JPH1173367A - 記憶制御装置 - Google Patents

記憶制御装置

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JPH1173367A
JPH1173367A JP9234093A JP23409397A JPH1173367A JP H1173367 A JPH1173367 A JP H1173367A JP 9234093 A JP9234093 A JP 9234093A JP 23409397 A JP23409397 A JP 23409397A JP H1173367 A JPH1173367 A JP H1173367A
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JP9234093A
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Yasuo Ueda
康夫 上田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記憶制御装置に関し、多量、かつ、可変長な
データを小容量のメモリで効果的に蓄積し、管理するこ
と。 【解決手段】 入力された可変長な第1のデータにその
データ長情報を付加した第2のデータをデータ記憶部に
格納する記憶制御装置であって、次のデータがデータ記
憶部に格納されるべき領域の先頭アドレスを指定する第
1のポインタと、最も古い有効なデータがデータ記憶部
に格納された領域の先頭アドレスを指定する第2のポイ
ンタと、データ記憶部への格納が上書きで行われること
を示す上書きフラグとを設け、データ記憶部をアドレス
回り込み方式で制御し、格納の過程でデータ記憶部の最
終アドレスに達した際には上書きフラグを設定して書き
込みデータを上書きで格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記憶制御装置に関す
る。通信ネットワークにおいて、伝送装置は交換機間に
配置され、交換機間で伝送される信号を中継する。ま
た、交換機から入力された種々速度の伝送信号を多重化
して高速な伝送信号として伝送し、高速な伝送信号を受
信して種々速度の伝送信号に分離して交換機に出力す
る。
【0002】近年、伝送装置は通信の高速化、大容量化
に応えて、1つのシェルフに伝送信号の速度など様々な
インタフェースをサポートする複数のユニットを実装す
ることによって高機能化を実現している。従って、伝送
装置において、その機番、伝送信号の速度などの設定
(以下、プロビジョニング設定という)の項目は益々、
増大し、その内容はより複雑化している。そのため、そ
の設定履歴を効果的に管理することは通信システムの信
頼性、保守性を向上するために益々、重要になってい
る。従って、経済的で、かつ、設定履歴を効果的に管理
することができる記憶制御装置が望まれている。
【0003】
【従来の技術】図2は従来例の伝送装置を含む通信シス
テムを示す。通信ネットワークにおいて伝送装置が送受
する伝送信号には電話や端末装置間で音声、映像、デー
タ等を伝達する主信号の他に、監視装置と伝送装置との
間で前記設定情報等の制御情報、並びに伝送装置及び回
線の状態、回線品質等の状態情報など、システムの保守
に必要な信号を伝達する副信号とがある。
【0004】監視装置は伝送装置へ設定情報を送信して
各種プロビジョニング設定を指令し、また、伝送装置か
らその設定結果を検索するなど、システムの制御、監視
を行う。
【0005】伝送装置において、主信号ユニットは主信
号を入出力して、主信号の中継、多重化、分離などの伝
送装置本来の機能を遂行する。ユーザインタフェース・
ユニットは監視装置から制御コマンドを受信して解釈
し、主信号ユニット及びプロビジョニング設定ユニット
に対してプロビジョニング設定を行い、伝送装置の障
害、回線障害、回線品質の劣化状態などを監視して状況
を定期的に監視装置に通知し、また、それらの履歴を管
理し、監視装置からの検索コマンドに応答して履歴デー
タとして出力する。さらに、揮発性のワーク用メモリを
有し、設定コマンドの実行結果を履歴データとして記憶
し、更新する。
【0006】プロビジョニング設定ユニットはユーザイ
ンタフェース・ユニットからの設定指示に基づいてプロ
ビジョニング設定を行い、ユーザインタフェース・ユニ
ットに設定の結果を通知する。
【0007】図3は従来例のプロビジョニング設定の履
歴を示す図である。(1) は監視装置から当該伝送装置
(識別名:FFFF)へ入力された、あるチャネルの設
定変更を指示するコマンドの文字列を示す。(2) はプロ
ビジョニング設定ユニット又は主信号ユニットからユー
ザインタフェース・ユニットに通知されるコマンド実行
(設定)の結果が成功したことを示す文字列を示す。
【0008】(3)は、設定が成功したコマンドの文字列
を含む情報を示し、装置の状態(コンディション)情報
や伝送信号の品質情報の履歴と共に履歴データとして、
ユーザインタフェース・ユニットのワーク用メモリに蓄
積される。履歴データは1件のデータが取りうる最大の
データ長を固定単位で、1件ずつメモリに格納され、従
って、メモリは所定の件数分の履歴データを格納する格
納エリアを有するように構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】伝送装置の高機能化と
共にプロビジョニング設定は複雑化し、設定項目も増加
している。然るに、システムの信頼性、保守性をより向
上するためには、従来のように設定が成功したコマンド
の履歴データのみを蓄積するだけでなく、いつ、誰(ユ
ーザ)が何のコマンドを発行し、失敗も含めたコマンド
実行結果(図4参照)の履歴の管理が要求される。
【0010】図4はコマンドの実行結果の例を示す図で
あって、入力コマンドとその実行結果について(A) は
成功、(B) は失敗、(C) は一部失敗を示し、結果に従
ってデータ量が変化(可変長)することを表している。
【0011】このように、履歴データの件数及び情報量
は増加し、益々、大容量な履歴データ記憶用メモリが要
求され、従って、伝送装置が大型化すると共に高価にな
るという問題点があった。
【0012】さらに、ユーザインタフェース・ユニット
の交換、装置電源のOFF/ONによって、ワーク用メ
モリから履歴データが消滅するという問題点があった。
本発明は膨大なデータ量で、かつ、可変長な履歴データ
に対しても小容量のメモリで効果的に履歴データを蓄積
し、管理することができる記憶制御装置を提供すること
を目的とする。また、小型、低価格で、かつ、ユニット
交換、電源OFF/ONに対しても履歴データが消滅す
ることがない記憶制御装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】記憶制御装置にデータ発
生手段と、データ記憶部と管理情報記憶部とを備える記
憶手段と、データをデータ記憶部に格納制御する制御手
段とを設ける。
【0014】データ発生手段は入力される可変長な第1
のデータに、その長さを表すデータ長情報を付加して第
2のデータを発生する。記憶手段のデータ記憶部は格納
される第2のデータをアドレス回り込み方式で記憶す
る。
【0015】管理情報記憶部は少なくとも、次に入力さ
れる第2のデータがデータ記憶部に格納されるべき領域
の先頭アドレスを指定する第1のポインタと、最も古い
データがデータ記憶部に格納された領域の先頭アドレス
を指定する第2のポインタと、データ記憶部への格納が
上書きで行われることを示す上書きフラグとを有する。
【0016】制御手段は、第2のデータを第1のポイン
タによって指定された領域に格納すると共にそのデータ
長に基づいて第1のポインタを更新し、格納の過程でデ
ータ記憶部の最終アドレスに達した際には上書きフラグ
を設定し、上書きフラグが設定されているときには上書
きする第2のデータのデータ長及び上書きされるデータ
のデータ長に基づいて第2のポインタを更新する。
【0017】
【発明の実施の形態】図5は本発明の伝送装置を含む通
信システムを示す図である。本発明の伝送装置はユーザ
インタフェース・ユニット20に、履歴データを記憶す
る揮発性のワーク用メモリ21に加えて、ユニットの交
換、装置電源のOFF/ONに備えてワーク用メモリ2
1の写しを記憶する揮発性のバックアップ用メモリ22
を設け、プロビジョニング設定ユニット30にバックア
ップ用メモリ22と同じ写しを記憶する不揮発性のバッ
クアップ用メモリ31を設ける。
【0018】図6は本発明のメモリの構成を示す図であ
る。ユーザインタフェース・ユニット20は履歴データ
編集用のテーブル23、履歴データを記憶するワーク用
メモリ21(揮発性)及びバックアップデータを格納す
るバックアップ用メモリ22(揮発性)を備え、プロビ
ジョニング設定ユニット30はバックアップデータを格
納するバックアップ用メモリ31(不揮発性)を備え
る。各メモリは運用管理面と履歴データ格納エリア(単
に、エリアと呼ぶことがある)で構成され、同じ構成を
有する。
【0019】プロビジョニング設定結果の履歴データの
格納処理は履歴データの編集、ワーク用メモリへの格納
及びバックアップ用メモリへの退避の3つの操作によっ
て実行される。各メモリの履歴データ格納エリアを、ユ
ーザインタフェース・ユニットとプロビジョニング設定
ユニットとの間で一度に転送できる最大のデータ量(例
えば、2Kバイト,K=1024)を単位とする面に分
割し、各メモリは1面の運用管理面と複数(N)の履歴
データ格納面とで構成される図7は運用管理面を説明す
る図であって、特に、初期状態における動作を説明して
いる。運用管理面は最古データの書き出し位置ポイン
タ、次データの書き込み位置ポインタ、メモリ使用状態
表示フラグ、メモリ使用ワーニングフラグ及びデータ消
去フラグから構成される。
【0020】次データ書き込み位置ポインタは、履歴デ
ータが格納されるべき履歴データ格納エリアの格納位置
を4バイトの16進コードで示す。即ち、最初はエリア
の先頭位置を指しており、履歴データが格納される度
に、その可変長なデータ長に応じて格納位置を増加し、
エリアの末尾に達した時は先頭へ帰って(ラップアラウ
ンドまたは回り込みという)再び格納位置を更新するよ
うに構成されている。
【0021】最古データの書き出し位置ポインタは、そ
の時点で最も古いデータが記憶されている領域の先頭位
置を4バイトの16進コードで示す。即ち、次データ書
き込み位置ポインタが指す位置が最初にエリアの末尾に
達するまでは履歴データ格納エリアの先頭を指してお
り、それ以降は次データ書き込み位置ポインタの更新に
従って記憶位置を進めるように構成されている。
【0022】メモリ使用状態フラグは履歴データの格納
操作がエリアの末尾に達するまではOFFで、エリアの
末尾に達したときONとなって、新しいデータが旧デー
タの上に上書きされることを示す。
【0023】メモリ使用ワーニングフラグは履歴データ
の格納操作がエリアの予め定めた記憶位置(しきい値と
いう)を越えたときONとなってエリアの末尾に近づい
たことを警告する。
【0024】履歴データ消去フラグは、監視装置から消
去コマンドが入力された場合にONに設定され、履歴デ
ータを無効化する制御を行う。図8は履歴データの構成
を示す図である。履歴データはデータ編集テーブル23
上で、図8に示す形式に編集された後、データ格納面に
格納される。
【0025】日時は設定コマンドの実行結果がユーザイ
ンタフェース・ユニット20に通知された年・月・日・
時・分・秒を12バイトで表す。uidは最大10文字
の可変長データで、コマンドを発行したユーザの識別情
報を与える。コマンド文字列は監視装置から入力された
コマンドを表す文字列であって、入力コマンドの種類に
よって可変長となる。
【0026】結果文字列は入力コマンドの実行結果を表
し、成功、失敗など、実行結果の種別によって可変長と
なる。データレングスは固定長の4バイトによって、日
時からendコードまでのデータ長を表す。endは履
歴データの区切りを表す特殊なコードである。
【0027】先ず、図9に基づいて履歴データの編集に
ついて説明する。図9は履歴データの編集を説明する図
である。監視装置10からプロビジョニング設定コマン
ドが入力されると、ユーザインタフェース・ユニット2
0においてコマンド処理タスク24が起動され、コマン
ド処理タスク24はプロビジョニング設定ユニットに設
定依頼を行う。このとき、入力されたコマンドの文字列
を、図9に示すようにコマンド収集テーブル25に保持
する。プロビジョニング設定ユニットは依頼に基づいて
主ユニットに設定を行い、設定の結果を通知する。コマ
ンド処理タスクは通知に基づいて、コマンドを発行した
ユーザの識別情報(uid)をデータ編集テーブル23
の所定の位置に格納する。
【0028】また、装置内部のクロックからコマンド実
行結果が通知された時間(日時)を獲得し、コマンド収
集テーブル25からコマンド文字列を獲得して、コマン
ド実行結果の文字列と共にデータ編集テーブル23に格
納する。さらに、データレングスと区切り(end)コ
ードを付して履歴データをデータ編集テーブル23上に
完成する。区切りコードは1件の履歴データの終わりを
示す特殊コードであり、データレングスは日時から区切
りコードまでのデータ長を示す。
【0029】履歴データの格納操作を説明する図10〜
図12(その1〜その3)において、図10は通常の格
納操作を示し、図11は格納操作が履歴データ格納エリ
アのしきい値に達した場合を示し、図12は履歴データ
を上書きして格納する例を示す。図13は履歴データの
格納操作を説明するフローチャートである。図13に基
づき、図10〜図12を参照して、履歴データのワーク
用メモリ21への格納操作について説明する。
【0030】(1) データ編集テーブル23上に編集され
た履歴データは履歴データ格納エリアの、運用管理面の
次データ書き込み位置ポインタに示された記憶位置(図
10では16進00af9813、16進 a, b,〜f は10進10, 11,
〜15を表す)へコピーされる。このとき、次データ書き
込み位置ポインタが指す記憶位置とデータ格納面1面の
サイズ(例えば、2Kバイト)から書き込みを開始した
面の面番号(図10では面1)を記憶しておく。
【0031】(2) 履歴データをデータ格納面に書き込む
際に、メモリ使用ワーニングフラグがONに設定されて
いなければ、データ編集テーブル23上の履歴データを
データ格納面に単純にコピーする(図10参照)。
【0032】(3) 履歴データの書き込みを行う際にメモ
リ使用ワーニングフラグがONの場合、次データ書き出
し位置ポインタが指す記憶位置と履歴データ格納エリア
のサイズ(例えば、2Kバイト×N)から履歴データ格
納エリアの残量(図12では50バイト)を算出し、デ
ータレングス(図12では60バイト)とその残量とを
比較する。比較の結果、データレングスの方が小さけれ
ば、前記(2) のコピーを行う。
【0033】(4) データレングスの方が前記残量より大
きければ、運用状態フラグをONにすることによって、
以降の書き込みが前回格納されたデータに上書きするサ
イクリック運用(回り込みによる上書き)であることを
示す。
【0034】(5) 書き込むべき履歴データをその残量に
基づいて(図12では50バイトと10バイトに)二分
割し、前半部(50バイト)をデータ格納面Nの残りの
領域へコピーし、後半部(10バイト)を履歴データ格
納エリアの先頭位置(データ格納面1、ここには前回コ
ピーされた履歴データが最古のデータとして格納されて
いる)に上書きする。
【0035】(6) 次データ書き出し位置ポインタを、書
き込んだデータレングス(図10では16進50バイト)
だけ増加して更新(図10では16進00af9863)する。 (7) 更新した次データ書き込み位置ポインタの値と面サ
イズから書き込み終了面(図10及び図12では共に、
格納面1)を記憶しておく。
【0036】(8) メモリ使用状態フラグがONであった
とき、上書きされたデータAを無効データとして、最古
データ書き出し位置ポインタを新たに有効な最古データ
となったデータの先頭位置に更新する(図12では、最
古の履歴データが50バイトあったとして、00af9813+
50=00af9863)。サイクリック運用時にはデータは最古
データに上書きされるので、書き込みの度に最古データ
書き出し位置ポインタ及び次データ書き出し位置ポイン
タが更新される。このようにして、履歴データを書き込
む度に各ポインタを更新し、書き込み開始面及び書き込
み終了面(図12ではそれぞれ、格納面N及び1)を求
める。
【0037】(9) このようにして履歴データの書き込み
操作が繰り返され、エリアの使用量が予め定めたしきい
(閾)値を超えた場合、メモリ使用ワーニングフラグを
ONに設定する〔図11参照〕。
【0038】(10)履歴データの書き込みが行われる度
に、図14〜図16に示す履歴データの退避が行われ
る。次に、履歴データの退避操作を説明する図14〜図
16(その1〜その3)に基づいて履歴データのバック
アップ用メモリへの退避操作について説明する。1件の
履歴データがワーク用メモリの履歴データ格納エリアに
格納される度に、ワーク用メモリ21の写しをバックア
ップ用メモリ22,31にコピーする(以下、退避とい
う)。退避は、ワーク用メモリの内容すべてを複写する
のではなく、履歴データが格納された面と更新された結
果の運用管理面のみが複写される。
【0039】然るに、ユーザインタフェース・ユニット
とプロビジョニング設定ユニットとの間で主信号のデー
タ転送が輻輳するなどの理由で、現履歴データが退避不
能となる可能性がある。図14はこのような理由でワー
ク用メモリ21にコピーされた履歴データCがバックア
ップ用メモリ22,31に退避されない様子を示す。こ
のような場合に本発明は、次の履歴データが発生した時
に次の履歴データと共に現履歴データも一緒に退避する
ように構成する。従って、退避されるべき現履歴データ
が1面に収まるときは、次の履歴データの発生時に同じ
面が退避されるので、現履歴データも自動的に退避され
る。
【0040】しかし、現履歴データが複数面にわたる
(図15Aにおいてワーク用メモリ21の履歴データC
がデータ格納面1及び2にわたる)ときは、図15Bに
示すように、次の履歴データDと共に退避されるのは現
履歴データCの後半部分(データ格納面2における部
分)だけとなる。そこで本発明はこの不都合を防止する
ために、現履歴データが複数面にわたるときに限り、次
の履歴データの発生時に運用管理面及び当該データ格納
面の他に、更にその1つ前のデータ格納面の退避を行う
ように構成する。即ち、図16において、履歴データE
についてデータ格納面2及び3に対する退避操作を行う
際に、1つ前の面であるデータ格納面1に対する退避操
作も行うことによって、履歴データCの退避も行うこと
ができる。
【0041】次に、履歴データの消去操作を説明する図
17に基づいて、ワーク用メモリ及びバックアップ用メ
モリの消去を説明する。監視装置10から履歴データの
消去コマンドが入力されたとき、運用管理面のデータ消
去フラグをONにし、メモリ使用ワーニングフラグ及び
運用状態表示フラグをOFFにする。そして最古データ
書き出し位置ポインタ及び次データ書き込み位置ポイン
タを履歴データ格納エリアの先頭位置に戻すことで初期
化し、次の履歴データが履歴データ格納エリアの先頭位
置から書き込まれるようにしてデータ消去を実現する。
そして初期化された運用管理面のみをバックアップ用メ
モリ22,31へ退避する。
【0042】図18は履歴データの検索操作を説明する
図である。図18は理解を容易にするために、履歴テー
タの格納操作が未だエリアの末尾に達していない、即
ち、メモリ使用状態フラグがOFFであって、履歴テー
タの上書きが未だ行われていない状態における検索の例
を示している。
【0043】(1) 履歴データの監視装置10への転送は
検索コマンドによって実行される。 (2) 検索コマンドが入力されたときコマンド処理タスク
24はコマンドからバラメータ、即ち、検索を行うユー
ザの識別情報(uid)、履歴データの検索対象期間
(検索開始日時及び検索終了日時)を抽出してコマンド
実行用バッファ26にセットする。
【0044】(3) コマンド実行用バッファ26の検索開
始フラグの設定値(最初はOFF)に従って、運用管理
面の次データ書き出し位置ポインタ(例えば、00b0000
0)によって指定される履歴データ格納エリアの位置を
検索終了位置とする。最新の履歴データ(M+1)は検
索終了位置の直前にデータレングス分だけ存在する。
【0045】(4) 検索終了位置から所定バイト数前の位
置からデータレングス(例えば、100 バイト)を検索
し、 (5) 先頭位置(00b00000 -100 =00afff00 )から検索終
了位置(00b00000)までの履歴データを一括して読み出
して出力データ判定テーブル27へセットする。
【0046】(6) 出力データ判定テーブル27にセット
された日時及びuidがコマンド実行用バッファ26に
パラメータとしてセットされた日時及びuidと合致す
れば、出力データ判定テーブル27の履歴データを監視
装置10へ出力し、一致しないデータは捨てる。
【0047】(7) コマンド実行用バッファ26の検索済
ポインタの値を更新し、検索開始フラグをONにする。
即ち、最新の履歴データの先頭位置からデータレングス
を減算した値(00afff00)を新検索済ポインタの値とす
る。以下、検索済ポインタ及びデータレングスに基づい
て履歴データを1件ずつ、アドレスの降順に読み出して
行う上記の操作を、検索済ポインタが最古データ書き出
し位置ポインタと一致するまで続けることによってデー
タ検索を実行する。または、逆に最古データ書き出し位
置ポインタによって指定されるアドレスから昇順に、次
データ書き出し位置ポインタによって指定されるアドレ
スまで、履歴データを読み出すことによって上記の操作
を行ってもよい。
【0048】図19は履歴データの検索操作を説明する
フローチャートである。図19に基づき、図18を参照
して検索操作を詳細に説明する。 (1) 履歴データの検索は、監視装置10から入力される
検索コマンドによって開始される。
【0049】(2) 検索コマンドが入力されたとき、コマ
ンド処理タスク24はコマンドから検索条件を示すバラ
メータ、即ち、検索を行うユーザの識別情報(uid)
及び履歴データの検索対象期間(検索開始日時及び検索
終了日時)を抽出してコマンド実行用バッファ26にセ
ットする。
【0050】(3) コマンド実行用バッファ26の検索開
始フラグの設定値に従って、(a) フラグがOFFのと
き、運用管理面の次データ書き出し位置ポインタによっ
て指定される履歴データ格納エリアの位置を検索終了位
置とする。(b) フラグがONのとき、コマンド実行用バ
ッファ26の検索済ポインタによって指定される履歴デ
ータ格納エリアの位置を検索終了位置とする。
【0051】(4) 検索終了位置から所定バイト数前の位
置からデータレングスを検索する。履歴データは検索終
了位置の直前にデータレングス分だけ存在する。 (5) 履歴データを読み出して出力データ判定テーブル2
7へセットする。(a)もし、検索終了位置から履歴デー
タ格納エリアの先頭までの長さ(Hとする)がデータレ
ングスより大きいとき、履歴データの先頭位置から検索
終了位置までの履歴データを一括して読み出して出力デ
ータ判定テーブル27へセットする。 (b) また、前記の長さHがデータレングスより小さいと
き(図12の例のように回り込みによる上書きによって
履歴データがデータ格納エリアの末尾と先頭とに分割さ
れているとき)、履歴データはエリア先頭から検索終了
位置までの後半部分と、エリア末尾に在る残り(バイト
数をRとする)の前半部分〔即ち、(エリア末尾アドレ
ス−R)からエリア末尾アドレスまでの部分〕とに分割
されて格納されている。従って、履歴データの後半部分
と前半部分とを個別に読み出して出力データ判定テーブ
ル27上に統合し、分割処理フラグをONにする。
【0052】(6) 出力データ判定テーブル27にセット
された日時及びuidがコマンド実行用バッファ26に
検索条件としてセットされた日時及びuidと合致すれ
ば、出力データ判定テーブル27の履歴データを監視装
置10へ出力し、一致しないデータは捨てる。
【0053】(7) コマンド実行用バッファ26の検索済
ポインタの値を更新する。即ち、(a) 分割処理フラグが
OFFのとき(履歴データを一括して読み出した場
合)、現検索済ポインタの値からデータレングスを減算
した値を新検索済ポインタの値とする。また、(b) 分割
処理フラグがONのとき(分割された履歴データを読み
出した場合)、データ格納エリアの末尾アドレスからエ
リア末尾に在る履歴データの前半部分のバイト数Rを減
算した値を新検索済ポインタの値とする。
【0054】(8) 若し、検索開始フラグがOFFならば
ONにする。 (9) 以下、検索済ポインタ及びデータレングスに基づい
て履歴データを1件ずつ読み出して行う前記の操作を、
検索済ポインタが最古データ書き出し位置ポインタと一
致するまで続けることによってデータ検索を実行する。
【0055】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
次データの書き込み位置ポインタ、最古データの書き出
し位置ポインタ及びメモリ使用状態表示フラグを設けて
メモリを制御するので、可変長なデータの格納・読み出
しをメモリ効率よく行うことができるという効果があ
る。また、メモリを回り込み方式で制御するので、多量
なデータを少容量のメモリで管理することができ、か
つ、データを最新から最古まで時系列に管理することが
できる。
【0056】従って、本発明の記憶制御装置を例えば、
通信システムの伝送装置に適用することにより、多量、
かつ、可変長な履歴データを少容量のメモリで効率的に
管理することができ、小型で低コストな、かつ、高信頼
で保守性の良い伝送装置を実現することができる。ま
た、本発明の退避方法を伝送装置に適用することによ
り、さらに高い信頼性、保守性を実現することができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理ブロック図
【図2】 従来例の伝送装置を含む通信システムを示す
【図3】 従来例のプロビジョニング設定の履歴を示す
【図4】 コマンドの実行結果の例を示す図
【図5】 本発明の伝送装置を含む通信システムを示す
【図6】 本発明のメモリの構成を示す図
【図7】 運用管理面を説明する図
【図8】 履歴データの構成を示す図
【図9】 履歴データの編集を説明する図
【図10】 履歴データの格納操作を説明する図(その
1)
【図11】 履歴データの格納操作を説明する図(その
2)
【図12】 履歴データの格納操作を説明する図(その
3)
【図13】 履歴データの格納操作を説明するフローチ
ャート
【図14】 履歴データの退避操作を説明する図(その
1)
【図15】 履歴データの退避操作を説明する図(その
2)
【図16】 履歴データの退避操作を説明する図(その
3)
【図17】 履歴データの消去操作を説明する図
【図18】 履歴データの検索操作を説明する図
【図19】 履歴データの検索操作を説明するフローチ
ャート
【符号の説明】
10 監視装置 20 ユーザインタフェース・ユニット 21 ワーク用メモリ 22 バックアップ用メモリ 23 データ編集テーブル 24 コマンド処理タスク 25 コマンド収集テーブル 26 コマンド実行用バッファ 27 出力データ判定テーブル 30 プロビジョニング設定ユニット 31 バックアップ用メモリ 40 主信号ユニット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される可変長な第1のデータに、そ
    の長さを表すデータ長情報を付加して第2のデータを発
    生するデータ発生手段と、 データ記憶部と管理情報記憶部とを備え、該データ記憶
    部は格納される第2のデータをアドレス回り込み方式で
    記憶し、該管理情報記憶部は少なくとも、次に発生する
    第2のデータがデータ記憶部に格納されるべき先頭アド
    レスを指定する第1のポインタと、データ記憶部に格納
    された最も古いデータの先頭アドレスを指定する第2の
    ポインタと、該データ記憶部への格納が上書きで行われ
    ることを示す上書きフラグとを有する第1の記憶手段
    と、 前記第2のデータを該第1のポインタによって指定され
    た領域に格納すると共にそのデータ長に基づいて該第1
    のポインタを更新し、格納の過程でデータ記憶部の最終
    アドレスに達した際には該上書きフラグを設定し、該上
    書きフラグが設定されているときには上書きする第2の
    データのデータ長及び上書きされる第2のデータのデー
    タ長に基づいて該第2のポインタを更新する制御手段と
    を設けることを特徴とする記憶制御装置。
  2. 【請求項2】 該記憶制御装置は更に該第1の記憶手段
    と同じ構成を有し、同じ内容を記憶する第2の記憶手段
    を設け、 該制御手段は前記の格納・更新によって変化した該第1
    の記憶手段の記憶内容を該第2の記憶手段へ複写するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の記憶制御装置。
  3. 【請求項3】 該記憶制御装置において、該第1及び第
    2の記憶手段のデータ記憶部は所定の記憶容量を有する
    面に区画され、前記複写においてデータ記憶部のデータ
    は変化した記憶内容が面単位で複写されることを特徴と
    する請求項2に記載の記憶制御装置。
  4. 【請求項4】 前記複写を遅延させ、次の第2のデータ
    について複写を行う際に当該複写する面とその1つの前
    の面について複写を行うことを特徴とする請求項3に記
    載の記憶制御装置。
  5. 【請求項5】 該記憶制御装置は伝送装置に設けられ、
    監視装置から入力されるコマンドに応じて発生し及び検
    出される事象を表すデータを前記入力されるデータとす
    ることを特徴とする請求項1乃至4に記載の記憶制御装
    置。
  6. 【請求項6】 監視装置から記憶データの消去を指令す
    るコマンドが入力されたとき、該第1及び第2の記憶手
    段の該第1及び第2のポインタを初期値にリセットし、
    該上書きフラグの設定をクリアすることを特徴とする請
    求項5に記載の記憶制御装置。
  7. 【請求項7】 監視装置から記憶データの検索を指令す
    るコマンドが検索条件と共に入力されたとき、該第1の
    ポインタもしくは第2のポインタの指定に基づいてデー
    タ記憶部から第2のデータを読み出し、前記検索条件に
    合致するデータを監視装置へ応答することを特徴とする
    請求項6に記載の記憶制御装置。
JP9234093A 1997-08-29 1997-08-29 記憶制御装置 Pending JPH1173367A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008155798A1 (ja) * 2007-06-20 2008-12-24 Fujitsu Limited ユニット間設定同期装置
US7577159B2 (en) 2004-09-10 2009-08-18 Nec Corporation Method, device, system and program for time-series data management
CN102169460A (zh) * 2010-02-26 2011-08-31 航天信息股份有限公司 变长数据管理方法及装置
KR20140057869A (ko) * 2012-11-05 2014-05-14 콘티넨탈 오토모티브 시스템 주식회사 차량용 임베디드 시스템의 데이터 제어 방법

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