JPH1176268A - 歯科用ポーセレン自動焼成装置 - Google Patents

歯科用ポーセレン自動焼成装置

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JPH1176268A
JPH1176268A JP24845597A JP24845597A JPH1176268A JP H1176268 A JPH1176268 A JP H1176268A JP 24845597 A JP24845597 A JP 24845597A JP 24845597 A JP24845597 A JP 24845597A JP H1176268 A JPH1176268 A JP H1176268A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯科補綴の分野において、人工歯用ポーセレ
ンの焼き付けに使用される焼成装置に関して、焼成炉に
内装する焼成台への載せ変え作業を自動化すること、そ
のために、予め多数の歯冠部品を配設した部品皿を利用
して、自動的に且つ連続的に、炉内への装入と載せ変え
とを行い得るような、ポーセレン自動焼成装置を提供す
るものである。 【解決手段】 部品皿移送装置を備えた歯科用ポーセレ
ン自動焼成装置であって、 部品皿移送装置が、上記部
品皿を持ち挙げて焼成台上との授受を可能にする皿持ち
手段と、該皿持ち手段を先側に固定した移動可能なアー
ムと、アームを移動させるアーム駆動手段とを有するこ
とを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯科補綴の分野に
おいて、人工歯用ポーセレンの焼き付けに使用される自
動焼成装置に関する。
【0002】歯科用ポーセレン焼成装置は、予め鋳造形
成した金属製歯冠部にポーセレン(陶材)を焼き付けて
外観エナメル質感の陶歯を形成するために広く使用され
る装置で、通常は、焼成炉の加熱室の内側に電熱ヒータ
を設け、加熱室下方に開口部を設けてある。加熱炉の下
部には、炉の開口部から加熱室内に挿通可能な焼成台が
昇降装置に支持されて昇降可能に配置されており、焼成
台上に載せた部品皿上に立設した金属製歯冠部品を高温
の炉内で焼成するものである。
【0003】この装置の使用時には、焼成台を降ろした
状態で、多数の金属製歯冠部品を載せた部品皿を焼成台
上に載せて、焼成台を上昇させて、炉内に焼成台を装入
し、そのまま所定の温度に昇温して所要時間歯冠部品を
加熱保持し、加熱後は、焼成台を降下させて、部品皿を
焼成台から外すと言う作業が繰り返されてきた。
【0004】ポーセレン自動焼成装置は、1個の陶歯を
完成させるために、金属製歯冠部品をそのまま加熱して
その金属表面に酸化皮膜を形成する工程、次いで、皮膜
形成後の歯冠部に色消しのための下地用陶材を塗布乾燥
して焼成する工程、下地形成した歯冠部に本陶材を塗布
乾燥して本焼成する工程、さらに、エナメル質感の光沢
を出させるための仕上げ陶材を塗布して仕上げ焼成する
工程とを含む通常4つの焼成工程があり、各焼成工程は
20〜30分を必要としていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置において
は、焼成終了後に、降下させた焼成台から高温にある部
品皿を外して別に歯冠部品を配設した部品皿を載せ変え
る必要があり、その作業は、焼成タイミングに応じて人
手により行う必要があり、しかも歯冠部品を配設作業も
煩雑であり、しかも部品皿がなお高い温度にあって部品
皿の取扱に注意を要する等、能率が悪かった。
【0006】本発明は、焼成台への部品皿の載せ変え作
業を自動化することを目的とするものであり、そのため
に、予め多数の歯冠部品を配設した部品皿を準備して、
自動的に且つ連続して、炉内への装入と載せ変えとを行
い得るようなポーセレン自動焼成装置を提供するもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の歯科用ポーセレ
ン自動焼成装置は、炉内が下向き開口部を有する縦型焼
成炉と、該開口部に焼成台を内装して閉止する昇降自在
の焼成台駆動手段と、焼成台上に取外し自在に載置され
る人工歯牙固定用の1個又は複数個の部品皿と、から成
る歯科用ポーセレン自動焼成装置を対象にしている。そ
して、本発明の特徴とする所は、該自動焼成装置には、
上記部品皿を焼成台上との授受を可能にする2以上の皿
持ち手段と、各皿持ち手段を先側に固定した移動可能な
アームと、アームを移動させるアーム駆動手段とを有す
る部品皿移送装置を備えたことにある。
【0008】本装置においては、皿持ち手段は予め多数
の歯冠部品を配設した部品皿を保持し、アームの回動に
より皿持ち手段を焼成台に近接させて、焼成台上に部品
皿を載置して、次いで、アームにより皿持ち手段を退避
させ、焼成台を炉内に上昇移動させて歯冠部品を焼成す
る。焼成終了後は、下降した焼成台に皿持ち手段を近接
させて、皿持ち手段が、焼成台上に部品皿を受け取っ
て、アームを退避させ、適宜、皿持ち手段に保持した部
品皿を交換する。
【0009】本発明は、このような部品皿移送装置にお
いて、上記のアームが、アーム駆動手段に回動軸に固定
された2以上の水平旋回アームであって、上記の皿持ち
手段を、該アーム先端に固定され且つ部品皿の底部を支
持するフォークとするものが含まれる。
【0010】また、本発明の自動焼成装置は、好ましく
は、上記アーム駆動手段が、回動軸の回動とともに水平
旋回アームを上下動させる昇降手段を備えて、皿持ち手
段の焼成台上への載置と持ち上げとを容易にしたものが
採用される。
【0011】本発明の自動焼成装置は、部品皿移送装置
に隣接してターンテーブルを備え、該ターンテーブル
は、水平旋回アーム先端の皿持ち手段が届く位置に部品
皿を載せるための仮置き台が周縁に複数個配設され、旋
回手段の垂直軸まわりに旋回可能とされているものであ
る。この皿移動装置の皿持ち手段が、旋回アームの旋回
により、仮置き台上との部品皿の授受と、部品皿の焼成
台との授受とを可能にしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】添付図面に基づいて本発明のポー
セレン自動焼成装置を以下に詳細に説明する。この装置
の第1の形態を図1と図2に示すが、図1は、その縦断
面図であるが、まず、縦型焼成炉について、本装置基台
の上面部材91の上部に、支持体(不図示)を介して縦
型焼成炉3が固定され、焼成炉3の加熱室30は内側に
電熱ヒータ31を備えて下向きの開口部32を有してい
る。その開口部32直下には焼成台33が、支持用の昇
降装置(不図示)の焼成台アーム36先端部35に固定
されて、焼成台33は、上昇位置で、加熱室30内に内
装され、下降位置では、開口部32下端320と焼成台
33の上面330との間に、後述の皿持ち手段に保持さ
れた部品皿4が少なくとも通過できる程度の相当の間隔
を設けて、停止するようにされている。
【0013】焼成台33は、部品皿4を載せる上面33
0を有する上部と拡径された下部34とを有し、上昇時
には、上部が加熱室30内に装入されて部品皿4が加熱
され、焼成台33下部34は開口部32を密閉して熱放
散を防止するようにされている。
【0014】部品皿4は、上皿形状であって、図2にお
いて、その上面40に焼成される金属製の歯冠部品9を
立設するために多数の穴49が開設さた円板部41とそ
の下部に縮径された支台部42を備えたセラミックス等
の耐熱材料で形成されている。
【0015】本発明のポーセレン自動焼成装置に使用さ
れる部品皿移送装置1は、本装置基台(不図示)の上面
部材91にアーム回動軸12を貫通して軸固定手段19
により固定されたアーム駆動手段を有し、アーム駆動手
段は、上面部材より上方に突出したアーム回動軸12の
上端部120に水平方向に延出した少なくとも二方のア
ーム10、10(図1、この例では、アーム10は細板
状である)が固定され、アーム先側に後述の皿持ち手段
が形成されている。図2は、三方にアーム10a、10
b、10cを有する例を示している。
【0016】さらに、部品皿移送装置1のアーム駆動手
段は、アーム回動軸12下方にプーリ13が固定され、
上記軸固定手段19から取着して延出した固定具191
を介してモータ18が固定され、モータ18の回転軸の
プーリ17とアーム回動軸12のプーリ13とベルト1
5により接続して、モータ18の回転と反転によりアー
ム回動軸12が回動し、これによりアーム10が旋回さ
れるようにされている。
【0017】図2は、ポーセレン自動焼成装置の上面図
である(この図には、焼成炉3本体は省略してある)
が、焼成炉3の焼成台33と部品皿移送装置1を含む自
動焼成装置を表している。この図で、部品皿移送装置1
は、上述のようにアーム回動軸12の先端に三方に放射
状のアーム10を備えている。
【0018】この各アーム10先端が皿持ち手段をなす
が、この皿持ち手段は、細板で形成されたフォーク状で
あって、フォーク11形状の中に切欠き部110が円周
方向、即ちアーム10の回転方向に向けて、開くように
形成されている。フォーク11の上記切欠き部110
が、部品皿4の支台42の側部を受け入れて、フォーク
の上面が部品皿4の上部下面41を支持して、部品皿を
持ち上げて保持することができ、さらに、アーム10の
回動によりその回動方向に部品皿を移送することができ
る。
【0019】三方のアーム10a、10b、10cは、
アーム10先端の皿持ち手段、即ち本例では、フォーク
11が焼成台33の上面位置で停止できるように調整さ
れて(図2の想像線で描いたアームの位置)、アーム回
動軸12の回動により60°間隔の角度位置で停止可能
に回転と反転とができるように上記モータ18とこのモ
ータの回動停止を規制するモータ駆動制御手段(不図
示)により制御される。この制御には、図1(B)に図
示の如く、アーム回動軸12に回転角検出用の6個のス
リット141を半径方向に等角に形成したディスク14
が固定されて、光センサ14aにより、スリット141
位置を検出して、停止させる制御機構を介して、アーム
の旋回角度位置制御がなされる。
【0020】本装置の使用に際しては、所要の金属製の
歯冠部品9の小棒を部品皿4上面の多数の穴49に挿入
して配置した部品皿4を1つまたは3つ準備して適宜、
アーム10先端の皿持ち手段のフォーク11上に載置し
ておく(図2参照、実線で描いたアーム位置参照)。次
に、何れかの部品皿4の載ったアームを選択して、焼成
台33上に移送して(図2の想像線で描いたアーム位置
参照)、焼成台33をその昇降装置により僅かに挙げる
と(図1参照)、部品皿4の支台42の底面が焼成台3
3上に受止され、フォーク11上面と部品皿4上部下面
41との間に隙間を設けて、アーム回動軸12を回転さ
せると、フォーク11が引き抜かれ、さらに、アームの
退避位置で停止させて(図2参照、実線で描いたアーム
位置参照)、焼成台33をその昇降装置により加熱室3
0内に押し挙げる。その後に歯冠部品9を通常の要領で
焼成する昇温、焼成、降温作業に移る。
【0021】歯冠部品9の焼成後は、焼成台33をその
昇降装置により下降させ、次に、前記とは逆の手順で、
アーム10を回転させて、フォーク11を焼成台33と
部品皿4の上部41下面との間に切欠き部110が入る
ようにフォーク11を差し入れて、焼成台33の昇降装
置を下降させると、フォーク11が部品皿4の上部下面
41を支持して、アームの回転により、部品皿4を焼成
台33上面から移送することができる。
【0022】そして、次の待機中の歯冠部品9を選択し
て歯冠部品9を載せたアームを焼成炉3の試料台の上に
移送して、焼成台33への載置、フォーク11の引き抜
き、及びアーム退避の各過程を経て焼成工程に移るよう
にする。このようにして部品皿4の移送と焼成を連続的
に繰り返すことができる。
【0023】他方、上記の加熱室30内から取り出して
歯冠部品9は、放冷のためフォーク11上に載せたまま
適宜保持した後、冷却した部品皿4を外して、次に、別
に歯冠部品を準備した部品皿4を、何れか空のフォーク
11上に載せて、その後の焼成の機会まで待機させる。
これらの部品皿4取り替え作業は、充分放冷した後では
手指に把持してより安全に確実にすることもできる。こ
れにより、焼成直後のまだ熱い歯冠部品9や部品皿4
を、手で直接扱う必要がなくなり、予め準備して歯冠部
品9を載置した部品皿4を順次焼成することができるの
である。
【0024】上記実施形態では、フォーク11の引き抜
きや差し込みの際の焼成台33を上下微調整をしたが、
これに代えて又はこれと共に、上記アーム駆動手段が上
記のアームを上下動させる昇降手段をアーム回動軸12
に備えて、アーム10の、従って、フォーク11の上下
移動微調整を可能にするようにしてもよく、この場合に
は、部品皿を焼成台33上への載置したり持ち上げたり
すること、載置後のフォーク11の引き抜いたり、持ち
上げのためのフォーク11の差し込みを容易にすること
もできる。このような上下移動調整手段は、後述の如く
に図3の符号66〜67の付されたカム機構が有効に採
用できる。
【0025】次に、本発明の第2の形態においては、歯
科用ポーセレン自動焼成装置は、図3にその部分縦断面
図を、図4に上面図を示すように、第1の形態で述べた
ような縦型焼成炉3、焼成台33、部品皿4を利用し、
部品皿移送装置1に隣接して、1個以上の部品皿4を載
せて準備ないし溜待ちができる仮置き台用、ないし準備
用のターンテーブル2を加えて配置した例を以下に示
す。ここにターンテーブル2には、実質的に後述の突片
が21含めるられる。
【0026】部品皿移送装置1に隣接してターンテーブ
ル2が装置本体上面に備えられ、水平旋回アーム10先
端の皿持ち手段1には、この例においても上例のフォー
ク11が採用されるが、該ターンテーブル2は、これら
フォーク11が、部品皿4の授受可能に届く位置に部品
皿4を載せるための仮置き台が周縁に複数個配設されて
いる。
【0027】この例では、部品を仮置する台は、ターン
テーブル2の周縁に均等に6個の部品皿用の支持突片2
1を取着し、各突片21は、それぞれ係合用突起211
が上方を向けて形成されている。これに使用される部品
皿4は、第1の形態で述べた部品皿と違う点は、図3に
示すように部品皿4の支台42の底部中心部に係合用穴
411が貫通開口され、上記仮置台の係合用突起211
が支脚底部の係合用穴に嵌まるように、部品皿4を仮置
台を安定に位置ズレ無しに載せることができる。尤もこ
の例では、ターンテーブル2の周縁に上記支持突片を設
けたが、これら突片無しにて、ターンテーブル2の周縁
に直接に係合用突起211を形成してもよいことは勿論
である。
【0028】ターンテーブル2は、そのテーブル回転軸
22が本装置基台の上面部材91を貫通した軸固定手段
29に回動可能に軸承固定され、テーブル回転軸22に
はテーブル駆動手段を有している。このテーブル駆動手
段は、テーブル回動軸22下方にプーリ23が固定さ
れ、上記軸固定手段29から延出した固定具に介してテ
ーブル用モータ28が固定され、モータ28の回転軸の
プーリ27とテーブル回動軸22に固定のプーリ23と
をベルト25で接続して、モータ28の回転と反転によ
りテーブル回動軸22が回動し、これによりテーブル2
が回動するようにされている。
【0029】このテーブル回動軸22には、回転角検出
用の6個のスリット241を半径方向に等角に形成した
ディスク24が固定されて、光センサ24aにより、ス
リット241位置を検出して停止させる制御手段(不図
示)を介して、ターンテーブル2の角度位置制御がなさ
れる。
【0030】ターンテーブル2と焼成炉3の焼成台33
との間には、2方に設けたアーム10a、10bの部品
皿移送1が設けられ、アーム10先端に形成した皿持ち
手段、この例では、フォーク11の切欠部110が、そ
れぞれ、ターンテーブル2の突片21上面と、焼成台3
3上面とに同時に位置づけ可能にして配置され、このア
ームの回動により、ターンテーブル2の突片21上面と
焼成台33上面との間を、フォーク11が部品皿4の移
送をするのを可能にしている。
【0031】この形態の部品移送手段1の上記2方のア
ーム10は、退避位置での停止を含めて、90°間隔で
の回動と共に、フォーク11による部品皿4の授受を能
率的に行うために、昇降可能とされている。アーム10
の回動は、この例では、アーム回転軸12の下方に固定
の大歯車65とアーム駆動用のモータ18の小歯車66
とを噛合させてある。なお、小歯車66は、後述のよう
にアーム回転軸12の移動に伴い大歯車65が上下移動
するので、大歯車65の上下幅に対応する長い噛み合い
歯部を有している。
【0032】アームの回転角の制御は、大歯車65の側
面にアームの停止位置に対合して立植した4つの検知棒
67と、各検知棒67を検出する光センサ68とによ
り、位置検出機構となし、光センサ68が検知棒67の
停止位置に検出して制御手段により、所望の停止位置
で、アームを停止するようにモータが駆動される。
【0033】他方、アーム10の昇降は、アーム回転軸
12にカム受け円板62が固定され、横向けに固定され
たカム用モータ60の回転軸に偏芯カム61が、そのカ
ム61の外周面のカム面がカム受け円板62の下面を接
触摺動するように固定されて、カム61の回転によりカ
ム受け円板62が上下移動し、上記のアーム回転軸1
2、従って、アームが上下動するものである。アームの
上下位置制御には、カム受け円板62の周端面位置を上
下にある光センサ64により検出して、制御手段を経由
して、カム用モータ60を制御するものである。
【0034】アーム10の昇降位置は、アーム10下限
が、上記のターンテーブル2の支持突片21上面にある
部品皿4の支台42にフォーク11を抜き差しでき、同
時に、焼成台33上の部品皿4の支台42にフォーク1
1の抜き差しできる高さであり、上限は、いずれも、ア
ーム10が、フォーク11上に載せた部品皿4を持ち上
げて、ターンテーブル2及び焼成台33の上方を通過で
きる高さであれば良い。
【0035】このような構成のポーセレン自動焼成装置
は、先ず仮置き台としてのターンテーブル2の突片21
の1つ以上或いは全部に、焼成すべき歯冠部品9を配設
した部品皿4を適宜載置してあり、ターンテーブルを回
転させて、選ばれた部品皿4をアーム近接位置に移動さ
せ、次いで、退避位置からアーム10を回動して何れか
のアーム10のフォーク11でもって、部品皿4の上部
下面41に差し込み、アーム10を上昇して、部品皿4
の係合穴411から係合突起211を相対的に抜けば、
部品皿4がフォーク11上に保持される。
【0036】次いで、アーム10を半回転させて、部品
皿4を載せたフォーク11を焼成炉3下の焼成台33上
に位置づけし、アーム10を降下させて、部品皿4を焼
成台33に接触させて、フォーク11を抜く方向にアー
ム10を回転させる。そして、アーム10を90°回転
位置で(図4で、想像線の位置)退避させて、焼成台3
3を上昇して焼成炉3の加熱室30に装入し、加熱を開
始して焼成処理を行う。
【0037】焼成後は、降下させた焼成台33に向け
て、アーム10を回転させてそのフォーク11を部品皿
4の上部41下面に差し入れて、アーム10を上昇させ
て、部品皿4をフォーク11により持ち上げる。アーム
10を反転させて、ターンテーブル2の焼成台33側の
突片21に向けて部品皿4を位置づけし、アーム10を
降下させて、部品皿4を上記の突片21の係合用突起2
11に部品皿4の底面の穴411に差し込むように固定
し、アーム10を後退位置に回転させる。
【0038】この実施形態では、2方のアーム10には
反対位置にそれぞれフォーク11があるので、これを利
用すると、焼成台33から焼成後の部品皿4をフォーク
11上に載せ代える過程と、ターンテーブル2の突片2
1上の焼成すべき部品皿4をフォーク11上に載せる過
程とは同時にすることができ、さらに、アーム10を反
転することにより、焼成後の部品皿4をフォーク11か
ら空のターンテーブル2突片21上に降ろすことと、こ
れから焼成すべき部品皿4をフォーク11から焼成台3
3に移すことが同時にできる。このようにして、この実
施形態のポーセレン自動焼成装置は、歯冠部品9を準備
した幾つかの部品皿4をターンテーブル2上に配置して
置けば、部品皿移送装置が部品皿4を取り上げては順次
焼成してはターンテーブル2上に帰すので、連続的に効
率的に焼成処理を行うことができる。
【0039】
【発明の効果】本発明の歯科用ポーセレン自動焼成装置
は、焼成台に部品皿の載置と取り外しをする部品皿移送
装置を含み、この部品皿移送装置が、上記部品皿を持ち
挙げて焼成台上との授受を可能にする皿持ち手段と、該
皿持ち手段を先側に固定した移動可能なアームと、アー
ムを移動させるアーム駆動手段とを有するので、複数の
アームの各皿持ち手段に、部品皿を適宜置きながら、ア
ームの移動により、焼成台に移送して焼成し、焼成後に
は、焼成台上の部品皿をアーム上に移すことができ、こ
れにより、焼成後のまだ熱い歯冠部品や部品皿を、手で
直接扱う必要がなくなり、予め準備して歯冠部品を載置
した部品皿を順次焼成することができるのである。
【0040】さらに、本発明のポーセレン自動焼成装置
は、部品皿移送装置に隣接してターンテーブルを備え、
該ターンテーブルは、水平旋回アーム先端の皿持ち手段
が届く位置に部品皿を載せるための仮置き台が周縁に複
数個配設され、旋回手段の垂直軸まわりに旋回可能とさ
れているので、歯冠部品を準備した幾つかの部品皿4を
ターンテーブル2上に配置して置けば、部品皿移送装置
が部品皿4を取り上げては順次焼成してはターンテーブ
ル上に帰すので、連続的に効率的に焼成処理を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様に係る本装置の主要部分の縦
断面図(A)と、これに使用される回転角検出用のディ
スク(B)を示す。
【図2】本発明の実施態様に係る本装置の上面図を示
す。
【図3】本発明の他の実施態様に係る本装置の主要部分
の縦断面図を示す。
【図4】本発明の他の実施態様に係る本装置の上面図を
示す。
【符号の説明】
1 部品皿移送装置 10 アーム 11 フォーク 12 アーム回動軸 2 テーブル 21 突片 22 テーブル回動軸 3 焼成炉 30 加熱室 32 開口部 33 焼成台 9 歯冠部品

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱室が下向き開口部を有する縦型焼成
    炉と、該開口部に焼成台を内装して閉止する昇降自在の
    焼成台駆動手段と、焼成台上に取外し自在に載置される
    人工歯牙固定用の部品皿と、部品皿を焼成台に載置と取
    り外しをする部品皿移送装置とから成る歯科用ポーセレ
    ン自動焼成装置であって、 部品皿移送装置が、上記部品皿を持ち挙げて焼成台上と
    の授受を可能にする皿持ち手段と、該皿持ち手段を先側
    に固定した移動可能なアームと、アームを移動させるア
    ーム駆動手段とを有することを特徴とする歯科用ポーセ
    レン自動焼成装置。
  2. 【請求項2】 部品皿移送装置は、当該アームが、アー
    ム駆動手段に回動軸に固定された2以上の水平旋回アー
    ムであって、該皿持ち手段が、該アーム先端に固定され
    且つ部品皿の底部を支持するフォークであることを特徴
    とする請求項1の自動焼成装置。
  3. 【請求項3】 上記アーム駆動手段が、水平旋回アーム
    を上下動させる昇降手段を備えて、皿持ち手段の焼成台
    上への載置と持ち上げとを容易にした請求項2記載の自
    動焼成装置。
  4. 【請求項4】 部品皿移送装置に隣接してターンテーブ
    ルを備え、該ターンテーブルは、水平旋回アーム先端の
    皿持ち手段が届く位置に部品皿を載せるための仮置き台
    が周縁に複数個配設され、旋回手段の垂直軸まわりに旋
    回可能とされて成り、 皿移動装置の皿持ち手段が、旋回アームの旋回により、
    仮置き台上の部品皿の授受と部品皿の焼成台への授受と
    を可能にしたことを特徴とする請求項1ないし3何れか
    記載の自動焼成装置。
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