JP2001047586A - フィルム積層装置及び方法 - Google Patents

フィルム積層装置及び方法

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JP2001047586A
JP2001047586A JP22782299A JP22782299A JP2001047586A JP 2001047586 A JP2001047586 A JP 2001047586A JP 22782299 A JP22782299 A JP 22782299A JP 22782299 A JP22782299 A JP 22782299A JP 2001047586 A JP2001047586 A JP 2001047586A
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film
laminated
adhesive
suction
films
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English (en)
Inventor
Shoji Nakajima
紹二 中嶋
Hitoshi Odajima
均 小田島
Yutaka Hashimoto
豊 橋本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B2429/00Carriers for sound or information

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のフィルムを組み合わせることにより、
種々の厚さのフィルムを合成し、これを正確に位置決め
して積層することが可能な、フィルム積層装置を提供す
ること。 【解決手段】 剥離層21と合成層22とからなる複数
のフィルム20を合成層22どうしで合成させる合成手
段5と、合成したフィルム20から各剥離層21を剥離
させる剥離手段6,7と、合成した合成層からなる積層
フィルム2を所定長さ引き出す引出手段8と、引出手段
8で引き出した積層フィルム2を負圧吸引する吸引手段
10と、吸引手段10による吸引位置において積層フィ
ルム2を切断する切断手段11と、吸引手段10を被積
層材4上において昇降させる昇降手段13とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムの積層装
置及び方法に係わり、特に、ICチップ等の電子回路部
品を内蔵したフィルム、カード等の製造に用いて好適
な、フィルム積層装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カード本体の中にICチップ及び
電気回路パターンを含むICカードが普及しつつある。
図4に示したように、ICカードCは、通常、アンテナ
コイル等の回路パターンAを形成した下部外装板Lと、
この下部外装板L上にICチップIを実装し、その上に
接着剤からなる中間層Mを設け、この中間層M上に上部
外装板Uを設けた3層構造を有している。中間層Mに
は、熱可塑性又は熱硬化性の接着剤からなる接着剤フィ
ルムが使用されており、これらをロール式のラミネート
装置またはプレス装置を用いて加熱することにより、当
該接着剤を溶融又は硬化させて上・下部外装板U,Lを
接着している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかるIC
カードの製造においては、設計上の理由から中間層であ
る接着剤の厚さを変更せざるを得ない場合があるが、か
かる場合に全ての厚さに対応した接着剤フィルムを準備
することは、製造設備の管理や製造コストの点で好まし
くない。
【0004】したがって、本発明の目的は、複数のフィ
ルムを組み合わせることにより、種々の厚さに対応した
接着剤フィルムを合成し、これを正確に位置決めして積
層接着することが可能な、フィルム積層装置及び方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明に係るフィルム積層装置は、積層フィルムを被積
層材上に積層するフィルム積層装置であって、剥離層と
合成層とからなる複数のフィルムを該合成層どうしで合
成させる合成手段と、合成した前記各フィルムから前記
各剥離層を剥離させる剥離手段と、合成した前記合成層
からなる積層フィルムを所定長さ引き出す引出手段と、
前記引出手段で引き出した前記積層フィルムを負圧吸引
する吸引手段と、該吸引手段による吸引位置において前
記積層フィルムを切断する切断手段と、前記吸引手段を
前記被積層材上において昇降させる昇降手段とを備えて
いることを第1の特徴としている。
【0006】また、本発明は、第1の特徴を有するフィ
ルム積層装置において、前記吸引手段を水平面内におい
て移動させる移動手段を備えていることを第2の特徴と
している。
【0007】また、本発明に係るフィルム積層方法は、
積層フィルムを被積層材上に積層するフィルム積層方法
であって、剥離層と合成層とからなる複数のフィルムを
該合成層どうしで合成させた後、前記剥離層をそれぞれ
剥離させて前記積層フィルムとなし、該積層フィルムを
所定長さに切断して前記被積層材上に積層することを特
徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。なお、本発明は、本実施形態
に限定されるものではない。
【0009】図1及び図2は、本発明に係るフィルム積
層装置の第1実施形態を示したものである。同図におい
て、符号1は、フィルム積層装置を示している。フィル
ム積層装置1は、図4に示したような、上部外装板U及
び下部外装板Lと中間層Mとからなる3層構造で内部に
ICチップI及びアンテナコイル等の回路パターンAを
備えた非接触式ICカードCの製造に用いるフィルム積
層装置であり、図1に示したように、上記中間層Mとな
る接着剤フィルム(積層フィルム)2と、上部外装板U
となる基材フィルム3とを所定の長さに切断し、これら
をスライドテーブルT上に載置された、ICチップ及び
アンテナコイル等の回路パターンを備えた電子回路基板
(被積層材)4上の所定位置に積層する装置である。
【0010】フィルム積層装置1は、ロール状に巻回さ
れたOPP(Oriented-Polypropylene)フィルム等の樹
脂フィルムからなる剥離層21とホットメルト等の接着
剤からなる接着剤層(合成層)22とからなる2巻のフ
ィルム20を、接着剤層22どうしで接着させる加熱加
圧装置(合成手段)5と、接着させた各フィルム20か
ら剥離層21をそれぞれ剥離させるローラー(剥離手
段)6、7と、接着剤フィルム2を所定長さ引き出す引
出手段8と、ロール状に巻回されたポリエチレンテレフ
タレート等の樹脂フィルムからなる基材フィルム3を所
定長さ引き出す引出手段9と、引出手段8,9で引き出
した接着剤フィルム2又は基材フィルム3を負圧吸引す
る吸引手段10と、吸引手段10による吸引位置におい
て接着剤フィルム2又は基材フィルム3を切断する切断
手段11,12と、吸引手段10を被積層材4上におい
て昇降させる電動シリンダからなるアクチュエータ(昇
降手段)13と、吸引手段10を水平方向に移動させる
電動シリンダからなるアクチュエータ(移動手段)14
とを備えている。
【0011】また、フィルム積層装置1は、ロール状の
フィルム20を支持するローラー200と、加熱加圧装
置5の手前に配設されたピンチローラー50と、ロール
状の基材フィルム3を支持するローラー30及びピンチ
ローラー31とを備えている。ローラー7は、駆動モー
タ70(図2参照)の駆動力をベルトを介して伝達する
ことにより、フィルム20の送り、巻戻しができるよう
になっている。また、ピンチローラー31も図示しない
駆動モータから伝達される駆動力により回転し、基材フ
ィルム3の送り、巻き戻しができるようになっている。
【0012】加熱加圧装置5は、内部にヒーター51を
備えた固定盤52と、アクチュエータ53により上下動
可能な可動盤54とを備えており、ピンチローラー50
で絞り込まれこれら固定盤52及び可動盤54の間を通
過する各フィルム20を所定のタイミングで上下から挟
持するとともに加熱加圧し、その接着剤層22どうしで
接着させるものである。
【0013】引出手段8、9は、引き出されたフィルム
の両側方に水平に配置されたガイド80、90に沿って
移動する本体部81、91を備えており、この本体部8
1、91の前方部には、各フィルムの先端部を挟持する
挟持部82、92が配設されている。挟持部82、92
は、図示しない駆動モータによって水平な回転軸周りに
回動する一対の挟持板を複数備えており、各挟持板は各
フィルムの幅方向に所定間隔をおいて配設されている。
本体部91は、図2に示したように、駆動モータ93の
駆動プーリーに巻回されたベルト94に連結されてお
り、駆動モータ93の駆動に伴ってガイド90に沿って
水平に移動できるようになしてある。また、本体部8
1、91は連結されており、上記引出手段8と引出手段
9とが一つの駆動モータ93で動作できるようになして
ある。
【0014】吸引手段10は、負圧源(図示せず)と、
吸引孔(図示せず)を有する吸引板100と、負圧源と
吸引孔とを結ぶ管路(図示せず)とを備えている。吸引
板100上には、緩衝ばね101を介して支持板102
が配設されており、後述するように、切断した各フィル
ムを電子回路基板4上に積層する際に、当該電子回路基
板4と各フィルムとを密着させて位置精度を確保する場
合に、密着に伴って吸引板100にかかる押圧力を緩衝
ばね101の弾力によって緩和できるようになしてあ
る。なお、押圧力の緩和は、ゴムなどの他の衝撃緩衝材
を使用して緩和してもよい。支持板102は当該支持板
102を上下動させる上記アクチュエータ13のロッド
130の下端部に固定されており、このアクチュエータ
13は、水平に配設されたガイドレール140に沿って
移動する上記アクチュエータ14のロッド141の先端
部に連結されている。
【0015】切断手段11、12は、水平軸周りに回転
するロータリーカッター110、120を備えている。
ロータリー式のカッター110,120は、電動シリン
ダからなるアクチュエータ111,121のロッドの先
端部において支持されており、アクチュエータ111、
121は、図示しない駆動モータによってフィルムの幅
方向にわたって後述のフィルム押さえ手段15,16の
固定板上に敷設されたガイドレール112,122上を
移動自在に設けられているとともに、アクチュエータ1
11,121によってガイドレール112,122に直
交する方向にも移動できるように設けてある。そして、
ロータリーカッター110,120を各フィルムの進行
方向に移動させて吸引板100の左端に密着させたり、
離したりすることにより、吸引板100に吸引されてい
る接着剤フィルム2又は基材フィルム3を所定位置にお
いて切断できるようになしてある。
【0016】切断手段11,12の手前には、接着剤フ
ィルム2及び基材フィルム3をそれぞれ押さえるフィル
ム押さえ手段15、16が配設されている。フィルム押
え手段15,16は、固定板150,160と、電動シ
リンダからなるアクチュエータ152、162で上下動
する可動板151,161とを備えている。可動板15
1、161には上記引出手段8,9の挟持部82,92
に対応して所定間隔を置いて凹部153,163が形成
されており、引出手段8,9の本体部81,91が左端
に達したときに、挟持部82,92の先端部が凹部15
3,163内に挿入できるようになっている。このよう
にして挟持部82,92を凹部153,163内に挿入
した状態でフィルムを挟持させることで、剛性の低いフ
ィルムを確実に挟持できるようになしてある。フィルム
に十分な剛性が得られる場合には、後述の他の実施形態
(図3参照)におけるように、これらの凹部は設けなく
てもよい。
【0017】なお、フィルム積層装置1には、ローラー
6,7でフィルム20から剥離層21を剥離させた際に
おける接着剤フィルム2の帯電を防止するための帯電防
止装置17が配設されている。
【0018】また、フィルム積層装置1内には、搬送用
のスライドテーブルTの移動用レールRが敷設されてお
り、ICチップ、アンテナコイル等を下部外装板に実装
した電子回路基板4は、治具40を介して当該スライド
テーブルT上に載置される。スライドテーブルTには治
具40を位置決めする突起(図示せず)が設けてあり、
この突起で治具40を正確に位置決めすることにより、
電子回路基板4をスライドテーブルT上において正確に
位置決め出来るようになっている。また、スライドテー
ブルT自体は、レールR上を走行してフィルム積層装置
1内に導かれ、当該装置1に取り付けられた位置センサ
ー(図示せず)によって、所定の位置に位置決めされる
ようになっている。
【0019】また、フィルム積層装置1は、シーケンサ
ー(図示せず)を搭載しており、このシーケンサの制御
で、スライドテーブルTの動作と、上記各駆動モータ、
アクチュエータの動作とを連動させることにより、後述
するような一連の動作を行うようになしてある。
【0020】次に、上記フィルム積層装置1の動作と、
当該フィルム積層装置1を使用したフィルムの積層方法
を説明する。
【0021】まず、初期設定として、ロール状に巻回さ
れた2巻のフィルム20と、基材フィルム3をローラー
200及び30にセットする。そして、フィルム20
は、ピンチローラー50の間を通して加熱加圧装置5に
より互いの接着剤層22を接着させた後、ローラー6に
より剥離層21を引き剥がして巻き取り用のローラー7
に巻き付けた後、接着剤フィルム2をフィルム押え手段
15まで引き出しておく。
【0022】また、引出手段8,9の本体部81,91
は右端に配置しておき、吸引板100は、最上部に配置
しておく。カッター110,120はレール112,1
22上においてフィルムの幅方向の最前部または最後部
にセットしておくとともに吸引板100を降下させたと
きに当該吸引板100の左端に接触しない位置にセット
しておく。
【0023】電子回路基板4を搭載したスライドテーブ
ルTが所望の位置にセットされ、装置の動作が開始され
ると、まず、本体部81が左端まで移動し、挟持部82
が凹部153の中で接着剤フィルム2の先端部を挟み込
み、本体部81が右に移動して接着剤フィルムを必要な
長さだけ引き出す。この長さは、電子回路基板4の下部
外装板の長さから接着剤があふれる長さ分を含めて引き
出す。そして、フィルム押さえ手段15のアクチュエー
タ152が作動して可動板151を上昇させ、固定板1
51とともに接着剤フィルム2を固定する。フィルム押
さえ手段15によって接着剤フィルム2が固定される
と、加熱加圧装置5は、次の電子回路基板への積層に供
する接着剤フィルム2に備えてフィルム20の接着剤層
22どうしを接着する。
【0024】次に、引き出した接着剤フィルム2に接触
する位置まで吸引板100が降下し、吸引板100にて
接着剤フィルム2を負圧吸引した後、アクチュエータ1
11がカッター110を吸引板100の左端に密着する
まで移動させ、さらに図示しない駆動モータがカッター
110をレール112に沿って移動させることにより接
着剤フィルム2を切断する。フィルム2の切断後、アク
チュエータ111はカッター110を吸引板100から
離れるまで退避させる。
【0025】次に、アクチュエータ14は、接着剤フィ
ルム2の切断端が下部外装板の左端から接着剤があふれ
る分だけ右になるように吸引板100を右に移動させ
る。
【0026】次に、アクチュエータ13は、吸引板10
0を電子回路基板4の1〜3mm程度上の位置まで降下
させる。なお、吸引板100を右に移動させる動作と電
子回路基板4の1〜3mm程度上の位置まで降下させる
動作は同時に行ってもよい。その後、吸引板100によ
る負圧吸引を停止し、接着剤フィルム2を吸引板100
から離間させて電子回路基板4上に接着剤フィルム2を
積層する。
【0027】次に、アクチュエータ13は、引出手段9
による基材フィルム3の引出に支障を来さない位置まで
吸引板100を上昇させる。そして、駆動モータ93の
駆動により引出手段9の本体部91が左端まで移動し、
押さえ手段16の凹部163の中で挟持部162が基材
フィルム3の端部を上下から挟み、本体部91が右に移
動して基材フィルム3を必要な長さだけ引き出す。
【0028】次に、アクチュエータ13は基材フィルム
3に接触する位置まで吸引板100を降下させ、吸引板
100が基材フィルム3を吸引する。そして、アクチュ
エータ162は、カッター120を吸引板100の左端
に密着するまで移動させる。そして、図示しない駆動モ
ータによってカッター120がレール122に沿って移
動することによって基材フィルム3を切断する。基材フ
ィルム3の切断後、アクチュエータ121がカッター1
20を吸引板100から離れるまで移動させた後、アク
チュエータ13が吸引板100を電子回路基板4の1〜
3mm程度上の位置まで降下させる。その後、吸引板1
00による真空吸引を停止し、基材フィルム3を吸引板
100から離間させて、先に積層した接着剤フィルム2
上に基材フィルム3を積層する。
【0029】上述のフィルム積層装置1においては、例
えば、厚さ200μm、210μm、220μmの接着
剤フィルムを必要とする場合、接着剤層の厚さが100
μm、110μmをフィルムを用意し、接着剤フィルム
の厚さが200μmの場合は厚さ100μmの接着剤層
を備えたフィルムを二枚重ね、厚さ210μmの接着剤
フィルムを必要とする場合は、厚さ100μmの接着剤
層と厚さ110μmの接着剤層とを備えた2種類のフィ
ルムを重ね、接着剤フィルムの厚さが220μmの場合
は、厚さ110μmの接着剤層を備えたフィルムを二枚
重ねることにより接着剤フィルムを作製できる。
【0030】以上の工程を繰り返すことにより、電子回
路基板4ごとに所望の厚さの接着剤フィルム2及び基材
フィルム3を逐次積層する。
【0031】スライドテーブルTは、この後、プレス工
程に移動され、所望のICカードが作製される。
【0032】このように、本実施形態のフィルム積層装
置1によれば、二種類のフィルム20の接着剤層22ど
うしを接着させて種々の厚さの接着剤フィルム2を合成
することができるので、種々の厚さごとのフィルムを必
要とせず、フィルムの種類を少なくすることができる。
また、切断後に、切断したフィルムを降下させて積層で
きるので、精度の高い位置決めを行うことができるほ
か、下部外装板に実装した電子回路部品等のずれを防止
できる。さらに、アクチュエータ14によって吸引板1
00を移動することにより、接着剤フィルム2の周縁部
を基材フィルム3の周縁部の内側になるように積層でき
る為、次工程において、接着剤のはみ出しによるプレス
装置故障等を防止することができる。この装置が積層工
程の省人化につながることはいうまでもない。
【0033】なお、上記実施形態のフィルム積層装置1
においては、二種類のフィルムを使用することが可能で
あるが、三種類のフィルムを重ねて接着剤フィルムとす
る場合には、例えば、フィルムを支持するローラー加熱
加圧装置、及び剥離層を剥離するローラーを更に一機ず
つ設け、2種類の接着剤層で合成した接着剤フィルム
に、増設した加熱加圧装置でさらに接着剤層を合成し、
3種類の接着剤層で合成した接着剤フィルムとしてもよ
い。
【0034】また、加熱加圧装置は、上記実施形態にお
けるような、熱板によるプレスであっても良いし、また
熱ローラーのようなものであっても良い。
【0035】また、上記実施形態では、合成の手法とし
て加熱加圧装置による接着を採用したが、合成層が接着
剤層以外のものであれば、接着以外に、圧着などの他の
合成手法を採用してもよいことは言うまでもない。
【0036】また、合成したフィルムが帯電しにくい場
合には、帯電防止装置17は不要であるが、逆に接着剤
フィルム2と吸引板100が密着してさらに剥がれにく
い場合には、吸引板100の吸引孔からエアーを吹き出
させる構成をとり、接着剤フィルムと吸引板100とを
離間させるようにしてもよい。
【0037】上記実施形態の装置においては、切断手段
にロータリー式のカッターを用い、吸引板100の縁を
相手型として切断していたが、フィルム、接着剤フィル
ムにある程度の剛性がある場合は、例えば、図3に示し
た第2実施形態のフィルム積層装置のように、吸引板1
00の横に切断手段18を設けてもよい。この切断手段
18では、同図におけるように、カッター180として
ギロチン刃を用いてもよく、あるいはロータリー式のカ
ッターを用いてもよい。この場合には、カッターの下方
に下部外装板の左端が来るようにカッターを位置決めし
ておくことが好ましい。本実施形態の装置の動作は、上
記図1、2の説明とほぼ同様であるが、カッター180
を吸引板100の左端に押し付ける動作は不要である。
また、フィルムを挟む際には、ローラー6,31に駆動
機能を持たせ、これらのローラーにより、接着剤フィル
ム、基材フィルム3を押さえ手段の固定・可動板の前方
に少量送り出して、挟みしろを作った後、引出手段の挟
持部で挟持する。
【0038】本装置による積層後のプレス装置に難接着
処理を施す等の手法を講じる場合には、積層装置におけ
る接着剤の正確な位置決めに特に配慮する必要がないた
め、吸引板100を左右に移動する移動手段は設けなく
ても良い。また、一方のフィルム20と基材フィルム3
とをあらかじめ接着しておけば、基材フィルムを供給・
切断する手段は省略することができる。
【0039】また、ICカードの構造上、上記実施形態
における下部外装板、中間層及び上部外装板の三層構造
よりも多層となる四層以上のフィルムの積層が必要な場
合は、上記の基材フィルムの供給手段と、接着剤フィル
ムの合成・供給手段と同様の手段を積層する層数に応じ
てさらに配設すればよい。
【0040】本発明に係るフィルム積層装置及び方法
は、上述のように、ICカードの製造に用いて特に好適
であるが、本発明の技術思想は、厚さ変更を必要とする
薄型フレキシブル基板を積層する場合、厚さ変更を必要
とするレジストフィルムをプリント基板上に積層する場
合、厚さ変更を必要とするフィルムどうしを積層する場
合等種々の厚さ変更を必要とするフィルム・シートを積
層する場合においても適用可能であることはいうまでも
ない。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する。
上記第1の特徴を有するフィルム積層装置によれば、複
数のフィルムを組み合わせることにより、種々の厚さの
フィルムを合成し、これを正確に位置決めして積層する
ことが可能である。したがって、例えば、接着剤層の厚
さ変更が多いICカードの製造に用いた場合でも、設備
管理がしやすく、製造コストを低く抑えることができ
る。
【0042】また、上記第2の特徴を有するフィルム積
層装置によれば、積層フィルムを被積層材上に高い精度
で積層することができる。
【0043】また、上記第3の特徴を有するフィルム積
層方法によれば、複数のフィルムを組み合わせることに
より、種々の厚さのフィルムを合成し、これを正確に位
置決めして積層することが可能である。したがって、上
記第1の特徴を有する装置と同様に、例えば、接着剤層
の厚さ変更が多いICカードの製造に用いた場合でも、
設備管理がしやすく、しかも製造コストを低く抑えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるフィルム積層装置
の要部を断面視した側面図である。
【図2】同実施形態のフィルム積層装置の要部を断面視
した平面図である。
【図3】本発明の他の実施形態におけるフィルム積層装
置の要部を断面視した側面図である。
【図4】従来のICカードの概略断面図である。
【符号の説明】
1:フィルム積層装置、2:積層フィルム、4:電子回
路基板(被積層材)、5:加熱加圧装置(合成手段)、
6,7:ローラー(剥離手段)、8:引出手段、10:
吸引手段、11:切断手段、13:アクチュエータ(昇
降手段)、14:アクチュエータ(移動手段)、20:
フィルム、21:剥離層、22:接着剤層(合成層)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 19/077 G06K 19/00 K // B29L 9:00 (72)発明者 橋本 豊 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所エンタープライズサーバ事業部内 Fターム(参考) 2C005 MA18 MA19 PA03 RA03 3F050 BB07 BE19 LA16 LB07 4F100 AK42 AT00A AT00B CB02 EC182 EH012 EJ301 EJ911 EJ95 EK00 GB43 JL02 4F211 AC03 AD20 AG03 AH33 TA03 TC05 TD11 TH02 TH19 TJ13 TJ23 TJ30 TJ31 TQ03 TQ10 TW23 5B035 AA04 BA05 BB09 CA01 CA23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層フィルムを被積層材上に積層するフ
    ィルム積層装置であって、剥離層と合成層とからなる複
    数のフィルムを該合成層どうしで合成させる合成手段
    と、合成した前記各フィルムから前記各剥離層を剥離さ
    せる剥離手段と、合成した前記合成層からなる積層フィ
    ルムを所定長さ引き出す引出手段と、前記引出手段で引
    き出した前記積層フィルムを負圧吸引する吸引手段と、
    該吸引手段による吸引位置において前記積層フィルムを
    切断する切断手段と、前記吸引手段を前記被積層材上に
    おいて昇降させる昇降手段とを備えていることを特徴と
    するフィルム積層装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフィルム積層装置にお
    いて、前記吸引手段を水平面内において移動させる移動
    手段を備えていることを特徴とするフィルム積層装置。
  3. 【請求項3】 積層フィルムを被積層材上に積層するフ
    ィルム積層方法であって、剥離層と合成層とからなる複
    数のフィルムを該合成層どうしで合成させた後、前記剥
    離層をそれぞれ剥離させて前記積層フィルムとなし、該
    積層フィルムを所定長さに切断して前記被積層材上に積
    層することを特徴とするフィルム積層方法。
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