBST移動方向、31 CCDカメ
ラ、32 VMG、33 QA-TOOL、34 電源箱、35
GANTRYモータ駆動制御部、36 C-ARMモータ駆動制御
部、37 RBSTモータ駆動制御部、38 IROTモータ駆
動制御部、39 駆動制御装置、40 DOSE/STEP制御
部、41 GANTRY回転照射制御部、42 パラメータ入
力部、43 主制御装置、51 STEP制御部、52 C-
ARM回転照射制御部、53 IROT回転照射制御部、54
GANTRY&C-ARM回転照射制御部、55 GANTRY&IROT回
転照射制御部、56 C-ARM&IROT回転照射制御部、57
AUTO-SET-UP駆動制御パラメータ設定部、58 F-WID
TH駆動制御部、59 F-LENGTH駆動制御部、60 OFFS
ET駆動制御部、61 COLLIROTモータ駆動制御部、62
VERT駆動制御部、63 LONG駆動制御部、64 LAT
駆動制御部、65 ROT駆動制御部、66 AUTO-SET-UP
完了処理部、67 RBST駆動制御パラメータ設定部、6
8 自動変位座標処理部。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被照射部を有する被照射体が載置される載
    置台と、 所定の条件に基づき、上記被照射部に照射する放射線の
    照射線量を変化させながら、上記被照射部を中心に回転
    し、上記被照射部に上記放射線を照射する照射部とを備
    えたことを特徴とする放射線治療装置。
  2. 【請求項2】照射部は円弧状のアームに設けられ、 上記アームは保持部に保持され、 上記保持部は支柱に支持されると共に上記支柱に対して
    回転することを特徴とする請求項1に記載の放射線治療
    装置。
  3. 【請求項3】照射部は円弧状のアームに設けられ、 上記アームは保持部に保持されると共に上記保持部に対
    して摺動することを特徴とする請求項1に記載の放射線
    治療装置。
  4. 【請求項4】被照射部を有する被照射体が載置され、所
    定の条件に基づき上記被照射部から鉛直に回転軸を設け
    て回転する載置台と、 上記所定の条件に基づき、上記被照射部に照射する放射
    線の照射線量を変化させながら、上記被照射部に上記放
    射線を照射する照射部とを備えたことを特徴とする放射
    線治療装置。
  5. 【請求項5】被照射部を有する被照射体が載置される載
    置台と、 所定の条件に基づき、上記被照射部に照射する放射線の
    照射線量を変化させながら、上記被照射部に上記放射線
    を照射する照射部と、 上記照射部が設けられる円弧状のアームと、 上記アームを保持する保持部と、 上記保持部を支持する支柱とを備え、 上記アームは上記保持部に対して摺動し、上記保持部は
    上記支柱に対して回転することを特徴とする放射線治療
    装置。
  6. 【請求項6】被照射部を有する被照射体が載置され、所
    定の条件に基づき上記被照射部から鉛直に回転軸を設け
    て回転する載置台と、 上記所定の条件に基づき、上記被照射部に照射する放射
    線の照射線量を変化させながら、上記被照射部に上記放
    射線を照射する照射部と、 上記照射部が設けられる円弧状のアームと、 上記アームを保持する保持部と、 上記保持部を支持する支柱とを備え、 上記保持部は上記支柱に対して回転することを特徴とす
    る放射線治療装置。
  7. 【請求項7】被照射部を有する被照射体が載置され、所
    定の条件に基づき上記被照射部から鉛直に回転軸を設け
    て回転する載置台と、 上記所定の条件に基づき、上記被照射部に照射する放射
    線の照射線量を変化させながら、上記被照射部に上記放
    射線を照射する照射部と、 上記照射部が設けられる円弧状のアームと、 上記アームを保持する保持部とを備え、 上記アームは上記保持部に対して摺動することを特徴と
    する放射線治療装置。
  8. 【請求項8】照射部から照射された放射線が被照射体の
    被照射部を経た後に入射されるリトラクティブビームス
    トッパーをアームに設け、 上記リトラクティブビームストッパーは、所定の条件に
    基づくアーム若しくは載置台の移動に伴いその位置が変
    化することを特徴とする請求項2〜3、5〜7のいずれ
    かに記載の放射線治療装置。
  9. 【請求項9】所定の条件は、 照射部が放射線の照射を開始する照射開始位置、上記照
    射部が上記放射線の照射を終了する照射終了位置、及び
    任意の照射単位で上記照射部から照射される上記放射線
    の放射線量に関するものであることを特徴とする請求項
    1〜8のいずれかに記載の放射線治療装置。
  10. 【請求項10】任意の照射単位は照射開始位置から照射
    終了位置までの可変の回転角であり、 上記任意の照射単位に照射部から照射される放射線の放
    射線量は一定であり、上記照射単位毎に所定の放射線量
    の放射線が照射されるように、上記照射部の移動速度を
    変化させることを特徴とする請求項9に記載の放射線治
    療装置。
  11. 【請求項11】任意の照射単位は照射開始位置から照射
    終了位置までの可変の回転角であり、 上記任意の照射単位に照射部から照射される放射線の放
    射線量は一定であり、上記照射単位毎に所定の放射線量
    の放射線が照射されるように、上記照射部から照射され
    る単位時間当たりの照射線量を変化させることを特徴と
    する請求項9に記載の放射線治療装置。
  12. 【請求項12】照射部から放射線が照射される前に、 照射部が放射線の放射を開始する照射開始位置、 リトラクティブビームストッパーの設置位置、 載置台の位置、 及び上記照射部が被照射体の被照射部に対して照射する
    放射線の照射野がまとめて調節されることを特徴とする
    放射線治療方法。
  13. 【請求項13】所定のテーブルに設定された照射部及び
    載置台の位置毎に、上記照射部が被照射体の被照射部に
    対して照射する放射線の照射位置を測定し、 この測定された上記照射位置を上記所定のテーブルに設
    定された照射部及び載置台の位置に関連付けて記録し、
    この照射部及び載置台の位置毎に上記照射位置が関連付
    けられ記録されたテーブルに基づき、照射部が放射線を
    照射することを特徴とする放射線治療方法。
  14. 【請求項14】放射線を照射する照射部は、上記放射線
    の照射が開始される照射開始位置から上記放射線の照射
    が終了する照射終了位置に移動するまでの間、載置台に
    載置された被照射体が有する被照射部を中心に回転し、 上記照射開始位置から上記照射終了位置までの任意の回
    転角を放射線照射の照射単位として、上記照射単位毎に
    所定の放射線量の放射線が照射されるように、上記照射
    部の移動速度若しくは上記照射部から照射される単位時
    間当たりの照射線量を変化させ、任意の方向からの照射
    線量を変化させることを特徴とする放射線治療方法。
JP24834797A 1997-09-12 1997-09-12 放射線治療装置及び放射線治療方法 Pending JPH1176432A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24834797A JPH1176432A (ja) 1997-09-12 1997-09-12 放射線治療装置及び放射線治療方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24834797A JPH1176432A (ja) 1997-09-12 1997-09-12 放射線治療装置及び放射線治療方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1176432A true JPH1176432A (ja) 1999-03-23

Family

ID=17176749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24834797A Pending JPH1176432A (ja) 1997-09-12 1997-09-12 放射線治療装置及び放射線治療方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1176432A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017504449A (ja) * 2014-01-05 2017-02-09 ユイ,シンシユヨン・セドリック 定位式強度変調回転放射線療法の方法およびシステム
JP2022513603A (ja) * 2018-11-19 2022-02-09 マン ウント フンメル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング フィルタ体、フィルタエレメント、フィルタアセンブリ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017504449A (ja) * 2014-01-05 2017-02-09 ユイ,シンシユヨン・セドリック 定位式強度変調回転放射線療法の方法およびシステム
JP2022513603A (ja) * 2018-11-19 2022-02-09 マン ウント フンメル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング フィルタ体、フィルタエレメント、フィルタアセンブリ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108273199B (zh) 一种位置检测方法、装置及放射治疗系统
US7860550B2 (en) Patient positioning assembly
US7166852B2 (en) Treatment target positioning system
US7154991B2 (en) Patient positioning assembly for therapeutic radiation system
EP1389479B1 (en) Composite system for radiation therapy
US7679073B2 (en) Medical device
WO2013060220A1 (zh) 4d立体定位放射治疗装置
JP2000509291A (ja) 放射線治療および放射線外科処置システムおよびその使用方法
JP2008522677A (ja) 患者位置決め画像形成装置を含むハドロン治療装置及びハドロン治療に使用される情報を求める方法
WO2006061772A2 (en) In bore ct localization marking lasers
JP3961464B2 (ja) 放射線治療用複合装置
JP2000176029A (ja) ビーム照射装置
JP2019166098A (ja) 放射線治療装置及びベッド位置決め装置並びにベッドの位置決め方法
JP2004255160A5 (ja)
GB2592183A (en) A radiotherapy apparatus for delivering radiation to a subject
JPH1176432A (ja) 放射線治療装置及び放射線治療方法
US20220339469A1 (en) Radiotherapy apparatus for delivering radiation to a subject
JPH07255719A (ja) 放射線治療計画用ctシステム,放射線治療装置及び放射線治療システム
JP2001095932A (ja) 陽子線治療システムの治療台
CN116808455B (zh) 弧形放射治疗设备及其操作方法、加速器、磁场调整装置
JP3405779B2 (ja) 放射線治療における放射線照射の位置決め装置
JP2910585B2 (ja) 放射線治療装置
JP2004167000A (ja) 放射線治療装置
JP2022069797A (ja) 放射線治療装置及び放射線治療方法
JP5189532B2 (ja) 粒子線治療シミュレータ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040413