JPH1172592A - 塔槽類の槽内配管組立方法、槽内配管下端支持治具および配管溶接用開先合せ治具 - Google Patents

塔槽類の槽内配管組立方法、槽内配管下端支持治具および配管溶接用開先合せ治具

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JPH1172592A
JPH1172592A JP9232944A JP23294497A JPH1172592A JP H1172592 A JPH1172592 A JP H1172592A JP 9232944 A JP9232944 A JP 9232944A JP 23294497 A JP23294497 A JP 23294497A JP H1172592 A JPH1172592 A JP H1172592A
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pipe
jig
welding
piping
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JP9232944A
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Yoshiaki Inayama
善昭 稲山
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Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塔槽類の上部鏡板に取り付けられた管台に槽
内配管を溶接で取り付ける作業において、槽内配管の組
立位置精度を容易に確保できるようにする。 【解決手段】 支柱4、シャッキ5を介して水平に支持
された上部鏡板1の下方に、槽内配管3の下端位置を示
す罫書き14が表面に施されたテンプレート6を配置
し、このテンプレート6上の罫書き14と上部鏡板1と
の相対位置を整合させるようにテンプレート6の位置を
調整した後、テンプレート上の罫書き14を基準に定め
られた位置に固定された支持金具7にて槽内配管3の下
端を支持しつつ槽内配管3の管台2への溶接による取り
付けを行う。これにより上部鏡板1と槽内配管下端位置
罫書き14との相対位置の調整を床面近くで行われるテ
ンプレート6の位置調整によって容易かつ高精度に行う
ことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鏡板と胴で構成さ
れる再処理機器等の塔槽類の上部鏡板に取り付けた管台
に槽内配管を取り付ける方法、および管台への槽内配管
の取り付け作業の際に利用される治具に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は従来の槽内配管の組立方法を示
している。以下にその組立方法の手順を説明する。支柱
4およびジャッキ5により上部鏡板1を床面10に対し
て水平レベルに支持し、上部鏡板1の下方にて、床面1
0の槽内配管下端位置を示す罫書き14を基準に槽内配
管3の組立てを行った後、上部鏡板1に取り付けられた
管台2と槽内配管3との突合せ溶接を行う。この溶接
は、例えば、槽内配管3を上部鏡板1から吊り下げる
か、床面10から支持治具30で支持するかして行われ
る。
【0003】しかしながら、この方法では、上部鏡板1
と床面10との平行度を確保することが容易でないこと
から、罫書き14を基準に組立てられた槽内配管3と上
部鏡板1に取り付けられた管台2との位置ずれが生じる
恐れがある。
【0004】そこで、図15に示すように、予め水平レ
ベルを確保した定盤31上に支柱4を立てて上部鏡板1
を水平レベルに支持するとともに配管下端位置の罫書き
14を行い、この定盤31上の罫書き14を基準に槽内
配管3を組立てた後、鏡板1に取り付けられた管台2と
槽内配管3との突合せ溶接を行う方法が提案されてい
る。これにより、上部鏡板1と床面10との平行度を容
易に確保でき、罫書き14を基準に組立てられた槽内配
管3と上部鏡板1に取り付けられた管台2との相対位置
をより確実に整合させることができる。
【0005】罫書き14に槽内配管3の下端を位置決め
する一般的な方法としては、例えば図16に示すよう
に、槽内配管3の下端から下げ振り29を下ろし、下げ
振り29の芯を床面や定盤上に記した罫書き14の位置
に合わせることによって行われる。なお、図16(b)
は図16(a)のJ−J断面図である。
【0006】また、管台2と槽内配管3とを突合せ溶接
する場合は、管台2と槽内配管3の互いの突合せ部分を
治具により保持して行われる。図17、図18はこの治
具の従来例を示しており、図18は図17をK方向から
見た側面図である。これらの図に示すように、従来の配
管溶接用開先合せ治具は、一方の配管34aの周面の複
数か所をつめ36で保持し、他方の配管34bの周面の
複数か所を押しボルト37で芯位置の調整を行って保持
するというものであった。なお、38は本体開閉用リン
ク、39は本体開閉用ハンドルである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図14
および図15に示した各々の槽内配管組立方法では、罫
書き線14と上部鏡板1との相対位置とを整合させるた
めに、上部鏡板1を天井クレーン等によりつり下げて位
置調整を行う必要があり、所望の相対位置精度を確保す
るのに多大な手間を要するという課題がある。
【0008】また、図16に示した下げ振り29を用い
て罫書き14に槽内配管3の下端を位置決めする方法で
は、開先合せの際に行う仮付け溶接33による変形で槽
内配管3の下端位置が動きやすく、罫書き14への位置
合わせ精度を確保することが難しい。また、本溶接時も
槽内配管3の下端位置が動き、位置精度を得ることが困
難である。また、配管がステンレス鋼の場合、溶接中に
配管内にバックシールド用のアルゴムガス等の不活性ガ
スを導入する必要があるが、この場合、槽内配管3の下
端には下げ振り29が固定されているから上部鏡板1に
取り付けた管台2の上端から不活性ガスを導入しなけれ
ばならない。ところが、空気よりも比重の大きいアルゴ
ムガス等を不活性ガスとして用いた場合、配管内の空気
とのガス交換がスムースに達成されず、期待するガスシ
ールド効果が得られない。また、管台2の上端から不活
性ガスを導入する高所作業が要求され、作業安全性にお
いても課題がある。
【0009】さらに、図17、図18に示した配管溶接
用開先合せ治具は、つめ36や押しボルト37によって
配管の周面の数か所を押える構造であるため、配管の拘
束力が乏しく溶接時に傾きが生じやすいと言う課題があ
る。
【0010】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、槽内配管の位置精度を確保することが
容易な塔槽類の槽内配管組立方法を提供することを目的
とする。
【0011】また、本発明は、槽内配管の位置精度確保
に寄与するとともに、バックシールドガスの効果がより
確実に得られ、しかもバックシールドガスの配管内導入
作業の安全性を高めることのできる槽内配管下端支持治
具の提供を目的としている。また、本発明は、管台と槽
内配管との突合せ部の拘束力および溶接作業性に優れた
配管溶接用開先合せ治具の提供を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の塔槽類の槽内配管組立方法は、請求項1に
記載されるように、鏡板と胴で構成される塔槽類の上部
鏡板に取り付けられた管台に槽内配管を取り付ける方法
において、支柱を介してほぼ水平に支持された前記上部
鏡板の下方に、前記槽内配管の下端位置を示す罫書きが
表面に施されたテンプレートを配置し、該テンプレート
の罫書きと前記上部鏡板との相対位置を整合させるよう
に前記テンプレートの位置を調整した後、前記テンプレ
ート上の前記罫書きを基準に定められた位置に固定され
た支持治具にて前記槽内配管の下端を支持しつつ前記槽
内配管の前記管台への取り付けを行うことを特徴とす
る。この発明によれば、槽内配管の下端位置を示す罫書
きと上部鏡板との相対位置の調整をテンプレートの位置
調整によって行うことで、罫書きと上部鏡板との相対位
置の調整を床面近くで容易にしかも高精度に行うことが
可能となる。
【0013】また、本発明の槽内配管下端支持治具は、
請求項2に記載されるように、鏡板と胴で構成される塔
槽類の上部鏡板に取り付けられた管台に槽内配管を取り
付けるとき槽内配管の下端開口内に嵌入されて該槽内配
管を受ける配管受け部と、配管受け部の高さを調整する
調整機構とを具備することを特徴とする。
【0014】この発明によれば、例えば治具の根元を槽
内配管下端位置を示す罫書きの位置に固定しておき、調
整機構により配管受け部を押し上げて配管受け部を槽内
配管の下端開口内に嵌入させた状態で槽内配管を支持す
ることにより、槽内配管下端を罫書きに容易に位置合せ
することができ、しかも溶接中の槽内配管下端の動きを
拘束でき、槽内配管の位置精度を確保することができ
る。
【0015】また、本発明の槽内配管下端支持治具は、
請求項3に記載されるように、請求項2記載の槽内配管
下端支持治具において、配管受け部がバックシールド用
ガスを槽内配管内に導入するための流路を有することを
特徴とする。
【0016】この発明によれば、槽内配管の下端からバ
ックシールド用ガスを配管内に導入できることで、例え
ば、バックシールド用の不活性ガスとして空気より比重
の重いアルゴンガスなどを使用した場合に、管内の空気
をバックシールド用ガスでスムースに置換することが可
能となり、良好なバックシールド効果が得られる。ま
た、バックシールド用ガスの導入作業をこれまでよりも
低い位置で行うことが可能となり、作業安全性を確保す
ることができる。
【0017】さらに、本発明の槽内配管下端支持治具
は、請求項4に記載されるように、請求項2記載の槽内
配管下端支持治具において、配管受け部が、バックシー
ルド用ガスを槽内配管内に導入するための流路と、配管
受け部と槽内配管の下端開口とをシールするシール部材
とを具備することを特徴とする。
【0018】この発明によれば、シール部材によって配
管受け部と槽内配管の下端開口とがシールされるので、
配管受け部の流路から配管内にバックシールド用ガスを
導入しながら管台と槽内配管との溶接を行う際に、バッ
クシールド用ガスに配管外部の空気が巻き込まれて管内
流入することを防止できる。この結果、バックシールド
の効果が向上し、溶接品質の向上を図ることができる。
【0019】さらに、本発明の配管溶接用開先合せ治具
は、請求項5に記載されるように、鏡板と胴で構成され
る塔槽類の上部鏡板に取り付けられた管台に槽内配管を
取り付けるとき両者の開先を突き合せて保持する治具で
あって、前記管台と前記槽内配管の開先突き合せ部分の
形状に対応した保持空間を有する治具本体と、前記治具
本体に設けられた仮付け溶接用の切欠きとを具備するこ
とを特徴とする。
【0020】本発明によれば、管台と槽内配管の開先突
き合せ部分が、その開先突き合せ部分の形状に対応して
治具本体に設けられた保持空間内に拘束されるので、開
先突き合せや仮付け溶接時の管台と槽内配管との相対的
な傾きを防止でき、槽内配管の位置精度を確保すること
ができる。
【0021】また、本発明の配管溶接用開先合せ治具
は、請求項6に記載されるように、請求項5記載の配管
溶接用開先合せ治具において、保持された前記管台若し
くは前記槽内配管の開先の芯位置を微調整するための押
しボルトを有することを特徴とする。
【0022】本発明によれば、管台と槽内配管との仮付
け溶接前に、配管の開先の微少な芯ずれを押しボルトに
より調整することにより、管台および槽内配管の寸法精
度、開先の加工精度により生じる微少な芯ずれによる、
開先面の食い違いを防止することができ、溶接品質の向
上を図ることができる。
【0023】さらに、本発明の配管溶接用開先合せ治具
は、請求項7に記載されるように、請求項5記載の配管
溶接用開先合せ治具において、前記治具本体内に着脱自
在に取り付けられ、、前記管台と前記槽内配管の開先突
き合せ部分の形状に対応した保持空間の寸法調整用の調
整片を有することを特徴とする。
【0024】本発明によれば、調整片を交換するだけ
で、1種類の治具本体をあらゆる径寸法の管台および交
換配管の仮付け溶接作業に利用することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。
【0026】図1および図2は本発明の請求項1に対応
する槽内配管組立方法の実施形態を示す断面図である。
【0027】本実施形態の槽内配管組立方法は、まず、
支柱4上に上部鏡板1をジャッキ5および上部鏡板受け
座8を介して水平レベルに支持する。次に、上部鏡板1
の下方に、図2に示すように、槽内配管3の下端位置の
罫書き14を表面に施したテンプレート6を配置し、そ
の周囲数か所(本実施形態では4か所)に配置されたジ
ャッキ11によってテンプレート6を移動、回転させる
とともにシム9を用いて水平レベルの調整を行うこと
で、テンプレート6上の罫書き14と上部鏡板1との相
対位置を整合させる。なお、図2において、12はテン
プレート6に固定されたジャッキ受け座、13は床面1
0に固定されたジャッキ受け座であり、ジャッキ11は
これらジャッキ受け座12、13の間に配置され、テン
プレート6に固定されたジャッキ受け座12を動かすこ
とによってテンプレート6の位置調整を行い上部鏡板1
とテンプレート6上の罫書き14との相対位置精度を確
保する。
【0028】テンプレート6上の罫書き14により示さ
れる槽内配管下端位置には、槽内配管3の下端を支持す
るための槽内配管下端支持治具としての支持金具7が固
定されており、上記したテンプレート6の位置調整の完
了後、支持金具7にて槽内配管3の下端を支持した状態
で、槽内配管3の上端と上部鏡板1に取り付けられた管
台2の下端との開先どうしを突き合せて両者の溶接を行
う。
【0029】したがって、本実施形態の槽内配管組立方
法によれば、上部鏡板1と槽内配管下端の位置罫書き1
4との相対位置の調整を、天井クレ一ンを使用すること
なく、床面10近くで行われるテンプレート6の移動、
回転あるいはレベル調整によって容易かつ高精度に行う
ことができる。
【0030】次に、請求項2に対応する槽内配管下端支
持治具の第1の実施形態を説明する。図3の(a)
(b)は本実施形態の槽内配管下端支持治具の構成を示
す断面図である。なお、図3(b)は図3(a)のB−
B断面図である。
【0031】本実施形態の槽内配管下端支持治具は、槽
内配管3の下端開口内に嵌入されて槽内配管3の下端を
受ける円錐状部分を有する配管受け部15と、この配管
受け部15の上下位置を調整する上下調整機構16と、
テンプレート6への固定部17とから構成される。
【0032】この槽内配管下端支持治具の使用方法は次
の通りである。まず、テンプレート6上の槽内配管下端
位置の罫書き14に合わせて、当該支持治具の固定部1
7を溶接18によりテンプレート6上に固定する。次
に、上下調節機構16により配管受け部15を押し上げ
て円錐状部分の先端部を槽内配管3内に嵌入し、さらに
槽内配管3を押し上げて槽内配管3の上端開先面を上部
鏡板1に取り付けられた管台2の下端開先面に押し付け
る。この状態で管台2と槽内配管3との溶接を行う。
【0033】したがって、本実施形態によれば、配管受
け部15の円錐形状部分を槽内配管3の下端開口内に嵌
入して槽内配管3を支持することにより、槽内配管3の
芯位置を槽内配管下端位置の罫書き14に容易且つ正確
に合わせることが可能となるとともに、溶接中の槽内配
管3の動きを拘束できるので、溶接変形による槽内配管
下端位置のずれを防止することができる。
【0034】次に、請求項3に対応する槽内配管下端支
持治具の第2の実施形態を説明する。図4の(a)
(b)は本実施形態の槽内配管下端支持治具の構成を示
す断面図である。なお、図4(b)は図4(a)のC−
C断面図である。
【0035】本実施形態の槽内配管下端支持治具は、円
錐形状の配管受け部15の内部に、溶接中にバックシー
ルド用ガスを配管内に導入するための流路19を設けた
ものである。その他の構成は図3に示した実施形態と同
様である。
【0036】この槽内配管下端支持治具の使用方法は次
の通りである。まず、テンプレート6上の槽内配管下端
位置の罫書き14に合わせて、当該支持治具の固定部1
7を溶接18によりテンプレート6上に固定する。次
に、上下調節機構16により配管受け部15を押し上げ
て円錐状部分の先端部を槽内配管3内に嵌入し、さらに
槽内配管3を押し上げて槽内配管3の上端開先面を上部
鏡板1に取り付けられた管台2の下端開先面に押し付け
る。この状態で、配管受け部15内のバックシールド用
ガス流路19を通じて外部からガスホース21を通じて
槽内配管3内に不活性ガス20を導入しつつ管台2と槽
内配管3との溶接を行う。
【0037】このように本実施形態によれば、槽内配管
3の下端からバックシールド用ガスを導入することによ
り、例えばバックシールド用ガスとして空気より比重の
重いアルゴンガス等を使用した場合に、配管内の空気を
アルゴンガスでスムースに置換することが可能となり、
良好なバックシールド効果が得られる。また、床面に近
い位置でバックシールド用ガスの導入作業が可能なた
め、作業安全性を確保することができる。
【0038】次に、請求項4に対応する槽内配管下端支
持治具の第3の実施形態を説明する。図5の(a)
(b)は本実施形態の槽内配管下端支持治具の構成を示
す断面図である。なお、図5(b)は図5(a)のD−
D断面図である。
【0039】本実施形態の槽内配管下端支持治具は、配
管受け部15の配管と接触する部分の外面にガスシール
用のゴム22を取り付けたものである。その他の構成は
図4に示した実施形態と同様である。
【0040】この槽内配管下端支持治具によれば、配管
受け部15内のバックシールド用ガス流路19から槽内
配管3内に不活性ガス20を導入しながら管台2と槽内
配管3との溶接を行う際に、ガスシール用ゴム22によ
って配管受け部15と槽内配管3の下端開口とがシール
されるので、配管の下端から導入されたバックシールド
用ガスに配管外部の空気が巻き込まれて管内流入するこ
とを防止できる。この結果、バックシールドの効果が向
上し、溶接品質の向上を図ることができる。
【0041】次に、請求項5に対応する配管溶接用開先
合せ治具の第1の実施形態を説明する。図6および図7
は本実施形態の配管溶接用開先合せ治具の断面図であ
り、図7は図6のE−E断面図である。
【0042】本実施形態の配管溶接用開先合せ治具は、
一対の治具本体23により、管台2と槽内配管3の開先
突き合せ部分の形状に対応した保持空間としての挿入溝
24を形成してなるものである。また、各治具本体23
には、管台2と槽内配管3の開先突き合わせ部の仮付け
溶接を行う部分を露出するための切欠き16が設けられ
ている。
【0043】この配管溶接用開先合せ治具を用いて管台
2と槽内配管3とを仮付け溶接する場合の手順を以下に
説明する。まず、一対の治具本体23内に形成される挿
入溝24に管台2および槽内配管3を各々両側より挿入
し、開先突き合わせ部の仮付け溶接を行う部分が切欠き
26から露出させた状態とし、ボルト25で各治具本体
23を締め付けて管台2および槽内配管3を固定する。
この後、切欠き26から溶接トーチを挿入して管台2と
槽内配管3との開先突き合せ部分の仮付け溶接を行う。
【0044】このように本実施形態によれば、管台2と
槽内配管3の突き合せ部分が、その突き合せ部分の形状
に対応して一対の治具本体23内に設けられた挿入溝2
4内で拘束されるので、突き合せ部分の仮付け溶接時の
槽内配管3の傾きを防止でき、槽内配管3の位置精度を
確保することができる。
【0045】次に、請求項6に対応する配管溶接用開先
合せ治具の第2の実施形態を説明する。図8乃至図10
は本実施形態の配管溶接用開先合せ治具の断面図であ
り、図9は図8のF−F断面図、図10は図8のG−G
断面図である。
【0046】本実施形態の配管溶接用開先合せ治具は、
一対の治具本体23の各々に、配管の芯位置を微調整す
るための押しボルト27を配設してなるものである。そ
の他の構成は図6および図7に示した実施形態の配管溶
接用開先合せ治具と同様である。
【0047】本実施形態では、管台2と槽内配管3との
突き合せ部分の仮付け溶接前に、配管の開先の微少な芯
ずれを押しボルト27により調整することにより、管台
2および槽内配管3の寸法精度、開先の加工精度により
生じる微少な芯ずれによる、開先面の食い違いを防止す
ることができ、溶接品質の向上を図ることができる。な
お、本実施形態では、管台2の芯位置を押しボルト27
により微調整するものとしたが、槽内配管3の芯位置を
押しボルト27により微調整するように構成してもよ
く、或いはその両方を微調整できるように構成しても構
わない。
【0048】次に、請求項7に対応する配管溶接用開先
合せ治具の第3の実施形態を説明する。図11乃至図1
3は本実施形態の配管溶接用開先合せ治具の断面図であ
り、図12は図11のH−H断面図、図13は図11の
I−I断面図である。
【0049】本実施形態の配管溶接用開先合せ治具は、
一対の治具本体23各々の内面に、寸法調整片28を設
けてなるものである。寸法調整片28はたとえば治具本
体23に設けられた固定溝40に嵌め込んで治具本体2
3に固定される。その他の構成は図6および図7に示し
た実施形態の配管溶接用開先合せ治具と同様である。こ
の配管溶接用開先合せ治具を用いて管台2と槽内配管3
とを仮付け溶接する場合の手順を以下に説明する。ま
ず、各治具本体23に管台2および槽内配管3に合わせ
た寸法の寸法調整片28を固定したうえで、管台2およ
び槽内配管3を一対の治具本体23で挟み、寸法調整片
28により形成される溝24内に管台2および槽内配管
3を挿入して両者の突合せ部分を切欠26から露出させ
た状態とし、ボルト25で各治具本体23を締め付けて
管台2および槽内配管3を固定する。この後、切欠26
から溶接トーチを挿入して管台2と槽内配管3との突合
せ部分の仮付け溶接を行う。したがって、本実施形態に
よれば、寸法調整片28を交換するだけで、1種類の治
具をあらゆる径寸法の管台および交換配管の仮付け溶接
作業に利用することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明の塔槽類の槽内配管組立方法によれば、槽内配管の下
端位置を示す罫書きと上部鏡板との相対位置の調整をテ
ンプレートの位置調整によって行うことで、罫書きと上
部鏡板との相対位置の調整を床面近くで容易にしかも高
精度に行うことが可能となる。
【0051】また、請求項2記載の発明の槽内配管下端
支持治具によれば、槽内配管下端を罫書きに容易に位置
合せすることができ、しかも溶接中の槽内配管下端の動
きを拘束でき、槽内配管の位置精度を確保することがで
きる。
【0052】さらに、請求項3記載の発明の槽内配管下
端支持治具によれば、管内の空気をバックシールド用ガ
スでスムースに置換することが可能となり、良好なバッ
クシールド効果が得られる。また、バックシールド用ガ
ス導入の高所作業から解放され、作業安全性を確保する
ことができる。
【0053】また、請求項4記載の発明の槽内配管下端
支持治具によれば、配管受け部の流路から配管内にバッ
クシールド用ガスを導入しながら管台と槽内配管との溶
接を行う際に、バックシールド用ガスに配管外部の空気
が巻き込まれて管内流入することを防止でき、これによ
りバックシールドの効果が向上し、溶接品質の向上を図
ることができる。
【0054】さらに、請求項5記載の発明の配管溶接用
開先合せ治具によれば、開先突き合せや仮付け溶接時の
管台と槽内配管との相対的な傾きを防止でき、槽内配管
の位置精度を確保することができる。
【0055】さらに、請求項6記載の発明の配管溶接用
開先合せ治具によれば、管台および槽内配管の寸法精
度、開先の加工精度により生じる微少な芯ずれによる、
開先面の食い違いを防止することができ、溶接品質の向
上を図ることができる。
【0056】さらに、請求項7記載の発明の配管溶接用
開先合せ治具によれば、調整片を交換するだけで、1種
類の治具本体をあらゆる径寸法の管台および交換配管の
仮付け溶接作業に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塔槽類の槽内配管組立方法の実施
形態を示す断面図
【図2】図1のテンプレート以下の平面図
【図3】本発明に係る槽内配管下端支持治具の第1の実
施形態を示す断面図
【図4】本発明に係る槽内配管下端支持治具の第2の実
施形態を示す断面図
【図5】本発明に係る槽内配管下端支持治具の第3の実
施形態を示す断面図
【図6】本発明に係る配管溶接用開先合せ治具の第1の
実施形態を示す断面図
【図7】図6の配管溶接用開先合せ治具のE−E断面図
【図8】本発明に係る配管溶接用開先合せ治具の第2の
実施形態を示す断面図
【図9】図8の配管溶接用開先合せ治具のF−F断面図
【図10】図8の配管溶接用開先合せ治具のG−G断面
【図11】本発明に係る配管溶接用開先合せ治具の第3
の実施形態を示す断面図
【図12】図11の配管溶接用開先合せ治具のH−H断
面図
【図13】図11の配管溶接用開先合せ治具のI−I断
面図
【図14】従来の槽内配管の組立方法を説明するための
【図15】従来の他の槽内配管の組立方法を説明するた
めの図
【図16】従来の罫書きに槽内配管下端を位置決めする
方法を説明するための図
【図17】従来の配管溶接用開先合せ治具の構成を示す
側面図
【図18】図17の配管溶接用開先合せ治具をK方向か
ら見た側面図
【符号の説明】
1……上部鏡板 2……管台 3……槽内配管 4……支柱 5……ジャッキ 6……テンプレート 7……支持金具 8……上部鏡板受け座 9……シム 10……床面 11……ジャッキ 14……槽内配管下端位置罫書き 15……配管受け部 16……上下調整機構 17……固定部 18……溶接 19……バックシールド用ガス流路 20……不活性ガス 22……ガスシール用ゴム 23……治具本体 24……挿入溝 25……締め付けボルト 26……切欠き 27……押しボルト 28……寸法調整片

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鏡板と胴で構成される塔槽類の上部鏡板
    に取り付けられた管台に槽内配管を取り付ける方法にお
    いて、 支柱を介してほぼ水平に支持された前記上部鏡板の下方
    に、前記槽内配管の下端位置を示す罫書きが表面に施さ
    れたテンプレートを配置し、該テンプレートの罫書きと
    前記上部鏡板との相対位置を整合させるように前記テン
    プレートの位置を調整した後、前記テンプレート上の前
    記罫書きを基準に定められた位置に固定された支持治具
    にて前記槽内配管の下端を支持しつつ前記槽内配管の前
    記管台への取り付けを行うことを特徴とする塔槽類の槽
    内配管組立方法。
  2. 【請求項2】 鏡板と胴で構成される塔槽類の上部鏡板
    に取り付けられた管台に槽内配管を取り付けるとき前記
    槽内配管の下端開口内に嵌入されて該槽内配管を受ける
    配管受け部と、前記配管受け部の高さを調整する調整機
    構とを具備することを特徴とする槽内配管下端支持治
    具。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の槽内配管下端支持治具に
    おいて、 前記配管受け部が、バックシールド用ガスを前記槽内配
    管内に導入するための流路を具備することを特徴とする
    槽内配管下端支持治具。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の槽内配管下端支持治具に
    おいて、 前記配管受け部が、バックシールド用ガスを前記槽内配
    管内に導入するための流路と、前記配管受け部と前記槽
    内配管の下端開口とをシールするシール部材とを具備す
    ることを特徴とする槽内配管下端支持治具。
  5. 【請求項5】 鏡板と胴で構成される塔槽類の上部鏡板
    に取り付けられた管台に槽内配管を取り付けるとき両者
    の開先を突き合せて保持する治具であって、 前記管台と前記槽内配管の開先突き合せ部分の形状に対
    応した保持空間を有する治具本体と、前記治具本体に設
    けられた仮付け溶接用の切欠きとを具備することを特徴
    とする配管溶接用開先合せ治具。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の配管溶接用開先合せ治具
    において、 保持された前記管台若しくは前記槽内配管の開先の芯位
    置を微調整するための押しボルトを有することを特徴と
    する配管溶接用開先合せ治具。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の配管溶接用開先合せ治具
    において、 前記治具本体内に着脱自在に取り付けられ、前記管台と
    前記槽内配管の開先突き合せ部分の形状に対応した保持
    空間の寸法調整用の調整片を有することを特徴とする配
    管溶接用開先合せ治具。
JP9232944A 1997-08-28 1997-08-28 塔槽類の槽内配管組立方法、槽内配管下端支持治具および配管溶接用開先合せ治具 Withdrawn JPH1172592A (ja)

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Cited By (6)

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