JPH1169U - Lp碍子個所におけるトラッキング防止装置 - Google Patents

Lp碍子個所におけるトラッキング防止装置

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JPH1169U
JPH1169U JP980098U JP980098U JPH1169U JP H1169 U JPH1169 U JP H1169U JP 980098 U JP980098 U JP 980098U JP 980098 U JP980098 U JP 980098U JP H1169 U JPH1169 U JP H1169U
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JP
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electric wire
insulator
wire
fitting
branch line
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JP980098U
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English (en)
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康次 大木
昭夫 鬼本
聡 福森
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Railway Technical Research Institute
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LP碍子個所におけるより効果的なトラッキ
ング防止装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 LP碍子1の電線バインド部に取付けた
金属バンド3等の導体金具を、電線コネクタ5等を用い
て分岐線4を介し接続することにより、電線2よりア−
ス側で金属導体と同電位にし、トラッキングの原因とな
る電線被覆を流れる漏洩電流を防止するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、トラッキング防止性能を向上させた絶縁被覆電線用付属装置に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の架空電線は危険防止のため従来の裸電線に代え絶縁被覆層を有する絶縁 電線が使用されるようになってきた。しかし、絶縁電線に使われている有機絶縁 物の表面に湿潤や汚染があると、絶縁破壊を起こすことがある。すなわち、この ような絶縁物の表面に水分あるいは電解性溶液が存在すると、比較的大きな漏れ 電流による温度上昇のため、表面抵抗の局所的不整が生じ、ここに放電が起こる 。そのため表面の一部が乾燥し、その際に発生するシンチレ−ション(局部的な 微小発光放電)の熱によって材料が部分的に炭化あるいは侵食され、これが逐次 進展して最終的に絶縁破壊に至る。これを「トラッキング」による破壊という。
【0003】 さらに、絶縁電線では電線接続部や引留め個所等の絶縁被覆剥離部から雨水等 の浸入があると、それによって応力腐食割れが起り、電線導体が異常断線する事 故が発生することがあり、絶縁電線の電線接続や引留め個所等には充分な水密性 能が要求される。 上述したトラッキングの防止装置として、本出願人は先に特開平4−1278 18号(先発明という)でその解決策を開示した。これは絶縁被覆本線の支持点 付近より分岐線を取り出し、この分岐線を本線クランプまたは本線側碍子金具に 接続し、本線と本線クランプ又は本線側碍子金具とを電気的に導通させたもので ある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
LP碍子個所の本線被覆を剥ぎ取ればトラッキングは防げるが、そこから水が 入り応力腐食断線する。従って本線の水密を保持しつつ皮剥ぎをしないで、トラ ッキングを防止する装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
LP碍子の側部溝に取付けられ、断面が凹状で該側部溝にフィットするように 形成された金属バンドを、電線コネクタを用いて分岐線を介し電線と接続するこ とにより、電線被覆よりア−ス側で前記金属バンドと電線を同電位にした。 又、LP碍子の側部溝に嵌る2つ割の帽状体を具え、該帽状体の片半分に分岐 線が取付けられるとともに金属バンドにより締め付けられて固着され、かつ、 前記帽状体の片半分を、電線コネクタを用いて分岐線を介し電線と接続するこ とにより、電線被覆よりア−ス側で前記帽状体と電線を同電位にした。 さらに、LP碍子の頂部に固定された筒状金具又は引掛金具に電線が取付けら れ、該筒状金具又は引掛金具の端子に電線コネクタを用いて分岐線を介し電線と 接続することにより、電線被覆よりア−ス側で前記筒状金具又は引掛金具と電線 を同電位にした。 そして、LP碍子の頂部に固定され、断面略C型をなし電線を嵌める半円形の 嵌合部と分岐線を嵌める環状部を具備した金具に電線が取付けられ、該金具を電 線コネクタを用いて分岐線を介し電線と接続することにより、電線被覆よりア− ス側で前記金具と電線を同電位にした。
【0006】
【実施例1】 図1で、1はLP碍子、2は電線である。LP碍子1の側部溝には図1(b)に 示すような導体金具として金属バンド3が取付けられている。金属バンド3は図 1(b)のごとく、端子6が張出している。7は締付ボルト、8は分岐線接続用ボ ルトである。金属バンド3は図1(c)のごとく断面が凹状となり、LP碍子1の 溝にフイットするように形成され、この凹部に電線2は図8のごとくバインド線 9でバインドして固定される。あるいは図9のごとく頂部溝にバインドされる。
【0007】 4は分岐線で、一端を電線2に取付けた電線コネクタ5に、他端を金属バンド 3に設けた端子6に接続されている。なお、電線コネクタ5は例えば実公昭63 −31337号に開示されたものを使用することができる。この電線コネクタ5 は絶縁被覆をつき破り、被覆電線の心線に達するカットスル−を有し、電気的導 通をうることができるもので、絶縁・水密化のようなあと処置をしないで済み、 この電線コネクタ5を使えば、皮むきや圧縮などの作業がなく、作業が非常に簡 単である。あるいは又絶縁被覆電線の被覆をむき、この部分でC型スリ−ブによ って分岐線を接続し、接続後は絶縁水密処理を施したものでも勿論良い。 電線コネクタ5と金属バンド3の端子6間に分岐線4を接続することにより、 LP碍子1の充電部側金属と電線2を同電位にすることができ、電線被覆を流れ る漏洩電流を防止できる。
【0008】
【実施例2】 図2に基いて説明する。この実施例は、実施例1の金属バンド3に代え、LP 碍子1の溝に嵌る2つ割の帽状体10を具えている。そして帽状体の片半部10 aに分岐線4が取付けられている。2つ割りの帽状体10aと10bをLP碍子 の上部溝に嵌め、金属バンド3′(図2(d))で締め付けて固着する。この場合 も電線2はLP碍子上に図8又は図9の如くバインドして固定する。
【0009】
【実施例3】 図3に基いて説明する。この例においては、LP碍子1上に第1実施例の如く 金属バンド3は使用しないで、被覆電線2に固定する筒状の金具11を用いてい る。この筒状金具11は締付ボルト12(図3(c))で締付けて固定し、端子6 に分岐線4の一端をボルト13で締付けている。即ち分岐線4は電線コネクタ5 と電線2間に設けられる。そして筒状の金具11も図8又は図9の如くLP碍子 1の頂部にバインドして固定する。
【0010】
【実施例4】 図4に基いて説明する。この実施例は図3の実施例の別案で、電線2に嵌める 引掛金具11′に分岐線4を圧着等で取付けられる。
【0011】
【実施例5】 図5に基いて説明する。この実施例においては、ボルトを使用しないで嵌める だけの金具12が用いられている。金具12は断面略C型をなし電線2を嵌める 半円形の嵌合部13と、分岐線4を嵌める環状部14を具備している。そして分 岐線4は他端で電線コネクタの如き分岐接続部で接続される。本例においても、 金具12はLP碍子の上部にバインド固定する。
【0012】
【実施例6】 図6に基いて説明する。この実施例においては、LP碍子1の上部に締付バン ド16で固定する金具15を用いる。この金具は締付バンド16に一端を固定し た下部本体15aと下部本体15aにヒンジ結合された上部本体15bと、下部 と上部本体15a,15bを締付ける締付ボルト17よりなっている。そして金 具15内には図6(d)の如きカットスル−機構が設けられている。たとえば下部 と上部本体15a,15b間に互に対向する刃18aと18b又は図6(d)の (ロ),(ハ)に示す如き針状突起を具え、締付ボルト17で締め付けたとき、図6 (a)の如く被覆電線2の被覆を貫いて喰い込んで、金具15と芯線が導通するよ うになっている。したがって、この場合には分岐線は使用していない。
【0013】
【実施例7】 図7に基いて説明する。これは図6をコンパクトにした例で、金具19内に前 記カットスル−機構を具え、カットスル−機構が被覆電線2を貫いて喰いこみ導 通させて同電位になるようにしている。
【0014】
【考案の効果】
LP碍子の電線バインド部に導体金具を取り付け、あるいはLP碍子の電線バ インド部の電線に導体金具を取付けて金属バンド又は導体金具と電線に取付けた 電線接続部間に分岐線を接続した。あるいは又LP碍子の電線バインド部に導体 金具を取り付け、該金具内にカットスル−機構を設け、カットスル−機構を電線 に喰い込ませるようにしてLP碍子の充電部側金属と電線とを同電位にするよう にした。このような構成により本線の水密を保持し乍ら絶縁被覆表面を流れる漏 洩電流を防止でき、絶縁物の損傷を防止することが可能となった。
【提出日】平成11年1月8日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】
LP碍子の側部溝に設けられ、断面が凹状で該側部溝にフイットするように形 成されるとともに張出した端子に締付ボルト及び分岐線接続用ボルトを備えた金 属バンドを、分岐線の一端を電線に取付けた電線コネクタを用いて、該分岐線の 他端を前記端子に接続することにより電線被覆よりアース側で前記金属バンドと 電線を同電位にした。 又、LP碍子の側部溝に嵌る2つ割の帽状体を具え、該帽状体の片半分に分岐 線が取付けられるとともに金属バンドにより締め付けられて固着され、かつ、 前記帽状体の片半分を、電線コネクタを用いて分岐線を介し電線と接続するこ とにより、電線被覆よりアース側で前記帽状体と電線を同電位にした。 さらに、LP碍子の頂部又は上部に固定された筒状金具又は引掛金具に電線が 取付けられ、分岐線の一端を電線に取付けた電線コネクタを用いて、該筒状金具 にあっては締付ボルトで電線を締付けて固定し、端子に該分岐線の他端をボルト で締め付けて接続することにより、又、引掛金具にあっては該分岐線の他端を圧 着により取付けて接続することにより、電線被覆よりアース側で前記筒状金具又 は引掛金具と電線を同電位にした。 そして、LP碍子の頂部又は上部に固定され、断面略C型をなし電線を嵌める 半円形の嵌合部と分岐線を嵌める環状部を具備した金具に電線が取付けられ、該 金具を電線コネクタを用いて分岐線を介し電線と接続することにより、電線被覆 よりアース側で前記金具と電線を同電位にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例。
【図2】本考案の第2実施例。
【図3】本考案の第3実施例。
【図4】本考案の第4実施例。
【図5】本考案の第5実施例。
【図6】本考案の第6実施例。
【図7】本考案の第7実施例。
【図8】バインド線によるバインド方法を示す。
【図9】バインド線による他の方法を示す。
【符号の説明】
1 LP碍子 2 被覆電線 3 金属バンド 4 分岐電線 5 電線コネクタ 6 端子 7 締付ボルト 8 (分岐線接続用)
ボルト 9 バインド線 10 帽状体 11,11′ 金具 12 金具 13 嵌合部 14 環状部 15 金具 15a 下部本体 15b 上部本体 16 締付バンド 17 締付ボルト 18a,18b 刃 19 LP碍子取付金具
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年1月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02G 7/02 H02G 7/02 H (72)考案者 福森 聡 神奈川県川崎市高津区久本1丁目8番1号 旭電機株式会社内

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LP碍子の側部溝に取付けられ、断面が
    凹状で該側部溝にフィットするように形成された金属バ
    ンドを、電線コネクタを用いて分岐線を介し電線と接続
    することにより、電線被覆よりア−ス側で前記金属バン
    ドと電線を同電位にしたことを特徴とするLP碍子個所
    におけるトラッキング防止装置。
  2. 【請求項2】 LP碍子の側部溝に嵌る2つ割の帽状体
    を具え、該帽状体の片半分に分岐線が取付けられるとと
    もに金属バンドにより締め付けられて固着され、かつ、 前記帽状体の片半分を、電線コネクタを用いて分岐線を
    介し電線と接続することにより、電線被覆よりア−ス側
    で前記帽状体と電線を同電位にしたことを特徴とするL
    P碍子個所におけるトラッキング防止装置。
  3. 【請求項3】 LP碍子の頂部に固定された筒状金具又
    は引掛金具に電線が取付けられ、該筒状金具又は引掛金
    具の端子に電線コネクタを用いて分岐線を介し電線と接
    続することにより、電線被覆よりア−ス側で前記筒状金
    具又は引掛金具と電線を同電位にしたことを特徴とする
    LP碍子個所におけるトラッキング防止装置。
  4. 【請求項4】 LP碍子の頂部に固定され、断面略C型
    をなし電線を嵌める半円形の嵌合部と分岐線を嵌める環
    状部を具備した金具に電線が取付けられ、該金具を電線
    コネクタを用いて分岐線を介し電線と接続することによ
    り、電線被覆よりア−ス側で前記金具と電線を同電位に
    したことを特徴とするLP碍子個所におけるトラッキン
    グ防止装置。
JP980098U 1998-12-10 1998-12-10 Lp碍子個所におけるトラッキング防止装置 Pending JPH1169U (ja)

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