JPH1169220A - 撮像装置及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

撮像装置及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JPH1169220A
JPH1169220A JP9223440A JP22344097A JPH1169220A JP H1169220 A JPH1169220 A JP H1169220A JP 9223440 A JP9223440 A JP 9223440A JP 22344097 A JP22344097 A JP 22344097A JP H1169220 A JPH1169220 A JP H1169220A
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JP
Japan
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lens
color component
subject
predetermined
focal length
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JP9223440A
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English (en)
Inventor
Hiroto Okawara
裕人 大川原
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラにフィルムアダプタを装着してフィル
ムを撮影する場合に撮影される被写体像を合焦させてフ
ァインダ画面いっぱいに表示する。 【解決手段】 フィルムアダプタが装着されると、ズー
ムレンズの位置が最適画角が得られる所定の焦点距離に
あるか否かが判断され、否であれば、ズーム駆動方向を
上記所定の焦点距離に近づく方向に設定し、ズーム駆動
速度を設定する。次に上記所定の焦点距離で、所定距離
に固定された被写体(フィルム)に合焦する位置にフォ
ーカスコンペレンズ位置が一致しているかを判断する。
非一致の場合には、目標の合焦位置に近づく方向にフォ
ーカス駆動方向をセットし、速度の設定も行う。ズーム
レンズの位置が所定の焦点距離の位置に一致すると、こ
のときフォーカスコンペレンズの位置は既に合焦位置に
到達しているかを判別し、未だ到達していなかったらさ
らにフォーカス駆動を続け、到達していれば最適画角で
合焦状態であるとして、フィルムアダプタ装着時の準備
を終了させる意味の準備終了フラグ(fg)をセットす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定距離にフィル
ム等の被写体を置いて撮影するモードを有する撮像装置
及びこの撮像装置に用いられるコンピュータ読み取り可
能な記録媒体に関し、特にレンズ制御に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】パソコン及びその周辺機器の急速な技術
向上に伴い、、例えば操作者が撮影した写真をパソコン
内のメモリに取り込んで編集し、独自の絵葉書やポスタ
ーを作成するといったことが簡単に行えるようになり、
この技術分野に対する市場要求も年々高まりを見せてい
る。写真をパソコンに取り込む場合、ビデオカメラを用
いて写真の映像情報を電気信号に変換する必要があり、
写真等の被写体位置を固定する装置が必要となる。ま
た、印画紙に焼き付けられた写真は大きさもまちまち
で、画角の設定や照明の当て方が面倒である。さらに、
ビデオカメラの固定台等、大型の専用の撮影装置も必要
となる。
【0003】図16はビデオ一体型カメラ904にフィ
ルムアダプタ903を装着し、フィルムホルダ902に
挟まれたネガフィルム901を撮影している様子を示し
ている。フィルムアダプタ903内には不図示のバック
ライトが設けられていて、ネガフィルム901を後方か
ら照明しており、その透過映像がビデオ一体型カメラ9
04によって撮影される。ネガフィルム901を撮影し
ているときでも、ビデオ一体型カメラ904がネガ映像
をポジ映像に変換する(ネガポジ変換)機能を備えてい
れば、出力電気信号はポジ映像のビデオ信号となる。こ
の出力電気信号をパソコン905に入力すれば、パソコ
ン内のメモリに上記ポジ映像を取り込むことが可能とな
る。フィルムの各コマの大きさは一様であり、光源も上
記バックライトに統一できるので、この図16の方式に
よれば、印画紙に焼き付けられた写真を撮影するよりも
極めて簡単に写真映像をパソコンに取り込むことができ
る。
【0004】図17は、固定の第1群レンズ102、変
倍レンズ103、絞り104、固定の第3群レンズ10
5、フォーカスコンペレンズ106、撮像素子107で
構成されるインナーフォーカスタイプレンズシステムを
示す。また、図18に変倍レンズ位置を横軸に、フォー
カスコンペレンズ位置を縦軸にとって各焦点距離に応じ
た被写体距離に対するフォーカスコンペレンズ106の
撮像面合焦位置を示す。
【0005】この図18は、図17のようなレンズシス
テムにおいて、CCD等の撮像素子107の撮像面上に
フォーカスコンペレンズ106を移動して像を合焦させ
ようとする場合、各焦点距離に応じて被写体距離に対す
るフォーカスコンペレンズ位置が変化することを示して
いる。
【0006】そこで、図18に示される複数の軌跡情報
を何らかの形でレンズ制御用マイコンに記憶させてお
き、フォーカスコンペレンズ106と変倍レンズ103
との位置に応じて軌跡を選択し、選択した軌跡上をたど
りながらズーミングを行うのが一般的である。
【0007】図19は、従来より提案されている軌跡追
従方法の一例を説明するための図面である。図19にお
いて、z0、z1、z2、…、z6は変倍レンズ位置を
示しており、a0、a1、a2、…、a6及びb0、b
1、b2、…、b6は、それぞれレンズ制御用マイコン
に記憶している代表軌跡である。またp0、p1、p
2、…、p6は、上記2つの軌跡を基に算出された軌跡
である。この軌跡の算出式を以下に記す。 p(n+1)=|p(n)−a(n)|/|b(n)−a(n)|*|b(n +1)−a(n+1)|+a(n+1) ………(1)
【0008】(1)式によれば、フォーカスコンペレン
ズが例えばp0にある場合、p0が線分b0−a0を内
分する比を求め、この比に従って線分b1−a1を内分
する点をp1としている。このp1−p0を内分する点
をp1としている。このp1−p0の位置差と、変倍レ
ンズがz0〜z1まで移動するのに要する時間から、合
焦を保つためのフォーカスコンペレンズの移動速度が求
められ、この移動速度でフォーカスコンペレンズを移動
させれば、合焦を維持したままカム軌跡をトレースする
ことができる。
【0009】しかしなから、上記追従方法でボケを生じ
ないためには、各レンズ位置カウンタの値を特定の値に
リセットする必要がある。これはレンズ位置カウンタの
値がずれると、マイコン内に記憶した変倍レンズ位置と
フォーカスレンズ位置との組合せ座標得られるカム軌跡
情報が正しく読み取れないので、変倍動作中に軌跡を正
確にトレースすることができなくなるためである。
【0010】そこで、電源投入後、通常の動作に入る前
に、ズームレンズ103、フォーカスコンペレンズ10
6を所定位置に移動させて、各レンズ位置カウンタをリ
セットすることが多く用いられている。この場合、上記
各所定位置を、レンズ毎に組み込まれたフォトダイオー
ドの各取付位置とするのが一般的であり、各フォトダイ
オードからの出力信号が変化したときの各レンズ位置
を、各レンズリセット位置として、各レンズ位置カウン
タの値を光学系のバランス調整によって決まる値にそれ
ぞれ設定している。
【0011】レンズリセット動作中は、撮影画像はボケ
が大きくなるので出画せず、動作完了後出画する方法を
取っている。また、各レンズ位置カウンタのリセット完
了後も出画を禁止したまま、電源投入前にいたレンズ位
置まで再び各レンズを戻し、レンズリセット動作による
画角変化等を生じさせないようにする手法も提案されて
いる。
【0012】また、図18より明らかなように、焦点距
離の短い側では、フォーカスコンペレンズを至近端近傍
まで移動させることにより、合焦可能な最小被写体距離
がレンズ102の直前まで小さくなることが知られてい
る。図18の曲線601はレンズ102の直前数cmの
極めて短い被写体距離に対する合焦曲線であり、この被
写体距離に対する変倍レンズの合焦可能領域は、ワイド
端から602で示す範囲の焦点距離の短い側に限られた
領域であることがわかる。
【0013】従って、図16のようなフィルムアダプタ
903を用いてレンズ102から極めて近い距離にある
フィルムを撮影する場合、撮像素子107の撮像面上に
合焦像を得るためには、変倍レンズとフォーカスコンペ
レンズの位置の組み合わせが、図18の601と602
と603の3つの領域に囲まれた部分604内になけれ
ばならない。
【0014】上記のようなインナーフォーカスタイプの
レンズシステムとフィルムアダプタ等の組合せでは、ネ
ガフィルムやスライドフィルムを撮影する場合、図18
の領域604以外の合焦不可能な焦点領域が存在し、そ
の領域で、フィルムアダプタを装着すると、大ボケ状態
になったまま合焦できないと言う問題点がある。この対
策として、フィルムアダプタ等を用いて撮影する場合
に、合焦不可能な領域にズームレンズが存在する場合に
は、強制的に合焦可能領域602までズームレンズを移
動し、合焦できるようにするという提案がなされてい
る。また、上記強制的なズームレンズ移動を電源投入時
のレンズリセット動作内に組み込み、電源投入時にフィ
ルムアダプタが装着されてきる時には、出画禁止のリセ
ット動作中に強制移動動作を行ってから出画し、強制移
動動作に伴うボケの発生を除去する提案もなされてい
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
においては、図18の強制的に移動すべき602の焦点
距離範囲は、範囲内であればどこでも良く、フィルムア
ダプタ装着時に既に602の領域にズームレンズ位置が
存在する場合には、強制移動をする必要はない。従っ
て、映し出されるネガフィルムやスライドフィルムの撮
影画像の大きさは、ズームレンズが存在する位置に応じ
て異なってしまい、例えば図18のWで示されるワイド
端ではフィルムの外側まで写る広角になってしまった
り、一方、図18のAの位置(領域602の最望遠位
置)では、フィルムの一部分のみが写され、何を撮影し
たフィルムかわかりにくくなってしまう等の問題があっ
た。
【0016】また従来例では、前述したように、ズーム
レンズがワイド側の焦点距離領域602以外にいる場合
に、フィルムアダプタが装着されると、ボケを生じなが
らズームレンズを合焦可能な焦点距離領域まで強制移動
していたが、特に、フィルムアダプタ装着状態のままで
電源投入するとき、撮影者はフィルム原稿撮影を認識し
ていない場合もあり、このとき出画後、ズームレンズの
上記強制移動動作が実行されてしまうと、撮影画面は勝
手にボケ、画角も勝手に変化することになるので、撮影
者の混乱を招く恐れがあった。
【0017】この発明は上記のような問題を解決するた
めになされたもので、フィルムアダプタ装着時などの場
合に、常に良好な状態で撮影を行うことができるように
することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による撮
像装置においては、焦点距離を変更し変倍動作を行う第
1のレンズ手段と、焦点調節を行う第2のレンズ手段
と、上記第1、第2のレンズ手段を介して結像される被
写体を撮像し画像信号を出力する撮像手段と、所定の被
写体距離に被写体が置かれたことを検出する被写体検出
手段と、上記被写体検出手段の検出に基づいて、上記第
1のレンズ手段を、上記撮像手段から得られる撮像画像
が所定の大きさとなるような所定の焦点距離に移動させ
る制御を行う制御手段とを設けている。
【0019】請求項2の発明による撮像装置において
は、焦点距離を変更し変倍動作を行う第1のレンズ手段
と、焦点調節を行う第2のレンズ手段と、上記第1、第
2のレンズ手段を介して結像される被写体を撮像し画像
信号を出力する撮像手段と、上記画像信号からその輝度
レベルに応じた第1の輝度成分とその色成分に応じた第
1の色成分とを生成すると共に、上記画像信号からその
輝度レベルに応じて明部と暗部を反転した第2の輝度成
分とその色成分に応じて所定の変換方式により変換され
た第2の色成分とを生成する信号処理手段と、上記画像
信号の色成分を所定の判定基準に基づいて判定し、判定
結果に応じて上記第1の輝度成分及び色成分又は第2の
輝度成分及び色成分を選択する選択手段と、上記第2の
輝度成分及び色成分が選択されたとき、上記第1のレン
ズ手段を、上記撮像手段から得られる撮像画像が所定の
大きさとなるような所定の焦点距離に移動させる制御を
行う制御手段とを設けている。
【0020】請求項4の発明による撮像装置において
は、移動可能な少なくとも1つのレンズを含むレンズ手
段と、上記レンズ手段の位置を検出する位置検出手段
と、上記レンズ手段を移動させて上記位置検出手段の初
期化を行う機能と、この初期化を実行する前の上記レン
ズ手段の位置を検出して基準位置とする機能と、上記基
準位置に上記レンズ手段を移動させる機能とを有する制
御手段と、所定の被写体距離に被写体が置かれたことを
検出する被写体検出手段と、上記位置検出手段の上記初
期化を実行する際、上記所定の被写体距離に上記被写体
が置かれたことが検出されたとき、上記基準位置を合焦
可能な焦点距離領域内の位置に変更する基準位置変更手
段とを設けている。
【0021】請求項5の発明による撮像装置において
は、移動可能な少なくとも1つのレンズを含むレンズ手
段と、上記レンズ手段の位置を検出する位置検出手段
と、上記レンズ手段を移動させて上記位置検出手段の初
期化を行う機能と、この初期化を実行する前の上記レン
ズ手段の位置を検出して基準位置とする機能と上記基準
位置に上記レンズ手段を移動させる機能とを有する制御
手段と、上記レンズ手段を介して結像される被写体を撮
像し画像信号を出力する撮像手段と、上記画像信号から
その輝度レベルに応じた第1の輝度成分とその色成分に
応じた第1の色成分とを生成すると共に、上記画像信号
からの輝度レベルに応じて明部と暗部を反転した第2の
輝度成分とその色成分に応じて所定の変換方式により変
換された第2の色成分とを生成する信号処理手段と、上
記画像信号の色成分を所定の判定基準に基づいて判定
し、判定結果に応じて上記第1の輝度成分及び色成分又
は第2の輝度成分及び色成分を選択する選択手段と、上
記第2の輝度成分及び色成分が選択されたとき、上記基
準位置を合焦可能な焦点距離領域内の位置に変更する基
準位置変更手段とを設けている。
【0022】請求項9の発明によるコンピュータ読み取
り可能な記録媒体においては、焦点距離を変更し変倍動
作を行う第1のレンズ手段と焦点調節を行う第2のレン
ズ手段とを介して結像される被写体を撮像手段により撮
像し画像信号を出力する手順と、所定の被写体距離に被
写体が置かれたことを検出する手順と、上記検出に基づ
いて、上記第1のレンズ手段を、上記撮像手段から得ら
れる撮像画像が所定の大きさとなるような所定の焦点距
離に移動させる制御を行う手順とを実行するためのプロ
グラムを記録している。
【0023】請求項10の発明によるコンピュータ読み
取り可能な記録媒体においては、焦点距離を変更し変倍
動作を行う第1のレンズ手段と焦点調節を行う第2のレ
ンズ手段とを介して結像される被写体を撮像手段により
撮像し画像信号を出力する手順と、上記画像信号からそ
の輝度レベルに応じた第1の輝度成分とその色成分に応
じた第1の色成分とを生成する手順と、上記画像信号か
らその輝度レベルに応じて明部と暗部を反転した第2の
輝度成分とその色成分に応じて所定の変換方式により変
換された第2の色成分とを生成する手順と、上記画像信
号の色成分を所定の判定基準に基づいて判定する手順
と、上記判定結果に応じて上記第1の輝度成分及び色成
分又は第2の輝度成分及び色成分を選択する手順と、上
記第2の輝度成分及び色成分が選択されたとき、上記第
1のレンズ手段を、上記撮像手段から得られる撮像画像
が所定の大きさとなるような所定の焦点距離に移動させ
る手順とを実行するためのプログラムを記録している。
【0024】請求項11の発明によるコンピュータ読み
取り可能な記録媒体においては、レンズ手段の位置を位
置検出手段で検出する手順と、上記レンズ手段を移動さ
せて上記位置検出手段の初期化を行う手順と、上記初期
化を実行する前の上記レンズ手段の位置を検出して基準
位置とする手順と、上記基準位置に上記レンズ手段を移
動させる手順と、所定の被写体距離に被写体が置かれた
ことを検出する手順と、上記位置検出手段の上記初期化
を実行する際、上記所定の被写体距離に上記被写体が置
かれたことが検出されたとき、上記基準位置を合焦可能
な焦点距離領域内の位置に変更する手順とを実行するた
めのプログラムを記録している。
【0025】請求項12の発明によるコンピュータ読み
取り可能な記録媒体においては、レンズ手段の位置を位
置検出手段で検出する手順と、上記レンズ手段を移動さ
せて上記位置検出手段の初期化を行う手段と、上記初期
化を実行する前の上記レンズ手段の位置を検出して基準
位置とする手順と、上記基準位置に上記レンズ手段を移
動させる手順と、上記レンズ手段を介して結像される被
写体を撮像し画像信号を出力する手順と、上記画像信号
からその輝度レベルに応じた第1の輝度成分とその色成
分に応じた第1の色成分とを生成する手順と、上記画像
信号からその輝度レベルに応じて明部と暗部を反転した
第2の輝度成分とその色成分に応じて所定の変換方式に
より変換された第2の色成分とを生成する手順と、上記
画像信号の色成分を所定の判定基準に基づいて判定する
手順と、上記判定結果に応じて上記第1の輝度成分及び
色成分又は第2の輝度成分及び色成分を選択する手順
と、上記第2の輝度成分及び色成分が選択されたとき、
上記基準位置を合焦可能な焦点距離領域内の位置に変更
する手順とを実行するためのプログラムを記録してい
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1〜第6の実施
の形態を図面と共に説明する。図1は本発明の実施の形
態によるビデオ一体型カメラの概略的な構成を示すブロ
ック図である。図1において、101は被写体であり、
通常は人物や風景が撮影対象となるが、図16に示す使
い方をする場合にはネガフィルムやスライドフィルムが
撮影対象となって、レンズシステム前面からの距離も極
めて近い。102は固定の第1群レンズ、103は変倍
レンズ、104は絞り、105は固定の第3群レンズ、
106は焦点調節と変倍によるピント面の移動を補正す
る機能とを兼備したフォーカスコンペレンズである。1
07はCCD等の撮像素子である。
【0027】108はAGC回路、109はカメラ信号
処理部であって、構成の詳細を後述する図4と図7に示
す。カメラ信号処理部109で処理された映像信号は増
幅器124で規定レベルまで増幅され、表示制御部12
5で処理された後、LCD126で撮影画像を表示す
る。110、111、112はそれぞれ変倍レンズ、絞
り、フォーカスコンペレンズを駆動するための変倍レン
ズモータ、IGメータ、フォーカスコンペレンズモー
タ、113、114、115はそれぞれ上記各部11
0、111、112に駆動エネルギー電流を供給するた
めのドライバである。
【0028】116は絞り制御部、117はオートフォ
ーカス(AF)制御に用いる評価値を処理するAF評価
部で、測距用の枠生成部129からのゲート信号に応じ
て、測距枠内の映像信号の高周波成分のみを抽出し、処
理を行う。118はレンズとカメラを制御するレンズ/
カメラ制御部で、AF評価信号強度に応じてレンズの駆
動制御及び測距エリアを変更するための測距枠制御等を
行っている。
【0029】119はビデオ一体型カメラ全体のシステ
ムを制御するシステムコントロールマイコン(以下シス
コン)、120はビデオ一体型カメラに備えられている
スイッチ列で、例えばズームスイッチ(ユニット化され
たズームSWで、操作部材の回転角度に応じた電圧が出
力される。この出力電圧に応じて可変速ズームが行われ
る)などである。121、122、123は各回路間の
通信線で、レンズ/カメラ制御部118が制御するズー
ム時のズーム方向や焦点距離などの変倍動作情報等をや
りとりしている。
【0030】シスコン119はキャラクタジェネレータ
127を制御して、ズーム情報などの撮影情報を、LC
D126内に表示している。被写体としてのフィルム1
01はカメラ着脱可能な図16のようなフィルムアダプ
タ903に装着されている。128はフィルムアダプタ
が装着、非装着のどちらの状態にあるのかを検出するフ
ィルムアダプタ装着検出スイッチで、検出した状態はレ
ンズ/カメラ制御部118に送られる。
【0031】また130は本発明による記録媒体として
のメモリであり、シスコン119やレンズ/カメラ制御
部118で行われる後述する各図2、3、9、11〜1
5に示すフローチャートによる処理を実行するためのプ
ログラムが記録されている。この記録媒体としては、半
導体メモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気媒体等
が用いられる。
【0032】図2はレンズ/カメラ制御部118内で処
理される制御フローを示す。図2において、ステップS
401は処理の開始を示している。S402は初期設定
ルーチンであり、レンズ/カメラ制御部118内のRA
Mや各種ボードの処理を行う。S403はシスコン11
9との相互通信ルーチンであり、ここでズームSWユニ
ット情報や、ズームレンズ位置などの変倍動作情報のや
りとりを行っている。S404はフィルムアダプタ装着
移行時、或いは所定距離に被写体を置いて撮影するモー
ドに移行したときに、ズームレンズを最適画角となる焦
点距離まで、強制的に移動させる処理ルーチンであり、
後に図3を用いて詳しく説明する。S405はAF処理
ルーチンで、ここでAF評価値の加工や、評価信号の変
化に応じて自動焦点調節処理を行っている。
【0033】S406はズーム処理ルーチンであり、変
倍動作時において、合焦を維持するためのコンペ動作の
処理ルーチンである。S407は、フィルムアダプタ装
着移行時の強制移動動作時、AFモード時、変倍動作時
等に応じてS404〜406で算出されるズームやフォ
ーカスの駆動方向や駆動速度のうち、いずれを使用する
のかを選択し、レンズのメカ端に当たらないようにソフ
ト的に設けているテレ端よりテレ側、ワイド端よりワイ
ド側、至近端より至近側、無限端より無限側には駆動し
ないように設定するルーチンである。S408では、S
407で定めたズーム及びフォーカス用の駆動方向、駆
動速度情報に応じてモータドライバ113、115に制
御信号を出力し、レンズの駆動/停止を制御する。S4
08の処理終了後はS403に戻る。尚、図2の一連の
処理は垂直同期期間に同期して実行される(S403の
処理の中で、次の垂直同期信号が来るまで、waitす
る)。
【0034】次に、上述したビデオ一体型カメラにおけ
る本発明の第1の実施の形態について説明する。図3は
本実施の形態による動作フローであり、図2のステップ
S404で行われるフィルムアダプタ装着時に、ズーム
レンズをフィルム原稿が表示用LCDの画面いっぱいに
表示できる最適画角となる焦点距離まで、強制的に移動
させる処理ルーチンの内容を詳しく示したものである。
これに加え本実施の形態では、最適画角となる焦点距離
にズームレンズを移動させると共に、その焦点距離で
の、固定の第1群レンズ102より所定距離にある被写
体(フィルム)101に対する焦点合わせも、フィルム
アダプタ装着時の準備処理として同時に行う。
【0035】図3において、S501でスイッチ128
の状態を検出することにより、フィルムアダプタ装着の
有無を判断する。非装着時にはS503でfg=0と
し、フィルムアダプタ非装着として処理を抜ける。この
fgフラグは、フィルムアダプタが装着された後、強制
的に最適画角の焦点距離まで移動し終わり、フィルムア
ダプタ装着時の準備が終了したときにfg=1とセット
されるものである。
【0036】S501でフィルムアダプタが装着されて
いると判断されたらS502に行き、準備終了フラグ
(fg)がセットされているかを判断する。fg=1で
あれば準備終了なので、そのまま図2のS406へ行
く。S502でfg=0ならば、S504でズームレン
ズの現在位置が最適画角の焦点距離に一致しているかを
判断する。S504で未だ最適画角の焦点距離に到達し
ていないと判断されたならば、S505でズームの駆動
方向を最適画角の焦点距離に近づく方向に設定し、ズー
ム駆動速度を設定する。
【0037】次にS506で最適画角となる焦点距離
で、所定距離に固定された被写体に合焦する位置に現在
のフォーカスコンペレンズ位置が一致しているかを判断
する。一致していれば本処理を抜けるが、非一致の場合
には、S507で目標の合焦位置に近づく方向にフォー
カス駆動方向をセットし、駆動速度の設定も行った後、
本処理を一旦抜ける。
【0038】本処理を繰り返し行う内に、いずれS50
4の判別結果が真となり、ズーム位置が最適画角位置に
一致する。この場合、S508でフォーカス位置は既に
合焦位置に到達しているかを判別し、未だ到達していな
かったらS507へ、到達していれば最適画角で合焦状
態であるとして、フィルムアダプタ装着時の準備を終了
させる意味の準備終了フラグ(fg)をS509でセッ
トする。
【0039】本処理の中で決定されるズーム速度とフォ
ーカス速度であるが、フィルムアダプタ装着時の準備動
作はできるだけ短時間に行うことが撮影者の混乱防止の
ためにも望まれる。これは撮影者の意図によらず、強制
的にレンズ駆動が行われるためである。従って、ズー
ム、フォーカスの駆動速度は最高速度で有ることが望ま
しい。
【0040】また、上述の最適画角のズーム位置につい
てであるが、最適画角の所定焦点距離とは、例えば図1
8の点Bで示される焦点距離であり、この焦点距離の時
に撮影されるフィルムがLCD126の画面いっぱいに
表示される。この焦点距離に相当するズームレンズ位置
は、フィルムアダプタの構造と装着位置とからメカ的に
前もって分かる位置であり、所定ズーム位置としてメモ
リ内に記憶しておけばよい。また、最適画角となる上記
所定ズーム位置を撮像装置個々に調整し、調整結果をメ
モリに記憶するようにすれば、生産時のバラツキを抑え
ることができ、最適画角設定の品位が向上する。
【0041】同様に、目標となるフォーカス移動位置も
図18の点Bのフォーカス位置となり、レンズ全面から
の被写体の固定距離とから予め知られているので、前も
ってフィルムアダプタ装着時の合焦位置としてメモリに
記憶しておくことができる。さらに精度を高めるために
は、上記の調整を行えばよい。
【0042】前述したように、レンズの実際の駆動は図
2のS407で行われる。レンズ駆動用の各モータ11
0、112がステッピングモータである場合、ズームレ
ンズ103及びフォーカスコンペレンズ106の駆動
は、図3の処理ルーチンで決定した駆動方向及び駆動速
度の情報に従って,以下のように行われる。レンズ/カ
メラ制御部118は、駆動速度に応じたモータの回転周
波数信号及び駆動方向に応じたモータの回転方向信号
を、モータドライバ113、115に送る。モータドラ
イバ113、115は、回転方向信号に応じて4相のモ
ータ励磁相の位相を順回転及び逆回転の位相に設定し、
且つ受信した回転周波数信号に応じて4つのモータ励磁
相の印加電圧(または電流)を変化させながら出力する
ことにより、モータの回転方向と回転周波数とを制御し
ている。その結果、ステッピングモータが回転してレン
ズが駆動される。
【0043】図3の説明で述べたが、フィルムアダプタ
装着移行時は、ズームレンズが望遠側にいて合焦可能領
域(図18、602の領域)に存在しないとき、強制的
に合焦可能領域内の最適画角となる焦点距離(図18の
点B)までズーム駆動されることになる。特にフィルム
アダプタ装着移行時の焦点距離では、図18より、フォ
ーカスコンペレンズ106の移動可能範囲よりも外側で
しか合焦点を見い出せないので、大ボケ状態となってし
まう。従って、フィルムアダプタ装着移行時、ズームレ
ンズが強制駆動されることを撮影者が認識できるように
しなければ、撮像装置の故障と思われかねない。
【0044】そこで、図2のS403の処理内で、レン
ズ/カメラ制御部118からシスコン119へ、フィル
ムアダプタ装着移行時はズームが強制駆動中であること
を通信しており、シスコン119はキャラクタジェネレ
ータ127を制御して、受信したズームが強制駆動中で
あることを示す情報をLCD126で表示し、フィルム
アダプタ装着移行時の強制ズーム移動中であることを撮
影者に認識させるようにしている。
【0045】尚、本実施の形態では、図3のS502で
フィルムアダプタの装着の有無を、スイッチ128の状
態検出により行ったが、スイッチ列120の中にネガフ
ィルム原稿をネガポジ変換撮影するモード選択スイッチ
を設け、そのスイッチに連動してS502の判断を行う
ようにしてもよい。また、フィルムアダプタ以外の所定
距離に被写体を置いて撮影するモード、例えばマクロ撮
影モード等の場合であっても、スイッチ列120の中に
モード選択スイッチを設け、S502と同様の処理を行
うことにより、図3に示した一連の最適画角設定動作を
実現することが可能であり、従って本発明は、フィルム
アダプタ装着でのフィルム原稿撮影に限定されるもので
はない。
【0046】本実施の形態によれば、フィルムアダプタ
装着移行時に、ズームレンズを最適画角となる所定焦点
距離に強制駆動しつつ、且つ所定焦点距離で所定距離の
被写体に合焦する位置にフォーカスコンペレンズを強制
駆動することにより、フィルムアダプタ装着移行時に画
面に映しだされるフィルムの大きさがバラバラになった
り、ピントが合う迄時間がかかる等の現象を回避でき
る。また、フィルムアダプタ装着移行時の強制駆動動作
を、LCD126の表示により、撮影者に知らせること
により、フィルムアダプタ装着移行時の強制的なレンズ
駆動における撮影者の撮影状況の誤認識を防止すること
ができる。尚、上記第1の実施の形態は、請求項1、
3、8、9の発明に対応している。
【0047】次に第2の実施の形態について説明する。
上述した第1の実施の形態では、フィルムアダプタの装
着をスイッチ128によって検知した場合の、アダプタ
装着時の最適画角設定の動作方法について、或いは所定
距離に被写体を置いて撮影するモードでのモード移行時
をスイッチ列120で検出した場合の最適画角設定動作
の方法について説明したが、本実施の形態では、図1の
スイッチ128が無い場合であっても、フィルムアダプ
タの装着を自動検知して装着移行時に最適画角設定を行
う方法について説明する。
【0048】本実施の形態で用いるビデオ一体型カメラ
のブロック図は、図1のブロック図からフィルムアダプ
タ検出スイッチ128を削除したものであり、図面とし
ては省略する。図4は本実施の形態による図1のカメラ
信号処理部109の構成を示すブロック図であって、破
線で囲まれた部分が相当する。807はカメラ制御部、
801は図1の102、103、104、105、10
6の各レンズ及び絞りで構成されるレンズシステムで簡
略化して示している。802はYC信号生成部であっ
て、AGC回路108の出力から輝度信号YH、YLと
色信号R、Bをそれぞれ分離して出力する。803、8
04はそれぞれR、Bの利得制御部であって、色差信号
R−YとB−Yのレベルをカメラ制御部807で検出し
て、適切なホワイトバランスとなるように利得制御部8
03、804の利得を調節し、調整後の色信号R′、
B′をそれぞれ出力する。
【0049】805はYL、R、Bから色差信号R−
Y、B−Yを生成する色差信号生成部、806はYH、
R−Y、B−Yからテレビジョン信号を生成するための
エンコーダ、808はカメラ制御部807に同期信号を
供給する同期信号生成部、809は利得制御部803、
804の利得を調節するための基準信号[R−Y]re
f、[B−Y]refを生成する基準信号発生部であ
る。カメラ制御部807と通信線810で接続された画
像メモリ811は、静止画を取り込むためのものであっ
て、Y信号生成部802及び色差信号生成部805から
の輝度信号と色差信号を取り込んで、カメラ制御部80
7からの制御信号に従ってエンコーダ806に静止画情
報を出力したり、Y信号生成部802及び色差信号生成
部805からの画像情報をそのままスルーさせたりす
る。
【0050】また、1001はネガポジ反転部であり、
YH、R−Y、B−Yの各信号をそれぞれ反転する。図
5はカラーネガフィルムのネガ状態とポジ状態の色差ベ
クトル表示の一例である。図5から明らかなように色差
ベクトルは上記二状態間で180゜反転している。
【0051】ネガポジ反転部1001の構成を図6に示
す。図6において、YHに関しては入力される輝度信号
の明部を暗部に、暗部を明部に反転させる。即ち、例え
ば演算部1201のように、入力される黒レベル基準の
黒レベルから白100%輝度レベルの範囲内の輝度信号
の絶対値を白100%の輝度レベルから差し引くことに
よって、白100%基準の明暗反転した輝度成分が取り
出される。また、演算部1203では、R−Y信号に対
してR−Y軸上で逆向きに反転させ、演算部1205で
は、B−Y信号に対してB−Y軸上で逆向きに反転させ
る。
【0052】以上のように、輝度信号と色差信号をそれ
ぞれ反転させることによって、ネガ映像をポジ映像に変
換することができる。スイッチ1202、1204、1
206はそれぞれネガポジ反転ON/OFF信号100
2によって連動して動作し、ON時は上記反転された信
号を、OFF時は入力信号をそのままネガポジ反転部1
001から出力する。ネガポジ反転ON/OFF信号1
002は図5のカメラ制御部807から出力されてい
る。ネガポジ反転を実行するか否かは操作者がスイッチ
120内で選択する。この情報が通信線123、シスコ
ン119、通信線122、レンズ/カメラ制御部118
を経て、図5のネガポジ反転ON/OFF信号1003
で示されるように通信線121でカメラ制御部807に
伝送され、この情報に基づいてカメラ制御部807がネ
ガポジ反転ON/OFF信号1002を出力している。
【0053】図7は図4のカメラ制御部807の周辺部
のみを抜き出した構成を示す。従って、図7の各ブロッ
クの接続先は図4等と等しく、その旨図面にも記してあ
る。また、図7においてカメラ制御部807がマイクロ
コンピュータであることから、色差信号生成部805か
ら出力されるR−YとB−Yの各信号をA/D変換器2
01、202でデジタル信号に変換した後、端子20
6、207を介してカメラ制御部807に入力され、図
4の利得制御部803、804を制御するために用いら
れる。さらにA/D変換器201、202の出力は、そ
れぞれ積分器203、204にも入力され、それぞれ積
分された結果が端子208、209からカメラ制御部8
07に入力される。
【0054】所定のバックライトによって照らされたカ
ラーネガフィルムの透過光をビデオカメラで撮影し、そ
の色差信号を図7の積分器203、204で積分した時
のR−Y成分とB−Y成分の関係は、色差ベクトルとし
て、図8の301に示される範囲に概略分布している。
従って、ネガフィルムを撮影しているということ、つま
りフィルムアダプタの装着を検出するには、端子20
8、209から入力される各色差信号成分をカメラ制御
部807で観察し、R−Y成分が図8の判定範囲302
内にあり、且つB−Y成分が判定範囲303内にあるこ
とを条件とすれば良い。
【0055】図9は本実施の形態の特徴を表す動作フロ
ーである、このフローは、カメラ制御部807内のネガ
フィルム撮影検出を自動的に行い、自動的にフィルムア
ダプタ装着を検出し、装着移行時にズームレンズを最適
画角位置まで強制駆動するためのフローチャートであ
り、図2のS404で行われる。図9において、ステッ
プS1101は、端子209から入力される信号が上記
判定範囲302内であるか否かが判断され、判定範囲外
であればフィルムアダプタが装着されていないと判断
し、S1103に進む。判定範囲であれば、S1102
で端子208から入力される信号が判定範囲302内で
あるか否かが判断され、判定範囲外であればフィルムア
ダプタは装着されていないと判断し、S1103に進
む。
【0056】非装着時にはS1103でfg=0とし
て、本処理を抜ける。このフラグはフィルムアダプタが
装着された後、強制的に最適画角の焦点距離まで移動し
終わり、且つ合焦状態になったとき、フィルムアダプタ
装着時の準備が終了したとしてfg=1となるものであ
る。
【0057】S1102及びS1103で端子209か
ら入力される信号が判定範囲302内で且つ端子208
から入力される信号が判定範囲303内であってフィル
ムアダプタが装着されていると判断されたらS1104
に行き、準備終了フラグ(fg)が立っているか判断す
る。fg=1であれば準備終了なのでそのまま図2のS
406へ行く。S1104でfg=0ならば、S110
5でズームレンズの現在位置が最適画角の焦点距離に一
致しているかを判断する。
【0058】S1105で未だ最適画角の焦点距離に到
達していないと判断されたならば、S1106でズーム
の駆動方向を最適画角の焦点距離に近づく方向に設定
し、ズーム駆動速度を設定する。次にS1107で最適
画角となる焦点距離で、所定距離に固定された被写体に
合焦する位置に現在のフォーカスレンズ位置が一致して
いるかを判断する。一致していれば本処理を抜けるが、
非一致の場合には、目標の合焦位置に近づく方向にフォ
ーカス駆動方向をセットし、S1108で駆動速度の設
定も行った後、本処理を一旦抜ける。
【0059】本処理を繰り返し行う内に、いずれS11
05の判別結果が真となり、ズーム位置が最適画角位置
に一致する。この場合、S1109でフォーカス位置は
既に合焦位置に到達しているかを判別し、未だ到達して
いなかったらS1108へ、到達していれば最適画角で
合焦状態であるとして、フィルムアダプタ装着時の準備
を終了させる意味の準備終了フラグ(fg)をS111
0でセットする。
【0060】本処理の中で決定されるズーム速度とフォ
ーカス速度であるが、前述したように、フィルムアダプ
タ装着時の準備動作はできるだけ短時間に行うことが撮
影者の混乱防止のためにも望まれる。これは撮影者の意
図によらず、強制的にレンズ駆動が行われるためであ
る。従って、ズーム、フォーカスの駆動速度は最高速度
で有ることが望ましい。
【0061】また、上述の最適画角のズーム位置につい
てであるが、最適画角の所定焦点距離とは、例えば図1
8の点Bで示される焦点距離であり、この焦点距離の時
に撮影されるフィルム原稿がLCD126の画面いっぱ
いに表示される。この焦点距離に相当するズームレンズ
位置は、フィルムアダプタの構造と装着位置とからメカ
的に前もって分かる位置であり、所定ズーム位置として
メモリ内に記憶しておけばよい。また、最適画角となる
上記所定ズーム位置を撮像装置個々に調整し、調整結果
をメモリに記憶するようにすれば、生産時のバラツキを
抑えることが可能となり、最適画角設定の品位が向上す
る。同様に、目標となるフォーカス移動位置も図18の
点Bのフォーカス位置となり、レンズ全面からの被写体
の固定距離とから予め知られるので、前もってアダプタ
装着時の合焦位置としてメモリに記憶しておくことがで
きる。さらに精度を高めるためには、上記の調整を行え
ばよい。
【0062】本実施の形態によれば、スイッチ128を
用いて操作者が「フィルムアダプタ装着の動作」を逐一
選択しなくても、ネガフィルムを撮影開始する時は自動
的にズームレンズを合焦可能領域に強制駆動することに
より、フィルムアダプタ装着移行時にネガフィルムに合
焦できないという現象を回避できる。
【0063】また、図1のスイッチ列120にあるモー
ド移行スイッチとして、例えばフィルムアダプタ用のネ
ガポジ反転ON/OFFスイッチを設ける必要が無く、
フィルムアダプタ装着が自動検知されたときは、自動的
にネガポジ反転機能が動作し、自動的にズームレンズを
合焦可能領域に強制駆動するようにすれば、簡単な操作
のビデオ一体型カメラを構成することができる。従っ
て、例えば通常ビデオ撮影直後に、ネガフィルム映像の
取り込み撮影を行う場合でも複雑な操作を必要とせず、
円滑に合焦した、最適な映像を撮影することができる。
尚、この第2の実施の形態は請求項2、3、10の発明
と対応する。
【0064】次に、第3の実施の形態について説明す
る。図10はレンズ位置カウンタの動作を行うリセット
スイッチの構成図である。図10において、フォトセン
サ131(または133)を構成する発光部401から
受光部402への光路をレンズと共に光軸と平行に移動
する遮蔽板130(または132)が遮ったとき、受光
部402の出力信号はLowレベルに、また遮らないと
きHiレベルになる。
【0065】図11、図12はレンズ/カメラ制御部1
18内で処理される本実施の形態による動作フローであ
り、フィルムアダプタ装着時のレンズリセット動作でズ
ームレンズをフィルムLCD126の画面いっぱいに表
示できる最適画角となる焦点距離まで、強制的に移動さ
せる処理ルーチンの内容を詳しく示したものである。こ
れに加え本実施の形態では、最適画角となる焦点距離に
ズームレンズを移動させると共に、その焦点距離での、
固定の第1群レンズ102より所定距離にある被写体
(フィルム)101に対する焦点合わせも、レンズリセ
ット動作中に同時に行うようにしている。
【0066】図11において、ステップS1501で処
理の実行が開始されると、S1502で電源が投入され
たかどうかを検出し、電源が投入されていなければその
場で待機し続ける。電源が投入されると、S1503で
ズームレンズ用位置検出カウンタCzをクリアし、S1
504でフォトセンサ131の出力信号がHighレベ
ルかどうかを確認する。例えば遮光と透光の境界がレン
ズ移動可能範囲のほぼ中間にある場合、フォトセンサ1
31の出力信号の状態から上記境界が現在のレンズ位置
よりもテレ側にあるのかワイド側にあるのかが判別でき
る。
【0067】図10を例にとると、フォトセンサ131
の出力信号がLowレベルである場合は遮光されている
ので、ズームレンズ103は上記境界よりもテレ側に位
置しており、ズームレンズ103をワイド側に移動する
ことによって、フォトセンサ131出力信号のLowか
らHighへの変化を得ることができる。始めにフォト
センサ131の出力信号がHighレベルの時にはその
逆になる。
【0068】従って、図のS1504でフォトセンサ1
31の出力信号の状態を確認し、Highレベルであれ
ば、S1505でズームレンズ103をテレ方向に移動
させて境界点を得ようとする。またこの時、ズームレン
ズ用位置検出カウンタCzを、ズームモータ110の歩
進パルスに同期させインクリメントする。そして、S1
506でフォトセンサ131の出力信号がLowに変化
したかどうかを検出して、変化していなければS150
5に戻って動作を繰り返す。また、S1506で出力信
号がLowに変化したことが確認できれば、S1509
の処理へ進む。
【0069】一方、S1504でフォトセンサ131出
力信号のLowレベルであると判断された場合には、S
1507、S1508でそれぞれS1505、1506
とは逆の動作及び判断を行って、S1508でフォトセ
ンサ131出力信号の変化を確認した後、S1509の
処理へ進む。S1509に処理が移行したとき、カウン
タCzの値は電源投入直後、リセット動作を行う前のズ
ームレンズ位置とリセットスイッチ位置との間のズーム
モータ110の歩進パルス数を示しており、この値が即
ちズームレンズ103の電源投入前の位置とリセットス
イッチ位置131との距離を示すことになる。
【0070】そこでS1509では、この時のカウンタ
Czの値をメモリC0に一旦格納し、カウンタCzには
予め測定、又は決められているリセットスイッチの位置
を表す数値(例えばズームレンズ移動範囲内にある光学
設計上定められた原点から測定したリセットスイッチ位
置を、モータ110の歩進パルス数に換算した値)をS
1510で代入する。S1510の処理が完了した時点
で、ズームレンズ位置検出カウンタCzのリセットが完
了する。
【0071】次にS1511において、S1510で新
たに決められたカウンタCzの値からメモリC0の値を
減じ、この結果を改めてメモリC0に代入する。S15
11ではある原点から測定したリセットスイッチの位置
を基準として(そこからリセットスイッチ〜初めのズー
ムレンズ位置間の距離を減じて)初めのズームレンズ1
03の絶対位置を求め、メモリC0に代入しているので
あるから、カウンタCzの値がメモリC0の値になるま
でズームレンズ103を移動させれば、電源投入前の位
置に戻ることができる。
【0072】尚、S1507、S1508を通った場
合、S1509でメモリするC0の値は負の値となって
いるが、これをそのまS1511の式に代入すれば、結
果はS1510のカウンタCzより大きくなり、初めの
レンズ位置がリセットスイッチよりもテレ側にあること
を意味するので何等差し支えない。以上のようにして初
めのレンズ位置を求め、S1512からの処理に移る。
【0073】S1512でスイッチ128の状態を検出
することにより、フィルムアダプタの装置の有無を判断
する。非装着状態にあればS1514へ装着状態ならば
S1513に移行する。S1513ではフィルムアダプ
タ装着時で出画される焦点距離がフィルム原稿を見るの
に最適な画角となるように、戻り先位置C0を最適画角
の距離位置C1に設定し直す。次に、S1514は戻り
先位置メモリC0と、リッセト完了済みのズームレンズ
位置カウンタCzが等しいかの判別で、真ならば、既に
ズームレンズ位置は戻り先位置にいることになるので、
S1520へ行く。S1514で偽ならばS1515で
戻り先位置C0が現在のズーム位置Czより大きいかを
判別する。大きいならば、戻り方向はテレ方向であると
して、S1516でテレ方向にズームレンズを駆動し
て、ズーム位置カウンタCzをインクリメントしつつ、
S1517で、戻り先位置C0に到達したかを確認す
る。到達が確認されたら、S1520の処理へ行き、ま
だ到達していない場合にはS1516からの処理を繰り
返す。
【0074】一方、S1515で偽と判断された場合
は、戻り先位置がズームレンズの現在位置よりもワイド
側にある場合で、その時S1518、S1516の処理
で、S1516、S1517とは逆の動作、判別を行
う。S1519の処理で、ズームレンズが戻り先位置に
到達したと確認したらS1520で、ズームレンズの駆
動を停止させ、以下S1521からの処理へ移行する。
ここでS1517、S1519でのズーム位置カウンタ
Czと戻り先位置C0の比較は、Czが戻り先位置C0
を通過することも許可しているが、実際には判別周期が
ズームレンズの移動速度に比べて早いので、Cz=C0
となってズーム停止する。
【0075】次にS1521(図12)からの処理はフ
ォーカスレンズのリセット動作フローであり、同時にフ
ィルムアダプタ装着時には最適画角での合焦状態が維持
できるように、フォーカスレンズを最適画角での所定距
離被写体に合焦する位置まで強制駆動する。S1521
でフォーカスレンズ用位置検出カウンタCfをクリア
し、S1522でフォトセンサ133の出力信号がHi
ghレベルかどうかを確認する。例えば遮光と透光の境
界がレンズ移動可能範囲のほぼ中間にある場合、フォト
センサ133の出力信号の状態から前記境界が現在のレ
ンズ位置よりも至近側にあるのか無限側にあるのかが判
別できる。
【0076】図10を例にとると、フォトセンサ133
の出力信号がLowレベルである場合は遮光されている
ので、フォーカスレンズ106は上記境界よりも至近側
に位置しており、フォーカスレンズ106を無限側に移
動することによってフォトセンサ133出力信号のLo
wからHighへの変化を得ることができる。始めにフ
ォトセンサ133の出力信号がHighレベルの時には
その逆になる。従って、S1522でフォトセンサ13
3の出力信号の状態を確認し、Highレベルであれ
ば、S1523でフォーカスレンズ106を至近方向に
移動させて境界点を得ようとする。またこの時、フォー
カスレンズ用位置検出カウンタCfを、フォーカスモー
タ112の歩進パルスに同期させインクリメントする。
そして、S1524でフォトセンサ133の出力信号が
Lowに変化したかどうかを検出し、変化していなけれ
ばS1523に戻って動作を繰り返す。また、S152
4で出力信号がLowに変化したことが確認できればS
1527の処理へ進む。
【0077】一方、S1522でフォトセンサ133で
出力信号がLowレベルであると判断された場合には、
S1525、S1526でそれぞれS1523、S15
24とは逆の動作及び判断を行って、S1526でフォ
トセンサ133の出力信号の変化を確認した後、S15
27の処理へ進む。S1527に処理が移行したとき、
カウンタCfの値は電源投入直後、リッセト動作を行う
前のフォーカスレンズ位置とリセットスイッチ位置との
間のフォーカスモータ113の歩進パルス数を示してお
り、この値が即ちフォーカスレンズ106の電源投入前
の位置とリセットスイッチ位置133との距離を示すこ
とになる。
【0078】そこで、S1527では、この時のカウン
タCfの値をメモリC2に一旦格納し、カウンタCfに
は予め測定、又は決められているリセットスイッチの位
置を表す数値(例えばフォーカスレンズ移動範囲内にあ
る光学設計上定められた原点から測定したリセットスイ
ッチ位置を、モータ113の歩進パルス数に換算した
値)をS1528で代入する。S1528の処理が完了
した時点で、フォーカスレンズ位置検出カウンタCfの
リセットが完了する。
【0079】次にS1529において、S1528で新
たに決められたカウンタCfの値からメモリC2の値を
減じ、この結果を改めてメモリC2に代入する。S15
29ではある原点から測定したリセットスイッチの位置
を基準として(そこからリセットスイッチ〜初めのフォ
ーカスレンズ位置間の距離を減じて)初めのフォーカス
レンズ106の絶対位置を求め、メモリC2に代入して
いるのであるから、カウンタCfの値がメモリC2の値
になるまでフォーカスレンズ106を移動させれば、電
源投入前の位置に戻ることができる。以上のようにして
初めのレンズ位置を求め、S1530からの処理に移
る。
【0080】S1530ではフィルムアダプタが装着さ
れた場合に行われる、ズームレンズのリセット動作後の
現在位置Czが最適画角の焦点距離位置C1になってい
るのかを判断する。最適画角設定がなされていないなら
ば、フォーカスコンペレンズのリセット動作前にあった
位置に戻るとして、戻り先位置C2の変更は行わずに、
S1532へ行く。一方、最適画角設定がなされていれ
ば、最適画角の焦点距離で所定距離にあるフィルム原稿
に合焦させるように、S1531で戻り先位置C2に合
焦位置C3を代入する。
【0081】次に、S1532は戻り先位置メモリC2
と、リセット完了済みのフォーカスレンズ位置カウンタ
Cfが等しいかの判別処理で、真ならば、既にフォーカ
スレンズ位置は戻り先位置にいることになるのでS15
38へ行く。S1532で偽ならば、S1533で戻り
先位置C2が現在のフォーカス位置Cfより大きいかを
判別する。大きいならば、戻り方向は至近方向であると
して、S1534で至近方向にフォーカスレンズを駆動
して、フォーカス位置カウンタCfをインクリメントし
つつ、S1535で、戻り先位置C2に到達したかを確
認する。到達が確認されたら、S1538の処理へ行
き、まだ到達していない場合にはS1534からの処理
を繰り返す。
【0082】一方、S1533で偽と判断された場合
は、戻り先位置がフォーカスレンズの現在位置よりも無
限側にある場合で、その時S1536、S1537の処
理で、S1535とは逆の動作、判別を行う。S153
7の処理で、フォーカスレンズが戻り先位置に到達した
ら、S1538でフォーカスレンズの駆動を停止させ、
S1539で出画許可を行って出画し、S1540で通
常撮影動作を実行する。そして撮影が終了して電源が遮
断されたことをS1541で確認して、S1502の処
理に戻る。
【0083】尚、本実施の形態では、図11のS151
2でフィルムアダプタの装着検出は、スイッチ128の
状態検出により行ったが、スイッチ列120の中にネガ
フィルム原稿をネガポジ変換撮影する、モード選択スイ
ッチを設け、そのスイッチ状態を検出することでS15
02の判断をしてもよい。また、上述の最適画角のズー
ム位置C1についてであるが、最適画角の所定焦点距離
とは、例えば図18の点Bで示される焦点距離であり、
この焦点距離の時に、撮影されるフィルム原稿がLCD
126の画面いっぱいに表示される画角である。この焦
点距離に相当するズームレンズ位置は、フィルムアダプ
タの構造と装着位置とからメカ的に前もって分かる位置
であり、所定ズーム位置としてメモリ内に記憶しておけ
ばよい。
【0084】さらに、最適画角となる上記所定ズーム位
置を撮像装置個々に調整し、調整結果をメモリに記憶す
るようにすれば、生産時のバラツキを抑えることが可能
となり、最適画角設定の品位が向上する。同様に、目標
となるフォーカス移動位置C3も図18の点Bのフォー
カス位置となり、レンズ全面からの被写体の固定距離と
から予め知られているので、前もってフィルムアダプタ
装着時の合焦位置としてメモリに記憶しておくことがで
きる。さらに精度を高めるためには、上記の調整を行え
ばよい。
【0085】本実施の形態によれば、前記従来例で述べ
た、フィルムアダプタ装着状態で電源投入したときに生
じる強制動作に伴うボケを抑えつつ、撮影像が適切な大
きさとなる最適画角での撮影ができるようになり、画面
に映しだされるフィルム原稿の大きさがバラバラになっ
たり、ピントが合う迄時間がかかる等の現象を回避でき
る。尚、この第3の実施の形態は、請求項4、8、11
の発明と対応する。
【0086】次に、第4の実施の形態について説明す
る。図13は本実施の形態の特徴を表す動作フローであ
り、図4、図7のカメラ制御部807内のネガフィルム
撮影検出を第2の実施の形態と同様にして自動で行うこ
とにより自動的にフィルムアダプタ装着を検出し、レン
ズリセット時に装着されていたら、ズームレンズを最適
画角となる焦点距離まで強制駆動するための動作フロー
である。図13の処理で、図11と同じ処理は、同一の
ステップ番号を付し、重複する説明を省略する。また、
図13のS1520の処理以降のS1521からの処理
は図12と同様に行われる。
【0087】図13のS1501からS1511迄の処
理で、ズームカウンタCzのリセット処理を完了し、リ
セット前に存在したズームレンズ位置が(原点基準の)
戻り先位置として、メモリC0に格納されている。フィ
ルムアダプタ装着の検出はS2101、S2102で行
われる。S2101は図7の端子209から入力される
信号が図8の判定範囲302内であるか否かが判断さ
れ、判定範囲外であればフィルムアダプタが装着されて
いないと判断し、S1514に進む。判定範囲内であれ
ばS2102で端子208から入力される信号が判定範
囲303内であるか否かが判断され、判定範囲外であれ
ば同様にフィルムアダプタは装着されていないと判断
し、S1514に進む。
【0088】S2101及びS2102で端子209か
ら入力される信号が判定範囲302内で且つ端子208
から入力される信号が判定範囲303内であり、フィル
ムアダプタが装着であると判断されたら、S1513か
らの処理へ進み、戻り先位置メモリC0を最適画角の焦
点距離のズーム位置C1に変更し、以下第3の実施の形
態と同様な処理動作を行う。
【0089】本実施の形態によれば、フィルムアダプタ
の装着状態判断が画像認識により自動的に行えるので、
図1のスイッチ列120にモード移行スイッチとして、
例えばフィルムアダプタ用のネガポジ反転ON/OFF
スイッチを設ける必要が無く、フィルムアダプタ装着の
自動検出と同時に、自動的にネガポジ反転機能を動作さ
せ、且つ最適出画面角設定も連動させることにより、簡
単操作のビデオ一体型カメラを構成することができ、電
源投入時に何が写っているのかわからないという現象を
防止することができる。従って、ネガフィルム映像の取
り込み撮影を行う場合には、複雑な操作を必要とせず円
滑に合焦した最適な映像を撮影することができる。尚、
この第4の実施の形態は請求項5、9、12の発明と対
応する。
【0090】次に、第5の実施の形態について説明す
る。図14は本実施の形態による制御フローを示すもの
で、S1501〜S1511の処理は、図11、図13
と同様に行われる。図14のS1501からS1511
迄の処理で、ズームカウンタCzのリセット処理を完了
し、リセット前に存在したズームレンズ位置が(原点基
準の)戻り先位置として、メモリC0に格納されてい
る。
【0091】次にS2512でスイッチ128の状態を
検出することにより、フィルムアダプタの脱着を判断す
る。非装着状態にあればS2515へ、装着状態ならば
S2513に移行する。S2513ではS1511で求
めた初めのレンズ絶対位置C0がフィルムアダプタ装着
時に合焦可能な焦点距離領域内に入っているかどうかを
判別する。S2513のCAは例えば図18の点Aで示
した焦点距離のズームレンズ位置に相当する。S251
3で真となる場合は、フィルムアダプタ装着時に、戻り
先位置C0がCAよりもテレ側にある場合で、この時ズ
ームレンズをC0の位置に戻しても合焦点は見い出せな
いので、S2514で戻り先位置C0にCAよりワイド
側の位置C1に設定し直す。ここでC1はCAよりワイ
ド側であればどこでも良い。S2514の処理実行後、
S2515へ移行する。
【0092】一方、S2513で戻り先位置C0がフィ
ルムアダプタ装着時の合焦可能焦点距離範囲内にある場
合には、S2515へ行き、戻り先位置C0の更新を行
う必要はない。S2512からS2514の処理は、フ
ィルムアダプタ装着状態で電源投入されたとき、初めの
ズームレンズ位置が合焦可能領域にいた場合にはそのま
まの位置で、合焦不可能領域にいた場合には、合焦可能
領域(位置C1)まで強制的に移動させてから、出画
し、通常動作に移行することを意味している。
【0093】S2515は戻り先位置メモリC0と、リ
セット完了済みのズームレンズ位置カウンタCzが等し
いかの判別で、真ならば、既にズームレンズ位置は戻り
先位置にいることになるので、S2521へ行く。S2
515で偽ならばS2516で戻り先位置C0が現在の
ズーム位置Czより大きいかを判別する。大きいなら
ば、戻り方向はテレ方向であるとして、S2517でテ
レ方向にズームレンズを駆動して、ズーム位置カウンタ
Czをインクリメントしつつ、S2518で、戻り先位
置C0に到達したかを確認する。到達が確認されたら、
S2521の処理へ行き、まだ到達していない場合には
S2517からの処理を繰り返す。
【0094】一方、S2516で偽と判断された場合
は、戻り先位置がズームレンズの現在位置よりもワイド
側にある場合で、その時S2519、S2520の処理
で、S217、S2518とは逆の動作、判別を行う。
S2520の処理で、ズームレンズが戻り先位置に到達
したと確認したらS2521の処理へ行く。S2521
では、ズームレンズの駆動を停止させ、S2522で出
画許可を行って出画し、S2523で通常撮影動作を実
行する。撮影が終了して電源が遮断されたことをS25
24で確認して、S1502の処理に戻る。
【0095】尚、本実施の形態では、ズームレンズのリ
セット動作についてのみ説明したが、フォーカスコンペ
レンズ駆動用モータにもステッピングモータを用いる場
合には、同様にリッセト動作を行う必要がある。この場
合、図14のS2521の後にフォーカスコンペレンズ
のリセット動作として、S1503からS2521に相
当する内容をフォーカスコンペレンズに当てはめて行え
ばよい(ただし、S2512、S2513、S2514
は削除)。そして、フォーカスリセット開始前の位置に
到達後にAFによる焦点調節を行って、合焦後にS25
22の出画許可を行って、通常動作に移行するようにす
ればよい。
【0096】また、本実施の形態では、S2512での
フィルムアダプタの装着検出は、スイッチ128の状態
検出により行ったが、スイッチ列120の中にネガフィ
ルム原稿をネガポジ変換撮影する、モード選択スイッチ
を設け、そのスイッチ状態を検出することでS1512
の判断をしてもよい。
【0097】本実施の形態によれば、前記従来例で述べ
た、フィルムアダプタ装着状態で電源投入したときに生
じる、強制動作に伴うボケを抑えることができる。
【0098】次に、第6の実施の形態について説明す
る。図15は本実施の形態の特徴を表す動作フローであ
り、図7のカメラ制御部807内のネガフィルム撮影検
出を第2、第4の実施の形態の場合と同様にして自動で
行うことにより、自動的にフィルムアダプタ装着を検知
し、レンズリセット時に装着がなされていたら、ズーム
レンズを合焦可能な焦点距離まで強制駆動するための動
作フローである。S1501〜S1511の処理は図1
1、図13、図14と同じ処理であるので説明を省略す
る。図15のS1501からS1511までの処理によ
り、リセット動作が完了し、リセット前に存在したズー
ムレンズ位置が(原点基準の)戻り先位置として、メモ
リC0に格納されている。フィルムアダプタ装着の検出
は処理S3101、S3102で行われる。S3101
は図7の端子209から入力される信号が判定範囲30
2内であるか否かが判断され、判定範囲外であればフィ
ルムアダプタが装着されていないと判断しS2515に
進む。判定範囲内であればS3102で端子208から
入力される信号が図8の判定範囲303内であるか否か
が判断され、判定範囲外であれば同様にフィルムアダプ
タは装着されていないと判断し、S2515に進む。S
3102及びS3103で端子209から入力される信
号が判定範囲302内で且つ端子208から入力される
信号が判定範囲303内であり、フィルムアダプタが装
着であると判断されたらS2513からの処理へ進み、
リセット前のズームレンズ位置が合焦可能焦点距離領域
以外の場合に、戻り先位置メモリC0を合焦可能な焦点
距離のズーム位置C1に変更し、以下第5の実施の形態
と同様な処理動作を行う。
【0099】本実施の形態によれば、フィルムアダプタ
の装着状態判断が画像認識により自動的に行えるので、
図1のスイッチ列120にモード移行スイッチとして、
例えばフィルムアダプタ用のネガポジ反転ON/OFF
スイッチを設ける必要が無く、フィルムアダプタ装着の
自動検出と同時に、自動的にネガポジ反転機能を動作さ
せ、ズームレンズの合焦可能領域への強制駆動も連動さ
せることにより、簡単操作のビデオ一体型カメラを構成
することができ、電源投入時に何が写っているのかわか
らないという現象を防止することができる。従って、ネ
ガフィルム映像の取り込み撮影を行う場合には、複雑な
操作を必要とせず、円滑に合焦した、最適な映像を撮影
することが可能となる。尚、上記第5、第6の実施の形
態は、請求項6、7、8の発明と対応する。
【0100】尚、上記の如きネガフィルム自動判別方法
としては、前述した図8を用いた方法に限らず、他の公
知の方法を用いてもよい。関連文献として例えば、特願
平8−322714号等がある。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、2、
8、9、10の発明によれば、フィルムアダプタ等を用
い、ビデオカメラでネガフィルムやポジフィルム等の被
写体を撮影する場合、フィルムアダプタ等の装着時に、
ズームレンズを最適画角(フィルム原稿が表示画面いっ
ぱいに映しだされる画角)まで強制的に駆動することに
よって、フィルムアダプタ装着時に画面に表示されるフ
ィルム原稿の大きさがバラバラになり、何が写っている
のかわかりにくい現象を抑制できると共に、撮影者が見
やすくなるようにズームを調整しなければならない手間
などを省くことができる。
【0102】特に請求項1、9の発明では、フィルムア
ダプタに限らず、所定距離に被写体を置いて撮影するモ
ードを搭載した撮影装置であっても、所定距離に被写体
を置いて撮影モードに移行した際の、被写体像の大きさ
を最適にすることができる。
【0103】さらに請求項2、8、10の発明により、
ビデオカメラ特有の技術であるホワイトバランス回路を
応用してネガフィルムの特徴的な色差ベクトルを検出
し、フィルム撮影時、つまりフィルムアダプタ装着時で
あることを自動的に判別し、装着移行時にズームレンズ
を最適画角まで強制的に駆動し、ネガポジ反転機能のO
Nを自動的に実行することによって、煩わしい操作性を
軽減させることができる。
【0104】また、請求項3の発明によれば、フィルム
アダプタ装着移行時の最適画角設定の際、同時に、その
画角での被写体距離の合焦点にフォーカスレンズを強制
的に移動させることにより、画角設定後から合焦に至る
までの時間の短縮が図れると共に、画角設定時の焦点距
離変化に伴うボケの軽減にも繋がり、最適画角設定完了
時にはピント合わせも完了でき、ユーザにとってより使
い易いフィルムアダプタ接続可能な撮像装置を実現する
ことができる。
【0105】また請求項4、5、8、11、12の発明
によれば、フィルムアダプタ等を用い、ビデオカメラで
ネガフィルムやポジフィルム等を撮影する場合におい
て、電源投入時にフィルムアダプタ等が装着状態にある
場合、レンズリセット動作時にズームレンズを合焦可能
焦点距離まで移動させてから出画することによって、出
画に要する時間延長無しに、ズームレンズの強制移動に
伴うボケの発生や、画角の変化を最小限に抑えることが
でき、撮影状況の混乱を防止することができる。
【0106】特に請求項4、11の発明では、フィルム
アダプタに限らず、所定距離に被写体を置いて撮影する
モードを搭載した撮影装置であっても、電源投入時に既
に上記モードが選択されている場合には、出画時の焦点
距離を合焦可能な焦点距離領域内の位置に変更すること
により、ズームレンズの強制移動に伴うボケの発生を無
くすことができる。
【0107】さらに請求項5、8、12によれば、ビデ
オカメラ特有の技術であるホワイトバランス回路を応用
してネガフィルムの特徴的な色差ベクトルを検出し、フ
ィルム撮影時、つまりフィルムアダプタ装着時であるこ
とを自動で判別し、レンズリセット時に既にフィルムア
ダプタ装着状態と判断された場合に、ズームレンズ位置
を合焦可能な焦点距離領域内の位置に変更すると共に、
ネガポジ反転機能のONを自動的に実行することによっ
て、ボケの除去と煩わしい操作性を軽減させることがで
きる。
【0108】また、請求項6、7、8の発明によれば、
フィルムアダプタ等を用い、ビデオカメラでネガフィル
ムやポジフィルム等を撮影する場合において、電源投入
時にフィルムアダプタ等が装着状態にある場合、レンズ
リセット動作時にズームレンズを最適画角(フィルム原
稿が表示画面いっぱいに映しだされる画角)まで強制的
に駆動させてから出画することによって、出画に要する
時間延長無しに、ズームレンズの強制移動に伴うボケの
発生や画角変化を除去でき、画面に表示されるフィルム
原稿の大きさがバラバラになり、何が写っているのかわ
かりにくい現象を抑制できたり、撮影者が見やすくなる
ようにズームを調整しなければならない手間などを省く
ことができる。
【0109】また、フィルムアダプタに限らず、所定距
離に被写体を置いて撮影するモードを搭載した撮影装置
であっても、電源投入時に既に上記モードが選択されて
いる場合には、出画時の被写体像の大きさを最適にする
ことが可能となる。
【0110】さらに、ビデオカメラ特有の技術であるホ
ワイトバランス回路を応用してネガフィルムの特徴的な
色差ベクトルを検出し、フィルム撮影時、つまりフィル
ムアダプタ装着時であることを自動で判別し、レンズリ
セット時に既にフィルムアダプタ装着状態と判断された
場合に、ズームレンズを最適画角まで強制的に駆動し、
ネガポジ反転機能のONを自動的に実行することによっ
て、煩わしい操作性を軽減させることができる。
【0111】また、最適画角設定の際、同時にその画角
での被写体距離の合焦点にフォーカスレンズを強制的に
移動させることにより、最適画角設定完了時にはピント
合わせが完了できるので、画角設定後からAFにより合
焦点を探すのに要する時間の短縮が図れると共に、出画
と同時にピントも最適化されることから、ユーザにとっ
て、より使い易いフィルムアダプタ接続可能なカメラを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による撮像装置の構成を示
すブロック図である。
【図2】撮像装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示すフローチャー
トである。
【図4】本発明の第2、第4、第6の実施の形態による
図1のカメラ信号処理部の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】ネガポジ反転前後の色差信号のベクトル成分を
示す特性図である。
【図6】図4のネガポジ反転部の構成図である。
【図7】図4のカメラ制御部の周辺の構成図である。
【図8】ネガポジ判定の原理を示す特性図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態による動作を示すフ
ローチャートである。
【図10】リセットスイッチの構成図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態による動作を示す
フローチャートである。
【図12】本発明の第3の実施の形態による動作を示す
フローチャートである。
【図13】本発明の第4の実施の形態による動作を示す
フローチャートである。
【図14】本発明の第5の実施の形態による動作を示す
フローチャートである。
【図15】本発明の第6の実施の形態による動作を示す
フローチャートである。
【図16】フィルムアダプタを用いた撮影システムの構
成図である。
【図17】インナーフォーカスタイプレンズシステムの
構成図である。
【図18】変倍レンズとフォーカスコンペレンズとの位
置関係を被写体距離と対応して示す特性図である。
【図19】図18の軌跡追従方法を示す特性図である。
【符号の説明】
101 被写体(フィルム) 103 変倍レンズ 106 フォーカスコンペレンズ 107 撮像素子 109 カメラ信号処理部 117 AF評価部 118 レンズ/カメラ制御部 119 シスコン 120 スイッチ列 802 YC信号生成部 805 色差信号生成部 807 カメラ制御部 1001 ネガポジ反転部 901 フィルム 902 フィルムホルダ 903 フィルムアダプタ 904 ビデオ一体型カメラ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦点距離を変更し変倍動作を行う第1の
    レンズ手段と、 焦点調節を行う第2のレンズ手段と、 上記第1、第2のレンズ手段を介して結像される被写体
    を撮像し画像信号を出力する撮像手段と、 所定の被写体距離に被写体が置かれたことを検出する被
    写体検出手段と、 上記被写体検出手段の検出に基づいて、上記第1のレン
    ズ手段を、上記撮像手段から得られる撮像画像が所定の
    大きさとなるような所定の焦点距離に移動させる制御を
    行う制御手段とを備えた撮像装置。
  2. 【請求項2】 焦点距離を変更し変倍動作を行う第1の
    レンズ手段と、 焦点調節を行う第2のレンズ手段と、 上記第1、第2のレンズ手段を介して結像される被写体
    を撮像し画像信号を出力する撮像手段と、 上記画像信号からその輝度レベルに応じた第1の輝度成
    分とその色成分に応じた第1の色成分とを生成すると共
    に、上記画像信号からその輝度レベルに応じて明部と暗
    部を反転した第2の輝度成分とその色成分に応じて所定
    の変換方式により変換された第2の色成分とを生成する
    信号処理手段と、 上記画像信号の色成分を所定の判定基準に基づいて判定
    し、判定結果に応じて上記第1の輝度成分及び色成分又
    は第2の輝度成分及び色成分を選択する選択手段と、 上記第2の輝度成分及び色成分が選択されたとき、上記
    第1のレンズ手段を、上記撮像手段から得られる撮像画
    像が所定の大きさとなるような所定の焦点距離に移動さ
    せる制御を行う制御手段とを備えた撮像装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記第2のレンズ手段
    を、上記所定の焦点距離において上記被写体に合焦する
    焦点面位置に移動させる制御を行うことを特徴とする請
    求項1又は2記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 移動可能な少なくとも1つのレンズを含
    むレンズ手段と、 上記レンズ手段の位置を検出する位置検出手段と、 上記レンズ手段を移動させて上記位置検出手段の初期化
    を行う機能と、この初期化を実行する前の上記レンズ手
    段の位置を検出して基準位置とする機能と、上記基準位
    置に上記レンズ手段を移動させる機能とを有する制御手
    段と、 所定の被写体距離に被写体が置かれたことを検出する被
    写体検出手段と、 上記位置検出手段の上記初期化を実行する際、上記所定
    の被写体距離に上記被写体が置かれたことが検出された
    とき、上記基準位置を合焦可能な焦点距離領域内の位置
    に変更する基準位置変更手段とを備えた撮像装置。
  5. 【請求項5】 移動可能な少なくとも1つのレンズを含
    むレンズ手段と、 上記レンズ手段の位置を検出する位置検出手段と、 上記レンズ手段を移動させて上記位置検出手段の初期化
    を行う機能と、この初期化を実行する前の上記レンズ手
    段の位置を検出して基準位置とする機能と、上記基準位
    置に上記レンズ手段を移動させる機能とを有する制御手
    段と、 上記レンズ手段を介して結像される被写体を撮像し画像
    信号を出力する撮像手段と、 上記画像信号からその輝度レベルに応じた第1の輝度成
    分とその色成分に応じた第1の色成分とを生成すると共
    に、上記画像信号からの輝度レベルに応じて明部と暗部
    を反転した第2の輝度成分とその色成分に応じて所定の
    変換方式により変換された第2の色成分とを生成する信
    号処理手段と、 上記画像信号の色成分を所定の判定基準に基づいて判定
    し、判定結果に応じて上記第1の輝度成分及び色成分又
    は第2の輝度成分及び色成分を選択する選択手段と、 上記第2の輝度成分及び色成分が選択されたとき、上記
    基準位置を合焦可能な焦点距離領域内の位置に変更する
    基準位置変更手段とを備えた撮像装置。
  6. 【請求項6】 上記制御手段における上記移動させる機
    能は、上記レンズ手段を移動させ、上記初期化動作の完
    了とすることを特徴とする請求項4又は5記載の撮像装
    置。
  7. 【請求項7】 上記被写体に対し、上記基準位置変更手
    段により変更される基準位置の所定焦点距離での合焦状
    態を確保して、上記初期化動作の完了とすることを特徴
    とする請求項4又は5記載の撮像装置。
  8. 【請求項8】 上記被写体としてのフィルムを保持する
    保持装置が着脱可能に装着され、かつ上記装着によって
    撮像装置が特定の焦点距離に合焦点を見い出せなくなる
    ような装着手段を設け、上記被写体検出手段は、上記保
    持手段が装着されたことを検出することを特徴とする請
    求項1又は4記載の撮像装置。
  9. 【請求項9】 焦点距離を変更し変倍動作を行う第1の
    レンズ手段と焦点調節を行う第2のレンズ手段とを介し
    て結像される被写体を撮像手段により撮像し画像信号を
    出力する手順と、 所定の被写体距離に被写体が置かれたことを検出する手
    順と、 上記検出に基づいて、上記第1のレンズ手段を、上記撮
    像手段から得られる撮像画像が所定の大きさとなるよう
    な所定の焦点距離に移動させる制御を行う手順とを実行
    するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体。
  10. 【請求項10】 焦点距離を変更し変倍動作を行う第1
    のレンズ手段と焦点調節を行う第2のレンズ手段とを介
    して結像される被写体を撮像手段により撮像し画像信号
    を出力する手順と、 上記画像信号からその輝度レベルに応じた第1の輝度成
    分とその色成分に応じた第1の色成分とを生成する手順
    と、 上記画像信号からその輝度レベルに応じて明部と暗部を
    反転した第2の輝度成分とその色成分に応じて所定の変
    換方式により変換された第2の色成分とを生成する手順
    と、 上記画像信号の色成分を所定の判定基準に基づいて判定
    する手順と、 上記判定結果に応じて上記第1の輝度成分及び色成分又
    は第2の輝度成分及び色成分を選択する手順と、 上記第2の輝度成分及び色成分が選択されたとき、上記
    第1のレンズ手段を、上記撮像手段から得られる撮像画
    像が所定の大きさとなるような所定の焦点距離に移動さ
    せる手順とを実行するためのプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体。
  11. 【請求項11】 レンズ手段の位置を位置検出手段で検
    出する手順と、 上記レンズ手段を移動させて上記位置検出手段の初期化
    を行う手順と、 上記初期化を実行する前の上記レンズ手段の位置を検出
    して基準位置とする手順と、 上記基準位置に上記レンズ手段を移動させる手順と、 所定の被写体距離に被写体が置かれたことを検出する手
    順と、 上記位置検出手段の上記初期化を実行する際、上記所定
    の被写体距離に上記被写体が置かれたことが検出された
    とき、上記基準位置を合焦可能な焦点距離領域内の位置
    に変更する手順とを実行するためのプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 【請求項12】 レンズ手段の位置を位置検出手段で検
    出する手順と、 上記レンズ手段を移動させて上記位置検出手段の初期化
    を行う手段と、 上記初期化を実行する前の上記レンズ手段の位置を検出
    して基準位置とする手順と、 上記基準位置に上記レンズ手段を移動させる手順と、 上記レンズ手段を介して結像される被写体を撮像し画像
    信号を出力する手順と、 上記画像信号からその輝度レベルに応じた第1の輝度成
    分とその色成分に応じた第1の色成分とを生成する手順
    と、 上記画像信号からその輝度レベルに応じて明部と暗部を
    反転した第2の輝度成分とその色成分に応じて所定の変
    換方式により変換された第2の色成分とを生成する手順
    と、 上記画像信号の色成分を所定の判定基準に基づいて判定
    する手順と、 上記判定結果に応じて上記第1の輝度成分及び色成分又
    は第2の輝度成分及び色成分を選択する手順と、 上記第2の輝度成分及び色成分が選択されたとき、上記
    基準位置を合焦可能な焦点距離領域内の位置に変更する
    手順とを実行するためのプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
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