JPH117288A - ケーブルテレビ網を利用した通信カラオケシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 都市型ＣＡＴＶ網（加入者：３００万人）を
利用して、イメージに合った背景画像付きカラオケサー
ビスを、豊富に簡易に、低コストで、提供する。 【解決手段】 視聴者のテレビ装置及び電話に通信カラ
オケ端末を接続し、ケ−ブルテレビ利用電話網には曲の
イメージを示すジャンルコードを含む複数の楽曲データ
を蓄積した曲データベースを設ける。有線放送局には各
ジャンルコード対応の複数の背景画像局を設け、通信カ
ラオケ端末からセットトップボックスに楽曲データのジ
ャンルコードを伝達する信号伝達手段を設ける。曲デー
タベースから通信カラオケ端末が受信したジャンルコー
ドを前記信号伝達手段により前記セットトップボックス
に伝達し、このジャンルコードにしたがってセットトッ
プボックスが背景画像局を選択して、リクエスト曲のジ
ャンルに合った背景画像をテレビ装置に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、カラオケの背景と
なる映像データをケーブルテレビ網を利用して入手する
通信カラオケシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】通信カラオケ装置では、リクエストされ
た曲のメロデイーをスピーカーから演奏するとともに、
表示装置には、歌詞や曲に合った風景や人物の背景映像
（ＢＧＶ映像）を映し、更に歌詞の文句を文字として表
示装置にスーパーインポーズしている。リクエストされ
た曲は、その都度公衆回線やＩＳＤＮ回線の先にあるデ
ータベースのホスト基地局から送られてくる。一方背景
映像は、ホスト基地局から静止画像（スチール画）を公
衆回線等を介して受信するか、カラオケ店に設置してい
るＬＤプレイヤーを使用し、備え付けのレーザーディス
ク（ＬＤ盤）から曲のイメージに適したものをプログラ
ム上で選択して読み出し、表示している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のＢＧＶ映像は、
コスト軽減のため、静止画像しかできなかった。またＬ
Ｄ盤、ＣＤ−ＲＯＭ、ＶｉｄｅｏＣＤ等を使用する場合
のＢＧＶ映像は、ＬＤ盤等のストックには店内のスペー
スやコストの面から限りがあるので、曲数に較べて場面
映像数が少なくなり、別のリクエスト曲でも同じ映像が
出てくることになり、見た目に飽きがくるという問題が
あった。ＣＡＴＶカラオケサービスでは、１曲が１ＣＨ
を占有してしまうので、リアルタイム・オンデイマンド
等のサービスは不可能である。この発明では、曲の変化
に対応して出来るかぎり多様なＢＧＶ映像を表示するこ
とを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 有線放送局と複数視聴
者のテレビ装置をケーブル網で接続し、テレビ装置とケ
ーブル網との間にチャンネル切り替え用のセットトップ
ボックスを接続し、放送番組をケーブル網を介して放送
するケ−ブルテレビ放送網と、このケーブル網内に電話
交換機を設け視聴者の電話をケーブル網に接続して、ケ
−ブルテレビ利用電話網としたケ−ブルテレビ網を利用
する。視聴者のテレビ装置及び電話に通信カラオケ端末
を接続し、ケ−ブルテレビ利用電話網には曲のイメージ
を示すジャンルコードを含む複数の楽曲データを蓄積し
た曲データベースを設ける。有線放送局には各ジャンル
コード対応の複数の背景画像局を設け、通信カラオケ端
末からセットトップボックスに楽曲データのジャンルコ
ードを伝達する信号伝達手段を設ける。曲データベース
から通信カラオケ端末が受信したジャンルコードを前記
信号伝達手段により前記セットトップボックスに伝達
し、このジャンルコードにしたがってセットトップボッ
クスが背景画像局を選択して、リクエスト曲のジャンル
に合った背景画像をテレビ装置に表示する。曲内容のイ
メージにマッチして連動した背景画像を再生する。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例をケ−ブル
テレビ網上の通信カラオケシステムとして説明する。図
１において、ケ−ブルテレビ網１は、本来のケ−ブルテ
レビ放送網２と、低料金のために後から実用化されたケ
−ブルテレビ利用電話網３とからなり、ケ−ブルテレビ
利用電話網３には、一般の電話機１６とカラオケ端末４
と楽曲データベース５とが接続されている。電話機１６
は電話加入者の数だけあり多数を占め、カラオケ端末４
は購入者の数だけあり比較的に多数あり、楽曲データベ
ース５は広い地域地に１か所程度設ける。

【０００６】ケ−ブルテレビ利用電話網３は図示しない
が、交換機を備え一般の電話機同士を選択的に接続して
通話させる。通信カラオケ端末４は、市販のメディアボ
ックスＸ−５５等が該当し、楽曲データベース５に対し
てケ−ブルテレビ利用電話網３により、電話機１６と同
様に選択的に接続される。

【０００７】通信カラオケ端末４にはテレビ装置６が常
時接続され、動作時には、カラオケ用の演奏曲がスピー
カ８から鳴り、背景画像は表示部７に映し出される。ケ
−ブルテレビ放送網２には、多数の受信用端末のセット
トップボックス９と送信用の有線放送局１０とが接続さ
れる。映画等の受信用セットトップボックス９はケ−ブ
ルテレビ加入者の数だけあり多数を占め、有線放送局１
０は広い地域地に１か所程度設けられる。

【０００８】有線放送局１０は例えば１００局程の民間
放送局１１と、他に複数の背景画像局１２からなり、こ
れらはチャンネルを異にして常時並列にケ−ブルテレビ
放送網２に有線放送されている。ケ−ブルテレビ網１の
管理者は、楽曲データベース５と有線放送局１０とをと
もに管理する。実施例では、図２において、同一のケ−
ブルテレビ加入者がケ−ブルテレビ利用電話網３の電話
加入者でもあり、同一部屋の互いに近い位置に通信カラ
オケ端末４とテレビ装置６とセットトップボックス９が
配置されている。

【０００９】通信カラオケ端末４はリモコン１３により
制御され、曲のリクエストが入力され、またマイク１４
が通信カラオケ端末４には接続され、歌い手はマイク１
４に向かって歌うことになる。セットトップボックス９
も専用のチャンネルリモコン１５により制御され、チャ
ンネル切り替えが行われる。リモコン１３とチャンネル
リモコン１５は、赤外線により通信カラオケ端末４とセ
ットトップボックス９とを夫々制御する。

【００１０】さて、楽曲データベース５の曲データは、
ＭＩＤＩデータとその組となる歌詞データ及びジャンル
コードとから構成される。ジャンルコードは曲データを
予めその種類によって、例えば演歌、ポップス、フォー
ク、ニューミュージック等に分類ししたものである。例
えば歌が”旅の夜風”なら演歌を示すコードＫを、ホッ
プスの”ニャリニャリ”ならＨ、フォークの”神田川”
ならＦ、ニューミュージックの”ガリガリ”ならＧの各
コードをそのＭＩＤＩデータに夫々付与している。

【００１１】セットトップボックス９も専用のチャンネ
ルリモコン１５は放送用の数字キー１、２、３・・・等
と、その外にコードチャンネル用の文字キーＫ、Ｈ、
Ｆ、Ｇ等を備え、放送数字チャンネルと同様に、曲のジ
ャンル別に従った背景画像の選択を切り替えることが可
能である。背景画像局１２は各ジャンルコードＫ、Ｈ、
Ｆ、Ｇ等に対応する動画データを各種備え、常時曲のジ
ャンルコードＫ、Ｈ、Ｆ、Ｇ等対応の動画を放送してい
る。

【００１２】さて、図２において、通信カラオケ端末４
の背面には外部端子２１が設けられ、外部端子２１には
インターフェースカード２２が接続されている。インタ
ーフェースカード２２からは信号ケーブル２３が伸びて
おり、信号ケーブル２３の先端には発光素子２４が接続
されている。

【００１３】セットトップボックス９の正面には受光部
２５が設けられ、チャンネルリモコン１５からの赤外線
信号を受信する。信号ケーブル２３の発光素子２４は、
セットトップボックス９の受光部２５に重なるように
（図２の矢印および破線で表示）、弾性吸盤２６により
表面に貼り付けられる。外部端子２１、インターフェー
スカード２２、ケーブル２３、発光素子２４、弾性吸盤
２６は信号伝達手段２７を構成する。

【００１４】図３において、弾性吸盤２６は透明であ
り、弾性吸盤２６の面積は受光部２５の面積より大き
く、受光部２５の面積は発光素子２４の面積より大き
い。チャンネルリモコン１５からの赤外線信号（点線で
表示）は、発光素子２４外方の弾性吸盤２６を透過し
て、受光部２５に入射できる。

【００１５】通信カラオケ端末４はケ−ブルテレビ利用
電話網２からＭＩＤＩデータ等とともにジャンルコード
を受信すると、該当するコード信号Ｋ等を外部端子２１
を介しインターフェースカード２２から信号ケーブル２
３に出力する。コード信号Ｋ等に基づき発光素子２４は
赤外線信号を発生し、この赤外線信号は対面する受光部
２５に照射される。発光素子２４からの赤外線信号（実
線で表示）は、チャンネルリモコン１５からの赤外線信
号と同質であり、セットトップボックス９を制御して、
ジャンルコードの切り替えを行う。

【００１６】さて、通信カラオケ端末４のユーザーが１
３を使用して、希望歌をリクエスト（曲番号を送る）す
ると、リクエスト信号により、通信カラオケ端末４はケ
−ブルテレビ網１のケ−ブルテレビ利用電話網２を介し
て曲データベース５に接続される。そして、リクエスト
曲のＭＩＤＩデータと歌詞データおよびジャンルコード
とがケ−ブルテレビ利用電話網２を介して通信カラオケ
端末４に送られてくる。

【００１７】通信カラオケ端末４ではＭＩＤＩデータを
解凍して、かつ歌詞データを文字化してテレビ装置６に
送る。次に、解凍されたＭＩＤＩデータはスピーカ８か
ら曲の演奏を開始する。更に、通信カラオケ端末４はケ
−ブルテレビ利用電話網２からジャンルコードを受信す
るので、該当するコード信号Ｋ等を外部端子２１を通し
インターフェースカード２２から信号ケーブル２３に出
力する。

【００１８】コード信号Ｋ等により発光素子２４は赤外
線信号を発生し、赤外線信号は受光部２５に照射され
る。発光素子２４からの赤外線信号は、セットトップボ
ックス９を制御して、ジャンルコード対応の背景画像局
１２を選択する。

【００１９】ケ−ブルテレビ放送網３では常時背景画像
局１２が放送されているので、セットトップボックス９
はリクエスト曲のジャンルコード対応の背景画像を選択
して受信する。演奏曲の情景にマッチした背景画像が、
テレビ装置６に送られ表示部７に表示され、ユーザーは
楽しく歌うことができる。

【００２０】順序では楽曲データベース５から曲データ
のＭＩＤＩデータと歌詞データおよびジャンルコードが
到着した後に、有線放送局１０の背景画像局１２からジ
ャンルコード対応の背景画像が受信されるるが、ＭＩＤ
Ｉデータを解凍して演奏するのは、人間の感覚の速度で
実行されるので、表示部７上の背景画像の表示とスピー
カ８からの演奏とは、電子動作上では殆ど同時に実行さ
れる。

【００２１】

【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、都市型ＣＡＴＶ網（加入者：３００万人）を利用
して、イメージに合った背景画像付きカラオケサービス
を、豊富に簡易に、低コストで、実現できる。ＬＤ盤を
大量にストックするのではないので、省スペースであ
り、ＢＧＶ映像が増大する割りにはコストも最小限に押
さえられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のケーブルテレビ網を利用した通信カラ
オケシステムの全体構成図である。

【図２】本発明のケーブルテレビ網を利用した通信カラ
オケシステムの要部の斜視図である。

【図３】本発明のケーブルテレビ網を利用した通信カラ
オケシステムの更に細部の構成図である。

【符号の説明】

１ ケ−ブルテレビ網 ２ ケ−ブルテレビ放送網 ３ ケ−ブルテレビ利用電話網 ４ カラオケ端末 ５ 楽曲データベース ６ テレビ装置 ７ 表示部 ８ スピーカ ９ セットトップボックス １０ 有線放送局 １１ 民間放送局 １２ 背景画像局 １３ リモコン １４ マイク １５ チャンネルリモコン １６ 電話機 ２１ 外部端子 ２２ インターフェースカード ２３ 信号ケーブル ２４ 発光素子 ２５ 受光部 ２６ 弾性吸盤 ２７ 信号伝達手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｈ０４Ｍ 11/08 Ｈ０４Ｍ 11/08 Ｈ０４Ｎ 5/93 Ｈ０４Ｎ 7/16 Ｚ 7/16 5/93 Ｚ Ｇ１１Ｂ 27/34 Ｐ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 有線放送局と複数視聴者のテレビ装置を
   ケーブル網で接続し、テレビ装置とケーブル網との間に
   チャンネル切り替え用のセットトップボックスを接続
   し、放送番組をケーブル網を介して放送するケ−ブルテ
   レビ放送網と、このケーブル網内に電話交換機を設け視
   聴者の電話をケーブル網に接続して、ケ−ブルテレビ利
   用電話網としたケ−ブルテレビ網において、 前記視聴者のテレビ装置及び電話に通信カラオケ端末を
   接続し、前記ケ−ブルテレビ利用電話網には曲のイメー
   ジを示すジャンルコードを含む複数の楽曲データを蓄積
   する曲データベースを設け、 前記有線放送局には各ジャンルコード対応の複数の背景
   画像局を設け、 前記通信カラオケ端末からセットトップボックスに楽曲
   データのジャンルコードを伝達する信号伝達手段を設
   け、 前記曲データベースから通信カラオケ端末が受信したジ
   ャンルコードを前記信号伝達手段により前記セットトッ
   プボックスに伝達し、 このジャンルコードにしたがってセットトップボックス
   が背景画像局を選択して、リクエスト曲のジャンルに合
   った背景画像をテレビ装置に表示するることを特徴とす
   るケーブルテレビ網を利用した通信カラオケシステム。