JPH1174380A - 半導体不揮発性記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体不揮発性記憶装置およびその製造方法

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Publication number
JPH1174380A
JPH1174380A JP9232555A JP23255597A JPH1174380A JP H1174380 A JPH1174380 A JP H1174380A JP 9232555 A JP9232555 A JP 9232555A JP 23255597 A JP23255597 A JP 23255597A JP H1174380 A JPH1174380 A JP H1174380A
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JP
Japan
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control gate
forming
insulating film
gate
semiconductor
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Application number
JP9232555A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadahachi Naiki
唯八 内貴
Kosaku Takabayashi
幸作 高林
Hidetoshi Yamanaka
英俊 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH1174380A publication Critical patent/JPH1174380A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コントロールゲートとフローティングゲートの
容量結合比を大きくとることが可能で、動作電圧および
電源電圧の低下が可能で、昇圧回路の面積や昇圧時間の
増大の抑制が可能であり、装置の高集積化、微細化をす
ることができる、半導体不揮発性記憶装置の製造方法を
提供する。 【解決手段】チャネル形成領域を有する半導体基板10
と、少なくともチャネル形成領域の上層に形成された電
荷蓄積層30aと、電荷蓄積層の上層に形成された第1
コントロールゲート31aと、第1コントロールゲート
の配線方向と直交する方向の電荷蓄積層の側壁面と対向
するように形成され、第1コントロールゲートと同電位
に保持された第2コントロールゲート34と、チャネル
形成領域に接続して形成されたソース・ドレイン領域1
1とを有する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体不揮発性記
憶装置およびその製造方法に関し、特にトランジスタの
ゲート電極とチャネル形成領域の間に電荷蓄積層を有す
る半導体不揮発性記憶装置およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】フロッピーディスクなどの磁気記憶装置
に代わり、電気的に書き換え可能な半導体不揮発性記憶
装置(EEPROM:Electrically Erasable and Prog
rammable ROM)が使われ始めている。EEPROMとし
ては、フローティングゲート型、MNOS型あるいはM
ONOS型、TEXTURED POLY型など、様々
な特徴を有する構造のものが開発されている。
【0003】EEPROMの1つであるフローティング
ゲート型の半導体不揮発性記憶装置の一例の平面図を図
12(a)に示す。例えばLOCOS膜などの素子分離
絶縁膜I(24)で分離されたシリコン半導体基板の活
性領域と、ワード線となるコントロールゲートCG(3
1a)とが交差する領域(図12(a)中の網かけ部
分)において、コントロールゲートCG(31a)とシ
リコン半導体基板のチャネル形成領域の間に電荷蓄積層
として例えば絶縁膜に被覆されたフローティングゲート
FG(30a)が形成されている。コントロールゲート
CG(31a)の両側部の基板中にはソース・ドレイン
拡散層SD(11)が形成されている。
【0004】上記の図12(a)の平面図のA−A’に
おける断面図を図12(b)に、B−B’における断面
図を図12(c)に示す。図12(b)に示すように、
例えばLOCOS法などにより形成した素子分離絶縁膜
24により分離された半導体基板10の活性領域上に、
例えば薄膜の酸化シリコンからなるゲート絶縁膜21が
形成されており、その上層に例えばポリシリコンからな
るフローティングゲート30aが形成されており、さら
にその上層に例えばONO膜(酸化膜−窒化膜−酸化膜
の積層絶縁膜)からなる中間絶縁膜22aが形成されて
いる。中間絶縁膜22aの上層には、例えばポリシリコ
ンからなるコントロールゲート(ワード線)31aが形
成されている。また、図12(c)に示すように、コン
トロールゲート31aの両側部の半導体基板10中には
ソース・ドレイン拡散層11が形成されている。これに
よりコントロールゲート31aと半導体基板10中のチ
ャネル形成領域の間に、絶縁膜に被覆されたフローティ
ングゲート30aを有する電界効果トランジスタを構成
する。
【0005】上記の構造を有するフローティングゲート
型の半導体不揮発性記憶装置においては、フローティン
グゲート30aは膜中に電荷を保持する機能を持ち、ゲ
ート絶縁膜21および中間絶縁膜22aは電荷をフロー
ティングゲート30a中に閉じ込める役割を持つ。コン
トロールゲート31a、半導体基板10あるいはソース
・ドレイン拡散層11などに適当な電圧を印加すると、
ファウラー・ノルドハイム型トンネル電流が生じ、ゲー
ト絶縁膜21を通して半導体基板10からフローティン
グゲート30aへ電荷が注入され、あるいはフローティ
ングゲート30aから半導体基板10へ電荷が放出され
る。
【0006】上記のようにフローティングゲート30a
中に電荷が蓄積されると、この蓄積電荷による電界が発
生するため、トランジスタの閾値電圧が変化する。この
変化によりデータの記憶が可能となる。例えば、フロー
ティングゲート30a中に電子を蓄積することでデータ
の消去を行い、また、フローティングゲート30a中に
蓄積した電子を放出することでデータを書き込みするこ
とができる。
【0007】上記のフローティングゲート型の半導体不
揮発性記憶装置の製造方法について、図面を参照して以
下に説明する。まず、図13(a)に示すように、シリ
コン半導体基板10に、LOCOS法などにより図示し
ない素子分離絶縁膜を形成し、素子分離絶縁膜により分
離された半導体基板10のチャネル形成領域となる活性
領域上に、例えば熱酸化法によりイオン注入のための犠
牲酸化膜20を形成する。
【0008】次に、図13(b)に示すように、ウェル
の形成や、トランジスタの閾値の調整のための導電性不
純物D1のイオン注入を行う。
【0009】次に、図13(c)に示すように、RIE
(反応性イオンエッチング)などのエッチングにより犠
牲酸化膜20を除去した後、例えば熱酸化法により薄膜
の酸化シリコン層を形成し、ゲート絶縁膜21とする。
【0010】次に、図13(d)に示すように、例えば
CVD(Chemical Vapor Deposition )法によりポリシ
リコンを堆積させてフローティングゲート用層30を形
成する。
【0011】次に、図14(e)に示すように、素子分
離絶縁膜の上層部分のフローティングゲート用層を除去
するようにパターニングしてコントロールゲートの配線
方向にフローティングゲート用層30を分離した後、フ
ローティングゲート用層30の上層に、例えばCVD法
によりONO膜(酸化膜−窒化膜−酸化膜の積層絶縁
膜)を形成し、中間絶縁膜22を形成する。
【0012】次に、図14(f)に示すように、中間絶
縁膜22の上層に、例えばCVD法によりポリシリコン
を堆積させ、コントロールゲート用層31を形成する。
【0013】次に、図14(g)に示すように、コント
ロールゲート用層31の上層にフォトリソグラフィー工
程によりコントロールゲートパターンのレジスト膜を形
成し、RIEなどのエッチングを施して、コントロール
ゲートパターンに加工したコントロールゲート31a、
中間絶縁膜22a、およびフローティングゲート30a
を自己整合的に形成する。
【0014】次に、コントロールゲート31aをマスク
として導電性不純物をイオン注入し、コントロールゲー
トの両側部の半導体基板10中にソース・ドレイン拡散
層を自己整合的に形成し、図12(c)に示す断面図を
有する半導体不揮発性記憶装置を製造することができ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
半導体素子の微細化にともなって、半導体装置の電源電
圧の低下が求められている。上記のような従来の半導体
不揮発性記憶装置においては、データの書き込み、消去
の動作時に20V程度の高電圧をコントロールゲートあ
るいは基板などに印加する必要があるが、電源電圧から
この高電圧にまで昇圧させるためには昇圧回路が必要と
なり、その回路分の面積の増大を招き、さらに、昇圧時
間がかかることから処理速度の低下の原因となってしま
う。このため、半導体装置の動作電圧の低下が求められ
ていた。
【0016】図12(b)の断面図からわかるように、
従来の半導体不揮発性記憶装置は、コントロールゲート
(ワード線)の配線方向にはフローティングゲートの側
壁をコントロールゲートが被覆している。従って、コン
トロールゲートとフローティングゲートの容量結合は、
フローティングゲートの上面と、コントロールゲートの
配線方向のフローティングゲートの側壁面とでとられて
いる。一方、図12(c)の断面図からわかるように、
コントロールゲートの配線方向と直交する方向について
は、コントロールゲートとフローティングゲートは自己
整合的にパターニング形成されていることから、コント
ロールゲートの配線方向と直交する方向のフローティン
グゲートの側壁はコントロールゲートに被覆されておら
ず、ここでの容量結合は得られない。そのため、コント
ロールゲートとフローティングゲートの容量結合比を大
きくすることが困難であり、ゲート絶縁膜にファウラー
・ノルドハイム型トンネル電流を発生させてメモリセル
データの書き込みや消去を行う際に、大きな動作電圧が
必要となり、電源電圧の低下が困難であるという問題が
あった。半導体装置の微細化が進むと容量結合比を大き
くする必要がますます高くなってくるので、半導体装置
の高集積化、微細化につれて上記の問題は顕在化し、そ
の解決が必要となっていた。
【0017】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、従って、本発明は、コントロールゲートとフ
ローティングゲートの容量結合比を大きくとることが可
能で、動作電圧および電源電圧の低下が可能で、昇圧回
路の面積や昇圧時間の増大の抑制が可能であり、装置の
高集積化、微細化をすることができる、半導体不揮発性
記憶装置およびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の半導体不揮発性記憶装置は、チャネル形成
領域を有する半導体基板と、少なくとも前記チャネル形
成領域の上層に形成された電荷蓄積層と、前記電荷蓄積
層の上層に形成された第1コントロールゲートと、少な
くとも前記第1コントロールゲートの配線方向と直交す
る方向の前記電荷蓄積層の側壁面と対向するように形成
され、前記第1コントロールゲートと同電位に保持され
た第2コントロールゲートと、前記チャネル形成領域に
接続して形成されたソース・ドレイン領域とを有する。
【0019】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置
は、コントロールゲートと半導体基板中のチャネル形成
領域の間に、電荷蓄積層を有する電界効果トランジスタ
を構成する。コントロールゲート、半導体基板あるいは
ソース・ドレイン領域などに適当な電圧を印加すると、
ファウラー・ノルドハイム型トンネル電流が生じ、電荷
蓄積層へ電荷が注入され、あるいは電荷蓄積層から半導
体基板へ電荷が放出される。このように電荷蓄積層中に
電荷が蓄積されると、この蓄積電荷による電界が発生す
るため、トランジスタの閾値電圧が変化する。この変化
によりデータの記憶が可能となる。
【0020】上記の半導体不揮発性記憶装置によれば、
電荷蓄積層の上層に第1コントロールゲートが形成さ
れ、さらに少なくとも第1コントロールゲートの配線方
向と直交する方向の電荷蓄積層の側壁面と対向するよう
に、第1コントロールゲートと同電位に保持された第2
コントロールゲートが形成されている。従って、コント
ロールゲートとフローティングゲートの容量結合比を従
来より大きくとることが可能で、動作電圧および電源電
圧の低下が可能となり、昇圧回路の面積や昇圧時間の増
大の抑制が可能であり、また、装置の高集積化、微細化
をすることが可能となる。
【0021】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置
は、好適には、前記第2コントロールゲートが、前記第
1コントロールゲートの配線方向と直交する方向の前記
電荷蓄積層の側壁面を被覆して形成されている。これに
より、コントロールゲートとフローティングゲートの容
量結合比をより大きくとることが可能となる。
【0022】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置
は、好適には、前記第1コントロールゲートと、前記第
2コントロールゲートとが電気的に接続している。これ
により、第1コントロールゲートと第2コントロールゲ
ートを同電位の保持することができ、同電位にするため
の回路などを別途設けることが不要となる。
【0023】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置
は、好適には、前記電荷蓄積層が、絶縁膜に被覆された
導電層により形成されているフローティングゲートであ
る。これにより、フローティングゲートが膜中に電荷を
保持する機能を持ち、フローティングゲートを被覆する
絶縁膜が電荷をフローティングゲート中に閉じ込める役
割を持つ、フローティングゲート型の半導体不揮発性記
憶装置とすることができる。
【0024】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置
は、好適には、前記電荷蓄積層が、電荷トラップ準位を
有する積層絶縁膜により形成されており、さらに好適に
は、前記積層絶縁膜が、酸化膜−窒化膜−酸化膜の積層
絶縁膜である、あるいは、前記積層絶縁膜が、窒化膜−
酸化膜の積層絶縁膜である。これにより、積層絶縁膜中
に電荷を蓄積する、MONOS型、あるいはMNOS型
などの半導体不揮発性記憶装置とすることができる。
【0025】さらに、上記の目的を達成するため、本発
明の半導体不揮発性記憶装置の製造方法は、同電位に保
持される第1コントロールゲートと第2コントロールゲ
ートを有する半導体不揮発性記憶装置の製造方法であっ
て、チャネル形成領域を有する半導体基板上に電荷蓄積
層を形成する工程と、前記電荷蓄積層の上層に第1コン
トロールゲートを形成する工程と、少なくとも前記第1
コントロールゲートの配線方向と直交する方向の前記電
荷蓄積層の側壁面と対向するように第2コントロールゲ
ートを形成する工程と、前記チャネル形成領域に接続す
るソース・ドレイン領域を形成する工程とを有する。
【0026】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置の
製造方法は、同電位に保持される第1コントロールゲー
トと第2コントロールゲートを有する半導体不揮発性記
憶装置の製造方法であって、チャネル形成領域を有する
半導体基板上に電荷蓄積層を形成した後、電荷蓄積層の
上層に第1コントロールゲートを形成し、少なくとも第
1コントロールゲートの配線方向と直交する方向の電荷
蓄積層の側壁面と対向するように第2コントロールゲー
トを形成し、チャネル形成領域に接続するソース・ドレ
イン領域を形成する。
【0027】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置の
製造方法によれば、コントロールゲートと半導体基板中
のチャネル形成領域の間に、電荷蓄積層を有する電界効
果トランジスタを形成することができる。電荷蓄積層中
に電荷が蓄積されると、この蓄積電荷による電界が発生
するため、トランジスタの閾値電圧が変化し、この変化
によりデータの記憶ができる。電荷蓄積層の上層に第1
コントロールゲートを形成し、さらに第1コントロール
ゲートの配線方向と直交する方向の電荷蓄積層の側壁面
と対向するように、第1コントロールゲートと同電位に
保持される第2コントロールゲートを形成するので、コ
ントロールゲートとフローティングゲートの容量結合比
を従来より大きくとることが可能であり、動作電圧およ
び電源電圧の低下が可能で、昇圧回路の面積や昇圧時間
の増大の抑制が可能であり、装置の高集積化、微細化を
することが可能となる半導体不揮発性記憶装置を製造す
ることができる。
【0028】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置の
製造方法は、好適には、前記第2コントロールゲートを
形成する工程が、前記第1コントロールゲートの配線方
向と直交する方向の前記電荷蓄積層の側壁面を被覆して
前記第2コントロールゲートを形成する工程である。こ
れにより、コントロールゲートとフローティングゲート
の容量結合比をより大きくとることができるように形成
することができる。
【0029】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置の
製造方法は、好適には、前記第2コントロールゲートを
形成する工程が、前記第1コントロールゲートに対して
電気的に接続するように前記第2コントロールゲートを
形成する工程である。あるいは、前記ソース・ドレイン
領域を形成する工程の後、前記第1コントロールゲート
と前記第2コントロールゲートを電気的に接続する工程
をさらに有する。これにより、第1コントロールゲート
と電気的に接続して同電位を保持する第2コントロール
ゲートを形成することができ、両コントロールゲートを
同電位にするための回路などを別途設けることが不要と
することができる。
【0030】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置の
製造方法は、好適には、前記電荷蓄積層を形成する工程
が、前記半導体層の上層にゲート絶縁膜を形成する工程
と、前記ゲート絶縁膜の上層にフローティングゲートを
形成する工程と、前記フローティングゲートを被覆する
中間絶縁膜を形成する工程とを含む。これにより、フロ
ーティングゲートが膜中に電荷を保持する機能を持ち、
フローティングゲートを被覆する絶縁膜が電荷をフロー
ティングゲート中に閉じ込める役割を持つ、フローティ
ングゲート型の半導体不揮発性記憶装置を製造すること
ができる。
【0031】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置の
製造方法は、好適には、前記電荷蓄積層を形成する工程
が、電荷トラップ準位を有する積層絶縁膜を形成する工
程であり、さらに好適には、前記積層絶縁膜を形成する
工程が、前記半導体層の上層に第1酸化膜を形成する工
程と、前記第1酸化膜の上層に窒化膜を形成する工程
と、前記窒化膜の上層に第2酸化膜を形成する工程とを
含む、あるいは、前記積層絶縁膜を形成する工程が、前
記半導体層の上層に酸化膜を形成する工程と、前記酸化
膜の上層に窒化膜を形成する工程とを含む。これによ
り、積層絶縁膜中に電荷を蓄積する、MONOS型、あ
るいはMNOS型などの半導体不揮発性記憶装置を製造
することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の半導体不揮発性
記憶装置およびその製造方法の実施の形態について、図
面を参照して下記に説明する。
【0033】第1実施形態 本実施形態のフローティングゲート型の半導体不揮発性
記憶装置のメモリセル平面図を図1(a)に示す。例え
ばLOCOS膜などの素子分離絶縁膜I(24)で分離
されたシリコン半導体基板の活性領域と、ワード線とな
る第1コントロールゲートCG(31a)とが交差する
領域(図1(a)中の網かけ部分)において、第1コン
トロールゲートCG(31a)とシリコン半導体基板の
チャネル形成領域の間に電荷蓄積層として例えば絶縁膜
に被覆されたフローティングゲートFG(30a)が形
成されている。また、第1コントロールゲートCG(3
1a)の両側にそれぞれ第2コントロールゲートSCG
(34)が形成されている。第1コントロールゲートC
G(31a)の両側部の基板中にはソース・ドレイン拡
散層SD(11)が形成されている。
【0034】上記の図1(a)の平面図のA−A’にお
ける断面図を図1(b)に、B−B’における断面図を
図1(c)に示す。図1(b)に示すように、例えばL
OCOS法などにより形成した素子分離絶縁膜24によ
り分離された半導体基板10の活性領域上に、例えば薄
膜の酸化シリコンからなるゲート絶縁膜21が形成され
ており、その上層に例えばポリシリコンからなるフロー
ティングゲート30aが形成されており、さらにその上
層に例えばONO膜(酸化膜−窒化膜−酸化膜の積層絶
縁膜)からなる第1中間絶縁膜22aが形成されてい
る。第1中間絶縁膜22aの上面を被覆して、例えばポ
リシリコンからなる第1コントロールゲート(ワード
線)31aが形成されている。また、図1(c)に示す
ように、第1コントロールゲートの配線方向と直交する
方向のフローティングゲート30aの側壁面を被覆して
例えば窒化シリコンからなる第2中間絶縁膜23aが形
成されており、その両側部に例えばポリシリコンの内側
第2コントロールゲート32a、外側第2コントロール
ゲート33aがそれぞれ形成されて、第2コントロール
ゲート34を構成している。第1コントロールゲート3
1aと外側第2コントロールゲート33aは接してお
り、両コントロールゲートは同電位に保たれている。ま
た、第1コントロールゲート31aの両側部の半導体基
板10中にはソース・ドレイン拡散層11が形成されて
いる。これにより第1コントロールゲート31aおよび
第2コントロールゲート34と、半導体基板10中のチ
ャネル形成領域との間に、絶縁膜に被覆されたフローテ
ィングゲート30aを有する電界効果トランジスタを構
成する。
【0035】上記の構造を有するフローティングゲート
型の半導体不揮発性記憶装置においては、フローティン
グゲート30aは膜中に電荷を保持する機能を持ち、ゲ
ート絶縁膜21、第1中間絶縁膜22a、および第2中
間絶縁膜23aは電荷をフローティングゲート30a中
に閉じ込める役割を持つ。第1コントロールゲート31
aおよび第2コントロールゲート34、半導体基板10
あるいはソース・ドレイン拡散層11などに適当な電圧
を印加すると、ファウラー・ノルドハイム型トンネル電
流が生じ、ゲート絶縁膜21を通して半導体基板10か
らフローティングゲート30aへ電荷が注入され、ある
いはフローティングゲート30aから半導体基板10へ
電荷が放出される。このようにフローティングゲート3
0a中に電荷が蓄積されると、この蓄積電荷による電界
が発生するため、トランジスタの閾値電圧が変化する。
この変化によりデータの記憶が可能となる。例えば、フ
ローティングゲート30a中に電子を蓄積することでデ
ータの消去を行い、また、フローティングゲート30a
中に蓄積した電子を放出することでデータを書き込みす
ることができる。
【0036】本実施形態のフローティングゲート型の半
導体不揮発性記憶装置は、絶縁膜に被覆されたフローテ
ィングゲート30aである電荷蓄積層の上面を第1コン
トロールゲートが被覆し、さらに第1コントロールゲー
トの配線方向と直交する方向の電荷蓄積層の側壁を第1
コントロールゲートと電気的に接続することで同電位を
保持している第2コントロールゲートが被覆している。
従って、コントロールゲートとフローティングゲートの
容量結合比を従来より大きくとることが可能で、動作電
圧および電源電圧の低下が可能となり、昇圧回路の面積
や昇圧時間の増大の抑制が可能であり、また、装置の高
集積化、微細化をすることが可能となる。
【0037】上記の本実施形態のフローティングゲート
型の半導体不揮発性記憶装置の製造方法について、図面
を参照して以下に説明する。まず、図2(a)に示すよ
うに、シリコン半導体基板10に、LOCOS法などに
より図示しない素子分離絶縁膜を例えば400nmの膜
厚で形成する。次に、素子分離絶縁膜形成のための窒化
シリコン膜、あるいは酸化シリコン膜をRIE(反応性
イオンエッチング)などのエッチングで除去した後、素
子分離絶縁膜により分離された半導体基板10のチャネ
ル形成領域となる活性領域上に、例えば熱酸化法により
イオン注入のための犠牲酸化膜20を例えば30nm程
度の膜厚で形成する。
【0038】次に、図2(b)に示すように、ウェルの
形成や、トランジスタの閾値の調整のための導電性不純
物D1のイオン注入を行う。
【0039】次に、図2(c)に示すように、RIEな
どのエッチングにより犠牲酸化膜20を除去した後、例
えば熱酸化法により10nm程度の薄膜の酸化シリコン
層を形成し、ゲート絶縁膜21とする。
【0040】次に、図2(d)に示すように、例えばC
VD(Chemical Vapor Deposition)法によりリンをド
ーピングしたポリシリコンを例えば100nm程度の膜
厚で堆積させて、フローティングゲート用層30を形成
する。
【0041】次に、図3(e)に示すように、素子分離
絶縁膜の上層部分のフローティングゲート用層を除去す
るようにパターニングしてコントロールゲートの配線方
向にフローティングゲート用層30を分離した後、フロ
ーティングゲート用層30の上層に、例えば熱酸化法に
より酸化シリコン層を10nm程度以下の膜厚で形成
し、その上層に例えばCVD法により窒化シリコン層を
10nm程度の膜厚で堆積させ、その上層に例えば80
0℃程度の高温CVD法により酸化シリコン層を5nm
程度の膜厚で堆積させ、ONO膜(酸化膜−窒化膜−酸
化膜の積層絶縁膜)からなる第1中間絶縁膜22を形成
する。
【0042】次に、図3(f)に示すように、第1中間
絶縁膜22の上層に、例えばCVD法によりリンをドー
ピングしたポリシリコンを例えば200nm程度の膜厚
で堆積させ、第1コントロールゲート用層31を形成す
る。
【0043】次に、図3(g)に示すように、第1コン
トロールゲート用層31の上層にフォトリソグラフィー
工程によりコントロールゲートパターンのレジスト膜を
形成し、RIEなどのエッチングを第1コントロールゲ
ート用層31、第1中間絶縁膜22、およびフローティ
ングゲート用層30に対して順に施し、コントロールゲ
ートパターンに加工した第1コントロールゲート31
a、第1中間絶縁膜22a、およびフローティングゲー
ト30aを自己整合的に形成する。このとき、ゲート絶
縁膜21は全て除去することなく、ある程度残膜として
残るようにエッチングを制御する。
【0044】次に、図4(h)に示すように、第1コン
トロールゲート31aをマスクとして、砒素あるいはリ
ンなどの導電性不純物D2を例えば1×1013atoms/cm
2 程度のドーズ量でイオン注入し、コントロールゲート
の両側部の半導体基板10中にソース・ドレイン拡散層
を自己整合的に形成する。
【0045】次に、図4(i)に示すように、例えばC
VD法により窒化シリコンを例えば30nm程度の膜厚
で全面に堆積させ、第2中間絶縁膜23を形成する。こ
の第2中間絶縁膜は、後に形成する第2コントロールゲ
ートと、フローティングゲートの間の誘電膜となる。
【0046】次に、図4(j)に示すように、例えばC
VD法によりリンをドーピングしたポリシリコンを例え
ば100〜200nm程度の膜厚で堆積させ、内側第2
コントロールゲート用層32を形成する。
【0047】次に、図5(k)に示すように、例えばR
IEなどのエッチングにより、第2中間絶縁膜23の側
壁部に内側第2コントロールゲート32aを残すよう
に、内側第2コントロールゲート用層32のエッチバッ
クを全面的に行う。
【0048】次に、図5(l)に示すように、ホットリ
ン酸系のウェットエッチングなどにより、内側第2コン
トロールゲート32aの影になっている部分の第2中間
絶縁膜23aを残して、表面に露出している第2中間絶
縁膜23を除去する。このとき、第1コントロールゲー
ト31aの上面および側面の一部は露出するが、シリコ
ン半導体基板10表面はゲート絶縁膜21の残膜がある
ため、露出しない。
【0049】次に、図5(m)に示すように、例えばC
VD法によりリンをドーピングしたポリシリコンを例え
ば100〜200nm程度の膜厚で堆積させ、外側第2
コントロールゲート用層33を形成する。
【0050】次に、RIEなどのエッチングにより全面
的にエッチバックを行い、外側第2コントロールゲート
33aを形成する。以上で、第1コントロールゲート3
1aに接続している、内側第2コントロールゲート32
aおよび外側第2コントロールゲート33aからなる第
2コントロールゲート34を形成することができ、図1
(c)に示す半導体不揮発性記憶装置に至る。この後の
工程としては、層間絶縁膜の形成、コンタクトホールの
開口、上層配線の形成などにより、所望の半導体不揮発
性記憶装置とすることができる。
【0051】上記の本実施形態のフローティングゲート
型の半導体不揮発性記憶装置の製造方法によれば、コン
トロールゲートと半導体基板中のチャネル形成領域の間
に、絶縁膜に被覆されたフローティングゲートである電
荷蓄積層を有する電界効果トランジスタを形成すること
ができる。電荷蓄積層の上面を第1コントロールゲート
が被覆し、さらに第1コントロールゲートの配線方向と
直交する方向の電荷蓄積層の側壁面を第1コントロール
ゲートと接続して同電位を保持する第2コントロールゲ
ートを被覆して形成するので、コントロールゲートとフ
ローティングゲートの容量結合比を従来より大きくとる
ことが可能であり、動作電圧および電源電圧の低下が可
能で、昇圧回路の面積や昇圧時間の増大の抑制が可能で
あり、装置の高集積化、微細化をすることが可能となる
半導体不揮発性記憶装置を製造することができる。
【0052】第1実施例 図6(a)は、上記の本実施形態のメモリトランジスタ
を直列にn個接続したNAND型の半導体不揮発性記憶
装置の平面図であり、図6(c)は図6(a)中のB−
B’における断面図である。第1コントロールゲートC
G1〜CGnと、半導体基板の活性領域との交差する領
域(図6(a)中の網かけで示した部分)に各メモリト
ランジスタのフローティングゲートFG1〜FGnが形
成されており、その両側部の半導体基板中にはソース・
ドレイン拡散層SDが各メモリトランジスタを直列に接
続して形成されている。第1コントロールゲートCG1
〜CGnの両側部には、各第1コントロールゲートCG
1〜CGnと接し、フローティングゲートFG1〜FG
nを被覆して第2コントロールゲートSCG1〜SCG
nが形成されており、第1および第2コントロールゲー
トは同電位に保持され、コントロールゲートとフローテ
ィングゲートの容量結合比を大きくとることを可能とし
ている。n個のメモリトランジスタからなるNAND列
の両端には、当該NAND列を選択するための選択トラ
ンジスタを構成する選択ゲートSG1、SG2が形成さ
れている。選択ゲートSG2側の選択トランジスタのソ
ース拡散層はソース線SLに接続しており、選択ゲート
SG1側の選択トランジスタのドレイン拡散層はビット
コンタクトBCを通して、第1コントロールゲートCG
1〜CGnの配線方向と直交する方向に形成されている
ビット線BL1、BL2に接続している。
【0053】図6(b)は、図6(a)に示すNAND
型の半導体不揮発性記憶装置の等価回路図である。この
図からわかるように、個々のメモリセル間にはビットコ
ンタクトが形成されていない。従って、ワード線となる
第1コントロールゲートCG1〜CGnの配線方向と直
交する方向において、各第1コントロールゲートCG1
〜CGn間に第2コントロールゲートSCG1〜SCG
nを設けやすいメモリセル構造となっている。
【0054】第2実施形態 本実施形態のフローティングゲート型の半導体不揮発性
記憶装置のメモリセルのコントロールゲートの配線方向
と直交する方向の断面図を図7に示す。メモリセルの平
面図、およびコントロールゲートの配線方向の断面図は
実質的に第1実施形態と同様である。例えばLOCOS
法などにより形成した図示しない素子分離絶縁膜により
分離された半導体基板10の活性領域上に、例えば薄膜
の酸化シリコンからなるゲート絶縁膜21が形成されて
おり、その上層に例えばポリシリコンからなるフローテ
ィングゲート30aが形成されており、さらにその上層
に例えばONO膜(酸化膜−窒化膜−酸化膜の積層絶縁
膜)からなる第1中間絶縁膜22aが形成されている。
第1中間絶縁膜22aの上層には、例えばポリシリコン
からなる第1コントロールゲート(ワード線)31aが
形成されている。また、第1コントロールゲート31a
の配線方向と直交する方向のフローティングゲート30
aの側壁面を被覆して例えば窒化シリコンからなる第2
中間絶縁膜23aが形成されており、その両側部に例え
ばポリシリコンからなる第2コントロールゲート35a
が形成されている。第1コントロールゲート31aと第
2コントロールゲート35aは同電位となるように制御
回路などにより制御されているか、あるいはコンタクト
などにより電気的に接続されて、同電位を保持するよう
になっている。また、第1コントロールゲート31aの
両側部の半導体基板10中にはソース・ドレイン拡散層
11が形成されている。これにより第1コントロールゲ
ート31aおよび第2コントロールゲート35aと、半
導体基板10中のチャネル形成領域との間に、絶縁膜に
被覆されたフローティングゲート30aを有する電界効
果トランジスタを構成する。
【0055】本実施形態のフローティングゲート型の半
導体不揮発性記憶装置は、第1実施形態の半導体不揮発
性記憶装置と同様の動作を行うことができる。絶縁膜に
被覆されたフローティングゲート30aである電荷蓄積
層の上面を第1コントロールゲートが被覆し、さらに第
1コントロールゲートの配線方向と直交する方向の電荷
蓄積層の側壁面を第1コントロールゲートと同電位を保
持している第2コントロールゲートが被覆している。従
って、コントロールゲートとフローティングゲートの容
量結合比を従来より大きくとることが可能で、動作電圧
および電源電圧の低下が可能となり、昇圧回路の面積や
昇圧時間の増大の抑制が可能であり、また、装置の高集
積化、微細化をすることが可能となる。
【0056】上記の本実施形態のフローティングゲート
型の半導体不揮発性記憶装置の製造方法について、図面
を参照して以下に説明する。まず、図8(a)に示すよ
うに、シリコン半導体基板10に、LOCOS法などに
より図示しない素子分離絶縁膜を例えば400nmの膜
厚で形成する。次に、素子分離絶縁膜形成のための窒化
シリコン膜、あるいは酸化シリコン膜をRIE(反応性
イオンエッチング)などのエッチングで除去した後、素
子分離絶縁膜により分離された半導体基板10のチャネ
ル形成領域となる活性領域上に、例えば熱酸化法により
イオン注入のための犠牲酸化膜20を例えば30nm程
度の膜厚で形成する。
【0057】次に、図8(b)に示すように、ウェルの
形成や、トランジスタの閾値の調整のための導電性不純
物D1のイオン注入を行う。
【0058】次に、図8(c)に示すように、RIEな
どのエッチングにより犠牲酸化膜20を除去した後、例
えば熱酸化法により10nm程度の薄膜の酸化シリコン
層を形成し、ゲート絶縁膜21とする。
【0059】次に、図8(d)に示すように、例えばC
VD(Chemical Vapor Deposition)法によりリンをド
ーピングしたポリシリコンを例えば100nm程度の膜
厚で堆積させて、フローティングゲート用層30を形成
する。
【0060】次に、図9(e)に示すように、素子分離
絶縁膜の上層部分のフローティングゲート用層を除去す
るようにパターニングしてコントロールゲートの配線方
向にフローティングゲート用層30を分離した後、フロ
ーティングゲート用層30の上層に、例えば熱酸化法に
より酸化シリコン層を10nm程度以下の膜厚で形成
し、その上層に例えばCVD法により窒化シリコン層を
10nm程度の膜厚で堆積させ、その上層に例えば80
0℃程度の高温CVD法により酸化シリコン層を5nm
程度の膜厚で堆積させ、ONO膜(酸化膜−窒化膜−酸
化膜の積層絶縁膜)からなる第1中間絶縁膜22を形成
する。
【0061】次に、図9(f)に示すように、第1中間
絶縁膜22の上層に、例えばCVD法によりリンをドー
ピングしたポリシリコンを例えば200nm程度の膜厚
で堆積させ、第1コントロールゲート用層31を形成す
る。
【0062】次に、図9(g)に示すように、第1コン
トロールゲート用層31の上層にフォトリソグラフィー
工程によりコントロールゲートパターンのレジスト膜を
形成し、RIEなどのエッチングを第1コントロールゲ
ート用層31、第1中間絶縁膜22、およびフローティ
ングゲート用層30に対して順に施し、コントロールゲ
ートパターンに加工した第1コントロールゲート31
a、第1中間絶縁膜22a、およびフローティングゲー
ト30aを自己整合的に形成する。
【0063】次に、図10(h)に示すように、第1コ
ントロールゲート31aをマスクとして、砒素あるいは
リンなどの導電性不純物D2を例えば1×1013atoms/
cm2程度のドーズ量でイオン注入し、コントロールゲー
トの両側部の半導体基板10中にソース・ドレイン拡散
層を自己整合的に形成する。
【0064】次に、図10(i)に示すように、例えば
CVD法により酸化シリコンを例えば30nm程度の膜
厚で全面に堆積させ、第2中間絶縁膜23を形成する。
この第2中間絶縁膜は、後に形成する第2コントロール
ゲートと、フローティングゲートの間の誘電膜となる。
【0065】次に、図10(j)に示すように、例えば
CVD法によりリンをドーピングしたポリシリコンを例
えば100〜200nm程度の膜厚で堆積させ、第2コ
ントロールゲート用層35を形成する。
【0066】次に、例えばRIEなどのエッチングによ
り、第2中間絶縁膜23の側壁部に第2コントロールゲ
ート35aを残すように、第2コントロールゲート用層
35のエッチバックを全面的に行う。以上で、絶縁膜に
被覆されたフローティングゲート30aの上面に第1コ
ントロールゲート31aを有し、側壁に第2コントロー
ルゲート35aを有する図7に示す半導体不揮発性記憶
装置に至る。この後の工程としては、層間絶縁膜の形
成、コンタクトホールの開口、上層配線の形成などによ
り、所望の半導体不揮発性記憶装置とすることができ
る。また、コンタクトを形成して、第1コントロールゲ
ート31aと第2コントロールゲート35aを電気的に
接続することもできる。
【0067】第2実施例 図11は、上記の本実施形態のメモリトランジスタを直
列に接続したNAND型の半導体不揮発性記憶装置の平
面図である。第1コントロールゲートCG1〜CG4
と、半導体基板の活性領域とが交差する領域(図11中
の網かけで示した部分)に各メモリトランジスタのフロ
ーティングゲートが形成されており、その両側部の半導
体基板中にはソース・ドレイン拡散層SDが各メモリト
ランジスタを直列に接続して形成されている。第1コン
トロールゲートCG1〜CG4の両側部には、各第1コ
ントロールゲートCG1〜CG4と接し、フローティン
グゲートを覆うようにして第2コントロールゲートSC
G1〜SCG4が形成されており、第1および第2コン
トロールゲートは制御回路などにより同電位に保持さ
れ、コントロールゲートとフローティングゲートの容量
結合比を大きくとることを可能としている。NAND列
の両端には、当該NAND列を選択するための選択トラ
ンジスタを構成する選択ゲートSG1が形成されてい
る。図面上は、別なNAND列を選択するための選択ゲ
ートSG3も形成されている。NAND列の一端のソー
ス拡散層はソース線に接続しており、選択ゲートSG1
側の選択トランジスタのドレイン拡散層はビットコンタ
クトBCを通して、NAND列方向に形成されている図
示しないビット線に接続している。また、第1および第
2コントロールゲートを同電位に保持する手段として、
コントロールゲートコンタクトCGC1〜CGC4など
により電気的に接続させることもできる。選択ゲートコ
ンタクトSGC1、SGC3は、選択ゲートSG1、S
G3と、第2コントロールゲートを形成する際にその両
側に形成されたポリシリコン層を電気的に接続するとと
もに、選択ゲートSG1、SG3の下層にもフローティ
ングゲートを有する場合には、このフローティングゲー
トと選択ゲートを電気的に接続することができる。
【0068】本実施例のNAND型の半導体不揮発性記
憶装置も、第1実施例と同様NAN型であることから、
個々のメモリセル間にはビットコンタクトが形成されて
いない。従って、ワード線となる第1コントロールゲー
トCG1〜CG4の配線方向と直交する方向(NAND
列方向)において、各第1コントロールゲートCG1〜
CG4間に第2コントロールゲートSCG1〜SCG4
を設けやすいメモリセル構造となっている。
【0069】本発明の半導体不揮発性記憶装置およびそ
の製造方法は、上記の実施の形態に限定されない。例え
ば、コントロールゲートはポリシリコンの1層構成とし
ているが、ポリサイドなどの2層以上の構成としてもよ
い。フローティングゲートも多層構成とすることができ
る。実施形態においては、フローティングゲート型の半
導体不揮発性記憶装置について説明しているが、ONO
膜、あるいはON膜などの積層絶縁膜中の電荷トラップ
準位に電荷を蓄積するMONOS型、あるいはMNOS
型などとすることもできる。また、ソース・ドレイン拡
散層は、LDD構造などの種々の構造を採用することが
できる。半導体記憶装置としてはNOR型、NAND
型、どちらでもよく、電荷の電荷蓄積層への注入は、デ
ータの書き込み、消去のどちらに相当する場合でも構わ
ない。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々
の変更が可能である。
【0070】
【発明の効果】本発明の半導体不揮発性記憶装置によれ
ば、電荷蓄積層の上面を第1コントロールゲートが被覆
し、さらに第1コントロールゲートの配線方向と直交す
る方向の電荷蓄積層の側壁面を第1コントロールゲート
と同電位に保持された第2コントロールゲートが被覆し
ており、コントロールゲートとフローティングゲートの
容量結合比を大きくとることが可能で、動作電圧および
電源電圧の低下が可能となり、昇圧回路の面積や昇圧時
間の増大の抑制が可能であり、また、装置の高集積化、
微細化をすることが可能となる、半導体不揮発性記憶装
置を提供することができる。
【0071】本発明の半導体不揮発性記憶装置の製造方
法によれば、上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置を
容易に製造することができ、電荷蓄積層の上面を第1コ
ントロールゲートが被覆し、さらに第1コントロールゲ
ートの配線方向と直交する方向の電荷蓄積層の側壁面を
第1コントロールゲートと同電位に保持された第2コン
トロールゲートを被覆するようにして形成するので、コ
ントロールゲートとフローティングゲートの容量結合比
を大きくとることが可能であり、動作電圧および電源電
圧の低下が可能で、昇圧回路の面積や昇圧時間の増大の
抑制が可能であり、装置の高集積化、微細化をすること
が可能となる半導体不揮発性記憶装置を製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は第1実施形態にかかる半導体不揮
発性記憶装置のメモリセル平面図であり、図1(b)は
図1(a)中のA−A’における断面図であり、図1
(c)は図1(a)中のB−B’における断面図であ
る。
【図2】図2は本発明の第1実施形態にかかる半導体不
揮発性記憶装置の製造方法の製造工程を示す断面図であ
り、(a)は犠牲酸化膜の形成工程まで、(b)は閾値
調整などのイオン注入工程まで、(c)はゲート絶縁膜
の形成工程まで、(d)はフローティングゲート用層の
形成工程までを示す。
【図3】図3は図2の続きの工程を示す断面図であり、
(e)は第1中間絶縁膜の形成工程まで、(f)は第1
コントロールゲート用層の形成工程まで、(g)は第1
コントロールゲートのパターン加工工程までを示す。
【図4】図4は図3の続きの工程を示す断面図であり、
(h)はソース・ドレイン拡散層の形成工程まで、
(i)は第2中間絶縁膜の形成工程まで、(j)は内側
第2コントロールゲート用層の形成工程までを示す。
【図5】図5は図4の続きの工程を示す断面図であり、
(k)は内側第2コントロールゲートの形成工程まで、
(l)は第2中間絶縁膜の露出部分の除去工程まで、
(m)は外側第2コントロールゲート用層の形成工程ま
でを示す。
【図6】図6は第1実施例にかかる半導体不揮発性記憶
装置の(a)平面図、(b)等価回路図、(c)断面図
である。
【図7】図7は第2実施形態にかかる半導体不揮発性記
憶装置のメモリセル断面図である。
【図8】図8は本発明の第2実施形態にかかる半導体不
揮発性記憶装置の製造方法の製造工程を示す断面図であ
り、(a)は犠牲酸化膜の形成工程まで、(b)は閾値
調整などのイオン注入工程まで、(c)はゲート絶縁膜
の形成工程まで、(d)はフローティングゲート用層の
形成工程までを示す。
【図9】図9は図8の続きの工程を示す断面図であり、
(e)は第1中間絶縁膜の形成工程まで、(f)は第1
コントロールゲート用層の形成工程まで、(g)は第1
コントロールゲートのパターン加工工程までを示す。
【図10】図10は図9の続きの工程を示す断面図であ
り、(h)はソース・ドレイン拡散層の形成工程まで、
(i)は第2中間絶縁膜の形成工程まで、(j)は第2
コントロールゲート用層の形成工程までを示す。
【図11】図11は第12施例にかかる半導体不揮発性
記憶装置の平面図である。
【図12】図12(a)は従来例にかかる半導体不揮発
性記憶装置のメモリセル平面図であり、図12(b)は
図12(a)中のA−A’における断面図であり、図1
2(c)は図12(a)中のB−B’における断面図で
ある。
【図13】図13は従来例にかかる半導体不揮発性記憶
装置の製造方法の製造工程を示す断面図であり、(a)
は犠牲酸化膜の形成工程まで、(b)は閾値調整などの
イオン注入工程まで、(c)はゲート絶縁膜の形成工程
まで、(d)はフローティングゲート用層の形成工程ま
でを示す。
【図14】図14は図13の続きの工程を示す断面図で
あり、(e)は中間絶縁膜の形成工程まで、(f)はコ
ントロールゲート用層の形成工程まで、(g)はコント
ロールゲートのパターン加工工程までを示す。
【符号の説明】
10…半導体基板、11…ソース・ドレイン拡散層、2
0…犠牲酸化膜、21…ゲート絶縁膜、22、22a…
第1中間絶縁膜、23、23a…第2中間絶縁膜、24
…素子分離絶縁膜、30…フローティングゲート用層、
30a…フローティングゲート、31…第1コントロー
ルゲート用層、31a…第1コントロールゲート、32
…内側第2コントロールゲート用層、32a…内側第2
コントロールゲート、33…外側第2コントロールゲー
ト用層、33a…外側第2コントロールゲート、34…
第2コントロールゲート、35…第2コントロールゲー
ト用層、35a…第2コントロールゲート、CG…コン
トロールゲート、SCG…第2コントロールゲート、F
G…フローティングゲート、SD…ソース・ドレイン拡
散層、I…素子分離絶縁膜、BL…ビット線、BC…ビ
ットコンタクト、SL…ソース線、CGC…コントロー
ルゲートコンタクト、SGC…選択ゲートコンタクト、
D1、D2…導電性不純物。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チャネル形成領域を有する半導体基板と、 少なくとも前記チャネル形成領域の上層に形成された電
    荷蓄積層と、 前記電荷蓄積層の上層に形成された第1コントロールゲ
    ートと、 少なくとも前記第1コントロールゲートの配線方向と直
    交する方向の前記電荷蓄積層の側壁面と対向するように
    形成され、前記第1コントロールゲートと同電位に保持
    された第2コントロールゲートと、 前記チャネル形成領域に接続して形成されたソース・ド
    レイン領域とを有する半導体不揮発性記憶装置。
  2. 【請求項2】前記第2コントロールゲートが、前記第1
    コントロールゲートの配線方向と直交する方向の前記電
    荷蓄積層の側壁面を被覆して形成されている請求項1記
    載の半導体不揮発性記憶装置。
  3. 【請求項3】前記第1コントロールゲートと、前記第2
    コントロールゲートとが電気的に接続している請求項1
    記載の半導体不揮発性記憶装置。
  4. 【請求項4】前記電荷蓄積層が、絶縁膜に被覆された導
    電層により形成されているフローティングゲートである
    請求項1記載の半導体不揮発性記憶装置。
  5. 【請求項5】前記電荷蓄積層が、電荷トラップ準位を有
    する積層絶縁膜により形成されている請求項1記載の半
    導体不揮発性記憶装置。
  6. 【請求項6】前記積層絶縁膜が、酸化膜−窒化膜−酸化
    膜の積層絶縁膜である請求項5記載の半導体不揮発性記
    憶装置。
  7. 【請求項7】前記積層絶縁膜が、窒化膜−酸化膜の積層
    絶縁膜である請求項5記載の半導体不揮発性記憶装置。
  8. 【請求項8】同電位に保持される第1コントロールゲー
    トと第2コントロールゲートを有する半導体不揮発性記
    憶装置の製造方法であって、 チャネル形成領域を有する半導体基板上に電荷蓄積層を
    形成する工程と、 前記電荷蓄積層の上層に第1コントロールゲートを形成
    する工程と、 少なくとも前記第1コントロールゲートの配線方向と直
    交する方向の前記電荷蓄積層の側壁面と対向するように
    第2コントロールゲートを形成する工程と、 前記チャネル形成領域に接続するソース・ドレイン領域
    を形成する工程とを有する半導体不揮発性記憶装置の製
    造方法。
  9. 【請求項9】前記第2コントロールゲートを形成する工
    程が、前記第1コントロールゲートの配線方向と直交す
    る方向の前記電荷蓄積層の側壁面を被覆して前記第2コ
    ントロールゲートを形成する工程である請求項8記載の
    半導体不揮発性記憶装置の製造方法。
  10. 【請求項10】前記第2コントロールゲートを形成する
    工程が、前記第1コントロールゲートに対して電気的に
    接続するように前記第2コントロールゲートを形成する
    工程である請求項8記載の半導体不揮発性記憶装置の製
    造方法。
  11. 【請求項11】前記ソース・ドレイン領域を形成する工
    程の後、前記第1コントロールゲートと前記第2コント
    ロールゲートを電気的に接続する工程をさらに有する請
    求項8記載の半導体不揮発性記憶装置。
  12. 【請求項12】前記電荷蓄積層を形成する工程が、前記
    半導体層の上層にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記
    ゲート絶縁膜の上層にフローティングゲートを形成する
    工程と、前記フローティングゲートを被覆する中間絶縁
    膜を形成する工程とを含む請求項8記載の半導体不揮発
    性記憶装置の製造方法。
  13. 【請求項13】前記電荷蓄積層を形成する工程が、電荷
    トラップ準位を有する積層絶縁膜を形成する工程である
    請求項8記載の半導体不揮発性記憶装置の製造方法。
  14. 【請求項14】前記積層絶縁膜を形成する工程が、前記
    半導体層の上層に第1酸化膜を形成する工程と、前記第
    1酸化膜の上層に窒化膜を形成する工程と、前記窒化膜
    の上層に第2酸化膜を形成する工程とを含む請求項13
    記載の半導体不揮発性記憶装置の製造方法。
  15. 【請求項15】前記積層絶縁膜を形成する工程が、前記
    半導体層の上層に酸化膜を形成する工程と、前記酸化膜
    の上層に窒化膜を形成する工程とを含む請求項13記載
    の半導体不揮発性記憶装置の製造方法。
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JP9232555A Pending JPH1174380A (ja) 1997-08-28 1997-08-28 半導体不揮発性記憶装置およびその製造方法

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JP (1) JPH1174380A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6373095B1 (en) * 1998-02-25 2002-04-16 International Business Machines Corporation NVRAM cell having increased coupling ratio between a control gate and floating gate without an increase in cell area

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6373095B1 (en) * 1998-02-25 2002-04-16 International Business Machines Corporation NVRAM cell having increased coupling ratio between a control gate and floating gate without an increase in cell area

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