JPH1175948A - 組立式保管庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 後板４の両側部と左右側板５の各一側部には
め込み、後板４の両側部に穿設した孔と左右側板５の折
り曲げ端部に穿設した孔とを下部止め具３で固定し、下
枠１１を左右側板５の手前側部にはめ込みネジ止めし、
左右側板５と後板４の上部に形成したＵ溝部１３に天板
１２を差し込みながらはめ込み、上部止め具２で左右側
板５と天板１２を固定し、天板１２を左右側板５の上部
にネジ止め固定し、底板１４を下枠１１、左右側板５、
後板４の下部に形成した折り曲げ溝にはめ込み、下部止
め具３の弾性リブ２５が底板１４後部に穿設した角孔２
６に入り、扉１６部の下部軸受孔に下部蝶番１８の回転
軸１９を差し込み、扉板の上部軸受孔に上部蝶番２１の
回転軸２２を差し込み、上部蝶番を天板の蝶番取付孔に
差し込み、天板１２上面のネジ孔よりネジで上部蝶番２
１を固定してなる組立式保管庫。 【効果】 ネジ止め箇所をできるだけ少なくしたことに
より、強度を維持できる。だれでも簡単に組み立てられ
る構造である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネジ止め箇所をで
きるだけ少なくし、強度を維持できるようにし、だれで
も簡単に組み立てられる組立式保管庫に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来技術として、少なくとも、底板と、
左右側板と、後板と、天板を有する組立式キヤビネツト
において、底板の左右端部下面に、外面側が開口する奥
行方向ほぼ全幅にわたつて側板嵌合溝を形成し、側板下
端部に前記側板嵌合溝に側方から嵌入する嵌合突片を内
方に向かつて突出せしめ、側板前後端部内面に前枠嵌合
部と後板嵌合部を、上端を開口して高さ方向全幅にわた
つて形成せしめ、前枠の左右枠縁を前記前枠嵌合部の上
方から内嵌すると共に、後板の左右側板嵌合突片を前記
後板嵌合部に上方から嵌入して、後板、左右側板、及び
前枠を互いに連結する一方、前面部に形成した上枠縁嵌
合部を前枠の上枠縁に外嵌せしめて、左右側板、後板の
上端部に天板をとりつけた組立式キヤビネツト（実公平
３−４０１６８号公報参照）が存在している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来技術には次のような課題がある。底板の嵌合溝と側
板下端部に底板嵌合溝に側方から嵌入する嵌合突片を内
方に向かって突出せしめ、この嵌合溝に突片を嵌入し、
後板、左右側板、及び前枠を嵌合部を介して嵌合せしめ
て、天板、後板、左右側板、前枠を嵌合して組み立てる
ものであるために、側方から嵌入したり、上方から嵌入
しなければ組み立てられない。しかも、係止具、例えば
ネジなどを一切使用していないために、嵌合だけによる
ガタやズレがでるので組立て後の強度に問題がある。

【０００４】本発明は、このような事情に鑑み、前記従
来技術の欠点を解消し、簡単な構成により解決したもの
である。それは、一種類の上部止め具と一種類の下部止
め具を最大限活用して後板、左右側板、底板、天板にそ
れぞれ端部に折り曲げＵ溝部を形成、そのそれぞれのＵ
溝部を介して互いに嵌入し、同時に上部止め具、下部止
め具を用いて係止して組み立てる組立式保管庫を提供す
ることを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題の解
決を図ったもので、次のような技術手段を採用した。請
求項１記載の発明においては、少なくとも、底板、左右
側板、後板、天板、扉板を有する組立式保管庫におい
て、後板の両側部と左右側板の各一側部にはめ込み、後
板の両側部に穿設した孔と左右側板の折り曲げ端部に穿
設した孔とを下部止め具で固定し、下枠を左右側板の手
前側部にはめ込みネジ止めし、左右側板と後板の上部に
形成したＵ溝部に天板を差し込みながらはめ込み、上部
止め具で左右側板と天板を固定し、天板を左右側板の上
部にネジ止め固定し、底板を下枠、左右側板、後板の下
部に形成した折り曲げ溝にはめ込み、下部止め具の弾性
リブが底板後部に穿設した角孔に入り、底板の後部は抜
けなくなり、扉部の下部軸受孔に下部蝶番の回転軸を差
し込み、扉板の上部軸受孔に上部蝶番の回転軸を差し込
み、上部蝶番を天板の蝶番取付孔に差し込み、天板上面
のネジ孔よりネジで上部蝶番を固定してなるという技術
手段を採用した。

【０００６】

【発明の実施の形態】図２に示すものは、本発明の合成
樹脂製で一体的に弾性突片１を有する上部止め具２を斜
視図として示すものである。また、図３に示すものは、
同様に合成樹脂製で一体的に３面に対して弾性リブ１０
を有する下部止め具を斜視図として示すものである。こ
れら上部、下部止め具２、３を利用して組み立てた保管
庫が図１で示す完成品斜視図である。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を添付図面で
詳細に説明する。図４に示したものは本発明の具体的な
一実施例における組立式保管庫の分解斜視図である。こ
の図４と図５〜図７に基づいて説明する。先ず、各部材
について説明すると、保管庫本体Ａは後板４、左右側板
５、下枠１１、天板１２、底板１４、扉１６からなるも
のである。そして、後板４には左右側板５に係合する折
り曲げ部６と、上下にＵ溝部１３と、左右端下部の孔９
を形成し、左右側板５には後方に折り返し部７と、後方
下部の孔８と、上下にＵ溝部１３とを形成し、下枠１１
には、回転軸１９を有する下部蝶番１８が設けられてい
る。

【０００８】天板１２には、上部蝶番取付孔２３とネジ
孔２４が形成され、底板１４には、四周辺に下方に折り
曲げた折り曲げ部１５が形成されている。そして、扉１
６には、下方端部に下部軸受孔１７と、上方端部に上部
軸受孔２０と、該上部軸受孔２０に係合して回転軸２２
を有する上部蝶番２１が設けられている。そして、これ
らを組み立てる上で図２で示す弾性突片１を有する上部
止め具２と、図３で示す第１弾性リブ１０を２面と、第
２弾性リブ２５を１面に有する下部止め具３を利用して
以下のように組立固定するものである。

【０００９】以上のような各部材から構成される組立式
保管庫の組立順序を説明する。図４に示すように、後板
４の左右端の折り曲げ部６と左右側板５の後方端部折り
返し部７とを嵌め込み（ｇ）（図６を参照）、さらに、
左右側板５の後方下部の孔８と後板４の左右端下部の孔
９を介して図３で示した下部止め具３を差し込み（ｆ）
固定する。この際、下部止め具３の３面のうち２面に形
成した第１弾性リブ１０でひっかかり、抜けなくなるも
のである。これは、本体後下部に相当する左右側板５
と、後板４の噛み合わせ部に部品をはめ込むことによ
り、本体のねじれによる左右側板５と後板４のズレを防
止し、なおかつ底板１４の浮き上がりをも止める。

【００１０】続いて、下枠１１を左右側板５の手前側下
部に嵌め込み（ｋ）ネジ止めする。さらに天板１２を左
右側板５と後板４の上部に形成したＵ溝部１３に差し込
みながら嵌め込む（ｍ）。これは、図２に示した上部止
め具２を図４、図５、図７に示すように嵌入して固定す
ることにより、上部止め具２の弾性突片１が天板１２と
後板４、天板１２と左右側板５が固定される（ｎ）。こ
れは天板の固定を同一部品を複数使うことで簡単にはめ
込み固定できる。さらに天板１２の固定を確実にするた
めにネジ止め（ａ）する。

【００１１】次に、底板１４の四周辺に形成した折り曲
げ部１５を後板４、左右側板５、下枠１１のＵ溝部１３
に嵌め込む（ｄ）。しかも、下部止め具３の第２弾性リ
ブ２５が底板１４後部の角孔２６に入り後部は固定され
る（ｆ）。

【００１２】次に、片側ずつ図４に示すように扉１６の
下部軸受孔１７に下部蝶番１８の回転軸１９を差し込む
（ｈ）、扉１６の上部軸受孔２０に上部蝶番２１の回転
軸２２を差し込む（ｃ）、上部蝶番２１を天板１２の上
部蝶番取付孔２３に差し込む（ｃ）、天板１２の上面の
ネジ孔２４よりネジで上部蝶番２１を固定（ｂ）する。
なお、これは本体内部からネジで固定しても良い。これ
に、フック孔にフックを取り付け棚板を取り付けること
により、保管庫を組み立てるものである。

【００１３】以上、両開き扉を有する組立式保管庫につ
いて説明したが、キャビネット等のように引き出しを有
するもの、引き違い扉を有する組立式保管庫、片開き扉
を有する組立式保管庫にも応用することができる。

【００１４】

【発明の効果】本発明は、以上の構成を採用した結果、
次のような効果を得ることができる。 （１）ネジ止め箇所をできるだけ少なくしたことによ
り、強度を維持できる。（２）だれでも簡単に組み立て
られる構造である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の保管庫の完成品を示す斜視図である。

【図２】本発明の上部止め具を示す斜視図である。

【図３】本発明の下部止め具を示す斜視図である。

【図４】本発明の保管庫の分解斜視図である。

【図５】本発明の保管庫の一部縦断面図である。

【図６】本発明の保管庫の一部横断面図である。

【図７】本発明の保管庫の奥行方向の一部縦断面図であ
る。

【符号の説明】

１‥‥弾性突片 ２‥‥上部止め
具 ３‥‥下部止め具 ４‥‥後板 ５‥‥左右側板 ６‥‥折り曲げ
部 ７‥‥折り返し部 ８‥‥左右側板
の後方下部の孔 ９‥‥後板の左右端下部の孔 １０‥‥第１弾性
リブ １１‥‥下枠 １２‥‥天板 １３‥‥Ｕ溝部 １４‥‥底板 １５‥‥折り曲げ部 １６‥‥扉 １７‥‥下部軸受孔 １８‥‥下部蝶
番 １９‥‥回転軸 ２０‥‥上部軸
受孔 ２１‥‥上部蝶番 ２２‥‥回転軸 ２３‥‥上部蝶番取付孔 ２４‥‥ネジ孔 ２５‥‥第２弾性リブ ２６‥‥角孔 Ａ‥‥保管庫本体

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも、底板、左右側板、後板、天
   板、扉板を有する組立式保管庫において、後板の両側部
   と左右側板の各一側部にはめ込み、後板の両側部に穿設
   した孔と左右側板の折り曲げ端部に穿設した孔とを下部
   止め具で固定し、下枠を左右側板の手前側部にはめ込み
   ネジ止めし、左右側板と後板の上部に形成したＵ溝部に
   天板を差し込みながらはめ込み、上部止め具で左右側板
   と天板を固定し、天板を左右側板の上部にネジ止め固定
   し、底板を下枠、左右側板、後板の下部に形成した折り
   曲げ溝にはめ込み、下部止め具の弾性リブが底板後部に
   穿設した角孔に入り、底板の後部は抜けなくなり、扉部
   の下部軸受孔に下部蝶番の回転軸を差し込み、扉板の上
   部軸受孔に上部蝶番の回転軸を差し込み、上部蝶番を天
   板の蝶番取付孔に差し込み、天板上面のネジ孔よりネジ
   で上部蝶番を固定してなることを特徴とする組立式保管
   庫。