JPH1170673A - インクジェット式記録ヘッド - Google Patents

インクジェット式記録ヘッド

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JPH1170673A
JPH1170673A JP24963197A JP24963197A JPH1170673A JP H1170673 A JPH1170673 A JP H1170673A JP 24963197 A JP24963197 A JP 24963197A JP 24963197 A JP24963197 A JP 24963197A JP H1170673 A JPH1170673 A JP H1170673A
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JP
Japan
Prior art keywords
ink
recording head
flow path
jet recording
ink jet
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP24963197A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimitoshi Kimura
仁俊 木村
Tomoaki Takahashi
智明 高橋
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Publication of JPH1170673A publication Critical patent/JPH1170673A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流路ユニットでのインク消費量の急変による
印字品質の低下を防止すること。 【解決手段】 流路ユニット2をヘッドホルダ3に固定
し、インクカートリッジのインクを流路ユニット2に供
給するインク供給路をインクの圧力により弾性変形可能
な材料からなるインク供給路形成部材22により形成し
て、印刷密度の急変による水撃作用をインク供給路形成
部材22の弾性により吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、ノズル開口に連
通し、圧力発生手段により加圧される圧力発生室を備え
たインクジェット式記録ヘッド、より詳細にはカートリ
ッジから流路ユニットにインクを供給する流路構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、図4
(イ)に見られるように駆動モータAにタイミングベル
トBを介して接続されて、記録用紙Cの幅方向に往復移
動するキャリッジDの、記録用紙対向側にヘッドホルダ
Eを介してインクジェット式記録ヘッド本体Fを、また
着脱操作がし易い上面にはカートリッジホルダGを介し
てインクカートリッジHを搭載して構成されている。
【0003】記録ヘッド本体Fは、図4(ロ)に示した
ようにヘッドホルダEの下面に固定され、カートリッジ
ホルダGの底部Jに植設されたインク供給針Kとヘッド
ホルダEに貫通孔を穿って形成されたインク流路Lを介
してインクカートリッジHと接続してインクの供給を受
けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような記録ヘッド
において、印刷データが文字からグラフィックに切り替
わって、記録ヘッド本体Fでのインク消費量が急変する
と、比較的長いインク流路Lをインクが流れて記録ヘッ
ド本体Fにインクが供給されているため、インクの質
量、慣性に起因して水撃現象が発生し、これが記録ヘッ
ド本体のリザーバに周期的な圧力変化として作用し、イ
ンク滴のインク量に周期的な変動を生じて印刷品質を低
下させるという問題がある。もとより、このような問題
を解消するためには、インク供給流路の流路抵抗を下げ
ることにより解消することは可能であるが、記録ヘッド
本体のインク誘導口や、リザーバの形状変更を必要とし
て大幅な設計変更を招くという問題がある。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的とするところは、流路ユニット
の設計変更を必要とすることなく、インク消費量の急変
にも対応して安定な印刷を行うことができるインクジェ
ット式記録ヘッドを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、流路ユニットをヘッドホル
ダに固定し、前記ヘッドホルダにインクカートリッジの
インクを前記流路ユニットに供給するインク供給路を形
成してなるインクジェット式記録ヘッドにおいて、前記
インク供給路を、インクの圧力により弾性変形可能な材
料からなるチューブにより形成するようにした。
【0007】
【作用】印刷密度の急変により流路ユニットに流れ込む
インク量が急変してインク供給路に水撃が発生した場合
にも、インク供給路の弾性により圧力変動を吸収して、
持続的な振動に至るのを阻止する。
【0008】
【発明の実施の形態】そこで以下に本発明の詳細を図示
した実施例に基づいて説明する。図1は、本発明の一実
施例を示すものであって、インクジェット式記録ヘッド
1は、流路ユニット2をヘッドホルダ3の下面に、また
インク供給針5を上面に固定して構成され、そのうえで
インク供給針5をカートリッジホルダ6の底面7から突
出するように固定され、インク供給針5を介してインク
カートリッジ8からインクの供給を受けている。
【0009】このような構造を採ることにより、インク
カートリッジ8の着脱によりインクを簡単に補給するこ
とが可能となる。
【0010】図2は、上述のインクジェット式記録ヘッ
ドの一実施例を示すものであって、流路ユニット2は、
圧力発生室10、インク供給口11、リザーバ12を区
画形成する流路形成基板13と、圧力発生室10に連通
するノズル開口14を備えたノズルプレート15、及び
圧電振動子16の変位を受けて圧力発生室10を膨張、
収縮させる弾性板17とを積層して構成され、圧電振動
子16と流路ユニット2とにより記録ユニットが構成さ
れている。
【0011】ヘッドホルダ3は、前述の流路ユニット2
を下面で固定し、また圧電振動子16の先端を弾性板1
7に当接させた状態で固定基板18を介して固定し、ま
たリザーバ12に外部からインクを供給するインク誘導
孔20に対向する位置にはインク誘導口20よりも大径
の貫通孔21が穿孔され、上端には後述するインク供給
路形成部材22と係合するリブ23が形成されている。
【0012】インク供給路形成部材22は、インクの圧
力により膨張、収縮する柔軟な材料、例えばシリコンゴ
ムからなり、少なくとも10のマイナス13(m4s2/
kg)以上のコンプライアンスを発現し、かつ貫通孔2
1との間に間隙30を形成できる程度の径のチューブと
して構成されている。
【0013】ところで、インク流路を形成るチューブ
は、インクを構成しているアルカリイオン等により劣化
したり、またインクを構成している溶媒や環境の大気を
透過させてインクの組成に変化をきたしたり、インク内
に気泡を発生させたり、また気泡の成長を助長すること
がある。
【0014】このような問題を回避するため、インク供
給路形成部材22は、シリコン系樹脂やフッ素系樹脂等
の耐薬品性を備えた弾性材料によるものを内層とし、ま
た塩化ビニールや金属膜等の高い遮気性を備えた材料に
よるものを外層とした少なくとも2層構造として構成す
るのが望ましい。
【0015】インク供給路形成部材22は、上端にリブ
23に係合する接続部22aが形成されていて、他端2
2bをインク誘導孔20に液密に弾接させた状態でリブ
23に嵌装してヘッドホルダ3に固定されている。
【0016】ヘッドホルダ3の上面には、インク供給針
5と一体に形成された蓋体24と、フィルター材25を
収容してフィルタ室26a、26bを形成するフィルタ
室形成部材27が枠体28によりヘッドホルダ3に固定
され、フィルタ室26bに連通する通孔29を介して接
続部20aに接続されている。
【0017】なお、上述の実施例においては、インク供
給路形成部材22をヘッドホルダ3に固定するようにし
ているが、図2(ロ)に示したようにフィルタ室形成部
材27にリブ31を形成し、フィルタ室形成部材27に
固定するようにしてもよい。
【0018】この実施例において、圧電振動子16に駆
動信号を供給して印刷を実行すると、この実施例では、
圧電振動子16が収縮して圧力発生室10が膨張してリ
ザーバ12のインクがインク供給口11を経由して圧力
発生室10に流れ込む。所定時間経過後に圧電振動子の
電荷を放電させると、圧電振動子16が元の状態に伸長
して圧力発生室10が加圧され、圧力発生室10のイン
クがノズル開口14からインク滴として吐出する。
【0019】このような動作を印字タイミングに合わせ
て実行してインクが消費されると、インクカートリッジ
8からインク供給針5を介しフィルタ室26aに流れ込
み、フィルタ25で気泡や塵埃を除去されてからインク
供給路形成部材22を流れてインク誘導口20からリザ
ーバ12に補給される。
【0020】ところで、文字データからグラフィックデ
ータのように多量のインクを消費するデータに切り替わ
った場合は、リザーバ12のインク量が急激に減少する
ため、インク供給路形成部材22のインクがリザーバ1
2に流れ込んで水撃作用を発生するが、インク供給路形
成部材22の弾性により圧力変動分が速やかに吸収され
る。これによりリザーバ12の圧力が可及的に一定に維
持され、吐出するインク滴のインク量が安定する。
【0021】図3(イ)、(ロ)は、ベタ画像部と空白
部とを9ミリ秒の周期で6回繰り返して印刷し、その後
中間濃度の印刷を行った場合の印字サンプルで、図
(イ)の本発明によるものでは濃度変化部がほとんど見
られないが、図(ロ)の従来のものでは濃部B1と淡部
B2とが一定の周期で数回繰り返して発生している。
【0022】このことからも、ヘッドホルダ3のインク
供給路を弾性チューブにより構成することが、印字デー
タの変化等による流路ユニット2でのインク消費量の急
増、急減の繰り返しにも関係なく、一定の印字品質を確
保するの有効な手段であることが確認できる。
【0023】なお、上述の実施例においては、ヘッドホ
ルダ3の高さhが比較的大きくなる圧電定数d31の圧電
振動子を使用した記録ヘッドのヘッドホルダのサイズを
有効に利用する場合について説明したが、他の形式の圧
力発生手段を使用し、かつヘッドホルダを介してキャリ
ッジに固定する形式のものに適用できることは明らかで
ある。
【0024】また、上述の実施例においては、キャリッ
ジにインクカートリッジを搭載する形式の記録装置に例
を採って説明したが、函体にインクカートリッジを収容
し、インク供給チューブを介して記録ヘッドのインクを
供給する形式の記録装置に使用しても同様の作用を奏す
ることは明らかである。
【0025】
【発明の効果】以上、説明したように本発明において
は、インクカートリッジのインクを流路ユニットに供給
するヘッドホルダのインク供給路を、インクの圧力によ
り弾性変形可能な材料からなるチューブにより形成した
ので、印刷密度の急変により流路ユニットに流れ込むイ
ンクが水撃作用を起こした場合にもチューブの弾性によ
り圧力変動を吸収できて、比較的設計変更が容易なヘッ
ドホルダの改造だけで印字品質を向上することができ
る。
【0026】また、フィルタ室をサイズの大きなものと
して構成することができ、記録ヘッドにインクをスムー
ズに供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式記録ヘッドの一実施
例を、ヘッドホルダに取り付けた状態で示す図である。
【図2】図(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明のインク
ジェット式記録ヘッドの一実施例を示す断面図である。
【図3】図(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明の記録ヘ
ッドと、従来のインクジェット式記録ヘッドによる印字
状態を示す図である。
【図4】図(イ)、(ロ)は、それぞれインクジェット
式記録装置の一例、及び記録ヘッドとインクカートリッ
ジとの接続構造を示す図である。
【符号の説明】
2 流路ユニット 3 ヘッドホルダ 5 インク供給針 13 流路形成基板 16 圧電振動子 20 インク誘導口 21 貫通孔 22 インク供給路形成部材 25 フィルタ 27 フィルタ室形成部材 30 間隙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流路ユニットをヘッドホルダに固定し、
    前記ヘッドホルダにインクカートリッジのインクを前記
    流路ユニットに供給するインク供給路を形成してなるイ
    ンクジェット式記録ヘッドにおいて、 前記インク供給路を、インクの圧力により弾性変形可能
    な材料からなるチューブにより形成してなるインクジェ
    ット式記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記ヘッドホルダが、前記流路ユニット
    のインク誘導孔に対向する位置に前記インク誘導口より
    も大径の貫通孔が形成され、前記チューブが前記貫通孔
    の内面と一定の間隙を形成する径を有する請求項1に記
    載のインクジェット式記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記チューブの上流側がヘッドホルダに
    固定されている請求項2に記載のインクジェット式記録
    ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記チューブが、耐薬品性を有する内層
    と、遮気性を有する外層とにより構成されている請求項
    1に記載のインクジェット式記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記ヘッドホルダの上流側にフィルタ室
    形成部材が一体に固定されている請求項1に記載のイン
    クジェット式記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記ヘッドホルダが、前記流路ユニット
    のインク誘導孔に対向する位置に前記インク誘導口より
    も大径の貫通孔が形成され、前記チューブが前記貫通孔
    の内面と一定の間隙を形成する径を有し、かつ上流側が
    前記フィルタ室形成部材に固定されている請求項5に記
    載のインクジェット式記録ヘッド。
JP24963197A 1997-08-29 1997-08-29 インクジェット式記録ヘッド Withdrawn JPH1170673A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002178541A (ja) * 2000-02-28 2002-06-26 Seiko Epson Corp 記録ヘッドユニット
SG95595A1 (en) * 1998-05-13 2003-04-23 Seiko Epson Corp Ink cartridge for ink-jet printing apparatus
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US11130337B2 (en) 2018-12-27 2021-09-28 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus

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Effective date: 20041102