JPH1172874A - 写真要素 - Google Patents

写真要素

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JPH1172874A
JPH1172874A JP10173235A JP17323598A JPH1172874A JP H1172874 A JPH1172874 A JP H1172874A JP 10173235 A JP10173235 A JP 10173235A JP 17323598 A JP17323598 A JP 17323598A JP H1172874 A JPH1172874 A JP H1172874A
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layer
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droplets
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Yongcai Wang
ワン ヨンカイ
Dennis Edward Smith
エドワード スミス デニス
Alfred B Fant
ブルース ファント アルフレッド
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Eastman Kodak Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定性の優れたポリマー粒子を含む写真要素
を提供することである。 【解決手段】 (i)支持体、(ii)少くとも1層のハ
ロゲン化銀乳剤層;並びに(iii )親水性バインダーお
よびポリマー粒子を含み、前記ポリマー粒子は、70℃
のガラス転移温度を有し、そして疎水性基を有するエチ
レン系不飽和モノマーを、機械的に400nm未満のサイ
ズの水中油形液滴とし、疎水性基は、エチレン系不飽和
モノマーの logP(計算値)より水性媒体中で少くとも
1単位だけ大きい logP(計算値)を有するものであ
り;水性媒体に、ポリマー粒子を親水性バインダーと適
応可能にするのに十分な量の親水性コロイドを添加し;
次いで重合した液滴が400nm未満のサイズを有するよ
うに液滴を重合させる工程により製造されたポリマー粒
子である非感光性保護オーバーコート、を含んでなる写
真要素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】写真要素は一般に、例えば、
セルローストリアセテート、ポリエチレンテレフタレー
トもしくはポリエチレンナフタレート、または紙から製
造される支持体を含む。支持体の両面上に写真乳剤層を
有するX線フィルム以外の大部分の写真要素は、接着促
進用下塗り層またはハレーション防止下塗り層を使用す
ることにより支持体の一面上にのみ感光性乳剤層を有す
る。感光性乳剤層を含む面(乳剤面)はまた場合により
各種の他の層、例えば、中間層、フィルター層および表
面保護層をも含む。感光性乳剤層を含まない面は一般に
裏面と呼ばれる。裏面には通常補助層、例えば、ハレー
ション防止層、帯電防止層、カーリング防止層または表
面保護オーバーコート層が配備される。
【0002】乳剤面上の表面保護層は、例えば、親水性
バインダー、例えば、ゼラチンを含むことが多い。写真
要素の取扱いの際、例えば、塗布、乾燥、仕上げ、巻取
り、巻戻し、プリント等の際、材料表面は、装置部品と
接触摩擦および要素の表の面と裏面との間の接触摩擦に
より損傷を受けることが多い。例えば、スクラッチマー
クまたは摩擦マークが写真材料の乳剤上および裏面上に
生じることがある。これらのスクラッチマークおよび摩
擦マークは、プリントおよび映写の際、画像を損うこと
がある。かけがえのないネガについては、物理的スクラ
ッチまたは表面損傷は極めて費用がかかる修正を必要と
する。
【0003】オーバーコート層の摩擦およびスクラッチ
に対する抵抗性を高め、または写真材料の他表面への接
触摩擦を低減して、製造、露光、現像およびプリントも
しくは投影工程の際、写真材料が損傷しないようにする
ことにより、写真材料を物理的に向上させるための各種
の提案が行われている。例えば、接触摩擦の低減方法と
しては、シリコーン液および表面活性剤の両者の保護オ
ーバーコート中への包含;ジメチルシリコーンおよびジ
フェニルシリコーンの混合物の支持体裏面上への使用;
トリフェニルを末端に有するメチルフェニルシリコーン
の乳剤保護オーバーコートへの包含;ジメチルシリコー
ンおよびβ−アラニン誘導界面活性剤の組合せ物の使
用;改質鯨油の保護オーバーコートへの使用;またはメ
チルおよびアルキルもしくはアリール、またはアラルキ
ルの側基を有する液体オルガノポリシロキサンの保護オ
ーバーコートへの使用が挙げられる。
【0004】さらに深刻な問題は、写真要素の処理前
に、静電荷が放電することにより生じる、いわゆる静電
マークの発生である。感光性乳剤層はこの際、放電によ
り生じた光に露光される。さらに、写真要素表面上に塵
もしくはほこりが付着した場合も、現像後、深刻な問題
を引起すことがある。例えば、ネガフィルムから、ポジ
フィルムまたは写真印画紙上に画像をプリントする場
合、ネガフィルム表面上に塵もしくはほこりが存在する
とプリント画像の形成に影響を与えることになるであろ
う。
【0005】写真要素の製造、露光および処理の際の望
ましくない静電放電は、表面電荷特性を改質することに
より制御できる。マット剤は、表面接触の有効面積を減
少させることにより、静電荷を減少させることができ
る。例えば、米国特許第3,589,906号、第3,
666,478号、第3,884,609号、第3,8
88,678号、第4,330,618号等に開示され
ているように、表面接触電荷のバランスをとるかまたは
低減するために、各種の界面活性剤またはポリマーおよ
びそれらの組合せが用いられることが多い。静電荷制御
のために通常用いられる界面活性剤またはポリマーとし
ては、例えば、カチオン性およびアニオン性のフッ素化
界面活性剤、ポリマー性第四アンモニウム塩等が挙げら
れる。
【0006】微細粉末粒子またはマット剤(500nmよ
り大きいビーズ)を表面保護層に包含せしめて、表面粗
さを高め、接触およびその後の粘着を防止することが多
い。これらのマットビーズは非親水性であり、したがっ
て親水性バインダーとは異なる材料からなることが望ま
しい。種々の組成を有するが故に、これらのマットビー
ズは種々の屈折率を有する。例えば、写真プリントまた
は映写において、光が写真要素を通過する際、表面粗さ
の増加および屈折率の差異の両者のために非均一光が生
じ、その結果、写真プリントは粒子状になり、また映写
画像にはまだらが生じる。この理由のため、高pH溶液に
可溶化するように設計された、大量の非−処理残留性
(溶解性)マットを、少量の処理残留性(永久)マット
と組合せて用いて製造する。高濃度の処理除去性マット
は、特に、非処理写真要素を高い相対湿度および30〜
40℃の高温で使用もしくは貯蔵する場合に用いる。高
濃度の溶解性マットは、材料を巻き上げる際、センシト
メトリーに悪影響を与える接触斑点を防止するためにも
用いられる。
【0007】高レベルの処理除去性マットを使用する
と、アマチュア用慣用フィルムについての満足できる解
決法が得られる。これは、処理もしくは現像されたフィ
ルム片を、合成樹脂パッチもしくはスリーブに入れて消
費者に返す際、フィルムの表と裏の面が互いに接触しな
いからである。最近の特許は、処理済要素をカセット中
に再導入する写真方式を開示している。この方式では、
処理済要素を、さらにプリントするために取り出すま
で、またはディスプレー装置に装填するまで、処理済要
素をコンパクトかつ清潔に貯蔵することができる。ロー
ル状での貯蔵は、望ましい露光フレームの位置決めを容
易にしそしてネガとの接触を最少にするので好ましい。
米国特許第5,173,739号は、写真要素をカセッ
トから押出し、機械的手段もしくは手動手段とフィルム
を接触させる必要性を排除したカセットを開示してい
る。ヨーロッパ特許公開公報第0 476 535 A
1号は現像済フィルムをこのようなカセット中にいかに
して貯蔵するかを開示している。いわゆる押出し(thru
st)カセットの寸法では、処理済写真要素を圧力下でき
つく巻くことが要求され、表と裏の面が直接密着接触
し、その結果、特に高温、高相対湿度ではフェロタイピ
ングが発生する。処理除去性マットはこの問題を防止で
きない。
【0008】最近は、迅速処理および処理後の高温乾燥
が、写真材料について通常実施されるようになった。例
えば、60℃の高温乾燥フィルム(急激乾燥)は、特に
高湿高温下では密着接触に帰因するフェロタイピングが
悪化する傾向がある。フェロタイピングが極めて深刻な
場合、得られるプリントは許容しがたいものとなる。例
えば、40℃の低温で乾燥した(温和乾燥)フィルム
は、フェロタイピングの傾向がはるかに低い。この差異
が生じる理由は明らかにされていない。
【0009】物性を向上させるためにハロゲン化銀写真
要素に合成ポリマー粒子を使用することは公知である。
特に、乳化重合法により得られる水分散性ポリマー粒子
(ポリマーラテックス粒子)は、ゼラチンの一部を代替
するものとして使用することが広く知られている。しか
しながら、多くのラテックスポリマーは、前記のような
各種添加物を含むゼラチン溶液のような親水性コロイド
溶液を用いて塗布される保護層における効果的な塗膜に
とっては非適合性もしくは非安定性である。これらの添
加物、特に塗布界面活性剤および帯電防止制御界面活性
剤もしくはポリマーは、電気的二重層間の相互作用から
の静電反撥力、または粒子上の表面電荷を減少させるこ
とにより、ポリマーラテックス粒子の安定性を有意に低
下させることがある。界面活性剤または電荷制御ポリマ
ーは、ポリマーラテックス粒子表面上の電荷と反対の電
荷を帯びることがあり、電荷の中和によりラテックス粒
子の凝集を引起す。
【0010】ゼラチンと適応可能なラテックスポリマー
粒子を写真要素に用いることは従来から知られている。
しかしながら、それらは、特に、処理後カセットに再導
入する、磁気記録層含有要素の場合は、許容しがたい程
の後処理フェロタイピング保護をもたらすことが多いこ
とが判明している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、写真材料の製造方法において、優れた安定性を
有するポリマー粒子を含む写真要素を提供することであ
る。別の目的は、さらなる曇りを生じさせたりまたは写
真性能を損うスポット欠陥を発生させることのない写真
要素を提供することである。さらに別の目的は、高温お
よび多湿環境であっても、表と裏の面の間のフェロタイ
ピングの発生に対して優れた抵抗性を有する写真要素を
提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体、少く
とも1層のハロゲン化銀乳剤層、および非感光性保護オ
ーバーコートを含む写真要素である。非感光性保護オー
バーコートは、親水性バインダーおよび少くとも70℃
のガラス転移温度を有するポリマー粒子を含む。このポ
リマー粒子は、疎水性種(基)を有するエチレン系不飽
和モノマーを、機械的に400nm未満のサイズの水中油
形液滴とする工程により製造され、疎水性基は、水性媒
体中でエチレン系不飽和モノマーの logP(計算値)よ
り少くとも1単位だけ大きい logP(計算値)を有す
る。前記の水性媒体に、ポリマー粒子を親水性バインダ
ーと適応可能にするのに十分な量の親水性コロイドを添
加する。これらの液滴を重合させて400nm未満の平均
サイズにする。
【0013】本発明は、また支持体、少くとも1層のハ
ロゲン化銀乳剤層、および非感光性保護オーバーコート
を含む写真要素である。非感光性保護オーバーコート
は、親水性バインダーおよび少くとも70℃のガラス転
移温度を有するポリマー粒子を含む。このポリマー粒子
は、疎水性基を有するエチレン系不飽和モノマーを、機
械的に400nm未満のサイズの水中油形液滴とする工程
により製造され、エチレン系不飽和モノマーは、水性媒
体中で4より大きい、好ましくは6より大きい logP
(計算値)を有する。前記の水性媒体に、ポリマー粒子
を親水性バインダーと適応可能にするのに十分な量の親
水性コロイドを添加する。これらの液滴を重合させて4
00nm未満のサイズにする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の写真要素は、構造および
組成を大幅に変動できる。例えば、本発明の写真要素
は、要素に包含される、支持体のタイプ、画像形成層の
数および組成並びに補助層の種類に関し大幅に変動でき
る。代表的支持体としては、硝酸セルロースフィルム、
酢酸セルロースフィルム、ポリ(ビニルアセタール)フ
ィルム、ポリスチレンフィルム、ポリ(エチレンテレフ
タレート)フィルム、ポリ(エチレンナフタレート)フ
ィルム、ポリカーボネートフィルム等が挙げられる。こ
れらの支持体にアニールを施してもよく、支持体の厚さ
は限定的ではない。2〜10ミル(0.002〜0.0
10インチ)の支持体厚さを用いることができる。支持
体は典型的に、例えば、ポリエステル支持体用に、塩化
ビニリデン/メチルアクリレート/イタコン酸のターポ
リマーまたは塩化ビニリデン/アクリロニトリル/アク
リル酸のターポリマーを含む、当該技術分野において周
知のアンダーコートまたは下塗り層を用いる。
【0015】本発明写真要素は、親水性バインダーおよ
びポリマー粒子を含む非感光性保護オーバーコートを有
する。本発明の保護オーバーコート中のポリマー粒子
は、400nm未満、好ましくは250nm未満の平均粒子
サイズおよび少くとも70℃のガラス転移温度を有す
る。70℃未満のガラス転移温度を有するポリマー粒子
は後処理フェロタイピングを防止するのに有効ではな
い。ポリマー粒子の親水性バインダーに対する重量比
は、5:95〜90:10、好ましくは10:90〜5
0:50、最も好ましくは10:90〜40:60の範
囲内である。ポリマー粒子は、機械的に400nm未満の
平均サイズの水中油形液滴とし(これらの液滴はエチレ
ン系不飽和モノマーおよび少くとも1単位だけそのモノ
マーより高い logP(計算値)を有する化合物を含む
か;または4、好ましく6より大きい logP(計算値)
を有するエチレン系不飽和モノマーを含む);その水性
媒体に、有効量の親水性コロイドを、好ましくは液滴の
形成後で付加重合反応の開始前に添加し;次いで水中油
形液滴を遊離ラジカル開始剤を用いて重合して、水中油
形液滴と実質的に同一の平均サイズを有する固体状ポリ
マー粒子を形成する工程により製造する。
【0016】本発明方法は、伝統的な懸濁重合および乳
化重合とは異なる。伝統的懸濁重合では、重合性液体を
連続水性媒体中に液滴として分散し、次いで連続撹拌し
ながら重合させる。通常、この方法は、“粒状剤(gran
ulating agent)”、例えば、親液性ポリマー(デンプ
ン、天然ゴム、ポリビニルアルコール等)または不溶性
微粉末、例えば、リン酸カルシウムの存在下で行う。こ
れらの粒状剤は、重合性液体の液滴の分散体を得る助け
にはなるが、分散した液滴を撹拌しない場合でも安定な
分散体にするほど十分な安定性を付与するものではな
い。したがって、懸濁重合法では、重合を連続高エネル
ギー機械撹拌の下で行う必要があり、そうでなければ、
液滴の広範囲の凝集がおこり、水非混和性の重合性物質
のバルク相の分離または大量の凝固物が発生する。この
工程は、反応器中の剪断フィールドの細部および重合分
散相の粘度変化に依存するので、再現性をもって制御す
ることは困難であり、読み取り可能に秤量できず、そし
て粒子サイズ分布(PSD)も広い。
【0017】一方、従来の乳化重合では、エチレン系不
飽和モノマーを、臨界のミセル濃度を超える界面活性剤
および水溶性開始剤を含有する水相に添加する。その重
合工程のメカニズムは、多くの研究の主題であり、1〜
10μmのサイズのモノマー液滴を形成するためのモノ
マーの連続水相中への乳化、およびモノマー液滴から、
実際の重合が進行している界面活性剤ミセル中へのモノ
マーの拡散が含まれることが一般に認められている。低
濃度の界面活性剤または比較的高い水溶解性のモノマー
の場合は、均質核形成もまたおこるであろう。しかし、
モノマー液滴での重合は僅かである。したがって、モノ
マー液滴は、得られるポリマー粒子よりはるかに大きい
サイズに形成され、そしてモノマーが成長するミセル中
に拡散するまでモノマーを保持する貯蔵庫としてのみ機
能する。
【0018】従来の乳化重合法により製造される粒子の
サイズおよびサイズ分布は、界面活性剤のタイプおよび
量、開始剤濃度および分解動力学に極めて影響を受けや
すい。乳化重合では、モノマー液滴サイズおよび分布を
制御することにより、粒子サイズおよび粒子分布を直接
制御できない。本発明によるポリマー粒子の製造には、
機械的剪断装置、例えば、撹拌器、高圧ホモジナイザ
ー、コロイドミル、超音波ホーン等を用いて、所望サイ
ズにするための分散安定剤または粒状剤の存在下で水不
溶性モノマーを分散すること、およびほとんど撹拌しな
いかまたは最少の撹拌(クリーミングを防止し、良好な
熱転写を提供するのに十分なだけの)で重合を行うこと
が含まれる。これは、撹拌しなければ液滴の広範囲の凝
集が発生し、水非混和性重合性物質のバルク相が分離す
るかまたは大量の凝固物が形成するので、重合を連続高
エネルギー機械的撹拌の下で行う懸濁重合とは異る。い
ずれのモノマーについても、400nm未満のモノマー液
滴を形成するのに要するエネルギーは、モノマー液滴が
貯蔵庫として用いられ、重合が進行するにつれ分散によ
り消失する乳化重合について前記のように1〜10μm
のモノマー液滴を形成するのに要するエネルギーよりか
なり大きい。十分な剪断エネルギーを付与する限り、先
に列挙したいずれの装置も、本発明の実施に使用でき
る。十分な剪断エネルギーは、ほぼ105 /分以上、さ
らに好ましくは106 /分以上の剪断速度(もしくは速
度勾配)により与えられる。剪断速度とは、その2つの
平面のスピードの差の絶対値を2つの平面間の距離で割
ることにより得られる値を意味する。1400psi で作
動する高圧ホモジナイザーは、6×106 /分に略等し
い剪断速度を与える。高圧ホモジナイザーが好ましい。
【0019】従来の乳化重合では、粒子核形成の主な場
所は、モノマーの水溶解度および界面活性剤の使用量に
依って、水性相またはモノマー膨潤ミセルであり;モノ
マーの水溶解性が低下しそして界面活性剤の量が高くな
れば、モノマー膨潤ミセル中での核形成に有利である。
モノマー液滴は、モノマーを成長するポリマー粒子へ供
給する単なるモノマー貯蔵庫として作用すると考えられ
ている。したがって、粒子サイズおよび粒子分布は、界
面活性剤のタイプおよび量、開始剤濃度および分解の動
力学、反応温度、コモノマー、イオン強度並びに反応媒
体中に存在する酸素のような不純物に大きく影響を受け
る。本発明の重合法では、ポリマー粒子のサイズおよび
サイズ分布は、モノマー液滴のサイズおよび分布を制御
することにより制御される。ホモジナイザーにより生じ
た少サイズのモノマー液滴が、粒子の核形成の主な場所
である。粒子サイズおよび粒子分布は、機械的エネルギ
ーの量および均質化工程で用いられる剪断に強く依存
し、界面活性、開始剤濃度のタイプおよび量への依存は
少ない。
【0020】本発明の実施に使用できる各種の分散安定
剤もしくは粒状剤は当該技術分野において周知であり、
それらとしては、例えば、界面活性剤、例えば、アニオ
ン性、カチオン性および非イオン性の界面活性剤、例え
ば、スルホン化アルキルアリールポリエーテル、多価ア
ルコールのエチレングリコールエーテル、カルボキシア
ルキル置換ポリグリコールエーテルおよびエステル、フ
ルオロ置換化合物、脂肪酸のサッカロースエステル、マ
レイン酸エステルアミド、ナフタレンスルホン酸とホル
ムアルデヒドの縮合生成物のナトリウム塩、グリコール
ポリエーテルのホスフェートエステル、長鎖サッカロー
スエーテル、高級アルコールサルフェート、スルホコハ
ク酸の脂肪族エステルの水溶性塩、ヒドロキシアルキル
スルホン酸の脂肪酸エステル、スルホン−酢酸のアミド
およびエステル誘導体等が挙げられる。分散安定剤は水
中油形液滴の形成前に水性媒体に添加する。
【0021】本発明によれば、有効量の親水性コロイド
を、付加重合反応が開始する前、好ましくは水中油形液
滴の形成に続いて、水性媒体に添加する。適切な親水性
コロイドとしては、ゼラチン、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、デンプン、天然ゴム等が挙げら
れる。親水性コロイドは、ポリマー粒子と、親水性バイ
ンダーおよび非感光性表面保護オーバーコートに用いら
れる各種添加物との適応性を向上させるのに有効な量使
用する。有効量は、ポリマー粒子のサイズにいく分依存
する。好ましい量は、モノマー重量に基づいて少くとも
0.1重量%、好ましくは少くとも0.5重量%であ
る。親水性コロイド量の上限は、実用的観点、例えば、
粘度および経済上の観点により調整する。ゼラチンが最
も好ましい親水性コロイドである。
【0022】本発明方法により製造されるポリマー粒子
は、重合前の液滴の拡散成長を防止するために、疎水性
基を含有することが必要である。疎水性基は、モノマー
液滴中に存在する任意の化合物であることができるが、
しかし非反応性化合物が好ましい。本願出願人と同一人
の米国特許第5,455,320号(1995年10月
3日発行)に記載されている logP(計算値)を用いて
定義される疎水特性を有する非反応性化合物のいずれも
用いることができる。 LogP(計算値)は、Medchem ve
rsion 3.54, Medicinal Chemistry Project, Pomona Co
llege, Clairmont, CA製のソフトウェアパッケージを用
いて算出したオクタノール−水の分配係数の対数であ
る。ソフトウェアパッケージはよく知られており、化学
工業および医薬工業において許容されている。 LogP
(計算値)は、広範囲の疎水性の化合物についての水溶
解度測定値と極めて関連性の深いパラメータである。本
発明に用いられる非反応性疎水性化合物は液体または油
溶解性固体のいずれかである。前記のように、非反応性
化合物は、モノマーより疎水性が高く、そして少くとも
1単位、さらに好ましくは3単位だけモノマーより高い
logP(計算値)を有する。適切な非反応性疎水性化合
物は、とりわけ以下の群の化合物から選ばれるものであ
る。
【0023】I.飽和および不飽和炭化水素並びにハロ
ゲン化炭化水素、例えば、アルカン、アルケン、アルキ
ルハロゲン化物およびアルケニルハロゲン化物、アルキ
ル芳香族化合物、アルケニル芳香族化合物、ハロゲン化
アルキル芳香族化合物およびハロゲン化アルケニル芳香
族化合物、特に3より大きい LogP(計算値)を有する
もの。
【0024】II.炭素原子総数10以上の、飽和、不飽
和または芳香族カルボン酸のエステル、特に3より大き
い LogP(計算値)を有するもの。 III. 炭素原子総数10以上のカルボン酸のアミド、特
に3より大きい LogP(計算値)を有するもの。 IV.3より大きい LogP(計算値)を有する、リン−お
よびイオウ−含有酸のエステルおよびアミド、並びに同
様の疎水性の他の化合物。
【0025】群Iの化合物としては以下が挙げられる:
直鎖もしくは分枝鎖のアルカン、例えば、ヘキサン、オ
クタン、デカン、ドデカン、テトラデカン、ヘキサデカ
ン、オクタデカン、2,2,6,6,9,9−ヘキサメ
チルドデカン、エイコサン、またはトリアコンタン;ア
ルケン、例えば、ヘプタン、オクテンまたはオクタデカ
ン;置換芳香族化合物、例えば、オクチルベンゼン、ノ
ニルベンゼン、ドデシルベンゼンまたは1,1,3,3
−テトラメチルブチルベンゼン;ハロアルカン、例え
ば、ヘプチルクロライド、オクチルクロライド、1,
1,1−トリクロロヘキサン、ヘキシルブロマイド、
1,11−ジブロモウンデカン、およびハロゲン化アル
キル芳香族化合物、例えば、p−クロロヘキシベンゼン
等。
【0026】群IIの化合物としては以下が挙げられる:
メチルラウレート、ブチルラウレート、メチルオリエー
ト、ブチルオリエート、メチルステアレート、イソプロ
ピルパルミテート、イソプロピルステアレート、トリブ
チルサイトレート、アセチルトリブチルサイトレート、
フェネチルベンゾエート、ジブチルフタレート、ジオク
チルフタレート、ジオクチルテレフタレート、ビス(2
−エチルヘキシル)フタレート、ブチルベンジルフタレ
ート、ジフェニルフタレート、ジブチルセバケート、ジ
デシルスクシネートおよびビス(2−エチルヘキシル)
アゼレート等。
【0027】群 IIIの化合物としては以下が挙げられ
る:ラウルアミド、N−メチルラウルアミド、N,N−
ジメチルラウルアミド、N,N,−ジブチルラウルアミ
ド、N−デシル−N−メチルアセトアミドおよびN−オ
レイルフタルイミド等。 群 IVの化合物としては以下が挙げられる:例えば、サ
ルフェート、スルホネート、スルホンアミド、スルホキ
シド、ホスフェート、ホスホネート、ホスフィネート、
ホスファイトまたはオスフィンオキシド。具体例として
は、硫酸のジエステル、例えば、ジヘキシルサルフェー
ト、ジデシルサルフェートおよびジドデシルサルフェー
ト;各種のアルキルスルホン酸のエステル、例えば、メ
チルデカンスルホネート、オクチルドデカンスルホネー
ト、オクチルp−トルエンスルホネート;スルホキシ
ド、例えば、ビス(2−エチルヘキシル)スルホキシ
ド;およびスルホアミド、例えば、N−(2−エチルヘ
キシル)−p−トルエンスルホンアミド、N−ヘキサデ
シル−p−トルエンスルホンアミド、およびN−メチル
−N−ドデシル−p−トルエンスルホンアミド。リン含
有化合物としては、例えば、リン酸の三エステル、例え
ば、トリフェニルホスフェート、トリトリルホスフェー
ト、トリヘキシルホスフェートおよびトリス(2−エチ
ルヘキシル)ホスフェート;各種リン酸エステル、例え
ば、ジヘキシルヘキシルホスホネートおよびジヘキシル
フェニルホスホネート;ホスファイトエステル、例え
ば、トリトリルホスファイト、およびホスフィンオキシ
ド、例えば、トリオクシルホスフィンオキシド。
【0028】代表的な化合物を、前記 MedChemソフトウ
ェアパッケージ(バージョン3.54)を用いて算出し
たそれらの LogP(計算値)と共に示す。 非反応性化合物 LogP(計算値) ヘキサン 3.87 オクタン 4.93 デカン 5.98 ドデカン 7.04 ヘキサデカン 9.16 ジメチルフタレート 1.36 ジブチルフタレート 4.69 ビス(2−エチルヘキシル)フタレート 8.66 ジオクチルフタレート 8.92 トリトリルホスフェート 6.58 トリス(2−エチルヘキシル)ホスフェート 9.49 ドデシルベンゼン 8.61 ビス(2−エチルヘキシル)アゼレート 9.20 トリオクチルホスフィンオキシド 9.74 ジノニルフタレート 9.98 ジデシルフタレート 11.04 ジドデシルフタレート 13.15 3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル) 14.07 −プロピオン酸、オクタデシルエステル トリオクチルアミン 10.76 モノマー LogP(計算値) アクリル酸 0.16 イソプロピルアクリルアミド 0.20 β−(ヒドロキシエチル)メタクリレート 0.25 ビニルアセテート 0.59 メチルアクリレート 0.75 メチルメタクリレート 1.06 エチルアクリレート 1.28 エチルメタクリレート 1.59 ブチルアクリレート 2.33 ブチルメタクリレート 2.64 スチレン 2.89 ジビニルベンゼン 3.59 ビニルトルエンの混合物 3.37 2−エチルヘキシルアクリレート 4.32 2−エチルヘキシルメタクリレート 4.62 t−ブチルスチレン 4.70 ラウリルメタクリレート 6.88 ステアリルメタクリレート 10.05 疎水性化合物は、モノマー重量に基づいて少くとも0.
01、好ましくは少くとも0.05、最も好ましくは
0.5%の量使用する。ヘキサデカンは好ましい非反応
性化合物である。
【0029】疎水体は、重合開始剤にもなりうる。特に
効果的なのは長鎖を有する過酸化物、例えば、10.6
1の logP(計算値)を有するラウロイル過酸化物であ
る。さらに、疎水体は、連鎖移動剤、例えば、6.47
の logP(計算値)のドデカンチオールであるか、また
は重合性モノマー、例えば、ラウリルメタクリレートも
しくはステアリルメタクリレートであることができる。
【0030】ある場合、ポリマー粒子を形成するのに用
いるモノマーは十分に疎水性であるので別の疎水性添加
剤は必要ではない。モノマーが4より大きい、好ましく
は6より大きい logP(計算値)を有するならば、別の
疎水性成分は必要ではない。本発明を実施するのに有用
な適切なエチレン系不飽和モノマーとしては、例えば、
以下のモノマーおよびそれらの混合物が挙げられる:ア
クリルもしくはメタクリル酸のアルキルエステル、例え
ば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブ
チルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルア
クリレート、ヘキシルアクリレート、n−オクチルアク
リレート、ラウリルメタクリレート、ステアリルメタク
リレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ノニル
アクリレート、ベンジルメタクリレート、同一酸のヒド
ロキシアルキルエステル、例えば、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
および2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、並びに
同一酸のニトリルおよびアミド、例えば、アクリロニト
リル、メタクリロニトリルおよびブチルアクリルアミ
ド、ビニルアセテート、ビニルプロピオネート、塩化ビ
ニリデン、塩化ビニル、およびビニル芳香族化合物、例
えば、スチレン、t−ブチルスチレン、エチルビニルベ
ンゼン、ビニルトルエン、ジアルキルマリエート、ジア
ルキルイタコネート、ジアルキルマロネート、イソプレ
ン並びにブタジエン。ポリマー粒子を架橋するための、
前記モノマーと一緒に用いることができる架橋モノマー
およびグラフトモノマーとしては、重合反応に関して多
官能性であり、そして例えば、不飽和一価アルコールと
不飽和モノカルボン酸のエステル、例えば、アリルメタ
クリレート、アリルアクリレート、ブテニルアクリレー
ト、ウンデセニルアクリレート、ウンデセニルメタクリ
レート、ビニルアクリレートおよびビニルメタクリレー
ト、不飽和グリコールもしくはジオルと、不飽和モノカ
ルボン酸のエステル、例えば、エチレングリコールジア
クリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ト
リエチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブタ
ンジオールジメタクリレート、1,3−ブタンジオール
ジメタクリレート、並びに多官能性芳香族化合物、例え
ばジビニルベンゼンが挙げられる。
【0031】重合プロセスは、一般に遊離ラジカル開始
剤を用いて開始される。任意の種類の遊離ラジカルを用
いてよい。好ましい開始剤としては過硫酸塩、過酸化
物、アゾ化合物、およびレドックス開始剤が挙げられ
る。開始剤の量はモノマーの0.01から2重量%まで
変動することができるが、好ましくはモノマーの0.0
3〜1重量%である。有機過酸化物および有機過エステ
ルとしては、例えば、ベンゾイルパーオキシド、ジクロ
ロベンゾイルパーオキシド、ジクミルパーオキシド、ジ
−tert−ブチルパーオキシド、ラウロイルパーオキ
シド、tert−ブチルパーアセテート、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキ
シン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−
ブチルパーオキシ)ヘキサン、tert−ブチルパーベ
ンゾエート、tert−ブチルパーフェニルアセテー
ト、tert−ブチルパーイソブチレート、tert−
ブチルパーセコクトエート、tert−ブチルパーピバ
レート、クミルパーピバレートおよびtert−ブチル
パージエチルアセテートが挙げられ、並びにアゾ化合物
としては、例えば、アゾビスイソブチルニトリルおよび
ジメチルアゾイソブチレートが挙げられる。
【0032】本発明の実施に使用できる適切な親水性バ
インダーとしては、天然物質、例えば、プロテイン、プ
ロテイン誘導体、セルロース誘導体(例えば、セルロー
スエステル)、ポリサッカライド、カゼイン等、並びに
合成水浸透性コロイド、例えば、ポリ(ビニルラクタ
ム)、アクリルアミドポリマー、ポリ(ビニルアルコー
ル)およびその誘導体、加水分解ポリビニルアセテー
ト、アルキルおよびスルホアルキルのアクリレートおよ
びメタクリレートのポリマー、ポリアミド、ポリビニル
ピリジン、アクリル酸ポリマー、無水マレイン酸コポリ
マー、ポリアルキレンオキシド、メタクリルアミドコポ
リマー、ポリビニルオキサゾリジノン、マレイン酸コポ
リマー、ビニルアミンコポリマー、メタクリル酸コポリ
マー、アクリロイルオキシアルキルスルホン酸コポリマ
ー、ビニルイミダゾールコポリマー、ビニルスルフィド
コポリマー、スチレンスルホン酸含有のホモポリマーお
よびコポリマー等が挙げられる。ゼラチンが最も好まし
い親水性バインダーである。
【0033】親水性バインダーは好ましくは高度の凝集
性および接着性を得るように架橋させる。本発明の塗布
組成物に効果的に使用できる架橋剤または硬化剤として
は、アルデヒド、エポキシ化合物、多官能性アジリジ
ン、ビニルスルホン、メトキシアルキルメラミン、トリ
アジン、ポリイソシアネート、ジオキサン誘導体、例え
ば、ジヒドロキシジオキサン、カルボジイミド、クロム
ミョウバン、ジルコニウムサルフェート等が挙げられ
る。
【0034】本発明の実施に有用な保護層は、増量剤、
紫外線吸収剤、処理除去性色素、ハロゲン化銀、コロイ
ド状無機粒子、磁気記録粒子、各種の他の添加物を場合
により含有できる。本発明の実施に有用な保護層は、潤
滑剤、塗布助剤、マット剤、および帯電防止剤または電
荷制御界面活性剤をも含有できる。既知の潤滑剤、塗布
助剤、マット剤、および帯電防止剤または電荷制御界面
活性剤は、 Research Disclosure No.38957,19
96年9月、第IX節、“Coating Physical Property Mo
dification Addenda”に詳述されている。
【0035】本発明の写真要素は、少くとも1層の電気
的導電性層を含有でき、この層は表面保護層またはサブ
層のいずれかであることができる。支持体の少くとも一
面の表面抵抗率は、20℃、20%相対湿度で、好まし
くは1×1012Ω/□未満、さらに好ましくは1×10
11Ω/□未満である。表面抵抗率を低下させるための好
ましい方法は、少くとも1タイプの電気的導電性材料を
電気導電性層に包含せしめることである。このような材
料としては、導電性金属酸化物および導電性のポリマー
もしくはオリゴマーの化合物の両者が挙げられる。この
ような材料は、例えば、米国特許第4,203,769
号;第4,237,194号;第4,272,616
号;第4,542,095号;第4,582,781
号;第4,610,955号;第4,916,011
号;および第5,340,676号に詳述されている。
【0036】本発明の塗布組成物は、多くの周知法、例
えば、含浸塗布、ロッド塗布、ブレード塗布、エアナイ
フ塗布、グラビア塗布および反転ロール塗布、押出し塗
布、スライド塗布、カーテン塗布等により塗布できる。
紫外線吸収粒子およびバインダーは液状媒体中で混合し
て塗布組成物を形成する。塗布後、層は一般に単に蒸発
により乾燥するが、既知方法、例えば、対流加熱により
促進してもよい。既知の塗布方法および乾燥方法は、 R
esearch Disclosure No.308119,1989年12
月発行、1007〜1008頁にさらに詳細に記載され
ている。
【0037】特に好ましい実施態様において、本発明の
画像形成要素は、写真要素、例えば、写真フィルム、写
真印画紙もしくは写真ガラス板であり、その画像形成層
は輻射線感受性ハロゲン化銀乳剤層である。このような
乳剤層は典型的にフィルム形成性親水性コロイドを含
む。これらの中で最も普通に用いられるものはゼラチン
であり、ゼラチンは本発明に用いるのに特に好ましい材
料である。有用なゼラチンとしてはアルカリ処理ゼラチ
ン(ウシ骨ゼラチンまたは獣ゼラチン)、酸処理ゼラチ
ン(ブタ皮ゼラチン)およびゼラチン誘導体、例えば、
アセチル化ゼラチン、フタル化ゼラチン等が挙げられ
る。単独で、またはゼラチンと組み合せて用いることが
できる他の親水性コロイドとしてはデキストラン、アラ
ビアゴム、ゼイン、カゼイン、ペクチン、コラーゲン誘
導体、コロジオン、寒天、ウコン、アルブミン等が挙げ
られる。さらに別の有用な親水性コロイドは水溶性ポリ
ビニル化合物、例えば、ポリビニルアルコール、ポリア
クリルアミド、ポリ(ビニルピロリドン)等である。
【0038】本発明の写真要素は、感光性ハロゲン化銀
乳剤層を担持する支持体を含んでなる単純な白黒要素も
しくはモノクロム要素であるか、またはそれらは多層お
よび/または多色の要素であることができる。本発明の
カラー写真要素は、典型的にスペクトルの3種の主要領
域の各々に感光する画像色素形成性単位を含む。各単位
は、所定領域のスペクトルに感光する単一ハロゲン化銀
乳剤層または複数乳剤層からなることができる。要素の
各層(画像形成単位層を含む)は、写真技術分野におい
て知られている各種順序で配置することができる。
【0039】本発明の好ましい写真要素は、シアン画像
色素形成性材料が組合わさった赤感性ハロゲン化銀乳剤
層を少なくとも1つ、マゼンタ画像色素形成性材料が組
合わさった緑感性ハロゲン化銀乳剤層を少なくとも1
つ、およびイエロー画像色素形成性材料が組合わさった
青感性ハロゲン化銀乳剤層を少なくとも1つ担持する支
持体を含んでなる。
【0040】乳剤層に加えて、本発明要素は、写真要素
において慣用の補助層、例えば、オーバーコート層、ス
ペーサー層、フィルター層、中間層、ハレーション防止
層、pH低減層(酸層および中性層と称されることがあ
る)、タイミング層、半透明反射層、半透明吸光層等を
含むことができる。支持体は写真要素と共に用いるため
に適切な任意の支持体であることができる。典型的な支
持体としてはポリマーフィルム、紙(ポリマー被覆紙を
含む)、ガラス等が挙げられる。本発明写真要素の支持
体および他の層に関する詳細は、Research Disclosur
e,Item 36544,1944年9月に含まれてい
る。
【0041】本発明の写真要素に用いられる感光性ハロ
ゲン化銀乳剤は、粗い、中間のもしくは微細粒子のハロ
ゲン化銀結晶もしくはそれらの混合物を含むことがで
き、ハロゲン化銀、例えば、塩化銀、臭化銀、臭ヨウ化
銀、塩臭化銀、塩ヨウ化銀、塩臭ヨウ化銀およびそれら
の混合物からなることができる。これらの乳剤は、例え
ば、平板状粒子感光性ハロゲン化銀乳剤であることがで
きる。これらの乳剤はネガティブ作動性もしくは直接ポ
ジティブ乳剤であることができる。それらは、ハロゲン
化銀粒子の表面に主に、またはハロゲン化銀粒子の内部
に潜像を形成することができる。それらは通常の操作に
より化学増感および分光増感することができる。これら
の乳剤は、他の親水性コロイドを通常の方法を用いて使
用することもできるが、典型的にゼラチン乳剤である。
ハロゲン化銀乳剤に関する詳細は、Research Disclosu
re,Item 36544,1944年9月およびそこに列
挙されている刊行物に含まれている。
【0042】本発明に用いられるハロゲン化銀写真乳剤
は、写真業界において慣用の他の添加物を含有すること
ができる。有用な添加物は、例えば、Research Disclo
sure,Item 36544,1944年9月に記載されて
いる。有用な添加物としては、分光増感色素、減感剤、
カブリ防止剤、マスキングカプラー、DIRカプラー、
DIR化合物、ステイン防止剤、画像色素安定剤、吸収
材料、例えば、フィルター色素およびUV吸収剤、光散
乱材料、塗布助剤、可塑剤および潤滑剤等が挙げられ
る。
【0043】写真要素に用いた色素画像形成性材料に依
って、これをハロゲン化銀乳剤層または乳剤層と組み合
わさった別個の層に包含せしめることができる。色素画
像形成性材料は、当該技術分野で知られている任意のも
の、例えば、色素形成性カプラー、漂白可能色素、色素
現像剤およびレドックス色素放出剤であることができ、
使用される特定のものは、要素の性質および望ましい画
像のタイプに依存する。
【0044】別個の溶液で処理するように設計された慣
用のカラー材料と共に用いられる色素画像形成性材料
は、好ましくは色素形成性カプラー、すなわち、現像剤
酸化体とカプリングして色素を形成する化合物である。
シアン色素画像を形成する好ましいカプラーはフェノー
ルおよびナフトールである。マゼンタ色素画像を形成す
る好ましいカプラーはピラゾロンおよびピラゾロトリア
ゾールである。イエロー色素画像を形成する好ましいカ
プラーはベンゾイルアセトアニリドおよびピバリルアセ
トアニリドである。
【0045】本発明はまた前記のような写真要素をその
中に包含せしめた使い捨てカメラに向けられている。使
い捨てカメラは、各種の名称:レンズ付きフィルム、感
光性材料パッケージユニット、ボックスカメラおよび写
真フィルムパッケージで知られている。他の名称もまた
使用されるが、名称にかかわらず、各々は多くの共通の
特徴を有する。各々は露光機能を備え、かつ写真材料が
予め装填されている写真製品(カメラ)である。この写
真製品は、写真材料を装填した内部カメラシェル、レン
ズ開口部およびレンズ、並びにある種の外部包装部を含
む。写真材料はカメラ内で露光され、次に製品を現像技
術者に送付し、そこで写真材料を取り出して現像する。
その製品の消費者への返送は通常おこなわない。
【0046】使い捨てカメラ並びにそれらの製造方法お
よび使用方法は、米国特許第4,801,957号;第
4,901,097号;第4,866,459号;第
4,849,325号;第4,751,536号;第
4,827,298号;ヨーロッパ特許出願第460
400号;第533 785号;第537 225号;
に記載されており、これらのすべてを引用することによ
り本明細書に包含する。
【0047】これらの生フィルムの写真処理工程として
は以下が挙げられるが、それらに限定されない: 1)カラー現像→漂白−定着→洗浄/安定化; 2)カラー現像→漂白→定着→洗浄/安定化; 3)カラー現像→漂白→漂白−定着→洗浄/安定化; 4)カラー現像→停止→洗浄→漂白→洗浄→定着→洗浄
/安定化; 5)カラー現像→漂白−定着→定着→洗浄/安定化; 6)カラー現像→漂白→漂白−定着→定着→洗浄/安定
化。
【0048】前記の処理工程の工程1),2),3)お
よび4)が好ましい。さらに、前記の各工程を、Hahmの
米国特許第4,719,173号に記載の多工程法と共
に使用でき、補充用には順流、向流およびコントラッソ
(contraco)の配置および多工程処理機による操作が用
いられる。当該技術分野で知られている任意の写真処理
機を用いて前記写真材料を処理できる。例えば、大量処
理機、いわゆるミニラボ用およびマイクロラボ用処理機
が使用できる。以下の参考文献に記載されている Low V
olume Thin Tank processors(低容量薄型タンク処理
機)の使用が特に有利である:国際公開第92/107
90号;国際公開第92/17819号;国際公開第9
3/04404号;国際公開第92/17370号;国
際公開第91/19226号;国際公開第91/125
67号;国際公開第92/07302号;国際公開第9
3/00612号;国際公開第92/07301号;国
際公開第02/09932号;米国特許第5,294,
956号;ヨーロッパ特許第559,027号;米国特
許第5,179,404号;ヨーロッパ特許第559,
025号;米国特許第5,270,762号;ヨーロッ
パ特許第559,026号;米国特許第5,313,2
43号;米国特許第5,339,131。
【0049】本発明は、処理済要素をカセット中に再導
入できる写真方式にも向けられている。これらの方式で
は、処理済要素をさらなるプリントのためまたはディス
プレー装置に装填するために取り出すまで、コンパクト
かつ清潔に貯蔵することが可能となる。ロール状での貯
蔵は、所望の露光フレームの位置決めを容易にし、そし
てネガとの接触を最少にするために好ましい。米国特許
第5,173,739号は、カセットから写真要素を押
出すように設計して、フィルムを機械的手段または手動
と接触させる必要性を排除したカセットを開示してい
る。ヨーロッパ特許公開公報第0 476 535 A
1号はいかに現像済フィルムをそのようなカセット中に
貯蔵できるかを記載している。
【0050】本発明を実施例を参照しながら以下に詳細
に記載する;しかしながら、本発明はこれらの実施例に
限定されない。
【0051】
【実施例】例1 :(本発明)ポリ(メチルメタクリレート)粒子P
−1の製造 ビーカーに以下の成分を添加した:800gのメチルメ
タクリレート、21.6gのAerosol OT−100(ナ
トリウムスルホコハク酸のジオクチルエステル)、およ
び12gのラウロイルパーオキシド。ラウリルパーオキ
シド開始剤は疎水体として用いた。これらの成分を、す
べての固体が溶解するまで撹拌した。この溶液を252
0gの蒸留水に添加し、次いで海用具タイプの撹拌機で
5分間撹拌した。この混合物を、3600rpm 、0.5
ガロン/分流および0.01インチの間隙で作動させた
Gaulin Millを通過させた。この材料を次に5000ps
iで作動させた Crepaco Homogenizerを通過させて最終
液滴サイズを形成した。1000gの液滴分散物を、2
2.75gの脱イオンゼラチンと共にボトル中に入れ
た。ボトルを密封し、次いで52℃の混転浴中で16時
間反応させた。この方法で製造した粒子は安定で、10
2nmの平均サイズを有した。この粒子をP−1と命名し
た。例2 :(本発明)紫外線吸収剤Iを添加したポリ(メチ
ルメタクリレート−コ−エチレングリコールジメタクリ
レート)粒子の製造 ビーカーに以下の成分を添加した:632gのメチルメ
タクリレート、168gのエチレングリコールジメタク
リレート、20gのヘキサデカン、266gの紫外線吸
収剤I(前出)、28.8gのAerosol OT−100
(ナトリウムスルホコハク酸のジオクチルエステル)、
および16gの2,2′−アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル)(DuPont製、商標名Vazo 5
2)。これらの成分を、すべての固体が溶解するまで撹
拌した。この溶液を3360gの蒸留水に添加し、次い
で海用具タイプの撹拌機で5分間撹拌した。この混合物
を、3600rpm 、0.5ガロン/分流および0.01
インチの間隙で作動させた Gaulin Millを通過させた。
この材料を次に5000psi で作動させた Crepaco Hom
ogenizerを通過させて最終液滴サイズを形成した。25
0gの液滴分散物を、12.25gの脱イオンゼラチン
と共にボトル中に入れた。ボトルを密封し、次いで52
℃の混転浴中で16時間反応させた。この方法で製造し
た粒子は、安定で、ポリマー3部に対して紫外線吸収剤
1部を含み、149nmの平均サイズを有した。この粒子
をP−2と命名した。例3 :(比較)比較ポリマーラテックスP−3の製造 1012gの脱イオン水および3gの Triton 770界
面活性剤(Rohm & Haas Co. )を含有する撹拌反応器を
80℃まで加熱し、次いでN2 を1時間チャージした。
1gの過硫酸カリウムを添加後、2.7gの Triton 7
70界面活性剤、267gの水、225gのメチルメタ
クリレートおよび0.5gの過硫酸カリウムを含有する
乳剤を徐々に1時間かけて添加した。反応をさらに4時
間続行し、その後、反応器を室温まで冷却した。製造ラ
テックスを超微細フィルター(5μmカットオフ)を介
してろ過して凝集物を除去した。得られた粒子は25.
3nmのサイズを有し、P−3と命名した。例4 :(比較)比較ポリマーラテックスP−4の製造 ポリマーラテックス粒子P−4を同様に製造した。P−
4は95%のメチルメタクリレートおよび5%のアクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ナトリウム
塩を含有し、48.5nmのサイズを有した。例5〜8 :写真要素 一連の写真要素を以下のように製造した:一面上にハレ
ーション防止層を、そして他の面上に写真用透明磁気記
録層をオーバーコーティングした帯電防止層を有するポ
リ(エチレンナフタレート)支持体を用いた。磁気記録
層は、ポリマーバインダー中のコバルト−改質γ−鉄酸
化物粒子の分散体を架橋剤および研磨粒子と共に含む。
ポリマーバインダーはセルロースジアセテートおよびセ
ルローストリアセテートの混合物である。磁気層の総乾
燥塗布量は、通常1.5g/m2である。支持体のハレ
ーション防止層上に順に以下の画像形成層を塗布した。中間層 :この層は、化合物2,5−ジ−t−オクチル−
1,4−ジヒドロキシベンゼン(0.075g/
2 )、トリ(2−エチルヘキシル)ホスフェート
(0.113g/m2 )およびゼラチン(0.86g/
2 )を含んだ。低感度シアン色素形成層 :この層は、赤感性臭ヨウ化銀
乳剤(3.3モル%ヨウ化物)(0.324μm粒子サ
イズ)(0.387g/m2 銀)、化合物CC−1
(0.355g/m2 )、IR−4(0.011g/m
2 )、B−1(0.075g/m2 )、S−2(0.3
77g/m2 )、S−3(0.098g/m2)および
ゼラチン(1.64g/m2 )を含んだ。中感度シアン色素形成層 :この層は、赤感性臭ヨウ化銀
乳剤(3.3モル%ヨウ化物)(0.488μm粒子サ
イズ)(0.816g/m2 銀)および赤感性平板状粒
子、臭ヨウ化銀乳剤(4.5モル%ヨウ化物)(0.9
8μm直径×0.11μm厚さ)(0.215g/m2
銀)の配合物、化合物CC−1(0.183g/
2 )、IR−3(0.054g/m2 )、B−1
(0.027g/m2)、CM−1(0.011g/m
2 )、S−2(0.183g/m2 )、S−3(0.0
35g/m2 )、S−5(0.054g/m2 )および
ゼラチン(1.35g/m2 )を含んだ。高感度シアン色素形成層 :この層は、赤感性平板状粒
子、臭ヨウ化銀乳剤(4.5モル%ヨウ化物)(1.1
0μm直径×0.11μm厚さ)(1.08g/m
2 銀)、化合物CC−1(0.161g/m2 )、IR
−3(0.038g/m 2 )、IR−4(0.038g
/m2 )、CM−1(0.032g/m2 )、S−2
(0.237g/m2 )、S−5(0.038g/
2 )およびゼラチン(1.35g/m2 )を含んだ。中間層 :この層は、2,5−ジ−t−オクチル−1,4
−ジヒドロキシベンゼン(0.075g/m2 )、トリ
(2−エチルヘキシル)ホスフェート(0.113g/
2 )およびゼラチン(0.86g/m2 )を含んだ。低感度マゼンタ色素形成層 :この層は、緑感性平板状粒
子、臭ヨウ化銀乳剤(1.5モル%ヨウ化物)(0.7
μm直径×0.112μm厚さ)(0.258g/m2
Ag)、および緑感性平板状粒子、臭ヨウ化銀乳剤(1.
3モル%ヨウ化物)(0.54μm直径×0.086μ
m厚さ)(0.409g/m2 Ag)の配合物、化合物M
−1(0.204g/m2 )、MM−1(0.038g
/m2 )、ST−1(0.020g/m2 )、S−1
(0.26g/m2 )およびゼラチン(1.18g/m
2 )を含んだ。中感度マゼンタ色素形成層 :この層は、緑感性平板状粒
子、臭ヨウ化銀乳剤(4.5モル%ヨウ化物)(0.6
1μm直径×0.12μm厚さ)(0.646g/m2
Ag)、化合物M−1(0.099g/m2 )、MM−1
(0.027g/m2 )、IR−2(0.022g/m
2 )、ST−1(0.010g/m2 )、S−1(0.
143g/m2 )、S−2(0.044g/m2 )およ
びゼラチン(1.41g/m2 )を含んだ。高感度マゼンタ色素形成層 :この層は、緑感性平板状粒
子、臭ヨウ化銀乳剤(4.5モル%ヨウ化物)(0.9
8μm直径×0.113μm厚さ)(0.699g/m
2 Ag)、化合物M−1(0.052g/m2 )、MM−
1(0.032g/m2 )、IR−2(0.022g/
2 )、ST−1(0.005g/m2 )、S−1
(0.111g/m2 )、S−2(0.044g/
2 )およびゼラチン(1.123g/m2 )を含ん
だ。イエローフィルター層 :この層は、2,5−ジ−t−オ
クチル−1,4−ジヒドロキシベンゼン(0.075g
/m2 )、YD−2(0.108g/m2 )、Irganox
1076,Ciba-Geigy製(0.01g/m2 )、S−2
(0.121g/m2 )およびゼラチン(0.861g
/m2 )を含んだ。低感度イエロー色素形成層 :この層は、青感性平板状粒
子、臭ヨウ化銀乳剤(4.5モル%ヨウ化物)(1.4
μm直径×0.131μm厚さ)(0.161g/m2
Ag)、青感性平板状粒子、臭ヨウ化銀乳剤(1.5モル
%ヨウ化物)(0.85μm直径×0.131μm厚
さ)(0.108g/m2 Ag)および青感性平板状臭ヨ
ウ化銀乳剤(1.3モル%ヨウ化物)(0.54μm直
径×0.086μm厚さ)(0.161g/m2 Ag)の
配合物、化合物Y−1(0.915g/m2 )、IR−
1(0.032g/m2 )、B−1(0.0065g/
2 )、S−1(0.489g/m2 )、S−3(0.
0084g/m2 )およびゼラチン(1.668g/m
2 )を含んだ。高感度イエロー色素形成層 :この層は、青感性平板状粒
子、臭ヨウ化銀乳剤(4.5モル%ヨウ化物)(2.3
μm直径×0.128μm厚さ)(0.43g/m2 A
g)、化合物Y−1(0.15g/m2 )、IR−1
(0.032g/m2)、B−1(0.0054g/m
2 )、S−1(0.091g/m2 )、S−3(0.0
070g/m2 )、およびゼラチン(0.753g/m
2 )を含んだ。 第二保護層 :第1表に示す各種の組成。第一保護層 :第2表に示す各種の組成。
【0052】
【化1】
【0053】
【化2】
【0054】
【化3】
【0055】
【化4】
【0056】
【化5】
【0057】
【化6】
【0058】
【化7】
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】第3表に列挙した写真要素を製造するのに
以下の分散体を用いた。ポリマー粒子を以下の紫外線吸
収剤と共に配合した。
【0062】
【化8】
【0063】分散体−1:分散体−1は、まず第一に紫
外線吸収剤Iおよび紫外線吸収剤IIを高沸点有機溶媒に
溶解し、次に得られた溶液を、3500psi 、45℃の
ホモジナイザーによりゼラチン水溶液に分散させること
により調製した。 分散体−2:分散体−2は、まず第一に紫外線吸収剤II
を高沸点有機溶媒に溶解し、次に得られた溶液を、35
00psi 、45℃のホモジナイザーによりゼラチン水溶
液に分散させることにより調製した。
【0064】
【表3】
【0065】* HBS:高沸点有機溶剤 UV−1:紫外線吸収剤I UV−2:紫外線吸収剤IIフェロタイピングに対する抵抗性についての評価 長さ305mm(12インチ)の35mm細片6枚を特性フ
ィルム(処理済)の一群として、80%相対湿度(R
H)室に最低16時間置いた。これらの細片を、増感面
を非増感面に重ね合せ、ホイルで包み、防湿ラップ内に
置き、次いで密封した。密封パッケージを次に平坦なガ
ラス板上で、しかも6.89kg(15ポンド)の重量の
同一サイズの真鍮棒の下に置いた。ガラス板と真鍮棒と
共にパッケージを37.8℃(100°F)の室に17
時間置いた。貯蔵後、バッグを開き、最頂部と最底部の
細片を捨て、残りの細片を以下のスケールでフェロタイ
ピングについて目視検査した: 値 フェロタイピングを示す面積% A 0〜<5% B 5〜<20% C 20〜<50% D 50〜100% 結果を第4表に示す。表面欠陥の評価 表面欠陥の外観を、走査電子顕微鏡を用いて評価した。
5μmり大きい表面欠陥または突起は写真特性を損い、
映写プリントにプリントされるかまたは目視されると考
えられる。結果を、“多”または“なし”として報告す
る。“多”とはポリマー粒子の存在により発生した多く
の表面欠陥があることを意味する。“なし”とは5μm
より大きい表面欠陥が存在しないことを意味する。結果
を第4表に示す。
【0066】
【表4】
【0067】第4表の結果は、本発明により製造した写
真要素は、優れた表面外観および後処理フェロタイピン
グに対する抵抗性を有することを実証するものである。 <好ましい実施態様>態様1 (i)支持体、(ii)少くとも1層のハロゲン
化銀乳剤層;並びに(iii )親水性バインダーおよびポ
リマー粒子を含み、前記ポリマー粒子は、少くとも70
℃のガラス転移温度を有し、そして (a)疎水性基を有するエチレン系不飽和モノマーを、
機械的に400nm未満のサイズの水中油形液滴とし、前
記疎水性基は、水性媒体中でエチレン系不飽和モノマー
の logP(計算値)より少くとも1単位だけ大きい log
P(計算値)を有するものであり; (b)水性媒体に、ポリマー粒子を親水性バインダーと
適応可能にするのに十分な量の親水性コロイドを添加
し;次いで (c)重合した液滴が400nm未満のサイズを有するよ
うに,前記液滴を重合させる工程により製造されたもの
である、非感光性保護オーバーコート、を含んでなる写
真要素。態様2 親水性コロイドが、ゼラチン、ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、デンプンおよび天然ゴ
ムからなる群より選ばれる態様1記載の写真要素。態様3 親水性コロイドが、モノマー重量に基づいて少
くとも0.1重量%存在する態様1記載の写真要素。態様4 分散安定剤を水性媒体に、機械的に水中油形液
滴を形成する前に添加することをさらに含む態様1記載
の写真要素。態様5 分散安定剤が、スルホン化アルキルアリールポ
リエーテル、多価アルコールのエチレングリコールエー
テル、カルボキシアルキル置換ポリグリコールエーテ
ル、カルボキシアルキル置換ポリグリコールエステル、
フルオロ置換化合物、脂肪酸のサッカロースエステル、
マレイン酸エステルアミド、ナフタレンスルホン酸とホ
ルムアルデヒドの縮合生成物のナトリウム塩、グリコー
ルポリエーテルのホスフェートエステル、長鎖サッカロ
ースエーテル、アルコールサルフェート、スルホコハク
酸の脂肪族エステルの水溶性塩、ヒドロキシアルキルス
ルホン酸の脂肪酸エステル、スルホン−酢酸のアミドお
よびスルホ−酢酸のエステル誘導体等からなる群より選
ばれる態様4記載の写真要素。態様6 疎水性基がエチレン系不飽和モノマーの少くと
も0.01重量%を占める態様1記載の写真要素。態様7 疎水性基が、アルカン、アルケン、置換芳香族
化合物、ハロアルカン、ハロゲン化アルキル芳香族化合
物、メチルラウレート、ブチルラウレート、メチルオリ
エート、ブチルオリエート、メチルステアレート、イソ
プロピルパルミテート、イソプロピルステアレート、ト
リブチルサイトレート、アセチルトリブチルサイトレー
ト、フェネチルベンゾエート、ジブチルフタレート、ジ
オクチルフタレート、ジオクチルテレフタレート、ビス
(2−エチルヘキシル)フタレート、ブチルベンジルフ
タレート、ジフェニルフタレート、ジブチルセバケー
ト、ジデシルスクシネート、ビス(2−エチルヘキシ
ル)アゼレート等、ラウルアミド、N−メチルラウルア
ミド、N,N−ジメチルラウルアミド、N,N,−ジブ
チルラウルアミド、N−デシル−N−メチルアセトアミ
ド、N−オレイルフタルイミド、サルフェート、スルホ
ネート、スルホンアミド、スルホキシド、ホスフェー
ト、ホスホネート、ホスフィネート、ホスファイトおよ
びホスフィンオキシドからなる群より選ばれる態様1記
載の写真要素。態様8 エチレン系不飽和モノマーが、アクリル酸のア
ルキルエステル、メタクリル酸のアルキルエステル、ア
クリル酸のヒドロキシアルキルエステル、メタクリル酸
のヒドロキシアルキルエステル、アクリル酸ニトリル、
メタクリル酸のニトリル、アクリル酸のアミド、メタク
リル酸のアミド、ビニルアセテート、ビニルプロピオネ
ート、塩化ビニリデン、塩化ビニル、スチレン、t−ブ
チルスチレン、エチルビニルベンゼン、ビニルトルエ
ン、ジアルキルマリエート、ジアルキルイタコネート、
ジアルキルマロネート、イソプレンおよびブタジエンか
らなる群より選ばれる態様1記載の写真要素。態様9 液滴が、不飽和一価アルコールと不飽和モノカ
ルボン酸のエステル、飽和グリコールと不飽和モノカル
ボン酸のエステル、ジオールと不飽和モノカルボン酸の
エステルおよびジビニルベンゼンからなる群より選ばれ
る架橋性またはグラフト性モノマーをさらに含む態様1
記載の写真要素。態様10 重合工程を、パーサルフェート、パーオキシ
ド、アゾ化合物およびレドックス開始剤からなる群より
選ばれる遊離ラジカル開始剤で開始する態様1記載の写
真要素。態様11 遊離ラジカル開始剤が、モノマーの0.01
〜2重量%存在する態様10記載の写真要素。態様12 支持体が、紙、ガラス、アセテートポリマー
およびポリエステルからなる群より選ばれる態様1記載
の写真要素。態様13 親水性バインダーが、プロテイン、プロテイ
ン誘導体、セルロース誘導体、ポリサッカライド、カゼ
イン等、合成水浸透性コロイド、アクリルアミドポリマ
ー、ポリ(ビニルアルコール)、ポリビニルアルコール
の誘導体、加水分解ポリビニルアセテート、アルキルア
クリレートのポリマー、アルキルスルホアルキルアクリ
レートのポリマー、アルキルメタクリレートのポリマ
ー、アルキルスルホアルキルメタクリレートのポリマ
ー、ポリアミド、ポリビニルピリジン、アクリル酸ポリ
マー、無水マレイン酸コポリマー、ポリアルキレンオキ
シド、メタクリルアミドコポリマー、ポリビニルオキサ
ゾリジノン、マレイン酸コポリマー、ビニルアミンコポ
リマー、メタクリル酸コポリマー、アクリロイルオキシ
アルキルスルホン酸コポリマー、ビニルイミダゾールコ
ポリマー、ビニルスルフィドコポリマー、スチレンスル
ホン酸含有ホモポリマーおよびスチレンスルホン酸含有
コポリマーからなる群より選ばれる態様1記載の写真要
素。態様14 親水性バインダーが、アルデヒド、エポキシ
化合物、多官能性アジリジン、ビニルスルホン、メトキ
シアルキルメラミン、トリアジン、ポリイソシアネー
ト、ジオキサン誘導体、カルボジイミド、クロムミョウ
バンおよびジルコニウムサルフェートからなる群より選
ばれる架橋剤で架橋されている態様1記載の写真要素。態様15 保護オーバーコートが、増量剤、紫外線吸収
剤、処理除去性色素、ハロゲン化銀、コロイド状無機粒
子、磁気記録粒子、潤滑剤、塗布助剤、マット剤、およ
び帯電防止剤または電荷制御界面活性剤をさらに含む態
様1記載の写真要素。態様16 少くとも1層の電気的導伝層をさらに含む態
様1記載の写真要素。態様17 (i)支持体、(ii)少くとも1層のハロゲ
ン化銀乳剤層;並びに(iii)親水性バインダーおよびポ
リマー粒子を含み、前記ポリマー粒子は、少くとも70
℃のガラス転移温度を有し、そして(a)水性媒体中で
4より大きい、好ましくは6より大きい logP(計算
値)を有するエチレン系不飽和モノマーを、機械的に4
00nm未満のサイズの水中油形液滴とし、(b)水性媒
体に、ポリマー粒子を親水性バインダーと適応可能にす
るのに十分な量の親水性コロイドを添加し;次いで
(c)重合した液滴が400nm未満のサイズを有するよ
うに、前記液滴を重合させる工程により製造されたもの
である、非感光性保護オーバーコート、を含んでなる写
真要素。態様18 親水性コロイドが、ゼラチン、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン、デンプンおよび天然
ゴムからなる群より選ばれる態様17記載の写真要素。態様19 親水性コロイドが、モノマー重量に基づいて
少くとも0.1重量%存在する態様17記載の写真要
素。態様20 分散安定剤を水性媒体に、機械的に水中油形
液滴を形成する前に添加することをさらに含む態様17
記載の写真要素。態様21 分散安定剤が、スルホン化アルキルアリール
ポリエーテル、多価アルコールのエチレングリコールエ
ーテル、カルボキシアルキル置換ポリグリコールエーテ
ル、カルボキシアルキル置換ポリグリコールエステル、
フルオロ置換化合物、脂肪酸のサッカロースエステル、
マレイン酸エステルアミド、ナフタレンスルホン酸とホ
ルムアルデヒドの縮合生成物のナトリウム塩、グリコー
ルポリエーテルのホスフェートエステル、長鎖サッカロ
ースエーテル、アルコールサルフェート、スルホコハク
酸の脂肪族エステルの水溶性塩、ヒドロキシアルキルス
ルホン酸の脂肪酸エステル、スルホン−酢酸のアミドお
よびスルホ−酢酸のエステル誘導体等からなる群より選
ばれる態様20記載の写真要素。態様22 エチレン系不飽和モノマーが、アクリル酸の
アルキルエステル、メタクリル酸のアルキルエステル、
アクリル酸のヒドロキシアルキルエステル、メタクリル
酸のヒドロキシアルキルエステル、アクリル酸ニトリ
ル、メタクリル酸のニトリル、アクリル酸のアミド、メ
タクリル酸のアミド、ビニルアセテート、ビニルプロピ
オネート、塩化ビニリデン、塩化ビニル、スチレン、t
−ブチルスチレン、エチルビニルベンゼン、ビニルトル
エン、ジアルキルマリエート、ジアルキルイタコネー
ト、ジアルキルマロネート、イソプレンおよびブタジエ
ンからなる群より選ばれる態様17記載の写真要素。態様23 液滴が、不飽和一価アルコールと不飽和モノ
カルボン酸のエステル、飽和グリコールと不飽和モノカ
ルボン酸のエステル、ジオールと不飽和モノカルボン酸
のエステルおよびジビニルベンゼンからなる群より選ば
れる架橋性またはグラフト性モノマーをさらに含む態様
17記載の写真要素。態様24 重合工程を、パーサルフェート、パーオキシ
ド、アゾ化合物およびレドックス開始剤からなる群より
選ばれる遊離ラジカル開始剤で開始する態様17記載の
写真要素。態様25 遊離ラジカル開始剤が、モノマーの0.01
〜2重量%存在する態様24記載の写真要素。態様26 支持体が、紙、ガラス、アセテートポリマー
およびポリエステルからなる群より選ばれる態様17記
載の写真要素。態様27 親水性バインダーが、プロテイン、プロテイ
ン誘導体、セルロース誘導体、ポリサッカライド、カゼ
イン等、合成水浸透性コロイド、アクリルアミドポリマ
ー、ポリ(ビニルアルコール)、ポリビニルアルコール
の誘導体、加水分解ポリビニルアセテート、アルキルア
クリレートのポリマー、アルキルスルホアルキルアクリ
レートのポリマー、アルキルメタクリレートのポリマ
ー、アルキルスルホアルキルメタクリレートのポリマ
ー、ポリアミド、ポリビニルピリジン、アクリル酸ポリ
マー、無水マレイン酸コポリマー、ポリアルキレンオキ
シド、メタクリルアミドコポリマー、ポリビニルオキサ
ゾリジノン、マレイン酸コポリマー、ビニルアミンコポ
リマー、メタクリル酸コポリマー、アクリロイルオキシ
アルキルスルホン酸コポリマー、ビニルイミダゾールコ
ポリマー、ビニルスルフィドコポリマー、スチレンスル
ホン酸含有ホモポリマーおよびスチレンスルホン酸含有
コポリマーからなる群より選ばれる態様17記載の写真
要素。態様28 親水性バインダーが、アルデヒド、エポキシ
化合物、多官能性アジリジン、ビニルスルホン、メトキ
シアルキルメラミン、トリアジン、ポリイソシアネー
ト、ジオキサン誘導体、カルボジイミド、クロムミョウ
バンおよびジルコニウムサルフェートからなる群より選
ばれる架橋剤で架橋されている態様17記載の写真要
素。態様29 保護オーバーコートが、増量剤、紫外線吸収
剤、処理除去性色素、ハロゲン化銀、コロイド状無機粒
子、磁気記録粒子、潤滑剤、塗布助剤、マット剤、およ
び帯電防止剤または電荷制御界面活性剤をさらに含む態
様17記載の写真要素。態様30 少くとも1層の電気的導電性層をさらに含む
態様17記載の写真要素。
フロントページの続き (72)発明者 アルフレッド ブルース ファント アメリカ合衆国,ニューヨーク 14626, ロチェスタ,パイン バレー ドライブ 158

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)支持体、(ii)少くとも1層のハ
    ロゲン化銀乳剤層;並びに(iii)親水性バインダーおよ
    びポリマー粒子を含み、前記ポリマー粒子は、 少くとも70℃のガラス転移温度を有し、そして (a)疎水性種を有するエチレン系不飽和モノマーを、
    機械的に400nm未満のサイズの水中油形液滴とし、前
    記疎水性種は、水性媒体中でエチレン系不飽和モノマー
    の logP(計算値)より少くとも1単位だけ大きい log
    P(計算値)を有するものであり; (b)前記水性媒体に、ポリマー粒子を親水性バインダ
    ーと適応可能にするのに十分な量の親水性コロイドを添
    加し;次いで (c)重合した液滴が400nm未満のサイズを有するよ
    うに、前記液滴を重合させる工程により製造されたもの
    である、 非感光性保護オーバーコート、を含んでなる写真要素。
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