JPH1169196A - 水平リニアリティ補正回路 - Google Patents

水平リニアリティ補正回路

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JPH1169196A
JPH1169196A JP9228259A JP22825997A JPH1169196A JP H1169196 A JPH1169196 A JP H1169196A JP 9228259 A JP9228259 A JP 9228259A JP 22825997 A JP22825997 A JP 22825997A JP H1169196 A JPH1169196 A JP H1169196A
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JP
Japan
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horizontal
circuit
interpolation processing
signal
linearity
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JP9228259A
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English (en)
Inventor
Mikio Kajiwara
幹夫 梶原
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平方向のおけるリニアリティ補正をディジ
タル的な信号処理回路で実施可能とすることで、回路ド
リフトを改善し、回路規模を増大することなく、低コス
ト化を図る。 【解決手段】 画面上の物理的センター値とラスタセン
ター値とのずれが発生した場合、水平位相調整回路25
によりその水平位相が調整される。このとき、水平方向
の直線性(リニアリティ)は歪んだ状態のままでその位
相が調整されるが、該調整回路25及び水平リニアリテ
ィデータ発生回路26で正常な水平直線性を得るのに必
要な偏向電流との1ライン毎の差分データが検出され
る。係数演算制御部27は、この検出結果に基づき、デ
ィジタル変換された1ラインの輝度信号及び色差信号自
体に対して補間処理を行うための係数を変化させて補間
処理を行なわせ、その後、ラインメモリ12,14にメ
モリし、補間処理制御に対応するタイミングで読み出し
た後にディジタル信号をD/A変換してアナログの輝度
信号と色差信号とに戻すことで、水平リニアリティの補
正を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機における水平偏向のリニアリティ(直線性)補正を行
う補正回路に関し、特に入力映像信号の水平位相調整を
行う水平位相調整回路と連動してディジタル的にリニア
リティ補正することで、回転ドリフト削減及び低コスト
化を図るのに好適の水平リニアリティ補正回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー陰極線管(以下CRTとい
う)の製造工程では、画面上の物理的なセンタ位置に対
応させるように電子銃が取り付けられ、また、電子銃に
より発した電子ビームによる走査を上記センタ位置を介
して正常に行わせるために厳密な配置状態で電子ビーム
を偏向する水平、垂直偏向コイルが取り付けられるよう
になっている。しかし、このようにこれらの受像管関連
部品を正確に位置決めして配設したとしても、例えばフ
リースポット状態にしたときに、水平偏向コイルによる
偏向中心位置とCRTの物理的なセンター値とがラスタ
シフトと呼ばれるずれを生じてしまい、このため、入力
映像信号に基づく画像を表示したとすると、その表示映
像に著しく影響及ぼす場合がある。
【0003】そこで、従来では、このようなラストシフ
トに影響を軽減するためにラスタシフトを補正する補正
回路が通常用いられている。このような補正回路の一例
を図4に示す。
【0004】図4は水平方向におけるラストシフトを補
正する補正回路としての水平画面位置補正回路の構成を
示す回路図である。
【0005】図4において、水平偏向出力回路段の水平
偏向出力トランジスタQ1 のコレクタ電極とエミッタ電
極間には、ダンパーダイオードD0 、コンデンサC0 、
及び水平偏向コイルL1 ,変調コイル(以下、リニアリ
ティコイルと称す)L2 とS字補正コンデンサC1 の直
列回路が並列に接続されている。
【0006】上記直列回路のリニアリティコイルL2 と
S字補正コンデンサC3 との分岐点と基準電位(+B)
間には、波線で囲む水平画面位置補正回路50が接続さ
れている。この水平画面位置補正回路50は、前記リニ
アリティコイルL2 とS字補正コンデンサC3 との分岐
点に接続されるチョークコイルL3 と、このチョークコ
イルL3 とに接続された画面位置補正動作を調節するた
めの可変抵抗(画面位補正ボリュームともいう)R1
と、この可変抵抗R1 を含み2つのダイオードD1 、D
2 で構成された並列回路と、この並列回路と基準電位間
とに接続された抵抗R2 とで構成されている。
【0007】上記構成において、水平偏向出力トランジ
スタQ1 のベースに水平同期信号15.75kHzと同
期した方形波電圧が供給されると、水平偏向出力回路段
を構成するダンパーダイオードD0 及びコンデンサC0
等の回路群によって鋸歯状波電流(水平偏向電流)が生
成され、この鋸歯状波電流が上記水平偏向コイルL1に
供給されることによって、電子ビームを水平方向に走査
偏向する。このとき、上記水平偏向コイルL1 に流れる
鋸歯状波電流を正確な鋸歯状波にすると、最近の大型
化、ワイド化が進むテレビジョン受像機の偏向角の大き
い受像管では、電子銃から蛍光面までの距離が画面の左
右周辺部と中央部とで相違することに起因して画面中央
部と周辺部とでは電子ビームの到達時間の相違による歪
が発生し、画面の両端が伸びすぎる等の画面の水平面の
リニアリティが損なわれるため、上記水平偏向コイルL
1 に直列に接続したS字補正コンデンサC1 により、波
形をS字形に歪ませて補正することで、画面左右の周辺
部での電子ビームを加速させてリニアリティの補正を行
っている。
【0008】また、水平偏向コイルL1 に重畳される直
流電流を水平画面位置補正回路50を用いて変化させる
ことにより、水平方向におけるラスタシフトを補正する
ことも可能である。
【0009】例えば水平ラスタシフトが+側へずれてい
るものとすると、可変抵抗R1 の抵抗値を可変すること
により、直流電流値を変えてカラー受像管の物理的セン
ター値と偏向中心値とを一致させるように補正する。つ
まり、上記可変抵抗R1 の抵抗値を最適な値に調節し、
この抵抗値を調整するこの基づく電流をS字補正コンデ
ンサC1 、チョークコイルL3 、ダイオードD2 、基準
電位(電源ライン)を介して流すことにより、水平偏向
コイルL1 に重畳される直流電流を減少させることで、
ラスタを左側へとシフトさせるように水平偏向画面位置
を補正する。
【0010】通常、画面欠けに対してのマージンアップ
と偏向中心とがずれると、例えば図6(a)に示す表示
画面となり、さらに図6(b)に示すようにラスタシフ
トが−方向時、水平リニアリティは左伸び状態となる。
この場合、上述の水平画面位置調整回路50を用いて補
正すれば、図5(a)、図5(b)に示すように均一な
水平方向におけるリニアリティ特性を得ることが可能と
なる。
【0011】ところが、上記構成の水平画面位置調整回
路を用いてラスタシフトを補正して水平方向におけるリ
ニアリティを改善する方法では、該水平画面位置調整回
路がコスト的に高価であり、基板スペースも取る必要が
あるとともにライン上での調整を必要とし、また、回路
的にS字補正コンデンサC1 に直流電圧(+B電圧)が
重畳されるような回路構成となっていることから、例え
ば画面に比較的広い範囲で高輝度の部分とそうでない部
分とが変化して現れる信号を受像したとすると、図示し
ないフライバックトランスの二次側では高圧電圧が減少
し、再び高輝度でない部分になるとその電圧は上昇す
る。このため、受像管のアノード高圧電圧に変動(リッ
プル)が生じてしまい、つまり、+B電源ラインの電圧
変動分(リップル)の影響により、画面曲がりが生じて
しまう。
【0012】このような不都合を解決するために、従来
では、例えば図7に示すように上述のフライバックトラ
ンス(図中にはFBTと示す)の二次側出力端にダイオ
ードD3 を介して、コンデンサ及び抵抗で構成された高
圧付加回路51を配設することにより、受像管のアノー
ドに供給する高圧整流電圧をさらに上げることで、高圧
変動の影響により生ずる画面曲がりを防止するようにし
ている。あるいは、上記+B電源電圧を、浮き電源電圧
値に設定して対応させることにより、リップルの影響を
受けないように動作する回路を用いることもある。
【0013】ところで、以上述べた図4などの従来の補
正回路は、アナログ信号処理回路であり、水平ラスタシ
フトに伴う水平方向のリニアリティ補正や高圧変動によ
る水平振幅及び曲がり補正の場合、アナログ的な処理に
て補正を行っているため、回路ドリフトがあり、回路的
な時間遅れによる位相ずれを防ぐため、繁雑な回路設計
を行う必要がある。また、上記の如く、水平画面位置調
整回路の動作により生じる画面曲がりを防止するために
高圧付加回路等の回路群を設ける必要があることから、
回路規模の増大によりコストが高価になるという問題点
もあった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の補
正回路では、ラストシフトに伴う水平方向のリニアリテ
ィ補正や高圧変動による振幅及び曲がり補正の場合、ア
ナログ的な処理にて補正を行っているため、回路ドリフ
トがあり、回路的な時間遅れによる位相ずれを防ぐた
め、繁雑な回路設計を行う必要があった。また、水平画
面位置調整回路により生じる画面曲がりを補正するため
に高圧付加回路等を設ける必要があることから、全体的
にコストが高価となってしまうという問題点もあった。
【0015】そこで、本発明は上記の問題に鑑みてなさ
れたもので、水平方向のおけるリニアリティ補正をディ
ジタル的な信号処理回路で実施可能とすることで、回路
ドリフトを改善し、低コストで水平方向のリニアリティ
を補正することのできるリニアリティ補正回路の提供を
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
による水平リニアリティ補正回路は、水平偏向電流の位
相を調整する水平位相調整手段と、アナログ方式の輝度
信号及び色差信号を入力し、それぞれディジタル信号に
変換するA/D変換手段と、前記A/D変換されたディ
ジタル信号の補間処理を行って出力する補間処理手段
と、前記補間処理されたディジタルを記憶するメモリ手
段と、前記補間処理手段による補間処理及び前記メモリ
手段への書き込み、読み出しを制御するものであって、
前記水平位相調整手段からの検出結果に基づいて補間処
理するのに必要な係数を変化させるように制御して補間
処理を行わせるとともに、この補間処理に応じたタイミ
ングで前記メモリ手段への書き込み、読み出しを制御す
る制御手段と、を具備したものである。
【0017】請求項1記載の本発明においては、画面上
の物理的センター値とラスタセンター値とのずれが発生
した場合には、前記水平位相調整手段によって、その水
平位相が調整される。このとき、水平方向の直線性(リ
ニアリティ)は、歪んだ状態のままでその位相調整され
る。しかし、水平位相調整手段によって正常な水平直線
性を得るのに必要な偏向電流との1ライン毎の差分デー
タが検出され、この検出結果に基づき、ディジタル変換
された輝度信号及び色差信号自体に補間処理が施され
る。つまり、制御手段は上記検出結果に基づき、補間処
理手段による1ラインの補間処理に必要な係数を変化さ
せるように制御するとともに、この補間処理したディジ
タル信号のラインメモリへの書き込み、読み出しを制御
する。したがって、読み出されたディジタル信号をアナ
ログ変換することにより、その出力は水平方向のリニア
リティが補正されたアナログ信号となる。これにより、
アナログ的な補正信号処理を行わずに水平方向のリニア
リティを補正することができるため、回転ドリフトを改
善するとともに、付加回路等も必要としないので低コス
トな水平リニアリティ補正回路を提供することが可能と
なる。
【0018】請求項2に記載の本発明の水平リニアリテ
ィ補正回路は、請求項1記載の水平リニアリティ補正回
路において、前記メモリ手段は、ラインメモリで構成さ
れ、前記制御手段は、前記水平位相調整手段からの検出
結果に基づいて、前記補間処理手段による補間処理に必
要な係数を演算処理にて決定して補間処理を制御する係
数演算制御部と、前記係数演算制御部による補間処理制
御に対応するタイミング信号が供給され、このタイミン
グ信号と水平同期信号とに基づき書き込み用の制御信号
と読み出し用の制御信号とを発生し、これらの発生制御
信号に基づいて前記ラインメモリへの書き込み、読み出
しを制御するラインメモリ制御信号発生回路と、で構成
されたことを特徴とする。
【0019】請求項2記載の本発明においては、係数演
算制御部によって補間処理手段による1ラインの補間処
理に必要な係数を変化させるように制御することがで
き、また、ラインメモリ制御信号発生回路によって上記
補間処理制御対応するタイミングでラインメモリへの補
間ディジタル信号の書き込み、読み出しを制御すること
ができる。これにより、水平リニアリティ補正処理をデ
ィジタル的に補正することが可能となり、上記発明と同
様の効果を得る。
【0020】請求項3に記載の本発明による水平リニア
リティ補正回路は、請求項1記載の水平リニアリティ補
正回路において、前記水平位相調整手段は、水平偏向コ
イルと直列に接続されるS字補正コンデンサと、前記水
平偏向コイル、前記S字補正コンデンサ間と基準電位間
とに接続されたチョークコイル、可変抵抗を含む抵抗回
路と、で構成されたことを特徴とする。
【0021】請求項3記載の本発明においては、画面の
物理的にセンター値とラスタのセンター値とのずれを、
上記水平位相調整手段の可変抵抗を変え水平偏向電流に
重畳する直流電流が変化されることによって位相調整
し、また、水平周期に基づいて1ラインの差分データを
検出することができる。したがって、この検出結果を上
記係数演算制御部を供給すれば、水平リニアリティ補正
するための補間処理を制御することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は本発明に係るリニアリティ補
正回路の一実施形態例を示すブロック図であり、図2は
図1のリニアリティ補正回路が用いられるテレビジョン
受像機などのディスプレイ装置のブロック図、図3は図
1の装置の動作を説明するための説明図である。
【0023】先ず、図2のディスプレイ装置から説明す
る。図2において、ディスプレイ装置は、アナログ方式
の輝度信号Y及び色差信号R−Y,B−Yを入力し、そ
れぞれディジタル信号に変換した後、補間処理手段によ
って補間処理し、色信号については水平位相調整部によ
り得られた水平リニアリティデータに基づく係数で補間
処理した後に夫々メモリ手段に書き込み、その後メモリ
手段から読み出しを行う際に、水平同期信号HDに基づ
いた信号でY,R−Y,B−Yの各信号の読み出し速度
を、ラインメモリ制御信号発生回路からの制御信号で読
み出し、その後アナログの輝度信号Y及び色度信号I,
Qに変換して出力する振幅補正回路100と、振幅補正
回路100から出力された輝度信号Y及び色度信号I,
Qを入力し、R(赤),G(緑),B(青)の3原色信
号を出力するビデオ出力回路200と、前記水平同期信
号HDを入力し、CRT500の偏向ヨークに水平偏向
電流を供給する偏向回路300と、偏向回路300の水
平出力段に接続して設けられて水平位相調整を行う一
方、この水平位相調整に基づいて水平リニアリティデー
タを生成し、生成した水平リニアリティデータを前記振
幅補正回路100に供給する水平位相調整部400と、
CRT500とで構成されている。偏向回路300は、
水平偏向回路と垂直偏向回路とで構成されているが、本
例では主に水平偏向回路として機能を備えて構成されて
いる。
【0024】次に、振幅補正回路100としての水平リ
ニアリティ補正回路について説明する。図1に示す水平
リニアリティ補正回路おいて、入力端子1にはアナログ
の輝度信号Yが入力される。入力された輝度信号YはA
/D変換部4のA/D変換器5でディジタル輝度信号に
変換されて、補間処理手段7の補間処理回路8に供給さ
れる。また、入力端子2,3にはそれぞれアナログの色
差信号R−Y,B−Yが入力される。入力された色差信
号R−Y,B−Yは上記A/D変換手段4のA/D変換
器6により多重されるとともに、ディジタル色信号に変
換されて、補間処理手段7の前置補間処理回路9へと供
給される。さらに、入力端子24には水平同期信号が入
力され、入力された水平同期信号は図2に示す偏向回路
300及び係数演算制御部27と、ラインメモリ制御信
号発生回路28とに供給されるようになっている。
【0025】補間処理手段7は、輝度信号Yの補間処理
を行う補間処理回路8と、色差信号R−Y,B−Yの補
間処理を行う前置補間処理回路9及び補間処理回路10
とで構成されており、これらの補間処理回路には、例え
ばディジタル信号処理を行うディジタルフィルタ等が用
いられている。このような構成の補間処理回路は、水平
位相調整部400による水平位相調整と連動した補間処
理動作を行うように制御される。つまり、水平位相調整
に応じた補間処理を、入力映像信号自体に施すことによ
り、アナログ的な補正処理を行わずに水平方向のリニア
リティを改善させるようにしている。
【0026】具体的には、上記補間処理回路10による
補間処理は、水平位相調整部400により得られた1ラ
イン毎の差分データ(以下、水平リニアリティデータと
称す)に応じた係数に基づいて行われるように制御され
る。水平位相調整部400の水平位相調整回路25は、
図4に示す水平画面位置補正回路50を用いて水平位相
調整を行うとともに、この調整時において理想的な水平
方向の直線性を得るのに必要な偏向電流(図5(b)中
の実線参照)と調整時における偏向電流(図6(b)中
に示す実線参照)とを用いて水平方向の1ライン中の差
分データ(比較結果)を検出し、検出結果を水平リニア
リティデータ発生回路26に供給する。1ラインの差分
データの検出は、偏向回路300より供給される水平同
期信号に基づき、水平偏向コイルL1 に流れる偏向電流
を検出し、これと予め正常な偏向電流値が記憶されたデ
ータとで比較を行うことで可能である。
【0027】水平リニアリティデータ発生回路26は、
入力された検出結果に基づき、補間処理するための係数
kを得るのに必要な水平リニアリティデータを生成し、
生成した水平リニアリティデータを係数演算制御部27
に供給する。係数演算制御部27は、供給された水平リ
ニアリティデータに基づき補間処理するための係数kを
演算して決定し、決定した係数kを前記補間処理回路1
0に供給する。
【0028】補間処理手段7では、入力されたディジタ
ル輝度信号Yが補間処理回路8によって所定の振幅に補
間して補正され、その後、メモリ手段11のラインメモ
リ12に供給される。一方、ディジタル色差信号R−
Y,B−Yは、前置補間処理回路9によって補間処理す
るのに必要な信号処理が施され、その後、補間処理回路
10によってディジタル色信号Cに変換された後、上述
の係数kに基づき補間処理が施される。これにより、入
力ディジタル輝度信号Y及び入力ディジタル色差信号R
−Y,B−Y自体に対して水平位相調整時に生じる水平
位相差を補正することが可能となる。このときの補間処
理動作が図3に示されている。
【0029】つまり、図3に示すように1ライン分のデ
ィジタル輝度信号データY0〜Y4についてみると、係
数演算制御部からの係数kに基づいて補間処理を施すこ
とにより、図中下段に示すように水平方向の1ライン分
のディジタル輝度信号データy0〜y6で示すようにデ
ータが増加し、結果として水平方向のリニアリティを補
正することができる。
【0030】一方、メモリ手段11においては、ライン
メモリ12、14のディジタル輝度信号Y及びディジタ
ル色信号Cの書き込みは、ラインメモリ制御信号発生回
路28からの書き込みタイミング信号及び書き込みクロ
ックに基づいて行われるようになっている。つまり、ラ
インメモリ制御信号28は、係数演算制御部27から供
給されるタイミング信号及び水平同期信号に基づいて、
上記書き込みタイミング信号及び書き込みクロックを発
生し、これらの制御信号に基づく水平周期でディジタル
輝度信号Y及びディジタル色信号Cの書き込みを制御す
る。
【0031】また、ラインメモリ12、14のディジタ
ル輝度信号Y及びディジタル色信号Cの読み出しは、上
記ラインメモリ制御信号発生回路28からの読み出しタ
イミング信号及び読み出しクロックに基づいて行われる
ようになっている。その後、読み出されたディジタル輝
度信号Y及びディジタル色信号Cは、すげ替え回路1
3、15によって水平位相調整時の1ライン分の未補正
データとですげ替えされた後、ディジタル輝度信号Yに
ついてはD/A変換手段7のD/A変換器18に供給さ
れる一方、ディジタル色信号Cについては、シリアルパ
ラレル変換回路16によって、多重されているディジタ
ル色信号Cからシリアルパラレル変換処理が施されるこ
とにより、ディジタル色度信号Iとディジタル色度信号
Qとに分離して夫々対応するD/A変換器19、20に
供給される。
【0032】D/A変換器18では、ディジタル輝度信
号をアナログの輝度信号Yに変換し、出力端子21から
出力する。D/A変換器19では、ディジタル色度信号
Iをアナログの色度信号Iに変換し、出力端子22から
出力する。D/A変換器20では、ディジタル色度信号
Qからアナログの色度信号Qに変換し、出力端子23か
ら出力する。
【0033】上記構成のディジタル回路において、い
ま、ラスタシフトのずれが発生し、このずれを補正する
ために水平位相調整回路25にて水平位相調整するもの
とする。このとき、例えば図6(a)に示すようにラス
タシフトが−方向にずれている場合であるものとする
と、この場合の水平リニアリティ特性は、図6(b)の
波線で示すように左伸び状態となり、つまり、画面左側
周辺部分では広がり、画面右側周本部分では縮んだ状態
となり、水平リニアリティは不均一となる。したがっ
て、この状態にて、水平位相調整したとしても、単に水
平偏向コイルL1 (図4参照)に流れる水平偏向電流を
調整して水平位相調整を行っているために、図6(b)
の実線に示すように、その水平リニアリティ特性のまま
の状態(左伸び状態)で水平位相が調整されることにな
る。
【0034】しかしながら、本実施形態例では、上記水
平位相調整することによって得られる1ライン分の差分
データ(水平リニアリティデータ)を係数演算制御部2
7に供給するとともに、係数演算制御部27によって、
供給された水平リニアリティデータに基づき、補間処理
回路10における係数kが制御されることにより、1ラ
イン分のデータを補間処理によって補正することが可能
となり、つまり、水平方向におけるライン毎の水平方向
のずれをディジタル的に補正することで、水平方向にお
けるリニアリティが補正されたディジタル信号を得るこ
とが可能となる。これにより、補正されたディジタル信
号をラインメモリ12、15を用いて、最適な水平周期
で書き込み、読み出し制御を行い、その後、アナログの
信号形態に戻して画面表示すれば、その画面は図5
(a)、図5(b)に示すように最適な水平リニアリテ
ィ特性を得た画像を表示することが可能となる。
【0035】したがって、本実施形態例によれば、アナ
ログ信号処理回路ではなく、水平位相調整と連動したデ
ィジタル信号処理回路にてラスタシフトによるずれを補
正し、且つ水平リニアリティを補正することが可能とな
るため、回転ドリフトは改善されることは勿論のこと、
歪補正するのに必要であった付加回路等も不要であるこ
とから、全体的なコストも低減することができる。
【0036】
【発明の効果】以上、述べたように本発明によれば、ア
ナログ信号処理回路ではなく、水平位相調整と連動した
ディジタル信号処理回路にラスタシフトによるずれを補
正し且つ水平リニアリティを補正することが可能となる
ため、回転ドリフトを改善することができるとともに、
全体的なコストを低減することが可能となるという効果
を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリニアリティ補正回路の一実施形態例
を示すブロック図。
【図2】図1の水平リニアリティ補正回路が用いられる
ディスプレイ装置の構成を示すブロック図。
【図3】図1の補正処理手段の動作を説明するための説
明図。
【図4】従来のリニアリティ補正を行うアナログ方式の
水平画面位置補正回路を示す回路構成図。
【図5】ラスタにより画面位置補正を行った場合の説明
図。
【図6】水平位相により画面位置補正を行った場合の説
明図。
【図7】図4の水平画面位置補正回路により生じてしま
う画面曲がりを防止するための付加回路構成図。
【符号の説明】
1…アナログ輝度信号の入力端子、 2,3…アナログ色差信号の入力端子、 4…A/D変換手段、 5,6…A/D変換器、 7…補間処理手段、 8,10…補間処理回路、 9…前置補間回路、 11…メモリ手段、 12,14…ラインメモリ、 13,15…すげ替え回路、 16…シリアルパラレル変換回路、 17…D/A変換手段、 18,19,20…D/A変換器、 21…アナログ輝度信号の出力端子 22,23…アナログ色差信号の出力端子、 24…水平同期信号の入力端子、 25…水平位相調整回路、 26…水平リニアリティデータ発生回路、 27…係数演算制御部、 28…ラインメモリ制御信号発生回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 5/68 H04N 5/68 Z 5/907 5/907 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平偏向電流の位相を調整する水平位相
    調整手段と、 アナログ方式の輝度信号及び色差信号を入力し、それぞ
    れディジタル信号に変換するA/D変換手段と、 前記A/D変換されたディジタル信号の補間処理を行っ
    て出力する補間処理手段と、 前記補間処理されたディジタルを記憶するメモリ手段
    と、 前記補間処理手段による補間処理及び前記メモリ手段へ
    の書き込み、読み出しを制御するものであって、前記水
    平位相調整手段からの検出結果に基づいて補間処理する
    のに必要な係数を変化させるように制御して補間処理を
    行わせるとともに、この補間処理に応じたタイミングで
    前記メモリ手段への書き込み、読み出しを制御する制御
    手段と、 を具備したことを特徴とする水平リニアリティ補正回
    路。
  2. 【請求項2】 前記メモリ手段は、ラインメモリで構成
    され、 前記制御手段は、前記水平位相調整手段からの検出結果
    に基づいて、前記補間処理手段による補間処理に必要な
    係数を演算処理にて決定して補間処理を制御する係数演
    算制御部と、 前記係数演算制御部による補間処理制御に対応するタイ
    ミング信号が供給され、このタイミング信号と水平同期
    信号とに基づき書き込み用の制御信号と読み出し用の制
    御信号とを発生し、これらの発生制御信号に基づいて前
    記ラインメモリへの書き込み、読み出しを制御するライ
    ンメモリ制御信号発生回路と、 で構成されたことを特徴とする請求項1に記載の水平リ
    ニアリティ補正回路。
  3. 【請求項3】 前記水平位相調整手段は、 水平偏向コイルと直列に接続されるS字補正コンデンサ
    と、 前記水平偏向コイル、前記S字補正コンデンサ間と基準
    電位間とに接続されたチョークコイル、可変抵抗を含む
    抵抗回路と、 で構成されたことを特徴とする請求項1記載の水平リニ
    アリティ補正回路。
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