JPH1169168A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH1169168A
JPH1169168A JP9219555A JP21955597A JPH1169168A JP H1169168 A JPH1169168 A JP H1169168A JP 9219555 A JP9219555 A JP 9219555A JP 21955597 A JP21955597 A JP 21955597A JP H1169168 A JPH1169168 A JP H1169168A
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順二 西垣
Shoji Imaizumi
祥二 今泉
Shigeru Moriya
茂 守家
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大容量の画像データを、画質を損なうことな
く、文字画像は解像度を保持した状態で、文字画像と非
文字画像の境界の画質を損なうことなく、高い圧縮率の
符号化処理を行う。 【解決手段】 画像データについてブロックトランケー
ション符号化を用いて情報量を削減する。ここで、たと
えば、ブロックトランケーション符号化の前に、文字属
性のブロックについては、ブロック内の文字情報と下地
情報を求めて情報量を削減した後にブロックトランケー
ション符号化を行う。または、まず、ブロックトランケ
ーション符号化を行い、得られた符号化データを基にブ
ロックの属性を判断する。文字属性のブロックについて
は、ブロック内の文字情報と下地情報を求めて情報量を
さらに削減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置、特
に符号化を用いる画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像処理装置の分野で、画像データを圧
縮するために、ブロックトランケーション符号化方式が
用いられている。ブロックトランケーション符号化方式
の圧縮率は他の方法に比べて低いので、メモリ容量を削
減するために、さらなる再符号化が行われる。メモリ容
量をさらに削減するための1つの再符号化方法では、画
像データをブロック分割し、符号化の前に、そのブロッ
ク単位で文字属性か非文字属性かの属性判別を行う。各
属性に応じた再符号化を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のブロックトラン
ケーション符号化と属性判別結果を用いた再符号化にお
いて、1つの方法では、文字属性ブロックである時に
は、そのブロックに含まれる画像データより2値化を行
う。そして、ブロックトランケーション符号化方式を用
いて圧縮した後、文字属性時には、符号情報を2値化し
た情報(各画素1ビット)から2値データの状態を示す
モード情報と2値データ混合のブロック時には、ブロッ
クトランケーション符号化の符号情報を記憶する。しか
し、この方法では、スキャナ等の入力装置により読み取
られた文字画像データは、その入力装置の読み取り精度
により本来は文字画像の急勾配のエッジ部においても、
比較的緩やかな勾配のエッジとして読み取られてしまっ
たりする。また、ブロックトランケーション符号化のブ
ロック切り出し位置の影響により、文字属性の場合、ブ
ロックトランケーション符号化データでの符号情報の偏
りにより2値化を行い、その2値データ(1画素1ビッ
ト)を記憶して高圧縮率で符号化しても、復号時の文字
画像のエッジの周辺にがたつき、欠け、ノイズ等が発生
してしまい、文字画像の画質が見苦しくなってしまう可
能性がある。また、1つの方法では、文字属性であると
きには、ブロック内の画素データを2値化して0(黒)
か255(白)に置換した後、ブロックトランケーショ
ン符号化を行う。そして、文字属性であるときは、すべ
て黒、すべて白、白黒混合を表すモード情報を符号化
し、さらに白黒混合のときにはブロックトランケーショ
ン符号データの符号情報を符号化する。ここで、文字属
性時には、符合情報を2値化した情報(各画素1ビット)
のみを記憶することで再符号化を行う場合、4×4画素
のブロックあたり、各画素の符号情報(00と11)の2
バイトのみの情報量を記憶することで、高い圧縮率を得
ることができる。しかし、この方法では、文字画像を
0、255に2値化してしまうため、復号時に非文字ブ
ロックと文字ブロックの境界に濃度差が生じ、画像が見
苦しいものとなってしまっていた。また、1つの方法で
は、文字属性のときにそのブロック内の文字情報と文字
背景情報を算出し、各画素を前記の2種類の情報に置き
換える。その後、ブロックトランケーション符号化をお
こなう。そして、文字情報と、文字背景情報と、すべて
文字、すべて文字背景、文字と文字背景との混合を表す
モード情報とを記憶し、さらに文字と文字背景の混合で
ある場合にブロックトランケーショントランケーション
符号化の符号情報を記憶し再符号化をおこなう。しか
し、この方法では、ブロックトランケーション符号化の
処理の前の大量の画像データを用いて、属性判別処理お
よび文字変換処理をおこなわねばならず、多数のバッフ
ァメモリを必要とし、回路構成が複雑になってしまう。
【0004】本発明の目的は、文字領域と非文字領域
(写真等)の混在する画像をブロックトランケーション符
号化方式を用いて符号化を行う場合、画像データの画質
を損なうことなく、文字画像の解像度を保持した状態
で、復号時に文字属性と非文字属性の境界に生じる画像
の不具合を生じることなく、高い圧縮率の符号化を得る
ことができる画像処理装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の画像
処理装置は、画像データを複数画素の領域に分割する分
割手段と、前記分割手段によって分割された領域が文字
属性であるか非文字属性であるかを画像データを基に判
別する属性判別手段と、前記属性判別手段によって文字
属性であると判別された領域について当該領域内の文字
レベルと下地レベルとを算出し、当該領域の各画像デー
タを前記文字レベル又は前記下地レベルに置き換える置
換手段と、前記置換手段によって置き換えられた前記領
域内の画像データを、当該領域に含まれる複数のブロッ
クの各々についてブロックトランケーション符号化方式
によって符号化する符号化手段と、前記符号化手段によ
り得られた符号化データに基づいて、各ブロックが全画
素が文字を示すブロック、全画素が下地を示すブロッ
ク、および、文字と下地の混合のブロックのいずれであ
るかを判定する判定手段と、ブロックの各画素が文字な
のか下地なのかを示すコードを符号化データから決定す
るコード決定手段と、各ブロックについて、前記算出手
段により算出された文字レベルと下地レベル、及び、前
記判定手段により判定されたブロックの種類を記憶し、
前記判定手段により文字と下地の混合ブロックであると
判定されたブロックについては、さらに、コード決定手
段により決定されたコードを記憶する再符号化手段とを
備える。好ましくは、この画像処理装置は、再符号化手
段により記憶されたデータを伸長する伸長手段を備え
る。
【0006】すなわち、文字領域と非文字領域(写真等)
の混在する画像がスキャナ等の読み取り装置により読み
取られると、この画像処理装置において、画像データの
符号化が行われる。まず、ブロックトランケーション符
号化前の画像データにおいて、所定の領域単位(たとえ
ば8×8画素)で文字属性か非文字属性かの属性判別を
行う。画像データは、濃度データ(カラー時には、輝度
と色度データ)である。その領域が文字属性である時に
は、濃度データ(カラー時には、輝度データ)から、領域
内の文字情報(白下地上の黒文字レベル)と下地情報(文
字背景レベル)を算出し、領域内の各画素の濃度データ
(カラー時には、輝度データ)を文字情報と文字背景情報
の2種類の濃度に置き換える。次に、全画像データにつ
いて所定のブロック単位(たとえば4×4画素のブロッ
ク)でブロックトランケーション符号化を行い、情報量
を削減する。次に、ブロックトランケーション符号化デ
ータを以下のように利用してさらに情報量を削減する。
文字属性であると判別された場合は、ブロックトランケ
ーション符号化によって得られた平均値情報と階調幅情
報により、注目ブロックは、すべて文字、すべて下地、
または、文字と下地の混合の3種類に分類されることに
留意して、ブロックの種類をモード情報として記憶し、
それを利用して再符号化をする。このモード情報は、す
べて文字情報であることを表す全文字モード、すべて下
地情報であることを表す全下地モード、および、文字と
下地とからなる混合モードからなる。すなわち、再符号
化において、文字属性の領域において、上述の文字レベ
ル、下地レベルおよびモード情報を記憶するとともに、
さらに、モード情報が文字と下地との混合である場合に
は(すなわち、文字のエッジ部である場合には)、各画
素が文字なのか下地なのかを示すコード(各画素につい
て1ビット)を符号化データから求める。具体的には、
ブロックトランケーション符号化の符号情報(各画素に
ついて上位1ビット)を記憶する。こうして、たとえば
8×8画素を属性判定の1領域とし、4×4画素を1ブ
ロックとすると、従来のブロックトランケーション符号
化では1領域あたり16バイト(階調レベル数を2とす
る)が必要であったデータ量が、文字レベル(1バイ
ト)、下地レベル(1バイト)、モード情報(2ビッ
ト)、および、モード情報が文字と下地の混合である場
合にはさらに符号情報(各画素1ビット)となる。これ
によりもともと64バイト(カラー時には192バイ
ト)の情報量が3〜11バイトに圧縮できる。そして、
伸長手段により、復号時にも原画像の文字画像がもつ文
字情報と下地情報を再現することが可能となり、良好な
画像品質を得ることが可能になる。
【0007】本発明に係る第2の画像処理装置は、画像
を複数画素のブロックに分割する分割手段と、前記分割
手段によって分割されたブロック内の画像データとに基
づいてブロック内の画像データをブロックトランケーシ
ョン符号化方式により符号化する符号化手段と、前記符
号化手段によって得られた符号化データに基づいて、各
ブロックが文字属性であるか非文字属性であるかを判別
する属性判別手段と、前記符号化手段によって得られた
符号化データに基づいて、当該ブロックの文字レベルと
下地レベルとを算出し、この文字レベルと下地レベルを
基に、前記符号化手段によって得られた符号化データを
変換する変換手段と、前記変換手段により変換された符
号化データに基づいて、各ブロックが、全画素が文字を
示すブロック、全画素が下地を示すブロック、および、
文字と下地の混合のブロックのいずれであるかを示すブ
ロック情報を記憶し、前記属性判別手段により当該ブロ
ックが文字属性であると判別されたブロックについて
は、さらに、各画素が文字なのか下地なのかを示すコー
ドを記憶する再符号化手段とを備える。好ましくは、こ
の画像処理装置は、再符号化手段により得られた符号化
データを画像データに伸長する伸長手段を備える。この
画像処理装置においては、スキャナ等の読み取り装置に
より読み取られた文字領域と非文字領域(写真等)の混在
する画像の符号化において、まず、所定のブロックの単
位でブロックトランケーション符号化を行い、情報量を
削減する。次に、ブロックトランケーション符号化によ
り得られた符号化データは、画像の特徴を保持している
ので、この符号化データを用いて、所定のブロック単位
で文字画像か非文字画像かの属性判別を行う。そして、
そのブロックが文字属性である時には、その属性に相当
する複数ブロックに相当する平均値情報と階調幅情報よ
り、そのブロックを代表する文字情報と下地情報の各1
バイトのデータを抽出する。そして、当該ブロックのブ
ロックトランケーション符号化データ(各平均値情報と
階調幅情報、および、各画素の符号情報)を、抽出され
た文字情報と下地情報で変換する。この処理により、文
字属性であるとき、変換された符号化データより、すべ
て文字、すべて下地、または、文字と下地の混合の3種
類に分類される。そして、その状態を表すモード情報に
各ブロックについて2ビットを割り当て、記憶する。こ
のモード情報を利用して再符号化を行う。モード情報が
文字と下地との混合である場合には、各画素についてブ
ロックトランケーション符号化データより上位1ビット
を、文字または下地を表すデータとして抽出し、1ビッ
トの符号情報として記憶する。これにより、属性判別お
よび文字属性変換は、ブロックトランケーション符号化
をした符号化データを用いて行うことができ、もともと
の原画像データを扱うより比較的少ない画像データをア
クセスするだけでよい。そのため、属性判別処理や文字
変換処理にかかわる回路の規模を削減できる。そして、
復号時にも伸長手段により、原画像の文字画像がもつ文
字情報と下地情報を再現することが可能となり、良好な
画像品質を得ることが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の実施形態を説明する。 (第1実施形態)図1は、第1実施形態のデジタルフル
カラー複写機の構成を示す。デジタルフルカラー複写機
は、画像読み取り部100とプリンタ部200から構成
される。通常は画像読み取り部100で読み取られた画
像データをプリンタ部200に送信し、画像を形成する
ことにより、複写機能を達成する。またインターフェイ
ス108を介して外部機器との接続が可能であるため、
画像読み取り部100で読み取った画像データを外部機
器に出力したり、逆に外部機器からの画像データをプリ
ンタ部200に送ることにより、画像を形成することが
可能である。
【0009】次に、画像読み取り部100について説明
する。画像読み取り部100は、原稿の画像データを読
み取る。露光ランプ101により照射された原稿ガラス
107上の原稿の反射光は、3枚のミラー群103によ
りレンズ104に導かれCCDセンサ105に結像す
る。また,露光ランプ101とミラー103aは,スキ
ャナモータ102により矢印の方向へ倍率に応じた速度
Vでスキャンすることにより原稿ガラス107上の原稿
を全面にわたって走査することができる。またミラー1
03bと103cは,露光ランプ101とミラー103a
のスキャンに伴い、速度V/2で同方向へ移動される。
CCDセンサ105に入射した原稿の反射光は、センサ
内で電気信号に変換される。次に、電気信号は、画像処
理回路106によりアナログ処理、A/D変換、デジタ
ル画像処理が行なわれた後、インターフェイス108ま
たはプリンタ部200へ送られる。
【0010】次に、プリンタ部200について説明す
る。プリンタ部200は、入力された画像データを電子
写真プロセスで印字する。はじめに露光について説明す
る。プリンタ部200には露光ヘッド202、感光体2
04、転写ベルト218を中心に各エレメントが配置さ
れている。まず、画像データ補正部201は、画像読み
取り部100またはインターフェイス108から送られ
てきた画像データについて、色補正やγ補正等の補正処
理をし、露光ヘッド202に送る。露光ヘッド202の
内部では、送られてきた画像データの電気信号に応じて
レーザーを発光させてその光をポリゴンミラーにより1
次元走査し、その光はミラー対203を経て感光体20
4へ到達する。
【0011】次に、感光体204の周りの構成について
説明する。感光体204の周辺には電子写真プロセスを
行なうためのエレメントが配置されている。感光体を図
において時計周りに回転することにより各プロセスが連
続的に行なわれる。電子写真プロセスでは帯電/露光/
現像/転写/清掃の工程を1ルーチンとし、この処理を
繰り返し行なうことにより画像形成を行なう。特にフル
カラー画像においてはこの処理を各現像色毎に4回繰り
返すことによりフルカラー画像を形成する。まず帯電チ
ャージャ205により感光体204を帯電させ、帯電さ
れた感光体204が前記レーザー光によって露光され
る。レーザーの発光は画像データが高濃度であるほど明
るく光るようになっているため感光体上の電荷は除去さ
れる。そして除去された部分(潜像)は現像器群206
により現像色毎に現像される。感光体204上に形成さ
れたトナー像は転写前イレーサ208により余分な電荷
が除去された後、転写チャージャ209により転写ベル
ト218上の用紙上に転写される。感光体204は、そ
の後クリーナー210で余分なトナーを清掃した後、メ
インイレーサ211により再度除電され次の工程に備え
る。
【0012】次に、用紙の給紙/搬送について説明す
る。用紙は、以下の順序で転写ベルト218に供給され
最終出力画像を形成する。給紙カセット群212の中に
は様々なサイズの用紙がセットされており、所望のサイ
ズの用紙は各給紙カセット212に取付けられている給
紙ローラー213により搬送路へ供給され、搬送ローラ
ー群214によりタイミングローラー217へ送られ
る。また給紙カセット群212の中に所望の用紙がセッ
トされていない場合には、手差しトレイ216に用紙を
セットすることにより、手差し用給紙ローラー215に
より同様にタイミングローラー217へ送られる。
【0013】次に、転写/定着について説明する。転写
ベルト218は,表面に転写フィルムが貼り付けられた
円筒体であり、感光体204の回転速度と同じスピード
で反時計周りに回転している。タンミングローラー21
7は所定のタイミングで用紙を供給し、転写ベルト21
8に供給された用紙は、吸着チャージャー219により
転写ベルト218に静電吸着される。そして転写チャー
ジャ209により用紙上にトナー像を保持しながら各現
像色のトナーを用紙上に重ね合わせる。そして用紙上に
全てのトナー像が転写されたら、除電分離チャージャ対
221により静電吸着していた用紙の電荷を除電し、転
写ベルト218から用紙を分離する。そして、次の用紙
吸着に備えて転写ベルト上を除電チャージャー対222
により再度除電する。転写ベルト218上から分離され
た用紙上のトナー像は、定着ローラー対223により加
熱され溶かされて用紙上に定着された後、トレイ225
へ排出される。
【0014】図2は、CCDセンサ105で読み取った
画像データがプリンタの露光部に到達するまでの処理の
概略を示す。まず、CCDセンサ105に入射した光
は、光電変換により赤、緑、青の電気信号R、G、Bと
して出力される。ここで、A/D変換やシェーディング
処理についての説明は省略する。次に、色補正処理部6
01において、これらのR、G、B信号を後段の画像処
理で扱いやすくするために標準RGBのデータOR/O
G/OB(NTSC規格やハイビジョン規格等で規格化
されている)に変換しておく。 OR=F1R(R,G,B) OG=F1G(R,G,B) OB=F1B(R,G,B) ここで用いる変換関数F1R/F1G/F1Bは、それ
ぞれ引数R,G,Bに一定比率を掛け総和したものであ
り、例えばF1Rでは引数Rに対する係数が最も高く、
引数G,Bに対する係数は低くなっている。次に、色空
間変換処理部602により、標準化されたOR/OG/
OBデータをL*a*b*色空間に変換する。L*a*b*空間に
変換する理由は、画像劣化が比較的少なく画像の符号化
が行なえることと、様々な装置の間でカラー画像データ
をやり取りするうえで都合がよいからである。 L*=F2L(OR,OG,OB) a*=F2a(OR,OG,OB) b*=F2b(OR,OG,OB) ここで用いる変換関数F2L/F2a/F2bは、入力デ
ータOR/OG/OBをNTSC規格やハイビジョン規
格等で決められている変換式に基づいてまずXYZ表色
系に変換し、その後L*a*b*表色系に変換する。次に、
色空間の最適化処理部603は、L*a*b*データに対し
て、さらに符号化を行う前に符号化/復号化による画質
劣化を最小限に抑さえるために色空間の最適化処理を行
う。 L*1=F3L(L*) a*1=F3a(L*,a*) b*1=F3b(L*,b*) ここで用いる変換関数F3L/F3a/F3bは、入力デ
ータL*/a*/b*を線形変換する関数であり、変換後の
データL*1, a*1, b*1はもはや色情報は保持してい
ないことになる。
【0015】次に、符号化/復号化処理部604は、符
号化時にはL*1,a*1,b*1データをブロックトランケ
ーション符号化方式により符号化して圧縮画像メモリ6
10に蓄え、また、復号化時には、逆に圧縮画像メモリ
610内の符号化データを復号化して後段の画像処理に
画像データを送る。ブロックトランケーション符号化/
復号化方式は不可逆方式であるため、入力データL*1,
a*1,b*1と出力データL*2,a*2,b*2は若干異なるデ
ータになる。 L*2=F4L(L*1) a*2=F4a(a*1) b*2=F4b(b*1) ここで用いる変換関数F4L/F4a/F4bは、意図時
に変換を行なう関数ではなく、符号化/復号化を行なう
際に発生するデータの劣化を表すものであり、周辺デー
タの分布具合により変化するものであり、符号化/復号
化を行なってみないとわからないところである。
【0016】次に、色空間逆最適化処理部605は、上
述の色空間最適化処理部603で行った処理とちょうど
逆の処理を行う。 L*3=F5L(L*2) a*3=F5a(L*2,a*2) b*3=F5b(L*2,b*2) ここで用いる変換関数F5L/F5a/F5bは、F3L
/F3a/F3bの逆関数である。この処理を行うことに
より逆変換後のL*3/a*3/b*3データは色空間最適
化処理前のL*a*b*に相当するデータとなるため、再び
色情報をあらわすデータとなる。
【0017】次に、色空間逆変換処理部606は、復号
されたL*3,a*3,b*3をもとのOR,OG,OBデー
タに相当するデータに変換する。ただし、前段の処理で
画像データの劣化がおきているため、完全には復帰しな
い。そのためここではOR1,OG1,OB1と表現す
る。 OR1=F6R(L*3,a*3,b*3) OG1=F6G(L*3,a*3,b*3) OB1=F6B(L*3,a*3,b*3) ここで用いる変換関数F6R/F6G/F6Bは、ちょ
うどF2L/F2a/F2bの逆関数となっている。次
に、反射濃度変換部607は、反射データOR1、OG
1、OB1を濃度データDR、DG、DBに変換する。 DR=F7R(OR1) DG=F7G(OG1) DB=F7B(OB1) ここで用いる変換関数F7R/F7G/F7Bはlog関
数である。
【0018】さらに、マスキング処理部608は、プリ
ンタ部200で印字を行なうために濃度データDR、D
G、DBを現像器206のトナー色であるシアン、マゼ
ンタ、イエロー、ブラックのデータC、M、Y、Bkに
変換する。 Y=F8Y(DR,DG,DB) M=F8M(DR,DG,DB) C=F8C(DR,DG,DB) Bk=F8Bk(DR,DG,DB) ここで用いる変換関数F8Y/F8M/F8C/F8B
kは、それぞれ引数DR、DG、DBに一定比率を掛け
総和したものであり、例えばF8Yでは引数DBに対す
る係数が最も高く、引数DR/DGに対する係数は低く
なっている。最終段であるガンマ補正処理部609は、
これらのYMCBkデータに対して印字濃度がリニアに
再現されるようにγ補正を行ない、データY1、M1、
C1、Bk1を出力する。 Y1=F9Y(Y) M1=F9M(M) C1=F9C(C) Bk1=F9Bk(Bk) ここで用いる変換関数F9Y/F9M/F9C/F9B
kは、実験的に求められた階調カーブの補正用テーブル
として用いられる。プリンタの露光ヘッド202は、補
正データY1、M1、C1、Bk1に基づき印字を行
う。
【0019】これらの画像処理回路は、CPU611に
よりパラメータ等の設定や変更が可能となっている。ま
た圧縮画像メモリ610内のデータはCPU611によ
り読み込み及び書き込みが可能になっている。そしてC
PU611により実行される処理はROM612に書き
込まれており、その処理途中で必要なパラメータや計算
用のバッファはRAM613を用いて読み込み及び書き
込みが行われている。また、CPU611により再圧縮
によって得られる再圧縮データは、データ記憶装置であ
るハードディスク614に記憶される。
【0020】上述の符号化/復号化処理部604は、画
像データの符号化/復号化において、ブロックトランケ
ーション符号化(GBTC)と再符号化を組み合わせ
る。画像データの符号化/復号化について説明する前
に、まず、図3により、ブロックトランケーション符号
化の概念を説明するが、ここで用いるブロックトランケ
ーション符号化は従来と同様である。まず原稿画像の画
像データから所定サイズのM*N画素の画像データブロ
ックを切り出す(ここではM=N=4)。そしてこの切
り出された画像ブロック毎に、次に説明するように特徴
量を抽出し、特徴量をもとにそれぞれの画素データの符
号化を行なう。符号化された画像データは6バイトデー
タ(LA、LD、φij)で表されるため原画像データ1
6バイトに対して3/8に圧縮されたことになる。これ
らの操作を原稿画像全領域にわたって行なうことによ
り、全原稿画像データの圧縮が可能となる。ブロックト
ランケーション符号化では、画像の種類にかかわらず必
ず3/8の圧縮画像を得ることができるため、メモリ容
量の確定が行ないやすく、圧縮後の画像が領域情報を保
持していることから圧縮後の画像データに対して編集加
工が行ないやすい。また、圧縮された画像データは、符
号化の逆の操作により復号され、原画像に近い比較的劣
化の少ない画像を再現出来る。
【0021】図4は、ブロックトランケーション方式の
具体的な符号化/復号化アルゴリズムを示し、以下のス
テップに従って符号化/復号化が行なわれる。 (1) ブロック内の画像データXijの最大値Lmaxと最
小値Lminを求める。 (2) 求められたLmaxとLminを基にパラメータP1と
P2を求める。 P1=(Lmax+3*min)/4 P2=(3*max+Lmin)/4 (3) ブロック内の画像データの内P1以下の画像デー
タ全ての平均値Q1を求める。 (4) 同様にP2以上の平均値Q4を求める。 (5) Q1とQ4から平均値LAを求める。 LA=(Q1+Q2)/2 (6) Q1とQ4から階調幅指数LDを求める。 LD=Q4−Q1 (7) 求められた平均値LAと階調幅指数LDから符号
化レベルL1とL2を求める。 L1=LA+LD/4 L2=LA−LD/4 (8) ブロック内の画像データと、求められたLAとL
1とL2との大小関係によってブロック内の画像データ
を4つのデータブロックに分類する。 (9) 分類された4つのデータブロックに対して2ビッ
トの符号φij(i,j=0,1)を割り当てる。ここに、 Xij≦L1なら、 φij=01 L1<Xij≦LAなら、 φij=00 LA<Xij≦L2なら、 φij=10 L2<Xij なら、 φij=11 (10) 以上のステップにより得られた平均値LAと階
調幅指数LDと計32ビットの符号化画像データφij
メモリに蓄える。 (11) 復号時には、メモリに蓄えられた平均値LAと
階調幅指数LDから復号後の画像データを4種類計算す
る。 φij=01なら、 Xij=LA−LD/2 φij=00なら、 Xij=LA−LD/6 φij=10なら、 Xij=LA+LD/6 φij=11なら、 Xij=LA+LD/2 (12) 符号化画像データの各画素データφij毎に(1
1)で求められた復号後の画像データXijを割り当て
る。
【0022】以上のように符号化し、復号化した後の画
像は、各ブロック内において4種類の画像データに分類
されてしまうため、原画像に対して明らかにデータの誤
差が存在する。しかし、その誤差レベルが人間の視覚特
性上非常に目立ちにくいレベルであるため、自然画像の
圧縮では画質劣化はほとんどわからない。一方、文字画
像では、圧縮を行なうと高周波成分が除去されることに
よるエッジ部分のボケによる画質劣化が起こると一般的
に言われている。しかし、GBTC方式によればパラメ
ータQ4とQ1が完全に保存されていることから、文字
の黒部分がパラメータP1以下であり、白部分がP2以
上であれば完全に復元可能であるといえる。図5は、符
号化/復号化処理部604におけるブロックトランケー
ション(GBTC)符号化部502(図6)のブロック図
を示す。原稿画像から切り出した4*4画素の16個の
画像データから、最大値検出回路301、最小値検出回
路302、平均値回路303、305において最大値L
max、最小値Lmin、平均値Q1、Q4等を求め、符号割
当部304は、これらのデータを元に16個の画像デー
タについてそれぞれ2ビットの符号割り当て(φij)を行
う。復号器306は、平均輝度情報LAと階調幅情報L
Dと各符号データφijを基に画像データの復元を行う。
【0023】以下に、符号化/復号化処理部604にお
ける、上述のブロックトランケーション符号化を用いた
画像データの符号化と復号化について説明する。図6
は、符号化/復号化処理部604の符号化ブロックのブ
ロック図である。まず、スキャナ等の読み取り装置によ
り読み取られた文字(白黒2値および白黒べた)領域と
非文字領域(写真など)の混在する画像について、画像
データは、濃度データ(カラー時には、輝度と色度デー
タ)である。読取装置により読み取られたカラー画像デ
ータは、図2に示される色空間変換部602により明度
データと色度データに分離される。明度データと色度デ
ータのそれぞれを所定のN×M(N、Mは整数)の領域に
分割し、その領域内のデータを用いて、文字属性か非文
字属性かの属性判別を行う。この領域は、ブロックトラ
ンケーション符号化のためのブロックより大きい。本実
施形態では、領域は8×8画素の大きさであり、ブロッ
クは、4×4画素の大きさである。図2に示される色空
間最適化処理部603から入力された輝度情報L*、色
度情報a*およびb*は、ブロックトランケーション符号化
の前に、それぞれ文字属性変換部501に入力される。
文字属性変換部401は、上述の領域単位(たとえば8
×8画素)で文字属性か非文字属性かの属性判別を行
い、8×8画素の領域あたり一つの属性として、属性デ
ータを出力する。その領域が文字属性である時には、濃
度データ(カラー時には、輝度データ)から、後で図9で
説明する文字属性変換処理による2値化後のデータに置
き換える。すなわち、領域内の文字情報(白下地上の黒
文字)と文字背景情報(文字背景とは下地を意味する)
を算出し、領域内の各画素の濃度データ(カラー時に
は、輝度データ)を文字情報と文字背景情報の2種類の
濃度に置き換える。また、文字属性変換部401によっ
て判別された結果は、属性データとしてメモリに記憶さ
れる。次に、GBTC符号化部402は、全画像データ
について所定のブロック単位(たとえば4×4画素)で
ブロックトランケーション符号化を行い、情報量を削減
する。すなわち、色空間最適化処理部603により入力
された色度情報a*およびb*と文字属性変換部401より
得た輝度情報L*とを、4×4画素を1ブロックとし
て、16バイトの情報が6バイト(平均値情報LA、階
調幅情報LDおよび符号情報φij)に符号化される。そ
して、圧縮画像メモリ部610に符号化されたデータを
保存する。
【0024】次に、再符号化部403は、文字属性変換
部401より入力される属性データとGBTC符号化部
402より入力される符号化データより、再符号化処理
を行なう。すなわち、再び属性判別結果を呼び出し、こ
こで、GBTC符号化部502から入力される2×2ブ
ロック(8×8画素)の符号化データのうち、その2×2
ブロックに相当する属性データ(文字属性か非文字属性
か)に応じて、必要な情報のみを出力して、不必要な情
報は削除することにより、再符号化を行なう。文字属性
のブロックである場合は、次のように再符号化をおこな
う。この場合、ブロックトランケーション符号化方式に
よって得られた平均値情報と階調幅情報により、すべて
文字(全文字モード)か、すべて文字背景(全文字背景
モード)か、または、文字と文字背景の混合(混合モー
ド)かの3種類に分類される。そこで、再符号化部40
3は、これをモード情報として記憶し、それを利用して
以下の再符号化処理を行う。すなわち、 (1) 当該ブロックの文字濃度と背景濃度(各1バイ
ト)を出力する。 (2) GBTC符号化データの平均値情報が文字情報
と等しい時、すべて文字情報を示すモード情報(2ビッ
ト)を出力する。 (3) GBTC符号化データの平均値情報が背景情報
と等しい時、すべて背景情報を示すモード情報(2ビッ
ト)を出力する。 (4) GBTC符号化データの平均値情報が背景情
報、文字情報とともに等しくない時(すなわち、(文字情
報+背景情報)/2に等しい時)、文字背景濃度混合を示
すモード情報(2ビット)とその時のGBTC符号化デー
タの符号データを出力する。 このように、再符号化において、文字属性の領域におい
て、文字情報、下地情報、モード情報、および、モード
情報が文字と下地との混合である場合にはブロックトラ
ンケーション符号化の符号情報(各画素1ビット)を記
憶する。こうして、再符号化により情報量がさらに削減
される。たとえば8×8画素を属性判定の1領域とし、
4×4画素を1ブロックとすると、1領域は4ブロック
からなる。従来のブロックトランケーション符号化では
1領域あたり16バイト(階調レベル数を2とする)が
必要であったデータ量が、文字情報(1バイト)、下地
情報(1バイト)、モード情報(2ビット)、および、
モード情報が文字と下地との混合である場合にはさらに
符号情報(各画素1ビット)からなる。これによりもと
もと64バイト(カラー時には192バイト)の情報量
が3〜11バイトに圧縮できる。そして、復号時にも原
画像の文字画像がもつ文字情報と下地情報を再現するこ
とが可能となり、良好な画像品質を得ることが可能にな
る。
【0025】図7は、図6に示した符号化ブロックによ
り符号化された符号データの復号化を行なう復号化ブロ
ックのブロック図である。まず、メモリに記憶された属
性データが伸長処理部404に入力され、その属性デー
タに応じて、入力すべき輝度情報L*、色度情報a*およ
びb*の符号データを選択する。そして、入力された各情
報の符号データを属性データに応じて1ブロックあたり
6バイトの符号データ(平均値情報LA、階調幅情報L
Dと符号情報φij)を生成し出力する。伸長処理部40
4により出力された1ブロックあたり6バイトの符号デ
ータ(平均値情報LA、階調幅情報LDおよび符号情報
φij)は、画像編集/加工部405により、必要に応じ
て符号化されたデータの状態で画像編集/加工処理をお
こない、GBTC復号化部406により、もとの画像に
復号される。
【0026】図8は、CPU611の全体制御のフロー
チャートを示す。電源が投入されると、まず、画像処理
装置を制御するために必要な内部変数の初期化や、各エ
レメントの初期化を行なう(ステップ#10)。次に、ユ
ーザーの所望している操作モードを設定し(ステップ#
11)、設定されたモードに基づき、画像読み取りのた
めのシェーディング処理や画像形成のための各エレメン
トの準備等の前処理を行なう(ステップ#12)。ステッ
プ#11と#12の処理を、操作パネル(図示せず)の
プリントキーが押される(ステップ#13でYES)ま
で繰り返す。プリントキーが押されると、設定されたモ
ードに基づき、スキャナや画像処理回路を制御する画像
読み取り処理を行なう(ステップ#14)。次に、読み取
った画像データから、8×8画素を1ブロックとしてブ
ロック切り出しを行ない、注目ブロックが文字ブロック
であるか、中間調の非文字ブロックなのかの決定をする
属性判別処理を行ない、その結果、注目ブロックの属性
が文字属性の時、読み取った画像データの2値化を行な
う文字属性変換処理を行なう(ステップ#15、図9参
照)。また、得られた属性判別の結果を属性マップメモ
リに記憶する。なお、本実施形態においては、属性を決
定するブロックの大きさは8×8画素と設定している
が、その大きさの設定は8×8画素に限られない。
【0027】次に、文字属性のブロックは文字属性変換
処理を施した画像データを、それ以外のブロックは元の
読み取った画像データを圧縮してメモリに蓄えるための
画像符号化処理を行なう(ステップ#16)。ここでいう
画像符号化処理は符号化そのものではなく、圧縮の条件
を予め設定したり、圧縮後のデータに何らかの処理を施
すことを示す。(なお、符号化処理そのものはハードウ
ェアで行なう。) 圧縮された画像データをさらに注目ブロックに応じて、
属性に応じた最適な再圧縮を行ない、その再圧縮データ
をメモリに書き込む(ステップ#17、図10参照)。次
に、再圧縮されたデータを呼び出し、伸長を行う(ステ
ップ#18、図21参照)。ここでの再符号化処理およ
び、そこからの復号化処理そのものはソフトウェアで行
なう。次に、画像復号化処理(ステップ#19)を行なう
が、ここでは符号化された画像データをプリンタで印字
可能なデータに復号を行なうことを目的としているた
め、基本的には画像符号化処理で行なった処理の逆の処
理を行なう。次に、画像形成処理では画像データを可視
化するために必要な、帯電/露光/現像/定着等の電子
写真プロセスの制御を行なう(ステップ#20)。次に、
作像後の感光体清掃等、直接作像動作とは関係しない
が、装置のコンディションを維持するために必要な後処
理を行なう(ステップ#21)。最後に、上記制御とは直
接関係しないが、定着器の温度制御や通信制御等を行な
う(ステップ#22)。以上の処理を電源が切られるまで
繰り返し行なう。
【0028】図9は、文字属性変換処理(図8、ステッ
プ#15)のフローチャートを示す。この処理におい
て、読み込まれた画像データにおいて、8×8画素を1
ブロックとし、そのブロックが文字属性ブロックの時、
そのブロック内での黒文字濃度(本実施形態において
は、反射率)と黒文字背景の下地濃度(本実施形態におい
ては、反射率)を求め、ブロック内のすべての画素をそ
の2種類の濃度のいずれかに置き換える。読み込まれた
画像データ(輝度データL*と色度データa*、b*)から8
×8画素を切り出し、それを1ブロックとする(ステッ
プ#151)。そして入力された1ブロックの画像デー
タによりそのブロックが文字属性(本実施形態において
は黒文字属性)が非文字属性のいずれかの属性に属する
かを判別する(ステップ#152)。そして、注目ブロッ
クの判定された属性が文字属性か否かにより分岐する
(ステップ#153)。注目ブロックが文字属性であると
き、ブロック内のすべての画素のヒストグラムを計算
し、そのヒストグラムにできる2つのピーク値から、そ
のブロック内の黒文字反射率RE1と下地反射率RE2
(ここでは文字データと下地データを反射率で表す)を求
める(ステップ#154)。次に、そのブロック内の画素
データが以下の式で計算されるしきい値TH1以上であ
るか否かを判断する(ステップ#155)。 TH1=(RE1+RE2)/2 そして、注目すべき画素データが所定値TH1以上のと
き、その画素データを下地濃度であることを表す白反射
率データRE2に置き換え(ステップ#156)、注目す
べき画素データが所定値TH1未満のとき、その画素デ
ータを黒文字であることを表す黒反射率データRE1に
置き換える(ステップ#157)。次にステップ#155
に戻り、以上の処理を注目ブロックに含まれるすべての
画素データにおいて行う(ステップ#158)。ブロック
内のすべての画素データについての処理が終わると(ス
テップ#158でYES)、ステップ#151に戻り、
画像に含まれるすべてのブロックの処理が終わる(ステ
ップ#159でYESとなる)まで、上記の処理を繰り
返す。
【0029】図10は、再圧縮処理(図8、ステップ#
17)のフローチャートを示す。再圧縮処理の具体的な
方法は、各ブロックが文字属性か非文字属性のいずれの
属性に属するかを判別した後に、そのブロックに相当す
るブロックトランケーション符号化処理後の符号化デー
タ(輝度と色度の平均値情報LA、階調幅情報LD、各
符号情報φij)を再圧縮する方法である。各属性におけ
る再圧縮方法に関しては後で述べることとし、ここでは
再圧縮手順について説明する。まずブロックトランケー
ション符号化により得られた符号化データを、2×2ブ
ロック(画素単位にすると、8×8画素)と、それらのブ
ロックに相当する属性情報を読み込み(ステップ#17
1)、読み込まれた属性データにより各再圧縮処理に分
岐する(ステップ#172)。注目すべき2×2ブロック
の属性データが文字属性と判定されたら、その2×2ブ
ロック内の符号化データにおいて文字画像の再圧縮処理
を行う(ステップ#173、図11参照)。また、注目す
べき2×2ブロックの属性データが非文字属性と判定さ
れたら、その2×2ブロック内の符号化データにおいて
非文字画像の再圧縮処理を行う(ステップ#174)。そ
して、各属性別での再圧縮処理をしたデータを書き込む
(ステップ#175)。以上の処理を画像ブロックすべて
について終了するまで繰り返して行う(ステップ#17
6)。なお、上述の非文字画像の再圧縮処理(ステップ#
174)において、さらにカラーか白黒かの属性判別に
より、色度情報a*、b*の符号化データを削除し、輝度情
報L*のみを再符号化したり、また符号化データのう
ち、階調幅情報LDの大きさによって、符号情報φij
割り当てる階調数(量子化レベル)を切り替えて再符号化
をおこなってもよい。(たとえば、LDが大きければ、
各φijに割り当てるビット数を2ビット(4階調)と
し、LDが小さければ、各φijに割り当てるビット数を
1ビット(2階調数以下)に減らす)。
【0030】図11は、文字画像の再圧縮処理(黒文
字、黒文字背景の白下地部など)(図10、ステップ#
173)のフローチャートを示す。この処理において、
ブロック内の各画素データは、文字属性変換処理(図9
参照)で設定した所定データ(文字データRE1か下地
データRE2のいずれか)であるので、符号化された画
像ブロックの輝度L*の平均値情報LA、階調幅情報L
Dの取り得る値の組み合わせは、以下の3種類(すべて
RE1、すべてRE2、RE1とRE2の混合)しか有
り得ない。 1) すべてRE2 LA=RE2、LD=
0 2) すべてRE1 LA=RE1、LD=
0 3) RE1とRE2の混合 LA=(RE2+RE
1)/2、 LD=RE2−RE1 よって、文字属性のブロックに相当する符号化データの
うち、階調幅情報LDが0に等しい時、すべてRE1な
のかすべてRE2なのかが判断できる。また、1つの属
性に相当する2×2ブロックにおいて、階調幅情報LD
が0になる時の平均値情報LAは、2つ以上(RE1と
RE2のみ)存在しないことも明らかである。また、属
性に相当する2×2ブロックがすべてRE1とRE2の
混合であっても、その4ブロックにおける平均値情報L
Aと階調幅情報LDは互いに等しくなり、その2つの値
より、RE1およびRE2を以下の式で簡単に計算する
ことができる。 RE1=LA−LD/2 RE2=LA+LD/2 さらに、各符号情報φij(i,j=0,1,…,8)に関して
も、すべてRE1かすべてRE2のときは、0(各画素
2ビット表現で、“00")となり、RE1とRE2の混
合時も、各画素2ビット表現で“11"か“00"の2種
類しか有り得ない。よって、再符号化時には、その3種
類のモードを示す情報(各ブロックにおいて、2ビット
で表現、2×2画素で1バイト)とRE1とRE2の混
合時のみ、符号情報φijの上位1ビットのみ(1ブロッ
クあたり2バイト)を残して再符号化してやればよい。
さらに、属性が黒文字(白下地)であるならば、色相(色
成分)を示すa*、b*の情報は必要ではないので、それら
の平均値情報LAと階調幅情報LDおよび各符号情報φ
ijのデータは保存する必要性はない。結果として、1ブ
ロック(4×4画素)内の画素がすべてRE1か、すべて
RE2か、または、RE1とRE2の混合かを表すモー
ド情報の2ビットと、RE1とRE2の混合のモードの
時のみ各符号情報の2バイト(各画素のφijでの上位1
ビットのデータ)とに再符号化すればよい。この処理に
おいて1/64〜11/192の情報量に圧縮されたこ
とになる。
【0031】以上の文字属性再圧縮処理の手順を以下に
説明する。まず、文字属性に相当するブロックトランケ
ーション符号化データのうち、平均値情報LAと階調幅
情報LDの各1バイトを読み込む(ステップ#173
1)。そして、文字属性に相当する2×2ブロックに関
して、ブロックトランケーション符号化データのうち、
平均値情報LAと階調幅情報LDを用い、後に説明する
濃度抽出処理により、そのブロックの2種類の濃度デー
タA、B(ここにA<B)を求める(ステップ#173
2)。次に、各ブロックの平均値情報LAにより、フロ
ーが分岐する(ステップ#173)。LA=A(符号化デ
ータがすべてA)ならば、その符号化データがすべてA
を表すモード情報を出力する(ステップ#1734)。す
なわち、1ブロック(4×4画素)に対し、2進法で“0
0"の2ビットデータを出力する。LA=B(符号化デ
ータがすべてB)ならば、その符号化データがすべてB
を表すモード情報を出力する(ステップ#1735)。す
なわち、1ブロック(4×4画素)に対し、2進法で“0
1"の2ビットデータを出力する。LA=(A+B)/2
(符号データがAとBの混合)ならば、その符号化デー
タがA、Bの混合を表すモード情報を出力する(ステッ
プ#1736)。すなわち、1ブロック(4×4画素)に
対し、2進法で"10"の2ビットデータを出力する。ま
た、LA=(A+B)/2ならば、そのブロックにおける
ブロックトランケーション符号化データの符号情報φij
の4バイトを読み込み、各画素の符号情報に相当する2
ビットデータの上位1ビットのみを出力する(ステップ
#1737)。そして、この上位1ビット出力をその符
号化データのすべての符号情報φijについて繰り返し
(ステップ#1738)、符号情報に対応する2バイトの
データを出力する。平均値情報LAによって、3種類の
モードを判定する上記の処理を属性データに相当するす
べての2×2ブロック(8×8画素の領域)の符号化デー
タについて行う(ステップ#1739)。そして、その結
果(2種類の濃度データA、B、モード情報および符号
情報)を再圧縮処理より得た結果として出力し、メモリ
に記憶する(ステップ#17310)。すなわち、2×2
ブロックに存在する2種類の濃度データA、Bの2バイ
ト(各1バイト)と各ブロックのモード情報を表す1バイ
ト(2ビット×4)と、モード情報がA、B混合の場合の
み、1ブロックに対し、符号情報φijの上位1ビットを
表す2バイトを記憶する。
【0032】図12は、濃度抽出処理(図11、ステッ
プ#1732)に関するフローチャートを示す。これは
図11に説明した文字属性再圧縮で符号化する2種類の
濃度データA、B(A<B、各1バイト)を求める処理
である。まず、初期設定として、2種類のデータを格納
する変数A、Bを0にリセットし、また、その格納状態
を示すフラグFLGも0にする(ステップ#1732
1)。次に、読み込まれたブロックの階調幅情報LD(2
×2ブロックのうちの1つ)が0か否かを判断する(ステ
ップ#17322)。対象となる階調幅情報LDが0に
等しいとき、次に、フラグFLGが0に等しい(A、B
のいずれにもデータが格納されていない状態)か否かを
判断する(ステップ#17323)。フラグFLG=0な
らば、その時のLAを変数Aに格納し、フラグFLGを
インクリメントする(ステップ#17324)。また、F
LG≠0かつLA≠Aならば(ステップ#17325)、
その時のLAを変数Bに格納し、フラグFLGをインク
リメントする(ステップ#17326)。上記のステップ
#17322からステップ#17326までの処理をフ
ラグFLGが2より大きくなるまで、あるいは、2×2
ブロックのすべての階調幅指数LDに関して終了するま
で繰り返す(ステップ#17327)。次に、依然として
FLGが0に等しいならば(ステップ#17328でY
ES)、2×2ブロックのどの階調幅指数LDも0でな
いことより、1つのブロックのLA、LDを用いて以下
の式より計算し、その結果を変数A、Bにそれぞれ格納
する(ステップ#17329)。 A ← LA−LD/2 B ← LA+LD/2 また、フラグFLGが0に等しくないなら(ステップ#
17328でNO)、変数A、Bを調べ(ステップ#17
3210)、もし、AがBより大きいならば、そのA、
Bの各々のデータを入れ替え(ステップ#17321
1)、常にBがA以上になるようにする。
【0033】図13は、文字属性再圧縮からの伸長処理
のフローチャートを示す。この伸長処理は、図8の伸長
処理(ステップ#18)の一部である。属性データによ
りその画像ブロックは文字属性と判定されている。ま
た、8×8画素単位に対し1つの属性を割り当てている
ことにより、その属性に相当するブロックトランケーシ
ョン符号化方式の符号化データ数は、2×2ブロックの
4個が含まれている。そのため、4個の符号化データが
文字画像のどのモード(すべて文字、すべて背景か、あ
るいは、文字背景混合かの3種類のうちいずれか)に属
するか知るために再圧縮データからモード情報を1バイ
ト(2ビット×4)を読み出す(ステップ#181)。そし
て、その文字属性における文字と背景を示す2種類の濃
度情報A、B(A<B)を各1バイト(2バイト)読み出
す(ステップ#182)。読み取られたモードデータの1
バイトから、先頭2ビット(モード情報)を読み込み、
モード情報が2進法で“00"(すべてAを表す)なの
か、“01"(すべてBを表す)なのか、あるいは、“1
0"(A、B混合を表す)なのかで分岐する(ステップ#1
83)。先頭2ビットが“00"である場合、そのブロッ
ク(4×4画素)はすべてAであることより、L*の符号
化データを以下のように処理して、ブロックトランケー
ション符号化データからの復号のための復号化データ
(6バイト)を生成する(ステップ#184)。 平均値情報LA ← A: 1バイト 階調幅情報LD ← 16進法で“00"(10進法で0): 1バイト 符号情報φij ← 16進法で“00"(10進法で0)×4: 4バイト
【0034】先頭2ビットが“01"である場合、その
ブロック(4×4画素)はすべてBであることより、L*
の符合化データを以下のように処理して、ブロックトラ
ンケーション符合化データからの復号のための復号化デ
ータ(6バイト)を生成する(ステップ#185)。 平均値情報LA ← B: 1バイト 階調幅情報LD ← 16進法で“00"(10進法で0): 1バイト 符号情報φij ← 16進法で“00"(10進法で0)×4: 4バイト 先頭2ビットが“10"の場合、そのブロック(4×4画
素)はAB混合であることより、L*の符号化データのう
ち、平均値情報LAと階調幅情報LDを以下のようにし
て、ブロックトランケーション符号化データからの復号
のための復号化データのうち、平均値情報LAと階調幅
情報LDの2バイトを生成する(ステップ#186)。 平均値情報LA ← (A+B)/2: 1バイト 階調幅情報LD ← B−A: 1バイト さらに、そのブロック(4×4画素)の各画素のAかBか
を表す符号情報を2バイト読み出す(ステップ#18
7)。そして、そのうちの1バイトの符号情報の先頭1
ビットが2進法で“0"か“1"かを判断する(ステップ
#188)。先頭1ビットが“0"の場合、その画素の符
号情報φijは、2進法で“00"とする(ステップ#18
9)。一方、先頭1ビットが“1"の場合、その画素の符
号情報φijは、2進法で“11"とする(ステップ#18
10)。次に、ステップ#186で読み込まれた符号情
報の1バイトを1ビットシフトし、次のビットをその先
頭にもってくる(ステップ#1811)。以上の符号情報
の先頭1ビットから、各画素の符号情報φijの各2ビッ
ト(全体で4バイト)を生成する処理を2バイト(16回)
終了するまで行う。これにより、ブロックトランケーシ
ョン符号化データからの復号のための復号化データのう
ち、符号情報φijの4バイトを生成する(ステップ#1
812)。
【0035】次に、色度(a*、b*)におけるブロックトラ
ンケーション符号化データからの復号のための復号化デ
ータは以下のようにして各6バイト(6×2)生成する
(ステップ#1813)。 平均値情報LA → 16進法で“00"(10進法で0): 1バイト 階調幅情報LD → 16進法で“00"(10進法で0): 1バイト 符号情報φij → 16進法で“00"(10進法で0)×4:4バイト 以上で得られたL*、a*およびb*の復号化データの各6
バイト(6×3)をそのモードにおける各復号化データと
して書き出す。次に、次のブロック(4×4画素)のモー
ド情報を知るために、1バイトのモードデータを2ビッ
ト分、ビットシフトをする(ステップ#1814)。そし
て、以上の処理を、読み込まれたモードデータが1バイ
ト分終了するまで、すなわち、2×2ブロックの4ブロ
ック分終了するまで繰り返す(ステップ#1815)。こ
れにより、8×8画素に対し、1〜9バイトの再圧縮デ
ータから、4ブロックの輝度情報L*、色度情報a*、b*
におけるブロックトランケーション符号化データからの
復号のための復号化データの各6バイト、合計72バイ
ト(4ブロック×6バイト×3情報)を得たことになる。
【0036】(第2実施形態)本実施形態のデジタルフ
ルカラー複写機は、画像データのブロックトランケーシ
ョン符号化と再符号化をする点では、第1実施形態の複
写機と共通するが、ブロックトランケーション符号化と
再符号化の内容が異なる。本実施形態の複写機の構成は
第1実施形態の複写機と共通するので、説明の簡略のた
め、異なる点だけを説明する。本実施形態では、属性判
別および文字属性変換処理は、ブロックトランケーショ
ン符号化をした符号化データを用いて行う。これによ
り、もともとの原画像データを扱うより比較的少ない画
像データをアクセスするだけでよい。そのため、属性判
別処理や文字変換処理にかかわる回路の規模を削減でき
る。さらに説明すると、まず、文字領域と非文字領域
(写真等)の混在する画像について、ブロックトランケー
ション符号化により情報量を削減する。ブロックトラン
ケーション符号化により得られた符号データは、画像の
特徴量を保持した状態で符号化されている。そこで、再
符号化によりさらに情報量を削減するため、ブロックト
ランケーション符号化により得られた符号データを用い
て、所定のブロック単位で文字画像か非文字画像かの属
性判別を行う。そして、そのブロックが文字属性である
時には、その属性に相当する複数のブロックよりそのブ
ロックを代表する文字情報と下地情報の各1バイトのデ
ータを抽出し、メモリに記憶する。また、当該ブロック
のブロックトランケーション符号化データ(平均値情報
と階調幅情報、および、各画素の符号情報)を、抽出さ
れた文字情報と下地情報により変換する。この処理によ
り、文字属性であるとき、変換された符号化データよ
り、すべて文字か、すべて文字背景か、または、文字と
下地の混合かの3種類に分類される。そして、そのブロ
ックが、すべて文字か、すべて下地か、または、文字と
下地の混合かを調べ、その状態を表すモード情報を各ブ
ロックに2ビットを割り当て、記憶する。さらに、モー
ド情報が文字と下地との混合である場合には各画素が文
字か下地かを表す符号情報を抽出して記憶する。
【0037】具体的には、本実施形態では、符号化/復
号化処理部604において、画像読取部100により読
み取られた文字領域と非文字領域(写真等)の混在する画
像の符号化をおこなう。まず、ブロックトランケーショ
ン符号化部411(図14参照)が所定のブロックの単
位でブロックトランケーション符号化を行い、情報量を
削減する。次に、文字属性変換部412は、ブロックト
ランケーション符号化により得られた符号データを用い
て、所定のブロック単位で文字画像か非文字画像かの属
性判別を行い、その結果を記憶する。そのブロックが文
字属性である時には、その属性に相当する複数ブロック
に相当する平均値情報と階調幅情報より、そのブロック
を代表する文字情報と文字背景情報の各1バイトのデー
タを抽出する。そして、当該ブロックのブロックトラン
ケーション符号化データ(各平均値情報と階調幅情報、
および、各画素の符号情報)を、抽出された文字情報と
下地情報(文字背景情報)で変換する。この処理によ
り、文字属性であるとき、変換された符号化データよ
り、すべて文字か、すべて文字背景か、または、文字と
文字背景の混合かの3種類に分類される。そして、その
状態を表すモード情報各ブロックに2ビットを割り当
て、記憶する。再符号化部413は、このモード情報を
利用して再符号化を行う。モード情報が文字と文字背景
との混合である場合にはブロックトランケーション符号
化データより上位1ビットを抽出し、各画素1ビットの
符号情報として記憶する。
【0038】図14は、本実施形態の符号化/復号化処
理部604の符号化ブロックのブロック図である。符号
化ブロックにおいて、まず、図2により色空間最適化処
理部603により入力された輝度情報L*、色度情報a*
およびb*は、それぞれGBTC符号化部411により、
4×4画素を1ブロックとして、各情報L*,a*,b*が1
6バイトから6バイト(平均値情報LA、階調幅情報L
Dと符号情報φij)に符号化される。そして、GBTC
符号化部411により符号化された各符号化データは文
字属性変換部412に入力され、それらの複数の符号化
データにより2×2ブロック当たり一つの属性として、
文字属性(黒文字)が非文字属性(黒文字以外)かを判別さ
れ、その属性データを出力する。また、輝度情報L*
おいて、文字属性に相当する2×2ブロックの各符号化
データのうち、平均値情報LAと階調幅情報LDを用
い、図15で説明する文字属性変換処理により、2×2
ブロックの文字情報と文字背景情報を算出し、各符号化
データをそれらの文字情報と文字背景情報を用いて変換
処理を行い、出力する。次に、文字属性変換部412に
より変換された輝度情報L*の符号化データとGBTC
符号化部411により符号化された状態の色度情報a*
よびb*の符号化データとが再符号化部703に入力さ
れ、2×2ブロックに相当する属性データ(文字属性
か、非文字属性か)に応じて、必要な情報のみを出力し
て、不必要な情報は削除することにより、再符号化を行
う。また、文字属性変換部412による属性判別の結果
は、属性データとしてメモリに記憶される。なお、本実
施形態の符号化/復号化処理部604の復号化ブロック
は、第1実施形態の復号化部(図7)と同じなので説明
を省略する。
【0039】本実施形態のCPU11の全体制御のフロ
ーは、第1実施形態のフロー(図8)と同じなので、説
明を省略する。図15は、本実施形態の文字属性変換処
理(図8、ステップ#15)のフローチャートを示す。
この処理の前に、読み込まれた画像データのブロックト
ランケーション符号化を行う。符号化により得られた符
号化データ(平均値情報LA、階調幅情報LD、符号情
報φij)において、2×2ブロックを1領域とし、その
領域が文字属性(白下地上の黒文字)か非文字属性かの属
性判別を行う。さらに文字属性である時には、そのブロ
ック内での黒文字情報(本実施形態においては、反射率)
と黒文字背景の白下地情報(本実施形態においては、反
射率)を求め、その黒文字情報と白下地情報により、そ
のブロック内の平均値情報LA、階調幅情報LDおよび
符号情報φijを変換する。以下にその手順を説明する。
まず、1領域(2×2ブロック)のブロックトランケー
ション符号化データ(平均値情報LA、階調幅情報LD
と符号情報φij)を読み出す(ステップ#151)。そし
て、入力された2×2ブロックの平均値情報LA、階調
幅情報LDと符号情報φijにより、その領域が文字属性
(白下地の上の黒文字)と非文字属性のいずれかに属す
るかを判別する(ステップ#152)。次に、注目領域が
文字属性の領域か否かを判断し(ステップ#153)、注
目領域が文字属性であるとき、2×2ブロックの平均値
情報LA、階調幅情報LDより、黒文字反射率データ
(文字情報)と下地反射率データ(下地情報)を求め、
それらのデータより符号化データ(平均値情報LA、階
調幅情報LDと符号情報φij)を置換する(ステップ#1
54、図16〜図17参照)。次にステップ#151に
戻り、上記の処理を、符号化されたすべての領域に対し
て繰り返す(ステップ#155)。
【0040】図16と図17は、符号化データ置換処理
(図15、ステップ#154)のフローチャートを示
す。この処理は、属性判別(図15、ステップ#15
3)の結果から、文字属性時には、注目領域(2×2ブ
ロック)のブロックトランケーション符号化データのう
ち、輝度L*の平均値情報LAと階調幅情報LDを用
い、その2×2ブロックの文字情報と文字背景情報を算
出する。そして、それらの情報を用い、その2×2ブロ
ックの輝度L*の平均値情報LA、階調幅情報LDおよ
び各符号情報を変換する。以下にその手順を説明する。
まず、2×2ブロックからなる1領域の文字情報MIN
と文字背景情報MAXを算出するための変数MIN、M
AXの初期設定を行う(ステップ#1541)。すなわ
ち、MAXを0とし、MINを255とする。そして、
その領域の中の1つのブロックに関して輝度L*の平均
値情報LAと階調幅情報LDからLA+LD/2(ブロ
ック内の最大値)を計算し、その値が変数MAXより大
きいか調べ(ステップ#1542)、大きければ、変数M
AXにその値(ブロック内の最大値)を格納する(ステッ
プ#1543)。そして、その値がMAX以下ならば、
さらに、LA−LD/2(ブロック内の最小値)を計算
し、その値が変数MINより小さいか調べ(ステップ#
1544)、小さければ、変数MINにその値(ブロック
内の最小値)を格納する(ステップ#1545)。上記の
処理をその領域(2×2ブロック)の中のすべてのブロ
ックについて繰り返す(ステップ#1546)。これによ
り、注目領域の2×2ブロックの最大値(変数MAX)す
なわち文字背景情報、および、最小値(変数MIN)すな
わち文字情報を算出する。
【0041】次に、再び注目領域のうちの1ブロックの
階調幅情報LDを抽出し、その値がしきい値TH1以下
であるかを調べる(ステップ#1547)。これにより、
その注目ブロックがエッジ部なのか、非エッジ部なのか
を調べる。なお、ここでは、しきい値TH1は、10進
法で10と設定されている。そして、階調幅情報LDが
しきい値TH1以下であるならば(ステップ#1547
でYES)、その注目ブロックはエッジを持たない非エ
ッジ部であるので、次に、それが黒文字(黒べた)部分な
のか、白下地(白べた)部分なのかを調べるために、その
注目ブロックの平均値情報LAが以下の式により算出さ
れるしきい値TH2より大きいかを調べる(ステップ#
1548)。 TH2=(MAX+MIN)/2 次に、もし平均値情報LAがしきい値TH2より大きけ
れば(ステップ#1548でYES)、その注目ブロック
は白下地部分と判断し、平均値情報LAを文字背景情報
である変数MAXに変換する(ステップ#1549)。ま
た、平均値情報LAがしきい値TH2以下ならば(ステ
ップ#1548でNO)、その注目ブロックは黒文字部
分と判断し、平均値情報LAを文字情報である変数MI
Nに変換する(ステップ#15410)。次に、この注目
ブロックは非エッジ部であるので、その階調幅情報LD
は非常に小さくなり、各画素の符号情報φijは無視する
ことが可能となる。そのため、その階調幅情報LDと各
画素の符号情報φijをすべて0に変換する(ステップ#
15411)。
【0042】一方、階調幅情報LDがしきい値TH1よ
り大きければ(ステップ#1547でNO)、その注目ブ
ロックはエッジを持つエッジ部、すなわち、文字と文字
背景(下地)が混合するブロックであるので、各画素が
文字なのか、文字背景なのかを調べる必要がある。その
ためにその注目ブロックが持つ符号情報φijを抽出し、
その符号情報φijの先頭2ビットにより分岐する(ステ
ップ#15412)。先頭2ビットが“01"ならば、そ
の平均値情報LAと階調幅情報LDより、LA−LD/
2を計算し、変数Aに格納する(ステップ#1541
3)。先頭2ビットが“00"ならば、その平均値情報L
Aと階調幅情報LDより、LA−LD/6を計算し、変
数Aに格納する(ステップ#15414)。先頭2ビット
が“10"ならば、その平均値情報LAと階調幅情報L
Dより、LA+LD/6を計算し、変数Aに格納する
(ステップ#15415)。先頭2ビットが“11"なら
ば、その平均値情報LAと階調幅情報LDより、LA+
LD/2を計算し、変数Aに格納する(ステップ#15
416)。
【0043】次に、平均値情報LAと階調幅情報LDに
より格納された変数Aのデータが前に説明した式で計算
されたしきい値TH2より大きいかを調べる(ステップ
#15417)。変数Aがしきい値TH2より大きけれ
ば、新しい符号情報φijとして“11"を2ビット出力
し(ステップ#15418)、その注目ブロックの符号情
報φijを2ビットシフトし、次の画素の符号情報を示す
2ビットを先頭に移動する(ステップ#15419)。ま
た、変数Aがしきい値TH2以下ならば(ステップ#1
5417でNO)、新しい符号情報φijとして“00"を
2ビット出力する(ステップ#15420)。次にステッ
プ#15412に戻り、以上の新しい符号情報φijを作
り出す処理を、注目ブロックの1ブロックが終了するま
で繰り返す(ステップ#15421でYES)。次に、文
字と文字背景が混合するブロックの平均値情報LAと階
調幅情報LDを以下の式で計算し、それを新しい平均値
情報LAと階調幅情報LDとして変換し出力する(ステ
ップ#15422)。 LA ← (MAX+MIN)/2 LD ← MAX−MIN 次に、ステップ#1547に戻り、以上に説明した、注
目ブロックの階調幅情報LDの大きさを調べ新しい符号
化データを算出する過程を2×2ブロックについて終了
するまで(ステップ#15423でYES)、繰り返す。
【0044】図18と図19は、文字画像再圧縮処理
(図10、ステップ#173)のフローを示す。上述の
文字属性変換処理では、ブロックトランケーション符号
化データの平均値情報、階調幅情報、各画素の符号情報
が文字情報と下地情報とを用いて変換されている。この
変換された符号化データを用いて、1ブロック内の画素
が、すべての文字か、すべて文字背景か、文字と文字背
景の混合なのかを判断できる。そこで、これを利用して
再符号化が行われる。すなわち、文字属性時にはブロッ
クトランケーション符号化処理により符号化された1領
域(2×2ブロック)の符号化データのうち、輝度L*
の平均値情報LAと階調幅情報LDを用い、2×2ブロ
ックの文字情報と文字背景情報を算出し、記憶する。次
に、それらの情報とその2×2ブロックの輝度L*の平
均値情報LA、階調幅情報LDおよび各符号情報φij
り、注目ブロック(2×2ブロックのうちの1ブロック)
内の画素が、すべての文字か、すべて文字背景か、文字
と文字背景の混合なのかを調べ、その状態を示すモード
情報を記憶する。さらに注目ブロックが文字と文字背景
の混合の場合のみ、各画素が文字なのか文字背景なのか
を示す符号情報を記憶する。以下にその手順を説明す
る。
【0045】まず、文字情報と下地情報を符号化データ
から求める。はじめに1領域(2×2ブロック)の文字
情報MINと文字背景情報MAXを算出するための変数
MIN、MAXの初期設定を行う(ステップ#1735
1)。ここでは、MAXを0とし、MINを255とす
る。次に、1ブロックに関して輝度L*の平均値情報L
Aと階調幅情報LDからLA+LD/2(ブロック内の
最大値)を計算し、その値が変数MAXより大きいか調
べ(ステップ#17352)、大きければ、変数MAXに
その値(ブロック内の最大値)を格納する(ステップ#1
7353)。一方、その値がMAX以下ならば、さら
に、LA−LD/2(ブロック内の最小値)を計算し、そ
の値が変数MINより小さければ(ステップ#1735
4でYES)、変数MINにその値(ブロック内の最小
値)を格納する(ステップ#17355)。次に、ステッ
プ#17352に戻り、上記の処理を2×2ブロックの
すべてのブロックについて繰り返す(ステップ#173
56)。これにより、2×2ブロックの最大値(変数MA
X)すなわち文字背景情報、および、最小値(変数MI
N)すなわち文字情報を算出する。そして、得られた文
字情報(変数MIN)と下地情報(変数MAX)を出力する
(ステップ#17357)。
【0046】次に、再び2×2ブロックのうちの1ブロ
ックの階調幅情報LDを抽出し、その値がしきい値TH
1以下であるかを調べる(ステップ#17358)。これ
により、その注目ブロックがエッジ部なのか、非エッジ
部なのかを調べる。なお、本実施形態では、そのしきい
値は、10進法で10と設定されている。もし階調幅情
報LDがしきい値TH1以下であるならば、その注目ブ
ロックはエッジを持たない非エッジ部すなわち、すべて
文字かすべて文字背景かのいずれかであるので、それが
すべて文字なのか、すべて文字背景なのかを調べるため
に、その注目ブロックの平均値情報LAがを調べる(ス
テップ#17359)。 TH2=(MAX+MIN)/2 次に、平均値情報LAがしきい値TH2より大きけれ
ば、その注目ブロックはすべて文字と判断し、注目ブロ
ックがすべて文字であることを示す2ビットモード情報
“00"を出力する(ステップ#17360)。また、平
均値情報(LA)がしきい値TH2以下ならば、その注目
ブロックはすべて文字背景と判断し、注目ブロックがす
べて文字背景であることを示す2ビットモード情報“0
1"を出力する(ステップ#17361)。階調幅情報L
Dがしきい値TH1より大きければ、その注目ブロック
はエッジを持つエッジ部、すなわち文字と文字背景が混
合するブロックであるので、注目ブロックが文字と文字
背景が混合するブロックであることを示す2ビットモー
ド情報“11"を出力する(ステップ#17362)。
【0047】また、その注目ブロックが文字と文字背景
が混合するブロックである場合、各画素が文字なのか、
文字背景なのかを調べる必要がある。そのためにその注
目ブロックが持つ符号情報φijを抽出し、その符号情報
φijの先頭2ビットにより分岐する(ステップ#173
63)。先頭2ビットが“01"ならば、その平均値情報
LAと階調幅情報LDより、LA−LD/2を計算し、
変数Aに格納する(ステップ#17364)。先頭2ビッ
トが“00"ならば、その平均値情報LAと階調幅情報
LDより、LA−LD/6を計算し、変数Aに格納する
(ステップ#17365)。先頭2ビットが“10"なら
ば、その平均値情報LAと階調幅情報LDより、LA+
LD/6を計算し、変数Aに格納する(ステップ#17
366)。先頭2ビットが“11"ならば、その平均値情
報LAと階調幅情報LDより、LA+LD/2を計算
し、変数Aに格納する(ステップ#17367)。そし
て、算出された変数Aのデータが前に説明した式で計算
されたしきい値TH2より大きいかを調べる(ステップ
#17368)。変数Aがしきい値TH2より大きいな
らば、新しい符号情報φijとして“1"を1ビット出力
し(ステップ#17369)、その注目ブロックの符号情
報φijを2ビットシフトし、次の画素の符号情報を示す
2ビットを先頭に移動する(ステップ#17370)。ま
た、変数Aがしきい値TH2以上ならば、新しい符号情
報φijとして“0"を1ビット出力する(ステップ#17
371)。次に、ステップ#17363に戻り、以上の
新しい符号情報φijを作り出す処理を、注目ブロックの
1ブロックが終了するまで(ステップ#17372でY
ES)、繰り返す。次に、ステップ#17373を経て
ステップ#17358に戻り、以上の注目ブロックの階
調幅情報LDの大きさを調べ、文字属性時の再符号化デ
ータを算出する過程を、2×2ブロックが終了するまで
(ステップ#17373でYES)、繰り返す。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、ブロックトランケ
ーション符号化方式と再符号化とを組み合わせることに
より、符号化後の情報量が大幅に削減できる。また、文
字ブロック属性において、そのブロック内の文字情報と
背景情報を算出し、各画像データをその文字情報と背景
情報に置き換えることにより、ブロックトランケーショ
ン符号化データを3種類の状態(すべて文字、すべて下
地、文字下地混合のいずれか)に分けることができ、符
合情報を2値化しても、従来の再符号化処理からの復号
時に生じていた文字画像でのがたつき、欠け、ノイズ等
をなくすことができる。さらに、文字ブロック属性のブ
ロック内の文字情報と背景情報を保持した状態で、再符
号化を行っているため、復号時に文字濃度と下地濃度
(カラー時は、各輝度)を再現することが可能となり、非
文字属性と文字属性の境界部分において、両属性間の画
像データの濃度に違いが生じなくなり、良好な画質を再
現することができる。また、属性判別および文字属性変
換処理は、ブロックトランケーション符号化された符号
化データを用いて行うことができ、もともとの原画像デ
ータを扱うより比較的少ない画像データをアクセスする
だけでよい。そのため、属性判別処理や文字変換処理に
係わる回路規模(バッファメモリの大きさ等)を削減する
ことができる。さらに、文字画像を解像度を保持した状
態で復号時に生じる文字画像の劣化を防ぎ高い圧縮率で
符号化することができる。特に文字属性と非文字属性の
境界に生じる画像濃度の違いによる画質劣化を防ぎなが
ら、高い圧縮率を得ることが可能となる。また、ブロッ
ク毎にブロックトランケーション符号化データに関連づ
けて再符号化しているので、符号化された状態での画像
加工/編集等の処理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 デジタルカラー複写機の概略断面図。
【図2】 画像処理部のブロック図。
【図3】 ブロックトランケーション符号化の概念図。
【図4】 ブロックトランケーション符号化の概念図。
【図5】 ブロックトランケーション符号化回路のブロ
ック図。
【図6】 符号化部のブロック図。
【図7】 復号化部のブロック図。
【図8】 全体制御のフローチャート。
【図9】 文字属性変換のフローチャート。
【図10】 画像再圧縮のフローチャート。
【図11】 文字画像再圧縮のフローチャート。
【図12】 濃度抽出処理のフローチャート。
【図13】 文字属性再圧縮からの伸長のフローチャー
ト。
【図14】 第2実施形態の符号化部のブロック図。
【図15】 文字属性変換のフローチャート。
【図16】 符号化データ置換処理の一部のフローチャ
ート。
【図17】 符号化データ置換処理の一部のフローチャ
ート。
【図18】 文字画像再圧縮処理の一部のフローチャー
ト。
【図19】 文字画像再圧縮処理の一部のフローチャー
ト。
【符号の説明】
401 文字属性変換部、 402 GBTC符号化
部、 403 再符号化部、 411 GBTC符号化
部、 412 文字属性変換部、 413 再符号化
部、 602 色空間変換処理、 604 符号化復号
処理部、 610圧縮画像メモリ、 611 CPU。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを複数画素の領域に分割する
    分割手段と、 前記分割手段によって分割された領域が文字属性である
    か非文字属性であるかを画像データを基に判別する属性
    判別手段と、 前記属性判別手段によって文字属性であると判別された
    領域について当該領域内の文字レベルと下地レベルとを
    算出し、当該領域の各画像データを前記文字レベル又は
    前記下地レベルに置き換える置換手段と、 前記置換手段によって置き換えられた前記領域内の画像
    データを、当該領域に含まれる複数のブロックの各々に
    ついてブロックトランケーション符号化方式によって符
    号化する符号化手段と、 前記符号化手段により得られた符号化データに基づい
    て、各ブロックが全画素が文字を示すブロック、全画素
    が下地を示すブロック、および、文字と下地の混合のブ
    ロックのいずれであるかを判定する判定手段と、 ブロックの各画素が文字なのか下地なのかを示すコード
    を符号化データから決定するコード決定手段と、 各ブロックについて、前記算出手段により算出された文
    字レベルと下地レベル、及び、前記判定手段により判定
    されたブロックの種類を記憶し、前記判定手段により文
    字と下地の混合ブロックであると判定されたブロックに
    ついては、さらに、コード決定手段により決定されたコ
    ードを記憶する再符号化手段とを備えたことを特徴とす
    る画像処理装置。
  2. 【請求項2】 画像を複数画素のブロックに分割する分
    割手段と、 前記分割手段によって分割されたブロック内の画像デー
    タとに基づいてブロック内の画像データをブロックトラ
    ンケーション符号化方式により符号化する符号化手段
    と、 前記符号化手段によって得られた符号化データに基づい
    て、各ブロックが文字属性であるか非文字属性であるか
    を判別する属性判別手段と、 前記符号化手段によって得られた符号化データに基づい
    て、当該ブロックの文字レベルと下地レベルとを算出
    し、この文字レベルと下地レベルを基に、前記符号化手
    段によって得られた符号化データを変換する変換手段
    と、 前記変換手段により変換された符号化データに基づい
    て、各ブロックが、全画素が文字を示すブロック、全画
    素が下地を示すブロック、および、文字と下地の混合の
    ブロックのいずれであるかを示すブロック情報を記憶
    し、前記属性判別手段により当該ブロックが文字属性で
    あると判別されたブロックについては、さらに、各画素
    が文字なのか下地なのかを示すコードを記憶する再符号
    化手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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