JPH1174632A - 積層板の製造方法およびその製造装置 - Google Patents

積層板の製造方法およびその製造装置

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JPH1174632A
JPH1174632A JP23059697A JP23059697A JPH1174632A JP H1174632 A JPH1174632 A JP H1174632A JP 23059697 A JP23059697 A JP 23059697A JP 23059697 A JP23059697 A JP 23059697A JP H1174632 A JPH1174632 A JP H1174632A
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conductive foil
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潔 青木
Toru Inoue
透 井上
Kanji Kato
寛治 加藤
Akio Ochi
昭夫 越智
Hirotada Minafuji
裕祥 皆藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層精度の向上と生産性の向上を図り、発塵
が少なく信頼性の高い積層板の製造方法およびその製造
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 上面が平滑面でアンカー抜き孔2を設け
たパレット1の上に導電箔3を配置し、導電箔3上に所
定の位置に設けられた貫通孔に未硬化状態の導電性ペー
スト4が充填されたプリプレグ5を配置し、上、下アン
カーポンチ6,7の動作により導電箔3とプリプレグ5
を熱圧着し、その後プリプレグ5の上に導電箔3aを配
置し、アンカーポンチ9の動作により導電箔3、プリプ
レグ5、そして導電箔3aを全面もしくは部分的に熱圧
着して積層板10を形成するようにしたものであり、導
電性ペースト4のにじみなどが無く、1つの工程で生産
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器など
に用いられる積層板の製造方法およびその製造装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各種電子機器などに用いられる積
層板は、電子機器の小型、軽量化にともない、接続ある
いは配線用の導電パターンの狭ピッチ化が進み、積層板
を構成する各材料間の積層精度の高精度化と生産性の向
上が求められている。
【0003】図14は従来の積層板の製造装置の要部構
成を示す斜視図であり、図14において、5はプリプレ
グであり、ガラスエポキシ、アラミドエポキシ、紙エポ
キシなどの基材でなり、レーザやドリル加工などの手段
により設けた所定箇所の所定数の孔に、スキージなどの
手段による導電性ペーストを充填(図示せず)してお
り、片面あるいは両面の所定箇所に複数の認識マーク1
38aを設けている。
【0004】12は内層材であり、前記プリプレグ5の
両面に銅箔などの導電箔(図示せず)を積層し、熱プレ
スなどにより加熱、加圧した後、エッチングなどにより
所定のパターンを形成しており、片面あるいは両面の所
定箇所に複数の認識マーク138を設けている。
【0005】そして、123,123aは開閉自在な連
結した固定チャック、124,124aは開閉自在な連
結したXテンションチャックであり、固定チャック12
3,123aとXテンションチャック124,124a
はプリプレグ5あるいは内層材12のほぼ幅寸法で対向
しており、それらにX方向のテンションを印加するもの
であり、これらでチャック部125を構成している。
【0006】128はチャック部125を搭載したxθ
テーブルであり、金属材などでなるベース131の上面
に設置された一対のy軸レール129にY方向に移動自
在に載置されており、これらでアライメント部130を
構成している。
【0007】137はチャック部125の上流に隣接し
た積層部であり、プリブレグ5あるいは内層材12の認
識マーク138a,138を認識する一対の認識カメラ
126でなる認識部127、同側帯部の所定箇所に位置
決め用などの孔加工を行う一対の孔加工部132、その
加工された孔に基準位置決めのために挿入するガイドピ
ン133を設置した位置決めプレート134、上下に対
向して複数配設されZ方向に移動自在なヒータなどを内
蔵したアンカーポンチ135でなる熱圧着部136など
により構成されている。
【0008】次に、動作について説明すると、まず、ワ
ークであるプリプレグ5、あるいは内層材12を作業者
が指定方向にてチャック部125にセットし、固定チャ
ック123,123aとXテンションチャック124,
124aにより所定のテンションを印加して均一かつ平
面度を出して維持している。
【0009】その後、Y方向の移動および位置決めを兼
ねたxθテーブル128のy軸レール129の移動によ
り積層部137まで移動し、認識部127の認識カメラ
126で認識マーク138、あるいは138aを認識
後、xθテーブル128のy軸レール129を移動する
ことにより位置決めを行う。
【0010】そして、ワークの所定箇所に孔加工部13
2で孔加工を行い、その孔を基準にして位置決めプレー
ト134上に配置されたガイドピン133により、プリ
プレグ5、内層材12、そして新規のプリプレグ5a
(図示せず)の順に挿入し、上下に配置されたアンカー
ポンチ135からなる熱圧着部136でプリプレグ5,
5aと内層材12の所定箇所を熱圧着を行い、それを作
業者が別個の取り出し工程の先に設置された第1の導電
箔上に位置決めして置き、その上に第2の導電箔(以上
図示せず)を供給する。
【0011】続いて、別工程の樹脂硬化部などにおける
熱プレスなどにより加熱、加圧して積層体が製造される
ものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の方法では、作業者がプリプレグ5,5aあるいは内層
材12をチャック部125にセットするために認識部1
27の認識カメラ126の視野に入らず、再度チャック
部125へのセットあるいは調整を行う必要があり、生
産性が悪く、また、位置合わせのためのガイドピン用の
孔がガイドピン133の挿入時に変形したり、一対のガ
イドピン133間で積層した基材すなわち材料がたるん
だ状態で熱圧着されることもあり、各材料間の積層精度
の保証が困難であった。
【0013】さらに、ガイドピン用の孔の加工により、
塵、屑あるいは粉が発生し製造工程のクリーン度を低下
させて製品の信頼性を損なう恐れがあるなどの課題を有
していた。
【0014】本発明はこのような従来の課題を解決しよ
うとするものであり、積層板製作の積層工程において、
積層精度の向上と生産性の向上を図り、発塵が少なく信
頼性の高い生産手段である積層板の製造方法およびその
製造装置を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、上面に平滑面を備えた基台上に導電箔を配
置し、この導電箔上に所定の位置に設けられた貫通孔に
未硬化状態の導電性ペーストが充填されたプリプレグを
配置し、さらにこのプリプレグの上に導電箔を配置する
ようにしたものであり、さらにまた、同様にしてパレッ
ト上に導電箔を配置し、この導電箔上にプリプレグを位
置決めして配置し、さらにこのプリプレグの上に前記同
様に形成された両面に導電パターンを施した内層材を位
置決めして配置し、この内層材の上にプリプレグを位置
決めして配置し、このプリプレグの上に導電箔を配置す
るようにしたものである。
【0016】この本発明により、積層板製作の積層工程
において、積層精度の向上と生産性の向上が図れ、発塵
が少なく、信頼性の高い生産手段を得ることが可能にな
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、上面に平滑面を備えた基台に導電箔を配置し、この
導電箔上に所定の位置に設けられた貫通孔に未硬化状態
の導電ペーストが充填されたプリプレグを配置し、さら
にこのプリプレグの上に導電箔を配置する積層板の製造
方法としたものであり、上面に平滑面を備えた基台上で
導電箔、プリプレグ、導電箔を積層でき、かつ、たるみ
などがなく基台上に保持できて、積層板が1つの工程で
生産でき、ペーストのにじみなどの不具合の発生が削減
できるという作用を有する。
【0018】請求項2に記載の発明は、上面に平滑面を
備えた基台上に導電箔を位置決めして配置し、この導電
箔上に所定の位置に設けられた貫通孔に未硬化状態の導
電ペーストが充填されたプリプレグを位置決めして配置
し、さらにこのプリプレグの上に両面に導電パターンを
施した内層材を位置決めして配置し、この内層材の上に
前記同様に形成されたプリプレグを位置決めして配置
し、この内層材と前記プリプレグの配置を必要に応じて
繰り返した後、前記プリプレグの上に導電箔を配置する
積層板の製造方法としたものであり、ガイドピンを使用
せずにプリプレグ、内層材、プリプレグが平面上で積層
でき、たるみなどがなく導電箔、プリプレグ、内層材、
プリプレグを保持できるとともに、導電箔も1つの工程
で貼り合わせることができるという作用を有する。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、導電箔とプリプレグ、もしく
はプリプレグと内層材、もしくは導電箔とプリプレグと
内層材を全面もしくは部分的に熱圧着する製造方法とし
たものであり、各層毎に上面に平滑面を備えた基台上の
少なくとも導電箔とプリプレグ、もしくはプリプレグと
内層材、もしくは導電箔とプリプレグと内層材を熱圧着
することができ、各層間の積層精度を後工程の本熱圧着
などまで損なわずに維持できるという作用を有する。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、部分的に熱圧着する場所を各層毎に位
置をずらせるようにした製造方法としたものであり、各
層間を固着する際に常に未使用の面どうしを貼り合わせ
ることができ、規定の固着強度を維持しながら積層位置
を損なわずに保持できるという作用を有する。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項3または
4に記載の発明において、部分的に熱圧着する際に剥離
性手段を介して熱圧着する製造方法としたものであり、
熱圧着時のアンカーポンチへのプリプレグあるいは内層
材の吸着を防止でき、積層精度を損なわずに熱圧着でき
るという作用を有する。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、プリプレグが乾燥された状態
で供給するようにした製造方法としたものであり、長時
間製造装置や工程内にストックできるという作用を有す
る。
【0023】請求項7に記載の発明は、上面に平滑面を
備えた基板積層用の基台を定間隔で備えて間欠搬送され
る基台搬送部と、導電箔を供給して前記基台上に載置す
る第1の導電箔供給部と、プリプレグ供給部から供給さ
れたプリプレグを前記基台上に載置された導電箔上に載
置する積層部と、導電箔を供給して前記導電箔上に載置
されたプリプレグ上に載置する第2の導電箔供給部と、
これらの積層された積層体を取り出す取り出し部からな
る構成の積層板の製造装置としたものであり、各動作工
程が並列処理できるという作用を有する。
【0024】請求項8に記載の発明は、請求項7記載の
発明において、両面に導電パターンを形成した内層材を
供給する内層材供給部を設けると共に積層部に位置決め
機構を設け、プリプレグ供給部から供給されたプリプレ
グを基台上に配置された導電箔上に位置決めして載置
し、このプリプレグ上に前記内層材を位置決めして載置
し、更に、この内層材上に再びプリプレグを位置決めし
て載置するようにした構成の製造装置としたものであ
り、平面上に積層することができ、積層精度向上および
各動作工程が並列処理できるという作用を有する。
【0025】請求項9に記載の発明は、請求項7または
8に記載の発明において、第1の導電箔供給部が第2の
導電箔供給部を兼ねたものである構成の製造装置とした
ものであり、導電箔供給部が1つになり、製造装置の面
積を小さくすることができるという作用を有する。
【0026】請求項10に記載の発明は、請求項7〜9
のいずれか一つに記載の発明において、基台として積層
体周辺部分に対応する位置に部分的に熱圧着するための
抜き孔を設けたものを用いた構成の製造装置としたもの
であり、基台の停止位置で上下からアンカーにより熱圧
着できて各層間を固着できるという作用を有する。
【0027】請求項11に記載の発明は、請求項7〜1
0のいずれか一つに記載の発明において、基台の相対向
する両辺にこの基台の上面に常に載置される導電箔を常
に圧接するように付勢されたワーク押えを設けた構成の
製造装置としたものであり、基台上に供給された導電箔
の姿勢を基台搬送時および積層部で導電箔上にプリプレ
グ、または導電箔上にプリプレグ、さらに内層材を積層
する際にも保持できるという作用を有する。
【0028】請求項12に記載の発明は、請求項11に
記載の発明において、ワーク押えを回転軸に取り付けこ
の回転軸をワーク押えが常に基台の上面に圧接するよう
に回転付勢するとともに、この回転軸に固着したアーム
に対向して回転軸の回転付勢方向と逆方向に回転制御し
てワーク押えを一時的に基台上からの圧接を解除するワ
ーク押え解除手段を設けた構成の製造装置としたもので
あり、導電箔供給時にワーク押えを自動で解除できると
いう作用を有する。
【0029】請求項13に記載の発明は、請求項7〜1
0のいずれか一つに記載の発明において、基台の上面に
載置される導電箔を吸着により基台上に位置決めするた
めの真空吸着孔を基台に設けた構成の製造装置としたも
のであり、導電箔を吸着することにより基台平面上に導
電箔が、しわが無く均一に保持することができるという
作用を有する。
【0030】請求項14に記載の発明は、請求項7〜1
3のいずれか一つに記載の発明において、基台を定間隔
で備えた基台搬送部の間欠停止位置に、基台の一辺を基
準位置に位置決めするストッパと、このストッパに基台
を圧接する付勢部材を一組とした位置決め機構をX,Y
方向にそれぞれ設けると共に、上記X,Y方向のそれぞ
れのストッパと基台の当接状態をそれぞれ検知する検知
手段を設けた構成の製造装置としたものであり、積層中
における基台位置決め確認およびその精度が向上すると
いう作用を有する。
【0031】請求項15に記載の発明は、請求項7〜9
のいずれか一つに記載の発明において、少なくともプリ
プレグを搬送供給する移動台車として、上面に凹部もし
くは貫通孔を持ち、周辺部にワーク保持手段を設け、か
つワーク保持手段の解除手段を持ったもので構成した製
造装置としたものであり、孔に充填された導電ペースト
に触れることなく、かつ搬送時の少なくともプリプレグ
のずれもないという作用を有する。
【0032】請求項16に記載の発明は、請求項7〜9
のいずれか一つに記載の発明において、積層部として、
認識カメラによる認識部を有する構成の製造装置とした
ものであり、認識カメラによる認識マークの認識で、精
度良く確実に位置決めすることができるという作用を有
する。
【0033】請求項17に記載の発明は、請求項16に
記載の発明において、認識部を、粗認識カメラによる粗
認識部と、本認識カメラによる本認識部を有するものと
した構成の製造装置としたものであり、粗認識カメラで
プリプレグまたは内層材の認識マークが本認識カメラ視
野に入る範囲に位置決めし、次に粗認識より倍率の高い
本認識カメラで認識し位置決めすることにより、請求項
16に記載の発明による作用より、より高い位置決め精
度や、積層精度の向上が図れるという作用を有する。
【0034】請求項18に記載の発明は、請求項7〜9
のいずれか一つに記載の発明において、積層部として、
ベース上に配置された大Y軸レール上に走行可能に配置
された大Yテーブルを設け、この上に微細y軸レールを
設け、この微細y軸レール上にyテーブルをY方向に移
動可能に設け、このyテーブル上に微細x軸レールを設
け、この微細x軸レール上にxテーブルをX方向に移動
可能に設け、このxテーブル上にθテーブルを介してス
イングボデイを設け、このスイングボデイ上にプリプレ
グまたは内層材をチャッキングするチャックをZ方向に
移動自在に設けて構成した製造装置としたものであり、
長ストローク移動用大Y軸レールと微小距離高精度位置
決め用y軸レールを分離して生産性と積層精度の向上を
両立させ、かつスイングボデイ上に配置されたチャック
でプリプレグまたは内層材をチャッキングしたままの姿
勢で認識後、位置決めし、積層することができ積層精度
が向上するという作用を有する。
【0035】請求項19に記載の発明は、請求項7〜1
3のいずれか一つに記載の発明において、積層部とし
て、相対向する一対のチャックを備え、少なくとも一つ
のチャックにテンションを加えるようにした構成の製造
装置としたものであり、プリプレグまたは内層材のし
わ、たるみをとることが可能で、精度良く認識マークを
認識でき、積層精度の向上が図れるという作用を有す
る。
【0036】請求項20に記載の発明は、請求項7〜9
のいずれか一つに記載の発明において、積層部として、
少なくとも4個のチャックを備え、この4個のチャック
の内1個のチャックを固定チャックとし、隣接するチャ
ックをY方向にテンションを加えるチャックとし、相対
する側の一方のチャックをX方向にテンションを加える
Xテンションチャックとし、残りの1個のチャックをX
−Y方向にテンションを加えるX−Yテンションチャッ
クもしくは固定チャックと対角方向にテンションを加え
る対角テンションチャックとした構成の製造装置とした
ものであり、プリプレグまたは内層材のしわ、たるみを
とることができ、積層精度の向上が図れるという作用を
有する。
【0037】請求項21に記載の発明は、請求項19も
しくは20に記載の発明において、チャックに保持され
てテンションを加えられたワークの略中心部を貼り付け
部材に当接するための当接部を積層部に設けた構成の製
造装置としたものであり、ワークの略中心部を貼り付け
部材に当接することにより、その後の熱圧着完了までワ
ークの状態を保持できるという作用を有する。
【0038】請求項22に記載の発明は、請求項19〜
21のいずれか一つに記載の発明において、少なくとも
ワークの一部に食い込んでワークを保持するためのピン
をチャックに設けた構成の製造装置としたものであり、
チャックに対するワークの滑りを防止して、安定してワ
ークを保持できることができ、積層精度の向上が図れる
という作用を有する。
【0039】請求項23に記載の発明は、請求項7〜9
のいずれか一つに記載の発明において、基台上の導電箔
上にプリプレグまたは内層材を積層する基台の停止位置
に、基台の抜き孔を通って上動する下アンカーと、この
下アンカーとの間に積層体の周辺部の一部を加圧して加
熱されて積層体の一部を部分的に熱圧着する上アンカー
を設けた構成の製造装置としたものであり、各層間の固
着を容易にし、固着強度を保持でき、積層精度を損なわ
ずに積層できるという作用を有する。
【0040】請求項24に記載の発明は、請求項7〜9
のいずれか一つに記載の発明において、積層体の取り出
し部として、プレート上のレールにガイドされて移動す
る移動体の内側両側にキャリアプレートを走行させるロ
ーラを一定間隔をもって複数個設け、この移動体にキャ
リアプレートの一端に当接する固定板とキャリアプレー
トの内側面に当接して固定板とで位置決めする揺動可能
な引っ掛け爪とを設け、このキャリアプレートを移動さ
せてキャリアプレート上に並列に積層体を収納するよう
にした構成の製造装置としたものであり、自動で積層体
の取り出しが可能になるという作用を有する。
【0041】請求項25に記載の発明は、請求項7〜9
のいずれか一つに記載の発明において、導電箔上に載置
されたプリプレグもしくはプリプレグと内層材とプリプ
レグを介して載置された導電箔上を押圧して熱圧着する
熱圧着機構を第2の導電箔供給部から供給された導電箔
が載置される基台搬送部の間欠停止位置に設けた構成の
製造装置としたものであり、少なくとも導電箔とプリプ
レグと導電箔、もしくは導電箔とプリプレグと内層材と
プリプレグと導電箔を1度に熱圧着することができ、ず
れの発生が無く次工程まで積層精度を損なわずに維持で
きるという作用を有する。
【0042】以下、本発明の実施の形態について図面を
用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態にお
ける2層の積層板の製造方法を説明する製造工程図であ
り、図1において、1は基台であるところの金属材ある
いは樹脂材などでなるパレットであり、金属材あるいは
セラミック材でなり、内部にニクロム線などのヒータ、
電磁誘導、赤外線などによる加熱機構を埋設し上下移動
自在な複数の対のアンカーポンチ9、および、下アンカ
ーポンチ7が挿通するアンカー抜き孔2を複数設けてい
る。
【0043】3,3aは銅箔などでなる導電箔、5は従
来の技術の項で説明したプリプレグ、4は導電性ペース
トであり、導電材料や混合材および溶剤などでなり、ス
キージなどの手段により、プリプレグ5の所定箇所にお
ける所定数の孔に充填されている。
【0044】6は下アンカーポンチ7に対向した同じく
上下移動自在の上アンカーポンチ、8は剥離性に優れた
剥離手段としてのテフロンテープ、そして10は完成し
た2層の積層板である。
【0045】次に、製造方法について説明すると、ま
ず、図1(a)に示すように、上、下アンカーポンチ
6,7、およびアンカーポンチ9が上下に待避したパレ
ット1の上面に導電箔3を載置する。
【0046】次に、図1(b)に示すように、導電箔3
の上に導電性ペースト4が充填され、導電箔3よりやや
小さいサイズのプリプレグ5を位置決めして載置する。
【0047】次に、図1(c)に示すように、パレット
1の上面の導電箔3およびプリプレグ5の所定位置を、
パレット1に設けられたアンカー抜き孔2を挿通して上
昇させた下アンカーポンチ7と、下降させた上アンカー
ポンチ6とプリプレグ5の間にテフロンテープ8を介在
させて上アンカーポンチ6のプリプレグ5へのくっつき
を防止し、導電箔3とプリプレグ5を加熱、加圧してプ
リプレグ5の樹脂成分を硬化させて導電箔3と部分的に
熱圧着する。
【0048】次に、図1(d)に示すように、上、下ア
ンカーポンチ6,7を再び元の位置に復帰させて待機さ
せた後、プリプレグ5上にプリプレグ5よりやや大きい
サイズの導電箔3aを載置する。
【0049】次に、図1(e)に示すように、パレット
1上の導電箔3、プリプレグ5、導電箔3aの前記導電
箔3とプリプレグ5を熱圧着した位置とは異なる別の所
定の位置を、上下に設けたアンカーポンチ9を上昇およ
び下降させて加熱、加圧し、プリプレグ5の樹脂成分を
硬化させて、導電箔3、導電箔3aを部分的にプリプレ
グ5と熱圧着して、図1(f)に示すような2層の積層
板10を形成するものである。
【0050】なお、上、下アンカーポンチ6,7、およ
びアンカーポンチ9の本数あるいは形状により、部分的
でなく全面の熱圧着を行う方法としてもよい。
【0051】(実施の形態2)図2は本発明の第2の実
施の形態における4層の積層板の製造方法を説明する製
造工程図であり、図2において、11aおよび11bは
前記積層板10の両面の導電箔3,3aをエッチングな
どにより形成した導電パターンであり、12は前記導電
パターン11a,11bが導電性ペースト4により電気
的に接続されてなる基材としての内層材である。
【0052】次に、製造方法について説明すると、まず
図2(a)に示すように、上、下アンカーポンチ6,
7、およびアンカーポンチ9が上下に待避したパレット
1の上面に導電箔3を載置する。
【0053】次に、図2(b)に示すように、導電箔3
上に導電性ペースト4が充填された導電箔3よりやや小
さいサイズのプリプレグ5を位置決めして載置する。
【0054】次に、図2(c)に示すように、パレット
1の上面の導電箔3およびプリプレグ5の所定位置を、
パレット1に設けられたアンカー抜き孔2を挿通して上
昇させた下アンカーポンチ7と、下降させた上アンカー
ポンチ6とプリプレグ5の間にテフロンテープ8を介在
させて上アンカーポンチ6のプリプレグ5へのくっつき
を防止し、導電箔3とプリプレグ5を加熱、加圧してプ
リプレグ5の樹脂成分を硬化させて導電箔3と部分的に
熱圧着する。
【0055】次に、図2(d)に示すように、上、下ア
ンカーポンチ6,7を再び元の位置に復帰して待機させ
た後、プリプレグ5上に両面に導電パターン11a,1
1bを形成した内層材12を位置決めして載置する。
【0056】次に、図2(e)に示すように、再びパレ
ット1に設けられたアンカー抜き孔2を挿通して上昇さ
せた下アンカーポンチ7と、下降させた上アンカーポン
チ6とプリプレグ5の間にテフロンテープ8を介在させ
て上アンカーポンチ6のプリプレグ5へのくっつきを防
止し、導電箔3、プリプレグ5、内層材12を加熱、加
圧してプリプレグ5の樹脂成分を硬化させて部分的にそ
れぞれ熱圧着するが、この際、接着力を保つために、先
に樹脂成分を硬化させた位置を避けるようにしている。
【0057】次に、図2(f)に示すように、上、下ア
ンカーポンチ6,7を再々度元の位置に復帰させて待機
させた後、内層材12の上にプリプレグ5aを位置決め
して載置する。
【0058】次に、図2(g)に示すように、再々度パ
レット1に設けられたアンカー抜き孔2を挿通して上昇
させた下アンカーポンチ7と、下降させた上アンカーポ
ンチ6とプリプレグ5aの間にテフロンテープ8を介在
させて上アンカーポンチ6のプリプレグ5aへのくっつ
きを防止し、導電箔3、プリプレグ5、内層材12、プ
リプレグ5aを積層して加圧、加熱して、プリプレグ5
aの樹脂成分を硬化させて部分的に内層材12とプリプ
レグ5aを熱圧着させる。
【0059】次に、図2(h)に示すように、上、下ア
ンカーポンチ6,7を元の位置に復帰して待機させた
後、プリプレグ5aの上にプリプレグ5aよりやや大き
いサイズの導電箔3aを載置する。
【0060】次に、図2(i)に示すように、パレット
1上の導電箔3、プリプレグ5、内層材12、プリプレ
グ5aを熱圧着した位置とは異なる別の所定の位置を、
上下に設けたアンカーポンチ9を上昇および下降させて
加熱、加圧して導電箔3、プリプレグ5、内層材12、
プリプレグ5a、そして導電箔3aを積層してプリプレ
グ5および5aの樹脂成分を硬化させて全面あるいは部
分的に熱圧着することにより、図2(j)に示すような
4層の積層板10aが形成されるものである。
【0061】なお、4層以上の積層数の積層板を形成す
るには、図2(d)〜(g)の工程を必要回数繰り返す
ことにより可能となるものである。
【0062】(実施の形態3)図3は本発明による積層
板の製造装置の全体構成を示す概念図、図4は同パレッ
トの要部斜視図、図5は同パレット位置決め部の要部斜
視図、図6は同積層部の要部斜視図、図7は同チャック
部の要部断面図、図8は同他の構成のチャック部の要部
斜視図、図9は同熱圧着部の要部構成を示す概念図、図
10(a)〜(f)は同積層部における製造工程を説明
する製造工程図、図11(a)〜(f)は同他の製造工
程を説明する製造工程図、図12は同移動台車の要部斜
視図、そして図13は同取り出し部の要部斜視図であ
る。
【0063】図3において、13は基台の例としての複
数のアンカー抜き孔2を設けた金属材などでなり、表面
を平滑にしたパレット1を間欠搬送させるパレット搬送
部、14はパレット搬送部13の移送経路に配置された
第1の停止位置、同じく17は第2の停止位置、そして
23は第3の停止位置である。
【0064】15は第1の停止位置14の延長線近傍に
配置した導電箔3をパレット1に移載供給する第1の導
電箔供給部、16は搬送経路上で第2の停止位置17に
配置した積層部であり、上、下アンカーポンチ6,7な
どでなる熱圧着部24、複数の粗認識カメラ53などで
なる粗認識部19、複数の本認識カメラ54などでなる
本認識部20、パレット位置決め部18(図示せず)な
どで構成されている。
【0065】25は第3の停止位置23の延長線近傍に
設置された導電箔3aをパレット1の上に移載供給する
第2の導電箔供給部、そして9は前記で説明したが、搬
送経路上の第2の導電箔供給部25に配設され、上下移
動自在の加熱機構が内蔵されたアンカーポンチであり、
上下の対でありその上下先端には耐熱性の金属あるいは
セラミック材のキャップ(図示せず)を被せている。
【0066】26は取り出し部であり、積層板10を載
置するため配置されたキャリアプレート122などによ
り構成されている。そして、28は一端が第2の停止位
置17に隣接している移動台車搬送部であり、プリプレ
グ5,5a、内層材12を載置して搬送する移動台車2
7が移動する。
【0067】そして、31は除湿室であり、プリプレグ
5,5aの乾燥あるいは乾燥を維持して保管および移動
台車27に移載供給するプリプレグ供給部29,29a
と、同じく内層材12の乾燥あるいは乾燥を維持して保
管および移載供給する内層材供給部30により構成され
ている。
【0068】次に、動作について説明すると、まず、パ
レット搬送部13において基台であるパレット1が間欠
搬送され、まず最初にパレット1の第1の停止位置14
において、第1の導電箔供給部15により、導電箔3が
パレット1の上に載置される。
【0069】次に、前記のパレット1は第2の停止位置
17に搬送されてパレット位置決め部18にて位置決め
され、同時にプリプレグ5がプリプレグ供給部29から
移動台車27により積層部16に移載供給される。
【0070】そして、積層部16においてプリプレグ5
が位置決めされ、パレット1の上に載置された導電箔3
の上に積層され、熱圧着部24の上、下アンカーポンチ
6,7の上昇および下降により導電箔3とプリプレグ5
が部分的に熱圧着される。
【0071】続いて、前記パレット1は第3の停止位置
23に搬送され、導電箔3aがプリプレグ5の上に第2
の導電箔供給部25から移載供給され、アンカーポンチ
9の上昇および下降により導電箔3、プリプレグ5、お
よび導電箔3aが部分的あるいは全面で熱圧着されて積
層板10を形成する。
【0072】その後、前記パレット1はパレット搬送部
13を間欠搬送されてパレット搬送部13の先端である
ところの最終停止位置で位置決めされ、パレット1の上
から積層板10は取り出され、取り出し部26のキャリ
アプレート122に収納される。
【0073】なお、導電箔3aの移載供給は、第2の導
電箔供給部25を省略して、パレット1を第1の導電箔
供給部15の位置に戻して導電箔3を移載供給してもよ
い。
【0074】また、同様にしてパレット1の上に導電箔
3を載置し、第2の停止位置17における積層部16で
除湿室31から供給されるプリプレグ5、内層材12、
プリプレグ5aを必要回数繰り返し位置決めして積層
し、加熱、加圧することにより多層の積層板10を製造
することが可能である。
【0075】以下、各部について説明する。まず、図4
を用いてパレット1について説明する。図4において、
32は両側帯に切欠き部を設けたパレットプレートであ
り、積層板10の周辺部分に対応する位置に部分的に熱
圧着するためのアンカー抜き孔2、および導電箔3,3
aや積層板10などを吸着保持するための真空吸着孔3
9を設け、載置面を平滑にした金属材あるいはセラミッ
ク材との複合構造などでなっている。
【0076】33は保持手段の例としての金属材でなる
複数の対のワーク押えであり、両側帯の切欠き部の両端
に設置した軸受け36に回転自在に支持された回転軸3
4に一端が結合されており、他端を積層板10などのワ
ークを押圧し保持するために、コイルバネ35により回
転付勢している。
【0077】37は一端が回転軸34の中央部分に結合
された金属材などでなるアームであり、他端は切込部3
2a内に通常時位置しており、解除手段の例として、パ
レット1の停止位置に配置されたシリンダ38の駆動に
より先端が当接して揺動され、回転軸34を回動させて
ワーク押え33の他端によるワークへの押え力を一時的
に解除するものである。
【0078】次に、このように構成されたパレット1の
動作について図3,図4を用いて説明すると、まず、パ
レット1は搬送された第1の停止位置14で位置決めさ
れた後、ワーク押え33の押圧をシリンダ38の駆動に
より解除し、第1の導電箔供給部15で位置決めされた
導電箔3がパレット1の上に移載供給された後、ワーク
押え33がシリンダ38の駆動による解除を停止し、コ
イルバネ35の回転付勢により導電箔3を押圧し保持す
る。
【0079】次に、前記のパレット1は第2の停止位置
17に搬送されて位置決めされ、移動台車搬送部28を
移動台車27により搬送されたプリプレグ5,5aある
いは内層材12が積層部16において位置決めされてパ
レット1の上の導電箔3の上に移載供給される。
【0080】この際、導電箔3よりプリプレグ5,5a
および内層材12をやや小さいサイズのものを使用する
ことにより、ワーク押え33が導電箔3を押さえたまま
の状態でプリプレグ5,5aおよび内層材12を導電箔
3の上に積層することができる。
【0081】次に、前記のパレット1は第3の停止位置
23に搬送されて位置決めされた後、ワーク押え33の
押圧をシリンダ38の駆動により解除し、第2の導電箔
供給部25より導電箔3aがパレット1の上に移載供給
され、続いてワーク押え33がシリンダ38の駆動によ
る解除を停止し、コイルバネ35の回転付勢により導電
箔3aを押圧し保持する。
【0082】次に、パレット搬送部13の先端における
パレット停止位置でワーク押え33の押圧をシリンダ3
8の駆動により解除し、パレット1上の熱圧着されて形
成された積層体12は取り出し部26のキャリアプレー
ト122に移載され収納される。
【0083】次に、図5により位置決め機構であるパレ
ット位置決め部18を説明する。図5において、40は
金属材などでなり、少なくとも2個が配設された位置決
めブロックであり、パレット搬送部13の第2の停止位
置17に配置され、パレット1の停止位置の一辺に取り
付けられており、その上部にブロック40と電気的に絶
縁されたカムフォロア41が設置されている。
【0084】42はストッパーとしての位置決めピンで
あり、前記の一辺の隣接する一方の辺の中央部に、上下
駆動用のシリンダ44の先端に一端を結合した軸受け4
3の他端に電気的に絶縁されて取り付けられている。
【0085】46はレバーであり、前記の辺に対向した
辺に支点ピン47で回動自在に設置されており、上端に
パレット1の側端に当接するカムフォロア48を、そし
て下端には駆動用のシリンダ45の一端を連結してお
り、シリンダ45の駆動によりパレット1をカムフォロ
ア48により押圧して上流、すなわち先端側の側端を位
置決めピン42に押し当てるものである。
【0086】49はブロック50に取り付けられ、パレ
ット1の移動に対応して移動するカムフォロア、51は
一端にブロック50を結合したシリンダであり、カムフ
ォロア49をパレット1の側端に当接させて押圧し、対
向する側端をカムフォロア41に押し当てて位置決めを
行うものである。
【0087】52は検知手段としての検知用の導線であ
り、位置決めピン42、2個のカムフォロア41と検知
部(図示せず)間を配線しており、周辺部が金属材など
の導体でなるパレット1の位置決め状態を導通により検
出するようにしたものである。
【0088】次に、このように構成されたパレット位置
決め部18の動作について説明すると、まず、パレット
1が間欠搬送されて第2の停止位置17のパレット位置
決め部18で停止するとシリンダ44により位置決めピ
ン42が上昇し、次にカムフォロア49がシリンダ51
の駆動により移動してカムフォロア41にパレット1の
側端を当接させ、続いてカムフォロア48がレバー46
を介してシリンダ45の駆動により移動し、位置決めピ
ン42にパレット1の側端を当接させる。
【0089】以上の動作によりパレット1は位置決めさ
れ、カムフォロア41および位置決めピン42に導線5
2を経由して電流を流し、検知部により導通を検知する
ことによって位置決め状態の検出を行うものである。
【0090】次に、図6により積層部16について説明
する。積層部16は、粗認識部19、本認識部20、ア
ライメント部21、チャック部22、および図9に示す
熱圧着部24により構成されている。
【0091】また、複数の粗認識カメラ53による粗認
識部19と、複数の粗認識カメラ53より倍率および解
像度の優れた本認識カメラ54による本認識部20、そ
してアライメント部21は、大Yテーブル59、微細y
テーブル63、微細xテーブル67、θテーブル68を
含んで構成されている。
【0092】大Yテーブル59は金属材でなるベース5
5上に配置された一対の大Y軸レール56上に走行自在
に配置され、モータ57に連結されて回転駆動されるボ
ールネジ58から水平移動の駆動を与えられている。
【0093】微細yテーブル63は、大Yテーブル59
上に設置された一対の微細y軸レール60上をY方向に
走行自在に配置され、モータ61に連結されて回転駆動
されるボールネジ62からY方向の精密な水平移動の駆
動を与えられている。
【0094】微細xテーブル67は、微細yテーブル6
3上に設置された一対の微細x軸レール64上をX方向
に走行自在に配置され、モータ65に連結されて回動駆
動されるボールネジ66からX方向の精密な水平移動の
駆動を与えられている。
【0095】スイングボデイ69は、微細xテーブル6
7の上にθテーブル68を介してθ方向に回転自在に配
置され、以上によりアライメント部21が構成されてい
る。
【0096】次に、図6,図7を用いてチャック部22
について説明する。70はスイングボデイ69の両端側
に配置された軸受けであり、一対のスライドZ軸71が
摺動自在に挿通しており、そのスライドZ軸71の上端
にはプレート72を固着し、上下方向すなわちZ方向に
移動自在としている。
【0097】プリプレグ5,5aまたは内層材12をチ
ャッキングするチャックはチャック押え77に内蔵さ
れ、先端が下面に突出してワークに当接して食い込み保
持する固定のピン84の逃がし孔85を設けたチャック
プレート76、チャック押え77を上下駆動するチャッ
ク開閉シリンダ78、ピン84より先端に埋設されたス
トリッパ86、ピン84の先端が食い込んだワークから
離脱し易くするようにストリッパ86を付勢する圧縮バ
ネ87と、その上部を固定するフタ88から構成されて
おり、そして、少なくとも4個の前記チャックを備えて
おり、この4個のチャックの内1個のチャックを固定チ
ャック79とし、80のYテンションチャックの下とプ
レート72の間に設けられたYテンション用シリンダ7
5によりY方向にテンションを印加するようにしてい
る。
【0098】81はXテンションチャックであり、相対
する側に配置され、そのチャックの下とプレート72の
間に設けられたXテンション用シリンダ73によりX方
向にテンションを印加するようにしている。
【0099】82はX−Yテンションチャックであり、
その残りのチャックの下とプレート72の間に設けられ
たX−Yテンション用シリンダ74によりX−Y方向に
テンションを印加するようにしているものである。
【0100】なお、図8に示すようにプリプレグ5,5
aまたは内層材12の相対向する辺のほぼ全てをチャッ
キングするように、固定チャック79aとXテンション
チャック81aにより構成してもよい。
【0101】次に、図9を用いて熱圧着部24について
説明する。図9において、6,7は前記で説明した上、
下アンカーポンチであり、パレット1のアンカー抜き孔
2を挿通して上下移動自在とし、さらに各層毎の熱圧着
に対して位置がずらせるように左右移動自在に配設され
ている。
【0102】剥離性に優れた材料であるテフロンテープ
8がたるまないように配設されたテープロール96に連
結されたテンション用モータ92、テフロンテープ8の
上面を上アンカーポンチ6が二度打ちしないように、テ
フロンテープ8を押えローラ91と共に挟持して移送す
る送りローラ89を配設している。
【0103】90は送りローラ89に回転駆動を与える
送り用モータ、93は使用後のテフロンテープ8を巻き
取る巻き取りロール95に回転駆動を与える巻き取りモ
ータ、94はテフロンテープ8を規制しガイドするロー
ラ、そして97は上下移動自在に配置され、金属材ある
いはセラミック材などでなり、先端が角形状の当接部で
あり、以上により熱圧着部24が構成されている。
【0104】熱圧着部24は、パレット1上に位置決め
されたプリプレグ5,5aあるいは内層材12が供給さ
れる毎に、熱圧着部24に配置された上アンカーポンチ
6およびアンカー抜き孔2を挿通して上昇する下アンカ
ーポンチ7で挟持し、加熱、加圧して熱圧着する。
【0105】テフロンテープ8は、上アンカーポンチ6
により一度加熱、加圧された位置に再度上アンカーポン
チ6が当接しないように、送りローラ89、押えローラ
91で挟持され、送り用モータ90の駆動により定間隔
で移送される。
【0106】以下、図6〜図9を用いて積層部16の動
作について説明する。まず、移動台車27により供給さ
れたプリプレグ5,5aあるいは内層材12は、チャッ
ク部22に配置された固定チャック79、Yテンション
チャック80、Xテンションチャック81、およびX−
Yテンションチャック82によりチャッキングされ、ピ
ン84の先端がプリプレグ5,5aまたは内層材12に
食い込み、テンションを各方向に印加して均一な平面に
する。
【0107】次に、テンションを印加された状態で粗認
識部19の粗認識カメラ53によりあらかじめ各々にマ
ーキングされた認識マーク83を認識し、本認識カメラ
54の視野に入るようにアライメント部21により位置
決めされながら大Yテーブル59の移動によりパレット
1の上に載置し、積層できる位置まで移動する。
【0108】そして、本認識カメラ54からなる本認識
部20により認識マーク83を認識して、アライメント
部21により所定の位置になるように調整し位置決めさ
れた後、熱圧着部24により加熱、圧着されて積層板が
形成されるものである。
【0109】次に、パレット1の上でプリプレグ5を熱
圧着により貼り合わせる工程を例にして図10を用いて
説明する。
【0110】まず、図10(a)は、前記本認識部20
でプリプレグ5が位置決めされた時の状態を示してお
り、次に図10(b)に示すように、位置決め完了後、
チャック部22はプリプレグ5をチャッキングし、テン
ションを各方向に印加した状態で、Z方向である降下を
行い、チャック部22はパレット1上の導電箔3とは最
小限の隙間を保持して停止する。
【0111】次に、図10(c)に示すように、当接部
97が下降してプリプレグ5の略中心部を貼り付け部材
である導電箔3に当接させる。
【0112】次に、図10(d)に示すように、テフロ
ンテープ8を介して上アンカーポンチ6と下アンカーポ
ンチ7を下降および上昇させ、パレット1の上の導電箔
3とプリプレグ5を挟持して部分的に加熱、加圧して熱
圧着する。
【0113】次に、図10(e)に示すように、当接部
97およびテフロンテープ8を介した上アンカーポンチ
6と下アンカーポンチ7を、その状態のままでパレット
1の上で導電箔3の上のプリプレグ5を挟持しているチ
ャック部22の駆動を解除してプリプレグ5への固定チ
ャック79、Xテンションチャック81などによるチャ
ッキングを開放する。
【0114】この時、前記ストリッパ86の動作によ
り、ピン84からプリプレグ5を離脱し易くしている。
【0115】次に、図10(f)に示すように、熱圧着
終了後、当接部97、上アンカーポンチ6、テフロンテ
ープ8、下アンカーポンチ7の順に、パレット1上の導
電箔3あるいはプリプレグ5から離脱し、元の位置に復
帰する。
【0116】なお、パレット1の上の導電箔3、プリプ
レグ5の上に内層材12を貼り合わせる時、あるいはパ
レット1の上の導電箔3、プリプレグ5、内層材12の
上にプリプレグ5aを貼り合わせる時も同様である。
【0117】また、図11は他の貼り合わせの工程を示
したものであり、図11(a)〜(c)に示すように、
プリプレグ5の略中心部を弛ませるようにしてチャック
部22によりテンションをかけて位置決めを行い、この
位置決め完了後、チャック部22はプリプレグ5をチャ
ッキングし、かつ必要なテンションを各方向に印加した
状態のままで、Z方向である降下を行う。
【0118】その際、プリプレグ5の略中心部を貼り付
け部材である導電箔3に当接部97により当接させて
も、プリプレグ5に新たに不具合となるテンションは発
生しないものであり、この後、図10で説明した工程と
同じ工程により貼り合わせを行うものである。
【0119】次に、図12を用いて移動台車27につい
て説明する。図12において、98は上面に凹部を設
け、外周辺部に真空吸着孔106を複数有した金属材な
どでなる凹プレート、104は凹プレート98の移動方
向の両端に取り付けられ、移動などの駆動を伝達するス
チールベルト、99はワーク押え、101はコイルバ
ネ、100は回転軸、102は軸受け、103はアー
ム、105は移動台車搬送部28に移動台車27の停止
位置に配置されたシリンダであり、以上から構成されて
おり、前記において図4を用いて説明したパレット1と
同様の構成であり、詳細な説明は省略する。
【0120】次に、動作について説明すると、移動台車
27は除湿室31のプリプレグ供給部29,29aある
いは内層材供給部30から、プリプレグ5,5aあるい
は内層材12の供給位置で停止し、ワーク押え99を移
動台車搬送部28に配置されたシリンダ105の駆動に
より解除された凹プレート98の上に、プリプレグ5,
5aあるいは内層材12が移載供給される。
【0121】その後、ワーク押え99の解除を停止し、
ワーク押え99により凹プレート98の上のプリプレグ
5,5aあるいは内層材12を押圧し保持した状態で積
層部16の供給位置まで移動し、再び、ワーク押え99
をシリンダ105の駆動により解除し、凹プレート98
の上のプリプレグ5,5aあるいは内層材12を積層部
16の所定位置に移載供給する。
【0122】なお、ワーク押え99によるワークの押
圧、保持の代わりに真空吸着孔106を用いた真空吸着
によるワークの吸着保持を行うようにしてもよい。
【0123】次に、図13を用いて取り出し部26につ
いて説明する。図13において、107は金属材でな
り、上面に一対のレール108を設置したベース、11
1は金属材などでなるプレートであり、駆動用のモータ
109に連結したボールネジ110の回転駆動によりレ
ール108上を走行自在に設置されている。
【0124】112はガイドプレートであり、プレート
111の上面の側帯にキャリアプレート122のガイド
用として設置されており、内面側の上部にローラ113
が一定間隔をもって回転自在に取り付けられている。
【0125】また、115はプレートであり、プレート
111の上面中央部に設置したりシリンダ114上にプ
レート111と同方向に移動自在として配設されてお
り、そのプレート115上の一端には、シリンダ120
の一端に取り付けられキャリアプレート122の一側端
に片面が当接する固定板121が設置されている。
【0126】119は一対の引っ掛け爪であり、キャリ
アプレート122の内側面に先端部を引っ掛け、同側面
の外面に当接する固定板121の片面により位置決めす
る。また、引っ掛け爪119は、ブラケット117に連
結されており、支点ピン118を支点にシリンダ116
の駆動により回動するブラケット117により揺動自在
となっている。
【0127】次に、動作について説明すると、取り出し
部26は、パレット1の上から真空吸着などの手段によ
り取り出され移送された積層板10を、取り出し移送毎
にプレート111の位置を移動させ変更させることによ
り位置設定した、引っ掛け爪119と固定板121で保
持されたキャリアプレート122内の所定箇所に並列に
整理して収納するものである。
【0128】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、積層板の
製造における積層工程において、積層精度の向上と生産
性の向上を図り、発塵が少なく信頼性の高い生産手段で
ある積層板の製造方法およびその製造装置が提供できる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における2層の積層
板の製造方法を説明する製造工程図
【図2】本発明の第2の実施の形態における4層の積層
板の製造方法を説明する製造工程図
【図3】本発明による積層板の製造装置の全体構成を示
す概念図
【図4】同パレットの要部斜視図
【図5】同パレット位置決め部の要部斜視図
【図6】同積層部の要部斜視図
【図7】同チャック部の要部断面図
【図8】同他の構成のチャック部を示す要部斜視図
【図9】同熱圧着部の要部を示す概念図
【図10】同積層部の工程を説明する製造工程図
【図11】同他の工程を説明する製造工程図
【図12】同移動台車の要部斜視図
【図13】同取り出し部の要部斜視図
【図14】従来の積層板の製造装置を示す要部斜視図
【符号の説明】
1 パレット 2 アンカー抜き孔 3,3a 導電箔 4 導電性ペースト 5,5a プリプレグ 6 上アンカーポンチ 7 下アンカーポンチ 8 テフロンテープ 9 アンカーポンチ 10 積層板 11a,11b 導電パターン 12 内層材 13 パレット搬送部 14 第1の停止位置 15 第1の導電箔供給部 16 積層部 17 第2の停止位置 18 パレット位置決め部 19 粗認識部 20 本認識部 21 アライメント部 22 チャック部 23 第3の停止位置 24 熱圧着部 25 第2の導電箔供給部 26 取り出し部 27 移動台車 28 移動台車搬送部 29,29a プリプレグ供給部 30 内層材供給部 31 除湿室 32 パレットプレート 32a 切込部 33 ワーク押え 34 回転軸 35 コイルバネ 36 軸受け 37 アーム 38 シリンダ 39 真空吸着孔 40 位置決めブロック 41 カムフォロア 42 位置決めピン 43 軸受け 44 シリンダ 45 シリンダ 46 レバー 47 支点ピン 48 カムフォロア 49 カムフォロア 50 ブロック 51 シリンダ 52 導線 53 粗認識カメラ 54 本認識カメラ 55 ベース 56 大Y軸レール 57 モータ 58 ボールネジ 59 大Yテーブル 60 微細y軸レール 61 モータ 62 ボールネジ 63 微細yテーブル 64 微細x軸レール 65 モータ 66 ボールネジ 67 微細xテーブル 68 θテーブル 69 スイングボデイ 70 軸受け 71 スライドZ軸 72 プレート 73 Xテンション用シリンダ 74 X−Yテンション用シリンダ 75 Yテンション用シリンダ 76 チャックプレート 77 チャック押え 78 チャック開閉シリンダ 79,79a 固定チャック 80 Yテンションチャック 81,81a Xテンションチャック 82 X−Yテンションチャック 83 認識マーク 84 ピン 85 逃がし孔 86 ストリッパ 87 圧縮バネ 88 フタ 89 送りローラ 90 送り用モータ 91 押えローラ 92 テンション用モータ 93 巻き取りモータ 94 ローラ 95 巻き取りロール 96 テープロール 97 当接部 98 凹プレート 99 ワーク押え 100 回転軸 101 コイルバネ 102 軸受け 103 アーム 104 スチールベルト 105 シリンダ 106 真空吸着孔 107 ベース 108 レール 109 モータ 110 ボールネジ 111 プレート 112 ガイドプレート 113 ローラ 114 シリンダ 115 プレート 116 シリンダ 117 ブラケット 118 支点ピン 119 引っ掛け爪 120 シリンダ 121 固定板 122 キャリアプレート 123,123a 固定チャック 124,124a Xテンションチャック 125 チャック部 126 認識カメラ 127 認識部 128 xθテーブル 129 y軸レール 130 アライメント部 131 ベース 132 孔加工部 133 ガイドピン 134 位置決めプレート 135 アンカーポンチ 136 熱圧着部 137 積層部 138,138a 認識マーク
フロントページの続き (72)発明者 越智 昭夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 皆藤 裕祥 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に平滑面を備えた基台に導電箔を配
    置し、その導電箔上に所定の位置に設けられた貫通孔に
    未硬化状態の導電ペーストが充填されたプリプレグを配
    置し、さらにこのプリプレグの上に導電箔を配置する積
    層板の製造方法。
  2. 【請求項2】 上面に平滑面を備えた基台上に導電箔を
    配置し、この導電箔上に所定の位置に設けられた貫通孔
    に未硬化状態の導電ペーストが充填されたプリプレグを
    配置し、さらにこのプリプレグの上に両面に導電パター
    ンを施した内層材を位置決めして配置し、この内層材の
    上に前記と同様に形成されたプリプレグを位置決めして
    配置し、この内層材と同プリプレグの配置を必要に応じ
    て繰り返した後、前記プリプレグの上に導電箔を配置す
    る積層板の製造方法。
  3. 【請求項3】 導電箔とプリプレグ、もしくはプリプレ
    グと内層材、もしくは導電箔とプリプレグと内層材を全
    面もしくは部分的に熱圧着する請求項1または2に記載
    の積層板の製造方法。
  4. 【請求項4】 部分的に熱圧着する場所を各層毎に位置
    をずらせるようにした請求項3に記載の積層板の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 熱圧着する際に剥離性に優れた剥離用手
    段を介して熱圧着する請求項3または4に記載の積層板
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 プリプレグが乾燥された状態で供給する
    ようにした請求項1または2に記載の積層板の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 上面に平滑面を備えた基板積層用の基台
    を定間隔で備えて間欠搬送される基台搬送部と、導電箔
    を供給して前記基台上に載置する第1の導電箔供給部
    と、プリプレグ供給部から供給されたプリプレグを前記
    基台上に載置された導電箔上に載置する積層部と、導電
    箔を供給して前記導電箔上に載置されたプリプレグ上に
    載置する第2の導電箔供給部と、これらの積層された積
    層体を取り出す取り出し部からなる積層板の製造装置。
  8. 【請求項8】 両面に導電パターンを形成した内層材を
    供給する内層材供給部を設けると共に積層部に位置決め
    機構を設け、プリプレグ供給部から供給されたプリプレ
    グを基台上に載置された導電箔上に位置決めして載置
    し、このプリプレグ上に前記内層材を位置決めして載置
    し、更に、この内層材上に再びプリプレグを位置決めし
    て載置するようにした請求項7記載の積層板の製造装
    置。
  9. 【請求項9】 第1の導電箔供給部が第2の導電箔供給
    部を兼ねたものである請求項7または8に記載の積層板
    の製造装置。
  10. 【請求項10】 基台として積層体周辺部分に対応する
    位置に部分的に熱圧着するための抜き孔を設けたものを
    用いた請求項7〜9のいずれか一つに記載の積層板の製
    造装置。
  11. 【請求項11】 基台の相対向する両辺にこの基台の上
    面に載置される導電箔を常に圧接するように付勢された
    ワーク押えを設けた請求項7〜10のいずれか一つに記
    載の積層板の製造装置。
  12. 【請求項12】 ワーク押えを回転軸に取り付け、この
    回転軸をワーク押えが常に基台の上面に圧接するように
    回転付勢するとともに、この回転軸に固着したアームに
    対向して回転軸の回転付勢方向と逆方向に回転制御し
    て、ワーク押えを一時的に基台上からの圧接を解除する
    ワーク押え解除手段を設けた請求項11に記載の積層板
    の製造装置。
  13. 【請求項13】 基台の上面に載置される導電箔を吸着
    により基台上に位置決めするための真空吸着孔を基台に
    設けた請求項7〜10のいずれか一つに記載の積層板の
    製造装置。
  14. 【請求項14】 基台を定間隔で備えた基台搬送部の間
    欠停止位置に、基台の一辺を基準位置に位置決めするス
    トッパと、このストッパに基台を圧接する付勢部材を一
    組とした位置決め機構をX,Y方向にそれぞれ設けると
    共に、上記X,Y方向のそれぞれのストッパと基台の当
    接状態をそれぞれ検知する検知手段を設けた請求項7〜
    13のいずれか一つに記載の積層板の製造装置。
  15. 【請求項15】 少なくともプリプレグを搬送供給する
    移動台車として、上面に凹部もしくは貫通孔を持ち、周
    辺部にワーク保持手段を設け、かつワーク保持手段の解
    除手段を持ったもので構成した請求項7〜9のいずれか
    一つに記載の積層板の製造装置。
  16. 【請求項16】 積層部として、認識カメラによる認識
    部を有する請求項7〜9のいずれか一つに記載の積層板
    の製造装置。
  17. 【請求項17】 認識部を、粗認識カメラによる粗認識
    部と、本認識カメラによる本認識部を有するものとした
    請求項16に記載の積層板の製造装置。
  18. 【請求項18】 積層部として、ベース上に配置された
    大Y軸レール上に走行可能に配置された大Yテーブルを
    設け、この上に微細y軸レールを設け、この微細y軸レ
    ール上にyテーブルをY方向に移動可能に設け、このy
    テーブル上に微細x軸レールを設け、この微細x軸レー
    ル上にxテーブルをX方向に移動可能に設け、このxテ
    ーブル上にθテーブルを介してスイングボデイを設け、
    このスイングボデイ上にプリプレグまたは内層材をチャ
    ッキングするチャックをZ方向に移動自在に設けて構成
    した請求項7〜9のいずれか一つに記載の積層板の製造
    装置。
  19. 【請求項19】 積層部として、相対向する一対のチャ
    ックを備え、少なくとも一つのチャックにテンションを
    加えるようにした請求項7〜13のいずれか一つに記載
    の積層板の製造装置。
  20. 【請求項20】 積層部として、少なくとも4個のチャ
    ックを備え、この4個のチャックの内1個のチャックを
    固定チャックとし、隣接するチャックをY方向にテンシ
    ョンを加えるチャックとし、相対する側の一方のチャッ
    クをX方向にテンションを加えるXテンションチャック
    とし、残りの1個のチャックをX−Y方向にテンション
    を加えるX−Yテンションチャックもしくは固定チャッ
    クと対角方向にテンションを加える対角テンションチャ
    ックとした請求項7〜9のいずれか一つに記載の積層板
    の製造装置。
  21. 【請求項21】 チャックに保持されてテンションを加
    えられたワークの略中心部を貼り付け部材に当接するた
    めの当接部を積層部に設けた請求項19もしくは20に
    記載の積層板の製造装置。
  22. 【請求項22】 少なくともワークの一部に食い込んで
    ワークを保持するためのピンをチャックに設けた請求項
    19〜21のいずれか一つに記載の積層板の製造装置。
  23. 【請求項23】 基台上に導電箔上にプリプレグまたは
    内層材を積層する基台の停止位置に、基台の抜き孔を通
    って上動する下アンカーと、この下アンカーとの間に積
    層体の周辺部の一部を加圧して加熱されて積層体の一部
    を部分的に熱圧着する上アンカーを設けた請求項7〜9
    のいずれか一つに記載の積層板の製造装置。
  24. 【請求項24】 積層体の取り出し部として、ベット上
    のレールにガイドされて移動する移動体の内側両側にキ
    ャリアプレートを走行させるローラを一定間隔をもって
    複数個設け、この移動体にキャリアプレートの一端に当
    接する固定板とキャリアプレートの内側面に当接して固
    定板とで位置決めする揺動可能な引っ掛け爪とを設け、
    このキャリアプレートを移動させてキャリアプレート上
    に並列に積層体を収納するようにした請求項8または9
    に記載の積層板の製造装置。
  25. 【請求項25】 導電箔上に載置されたプリプレグもし
    くはプリプレグと内層材とプリプレグを介して載置され
    た導電箔上を押圧して熱圧着する熱圧着機構を第2の導
    電箔供給部から供給された導電箔が載置される基台搬送
    部の間欠停止位置に設けた請求項7〜9のいずれか一つ
    に記載の積層板の製造装置。
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