JPH1172354A - 光センサ - Google Patents

光センサ

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JPH1172354A
JPH1172354A JP23274497A JP23274497A JPH1172354A JP H1172354 A JPH1172354 A JP H1172354A JP 23274497 A JP23274497 A JP 23274497A JP 23274497 A JP23274497 A JP 23274497A JP H1172354 A JPH1172354 A JP H1172354A
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JP
Japan
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light
receiving element
light receiving
slit plate
exterior filter
Prior art date
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Application number
JP23274497A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Sumiya
和好 角谷
Masaki Takashima
正樹 高島
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新規な構成にて光量を調整することができる光
センサを提供する。 【解決手段】センサハウジング1の上面に受光素子2が
配置され、受光素子2は光の入射量に応じた信号を出力
する。ハウジング1の上面には受光素子2を覆うように
外装フィルタ3が配置され、外装フィルタ3は回動可能
に支持されている。スリット板4は、受光素子2への光
量を調整できるスリット17,18,19を有し、受光
素子2と外装フィルタ3との間において受光素子2を覆
う状態でハウジング1に軸支され、かつ外装フィルタ3
に対し当該フィルタ3の回動に伴い回動すべく連結され
ている。外装フィルタ3の回動に伴いスリット板4が回
動して受光素子2への光量を調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は光センサに係り、
特に自動車用光センサとして用いると好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車用光センサは、一般的に車室内の
インパネ上部に取り付けられており、太陽の強度(明る
さ)を検知し、電気信号として出力する。
【0003】光センサ信号を用いる制御システムとし
て、ヘッドライトの自動点消灯制御や空調制御等があ
る。これらの制御において、ユーザーの好み(要望)は
さまざまであるため、ソフトやハード面にてある程度の
調整が可能となるような対応が必要である。
【0004】光センサの感度調整技術として、機械的に
構成されている実開昭57−94817号公報がある。
これは(感度調整機構は)、図13に示すように、ハウ
ジング40とセンサ受光素子41と回動スリット板42
を備えている。ハウジング40の中心からズレた位置に
光量調整穴(導光路)40aが形成され、光量調整穴4
0aの下部にセンサ受光素子41が配置されている。ま
た、ハウジング40の上面の凹部40bに回動スリット
板42が圧入できるようになっており、回動スリット板
42にはその中心からズレた位置に開口部42aが形成
されている。そして、ハウジング40の凹部40bに回
動スリット板42を任意の回動角度で圧入して光量調整
穴(導光路)40aと開口部42aの重なり面積(光通
過面積)を調整することによりセンサ受光部へ到達する
光量を調整している。なお、図13において43はカバ
ーであり、44はベースである。
【0005】ところが、このような構造では組付け時で
の調光は可能であるが、製品状態では感度変更すること
ができない。即ち、一度分解して組み替えなければなら
ないため、ユーザーによる調光はできない。
【0006】また、ハウジング40に対するスリット板
42の回動角度により受光部へ到達する光量を調整する
機構であるため、ハウジング40の中心に対し偏心させ
た位置にセンサ受光部を配置しなければならず、センサ
本体が大きくなってしまう。
【0007】一方、製品状態での調整を可能とした技術
としては、図14に示すように、受光素子45と集光レ
ンズ(凸レンズ)46との光学系において受光素子45
に対する集光レンズ46の距離を調整することにより焦
点距離fを変えることで調光するものがある。なお、図
14において、47はケースであり、48はカバーであ
り、49は外装フィルタ(光透過材)である。
【0008】製品状態での調整を可能とした他の技術と
しては、図15,16に示すように、入射光量可変スリ
ットダイヤル50をセンサ外部より回動させて調光させ
るものがある。つまり、図15は平面図を示し、図16
は図15の意匠カバー51を外した状態での平面図であ
り、ハウジング52に受光素子53を固定し、その受光
素子53を覆う位置に、開口部54aを有するスリット
板54を回動可能に支持し、意匠カバー51を付けた状
態でハウジング52から突出する入射光量可変スリット
ダイヤル50を操作することによりスリット板54を回
動させ開口部54aを通過し受光素子53に至る光量を
調整する。なお、図15において、55は外装フィルタ
(光透過フィルタ)である。
【0009】ところが、図14に示した集光レンズ46
を上下させる調整構造では、センサ窓(外装フィルタ4
9)と受光面との距離が長くなり、指向角が狭く、検出
感度が悪くなってしまう。
【0010】また、図15,16に示した入射光量可変
スリットダイヤル50を外部より回動させる調整機構で
は、車両へのセンサ搭載時、ダイヤル50を手で回すこ
とができるようにインパネ上面に設置しなければなら
ず、また、ダイヤル50がセンサ外形より露出するため
意匠上好ましくないものとなっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目
的は、新規な構成にて光量を調整することができる光セ
ンサを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、外装フィルタをハウジングに回動可能に支持すると
ともに、スリット板として、受光素子と外装フィルタと
の間において受光素子を覆う状態でハウジングに軸支さ
れ、かつ外装フィルタに対し当該フィルタの回動に伴い
回動すべく連結され、外装フィルタの回動に伴い受光素
子への光量を調整できるスリットを有するものとしたこ
とを特徴としている。
【0013】測定の際には、外装フィルタを通過した光
がスリット板のスリットを通過し、その光が受光素子に
受光され電気信号に変換される。一方、外装フィルタを
回動すると、その回動に伴いスリット板がハウジング側
軸支部を中心にして回動し、スリット板に設けたスリッ
トの位置が調整され、受光量が調整される。このように
外装フィルタと連動してスリット板を回動させることに
より調光でき、製品状態で受光量の調整を行うことがで
きる。
【0014】また、図14に示した集光レンズ46を上
下させる調整構造においては、センサ窓(外装フィルタ
49)と受光素子45の受光面との距離が長くなり、指
向角が狭く、検出感度が悪くなってしまうが、本発明に
おいては、外装フィルタと受光素子との距離を短くでき
指向角が狭くなったり検出感度が低下したりすることが
回避できる。
【0015】また、図15,16に示した入射光量可変
スリットダイヤル50を外部より回動させることにより
調光を行う場合においては、車両へのセンサ搭載時、ダ
イヤル部50を手で回すことができるようにインパネ上
面に設置しなければならず、また、ダイヤル部50がセ
ンサ外形より露出するため意匠上好ましくなかったが、
本発明においては外装フィルタ自身が回動する方式であ
り、場所をとらず、かつ、ダイヤル部が露出することも
なく意匠上好ましいものとなる。
【0016】請求項2に記載のように、外装フィルタに
はレンズ部が形成され、この外装フィルタのレンズ部の
中心と前記受光素子の中心とが同軸上に位置しているも
のとすると、外装フィルタが回動しても受光素子への受
光特性が影響を受けにくくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、この発明を具体化した実施
の形態を図面に従って説明する。
【0018】本実施の形態の光センサは、自動車のコン
ライト装置に用いられるものである。つまり、光センサ
は、車両の室内に設けられ、出力信号にてヘッドライト
の自動点消灯制御が行われる。
【0019】図1には、本実施形態における光センサの
平面図を示す。ただし、図1はキャップ材である外装フ
ィルタ3の一部を破断した状態での平面図であり、外装
フィルタ3の破断部分にはハッチングを付している。図
2には図1のA−A断面図を示すとともに、図2には図
1のB−B断面図を示す。
【0020】光センサは、コネクタを兼ねるセンサハウ
ジング1と、センサチップ(受光素子)2と、キャップ
材として機能する外装フィルタ3と、調光用スリット板
4と、ターミナル5とを備えている。センサハウジング
1は、円筒状をなし立設されるケース6と、ケース6内
の上部に嵌入されたホルダ7から構成されている。つま
り、図2に示すように、ケース6に設けた透孔8に、ホ
ルダ7に設けた突起9を嵌めることによりケース6にホ
ルダ7が固定されている。ケース6とホルダ7は合成樹
脂よりなる。
【0021】ケース6の上端外周部には鍔部10が横方
向(水平方向)に突設されている。図3に示すように、
この鍔部10からセンサ取付け爪11が延設されてお
り、インストルメントパネルの取付け孔12に対し図3
中、X方向に挿入され、センサ取付け爪11の外方への
付勢力により本センサがインストルメントパネルに取付
けられる。
【0022】図2に示すように、ホルダ7の上面には凹
部13が形成されている。ホルダ7にはセンサ信号を外
部に出力するための外部出力端子としてのターミナル5
がインサート成形され、ホルダ7の中にターミナル5が
埋設した構造となっている。ターミナル5の一端がホル
ダ7の凹部13に露出し、ターミナル5の他端がホルダ
7の下面から突出している。
【0023】ホルダ7の凹部13内におけるターミナル
5の上には受光素子(センサチップ)2が搭載され、セ
ンサチップ2にはフォトダイオードが形成され、フォト
ダイオードは受光面に入射する光の入射量に応じた信号
を出力する。
【0024】ホルダ7の上面には調光用スリット板4
が、凹部13内の受光素子(センサチップ)2を覆うよ
うに配置されている。図4には、調光用スリット板4の
詳細を示す。調光用スリット板4は遮光材料よりなる。
調光用スリット板4の本体部14における外周部の下面
には突起15が形成され、この突起15が図2に示すよ
うにホルダ7に形成した凹部16内に嵌入されている。
そして、突起15を回動中心にして調光用スリット板4
がホルダ7の上面を摺動しつつ回動することができるよ
うになっている。図4に示すように、調光用スリット板
4の本体部14には上下に貫通するスリット17,1
8,19が形成されている。スリット17,18,19
は、帯状をなし、かつ突起15を中心とした円弧状をな
し、径方向に連続して形成されている。また、各スリッ
ト17,18,19は内径が等しく、外径がスリット1
7,18,19の順に大きくなっている。
【0025】調光用スリット板4のスリット17,1
8,19の位置は、図1に示すように、受光素子2の直
上に設定されている。調光用スリット板4において、本
体部14には回動用アーム20が設けられ、同アーム2
0は前述の突起15とはスリット17,18,19を挟
んで180°ズレた位置、即ち、反対方向に延びてい
る。
【0026】図2,3に示すように、外装フィルタ3は
お碗型をなし、透光性の樹脂よりなる。図2に示すよう
に、外装フィルタ3の外周部には内方に延びる突起21
が形成され、突起21がケース6の鍔部10の外周面に
形成された凹部22に嵌入されている。そして、突起2
1と凹部22の凹凸関係によりケース6に対し外装フィ
ルタ3が図1中、Y方向に回動できる。このように、セ
ンサハウジング1に外装フィルタ3を配置した状態で外
装フィルタ3が回動可能に支持されている。
【0027】図1に示すように、外装フィルタ3の内周
面には一対の挟持アーム23,24が設けられ、この挟
持アーム23,24の間に調光用スリット板4の回動用
アーム20が挟持されている。よって、外装フィルタ3
が回動すると、それに伴って調光用スリット板4が突起
15を回動中心にして回動する。
【0028】このように、スリット17,18,19を
有するスリット板4は、受光素子2と外装フィルタ3と
の間において受光素子2を覆う状態でハウジング1に対
し突起15にて軸支され、かつ外装フィルタ3に対し当
該フィルタ3の回動に伴い回動すべくアーム20,2
3,24を用いて連結されている。
【0029】さらに、図2のケース6の凹部22に外装
フィルタ3の突起21が嵌合した状態で外装フィルタ3
が回動するが、この際、ケース6の凹部22には位置決
め用段差が形成されている。つまり、図1に示す状態で
係止する第1の段差が形成され、図1に示す状態から反
時計回りにθ1°回った位置およびθ2(>θ1)°回
った位置で係止する第2,3の段差が形成され、さら
に、時計回りにθ3°回った位置およびθ4(>θ3)
°回った位置で係止する第4,5の段差が形成されてい
る。図5において最も下の(a)が図1に示す状態に対
応し、第2の段差での係止位置が図5(b)に対応し、
第3の段差での係止位置が図5(c)に対応する。ま
た、図6において最も上の(a)が図1に示す状態に対
応し、第4の段差での係止位置が図6(b)に対応し、
第5の段差での係止位置が図6(c)に対応する。つま
り、調光用スリット板4を図5(a)、図6(a)の状
態から反時計回りに7.5°、15°、および時計回り
に7.5°、15°回った位置に回動させて位置決めで
きる。このように、調光用スリット板4を5つのポジシ
ョンに切り換えることができるようになっている。
【0030】次に、このように構成された光センサの作
用を説明する。外装フィルタ3の表面側に照射された光
は外装フィルタ3を透過し、調光用スリット板4に照射
される。さらに、スリット板4内に設定されたスリット
17,18,19を通過した光は受光素子2に照射され
ることで受光素子2から出力が出る。
【0031】そして、外装フィルタ3を回動させると調
光用スリット板4も突起15を中心にして回動し、受光
素子2に対するスリット17,18,19による開口面
積を変更させて透過光量を調整して感度調整を行う。
【0032】つまり、図5(a)に示す基準位置(ホー
ムポジション)においては受光素子2の受光面積は1.
628mm2 である。この状態から、外装フィルタ3
(調光用スリット板4)を7.5°反時計回りに回動さ
せて図5(b)に示す状態にする。すると、受光素子2
の受光面積は1.804mm2 となり、受光素子2への
光量が増加する。さらに、図5(a)に示す基準位置
(ホームポジション)から、外装フィルタ3(調光用ス
リット板4)を15°反時計回りに回動させて図5
(c)に示す状態にする。すると、受光素子2の受光面
積は2.042mm2 となり、受光素子2への光量が更
に増加する。
【0033】一方、図6(a)に示す基準位置(ホーム
ポジション)から、外装フィルタ3(調光用スリット板
4)を7.5°時計回りに回動させて図6(b)に示す
状態にする。すると、受光素子2の受光面積は1.46
3mm2 となり、受光素子2への光量が減少する。さら
に、図6(a)に示す基準位置(ホームポジション)か
ら、外装フィルタ3(調光用スリット板4)を15°時
計回りに回動させて図6(c)に示す状態にする。する
と、受光素子2の受光面積は1.237mm2となり、
受光素子2への光量が更に減少する。
【0034】本実施形態においては外装フィルタ3(調
光用スリット板4)を回動させて1ポジション変化させ
ると、感度が10%変化(増加あるいは減少)するよう
になっている。つまり、図12において破線に示す特性
を有する。
【0035】ここで、図7に示すように、調光用スリッ
ト板4をセンサ中心軸L1にて回動させようとした場合
(図13の場合)、受光素子EとスリットSはセンサ中
心軸L1より離さなければ調光できない。そのため、受
光素子Eと反対側の領域Z1が調光のための無駄な空間
となってしまう。よって、必然的に形状が大きくなる。
【0036】これに対し、図8に示すように、調光用ス
リット板4の回動軸P1とセンサの中心軸(外装フィル
タの回動軸)L1を同軸としない本実施形態ではセンサ
の小型化が実現可能となっている。
【0037】また、本実施形態では、外装フィルタ3に
て間接的にスリット板4を回動させているため、図15
でのダイヤル部50の外部露出が避けられ意匠上の見栄
えを損なうことがない。また、ユーザーが不用意にダイ
ヤルを回動させてしまうこともなくなる。
【0038】このように入射光量を可変するスリット板
4のスリット位置をセンサ中心にするとともにスリット
板4の回動を外装フィルタ3の回動と連動させて行うこ
とにより、光センサの小型化と調光の操作性を改善する
ことができる。また、図13の場合においてはスリット
板42とハウジング40の2部品からなる調整機構を用
いたのに対し、本例ではスリット板1枚のみでよく、構
成部品点数を削減することにより、低コスト化を図るこ
とができる。
【0039】このように本実施形態は下記の特徴を有す
る。 (イ)外装フィルタ4をハウジング1に回動可能に支持
するとともに、スリット板4として、受光素子2と外装
フィルタ3との間において受光素子2を覆う状態でハウ
ジング1に軸支され、かつ外装フィルタ3に対し当該フ
ィルタ3の回動に伴い回動すべく連結され、外装フィル
タ3の回動に伴い受光素子2への光量を調整できるスリ
ット17,18,19を有するものとした。よって、受
光素子2の受光量の調整の際には、外装フィルタ3を回
動する。すると、その回動に伴いスリット板4がハウジ
ング側軸支部(15)を中心にして回動し、スリット板
4に設けたスリット17,18,19の位置が調整さ
れ、受光量が調整される。このように外装フィルタ3と
連動してスリット板4を回動させることにより調光で
き、製品状態で受光量の調整を行うことができる。
【0040】また、図14に示した集光レンズ46を上
下させる調整構造においては、センサ窓(外装フィルタ
49)と受光素子45の受光面との距離が長くなり、指
向角が狭く、検出感度が悪くなってしまう。これに対
し、本実施形態においては、外装フィルタ3と受光素子
2との距離を短くでき指向角が狭くなったり検出感度が
低下したりすることが回避できる。
【0041】また、図15,16に示した入射光量可変
スリットダイヤル50を外部より回動させることにより
調光を行う場合においては、車両へのセンサ搭載時、ダ
イヤル部50を手で回すことができるようにインパネ上
面に設置しなければならず、また、ダイヤル部50がセ
ンサ外形より露出するため意匠上好ましくなかった。こ
れに対し、本実施形態においては外装フィルタ3自身が
回動する方式であり、場所をとらず、かつ、ダイヤル部
が露出することもなく意匠上好ましいものとなる。 (第2の実施の形態)次に、第2の実施の形態を、第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0042】本センサは自動車用空調システムに用いら
れるものであって、日射量に応じた空調を実現するため
のものである。つまり、第1の実施の形態においては、
受光素子2と外装フィルタ3が同軸上に配置されてお
り、外装フィルタ3から受光素子2に入る光をスリット
板4にて制限していたが、本実施形態でのセンサでは光
量を増加してエアコン用光センサとして用いる。
【0043】具体的には、本実施形態においては、エア
コン用光センサとしての仰角感度特性を満足させるた
め、図9に示すように、外装フィルタ3の内側にレンズ
機能を持たせている。
【0044】より詳しくは、外装フィルタ3の下面にお
いてフレネルレンズ30が形成されており、低仰角の感
度が向上する。なお、フレネルレンズの代わりに、凹レ
ンズを用いてもよい。フレネルレンズまたは凹レンズは
金型加工上、同心円形状に作製するのが一般的であり加
工も容易となる。
【0045】ここで、受光素子2と外装フィルタ3の中
心が同軸上に配置されているので、外装フィルタ(レン
ズ)3を回動させても指向特性への影響はない。本実施
形態による指向特性への効果を図10に示す。図10に
おいて横軸には仰角をとり、縦軸には相対感度をとり、
仰角=90°での受光素子2の出力を100%としてい
る。そして、仰角を変えた際の受光素子2の出力を測定
したものである。図10において、破線にて第1の実施
形態での測定結果を示し、実線にて第2の実施形態での
測定結果を示す。
【0046】この図10から、外装フィルタ3にレンズ
機能を持たせることにより仰角を変えた際に単純フィル
タに比べ感度の低下を抑えることができることが分か
る。このようにスリット板4のスリットに光を集光させ
ることにより指向感度を向上させることができる。
【0047】このように本実施形態は、下記の特徴を有
する。 (イ)外装フィルタ3にはレンズ部30が形成され、こ
の外装フィルタ3のレンズ部30の中心と受光素子2の
中心とが同軸上に位置しているので、外装フィルタ3が
回動しても受光素子2への受光特性が影響を受けにくく
なる。 (第3の実施の形態)次に、第3の実施の形態を、第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0048】第1の実施形態においては、感度中心に対
し感度増側に2段階、感度減側に2段階の調光範囲を持
っており、感度中心位置にスリット板4をセットした場
合、受光素子2に入る光はスリット開口寸法により決定
され、スリット(開口部)以外の光は遮断されるため、
受光素子2へは到達しない。このスリット寸法(開口寸
法)を変えることにより調光が可能である。そして、調
光範囲を変えたい場合は、開口寸法の異なるスリット板
4を準備すればよいが、その都度金型を製作しなけらば
ならず不経済である。
【0049】そこで、本実施の形態においては、スリッ
ト形状を変えずにその変化量を可変する方法として、ス
リット板の成形材料を不透過材から透過材にしている。
本実施形態においては、スリット板として図11に示す
ものを用いている。このスリット板35はそれ自身がス
リット以外の部分でも光を透過させる材料を用いてい
る。
【0050】以下、詳細に説明する。スリット板35は
ポリカーボネート黒色(半透明)にて射出成形により作
製し、図11においてハッチングを付した領域(スリッ
ト板35)においては80%の光が透過するものとして
いる。また、スリット17,18,19においては10
0%の光が透過する。このように、不透過材では遮光と
なっていた部分から光を透過させることにより、受光素
子2への全体光量を変えることができる。つまり、スリ
ット17,18,19からの入射光に対し平板(スリッ
ト板35)の透過光量がオフセット値となるため、透過
率の異なるスリット板35を複数用意してスリット板3
5を選択して装着することにより、可変範囲を変えるこ
とが可能となる。
【0051】特性の測定結果を図12に示す。図12に
おいて、横軸には調整用ポジション(基準位置;0、感
度増;+1、+2、感度減;−1、−2)をとり、縦軸
にセンサ感度の変化率をとっている。図12において、
破線にて第1の実施形態での測定結果を示し、実線にて
第3の実施形態での測定結果を示す。なお、本実施形態
では、センサ感度を工場からの出荷時に合わせ込む場合
を想定している。
【0052】この図12のように、第3の実施形態にお
いては、スリット板35のポジションを一つ変えること
で出力特性が2.5%変わる設計となっている。このよ
うに、スリット板35の成形材料の透過率を変えること
により数種類の可変パターンが対応可能である。
【0053】また、調光範囲の設定が同一形状(金型)
にて対応でき、調光範囲はスリット板に設けたスリット
形状にて決定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態における光センサの平面
図。
【図2】 図1のA−A断面図。
【図3】 図1のB−B断面図。
【図4】 調光用スリット板の平面図。
【図5】 作用を説明するための調光用スリット板の平
面図。
【図6】 作用を説明するための調光用スリット板の平
面図。
【図7】 スリット板と受光素子との関係を説明するた
めの説明図。
【図8】 スリット板と受光素子との関係を説明するた
めの説明図。
【図9】 第2の実施の形態における光センサの平面
図。
【図10】 仰角と相対感度の関係を説明するための
図。
【図11】 第3の実施の形態における光センサの平面
図。
【図12】 ポジションと感度の関係を説明するための
図。
【図13】 従来技術を説明するための分解斜視図。
【図14】 従来技術を説明するための平面図。
【図15】 従来技術を説明するための平面図。
【図16】 従来技術を説明するための平面図。
【符号の説明】
1…センサハウジング、2…受光素子、3…外装フィル
タ、4…調光用スリット板、17,18,19…スリッ
ト。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、 前記ハウジングの上面に固定され、光の入射量に応じた
    信号を出力する受光素子と、 前記ハウジングの上面において前記受光素子を覆うよう
    に配置され、かつ、前記ハウジングに回動可能に支持さ
    れた外装フィルタと、 前記受光素子と外装フィルタとの間において受光素子を
    覆う状態で前記ハウジングに軸支され、かつ前記外装フ
    ィルタに対し当該フィルタの回動に伴い回動すべく連結
    され、前記外装フィルタの回動に伴い前記受光素子への
    光量を調整できるスリットを有するスリット板と、を備
    えたことを特徴とする光センサ。
  2. 【請求項2】 前記外装フィルタにはレンズ部が形成さ
    れ、この外装フィルタのレンズ部の中心と前記受光素子
    の中心とが同軸上に位置していることを特徴とする請求
    項1に記載の光センサ。
JP23274497A 1997-08-28 1997-08-28 光センサ Pending JPH1172354A (ja)

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