JPH117523A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH117523A
JPH117523A JP9175186A JP17518697A JPH117523A JP H117523 A JPH117523 A JP H117523A JP 9175186 A JP9175186 A JP 9175186A JP 17518697 A JP17518697 A JP 17518697A JP H117523 A JPH117523 A JP H117523A
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Yasuhiro Yamamoto
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    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/40056Circuits for driving or energising particular reading heads or original illumination means

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  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像読取装置の画像読取動作に先立って行な
われる露出測定において、固体撮像素子等の入出力特性
が線形である範囲で比例計算を行うことによって、高精
度の最適露光時間を算出する。 【解決手段】 第1の露光時間t1の露光により得られ
るヒストグラムH1の最大有効値D1を求める。第2の
露光時間t2の露光により得られるヒストグラムH2の
最大有効値D2を求める。露光時間(t2−t1)に
(Vmax−D1)/(D2−D1)を乗じ、ラインセ
ンサ30の出力範囲を(D2−D1)から(Vmax−
D1)に拡大する露光時間を求める。この露光時間に第
1の露光時間t1を加算することによって、最適露光時
間を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、フィルム
等に記録された画像信号をラインセンサで読み取る画像
読取装置において、画像の読取動作すなわち、本スキャ
ンに先立って本スキャン時の撮像素子の最適露光時間を
求める露出測定に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読取装置では、画像の読取動
作(本スキャン)に先立って露出測定が行なわれる。こ
の露出測定において、透過光すなわち読取対象であるフ
ィルムを透過する光あるいは、反射光すなわち反射原稿
によって反射された光が、光学センサである固体撮像素
子(CCD)に照射されるとき、CCDによって検出さ
れる画像信号がデジタル画像信号レベルに変換され、各
々の画像信号レベルを有する画素の数を示すヒストグラ
ムが作成される。このヒストグラムを用いて、画像毎に
最適露光時間が求められる。この最適露光時間は、最適
なコントラストの画像信号を得るための露光時間であっ
て、CCDの受光部に電荷を蓄積する時間である。ここ
で、CCDの入出力特性(すなわち入力信号に対する出
力信号を示す特性)とCCD出力信号に相関二重サンプ
リング等の処理を行なうアナログ処理回路の入出力特性
とがそれぞれ線形であると仮定して、最適露光時間は簡
単な比例計算により算出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】実際のCCD及びアナ
ログ処理回路の入出力特性において、入力信号が相対的
に小さい範囲では、出力信号は非線形特性を示す。この
ため、上述の比例計算で算出された最適露光時間の精度
が低いという問題を有している。
【0004】本発明は、画像読取装置の本スキャンに先
立って行なわれる露出測定において、固体撮像素子等の
入出力特性が略線形である範囲で比例計算を行うことに
よって、高精度の最適露光時間を算出することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像読取装
置は、光学センサを第1の露光時間露光することによっ
て、記録媒体に記録された画像に対応した第1の画像信
号を出力し、光学センサを第1の露光時間よりも長い第
2の露光時間露光することによって、画像に対応した第
2の画像信号を出力する画像読取手段と、第1の画像信
号を所定の階調の画像信号レベルに変換するとともに、
各画像信号レベルを有する画素の数を示す第1のヒスト
グラムを作成し、第2の画像信号を所定の階調の画像信
号レベルに変換するとともに、各画像信号レベルを有す
る画素の数を示す第2のヒストグラムを作成するヒスト
グラム作成手段と、第1および第2のヒストグラムに基
づいて最適露光時間を定める最適露光時間設定手段とを
備えることを特徴とする。
【0006】この画像読取装置において、最適露光時間
設定手段が、第1のヒストグラムの最大画像信号レベル
より所定量だけ小さい画像信号レベルを第1の最大有効
値として定めるとともに、第2のヒストグラムの最大画
像信号レベルより所定量だけ小さい画像信号レベルを第
2の最大有効値として定め、これらの第1および第2の
最大有効値と、第1および第2の露光時間との相関から
最適露光時間を定めることが望ましい。さらに、第1の
最大有効値が第1のヒストグラムの最大画像信号レベル
側から降順に画素の数を積算していったとき、その総和
が所定数を超える時の画像信号レベルであり、第2の最
大有効値が第2のヒストグラムの最大画像信号レベル側
から降順に画素の数を積算していったとき、その総和が
所定数を超える時の画像信号レベルであることが望まし
い。
【0007】この画像読取装置において、最適露光時間
は、露光により得られる画像信号の最大値が所定の適性
出力値となるであろうと予想される露光時間であり、最
適露光時間をt、所定の適性出力値をVmax、第1の
最大有効値をD1、第2の最大有効値をD2、第1の露
光時間をt1、第2の露光時間をt2としたとき、次式
によって求められることが好ましい。 t=((Vmax−D1)/(D2−D1))×(t2
−t1)+t1
【0008】この画像読取装置において、好ましくは、
画像読取手段が、記録媒体上の所定の方向に延びる帯状
光を光源から照射して、光学センサとしてこの帯状光を
受光するラインセンサを備える。
【0009】この画像読取装置において、ラインセンサ
の長手方向と直交する方向に記録媒体またはラインセン
サが1つの画像分だけ移送される副走査動作の間に、画
像読取手段がラインセンサの蓄積された電荷をラインセ
ンサの長手方向に転送する主走査動作により第1の画像
信号と第2の画像信号とを出力することが好ましい。副
走査動作において、画像の所定のラインがラインセンサ
に対応した位置にある間に、画像読取手段が主走査動作
により第1および第2の画像信号とを出力することが好
ましい。さらに、画像読取手段が主走査動作により第1
の画像信号と第2の画像信号とを出力した直後に、ヒス
トグラム作成手段が第1のヒストグラムと第2のヒスト
グラムとを作成することが好ましい。
【0010】この画像読取装置において、副走査動作に
おいて、画像の第1のラインがラインセンサに対応した
位置にある間に、画像読取手段が主走査動作により第1
の画像信号を出力し、かつ副走査動作において、この第
1のラインに隣接する第2のラインがラインセンサに対
応した位置にある間に、画像読取手段が主走査動作によ
り第2の画像信号を出力することが好ましい。さらに、
画像読取手段が主走査動作により第1の画像信号を出力
した直後に、ヒストグラム作成手段が第1のヒストグラ
ムを作成し、かつ、画像読取手段が主走査動作により第
2の画像信号を出力した直後に、ヒストグラム作成手段
が第2のヒストグラムを作成することが好ましい。
【0011】この画像読取装置において、記録媒体は光
透過型あるいは光反射型の原稿であってもよい。光源は
白色光源であってもよい。この場合、ラインセンサは点
順次カラーセンサあるいは、3ラインカラーセンサであ
る。あるいは、光源はR(レッド)、G(グリーン)、
B(ブルー)の光を所定の順序で出射する3原色切り替
え型の光源であってもよい。この場合、第1および第2
の露光時間が光源のR(レッド)、G(グリーン)、B
(ブルー)の各色に対応して定められ、最適露光時間設
定手段が、この光源のR、G、Bの各色毎に最適露光時
間を定めることが好ましく、この場合、ラインセンサは
モノクロラインセンサである。
【0012】この画像読取装置は、好ましくは、光学セ
ンサを最適露光時間露光することによって、画像を検出
する最適画像検出手段を備える。
【0013】本発明に係る原稿読取時における光学セン
サの露光時間の決定方法は、同一原稿に対し、異なる露
光時間で光学センサを制御して原稿に対応する画像デー
タを複数枚分得るステップと、各画像データ毎にヒスト
グラムを作成するステップと、これらのヒストグラムか
ら得られる第1、第2の最大有効値に基づいて最適露光
時間を得るステップとを実行する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態
である画像読取装置のフィルムスキャナを示すブロック
図である。
【0015】この画像読取装置において用いられる記録
媒体のフィルムMは、透過原稿(ネガもしくはポジフィ
ルム)であり、原稿移送機構10によって、矢印A方向
に間欠的に移送される。このフィルムMの移送が画像を
読み取るための副走査動作となる。フィルムMの移送経
路の上方には光源20が設けられ、また下方の、光源2
0に対応した位置には、固体撮像素子(CCD)である
ラインセンサ30が設置される。この光源20とフィル
ムMの間には、シリンドリカルレンズ23が設けられ、
ラインセンサ30とフィルムMの間には、結像レンズ3
1が設けられる。光源20の点灯および消灯は光源駆動
回路41によって制御される。ラインセンサ30の画像
の読取は、ラインセンサ駆動回路42によって制御され
て、ラインセンサ30の受光部により蓄積された電荷を
ラインセンサ30の転送CCDにより転送する動作すな
わち、主走査動作によって行なわれる。原稿移送機構1
0、光源駆動回路41、およびラインセンサ駆動回路4
2は、システムコントロール回路40の指令により作動
する。
【0016】画像信号は、ラインセンサ30から読み出
された後、アンプ43により増幅され、A/D変換器4
4によってアナログ信号からデジタル信号に変換され
る。デジタルの画像信号は、画像処理回路45において
シェーディング補正等の処理を施された後、一旦メモリ
46に格納される。この画像信号は、メモリ46から読
み出され、色補正、ガンマ補正等の所定の処理を施され
る。そして画像信号は、インターフェース回路47によ
って、所定のフォーマットの信号に変換され、入出力端
子48を介して外部のコンピュータ等に出力される。画
像処理回路45とインターフェース回路47は、システ
ムコントロール回路40によって制御される。
【0017】システムコントロール回路40には、スイ
ッチ49が接続されており、このスイッチ49を操作す
ることによって画像読取装置の動作が制御されてもよ
い。
【0018】図2は、原稿移送機構10、光源20およ
びラインセンサ30を示す斜視図である。フィルムMは
枠体11によって支持され、枠体11は板状のステージ
12に留め具13によって固定される。ステージ12に
は、フィルムMに対応した位置に、図示しない開口が設
けられている。ステージ12の側端面にはラック14が
形成され、原稿送りモータ(ステッピングモータ)15
の出力軸に設けられたピニオン16に噛合している。原
稿送りモータ15は、システムコントロール回路40の
制御によって駆動され、フィルムMの移送方向(すなわ
ち、副走査方向)の位置が制御される。
【0019】光源20はステージ12の上方に位置し、
レッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の光
を出射するLED等の発光素子21R、21G、21B
を周期的に配列して構成される3原色切り替え型光源で
ある。なお図2において、発光素子21R、21G、2
1Bは6個示されているが、さらに多数あるいは少数の
発光素子が設けられてもよい。これらの発光素子21
R、21G、21Bは、フィルムMの副走査方向と直交
する方向に延びる細長い支持部材22に支持される。支
持部材22とフィルムMとの間には、シリンドリカルレ
ンズ23が配設され、シリンドリカルレンズ23は、光
源20に平行な細長い形状を有する。発光素子21R、
21G、21Bから出射された光は、シリンドリカルレ
ンズ23を介して、副走査方向(すなわち、発光素子2
1R、21G、21Bの配列方向と直交する方向)にの
み集光され、発光素子21R、21G、21Bの配列方
向に延びる帯状光としてフィルムM上に照射される。
【0020】ラインセンサ30はモノクロラインセンサ
であり、フィルムM及びステージ12の下方に位置し、
光源20とシリンドリカルレンズ23に平行かつ対応す
るように設けられる。ラインセンサ30の受光部には、
フォトダイオードが所定の方向に配列され、この配列方
向は発光素子21R、21G、21Bの配列方向と一致
している。以下、このラインセンサ30のフォトダイオ
ードが配列された方向を主走査方向と書く。ラインセン
サ30とステージ12との間には、結像レンズ31が設
けられる。結像レンズ31はラインセンサ30と平行に
延び配置され、ロッドレンズアレイ32によって構成さ
れる。したがって、フィルムMに対して光源20から光
が照射されると、フィルムMに記録された画像が、結像
レンズ31を介してラインセンサ30の受光面に結像さ
れる。
【0021】図3は、読取対象が反射原稿Mである場合
の光源20およびラインセンサ30等の構成を示してい
る。この構成において、光源20とシリンドリカルレン
ズ23は、ラインセンサ30及び結像レンズ31ととも
に反射原稿Mの下方に設置される。光源20から出射さ
れた光は、シリンドリカルレンズ23を介して反射原稿
Mの下面に照射され、反射原稿Mによって反射された光
が結像レンズ31を介してラインセンサ30に結像され
る。
【0022】次に、露出測定について説明する。フィル
ムMに記録された画像の読取動作である本スキャンに先
立って、露出測定が行なわれる。この露出測定では、ス
テージ12が本スキャン時よりも粗い送りピッチで移送
されることにより画像が粗スキャンされる。この粗スキ
ャンにより読み取られた画像信号に基づいて、本スキャ
ン時の露光時間すなわち、最適露光時間が求められる。
この最適露光時間は、フィルムMに記録された画像毎に
R、G、B各色について求められる。なお、ここで述べ
る露光時間とは、ラインセンサ30の受光部に電荷を蓄
積する時間である。
【0023】図4から図10を参照して、露出測定につ
いて詳述する。第1の実施形態の画像読取装置におい
て、光源20が3原色切り替え型光源であるため、露光
時間はR、G、B各色毎に異なる時間に設定可能であ
る。また、ラインセンサ30はモノクロラインセンサで
あるので、R、G、B各色の画像信号は同一のセンサか
ら検出される。
【0024】図4、図5は、第1の実施形態の画像読取
装置において露出測定を行うプログラムのフローチャー
トである。図6は、図4 、図5に示される露出測定のタ
イミングチャートである。この露出測定のプログラムに
おいて、各画像信号レベルを有する画素の数(度数)を
示すヒストグラムが作成される。なお作成されたヒスト
グラムはメモリ46に格納される。
【0025】ステップ100において、それまでメモリ
46に格納されていたヒストグラムのデータがクリアさ
れて、今回の粗スキャンに備える。ヒストグラムは各露
光時間について、R、G、B3原色の各色別に作成され
る。
【0026】ステップ110において、パラメータYの
初期値が0に設定されるとともに、ステージ12が移送
されて、フィルムMの端部が光源20に対応した初期位
置に設定される。すなわち、パラメータYは、フィルム
Mの副走査方向の位置に対応している。
【0027】まず、ステップ120からステップ170
において、各色毎に第1の露光時間の露光とヒストグラ
ムの作成とが行われる。ラインセンサ30の入力信号
(入射光量)に対する出力信号を示す特性すなわち、ラ
インセンサ30の入出力特性およびアンプ43の入出力
特性に基づいて、Rの第1の露光時間t1R、Gの第1
の露光時間t1G、Bの第1の露光時間t1Bが予め設
定される。
【0028】ステップ120では、光源20の発光素子
21Rが点灯されて、シャッターゲート信号がオンされ
る(符号S1)と、フィルムMの透過光によりラインセ
ンサ30の受光部が第1の露光時間t1Rの間露光さ
れ、受光量に応じた電荷が蓄積される。第1の露光時間
t1Rが経過すると、リードアウトゲート信号が出力さ
れ(符号S2)、ラインセンサ30において蓄積された
電荷が転送された後、シャッターゲート信号がオフされ
る(符号S3)。次いで1ライン分のRの画像信号XR
がラインセンサ30の転送CCDから出力される。画像
信号XRは、A/D変換器44によりデジタルの画像信
号レベルに変換されて、メモリ46に一旦格納される。
【0029】ステップ130において、図7のサブルー
チンが実行される。すなわち、メモリ46からRの画像
信号XRが適時読み出され、ヒストグラムが作成され
る。
【0030】図7を参照して、ヒストグラム作成のサブ
ルーチンについて説明する。ステップ131において、
パラメータXの初期値が0に設定される。このパラメー
タXは、ラインセンサ30の主走査方向に配列される画
素の位置に対応している。すなわち、初期値0は、1ラ
イン上の端部にある画素の位置を示す。
【0031】ステップ133において、メモリ46から
パラメータXにある画素の画像信号レベルNが読み取ら
れる。ステップ135において、画像信号レベルNの度
数CK[N]がカウントされる。例えば、画像信号レベ
ルNとしてnが読み取られたならば、nの度数CK
[n]が1だけ加算される。
【0032】ステップ137において、パラメータXが
1だけ加算される。ステップ139において、パラメー
タXが終了値(すなわちラインセンサ30の主走査方向
に配列される画素数)以上であるか否かが判定され、パ
ラメータXが終了値以上の値であれば、このサブルーチ
ンは終了し、図4、図5に示される露出測定のプログラ
ムのステップ140の処理が実行される。
【0033】これに対し、ステップ139において、パ
ラメータXが終了値より小さければ、ステップ133の
処理が再び実行され、画像信号レベルNがメモリ46か
ら読み取られる。この画像信号レベルNは、パラメータ
Xに対応する位置にある画素の画像信号レベルである。
【0034】ステップ139において、パラメータXが
終了値以上になったと判定されるまで、ステップ133
からステップ139の処理が繰り返される。すなわち、
図7に示されるヒストグラム作成のサブルーチンを実行
することによって、ヒストグラムが画像の1ライン分作
成される。
【0035】再び図4、図5を参照する。ステップ14
0からステップ170において、G、Bの色についても
Rと同様に露光とヒストグラムの作成とが行なわれる。
ステップ140において、光源20の発光素子21Gが
点灯し、ラインセンサ30が第1の露光時間t1Gだけ
露光され、ステップ150において、Gのヒストグラム
が作成される。また、ステップ160において、光源2
0の発光素子21Bが点灯し、ラインセンサ30が第1
の露光時間t1Bだけ露光され、ステップ170におい
て、Bのヒストグラムが作成される。なお発光素子21
R、21G、21Bはいづれかが点灯しており、同時に
2色以上が点灯することはない。以上のように、画像の
1ライン分だけヒストグラムが作成される。このヒスト
グラムは、R、G、B各色の第1の露光時間に対応して
いる。
【0036】次に、ステップ180からステップ230
において、第1の露光時間と同様に、第2の露光時間に
よる各色の露光とヒストグラムの作成が行われる。ライ
ンセンサ30およびアンプ43の入出力特性に基づい
て、Rの第2の露光時間t2R、Gの第2の露光時間t
2G、およびBの第2の露光時間t2Bは予め設定され
る。これらの第2の露光時間は、第1の露光時間よりも
長く設定される。
【0037】ステップ180において、再び、光源20
の発光素子21Rが点灯され、ラインセンサ30が第2
の露光時間t2Rだけ露光される。ステップ190にお
いて、Rのヒストグラムが作成される。ステップ200
において、光源20の発光素子21Gが点灯し、ライン
センサ30が第2の露光時間t2Gだけ露光され、ステ
ップ210において、Gのヒストグラムが作成される。
ステップ220において、光源20の発光素子21Bが
点灯して、ラインセンサ30が第2の露光時間t2Bだ
け露光され、ステップ230において、Bのヒストグラ
ムが作成される。ステップ120からステップ230の
処理によって、R、G、B各色の第1、第2の露光時間
について、1ライン分だけヒストグラムが作成される。
【0038】ステップ240において、原稿送りモータ
15が駆動し、ステージ12が所定量すなわち、粗スキ
ャン時の送りピッチ分だけ副走査方向に送られ、フィル
ムMが移動する。ステップ250において、パラメータ
Yが1だけ加算される。このパラメータYは、フィルム
Mの副走査方向の位置に対応する。
【0039】ステップ260において、パラメータYが
終了値(すなわち粗スキャンの副走査ライン数)以上で
あるか否かが判定される。パラメータYが終了値以上で
あるとき、図4、図5に示されるプログラムは終了す
る。このプログラムによって、R、G、B各色毎に第
1、第2の露光時間についてヒストグラムが粗スキャン
による1画像分作成される。
【0040】ステップ260において、パラメータYが
終了値より小さければ、再びステップ120からステッ
プ260までの処理が繰り返される。ステップ260に
おいて、パラメータYが終了値以上になったと判定され
るまで、所定ライン毎に、各色毎の各露光時間について
露光とヒストグラムの作成とが行なわれる。
【0041】ヒストグラムはメモリ46に格納される。
図8は、これらのヒストグラムのメモリマップである。
ラインセンサ30から検出された画像信号が例えば、1
0bitのA/D変換器44によって変換されるなら
ば、各色毎の各露光時間のヒストグラムは、1024階
調の画像信号レベルを有する。
【0042】R、G、B色別の第1、第2の露光時間に
ついてそれぞれ作成されたヒストグラムに基づいて、最
大画像信号レベルから所定量だけ小さな画像信号レベル
すなわち最大有効値が求められる。
【0043】図9は、画像信号の各ヒストグラムから最
大有効値を算出するプログラムのフローチャートであ
る。図10には、第1と第2の露光時間の露光により得
られたヒストグラムと最大有効値との関係が示される。
図9、図10を参照して、最大有効値の求め方を説明す
る。
【0044】ステップ510において、画像信号レベル
Dの初期値が最大値、例えば画像信号レベルが10ビッ
トデータであれば、1023に設定される。ステップ5
20において、度数の総和Lの初期値が0に設定され、
それまでの度数の総和Lがクリアされる。この度数の総
和Lは、初期値1023から降順に各画像信号レベルの
度数を積算することによって求められる。ステップ53
0において、閾値THが、例えば、粗スキャンされる全
画素数の0.5%の度数に設定される。この閾値THに
よって、最大有効値D1、D2が決定される。ここで、
最大有効値D1は、第1の露光時間により得られるヒス
トグラムの最大有効値であり、最大有効値D2は、第2
の露光時間により得られるヒストグラムの最大有効値で
ある。図10に示される度数の総和L1あるいはL2が
閾値TH以上となるときの最大の画像信号レベルが最大
有効値D1あるいはD2となる。
【0045】ステップ540において、ヒストグラムに
基づいて度数の総和Lが求められる。画像信号レベルD
の度数CK[D]がメモリ46から読み出されて、それ
までの度数の総和Lに加算される。すなわち、画像信号
レベルの最大値1023から画像信号レベルDまでの度
数の総和Lが求められる。ステップ550において、度
数の総和Lが閾値TH以上であるか否かが判定される。
度数の総和Lが閾値TH以上であれば、この時の画像信
号レベルDが最大有効値D1あるいはD2として出力さ
れ、この最大有効値の算出プログラムは終了する。
【0046】ステップ550において、度数の総和Lが
閾値THより小さければ、ステップ560の処理が実行
される。ステップ560において、画像信号レベルDが
1だけ減算される。ステップ570において、画像信号
レベルDが終了値0(すなわち画像信号レベルの最小
値)以上であるか否かが判定される。画像信号レベルD
が0より小さいとき、閾値THを超える度数の総和Lが
存在しない。すなわち、最大有効値が存在しない。この
場合、このプログラムを終了し、以下に述べるエラー処
理等が行われる。すなわち、閾値THの設定値が画像の
総画素数に比して大きければ、閾値THが設定し直され
る。あるいは、ヒストグラムに異常があれば、第1およ
び第2の露光時間が設定し直され、再度図4、図5に示
される処理が実行される。
【0047】これに対し、ステップ570においてレベ
ルDが0以上ならば、ステップ540の処理が再び実行
される。ステップ550において、度数の総和Lが閾値
TH以上になったと判定されるか、あるいはステップ5
70においてレベルDが0より小さくなったと判定され
るまで、ステップ540からステップ570の処理が繰
り返される。
【0048】図9に示される最大有効値の算出プログラ
ムによって、R、G、B色毎に最大有効値D1、D2が
求められる。この最大有効値D1、D2と第1および第
2の露光時間t1、t2とをパラメーターとして、各色
毎に最適露光時間が算出される。この最適露光時間を算
出する方法を従来の算出方法と比して説明する。
【0049】第1の実施形態において、最適露光時間t
は、(1)式によって求められる。
【0050】
【数1】
【0051】ここで、図10を参照して、第1および第
2の露光時間t1、t2のヒストグラムと各パラメータ
との関係を説明し、(1)式について述べる。図10に
は、ヒストグラムH1、ヒストグラムH2、ヒストグラ
ムのH1の最大有効値D1、およびヒストグラムH2の
最大有効値D2が示される。ヒストグラムH1は、第1
の露光時間t1の露光によって得られる画像信号のヒス
トグラムである。ヒストグラムH2は、第2の露光時間
t2の露光によって得られる画像信号のヒストグラムで
ある。上側基準値Vmaxは、ラインセンサ30の出力
信号の上限すなわち、適性出力値であって、特にA/D
変換器44の入力信号の限界値によって定まる。
【0052】ラインセンサ30の入出力特性とアンプ4
3の入出力特性において、入力信号が相対的に小さい範
囲では、ラインセンサ30およびアンプ43の出力信号
は非線形性を有する。この入出力特性を考慮して、以下
に述べるように最適露光時間は算出される。
【0053】第1の露光時間t1の間ラインセンサ30
およびアンプ43の入出力特性が非線形であるのに対
し、第1の露光時間t1より長い露光時間、すなわちラ
インセンサ30の出力である画像信号レベルの範囲(V
max−D1)において、ラインセンサ30およびアン
プ43の入出力特性が略線形であって、ラインセンサ3
0の出力は露光時間(t2−t1)に比例する。従っ
て、露光時間(t2−t1)に(Vmax−D1)/
(D2−D1)を乗ずることによって、ラインセンサ3
0の出力範囲を(D2−D1)から(Vmax−D1)
に拡大し、これに第1の露光時間t1を加算することに
よって最適露光時間tが求められる。すなわち、最適露
光時間tは、(1)式に従って算出される。この最適露
光時間tは、最適な出力信号を得る露光時間である。こ
こで最適な出力信号とは、出力範囲として上側基準値V
maxを上限とする範囲を有して、さらにこの出力範囲
をできるだけ利用して出力される信号である。
【0054】従来技術の露出測定においては、フィルム
Mの透過光によって、所定ライン毎に露光時間Tの間ラ
インセンサ30が露光され、フィルムMが間欠的に移送
され、1画像分の画像信号が得られる。このとき、画像
信号から作成されたヒストグラムの最大有効値Dが求め
られる。ラインセンサ30およびアンプ43の入出力特
性が線形であると見なすことによって、露光時間Tと最
大有効値Dとをパラメータとして最適露光時間tが
(2)式の簡単な比例計算で求められる。
【0055】
【数2】
【0056】しかし、実際にはラインセンサ30および
アンプ43の入出力特性が非線形であるので、1つの露
光時間に対応する最大有効値Dから(2)式の比例係数
Vmax/Dを定めると、この(2)式によって算出さ
れる最適露光時間tの精度は低くなる。これに対し、
(1)式によって最適露光時間tが算出されるとき、ラ
インセンサ30およびアンプ43の入出力特性が略線形
である範囲(Vmax−D1)において、第1および第
2の露光時間に対応する最大有効値D1およびD2から
比例係数(Vmax−D1)/(D2−D1)が定めら
れる。すなわち、ラインセンサ30およびアンプ43の
入出力特性が略線形である範囲でのみ比例計算が行われ
る。このため、最適露光時間tは高精度に求められる。
【0057】以上の露出測定において、第1及び第2の
露光時間の露光が行なわれることによって、ラインセン
サ30およびアンプ43の入出力特性が略線形である範
囲において比例計算が行なわれ、高精度の最適露光時間
tが算出され得る。
【0058】図11、図12は、第2の実施形態の画像
読取装置における露出測定のプログラムのフローチャー
トである。第1の実施形態と異なる点は、図4 、図5に
示される露出測定において、ステップ690とステップ
700が付加された点であり、他の機械的および電気的
構成は同様である。以下に異なる点についてのみ詳述す
る。
【0059】ステップ630からステップ680におい
て、第1の露光時間の露光とヒストグラムの作成とが行
われた後に、ステップ690において、原稿送りモータ
15が駆動し、ステージ12が副走査方向に所定ピッチ
だけ送られることにより、フィルムMが移動する。ステ
ップ700において、パラメータYが1だけ加算され
る。このパラメータYは副走査方向の位置に対応する。
この後、ステップ710からステップ760において、
第2の露光時間の露光とヒストグラムの作成とが行われ
る。そして、再びフィルムMが移動し、パラメータYが
1だけ加算される。すなわち、画像の或るラインでは、
ラインセンサ30が第1の露光時間だけ露光され、次の
ラインでは、ラインセンサ30が第2の露光時間だけ露
光される。すなわち、第1および第2の露光時間の露光
が別のラインにおいて行なわれ、ライン毎に交互に行わ
れる。
【0060】以上の第2の実施形態において、第1の実
施形態と同様に、ラインセンサ30が第1および第2の
露光時間のそれぞれで露光されることによって、ライン
センサ30およびアンプ43の入出力特性が略線形であ
る範囲において比例計算が行なわれるので、高精度の最
適露光時間が算出される。ただし、この第2の実施形態
においては、第1の実施形態と異なり、第1および第2
の露光時間の各露光が別のライン上で行われる。このた
め、各露光により得られる画像信号は、同一画素の画像
信号ではなく、第1の実施形態に比べると、最適露光時
間の精度は低くなるが実用上の問題はない。なお第2の
実施形態において、第1の実施形態のピッチと同一ピッ
チで画像が副走査されるならば、処理速度が向上する。
【0061】次に第3の実施形態として、図1から図
3、図13から図15を参照して光源20が白色光源で
ある場合の画像読取装置について説明する。第1の実施
形態と異なる点のみを以下に述べる。図1から図3に示
される光源20において、発光素子21R、21G、2
1Bの替わりに、白色光を発する発光要素例えば、蛍光
燈等が支持部材22に支持される。また、ラインセンサ
30は図13に示される点順次カラーセンサである。図
13は、点順次カラーセンサの受光部におけるフィルタ
配列である。ラインセンサ30の受光部には、1ライン
上に周期的にR、G、Bのフィルタ61、62、63が
備えられる。
【0062】図14は、第3の実施形態において露出測
定を行うプログラムのフローチャートである。図15
は、図14に示される露出測定のタイミングチャートで
ある。
【0063】図14に示される第3の実施形態の露出測
定において、第1の実施形態、すなわち図4、図5に示
される露出測定と異なる点は、各露光時間について、1
度だけ露光を行うことによってR、G、B各色の画像信
号が読み取られる点である。すなわち、図4、図5にお
けるステップ140からステップ170およびステップ
200からステップ230を削除したプログラムと同様
である。以上の点を除く機械的および電気的構成につい
ては、第1の実施形態と同様である。
【0064】図14、図15を参照して、第3の実施形
態の露出測定について、第1の実施形態と異なる点のみ
を説明する。
【0065】ステップ830において、光源20から白
色光が連続的に照射される。シャッターゲート信号が出
力され(符号S1)、第1の露光時間t1の間ラインセ
ンサ30の受光部が露光され、露光量に応じた電荷が蓄
積される。第1の露光時間が経過するとリードアウトゲ
ート信号(符号S2)が出力され、蓄積された電荷がラ
インセンサ30の転送路へと移される。この後、シャッ
ターゲート信号がオフとなり(符号S3)、次いでライ
ンセンサ30の転送CCDから1ライン分の画像信号が
出力される。この1ライン分の画像信号は、点順次方式
で出力される。すなわち、R、G、Bいづれかの色成分
を有する画素の信号XR、XG、XBが順次1ライン分
出力される。この画像信号は、デジタルの画像信号レベ
ルに変換されて、一旦メモリ46に格納される。
【0066】ステップ840において、図7に示される
ヒストグラム作成のサブルーチンが始動され、R、G、
B各色の画像信号レベルNがメモリ46から読み取ら
れ、各色のヒストグラムが1ライン分作成される。ステ
ップ850において、第1の露光時間t1の露光と同様
に、ラインセンサ30が第2の露光時間t2だけ露光さ
れる。ステップ860において、各色のヒストグラムが
1ライン分作成される。
【0067】ステップ830からステップ860の処理
によって、第1及び第2の露光時間の各露光について、
1ライン分のヒストグラムが作成される。
【0068】ステップ870からステップ890におい
て、図4、図5に示される第1の実施形態のプログラム
と同様に処理が行われ、1画像分のヒストグラムが完成
するまでステップ830からステップ890が繰り返さ
れる。
【0069】R、G、B各色毎に各露光時間について作
成されたヒストグラムに基づいて、第1の実施形態と同
様に各色の最適露光時間が求められる。この各色の最適
露光時間のうち最も短い最適露光時間を本スキャン時の
最適露光時間とする。
【0070】図1から図3、図14、図16、図17を
参照して、第4の実施形態について説明する。光源20
は白色光源であり、ラインセンサ30は図16に示され
る3ラインカラーセンサである。ラインセンサ30にお
いて、1つのライン上の受光部に同一色のフィルタが設
けられ、R、G、Bのフィルタ61、62、63を各々
備える3つのラインセンサが並列に並ぶ。
【0071】第4の実施形態において、第3の実施形態
と異なる点は、ラインセンサ30の受光部であり、異な
る出力方式によってラインセンサ30から画像信号が出
力される。第4の実施形態の出力方式について、図17
を参照して説明する。その他の点は同様であるので、説
明は省略する。
【0072】図17は、第4の実施形態における露出測
定のタイミングチャートである。検出される画像信号
は、ラインセンサ30の3つの出力端から、独立した
R、G、Bの出力信号XR、XG、XBとして出力され
る。
【0073】図1から図3、図13、図15、図18を
参照して、第5の実施形態について説明する。第5の実
施形態において、光源20は白色光源であり、ラインセ
ンサ30は点順次カラーセンサである。
【0074】図18は、第5の実施形態の画像読取装置
において露出測定を行うプログラムのフローチャートで
ある。図14に示される第3の実施形態のプログラムと
異なる点は、ステップ940とステップ950とが付加
される点である。その他の機械的および電気的構成は第
3の実施形態と同様であるので、異なる点についてのみ
以下に説明する。
【0075】第1の露光時間t1の露光とヒストグラム
の作成とを行った後に、ステップ940において、ステ
ージ12が副走査方向に所定ピッチだけ送られ、フィル
ムMが移動する。ステップ950において、副走査方向
の位置に対応するパラメータYが1だけ加算される。こ
の後、第2の露光時間t2の露光とヒストグラムの作成
とが行われ、再びステップ980において、フィルムM
が移動し、ステップ990において、パラメータYが1
だけ加算される。このようにして、画像の或るラインで
は第1の露光時間t1の露光が行われ、次のラインでは
第2の露光時間t2の露光が行われる。すなわち、第1
および第2の露光時間の露光はライン毎に交互に行われ
る。
【0076】図1から図3、図16から図18を参照し
て、第6の実施形態について説明する。第6の実施形態
において、光源20は、白色光源であり、ラインセンサ
30は、3ラインカラーセンサである。第6の実施形態
における露出測定は、図18に示される上述のプログラ
ムによって行なわれ、第5の実施形態と異なる点は、ラ
インセンサ30が3ラインカラーセンサであるので、画
像信号が各色毎に独立してラインセンサ30から出力さ
れる点である。
【0077】第1および第2の実施形態においては、
R、G、B各色の画像信号を得るため、ラインセンサ3
0が光源の色を切り替えて3度露光される。これに対
し、第3から第6の実施形態においては、1度の露光に
よって各色の画像信号が得られる。このため、処理速度
は向上する。しかし、本スキャン時の露光時間は、求め
られたR、G、Bの最適露光時間のうちの1色の露光時
間すなわち、各色の露光時間のうち最も短い露光時間で
あるため、他の2色に関しては、最適の露光が行われな
い。
【0078】上述のような利点および欠点もあるが、光
源20として白色光源を備える第3から第6の実施形態
においても、3原色切り替え型の光源を備える第1と第
2の実施形態と同様に、ラインセンサ30およびアンプ
43の入出力特性が略線形である範囲で比例計算がおこ
なわれるので、高精度の最適露光時間が算出される。
【0079】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、画像読取
装置の本スキャンに先立って行なわれる露出測定におい
て、ラインセンサ等の入出力特性が略線形である範囲で
比例計算が行われることによって、高精度の最適露光時
間が算出可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置のフィルムスキャナを示
すブロック図である。
【図2】透過原稿を読み取る画像読取装置の原稿移送機
構と光源およびラインセンサを示す斜視図である。
【図3】反射原稿を読み取る画像読取装置の光源および
ラインセンサ等の配置図である。
【図4】第1の実施形態において露出測定を行うプログ
ラムのフローチャートである(前半部)。
【図5】第1の実施形態におけて露出測定を行うプログ
ラムのフローチャートである(後半部)。
【図6】第1の実施形態の露出測定のタイミングチャー
トである。
【図7】露出測定においてヒストグラムを作成するサブ
ルーチンのフローチャートである。
【図8】各露光時間のR、G、B各色のヒストグラムの
メモリマップである。
【図9】露出測定において作成されたヒストグラムの最
大有効値を算出するプログラムのフローチャートであ
る。
【図10】第1および第2の露光時間の露光によって作
成されるヒストグラムと最大有効値の相関図である。
【図11】第2の実施形態において露出測定を行うプロ
グラムのフローチャートである(前半部)。
【図12】第2の実施形態において露出測定を行うプロ
グラムのフローチャートである(後半部)。
【図13】点順次カラーラインセンサのフィルタ配列で
ある。
【図14】第3および第4の実施形態において露出測定
を行うプログラムのフローチャートである。
【図15】第3および第5の実施形態における露出測定
のタイミングチャートである。
【図16】3ラインカラーラインセンサのフィルタ配列
である。
【図17】第4および第6の実施形態における露出測定
のタイミングチャートである。
【図18】第5および第6の実施形態において露出測定
を行うプログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
H1 第1の蓄積時間の露光のヒストグラム H2 第2の蓄積時間の露光のヒストグラム D1 第1の露光時間のヒストグラムの最大有効値 D2 第2の露光時間のヒストグラムの最大有効値 Vmax 上側基準値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/028 G06F 15/70 325 1/19 H04N 1/04 103E 1/405 1/40 B

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学センサを第1の露光時間露光するこ
    とによって、記録媒体に記録された画像に対応した第1
    の画像信号を出力し、前記光学センサを前記第1の露光
    時間よりも長い第2の露光時間露光することによって、
    前記画像に対応した第2の画像信号を出力する画像読取
    手段と、 前記第1の画像信号を所定の階調の画像信号レベルに変
    換するとともに、各画像信号レベルを有する画素の数を
    示す第1のヒストグラムを作成し、前記第2の画像信号
    を前記所定の階調の画像信号レベルに変換するととも
    に、各画像信号レベルを有する画素の数を示す第2のヒ
    ストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、 前記第1および第2のヒストグラムに基づいて最適露光
    時間を定める最適露光時間設定手段とを備えることを特
    徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記最適露光時間設定手段が、前記第1
    のヒストグラムの最大画像信号レベルより所定量だけ小
    さい画像信号レベルを第1の最大有効値として定めると
    ともに、前記第2のヒストグラムの最大画像信号レベル
    より所定量だけ小さい画像信号レベルを第2の最大有効
    値として定め、これらの第1および第2の最大有効値
    と、前記第1および第2の露光時間との相関から前記最
    適露光時間を定めることを特徴とする請求項1に記載の
    画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の最大有効値が、前記第1のヒ
    ストグラムの最大画像信号レベル側から降順に画素の数
    を積算していったとき、その総和が所定数を超える時の
    画像信号レベルであり、前記第2の最大有効値が、前記
    第2のヒストグラムの最大画像信号レベル側から降順に
    画素の数を積算していったとき、その総和が所定数を超
    える時の画像信号レベルであることを特徴とする請求項
    2に記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記最適露光時間は、露光により得られ
    る画像信号の最大値が所定の適性出力値となるであろう
    と予想される露光時間であり、最適露光時間をt、所定
    の適性出力値をVmax、第1の最大有効値をD1、第
    2の最大有効値をD2、第1の露光時間をt1、第2の
    露光時間をt2としたとき、次式によって求められるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。 t=((Vmax−D1)/(D2−D1))×(t2
    −t1)+t1
  5. 【請求項5】 前記画像読取手段が、前記記録媒体上の
    所定の方向に延びる帯状光を光源から照射して、前記光
    学センサとして前記帯状光を受光するラインセンサを備
    えることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記ラインセンサの長手方向と直交する
    方向に前記記録媒体または前記ラインセンサが1つの画
    像分だけ移送される副走査動作の間に、前記画像読取手
    段が前記ラインセンサの蓄積された電荷を前記ラインセ
    ンサの長手方向に転送する主走査動作により前記第1の
    画像信号と前記第2の画像信号とを出力することを特徴
    とする請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記副走査動作において、前記画像の所
    定のラインが前記ラインセンサに対応した位置にある間
    に、前記画像読取手段が前記主走査動作により前記第1
    の画像信号と前記第2の画像信号とを出力することを特
    徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記画像読取手段が前記主走査動作によ
    り前記第1の画像信号と前記第2の画像信号とを出力し
    た直後に、前記ヒストグラム作成手段が前記第1のヒス
    トグラムと前記第2のヒストグラムとを作成することを
    特徴とする請求項7に記載の画像読取装置。
  9. 【請求項9】 前記副走査動作において、前記画像の第
    1のラインが前記ラインセンサに対応した位置にある間
    に、前記画像読取手段が前記主走査動作により第1の画
    像信号を出力し、かつ、前記副走査動作において、前記
    第1のラインに隣接する第2のラインが前記ラインセン
    サに対応した位置にある間に、前記画像読取手段が前記
    主走査動作により第2の画像信号を出力することを特徴
    とする請求項6に記載の画像読取装置。
  10. 【請求項10】 前記画像読取手段が前記主走査動作に
    より前記第1の画像信号を出力した直後に、前記ヒスト
    グラム作成手段が前記第1のヒストグラムを作成し、か
    つ、前記画像読取手段が前記主走査動作により前記第2
    の画像信号を出力した直後に、前記ヒストグラム作成手
    段が前記第2のヒストグラムを作成することを特徴とす
    る請求項9に記載の画像読取装置。
  11. 【請求項11】 前記記録媒体は光透過型あるいは光反
    射型の原稿であることを特徴とする請求項5に記載の画
    像読取装置。
  12. 【請求項12】 前記光源は白色光源であることを特徴
    とする請求項5に記載の画像読取装置。
  13. 【請求項13】 前記ラインセンサは点順次カラーセン
    サあるいは3ラインカラーセンサであることを特徴とす
    る請求項12に記載の画像読取装置。
  14. 【請求項14】 前記光源はR(レッド)、G(グリー
    ン)、B(ブルー)の光を所定の順序で出射する3原色
    切り替え型の光源であることを特徴とする請求項5に記
    載の画像読取装置。
  15. 【請求項15】 前記第1および第2の露光時間が前記
    光源のR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の
    各色に対応して定められ、前記最適露光時間設定手段
    が、前記光源のR、G、Bの各色毎に前記最適露光時間
    を定めることを特徴とする請求項14に記載の画像読取
    装置。
  16. 【請求項16】 前記ラインセンサはモノクロラインセ
    ンサであることを特徴とする請求項14に記載の画像読
    取装置。
  17. 【請求項17】 前記光学センサを前記最適露光時間露
    光することによって、前記画像を検出する最適画像検出
    手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像読
    取装置。
  18. 【請求項18】 同一原稿に対し、異なる露光時間で光
    学センサを制御して前記原稿に対応する画像データを複
    数枚分得るステップと、各画像データ毎にヒストグラム
    を作成するステップと、これらのヒストグラムから得ら
    れる第1、第2の最大有効値に基づいて最適露光時間を
    得るステップとを実行する原稿読取時における光学セン
    サの露光時間の決定方法。
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