JPH1175069A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

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JPH1175069A
JPH1175069A JP23300597A JP23300597A JPH1175069A JP H1175069 A JPH1175069 A JP H1175069A JP 23300597 A JP23300597 A JP 23300597A JP 23300597 A JP23300597 A JP 23300597A JP H1175069 A JPH1175069 A JP H1175069A
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伸一 矢田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CG画像領域及び読取イメージ領域が混在す
る画像において、マルチモード圧縮方式を用いて画像圧
縮を行っても、高品質な伸張画像を得る。 【解決手段】 入力された画像データのヒストグラム及
び検出したヒストグラムの分布状態に関する特徴量に基
づいてブロック代表値を適応的に設定するので、CG画
像領域と読取画像領域が混在する入力画像に基づいてブ
ロックトランケーション符号化を行う場合でも、効率的
に符号化でき、高品質な伸張画像を得ることができる。
さらにヒストグラムを複数の画像データ群に分割する際
に高品質な伸張画像を得るべく、画像データ群の再分割
を行えるので、より確実に効率的符号化及び高品質な伸
張画像が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置及び
その制御方法に係り、特に画像データを効率よく符号化
/復号化するための画像処理装置及びその制御方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、原稿画像をスキャナ等の画像入力
装置により読取り、得られた画像データをディジタル処
理し、プリンタ等の画像出力装置を介して出力すること
により、原稿のハードコピーを得るディジタル複写機が
普及しつつある。
【0003】このディジタル複写機においては、複数の
画像に対応する画像データを複写機内部に蓄積し、原稿
のソートを行う電子ソーター機能や、ファイリング、ペ
ージ編集等を行う電子RDH機能が必須の機能となって
いる。このためディジタル複写機内部には、画像データ
を一時的に記憶するメモリやハードディスク装置に代表
される大容量記憶装置等のデータ蓄積装置が設けられて
おり、画像データを蓄積し、必要に応じて各種処理を行
うことにおり上記機能を実現している。
【0004】大量の画像データを蓄積するにはデータ蓄
積装置の蓄積容量を増加させることが必要であるが、デ
ータ容量の増加に応じてデータ蓄積装置自体の規模やコ
ストも増加することとなる。これを回避するために、画
像データを圧縮してデータ蓄積装置に蓄積する方法が多
数提案されている。この結果、少ない容量のデータ蓄積
装置で多量の画像データを蓄積することが可能となって
いる。
【0005】また、画像出力装置として、レーザビーム
を用いたレーザビームプリンタが知られている。このレ
ーザビームプリンタへの画像出力の制御方法には、一般
的にページ記述言語が用いられている。より詳細には、
ホストコンピュータはレーザビームプリンタに出力内容
そのものをビットマップイメージ(ラスターイメージ)
として転送するのではなく、出力内容の文字情報や画像
情報を記述したページ記述言語の内容をプリンタへ転送
する。プリンタはそのページ記述言語を受取り、プリン
タ内部においてその言語内容を解釈し、ページの画像デ
ータをビットマップイメージ(ラスターイメージ)とし
て展開し紙の上にそのイメージを転写して出力する。
【0006】プリンタ内部にはページ記述言語の内容を
解釈する機能と画像データを展開するビットマップイメ
ージを保持するメモリが必須である。このメモリの容量
は、例えば、A3サイズの用紙を用いて出力するモノク
ロプリンタにおいて、画像の出力解像度が400dp
i、出力階調が256階調である場合32MByteにもな
る。さらにカラープリンタにおいては、YMCKの4色
の出力が必要となるため、モノクロプリンタの場合と比
較してメモリ容量も4倍となり、画像の出力解像度が4
00dpi、出力階調が256階調である場合1282
MByteにもなってしまう。
【0007】このような大容量のメモリをプリンタ内部
に設けることは、プリンタの装置規模やコストを増大さ
せることとなり、好ましくない。そこで、これらの不具
合を回避すべく、画像データを圧縮することにより必要
なメモリ容量を削減する方法が提案されている。画像デ
ータを圧縮して、そのデータ容量を削減する場合、画像
の再現階調数を削減すると、最終的に得られる画像出力
の画質が劣化する。特に画像を二値化した状態で蓄積す
るとその影響が大きい。このため、高品質の画像出力を
得るためには、画像を多値の状態で蓄積することが望ま
しい。
【0008】この多値画像データを圧縮する方法には数
多くの方法が存在する。ディジタル複写機やプリンタに
出力する原稿には、一枚の原稿の中にも文字領域と写真
領域が混在する場合も多い。また、プリンタの出力画像
にはコンピュータで作成されたイメージ、いわゆる、コ
ンピュータグラフィックス(以下、CGという。)と、
スキャナから読み込まれた写真等の読取イメージ(Scan
ned Image)と、が混在している場合が多い。
【0009】このCGと読取イメージとは、まったく異
なった画像特性を有している。例えば、CGの画像が描
かれている領域であるCG画像領域は、 画素値の変化
は一定であり、画素値変化が全くない、フラットな背景
領域を多く含んでいる。しかしながら、CG画像領域に
おいても白黒の2値子か存在しない文字領域や、画素値
の変化が激しいグラデーション領域等も存在する。
【0010】これらに対し、読取イメージが描かれてい
る領域である読取イメージ画像領域は、スキャナにおけ
る画像読取時にノイズを含んでしまうことも多く、画像
の背景、余白等にフラットに見える領域においても、画
素値が細かく変動している場合が多い。
【0011】このようにCG画像領域と読取イメージ画
像領域とは異なった画像特性を有しているため、CG画
像領域と読取イメージ画像領域とが混在する画像に対応
する画像データを画質の劣化を抑制し、かつ、有効に圧
縮するには、各画像領域の画像特性に適正な圧縮処理を
行う必要がある。このような要求に応えるためには、異
なる画像特性を有する領域が混在する画像に対応する画
像データに対して、その画像特性に応じて各領域毎に最
適な画像処理を選択し、圧縮処理することが必要であ
る。このような各領域毎に最適な画像処理を行う圧縮方
式は、適応的画像圧縮方式あるいはマルチモード(Mult
i-Mode)圧縮方式として数多く提案されている。
【0012】CG画像領域には、文字/線画等の高解像
度が要求される画像を含む場合が多いため、解像度デー
タが劣化しない圧縮方式が望ましい。例えば、MMR
(Modified Modified Read)、LZW(Lempel-Ziv-Wel
ch)、JBIG(Joint Bi-level Image Group)等の可
逆圧縮方式や、階調データは劣化するが解像度データは
劣化しないブロックトランケーション符号化等のブロッ
ク圧縮方式がCG画像領域には適している。また、CG
画像領域の中でも、画素値変化がほとんどない背景領域
に対しては画像をn×m画素毎にブロックに分割し、そ
のブロックの代表値とそのブロックが連続する個数とを
組合わせたブロックランレングス符号化が適している。
【0013】読取イメージ領域は、写真や自然画像等の
解像度よりも階調数が要求される画像を含む場合が多い
ため、階調データが劣化しない圧縮方式が望ましい。と
ころで、伸張後に画像が劣化しない可逆圧縮方式を読取
イメージ領域に適用した場合、この領域は画素値変化が
激しく、エントロピーが高いため、可逆圧縮方式では、
圧縮効率を高めることができない。
【0014】そこで、読取イメージ領域には、非可逆方
式で有り、かつ、伸張後に階調数に対応する階調データ
保持することが可能な方式が望ましい。例えば、カラー
ファックスの標準化方式として採用されているJPEG
(Joint Photographic Experts Group)baseline方式に
代表されるADCT(AdaptiveDiscrete Cosine Transf
orm)等が読取イメージ領域には適している。
【0015】ここで、ブロックトランケーション符号化
について説明する。ブロックトランケーション符号化
は、ブロック符号化の一種であり、ブロック符号化は、
画像をm×n(m、n:自然数。但し、m=n=1の場
合を除く)画素毎のブロックに分割し、各ブロック毎に
ブロックを代表する値(以下、ブロック代表値とい
う。)を一つ以上算出し、複数のブロック代表値を算出
する場合には、当該ブロック内の各画素に対し、いずれ
のブロック代表値を割当てるかを示すインデックス番号
を決定するものである。
【0016】ブロックトランケーションは、ブロック代
表値及び各画素毎のインデックス番号を符号データとす
る符号化方式であり、ブロック代表値の個数により、得
られる符号データの量と復号画像の画質が決定される。 A:ブロック代表値が一つの場合 ブロック代表値が一つの場合には、例えば、ブロック代
表値として、当該ブロック内の平均値等が用いられ、当
該ブロック内の画素には全てこのブロック代表値が割当
てられることとなる。この結果、復号画像では、当該ブ
ロック内全体が割当てられたブロック代表値に相当する
色一色となる。
【0017】B:ブロック代表値が二つの場合 ブロック代表値が二つの場合、例えば、ブロック代表値
として、当該ブロックを構成する画素の画素データの最
大値及び最小値が用いられ、当該ブロック内の画素は、
画素毎に二つのブロック代表値のいずれにより近似する
かが判定され、各画素には、より近似するブロック代表
値に相当するインデックス番号が割当てられる。より具
体的には、二つのブロック代表値を表わす各画素毎のイ
ンデックス番号は1[bit]で表現できるので、画像を
4×4の画素のブロックに分割し、二つのブロック代表
値を元の画像の階調データビット数に等しいそれぞれ8
[bits]で表現すると仮定すると、各ブロックを表現す
るのに必要な符号量Mは、
【0018】 M={(ブロック代表値のビット数)×2} +{(インデックス番号のビット数)×(ブロックの画素数)} =(8×2)+(1×4×4) =16+16 =32[bits] となる。
【0019】元の画像のデータ量M’は、 M’=(階調データビット数)×(ブロックの画素数) =8×4×4 =128[bits] であるので、この場合の圧縮率(=M/M’)は、 M/M’=32/128 =1/4 となる。
【0020】C:ブロック代表値が四つの場合 ブロック代表値が四つの場合、当該ブロックを構成する
画素の画素データの最大値、最小値、ダイナミックレン
ジ、平均値等に基づいて計算によりブロック代表値が算
出するのが一般的である。そして、当該ブロック内の画
素は、画素毎に四つのブロック代表値のいずれにより近
似するかが判定され、各画素にはより近似するブロック
代表値に相当するインデックス番号が割当てられる。
【0021】より具体的には、四つのブロック代表値を
表わす各画素毎のインデックス番号は2[bit]で表現
できるので、画像を4×4の画素のブロックに分割し、
二つのブロック代表値を元の画像の階調データビット数
に等しいそれぞれ8[bits]で表現すると仮定すると、
各ブロックを表現するのに必要な符号量Mは、
【0022】 M={(ブロック代表値のビット数)×4} +{(インデックス番号のビット数)×(ブロックの画素数)} =(8×4)+(2×4×4) =32+32 =64[bits] となる。
【0023】元の画像のデータ量M’は、 M’=(階調データビット数)×(ブロックの画素数) =8×4×4 =128[bits] であるので、この場合の圧縮率(=M/M’)は、 M/M’=64/128 =1/2 となる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上記ブロックトランケ
ーション符号化においては、ブロックサイズ(=m×
n)は、任意に設定することが可能である。しかし、ブ
ロックトランケーション符号化は、当該ブロックに含ま
れる画素値を限られた個数のブロック代表値で近似する
ため、ブロックサイズが大きく、ブロック代表値の個数
が少ない場合には、復号画像と元の画像との差が大きく
なってしまうという不具合がある。
【0025】これを防止すべく、ブロック代表値の個数
を増加させると、各画素毎にブロック代表値を表わすイ
ンデックス番号を示すデータのビット数が多くなり、圧
縮効率が低下してしまう。従って、一般にブロックトラ
ンケーション符号化ではブロックサイズが4×4画素程
度のブロックサイズで符号化を行うのが一般的であっ
た。ここで、上記ブロックトランケーション符号化及び
ADCTを組合わせたマルチモード圧縮方式を構成した
場合について検討する。
【0026】ブロックトランケーション符号化及びAD
CT符号化を組合わせたマルチモード圧縮方式の場合、
ブロック単位にブロックトランケーション符号化とAD
CT符号化とを切り換える必要がある。二つの符号化方
式ともにブロック単位に符号化処理を行うが、ブロック
単位に符号化方式を切り換えるためには、ブロックサイ
ズを共通にしておく必要がある。
【0027】ADCT符号化のブロックサイズは一般的
には8×8画素である。ADCT符号化においては、こ
の8×8画素のブロックサイズよりも小さいブロックサ
イズも理論的には採用可能であるが、DCT(Discreat
e Cosine Transform)演算時に生成されるDCT係数の
数が極端に減少するため、有効な符号化を行うことはで
きず、実用的ではない。従って、マルチモード圧縮方式
のブロックサイズも8×8画素にするのが好ましく、ブ
ロックトランケーション符号化のブロックサイズも必然
的に8×8画素とすることとなる。
【0028】CG画像領域と読取イメージ領域が混在す
る画像の画像データを上記マルチモード圧縮方式により
符号化する場合、符号化の対照となる各ブロックは、含
まれる画像の種類により以下の3通りに分類することが
できる。 CG画像領域のみを含むブロック 読取イメージ領域のみを含むブロック CG画像領域及び読取イメージ領域の双方を含むブ
ロック
【0029】これらのブロックのうち、CG画像領域の
みを含むブロックは、上述したようにブロックトランケ
ーション符号化で符号化し、読取イメージ領域のみを含
むブロックについては、ADCT符号化で符号化するの
が望ましい。ところで、CG画像領域及び読取イメージ
領域の双方を含むブロックをADCT符号化により符号
化した場合には、CG画像領域と読取イメージ領域の境
界近傍におけるCG画像領域側において、ADCT符号
化特有のノイズであるモスキートノイズ画目立ちやすく
なり、伸張画像の画質を低下させるという懸念がある。
従って、CG画像領域及び読取イメージ領域の双方を
含むブロックについては、ブロックトランケーション符
号化で符号化することが望ましく、そのブロックサイズ
は上述したように8×8画素となる。
【0030】8×8画素のブロックについてブロックト
ランケーション符号化を行う場合、少なくともブロック
代表値を四つは選定する必要が有り、従って、上述した
ように、当該ブロックを構成する画素の画素データの最
大値、最小値、ダイナミックレンジ、平均値等に基づい
て計算によりブロック代表値が算出するのが一般的であ
る。しかしながら、ブロック代表値を線形演算的に決定
する方法は、符号化対象の画像データを構成する画素の
画素値が、例えば、読取イメージ領域の様に比較的なだ
らかで連続しているヒストグラム分布を有する画像デー
タを前提とするものである。
【0031】従って、CG画像領域及び読取イメージ領
域の双方を含むブロックのように、画素値の分布とし
て、離散的な分布と、なだらかで連続的な分布と、が混
在しているような場合には、上記線形演算的なブロック
代表値の決定方法では、有効なブロック代表値を決定す
ることは困難であるという問題点があった。より具体的
には、CG画像領域は一定の画素値が小領域で連続して
いることが多い。
【0032】このため、本来同一の画素値が連続してい
る小領域を複数のブロックに分割してブロックトランケ
ーション符号化した場合に、ブロック間でブロック代表
値が異なってしまうと伸張画像が非常に不自然となっ
て、画質の低下を招いてしまうという不具合が生じるこ
ととなる。しかしながら、従来のブロックトランケーシ
ョン符号化では、ブロック代表値を線形演算的に決定し
ていたため、CG画像領域において上述の不具合が発生
し、高品質な伸張画像を得ることが出来ないという問題
点があった。
【0033】そこで、本発明の目的は、CG画像領域及
び読取イメージ領域が混在する画像において、マルチモ
ード圧縮方式を用いて画像圧縮を行っても、高品質な伸
張画像を得ることが可能な画像処理装置及び画像処理方
法を提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、入力画像を構成する各画素
に対応する画像データに対し、前記画像データを近似す
るための複数のブロック代表値のうちのいずれか一つを
割当てた後に、複数の前記画素により構成されるブロッ
ク画像を単位として符号化を行う画像処理装置であっ
て、前記ブロック画像毎に入力された画像データの頻度
分布を検出する頻度分布検出手段と、前記検出した頻度
分布における分布範囲端部近傍領域の分布状態に関する
特徴量を算出する特徴量算出手段と、前記算出した特徴
量に基づいて前記分布範囲端部近傍領域の頻度分布から
前記ブロック代表値を設定するか否かを判別する判別手
段と、前記判別の結果に基づいて、前記検出した頻度分
布に基づく前記複数のブロック代表値を設定する代表値
設定手段と、を備えて構成する。
【0035】請求項4記載の発明は、入力画像を構成す
る各画素に対応する画像データに対し、前記画像データ
を近似するための複数のブロック代表値のうちのいずれ
か一つを割当てた後に複数の前記画素により構成される
ブロック画像を単位として符号化を行う画像処理装置で
あって、前記ブロック画像毎に入力された画像データの
ヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、前記
作成されたヒストグラムに基づいて前記画像データを複
数の画像データ群に分割する画像データ群分割手段と、
前記各画像データ群に対応するヒストグラムに対して、
その分布状態に関する特徴量を算出する特徴量算出手段
と、前記算出した特徴量に基づいて前記画像データ群分
割手段により分割された前記各画像データ群に対応する
ヒストグラムを用いてブロック代表値を算出するか否か
を判別する判別手段と、前記判別の結果に基づいて、前
記画像データ群分割手段により分割された前記各画像デ
ータ群に対応するヒストグラムを用いてブロック代表値
を算出しない場合に前記画像データ群分割手段に対し、
再分割を行わせる最分割制御手段と、前記判別手段の判
別に基づいて前記ブロック代表値を算出するブロック代
表値算出手段と、を備えて構成する。
【0036】請求項7記載の発明は、入力画像を構成す
る各画素に対応する画像データに対し、前記画像データ
を近似するための複数のブロック代表値のうちのいずれ
か一つを割当てた後に複数の前記画素により構成される
ブロック画像を単位として符号化を行う画像処理装置で
あって、前記ブロック画像毎に入力された画像データの
ヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、前記
作成されたヒストグラムに基づいて前記画像データを予
め定めた条件に基づいて複数の画像データ群に分割する
画像データ群分割手段と、前記各画像データ群に対応す
るヒストグラムに対して、その分布状態に関する特徴量
を算出する特徴量算出手段と、前記算出された特徴量に
基づいて、前記分割された複数の画像データ群を再分割
させるためのしきい値を算出するしきい値算出手段と、
前記しきい値に基づいて前記分割された複数の画像デー
タ群を再分割させるための再分割制御手段と、前記再分
割後の各画像データ群に対応するヒストグラムに基づい
てブロック代表値を設定するブロック代表値設定手段
と、を備えて構成する。
【0037】請求項9記載の発明は、入力画像を構成す
る各画素に対応する画像データに対し、前記画像データ
を近似するための複数のブロック代表値のうちのいずれ
か一つを割当てた後に複数の前記画素により構成される
ブロック画像を単位として符号化を行う画像処理装置で
あって、前記ブロック画像毎に入力された画像データの
ヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、前記
各画像データ群に対応するヒストグラムに対して、その
分布状態に関する特徴量を算出する特徴量算出手段と、
前記作成されたヒストグラムに基づいて前記画像データ
をM個(M:2以上の整数)の画像データ群に分割する
画像データ群分割手段と、前記画像データ群の数Mを予
め設定したブロック代表値の個数N(N:自然数)と比
較する比較手段と、前記比較の結果に基づいて、前記画
像データ群の数Mが前記ブロック代表値の個数N以下の
場合に、M個のブロック代表値を設定する第1代表値設
定手段と、前記比較の結果に基づいて、前記画像データ
群の数Mが前記ブロック代表値の個数を超えている場合
に、N個のブロック代表値を設定する第2代表値設定手
段と、を備えて構成する。
【0038】請求項10記載の発明は、入力画像を構成
する各画素に対応する画像データに対し、前記画像デー
タを近似するための複数のブロック代表値のうちのいず
れか一つを割当てた後に複数の前記画素により構成され
るブロック画像を単位として符号化を行う画像処理装置
であって、前記ブロック画像毎に入力された画像データ
のヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、前
記作成されたヒストグラムに基づいて前記画像データを
複数の画像データ群に分割する画像データ群分割手段
と、前記画像データ群数が予め設定したブロック代表値
の個数と異なる場合に、前記画像データ群分割手段に対
し、再分割を行わせる最分割制御手段と、前記各画像デ
ータ群に対応するヒストグラムに対して、その分布状態
に関する特徴量を算出する特徴量算出手段と、前記算出
した特徴量に基づいて前記画像データ群に対応するヒス
トグラムを用いてブロック代表値を算出するか否かを判
別する判別手段と、前記判別手段の判別に基づいて前記
ブロック代表値を算出するブロック代表値算出手段と、
を備えて構成する。
【0039】請求項16記載の発明は、入力画像を構成
する各画素に対応する画像データに対し、前記画像デー
タを近似するための複数のブロック代表値のうちのいず
れか一つを割当てた後に複数の前記画素により構成され
るブロック画像を単位として符号化を行う画像処理方法
であって、前記ブロック画像毎に入力された画像データ
のヒストグラムを作成するヒストグラム作成工程と、前
記各画像データ群に対応するヒストグラムに対して、そ
の分布状態に関する特徴量を算出する特徴量算出工程
と、前記作成されたヒストグラムに基づいて前記画像デ
ータをM個(M:2以上の整数)の画像データ群に分割
する画像データ群分割工程と、前記画像データ群の数M
を予め設定したブロック代表値の個数N(N:自然数)
と比較する比較工程と、前記比較の結果に基づいて、前
記画像データ群の数Mが前記ブロック代表値の個数N以
下の場合に、M個のブロック代表値を設定する第1代表
値設定工程と、前記比較の結果に基づいて、前記画像デ
ータ群の数Mが前記ブロック代表値の個数を超えている
場合に、N個のブロック代表値を設定する第2代表値設
定工程と、を備えて構成する。
【0040】請求項17記載の発明は、入力画像を構成
する各画素に対応する画像データに対し、前記画像デー
タを近似するための複数のブロック代表値のうちのいず
れか一つを割当てた後に複数の前記画素により構成され
るブロック画像を単位として符号化を行う画像処理方法
であって、前記ブロック画像毎に入力された画像データ
のヒストグラムを作成するヒストグラム作成工程と、前
記作成されたヒストグラムに基づいて前記画像データを
複数の画像データ群に分割する画像データ群分割工程
と、前記各画像データ群に対応するヒストグラムに対し
て、その分布状態に関する特徴量を算出する特徴量算出
工程と、前記算出した特徴量に基づいて前記画像データ
群分割手段により分割された前記各画像データ群に対応
するヒストグラムを用いてブロック代表値を算出するか
否かを判別する判別工程と、前記判別の結果に基づい
て、前記画像データ群分割工程により分割された前記各
画像データ群に対応するヒストグラムを用いてブロック
代表値を算出しない場合に前記画像データ群分割工程に
対し、再分割を行わせる最分割制御工程と、前記判別手
段の判別に基づいて前記ブロック代表値を算出するブロ
ック代表値算出工程と、を備えて構成する。
【0041】請求項18記載の発明は、入力画像を構成
する各画素に対応する画像データに対し、前記画像デー
タを近似するための複数のブロック代表値のうちのいず
れか一つを割当てた後に複数の前記画素により構成され
るブロック画像を単位として符号化を行う画像処理方法
であって、前記ブロック画像毎に入力された画像データ
のヒストグラムを作成するヒストグラム作成工程と、前
記作成されたヒストグラムに基づいて前記画像データを
複数の画像データ群に分割する画像データ群分割工程
と、前記画像データ群数が予め設定したブロック代表値
の個数と異なる場合に、前記画像データ群分割工程に対
し、再分割を行わせる最分割制御工程と、前記各画像デ
ータ群に対応するヒストグラムに対して、その分布状態
に関する特徴量を算出する特徴量算出工程と、前記算出
した特徴量に基づいて前記画像データ群に対応するヒス
トグラムを用いてブロック代表値を算出するか否かを判
別する判別工程と、前記判別手段の判別に基づいて前記
ブロック代表値を算出するブロック代表値算出工程と、
を備えて構成する。
【0042】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の実施
形態について説明する。以下の説明においては、入力画
像の階調数が8ビット/画素(=bits/pixel)のモノク
ロ画像を例として説明するが、入力画像の階調数が24
ビット/画素のRGB画像、32ビット/画素のYMC
K画像についても同様に適用が可能である。
【0043】<第1実施形態>図1に第1実施形態の画
像処理装置の符号化回路の概要構成ブロック図を示す。
画像処理装置の符号化回路1は、入力画像Gに基づいて
画像データDGを生成し出力する画像入力装置2と、入
力された画像データDGを8×8画素のブロック画像B
Gに分割するラスターブロック変換回路3と、ブロック
画像BG内の画素値の変化を参照して入力されたブロッ
ク画像BGをADCT符号化するか、あるいは、ブロッ
クトランケーション符号化するかを判定し、判定結果に
基づいてタグ信号STAGを出力する画像特性判定回路4
と、タグ信号STAGに基づいて入力されたブロック画像
BGを後述のADCT符号化回路6あるいはブロックト
ランケーション符号化回路7のいずれか一方に出力する
第1セレクタ5と、入力されたブロック画像BGに対し
てADCT符号化処理を行いADCT符号化データDAD
CTを出力するADCT符号化回路6と、入力されたブロ
ック画像BGに対してブロックトランケーション符号化
処理を行いブロックトランケーション符号化データDBC
Tを出力するブロックトランケーション符号化回路7
と、タグ信号STAGに基づいて、ADCT符号化データ
DADCTあるいはブロックトランケーション符号化データ
DBCTのいずれか一方を符号化データDA/Bとして出力す
る第2セレクタ8と、符号化データDA/Bとタグ信号ST
AGを合成して符号データDEとして出力する符号合成回
路9と、を備えて構成されている。
【0044】次に動作を説明する。画像入力装置2は、
ラスターイメージを受けとるインターフェースとして機
能し、外部インターフェースのように外部ネットワーク
等から入力画像Gに対応する画像データDGを直接ディ
ジタルデータのラスターイメージとして受信したり、ポ
ストスクリプトプリンタのデコンポーザが出力したラス
ターデータを受け取り、画像データDGとしてラスター
ブロック変換回路3に出力する。
【0045】ラスターブロック変換回路3は、入力され
た画像データDGを8×8画素を1単位のブロック画像
BGとして画像特性判定回路4及び第1セレクタ5に出
力する。画像特性判定回路4は、ブロック画像BG内の
画素値の変化を参照して入力されたブロック画像BGを
ADCT符号化するか、あるいは、ブロックトランケー
ション符号化するかを判定すべく、画像特性を解析し、
判定結果に基づいてタグ信号STAGを第1セレクタ5、
第2セレクタ8及び符号合成回路9に出力する。
【0046】より具体的には、画像特性判定回路4は、
ブロック画像BG内に含まれる画像は、読取イメージ領
域のみを含むのか、CG画像領域のみを含むのか、読取
イメージ領域及びCG画像領域の双方を含むのかをブロ
ック画像BGの最大階調数、ダイナミックレンジ、複雑
度等の特性値を算出し、それらの特性値の相関を考慮し
ながら判定する。
【0047】そして、判定の結果、ブロック画像BG内
に含まれるブロック画像が読取イメージ領域のみを含む
場合には、ADCT符号化することを選択して、対応す
るタグ信号STAGを第1セレクタ5、第2セレクタ8及
び符号合成回路9に出力する。
【0048】またブロック画像BG内に含まれるブロッ
ク画像がCG画像領域のみを含む場合及び読取イメージ
領域及びCG画像領域の双方を含む場合には、ブロック
トランケーション符号化することを選択して、対応する
タグ信号STAGを第1セレクタ5、第2セレクタ8及び
符号合成回路9に出力する。
【0049】ブロック画像BG内に含まれるブロック画
像が読取イメージ領域のみを含む場合には、第1セレク
タ5及び第2セレクタ8は、タグ信号STAGに基づい
て、ADCT符号化回路6をそれぞれラスターブロック
回路3、符号合成回路9に接続する。
【0050】ADCT符号化回路は、カラーファックス
の標準符号化方式であるJPEGbaseline方式に代表さ
れる符号化方式により、ブロック画像BGに含まれるブ
ロック画像をDCT変換し、量子化処理を行い、ハフマ
ン符号化する。より詳細にはADCT符号化回路は、D
CT演算回路、量子化回路及びハフマン符号化回路を含
み、DCT演算回路は、第1セレクタ5を介して入力さ
れたブロック画像BGに含まれるブロック画像をDCT
変換し、64個のDCT変換係数を出力する。
【0051】量子化回路は、この64個のDCT変換係
数を予め定めた量子化テーブルの値に基づいて量子化す
る。ハフマン符号化回路は、この量子化されたDCT係
数を符号化し、ADCT符号化データDADCTを第2セレ
クタ8を介して、符号化データDA/Bとして符号合成回
路9に出力する。
【0052】またブロック画像BG内に含まれるブロッ
ク画像がCG画像領域のみを含む場合及び読取イメージ
領域及びCG画像領域の双方を含む場合には、第1セレ
クタ5及び第2セレクタ8は、タグ信号STAGに基づい
て、ブロックトランケーション符号化回路7をそれぞれ
ラスターブロック回路3、符号合成回路9に接続する。
ブロックトランケーション符号化回路7は、入力された
ブロック画像BGに含まれるブロック画像を複数(=N
個)の限られた数の代表値で近似することにより符号化
を行う回路である。ブロックトランケーション符号化に
おいて、ブロック代表値を決定する方法については、従
来技術として述べたように、様々な方法がある。
【0053】本実施形態のブロックトランケーション符
号化回路7は、本発明の特徴であるブロックトランケー
ション符号化方式(以下、QBTC符号化方式と呼ぶこ
ととする。)を採用している。QBTC符号化方式は、
ブロック画像BG毎に画素値のヒストグラム分布を算出
し、このヒストグラム分布を代表値の個数であるN個
(N:整数)のグループに分割し、各グループ毎に当該
グループを代表する代表値を算出し、このN個の代表値
をブロック代表値とするブロックトランケーション符号
化方式である。以下、図2乃至図14を参照してQBT
C符号化方式について説明する。以下の説明において
は、ブロック画像BGのブロックサイズをX×Yとする
(X、Y:整数)。
【0054】図2にQBTC符号化処理のフローチャー
トを示す。ブロックトランケーション符号化回路(=Q
BTC符号化回路)7は、第1セレクタ5を介してラス
ターブロック変換回路3からX×Yのサイズを有するブ
ロック画像BGを受け取り、当該ブロック画像BG内の
画素値を全て調べる。そして何種類の画素値が当該ブロ
ック画像BG内に存在するかを計算することによりブロ
ック画像BG内のレベル数CNを算出する(ステップS
1)。この場合において、当該ブロック画像BG内のC
N種類の画素値をそれぞれ画素値VAL0〜VALCN-1
とする。
【0055】次に算出したレベル数CNとブロック代表
値の個数Nとを比較する(ステップS2)。ステップS
2の判別において、レベル数CNがブロック代表値の個
数N以下の場合(ステップS2;Yes)、すなわち、 CN≦N の場合には、当該ブロックのブロック代表値は、得られ
たCN種類の画素値VAL0〜VALCN-1とし、各画素
に最近傍の値を有する画素値VALX(X:0〜CN−
1)を割当て(マッピング)し(ステップS8)、処理
を終了する。
【0056】ステップS2の判別において、レベル数C
Nがブロック代表値の個数Nより大の場合(ステップS
2;No)、すなわち、 CN>N の場合には、当該ブロック画像BG内の画素値のヒスト
グラム度数分布を計算する(ステップS3)。次に計算
したヒストグラム度数分布を参照し、画素値を複数の画
素値グループに分割し、グループ数GNを算出する(グ
ループ分割;ステップS4)。
【0057】ここで、グループ分割について図面を参照
して説明する。図3にヒストグラム分布のグループ分割
の説明図を示す。この場合において、画素値VALXを
8ビットで表現する、すなわち、画素値VALXは0〜
255の値を有するものとする。また、縦軸は、同一の
画素値の度数、横軸は、画素値VALXである。
【0058】そして、ヒストグラムの度数分布が連続し
た値を有する複数の画素値にわたっている場合、当該連
続する複数の画素値を一つのグループとみなす。例え
ば、画素値VAL=5の度数(縦軸の値)が0であり、
画素値VAL=11の度数が0である場合に、画素値V
AL=6〜画素値VAL=10の度数が全て0では無い
場合に、当該画素値VAL=6〜画素値VAL=10を
一つのグループとみなすのである。
【0059】より具体的には、図3(a)に示すよう
に、ヒストグラムの度数分布が離散的な場合であり、か
つ、度数分布が連続した値を有する複数の画素値にわた
っている箇所が4ヵ所(G1〜G4)あるので、グループ
数GN=4となる。また、図3(b)に示すように、ヒ
ストグラムの度数分布が離散的な場合であり、かつ、度
数分布が連続した値を有する複数の画素値にわたってい
る箇所が6ヵ所(G1〜G6)あるので、グループ数GN
=6となる。
【0060】さらに図3(c)に示すように、ヒストグ
ラムの度数分布が連続的な場合には、グループ数GN=
1となる。なお、図3(c)は、画素値VALXの値が
0〜255の全域にわたって分布している場合である。
次に分割した画素値グループ毎に当該グループの画素値
の分布状態を示すグループステイタス値を計算する(ス
テップS5)。グループステイタス値には様々なものが
考えられるが、本実施形態では、以下の4種類のグルー
プステイタス値を計算している。
【0061】 グループ分布範囲 グループ分布幅 グループ内度数 隣接グループまでの距離
【0062】グループ分布範囲とは、当該画素値グルー
プ内の画素値の最小値VALMIN及び最大値VALMAXで
ある。グループ分布幅GWとは、当該画素値グループ内
の画素値の分布範囲であり、 GW=VALMAX−VALMIN+1 で表わされる。
【0063】グループ内度数とは、当該画素値グループ
に属する画素値の度数の合計である。 隣接グループま
での距離GDとは、当該画素値グループの最大値VAL
MAXよりも大きな値の最小値を有する画素値グループ
(図3において、ヒストグラムの右側に位置する)のう
ち、最も小さな値の最小値VALMIN’を有する画素値
グループとどれだけ離れているかを示すものであり、 GD=VALMIN’−VALMAX で表わされる。
【0064】次にグループ数GNとブロック代表値の個
数Nが等しいか否かを判別する(ステップS6)。ステ
ップS6の判別において、グループ数GNとブロック代
表値の個数Nが等しい場合には(ステップS6;Ye
s)、図4(a)に示すように、各画素値グループ毎に
当該画素値グループを代表するグループ代表値を算出
し、それらのグループ代表値をブロック代表値とし(ス
テップS7)、各画素に最近傍の値を有するブロック代
表値VALX(X:0〜N−1)を割当て(マッピン
グ)し(ステップS8)、処理を終了する。
【0065】この場合において、グループ代表値の算出
方法としては、様々な方法が考えられる。例えば、画素
値グループ内の各画素値の総和を求め、グループ内度数
で割ることにより得られる当該画素値グループの平均値
や、当該画素値グループにおける度数分布がちょうど二
つに分割できる画素値である中央値や、当該画素値グル
ープの最大値VALMAXと最小値VALMINとを1:1に
内聞する値VAL1:1、すなわち、 VAL1:1=(VALMAX+VALMIN)/2 等が考えられる。
【0066】ステップS6の判別において、グループ数
GNとブロック代表値の個数Nが等しくない場合には
(ステップS6;No)、画素値グループの構成を変更
し、グループ数GNを増減すべく、グループ数GNがブ
ロック代表値の個数Nよりも小であるか否か、すなわ
ち、 GN<N であるか否かを判別する(ステップS9)。
【0067】ステップS9の判別において、グループ数
GNがブロック代表値の個数Nよりも小である場合(ス
テップS9;Yes)には、グループ数GNを増加させ
るべく画素値グループの構成を変更すべく処理を行う
(ステップS10〜ステップS12)。画素値グループ
のグループ数GNを増加させる方法としては、様々な方
法が考えられるが、本実施形態では、以下に述べる方法
により画素値グループのグループ数を増加している。
【0068】まず、全ての画素値グループのグループス
テイタス値を参照し、図4(b)に示すように、グルー
プ分布幅GWが最大の画素値グループを検出する(ステ
ップS10)。そして、当該グループ分布幅GWが最大
の画素値グループを二つの画素値グループに分割する処
理を行う(ステップS11)。一つの画素値グループを
二つに分割する方法としては、様々な方法が考えられる
が、分割後の各画素値グループのグループ分布幅GWが
等しくなるように分割する方法や、当該画素値グループ
内の平均値に等しい画素値で分割する方法等が考えられ
る。
【0069】本実施形態においては、当該画素値グルー
プ内での中央値に基づいて、当該が措置グループを二つ
に分割する方法を採用している。より具体的には、二つ
に分割した後の各画素値グループの度数の合計が等しく
なるように検出されたグループを二つに分割する。
【0070】この結果、すべての画素値グループのうち
分布範囲が最大の画素値グループは二つに分割され、グ
ループ数GNは1増加することとなる。すなわち、 GN=GN+1 となるので(ステップS12)、処理を再びステップS
5に移行して、変更後のグループ数GNとブロック代表
値の個数Nとの比較を行い、変更後のグループ数GNと
ブロック代表値の個数Nとが等しくなるまでステップS
5、S6、S9〜S12の処理を繰り返す。そして、変
更後のグループ数GNとブロック代表値の個数Nとが等
しくなった場合には、図4(a)に示したように、各画
素値グループ毎に当該画素値グループを代表するグルー
プ代表値を算出し、それらのグループ代表値をブロック
代表値とし(ステップS7)、各画素の画素値に最も近
い値を有するブロック代表値VALX(X:0〜N−
1)を選択(マッピング)し(ステップS8)、符号化
データDA/Bとして各画素毎に選択したブロック代表値
VALXに対応するインデックス番号を出力して処理を
終了する。
【0071】ステップS9の判別において、グループ数
GNがブロック代表値の個数N以上である場合(ステッ
プS9;No)には、グループ数GNを減少させるべく
画素値グループの構成を変更すべく処理を行う(ステッ
プS13〜ステップS15)。画素値グループのグルー
プ数GNを減少させる方法としては、様々な方法が考え
られるが、本実施形態では、以下に述べる方法により画
素値グループのグループ数を減少している。
【0072】まず、全ての画素値グループのグループス
テイタス値を参照し、図4(c)に示すように、隣接グ
ループまでの距離GDが最小の画素値グループを検出す
る(ステップS13)。そして、当該隣接グループまで
の距離GDが最小の画素値グループと当該隣接グループ
までの距離GDが最小の画素値グループに隣接する他の
画素値グループを一つのグループとして合併する処理を
行う(ステップS14)。
【0073】この結果、すべての画素値グループのうち
隣接グループまでの距離GDが最小の二つの画素値グル
ープが一つの画素値グループに合併され、グループ数G
Nは1減少することとなる、すなわち、 GN=GN−1 となるので(ステップS15)、処理を再びステップS
5に移行して、変更後のグループ数GNとブロック代表
値の個数Nとの比較を行い、変更後のグループ数GNと
ブロック代表値の個数Nとが等しくなるまでステップS
5、S6、S9、S13〜S15の処理を繰り返し、変
更後のグループ数GNとブロック代表値の個数Nとが等
しくなった場合には、図4(a)に示したように、各画
素値グループ毎に当該画素値グループを代表するグルー
プ代表値を算出する。
【0074】そして、それらのグループ代表値をブロッ
ク代表値とし(ステップS7)、各画素の画素値に最も
近い値を有するブロック代表値VALX(X:0〜N−
1)を選択(マッピング)し(ステップS8)、符号化
データDA/Bとして各画素毎に選択したブロック代表値
VALXに対応するインデックス番号を出力して処理を
終了する。
【0075】図5にQBTC符号化による符号化データ
DA/Bのデータ構成を示す。図5は、ブロック画像BG
のブロックサイズを8×8画素、ブロック代表値の個数
N=4とした場合の各ブロック画像BG毎の符号化デー
タDA/Bのデータ構成である。データDA/Bの先頭には、
ブロック代表値を示すブロック代表値データREP1〜
REP4が配置されている。
【0076】ブロック代表値データREP1〜REP4
は、画素深さが8[bits/pixel]なので、各8[bit
s]で表現され、合計 8[bits]×4=32[bits] となっている。ブロック代表値データREP1〜REP4
につづいて各画素毎にどのブロック代表値にマッピング
されたかを示すインデックス番号データで構成されるイ
ンデックス番号データ群GIDが配置されている。
【0077】各インデックス番号データは、ブロック代
表値が4個であるので、それらを表現すべく2[bits]
で構成されている。従って、インデックス番号データ群
GIDは、画素数が8×8=64個であるので、 合計2[bits]×64=128[bits] となる。
【0078】これらの結果、一つのブロック画像BG当
り、ブロック代表値データREP1〜REP4とインデッ
クス番号データ群GIDとを合計して、 32[bits]+128[bits]=160[bits] の符号化データ量となる。
【0079】従って、圧縮率は、元のブロック画像BG
のデータ量が、 8×8×8[bits]=512[bits] となるので、 160[bits]/512[bits]=1/3.2 となる。
【0080】図6に第1実施形態の画像処理装置の復号
化回路の概要構成ブロック図を示す。画像処理装置の復
号化回路11は、入力された符号データDEがADCT
符号化されたデータなのか、ブロックトランケーション
符号化されたデータなのかを判別するためのタグ信号S
TAGを符号データDEから抽出し出力するとともに、符
号データDEをそのまま出力するタグ抽出回路12と、
タグ抽出回路12により抽出されたタグ信号STAGに基
づいて、ADCT符号化データDADCTを含む符号データ
DEであるのか、あるいは、ブロックトランケーション
符号化データDBCTを含む符号データDEであるのかを
判別し、符号データDEを後述するADCT符号化回路
14あるいはブロックトランケーション(BTC)復号
化回路15のいずれか一方に出力する第1セレクタ13
と、入力された符号データDEに対してADCT復号化
処理を行いADCT復号化データDEADCTを出力するA
DCT符号化回路14と、入力された符号データDEに
対してブロックトランケーション復号化処理を行いブロ
ックトランケーション復号化データDEBCTを出力する
ブロックトランケーション復号化回路15と、タグ信号
STAGに基づいて入力されたADCT復号化データDEA
DCTあるいはブロックトランケーション復号化データD
EBCTのいずれか一方をブロック画像BG1として出力
する第2セレクタ16と、入力されたブロック画像BG
1をラスター画像に変換するブロックラスター変換回路
17と、ラスター画像に基づいて紙等に画像を形成する
ことにより出力画像G1としたり、メモリ上に直接ラス
ター画像を書込むことにより出力画像G1とする画像出
力装置18と、を備えて構成されている。
【0081】次に動作を説明する。画像処理装置の復号
化回路11のタグ抽出回路12は、タグ信号STAGを符
号データDEから抽出し第1セレクタ13及び第2セレ
クタ16に出力するとともに、符号データDEをそのま
まADCT符号化回路14及びブロックトランケーショ
ン復号化回路15に出力する。
【0082】第1セレクタ13は、タグ抽出回路12に
より抽出されたタグ信号STAGに基づいて、ADCT符
号化データDADCTを含む符号データDEをADCT復号
下界ろ14に出力し、ブロックトランケーション符号化
データDBCTを含む符号データDEをブロックトランケ
ーション復号化回路15に出力する。ADCT符号化回
路14と、入力された符号データDEに対してADCT
復号化処理を行いADCT復号化データDEADCTを第2
セレクタ16に出力する。
【0083】ブロックトランケーション復号化回路15
は、入力された符号データDEに対してブロックトラン
ケーション復号化処理を行いブロックトランケーション
復号化データDEBCTを出力する。第2セレクタ16
は、タグ信号STAGに基づいて入力されたADCT復号
化データDEADCTあるいはブロックトランケーション復
号化データDEBCTのいずれか一方をブロック画像BG
1としてブロックラスター変換回路17に出力する。ブ
ロックラスター変換回路17は、入力されたブロック画
像BG1をラスター画像に変換し画像出力装置18に出
力する。
【0084】画像出力装置18は、ラスター画像に基づ
いて紙等に画像を形成することにより出力画像G1とし
たり、メモリ上に直接ラスター画像を書込むことにより
出力画像G1とする。図7にブロックトランケーション
復号化回路15におけるQBTC復号化処理の処理フロ
ーチャートを示す。ブロックトランケーション復号化回
路15は、入力された符号データDEからブロック代表
値データ(上述の例におけるブロック代表値データRE
P1〜REP4)を抽出する(ステップS21)。
【0085】つづいて、インデックス番号データ群(上
述の例におけるインデックス番号データ群GID)からブ
ロック画像BG1の画素数分のインデックスデータを抽
出する。そして抽出したインデックスデータに対応して
ブロック代表値データを対応する画素位置に当てはめる
ことにより、1ブロック画像分の画像データを再現する
(ステップS22)。このように、QBTC復号化処理
は、符号化処理に比較して非常に単純な処理により符号
化を実現することが可能となる。
【0086】このため、復号化処理に必要な時間が短く
てすむため、高速な伸張処理が可能となる。以上の説明
のように、本第1実施形態によれば、ブロック画像毎の
ヒストグラム分布を画素値グループに分割し、画素値グ
ループのグループ数がブロック代表値の個数と等しくな
るまでグループ数の増加、減少処理を繰り返しループ処
理により行うことにより、当該ブロック画像のヒストグ
ラム分布に最適なグループ構成を得ることが可能とな
る。従って、CG画像領域、読取画像領域が混在してい
る画像データであっても、伸張画像のがしる劣化を最小
限に押さえ、高品質な画像を得ることが可能な符号化方
式(QBTC符号化方式)を実現することができる。
【0087】<第2実施形態>次に第2実施形態につい
て説明する。以下の説明においては、QBTC符号化方
式のブロックトランケーション符号化回路を中心として
説明し、第1実施形態と同一の部分については、同一の
符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、ブロッ
ク画像BGのブロックサイズを8×8画素、ブロック代
表値の個数N=4とした場合について説明する。
【0088】本第2実施形態におけるQBTC符号化方
式は、ブロック画像BG毎に高濃度域分布平均値と最大
値との差分値及び低濃度域分布平均値と最小値との差分
値を算出し、それらの値の相関からブロック画像BG毎
のヒストグラム分布の状態を4つの状態に分類し、各ヒ
ストグラム分布状態に応じたブロック代表値の算出方法
を適用するものである。各ブロック画像BG内の画素値
のブロック代表値へのマッピング処理等のブロック代表
値決定後の処理は第1実施形態と同様である。
【0089】本第2実施形態において、ヒストグラム分
布状態は、ヒストグラム分布上で連続的分布ではない、
離散的な画素値の分布状態を考慮して以下の4つの状態
に分類することができる。 高/低域離散分布 高域離散分布 低域離散分布 離散分布なし
【0090】図8に第2実施形態のQBTC符号化方式
の処理フローチャートを示す。ブロックトランケーショ
ン符号化回路(=QBTC符号化回路)7は、第1セレ
クタ5を介してラスターブロック変換回路3から8×8
画素のサイズを有するブロック画像BGを受け取り、当
該ブロック画像BG内の画素値を全て調べる。
【0091】そして何種類の画素値が当該ブロック画像
BG内に存在するかを計算することによりブロック画像
BG内のレベル数CNを算出する(ステップS51)。
この場合において、当該ブロック画像BG内のCN種類
の画素値をそれぞれ画素値VAL0〜VALCN-1とす
る。次に算出したレベル数CNとブロック代表値の個数
N=4とを比較する(ステップS32)。ステップS3
2の判別において、レベル数CNがブロック代表値の個
数N=4以下の場合(ステップS2;Yes)、すなわ
ち、 CN≦N=4 の場合には、当該ブロックのブロック代表値は、得られ
たCN種類の画素値VAL0〜VALCN-1とし、各画素
に最近傍の値を有する画素値VALX(X:0〜CN−
1)を割当て(マッピング)し(ステップS45)、処
理を終了する。
【0092】ステップS32の判別において、レベル数
CNがブロック代表値の個数Nより大の場合(ステップ
S32;No)、すなわち、 CN>N の場合には、ブロック画像BG内の画素値を参照して以
下の4つのブロック代表値を決定する(ステップS33
〜36)。
【0093】最小値minの計算(ステップS33) 最小値minは、当該ブロック画像BG内の全ての画素値
の中の最小値である。 最大値maxの計算(ステップS34) 最大値maxは、当該ブロック画像BG内の全ての画素値
の中の最大値である。 低濃度域分布平均low_meanの計算(ステップS3
5) 低濃度域分布平均low_meanは、画素値の中で比較的低
い値を有する画素値の集合の平均値である。 高濃度域分布平均up_meanの計算(ステップS36) 高濃度域分布平均up_meanは、画素値の中で比較的高い
値を有する画素値の集合の平均値である。
【0094】図9に低濃度域分布平均low_mean及び高
濃度分布平均up_meanの計算の説明図を示す。ブロック
画像BG内の画素値の最大値maxと最小値minとの差分値
を当該ブロック画像BG内の画素値の分布幅WDとした
とき、 最小値min≦X1<最小値min+(分布幅WD/R) で表わされる値X1の範囲を低濃度域とし、 最大値max−(分布幅WD/R)≦X2<最大値max で表わされる値X2の範囲を高濃度域とする。
【0095】これらの範囲に属する画素値の平均値をそ
れぞれ低濃度域分布平均low_mean、高濃度域分布平均u
p_meanと呼ぶこととする。次に、最小値min、最大値ma
x、低濃度域分布平均low_mean、高濃度域分布平均up_
meanからブロック画像BG内の画素値のヒストグラム分
布の状態を分類すべく、最小値min、最大値max、低濃度
域分布平均low_mean、高濃度域分布平均up_meanに基
づいて絶対値s1及び絶対値s2を求める(ステップS3
7)。
【0096】 s1=|max−up_mean| s2=|min−low_mean| ところでブロック画像内画素値のヒストグラム分布にお
いて、最大値maxと高濃度域分布平均up_meanとの差分
値の絶対値s1の値が小さい場合には、ヒストグラム分布
において高濃度域に分布する画素値の数が多く、最大値
max付近に離散的な大きな分布があると考えられる。
【0097】また、同様にブロック画像内画素値のヒス
トグラム分布において、最小値minと低濃度域分布平
均low_meanとの差分値の絶対値s2の値が小さい場合
には、ヒストグラム分布において低濃度域に分布する画
素値の数が多く、最小値min付近に離散的な大きな分布
があると考えられる。これらのことから、絶対値s1、s2
の値を予め設定した第1しきい値th1及び第2しきい値t
h2とそれぞれ比較することによりヒストグラム分布状態
を分類することが可能となる。
【0098】より具体的には、まず、絶対値s1が第1し
きい値th1以下であるか否かを判別する(ステップS3
7)。ステップS37の判別において、絶対値s1が第1
しきい値th1以下である場合には(ステップS37;Y
es)、絶対値s2が第2しきい値th2以下であるか否か
を判別する(ステップS39)。ステップS39の判別
において、絶対値s2が第2しきい値th2以下である場合
には(ステップS39;Yes)、第1代表値決定処理
(図中、代表値決定処理で示す。;ステップS40)
に移行する。
【0099】第1代表値決定処理は、ブロック画像BG
内の画素値のヒストグラム分布において、最大値max付
近及び最小値min付近の双方に離散的な大きな分布があ
ると判断された場合のブロック代表値の決定処理であ
る。この離散的な大きな分布を示す画素値は、ブロック
画像BGに対応する画像に占める面積が多い画素に対応
するため、この画素値をそのままブロック代表値として
採用する。伸張画像においてブロック代表値はそのまま
復元されるため、結果的に良好な伸張画像を得ることが
できることとなる。
【0100】すなわち、ヒストグラム分布において最大
値max付近に大きな分布を持つため、高濃度域分布平均u
p_meanをそのままブロック代表値の一つとして採用す
る。また、ヒストグラム分布において、最小値min付近
に大きな分布を持つため、低濃度域分布平均low_mean
をそのままブロック代表値の一つとして採用する。これ
により二つのブロック代表値が決定されるため、ヒスト
グラム分布において、この二つの値を除いた分布範囲に
おいて、残り二つのブロック代表値を決定すれば良い。
【0101】具体的には、低濃度域分布平均low_mean
から高濃度域分布平均up_meanまでの範囲において、残
り二つの代表値を決定する。すなわち、低濃度域分布平
均low_meanから高濃度域分布平均up_meanまでの範囲
全体を代表する値を一つ決定し、この値で低濃度域分布
平均low_meanから高濃度域分布平均up_meanまでの範
囲を二つに分割し、分割した二つの範囲内において、各
々の分割範囲を代表する値を設定することにより残り二
つのブロック代表値を決定するのである。
【0102】図10に第1代表値決定処理の処理フロー
チャートを示す。まず、ブロック画像BG内の画素値を
全て参照して、画素値の範囲が0(=0x00)〜255
(=0xFF)までの範囲で、当該ブロック画像BGを代表
する値repval0を算出する(ステップS51)。この値r
epval0としては、例えば、当該ブロック画像BG内の画
素値の平均値や、中央値、最頻出値等を用いる。次に算
出した値repval0を用いて低濃度域分布平均low_meanか
ら高濃度域分布平均up_meanまでのヒストグラム分布の
範囲を2分割し、各分割範囲において、各分割範囲を代
表する値、すなわち、ブロック代表値を決定する処理を
行う。
【0103】より具体的は、ブロック内の画素値を参照
して、画素値Xの範囲が低濃度域分布平均low_meanか
ら値repval0までの範囲、すなわち、 low_mean<X≦repval0 の範囲において、ブロック代表値VAL[1]=repval
1を算出する(ステップS52)。このブロック代表値
VAL[1]=repval1の算出には、値repval0の算出と
同様に当該範囲内の画素値の平均値や、中央値、最頻出
値等を用いる。
【0104】同様に画素値Xの範囲が値repval0から高
濃度域分布平均up_meanまでの範囲、すなわち、 repval0<X≦up_mean の範囲において、ブロック代表値VAL[2]=repval
2を算出する(ステップS53)。このブロック代表値
VAL[2]=repval2の算出には、値repval0の算出と
同様に当該範囲内の画素値の平均値や、中央値、最頻出
値等を用いる。
【0105】これらの結果、4つのブロック代表値VA
L[0]〜VAL[3]が、以下のように定まることと
なる(ステップS54)。 VAL[0]=low_mean VAL[1]=repval1 VAL[2]=repval2 VAL[3]=up_mean
【0106】ステップS39の判別において、絶対値s2
が第2しきい値th2より大である場合には(ステップS
39;No)、第2代表値決定処理(図中、代表値決定
処理で示す。;ステップ41)に移行する。第2代表
値決定処理は、ブロック画像BG内の画素値のヒストグ
ラム分布において、最大値max付近に離散的な大きな分
布があると判断された場合のブロック代表値の決定処理
である。この場合、ヒストグラム分布において最大値ma
x付近に大きな分布を持つため、高濃度域分布平均up_m
eanをそのままブロック代表値の一つとして採用する。
【0107】これにより一つのブロック代表値が決定さ
れるため、ヒストグラム分布において、この一つの値を
除いた分布範囲において、残り三つのブロック代表値を
決定すれば良い。具体的には、最小値minから高濃度域
分布平均up_meanまでの範囲において、残り三つの代表
値を決定する。すなわち、最小値minから高濃度域分布
平均up_meanまでの範囲全体を代表する値repval1を一
つ決定し、さらにこの範囲の最大値max1及び最小値min1
を求める。
【0108】この値repval1と最大値max1あるいは値rep
val1と最小値min1との差分の絶対値を求め差分絶対値を
それぞれr1、r2とする。これらの差分絶対値r1、r2の値
により、最小値minから高濃度域分布平均up_meanまで
の範囲におけるヒストグラム分布状態を3通りに分類
し、その分布状態に応じてこの範囲を3つに分割する方
法を3通りの方法から選択する。
【0109】図11に第2代表値決定処理の処理フロー
チャートを示す。まず、画素値Xの範囲が0(=0x00)
から高濃度域分布平均up_meanまでのヒストグラム分布
の範囲において、当該範囲を代表する値repval1を決定
する処理を行う。より具体的には、ブロック内の画素値
を参照して、画素値Xの範囲が0(=0x00)から高濃度
域分布平均up_meanまでの範囲、すなわち、 0x00<X≦up_mean の範囲において、当該範囲を代表する値repval1を算出
する(ステップS61)。この代表値repval1の算出に
は、当該範囲内の画素値の平均値や、中央値、最頻出値
等を用いる。
【0110】次に画素値Xの範囲が0(=0x00)から高
濃度域分布平均up_meanまでの範囲において、最大値ma
x1及び最小値min1を求める(ステップS62)。つづい
て、代表値repval1と、最大値max1あるいは最小値min1
との差分の絶対値r1、r2をそれぞれ次式により求める
(ステップS62)。 r1=|min1−repval1 r2=|repval1−max1|
【0111】ところで、範囲内の最小値min1と範囲内の
代表値repval1との差分の絶対値r2が小さい場合には、
この画素値の範囲内における画素値のヒストグラム分布
は正規分布に近い形ではなく、ヒストグラム分布は最小
値min方向に偏った分布をしていると判断できる。同様
に範囲内の最大値max1と範囲内の代表値repval1との差
分の絶対値r2が小さい場合には、この画素値の範囲内に
おける画素値のヒストグラム分布は正規分布に近い形で
はなく、最大値max方向に偏った分布をしていると判断
できる。
【0112】また、二つの差分の絶対値r1、r2がともに
大きい場合には、この範囲での画素値のヒストグラム分
布は比較的偏りの少ない正規分布に近い形か、あるい
は、フラットな分布であると判断できる。これらのこと
から、差分の絶対値r1、r2を所定のしきい値th3、th4と
比較することによりこの範囲内でのヒストグラム分布状
態を分類が可能となる。
【0113】そこで、まず、差分の絶対値r1がしきい値
th3以下であるか否か、すなわち、 r1≦th3 であるか否かを判別する(ステップS64)。ステップ
S64の判別において、差分の絶対値r1がしきい値th3
以下である場合、すなわち、 r1≦th3 である場合には(ステップS64;Yes)、この画素
値の範囲におけるヒストグラム分布は最小値min1方向に
偏った分布の形であると判断できる。
【0114】このため、この範囲を3分割する場合に
は、画素値Xの範囲がrepval1から高濃度域分布平均up
_meanまでの範囲、すなわち、 repval1<X≦up_mean の範囲において、当該範囲を代表する値repval2を算出
する(ステップS70)。
【0115】そして、第1分割範囲値thr0=repval1と
し、第2分割範囲値thr1=repval2とする(ステップS
71)。次に画素値Xの範囲が0(=00x0)から第1分
割範囲値thr0=repval1の範囲において、ブロック代表
値VAL[0]=VAL1を算出する(ステップS7
2)。このブロック代表値VAL[0]=VAL1の算
出には、当該範囲内の画素値の平均値や、中央値等を用
いる。
【0116】同様に、画素値Xの範囲が第1分割範囲値
thr0=repval1から第2分割範囲値thr1=repval2の範囲
において、ブロック代表値VAL[1]=VAL2を算
出する(ステップS73)。このブロック代表値VAL
[1]=VAL2の算出には、当該範囲内の画素値の平
均値や、中央値等を用いる。さらに同様に、画素値Xの
範囲が第2分割範囲値thr1=repval2から高濃度域分布
平均up_meanの範囲において、ブロック代表値VAL
[2]=VAL3を算出する(ステップS74)。この
ブロック代表値VAL[2]=VAL3の算出には、当
該範囲内の画素値の平均値や、中央値等を用いる。
【0117】これらの結果、4つのブロック代表値VA
L[0]〜VAL[3]が、以下のように定まることと
なる(ステップS75)。 VAL[0]=VAL1 VAL[1]=VAL2 VAL[2]=VAL3 VAL[3]=up_mean
【0118】ステップS64の判別において、差分の絶
対値r1がしきい値th3より大である場合、すなわち、 r1>th3 である場合には(ステップS64;No)、差分の絶対
値r2がしきい値th4以下であるか否か、すなわち、 r2≦th4 であるか否かを判別する(ステップS65)。
【0119】ステップS65の判別において、差分の絶
対値r2がしきい値th4以下である場合、すなわち、 r2≦th4 である場合には(ステップS65;Yes)、この画素
値の範囲におけるヒストグラム分布は最大値max1方向に
偏った分布の形であると判断できる。このため、この範
囲を3分割する場合には、画素値Xの範囲が0(=0x0
0)から値repval1までの範囲、すなわち、 0x00<X≦repval1 の範囲において、当該範囲を代表する値repval2を算出
する(ステップS68)。
【0120】そして、第1分割範囲値thr0=repval2と
し、第2分割範囲値thr1=repval1とする(ステップS
69)。次に画素値Xの範囲が0(=00x0)から第1分
割範囲値thr0=repval2の範囲において、ブロック代表
値VAL[0]=VAL1を算出する(ステップS7
2)。このブロック代表値VAL[0]=VAL1の算
出には、当該範囲内の画素値の平均値や、中央値等を用
いる。
【0121】同様に、画素値Xの範囲が第1分割範囲値
thr0=repval2から第2分割範囲値thr1=repval1の範囲
において、ブロック代表値VAL[1]=VAL2を算
出する(ステップS73)。このブロック代表値VAL
[1]=VAL2の算出には、当該範囲内の画素値の平
均値や、中央値等を用いる。
【0122】さらに同様に、画素値Xの範囲が第2分割
範囲値thr1=repval1から高濃度域分布平均up_meanの
範囲において、ブロック代表値VAL[2]=VAL3
を算出する(ステップS74)。このブロック代表値V
AL[2]=VAL3の算出には、当該範囲内の画素値
の平均値や、中央値等を用いる。これらの結果、4つの
ブロック代表値VAL[0]〜VAL[3]が、以下の
ように定まることとなる(ステップS75)。
【0123】VAL[0]=VAL1 VAL[1]=VAL2 VAL[2]=VAL3 VAL[3]=up_mean
【0124】ステップS65の判別において、差分の絶
対値r2がしきい値th4より大である場合、すなわち、 r2>th4 である場合には(ステップS65;No)、この画素値
の範囲におけるヒストグラム分布は最小値min1方向や、
最大値max1方向への偏りが小さく、比較的正規分布に近
い形か、あるいは、フラットな分布であると判断でき
る。
【0125】このため、この範囲を3分割する場合に
は、様々な方法が考えられるが、本実施形態では、 第1分割範囲値thr0=(min1+repval1×2)/3 第2分割範囲値thr1=(repval2×2+max1)/3 を求め(ステップS67)、これらの分割範囲値thr0、
thr1を用いて3つの範囲に分割している。
【0126】そして、画素値Xの範囲が0(=0x00)か
ら第1分割範囲値thr0=(min1+repval1×2)/3ま
での範囲、すなわち、 0x00<X≦(min1+repval1×2)/3 の範囲において、ブロック代表値VAL[0]=VAL
1を算出する(ステップS72)。このブロック代表値
VAL[0]=VAL1の算出には、当該範囲内の画素
値の平均値や、中央値等を用いる。
【0127】同様に、画素値Xの範囲が第1分割範囲値
thr0=(min1+repval1×2)/3から第2分割範囲値t
hr1=(repval2×2+max1)/3の範囲において、ブロ
ック代表値VAL[1]=VAL2を算出する(ステッ
プS73)。このブロック代表値VAL[1]=VAL
2の算出には、当該範囲内の画素値の平均値や、中央値
等を用いる。
【0128】さらに同様に、画素値Xの範囲が第2分割
範囲値thr1=(repval2×2+max1)/3から高濃度域
分布平均up_meanの範囲において、ブロック代表値VA
L[2]=VAL3を算出する(ステップS74)。こ
のブロック代表値VAL[2]=VAL3の算出には、
当該範囲内の画素値の平均値や、中央値等を用いる。こ
れらの結果、4つのブロック代表値VAL[0]〜VA
L[3]が、以下のように定まることとなる(ステップ
S75)。
【0129】VAL[0]=VAL1 VAL[1]=VAL2 VAL[2]=VAL3 VAL[3]=up_mean
【0130】ステップS37の判別において、絶対値s1
が第1しきい値th1より大である場合には(ステップS
37;No)、絶対値s2が第2しきい値th2以下である
か否かを判別する(ステップS42)。ステップS42
の判別において、絶対値s2が第2しきい値th2以下であ
る場合には(ステップS42;Yes)、第3代表値決
定処理(図中、代表値決定処理で示す。;ステップS
43)に移行する。第3代表値決定処理は、ブロック画
像BG内の画素値のヒストグラム分布において、最小値
min付近に離散的な大きな分布があると判断された場合
のブロック代表値の決定処理である。
【0131】この場合、ヒストグラム分布において最小
値min付近に大きな分布を持つため、低濃度域分布平均l
ow_meanをそのままブロック代表値の一つとして採用す
る。これにより一つのブロック代表値が決定されるた
め、ヒストグラム分布において、この一つの値を除いた
分布範囲において、残り三つのブロック代表値を決定す
れば良い。
【0132】具体的には、低濃度域分布平均low_mean
から最大値maxまでの範囲において、残り三つの代表値
を決定する。すなわち、低濃度域分布平均low_meanか
ら最大値maxまでの範囲全体を代表する値repval1を一つ
決定し、さらにこの範囲の最大値max1及び最小値min1を
求める。この値repval1と最大値max1あるいは値repval1
と最小値min1との差分の絶対値を求め差分絶対値をそれ
ぞれr1、r2とする。
【0133】これらの差分絶対値r1、r2の値により、最
小値minから高濃度域分布平均up_meanまでの範囲にお
けるヒストグラム分布状態を3通りに分類し、その分布
状態に応じてこの範囲を3つに分割する方法を3通りの
方法から選択する。
【0134】図12に第3代表値決定処理の処理フロー
チャートを示す。まず、画素値Xの範囲が低濃度域分布
平均low_meanから255(=0xFF)までのヒストグラ
ム分布の範囲において、当該範囲を代表する値repval1
を決定する処理を行う。
【0135】より具体的には、ブロック内の画素値を参
照して、画素値Xの範囲が低濃度域分布平均low_mean
から255(=0xFF)までの範囲、すなわち、 low_mean<X≦0xFF の範囲において、当該範囲を代表する値repval1を算出
する(ステップS81)。この代表値repval1の算出に
は、当該範囲内の画素値の平均値や、中央値、最頻出値
等を用いる。次に画素値Xの範囲がlow_meanから25
5(=0xFF)までの範囲において、最大値max1及び最小
値min1を求める(ステップS82)。
【0136】つづいて、代表値repval1と、最大値max1
あるいは最小値min1との差分の絶対値r1、r2をそれぞれ
次式により求める(ステップS82)。 r1=|min1−repval1| r2=|repval1−max1|
【0137】ところで、範囲内の最小値min1と範囲内の
代表値repval1との差分の絶対値r2が小さい場合には、
この画素値の範囲内における画素値のヒストグラム分布
は正規分布に近い形ではなく、ヒストグラム分布は最大
値max方向に偏った分布をしていると判断できる。同様
に範囲内の最大値max1と範囲内の代表値repval1との差
分の絶対値r2が小さい場合には、この画素値の範囲内に
おける画素値のヒストグラム分布は正規分布に近い形で
はなく、最小値min方向に偏った分布をしていると判断
できる。
【0138】また、二つの差分の絶対値r1、r2がともに
大きい場合には、この範囲での画素値のヒストグラム分
布は比較的偏りの少ない正規分布に近い形か、あるい
は、フラットな分布であると判断できる。これらのこと
から、差分の絶対値r1、r2を所定のしきい値th3、th4と
比較することによりこの範囲内でのヒストグラム分布状
態を分類が可能となる。
【0139】そこで、まず、差分の絶対値r1がしきい値
th3以下であるか否か、すなわち、 r1≦th3 であるか否かを判別する(ステップS84)。ステップ
S84の判別において、差分の絶対値r1がしきい値th3
以下である場合、すなわち、 r1≦th3 である場合には(ステップS84;Yes)、この画素
値の範囲におけるヒストグラム分布は最小値min1方向に
偏った分布の形であると判断できる。
【0140】このため、この範囲を3分割する場合に
は、画素値Xの範囲がrepval1から高濃度域分布平均up
_meanまでの範囲、すなわち、 repval1<X≦up_mean の範囲において、当該範囲を代表する値repval2を算出
する(ステップS90)。そして、第1分割範囲値thr0
=repval1とし、第2分割範囲値thr1=repval2とする
(ステップS91)。
【0141】次に画素値Xの範囲が低濃度域分布平均lo
w_meanから第1分割範囲値thr0=repval1の範囲におい
て、ブロック代表値VAL[0]=VAL1を算出する
(ステップS92)。このブロック代表値VAL[0]
=VAL1の算出には、当該範囲内の画素値の平均値
や、中央値等を用いる。同様に、画素値Xの範囲が第1
分割範囲値thr0=repval1から第2分割範囲値thr1=rep
val2の範囲において、ブロック代表値VAL[1]=V
AL2を算出する(ステップS93)。このブロック代
表値VAL[1]=VAL2の算出には、当該範囲内の
画素値の平均値や、中央値等を用いる。
【0142】さらに同様に、画素値Xの範囲が第2分割
範囲値thr1=repval2から255(=00xFF)の範囲にお
いて、ブロック代表値VAL[2]=VAL3を算出す
る(ステップS94)。このブロック代表値VAL
[2]=VAL3の算出には、当該範囲内の画素値の平
均値や、中央値等を用いる。これらの結果、4つのブロ
ック代表値VAL[0]〜VAL[3]が、以下のよう
に定まることとなる(ステップS95)。
【0143】VAL[0]=low_mean VAL[1]=VAL1 VAL[2]=VAL2 VAL[3]=VAL3
【0144】ステップS84の判別において、差分の絶
対値r1がしきい値th3より大である場合、すなわち、 r1>th3 である場合には(ステップS84;No)、差分の絶対
値r2がしきい値th4以下であるか否か、すなわち、 r2≦th4 であるか否かを判別する(ステップS85)。
【0145】ステップS85の判別において、差分の絶
対値r2がしきい値th4以下である場合、すなわち、 r2≦th4 である場合には(ステップS85;Yes)、この画素
値の範囲におけるヒストグラム分布は最大値max1方向に
偏った分布の形であると判断できる。
【0146】このため、この範囲を3分割する場合に
は、画素値Xの範囲が0(=0x00)から値repval1まで
の範囲、すなわち、 0x00<X≦repval1 の範囲において、当該範囲を代表する値repval2を算出
する(ステップS88)。そして、第1分割範囲値thr0
=repval2とし、第2分割範囲値thr1=repval1とする
(ステップS89)。
【0147】次に画素値Xの範囲が0(=00x0)から第
1分割範囲値thr0=repval2の範囲において、ブロック
代表値VAL[0]=VAL1を算出する(ステップS
92)。このブロック代表値VAL[0]=VAL1の
算出には、当該範囲内の画素値の平均値や、中央値等を
用いる。同様に、画素値Xの範囲が第1分割範囲値thr0
=repval2から第2分割範囲値thr1=repval1の範囲にお
いて、ブロック代表値VAL[1]=VAL2を算出す
る(ステップS93)。このブロック代表値VAL
[1]=VAL2の算出には、当該範囲内の画素値の平
均値や、中央値等を用いる。
【0148】さらに同様に、画素値Xの範囲が第2分割
範囲値thr1=repval1から高濃度域分布平均up_meanの
範囲において、ブロック代表値VAL[2]=VAL3
を算出する(ステップS94)。このブロック代表値V
AL[2]=VAL3の算出には、当該範囲内の画素値
の平均値や、中央値等を用いる。これらの結果、4つの
ブロック代表値VAL[0]〜VAL[3]が、以下の
ように定まることとなる(ステップS95)。
【0149】VAL[0]=low_mean VAL[1]=VAL1 VAL[2]=VAL2 VAL[3]=VAL3
【0150】ステップS85の判別において、差分の絶
対値r2がしきい値th4より大である場合、すなわち、 r2>th4 である場合には(ステップS65;No)、この画素値
の範囲におけるヒストグラム分布は最小値min1方向や、
最大値max1方向への偏りが小さく、比較的正規分布に近
い形か、あるいは、フラットな分布であると判断でき
る。
【0151】このため、この範囲を3分割する場合に
は、様々な方法が考えられるが、本実施形態では、 第1分割範囲値thr0=(min1+repval1×2)/3 第2分割範囲値thr1=(repval2×2+max1)/3 を求め(ステップS87)、これらの分割範囲値thr0、
thr1を用いて3つの範囲に分割している。
【0152】そして、画素値Xの範囲が0(=0x00)か
ら第1分割範囲値thr0=(min1+repval1×2)/3ま
での範囲、すなわち、 0x00<X≦(min1+repval1×2)/3 の範囲において、ブロック代表値VAL[0]=VAL
1を算出する(ステップS92)。このブロック代表値
VAL[0]=VAL1の算出には、当該範囲内の画素
値の平均値や、中央値等を用いる。
【0153】同様に、画素値Xの範囲が第1分割範囲値
thr0=(min1+repval1×2)/3から第2分割範囲値t
hr1=(repval2×2+max1)/3の範囲において、ブロ
ック代表値VAL[1]=VAL2を算出する(ステッ
プS93)。このブロック代表値VAL[1]=VAL
2の算出には、当該範囲内の画素値の平均値や、中央値
等を用いる。
【0154】さらに同様に、画素値Xの範囲が第2分割
範囲値thr1=(repval2×2+max1)/3から高濃度域
分布平均up_meanの範囲において、ブロック代表値VA
L[2]=VAL3を算出する(ステップS94)。こ
のブロック代表値VAL[2]=VAL3の算出には、
当該範囲内の画素値の平均値や、中央値等を用いる。こ
れらの結果、4つのブロック代表値VAL[0]〜VA
L[3]が、以下のように定まることとなる(ステップ
S75)。
【0155】VAL[0]=low_mean VAL[1]=VAL1 VAL[2]=VAL2 VAL[3]=VAL3
【0156】ステップS42の判別において、絶対値s2
が第2しきい値th2より大である場合には(ステップS
42;No)、第4代表値決定処理(図中、代表値決定
処理で示す。;ステップ44)に移行する。第4代表
値決定処理はブロック画像BG内の画素値のヒストグラ
ム分布において、離散的な分布のない場合の代表値決定
処理である。従って、ブロック画像BG内の画素値全体
のヒストグラム分布から4つのブロック代表値を算出す
ることとなる。
【0157】まず画素値が0(=0x00)から255(=
0xFF)までの画素値全範囲を代表する値を一つ決定す
る。この範囲における最小値min及び最大値maxは前の段
階の処理で求めているため、求めた画素値全範囲を代表
する値と最小値minあるいは最大値maxとの差分の絶対値
を求め、それぞれr1、r2とする。そしてこの差分の絶対
値r1、r2によりヒストグラム分布状態を考慮しながら、
画素値全範囲を4分割する。分割した各範囲毎に、各範
囲を代表する値を決定し、それら4つの代表値をブロッ
ク代表値とする。
【0158】図13に第4代表値決定処理の処理フロー
チャートを示す。まず、画素値Xの範囲が0(=00x0
0)から255(=0xFF)までのヒストグラム分布の範
囲において、当該範囲を代表する値repval1を決定する
処理を行う。より具体的には、ブロック内の画素値を参
照して、画素値Xの範囲が0(=00x00)から255
(=0xFF)までの範囲、すなわち、 00x00<X≦0xFF の範囲において、当該範囲を代表する値repval1を算出
する(ステップS101)。この代表値repval1の算出
には、当該範囲内の画素値の平均値や、中央値、最頻出
値等を用いる。
【0159】次に画素値Xの範囲がrepval1から255
(=0xFF)までの範囲において、最大値max1及び最小値
min1を求める(ステップS102)。さらに画素値Xの
範囲が0(=00x00)からrepval1までの範囲において、
最大値max2及び最小値min2を求める(ステップS10
3)。つづいて、代表値repval1と、最大値maxあるいは
最小値minとの差分の絶対値r1、r2をそれぞれ次式によ
り求める(ステップS104)。
【0160】r1=|min−repval1| r2=|repval1−max| 次に、差分の絶対値r1がしきい値th3以下であるか否
か、すなわち、 r1≦th3 であるか否かを判別する(ステップS105)。
【0161】ステップS105の判別において、差分の
絶対値r1がしきい値th3以下である場合、すなわち、 r1≦th3 である場合には(ステップS105;Yes)、最小値
minと代表値repval1との差が小さいKとを示しており、
ヒストグラム分布は最小値min1方向に偏った分布の形で
あると判断できる。
【0162】このため、この範囲を4分割する場合、そ
の分割方法としては様々な方法が考えられるが、本実施
形態では、以下の計算式により求められる3つの分割範
囲値thr0、thr1、thr2を用いて範囲を4つに分割する。
三つの分割範囲値値thr0、thr1、thr2のうち、最も最小
値minに近い値を有する第1分割範囲値thr0には代表値r
epval1をそのまま適用する。第2分割範囲値thr1には、
画素値範囲repval1から255(=0xFF)における最大
値max1、最小値min1を参照して最大値max1と最小値min1
を1:2に内分する値を適用する。また、第3分割範囲
値には、画素値範囲repval1から255(=0xFF)にお
ける最大値max1、最小値min1を参照して最大値max1と最
小値min1を2:1に内分する値を適用する。
【0163】すなわち、 thr0=reoval1 thr1=(min1×2+max1)/3 thr2=(min1+max1×2)/3 を算出する(ステップS109)。
【0164】次に画素値Xの範囲が0(0x00)から第1
分割範囲値thr0=repval1の範囲において、ブロック代
表値VAL[0]=VAL1を算出する(ステップS1
10)。このブロック代表値VAL[0]=VAL1の
算出には、当該範囲内の画素値の平均値や、中央値等を
用いる。同様に、画素値Xの範囲が第1分割範囲値thr0
=repval1から第2分割範囲値thr1=(min1×2+max
1)/3の範囲において、ブロック代表値VAL[1]
=VAL2を算出する(ステップS111)。このブロ
ック代表値VAL[1]=VAL2の算出には、当該範
囲内の画素値の平均値や、中央値等を用いる。
【0165】さらに同様に、画素値Xの範囲が第2分割
範囲値thr1=(min1×2+max1)/3から第3分割範囲
値thr2=(min1+max1×2)/3の範囲において、ブロ
ック代表値VAL[2]=VAL3を算出する(ステッ
プS112)。このブロック代表値VAL[2]=VA
L3の算出には、当該範囲内の画素値の平均値や、中央
値等を用いる。さらに同様に、画素値Xの範囲が第3分
割範囲値thr2=(min1+max1×2)/3から255(=
0xFF)の範囲において、ブロック代表値VAL[3]=
VAL4を算出する(ステップS113)。このブロッ
ク代表値VAL[2]=VAL3の算出には、当該範囲
内の画素値の平均値や、中央値等を用いる。
【0166】これらの結果、4つのブロック代表値VA
L[0]〜VAL[3]が、以下のように定まることと
なる(ステップS114)。 VAL[0]=VAL1 VAL[1]=VAL2 VAL[2]=VAL3 VAL[3]=VAL4
【0167】ステップS105の判別において、差分の
絶対値r1がしきい値th3より大である場合、すなわち、 r1>th3 である場合には(ステップS105;No)、差分の絶
対値r2がしきい値th4以下であるか否か、すなわち、 r2≦th4 であるか否かを判別する(ステップS106)。
【0168】ステップS106の判別において、差分の
絶対値r2がしきい値th4以下である場合、すなわち、 r2≦th4 である場合には(ステップS106;Yes)、最大値
maxと代表値との差が小さいことを示しており、この画
素値の範囲におけるヒストグラム分布は最大値max1方向
に偏った分布の形であると判断できる。
【0169】このため、この範囲を4分割する場合、そ
の分割方法としては様々な方法が考えられるが、本実施
形態では、以下の計算式により求められる3つの分割範
囲値thr0、thr1、thr2を用いて範囲を4つに分割する。
三つの分割範囲値値thr0、thr1、thr2のうち、最も最大
値maxに近い値を有する第3分割範囲値thr2には代表値r
epval1をそのまま適用する。第1分割範囲値thr0には、
画素値範囲0(=0x00)から代表値repval1における最
大値max2、最小値min2を参照して最小値min2と最大値ma
x2とを1:2に内分する値を適用する。また、第2分割
範囲値thr1には、画素値範囲0(=0x00)から代表値re
pval1における最大値max2、最小値min2を参照して最小
値min2と最大値max2とを2:1に内分する値を適用す
る。
【0170】すなわち、 thr0=(min2×2+max2)/3 thr1=(min2+max2×2)/3 thr2=reoval1 を算出する(ステップS108)。
【0171】次に画素値Xの範囲が0(0x00)から第1
分割範囲値thr0=(min2×2+max2)/3の範囲におい
て、ブロック代表値VAL[0]=VAL1を算出する
(ステップS110)。このブロック代表値VAL
[0]=VAL1の算出には、当該範囲内の画素値の平
均値や、中央値等を用いる。同様に、画素値Xの範囲が
第1分割範囲値thr0=(min2×2+max2)/3から第2
分割範囲値thr1=(min2+max2×2)/3の範囲におい
て、ブロック代表値VAL[1]=VAL2を算出する
(ステップS111)。このブロック代表値VAL
[1]=VAL2の算出には、当該範囲内の画素値の平
均値や、中央値等を用いる。
【0172】さらに同様に、画素値Xの範囲が第2分割
範囲値thr1=(min2+max2×2)/3から第3分割範囲
値thr2=reoval1の範囲において、ブロック代表値VA
L[2]=VAL3を算出する(ステップS112)。
このブロック代表値VAL[2]=VAL3の算出に
は、当該範囲内の画素値の平均値や、中央値等を用い
る。さらに同様に、画素値Xの範囲が第3分割範囲値th
r2=reoval1から255(=0xFF)の範囲において、ブ
ロック代表値VAL[3]=VAL4を算出する(ステ
ップS113)。このブロック代表値VAL[2]=V
AL3の算出には、当該範囲内の画素値の平均値や、中
央値等を用いる。
【0173】これらの結果、4つのブロック代表値VA
L[0]〜VAL[3]が、以下のように定まることと
なる(ステップS114)。 VAL[0]=VAL1 VAL[1]=VAL2 VAL[2]=VAL3 VAL[3]=VAL4 VAL[3]=VAL3
【0174】ステップS106の判別において、差分の
絶対値r2がしきい値th4より大である場合、すなわち、 r2>th4 である場合には(ステップS106;No)、この画素
値の範囲におけるヒストグラム分布は最小値min1方向
や、最大値max1方向への偏りが小さく、比較的正規分布
に近い形か、あるいは、フラットな分布であると判断で
きる。
【0175】このため、この範囲を4分割する場合に
は、様々な方法が考えられるが、本実施形態では、 第1分割範囲値thr0=(min2+max2)/2 第2分割範囲値thr1=repval1 第3分割範囲値thr2=(min1+max1)/2 を求め(ステップS107)、これらの分割範囲値thr
0、thr1、thr2を用いて4つの範囲に分割している。
【0176】次に画素値Xの範囲が0(0x00)から第1
分割範囲値thr0=(min2+max2)/2の範囲において、
ブロック代表値VAL[0]=VAL1を算出する(ス
テップS110)。このブロック代表値VAL[0]=
VAL1の算出には、当該範囲内の画素値の平均値や、
中央値等を用いる。同様に、画素値Xの範囲が第1分割
範囲値thr0=(min2+max2)/2から第2分割範囲値th
r1=repval1の範囲において、ブロック代表値VAL
[1]=VAL2を算出する(ステップS111)。こ
のブロック代表値VAL[1]=VAL2の算出には、
当該範囲内の画素値の平均値や、中央値等を用いる。
【0177】さらに同様に、画素値Xの範囲が第2分割
範囲値thr1=repval1から第3分割範囲値thr2=(min1
+max1)/2の範囲において、ブロック代表値VAL
[2]=VAL3を算出する(ステップS112)。こ
のブロック代表値VAL[2]=VAL3の算出には、
当該範囲内の画素値の平均値や、中央値等を用いる。さ
らに同様に、画素値Xの範囲が第3分割範囲値thr2=
(min1+max1)/2から255(=0xFF)の範囲におい
て、ブロック代表値VAL[3]=VAL4を算出する
(ステップS113)。このブロック代表値VAL
[2]=VAL3の算出には、当該範囲内の画素値の平
均値や、中央値等を用いる。
【0178】これらの結果、4つのブロック代表値VA
L[0]〜VAL[3]が、以下のように定まることと
なる(ステップS114)。 VAL[0]=VAL1 VAL[1]=VAL2 VAL[2]=VAL3 VAL[3]=VAL4 VAL[3]=VAL3
【0179】そして、これらの4個のブロック代表値V
AL[1]〜VAL[4]が得られると、各画素に最近
傍の値を有するブロック代表値を割当て(マッピング)
し)、処理を終了する。なお、符号データのフォーマッ
トは第1実施形態と同様である。以上の説明のように、
本第2実施形態の符号化処理方式によれば、処理段数が
固定であることから、処理がループ処理となっていた第
1実施形態と異なり、処理時間を保証することが可能で
ある。そのため、ハードウエアにより処理により適して
いる。
【0180】また、本第2実施形態によれば、ブロック
画像毎にブロック画像内の画素値の状態を示す値を算出
し、その値の相関からブロック画像内の画素値のヒスト
グラム分布の状態を4つに分類し、各々の分布状態に応
じたブロック代表値の算出方法を適用することにより、
CG画像領域、読取画像領域が混在している画像データ
であっても、伸張画像のがしる劣化を最小限に押さえ、
高品質な画像を得ることが可能な符号化方式(QBTC
符号化方式)を実現することができる。
【0181】<第3実施形態>次に第3実施形態につい
て説明する。以下の説明においては、QBTC符号化方
式のブロックトランケーション符号化回路を中心として
説明し、第1実施形態と同一の部分については、同一の
符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、ブロッ
ク画像BGのブロックサイズを8×8画素、ブロック代
表値の個数N=4とした場合について説明する。
【0182】本第3実施形態におけるQBTC符号化方
式はブロック画像毎に最大値max、最小値min及び中央値
mainを算出し、中央値mainと最大値maxとの差分値及び
中央値mainと最小値minとの差分値の相関に基づいてヒ
ストグラム分布状態を3つの状態に分類し、各々のヒス
トグラムの分布状態に応じたブロック代表値の算出を行
うものである。各ブロック画像BG内の画素値のブロッ
ク代表値へのマッピング処理等のブロック代表値決定後
の処理は第1実施形態と同様である。
【0183】本第3実施形態においては、ヒストグラム
の分布状態は、以下の三つの状態に分類される。 最小値min方向に偏った分布 最大値max方向に偏った分布 中央付近に偏った分布
【0184】図14に第3実施形態のブロックトランケ
ーション符号化方式の処理フローチャートを示す。ブロ
ックトランケーション符号化回路(=QBTC符号化回
路)7は、第1セレクタ5を介してラスターブロック変
換回路3から8×8画素のサイズを有するブロック画像
BGを受け取り、当該ブロック画像BG内の画素値を全
て調べる。そして何種類の画素値が当該ブロック画像B
G内に存在するかを計算することによりブロック画像B
G内のレベル数CNを算出する(ステップS121)。
【0185】次に算出したレベル数CNとブロック代表
値の個数N=4とを比較する(ステップS122)。ス
テップS122の判別において、レベル数CNがブロッ
ク代表値の個数N=4以下の場合(ステップS122;
Yes)、すなわち、 CN≦N=4 の場合には、当該ブロックのブロック代表値は、得られ
たCN種類の画素値VAL0〜VALCN-1とし、各画素
に最近傍の値を有する画素値VALX(X:0〜CN−
1)を割当て(マッピング)し(ステップS45)、処
理を終了する。
【0186】ステップS32の判別において、レベル数
CNがブロック代表値の個数Nより大の場合(ステップ
S32;No)、すなわち、 CN>N の場合には、ブロック画像BG内の画素値を参照して最
小値min、最大値max及び中央値mainを計算する(ステッ
プS123〜125)。
【0187】最小値minの計算(ステップS123) 最小値minは、当該ブロック画像BG内の全ての画素値
の中の最小値である。 最大値maxの計算(ステップS124) 最大値maxは、当該ブロック画像BG内の全ての画素値
の中の最大値である。 中央値mainの計算(ステップS125) 中央値mainは、ブロック画像内の画素値のヒストグラム
分布を作成し、全度数の半分の度数を示す値である。
【0188】次に個の最大値max、最小値min、中央値ma
inの相関から、ヒストグラム分布状態を三つの状態に分
類する。より詳細には、中央値mainと最小値minあるい
は最大値maxとの差分の絶対値L1、L2をそれぞれ次式
により求める(ステップS104)。 L1=|main−min| L2=|main−max|
【0189】この場合において、絶対値L1が小さい場
合は、ヒストグラム分布は最小値方向に偏っていると判
断でき、絶対値L2が小さい場合はヒストグラム分布は
最大値方向に偏っていると判断できる。このことから、
絶対値L1、L2を予め定めたしきい値P1、P2と比較す
ることにより、絶対値L1がしきい値P1よりも小さい場
合には、ヒストグラム分布は最小値min方向に偏ってい
ると判断できる。また、絶対値L2がしきい値P2よりも
小さい場合にはヒストグラム分布は最大値max方向に偏
っていると判断できる。さらに絶対値L1、L2がともに
しきい値P1、P2よりも大きい場合には、ヒストグラム
の分布は正規分布に近い形か、あるいは、フラット名形
であるような、最大値max方向あるいは最小値min方向に
偏りの無いものであると判断する。この3通りのヒスト
グラム分布状態に応じて最適なブロック代表値を算出す
る。
【0190】次に、差分の絶対値L1がしきい値P1未
満であるか否か、すなわち、 L1<P1 であるか否かを判別する(ステップS127)。ステッ
プS127の判別において、差分の絶対値L1がしきい
値P1未満である場合、すなわち、 L1≦P1 である場合には(ステップS127;Yes)、最小値
minと中央値mainとの差が小さいことを示しており、ヒ
ストグラム分布は最小値min1方向に偏った分布の形であ
ると判断できる。
【0191】次に画素値Xの範囲が中央値mainから最大
値maxまでの範囲において、最小値min1を求める(ステ
ップS128)。そして、この範囲を4分割する場合、
その分割方法としては様々な方法が考えられるが、本実
施形態では、以下の計算式により求められる3つの分割
範囲値thr0、thr1、thr2を用いて範囲を4つに分割す
る。三つの分割範囲値値thr0、thr1、thr2のうち、最も
最小値minに近い値を有する第1分割範囲値thr0には中
央値mainをそのまま適用する。第2分割範囲値thr1に
は、画素値範囲最小値min1から最大値maxにおける最小
値min1、最大値maxを参照して最小値min1と最大値maxを
1:2に内分する値を適用する。また、第3分割範囲値
thr2には、画素値範囲最小値min1から最大値maxにおけ
る最小値min1、最大値maxを参照して最小値min1と最大
値maxを2:1に内分する値を適用する。
【0192】すなわち、 thr0=main thr1=(min1×2+max)/3 thr2=(min1+max×2)/3 を算出する(ステップS128)。次に画素値Xの範囲
が0(0x00)から第1分割範囲値thr0=mainの範囲にお
いて、ブロック代表値VAL[0]=VAL1を算出す
る(ステップS134)。このブロック代表値VAL
[0]=VAL1の算出には、当該範囲内の画素値の平
均値や、中央値、最頻出値等を用いる。
【0193】同様に、画素値Xの範囲が第1分割範囲値
thr0=mainから第2分割範囲値thr1=(min1×2+ma
x)/3の範囲において、ブロック代表値VAL[1]
=VAL2を算出する(ステップS135)。このブロ
ック代表値VAL[1]=VAL2の算出には、当該範
囲内の画素値の平均値や、中央値等を用いる。さらに同
様に、画素値Xの範囲が第2分割範囲値thr1=(min1×
2+max)/3から第3分割範囲値thr2=(min1+max×
2)/3の範囲において、ブロック代表値VAL[2]
=VAL3を算出する(ステップS136)。このブロ
ック代表値VAL[2]=VAL3の算出には、当該範
囲内の画素値の平均値や、中央値等を用いる。
【0194】さらに同様に、画素値Xの範囲が第3分割
範囲値thr2=(min1+max×2)/3から255(=0xF
F)の範囲において、ブロック代表値VAL[3]=V
AL4を算出する(ステップS137)。このブロック
代表値VAL[3]=VAL4の算出には、当該範囲内
の画素値の平均値や、中央値、最頻出値等を用いる。こ
れらの結果、4つのブロック代表値VAL[0]〜VA
L[3]が、以下のように定まることとなる(ステップ
S114)。 VAL[0]=VAL1 VAL[1]=VAL2 VAL[2]=VAL3 VAL[3]=VAL4
【0195】そして、これらの4個のブロック代表値V
AL[1]〜VAL[4]が得られると、各画素に最近
傍の値を有するブロック代表値を割当て(マッピング)
し(ステップS139)、処理を終了する。なお、符号
データのフォーマットは第1実施形態と同様である。ス
テップS127の判別において、差分の絶対値L1がし
きい値P1以上である場合、すなわち、 L1≧P1 である場合には(ステップS127;No)、差分の絶
対値L2がしきい値P2未満であるか否か、すなわち、 L2<P2 であるか否かを判別する(ステップS131)。
【0196】ステップS131の判別において、差分の
絶対値L2がしきい値P2以下である場合、すなわち、 L2≦P2 である場合には(ステップS131;Yes)、最大値
maxと中央値mainとの差が小さいことを示しており、こ
の画素値の範囲におけるヒストグラム分布は最大値max
方向に偏った分布の形であると判断できる。次に画素値
Xの範囲が最小値minから中央値mainまでの範囲におい
て、最大値max1を求める(ステップS131)。
【0197】つづいて、この範囲を4分割する場合、そ
の分割方法としては様々な方法が考えられるが、本実施
形態では、以下の計算式により求められる3つの分割範
囲値thr0、thr1、thr2を用いて範囲を4つに分割する。
三つの分割範囲値値thr0、thr1、thr2のうち、最も最大
値maxに近い値を有する第3分割範囲値thr2には中央値m
ainをそのまま適用する。第1分割範囲値thr0には、画
素値範囲最小値minから中央値mainにおける最小値min、
最大値max1を参照して最小値minと最大値max1とを1:
2に内分する値を適用する。また、第2分割範囲値thr1
には、画素値範囲最小値minから中央値mainにおける最
小値min、最大値max1を参照して最小値minと最大値max1
とを2:1に内分する値を適用する。
【0198】すなわち、 thr0=(min×2+max1)/3 thr1=(min+max1×2)/3 thr2=main を算出する(ステップS132)。
【0199】次に画素値Xの範囲が0(0x00)から第1
分割範囲値thr0=(min×2+max1)/3の範囲におい
て、ブロック代表値VAL[0]=VAL1を算出する
(ステップS134)。このブロック代表値VAL
[0]=VAL1の算出には、当該範囲内の画素値の平
均値や、中央値、最頻出値等を用いる。同様に、画素値
Xの範囲が第1分割範囲値thr0=(min×2+max1)/
3から第2分割範囲値thr1=(min+max1×2)/3の
範囲において、ブロック代表値VAL[1]=VAL2
を算出する(ステップS135)。このブロック代表値
VAL[1]=VAL2の算出には、当該範囲内の画素
値の平均値や、中央値等を用いる。
【0200】さらに同様に、画素値Xの範囲が第2分割
範囲値thr1=(min+max1×2)/3から第3分割範囲
値thr2=mainの範囲において、ブロック代表値VAL
[2]=VAL3を算出する(ステップS136)。こ
のブロック代表値VAL[2]=VAL3の算出には、
当該範囲内の画素値の平均値や、中央値等を用いる。さ
らに同様に、画素値Xの範囲が第3分割範囲値thr2=ms
inから255(=0xFF)の範囲において、ブロック代表
値VAL[3]=VAL4を算出する(ステップS11
3)。このブロック代表値VAL[3]=VAL4の算
出には、当該範囲内の画素値の平均値や、中央値等を用
いる。
【0201】これらの結果、4つのブロック代表値VA
L[0]〜VAL[3]が、以下のように定まることと
なる(ステップS138)。 VAL[0]=VAL1 VAL[1]=VAL2 VAL[2]=VAL3 VAL[3]=VAL4 VAL[3]=VAL3 そして、これらの4個のブロック代表値VAL[1]〜
VAL[4]が得られると、各画素に最近傍の値を有す
るブロック代表値を割当て(マッピング)し(ステップ
S139)、処理を終了する。なお、符号データのフォ
ーマットは第1実施形態と同様である。
【0202】ステップS130の判別において、差分の
絶対値L2がしきい値P2以上である場合、すなわち、 L2≧P2 である場合には(ステップS130;No)、この画素
値の範囲におけるヒストグラム分布は最小値min1方向
や、最大値max1方向への偏りが小さく、比較的正規分布
に近い形か、あるいは、フラットな分布であると判断で
きる。このため、この範囲を4分割する場合には、様々
な方法が考えられるが、本実施形態では、 第1分割範囲値thr0=(min+main)/2 第2分割範囲値thr1=main 第3分割範囲値thr2=(main+max)/2 を求め(ステップS133)、これらの分割範囲値thr
0、thr1、thr2を用いて4つの範囲に分割している。
【0203】次に画素値Xの範囲が0(0x00)から第1
分割範囲値thr0=(min+main)/2の範囲において、
ブロック代表値VAL[0]=VAL1を算出する(ス
テップS134)。このブロック代表値VAL[0]=
VAL1の算出には、当該範囲内の画素値の平均値や、
中央値等を用いる。同様に、画素値Xの範囲が第1分割
範囲値thr0=(min+main)/2から第2分割範囲値thr
1=mainの範囲において、ブロック代表値VAL[1]
=VAL2を算出する(ステップS135)。このブロ
ック代表値VAL[1]=VAL2の算出には、当該範
囲内の画素値の平均値や、中央値、最頻出値等を用い
る。
【0204】さらに同様に、画素値Xの範囲が第2分割
範囲値thr1=mainから第3分割範囲値thr2=(main+ma
x)/2の範囲において、ブロック代表値VAL[2]
=VAL3を算出する(ステップS134)。このブロ
ック代表値VAL[2]=VAL3の算出には、当該範
囲内の画素値の平均値や、中央値等を用いる。さらに同
様に、画素値Xの範囲が第3分割範囲値thr2=(main+
max)/2から255(=0xFF)の範囲において、ブロ
ック代表値VAL[3]=VAL4を算出する(ステッ
プS137)。このブロック代表値VAL[3]=VA
L4の算出には、当該範囲内の画素値の平均値や、中央
値等を用いる。
【0205】これらの結果、4つのブロック代表値VA
L[0]〜VAL[3]が、以下のように定まることと
なる(ステップS138)。 VAL[0]=VAL1 VAL[1]=VAL2 VAL[2]=VAL3 VAL[3]=VAL4 VAL[3]=VAL3
【0206】そして、これらの4個のブロック代表値V
AL[1]〜VAL[4]が得られると、各画素に最近
傍の値を有するブロック代表値を割当て(マッピング)
し(ステップS139)、処理を終了する。なお、符号
データのフォーマットは第1実施形態と同様である。
【0207】以上の説明のように、本第3実施形態の符
号化処理方式によれば、上記第1実施形態及び第2実施
形態の符号化処理方式と比較して処理が簡単なため、高
速疎処理の適しており、ハードウェア化等も適してい
る。本実施形態の符号化方式は、ブロック画像毎にブロ
ック内の画素値の状態を示す値を算出し、その値の相関
からブロック画像内の画素値のヒストグラム分布の城田
おを4つに分類し、各々の分布状態に応じたブロック代
表値を算出するので、CG画像領域、読取画像領域が混
在している画像データであっても、伸張画像のがしる劣
化を最小限に押さえ、高品質な画像を得ることが可能な
符号化方式(QBTC符号化方式)を実現することがで
きる。
【0208】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、入力され
た画像データの頻度分布及び検出した頻度分布における
分布範囲端部近傍領域の分布状態に関する特徴量に基づ
いて適応的にブロック代表値を設定するので、CG画像
領域と読取画像領域が混在する入力画像に基づいてブロ
ックトランケーション符号化を行う場合でも、効率的に
符号化で機、高品質な伸張画像を得ることができる。
【0209】請求項4記載の発明によれば、入力された
画像データのヒストグラム及び検出したヒストグラムの
分布状態に関する特徴量に基づいてブロック代表値を適
応的に設定するので、CG画像領域と読取画像領域が混
在する入力画像に基づいてブロックトランケーション符
号化を行う場合でも、効率的に符号化でき、高品質な伸
張画像を得ることができる。
【0210】さらにヒストグラムを複数の画像データ群
に分割する際に高品質な伸張画像を得るべく、画像デー
タ群の再分割を行えるので、より確実に効率的符号化及
び高品質な伸張画像が得られる。請求項7記載の発明に
よれば、入力された画像データのヒストグラム及び検出
したヒストグラムの分布状態に関する特徴量に基づいて
ブロック代表値を適応的に設定するに際し、算出された
特徴量に基づいて、分割された複数の画像データ群を再
分割させるためのしきい値を算出するので、CG画像領
域と読取画像領域が混在する入力画像に基づいてブロッ
クトランケーション符号化を行う場合でも、より確実に
効率的な符号化が行え、高品質な伸張画像を得ることが
できる。
【0211】請求項9記載の発明によれば、ブロック代
表値の設定時に画像データ群の数Mを予め設定したブロ
ック代表値の個数Nと比較し、画像データ群の数Mがブ
ロック代表値の個数N以下の場合に、M個のブロック代
表値を設定し、画像データ群の数Mがブロック代表値の
個数を超えている場合に、N個のブロック代表値を設定
するので、無駄な処理が発生すること無く、符号化処理
を高速化することが可能となる。
【0212】請求項10記載の発明によれば、ブロック
代表値を設定するに際し、ヒストグラムの特徴量に基づ
いて当該ヒストグラムを用いてブロック代表値を算出す
るか否かを判別するので、無駄な算出処理を行うこと無
く、最も効率的なブロック代表値を得ることが可能とな
る。
【0213】請求項16記載の発明によれば、ブロック
代表値の設定時に画像データ群の数Mを予め設定したブ
ロック代表値の個数Nと比較し、画像データ群の数Mが
ブロック代表値の個数N以下の場合に、M個のブロック
代表値を設定し、画像データ群の数Mがブロック代表値
の個数を超えている場合に、N個のブロック代表値を設
定するので、無駄な処理が発生すること無く、符号化処
理を高速化することが可能となる。
【0214】請求項17記載の発明によれば、入力され
た画像データのヒストグラム及び検出したヒストグラム
の分布状態に関する特徴量に基づいてブロック代表値を
適応的に設定するので、CG画像領域と読取画像領域が
混在する入力画像に基づいてブロックトランケーション
符号化を行う場合でも、効率的に符号化でき、高品質な
伸張画像を得ることができる。
【0215】さらにヒストグラムを複数の画像データ群
に分割する際に高品質な伸張画像を得るべく、画像デー
タ群の再分割を行えるので、より確実に効率的符号化及
び高品質な伸張画像が得られる。請求項18記載の発明
によれば、ブロック代表値を設定するに際し、ヒストグ
ラムの特徴量に基づいて当該ヒストグラムを用いてブロ
ック代表値を算出するか否かを判別するので、無駄な算
出処理を行うこと無く、最も効率的なブロック代表値を
得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 符号化回路の概要構成ブロック図である。
【図2】 第1実施形態の符号化処理フローチャートで
ある。
【図3】 グループ分割の概念説明図である。
【図4】 グループ数の計算概念説明図である。
【図5】 符号データのフォーマットの説明図である。
【図6】 復号化回路の概要構成ブロック図である。
【図7】 第1実施形態の復号化処理フローチャートで
ある。
【図8】 第2実施形態の符号化処理フローチャートで
ある。
【図9】 第2実施形態におけるブロックステイタス値
の計算概念の説明図である。
【図10】 第1代表値決定処理の処理フローチャート
である。
【図11】 第2代表値決定処理の処理フローチャート
である。
【図12】 第3代表値決定処理の処理フローチャート
である。
【図13】 第4代表値決定処理の処理フローチャート
である。
【図14】 第3実施形態の符号化処理フローチャート
である。
【符号の説明】
1 画像処理装置の符号化回路 2 画像入力装置 3 ラスターブロック変換回路3 4 画像特性判定回路 5 第1セレクタ(第1SEL) 6 ADCT符号化回路 7 ブロックトランケーション符号化回路 8 第2セレクタ 9 符号合成回路 11 画像処理装置の復号化回路 12 タグ抽出回路 13 第1セレクタ 14 ADCT復号化回路 15 ブロックトランケーション(BTC)復号化回路 16 第2セレクタ16 17 ブロックラスター変換回路 18 画像出力装置 BG ブロック画像 BG1 ブロック画像 DADCT ADCT符号化データ DBCT ブロックトランケーション符号化データ DA/B 符号化データ DE 符号データ DEADCT ADCT復号化データ DEBCT ブロックトランケーション復号化データ DG 画像データ G 入力画像 G1 出力画像G1 STAG タグ信号

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像を構成する各画素に対応する画
    像データに対し、前記画像データを近似するための複数
    のブロック代表値のうちのいずれか一つを割当てた後
    に、複数の前記画素により構成されるブロック画像を単
    位として符号化を行う画像処理装置であって、 前記ブロック画像毎に入力された画像データの頻度分布
    を検出する頻度分布検出手段と、 前記検出した頻度分布における分布範囲端部近傍領域の
    分布状態に関する特徴量を算出する特徴量算出手段と、 前記算出した特徴量に基づいて前記分布範囲端部近傍領
    域の頻度分布から前記ブロック代表値を設定するか否か
    を判別する判別手段と、 前記判別の結果に基づいて、前記検出した頻度分布に基
    づく前記複数のブロック代表値を設定する代表値設定手
    段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像処理装置において、 前記特徴量算出手段は、前記分布範囲端部近傍領域にお
    ける前記頻度分布が前記頻度分布検出手段によって検出
    された頻度分布範囲端部側に偏って分布していることを
    示す指標を前記特徴量として算出することを特徴とする
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像処理装置において、 前記代表値設定手段は、N個(N=2以上の整数)の前
    記ブロック代表値を設定するものであって、 前記判別手段が前記分布範囲端部近傍の頻度分布から前
    記ブロック代表値を設定すると判別した場合に前記分布
    範囲端部近傍の前記頻度分布に基づき、n個(n=1、
    2)の前記ブロック代表値を設定する第1ブロック代表
    値設定部と、 前記第1ブロック代表値設定部がn個の前記ブロック代
    表値を設定した場合に前記頻度分布検出手段が検出した
    頻度分布のうち前記第1ブロック代表値設定部によって
    設定された前記ブロック代表値が設定されない前記画像
    データの頻度分布に基づいて(N−n)個のブロック代
    表値を設定する第2ブロック代表値設定部と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 入力画像を構成する各画素に対応する画
    像データに対し、前記画像データを近似するための複数
    のブロック代表値のうちのいずれか一つを割当てた後に
    複数の前記画素により構成されるブロック画像を単位と
    して符号化を行う画像処理装置であって、 前記ブロック画像毎に入力された画像データのヒストグ
    ラムを作成するヒストグラム作成手段と、 前記作成されたヒストグラムに基づいて前記画像データ
    を複数の画像データ群に分割する画像データ群分割手段
    と、 前記各画像データ群に対応するヒストグラムに対して、
    その分布状態に関する特徴量を算出する特徴量算出手段
    と、 前記算出した特徴量に基づいて前記画像データ群分割手
    段により分割された前記各画像データ群に対応するヒス
    トグラムを用いてブロック代表値を算出するか否かを判
    別する判別手段と、 前記判別の結果に基づいて、前記画像データ群分割手段
    により分割された前記各画像データ群に対応するヒスト
    グラムを用いてブロック代表値を算出しない場合に前記
    画像データ群分割手段に対し、再分割を行わせる再分割
    制御手段と、 前記判別手段の判別に基づいて前記ブロック代表値を算
    出するブロック代表値算出手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像処理装置において、 前記作成されたヒストグラムの分布範囲端部近傍の前記
    画像データ群を分離して分割するように構成したことを
    特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の画像処理装置において、
    前記分布範囲端部近傍の前記画像データ群についての前
    記特徴量を算出することを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 入力画像を構成する各画素に対応する画
    像データに対し、前記画像データを近似するための複数
    のブロック代表値のうちのいずれか一つを割当てた後に
    複数の前記画素により構成されるブロック画像を単位と
    して符号化を行う画像処理装置であって、 前記ブロック画像毎に入力された画像データのヒストグ
    ラムを作成するヒストグラム作成手段と、 前記作成されたヒストグラムに基づいて前記画像データ
    を予め定めた条件に基づいて複数の画像データ群に分割
    する画像データ群分割手段と、 前記各画像データ群に対応するヒストグラムに対して、
    その分布状態に関する特徴量を算出する特徴量算出手段
    と、 前記算出された特徴量に基づいて、前記分割された複数
    の画像データ群を再分割させるためのしきい値を算出す
    るしきい値算出手段と、 前記しきい値に基づいて前記分割された複数の画像デー
    タ群を再分割させるための再分割制御手段と、 前記再分割後の各画像データ群に対応するヒストグラム
    に基づいてブロック代表値を設定するブロック代表値設
    定手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の画像処理装置において、 前記再分割制御手段は、再分割後の画像データ群数を再
    分割前の画像データ群数よりも増加させることを特徴と
    する画像処理装置。
  9. 【請求項9】 入力画像を構成する各画素に対応する画
    像データに対し、前記画像データを近似するための複数
    のブロック代表値のうちのいずれか一つを割当てた後に
    複数の前記画素により構成されるブロック画像を単位と
    して符号化を行う画像処理装置であって、 前記ブロック画像毎に入力された画像データのヒストグ
    ラムを作成するヒストグラム作成手段と、 前記各画像データ群に対応するヒストグラムに対して、
    その分布状態に関する特徴量を算出する特徴量算出手段
    と、 前記作成されたヒストグラムに基づいて前記画像データ
    をM個(M:2以上の整数)の画像データ群に分割する
    画像データ群分割手段と、 前記画像データ群の数Mを予め設定したブロック代表値
    の個数N(N:自然数)と比較する比較手段と、 前記比較の結果に基づいて、前記画像データ群の数Mが
    前記ブロック代表値の個数N以下の場合に、M個のブロ
    ック代表値を設定する第1代表値設定手段と、 前記比較の結果に基づいて、前記画像データ群の数Mが
    前記ブロック代表値の個数を超えている場合に、N個の
    ブロック代表値を設定する第2代表値設定手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  10. 【請求項10】 入力画像を構成する各画素に対応する
    画像データに対し、前記画像データを近似するための複
    数のブロック代表値のうちのいずれか一つを割当てた後
    に複数の前記画素により構成されるブロック画像を単位
    として符号化を行う画像処理装置であって、 前記ブロック画像毎に入力された画像データのヒストグ
    ラムを作成するヒストグラム作成手段と、 前記作成されたヒストグラムに基づいて前記画像データ
    を複数の画像データ群に分割する画像データ群分割手段
    と、 前記画像データ群数が予め設定したブロック代表値の個
    数と異なる場合に、前記画像データ群分割手段に対し、
    再分割を行わせる最分割制御手段と、 前記各画像データ群に対応するヒストグラムに対して、
    その分布状態に関する特徴量を算出する特徴量算出手段
    と、 前記算出した特徴量に基づいて前記画像データ群に対応
    するヒストグラムを用いてブロック代表値を算出するか
    否かを判別する判別手段と、 前記判別手段の判別に基づいて前記ブロック代表値を算
    出するブロック代表値算出手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の画像処理装置におい
    て、 前記再分割制御手段は、前記画像データ群数が予め設定
    したブロック代表値の個数Nよりも小さい場合に、前記
    各画像データ群の分布範囲に基づいて再分割すべき前記
    画像データ群を選択することを特徴とする画像処理装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の画像処理装置におい
    て、 前記再分割制御手段は、前記画像データ群数が予め設定
    したブロック代表値の個数N以上である場合に、一つの
    前記画像データ群を構成する画像データの最大値と他の
    前記画像データ群を構成する画像データの最小値の差に
    相当する画像データ群相互間の距離に基づいて統合すべ
    き前記一つの画像データ群及び他の画像データ群を選択
    することを特徴とする画像処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項10記載の画像処理装置におい
    て、 前記作成されたヒストグラムの分布範囲端部近傍の前記
    画像データ群を分離して分割するように構成したことを
    特徴とする画像処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項11記載の画像処理装置におい
    て、前記分布範囲端部近傍の前記画像データ群について
    の前記特徴量を算出することを特徴とする画像処理装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至請求項14のいずれかに
    記載の画像処理装置において、 前記画像データを前記ブロック代表値に対応付ける対応
    付手段と、 前記対応づけられたブロック代表値に基づいて符号化を
    行う符号化手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  16. 【請求項16】 入力画像を構成する各画素に対応する
    画像データに対し、前記画像データを近似するための複
    数のブロック代表値のうちのいずれか一つを割当てた後
    に複数の前記画素により構成されるブロック画像を単位
    として符号化を行う画像処理方法であって、 前記ブロック画像毎に入力された画像データのヒストグ
    ラムを作成するヒストグラム作成工程と、 前記各画像データ群に対応するヒストグラムに対して、
    その分布状態に関する特徴量を算出する特徴量算出工程
    と、 前記作成されたヒストグラムに基づいて前記画像データ
    をM個(M:2以上の整数)の画像データ群に分割する
    画像データ群分割工程と、 前記画像データ群の数Mを予め設定したブロック代表値
    の個数N(N:自然数)と比較する比較工程と、 前記比較の結果に基づいて、前記画像データ群の数Mが
    前記ブロック代表値の個数N以下の場合に、M個のブロ
    ック代表値を設定する第1代表値設定工程と、 前記比較の結果に基づいて、前記画像データ群の数Mが
    前記ブロック代表値の個数を超えている場合に、N個の
    ブロック代表値を設定する第2代表値設定工程と、 を備えたことを特徴とする画像処理方法。
  17. 【請求項17】 入力画像を構成する各画素に対応する
    画像データに対し、前記画像データを近似するための複
    数のブロック代表値のうちのいずれか一つを割当てた後
    に複数の前記画素により構成されるブロック画像を単位
    として符号化を行う画像処理方法であって、 前記ブロック画像毎に入力された画像データのヒストグ
    ラムを作成するヒストグラム作成工程と、 前記作成されたヒストグラムに基づいて前記画像データ
    を複数の画像データ群に分割する画像データ群分割工程
    と、 前記各画像データ群に対応するヒストグラムに対して、
    その分布状態に関する特徴量を算出する特徴量算出工程
    と、 前記算出した特徴量に基づいて前記画像データ群分割手
    段により分割された前記各画像データ群に対応するヒス
    トグラムを用いてブロック代表値を算出するか否かを判
    別する判別工程と、 前記判別の結果に基づいて、前記画像データ群分割工程
    により分割された前記各画像データ群に対応するヒスト
    グラムを用いてブロック代表値を算出しない場合に前記
    画像データ群分割工程に対し、再分割を行わせる最分割
    制御工程と、 前記判別手段の判別に基づいて前記ブロック代表値を算
    出するブロック代表値算出工程と、 を備えたことを特徴とする画像処理方法。
  18. 【請求項18】 入力画像を構成する各画素に対応する
    画像データに対し、前記画像データを近似するための複
    数のブロック代表値のうちのいずれか一つを割当てた後
    に複数の前記画素により構成されるブロック画像を単位
    として符号化を行う画像処理方法であって、 前記ブロック画像毎に入力された画像データのヒストグ
    ラムを作成するヒストグラム作成工程と、 前記作成されたヒストグラムに基づいて前記画像データ
    を複数の画像データ群に分割する画像データ群分割工程
    と、 前記画像データ群数が予め設定したブロック代表値の個
    数と異なる場合に、前記画像データ群分割工程に対し、
    再分割を行わせる最分割制御工程と、 前記各画像データ群に対応するヒストグラムに対して、
    その分布状態に関する特徴量を算出する特徴量算出工程
    と、 前記算出した特徴量に基づいて前記画像データ群に対応
    するヒストグラムを用いてブロック代表値を算出するか
    否かを判別する判別工程と、 前記判別手段の判別に基づいて前記ブロック代表値を算
    出するブロック代表値算出工程と、 を備えたことを特徴とする画像処理方法。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の画像処理方法におい
    て、 前記再分割制御工程は、前記画像データ群数が予め設定
    したブロック代表値の個数Nよりも小さい場合に、前記
    各画像データ群の分布範囲に基づいて再分割すべき前記
    画像データ群を選択することを特徴とする画像処理方
    法。
  20. 【請求項20】 請求項18記載の画像処理方法におい
    て、 前記再分割制御工程は、前記画像データ群数が予め設定
    したブロック代表値の個数N以上である場合に、一つの
    前記画像データ群を構成する画像データの最大値と他の
    前記画像データ群を構成する画像データの最小値の差に
    相当する画像データ群相互間の距離に基づいて統合すべ
    き前記一つの画像データ群及び他の画像データ群を選択
    することを特徴とする画像処理方法。
  21. 【請求項21】 請求項18記載の画像処理方法におい
    て、 前記作成されたヒストグラムの分布範囲端部近傍の前記
    画像データ群を分離して分割するように構成したことを
    特徴とする画像処理方法。
  22. 【請求項22】 請求項16至請求項21のいずれかに
    記載の画像処理方法において、 前記画像データを前記ブロック代表値に対応付ける対応
    付工程と、 前記対応づけられたブロック代表値に基づいて符号化を
    行う符号化工程と、 を備えたことを特徴とする画像処理方法。
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