JPH1170320A - ダイオキシン含有ガスの処理方法及び装置 - Google Patents
ダイオキシン含有ガスの処理方法及び装置Info
- Publication number
- JPH1170320A JPH1170320A JP10117020A JP11702098A JPH1170320A JP H1170320 A JPH1170320 A JP H1170320A JP 10117020 A JP10117020 A JP 10117020A JP 11702098 A JP11702098 A JP 11702098A JP H1170320 A JPH1170320 A JP H1170320A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- dioxin
- water
- liquid contact
- contacting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/25—Process efficiency
Landscapes
- Chimneys And Flues (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
Abstract
除去することができるダイオキシン除去方法及び装置を
提供する。 【解決手段】 排ガスは乾式集塵機1で粉塵が除去され
た後、前段液接触室2でポンプ3による水と接触してダ
イオキシンが吸収される。洗浄塔4内では、並列に2個
の液接触室6,6′が設けられ、活性炭分散水8,8′
を循環させるように循環ライン5C、5′Cが接続され
ている。循環ライン5′Cには水冷却器15が設けられ
ており、循環水が冷却される。このため、液接触室6′
を通過したガスは液接触室6を通過したガスよりも低温
となる。液接触室6、6′を通過したガスは水蒸気で飽
和しているので、液接触室6,6′を通過したガスを混
合室12で混合することにより大量の白煙が発生する。
これにより、ガス中の粒子が成長し、集塵機13で確実
に除去される。
Description
生する排ガス中のダイオキシンを捕集する方法及び装置
に関するものである。
オキシンが含まれるので、その除去処理を行う必要があ
る。なお、この排ガスは、通常の場合150〜250℃
の温度であり、湿度は20〜30%程度である。
融点は300℃程度であるから、排ガス温度が70〜8
0℃程度にまで低下すればダイオキシンは固体となるは
ずであるが、排ガスに含まれるダイオキシンは数ng〜
数10ng(ナノグラム、10-9グラム)/Nm3程度
の微量であるから、蒸気圧から見て一部はガス状、一部
は固体もしくは液滴、一部は粉塵に吸着された固体とし
て共存するものと考えられる。
て低いが、上記程度の微量であれば、これを水と接触さ
せてガス状のダイオキシンを全て水に吸収させることが
可能である。
法の代表的な方法及び装置は、第7図で示したように、
湿式減温装置51で高温ガス中に水52をスプレーして
200〜300℃中間温度まで冷却し、ベンチュリース
クラバ53で洗浄水54と接触させて飽和温度まで冷却
し、充填層55で更に洗浄する。
から、充填層55の洗浄液56を冷却機57で冷却し、
その排気ガス58を加熱器59で加熱した後、より性能
の高いダイオキシン除去装置60(たとえば、集塵機、
活性炭層、等)に導入して放出させる。
ン含有の処理方法及び装置には次のような課題があっ
た。
以上で燃焼させれば発生せず、それが150〜500℃
程度まで低下するときに発生することが知られている。
ような配慮がなく、この区間をガスが数秒間の時間を経
て経過するため、これがむしろダイオキシンの発生を助
長している可能性すらある。
度を後段の充填層55に安全な範囲まで下げることが主
目的であって、循環洗浄水54の量やそれによってガス
が十分に飽和しているか等については必ずしも安全な配
慮がされていない。
ものでガスと粒子の吸収と捕集を行わせるもので、循環
洗浄液56によるガスの冷却は主目的が排気の白煙の減
少にあるから、その冷却温度差はせいぜい10〜15℃
である。
式吸収させようとする場合には、洗浄液がダイオキシン
を吸収する能力を低下させないために、ダイオキシンの
溶解度に留意しつつ排水61の量を定め、それを系外に
排出させる必要があり、しかもこの排水61にはダイオ
キシンが含まれるため、その除去装置が必要である。
るスクラバ53と充填層55だけでダイオキシンを完全
に除去することは困難であり、後段に性能の高いダイオ
キシン除去装置60を設置することが多い。
オキシンを効率良く除去することができる方法及び装置
を提供することを目的とする。
オキシン含有ガスの処理方法は、ダイオキシン含有ガス
を、ダイオキシン吸着材を含み、かつ乾きガスの重量比
で7倍以上の量の水と接触させて急冷した後、45℃以
下の温度の水で洗浄するダイオキシン含有ガスの処理方
法であるこの急冷の程度は500℃以上のダイオキシン
含有ガスを1秒以内に100℃以下まで急冷するもので
あることが望ましい(請求項2)。
スを、ダイオキシン吸着材を含み、かつ乾きガスの重量
比の7倍以上の量の水で急冷後、その一部を45℃以下
の温度の水で洗浄した後、残部のガスと混合するダイオ
キシン含有ガスの処理方法である。
請求項1〜3のガス処理方法のように、ダイオキシン含
有ガスを例えばスクラバによって大量のダイオキシン吸
着材含有水と接触させて急冷し、次いで45℃以下の水
で洗浄して冷却することによりダイオキシンを90〜9
5%程度除去できることが認められた。
の処理方法は、ダイオキシン含有ガスとダイオキシン吸
着材の分散水とを接触させ、ダイオキシンを水に吸収さ
せると共に該吸着材に吸着させる接触工程と、この接触
工程からのガスを集塵処理する工程とを有するダイオキ
シン除去方法において、該接触工程後のガスを冷却する
ことにより水蒸気を凝縮させて白煙を発生させ、この白
煙を含むガスを前記集塵工程に供給することを特徴とす
るものである。
法は、請求項4において、前記接触工程においてガスの
一部をガスの他部よりも低温の前記分散水と接触させ、
これによって該接触工程後に比較的低温のガスと比較的
高温のガスとを生じさせ、これらのガス同士を混合させ
ることにより前記白煙を発生させるようにしたことを特
徴とするものである。
法は、請求項4において、前記接触工程は第1接触工程
と第2接触工程からなり、被処理ガスを第1接触工程に
て処理し、この第1接触工程からのガスの一部を第2接
触工程にて処理すると共に冷却し、第1接触工程からの
ガスの他部を該第2接触工程からのガスと混合して前記
白煙を生じさせるようにしたことを特徴とするものであ
る。
の処理装置は、ダイオキシン含有ガスとダイオキシン吸
着材の分散水とを接触させる気液接触手段と、該気液接
触手段からのガスを冷却することにより水蒸気を凝縮さ
せて白煙を発生させる手段と、この白煙を含むガスを集
塵処理する手段とを備えてなることを特徴とするもので
ある。
置は、ダイオキシン含有ガスとダイオキシン吸着材の分
散水とを接触させる第1の気液接触手段と、該第1の気
液接触手段からのガスの一部を比較的低温のダイオキシ
ン吸着材分散水と接触させる第2の気液接触手段と、該
第1の気液接触手段からのガスの他部を比較的高温のダ
イオキシン吸着材分散水と接触させる第3の気液接触手
段と、該第2の気液接触手段からの比較的低温のガスと
第3の気液接触手段からの比較的高温のガスとを混合
し、これにより水蒸気を凝縮させて白煙を発生させる手
段と、この白煙を含むガスを集塵処理する手段とを備え
てなるダイオキシン含有ガスの処理装置である。
置は、ダイオキシン含有ガスとダイオキシン吸着材分散
水とを接触させる第1の気液接触手段と、該第1の気液
接触手段からのガスの一部をダイオキシン吸着材分散水
と接触させる第2の気液接触手段と、該第1の気液接触
手段からのガスの他部と該第2の気液接触手段からのガ
スとを混合し、これにより水蒸気を凝縮させて白煙を発
生させる手段と、この白煙を含むガスを集塵処理する手
段と、を備えてなるダイオキシン含有ガスの処理装置で
ある。
スの処理方法及び装置にあっては、気液接触処理により
大部分のダイオキシンを吸収除去する。また、この気液
接触処理により、ほぼ水分が飽和状態となっているガス
をその後冷却して白煙(大量の微小水滴)を発生させ
る。この水滴が固体を包み込むように発生するところか
ら、粒子の見かけの粒径(表面に付着した水分を含めた
粒子径)が大きくなる。また、この水分付着により粒子
同士が結合(凝集、会合)して粒子が成長する。このよ
うに粒径が大きくなった粒子は後段の集塵手段で確実に
捕集され、これによりダイオキシンの大気放出量が著し
く減少する。
ガスを吸着材分散水と1次接触させた後、一部のガスを
低温の吸着材分散水と2次接触させて低温のガスとし、
他部のガスをそれよりも温度の高い吸着材分散水と2次
接触させてそれよりも高温のガスとし、これらの2次接
触後の比較的低温のガス及び比較的高温のガス同士を混
合する。この比較的高温のガス中の水蒸気が比較的低温
のガスによって急速に冷却され、多量の白煙が効率良く
発生する(請求項5、8)。
は、排ガスを吸着材分散水と1次接触させた後、一部の
ガスを吸着材分散水と2次接触させて比較的低温にする
と共に、他部のガスは2次接触させず、比較的高温のま
まとしておく。そして、該他部の比較的高温のガスを該
2次接触後の比較的低温のガスと混合させる。これによ
り、比較的高温のガス中の水蒸気が比較的低温のガスに
よって急速に冷却され、多量の白煙が効率良く発生する
(請求項6、9)。
るダイオキシン含有ガスの処理方法及び装置について説
明する。
触室(スクラバ)2でポンプ3による循環水(ダイオキ
シン吸着材としての粉末活性炭の分散水)7と接触して
ダイオキシンが吸収される。このガスは、水蒸気の飽和
状態となって洗浄塔4に流入する。
る。充填層6bには循環水(粉末活性炭の分散水)8を
循環させるように循環水ポンプ5を有した循環ライン5
Cが接続されている。
水8の双方又はどちらか一方には、補給ポンプ10によ
って、タンク9内の粉末活性炭と水との混合液(分散
水)が補給される。
れており、循環水が冷却される。このため、充填層6b
を通過したガスは低温となる。充填層6bを通過したガ
スは水蒸気で飽和しているので、加熱器16で加熱した
後、必要に応じ電気集塵機等の集塵機17にて集塵した
後、放出する。なお、本発明においては、循環水8に粉
末活性炭を添加しない場合には、集塵機17を経由せ
ず、直接大気に放出しても良い。
エネルギーを持った状態でスクラバ2に流入し、循環水
7によって冷却減温洗浄される。
で乾きガスの7倍以上、望ましくは10〜15倍が使用
される。一般に、ガス中のダイオキシンが水に吸収され
る速度は、ガスに接触する液の量に比例するから7〜1
0倍以上の液の存在は、ダイオキシンの吸収に大きく貢
献する。
たガスは、一気に温度が低下して飽和状態となり、ガス
中のガス状ダイオキシンも温度の低下と共に液化もしく
は固化して循環水7に吸収される。
オキシンが新たに発生することは殆どない。もし、元の
ガスが800℃程度以上であって、ダイオキシンのほと
んどない状態であれば、そのままダイオキシンのほとん
どない状態のまま低温ガスとなる。
75℃程度の飽和ガスで、多量の水蒸気を含んでいる
が、これを次の充填層6bで冷却減湿する。
され、それとスクラバ2からの飽和ガスが充填層6b内
で接触してガス温度を下げるが、その冷却した後のガス
温度が、ダイオキシンの吸収に大きく影響している。
bの出口までの除去効率を測定した実測値である。
が小さいはずのダイオキシンの方が除去効率がはるかに
良い。それは、ダイオキシンが粒子として捕集されると
同時に、ガスから水への直接吸収として行われるからで
あると想像される。
温度が低いほど顕著になる。
は、水蒸気の液化に伴うダイオキシンの吸収である。
度における飽和湿度である。
65℃であったから、上記第2表をもとに各温度におけ
る充填層上の水滴の発生量を見ると、第3表のようにな
る。
収に影響していることが想像される。
イオキシンの蒸気圧と温度の関係である。
対象とされているものは、厳密にいうと「ダイオキシン
類」でありそれは、化学式でいうところの「塩素化ジベ
ンゾパラジオキシンとその同族体PCDDS」と「塩素
化ジベンゾフランとその同族体PCDPS」を総称した
もので、この全ての同族体をそれぞれに測定し、それに
一定の換算率をかけて、その中でもっとも毒性の高い
2,3,7,8−TCDDの毒性値に換算し集計したも
のが等価毒性TEQ−ng/Nm3として表示されてい
る。
の「ダイオキシン」があると測定されたということは、
その数100倍のダイオキシン類の同族体がガス中に存
在することを意味する。
蒸気圧はわからないが、たとえばその中の代表的な2,
3,7,8−TCDDが単独で存在したときの蒸気圧に
ついて、発明者等が調査した数値を近似法で計算する
と、次の第4表の通りとなる。
沸点の物質では、65℃のガスを45℃に下げると、蒸
気圧は一桁、35℃に下げると二桁小さくなる。
量がそのまま除去効率に反映されると仮定すると、蒸気
圧が一桁下がることは、除去効率が90%となり、二桁
下がることは除去効率が99%となることを意味する。
単独に存在したときの数値であって、実際には共存する
水やダイオキシンの同族体によって影響されるのでこれ
とは違った数値になる。
ることもありえないが、傾向としてこれと類似の反応が
起こりうるものと想像される。
は、冷却減湿して得られるガスの温度を45℃以下、望
ましくは40℃以下にすることによってスクラバ2の入
口から充填層6b出口までの総合ダイオキシン除去効率
を90%以上とすることができるものと判断される。
前段のスクラバ2が断熱冷却である必要はなく、第2図
のように、スクラバ循環水7の回路に冷却器7Cを入れ
て、スクラバ2での飽和温度を前もって下げた後、後段
の充填層6bで冷却しても、同様の効果が得られる。
に、スクラバ2の循環水7、あるいは充填層6bの循環
水8に粉末活性炭等のダイオキシン吸着材を添加し、そ
れを液中に分散させることによって、液に吸収されたダ
イオキシンを速やかに吸着し、液がダイオキシンで飽和
することを防ぎ、装置のダイオキシン除去性能を保持す
ると同時に、排水ライン11から排出される排水中の吸
着材を固液分離するだけで無害の排水となり、そのまま
放流することができる。
ガスの含有するダストやダイオキシンが少ない場合には
そのまま大気に放出するか、あるいは更にガスを浄化す
るために、後段の集塵機17を経由して排気されるが、
その際に、大気中で白煙が発生しないようにガスを加熱
することがしばしば行われる。
良く、また、例えば、第3図のようにスクラバ2の入口
に熱交換器20を設置し、そこで得られた温風21を排
気ライン18に混入しても良い。
もとのガスの一部をバイパスして排ガスに混合すること
もできる。その際には、第4図のように、高温集塵機2
5を設置し、それに高温ダイオキシン及びその前駆物質
吸着材26を投入して、無害化した高温ガスとする。
置によれば、ダイオキシンの除去を、単純で安価な装置
で行うことができるものである。
説明する。
で粉塵が除去された後、前段液接触室2でポンプ3によ
る循環水(粉末活性炭の分散水)7と接触してダイオキ
シンが吸収される。(なお、粉末活性炭を含む水は前段
液接触室2の内壁面に付着したダイオキシンをこすり取
るという効果も有する。)このガスは、水蒸気の飽和状
態となって洗浄塔4に流入する。
うに2個の液接触室6,6′が設けられている。各液接
触室6,6′には循環水(粉末活性炭の分散水)8,
8′を循環させるように循環水ポンプ5,5′を有した
循環ライン5C、5′Cが接続されている。
水8,8′には、補給ポンプ10によって、タンク9内
の活性炭と水との混合液(分散水)が補給される。
が設けられており、循環水が冷却される。このため、液
接触室6′を通過したガスは液接触室6を通過したガス
よりも低温となる。これらの液接触室6,6′を通過し
たガスは水蒸気で飽和しているので、液接触室6からの
比較的高温のガスと液接触室6′からの比較的低温のガ
スが混合室12内で混合されることにより大量の白煙が
発生する。この白煙(微小水滴)がガス中の微粒子を包
み込み、見かけの粒径が大きくなったり、粒子が結合し
て粒子成長する。このように成長した粒子を含むガスが
電気集塵機13に流入することにより、粒子の大部分が
効率良く除去される。これにより、ダイオキシンの大気
への放出量が著しく減少する。
期的に洗浄するための洗浄回路であり、バルブ14Vを
開くことにより水冷却器15から集塵機13へ水が供給
される。
液8,8′のガス接触開始時の温度差が大きいほど白煙
が大量に発生するが、水冷却器15としてクーリングタ
ワーを利用すれば、液8′の温度を35〜40℃にする
ことは容易であり、液8,8′のガス接触開始時の温度
差を25〜30℃にすることができる。
ガスと比較的温度の低いガスの混合比率にも好適範囲が
あり、通常では、低い温度のガス1容量部に対する高い
温度のガスの量を、乾きガスで換算して0.25〜0.
5容量部程度にするのが望ましい。
の量は対象ガスと液の熱収支と物質収支と吸収能力で定
められ、通常は対象ガスの乾きガス量に対し重量比で5
〜15程度にするのが好ましい。
5%以上、望ましくは0.05〜0.3%とくに0.1
%程度の粉末活性炭を混入したものが好適であり、水に
吸収されたダイオキシンは効果的に活性炭に吸着され
る。
るダイオキシン除去装置の系統図である。
オキシン吸収機能が十分であり、それによってガスが水
蒸気で飽和し、またガス状のダイオキシンがこの接触室
2で実質的に全て吸収されている場合に採用される。
室6を1個にし、その循環水8を水冷却器15で冷却し
ている。前段液接触室2からのガスの一部はこの洗浄塔
4の下部に導入され、液接触室6を通って低温のガスと
なる。前段液接触室2からのガスの他部は、バルブ16
Vを有したバイパスライン16を介して比較的高温のま
ま洗浄塔4の上部に直接に導入され、液接触室6からの
比較的低温のガスと混合される。両ガスとも水蒸気で飽
和しているので、両ガスが混合されることにより大量の
白煙が発生する。この白煙を含んだガスが集塵機13に
導入されることにより、第1図の場合と同様にガス中の
粒子の大部分が効率良く除去される。そして、これによ
りダイオキシンの大気への放出量が著しく減少する。
様であり、同一符号は同一部分を示している。
ては粉末活性炭以外に火山灰、粉末シリカ系化合物、粉
末粘土鉱物などを用いることもできる。
度5.0ng/Nm3のガスを第5図の装置で処理し
た。なお、洗浄塔4では低温側の液接触室6′のガス通
過量1容量部に対し高温側の液接触室6のガス通過量を
0.4容量部とした。ダイオキシン吸収用の循環水7,
8,8′として粉末活性炭の0.1%分散水を用いた。
室6に供給される循環水8の温度70℃、室6′に供給
される循環水8′の温度35℃の条件下で装置を稼働さ
せたところ、電気集塵機13出口のダイオキシン濃度は
0.06ng/Nm3であった。
水8,8′の温度をいずれも70℃としたところ、集塵
機13出口のダイオキシン濃度は0.45ng/Nm3
と約7倍に上昇した。
た。前段液接触室2からのガスのうち70%を洗浄塔4
の下部に導入して液接触室6を通し、残りの30%をバ
イパスライン16を介して洗浄塔4の上部に導入した。
液接触室6に供給される循環水8は0.1%活性炭分散
水とし、その温度は35℃とした。
濃度は0.08ng/Nm3であった。
を全閉とし、前段液接触室2からのガスの全量を液接触
室6を通すようにしたほかは同様にして排ガス処理を行
ったところ、集塵機13出口のダイオキシン濃度は0.
12ng/Nm3と約1.5倍に上昇した。
度1.0ng/Nm3のガスを第2図の装置で処理し
た。なお、前段液接触室2ではガス通過量と循環水を重
量比で1:9の割合で1秒以内に接触させた。また、ダ
イオキシン吸着材の分散水として循環水7に粉末活性炭
を0.1%添加し、室6に供給される循環水8の温度3
5℃の条件下で装置を稼動させたところ、塔4出口のダ
イオキシン濃度は0.09ng/Nm3であった。
水8の温度をいずれも75℃としたところ塔4出口のダ
イオキシン濃度は0.80ng/Nm3と約9倍に上昇
した。
方法及び装置によると排ガス中のダイオキシンをきわめ
て効率良く除去することができる。
Claims (9)
- 【請求項1】 ダイオキシン含有ガスを、ダイオキシン
吸着材を含み、かつ乾きガスの重量比で7倍以上の量の
水と接触させて急冷した後、45℃以下の温度の水で洗
浄するダイオキシン含有ガスの処理方法。 - 【請求項2】 請求項1において、500℃以上のダイ
オキシン含有ガスを1秒以内に100℃以下まで急冷す
ることを特徴とするダイオキシン含有ガスの処理方法。 - 【請求項3】 ダイオキシン含有ガスを、ダイオキシン
吸着材を含み、かつ乾きガスの重量比で7倍以上の量の
水で急冷後、その一部を45℃以下の温度の水で洗浄し
た後、残部のガスと混合するダイオキシン含有ガスの処
理方法。 - 【請求項4】 ダイオキシン含有ガスとダイオキシン吸
着材の分散水とを接触させ、ダイオキシンを水に吸収さ
せると共に該吸着材に吸収させる接触工程と、 この接触工程からのガスを集塵処理する工程とを有する
ダイオキシン除去方法において、 該接触工程後のガスを冷却することにより水蒸気を凝縮
させて白煙を発生させ、この白煙を含むガスを前記集塵
工程に供給することを特徴とするダイオキシン含有ガス
の処理方法。 - 【請求項5】 請求項4において、前記接触工程におい
てガスの一部をガスの他部よりも低温の前記分散水と接
触させ、これによって該接触工程後に比較的低温のガス
と比較的高温のガスとを生じさせ、これらのガス同士を
混合させることにより前記白煙を発生させるようにした
ことを特徴とするダイオキシン含有ガスの処理方法。 - 【請求項6】 請求項4において、前記接触工程は第1
接触工程と第2接触工程からなり、 被処理ガスを第1接触工程にて処理し、この第1接触工
程からのガスの一部を第2接触工程にて処理すると共に
冷却し、第1接触工程からのガスの他部を該第2接触工
程からのガスと混合して前記白煙を生じさせるようにし
たことを特徴とするダイオキシン含有ガスの処理方法。 - 【請求項7】 ダイオキシン含有ガスとダイオキシン吸
着材の分散水とを接触させる気液接触手段と、 該気液接触手段からのガスを冷却することにより水蒸気
を凝縮させて白煙を発生させる手段と、 この白煙を含むガスを集塵処理する手段とを備えてなる
ダイオキシン含有ガスの処理装置。 - 【請求項8】 ダイオキシン含有ガスとダイオキシン吸
着材の分散水とを接触させる第1の気液接触手段と、 該第1の気液接触手段からのガスの一部を比較的低温の
ダイオキシン吸着材分散水と接触させる第2の気液接触
手段と、 該第1の気液接触手段からのガスの他部を比較的高温の
ダイオキシン吸着材分散水と接触させる第3の気液接触
手段と、 該第2の気液接触手段からの比較的低温のガスと第3の
気液接触手段からの比較的高温のガスとを混合し、これ
により水蒸気を凝縮させて白煙を発生させる手段と、 この白煙を含むガスを集塵処理する手段と、を備えてな
るダイオキシン含有ガスの処理装置。 - 【請求項9】 ダイオキシン含有ガスとダイオキシン吸
着材分散水とを接触させる第1の気液接触手段と、 該第1の気液接触手段からのガスの一部をダイオキシン
吸着材分散水と接触させる第2の気液接触手段と、 該第1の気液接触手段からのガスの他部と該第2の気液
接触手段からのガスとを混合し、これにより水蒸気を凝
縮させて白煙を発生させる手段と、 この白煙を含むガスを集塵処理する手段と、を備えてな
るダイオキシン含有ガスの処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10117020A JPH1170320A (ja) | 1997-06-26 | 1998-04-27 | ダイオキシン含有ガスの処理方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17012097 | 1997-06-26 | ||
JP9-170120 | 1997-06-26 | ||
JP10117020A JPH1170320A (ja) | 1997-06-26 | 1998-04-27 | ダイオキシン含有ガスの処理方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1170320A true JPH1170320A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=26455217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10117020A Pending JPH1170320A (ja) | 1997-06-26 | 1998-04-27 | ダイオキシン含有ガスの処理方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1170320A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004506832A (ja) * | 2000-08-11 | 2004-03-04 | アプリカツイオ−ンス− ウント・テヒニックツエントルーム・フユール・エネルギーフエルフアーレンス− ウムウエルト− ウント・シユトレームングステヒニック | 熱エネルギーを機械的作用に変換する方法 |
CN108895467A (zh) * | 2018-08-24 | 2018-11-27 | 深圳市山水乐环保科技有限公司 | 运用毛细管处理焚烧炉烟气中二噁英气体的装置和方法 |
-
1998
- 1998-04-27 JP JP10117020A patent/JPH1170320A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004506832A (ja) * | 2000-08-11 | 2004-03-04 | アプリカツイオ−ンス− ウント・テヒニックツエントルーム・フユール・エネルギーフエルフアーレンス− ウムウエルト− ウント・シユトレームングステヒニック | 熱エネルギーを機械的作用に変換する方法 |
CN108895467A (zh) * | 2018-08-24 | 2018-11-27 | 深圳市山水乐环保科技有限公司 | 运用毛细管处理焚烧炉烟气中二噁英气体的装置和方法 |
CN108895467B (zh) * | 2018-08-24 | 2024-03-15 | 深圳市山水乐环保科技有限公司 | 运用毛细管处理焚烧炉烟气中二噁英气体的装置和方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI336269B (en) | Equipment for and method of treating exhausted combustion gas | |
JP2002355531A (ja) | セメント製造排ガスの処理方法 | |
KR20170102269A (ko) | 폐가스 탈진을 위한 방법 및 탈진제 | |
CN102049189B (zh) | 一种有机废气的净化处理方法 | |
JP2011031159A (ja) | 有機溶剤回収システム | |
CN107126816A (zh) | 利用活性氮化硼脱除高温烟气中重金属的方法 | |
JPH119962A (ja) | 排ガス処理方法及びその装置 | |
JP2010142728A (ja) | 排ガス処理システム | |
JP2000140627A (ja) | ダイオキシン除去材、ダイオキシン除去方法、及び、ダイオキシン除去材の再生方法 | |
CN101352640A (zh) | 废气除臭装置及方法 | |
JP3133988B2 (ja) | 廃棄ガス中に含まれる希薄なガス状炭化水素の処理装置 | |
JP5317885B2 (ja) | ガス処理装置 | |
JPH1170320A (ja) | ダイオキシン含有ガスの処理方法及び装置 | |
JP3773668B2 (ja) | 焼却炉排ガスの高度処理方法 | |
JPH10337432A (ja) | 排ガス処理方法及びその装置 | |
JP2004036523A (ja) | 排気処理装置 | |
JPH0576618A (ja) | 有機溶剤汚染土壌の浄化処理方法および浄化処理装置 | |
JPH11156189A (ja) | 排ガス処理方法 | |
JP2014104407A (ja) | 排水処理システム | |
JPH0445827A (ja) | 排ガス処理方法 | |
CN206343462U (zh) | 处理汞污染土壤的热脱附系统 | |
JP2002069468A (ja) | 消化ガス精製方法および消化ガス精製装置 | |
JP3692325B2 (ja) | 土壌浄化装置 | |
JP3858137B2 (ja) | 排ガス中の有害物分解処理装置および方法 | |
JP2004230265A (ja) | 排ガス中の水より高沸点の物質を濃縮する方法と装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050419 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060616 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060627 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060828 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060919 |