JPH1171769A - 石籠を用いた法面構造 - Google Patents

石籠を用いた法面構造

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JPH1171769A
JPH1171769A JP23290797A JP23290797A JPH1171769A JP H1171769 A JPH1171769 A JP H1171769A JP 23290797 A JP23290797 A JP 23290797A JP 23290797 A JP23290797 A JP 23290797A JP H1171769 A JPH1171769 A JP H1171769A
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slope
stone
stone basket
basket
laid
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JP23290797A
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Shigeru Kuroda
茂 黒田
Tomio Kaneko
外美男 金子
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Kokoku Steel Wire Ltd
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Kokoku Steel Wire Ltd
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 石詰めされた石籠を並列状に敷設してスロー
プ状に形成する法面構造であって、施工後のメンテナン
スを容易にし、かつ、法面下端部から法面上端部までの
距離がある法面の施工性を向上させた法面構造を提供す
る。 【解決手段】 石詰めされた石籠2を並列状に敷設され
て構築されたスロープ面21内に石詰めされたブロック状
の石籠1を水平状に設置して、上面が水平状を呈した作
業用フロア面11を形成し、所望する補修部分や未施工部
分を施工する際に重機や組立て前の石籠を載置する作業
用フロア面11として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、河川若しくは海
の沿岸又は道路脇斜面等の法面に、石詰めされた石籠を
並列状に敷設して形成する法面構造に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今においては、河川若しくは海の沿岸
又は道路脇斜面等の法面に施工されているコンクリート
製の法面構造の一辺倒に代わり、景観維持、環境保護、
施工性及び経済性といった観点から、石詰めされた石籠
を積層して構築する法面構造が採用されてきている。特
に法面の傾斜角度が40度に満たない緩斜面においては、
連続した平面状に整地された法面に石籠を並列状に敷設
する謂ゆるスロープタイプで施工されている。
【0003】ここで、このスロープタイプの施工手順を
簡単に説明すると、まず、構築する法面を、法面の傾斜
角度に基づいて法面長手方向(河川や道路等と平行方
向)に向かって凹凸のないように連続した平面状の傾斜
面に整地する。なお、この作業を「床作り」と称してい
る。次に、法面下端部近傍に設置された重機を使用し
て、底面に敷設された周知の石籠上方に各側面部が底面
部と回動可能に連結された展開状態の石籠を搬入し、結
合コイルで連結して上部が開口した箱状に石籠に組み立
てる。そして、法面下端部に予め敷設された周知の石籠
から漸次構築する法面上端部に向かって、かかる石籠を
敷設していく。そして、設置された重機で石を搬入して
石詰め作業を行う。石詰めし終えたら、法面上端部から
法面下端部に向かって所定幅のロール状に巻回された金
網を繰り出して漸次覆っていき、その金網と石籠の各側
面上部とを結合コイルで連結して上面部を形成してい
く。この施工手順を構築する法面の長手方向の施工範囲
に亘って繰り返し行っていくことにより、石籠を用いた
法面が施工される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、緩斜面の中
には、法面下端部から法面上端部までの距離(以下、単
に「法長」という。)が例えば12メートルにも亘るよう
な長い斜面がある。しかしながら、上記したように、石
籠を用いたスロープタイプの法面施工において、構築す
る法面への石詰め前の石籠の搬入作業や、組立てられた
石籠への石の搬入作業は、法面頂部に設置された重機を
使用しているため、緩斜面によってはこの法長の距離に
よって施工が制限されている。仮に、構築する法面の中
間部まで石詰めされた石籠の敷設が完了した時点で、そ
の中間部に上記の重機を移して未施工部分を施工すれ
ば、アーム長が半分の重機で施工が可能となるわけでは
あるが、いくら傾斜角度が40度に満たない緩斜面といえ
ども重機が安定して支持される傾斜角度ばかりではな
く、作業に危険が伴う場合が往々にあり根本的な解決と
はならない。
【0005】なお、河川法によれば法面下端部から法面
上端部までの距離(以下、単に「法長」という。)が8
m以上に亘る場合は、災害時に使用する足場として法長
中間部に平場(中間平場又は小段と呼称されている)を
設けることが義務づけられている。この平場は、法面長
手方向(河川や道路等と平行方向)に向かって連続し
て、かつ、緊急車両が走行できる1m程度の幅でもって
形成することになっている。しかしながら、このものは
施工性の向上のものではなく単に法規制によるものであ
る。そこで本発明は、法長のある法面の施工性の向上
と、施工後のメンテナンスを容易にした石籠を用いた法
面構造を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた技術的手段は、石詰めされた石籠を並列状に敷
設してスロープ状に形成する法面構造であって、敷設さ
れて構築されたスロープ面内に石詰めされたブロック状
の石籠が水平状に設置されて水平状の作業用フロア面を
形成したことにある。この上記技術的手段によれば、形
成された水平状の作業用フロア面が、施工後のメンテナ
ンス時や施工時において使用する重機を安定して支持し
たり、展開状態の石籠等を載置する。特に重機を載置す
る場合、重機のアーム旋回範囲内がメンテナンスあるい
は施工を実施する面となる。
【0007】この上記した作業用フロア面は、スロープ
面より突出するように外側に形成させたり、スロープ面
より突出しないように内側に形成させたものが挙げら
れ、また、法長方向や直交する長手方向(河川や道路等
と平行方向)に適宜複数箇所設けたり、法面の長手方向
に向かって連続して設けることは任意である(請求項
1)が、河川にかかる法面構造を構築する場合、不必要
に川幅を狭めたり、あるいは流木等の引掛かり、あるい
は植物の植生のしやすさ、といった観点から、前記した
スロープ面内の所要位置に該スロープ面より突出しない
ように内側に前記石籠が水平状に設置されてポイント毎
に形成することが好ましい(請求項2)。
【0008】また、施工時や施工後において作業者の昇
降を容易にするために、前記した作業用フロア面が、前
記スロープ面内の所要位置に該スロープ面より突出しな
いように内側に前記石籠が水平状に設置されてポイント
毎に形成していると共に、該作業用フロア面を挟んで構
築する法面の下端部から上端部に亘って該スロープ面よ
り突出しないように内側に前記石籠が積層されて階段部
が設けられていることが好ましいものである(請求項
3)。
【0009】そして他の手段として、石詰めされた石籠
を並列状に敷設してスロープ状に形成する法面構造であ
って、敷設されて構築されたスロープ面内に石詰めされ
たブロック状の石籠が該スロープ面より突出しないよう
にスロープ面と連続して内側に水平状に設置されてな
り、該石籠が施工時における作業用フロア面に供される
と共に該石籠をもスロープ面の一部として構築されたこ
とにある。かかる手段によれば、作業用フロア面が、施
工時に重機を安定して支持したり展開状態の石籠等を載
置し、施工後は、施工時に作業用フロア面に供した石籠
が杭打ちのようにスロープ面と交する方向の構築する法
面(土面)のなかに埋設されるため、法面構造自体が安
定する(請求項4)。この法面構造自体を安定させ、施
工時に作業用フロア面に供した石籠は、前記したスロー
プ面内のポイント毎に設置されていることが、法面構造
自体をさらに安定させるため好適となる(請求項5)。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明をする。図1及び図2は本発明にかかる
法面構造の第1の実施形態を、図3及び図4はかかる法
面構造に使用される石籠を、図5及び図6は本発明にか
かる法面構造の第2の実施形態を、図7は本発明にかか
る法面構造の第3の実施形態を夫々例示している。図
中、符号Aは本発明にかかる法面構造を、符号1は段部
を形成する石詰めされたブロック状の石籠を、符号2は
スロープ面を形成する石詰めされた石籠を示している。
【0011】第1の実施形態の法面構造Aは、図1及び
図2に示したように、石詰めされた石籠2…を構築する
法面a1下部に敷設されている直方体状の石詰めされた石
籠3上から法面上端部まで並列状に敷設されてスロープ
状に形成されると共に、その敷設されて構築されたスロ
ープ面21内の中間部のポイント毎に、その構築する法面
a1(土面)の長手方向に向かって所定間隔をおいて、石
詰めされたブロック状の石籠1がこのスロープ面21より
突出しないように内側となるように水平状に設置されて
作業用フロア面11が形成されている。このスロープ面21
の中間部に設けられた作業用フロア面11に、重機を載置
して未施工部分の施工や施工後の補修工事が行われる。
【0012】この作業用フロア面11を形成する石詰めさ
れたブロック状の石籠1は、図3に示すように、亜鉛や
亜鉛アルミ合金又はアルミニウムを鍍金した所望の線径
の鋼線からなる金網で成形された底面部12と正面部13と
背面部14と右側面部15と左側面部16とを結合コイル17…
で連結して上部が開口した箱状に組み立てられ、石詰め
後に結合コイル17…で平面部18が連結されてブロック状
に形成されている。なお、この石籠1と構築する法面a1
下部に敷設されている石籠3は同一のものである。
【0013】スロープ面21を形成する石詰めされた石籠
2は、図4に示すように、ブロック状の石籠1と同様の
金網で形成された底面部22と正面部23と背面部24と右側
面部25と左側面部26とを結合コイル17…で連結し、構築
する法面a1に敷設された際に右側面部25と左側面部26と
が垂直となるような所望の角度でもって上部が開口され
た箱状に組み立てられ、石詰め後に結合コイル17…で平
面部27が連結されてブロック状に形成されている。又、
作業用フロア面11に供する石籠1直上の石籠2の下に敷
設される石籠2’は、該石籠2の法長方向略半分の長さ
からなる該石籠2の同様の態様でもって形成されてい
る。
【0014】なお、例示したスロープ面21を形成する石
詰めされた石籠2は、独立して1個のブロック状を構成
しているが、このものに限定されず、構築する法面a1に
積層された状態で図1において奥行き方向(河川、道路
と平行方向)又は法長方向あるいは双方向に所要長さの
平面部18、27で覆って一括に複数の石籠1を構成した
り、これと同様に奥行き方向又は法長方向あるいは双方
向に隣接する石籠1の側面部同士を共用して複数の石籠
が一体化したような態様でもって構成しても良いもので
ある。また、上記した石籠1、2は、夫々の面部が分解
された状態で搬送し施工現場において組立てたり、予め
工場で所要する単位毎(モジュール化)に組み立ててお
き、施工現場へ搬送して各単位毎の石籠1、2を連結す
る程度の組立てを行って施工することは任意である。
【0015】このように構成された第1の実施形態の法
面構造Aの施工手順を説明する。 (1) まず、所定角度傾斜した構築する法面a1(土面)
を、図1において奥行き方向(河川や道路と平行方向)
に向かって凹凸のないように平面状の傾斜面に整地する
と共に必要に応じて所望した位置に段部a2を形成する
(床作り)。 (2) つぎに、構築する法面a1頂部に設置された重機を
使用して、構築する法面a1に形成された段部a2に作業用
フロア面11を形成する平面部18を除いた石詰め前のブロ
ック状の石籠1を設置すると共に、作業用フロア面11に
供する石籠1直上の法面a1が強度不足とならないよう
に、石籠2の法長方向に略半分の長さの石籠2’を設
置、石詰めを行う。この石詰め作業が終わったら、上面
を覆い結合コイルで連結する。 (3) そして、そこから上方に向かって構築する法面a1
上端部まで平面部27を除いた石詰め前の石籠2を設置、
連結していき、石詰めを行う。この石詰め作業が終わっ
たら、平面部18,27 で上面を覆い結合コイル17で連結す
る。
【0016】(4) そして、構築する法面a1頂部に設置
された重機を、形成された作業用フロア面11に移し、該
重機でもって法面a1下端部に敷設された石籠3上から上
方に向かって作業用フロア面11直下まで平面部27を除い
た石詰め前の石籠2を設置、連結していき、石詰めを行
う。この石詰め作業が終わったら、平面部27で上面を覆
い結合コイル17で連結し、中途部に作業用フロア面11が
形成されたスロープ面21部分の施工を完了させる。な
お、この種の重機は搬入を容易にするため分解可能にな
っており、分解して作業用フロア面11へ搬入、組立てを
行っている。
【0017】(5) そして、作業用フロア面11に移され
ている重機を使用して、これから構築する隣接した周囲
の末施工後部の法面a1に漸次石籠2を設置、連結し、石
詰めを行う。この石詰め作業が終わったら、平面部27で
設置された石籠2の上面を覆い結合コイル17で連結し
て、法長に亘って連続したスロープ部分の施工を完了さ
せる。 (6) 施工が完了したら法面a1頂部に重機を移して、次
の段部a2が設けられたスロープ面21部分の施工を行う。
この施工手順を構築する法面a1の長手方向の施工範囲に
亘って漸次繰り返し行っていくことにより、ポイント毎
に作業用フロア面11が形成された石籠を用いた法面構造
Aが施工される。
【0018】なお、施工手順はこのものに限定されず、
最初にブロック状の石籠1を設置して作業用フロア面11
を形成しておき、その作業用フロア面11に重機を搬入し
て、周囲のスロープ面21を施工してもよい。また、上記
した形成された作業用フロア面11の上面にさらにブロッ
ク状の石籠1を設置、連結(段重ね)して、その上面を
作業用フロア面11とし、スロープ面21より突出させて作
業用フロア面11を形成してもよいものである。
【0019】次に第2の実施形態の法面構造Aの説明を
する。この第2の実施形態の法面構造Aは、図5及び図
6に示したように、第1の実施形態で説明した作業用フ
ロア面11がスロープ面21内に設けられた階段部1aの中途
部に形成されたものを例示しており、石籠自体の説明は
第1の実施形態と同一のため省略する。石詰めされたブ
ロック状の石籠1’が、法面a1下部に敷設されている石
詰めされた石籠3上から法面上端部に亘ってスロープ面
21より内側に積層されて階段部1aが設けられており、そ
の階段部1aの中途部の石籠1が、他の石籠1’と比して
図6において幅方向に若干長くしたもので構成されると
共に、その石籠1の上段の石籠1''' が、他の石籠1’
と比して図6において幅方向に若干短く(石籠1’の略
半分)したもので構成され、石籠1''' とその上段の石
籠1’とが階段部1aのエリアを広げるように上下2段に
揃えて重ねられて、作業用フロア面11が形成されてい
る。
【0020】なお、作業用フロア面11を供する石籠1
は、他の各段の石籠1’と同一の寸法のものであっても
よいものであるが、重機を安定して支持すると共に、法
面構造自体を強固にするため、本実施の形態のように他
の各段のブロック状の石籠1’よりも幅を長くしたもの
使用することが好ましい。
【0021】以上のように構成された第2の実施形態の
法面構造Aの施工手順を説明する。 (1) まず所定角度傾斜した構築する法面a1(土面)
を、図5において奥行き方向(河川や道路と平行方向)
に向かって凹凸のないように平面状の傾斜面に整地する
と共に必要に応じて所望した位置に、ブロック状の石籠
1、1’の高さと構築する法面a1の傾斜角度に基づいて
連続した階段状に整地する(床作り)。 (2) つぎに作業用フロア面11までの階段部1aの施工に
入る。まず、法面a1下部に敷設された石籠3上に、法面
下方に設置された重機を使用してブロック状の石詰め前
の石籠1を設置し、石詰めをする。石詰めし終えたら、
結合コイル17を用いてその上部に平面部18を連結する。
【0022】(3) つぎに、同様のブロック状の石詰め
前の石籠1’を、その石籠1の上面に階段状に設置し、
石詰めする共に、平面部18を連結する。この工程を作業
用フロア面11を形成する石籠1まで繰り返して行い、作
業用フロア面11が形成されたら、重機を作業用フロア面
11に移す。 (4) そして、作業用フロア面11へ移された重機を使用
して、さらにその上段から最上段まで前記した工程を所
定数繰り返すことで階段部1aの施工を完了させるととも
に隣接したスロープ面21の施工も完了させる。この施工
手順を構築する法面a1の長手方向の施工範囲に亘って漸
次繰り返し行っていくことにより、石籠を用いた法面構
造Aが施工される。
【0023】次に第3の実施形態の法面構造Aを図7を
用いて説明をする。この第3の実施形態の法面構造A
は、図7に示したように、敷設されて構築されたスロー
プ面21の中途部に、施工時に作業用フロア面11に供され
石詰めされたブロック状の石籠1”が該スロープ面21よ
り突出しないようにスロープ面21と連続して内側に水平
状に設置され、その石籠1”をもスロープ面21の一部と
して構築された法面構造Aを例示している。このスロー
プ面21の中途部に水平状に設置された石籠1”は、その
スロープ面21側の側面部が構築する法面a1の傾斜角度と
同一角度となるように構成されていると共に、その石籠
1”を挟んで上段と下段の石籠4は、水平状に設置され
た石籠1”に接する側面部を構築する法面a1の傾斜角度
に対して水平状に、対向する側面部を垂直状になるよう
に構成されており、このように第1の実施形態の石籠2
に対して若干の外観形状の相違はあるものの、基本的な
構成は同一であるため石籠自体の説明は省略する。
【0024】このように構成された第3の実施形態の法
面構造Aの施工手順を説明する。 (1) まず、所定角度傾斜した構築する法面a1(土面)
を、図7において奥行き方向(河川や道路と平行方向)
に向かって凹凸のないように平面状の傾斜面に整地する
と共に必要に応じて所望した位置に作業用フロア面11に
供される石籠1”を設置するための段部a2’を形成する
(床作り)。 (2) つぎに、重機を使用して、法面a1下端部に敷設さ
れた石籠3上から段部a2’直下まで、石詰め前の石籠
2、4を設置し、石詰めしたのち平面部を連結する。そ
して段部a2’に石詰め前の石籠1”を設置し石詰めした
のち平面部を連結して作業用フロア面11を形成させる。
【0025】(3) このようにして石詰めされたブロッ
ク状の石籠1”で作業用フロア面11が形成されたら、機
を作業用フロア面11に移し、該重機を使用して隣接した
スロープ面21の施工を完了させる。 (4) そして、同様に次のポイントの作業用フロア面11
を形成させ、その作業用フロア面11へ重機を移して、該
重機を使用して隣接したスロープ面21を施工すると共
に、先程の作業用フロア面11の上面に土を盛って床作り
を行い、その上位の未施工部分に石詰め前の石籠4、2
を設置し、石詰めしたのち平面部を連結して連続したス
ロープ面21を形成する。この施工手順を構築する法面a1
の長手方向の施工範囲に亘って漸次繰り返し行っていく
ことにより、石籠を用いた法面構造Aが施工される。な
お、作業用フロア面11を奥行き方向(河川や道路と平行
方向)に向かって連続して形成させてもよいものであ
り、その場合重機を自走させながら徐々に施工が行われ
る。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したから下
記の有利な効果がある。請求項1によれば、重機を水平
状の作業用フロア面に載置することで重機のアーム旋回
範囲内がメンテナンスあるいは施工を実施する面となる
から、従来において施工後のメンテナンスや施工する際
に最低アーム長さが法長の長さ分は必要だった重機に比
して小回りが利く小型タイプが使用可能となるから、施
工後のメンテナンスや施工を安全にかつスピーディに行
う事ができると共に経済的に有利となる。請求項2によ
れば、作業用フロア面がスロープ面より突出しないよう
に内側に形成されていることから、河川に施工された場
合、不必要に川幅を狭めることがなく、施工後において
川の流れを阻害することがない。請求項3によれば、階
段部が設けられることにより、施工後または施工中にお
いて作業者の昇降を容易にして作業性を向上することが
できる。請求項4又は5によれば、施工時に作業用フロ
ア面に供した石籠が、杭打ちのようにスロープ面と交す
る方向の構築する法面(土面)のなかに埋設されるた
め、法面構造自体が安定し強度が向上した法面構造が提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の石籠を用いた法面構造の斜視
【図2】同、(A)−(A)断面図
【図3】作業用フロア面に供されるブロック状の石籠の
分解斜視図
【図4】スロープ面に用いられる石籠の分解斜視図
【図5】第2の実施形態の石籠を用いた法面構造の斜視
【図6】同、(B)−(B)断面図
【図7】第3の実施形態の石籠を用いた法面構造の断面
【符号の説明】
A…石籠を用いた法面構造 1…ブロック状の石籠
11…作業用フロア面 2…石籠 21…スロープ面 1a…階段部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石詰めされた石籠を並列状に敷設してス
    ロープ状に形成する法面構造であって、敷設されて構築
    されたスロープ面内に石詰めされたブロック状の石籠が
    水平状に設置されて水平状の作業用フロア面を形成した
    ことを特徴とする石籠を用いた法面構造。
  2. 【請求項2】 前記作業用フロア面が、前記スロープ面
    内の所要位置に該スロープ面より突出しないように内側
    に前記石籠が水平状に設置されてポイント毎に形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の石籠を用いた法面構
    造。
  3. 【請求項3】 前記作業用フロア面が、前記スロープ面
    内の所要位置に該スロープ面より突出しないように内側
    に前記石籠が水平状に設置されてポイント毎に形成して
    いると共に、該作業用フロア面を挟んで構築する法面の
    下端部から上端部に亘って該スロープ面より突出しない
    ように内側に前記石籠が積層されて階段部が設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の石籠を用いた法面
    構造。
  4. 【請求項4】 石詰めされた石籠を並列状に敷設してス
    ロープ状に形成する法面構造であって、敷設されて構築
    されたスロープ面内に石詰めされたブロック状の石籠が
    該スロープ面より突出しないようにスロープ面と連続し
    て内側に水平状に設置されてなり、該石籠が施工時にお
    ける作業用フロア面に供されると共に該石籠をもスロー
    プ面の一部として構築されたことを特徴とする石籠を用
    いた法面構造。
  5. 【請求項5】 前記スロープ面より突出しないようにス
    ロープ面と連続して内側に水平状に設置された前記石籠
    が、前記スロープ面内のポイント毎に設置されているこ
    とを特徴とする請求項4記載の石籠を用いた法面構造。
JP23290797A 1997-08-28 1997-08-28 石籠を用いた法面構造 Pending JPH1171769A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108914884A (zh) * 2018-07-26 2018-11-30 中水电第十工程局(郑州)有限公司 一种严寒地区雷诺护坡施工方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108914884A (zh) * 2018-07-26 2018-11-30 中水电第十工程局(郑州)有限公司 一种严寒地区雷诺护坡施工方法

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