JPH1173823A - オーディオ用電線・ケーブル - Google Patents

オーディオ用電線・ケーブル

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JPH1173823A
JPH1173823A JP23236497A JP23236497A JPH1173823A JP H1173823 A JPH1173823 A JP H1173823A JP 23236497 A JP23236497 A JP 23236497A JP 23236497 A JP23236497 A JP 23236497A JP H1173823 A JPH1173823 A JP H1173823A
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JP
Japan
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cable
squalane
wire
audio
present
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JP23236497A
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English (en)
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Atsushi Kaiya
篤 海谷
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Eneos Corp
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Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 余分な振動が防止され、従来得られなかった
好ましい音質を得ることができるオーディオ用電線・ケ
ーブルを提供する。 【解決手段】 スクアランをオーディオ用電線・ケーブ
ルの内部または表面に存在させる。好ましくは、スクア
ランまたはその組成物をオレフィン系(共)重合体ある
いは塩化ビニル系(共)重合体を主成分とする絶縁層お
よび/またはシース層に配合することによって内部にス
クアランを存在させるか、オーディオ用電線・ケーブル
の表面にスクアランまたはその組成物を塗布して表面に
スクアランを存在させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオーディオ用電線・
ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオは、音質の優れていることが
必要であり、音質の劣化はできる限り避けなければなら
ない。オーディオの音質の劣化の原因はいくつかある
が、その一つは、電線・ケーブルの振動にある。オーデ
ィオに使用される電線・ケーブルは、スピーカーによる
音によってスピーカー自身や回りに配線された電線・ケ
ーブルが微少にゆれたりすることによって振動が生じ
る。また、オーディオ用電線・ケーブルに流れる電気信
号は音楽の音程・強弱によって変化するが、電気信号が
変化することによって流れる電流が変化し、電流の変化
に伴って磁界が変化する結果、導体のうける力が変化す
ることによっても微小振動が生じる。
【0003】上記のような振動が音質を劣化させるの
で、振動は電線・ケーブルの材料や構造との間に密接な
関係があり、音質と電線・ケーブルの材料と構造の間に
密接な関係があるといえ、電線・ケーブルの材料や構造
の選択はきわめて重要である。特に電線・ケーブルの材
質によってこれらの振動は大いに異なる。また、アナロ
グ式のオーディオにおいては、電線・ケーブルの振動
は、音質に著しい影響を与えるため、振動を防ぐことは
重大な問題である。
【0004】従来、こうした振動を防ぐために、絶縁
材にポリノルボルネンと油状物質を使用したり(特開昭
61−55808号公報)、絶縁体の外周に凹凸を付
け振動を防止したり(特開平4−147514号公
報)、集合導体の外周に化学繊維糸を緻密な方法で螺
旋まきする(特開昭62−139207号公報)等の方
法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の絶縁
材にポリノルボルネンと油状物質を使用する方法は、油
状物質として芳香族系の油分を使用するため臭気があっ
たり、芳香族系の油分は脂肪族系の油に比較して安全性
に劣るという欠点がある。また、上記のやの方法の
ように絶縁体の形状を変えることは煩雑であり、製造工
程や製造機器も複雑となる欠点がある。本発明の目的
は、物性と安全性にも優れ、かつ、音質に優れたオーデ
ィオ用電線・ケーブルを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者はかかる問題に
ついて鋭意研究した結果、ある種の炭化水素系油をオー
ディオ用電線・ケーブルに使用することによって、音質
がきわめてよくなることを見出し、本発明を成すに到っ
た。
【0007】すなわち、本発明の請求項1の発明は、ス
クアランを内部または表面に存在させたことを特徴とす
るオーディオ用電線・ケーブルである。
【0008】本発明の請求項2の発明は、請求項1記載
のオーディオ用電線・ケーブルにおいて、オレフィン系
(共)重合体あるいは塩化ビニル系(共)重合体を主成
分とする絶縁層および/またはシース層の内部または表
面にスクアランを存在させたことを特徴とする。
【0009】本発明の請求項3の発明は、請求項1ある
いは請求項2記載のオーディオ用電線・ケーブルにおい
て、上記オーディオ用電線・ケーブルがアナログ用であ
ることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項4の発明は、請求項1ない
し請求項3記載のオーディオ用電線・ケーブルにおい
て、スクアランまたはその組成物を塗布することによっ
て表面に存在させたことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項5の発明は、請求項1ない
し請求項3記載のオーディオ用電線・ケーブルにおい
て、スクアランまたはその組成物を絶縁層および/また
はシース層に配合することによって存在させたことを特
徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に述べる。本
発明において使用するスクアランとは、下記の式(1)
で、示される油状物質であり、魚油、植物油から精製さ
れる天然物由来品と、イソプレンから重合される合成工
業品が存在する。
【0013】
【化1】
【0014】本発明においては、天然物由来品、合成工
業品のいずれも使用することができるが、特に天然物由
来のスクアランは、人体にも安全であり好ましい。かか
る天然物由来のスクアランは、主にサメ肝油から得るこ
とができる。スクアランはオーディオ用電線・ケーブル
に使用すれば、臭気もほとんどなく振動を防ぐ効果も高
い。
【0015】サメ肝油由来のスクアランの製法は特に限
定されないが、サメ肝油由来のスクアランの一般的な製
法の例として、サメ肝油に、苛性ソーダを添加してケン
化し、共存するグリセリド類をケン化物として除去した
後、減圧蒸留して不純物を残渣物として分離除去し、留
出物として得た粗スクアレンを水素化処理してスクアラ
ンに転化した後、再び減圧蒸留して、精製スクアランを
留出物として得るという方法を挙げることができる。
【0016】本発明のオーディオ用電線・ケーブルとは
オーディオに使用する電線・ケーブルである。代表的な
ものは、すくなくとも、導体と導体を包む絶縁体、およ
びそれらを保護するシース層からなる電線・ケーブルで
ある。
【0017】これらのオーディオ用電線・ケーブルは一
般的に、例えば以下のような製造工程を経ることによっ
て製造される。先ず、絶縁層およびシース層を製造する
ため樹脂ペレットと必要に応じた添加剤をそれぞれ予備
混合する。予備混合された樹脂は、ホッパーなどを使用
して、電線・ケーブル製造ダイに付設された押出し機の
シリンダー内に送り込まれ溶融混練される。係る押出し
機は一軸式、二軸式いずれでもよい。押出す温度は、使
用する樹脂、添加剤等によって適宜変えることができ
る。絶縁層およびシース層を製造するため溶融混練され
た樹脂は、それぞれ電線・ケーブル製造ダイに押出され
る。電線・ケーブル製造ダイには、単線または多線で構
成された導体である芯線を通し、その上に絶縁層、その
上にシース層が被覆される。
【0018】図1にこのようにして製造された本発明の
オーディオ用電線・ケーブルの断面図を示した。図1に
おいて、1は導体、2は絶縁層、3はシース層を示す。
【0019】被覆は、一つのダイにおいて絶縁層および
シース層を同時に被覆し、製品としてもよいし、絶縁層
を被覆した導体を複数組み合わせて、必要に応じて介在
物を加え、一括して被覆してもよい。
【0020】図2に介在物を加えて製造された本発明の
他のオーディオ用電線・ケーブルの断面図を示した。図
2において、1は導体、2は絶縁層、3はシース層、4
は介在物を示す。本発明においてはこれ以外の構造、ま
たは、これ以外の工程を経て製造された電線・ケーブル
であってもよい。
【0021】本発明においては、上記オーディオ用電線
・ケーブル全体に渡って、あるいはオーディオ用電線・
ケーブルのいずれかの層全体、または、表面全体にスク
アランが存在することによって効力を奏する。本発明に
おいてスクアランをオーディオ用電線・ケーブルの内部
または表面に「存在させる」というのは、具体的にいえ
ば、例えばシース層および絶縁層の一方または両方に使
用する樹脂にスクアランを配合して「存在させる」こ
と、あるいはオーディオ用電線・ケーブルの表面全体に
スクアランを塗布して「存在させる」こと、また、絶縁
層とシース層の間に繊維や糸、粉末等の介在物がある場
合にはかかる介在物にスクアランを配合して「存在させ
る」ことなどを包含するものである。
【0022】シース層または絶縁層に使用する高分子化
合物は樹脂であってもゴムであっても、あるいは樹脂と
ゴムの性質を併せもつ例えばエラストマーのような高分
子化合物であってもよいが、次に、樹脂へスクアランを
配合する場合の例について説明する。本発明のオーディ
オ用電線・ケーブルの絶縁層、シース層に使用される樹
脂はスクアランを配合すると効果を奏するならば、種類
を問わない。しかし、一般的には、オレフィン系(共)
重合体あるいは塩化ビニル系(共)重合体を主成分とす
る樹脂を使用する。これらの樹脂は、一般的に電線・ケ
ーブルに使用されており、かつ、スクアランとの相溶性
がよく、スクアランの配合が可能であるので好ましい。
【0023】本発明で使用する上記のオレフィン系
(共)重合体は、非環式オレフィンを主体とする(共)
重合体であって、一般的には、下記一般式(1)で表さ
れるα−オレフィンを用いて製造される単独重合体ある
いはこれらを組み合わせて製造した共重合体、あるいは
これらのα−オレフィンを主体としこれらと共重合可能
な他のコモノマーと共重合した共重合体などを挙げるこ
とができる。 RHC=CH2 一般式(1) (式中、Rは炭素数1〜10の炭化水素基である)具体
的なαーオレフィンとしては、エチレン、プロピレン、
1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1ーヘキセ
ン、1−オクテン、1−ドデセンなどを挙げることがで
きる。
【0024】上記オレフィン系(共)重合体の具体例と
しては、例えば、高、中、低密度ポリエチレン、エチレ
ン−α−オレフィン共重合体、エチレン−不飽和カルボ
ン酸共重合体、エチレン−不飽和エステル共重合体、ポ
リプロピレンなどを挙げることができ、上記塩化ビニル
系(共)重合体の具体例としては、例えば、エチレン−
塩化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル等を挙げることが
できる。これの中でも、物性が優れる等の観点から絶縁
層には低密度ポリエチレンまたは架橋した低密度ポリエ
チレンが好ましく、シース層にはポリ塩化ビニルが特に
好ましい。これらの樹脂には必要に応じて難燃剤、充填
材、水トリー防止剤、静電防止剤、架橋剤等を適宜配合
できる。
【0025】これらの樹脂へのスクアランの配合は公知
の配合方法が全て使用できる。例えば、電線ケーブルの
製造工程において樹脂を押出する際、樹脂ペレットとそ
の他の配合物を予備混合する際にスクアランを配合して
もよいし、押出し混練機のベント口からスクアランを入
れてもよい。
【0026】本発明において、スクアランの配合量は、
シース層、絶縁層どちらに使用する場合にも、樹脂10
0重量部に対して0.1〜30重量部、好ましくは0.
5〜20重量部である。
【0027】オーディオ用電線・ケーブルの表面へのス
クアランまたはその組成物の塗布は、公知のすべての方
法が使用できる。具体的には、例えば、完成したオーデ
ィオ用電線・ケーブルに刷毛やスプレーを使用して塗布
する方法、ダイから出てきたオーディオ用電線・ケーブ
ルをスクアランのプールに浸漬して塗布する方法、オー
ディオ用電線・ケーブルの製造時にダイ内部の出口近辺
に穴を開けスクアランと接触させる方法等を挙げること
ができる。この場合、スクアランの塗布量が1cm2
たり0.01ml以上でかつ実質上液滴れの問題がない
程度の量となることがよい。特に好ましくは、スクアラ
ンの塗布量は1cm2 あたり0.03〜0.5ml程度
である。また、スクアランの塗布後、必要に応じてさら
にオーディオ用電線・ケーブルの表面をシートやテープ
で覆うことも可能である。
【0028】本発明においては、配合する場合および表
面に塗布する場合、いずれにおいても、使用するスクア
ランに各種の添加剤を配合して使用することができる。
具体的には、防腐剤、界面活性剤、PH調整剤、粘度調
整剤等が該当する。
【0029】本発明は、デジタル、アナログどちらにも
効果を奏するものであるが、ケーブルが振動することに
よって生じる信号の変化に音質が影響されやすいアナロ
グ用のオーディオ用電線・ケーブルに使用すると、特に
効果を奏するものである。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明がこれらの実施例のみに限定されるこ
とを意味するものではない。
【0031】(実施例1)(絶縁層にスクアランを存在
させた例) 導体として、純度99.99%無酸素銅、結晶粒子径1
0μ以下、直径0.5mmの単線を7本撚り合わせた、
撚り線を使用した。絶縁層は、低密度ポリエチレン(ジ
ェイレクスXM111−1[日本ポリオレフィン株式会
社製]/MFR:1.5 密度:0.923g/cm
3 )100重量部にサメ肝油由来の純度99.9重量%
以上のスクアラン(スーパースクアラン[スクアテック
株式会社製])5重量部を配合し架橋した。シース層
は、軟質ポリ塩化ビニル(日本ゼオン株式会社製)を使
用した。
【0032】(ケーブルの製造)導体上に平均厚さ1.
5mmとなるように被覆して絶縁層としたものを2本平
行に配置し、シース層で被覆して、図1に示したような
平行2芯型ケーブルを製造した。
【0033】製造したケーブルの音響効果を評価した
が、音響効果について完全な数値計測の方法はないた
め、人間の聴覚によって評価した。評価項目は以下のA
およびBの2点とした。 A:音域の広がりが大きく、ステレオ音の切れがよいか B:微妙な余韻はきちんと聞き分けられるか 評価した結果は、大変よい、よい、普通、やや劣るの4
段階で表した。音響効果の評価結果を表1に示す。
【0034】(実施例2)(シース層にスクアランを存
在させた例) 導体として、純度99.99%無酸素銅、結晶粒子径1
0μ以下、直径0.5mmの単線を7本撚り合わせた、
撚り線を使用し、絶縁層として、低密度ポリエチレン
(ジェイレクスXM111−1[日本ポリオレフィン株
式会社製]/MFR:1.5 密度:0.923g/c
m3)を架橋したものを使用し、シース層として、軟質
ポリ塩化ビニル(日本ゼオン株式会社製)100重量部
にサメ肝油由来の純度99.9重量%以上のスクアラン
(スーパースクアラン[スクアテック株式会社製])1
重量部を配合したものを使用した以外は実施例1と同様
にしてケーブルを製造し、製造したケーブルの音響効果
を実施例1と同様にして評価した結果を表1に示す。
【0035】(実施例3)(絶縁層にスクアランを存在
させた例) 導体として、純度99.99%無酸素銅、結晶粒子径1
0μ以下、直径0.5mmの単線を7本撚り合わせた、
撚り線を使用し、絶縁層として、エチレン・α−オレフ
ィン共重合体(ジェイレクスLL AM1710[日本
ポリオレフィン株式会社製]/MFR:0.8 密度
0.935g/cm3)100重量部にサメ肝油由来の
純度99.9重量%以上のスクアラン(スーパースクア
ラン[スクアテック株式会社製])3重量部を配合し架
橋したものを使用し、シース層として、軟質ポリ塩化ビ
ニル(日本ゼオン株式会社製)を使用した以外は実施例
1と同様にしてケーブルを製造し、製造したケーブルの
音響効果を実施例1と同様にして評価した結果を表1に
示す。
【0036】(比較例1)スクアランを使用しなかった
他は、実施例1と同様にしてケーブルを製造し、製造し
たケーブルの音響効果を実施例1と同様にして評価した
結果を合わせて表1に示す。
【0037】(比較例2)スクアランを使用しなかった
ほかは、実施例2と同様にしてケーブルを製造し、製造
したケーブルの音響効果を実施例1と同様にして評価し
た結果を合わせて表1に示す。
【0038】(実施例4)(スクアラン塗布型) 導体として、純度99.99%無酸素銅、結晶粒子径1
0μ以下、直径0.5mmの単線を7本撚り合わせた、
撚り線を使用し、絶縁層として、ポリエチレン(ジェイ
レクスXM111−1[日本ポリオレフィン株式会社]
/MFR:1.5 密度:0.923g/cm3 )を架
橋して使用し、シース層として、ポリ塩化ビニル(日本
ゼオン株式会社製)を使用し、実施例1と同様にしてケ
ーブルを製造した。このケーブルにサメ肝油由来の純度
99.9重量%以上のスクアラン(スーパースクアラン
[スクアテック株式会社])を刷毛にて塗布した。製造
したケーブルの音響効果を実施例1と同様にして評価し
た結果を合わせて表1に示す。
【0039】(実施例5)(スクアラン塗布型) 導体として、純度99.99%無酸素銅、結晶粒子径1
0μ以下、直径0.5mmの単線を7本撚り合わせた、
撚り線を使用し、絶縁層として、ポリエチレン(ジェイ
レクスXM111−1[日本ポリオレフィン株式会社]
/MFR:1.5 密度:0.923g/cm3)を架
橋して使用し、シース層として、ポリ塩化ビニル(日本
ゼオン株式会社製)を使用し、実施例1と同様にしてケ
ーブルを製造した。この電線・ケーブルにサメ肝油由来
の純度99.9重量%以上のスクアラン(スーパースク
アラン[スクアテック株式会社])50重量部に非イオ
ン性界面活性剤(エチレンオキサイドプロピレンオキサ
イドブロックポリマー)20重量部を配合した組成物を
刷毛にて塗布した。製造したケーブルの音響効果を実施
例1と同様にして評価した結果を合わせて表1に示す。
【0040】(実施例6)(介在物を存在させた例) 導体、絶縁層、シース層について実施例1と同じ材料を
使用し、図2のように絶縁層2とシース層3の間にスク
アレンを付着させたテフロンヤーンの介在物4をおい
た。製造したケーブルの音響効果を実施例1と同様にし
て評価した結果を表1に示す。
【0041】(比較例3)スクアランを使用しなかった
ほかは、実施例6と同様に行った。製造したケーブルの
音響効果を実施例1と同様にして評価した結果を合わせ
て表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】表1から、実施例1〜6の本発明のオーデ
ィオ用ケーブルは音響効果が優れているのに対して、ス
クアランを存在させていない比較例1〜3のケーブルは
音響効果が劣ることが判る。上記の効果は、特にアナロ
グ式のオーディオでケーブルの配線を長くした際に顕著
な効果がでるということも判った。
【0044】
【発明の効果】本発明のオーディオ用電線・ケーブル
は、人体に無害なスクアランを使用することによって、
余分な振動が防止され、従来得られなかった好ましい音
質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のオーディオ用電線・ケーブルの断面
図である。
【図2】 本発明の他のオーディオ用電線・ケーブルの
断面図である。
【符号の説明】
1 導体 2 絶縁層 3 シース層 4 介在物

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクアランを内部または表面に存在させ
    たことを特徴とするオーディオ用電線・ケーブル。
  2. 【請求項2】 オレフィン系(共)重合体あるいは塩化
    ビニル系(共)重合体を主成分とする絶縁層および/ま
    たはシース層の内部または表面にスクアランを存在させ
    たことを特徴とする請求項1記載のオーディオ用電線・
    ケーブル。
  3. 【請求項3】 上記オーディオ用電線・ケーブルがアナ
    ログ用であることを特徴とする請求項1あるいは請求項
    2記載のオーディオ用電線・ケーブル。
  4. 【請求項4】 スクアランまたはその組成物を塗布する
    ことによって表面に存在させたことを特徴とする請求項
    1ないし請求項3記載のオーディオ用電線・ケーブル。
  5. 【請求項5】 スクアランまたはその組成物を絶縁層お
    よび/またはシース層に配合することによって存在させ
    たことを特徴とする請求項1ないし請求項3記載のオー
    ディオ用電線・ケーブル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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