JPH1170649A - インクジェットプリンタヘッド - Google Patents
インクジェットプリンタヘッドInfo
- Publication number
- JPH1170649A JPH1170649A JP23263597A JP23263597A JPH1170649A JP H1170649 A JPH1170649 A JP H1170649A JP 23263597 A JP23263597 A JP 23263597A JP 23263597 A JP23263597 A JP 23263597A JP H1170649 A JPH1170649 A JP H1170649A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cavity
- nozzle
- ink
- plate
- reservoir
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】従来のインクジェットヘッドは、ノズル密度が
高密度化するにつれてキャビテイが微小になり、気泡が
滞留し易くなり、吐出性能が劣化した。 【解決手段】振動板とノズルプレートを保持する壁によ
り形成されるキャビテイのキャビテイ方向の断面形状を
平行四辺形形状、あるいはキャビテイの配列方向の断面
形状が台形形状、またキャビテイの振動板方向の先端の
断面形状が円弧とした。
高密度化するにつれてキャビテイが微小になり、気泡が
滞留し易くなり、吐出性能が劣化した。 【解決手段】振動板とノズルプレートを保持する壁によ
り形成されるキャビテイのキャビテイ方向の断面形状を
平行四辺形形状、あるいはキャビテイの配列方向の断面
形状が台形形状、またキャビテイの振動板方向の先端の
断面形状が円弧とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットプリ
ンタヘッドに関する。更に詳しくは、インク液滴を電気
機械変換素子の変形により選択的に記録媒体に付着させ
るインクジェットプリンタヘッドに関する。
ンタヘッドに関する。更に詳しくは、インク液滴を電気
機械変換素子の変形により選択的に記録媒体に付着させ
るインクジェットプリンタヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンタはパソコンの普及と歩調
を合わせて急激に普及している。なかでもインクジェッ
トプリンタは高速印字、低騒音、高印字品位、カラー印
刷の対応が良好であり、かつ安価に市場に提供できる等
の利点により、他の印字方式を抑えて、急速に発展して
いる。しかしながらインクジェットプリンタに於いて
も、カラー印刷に長時間を要するという課題が顕在化し
てきた。これはパソコン等で扱う情報が、インターネッ
トやマルチメデアの発展により、従来のモノクロのキャ
ラクターベースからフルカラーのグラフィックベースに
変化し、さらにグラフィックスの表示もより高解像度に
進化し、情報量が飛躍的に増加していることによる。し
たがってフルカラーのグラフィクスの印刷に要する時間
は、従来のモノクロのキャラクターベースのそれの10
0倍以上を要してしまう。
を合わせて急激に普及している。なかでもインクジェッ
トプリンタは高速印字、低騒音、高印字品位、カラー印
刷の対応が良好であり、かつ安価に市場に提供できる等
の利点により、他の印字方式を抑えて、急速に発展して
いる。しかしながらインクジェットプリンタに於いて
も、カラー印刷に長時間を要するという課題が顕在化し
てきた。これはパソコン等で扱う情報が、インターネッ
トやマルチメデアの発展により、従来のモノクロのキャ
ラクターベースからフルカラーのグラフィックベースに
変化し、さらにグラフィックスの表示もより高解像度に
進化し、情報量が飛躍的に増加していることによる。し
たがってフルカラーのグラフィクスの印刷に要する時間
は、従来のモノクロのキャラクターベースのそれの10
0倍以上を要してしまう。
【0003】インクジェットプリンタの印刷時間を短く
する、すなわち印刷速度を速くする方法は、以下に述べ
る二方法がある。第一の方法はインクジェットプリンタ
ヘッドの駆動周波数を高くすることである。駆動周波数
を倍にすると、印刷速度も倍にできる。第二の方法はイ
ンクジェットプリンタのヘッドのノズル数を増やすこと
である。ノズル数を倍に増やせば、印刷速度も倍にでき
る。
する、すなわち印刷速度を速くする方法は、以下に述べ
る二方法がある。第一の方法はインクジェットプリンタ
ヘッドの駆動周波数を高くすることである。駆動周波数
を倍にすると、印刷速度も倍にできる。第二の方法はイ
ンクジェットプリンタのヘッドのノズル数を増やすこと
である。ノズル数を倍に増やせば、印刷速度も倍にでき
る。
【0004】第一の方法は技術的に限界に近づいてお
り、飛躍的な向上は期待できない。そこで、第二の方法
すなわちノズル数を増やす方向での開発がなされてい
る。この場合には単にノズル数を増やせばよいのではな
く、ノズル密度もあわせて高くする必要がある。この理
由を以下に述べる。前述のように高解像度のグラフィッ
クス表示を印刷する場合に、ノズル密度が低いと、ノズ
ル列を増やさなければならない。またフルカラー印刷を
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色でおこな
うと、それぞれの色に対応するノズルが必要となる。結
果としてインクジェットヘッドが大きくなり、ノズル列
間の位置合わせに高精度を要求され、高価で大きなイン
クジェットプリンタになってしまう。例として180D
PI(ドット/インチ)のノズル密度のインクジェット
プリンタヘッドで1440DPIのフルカラー印刷を行
おうとすると、ノズル列は1色あたり8列必要となり、
4色で32列必要となる。ノズル列の間隔が5mmであ
れば、ノズル列の総長さは5*31=155mm以上を
ようする。したがってノズル密度を高くしてノズル列を
少なくする必要がある。
り、飛躍的な向上は期待できない。そこで、第二の方法
すなわちノズル数を増やす方向での開発がなされてい
る。この場合には単にノズル数を増やせばよいのではな
く、ノズル密度もあわせて高くする必要がある。この理
由を以下に述べる。前述のように高解像度のグラフィッ
クス表示を印刷する場合に、ノズル密度が低いと、ノズ
ル列を増やさなければならない。またフルカラー印刷を
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色でおこな
うと、それぞれの色に対応するノズルが必要となる。結
果としてインクジェットヘッドが大きくなり、ノズル列
間の位置合わせに高精度を要求され、高価で大きなイン
クジェットプリンタになってしまう。例として180D
PI(ドット/インチ)のノズル密度のインクジェット
プリンタヘッドで1440DPIのフルカラー印刷を行
おうとすると、ノズル列は1色あたり8列必要となり、
4色で32列必要となる。ノズル列の間隔が5mmであ
れば、ノズル列の総長さは5*31=155mm以上を
ようする。したがってノズル密度を高くしてノズル列を
少なくする必要がある。
【0005】ノズル密度を高くするには、インクジェッ
トプリンタヘッドの圧力室を微小にしなければならな
い。さらにインクタンクから圧力室への経路も同様であ
る。経路が微小になるとインクの毛細間力の影響が大き
くなり、円滑にインクがインクタンクから圧力室に移動
しにくくなる。また気泡の排除も困難となる。
トプリンタヘッドの圧力室を微小にしなければならな
い。さらにインクタンクから圧力室への経路も同様であ
る。経路が微小になるとインクの毛細間力の影響が大き
くなり、円滑にインクがインクタンクから圧力室に移動
しにくくなる。また気泡の排除も困難となる。
【0006】ここで従来技術の一例を、図を用いて説明
する。まず図4をもとに従来のインクジェットプリンタ
ヘッドの構造を説明する。図4に於いて、401はノズ
ル、402はノズルプレート、403は壁、404はキ
ャビテイ、405は振動板、407は圧電素子、409
はリザーバを示す。410は供給口、411はインクタ
ンク口を示す。第4図はインクジェットプリンタヘッド
の部分斜視図である。複数のキャビテイ404が平行に
一定間隔をもって配列している。キャビテイ404の一
面には、圧電素子407が配接された振動板405が形
成されている。圧電素子407には図示されていない信
号回路より電気信号が送られる。キャビテイ404の振
動板405の反対面はノズルプレート402が形成さ
れ、そこにはノズル401が形成されている。個々のキ
ャビテイ404の配列方向と垂直の位置にリザーバ40
9が形成されている。キャビテイ404とリザーバ40
9は細長いスリット状の供給口410により接続され
る。リザーバ409は、リザーバ409上にある図示さ
れていないインクタンクとインクタンク口411により
接続されている。次にインク滴の吐出動作を第5図をも
とに説明する。図5は図4の点線部A−Bでの断面図で
ある。図5に於いて、501はノズル、503は壁、5
04はキャビテイ、505は振動板、507は圧電素
子、509はリザーバ、510は供給口、521インク
滴、522はインクの流れ、531は変形後の振動板、
532は変形後の圧電素子を示す。圧電素子507は、
図示されていない信号回路より電気信号が送られると、
収縮する。それにより変形後の圧電素子532、変形後
の振動板531の形状に変形する。するとキャビテイ5
04に体積が減少し圧力が発生する。するとキャビテイ
504内に満たされたインクはノズル501と供給口5
10へ移動しようとする。供給口510側にはリザーバ
509があり、インクに満たされている。そのためノズ
ル501側により移動していく。結果として、ノズル5
01から、インク滴521となって吐出する。この際の
インクの流れは、図5のインクの流れ522の矢印に示
すようなものとなる。また図示されないインクタンクは
リザーバ509の上に位置する。リザーバ509のイン
クは水平方向に圧力室へ流れる。リザーバ509でイン
クの流れが90度変わる。この部分でインク流れが悪く
なり、気泡が滞留しやすくなる。気泡が滞留すると、イ
ンクの吐出性能は大きく劣化する。従来の180DPI
のノズル列は141ミクロンピッチであり、仮に流路の
幅をその半分の70ミクロンとすると、1440DPI
は17.6ミクロンピッチとなり、キャビテイ504の
幅は8.8ミクロンとなる。ミクロンオーダの微小な管
の中をインクが移動することになる。毛細管力の影響が
大きくなり、インクが動きにくくなり、かつ気泡もより
滞留しやすくなる。そのためインクタンクからキャビテ
イ504までのインクの経路は短く、直線上であること
が望ましい。またキャビテイ504の横にリザーバ50
9を持つため、複数のノズル列を持つインクジェットプ
リンタヘッドでは、ノズル列の間隔をリザーバ509の
長さぶん余分に持たなければならない。先程に例として
あげた180DPI(ドット/インチ)のノズル密度の
インクジェットプリンタヘッドで1440DPIのフル
カラー印刷を行おうとすると、ノズル列は32列必要と
なる。リザーバ509をもうけることにより3mm必要
とすると、ノズル列の間隔が8mmとなり、ノズル列の
総長さは8*31=248mm以上を必要としてしま
う。
する。まず図4をもとに従来のインクジェットプリンタ
ヘッドの構造を説明する。図4に於いて、401はノズ
ル、402はノズルプレート、403は壁、404はキ
ャビテイ、405は振動板、407は圧電素子、409
はリザーバを示す。410は供給口、411はインクタ
ンク口を示す。第4図はインクジェットプリンタヘッド
の部分斜視図である。複数のキャビテイ404が平行に
一定間隔をもって配列している。キャビテイ404の一
面には、圧電素子407が配接された振動板405が形
成されている。圧電素子407には図示されていない信
号回路より電気信号が送られる。キャビテイ404の振
動板405の反対面はノズルプレート402が形成さ
れ、そこにはノズル401が形成されている。個々のキ
ャビテイ404の配列方向と垂直の位置にリザーバ40
9が形成されている。キャビテイ404とリザーバ40
9は細長いスリット状の供給口410により接続され
る。リザーバ409は、リザーバ409上にある図示さ
れていないインクタンクとインクタンク口411により
接続されている。次にインク滴の吐出動作を第5図をも
とに説明する。図5は図4の点線部A−Bでの断面図で
ある。図5に於いて、501はノズル、503は壁、5
04はキャビテイ、505は振動板、507は圧電素
子、509はリザーバ、510は供給口、521インク
滴、522はインクの流れ、531は変形後の振動板、
532は変形後の圧電素子を示す。圧電素子507は、
図示されていない信号回路より電気信号が送られると、
収縮する。それにより変形後の圧電素子532、変形後
の振動板531の形状に変形する。するとキャビテイ5
04に体積が減少し圧力が発生する。するとキャビテイ
504内に満たされたインクはノズル501と供給口5
10へ移動しようとする。供給口510側にはリザーバ
509があり、インクに満たされている。そのためノズ
ル501側により移動していく。結果として、ノズル5
01から、インク滴521となって吐出する。この際の
インクの流れは、図5のインクの流れ522の矢印に示
すようなものとなる。また図示されないインクタンクは
リザーバ509の上に位置する。リザーバ509のイン
クは水平方向に圧力室へ流れる。リザーバ509でイン
クの流れが90度変わる。この部分でインク流れが悪く
なり、気泡が滞留しやすくなる。気泡が滞留すると、イ
ンクの吐出性能は大きく劣化する。従来の180DPI
のノズル列は141ミクロンピッチであり、仮に流路の
幅をその半分の70ミクロンとすると、1440DPI
は17.6ミクロンピッチとなり、キャビテイ504の
幅は8.8ミクロンとなる。ミクロンオーダの微小な管
の中をインクが移動することになる。毛細管力の影響が
大きくなり、インクが動きにくくなり、かつ気泡もより
滞留しやすくなる。そのためインクタンクからキャビテ
イ504までのインクの経路は短く、直線上であること
が望ましい。またキャビテイ504の横にリザーバ50
9を持つため、複数のノズル列を持つインクジェットプ
リンタヘッドでは、ノズル列の間隔をリザーバ509の
長さぶん余分に持たなければならない。先程に例として
あげた180DPI(ドット/インチ)のノズル密度の
インクジェットプリンタヘッドで1440DPIのフル
カラー印刷を行おうとすると、ノズル列は32列必要と
なる。リザーバ509をもうけることにより3mm必要
とすると、ノズル列の間隔が8mmとなり、ノズル列の
総長さは8*31=248mm以上を必要としてしま
う。
【0007】そこで本発明者は、出願番号9−0055
04号においてこれらの問題を解決する手段として、イ
ンク供給口を振動板中に形成するインクジェットプリン
タヘッドを提案している。ここでこれを図6をもとに説
明する。図6はこのインクジェットプリンタヘッドの構
造を示す部分斜視図である。図6に於いて、601はノ
ズル、602はノズルプレート、603は壁、604は
キャビテイ、605は振動板、607は圧電素子、60
9はリザーバ、610は供給口を示す。キャビテイ60
4は対向する壁603をはさんで、対向するノズルプレ
ート602と振動板605により形成される。キャビテ
イ604は一定の間隔で配列される。1440DPIの
ノズル列であれば17.6mmの間隔で配列される。ノ
ズルプレート602には個々のキャビテイ604に対応
するノズル601が形成される。振動板605にはキャ
ビテイ604に対応する圧電素子607が配接される。
振動板605には供給口610が形成される。リザーバ
609は振動板605をはさんでキャビテイ604と向
かい合う。リザーバ609にはインクタンク口611が
設けられ、図示されないインクタンクと接続される。次
にこのインクジェットプリンタヘッドのインク滴の吐出
動作とインクの流れを図7をもとに説明する。図7はイ
ンクジェットプリンタヘッドの断面図である。図7に於
いて7011はノズル、702はノズルプレート、70
4はキャビテイ、705は振動板、707は圧電素子、
709はリザーバ、710は供給口、711はインクタ
ンク口、721インク滴、722はインクの流れ、73
1は変形後の振動板、732は変形後の圧電素子を示
す。インクはは図示されないインクタンクからインクタ
ンク口711をへて、リザーバ709に満たされる。リ
ザーバ709でインクの流れ722が変わらないため、
リザーバ709での気泡の滞留は格段に減少する。リザ
ーバ709に満たされたインクは振動板705に設けら
れた供給口710を介してそれぞれのキャビテイ704
に満たされる。圧電素子707は、図示されていない信
号回路より電気信号が送られると、収縮する。それによ
り圧電素子707と振動板705は、変形後の圧電素子
732、変形後の振動板731の形状に変形する。する
とキャビテイ704に体積が減少し圧力が発生する。す
るとキャビテイ704内に満たされたインクはノズル7
01と供給口710へ移動しようとする。供給口710
側にはリザーバ709があり、インクに満たされてい
る。そのためノズル701側により移動していく。結果
として、ノズル701から、インク滴721となって吐
出する。この際のインクの流れは、インクの流れ722
の矢印に示すようなものとなる。
04号においてこれらの問題を解決する手段として、イ
ンク供給口を振動板中に形成するインクジェットプリン
タヘッドを提案している。ここでこれを図6をもとに説
明する。図6はこのインクジェットプリンタヘッドの構
造を示す部分斜視図である。図6に於いて、601はノ
ズル、602はノズルプレート、603は壁、604は
キャビテイ、605は振動板、607は圧電素子、60
9はリザーバ、610は供給口を示す。キャビテイ60
4は対向する壁603をはさんで、対向するノズルプレ
ート602と振動板605により形成される。キャビテ
イ604は一定の間隔で配列される。1440DPIの
ノズル列であれば17.6mmの間隔で配列される。ノ
ズルプレート602には個々のキャビテイ604に対応
するノズル601が形成される。振動板605にはキャ
ビテイ604に対応する圧電素子607が配接される。
振動板605には供給口610が形成される。リザーバ
609は振動板605をはさんでキャビテイ604と向
かい合う。リザーバ609にはインクタンク口611が
設けられ、図示されないインクタンクと接続される。次
にこのインクジェットプリンタヘッドのインク滴の吐出
動作とインクの流れを図7をもとに説明する。図7はイ
ンクジェットプリンタヘッドの断面図である。図7に於
いて7011はノズル、702はノズルプレート、70
4はキャビテイ、705は振動板、707は圧電素子、
709はリザーバ、710は供給口、711はインクタ
ンク口、721インク滴、722はインクの流れ、73
1は変形後の振動板、732は変形後の圧電素子を示
す。インクはは図示されないインクタンクからインクタ
ンク口711をへて、リザーバ709に満たされる。リ
ザーバ709でインクの流れ722が変わらないため、
リザーバ709での気泡の滞留は格段に減少する。リザ
ーバ709に満たされたインクは振動板705に設けら
れた供給口710を介してそれぞれのキャビテイ704
に満たされる。圧電素子707は、図示されていない信
号回路より電気信号が送られると、収縮する。それによ
り圧電素子707と振動板705は、変形後の圧電素子
732、変形後の振動板731の形状に変形する。する
とキャビテイ704に体積が減少し圧力が発生する。す
るとキャビテイ704内に満たされたインクはノズル7
01と供給口710へ移動しようとする。供給口710
側にはリザーバ709があり、インクに満たされてい
る。そのためノズル701側により移動していく。結果
として、ノズル701から、インク滴721となって吐
出する。この際のインクの流れは、インクの流れ722
の矢印に示すようなものとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
造のインクジェットでもキャビテイでの気泡の滞留が顕
在化してきた。これはノズルの高密度化により、キャビ
テイ704が前述のように微細化するため、気泡はよ
り、溜まりやすくなった。例えばキャビテイ704と振
動板705及びノズルプレート702と交わる部分では
インクの流れは不規則かつ、遅くなる。そのためこの部
分に気泡が近づくと、気泡はここに付着し、滞留しやす
い。本発明はかかる問題を解決するもので、気泡の滞留
がないことによる、高性能なインクの吐出性能を有する
高解像度・高速のフルカラーのグラフィックの印刷に適
したインクジェットプリンタヘッドを提供することを目
的とする。
造のインクジェットでもキャビテイでの気泡の滞留が顕
在化してきた。これはノズルの高密度化により、キャビ
テイ704が前述のように微細化するため、気泡はよ
り、溜まりやすくなった。例えばキャビテイ704と振
動板705及びノズルプレート702と交わる部分では
インクの流れは不規則かつ、遅くなる。そのためこの部
分に気泡が近づくと、気泡はここに付着し、滞留しやす
い。本発明はかかる問題を解決するもので、気泡の滞留
がないことによる、高性能なインクの吐出性能を有する
高解像度・高速のフルカラーのグラフィックの印刷に適
したインクジェットプリンタヘッドを提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のインクジ
ェットヘッドは、電気信号により変形する圧電素子を配
接した振動板と、振動板とノズルプレートを保持する壁
により形成されるキャビテイが印字面に対して水平方向
に配列され、キャビテイのキャビテイ方向の断面形状が
平行四辺形形状であることを特徴とする。上記構成によ
りキャビテイ内部での気泡の滞留をすくなくでき、高い
吐出性能を維持できるという特徴がある。
ェットヘッドは、電気信号により変形する圧電素子を配
接した振動板と、振動板とノズルプレートを保持する壁
により形成されるキャビテイが印字面に対して水平方向
に配列され、キャビテイのキャビテイ方向の断面形状が
平行四辺形形状であることを特徴とする。上記構成によ
りキャビテイ内部での気泡の滞留をすくなくでき、高い
吐出性能を維持できるという特徴がある。
【0010】請求項2記載のインクジェットヘッドは、
電気信号により変形する圧電素子を配接した振動板と、
振動板に対向するノズルを形成されたノズルプレート
と、前記振動板と前記ノズルプレートを保持する壁によ
り形成されるキャビテイが印字面に対して水平方向に配
列され、キャビテイの配列方向の断面形状が台形形状で
あることを特徴とする。上記構成によりキャビテイ内部
での気泡の滞留をすくなくでき、高い吐出性能を維持で
きるという特徴がある。
電気信号により変形する圧電素子を配接した振動板と、
振動板に対向するノズルを形成されたノズルプレート
と、前記振動板と前記ノズルプレートを保持する壁によ
り形成されるキャビテイが印字面に対して水平方向に配
列され、キャビテイの配列方向の断面形状が台形形状で
あることを特徴とする。上記構成によりキャビテイ内部
での気泡の滞留をすくなくでき、高い吐出性能を維持で
きるという特徴がある。
【0011】請求項3記載のインクジェットヘッドは、
電気信号により変形する圧電素子を配接した振動板と、
振動板に対向するノズルを形成されたノズルプレート
と、前記振動板と前記ノズルプレートを保持する壁によ
り形成されるキャビテイが印字面に対して水平方向に配
列され、キャビテイの振動板方向の先端の断面形状が円
弧であることを特徴とする。上記構成によりキャビテイ
内部での気泡の滞留をすくなくでき、高い吐出性能を維
持できるという特徴がある。
電気信号により変形する圧電素子を配接した振動板と、
振動板に対向するノズルを形成されたノズルプレート
と、前記振動板と前記ノズルプレートを保持する壁によ
り形成されるキャビテイが印字面に対して水平方向に配
列され、キャビテイの振動板方向の先端の断面形状が円
弧であることを特徴とする。上記構成によりキャビテイ
内部での気泡の滞留をすくなくでき、高い吐出性能を維
持できるという特徴がある。
【0012】
(実施例1)まず本発明の請求項1記載のインクジェッ
トプリンタヘッドの一例を図1をもとに説明する。図1
はインクジェットプリンタヘッドのキャビテイ方向の断
面図である。図1に於いて、101はノズル、102は
ノズルプレート、103は壁、104はキャビテイ、1
05は振動板、106は下電極、107は圧電素子、1
08は上電極、109はリザーバを示す。110は供給
口、111はインクタンク口を示す。キャビテイ104
は対向する壁103をはさんで、対向するノズルプレー
ト102と振動板105により形成される。キャビテイ
104は一定の間隔で配列される。1440DPIのノ
ズル列であれば17.6mmの間隔で配列される。ノズ
ルプレート102には個々のキャビテイ104に対応す
るノズル101が形成される。振動板105にはキャビ
テイ104に対応する圧電素子106が配接される。振
動板105には供給口107が形成される。リザーバ1
09は振動板105をはさんでキャビテイ104と向か
い合う。リザーバ109にはインクタンク口111が設
けられ、図示されないインクタンクと接続される。この
ような形状にすることによりキャビテイ104と振動板
105及びノズルプレート102と交わる部分でもイン
クの流れがスムーズになる。そのためキャビテイ104
に気泡が進入しても、気泡は滞留しにくくなる。
トプリンタヘッドの一例を図1をもとに説明する。図1
はインクジェットプリンタヘッドのキャビテイ方向の断
面図である。図1に於いて、101はノズル、102は
ノズルプレート、103は壁、104はキャビテイ、1
05は振動板、106は下電極、107は圧電素子、1
08は上電極、109はリザーバを示す。110は供給
口、111はインクタンク口を示す。キャビテイ104
は対向する壁103をはさんで、対向するノズルプレー
ト102と振動板105により形成される。キャビテイ
104は一定の間隔で配列される。1440DPIのノ
ズル列であれば17.6mmの間隔で配列される。ノズ
ルプレート102には個々のキャビテイ104に対応す
るノズル101が形成される。振動板105にはキャビ
テイ104に対応する圧電素子106が配接される。振
動板105には供給口107が形成される。リザーバ1
09は振動板105をはさんでキャビテイ104と向か
い合う。リザーバ109にはインクタンク口111が設
けられ、図示されないインクタンクと接続される。この
ような形状にすることによりキャビテイ104と振動板
105及びノズルプレート102と交わる部分でもイン
クの流れがスムーズになる。そのためキャビテイ104
に気泡が進入しても、気泡は滞留しにくくなる。
【0013】(実施例2)次に本発明の請求項2記載の
インクジェットプリンタヘッドの一例を図2をもとに説
明する。図2はインクジェットプリンタヘッドのキャビ
テイの配列方向の断面図である。図2に於いて201は
ノズル、202はノズルプレート、203は壁、204
はキャビテイ、205は振動板、207は圧電素子、2
09はリザーバを示す。このような形状にすることによ
りキャビテイ204と振動板205及びノズルプレート
202と交わる部分でもインクの流れがスムーズにな
り、キャビテイ204に気泡が進入しても、気泡はに滞
留しにくくなる。
インクジェットプリンタヘッドの一例を図2をもとに説
明する。図2はインクジェットプリンタヘッドのキャビ
テイの配列方向の断面図である。図2に於いて201は
ノズル、202はノズルプレート、203は壁、204
はキャビテイ、205は振動板、207は圧電素子、2
09はリザーバを示す。このような形状にすることによ
りキャビテイ204と振動板205及びノズルプレート
202と交わる部分でもインクの流れがスムーズにな
り、キャビテイ204に気泡が進入しても、気泡はに滞
留しにくくなる。
【0014】(実施例3)次に本発明の請求項3記載の
インクジェットプリンタヘッドの一例を図3をもとに説
明する。図2はインクジェットプリンタヘッドのキャビ
テイの振動板方向の断面図である。図3において301
はノズル、303は壁、304はキャビテイを示す。こ
のような形状にすることによりキャビテイ304と壁3
03と交わる部分でもインクの流れがスムーズになり、
キャビテイ304に気泡が進入しても、気泡は滞留しに
くくなる。
インクジェットプリンタヘッドの一例を図3をもとに説
明する。図2はインクジェットプリンタヘッドのキャビ
テイの振動板方向の断面図である。図3において301
はノズル、303は壁、304はキャビテイを示す。こ
のような形状にすることによりキャビテイ304と壁3
03と交わる部分でもインクの流れがスムーズになり、
キャビテイ304に気泡が進入しても、気泡は滞留しに
くくなる。
【0015】
【発明の効果】以上述べてきたように本発明のインクジ
ェットプリンタヘッドによればインクジェットプリンタ
ヘッドを提供できるという優れた効果がある。
ェットプリンタヘッドによればインクジェットプリンタ
ヘッドを提供できるという優れた効果がある。
【図1】本発明のインクジェットプリンタヘッドの実施
例1の構造を説明する断面図。
例1の構造を説明する断面図。
【図2】本発明のインクジェットプリンタヘッドの実施
例2の構造を説明する断面図。
例2の構造を説明する断面図。
【図3】本発明のインクジェットプリンタヘッドの実施
例2の構造を説明する断面図。
例2の構造を説明する断面図。
【図4】従来技術のインクジェットプリンタヘッドの構
造を説明する斜視図。
造を説明する斜視図。
【図5】従来技術のインクジェットプリンタヘッドのイ
ンク滴の吐出動作を説明する断面図。
ンク滴の吐出動作を説明する断面図。
【図6】従来技術のインクジェットプリンタヘッドの構
造を説明する斜視図。
造を説明する斜視図。
【図7】従来技術のインクジェットプリンタヘッドのイ
ンク滴の吐出動作を説明する断面図。
ンク滴の吐出動作を説明する断面図。
101 ノズル 102 ノズルプレート 103 壁 104 キャビテイ 105 振動板 107 圧電素子 109 リザーバ 111 インクタンク口 201 ノズル 202 ノズルプレート 203 壁 204 キャビテイ 205 振動板 207 圧電素子 209 リザーバ 301 ノズル 303 壁 304 キャビテイ 401 ノズル 402 ノズルプレート 403 壁 404 キャビテイ 405 振動板 407 圧電素子 409 リザーバ 410 供給口 411 インクタンク口 501 ノズル 503 壁 504 キャビテイ 505 振動板 507 圧電素子 509 リザーバ 510 供給口 521 インク滴 522 インクの流れ 531 変形後の振動板 532 変形後の圧電素子 601 ノズル 602 ノズルプレート 603 壁 604 キャビテイ 605 振動板 607 圧電素子 609 リザーバ 610 供給口 701 ノズル 702 ノズルプレート 703 壁 704 キャビテイ 705 振動板 707 圧電素子 709 リザーバ 710 供給口 711 インクタンク口 721 インク滴 722 インクの流れ 731 変形後の振動板 732 変形後の圧電素子
Claims (3)
- 【請求項1】 電気信号により変形する圧電素子を配接
した振動板と、振動板に対向するノズルを形成されたノ
ズルプレートと、前記振動板と前記ノズルプレートを保
持する壁により形成されるキャビテイが印字面に対して
水平方向に配列されるインクジェットプリンタヘッドに
於いて、前記キャビテイのキャビテイ方向の断面形状が
平行四辺形形状であることを特徴とするインクジェット
プリンタヘッド。 - 【請求項2】 電気信号により変形する圧電素子を配接
した振動板と、振動板に対向するノズルを形成されたノ
ズルプレートと、前記振動板と前記ノズルプレートを保
持する壁により形成されるキャビテイが印字面に対して
水平方向に配列されるインクジェットプリンタヘッドに
於いて、前記キャビテイの配列方向の断面形状が台形形
状であることを特徴とするインクジェットプリンタヘッ
ド。 - 【請求項3】 電気信号により変形する圧電素子を配接
した振動板と、振動板に対向するノズルを形成されたノ
ズルプレートと、前記振動板と前記ノズルプレートを保
持する壁により形成されるキャビテイが印字面に対して
水平方向に配列されるインクジェットプリンタヘッドに
於いて、前記キャビテイの振動板方向の先端の断面形状
が円弧であることを特徴とするインクジェットプリンタ
ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23263597A JPH1170649A (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | インクジェットプリンタヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23263597A JPH1170649A (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | インクジェットプリンタヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1170649A true JPH1170649A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=16942399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23263597A Withdrawn JPH1170649A (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | インクジェットプリンタヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1170649A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001042023A1 (fr) * | 1999-12-10 | 2001-06-14 | Fujitsu Limited | Tete a jets d'encre, procede de production de tete a jets d'encre, et imprimante |
WO2001042024A1 (fr) * | 1999-12-10 | 2001-06-14 | Fujitsu Limited | Tete a jet d'encre et imprimante |
EP1243418A1 (en) * | 2001-03-21 | 2002-09-25 | Hewlett-Packard Company | Flextensional transducer assembly including array of flextensional transducers |
JP2007112054A (ja) * | 2005-10-21 | 2007-05-10 | Brother Ind Ltd | インクジェットヘッド |
-
1997
- 1997-08-28 JP JP23263597A patent/JPH1170649A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001042023A1 (fr) * | 1999-12-10 | 2001-06-14 | Fujitsu Limited | Tete a jets d'encre, procede de production de tete a jets d'encre, et imprimante |
WO2001042024A1 (fr) * | 1999-12-10 | 2001-06-14 | Fujitsu Limited | Tete a jet d'encre et imprimante |
EP1258356A1 (en) * | 1999-12-10 | 2002-11-20 | Fujitsu Limited | Ink jet head and printer |
US6637870B2 (en) | 1999-12-10 | 2003-10-28 | Fujitsu Limited | Ink jet head, method of manufacturing ink jet head, and printer |
US6715861B2 (en) | 1999-12-10 | 2004-04-06 | Fujitsu Limited | Ink jet head and printing apparatus |
US6978543B2 (en) | 1999-12-10 | 2005-12-27 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Method of manufacturing an ink jet head having a plurality of nozzles |
EP1258356A4 (en) * | 1999-12-10 | 2009-04-01 | Fujifilm Corp | INK JET HEAD AND PRINTER |
EP1243418A1 (en) * | 2001-03-21 | 2002-09-25 | Hewlett-Packard Company | Flextensional transducer assembly including array of flextensional transducers |
US6540339B2 (en) | 2001-03-21 | 2003-04-01 | Hewlett-Packard Company | Flextensional transducer assembly including array of flextensional transducers |
JP2007112054A (ja) * | 2005-10-21 | 2007-05-10 | Brother Ind Ltd | インクジェットヘッド |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041102 |