JPH1169652A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JPH1169652A
JPH1169652A JP9213671A JP21367197A JPH1169652A JP H1169652 A JPH1169652 A JP H1169652A JP 9213671 A JP9213671 A JP 9213671A JP 21367197 A JP21367197 A JP 21367197A JP H1169652 A JPH1169652 A JP H1169652A
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liquid crystal
crystal panel
charging
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JP9213671A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Koike
邦夫 小池
Hidenori Nakamura
英典 中村
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Publication of JPH1169652A publication Critical patent/JPH1169652A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • H02J7/0029Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries with safety or protection devices or circuits
    • H02J7/0031Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries with safety or protection devices or circuits using battery or load disconnect circuits

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自己発電型の電子機器において、簡素な回路
構成で2次電池の過充電を防止し、全発電電流を有効に
活用する。 【解決手段】 各部を制御するシステム制御部5と、駆
動状態に応じて消費電流が変化する液晶パネル9と、2
次電池2と、発電電流を2次電池2へ入力するソーラー
電池1と、2次電池2の出力を用いて液晶パネル9を駆
動するLCDドライバ17と、LCDドライバ17を制
御する表示制御回路15と、2次電池2の充放電を制御
するとともに2次電池2の残容量を検出する充放電制御
部6とを有する。システム制御部5は、充放電制御部6
を用いて取得した2次電池2の残容量が予め設定された
第1の閾値を超過する場合(充電状況が2次電池2の過
充電の可能性を示す場合)には、液晶パネル9の消費電
流が増加するように表示制御回路15を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電手段および2
次電池を備えた電子機器に関し、特に、発電電流を有効
利用する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自らの作動電力の全部または
一部を自己発電により賄う腕時計や電子計算機等の自己
発電型の電子機器が開発・市販されている。この種の電
子機器に設けられる発電手段としては、一般に出力が一
定しない手段(例えば、ソーラー電池)が用いられるの
で、腕時計のように永続的動作が要求される電子機器に
おいては、発電電流を蓄積する2次電池が設けられてい
る。また、一般には、2次電池の過充電を防止するため
にリミッタ回路が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、永続
的動作が要求される従来の自己発電型の電子機器には、
2次電池を保護する目的で、リミッタ回路を設ける必要
があり、回路構成が複雑とならざるを得なかった。ま
た、一般に、リミッタ回路の機能は余剰電流の廃棄に他
ならず、リミッタ回路を設けることは、電子機器の動作
に寄与しない発電電流、すなわち有効に活用されない発
電電流の存在を許容していることを意味している。
【0004】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
のであり、簡素な回路構成で2次電池の過充電を防止す
ることができるとともに、全発電電流を有効に活用でき
る電子機器を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明による電子機器は、駆動状態に応じて消
費電流が変化する負荷と、2次電池と、発電電流を該2
次電池へ入力する発電手段と、前記2次電池の出力を用
いて前記負荷を駆動する駆動手段とを備えた電子機器に
おいて、前記2次電池の充電状況を推定する充電状況推
定手段と、前記充電状況推定手段により推定された前記
充電状況が前記2次電池の過充電の可能性を示す場合に
は前記負荷の消費電流が増加するように前記駆動手段を
制御する駆動状態制御手段とを具備することを特徴とし
ている(請求項1)。
【0006】さらに加えて、前記2次電池の残容量を検
出する検出手段を具備し、前記充電状況推定手段は前記
検出手段により検出された前記残容量に基づいて前記充
電状況を推定するようにしてもよい(請求項2)。さら
に加えて、前記検出手段はさらに前記2次電池に入力さ
れる電流値を検出し、前記充電状況推定手段は前記検出
手段により検出された前記残容量および前記電流値に基
づいて前記充電状況を推定するようにしてもよい(請求
項3)。
【0007】また、上記各構成において、前記負荷は表
示手段であってもよい(請求項4)。さらに加えて、前
記表示手段は高分子分散型液晶パネルであってもよいし
(請求項5)、前記表示手段はバックライトを備えた液
晶パネルであり、前記駆動状態制御手段は前記充電状況
推定手段により推定された前記充電状況が過充電の可能
性を示す場合には前記バックライトを点灯するように前
記駆動手段を制御するようにしてもよい(請求項6)。
【0008】さらに、上記各構成において、前記発電手
段はソーラー電池であってもよい(請求項7)。また、
前記表示手段は前記駆動手段によって透過/非透過を切
り換え可能な複数のセグメントを有する液晶パネルであ
り、前記発電手段は前記液晶パネルを透過した光を受光
して発電するソーラー電池であり、前記駆動状態制御手
段は前記充電状況推定手段により推定された前記充電状
況が過充電の可能性を示す場合には前記液晶パネルにお
ける非透過状態のセグメントが占める面積を増大させる
ように前記駆動手段を制御するようにしてもよい(請求
項8)。また、上記各構成において、現在時刻を計時す
る計時手段と、前記計時手段により計時された前記現在
時刻を告知する告知手段とを具備するとともに、腕時計
形態を有するようにしてもよい(請求項9)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
コンビネーション式腕時計に適用した実施形態について
説明する。
【0010】1:構成 図1は本発明の一実施形態に係るコンビネーション式腕
時計の電気的構成を示す図であり、1は入射光の照度に
応じた値の電流を発生するセルを複数直列してなるソー
ラー電池、2は一端がソーラー電池1の一端に接続され
た2次電池(例えば、リチウムイオン2次電池)であ
り、ソーラー電池1の発電電流を蓄積する。4は一端が
2次電池2の一端に接続されたコンデンサであり、2次
電池2からの放電電流を蓄積する。
【0011】5はコンデンサ4と並列に接続されたシス
テム制御部、6はコンデンサ4の他端(電圧値VS
S)、2次電池2の一端(電圧値VDD)、2次電池2
の他端、およびソーラー電池1の他端に接続された充放
電制御部であり、VDDとVSSとの電位差がシステム
制御部5の定格電圧となるように2次電池2の充放電を
制御するとともに、システム制御部5から与えられる検
出指示を契機として2次電池2の残容量を検出し、検出
値をシステム制御部5へ供給する。すなわち、充放電制
御部6は充電状況検出手段の機能を有する。なお、実際
には、充放電制御部6とソーラー電池1の他端との間に
は逆流防止用のダイオードが挿入される。
【0012】また、8はシステム制御部5から印可され
る駆動電圧に応じて運針のためのモータを駆動するモー
タ駆動回路、9は複数のセグメントからなる高分子分散
型液晶パネルであり、システム制御部5は各セグメント
に接続された個別信号線(SEG)に印可する電圧を制
御して液晶パネル9を駆動する。なお、システム制御部
5と液晶パネル9との間には共通信号線(COM)が設
けられており、各セグメントに印可される電圧は対応す
る個別信号線と共通信号線との間の電位差となる。
【0013】図2はシステム制御部5の内部構成例を示
すブロック図であり、この図に示す例では、システム制
御部5は、計時のための基準パルスを生成する発振回路
11、制御プログラム等を格納したROM(リード・オ
ンリー・メモリ)12、基準パルスを使用して計時動作
を行うとともに上記基準パルスに同期して上記制御プロ
グラムを実行するコアCPU(CORE CPU:中央
処理装置)13、コアCPU13(以後、単に「CPU
13」と記す)に使用されるRAM(ランダム・アクセ
ス・メモリ)14、CPU13の指示に従って動作する
表示制御回路15およびモータ制御回路16、表示制御
回路15に制御され液晶パネル9を駆動する液晶パネル
ドライバ17(以後、「LCDドライバ17」と記
す)、および使用者による各種スイッチの操作内容をC
PU13へ供給する入出力制御回路18から構成されて
いる。なお、モータ制御回路16は、システム制御部5
外のモータ駆動回路8に接続されており、このモータ駆
動回路8を制御し、時針、分針、および秒針からなる表
示指針を含む駆動機構を駆動する(本明細書および図面
においては、「表示指針」にて「駆動機構」を代表させ
ることがある)。なお、上述した各部11〜18には電
源ラインが接続されているが、説明の繁雑化回避のた
め、それらの図示および説明を省略する。また、各部に
供給する電流の電圧を調節するための昇圧回路について
も、電源ラインと同様に図示および説明を省略する。
【0014】上述した構成において、充電時にはソーラ
ー電池1の発電電流は2次電池2に蓄積され、放電時に
は2次電池に蓄積された電流がシステム制御部5側へ放
出される。システム制御部5は、2次電池2側からの出
力電流(放電電流)を用いて作動し、計時動作および表
示指針の歩進動作を常に継続して行うとともに、充放電
制御部6に対して所定時間(例えば、1秒間)間隔で検
出指示を与える。当該指示を受け取ると、充放電制御部
6は、2次電池2の残容量を検出し、システム制御部5
へ供給する。
【0015】システム制御部5は、充放電制御部6によ
って検出された残容量をRAM14に格納するととも
に、RAM14に格納した最新の残容量に基づいて表示
指針の駆動を制御し、同残容量に基づいて液晶パネル9
の駆動方法を制御する。なお、2次電池2の残容量に基
づいた表示指針の制御とは、当該残容量が予め設定され
た閾値を下回った場合に2秒運針とする制御である。2
秒運針時には、2秒経過毎に秒針を2秒分(12度)だ
け歩進させることで、2次電池2の残容量が低下してい
ることを使用者に知らせることが可能であり、かつ運針
処理に係る消費電力の削減にも奏効する。
【0016】ここで、2次電池2の残容量に基づいた液
晶パネル9の駆動方法制御について説明する前に、本実
施形態に係るコンビネーション式腕時計本体の外観につ
いて説明する。図3および図4は本実施形態に係るコン
ビネーション式腕時計の腕時計本体の外観を示す図であ
り、図3は液晶パネル9の全セグメントがオフ状態の場
合の様子を示す図であり、図4は全セグメントがオン状
態の場合の様子を示す図である。
【0017】これらの図に示すように、筐体に支持され
た円盤状の文字盤(ソーラー電池1)上の円周を12等
分した各位置に部材31が取り付けられ、文字盤の手前
側には、表示指針(時針22,分針23,秒針24)お
よび板状の液晶パネル9が設けられ、最も手前側には透
明なカバーガラスがはめ込まれている。なお、上記液晶
パネル9は、その周縁部に前述の個別信号線および共通
信号線が接続された端子部が形成されている。ただし、
この周縁部は美観上の理由から筐体によって覆われてお
り使用者が視認することはできない。
【0018】上述のように、表示指針や液晶表示の背景
となる文字盤として、地色が黒色に近い濃青色のソーラ
ー電池1が使用されているので、表示指針および部材3
1の可視面の色は、背景色(黒色に近い濃青色)および
白色と対比して視認しやすい色となっている。表示指針
および部材31の色を、背景色だけでなく、背景色およ
び白色を考慮して決定する理由は、液晶パネル9とし
て、オン状態で白色、オフ状態で略透明(光の透過率は
90%程度)となるセグメントを有する高分子分散型液
晶パネルを採用しているからである。高分子分散型液晶
パネルを採用することにより、ソーラー電池1の色(黒
色に近い濃青色)を背景色とした白色表示となることに
よる液晶表示の判読性の向上や、広視野角による液晶表
示の判読性の向上、オフ状態のセグメントが略透明とな
ることによる表示指針の判読性の向上およびソーラー電
池1の発電効率の向上という利点が得られる。また、高
分子分散液晶パネルには、表示オン状態での消費電力が
反射型のTN型液晶パネルに比較して大きいという特徴
があり、本実施形態では、この特徴を利用してリミッタ
回路を削減している(具体的な処理については後述す
る)。
【0019】図3に示すように、本実施形態に係るコン
ビネーション式腕時計は、液晶パネル9が駆動されてい
ない場合(あるいは全セグメントがオフ状態にある場
合)には、液晶パネル9が略透明となるので、あたかも
アナログ時計であるかのように、液晶パネル9の存在を
使用者にほとんど意識させない外観となる。
【0020】一方、図4から明らかなように、液晶パネ
ル9の何れかのセグメントがオン状態の場合には、当該
セグメントが白色のセグメントとして視認される。何れ
のセグメントがオン状態となるかは、使用者のボタン操
作によって予め設定された表示モード(例えば、カレン
ダーモードやアラームモード、ストップウオッチモード
等)に応じて決まる。ただし、本実施形態においては、
システム制御部5は、充電状況に応じてセグメントのオ
ン/オフを制御する機能をも有する。この機能を利用し
た処理については後に詳述する。
【0021】上述したことから明らかなように、入出力
制御信号18からシステム制御部5への入力信号として
は、液晶パネル9を駆動する旨の信号(オンデマンド信
号)、液晶パネル9の駆動を停止する旨の信号(オフデ
マンド信号)、液晶パネル9による表示内容を変更する
旨の信号等があり、これらの信号に応じてシステム制御
部5が液晶パネル9の駆動を制御する。
【0022】また、前述したように、高分子分散型液晶
パネルは表示オン状態での消費電流が非常に大きいの
で、システム制御部5は、オンデマンド信号等によりオ
ン状態となった表示をそのまま無制限に継続することは
できず、タイマーによりオン状態となってからの経過時
間を計測し、当該経過時間が所定時間(例えば10秒)
を超過した時点で自動的にオフ状態としている。さら
に、システム制御部5は、RAM14に格納した2次電
池2の残容量に基づいて液晶パネル9の駆動を自動的に
制御するよう構成されており、システム制御部5は、こ
の残容量に基づいた駆動制御を、上述したタイマーによ
る駆動制御および入出力制御回路18からの入力信号に
応じた駆動制御(通常の駆動制御)と並列して行う。た
だし、残容量に基づいた駆動制御は通常の駆動制御に優
先しており、例えば、残容量に基づいた駆動制御におい
て液晶パネル9の駆動状態を維持する制御が為されてい
る間は、液晶パネル9がオン状態になってからの経過時
間が前述の所定時間を超過してもオン状態を維持し続け
る。
【0023】2:充電状況に応じた液晶パネル9の駆動
制御処理 ここで、通常の駆動制御に並列して自動的に行われる、
充電状況(残容量)に応じた液晶パネル9の駆動制御処
理について説明する。図5は、充電状況に応じた液晶パ
ネル9の駆動制御処理の流れを示すフローチャートであ
り、この図に示すように、システム制御部5は、所定の
検出指示を充放電制御部6へ供給し、当該充放電制御部
6により検出された残容量をRAM14に格納する(ス
テップSA1)。
【0024】そして、システム制御部5は、当該残容量
と予め設定された第1の閾値とを比較し(ステップSA
2)、残容量が第1の閾値を超過している場合には、液
晶パネル9の全セグメントがオン状態となるよう表示制
御回路15に指示する(ステップSA3)。以後、処理
はステップSA1に戻る。すなわち、残容量が第1の閾
値を超過している間(過充電傾向にある間)、使用者へ
の警告として液晶パネル9の全セグメントがオン状態と
なる。
【0025】上記第1の閾値は、2次電池2の特性およ
び残容量の検出時間間隔(例えば、1秒間)に応じて設
定される値であり、実際の残容量を当該閾値以下に抑制
すれば2次電池2の過充電を防止できるように設定され
る。具体的には、液晶パネル9の全セグメントがオフ状
態にあり、かつソーラー電池1の発電電流が最大であっ
ても、次の残容量の検出タイミングまでに過充電となる
ことがない値に設定される。
【0026】ところで、高分子分散型液晶パネルの消費
電流は、オン状態にあるセグメントの専有面積に比例
し、反射型のTN型液晶パネルの消費電流に比較して大
であるので、残容量が第1の閾値を超過している間の消
費電流は極めて大となる。なお、液晶パネル9のオン/
オフ可能なセグメントが占める面積は、ソーラー電池1
の発電能力に基づいて求められ、液晶パネル9の消費電
流の最大値がソーラー電池1の発電電流の最大値以上と
なるように設定されている。したがって、残容量が第1
の閾値を超過している間、液晶パネル9の消費電流の値
はソーラー電池1の発電電流の値以上となり、2次電池
2の充電は促進されない。
【0027】また、本実施形態においては、ソーラー電
池1への入射光の経路上に液晶パネル9が設けられてい
るので、オン状態にあるセグメント(白濁したセグメン
ト)が占める面積の増大は、ソーラー電池1の発電効率
(受光量)の低下に直結する。すなわち、液晶パネル9
の全セグメントをオン状態にすることには、発電電流
(充電電流)を減少させて過充電を防止するという効果
もある。したがって、液晶パネル9のオン/オフ可能な
セグメントが占める面積を、液晶パネル9の消費電流の
最大値が、全セグメントがオン状態の条件下でのソーラ
ー電池1の発電電流の最大値以上となるように設定して
もよい。
【0028】一方、ステップSA2において残容量が第
1の閾値以下であると判定されると、システム制御部5
は、RAM14に格納された残容量と予め設定された第
2の閾値とを比較し(ステップSA4)、残容量が第2
の閾値を下回っている場合には、液晶パネル9の駆動状
態を通常の駆動制御による状態に戻す(ステップSA
5)。すなわち、全セグメントがオフ状態あるいは予め
設定された表示モードに対応するセグメントのみがオン
状態となる。逆に、ステップSA4において残容量が第
2の閾値以上である場合には、システム制御部5は現在
の駆動状態を維持する(ステップSA6)。そして、ス
テップSA5およびステップSA6のいずれの処理が行
われた場合にも、処理はステップSA1に戻る。すなわ
ち、所定の時間(例えば、1秒)間隔で2次電池2の残
容量が検出され、検出された残容量に基づいて上述した
各種処理が行われることになる。
【0029】上記第2の閾値は、本腕時計の電力系の特
性、残容量の検出時間間隔、および第1の閾値に基づい
て設定される値であり、フル充電に近いものの、上記第
1の閾値より十分に小さな値となる。第1の閾値に対し
て第2の閾値が十分に小でないと、ステップSA3の処
理とステップSA5の処理とが極めて短い時間間隔で交
互に行われることにより視認性が悪化してしまう。そこ
で、本実施形態では、第2の閾値を、「第1の閾値より
十分に小さな値」としている。
【0030】3:補足 なお、液晶パネル9の消費電流を増大させる際には、液
晶パネル9の全セグメントをオン状態とする必要はな
く、オン状態のセグメントが占める面積に応じた消費電
流の値が、ソーラー電池1の発電電流の値以上となれば
よい。したがって、例えば、図6に示すように、時刻や
気温について実際の値に応じたセグメントのみをオン状
態とすることも可能であり、この場合には、本来であれ
ば表示モードを切り替えなければ視認できない多種の情
報を使用者が一括して取得できるという利点がある。ま
た、本来であれば表示したままの状態にしておきたい情
報(例えば、時刻情報、カレンダー情報、温度情報な
ど)を、過充電傾向にある期間に限られるものの、表示
したままの状態とすることもできる。なお、図6に示す
例では、消費電流を十分に増大させるために、時刻およ
び気温に関するセグメント以外に、通常は同時には点灯
しない外周の12個のセグメントの全てをオン状態とし
ているが、これにより、使用者への警告(過充電傾向に
ある旨の警告)機能も維持される。
【0031】また、液晶パネル9は高分子分散型液晶パ
ネルに限らず、TN型液晶パネルであってもよい。TN
型液晶パネルを採用した場合、その消費電流は高分子分
散型液晶パネルの消費電流より遙かに小となるので、バ
ックライト等の多大な電流を消費するデバイスを併用
し、2次電池2の残容量が第1の閾値を超過した場合に
はバックライトを点灯させる等の処理を行うことによ
り、上述した実施形態と同様な効果が得られる。しか
も、フル充電に近い状態でバックライトを点灯するよう
にすれば、当該状態におけるTN型液晶パネルの視認性
が大幅に向上するという利点がある。もちろん、バック
ライトの明るさを2次電池2の残容量に応じて切り替え
るようにしても上述と同様の効果が得られる。
【0032】また、液晶パネル9の駆動電圧値や駆動周
波数を2次電池2の残容量に応じて切り替えるようにし
てもよい。例えば、2次電池2の残容量が第1の閾値を
超過した場合には、駆動電圧値および/または駆動周波
数を上げて液晶パネル9による消費電流の増大を図るよ
うにしてもよい。ただし、この場合には、駆動電圧値や
駆動周波数の変動範囲を、視認性に重大な影響を与えな
い範囲とすべきである。すなわち、液晶パネル9の表示
は、過充電の可能性がある充電状況下では通常時よりも
鮮明になる。
【0033】また、残容量のみならず、2次電池2への
入力電流値(ソーラー電池1の発電電流値)をも考慮し
て、充電状況を推定するようにしてもよい。ここで、こ
のような処理を実現する変形例について図7を参照して
説明する。なお、本変形例の構成は前述した実施形態の
構成と同様であるものとする。ただし、本変形例におい
て、充放電制御部6は、システム制御部5からの検出指
示に応じて2次電池2の残容量および入力電流値を検出
し、システム制御部5へ返すものとする。
【0034】図7は本実施形態の変形例における液晶パ
ネル9の駆動制御処理の流れを示すフローチャートであ
り、この図において、図5と共通する処理には同一の符
号が付されている。本変形例におけるシステム制御部5
は、図7に示すように、ステップSB1にて残容量およ
び入力電流値を検出し、検出した残容量と第1の閾値と
を比較する(ステップSA2)。そして、検出した残容
量が第1の閾値を超過している場合には、システム制御
部5は、入力電流値と予め設定された第3の閾値とを比
較する(ステップSB2)。この第3の閾値は例えば腕
時計全体の最低消費電流値であり、したがって、ステッ
プSB2の比較処理は、2次電池2の残容量の増加可能
性を判定する処理と言える。
【0035】検出した入力電流値が第3の閾値を超過し
ている場合には、2次電池2の残容量が増加する可能性
(過充電となる可能性)を否定できないので、システム
制御部5は、液晶パネル9の全セグメントをオン状態と
して消費電流の増大および発電電流の減少を図り、過充
電を防止する(ステップSA3)。以後、処理はステッ
プSB1に戻り、上述した処理が繰り返される。なお、
全セグメントがオン状態となるのは上述した条件が成立
した場合(過充電傾向にある場合)のみであり、全セグ
メントをオン状態とすることは、使用者への警告でもあ
る。
【0036】一方、ステップSA2において、検出した
残容量が第1の閾値以下の場合には、システム制御部5
は、当該残容量と第2の閾値とを比較する(ステップS
A4)。この比較において、前者が後者を下回っている
場合には、システム制御部5は、液晶パネル9の駆動状
態を通常の駆動制御による状態に戻し(ステップSA
5)、ステップSB1の処理に戻る。
【0037】逆に、ステップSA4の比較において、残
容量が第2の閾値以上の場合には、システム制御部5
は、検出した入力電流値と第3の閾値とを比較する(ス
テップSB3)。この比較において、前者が後者以下で
ある場合には、2次電池2の残容量が増加する可能性
(過充電となる可能性)が無いので、システム制御部5
は、液晶パネル9の駆動状態を通常の駆動制御による状
態に戻し(ステップSA5)、ステップSB1の処理に
戻る。また、ステップSB3での比較において、入力電
流値が第3の閾値を超過している場合には、過充電とな
る可能性を否定できないので、システム制御部5は、液
晶パネル9の現在の駆動状態を維持し(ステップSA
6)、ステップSB1の処理に戻る。このような処理を
行うことにより、より適切なタイミングで液晶パネル9
の消費電流を変化させることができる。
【0038】なお、上述した各実施形態では、コンビネ
ーション式腕時計の例を挙げたが、デジタル式腕時計に
適用可能であることは言うまでもない。また、ソーラー
電池以外の発電手段(例えば、重りの運動により発電す
る手段)を採用してもよい。また、本発明は腕時計に限
定されるものではなく、液晶表示パネルのように駆動方
法によって大幅に消費電力が変動し得る表示手段と、当
該表示手段の駆動電力を供給する2次電池と発電手段と
を備えた任意の電子機器に適用可能である。例えば、L
EDを包含する表示手段を設け、過充電傾向にある場合
には当該LEDを点灯させて使用者への警告ならびに過
充電の防止を図るようにしてもよいし、通常は2次電池
2の残容量を指し示す専用針を包含する表示手段を設
け、過充電傾向にある場合には当該専用針の動力源であ
るステッピングモータを高い周波数(例えば、16、3
2、64、128Hz等)の駆動パルスによって駆動す
ることで当該専用針を所定方向に高速回転させ、使用者
への警告ならびに過充電の防止を図るようにしてもよ
い。さらに、過充電となる可能性がある場合にアラーム
を鳴動させる等してもよい。すなわち、負荷は表示手段
に限定されない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2次電池の充電状況が推定され、この充電状況が2次電
池の過充電の可能性を示す場合には負荷の消費電流が増
加するので、2次電池の過充電を防止するリミッタ回路
のように負荷を使用することが可能となる。したがっ
て、リミッタ回路を除去した簡素な回路構成で2次電池
の過充電を防止することができる。また、2次電池に蓄
積されない余剰電流は、負荷の駆動に使用されるので、
発電手段の全発電電流を有効に活用することができる。
さらに、充電状況が2次電池の過充電の可能性を示す場
合には負荷の駆動状態が特定の駆動状態となるので、使
用者が当該可能性を把握することができるという効果も
ある。また、液晶パネルを透過した光を受光して発電手
段が発電するように構成し、充電状況が過充電の可能性
を示す場合には液晶パネルにおける非透過状態のセグメ
ントが占める面積を増大させるようにすれば、消費電流
が増加するとともに、受光量の減少によって発電電流が
減少するので、過充電を効率良く防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るコンビネーション
式腕時計の電気的構成を示す図である。
【図2】 同腕時計のシステム制御部5の内部構成例を
示すブロック図である。
【図3】 同腕時計の腕時計本体の外観を示す図であ
る。
【図4】 同腕時計の腕時計本体の外観を示す図であ
る。
【図5】 同腕時計において行われる充電状況に応じた
液晶パネル9の駆動制御処理の流れを示すフローチャー
トである。
【図6】 同腕時計の腕時計本体の外観の他の例を示す
図である。
【図7】 同腕時計の変形例における液晶パネル9の駆
動制御処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…ソーラー電池、2…2次電池、5…システム制御
部、6…充放電制御部、9…液晶パネル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動状態に応じて消費電流が変化する負
    荷と、2次電池と、発電電流を該2次電池へ入力する発
    電手段と、前記2次電池の出力を用いて前記負荷を駆動
    する駆動手段とを備えた電子機器において、 前記2次電池の充電状況を推定する充電状況推定手段
    と、 前記充電状況推定手段により推定された前記充電状況が
    前記2次電池の過充電の可能性を示す場合には前記負荷
    の消費電流が増加するように前記駆動手段を制御する駆
    動状態制御手段とを具備することを特徴とする電子機
    器。
  2. 【請求項2】 前記2次電池の残容量を検出する検出手
    段を具備し、 前記充電状況推定手段は前記検出手段により検出された
    前記残容量に基づいて前記充電状況を推定することを特
    徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 【請求項3】 前記検出手段はさらに前記2次電池に入
    力される電流値を検出し、 前記充電状況推定手段は前記検出手段により検出された
    前記残容量および前記電流値に基づいて前記充電状況を
    推定することを特徴とする請求項2記載の電子機器。
  4. 【請求項4】 前記負荷は表示手段であることを特徴と
    する請求項1乃至3いずれかに記載の電子機器。
  5. 【請求項5】 前記表示手段は高分子分散型液晶パネル
    であることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  6. 【請求項6】 前記表示手段はバックライトを備えた液
    晶パネルであり、 前記駆動状態制御手段は前記充電状況推定手段により推
    定された前記充電状況が過充電の可能性を示す場合には
    前記バックライトを点灯するように前記駆動手段を制御
    することを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  7. 【請求項7】 前記発電手段はソーラー電池であること
    を特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の電子機
    器。
  8. 【請求項8】 前記表示手段は前記駆動手段によって透
    過/非透過を切り換え可能な複数のセグメントを有する
    液晶パネルであり、 前記発電手段は前記液晶パネルを透過した光を受光して
    発電するソーラー電池であり、 前記駆動状態制御手段は前記充電状況推定手段により推
    定された前記充電状況が過充電の可能性を示す場合には
    前記液晶パネルにおける非透過状態のセグメントが占め
    る面積を増大させるように前記駆動手段を制御すること
    を特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  9. 【請求項9】 現在時刻を計時する計時手段と、 前記計時手段により計時された前記現在時刻を告知する
    告知手段とを具備するとともに、腕時計形態を有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載の電子機
    器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008256453A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Seiko Epson Corp 発電機能付き電子時計
JP2010259320A (ja) * 2009-04-06 2010-11-11 Intel Corp 電力消費および電力供給の効率的なシステムおよび方法
JP2011160543A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Toshiba Corp 情報処理装置およびバッテリの充電制御方法

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