JPH1173895A - X線イメージ管およびその製造方法 - Google Patents

X線イメージ管およびその製造方法

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JPH1173895A
JPH1173895A JP23275997A JP23275997A JPH1173895A JP H1173895 A JPH1173895 A JP H1173895A JP 23275997 A JP23275997 A JP 23275997A JP 23275997 A JP23275997 A JP 23275997A JP H1173895 A JPH1173895 A JP H1173895A
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JP
Japan
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glass
anode
metal terminal
ray image
image tube
Prior art date
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Pending
Application number
JP23275997A
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English (en)
Inventor
Shinji Tomonaga
慎二 友永
Takashi Noji
隆司 野地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1173895A publication Critical patent/JPH1173895A/ja
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Image-Pickup Tubes, Image-Amplification Tubes, And Storage Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した画像が得られるX線イメージ管およ
びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 X線が入射する入力部13と、X線に対
応した信号を出力する出力部16と、入力部13と出力
部16間に位置する集束電極14および陽極15と、入
力部13および出力部16、集束電極14、陽極15そ
れぞれを内部に有し、少なくとも陽極15近辺がガラス
で形成された真空外囲器11とを具備したX線イメージ
管において、真空外囲器11を構成する陽極近辺のガラ
ス外囲器11a部分の内部または周囲に、接地された金
属端子17を環状に配置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、安定した画像が
得られるX線イメージ管およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】X線イメージ管は、例えばX線像を可視
光像に変換する電子管で、医療用の診断装置などに利用
されている。X線イメージ管は全体が真空外囲器で構成
されている。真空外囲器内の一端には入力部が設けら
れ、他端には出力部が設けられている。そして、入力部
と出力部の間に集束電極や陽極が設けられている。
【0003】上記した構成において、外部から入射する
X線は入力部で光電子に変換される。光電子は、集束電
極や陽極で加速、収束され出力部に入射し、可視光に変
換される。出力部から出力された可視光は光学レンズな
どで明るい可視光像に変換され、その後、X線テレビカ
メラなどによってテレビ画像に変換され、あるいは、ス
ポットカメラによってフィルム像に変換される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】X線イメージ管は、2
5〜30kVの高電圧が陽極に印加される。このため、
陽極の近くは絶縁構造となっている。例えば、陽極に近
い真空外囲器部分はガラスで構成される。ガラスは絶縁
度が高く、また電位も安定している。しかし、陽極と集
束電極との間に大きな電位差があるため、静電気が発生
しガラス部分に蓄積する。そして、蓄積された静電気が
ある量を越えると、陽極あるいは集束電極との間に断続
的な放電を発生させる。
【0005】このような放電が例えば陽極の表面で発生
すると、その発光がX線イメージ管の入力面に到達し、
入力面から光電子が発生する。そして、光電子が出力面
に到達すると出力部の蛍光面を発光させる。したがっ
て、X線の照射がない場合でも出力が発生することにな
る。
【0006】上記したような放電による出力の発生は、
X線イメージ管の画像の安定性を損なう。また、放電で
発生した光がX線テレビカメラやスポットカメラのフィ
ルム上で検出され、診断画像を劣化させる原因になる。
【0007】本発明は、上記した欠点を解決するもの
で、安定した画像が得られるX線イメージ管およびその
製造方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、X線が入射す
る入力部と、前記X線に対応した信号を出力する出力部
と、前記入力部と前記出力部間に位置する集束電極およ
び陽極と、前記入力部および前記出力部、前記集束電
極、前記陽極それぞれを内部に有し、少なくとも前記陽
極近辺がガラスで形成された真空外囲器とを具備したX
線イメージ管において、前記真空外囲器を構成する前記
陽極近辺のガラスの内部または周囲に、接地された金属
端子を環状に配置したことを特徴としている。
【0009】また、本発明は、X線が入射する入力部
と、前記X線に対応した信号を出力する出力部と、前記
入力部と前記出力部間に位置する集束電極および陽極
と、前記入力部および前記出力部、前記集束電極、前記
陽極それぞれを内部に有し、少なくとも前記陽極近辺が
ガラスで形成された真空外囲器とを具備したX線イメー
ジ管において、前記真空外囲器を構成する前記陽極近辺
のガラスの周囲に、接地された環状の金属端子を被覆す
るガラスを密着させたことを特徴とするX線イメージ
管。
【0010】また、金属端子が、環状に形成された1個
で構成されていることを特徴としている。
【0011】また、金属端子が、弧状をした複数で構成
されていることを特徴としている。また、金属端子に、
真空外囲器を構成する陽極近辺のガラスから外部に突出
する突起が設けられていることを特徴としている。
【0012】本発明のX線イメージ管の製造方法は、少
なくとも陽極近辺がガラスで形成されたX線イメージ管
用の真空外囲器を形成する工程と、ガラスで被覆された
環状の金属端子を形成する工程と、前記真空外囲器のガ
ラスと前記金属端子を被覆するガラスを加熱し、溶融
し、一体化する工程とからなっている。
【0013】また、本発明のX線イメージ管の製造方法
は、少なくとも陽極近辺がガラスで構成されたX線イメ
ージ管用の真空外囲器を形成する工程と、ガラスで被覆
された環状の金属端子を形成する工程と、前記真空外囲
器のガラスの外周に前記金属端子を被覆するガラスを密
着させる工程とからなっている。
【0014】また、ガラスで被覆された環状の金属端子
が、弧状をした複数で構成されていることを特徴として
いる。
【0015】上記した構成によれば、真空外囲器を構成
する陽極近辺のガラスの内部または周囲に、接地された
金属端子を環状に配置し、あるいは、真空外囲器を構成
する陽極近辺のガラスの周囲に、接地された環状の金属
端子を被覆するガラスを密着させている。この場合、真
空外囲器のガラス部分に蓄積された電荷は金属端子を通
して接地方向に流れる。したがって、静電気の蓄積によ
る陽極や集束電極との放電がなくなり、安定した画像が
得られる。
【0016】また、金属端子を複数で構成している。こ
の場合、真空外囲器への金属端子の取り付けが容易にな
る。また、金属端子に、例えば真空外囲器を構成する陽
極近辺のガラス部分から外部に突出する突起を設けてい
る。この場合、突起を利用して金属端子を接地でき、金
属端子の接地が容易になる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、X
線イメージ管の概略的な断面構造を示した図1を参照し
て説明する。
【0018】符号11は、X線イメージ管を構成する真
空外囲器で、真空外囲器11の前面は入力窓12となっ
ており、入力窓12の内側に入力部13が設けられてい
る。また、入力部13の後方には、真空外囲器11の側
面に沿って集束電極14が配設され、さらに陽極15が
配置されている。そして、真空外囲器11内の他端に出
力部16が設けられている。
【0019】陽極15に近い部分の真空外囲器11はガ
ラス外囲器11aとなっており、そのガラス外囲器11
a部分に環状の金属端子17が埋め込まれ固定されてい
る。また、金属端子17は突起17aを通して接地され
ている。金属端子17には、膨張率がガラスに近い例え
ばコバールが使用される。
【0020】ここで、陽極15に高電圧が印加された場
合の動作について図2を参照して説明する。図2は、X
線イメージ管の陽極近傍を断面したもので、図1に対応
する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略す
る。
【0021】陽極15に高電圧が印加されると、ガラス
外囲器11aの表面に静電気が発生し、ガラス外囲器1
1aを構成する絶縁体の原子または分子が電界によって
分極する。これによって、静電気に接する端面に反対符
号の電荷を生じ、また、静電気の作用を打ち消す電荷が
金属端子17に生じる。このとき、金属端子17は接地
されているため、ガラス外囲器11a表面の静電気の蓄
積はなくなり、電位が安定する。
【0022】次に、本発明の他の実施形態については図
3を参照して説明する。図3は、X線イメージ管の陽極
近傍を断面した図で、図1や図2に対応する部分には同
一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0023】ガラス外囲器11aは、通常、プレスやブ
ロー法によって成形される。このため、ガラス外囲器1
1aを加工する際に、環状をした金属端子17を所定の
位置に埋め込むことは困難であることが多い。そこで、
この実施形態では、まず、環状をした金属端子17の全
周に亘ってビードガラス31を付着させ、全体がビード
ガラス31で被覆された環状の金属端子17を形成して
いる。そして、旋盤などを用いてガラス外囲器11aと
ビードガラス31で被覆された金属端子17を対向する
ように支持し、十分に加熱し、ガラス外囲器11aと金
属端子17を被覆したビードガラス31とを接合し、両
者を密着させ一体にしている。
【0024】この場合、両者を接合するための加工時間
を調整することによって、ガラス外囲器11aと金属端
子17を被覆するビードガラス31とを一体化し、金属
端子17をガラス部分に埋め込むことができる。この場
合、ガラス外囲器11aから金属端子17が外れるよう
なことがなくなり、また、ガラス外囲器11aの周囲に
合わせた形状にできる。なお、金属端子17の一部に、
ビードガラス31から露出する突起17aを設け、この
突起17aを利用して接地している。
【0025】次に、本発明のもう1つの他の実施形態に
ついては図4を参照して説明する。図4は、X線イメー
ジ管の陽極近傍を断面した図で、図1乃至図3に対応す
る部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略す
る。
【0026】この実施形態では、ガラス外囲器とビード
ガラス31で被覆された金属端子17とを嵌め合いによ
り、所定の位置に固定し一体化している。
【0027】次に、本発明のもう1つの他の実施形態に
ついては図5を参照して説明する。図5は、環状の金属
端子部分を、X線イメージ管の管軸に垂直な面で断面し
たもので、図1乃至図4に対応する部分には同一の符号
を付し、重複する説明を省略する。
【0028】これまでの実施形態では、金属端子として
環状に形成された1個のものを使用している。この実施
形態の場合、弧状の金属端子17をそれぞれビードガラ
ス31などで被覆している。そして、ビードガラス31
で被覆された複数個の弧状の金属端子をガラス外囲器部
分に環状に配列し、ガラス外囲器と一体化している。こ
の場合も、それぞれの弧状の金属端子17にガラス31
部分から突出する突起17aを設け、この突起17a部
分を利用して接地している。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、静電気の放電を抑制で
きるX線イメージ管を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す概略の断面図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態を説明するための一部断面
図である。
【図3】本発明の他の実施形態を示す概略の一部断面図
である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す概略の一部断面図
である。
【図5】本発明に使用される環状金属端子の例を説明す
る概略の断面図である。
【符号の説明】
11…真空外囲器 11a…ガラス外囲器 12…入力窓 13…入力部 14…集束電極 15…陽極 16…出力部 17…金属端子 17a…17a

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線が入射する入力部と、前記X線に対
    応した信号を出力する出力部と、前記入力部と前記出力
    部間に位置する集束電極および陽極と、前記入力部およ
    び前記出力部、前記集束電極、前記陽極それぞれを内部
    に有し、少なくとも前記陽極近辺がガラスで形成された
    真空外囲器とを具備したX線イメージ管において、前記
    真空外囲器を構成する前記陽極近辺のガラスの内部また
    は周囲に、接地された金属端子を環状に配置したことを
    特徴とするX線イメージ管。
  2. 【請求項2】 X線が入射する入力部と、前記X線に対
    応した信号を出力する出力部と、前記入力部と前記出力
    部間に位置する集束電極および陽極と、前記入力部およ
    び前記出力部、前記集束電極、前記陽極それぞれを内部
    に有し、少なくとも前記陽極近辺がガラスで形成された
    真空外囲器とを具備したX線イメージ管において、前記
    真空外囲器を構成する前記陽極近辺のガラスの周囲に、
    接地された環状の金属端子を被覆するガラスを密着させ
    たことを特徴とするX線イメージ管。
  3. 【請求項3】 金属端子が、環状に形成された1個で構
    成されていることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載のX線イメージ管。
  4. 【請求項4】 金属端子が、弧状をした複数で構成され
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    X線イメージ管。
  5. 【請求項5】 金属端子に、真空外囲器を構成する陽極
    近辺のガラスから外部に突出する突起が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のX線イ
    メージ管。
  6. 【請求項6】 少なくとも陽極近辺がガラスで形成され
    たX線イメージ管用の真空外囲器を形成する工程と、ガ
    ラスで被覆された環状の金属端子を形成する工程と、前
    記真空外囲器のガラスと前記金属端子を被覆するガラス
    を加熱し、溶融し、一体化する工程とからなるX線イメ
    ージ管の製造方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも陽極近辺がガラスで構成され
    たX線イメージ管用の真空外囲器を形成する工程と、ガ
    ラスで被覆された環状の金属端子を形成する工程と、前
    記真空外囲器のガラスの外周に前記金属端子を被覆する
    ガラスを密着させる工程とからなるX線イメージ管の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 ガラスで被覆された環状の金属端子が、
    弧状をした複数で構成されていることを特徴とする請求
    項6または請求項7記載のX線イメージ管の製造方法。
JP23275997A 1997-08-28 1997-08-28 X線イメージ管およびその製造方法 Pending JPH1173895A (ja)

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