JPH1168326A - 多層配線基板の製造方法 - Google Patents

多層配線基板の製造方法

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JPH1168326A
JPH1168326A JP23885697A JP23885697A JPH1168326A JP H1168326 A JPH1168326 A JP H1168326A JP 23885697 A JP23885697 A JP 23885697A JP 23885697 A JP23885697 A JP 23885697A JP H1168326 A JPH1168326 A JP H1168326A
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JP
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hole
test
substrate
land
layer
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JP23885697A
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Kazumi Hanawa
一美 塙
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Original Assignee
JSR Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続電極の間隔が微小であり、かつ微細で高
密度の複雑なパターンのものである場合にも、当該回路
基板について所要の電気的接続を確実に達成することが
でき、また温度変化による熱履歴などの環境の変化に対
しても良好な電気的接続状態が安定に維持され、高い接
続信頼性をを有する多層配線基板の製造。 【解決手段】 上下面に配線部を有し、厚さ方向にバ
イアホールを有する基板と、この配線部を含む基板上下
に積重して設けられた少なくとも2つの絶縁層とを有
し、該絶縁層の外側に金属層が形成されてなる積層板を
用い、該積層板の基板上にテストランドを形成してお
き、このテストランドにテスト用ホールをあけて、テス
ト用ホールと内層板のテストランドとの位置ズレを読み
とり、次いでこの位置ズレを補正した位置で絶縁層にブ
ラインドバイアホール用穴を形成することを特徴とする
多層配線基板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品搭載用多
層配線板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子部品搭載用多層配線板の一般
的製造方法は、硝子繊維にエポキシ樹脂を含浸させた絶
縁性接着層を介して両面に銅箔を張った、硝子エポキシ
銅張り積層板に、あらかじめ回路パターンを形成し、こ
れを複数枚位置合わせして、絶縁性接着層を介して重
ね、熱プレスで加熱圧着して貼り合わせる。次いで、各
層間の導通接続を行うために、NCドリル機で全層を貫
通する穴および/または導通に必要な層のみ貫通する穴
を明け、穴内及び外層にメッキを付けた後、外層の回路
パターンを形成するという方法である。その際、各層の
パターン同士の位置合わせは、各層に配置した、テスト
ランドにの位置ズレをしかるべき手段で読みとって、補
正値を決めた後、導通接続用のドリル穴を明ける方法、
またはテストランドに数値制御型ドリル機でテスト穴を
明け、テストランドとドリル穴の位置関係より、補正値
を決めた後、導通接続用のドリル穴を明ける方法等をと
り、導通接続用のドリル穴と各層のランド間の位置ズレ
を少なくする手法がとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来方法に
よる多層配線基板の製造方法に於いては、ドリルとメッ
キで形成したバイアホールで導通接続を行う場合、製造
過程中の各層の寸法変化が大きいため、ランド径や配線
ピッチが微細になるにつれ、各層間の位置合わせは困難
となるのが実状である。現状では各層間の位置ズレとバ
イアホールの導通接続信頼性を考慮すると、穴あけする
ときのドリルの直径は、多層配線基板の厚さにもよる
が、おおむね0.3mm以上必要となり、このため回路配
線の引き回しに大きな制約となり、配線密度が上げられ
ないのが現状である。 また、最近耐熱性の感光性樹脂
を用いた方法として、銅張り積層板であらかじめ回路形
成した上に、耐熱性の感光性樹脂をコーティングして、
バイアホールパターンを形成して、これに銅メッキを全
面に行った後、第二層目の回路パターンを形成する操作
を繰り返し多層配線板を形成する方法がある。この製造
方法に於いては、感光性樹脂と銅メッキの密着性を上げ
る為の前処理に細心の注意が必要であり、またあらかじ
め銅張り積層板に形成したスルホールを穴埋めして平坦
化するか、スルホール上を避けて配線設計をする工夫が
必要となる。
【0004】本発明は、以上のような問題点を解決する
ものであって、その目的は、多層基板における層間接続
を、配線ピッチが微小であり、かつ微細で高密度の複雑
なパターンのものである場合にも、位置精度・接続信頼
性の高い極小径のブラインドホールを高歩留まりで容易
に形成することができる多層配線基板製造方法を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上下面に配線
部を有し、厚さ方向にバイアホールを有する基板と、こ
の配線部を含む基板上下に積重して設けられた少なくと
も2つの絶縁層とを有し、該絶縁層の外側に金属層が形
成されてなる積層板を用い、該積層板の基板上にテスト
ランドを形成しておき、このテストランドにテスト用ホ
ールをあけて、テスト用ホールと内層板のテストランド
との位置ズレを読みとり、次いでこの位置ズレを補正し
た位置で絶縁層にブラインドバイアホール用穴を形成す
ることを特徴とする多層配線基板の製造方法を提供する
ものである。また、上記製造方法において、テスト用ホ
ールとテストランドとの位置ズレの読みとりから、位置
ズレを補正してブラインドバイアホール用穴を形成する
までの行程を、積層板を加工機に固定したまま行うこと
を特徴とする多層配線基板の製造方法を提供するもので
ある。。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。図1は、本発明の多層配線基板の一例における構
成を示す説明用断面図であり、図2は多層配線基板の各
部の配置の状態を示す説明用部分破断平面図であり、図
3は多層配線基板の一部を拡大して示す説明用断面図で
ある。この多層配線基板は、図1に示すように、基板2
0と、この基板20の上下面に積重して設けられた絶縁
層30と60との積層体によって構成されている。基板
20の材質は寸法安定性の高い耐熱性材料よりなる板状
体であることが好ましく、各種の絶縁性樹脂を使用する
ことができるが、特にガラス繊維補強型エポキシ樹脂が
最適である。
【0007】絶縁層30と60は、例えば熱圧着により
設けられた熱硬化性樹脂シートにより形成されている。
この熱硬化性樹脂シートは寸法安定性の高い耐熱性樹脂
よりなることが好ましく、各種の樹脂シートを使用する
ことができるが、ガラス繊維補強型エポキシプリプレグ
樹脂シート、ポリイミドプリプレグ樹脂シート、エポキ
シプリプレグ樹脂シートが好ましい。
【0008】基板配線部22と62を含む基板20の上
面には絶縁層30が形成されている。この絶縁層30の
上面には、検査対象である回路基板の被検査電極(図示
せず)のパターンに対応した位置に、接続用電極31
が、当該上面から突出する状態に形成されると共に、適
宜のパターンの上面配線部32が形成されている。そし
て、当該絶縁層30をその厚み方向に貫通して伸びる短
絡部33が設けられ、この短絡部33は、直接または上
面配線部32を介して接続用電極31に連結され、これ
により接続用電極31が基板配線部22に電気的に接続
されている。なお、基板配線部22と62および上面配
線部32は、図1において、いずれも紙面と交わる方向
に伸びる状態に形成され得ることは勿論であって、図2
にはそのような状態が示されている。
【0009】図3に示すように、短絡部33は、基板2
0のバイアホール部23および/または配線部22に接
合されて構成されており、この短絡部33は、接続用電
極31に直接または上面配線部32を介して連結されて
いる。そして、接続用電極31の各々は、短絡部33、
基板配線部22と62および基板短絡部23を介して端
子電極61と電気的に接続されている。
【0010】実際の構成において、接続用電極31と端
子電極61との電気的な接続は回路基板の検査目的に応
じた態様で達成されればよい。従って、すべての接続用
電極31と端子電極61とが必ず1対1の対応関係で接
続される必要はなく、端子電極31、基板配線部22と
62および接続用電極31について種々の要請される接
続状態を実現することができる。例えば、上面配線部3
2を利用して接続用電極31同士を接続すること、複数
の接続用電極31を1つの基板配線部32に共通に接続
すること、1つの接続用電極31を複数の基板配線部3
2に同時に接続すること、その他が可能である。
【0011】このような構成の多層配線基板は、例えば
次のような工程で製造することができる。 (1)工程 基板20の厚さ方向にバイアホール23を形成し、基板
20の上面に、基板配線部22とバイアホールランド6
4、基板20の下面に、基板配線部62とバイアホール
ランド21を形成し、次いで基板上下面にテスト用のラ
ンドを形成する第1工程(図4〜図6参照)、 (2)工程 基板20上下に、絶縁層30・金属(薄)層31Aと絶
縁層60・金属(薄)層61Aを形成する第2工程(図
7、図8参照)、 (3)工程 絶縁層30金属(薄)層31Aにおける配線部22およ
びまたはバイアホール23が形成された位置に、当該配
線部22および/またはバイアホール23に到達する深
さの穴を形成し、次いで絶縁層60における配線部62
および/またはバイアホール23が形成された位置に当
該バイアホールに到達する深さの穴を形成する際、内層
のテストランド70に向けて、あらかじめテスト用ホー
ル72を明けた後、テスト用ホール72と内層板のテス
トランド70との位置ズレ読みとり、次いで位置ズレを
補正したデータを用いて、正規のブラインドバイアホー
ル用穴33H・63H及び、外層加工用の位置決め穴
(図示せず)を明け、このブラインドバイアホール用穴
33H・63Hの内部に導電体を形成することにより、
基板配線部22に接続された、絶縁層30をその厚み方
向に貫通して伸びる短絡部33と端子電極61に接続さ
れた絶縁層60をその厚み方向に貫通して伸びる短絡部
63を形成する第3工程(図10、図11参照)。
【0012】これらの第1工程〜第3工程の詳細は次の
とおりである。 第1工程:この第1工程は、最終的には図6に示すよう
に、バイアホール部23と上面に基板配線部22および
バイアホールランド部64が形成され、下面に基板配線
部62とバイアホールランド部21およびテスト用ラン
ド70が形成された基板20を製作する工程である。
(図4〜図6および図14参照) 具体的には、図4に示すように、例えば銅などよりなる
金属層、好ましくは金属薄層62Aおよび22Aが両面
に積層して設けられた硬質樹脂よりなる平板状の絶縁性
の基板20が用意され、この基板20を厚さ方向に貫通
するバイアホール23が形成され、上下面の金属薄層6
2Aと22Aに対してフォトリソグラフィーおよびエッ
チング処理を施してその一部を除去することより、図5
に示すように、残存する金属薄層により所望の態様に応
じたパターンに従う基板配線部22と62が形成され
る。ここで、バイアホールの内径は、形成される仲介用
導電体の所要の電気的な接続が達成されるものであれば
特に制限されるものではないが、好ましくは0.02〜
0.5mm、さらに好ましくは0.03〜0.3mmで
ある。一方、基板20にはテスト用ランド70が形成さ
れる。このテスト用ランド70は、複数個あることが好
ましく、その個数は2以上が好ましく、通常10個以下
であり、さらに好ましくは3〜6、特に好ましくは3〜
4である。また、このテスト用ランド70の位置は、基
板のどこに配置してもよいが、基板の外辺部や端部にあ
ることが好ましい。ここで、テスト用ランド70のサイ
ズは、特に制限されるものではないが、好ましくは例え
ば直径0.1〜0.5mmの円形のランドまたは一辺の
長さが0.1〜0.5mmの正方形のランドが用いられ
る。また、テスト用ランド70の厚さは、基板配線部2
2と同程度か、基板配線部22の厚さの0.1〜10倍
が好ましく、さらに好ましくは0.2〜2倍、より好ま
しくは0.3〜1.5倍、特に好ましくは0.5〜1.
2倍である。
【0013】第2工程:この第2工程は、最終的には図
8に示すように、基板配線部22およびバイアホール部
23を含む基板20の上面に、絶縁層30が形成される
と共に、この絶縁層30の上面に接続用電極および上面
配線部を形成するための金属層、好ましくは金属薄層3
1Aが形成され、基板配線部62とバイアホール部34
を含む基板20の下面に、絶縁層60が形成されると共
に、この絶縁層60の下面に接続用電極および下面配線
部を形成するための金属層、好ましくは金属薄層61A
が形成される工程である。
【0014】具体的には、図7に示すように、熱硬化性
樹脂シート30Aの上面上に金属箔31Cが重ねられ、
同時に熱硬化性樹脂シート60Aが、基板20の下面下
に配置され、さらにこの熱硬化性樹脂シート60Aの下
面に金属箔61Cが配置され、この状態で、例えば真空
プレス法によって熱圧着処理することにより、当該熱硬
化性樹脂シート30Aと60Aが硬化して、基板配線部
22・62バイアホールランド64・21等(図示省
略)を含む基板20の上下面を被着面として一体的に被
着されると共に、当該熱硬化性樹脂シート30Aの上面
に金属箔31Cが、さらに熱硬化性樹脂シート60Aの
下面に金属箔61Cが一体的に被着され、これにより、
図8に示すように、金属薄層31A、絶縁層30、基板
20、絶縁層60、及び金属薄層61Aがこの順で積層
された圧着積層体10Aが形成される。
【0015】以上において、絶縁層30絶縁層60を形
成するための手段として、熱硬化性樹脂シート30A熱
硬化性樹脂シート60Aを、被着面に対し、加熱下にお
いて圧着する熱圧着手段が利用されるが、これにより、
例えば絶縁性樹脂層形成液を塗布し乾燥させる方法に比
して、きわめて容易に均一な厚みを有する所要の絶縁層
を確実に形成することができる。
【0016】熱硬化性樹脂シート30A・60Aとして
は、形成される絶縁層の厚みが例えば20〜100μm
となる厚みのものが好ましく用いられる。また、熱圧着
により金属薄層31Aを形成するための金属箔31Cの
厚みは、例えば5〜35μmであることが好ましい。ま
た、熱硬化性樹脂シートと金属箔をあらかじめ一体化し
てあるものを用いることも可能である。ここで、金属箔
が基板20のテストランドに重なる部分にはあらかじめ
窓用の穴71が開口されたものを用いるのが好ましい。
この窓用の穴71の内径は、圧着積層体形成後の基板2
0のテストランドが金属薄層31A・61Aに妨げられ
ずに見渡せる大きさであれば特に制限されるものではな
いが、好ましくは例えば直径0.2〜10mmの円形で
ある。
【0017】熱硬化性樹脂シート30A・60Aおよび
金属箔31C・61Cを熱圧着するための温度は、当該
熱硬化性樹脂シート30A・60Aの材質にもよるが、
当該熱硬化性樹脂シートが軟化して接着性を帯びる温度
以上であることが必要であり、通常、80〜250℃、
好ましくは140〜200℃程度とすることができる。
この熱圧着工程におけるプレス圧力は、例えば最高5〜
50kg/cm2 程度であり、好ましくは20〜40k
g/cm2 程度である。この熱圧着工程は、常圧雰囲気
下で熱圧着することも可能であるが、実際上、例えば5
〜100Pa、好ましくは10〜50Pa程度の減圧雰
囲気によるいわゆる真空プレス法によることが好まし
く、この場合には、当該熱硬化性樹脂シートと被着面と
の間に気泡が閉じ込められることが有効に防止される。
金属薄層である金属箔31Cおよび/または51Cに
は、平面位置としてテスト用ランドと同心で、テスト用
ランドよりも大きい穴71を開けておくことが好まし
い。この穴71を開けることにより、絶縁層を通してテ
スト用ランドが透視でき、その位置を確認することがで
きる。この穴71の大きさは、0.5〜30mmが好ま
しく、さらに好ましくは1〜15mm,特に好ましくは
2〜10mmである。
【0018】第3工程:この第3工程は、最終的には図
11に示すように、絶縁層30と60を厚さ方向に貫通
する短絡部33と63を形成することにより、絶縁層3
0の上面に形成された金属薄層31Aおよび基板配線部
22に電気的に接続すると共に、基板20の下面に形成
されたおよび基板配線部62と金属薄層61Aに電気的
に接続する工程である。具体的には、図10に示すよう
に、上記の圧着積層体10Aに対し、例えば数値制御型
ドリリング装置により、内層のテスト用ランドに、あら
かじめテスト用ホール72Hを明けた後、テスト用ホー
ルと内層板のテストランドとの位置ズレ読みとる。この
テスト用ホールの径は、0.5mm以下が好ましく、さ
らに好ましくは0.01〜0.3mm、特に好ましくは
0.03〜0.1mmである。次いでこの位置ズレを補
正した数値データを用いることにより、配線部22およ
び/またはバイアホール部23が形成された位置に、当
該配線部22および/またはバイアホール部23に到達
する深さの穴を正確に形成することができる。次いで絶
縁層60における配線部62および/またはバイアホー
ル部23が形成された位置に当該ランドに到達する深さ
の短絡部形成用ドリル穴33H・63Hが形成される。
上記テスト用ランドとの位置ズレの度合いは、目視でも
よいが、カメラによる読み取り、テスト用ランドとテス
ト用ホールとの間の電気抵抗値、テスト用ランドを複数
個あるいは複数円(同心円)にしてテスト用ランドとテ
スト用ホールとの間のズレを計算するものなどが好まし
い例として挙げられる。
【0019】以上において、導電体形成用ドリル穴33
H・63Hは、絶縁層30における配線部22および/
またはバイアホール部23および絶縁層60における配
線部62および/またはバイアホール部23に到達し、
かつ、基板20を貫通しない深さで、かつ接続してはな
らない他のバイアホール部に到達しない深さのものであ
ればよく、かつバイアホール部に到達する穴の径はバイ
アホール23の穴径より大きい径であればよい。その結
果、短絡部33・63による層間の電気的接続を確実に
形成することができる。また、短絡部形成用ドリル穴3
5Hの内径は、形成される短絡部の所要の電気的な接続
が達成されるものであれば特に制限されるものではない
が、例えば0.02〜0.5mm、好ましくは0.03
〜0.3mm程度である。また、短絡部形成用ドリル穴
63Hの内径は例えば0.05〜0.3mm、好ましく
は0.1〜0.15mmである。
【0020】次に、上記の圧着積層体10Aに、無電解
銅メッキ法、電解銅メッキ法などのメッキ処理を行うこ
とにより、図11に示すように、短絡部形成用ドリル穴
33Hの内面と短絡部形成用ドリル穴63Hの内面に銅
メッキ層33A・63A(図示省略)が形成される。
【0021】なお、上記多層配線基板を実用に供するに
は、上記第1〜第3工程に次に説明する第4工程を加え
ることが好ましい。かかる第4工程を経ることにより、
電子部品搭載等の多層基板としての機能が付与される。
この第4工程は、最終的には図13に示すように、絶縁
層30の上面に、基板配線部22および/またはバイア
ホール23に電気的に接続された状態の接続用電極31
が形成されると共に、多層配線基板10の下面の端子電
極61が形成されて、バイアホール部23を介して、接
続用電極31と端子電極61および/または他の接続用
電極31が、電気的に接続された状態の多層配線基板が
製造される工程である。具体的には、図12に示すよう
に、圧着積層体10Aの上面の金属薄層31Aに対して
フォトリソグラフィーおよびエッチング処理を施してそ
の一部を除去することより、検査対象である回路基板の
被検査電極に対応したパターンの接続用電極基層31B
および上面配線部(図示省略)が形成される。この接続
用電極基層31Bは、短絡部33またはこれと上面配線
部32とを介して基板配線部22に電気的に接続された
状態である。そして、図13に示すように、上記の接続
用電極基層31Bの上面および端子電極61に、例えば
メッキ法により金メッキ等を堆積させることにより、電
子部品搭載性および/または他の基板との接続性を高め
ることができる。
【0022】また、基板20の下面の金属薄層61Aに
対してフォトリソグラフィーおよびエッチング処理が施
されることにより、端子電極61が各々基板短絡部63
に連結された状態で形成される。
【0023】また、第4工程、すなわち絶縁層30の上
面に接続用電極31を形成すると共に、基板20の下面
に端子電極61を形成する工程は独立して設けられる必
要はなく、その一部または全部を第1工程〜第3工程の
うちの適宜の工程において行うことができる。
【0025】このようにして、基板20と、この基板2
0上下に積重して設けられた絶縁層30と60との積層
体よりなり、上面および下面にそれぞれ接続用電極31
および端子電極61を有すると共に、当該接続用電極3
1が、短絡部33、基板配線部22と62および基板短
絡部23と63を介して端子電極61または他の接続用
電極31に電気的に接続された多層配線基板が製造され
る。
【0026】上記の図示の例は、多層配線基板を構成す
る基板上下に2つの絶縁層が設けられる場合であるが、
本発明においては、当該絶縁層が3つ以上設けられてい
てもよく、この場合には、前述の第1工程〜第3工程を
絶縁層の数に対応する回数繰り返して行うことにより、
当該多層配線基板を製造することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0028】実施例1 (1)多層配線基板の製造 第1工程:各々の厚みが9μmの銅金属薄層(62A,
22A)を厚さ0.5mmのガラス繊維補強型エポキシ
樹脂よりなる基板(20)の両面に積層してなる材料を
用意し、これを縦330mm、横500mmの矩形状に
裁断して、2軸ドリリング装置を用いて、各々の内径が
0.15mmのバイアホール用穴(23H)(図示省
略)を形成した(図4および図5参照)。次いで、銅メ
ッキにより、バイアホール用穴(23H)(図示省略)
内に短絡部(23)を形成すると共に、基板20の上下
面の金属薄層(22A・62A)に対してフォトリソグ
ラフィーおよびエッチング処理を施すことにより、配線
部22・62とバイアホールランド部21・64および
直径が0.3mmの円形のテスト用ランド70を形成し
た(図4〜図6および図14参照)。
【0029】第2工程:厚さ30μmの熱硬化性樹脂シ
ート(ガラス繊維補強プリプレグ)(30A)を、配線
部(22)を含む基板(20)の表面に重ね、この熱硬
化性樹脂シート(30A)の上面に、厚さ70μmの支
持銅箔上に形成された、厚さ9μmの剥離性電解銅箔
(31C)を配置した。その際、この剥離性電解銅箔の
テスト用ランド70と重なり合う位置にはそれぞれ窓と
なるべき直径6mmの穴71をあらかじめ開口した。
(図7〜図9および図15参照)。次に、厚さ30μm
の熱硬化性樹脂シート(ガラス繊維補強プリプレグ)
(60A)を、基板配線部(62)を含む基板(20)
の下面に重ね、この熱硬化性樹脂シート(60A)の下
面に、厚さ70μmの支持銅箔上に形成された、厚さ9
μmの剥離性電解銅箔(61C)を配置した。これらを
真空プレス機により、10Paの減圧雰囲気下におい
て、最高プレス圧力40Kg/cm2、最高温度180
℃で2時間プレスし、熱圧着することにより、基板(2
0)の上下面に絶縁層(30・60)および金属薄層
(31Aと61A)が積層された圧着積層体(10A)
を形成した(図7〜図9参照)。
【0030】第3工程:上記の圧着積層体(10A)対
して、2軸ドリリング装置を用いて、基板20の各テス
ト用ランド70のそれぞれの中心に対して、深さ150
μmで内径が80μmのテスト用ホールを開けた。次い
で、ビデオルーペとモニターおよびビデオプリンターを
用いて写真をとり、テスト用ランド中心とテスト穴との
位置ズレ量および位置ズレ方向を読み取った。また、ド
リルがテストランドに到達していることも確認した。
(図15参照) さらに、上記読み取り結果に基づきドリルデータ設計値
と基板20配線部との位置補正値を算出し、ドリルデー
タ設計値に補正を加えた。その後、絶縁層(30)金属
薄層(31A)における基板20のバイアホール部23
および/または配線部22が形成された位置において、
深さ180μmで内径が150μmの短絡部形成用ドリ
ル穴(33H)を形成した。絶縁層(60)金属薄層
(61A)における基板20のバイアホール部および/
または基板配線部(62)に関連した位置においても、
同様に基板20の各テスト用ランド70のそれぞれの中
心に対して、深さ150μmで内径が80μmのテスト
穴を明け、次いで、テスト用ランド中心とテスト穴との
位置ズレ量および位置ズレ方向を観察し、ドリルがテス
トランドに到達していることも確認した後、当該圧着積
層体10Aの絶縁層(60)を厚み方向に深さ180μ
mで内径が150μmの短絡部形成用ドリル穴(63
H)を形成した(図10と図15参照)。次いで、上記
の圧着積層体10Aに、無電解銅メッキを行った後更に
電解銅メッキを行うことにより、短絡部形成用ドリル穴
33Hと63Hの内面に銅メッキ層を形成し、短絡部3
3と63を形成した。(図11参照)。
【0031】第4工程:圧着積層体(10A)の上面の
金属薄層(31A)に対してフォトリソグラフィーおよ
びエッチング処理を施してその一部を除去することよ
り、上面に接続用電極基層(31B)および上面配線部
を形成した(図12参照)。更に、圧着積層体(10
A)の上面上に厚み50μmのフォトレジスト膜を設
け、これをフォトリソグラフィー法により処理して接続
用電極基層(31B)に対応するパターンに従って除去
し、斯くして形成された穴部に厚み1μmの金メッキを
施した。一方、圧着積層体(10A)の下面の金属薄層
(61A)に対してフォトリソグラフィーおよびエッチ
ング処理を施すことにより、配線部および端子電極61
を形成し、以て多層配線基板(10)を製造した(図1
3参照)。
【0032】
【発明の効果】本発明の多層配線基板の製造方法は、テ
スト用ホールと内層板のテストランドとの位置ズレの読
みとりから、位置ズレを補正したデータを用いて、正規
のブラインドバイアホール用穴及び、外層加工用の位置
決め穴を明けるまでの一連の作業を、加工されるべき、
内層に配線層を有する多層シールド板を、加工機に固定
したままおこなうことができる。このため、接続電極ピ
ッチが微小であり、かつ微細で高密度の複雑なパターン
のものである場合にも、当該回路基板について所要の電
気的接続を確実に達成することができ、また温度変化に
よる熱履歴などの環境の変化に対しても良好な電気的接
続状態が安定に維持され、従って高い接続信頼性を得る
ことができ、しかも、所望の配線構成を有する多層配線
基板の形成がきわめて容易であり、従ってきわめて有利
にかつ確実に製造することができる。本発明の多層配線
基板製造方法は、微細なバイアホールで層間を接続する
ことができ、ランドが小さくできるため、配線部を大き
い自由度でかつ容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層配線基板の一例における構成を示
す説明用断面図である。
【図2】本発明の多層配線基板の一例における各部の配
置の状態を示す説明用部分破断平面図である。
【図3】図1における多層配線基板の説明用拡大断面図
である。
【図4】本発明の多層配線基板を製造する方法に用いら
れる基板材料の説明用断面図である。
【図5】基板の厚さ方向にバイアホール、上面に基板配
線部および下面に基板配線部が形成された状態を示す説
明用断面図である。
【図6】図5における基板の説明用拡大断面図である。
【図7】圧着積層体を形成する部材の配置状態を示す説
明用断面図である。
【図8】圧着積層体が形成された状態を示す説明用断面
図である。。
【図9】図8における圧着積層体の説明用拡大断面図で
ある。
【図10】圧着積層体にテスト用ドリル穴および短絡部
用ドリル穴が形成された状態を示す説明用断面図であ
る。
【図11】テスト用ドリル穴および短絡部用ドリル穴の
内面にメッキ層が形成された状態を示す説明用断面図で
ある。
【図12】圧着積層体の上面に接続用電極基層が形成さ
れた状態を示す説明用断面図である。
【図13】接続用電極が形成され、端子電極が形成され
て完成した多層配線基板の説明用断面図である。
【図14】図5における基板のテストランドおよび配線
部の位置関係の一例を示す説明図である。
【図15】圧着積層体のテストランドにテスト用ドリル
穴が形成された状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 多層配線基板 10A 圧着積層
体 20 基板 21 バイアホ
ールランド部 22 基板配線部 23 基板短絡部 23H バイア
ホール用穴 30 絶縁層 30A 熱硬化
性樹脂シート 31 接続用電極 31A 金属層 31B 接続用電極基層 31C 金属箔 32 上面配線部 33 短絡部 33A メッキ層 33H 短絡部
用ドリル穴 60 絶縁層 60A 熱硬化
性樹脂シート 61 端子電極 61A 金属層 61C 金属箔 62 下面配線部 63 短絡部 64 バイア
ホールランド部 63A メッキ層 63H 短絡部
用ドリル穴 70 テスト用ランド 71 窓用の
穴 72 短絡部 72H テスト
用ブラインドホール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下面に配線部を有し、厚さ方向にバイ
    アホールを有する基板と、この配線部を含む基板上下に
    積重して設けられた少なくとも2つの絶縁層とを有し、
    該絶縁層の外側に金属層が形成されてなる積層板を用
    い、該積層板の基板上にテストランドを形成しておき、
    このテストランドにテスト用ホールをあけて、テスト用
    ホールと内層板のテストランドとの位置ズレを読みと
    り、次いでこの位置ズレを補正した位置で絶縁層にブラ
    インドバイアホール用穴を形成することを特徴とする多
    層配線基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 テスト用ホールとテストランドとの位置
    ズレの読みとりから、位置ズレを補正してブラインドバ
    イアホール用穴を形成するまでの行程を、積層板を加工
    機に固定したまま行うことを特徴とする請求項1記載の
    多層配線基板の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001059023A1 (fr) * 2000-02-08 2001-08-16 Ajinomoto Co., Inc. Film adhesif et procede de production d'une carte imprimee multicouche
JP2008181998A (ja) * 2007-01-24 2008-08-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd ビルドアップ基板とその製造方法および検査方法

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