JPH117274A - 文字フォント圧縮方法および文字フォント圧縮装置ならびに文字フォント再生方法ならびにテープ印字装置および文書作成機 - Google Patents

文字フォント圧縮方法および文字フォント圧縮装置ならびに文字フォント再生方法ならびにテープ印字装置および文書作成機

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JPH117274A
JPH117274A JP9159042A JP15904297A JPH117274A JP H117274 A JPH117274 A JP H117274A JP 9159042 A JP9159042 A JP 9159042A JP 15904297 A JP15904297 A JP 15904297A JP H117274 A JPH117274 A JP H117274A
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JP9159042A
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Shoji Hoshina
彰治 保科
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮率を高め、扱うデータ量を小さくするこ
とで復号効率を高め、文字フォントの大きさが複数とな
っても、メモリ容量をそれ程増加させずに文字をきれい
に再生する。 【解決手段】 この圧縮や復号方法等は、同一形状で少
なくとも2つの異なる大きさの文字のビットマップフォ
ントの圧縮や復号をする方法や装置に関する。ドット数
の小さな文字のビットマップフォントのデータ圧縮の
際、圧縮するビットの参照画素として、ドット数の大き
な文字をそのドット数の小さな文字に縮小した場合の画
素を利用する。また、既に圧縮されているドット数の小
さな文字の情報も利用して圧縮すると一層好ましくな
る。復号の際は、この圧縮とは逆のアルゴリズムによっ
て復号する。また、これらの復号方法等をテープ印字装
置等に組み込んで使用すると、復号効率や記憶容量等の
面で有利な装置とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープ印字装置や
文書作成機等に組み込まれて使用される文字フォントの
圧縮方法および文字フォント圧縮装置ならびに文字フォ
ントの再生方法および当該文字フォント再生機能を組み
込んだテープ印字装置や文書作成機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テープ印字装置等に使用される文
字は、例えば、16×16ドット、24×24ドット、
36×36ドットというように複数の大きさの文字フォ
ントから構成されている。そして、通常の装置において
は、各大きさ毎に、その文字分の数のビットマップフォ
ントを有している。これは、1つの大きさの文字フォン
ト、例えば、16ドットの文字フォントを単に縦横2倍
してもきれいな形の32ドットの文字フォントとはなら
ないためである。すなわち、単に2倍すると、ギザギザ
で使用に耐えない文字となってしまう。このため、文字
の数が仮に3,000であると、16ドットで3,00
0個、24ドットで3,000個というように、文字の
数に文字フォントの大きさの数をかけた数のビットマッ
プフォントをメモリ内に保有するものとなっている。
【0003】このような装置の場合、文字フォントの大
きさの種類や書体数が増えると、極めて膨大なメモリ量
が必要となる。例えば、A書体について、4つの大きさ
の文字フォント、B書体についてまた4つの大きさの文
字フォントとなると、先の例で言えば、3,000×4
×2で合計24,000個のビットマップフォントを保
有する必要が生ずる。
【0004】一方、ワードプロセッサやパソコン等にお
いては、使用されるポイント数が所定範囲に限られるこ
ともあって、1種類または2種類程度の大きさの文字フ
ォントのみをビットマップデータとして保有し、他の大
きさのものは、そのデータから比例的に割り出して所定
の大きさの文字フォントとしている。このような方法
は、文字の品質をそれ程重視しない場合には、テープ印
字装置にも採用されている。なお、ワードプロセッサや
パソコン等において用いられている横倍角や4倍角の文
字修飾は、特定の大きさの文字フォントをその大きさに
単純に拡大させるものとなっている。このように、文字
の品質をそれ程重視しないワードプロセッサ等の文書作
成機においては、文字フォントの大きさの種類ではな
く、書体の種類を多く持つようにされている。また、最
近、文字品質を考慮し、多数のアウトラインフォントを
持つパソコンも現れてきている。
【0005】このため、ワードプロセッサ等において
は、文字フォントのデータ量の増加を抑えるための技術
として、特開平7−199894に示される圧縮技術が
知られている。この技術は、所定の書体の文字のアウト
ラインフォントを基準文字フォントとし、その他を圧縮
対象文字フォントとし、圧縮対象の文字フォントの基準
文字フォントに対する座標の“ずれ”を検出し、その
“ずれ”を利用してメモリ量の増大を押さえるものとな
っている。すなわち、その“ずれ”のデータの出現頻度
を偏らせ、その出現頻度に応じて冗長部分を抑制した圧
縮符号列を発生させ、この圧縮符号列で圧縮対象文字フ
ォントの座標データを置き換えることで圧縮文字フォン
トを生成し、この圧縮文字フォントを基準文字フォント
と共にメモリに記憶させるようにしている。
【0006】また、静止画像通信装置の代表的な例であ
るファクシミリ装置においては、画像をシーケンシャル
に順次ラスタ方向に走査し、符号化伝送していく方式が
とられている。この方式では、画像の全体像を把握する
には全画像の符号化データを伝送する必要があるため、
伝送時間画長くかかり画像データベースサービス等の画
像通信サービスへの適応は困難であった。
【0007】そこで、画像の全体像を迅速に把握するた
めに図20に示すような階層的符号化が考えられてい
る。ここで、符号101〜104は、それぞれ1,1/
2,1/4,1/8の縮小画像を格納するためのフレー
ムメモリ、符号105〜107は、それぞれ1/2,1
/4,1/8の縮小画像を生成する縮小部、符号108
〜111は、それぞれ1/8,1/4,1/2,1の縮
小画像を符号化するエンコーダである。
【0008】縮小部105は、フレームメモリ101か
らの画像を主走査、副走査方向共に1/2にサブサンプ
リングする等の手法により縮小して1/2サイズの画像
を生成し、フレームメモリ102に格納する。さらに1
/2サイズの画像を縮小部106により縮小して1/4
サイズの画像を作りフレームメモリ103に格納し、同
様に縮小部107により1/8サイズの低解像画像を作
成し、フレームメモリ104に格納する。
【0009】そして、低解像のものから順次符号化伝送
することにより、大まかな全体画像が迅速に把握できる
ようになっている。図20の例では、画像を主走査、副
走査方向とも、1/2,1/4,1/8に縮小し、符号
化は1/8,1/4,1/2,1(原寸画像)の順に行
い、この順で伝送するようになっている。1/8画像の
符号化には、フレームメモリ104に格納された1/8
画像を順次スキャンし、エンコーダ108により符号化
する注目画素と、周囲画素を参照して算術符号化等のエ
ントロピー符号化を行う。1/4画像については、フレ
ームメモリ103からの注目画素の周囲画素と、フレー
ムメモリ104からの1/8画像の周囲画素を参照する
ことによりエンコーダ109にて符号化を行い符号化効
率を上げている。同様にフレームメモリ102の1/2
画像については、フレームメモリ103の1/4画像
を、フレームメモリ101の原寸画像は、フレームメモ
リ102の1/2画像を参照してエンコーダ110,1
11にてそれぞれ符号化を行う。
【0010】このような縮小を行う場合には、画素を一
定間隔に間引くサブサンプリング、或いは、ローパスフ
ィルタをかけた後、再2値化しサブサンプリングする方
式がとられている。また、他の方法としては、縮小すべ
き画素数のうち半分以上を占める画素が黒(白)画素で
あるときに黒(又は白)画素を縮小画素とし、それ以外
は反対の白(又は黒)の画素とする多数決法等が知られ
ている。前者の例としては、例えば図21に示すよう
に、左側の原画像の×印の画素をサブサンプリングし、
縦、横方向1/2に縮小した縮小画像を得るようにして
いる。
【0011】このサブサンプリングのみの場合、同図の
ように1本のラインLがサンプリング点(図中×印)の
中間にある場合、このラインは縮小により消失する。こ
のような欠点を解消するために図22に示すように、フ
ィルタリングを行った後サブサンプリングする方式が考
えられている。この例では×印のサブサンプリングを行
う前に、図23に示すような係数を持つ3×3のローパ
スフィルタをかけ、フィルタ出力の2値化を行う。例え
ばフィルタ出力が8以上の場合は1、8未満の場合は0
と2値化定義できる。
【0012】しかしながらフィルタリングを用いる方式
においても、図22の例で原画中に縦一本線L2がサブ
サンプリングの間にあるときはラインが消失する欠点が
改良されない。したがって、縮小を何回も繰り返すシス
テムにおいては1画素幅のラインを保存しなくては、低
解像画像において、最終的にはラインが消えてしまう。
そこでサンプリング点にかかわらず1画素ラインのよう
な細線を保存する必要がある。
【0013】一方、多数決法を採用すると、例えば原画
像を1/2の縮小画像にする場合4画素のうち2個以上
の黒画素があれば、縮小画素を黒画素とするため、必要
以上に線の幅が太くなってしまう問題がある。また、こ
の多数決法の場合においても、4画素のうち1個が黒画
素の場合、縮小画素が白画素となり、細かい点や細い線
が抜けてしまい画質が劣化するという問題を有してい
る。
【0014】このような問題のため、特開平2−621
64号公報や特開平3−34677号公報に開示される
技術が知られている。特開平2−62164号公報の技
術は、圧縮対象画素部分に隣接する画素の情報を取り入
れることで上述の問題を解決している。また、特開平3
−34677号の技術では、縮小にあたり、既に縮小し
た周辺の画素を参照画素として利用することにより解決
している。
【0015】他方、近年、データ圧縮の手法の一つとし
て、エントロピー符号器および復号器を用いた技術が注
目されている。このエントロピー符号化および復号化技
術の一つとして、例えば、算術符号化および復号化の技
術を用いたものがある。この技術の概要は、例えば、特
開昭62−185413号公報、特開昭63−7432
4号公報、特開昭63−76525号公報等に記載され
ている。
【0016】図24に、このような技術を用いた従来の
符号化システム150および復号化システム160を示
す。この符号化システム150は、ラインバッファ15
1と、エントロピー符号器152とを含むものである。
入力されるインデックスの画素データ100Aは、ライ
ンバッファ151およびエントロピー符号器152へ入
力される。この画素データ100Aは、図25に示すよ
うに、いずれもラスタースキャンされ水平走査順に順次
画素データとして入力される。
【0017】符号化システム150中のラインバッファ
151は、参照画素生成手段として、既に入力された画
素データ100Aから、符号化対象画素Xに対する参照
画素データA,B,C,Dを作成する。すなわち、ライ
ンバッファ151は、画像をスキャンするときにnライ
ン(1〜5ライン程度が多い)分の履歴を記憶してお
く。そして、符号化対象画素Xの画素データ100Aが
入力されるごとに、この直前の画素Aと、周辺の画素
B,C,Dとからなる一連の画素データを参照画素デー
タ115としてエントロピー符号器152へ向けて出力
する。
【0018】このエントロピー符号器152は、例え
ば、算術符号化またはハフマン符号化などの手法を用い
て形成される。そして、参照画素データ115を状態信
号として用い、対象画素データ100Aを符号化データ
200に変換出力する。
【0019】一方、復号化システム160は、ラインバ
ッファ161とエントロピー復号器162を含んで構成
される。ここにおいて、ラインバッファ161とエント
ロピー復号器162は、入力される符号化データ200
を符号化システム150のラインバッファ151、エン
トロピー符号器152とは全く逆の手順で復号化出力す
るように形成されている。
【0020】このようにして、符号化システム150
と、復号化システム160とは、互いに全く逆のアルゴ
リズムを用いて、画素データ100Aを符号化データ2
00に符号化し、さらにこの符号化データ200を画素
データ100Bに復号化して出力することができる。し
たがって、このシステムは、各種用途に幅広く用いられ
ている。
【0021】しかし、このようなエントロピー符号器1
52およびエントロピー復号器162では、参照画素デ
ータの状態数に対応した数の符号化パラメータテーブル
が必要となる。このため、圧縮率を高めるために参照画
素数を大きくとればとるほど、符号化および復号化のパ
ラメータテーブルが大きくなる。このため、エントロピ
ー符号器152およびエントロピー復号器162が大型
化かつ高価となってしまうという問題がある。
【0022】このような問題に対し、エントロピー符号
器152およびエントロピー復号器162の中に縮退し
た状態数に応じてパラメータテーブルを小さくさせる技
術が知られている。
【0023】この状態数を縮退するシステムの特徴は、
図26に示すように、図24の符号化システム150や
復号化システム160と同様にエントロピー符号器15
2およびエントロピー復号器162に参照画素データ1
15を状態信号として入力するわけであるが、その入力
に際し、その状態信号140を、ラインバッファ15
1,161から出力される参照画素データ115を縮退
する状態縮退器153,163によって生成する点にあ
る。
【0024】この状態縮退器153、163は、入力さ
れる参照画素データ115を、より少ないビット数の状
態信号140に縮退し、対応するエントロピー符号器1
52およびエントロピー復号器162へ向け出力するよ
うに構成されている。なお、予測器154,164は、
処理する画素がカラーである場合、それぞれカラーシン
ボルの出現頻度に基づいてカラー画素データを色順位に
変換するためおよびその逆を行うための色順位テーブル
をそのメモリーに保有しているものである。
【0025】なお、縮退とは、縮退後の状態数に、元の
状態を分類する操作である。この分類は、分類後のエン
トロピー(1つのシンボルを表示するための平均情報
量)が最少となるように、その組み合わせを選択して行
う。そして、縮退後の状態数、すなわち、分類された後
の状態数に対して識別ビットを付加する。これが状態信
号140である。
【0026】ところで、状態縮退器153,163に用
いる縮退テーブルとしては、参照画素データ115の組
み合わせパターンと、縮退データとの関係を特定する縮
退テーブルを設定し、この縮退テーブルを用い、入力さ
れる参照画素データ115のカラーシンボルの組み合わ
せパターンを、縮退データに変換出力する方法がある。
【0027】図27には、このような手法を用いて行わ
れる縮退動作の一例が示されている。ここでは、説明を
簡単にするために、図27(A)に示すよう、符号化対
象画素Xに対し、A,B,Cの3つの画素から形成され
るマルコフモデルを参照画素パターンとして用いる場合
を例にとり説明する。
【0028】参照画素が、図27(A)に示すように、
3つのカラー画素から構成される場合には、そのカラー
シンボルの組み合わせパターンは、図27(B)に示す
ように5通りとなる。すなわち、3つの画素のカラーシ
ンボルが全て一致するパターンと、2つのカラーシンボ
ルのみが一致する場合に該当する3つのパターンと、全
ての画素のカラーシンボルが異なるパターンの計5つの
パターンに分類される。
【0029】したがって、図27(B)に示すテーブル
を状態縮退器153,163の縮退テーブルとして用い
ることにより、画素が4ビットのインデックスコードを
有するカラー画素の場合、本来3つの画素の組み合わせ
が取りうる2の12乗のパターンの状態を、図27
(B)に示す5つの状態S1〜S5に縮退することがで
きる。このようにすることによって、参照画素データ1
15を効果的に縮退し、エントロピー符号器152およ
びエントロピー復号器162の状態数を大幅に少なくす
ることができる。
【0030】ところで、このような算術符号化および復
号化の一般的な手法は、既に1画像符号化標準JBIG
(インターナショナルスタンダードISO/IEC11
544)のp26〜44およびp44〜p50に詳細に
述べられているが、ここでは後述する本発明を説明する
際の前提技術として簡単に説明する。
【0031】図24に用いられる算術符号型のエントロ
ピー符号器152の一例を図28に示す。なお、算術復
号型のエントロピー復号器162の構成は、エントロピ
ー符号器152の構成と実質的に同一であるので、ここ
ではその説明は省略する。
【0032】このエントロピー符号器152は、算術演
算部155と、状態記憶器として機能する発生確率生成
手段156とを含んで構成される。この発生確率生成手
段156内には、符号化に必要なシンボル発数確率を決
定するために必要な状態パラメータテーブルが書き込ま
れている。上記の状態パラメータは、入力される状態信
号によって特定される。そして、この状態信号によって
特定された状態パラメータのテーブルに対し、発生確率
生成手段156の発生確率演算パラメータが算術演算部
155へ向けて出力される。
【0033】算術演算部155は、このようにして入力
される発生確率に基づき、エントロピー符号化を行い、
入力される画素データ100Aまたは色順位データ12
0を符号化データ200に変換出力する。そして、符号
化した画素データ100Aまたは色順位データ120の
値により、状態信号に対する発生確率を再計算し、演算
パラメータ更新値として、発生確率生成手段156へ入
力する。この更新結果が次データの発生確率としてテー
ブルに記憶されることで、エントロピー符号器152の
圧縮効率が向上することとなる。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、特開
平7−199894で示される技術は、アウトラインフ
ォントとして異なる書体を複数保有するときに有効とは
なるものの、ビットマップフォントとして、1つの書体
に対し複数の大きさの文字フォントが必要となるときで
あって文字の品質を重視するときは、やはり従来どお
り、多数のメモリを必要としている。また、特開平7−
199894で示される技術は、アウトラインフォント
に関する技術であり、ビットマップデータを利用して拡
大や縮小を行う技術には、適用できないものである。
【0035】なお、文字の品質を重視しないときは、従
来のように1つの大きさの文字フォントデータを利用し
比例的に拡大、縮小することによって他の大きさの文字
フォントを得ている。しかし、この方法では、上述した
ように、拡大したときに、文字がぎざぎざとなり、高品
質な文字を得ることができない。
【0036】また、テープ印字装置や文書作成機等にお
いては、複数の書体の要請も確かに存在するが、必ず、
各書体について複数の大きさの文字フォントも要請され
る。このような要請は、テープ印字装置にとって、文字
の品質を重視するときは、その低価格化と小型化の要求
とは相反するものとなり、低価格化や小型化の大きな阻
害要因となっている。
【0037】また、ワードプロセッサやパソコン等の文
書作成機においては、使用できるメモリや記憶装置があ
る程度大きいこともあり、ビットマップデータからなる
複数の大きさの文字フォントを個別に保有することは、
現在それ程の負担にはなっていない。しかし、1書体の
1つの大きさの文字フォントのみで、数Mバイトのメモ
リ容量を必要とすることも多く、多数の書体を有する場
合、複数の大きさの文字フォントのビットマップデータ
を個別に保有することは、やはりメモリ容量上大きな問
題となる。
【0038】また、図25に示すような参照画素利用方
式や図27に示すようなマルコフモデルの参照画素を利
用し、状態数を大幅に削減して符号化や復号化を行う
際、図24や図26に示す従来の方法では、符号化対象
画素Xの1画素前の参照画素、すなわち、図25(A)
では、Aで示される画素が確定するまで、エントロピー
符号器152やエントロピー復号器162に入力するマ
ルコフモデル等のコンテクストが確定できないようにな
っている。このため、コンテクストが確定するまで符号
化や復号化の処理が待たされ、高速動作に限界が生じて
いる。また、参照画素を利用して圧縮することにより、
圧縮率が高まり、復号効率も高まっているが、ビットマ
ップデータ自体が極めて莫大な容量を持つものであり、
データ量としては、依然大きなものとなっている。
【0039】これに対し、ファクシミリ装置における階
層的符号化では、符号化対象画素の参照画素として、よ
り縮小された画像の情報を利用しているので、参照画素
は符号化対象画素の後に発生してくる情報も利用できる
ようになり、圧縮率や高速動作の面で有利となってい
る。しかし、この階層的符号化では、符号化を行う際の
コンテキストとして、縮小率の高い下位の情報を利用し
ているため、その情報としては粗い情報とならざるを得
ず、圧縮率はそれ程大きくなっていない。
【0040】さらに、このようなファクシミリ装置にお
ける階層的符号化の改良として開示されている特開平2
−62164や特開平3−34677では、1/2や1
/4等の縮小画像を得るときに元の画像の隣接画素や縮
小済みの画素を利用している。しかし、これらの技術で
は、縮小画像の画質は良くなるものの圧縮率自体は、一
般的な階層的符号化技術と同率であり、扱うビットマッ
プデータの量は依然として大きなものとなっている。
【0041】本発明は、圧縮率を高めることができる文
字フォント圧縮方法および文字フォント圧縮装置を提供
することを目的とする。また、本発明は、扱うデータ量
を小さくすることで復号効率を高め得ると共に、文字フ
ォントの大きさが複数となっても、メモリ容量をそれ程
増加させずに文字をきれいに再生できる文字フォント再
生方法ならびにテープ印字装置および文書作成機を提供
することを目的とする。
【0042】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、同一形状で少なくとも2
つの異なる大きさの文字のビットマップフォントを圧縮
する文字フォント圧縮方法において、ドット数の小さな
文字のビットマップフォントのデータを圧縮する際、圧
縮するビットの参照画素として、ドット数の大きな文字
をそのドット数の小さな文字に縮小した場合の画素を利
用している。また、請求項2記載の発明では、基準の文
字のビットマップフォントと、該基準の文字ビットマッ
プフォントより小さな文字のビットマップフォントとを
圧縮する文字フォント圧縮方法において、小さな文字の
ビットマップフォントのデータを圧縮する際、圧縮する
ビットの参照画素として、基準の文字のビットマップフ
ォントを圧縮する文字の大きさに縮小した場合の画素を
利用している。
【0043】このように、請求項1および2記載の発明
は、ドット数の大きな文字が有する十分な情報量、これ
はきれいな文字でもある、を基本として、そのきれいな
文字を縮小したものを利用して符号化しているので、圧
縮率が高まる。また、情報量が多いドット数の大きな文
字を基準として縮小していくため、小さなドット数の文
字を拡大する場合に見られる文字のシフト現象も発生し
ない。
【0044】さらに、請求項3記載の発明では、同一形
状の少なくとも2つの異なる大きさの文字のビットマッ
プフォントを圧縮する文字フォント圧縮装置において、
ドット数の大きな文字を圧縮して符号化するエントロピ
ー符号器と、ドット数の大きな文字を、圧縮しようとす
るドット数の小さな文字の大きさに縮小する縮小器とを
備え、その縮小器からのデータを参照画素として入力す
ると共に圧縮しようとする小さな文字のデータを入力
し、当該小さな文字のデータを圧縮して符号化するエン
トロピー符号器を有している。
【0045】また、請求項4記載の発明では、基準の文
字ビットマップフォントと、該基準の文字ビットマップ
フォントより小さな文字のビットマップフォントとを圧
縮する文字フォント圧縮装置において、基準の文字ビッ
トマップフォントのデータを圧縮して符号化するエント
ロピー符号器と、基準の文字を、圧縮しようとする文字
の大きさに縮小する縮小器とを備え、その縮小器からの
データを参照画素として入力すると共に圧縮しようとす
る小さな文字のデータを入力し、当該小さな文字のデー
タを圧縮して符号化するエントロピー符号器を有してい
る。
【0046】このように、請求項3および4記載の発明
では、きれいな文字であるドット数の大きな文字が有す
る十分な情報量を基本として、そこから縮小したものを
利用して符号化しているので、圧縮率が高まる。また、
情報量が多いドット数の大きな文字を基準として縮小し
ていくため、小さなドット数の文字を拡大する場合に見
られる文字のシフト現象も発生しない。この結果、この
文字フォント圧縮装置を使用すると、文字フォントのた
めの記憶容量を減少させることができ、この装置により
生成される文字フォントを有する装置を小型化かつ低価
格化させることができる。
【0047】さらに、請求項5記載の発明では、請求項
3または4記載の文字フォント圧縮装置において、2つ
のエントロピー符号器を1つのエントロピー符号器で兼
用させている。このため、エントロピー符号器を少なく
でき、文字フォント圧縮装置を小型化かつ低価格化でき
る。
【0048】さらに、請求項6記載の発明では、少なく
とも、2つの異なる大きさの文字のビットマップフォン
トを復号化して再生する文字フォント再生方法におい
て、ドット数の小さな文字のビットマップフォントのデ
ータを復号化する際、復号化するビットの参照画素とし
て、既に復号されているドット数の大きな同一文字のビ
ットマップフォントの情報を利用している。
【0049】このため、ドット数の小さな文字フォント
を、既に復号されているドット数の大きな同一文字のフ
ォントを利用してきれいな形で再生できると共に復号効
率を高めることができる。また、この方法を採用する
と、復号に先立つデータ生成の際の圧縮率を高めること
ができ、文字フォントを再生するための装置のメモリを
低容量化でき、装置を低価格化および小型化できる。さ
らに、同じメモリ容量のものであれば、多数の種類の大
きさの文字フォントを積み込むことができるものとな
る。また、参照画素として、上位の大きさの文字の対応
する部分のビットマップ情報と、その対応画素の後から
発生する周辺画素を参照することができるようになる。
すなわち、マルコフモデルで言えば、復号しようとする
対象画素の後に位置する部分の画素の情報までも参照で
きることとなるので、極めて効率の良い復号が可能とな
る。
【0050】また、請求項7記載の発明では、請求項6
記載の文字フォント再生方法において、ドット数の小さ
な文字のビットマップフォントのデータを復号化する
際、既に復号されているドット数の大きな同一文字を、
復号しようとする小さな文字と同一の大きさに縮小した
場合の情報を利用している。
【0051】このため、ドット数の小さな文字フォント
を、既に復号されているそのドット数と同一の大きさの
フォントの利用によってきれいな形で再生できると共に
復号効率を高めることができる。また、この再生方法を
使用すると、復号に先立つデータ生成の際の圧縮率を高
めることができ、文字フォントを再生するための装置の
メモリを低容量化でき低価格化および小型化できる。ま
た、同じメモリ容量のものであれば、多数の種類の大き
さの文字フォントを積み込むことができるものとなる。
さらに、参照画素として、同じ大きさのフォントの対応
する部分のビットマップ情報と、その対応画素の後から
発生する周辺画素を参照することができる。すなわち、
マルコフモデルで言えば、復号しようとする対象画素の
位置およびその後に位置する部分の画素の情報までも参
照できることとなるので、極めて効率の良い復号が可能
となる。
【0052】さらに、請求項8記載の発明は、請求項6
または7記載の文字フォント再生方法において、ドット
数の小さな文字のビットマップフォントのデータを復号
化する際、復号化するビットの参照画素として、既に復
号されているドット数の小さな文字の情報も利用してい
る。このように、復号の際、既に復号されているドット
数の大きな同一文字のビットマップフォントの情報と、
再生しようとしているドット数と同一の大きさの文字で
既に復号されている部分の情報の2つを利用しているの
で、復号効率が一層良くなる。
【0053】また、請求項9記載の発明は、文字データ
等の入力を行う入力手段と、入力された文書データを記
憶する記憶手段と、入力された文書データ等の表示を行
う表示手段と、テープ状の記録媒体を搬送する搬送手段
と、記憶手段に記憶されている文書データ等を搬送手段
によって搬送される記録媒体に印字する印字手段とを有
するテープ印字装置において、少なくとも、2つの異な
る大きさの文字のビットマップフォントを復号化して再
生する文字フォント再生手段を設け、ドット数の小さな
文字のビットマップフォントのデータを復号化する際、
復号化するビットの参照画素として、既に復号されてい
るドット数の大きな同一文字のビットマップフォントの
情報を利用している。
【0054】このため、ドット数の小さな文字フォント
を、既に復号されているドット数の大きな同一文字のビ
ットマップフォントを利用してきれいな形で再生できる
と共に復号効率を高めることができる。また、このテー
プ印字装置を採用すると、復号に先立つデータ生成の際
の圧縮率を高めることができ、メモリを低容量化でき、
装置を低価格化および小型化できると共に同じ容量のも
のであれば、多数の種類の大きさの文字フォントを積み
込むことができるものとなる。さらに、参照画素とし
て、上位の大きさの文字の対応する部分のビットマップ
情報と、その対応画素の後から発生する周辺画素を参照
することができる。すなわち、マルコフモデルで言え
ば、復号しようとする対象画素の後に位置する部分の画
素の情報までも参照できることとなるので、極めて効率
の良い復号が可能となる。
【0055】さらに、請求項10記載の発明は、請求項
9記載のテープ印字装置において、ドット数の小さな文
字のビットマップフォントのデータを復号化する際、復
号化するビットの参照画素として、既に復号されている
ドット数の小さな文字の情報も利用している。このよう
に、復号の際、既に復号されているドット数の大きな同
一文字のビットマップフォントと、再生しようとしてい
るドット数と同一の大きさの文字で既に復号されている
部分の2つを利用しているので、復号効率が一層良くな
る。さらに、参照画素として、上位の大きさの同一文字
や同じ大きさの文字の対応する部分のビットマップ情報
と、その対応画素の後から発生する周辺画素を参照する
ことができる。すなわち、マルコフモデルで言えば、復
号しようとする対象画素の位置およびその後に位置する
部分の画素の情報までも参照できることとなるので、極
めて効率の良い復号が可能となる。
【0056】また、請求項11記載の発明は、文字デー
タの入力を行う入力手段と、入力された文字データを記
憶する記憶手段と、入力された文字データの表示を行う
表示手段と、文字データを記録媒体に印刷する印字手段
とを有する文書作成機において、少なくとも、2つの異
なる大きさのドット数の文字のビットマップフォントを
復号化して再生する文字フォント再生手段を設け、ドッ
ト数の小さな文字のビットマップフォントのデータを復
号化する際、復号化するビットの参照画素として、既に
復号されているドット数の大きな同一文字のビットマッ
プフォントの情報を利用している。
【0057】このため、ドット数の小さな文字フォント
を、既に復号されているドット数の大きな同一文字のビ
ットマップフォントを利用して、きれいな形で再生でき
ると共に復号効率を高めることができる。また、この文
書作成機を採用すると、復号に先立つデータ生成の際の
圧縮率を高めることができ、メモリを低容量化でき、装
置を低価格化および小型化できると共に同じ容量のもの
であれば、多数の種類の大きさの文字フォントを積み込
むことができるものとなる。さらに、参照画素として、
上位の大きさの同一文字の対応する部分のビットマップ
情報と、その対応画素の後から発生する周辺画素を参照
することができる。すなわち、マルコフモデルで言え
ば、復号しようとする対象画素の位置およびその後に位
置する部分の画素の情報までも参照できることとなるの
で、極めて効率の良い復号が可能となる。
【0058】また、請求項12記載の発明は、請求項1
1記載の文書作成機において、ドット数の小さな文字の
ビットマップフォントのデータを復号化する際、復号化
するビットの参照画素として、ドット数の小さな文字の
情報も利用している。このように、復号の際、既に復号
されているドット数の大きな同一文字のビットマップフ
ォントと、再生しようとしているドット数と同一の大き
さの文字で既に復号されている部分の2つを利用してい
るので、復号効率が一層良くなる。さらに、参照画素と
して、上位の大きさの同一文字や同じ大きさの文字の対
応する部分のビットマップ情報と、その対応画素の後か
ら発生する周辺画素を参照することができる。すなわ
ち、マルコフモデルで言えば、復号化しようとする対象
画素の位置およびその後に位置する部分の画素の情報ま
でも参照できることとなるので、極めて効率の良い復号
が可能となる。
【0059】本発明の文字フォント圧縮方法および文字
フォント再生方法では、複数の大きさの文字フォントを
メモリの容量をそれ程増加させることなく、きれいな形
で再生することができると共に圧縮率や復号効率を高め
ることができる。このため、この圧縮機能または再生機
能を組み込んだテープ印字装置や文書作成機は、低容
量、低価格とできる一方、各種の大きさの文字フォント
をきれいな形で再生したり、多数の文字や多数の書体の
文字を再生できる装置となる。
【0060】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例を
図1から図19に基づき説明する。なお、この実施の形
態は、テープ印字装置を示しており、本発明の文字フォ
ント圧縮方法や文字フォント再生方法等は、このテープ
印字装置の機能を説明する中で併せて説明することとす
る。
【0061】まず、本発明の第1の実施の形態のテープ
印字装置1について、図1から図17に基づいて説明す
る。このテープ印字装置1には、その上面の手前側部分
に入力手段となるキーボード2が、後半部分に蓋3,3
が取り付けられている。キーボード2には、アルファベ
ットキー、記号キー等を含む文字キー群4や、各種の動
作モード等を指定するための機能キー群が配列されてい
る。機能キー群には、左右および上下にカーソルを移動
させるためのカーソル移動キー5,6,7,8と、印刷
動作を開始させる印刷キー9と、各種モードを設定する
ための選択キー10とが含まれている。
【0062】蓋3,3を開くと、図2に示すように、テ
ープカートリッジ11の装着部12が露出する。この装
着部12に装着されるテープカートリッジ11は、その
内部に、一定の幅のテープ状の記録媒体となるテープ1
3が内蔵されている。このテープ13は、裏面に接着面
が形成され、それが剥離紙によって覆われた構成となっ
ている。このテープ13と共に、インクリボン14がテ
ープカートリッジ内には収納されている。テープ13と
インクリボン14は、そのケース15に形成した窓16
の位置で相互に重なり合った状態で搬送され、テープ1
3のみが外部に排出され、リボン14は内部で巻き取ら
れるように、搬送経路が構成されている。
【0063】装着部12の側には、印字手段となるサー
マルヘッド17が配置されており、テープカートリッジ
11が装着部12に装着されると、サーマルヘッド17
が、テープカートリッジ11の窓16から露出している
インクリボン14の裏面に当たるようになっている。し
たがって、サーマルヘッド17を発熱駆動することによ
り、所望の文字等がテープ13の表面に印字される。ま
た、装着部12には、装着されたテープカートリッジ1
1内の被駆動部分に対して機械的に連結し、搬送手段と
なる駆動軸18等が配置されており、これらが駆動する
ことにより、装着されたテープカートリッジ11内のテ
ープ13およびインクリボン14の搬送が行われる。
【0064】この装着部12に隣接した位置には、表示
手段となる液晶表示部19が取り付けられている。この
液晶表示部19の表示画面20は、4行分表示可能なサ
イズとなっている。そして、ここに対向している蓋3の
部分は透明窓21となっており、蓋3を閉じた状態にお
いてこの窓を通して表示画面20を目視できるようにな
っている。
【0065】次に、図3を参照して、この実施の形態の
テープ印字装置1の制御系の全体構成を説明する。
【0066】制御系は、CPU31と、ROM32と、
RAM33と、キャラクタジェネレータROM34とを
有する制御回路30を中心として構成される。そして、
制御回路30の入力ポート側には、キーボード2が接続
されている。一方、制御回路30の出力ポート側には、
ヘッド駆動用のドライバ41を介してサーマルヘッド1
7が接続されていると共に表示駆動用のドライバ42を
介して液晶表示部19が接続されている。ここでCPU
31は、文字フォント再生手段ともなっている。
【0067】ROM32は、プログラムメモリ領域35
を有し、ここには、キーボード2から入力されるコード
データに対応させて、サーマルヘッド17、液晶表示部
19を制御する制御プログラムが格納されている。
【0068】RAM33は、記憶手段となるもので、入
力された文書に対応する文書データを格納するテキスト
メモリ36と、液晶表示部19に表示されている文書デ
ータを保持する表示文書データメモリ37と、CPU3
1で演算処理した結果を一時的に保持するためのレジス
タ群38等の領域を含んでいる。キャラクタジェネレー
タROM34は、このテープ印字装置1に用意されてい
る文字や記号のビットマップデータから構成されるドッ
トパターンを格納しているものであり、文字等を特定す
るコードデータが与えられたときに対応するドットパタ
ーンを出力する。
【0069】このテープ印字装置1の印字の解像度は、
200dpiとなっている。そして、基本となる文字構
成は、48×48ドットで、その大きさの文字フォント
データが従来と同様なエントロピー符号器54によっ
て、基本圧縮データ50として各書体毎にキャラクタジ
ェネレータROM34内に記憶されている。なお、この
基本圧縮データ50は、第0位文字ビットマップフォン
トとなるものであり、ここでは、大きなドット数の文字
のビットマップフォントとなるものでもある。
【0070】キャラクタジェネレータROM34内に
は、さらに図4に示す第1圧縮データ51と、第2圧縮
データ52と、第3圧縮データ53とが記憶されてい
る。第1圧縮データ51は、32×32ドットの文字フ
ォント(第1位文字ビットマップフォント)を再生する
ために利用するもので、図4に示すように、48×48
ドットの文字フォントを2/3縮小器56aによって2
/3にしたものをコンテキストとして利用して、32×
32ドットの文字フォントのデータを、エントロピー符
号器54によって圧縮して符号化したものである(詳細
は後述)。
【0071】また、第2圧縮データ52は、24×24
ドットの文字フォント(第2位文字ビットマップフォン
ト)のデータを、48×48ドットの文字フォントを1
/2縮小器56bによって1/2にしたものをコンテキ
ストとして利用して、エントロピー符号器54によって
圧縮して符号化したものである(詳細は後述)。さら
に、第3圧縮データ53は、16×16ドットの文字フ
ォント(第3位文字ビットマップフォント)のデータ
を、48×48ドットの文字フォントを1/3縮小器5
6cによって1/3にしたものをコンテキストとして利
用して、エントロピー符号器54によって圧縮して符号
化したものである。
【0072】なお、各エントロピー符号器54は、共に
同一構成となっている。したがって、基本圧縮データ5
0、第1圧縮データ51、第2圧縮データ52および第
3圧縮データ53は、1つのエントロピー符号器54に
よって生成するようにしても良い。また、エントロピー
符号器54は、この実施の形態では学習機能付きのQM
コーダとなっている。
【0073】16×16ドットの文字フォントと32×
32ドットの文字フォントとの関係や、24×24ドッ
トの文字フォントと48×48ドットの文字フォントと
の関係は、図6に示すようになっている。すなわち、元
のデータが1つのときは、縦横各2倍の大きさの文字の
場合は、その対応する部分が4つのデータを有すること
となる。一般的に、元の画素が黒1つのときは、縦横各
2倍の大きさの文字のときの対応する4つの画素はすべ
て黒となることが多く、元の画素が白1つのときは、対
応する4つの画素は白となることが多い(図6参照)。
【0074】ここで、第1圧縮データ51、第2圧縮デ
ータ52および第3圧縮データ53の生成は、基本圧縮
データ50の生成と同様にテープ印字装置1の外で行わ
れ、基本圧縮データ50と共にキャラクタジェネレータ
ROM34に入力させられ記憶させられる。例えば、
「林」の文字を記憶させる場合は、大きなドット数で同
一文字の「林」を縮小したものを参照して(コンテキス
トとして)圧縮して、そのデータをキャラクタジェネレ
ータROM34に入力させることにより行う。
【0075】一方、文字フォント再生手段ともなるCP
U31には、図5に示すエントロピー復号器55が内蔵
または接続されている。そして、このCPU31での文
字フォントの再生制御は、次のようにして行われる。
【0076】48×48ドットの文字を再生するとき
は、基本圧縮データ50を従来と同様なエントロピー復
号器55に入力して再生する(詳細は後述)。32×3
2ドットの文字を再生するときは、既に復号された48
×48ドットの文字フォントを2/3縮小器57aによ
って2/3にしたものをコンテキストとして利用し、第
1圧縮データ51をエントロピー復号器54によって3
2×32ドットの文字フォント(第1位文字ビットマッ
プフォント)として再生する(詳細は後述)。
【0077】24×24ドットの文字を再生するとき
は、上述のステップによって48×48ドットの文字フ
ォントのデータを得、その後、1/2縮小器57bによ
って24×24ドットの文字とした後、その文字のデー
タをコンテキストとして利用して、エントロピー復号器
55によって第2圧縮データ52から24×24ドット
の文字フォント(第2位文字ビットマップフォント)を
再生する。16×16ドットの文字を再生するときは、
同様なステップで、1/3縮小器57cを利用して第3
圧縮データ53から16×16ドットの文字フォント
(第3位文字ビットマップフォント)を再生する。
【0078】再生された各データは、ヘッド駆動用のド
ライバ41を介してサーマルヘッド17に伝えられ、そ
れぞれの大きさの文字フォントがテープ13に印字され
る。また、各データは、表示駆動用のドライバ42を介
して液晶表示部19に伝えられ、表示される。なお、ド
ライバ42の構成としては、サーマルヘッド17によっ
て印字される文字フォントとは異なる文字フォントを表
示する構成としても良い。すなわち、液晶表示部19で
は文字品質が問題とされていないので、24×24ドッ
トや16×16ドットの各文字の表示を、48×48ド
ットのデータを単に、1/2や1/3に縮小することに
よって行うようにしても良い。
【0079】先に示した48×48ドットの文字フォン
トや32×32ドット等の文字フォントの圧縮および3
2×32ドットや48×48ドット等の文字フォントの
再生すなわち復号に当たっては、圧縮率を高め復号効率
を高めるため、次のような技術を採用している。
【0080】すなわち、48×48ドットの文字フォン
トのデータ、32×32ドットの文字フォントのデー
タ、24×24ドットの文字フォントのデータおよび1
6×16ドットの文字フォントのデータは、図7(A)
に示される符号化システム170に画素データ100A
として入力され、エントロピー符号器54によって圧縮
符号化され、符号化データ200として出力される。こ
の出力された符号化データ200がキャラクタジェネレ
ータROM34内に入れられる。
【0081】この符号化システム170は、図24や図
26の符号化システム150と基本的には同一構成とな
っている。異なる点は、48×48ドットの文字フォン
トが2/3縮小器56a、1/2縮小器56bまたは1
/3縮小器56cによって縮小されて生成される第2参
照画素130のデータを、状態信号等としてエントロピ
ー符号器54に入力させ圧縮率を高くしている点であ
る。
【0082】この第2参照画素130のデータは、32
×32ドットの文字フォントのデータ、24×24ドッ
トの文字フォントのデータおよび16×16ドットの文
字フォントのデータが入力され、圧縮する際に生成され
使用されるものである。そして、図7(A)に示す上位
フォントメモリ120中には、48×48ドットの文字
ビットマップフォントのデータが格納されている。そし
て、例えば、32×32ドットの文字フォントのデータ
を符号化しようとするとき、切替スイッチ58が2/3
縮小器56a側に切り替わる。そして上位フォントメモ
リ120中の48×48ドットのビットマップフォント
のデータが2/3縮小器56aによって縮小され、仮フ
ォントメモリ122中に一旦記憶される。
【0083】そして、32×32ドットの文字フォント
のデータを符号化するとき、そのデータの参照画素、す
なわちコンテキストとして仮フォントメモリ122中の
データを利用する。すなわち、符号化するとき、従来の
ようにラインバッファ151から生成される参照画素1
15に加え、生成しようとする大きさの文字フォントに
縮小した同一文字のビットマップフォントの情報を利用
して圧縮している。
【0084】このように、通常の参照画素115に加
え、第2参照画素130が存在するため、圧縮率が高く
なる。第2参照画素130としては、大きな文字を縮小
して同一の大きさの文字とした場合の情報を利用する方
法に代えて大きな文字を縮小せずそのまま利用するよう
にしても良い。また、従来例のように状態縮退器153
を使用して状態信号140を発生させるものにも、この
第2参照画素130を利用することができる。この場
合、状態信号140に加え、この第2参照画素130を
そのまま使用する方法と、状態信号140に加え、第2
参照画素130を状態縮退器(図示省略)に入れ、第2
の状態信号を生成し利用する方法とが考えられる。
【0085】一方、符号化システム170によって符号
化された符号化データ200は、図7(B)に示す復号
化システム180によって画素データ100Bとなる文
字ビットマップフォントのデータとして復号化される。
この復号化システム180は、図24や図26の復号化
システム160と基本的には同一構成となっている。異
なる点は、生成上位フォントメモリ140中の48×4
8ドットの文字フォントデータが2/3縮小器57a、
1/2縮小器57bまたは1/3縮小器57cによって
縮小されて生成される第2参照画素130のデータを、
状態信号等としてエントロピー復号器55に入力させ復
号効率を高めている点である。
【0086】この第2参照画素130のデータは、32
×32ドットの文字ビットマップフォントを再生する場
合や、24×24ドットの文字ビットマップフォント等
を再生する場合に使用される。32×32ドットの文字
ビットマップフォントを再生する場合は、切替スイッチ
59を2/3縮小器57a側に切り替える。そして、既
に復号された同一文字の48×48ドットの文字ビット
マップフォントを、2/3縮小器57aで2/3に縮小
し、仮フォントメモリ140に入れた後、そのデータを
第2参照画素130のデータとしてエントロピー復号器
55に入れる。
【0087】すなわち、図7(B)に示す生成上位フォ
ントメモリ140中には、48×48ドットより小さい
文字を再生する場合は、まず、同一文字の48×48ド
ットの文字ビットマップフォントデータが格納される。
そして、仮フォントメモリ142中には、生成上位フォ
ントメモリ140のデータを縮小したものが一時的にそ
のまま記憶される。
【0088】そして、符号化データ200を符号化する
とき、その符号化データ200の参照画素として、仮フ
ォントメモリ142中のデータを利用する。すなわち、
復号化するとき、従来のようにラインバファ161から
生成される参照画素115に加え、再生しようとする文
字より大きい同一文字を縮小したビットマップフォント
の情報を利用して再生している。
【0089】このように、通常の参照画素115に加
え、第2参照画素130が存在するため、復号効率が良
くなる。ここで、第2参照画素130としては、大きな
文字を縮小した情報を利用する方法に代えて、大きな文
字を縮小せずそのまま利用するようにしても良い。ま
た、従来例のように、状態縮退器163を使用して状態
信号140を発生させるものにも、この第2参照画素1
30を利用することができる。この場合、状態信号14
0に加え、この第2参照画素130をそのまま使用する
方法と、状態信号140に加え、第2参照画素130を
状態縮退器(図示省略)に入れ、第2の状態信号を生成
し利用する方法とが考えられる。
【0090】以上のように、符号化や復号化の際に、大
きい文字の情報を利用しているので、参照画素の数や状
態信号を多くとれ圧縮率が向上し、復号効率が上がる。
しかも、既に完全に復号化されている大きい文字の情報
を利用できるということは、例えば、復号化しようとし
ている画素以前の画素の情報ばかりでなく、その画素に
対応する位置以後の画素の情報も使用できることとな
る。すなわち、図8(A)の復号化対象画素Xの復号化
に当たり、図8(B)に示すように、画素Xが含まれる
文字より大きい同一文字を縮小したデータL,M,N,
P,Q,R,S,T,U等を利用できる。ここでLが画
素Cの位置、Mが画素Bの位置、Nが画素Dの位置、P
が画素Aの位置、Qが画素Xの位置に相当する。
【0091】従来のものであると、マルコフモデルを含
め、画素Xに先行して復号された画素A,B、C、D等
を参照画素としていたが、本実施の形態では、大きい文
字から縮小されたデータL,M,N,P等も利用でき
る。さらに、従来では全く参照することができなかった
復号化対象画素Xに対応する位置や後行する位置にある
画素、例えば、画素Q,R,S,T,U等も参照画素と
して利用できるため、復号効率の良いものとなる。
【0092】また、図8(A)の復号化対象画素Xを復
号化するに当たり、大きな文字のデータをそのまま利用
するようにしても良い。すなわち、大きな文字の画素
は、情報的には、図8(C)に示すようなものとなって
おり、画素Xを復号化する際、画素Cに相当する画素L
1〜L4、画素Bに相当するM1〜M4、画素Dに相当
するN1〜N4、画素Aに相当するP1〜P4等を利用
する。そして、この場合も、画素Xや画素Xの後行位置
の画素に当たる画素Q1〜Q4、R1〜R4等も参照す
ることができる。なお、この実施の形態では、大きな文
字のデータを縮小しているため、L1〜L4等のすべて
のデータをそのまま利用してはいないが、図23等の公
知例に示されるように、縮小する場合にデータL1〜L
4、M1〜M4等を利用して縮小することにより間接的
に元のデータすべてを利用しているようにすることがで
きる。
【0093】なお、参照画素として、小さく分割された
(拡大された)画素と、小さく分割されていない(縮小
された)画素の両者を利用することもできる。例えば、
画素Xを復号するとき、縮小される前の対象画素部分Q
1〜Q4および周りの画素M3,M4,P2,P4,R
1,R3,T1,T2と縮小された画素L,M,N,
P,Q,R,S,T,Uを参照画素として利用する。こ
のようにすると、一層復号効率の良いものとなる。
【0094】以上のような復号化と同様に符号化、すな
わち圧縮の際にも、大きなドット数の同一文字の画素の
情報を利用しているため、圧縮率が高くなりデータ量が
小さいものとなる。
【0095】ここで、この圧縮率の向上について具体的
実施例およびその結果に基づいて詳しく説明することと
する。なお、個別の具体的な方法を説明するに先立ち、
まず、全体としての圧縮率の向上の結果について述べ
る。
【0096】図9に示すように、圧縮前の48×48ド
ットの行書体の文字フォント(図中でY48として示
す)となる208Kバイトのファイルは、学習方式のQ
Mコーダを使用する従来方法および本発明の方法によっ
て、共に75,032バイトに圧縮される。これは、本
発明の場合も48×48ドットに関しては従来方法と同
様になるためである。一方、圧縮前の32×32ドット
の行書体の文字フォント(図中でY32として示す)で
ある128Kバイトのファイルは、従来方法では、4
8,399バイトに対し、本発明の方法では、34,1
39バイトとなり圧縮率が大幅に向上している。同様に
24×24ドットの行書体の文字フォント(図中でY2
4として示す)の72Kバイトのファイルは、従来方法
で34,816バイトで、本発明の方法では20,47
6バイトとなる。また、16×16ドットの行書体の文
字フォント(図中でY16として示す)の32Kバイト
のファイルでは、従来方法で、20,720バイトで、
本発明の方法では11,850バイトとなる。
【0097】総合的に見ると、圧縮前で520Kバイト
のファイルが、従来方法では合計178,967バイト
となり、34.42%に圧縮されるのに対し、本発明で
は、合計141,497バイトとなり、27.21%に
圧縮される。圧縮率にして7%の相違は極めて大きな差
と言える。なお、この実施例では、各ドットの文字数は
1,000文字としている。
【0098】また、行書体以外の書体、例えば、明朝体
やゴシック体でも同様に圧縮率が向上している。すなわ
ち、同様な条件下で行った実験によれば、明朝体につい
て、約2.6%の圧縮率の向上が得られ、ゴシック体は
約3.1%の圧縮率の向上が得られている。
【0099】次に、32×32ドットの行書体の文字フ
ォントを圧縮する場合の具体例について述べる。
【0100】図10(A)に示すように、48×48ド
ットの文字を32×32ドットの文字に縮小する場合、
9画素分の領域を4画素分にすることとなる。このと
き、32×32ドットの1画素をどの色にするかを決め
る場合、当該1画素中に含まれる48×48ドットの文
字の画素情報に重みづけをして決定している。この例で
は、図10(B)に示すように、32×32ドットの1
画素中に含まれる48×48ドットの1画素全体のもの
には「4」の重みをつけ、半分のものには「2」、1/
4のものには「1」の重みを付ける。そして、すべてが
黒のとき、その値が9となるようにしている。この重み
づけをされた値を加え、例えば合計4以上を黒とした
り、5以上を黒とすることにより黒白決定する。
【0101】一方、参照する画素として、計12個の画
素をとる。その参照画素としては、従来と同様な復号済
みの先行する周辺の画素、例えば、図11(A)に示す
圧縮対象画素Xに対するA〜Lの画素と、48×48ド
ットの文字を上記基準によって縮小した文字の画素を採
用している。後者の画素は、図11(B)に示すよう
に、圧縮対象画素Xの位置に対応する画素X1、その真
下の画素Y1等とする。そして、画素Lの代わりに画素
X1を取ったり、画素L,Kの代わりに画素X1,Y1
を取ったりして常に計12個の画素を参照するようにす
る。
【0102】この交換の考え方としては、従来の参照画
素のうち、圧縮対象画素に対して参照としての価値が低
いものから順に取り除いていく。そして、代わりに加え
るものとしては、従来の参照画素と重複しない位置のも
ので、参照画素としての価値が高いものから順に加えて
いく。具体的には、例えば、図11(B)に示すよう
に、画素X1,Y1,Y2,Y3…Y9の順に加えてい
くのが好ましい。
【0103】以上のような考え方に基づいて、実験をし
たところ、図12に示すような結果が得られた。ここ
で、上欄の数値「3」「4」「5」は、先に示した黒と
判定する重みづけの数値を表している。一方、左欄の
「0」〜「5」は、先に示した参照画素の交換数を示し
ている。すなわち、ここで「0」は、従来どおりの参照
画素を12個とったことを示し、「1」は、参照画素を
1つ交換させたことを、「2」は2つ交換させたことを
意味している。図12に示されるように、重みづけ
「4」で、参照画素を3つ交換させたもの(図中※印で
示すもの)が最も小さなファイルとなり、その値である
34,139バイトが先に示した図9に取り込まれた数
値となっている。
【0104】次に、24×24ドットの行書体の文字フ
ォントを圧縮する場合の具体例について述べる。
【0105】図13(A)に示すように、48×48ド
ットの行書体の文字を24×24ドットの行書体の文字
に縮小する場合、4画素分の領域を1画素分にすること
となる。このとき24×24ドットの画素を白または黒
のいずれかに決める方法としては、公知例に示すように
各種の方法があるが、この例では単純な重みづけを採用
している。すなわち、4つの画素のそれぞれに「1」を
与え、黒となる合計数が2以上や3以上のときに黒とす
るようにしている。例えば、その基準値が2のときは、
図13(B)に示す例で、黒の値は「1」となり、黒と
ならず白となる。一方、図13(C)に示す例で、黒の
値は合計「2」となり、縮小される画素は黒となる。な
お、参照画素の取り方については、32×32ドットの
場合と同一となっている。
【0106】この結果、24×24ドットについての実
験結果は、図14に示すとおりとなった。すなわち、重
みづけが「2」以上で黒とする基準で、参照画素を7つ
交換させた場合に、最も小さなファイル(図中※印で示
される)となった。そして、この値20,476バイト
が先に示した図9に取り込まれたものとなっている。次
に、16×16ドットの行書体の文字フォントを圧縮す
る場合の具体例について説明する。
【0107】図15(A)に示すように、48×48ド
ットの行書体の文字を16×16ドットの行書体の文字
に縮小する場合、9画素分の領域を1画素分にすること
となる。このとき、16×16ドットの1画素を白また
は黒のいずれかに決める場合、図15(B)に示すよう
に、その画素の位置によって異なる重みづけをし、その
合計点を算出し、その合計点によって決めている。すな
わち、中央の画素には「3」、その上下左右の画素には
それぞれ「2」、4隅の画素には各「1」の重みづけを
している。なお、参照画素の取り方は、先に述べた32
×32ドットや24×24ドットと同一としている。
【0108】このような基準に基づき圧縮した状況を、
図16に示す。この図に示されるように、重みづけが
「5」以上で黒とする基準で、参照画素を7つ交換させ
た場合に最も小さなファイルとなっている。そして、こ
の最も小さな値である11,850バイトが先に示した
図9に取り込まれた値となっている。
【0109】以上のような行書体の圧縮の他に、明朝体
やゴシック体でも同様な実験を行ったので、その1例と
して明朝体における16×16ドットの圧縮状況を図1
7に示す。この場合も、48×48ドットの文字を図1
5に示す重みづけで縮小し、かつ先に示した参照画素の
取り方を行って圧縮している。
【0110】上述した各具体例に詳細に示されるよう
に、大きな文字を縮小してその縮小文字の情報を利用す
ることによって、大幅な圧縮率の向上が図られる。な
お、縮小文字の情報としては、圧縮対象画素の位置およ
びその後の位置にある画素情報が好ましい。ただし、そ
れらの情報に加え、先行位置にある情報も併せて利用す
るようにしても良い。また、各例では、参照画素として
従来どおりの復号された先行位置の画素も利用している
が、それらを利用せず、大きな文字そのままの情報のみ
や大きな文字を縮小した文字の情報のみを利用するよう
にしても良い。
【0111】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図18および図19に基づいて説明する。この実施
の形態は、第1の実施の形態のテープ印字装置1と同様
なテープ印字装置となっており、その装置内に組み込ま
れるドット数の種類が異なるものとなっている。このた
め、テープ印字装置の構成についての説明は省略すると
共に、第1の実施の形態と同じ部材には同一符号を付し
て説明することとする。
【0112】この第2の実施の形態におけるキャラクタ
ジェネレータROM34内には、図18に示す基本圧縮
データ70と、第1圧縮データ71と、第2圧縮データ
72と、第3圧縮データ73と、第4圧縮データ74と
が記憶されている。第1圧縮データ71は、48×48
ドットの文字フォント(第1位文字ビットマップフォン
ト)を再生するために利用するもので、図18に示すよ
うに、48×48ドットの文字フォントのデータをエン
トロピー符号器54に入力して圧縮する際、64×64
ドットの文字フォントを3/4縮小器75aで縮小し、
その縮小データを利用している。
【0113】また、第2圧縮データ72は、32×32
ドットの文字フォント(第2位文字ビットマップフォン
ト)のデータをエントロピー符号器54に入力し、対応
する同一文字の64×64ドットから32×32ドット
に1/2縮小器76aで縮小した情報をコンテキストと
して利用して圧縮することにより得られる。さらに、第
3圧縮データ73は、24×24ドットの文字フォント
(第3位文字ビットマップフォント)のデータをエント
ロピー符号器54に入力し、対応する32×32ドット
の文字を3/4縮小器75bで縮小した情報をコンテキ
ストとして利用して、圧縮することにより得られる。
【0114】さらに、第4圧縮データ74は、16×1
6ドットの文字フォント(第4位文字ビットマップフォ
ント)のデータをエントロピー符号器54に入力し、対
応する32×32ドットの文字を1/2縮小器76bで
縮小した情報をコンテキストとして利用して圧縮するこ
とにより得られる。なお、各エントロピー符号器54
は、共に同一構成となっている。よって、1つのエント
ロピー符号器54のみによって、各圧縮データ70,7
1,72,73,74を生成するようにしても良い。ま
た、3/4縮小器75a,75bや1/2縮小器76
a,76bもそれぞれ同一構成であり、1つの3/4縮
小器と1つの1/2縮小器としても良い。
【0115】各圧縮データ71,72,73,74の生
成は、基本圧縮データ70の生成と同様に、テープ印字
装置の外で行われ、基本圧縮データ70と共にキャラク
タジェネレータROM34に入力させられ記憶させられ
る。なお、圧縮の方法としては、各種の方法を採用でき
るが、ここでは第1の実施の形態と同様に算術符号化を
採用している。具体的には、図7に記載される符号化シ
ステム170と同様なものを使用している。
【0116】一方、文字フォントの再生は、次のように
して行われる。なお、基本的には、図5に示す第1の実
施の形態同様のアルゴリズムおよび装置で再生される
が、24×24ドットや16×16ドットの文字フォン
トの再生に際して、2段階の再生が必要となる点がわず
かに異なる。
【0117】64×64ドットの文字を再生するとき
は、基本圧縮データ70をそのままエントロピー復号器
55に入力して再生する。その場合、従来どおり、復号
された先行画素を参照画素として利用する。48×48
ドットの文字を再生するときは、64×64ドットの文
字を再生した後、64×64ドットの文字を3/4縮小
器77aで3/4に縮小した文字の情報をコンテキスト
として利用し、第1圧縮データ71をエントロピー復号
器54で48×48ドットの文字フォントに復号する。
この場合も、復号済みの先行画素の情報も利用してい
る。
【0118】同様にして、32×32ドットの文字は、
第2圧縮データ72と64×64ドットのものを1/2
縮小器78aで1/2に縮小した情報等から再生する。
24×24ドットの文字は、まず、64×64ドットの
文字を再生し、次に32×32ドットの文字を再生した
後、第3圧縮データ73と32×32ドットのものを3
/4縮小器77bで3/4に縮小した情報とから再生
し、16×16ドットの文字は、上述と同様にして32
×32ドットの文字を再生した後、第4圧縮データ74
と32×32ドットのものを1/2縮小器78bで1/
2に縮小した情報とから再生している。
【0119】この第2の実施の形態における再生時のシ
ステムは、図7の復号化システム180と同種のものを
使用している。なお、16画素を9画素に縮小する際等
の色の決定、例えば白、黒の決定に当たっては、上述し
た各基準と同様な基準で行っている。そして、この基準
を表としておき、キャラクタジェネレータROM34ま
たはその他のROMやEPROM等に記憶させておくの
が好ましい。
【0120】なお、上述の各実施の形態は、本発明の好
適な実施の形態の例であるが、これに限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々
変形実施可能である。例えば、上述の各実施の形態で
は、基本となる文字の大きさを一番大きな文字としてい
るが、基本となる文字を2種類にし、そこから他の文字
フォントを圧縮したり、再生するようにしても良い。例
えば、64×64ドットの文字と48×48ドットの文
字を基本とし、32×32ドットの文字は64×64ド
ットの文字を1/2した情報を利用し、24×24ドッ
トの文字は48×48ドットの文字を1/2した情報を
利用するようにしても良い。
【0121】また、例えば第2の実施の形態において、
中位の大きさの文字である32×32ドットを基準とし
て、それより小さい文字の圧縮,復号については、本発
明を使用し、それより大きな文字の圧縮,復号について
は、拡大した文字を参照する等他の方法を採用する等、
いわゆる全文字フォント中の一部に本発明を使用するよ
うにしても良い。
【0122】さらに、各ドット数の文字としては、縦横
同じではなく、例えば、縦に対して、横は2倍のものと
したり、横に対し縦を2倍のものとしたりする等、縦横
が異なるドット数のものとしても良い。
【0123】また、文字フォントとしては、各文字自体
ではなく、分割したもの、例えば、かんむりや辺部分等
を圧縮し、復号するときに合成するようにしても良い。
さらに、参照する縮小文字としては、同一書体のもので
はなく、他の書体のものを参照するようにしても良い。
すなわち、第1の実施の形態の場合で示すと、行書体の
48×48ドットの文字をすべての基本文字として、行
書体の他の小さな文字のみならず、明朝体やゴシック体
等他の書体の48×48ドットおよびそれ以下の文字を
圧縮したり再生するようにしても良い。
【0124】また、上述の各実施の形態では、テープ印
字装置にこの発明の文字フォント圧縮方法や再生方法を
使用した例を示したが、ワードプロセッサやパソコン等
の文書作成機にも適用することができる。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1から5の
文字フォント圧縮方法や、文字フォント圧縮装置では、
圧縮しようとする文字より大きな文字の情報を利用して
圧縮しているので、情報量の多いきれいな文字の情報を
利用できることとなる。このため、圧縮率が高まると共
に、拡大する場合に生ずる文字のシフト現象が生ぜず、
復号した場合にきれいな文字のものとすることができ
る。
【0126】また、請求項6から8記載の文字フォント
再生方法では、文字のフォントの大きさが複数となって
も、使用するメモリの容量をそれ程増加させずに、複数
の大きさの文字をきれいに再生することができる。ま
た、再生される文字のためのデータ量を小さくできるの
で、文字品質が良いにも拘わらず再生速度を向上させる
ことができる。加えて、再生の際に文字のシフトも生じ
ない。
【0127】さらに、請求項9および10記載のテープ
印字装置や請求項11および12記載の文書作成機で
は、文字ビットマップデータ用のメモリには、十分圧縮
された各ドット数のビットマップフォントのデータが記
憶されるので、各ドット数の文字をきれいな形で再生す
ることができる。このため、低価格にも拘わらず品質の
良い文字を高速で再生できるテープ印字装置や文書作成
機とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のテープ印字装置の
外観斜視図である。
【図2】図1のテープ印字装置の蓋を開けた状態の要部
斜視図である。
【図3】図1のテープ印字装置の制御系を示す概略ブロ
ック図である。
【図4】図1のテープ印字装置内に入力される文字再生
用の圧縮データを生成する方法を説明するための図であ
る。
【図5】図1のテープ印字装置によって各種の大きさの
文字を再生する方法を説明するための図である。
【図6】図1のテープ印字装置内のドット数の異なる文
字の画素関係を示す図である。
【図7】図1のテープ印字装置に使用されるデータの符
号化および復号化の各システムを示す図で、(A)は図
1のテープ印字装置内に格納される符号化データを生成
する符号化システムを示す図で、(B)は図1のテープ
印字装置中に設けられる復号化システムを示す図であ
る。
【図8】図1のテープ印字装置でデータが復号される際
の参照画素を説明するための図で、(A)は符号化対象
画素と参照画素の状態を示し、(B)は縮小した文字を
参照する場合を示し、(C)は大きな文字をそのまま参
照する場合を示している。
【図9】図1のテープ印字装置内に入力される文字再生
用の圧縮データの圧縮率を説明するための表である。
【図10】48×48ドットの行書体の文字を32×3
2ドットの行書体の文字に縮小する場合の方法を説明す
るための図で、(A)は画素の関係を示す図で、(B)
は重みづけを示す図である。
【図11】図1のテープ印字装置内に入力される文字再
生用の圧縮データを生成する際に使用する参照画素を説
明するための図で、(A)は従来と同様、先行画素を参
照する場合を示す図で、(B)は縮小された文字のうち
後行する位置にある画素を参照する場合を示す図であ
る。
【図12】重みづけの値や交換参照画素数によって32
×32ドットの行書体の文字フォントの圧縮状況が変化
することを示す表である。
【図13】48×48ドットの行書体の文字を24×2
4ドットの行書体の文字に縮小する場合の方法を説明す
るための図で、(A)は画素の関係を示す図で、(B)
は24×24ドットの文字の画素が白となる場合の例を
示す図で、(C)はその縮小画素が黒となる場合の例を
示す図である。
【図14】重みづけの値や交換参照画素数によって24
×24ドットの行書体の文字フォントの圧縮状況が変化
することを示す表である。
【図15】48×48ドットの行書体の文字を16×1
6ドットの行書体の文字に縮小する場合の方法を説明す
るための図で、(A)は画素の関係を示す図で、(B)
は重みづけを示す図である。
【図16】重みづけの値や交換参照画素数によって16
×16ドットの行書体の文字フォントの圧縮状況が変化
することを示す表である。
【図17】48×48ドットの明朝体の文字を16×1
6ドットの明朝体の文字に縮小する場合、重みづけの値
や交換参照画素数によって16×16ドットの文字フォ
ントの圧縮状況が変化することを示す表である。
【図18】本発明の第2の実施の形態のテープ印字装置
で使用される文字フォントのための圧縮データを生成す
る方法を説明するための図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態のテープ印字装置
で使用される文字フォント再生方法を説明するための図
である。
【図20】従来のファクシミリ装置等に用いられている
階層的符号化の方法を示す図である。
【図21】従来の階層的符号化の際のサブサンプリング
を説明するための図である。
【図22】従来の階層的符号化に当たりフィルタリング
を行った後にサブサンプリングする場合を説明するため
の図である。
【図23】従来の階層的符号化の際のフィルタリングの
係数の例を示す図である。
【図24】従来の画像の符号化システムおよび復号化シ
ステムのブロック図である。
【図25】従来の符号化対象画素データに対する参照画
素データの説明図である。
【図26】状態縮退器を有する従来の画像の符号化シス
テムおよび復号化システムのブロック図である。
【図27】従来の縮退テーブルの一例を示す図で、
(A)は対象とする画素を示し、(B)は縮小テーブル
を示す図である。
【図28】従来の算術符号型のエントロピー符号器およ
びエントロピー復号器の説明図である。
【符号の説明】
1 テープ印字装置 2 キーボード(入力手段) 3 テープ(記録媒体) 17 サーマルヘッド(印字手段) 18 駆動軸(搬送手段) 19 液晶表示部(表示手段) 31 CPU(文字フォント再生手段) 33 RAM(記憶手段) 50 基本圧縮データ 51 第1圧縮データ 52 第2圧縮データ 53 第3圧縮データ 54 エントロピー符号器 55 エントロピー復号器 56a 2/3縮小器 56b 1/2縮小器 56c 1/3縮小器 57a 2/3縮小器 57b 1/2縮小器 57c 1/3縮小器 58,59 切替スイッチ 115 参照画素 120 上位フォントメモリ 122 仮フォントメモリ 130 第2参照画素 140 生成上位フォントメモリ 142 仮フォントメモリ 151、161 ラインバッファ 170 符号化システム 180 復号化システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/417 G06F 15/20 562N

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一形状で少なくとも2つの異なる大き
    さの文字のビットマップフォントを圧縮する文字フォン
    ト圧縮方法において、ドット数の小さな文字のビットマ
    ップフォントのデータを圧縮する際、圧縮するビットの
    参照画素として、ドット数の大きな文字をそのドット数
    の小さな文字に縮小した場合の画素を利用することを特
    徴とする文字フォント圧縮方法。
  2. 【請求項2】 基準の文字のビットマップフォントと、
    該基準の文字ビットマップフォントより小さな文字のビ
    ットマップフォントとを圧縮する文字フォント圧縮方法
    において、上記小さな文字のビットマップフォントのデ
    ータを圧縮する際、圧縮するビットの参照画素として、
    上記基準の文字のビットマップフォントを上記圧縮する
    文字の大きさに縮小した場合の画素を利用することを特
    徴とする文字フォント圧縮方法。
  3. 【請求項3】 同一形状の少なくとも2つの異なる大き
    さの文字のビットマップフォントを圧縮する文字フォン
    ト圧縮装置において、ドット数の大きな文字を圧縮して
    符号化するエントロピー符号器と、ドット数の大きな文
    字を、圧縮しようとするドット数の小さな文字の大きさ
    に縮小する縮小器とを備え、その縮小器からのデータを
    参照画素として入力すると共に圧縮しようとする上記小
    さな文字のデータを入力し、当該小さな文字のデータを
    圧縮して符号化するエントロピー符号器を有することを
    特徴とする文字フォント圧縮装置。
  4. 【請求項4】 基準の文字ビットマップフォントと、該
    基準の文字ビットマップフォントより小さな文字のビッ
    トマップフォントとを圧縮する文字フォント圧縮装置に
    おいて、上記基準の文字ビットマップフォントのデータ
    を圧縮して符号化するエントロピー符号器と、上記基準
    の文字を、圧縮しようとする文字の大きさに縮小する縮
    小器とを備え、その縮小器からのデータを参照画素とし
    て入力すると共に圧縮しようとする上記小さな文字のデ
    ータを入力し、当該小さな文字のデータを圧縮して符号
    化するエントロピー符号器を有することを特徴とする文
    字フォント圧縮装置。
  5. 【請求項5】 前記2つのエントロピー符号器を1つの
    エントロピー符号器で兼用させたことを特徴とする請求
    項3または4記載の文字フォント圧縮装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも、2つの異なる大きさの文字
    のビットマップフォントを復号化して再生する文字フォ
    ント再生方法において、ドット数の小さな文字のビット
    マップフォントのデータを復号化する際、復号化するビ
    ットの参照画素として、既に復号されているドット数の
    大きな同一文字のビットマップフォントの情報を利用す
    ることを特徴とする文字フォント再生方法。
  7. 【請求項7】 前記ドット数の小さな文字のビットマッ
    プフォントのデータを復号化する際、既に復号されてい
    る前記ドット数の大きな文字を、復号しようとする小さ
    な文字と同一の大きさに縮小した場合の情報を利用する
    ことを特徴とする請求項6記載の文字フォント再生方
    法。
  8. 【請求項8】 前記ドット数の小さな文字のビットマッ
    プフォントのデータを復号化する際、復号化するビット
    の参照画素として、既に復号されている前記ドット数の
    小さな文字の情報も利用することを特徴とする請求項6
    または7記載の文字フォント再生方法。
  9. 【請求項9】 文字データ等の入力を行う入力手段と、
    入力された文書データを記憶する記憶手段と、入力され
    た文書データ等の表示を行う表示手段と、テープ状の記
    録媒体を搬送する搬送手段と、上記記憶手段に記憶され
    ている文書データ等を上記搬送手段によって搬送される
    上記記録媒体に印字する印字手段とを有するテープ印字
    装置において、少なくとも、2つの異なる大きさの文字
    のビットマップフォントを復号化して再生する文字フォ
    ント再生手段を設け、ドット数の小さな文字のビットマ
    ップフォントのデータを復号化する際、復号化するビッ
    トの参照画素として、既に復号されているドット数の大
    きな同一文字のビットマップフォントの情報を利用する
    ことを特徴とするテープ印字装置。
  10. 【請求項10】 前記ドット数の小さな文字のビットマ
    ップフォントのデータを復号化する際、復号化するビッ
    トの参照画素として、既に復号されている前記ドット数
    の小さな文字の情報も利用することを特徴とする請求項
    9記載のテープ印字装置。
  11. 【請求項11】 文字データの入力を行う入力手段と、
    入力された文字データを記憶する記憶手段と、入力され
    た文字データの表示を行う表示手段と、上記文字データ
    を記録媒体に印刷する印字手段とを有する文書作成機に
    おいて、少なくとも、2つの異なる大きさの文字のビッ
    トマップフォントを復号化して再生する文字フォント再
    生手段を設け、ドット数の小さな文字のビットマップフ
    ォントのデータを復号化する際、復号化するビットの参
    照画素として、既に復号されているドット数の大きな同
    一文字のビットマップフォントの情報を利用することを
    特徴とする文書作成機。
  12. 【請求項12】 前記ドット数の小さな文字のビットマ
    ップフォントのデータを復号化する際、復号化するビッ
    トの参照画素として、既に復号されている前記ドット数
    の小さな文字の情報も利用することを特徴とする請求項
    11記載の文書作成機。
JP9159042A 1997-06-16 1997-06-16 文字フォント圧縮方法および文字フォント圧縮装置ならびに文字フォント再生方法ならびにテープ印字装置および文書作成機 Withdrawn JPH117274A (ja)

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