JPH116764A - 赤外線感知器 - Google Patents

赤外線感知器

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Publication number
JPH116764A
JPH116764A JP26685997A JP26685997A JPH116764A JP H116764 A JPH116764 A JP H116764A JP 26685997 A JP26685997 A JP 26685997A JP 26685997 A JP26685997 A JP 26685997A JP H116764 A JPH116764 A JP H116764A
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JP
Japan
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sensing signal
absolute
output
signal
differential
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Pending
Application number
JP26685997A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Ichihara
勉 櫟原
Koichi Aizawa
浩一 相澤
謙之 ▲土▼井
Kaneyuki Doi
Kazuya Kitayama
和也 喜多山
Keiichi Yoshida
恵一 吉田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Publication of JPH116764A publication Critical patent/JPH116764A/ja
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  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Burglar Alarm Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体の入場判断及び退場判断を誤らないよう
にする。 【解決手段】 絶対感知信号を出力する赤外線感知素子
1 と、微分感知信号及び絶対感知信号に基づいて生体の
存在を判断する判断部11と、制御信号を生体の存在時間
に出力する制御部12と、を備え、判断部11は、第1のし
きい値を超えた微分感知信号を出力した微分感知信号出
力時の前後の絶対感知信号の変位量が第2のしきい値よ
りも大きいことで生体の入場判断をし、入場判断後に第
1のしきい値を超えた微分感知信号が所定時間内に出力
される度に更新された最後の退場判断用更新時の前後の
絶対感知信号の変位量の絶対値が第3のしきい値よりも
大きいことで生体の退場判断をし、制御部12は、第1の
しきい値を超えた微分感知信号を出力した微分感知信号
出力時から退場判断時までは制御信号を出力する構成に
してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体等の生体の存在の
有無を判断するとともに、照明器具や空調設備等の機器
を制御する制御信号を出力する赤外線感知器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の赤外線感知器は、感知し
た赤外線の絶対値に対応する絶対感知信号を出力する第
1の赤外線感知素子と、赤外線の微分値に対応する微分
感知信号を出力する第2の赤外線感知素子と、絶対感知
信号及び微分感知信号でもって生体の存在の有無を判断
する判断部と、機器を制御するための制御信号を判断部
により生体が存在していると判断された時間に合わせて
出力する制御部と、を備えている。
【0003】詳しくは、判断部は、第1のしきい値を超
えた微分感知信号が出力されるとともに、第2のしきい
値を超えた絶対感知信号が出力されると、生体の存在状
態に変化したと入場判断をし、その入場判断後に、第1
のしきい値を超えた微分感知信号が出力されるととも
に、第3のしきい値の絶対値よりも小さい絶対感知信号
が出力されると、生体の不在状態に変化したと退場判断
をし、制御部は、第1のしきい値を超えた微分感知信号
が出力された微分感知信号出力時から退場判断時まで制
御信号を出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の赤外線
感知器にあっては、絶対感知信号は、生体の有無だけで
はなく、気温の変動や太陽光の入射に基づいても変化す
るために、気温の変動や太陽光の入射に基づく誤差を有
しているから、第1のしきい値を超えた微分感知信号が
出力されていたとしても、第2のしきい値を超えて出力
された絶対感知信号が、必ずしも生体の存在状態に対応
しなかったり、第3のしきい値の絶対値よりも小さい絶
対感知信号が出力される絶対感知信号が、必ずしも生体
の不在状態に対応しなかったりして、誤って生体の入場
判断及び退場判断をしてしまう恐れがある。
【0005】本発明は、上記の点に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、生体の入場判断及び退
場判断を誤ってすることのない赤外線感知器を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明は、感知した赤外線の絶対
値に対応する絶対感知信号を出力する赤外線感知素子
と、赤外線の微分値に対応する微分感知信号及び絶対感
知信号に基づいて生体の存在の有無を判断する判断部
と、機器を制御するための制御信号を判断部により生体
が存在していると判断された時間に合わせて出力する制
御部と、を備え、判断部は、第1のしきい値を超えた絶
対値を有する微分感知信号を出力した最初の微分感知信
号出力時の前の絶対感知信号と最初の微分感知信号出力
時の後の絶対感知信号との間の変位量よりなる第1の変
化量の絶対値が第2のしきい値よりも大きいことでもっ
て生体の入場動作が終了したと入場判断をし、その入場
判断後に第1のしきい値を超える絶対値を有した微分感
知信号が所定時間内に出力される度に更新された最後の
退場判断用更新時の前の絶対感知信号と最後の退場判断
用更新時の後の絶対感知信号との間の変位量よりなる第
2の変化量が第1の変化量に対して逆の正負の符号を有
してその絶対値が第3のしきい値の絶対値よりも大きい
ことでもって生体の退場動作が終了したと退場判断を
し、制御部は、第1のしきい値を超えた絶対値を有する
微分感知信号を出力した最初の微分感知信号出力時から
退場判断時までは制御信号を出力する構成にしてある。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記判断部は、前記退場判断時から前記第
2の所定時間内に前記第1のしきい値を超える絶対値を
有した前記微分感知信号が出力されたことでもって前記
退場判断を延期するとともに、前記延期判断後最初に前
記第1のしきい値を超える絶対値を有した前記微分感知
信号が出力された時を起点として前記第1のしきい値を
超える絶対値を有した前記微分感知信号が前記所定時間
内に出力される度に更新された最後の退場再判断用更新
時の前の前記絶対感知信号と最後の退場再判断用更新時
の後の前記絶対感知信号との間の変位量よりなる第2の
変化量が第1の変化量に対して逆の正負の符号を有して
その絶対値が前記第3のしきい値の絶対値よりも大きい
ことでもって前記生体の退場動作が終了したと退場判断
する構成にしてある。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記判断部は、前記退場判断時における前
記絶対感知信号の絶対値が、前記第3のしきい値に対し
て逆の正負の符号を有した第4のしきい値の絶対値より
も大きい場合に、前記退場判断時から第2の所定時間内
に前記第1のしきい値を超える絶対値を有した前記微分
感知信号が出力されたことでもって前記退場判断を延期
するする構成にしてある。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の発明において、前記第1の変化量は、
前記最初の微分感知信号出力時の前の前記絶対感知信号
と前記第1のしきい値を超える絶対値を有した前記微分
感知信号が前記所定時間内に出力される度に更新された
最後の入場判断用更新時から前記所定時間経過後の前記
絶対感知信号との間の変位量よりなる構成にしてある。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれかに記載の発明において、前記第2の変化量は、
前記入場判断後に前記第1のしきい値を超えた絶対値を
有する前記微分感知信号を出力した入場後微分感知信号
出力時の前の前記絶対感知信号と前記最後の退場判断用
更新時から前記所定時間経過後の前記絶対感知信号との
間の変位量よりなる構成にしてある。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれかに記載の発明において、前記第2の変化量は、
前記入場判断後に前記第1のしきい値を超えた絶対値を
有する前記微分感知信号を出力した入場後微分感知信号
出力時から前記所定時間経過するまでの間に出力されて
絶対値が最大の前記絶対感知信号と最後の前記退場判断
用更新時から所定時間経過後の前記絶対感知信号との間
の変位量よりなる構成にしてある。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれかに記載の発明において、前記第2の変化量は、
前記入場判断後に前記第1のしきい値を超えた絶対値を
有する前記微分感知信号を出力した入場後微分感知信号
出力時から前記最後の退場判断用更新時までの間の前記
絶対感知信号の平均値と前記最後の退場判断用更新時か
ら前記所定時間経過後の前記絶対感知信号との間の変位
量よりなる構成にしてある。
【0013】請求項8記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれかに記載の発明において、前記第2の変化量は、
前記入場判断後に前記第1のしきい値を超えた絶対値を
有する前記微分感知信号を出力した入場後微分感知信号
出力時の前の前記絶対感知信号と前記最後の退場判断用
更新時から前記所定時間経過後の前記絶対感知信号との
間の変位量、前記入場判断後に前記第1のしきい値を超
えた絶対値を有する前記微分感知信号を出力した入場後
微分感知信号出力時から前記所定時間経過するまでの間
に出力されて絶対値が最大の前記絶対感知信号と最後の
前記退場判断用更新時から所定時間経過後の前記絶対感
知信号との間の変位量及び前記入場判断後に前記第1の
しきい値を超えた絶対値を有する前記微分感知信号を出
力した入場後微分感知信号出力時から前記最後の退場判
断用更新時までの間の前記絶対感知信号の平均値と前記
最後の退場判断用更新時から前記所定時間経過後の前記
絶対感知信号との間の変位量に基づいて算出されてなる
構成にしてある。
【0014】請求項9記載の発明は、請求項1乃至8の
いずれかに記載の発明において、前記制御部は、前記延
期判断直後の前記退場判断時又は前記入場判断時を出力
起点として第3の所定時間経過時又は出力起点後の前記
退場判断時のいずれか後まで前記制御信号を出力する構
成にしてある。
【0015】請求項10記載の発明は、請求項1乃至9
のいずれかに記載の発明において、前記制御部は、前記
最初の微分感知信号出力時の後に、前記最初の微分感知
信号出力時の前の前記絶対感知信号との間の差の絶対値
が前記第2のしきい値よりも大きい前記絶対感知信号が
出力されたときから前記制御信号を出力する構成にして
ある。
【0016】請求項11記載の発明は、請求項1乃至1
0のいずれかに記載の発明において、前記第3のしきい
値は、前記最初の微分感知信号出力時から前記最後の入
場判断用更新時まで及び前記微分感知信号が前記第1の
しきい値以下の絶対値を有するときの前記絶対感知信号
に応じて可変する構成にしてある。
【0017】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の発明において、前記第3のしきい値は、前記最初の微
分感知信号出力時後に前記微分感知信号が前記第1のし
きい値以下の絶対値を有するときの前記絶対感知信号に
応じて可変する構成にしてある。
【0018】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の発明において、前記第3のしきい値は、前記最初の微
分感知信号出力時後に前記微分感知信号が前記第1のし
きい値以下の絶対値を有するときの前記絶対感知信号の
平均値に応じて可変する構成にしてある。
【0019】請求項14記載の発明は、請求項1乃至1
3のいずれかに記載の発明において、前記第3のしきい
値の絶対値は、前記第2のしきい値の絶対値よりも大き
い構成にしてある。
【0020】請求項15記載の発明は、請求項1乃至1
4のいずれかに記載の発明において、前記第1乃至第3
のしきい値の少なくとも1つは、前記赤外線感知素子の
周囲温度に基づいて変動する構成にしてある。
【0021】請求項16記載の発明は、請求項1乃至1
5のいずれかに記載の発明において、前記第1乃至第3
のしきい値の少なくとも1つは、前記赤外線感知素子の
背景温度に基づいて変動する構成にしてある。
【0022】請求項17記載の発明は、請求項16記載
の発明において、前記背景温度は、前記最初の微分感知
信号出力時の前の絶対感知信号に基づいて算出された構
成にしてある。
【0023】請求項18記載の発明は、請求項1乃至1
7のいずれかに記載の発明において、前記第2乃至第4
のしきい値の正負の符号は、一括して反転可能とした構
成にしてある。
【0024】請求項19記載の発明は、請求項1乃至1
8のいずれかに記載の発明において、前記判断部は、前
記赤外線感知素子の周囲温度が所定温度範囲のときに、
判断動作する構成にしてある。
【0025】請求項20記載の発明は、請求項1乃至1
9のいずれかに記載の発明において、前記退場判断後
に、基準信号に基づいて前記絶対感知信号の信号レベル
を補正する補正手段が設けられた構成にしてある。
【0026】請求項21記載の発明は、請求項20記載
の発明において、前記補正手段は、前記絶対感知信号と
前記基準信号との差の絶対値が第5のしきい値を超えた
ときに前記絶対感知信号の信号レベルを補正する構成に
してある。
【0027】請求項22記載の発明は、請求項20記載
の発明において、前記補正手段は、所定の補正間隔毎に
前記絶対感知信号の信号レベルを補正する構成にしてあ
る。
【0028】請求項23記載の発明は、請求項1乃至2
2のいずれかに記載の発明において、前記絶対感知信号
は信号レベルが変化しても上限値又は下限値に抑えられ
るものであって、前記絶対感知信号が上限値又は下限値
のときに信号レベルを修正する構成にしてある。
【0029】請求項24記載の発明は、請求項1乃至2
3のいずれかに記載の発明において、前記絶対感知信号
は多段階で増幅されるとともに信号レベルが大きくなっ
ても上限値に抑えられるものであって、前記絶対感知信
号が上限値のときに増幅前の信号レベルに取り替える構
成にしてある。
【0030】請求項25記載の発明は、請求項1乃至2
4のいずれかに記載の発明において、前記微分感知信号
を出力する微分感知信号出力手段が設けられた構成にし
てある。
【0031】請求項26記載の発明は、請求項1乃至2
4のいずれかに記載の発明において、前記微分感知信号
は、前記絶対感知信号から演算された構成にしてある。
【0032】請求項27記載の発明は、請求項26記載
の発明において、前記絶対感知信号は前記微分感知信号
を演算するためにパルス信号に同期してサンプリングさ
れるものであって、そのパルス信号が3乃至7Hzの周
波数を有した構成にしてある。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を図1乃至
図8に基づいて以下に説明する。この赤外線感知器は、
赤外線感知素子1 、第1及び第2のアンプ2,3 、フィル
タ4 、補正手段5 、第1及び第2のA/D変換部6,7 、
D/A変換部8 、周囲温度検知器9 、微分出力演算部1
0、判断部11、制御部12を備えて構成されている。
【0034】赤外線感知素子1 は、薄膜状サーミスタ素
子であって、図2に示すように、ブリッジ回路を形成し
ている。なお、これらのブリッジ回路を構成する4個の
薄膜状サーミスタ素子の内の2個の薄膜状サーミスタ素
子は、遮蔽膜1aが設けられて、赤外線が照射されないよ
うにしている。なお、パッケージ等を設けて、そのパッ
ケージ等により、赤外線が照射されないようにしてもよ
い。この赤外線感知素子1 は、一方対向接続点の間に入
力信号Vinが入力されると、他方対向接続点の間に、感
知した赤外線の絶対値に対応するアナログの絶対感知信
号Vout を出力する。なお、この絶対感知信号Vout
は、多段階で増幅されるものであって、信号レベルが変
化しても、上限値又は下限値に抑えられるようになって
いる。第1のアンプ2 は、赤外線感知素子1 から出力さ
れた絶対感知信号Vout を増幅する。フィルタ4 は、増
幅された絶対感知信号Vout のノイズを除去する。
【0035】補正手段5 は、図3に示すように、負帰還
されたオペアンプOp及び4個の抵抗R からなる引き算回
路であって、ノイズが除去された絶対感知信号Vout の
信号レベルを基準信号Vbiasに基づいて補正する。詳し
くは、この補正手段5 は、絶対感知信号Vout のベ−ス
ラインの信号レベルが基準信号Vbiasの信号レベルにな
るように、図4に示すように、フィードバックされた絶
対感知信号Vout から、ノイズが除去された絶対感知信
号Vout から引き算して補正する。このように補正する
ことでもって、絶対感知信号Vout のベ−スラインは、
適正な検出がなされる範囲Raに入るようになる。
【0036】第2のアンプ3 は、補正手段5 による補正
後の絶対感知信号Vout を増幅する。第1のA/D変換
部6 は、第2のアンプ3 により増幅されたアナログの絶
対感知信号Vout をデジタルの絶対感知信号Vout に変
換する。D/A変換部8 は、補正手段5 による補正のた
めにフィードバックされるデジタルの絶対感知信号Vou
t をアナログの絶対感知信号Vout に変換する。周囲温
度検知器9 は、赤外線感知素子1 の周囲温度を検知して
アナログの検知信号を出力する。第2のA/D変換部7
は、周囲温度検知器9 から出力されたアナログの検知信
号をデジタルの検知信号に変換して、そのデジタルの検
知信号を判断部11に出力する。
【0037】微分出力演算部10は、赤外線の微分値に対
応する微分感知信号Vdif を絶対感知信号Vout から演
算する。この演算のために、絶対感知信号Vout は、3
乃至7Hzの周波数を有したパルス信号に同期してサン
プリングされる。
【0038】判断部11は、詳しくは後述するが、微分感
知信号Vdif 及び絶対感知信号Vout に基づいて生体の
存在の有無を判断する。制御部12は、詳しくは後述する
が、機器を制御するための制御信号を判断部11により生
体が存在していると判断された時間に合わせて出力す
る。
【0039】次に、図6に基づいて、判断部11による生
体の存在の有無の判断について、詳しく説明する。この
判断部11は、第1のしきい値V1 を超えた絶対値を有す
る微分感知信号Vdif を出力した最初の微分感知信号出
力時P1 の前の絶対感知信号Vout と最初の微分感知信
号出力時P1 の後の絶対感知信号Vout 、詳しくは、第
1のしきい値V1 を超える絶対値を有した微分感知信号
Vdif が第1の所定時間T1 内に出力される度に更新さ
れた最後の入場判断用更新時P2 から第1の所定時間T
1 経過後の絶対感知信号Vout との間の変位量よりなる
第1の変化量の絶対値が第2のしきい値V2 よりも大き
いことでもって生体の入場動作が終了したと入場判断を
する。
【0040】この判断部11は、入場判断後に第1のしき
い値V1 を超えた絶対値を有する微分感知信号Vdif を
出力した入場後微分感知信号出力時P8 の前の絶対感知
信号Vout と入場判断後に第1のしきい値V1 を超える
絶対値を有した微分感知信号Vdif が第1の所定時間T
1 内に出力される度に更新された最後の退場判断用更新
時P3 の後の絶対感知信号Vout 、詳しくは、最後の退
場判断用更新時P3 から、例えば、5秒程度の第1の所
定時間T1 経過後の絶対感知信号Vout との間の変位量
よりなる第2の変化量が第1の変化量に対して逆の正負
の符号を有してその絶対値が第3のしきい値V3 の絶対
値よりも大きいことでもって生体が退場したと退場判断
をする。
【0041】さらに詳しくは、判断部11は、図7に示す
ように、退場判断時P4 における絶対感知信号Vout の
絶対値が、第3のしきい値V3 に対して逆の正負の符号
を有した第4のしきい値V4 の絶対値よりも大きい場合
に、退場判断時P4 から第2の所定時間T2 内に第1の
しきい値V1 を超える絶対値を有した微分感知信号Vdi
f が出力されたことでもって、生体の退場判断を延期す
るとともに、延期判断後最初に第1のしきい値V1 を超
える絶対値を有した微分感知信号Vdif が出力された時
を起点として第1のしきい値V1 を超える絶対値を有し
た微分感知信号Vdif が第1の所定時間T1 内に出力さ
れる度に更新された最後の退場再判断用更新時P7 の前
の絶対感知信号Vout と最後の退場再判断用更新時P7
の後の絶対感知信号Vout との間の変位量よりなる第2
の変化量が第1の変化量に対して逆の正負の符号を有し
てその絶対値が第3のしきい値V3 の絶対値よりも大き
いことでもって生体の退場動作が終了したと退場判断す
る。
【0042】なお、上記した第3のしきい値V3 は、最
初の微分感知信号出力時P1 から最後の入場判断用更新
時P2 まで及び微分感知信号Vdif が第1のしきい値V
1 以下の絶対値を有するとき、例えば、入場判断後に第
1のしきい値V1 を超えた絶対値を有する微分感知信号
Vdif を出力した入場後微分感知信号出力時P8 の直前
の絶対感知信号Vout に応じて可変するものとなってい
る。
【0043】また、上記した第3のしきい値V3 の絶対
値は、第2のしきい値V2 の絶対値よりも大きくなって
いる。
【0044】また、上記した第1乃至第3のしきい値V
1,V2,V3 は、赤外線感知素子1 の周囲温度に基づいて
変動するものとなっている。
【0045】また、第1乃至第3のしきい値V1,V2,V
3 は、最初の微分感知信号出力時P 1 の前の絶対感知信
号Vout に基づいて変動するものとなっている。
【0046】また、第2乃至第4のしきい値V2,V3,V
4 の正負の符号は、一括して反転可能なものとなってい
る。
【0047】次に、制御部12の動作を詳しく説明する。
制御部12は、第1のしきい値V1 を超えた絶対値を有す
る微分感知信号Vdif を出力した最初の微分感知信号出
力時P1 から退場判断時P4 までは制御信号を出力す
る。詳しくは、制御部12は、延期判断直後の退場判断時
4 又は入場判断時P5 を出力起点P6 として、例え
ば、3分程度の第1で所定時間T1 よりも長い第3の所
定時間T3 経過時又は出力起点P6 後の退場判断時P4
のいずれか後まで制御信号を出力するとともに、最初の
微分感知信号出力時P1 の後に、最初の微分感知信号出
力時P1 の前の絶対感知信号Vout との間の差の絶対値
が第2のしきい値V2 よりも大きい絶対感知信号Vout
が出力されたときから制御信号を出力する。
【0048】次に、図5に基づいて、補正手段5 による
補正について、詳しく説明する。この補正手段5 は、前
述した退場判断後に、図5に示すように、絶対感知信号
Vout が基準信号Vbiasよりも大きくなったり、絶対感
知信号Vout が基準信号Vbiasよりも小さくなって、絶
対感知信号Vout と基準信号Vbiasとの差の絶対値が第
5のしきい値V5 を超えたとき、補正動作を行う。
【0049】次に、図8に基づいて、このものの動作の
全体のフローについて、詳しく説明する。この赤外線感
知器は、一連の動作を行うための初期化処理がなされた
後に、絶対感知信号Vout の取り込み処理を行い、続い
て微分感知信号Vdif を演算する微分演算処理をする。
それから、この赤外線感知器は、第1の変化量と微分感
知信号Vdif との比較による微動検知処理をし、続い
て、微動検知処理結果と合わせて、生体の存在の有無の
判断を行う存在検知処理をし、その後に、絶対感知信号
Vout のベースライン補正処理をし、最後に照明器具等
の機器制御処理をする。
【0050】次に、本発明の第2実施形態を図9に基づ
いて以下に説明する。なお、第1実施形態と実質的に同
一の機能を有する部材には同一の符号を付し、第1実施
形態と異なるところのみ記す。第1実施形態では、退場
判断時P4 における絶対感知信号Vout の絶対値が、第
3のしきい値V3 に対して逆の正負の符号を有した第4
のしきい値V4 の絶対値よりも大きい場合に、退場判断
時P4 から第2の所定時間T2 内に第1のしきい値V1
を超える絶対値を有した微分感知信号Vdif が出力され
たことでもって、生体の退場判断を延期しているが、本
実施形態では、退場判断時P4 における絶対感知信号V
out の絶対値によらずに、退場判断時P 4 から第2の所
定時間T2 内に第1のしきい値V1 を超える絶対値を有
した微分感知信号Vdif が出力されたことでもって、生
体の退場判断を延期する構成となっている。
【0051】次に、本発明の第3実施形態を以下に説明
する。なお、第2実施形態と実質的に同一の機能を有す
る部材には同一の符号を付し、第2実施形態と異なると
ころのみ記す。第2実施形態では、第2の変化量は、入
場判断後に第1のしきい値V 1 を超えた絶対値を有する
微分感知信号Vdif を出力した入場後微分感知信号出力
時P8 の前の絶対感知信号Vout と最後の退場判断用更
新時P3 から第1の所定時間T1 経過後の絶対感知信号
Vout との間の変位量よりなるのに対し、本実施形態で
は、第2の変化量は、入場判断後に第1のしきい値V1
を超えた絶対値を有する微分感知信号Vdif を出力した
入場後微分感知信号出力時P8 から第1の所定時間T1
経過するまでの間に出力されて絶対値が最大の絶対感知
信号Vout と最後の退場判断用更新時P3 から第1の所
定時間T1 経過後の絶対感知信号Vout との間の変位量
よりなる構成になっている。
【0052】次に、本発明の第4実施形態を以下に説明
する。なお、第2実施形態と実質的に同一の機能を有す
る部材には同一の符号を付し、第2実施形態と異なると
ころのみ記す。第2実施形態では、第2の変化量は、入
場判断後に第1のしきい値V 1 を超えた絶対値を有する
微分感知信号Vdif を出力した入場後微分感知信号出力
時P8 の前の絶対感知信号Vout と最後の退場判断用更
新時P3 から第1の所定時間T1 経過後の絶対感知信号
Vout との間の変位量よりなるのに対し、本実施形態で
は、第2の変化量は、入場判断後に第1のしきい値V1
を超えた絶対値を有する微分感知信号Vdif を出力した
入場後微分感知信号出力時P8 から最後の退場判断用更
新時P3 までの間の絶対感知信号Vout の平均値と最後
の退場判断用更新時P3 から第1の所定時間T1 経過後
の絶対感知信号Vout との間の変位量よりなる構成にな
っている。
【0053】次に、本発明の第5実施形態を以下に説明
する。なお、第2実施形態と実質的に同一の機能を有す
る部材には同一の符号を付し、第2実施形態と異なると
ころのみ記す。第2実施形態では、第2の変化量は、入
場判断後に第1のしきい値V 1 を超えた絶対値を有する
微分感知信号Vdif を出力した入場後微分感知信号出力
時P8 の前の絶対感知信号Vout と最後の退場判断用更
新時P3 から第1の所定時間T1 経過後の絶対感知信号
Vout との間の変位量そのものよりなるのに対し、本実
施形態では、第2の変化量は、入場判断後に第1のしき
い値V1 を超えた絶対値を有する微分感知信号Vdif を
出力した入場後微分感知信号出力時P8の前の絶対感知
信号Vout と最後の退場判断用更新時P3 から第1の所
定時間T 1 経過後の絶対感知信号Vout との間の変位
量、入場判断後に第1のしきい値V 1 を超えた絶対値を
有する微分感知信号Vdif を出力した入場後微分感知信
号出力時P8 から第1の所定時間T1 経過するまでの間
に出力されて絶対値が最大の絶対感知信号Vout と最後
の退場判断用更新時P3 から第1の所定時間T1 経過後
の絶対感知信号Vout との間の変位量、及び、入場判断
後に第1のしきい値V 1 を超えた絶対値を有する微分感
知信号Vdif を出力した入場後微分感知信号出力時P8
から最後の退場判断用更新時P3 までの間の絶対感知信
号Vout の平均値と最後の退場判断用更新時P3 から第
1の所定時間T1 経過後の絶対感知信号Vout との間の
変位量に基づいて算出されて構成となっている。
【0054】詳しくは、上記した3通りの変位量を求め
た後に、それらの3通りの第2の変化量から、特異的な
第2の変化量を除いた後に、残りの2通りの第2の変化
量を平均して第2の変化量を算出するようになってい
る。
【0055】次に、本発明の第6実施形態を以下に説明
する。なお、第5実施形態と実質的に同一の機能を有す
る部材には同一の符号を付し、第5実施形態と異なると
ころのみ記す。第2実施形態では、赤外線感知素子1 の
周囲温度によって、微分感知信号Vdif 及び絶対感知信
号Vout に基づいた判断動作がなされる制限が特になさ
れていないのに対し、本実施形態では、判断動作がなさ
れる制限が設けられた構成になっている。
【0056】詳しくは、判断部11は、赤外線感知素子1
の周囲温度が所定温度範囲のとき、例えば、生体温度よ
りも低い36℃以下のときと生体温度よりも低い37℃
以上のときに、微分感知信号Vdif 及び絶対感知信号V
out に基づいた判断がなされ、36℃を超えて37℃未
満のときには、微分感知信号Vdif のみによる生体の有
無の判断がなされる。なお、所定温度範囲は、36℃以
下のときと37℃以上のときに限るものではない。
【0057】つまり、判断部11は、36℃を超えて37
℃未満のときには、第1のしきい値V1 を超えた絶対値
を有する微分感知信号Vdif を出力した最初の微分感知
信号出力時P1 に、生体の入場動作が開始したと入場判
断をし、その入場判断後に第1のしきい値V1 を超える
絶対値を有した微分感知信号Vdif が第1の所定時間T
1 内に出力される度に更新された最後の退場判断用更新
時P3 に、生体が退場したと退場判断をする。
【0058】また、判断部11は、所定温度範囲外のと
き、つまり36℃より大きく37℃未満のときは、微分
感知信号Vdif が出力されることによってのみ、生体の
入場及び退場を判断する。
【0059】次に、本発明の第7実施形態を以下に説明
する。なお、第6実施形態と実質的に同一の機能を有す
る部材には同一の符号を付し、第6実施形態と異なると
ころのみ記す。第6実施形態では、第3のしきい値V3
は、最初の微分感知信号出力時P1 から最後の入場判断
用更新時P2 まで及び微分感知信号Vdif が第1のしき
い値V1 以下の絶対値を有するとき、例えば、入場判断
後に第1のしきい値V 1 を超えた絶対値を有する微分感
知信号Vdif を出力した入場後微分感知信号出力時P8
の直前の絶対感知信号Vout に応じて可変するものとな
っているのに対し、本実施形態では、第3のしきい値V
3 は、最初の微分感知信号出力時P1 後に微分感知信号
Vdif が第1のしきい値V1 以下の絶対値を有するとき
の絶対感知信号Vout 、詳しくは、その平均値に応じて
可変するようなっている。
【0060】次に、本発明の第8実施形態を以下に説明
する。なお、第7実施形態と実質的に同一の機能を有す
る部材には同一の符号を付し、第7実施形態と異なると
ころのみ記す。第7実施形態では、補正手段5 は、絶対
感知信号Vout と基準信号Vbiasとの差の絶対値が第5
のしきい値V5 を超えたとき、補正動作を行うのに対
し、本実施形態では、所定の補正間隔毎に絶対感知信号
Vout の信号レベルを補正する構成となっている。
【0061】次に、本発明の第9実施形態を以下に説明
する。なお、第7実施形態と実質的に同一の機能を有す
る部材には同一の符号を付し、第7実施形態と異なると
ころのみ記す。第7実施形態では、微分感知信号Vdif
は、絶対感知信号Vout から演算されているのに対し、
本実施形態では、焦電素子等の微分感知信号出力手段を
設け、その微分感知信号出力手段から微分感知信号Vdi
f を出力する構成となっている。なお、微分感知信号出
力手段は、微分回路でもよい。
【0062】かかる第1乃至第9実施形態の赤外線感知
器にあっては、判断部11は、第1のしきい値V1 を超え
た絶対値を有する微分感知信号Vdif を出力した最初の
微分感知信号出力時P1 の前の絶対感知信号Vout と最
初の微分感知信号出力時P1の後の絶対感知信号Vout
との間の変位量よりなる第1の変化量の絶対値が第2の
しきい値V2 よりも大きいことでもって、生体の入場動
作が終了したと入場判断をするから、2つの絶対感知信
号Vout の間の変位量を算出することによって、気温の
変動や太陽光の入射に基づく誤差を相殺することとな
り、さらに、その入場判断後に第1のしきい値V1 を超
える絶対値を有した微分感知信号Vdif が第1の所定時
間T1 内に出力される度に更新された最後の退場判断用
更新時P3の前の絶対感知信号Vout と最後の退場判断
用更新時P3 の後の絶対感知信号Vout との間の変位量
よりなる第2の変化量が第1の変化量に対して逆の正負
の符号を有してその絶対値が第3のしきい値V3 の絶対
値よりも大きいことでもって、生体の退場動作が終了し
たと退場判断をするから、入場判断時P5 と同様に、2
つの絶対感知信号Vout の間の変位量を算出することに
よって、気温の変動や太陽光の入射に基づく誤差を相殺
することとなり、生体の入場判断及び退場判断を誤まり
にくくなる。
【0063】また、第1のしきい値V1 を超える絶対値
を有した微分感知信号Vdif が出力される度に更新され
る最後の入場判断用更新時P2 から第1の所定時間T1
経過後の状態は、最初の微分感知信号出力時P1 に入場
動作を始めたけれども入場動作の途中で退場してしまっ
た途中退場の状態ではなく、入場動作が終了して落ち着
いた状態と考えられるから、途中退場の状態を入場動作
が終了した状態と判断しなくなり、生体の入場判断を誤
まりにくくなるという効果を一段と奏することができ
る。
【0064】また、延期判断直後の退場判断時P4 又は
入場判断時P5 を出力起点P6 として第3の所定時間T
3 経過時又は出力起点P6 後の退場判断時P4 のいずれ
か後まで制御信号が出力されるから、例えば、生体と略
同様の赤外線を発生する暖房器具等が配置されることに
よって、生体の不在状態に変化しているにも関わらず赤
外線が発生することにより、生体の存在状態が継続して
いると誤判断された場合でも、第3の所定時間T3 経過
時に制御信号の出力が終了するので、生体の不在状態で
制御信号が出力し続けることがなくなり、生体の不在時
に機器を制御するという無駄を無くすことができる。
【0065】また、制御部12は、最初の微分感知信号出
力時P1 の後に、最初の微分感知信号出力時P1 の前の
絶対感知信号Vout との間の差の絶対値が第2のしきい
値V 2 よりも大きい絶対感知信号Vout が出力されたと
きから制御信号を出力するから、例えば、日光等が差し
込むことにより赤外線の微分値が変化して、あたかも生
体が入場しつつある状態として制御信号が出力されるこ
とがなくなり、生体の不在時に機器を制御するという無
駄を無くすことができる。
【0066】また、生体の不在状態に変化するときの温
度変化は、生体の存在状態に変化するときの温度変化よ
りも大きくなることがあり、例えば、ドア等の開閉を伴
って生体の存在状態の有無が変化する場合、生体温度が
赤外線感知素子1 の周囲温度と異なるときでは、周囲温
度が生体の存在により徐々に暖められたり冷やされたり
して徐々に温度変化していた状態から、ドア等が開くと
ともに生体の不在状態に変化すると急激に暖められたり
冷やされたりして、生体の不在状態に変化するときの温
度変化が、生体の存在状態に変化するときの温度変化が
大きくなるので、生体の不在状態に変化したかを判断す
るための第3のしきい値V3 の絶対値を、生体の存在状
態に変化したかを判断するための第2のしきい値V2
絶対値よりも大きくすることによって、生体の実際の存
在状態の変化の判断に適応するようになり、生体の入場
判断及び退場判断を誤まりにくくなるという効果を一段
と奏することができる。
【0067】また、赤外線は、熱との関連が大きいか
ら、第1乃至第3のしきい値V1,V2,V3 が赤外線感知
素子1 の周囲温度に基づき変動することによって、実際
の環境に即して、生体の存在の有無の判断をすることが
でき、生体の入場判断及び退場判断を誤まりにくくなる
という効果を一段と奏することができる。
【0068】また、赤外線は、熱との関連が大きいか
ら、第1乃至第3のしきい値V1,V2,V3 が赤外線感知
素子1 の背景温度に基づき変動することによって、実際
の環境に即して、生体の存在の有無の判断をすることが
でき、生体の入場判断及び退場判断を誤まりにくくなる
という効果を一段と奏することができる。
【0069】また、背景温度が最初の微分感知信号出力
時P1 の前の絶対感知信号Vout に基づいて算出される
から、背景温度測定用の器具を別に設けなくてもよくな
っている。
【0070】また、生体温度が赤外線感知素子1 の周囲
温度よりも高いときと低いときとでは、生体の存在の有
無に伴う絶対感知信号Vout の変化量の正負の符号が逆
になるけれども、第2乃至第4のしきい値V2,V3,V4
の正負の符号が一括して反転するために、生体温度が赤
外線感知素子1 の周囲温度よりも高いときでも低いとき
でも、生体の存在の有無を判断することができ、広範囲
の条件で、使用することができる。
【0071】また、補正手段5 が、退場判断後に、 基準
信号Vbiasに基づいて絶対感知信号Vout の信号レベル
を補正することによって、生体の入場判断及び退場判断
を誤まりにくくなるという効果を一段と奏することがで
きる。
【0072】また、絶対感知信号Vout が上限値又は下
限値であることでもって、絶対感知信号Vout が異常に
変化していることを確認できるので、異常に変化してい
ないときまで絶対感知信号Vout を修正するようなこと
をなくすことができる。
【0073】また、絶対感知信号Vout が上限値である
ことでもって、絶対感知信号が異常に大きくなっている
ことを確認してから、絶対感知信号Vout を増幅前の信
号レベルに取り替えるだけで修正できるのであるから、
信号レベルを増減させるときに比較して修正がやり易く
なっている。
【0074】また、第1実施形態の赤外線感知器にあっ
ては、判断部11は、退場判断時P4における絶対感知信
号Vout の絶対値が第3のしきい値V3 に対して逆の正
負の符号を有した第4のしきい値V4 の絶対値よりも大
きい場合に、退場判断時から第2の所定時間T2 内に第
1のしきい値V1 を超える絶対値を有した微分感知信号
Vdif が出力されたことでもって生体の退場判断を延期
するから、例えば、立っていた生体が座り込むように姿
勢が変化することによって絶対感知信号Voutの絶対値
が減少したのであって不在状態に変化することにより絶
対感知信号Vout の絶対値が減少した恐れがあるときま
で退場判断をしなくなるので、退場判断を誤まりにくく
なるという効果を一段と奏することができる。
【0075】また、入場判断後に第1のしきい値V1
超えた絶対値を有する微分感知信号Vdif を出力した入
場後微分感知信号出力時P8 の前の状態は、入場動作終
了後退場動作開始前の落ち着いた状態と考えられるか
ら、この落ち着いた状態の絶対感知信号Vout と最後の
退場判断用更新時P3 から第1の所定時間T1 経過後の
絶対感知信号Vout との間の変位量を算出することによ
って、生体の動作に伴う誤差の少ない変位量を算出する
ことができ、生体の退場判断を誤まりにくくなるという
効果を一段と奏することができる。
【0076】また、第2実施形態乃至第9実施形態の赤
外線感知器にあっては、本当に退場したのならば、退場
判断時P4 から第2の所定時間T2 内に微分感知信号V
difが出力されるはずはないのであるから、判断部1
が、退場判断時P4 から第2の所定時間T2 内に第1の
しきい値V1 を超える絶対値を有した微分感知信号Vdi
f が出力されたことでもって、生体の退場判断を延期す
ることにより、生体の退場判断を誤まりにくくなる。
【0077】また、第3実施形態の赤外線感知器にあっ
ては、入場判断後に第1のしきい値V1 を超えた絶対値
を有する微分感知信号Vdif を出力した入場後微分感知
信号出力時P8 から第1の所定時間T1 経過するまでの
間に出力されて絶対値が最大の絶対感知信号Vout と最
後の退場判断用更新時P3 から第1の所定時間T1 経過
後の絶対感知信号Vout との間の変位量を算出すること
によって、退場動作開始後から退場動作終了時までの間
の最大の変位量を算出することになるから、生体の存在
の有無による絶対感知信号Vout の差が小さいときで
も、大きい変位量を算出し易く、生体の退場判断を誤ま
りにくくなるという効果を一段と奏することができる。
【0078】また、第4実施形態の赤外線感知器にあっ
ては、入場判断後に第1のしきい値V1 を超えた絶対値
を有する微分感知信号Vdif を出力した入場後微分感知
信号出力時P8 から第1のしきい値V1 を超える絶対値
を有した微分感知信号Vdifが出力される度に更新され
る更新時までの間の絶対感知信号Vout の平均値には、
比較的ノイズが含まれていないから、誤差の少ない算出
することができ、生体の退場判断を誤まりにくくなると
いう効果を一段と奏することができる。
【0079】また、第5乃至第9実施形態の赤外線感知
器にあっては、前述した3通りの第2の変化量を求めた
後に、それらの3通りの第2の変化量から、特異的な第
2の変化量を除いた後に、残りの2通りの第2の変化量
を平均することにより、誤差の少ない算出することがで
き、生体の退場判断を誤まりにくくなるという効果を一
段と奏することができる。
【0080】また、第6実施形態乃至第9実施形態の赤
外線感知器にあっては、約36.5℃である生体温度と
赤外線感知素子1 の周囲温度との差が小さい場合、絶対
感知信号Vout は、生体の存在時と生体の不在時との差
が少なくなるから、生体温度と赤外線感知素子1 の周囲
温度との差が大きい場合程、正確に生体の判断をするこ
とができなくなるので、生体温度と赤外線感知素子1 の
周囲温度との差が小さいときを除いて、判断動作するこ
とによって、誤動作を少なくすることができる。
【0081】また、第1乃至第6実施形態の赤外線感知
器にあっては、最初の微分感知信号出力時P1 から最後
の入場判断用更新時P2 まで及び微分感知信号Vdif が
第1のしきい値V1 以下の絶対値を有するときの絶対感
知信号Vout に応じて可変する第3のしきい値V3 に基
づいて退場判断をすることができ、例えば、本赤外線感
知器が天井に配設されて、天井との距離が異なる生体の
大小により絶対感知信号Vout がばらつくときでも、そ
の生体の大小に応じた第3のしきい値V3 に基づいて退
場判断をすることができ、生体の退場判断を誤まりにく
くなるという効果を一段と奏することができる。
【0082】また、第7乃至第9実施形態の赤外線感知
器にあっては、最初の微分感知信号出力時P1 後に微分
感知信号Vdif が第1のしきい値V1 以下の絶対値を有
するときの絶対感知信号Vout は、変動が少なくてばら
つきが小さいから、第3のしきい値V3 を絶対感知信号
Vout に応じて精度良く求めることができ、ひいては生
体の入場判断及び退場判断を誤まりにくくなるという効
果を一段と奏することができる。
【0083】また、微分感知信号Vdif が第1のしきい
値V1 以下の絶対値を有するときの絶対感知信号Vout
の平均値には、比較的ノイズが含まれていないから、第
3のしきい値を絶対感知信号Vout に応じて、より精度
良く求めることができ、ひいては生体の入場判断及び退
場判断を誤まりにくくなるという効果を一段と奏するこ
とができる。
【0084】また、第1乃至第7実施形態及び第9実施
形態の赤外線感知器にあっては、補正手段5 が、絶対感
知信号Vout と基準信号Vbiasとの差の絶対値が第5の
しきい値V5 を超えたときに、絶対感知信号Vout の信
号レベルを補正することによって、補正をする必要が無
いときまで、補正をしなくてすむ。
【0085】また、第8実施形態の赤外線感知器にあっ
ては、補正手段5 が、所定の補正間隔毎に絶対感知信号
Vout の信号レベルを補正するから、補正をする時期を
その都度決めるようなことをしなくてもよくなる。
【0086】また、第1乃至第8実施形態の赤外線感知
器にあっては、微分感知信号Vdifは、絶対感知信号Vo
ut を算出するための感知信号を出力した赤外線感知素
子1から出力された感知信号に基づいて演算されたので
あるから、微分感知信号Vdif を出力するためだけの焦
電素子等の赤外線感知素子を別に設けなくてもよくな
る。
【0087】また、絶対感知信号Vout が、3乃至7H
zの周波数を有したパルス信号に同期してサンプリング
されることによって、生体が人であるときに、生体の存
在の有無を判断するのに適した微分感知信号Vdif を演
算することができる。
【0088】また、第9実施形態の赤外線感知器にあっ
ては、微分感知信号Vdif を出力する微分感知信号出力
手段が設けられているから、絶対感知信号Vout から微
分感知信号Vdif を求めるためのCPU等の計算手段を
設けなくてもよくなっている。
【0089】なお、第1実施形態の赤外線感知器では、
判断部11は、退場判断時P4 における絶対感知信号Vou
t の絶対値が、第3のしきい値V3 に対して逆の正負の
符号を有した第4のしきい値V4 の絶対値よりも大きい
場合に、退場判断時P4 から第2の所定時間T2 内に第
1のしきい値V1 を超える絶対値を有した微分感知信号
Vdif が出力されたことでもって、生体の退場判断を延
期するとともに、延期判断後最初に第1のしきい値V1
を超える絶対値を有した微分感知信号Vdif が出力され
た時を起点として第1のしきい値V1 を超える絶対値を
有した微分感知信号Vdif が第1の所定時間T1 内に出
力される度に更新された最後の退場再判断用更新時P7
の前の絶対感知信号Vout と最後の退場再判断用更新時
7 の後の絶対感知信号Vout との間の変位量よりなる
第2の変化量が第1の変化量に対して逆の正負の符号を
有してその絶対値が第3のしきい値V3 の絶対値よりも
大きいことでもって生体の退場動作が終了したと退場判
断する構成になっているが、例えば、生体の退場判断を
誤まりにくくなるという効果を十分に奏することができ
るときは、このような構成にしなくてもよい。
【0090】また、第1実施形態の赤外線感知器では、
第2の変化量は、入場判断後に第1のしきい値V1 を超
えた絶対値を有する微分感知信号Vdif を出力した入場
後微分感知信号出力時P8 の前の絶対感知信号Vout と
最後の退場判断用更新時P3から第1の所定時間T1
過後の絶対感知信号Vout との間の変位量よりなるが、
例えば、生体の退場判断を誤まりにくくなるという効果
を十分に奏することができるときは、このような構成に
しなくてもよい。
【0091】また、第2実施形態の赤外線感知器では、
第2の変化量は、入場判断後に第1のしきい値V1 を超
えた絶対値を有する微分感知信号Vdif を出力した入場
後微分感知信号出力時P8 から第1の所定時間T1 経過
するまでの間に出力されて絶対値が最大の絶対感知信号
Vout と最後の退場判断用更新時P3 から第1の所定時
間T1 経過後の絶対感知信号Vout との間の変位量より
なるよりなるが、例えば、生体の退場判断を誤まりにく
くなるという効果を十分に奏することができるときは、
このような構成にしなくてもよい。
【0092】また、第3実施形態の赤外線感知器では、
第2の変化量は、入場判断後に第1のしきい値V1 を超
えた絶対値を有する微分感知信号Vdif を出力した入場
後微分感知信号出力時P8 から最後の退場判断用更新時
3 までの間の絶対感知信号Vout の平均値と最後の退
場判断用更新時P3 から第1の所定時間T1 経過後の絶
対感知信号Vout との間の変位量よりなるが、例えば、
生体の退場判断を誤まりにくくなるという効果を十分に
奏することができるときは、このような構成にしなくて
もよい。
【0093】また、第4実施形態の赤外線感知器では、
第2の変化量は、前述した3通りの第2の変化量を求め
た後に、それらの3通りの第2の変化量から、特異的な
第2の変化量を除いた後に、残りの2通りの第2の変化
量を平均することにより、誤差の少ない算出するように
しているが、例えば、生体の退場判断を誤まりにくくな
るという効果を十分に奏することができるときは、この
ような構成にしなくてもよい。
【0094】また、第2乃至第9実施形態の赤外線感知
器では、判断部11は、退場判断時P 4 における絶対感知
信号Vout の絶対値によらずに、退場判断時P4 から第
2の所定時間T2 内に第1のしきい値V1 を超える絶対
値を有した微分感知信号Vdif が出力されたことでもっ
て、生体の退場判断を延期する構成になっているが、例
えば、生体の退場判断を誤まりにくくなるという効果を
十分に奏することができるときは、このような構成にし
なくてもよい。
【0095】また、第6乃至第9実施形態の赤外線感知
器では、判断部11は、赤外線感知素子1 の周囲温度が所
定温度範囲のときに、判断動作するが、例えば、約3
6.5℃である生体温度と赤外線感知素子1 の周囲温度
との差が大きいときは、このような構成にしなくてもよ
い。
【0096】また、第1乃至第6実施形態の赤外線感知
器では、第3のしきい値V3 は、最初の微分感知信号出
力時P1 から最後の入場判断用更新時P2 まで及び微分
感知信号Vdif が第1のしきい値V1 以下の絶対値を有
するとき、例えば、入場判断後に第1のしきい値V1
超えた絶対値を有する微分感知信号Vdif を出力した入
場後微分感知信号出力時P8 の直前の絶対感知信号Vou
t に応じて可変するものとなっているが、例えば、生体
の退場判断を誤まりにくくなるという効果を十分に奏す
ることができるときは、このような構成にしなくてもよ
い。
【0097】また、第7乃至第9実施形態の赤外線感知
器では、第3のしきい値V3 は、最初の微分感知信号出
力時P1 後に微分感知信号Vdif が第1のしきい値V1
以下の絶対値を有するときの絶対感知信号Vout に応じ
て可変する構成になっているが、例えば、生体の退場判
断を誤まりにくくなるという効果を十分に奏することが
できるときは、このような構成にしなくてもよい。
【0098】また、第7乃至第9実施形態の赤外線感知
器では、第3のしきい値V3 は、最初の微分感知信号出
力時P1 後に微分感知信号Vdif が第1のしきい値V1
以下の絶対値を有するときの絶対感知信号Vout の平均
値に応じて可変する構成になっているが、例えば、生体
の退場判断を誤まりにくくなるという効果を十分に奏す
ることができるときは、このような構成にしなくてもよ
い。
【0099】また、第1乃至第9実施形態の赤外線感知
器では、退場判断後に、基準信号Vbiasに基づいて絶対
感知信号Vout の信号レベルを補正する補正手段5 が設
けられているが、例えば、生体の入場判断及び退場判断
を誤まりにくくなるという効果を十分に奏することがで
きるときは、補正手段5 が設けられなくてもよい。
【0100】また、第1乃至第7実施形態及び第9実施
形態の赤外線感知器では、補正手段5 は、絶対感知信号
Vout と基準信号Vbiasとの差の絶対値が第5のしきい
値V 5 を超えたときに絶対感知信号Vout の信号レベル
を補正するが、このように補正するタイミングを限定す
るものではない。
【0101】また、第8実施形態の赤外線感知器では、
補正手段5 は、所定の補正間隔毎に絶対感知信号Vout
の信号レベルを補正するが、このように補正するタイミ
ングを限定するものではない。
【0102】また、第1乃至第8実施形態の赤外線感知
器では、絶対感知信号Vout が、3乃至7Hzの周波数
を有したパルス信号に同期してサンプリングされるが、
例えば、生体の入場判断及び退場判断を誤まりにくくな
るという効果を十分に奏することができるときは、パル
ス信号が3乃至7Hzの周波数でなくてもよい。
【0103】また、第1乃至第9実施形態の赤外線感知
器では、第1の変化量は、最初の微分感知信号出力時P
1 の前の絶対感知信号Vout と第1のしきい値V1 を超
える絶対値を有した微分感知信号Vdif が第1の所定時
間T1 内に出力される度に更新された最後の入場判断用
更新時P2 から第1の所定時間T1 経過後の絶対感知信
号Vout との間の変位量よりなるが、例えば、途中退場
する恐れが無く、生体の入場判断を誤まりにくくなると
いう効果を十分に奏することができるときは、このよう
な構成にしなくてもよい。
【0104】また、第1乃至第9実施形態の赤外線感知
器では、制御部12は、延期判断直後の退場判断時P4
は入場判断時P5 を出力起点P6 として第3の所定時間
3経過時又は出力起点P6 後の退場判断時P4 のいず
れか後まで制御信号を出力する構成になっているが、例
えば、暖房器具等が配置されることがなく、生体の不在
状態に変化しているにも関わらず生体の存在状態が継続
していると誤判断される恐れが無いときは、このような
構成にしなくてもよい。
【0105】また、第1乃至第9実施形態の赤外線感知
器では、制御部12は、最初の微分感知信号出力時P1
後に、最初の微分感知信号出力時P1 の前の絶対感知信
号Vout との間の差の絶対値が第2のしきい値V2 より
も大きい絶対感知信号Voutが出力されたときから制御
信号を出力する構成になっているが、例えば、日光等が
差し込むことがなく、あたかも生体が入場しつつある状
態として制御信号が出力される恐れがないときは、この
ような構成にしなくてもよい。
【0106】また、第1乃至第9実施形態の赤外線感知
器では、第3のしきい値V3 の絶対値は、第2のしきい
値V2 の絶対値よりも大きいが、例えば、ドア等の開閉
を伴って生体の存在状態の有無が変化するのではなく、
生体の入場判断及び退場判断を誤まりにくくなるという
効果を十分に奏することができるときは、このような構
成にしなくてもよい。
【0107】また、第1乃至第9実施形態の赤外線感知
器では、第1乃至第3のしきい値V1,V2,V3 は、赤外
線感知素子1 の周囲温度に基づいて変動するが、例え
ば、生体の入場判断及び退場判断を誤まりにくくなると
いう効果を十分に奏することができるときは、いずれか
1つのしきい値のみ変動してもよく、又は、いずれのし
きい値も変動しなくてよい。
【0108】また、第1乃至第9実施形態の赤外線感知
器では、第1乃至第3のしきい値V 1,V2,V3 は、赤外
線感知素子1 の背景温度に基づいて変動するが、例え
ば、生体の入場判断及び退場判断を誤まりにくくなると
いう効果を十分に奏することができるときは、いずれか
1つのしきい値のみ変動してもよく、又は、いずれのし
きい値も変動しなくてよい。
【0109】また、第1乃至第9実施形態の赤外線感知
器では、背景温度は、最初の微分感知信号出力時P1
前の絶対感知信号Vout に基づいて算出されているが、
床等の背景温度を計測する計測手段を設け、その計測手
段により計測された背景温度を求めてもよい。
【0110】また、第1乃至第9実施形態の赤外線感知
器では、第2乃至第4のしきい値V 2,V3,V4 の正負の
符号は、一括して反転可能としているが、例えば、生体
温度が赤外線感知素子1 の周囲温度よりも高いとき又は
低いときのいずれかのみで使用されるときは、このよう
な構成にしなくてもよい。
【0111】また、第1乃至第9実施形態の赤外線感知
器では、絶対感知信号Vout は信号レベルが変化しても
上限値又は下限値に抑えられるものであって、絶対感知
信号Vout が上限値又は下限値のときに信号レベルを修
正する構成にしているが、このように、修正するタイミ
ングを限定するものではない。
【0112】また、第1乃至第9実施形態の赤外線感知
器では、絶対感知信号が上限値のときに増幅前の信号レ
ベルに取り替える構成にしているが、修正値を加算又は
減算して修正するものでもよい。
【0113】また、第1乃至第9実施形態の赤外線感知
器は、人体感知専用の赤外線感知器ではなく、赤外線を
発する他の生体、つまり、犬や猫等の他の哺乳類及び鳥
類の生体も感知可能な赤外線感知器である。
【0114】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、判断部は、第1
のしきい値を超えた絶対値を有する微分感知信号を出力
した最初の微分感知信号出力時の前の絶対感知信号と最
初の微分感知信号出力時の後の絶対感知信号との間の変
位量よりなる第1の変化量の絶対値が第2のしきい値よ
りも大きいことでもって、生体の入場動作が終了したと
入場判断をするから、2つの絶対感知信号の間の変位量
を算出することによって、気温の変動や太陽光の入射に
基づく誤差を相殺することとなり、さらに、その入場判
断後に第1のしきい値を超える絶対値を有した微分感知
信号が所定時間内に出力される度に更新された最後の退
場判断用更新時の前の絶対感知信号と最後の退場判断用
更新時の後の絶対感知信号との間の変位量よりなる第2
の変化量が第1の変化量に対して逆の正負の符号を有し
てその絶対値が第3のしきい値の絶対値よりも大きいこ
とでもって、生体の退場動作が終了したと退場判断をす
るから、入場判断時と同様に、2つの絶対感知信号の間
の変位量を算出することによって、気温の変動や太陽光
の入射に基づく誤差を相殺することとなり、生体の入場
判断及び退場判断を誤まりにくくなる。
【0115】請求項2記載の発明は、本当に退場したの
ならば、退場判断時から第2の所定時間内に微分感知信
号が出力されるはずはないのであるから、判断部が、退
場判断時から第2の所定時間内に第1のしきい値を超え
る絶対値を有した微分感知信号が出力されたことでもっ
て生体の退場判断を延期することにより、請求項1記載
の発明よりも、生体の退場判断を誤まりにくくなる。
【0116】請求項3記載の発明は、判断部は、退場判
断時における絶対感知信号の絶対値が、第3のしきい値
に対して逆の正負の符号を有した第4のしきい値の絶対
値よりも大きい場合に、退場判断時から第2の所定時間
内に第1のしきい値を超える絶対値を有した微分感知信
号が出力されたことでもって生体の退場判断を延期する
から、例えば、立っていた生体が座り込むように姿勢が
変化することによって絶対感知信号の絶対値が減少した
のであって不在状態に変化することにより絶対感知信号
の絶対値が減少した恐れがあるときまで退場判断をしな
くなるので、請求項2記載の発明よりも、生体の退場判
断を誤まりにくくなる。
【0117】請求項4記載の発明は、第1のしきい値を
超える絶対値を有した微分感知信号が出力される度に更
新される最後の入場判断用更新時から所定時間経過後の
状態は、最初の微分感知信号出力時に入場動作を始めた
けれども入場動作の途中で退場してしまった途中退場の
状態ではなく、入場動作が終了して落ち着いた状態と考
えられるから、途中退場の状態を入場動作が終了した状
態と判断しなくなり、請求項1又は2のいずれかに記載
の発明よりも、生体の入場判断を誤まりにくくなる。
【0118】請求項5記載の発明は、入場判断後に第1
のしきい値を超えた絶対値を有する微分感知信号を出力
した入場後微分感知信号出力時の前の状態は、入場動作
終了後退場動作開始前の落ち着いた状態と考えられるか
ら、この落ち着いた状態の絶対感知信号と最後の退場判
断用更新時から所定時間経過後の絶対感知信号との間の
変位量を算出することによって、生体の動作に伴う誤差
の少ない変位量を算出することができ、請求項1乃至4
のいずれかに記載の発明よりも、生体の退場判断を誤ま
りにくくなる。
【0119】請求項6記載の発明は、入場判断後に第1
のしきい値を超えた絶対値を有する微分感知信号を出力
した入場後微分感知信号出力時から所定時間経過するま
での間に出力されて絶対値が最大の絶対感知信号と最後
の退場判断用更新時から所定時間経過後の絶対感知信号
との間の変位量を算出することによって、退場動作開始
後から退場動作終了時までの間の最大の変位量を算出す
ることになるから、生体の存在の有無による絶対感知信
号の差が小さいときでも、大きい変位量を算出し易く、
請求項1乃至4のいずれかに記載の発明よりも、生体の
退場判断を誤まりにくくなる。
【0120】請求項7記載の発明は、入場判断後に第1
のしきい値を超えた絶対値を有する微分感知信号を出力
した入場後微分感知信号出力時から第1のしきい値を超
える絶対値を有した微分感知信号が出力される度に更新
される更新時までの間の絶対感知信号の平均値には、比
較的ノイズが含まれていないから、誤差の少ない算出す
ることができ、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明
よりも、生体の退場判断を誤まりにくくなる。
【0121】請求項8記載の発明は、入場判断後に第1
のしきい値を超えた絶対値を有する微分感知信号を出力
した入場後微分感知信号出力時の前の絶対感知信号と最
後の退場判断用更新時から所定時間経過後の絶対感知信
号との間の変位量により第2の変化量を求め、入場判断
後に第1のしきい値を超えた絶対値を有する微分感知信
号を出力した入場後微分感知信号出力時から所定時間経
過するまでの間に出力されて絶対値が最大の絶対感知信
号と最後の退場判断用更新時から所定時間経過後の絶対
感知信号との間の変位量により第2の変化量を求め、入
場判断後に第1のしきい値を超えた絶対値を有する微分
感知信号を出力した入場後微分感知信号出力時から最後
の退場判断用更新時までの間の絶対感知信号の平均値と
最後の退場判断用更新時から所定時間経過後の絶対感知
信号との間の変位量により第2の変化量を求めて、合計
3通りの第2の変化量を求めてから、それらの3通りの
第2の変化量から、特異的な第2の変化量を除いた後
に、残りの2通りの第2の変化量を平均したり、3通り
の第2の変化量を平均することにより、誤差の少ない算
出することができ、請求項1乃至4のいずれかに記載の
発明よりも、生体の退場判断を誤まりにくくなる。
【0122】請求項9記載の発明は、請求項1乃至8の
いずれかに記載の発明の効果に加えて、制御部は、延期
判断直後の退場判断時又は入場判断時を出力起点として
第3の所定時間経過時又は出力起点後の退場判断時のい
ずれか後まで制御信号が出力されるから、例えば、生体
と略同様の赤外線を発生する暖房器具等が配置されるこ
とによって、生体の不在状態に変化しているにも関わら
ず赤外線が発生することにより、生体の存在状態が継続
していると誤判断された場合でも、第3の所定時間経過
時に制御信号の出力が終了するので、生体の不在状態で
制御信号が出力し続けることがなくなり、生体の不在時
に機器を制御するという無駄を無くすことができる。
【0123】請求項10記載の発明は、請求項1乃至9
のいずれかに記載の発明の効果に加えて、制御部は、最
初の微分感知信号出力時の後に、最初の微分感知信号出
力時の前の絶対感知信号との間の差の絶対値が第2のし
きい値よりも大きい絶対感知信号が出力されたときから
制御信号を出力するから、例えば、日光等が差し込むこ
とにより赤外線の微分値が変化して、あたかも生体が入
場しつつある状態として制御信号が出力されることがな
くなり、生体の不在時に機器を制御するという無駄を無
くすことができる。
【0124】請求項11記載の発明は、最初の微分感知
信号出力時から入場判断用更新時まで及び微分感知信号
が第1のしきい値以下の絶対値を有するときの絶対感知
信号に応じて可変する第3のしきい値に基づいて退場判
断をすることができ、例えば、本赤外線感知器が天井に
配設されて、天井との距離が異なる生体の大小により絶
対感知信号がばらつくときでも、その生体の大小に応じ
た第3のしきい値に基づいて退場判断をすることがで
き、請求項1乃至10のいずれかに記載の発明よりも、
生体の退場判断を誤まりにくくなる。
【0125】請求項12記載の発明は、最初の微分感知
信号出力時後に微分感知信号が第1のしきい値以下の絶
対値を有するときの絶対感知信号は、変動が少なくてば
らつきが小さいから、第3のしきい値を絶対感知信号に
応じてより精度良く求めることができ、ひいては、請求
項11記載の発明よりも、生体の入場判断及び退場判断
を誤まりにくくなる。
【0126】請求項13記載の発明は、微分感知信号が
第1のしきい値以下の絶対値を有するときの絶対感知信
号の平均値には、比較的ノイズが含まれていないから、
第3のしきい値を絶対感知信号に応じてより精度良く求
めることができ、ひいては、請求項12記載の発明より
も、生体の入場判断及び退場判断を誤まりにくくなる。
【0127】請求項14記載の発明は、生体の不在状態
に変化するときの温度変化は、生体の存在状態に変化す
るときの温度変化よりも大きくなることがあり、例え
ば、ドア等の開閉を伴って生体の存在状態の有無が変化
する場合、生体温度が赤外線感知素子の周囲温度と異な
るときでは、周囲温度が生体の存在により徐々に暖めら
れたり冷やされたりして徐々に温度変化していた状態か
ら、ドア等が開くとともに生体の不在状態に変化すると
急激に暖められたり冷やされたりして、生体の不在状態
に変化するときの温度変化が、生体の存在状態に変化す
るときの温度変化が大きくなるので、生体の不在状態に
変化したかを判断するための第3のしきい値の絶対値
を、生体の存在状態に変化したかを判断するための第2
のしきい値の絶対値よりも大きくすることによって、生
体の実際の存在状態の変化の判断に適応するようにな
り、請求項1乃至13のいずれかに記載の発明よりも、
生体の入場判断及び退場判断を誤まりにくくなる。
【0128】請求項15記載の発明は、赤外線は、熱と
の関連が大きいから、第1乃至第3のしきい値の少なく
とも1つが赤外線感知素子の周囲温度に基づき変動する
ことによって、実際の環境に即して、生体の存在の有無
の判断をすることができ、請求項1乃至14のいずれか
に記載の発明よりも、生体の入場判断及び退場判断を誤
まりにくくなる。
【0129】請求項16記載の発明は、赤外線は、熱と
の関連が大きいから、第1乃至第3のしきい値の少なく
とも1つが赤外線感知素子の背景温度、つまり生体が入
場していない状態での床等の背景温度に基づき変動する
ことによって、実際の環境に即して、生体の存在の有無
の判断をすることができ、請求項1乃至14のいずれか
に記載の発明よりも、生体の入場判断及び退場判断を誤
まりにくくなる。
【0130】請求項17記載の発明は、請求項16記載
の発明の効果に加えて、背景温度が最初の微分感知信号
出力時の前の絶対感知信号に基づいて算出されるから、
背景温度測定用の器具を別に設けなくてもよくなる。
【0131】請求項18記載の発明は、生体温度が赤外
線感知素子の周囲温度よりも高いときと低いときとで
は、生体の存在の有無に伴う絶対感知信号の変化量の正
負の符号が逆になるけれども、第2乃至第4のしきい値
の正負の符号が一括して反転するために、生体温度が赤
外線感知素子の周囲温度よりも高いときでも低いときで
も、生体の存在の有無を判断することができ、請求項1
乃至17のいずれかに記載の発明よりも、広範囲の条件
で、使用することができる。
【0132】請求項19記載の発明は、生体温度と赤外
線感知素子の周囲温度との差が小さい場合、絶対感知信
号は、生体の存在時と生体の不在時との差が少なくなる
から、生体温度と赤外線感知素子の周囲温度との差が大
きい場合程、正確に生体の判断をすることができなくな
るので、生体温度と赤外線感知素子の周囲温度との差が
小さいときを除いて、判断動作することにより、請求項
1乃至18のいずれかに記載の発明よりも、誤動作を少
なくすることができる。
【0133】請求項20記載の発明は、補正手段が、退
場判断後に、 基準信号に基づいて絶対感知信号の信号レ
ベルを補正することによって、請求項1乃至19のいず
れかに記載の発明よりも、生体の入場判断及び退場判断
を誤まりにくくなる。
【0134】請求項21記載の発明は、請求項20記載
の発明の効果に加えて、補正手段が、絶対感知信号と基
準信号との差の絶対値が第5のしきい値を超えたとき
に、絶対感知信号の信号レベルを補正することによっ
て、補正をする必要が無いときまで、補正をしなくてす
む。
【0135】請求項22記載の発明は、請求項20記載
の発明の効果に加えて、補正手段が、所定の補正間隔毎
に絶対感知信号の信号レベルを補正するから、補正をす
る時期をその都度決めるようなことをしなくてもよくな
る。
【0136】請求項23記載の発明は、絶対感知信号が
上限値又は下限値であることでもって、絶対感知信号が
異常に変化していることを確認できるので、異常に変化
していないときまで絶対感知信号を修正するようなこと
をなくすことができる。
【0137】請求項24記載の発明は、絶対感知信号が
上限値であることでもって、絶対感知信号が異常に大き
くなっていることを確認できるので、異常に変化してい
ないときまで絶対感知信号を修正するようなことをなく
すことができる。しかも、絶対感知信号を増幅前の信号
レベルに取り替えるだけで修正できるのであるから、信
号レベルを増減させるときに比較して修正がやり易くな
っている。
【0138】請求項25記載の発明は、微分感知信号を
出力する微分感知信号出力手段が設けられているから、
絶対感知信号から微分感知信号を求めるためのCPU等
の計算手段を設けなくてもよくなる。
【0139】請求項26記載の発明は、請求項1乃至2
3のいずれかに記載の効果に加えて、微分感知信号は、
絶対感知信号を算出するための感知信号を出力した赤外
線感知素子から出力された感知信号に基づいて演算され
たのであるから、微分感知信号を出力するためだけの焦
電素子等の赤外線感知素子を別に設けなくてもよくな
る。
【0140】請求項27記載の発明は、請求項25記載
の発明の効果に加えて、絶対感知信号が、3乃至7Hz
の周波数を有したパルス信号に同期してサンプリングさ
れることによって、生体が人であるときに、生体の存在
の有無を判断するのに適した微分感知信号を演算するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のブロック図である。
【図2】同上の赤外線感知素子の回路図である。
【図3】同上の補正手段の回路図である。
【図4】同上の補正手段による補正の説明図である。
【図5】同上の補正手段による補正のタイミングの説明
図である。
【図6】同上において第2の変化量の絶対値が第3のし
きい値を超えて生体の退場動作が終了したと判断させる
絶対感知信号及び微分感知信号を示す説明図である。
【図7】同上において第2の変化量の絶対値が第3のし
きい値を超えても生体の退場判断を延期させる絶対感知
信号及び微分感知信号を示す説明図である。
【図8】同上の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2実施形態において生体の退場判断
を延期させる絶対感知信号及び微分感知信号を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 赤外線感知素子 5 補正手段 11 判断部 12 制御部 V1 第1のしきい値 V2 第2のしきい値 V3 第3のしきい値 V4 第4のしきい値 V5 第5のしきい値 Vdif 微分感知信号 Vout 絶対感知信号 Vbias 基準信号 T1 第1の所定時間 T2 第2の所定時間 T3 第3の所定時間 P1 最初の微分感知信号出力時 P2 最後の入場判断用更新時 P3 最後の退場判断用更新時 P4 退場判断時 P5 入場判断時 P6 出力起点 P7 最後の再退場判断用更新時 P8 入場後微分感知信号出力時
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 喜多山 和也 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 吉田 恵一 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感知した赤外線の絶対値に対応する絶対
    感知信号を出力する赤外線感知素子と、赤外線の微分値
    に対応する微分感知信号及び絶対感知信号に基づいて生
    体の存在の有無を判断する判断部と、機器を制御するた
    めの制御信号を判断部により生体が存在していると判断
    された時間に合わせて出力する制御部と、を備え、判断
    部は、第1のしきい値を超えた絶対値を有する微分感知
    信号を出力した最初の微分感知信号出力時の前の絶対感
    知信号と最初の微分感知信号出力時の後の絶対感知信号
    との間の変位量よりなる第1の変化量の絶対値が第2の
    しきい値よりも大きいことでもって生体の入場動作が終
    了したと入場判断をし、その入場判断後に第1のしきい
    値を超える絶対値を有した微分感知信号が所定時間内に
    出力される度に更新された最後の退場判断用更新時の前
    の絶対感知信号と最後の退場判断用更新時の後の絶対感
    知信号との間の変位量よりなる第2の変化量が第1の変
    化量に対して逆の正負の符号を有してその絶対値が第3
    のしきい値の絶対値よりも大きいことでもって生体の退
    場動作が終了したと退場判断をし、制御部は、第1のし
    きい値を超えた絶対値を有する微分感知信号を出力した
    最初の微分感知信号出力時から退場判断時までは制御信
    号を出力するようなしたことを特徴とする赤外線感知
    器。
  2. 【請求項2】 前記判断部は、前記退場判断時から前記
    第2の所定時間内に前記第1のしきい値を超える絶対値
    を有した前記微分感知信号が出力されたことでもって前
    記退場判断を延期するとともに、前記延期判断後最初に
    前記第1のしきい値を超える絶対値を有した前記微分感
    知信号が出力された時を起点として前記第1のしきい値
    を超える絶対値を有した前記微分感知信号が前記所定時
    間内に出力される度に更新された最後の退場再判断用更
    新時の前の前記絶対感知信号と最後の退場再判断用更新
    時の後の前記絶対感知信号との間の変位量よりなる第2
    の変化量が第1の変化量に対して逆の正負の符号を有し
    てその絶対値が前記第3のしきい値の絶対値よりも大き
    いことでもって前記生体の退場動作が終了したと退場判
    断するようなしたことを特徴とする請求項1記載の赤外
    線感知器。
  3. 【請求項3】 前記判断部は、前記退場判断時における
    前記絶対感知信号の絶対値が、前記第3のしきい値に対
    して逆の正負の符号を有した第4のしきい値の絶対値よ
    りも大きい場合に、前記退場判断時から第2の所定時間
    内に前記第1のしきい値を超える絶対値を有した前記微
    分感知信号が出力されたことでもって前記退場判断を延
    期するようなしたことを特徴とする請求項2記載の赤外
    線感知器。
  4. 【請求項4】 前記第1の変化量は、前記最初の微分感
    知信号出力時の前の前記絶対感知信号と前記第1のしき
    い値を超える絶対値を有した前記微分感知信号が前記所
    定時間内に出力される度に更新された最後の入場判断用
    更新時から前記所定時間経過後の前記絶対感知信号との
    間の変位量よりなることを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれかに記載の赤外線感知器。
  5. 【請求項5】 前記第2の変化量は、前記入場判断後に
    前記第1のしきい値を超えた絶対値を有する前記微分感
    知信号を出力した入場後微分感知信号出力時の前の前記
    絶対感知信号と前記最後の退場判断用更新時から前記所
    定時間経過後の前記絶対感知信号との間の変位量よりな
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    赤外線感知器。
  6. 【請求項6】 前記第2の変化量は、前記入場判断後に
    前記第1のしきい値を超えた絶対値を有する前記微分感
    知信号を出力した入場後微分感知信号出力時から前記所
    定時間経過するまでの間に出力されて絶対値が最大の前
    記絶対感知信号と最後の前記退場判断用更新時から所定
    時間経過後の前記絶対感知信号との間の変位量よりなる
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の赤
    外線感知器。
  7. 【請求項7】 前記第2の変化量は、前記入場判断後に
    前記第1のしきい値を超えた絶対値を有する前記微分感
    知信号を出力した入場後微分感知信号出力時から前記最
    後の退場判断用更新時までの間の前記絶対感知信号の平
    均値と前記最後の退場判断用更新時から前記所定時間経
    過後の前記絶対感知信号との間の変位量よりなることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の赤外線感
    知器。
  8. 【請求項8】 前記第2の変化量は、前記入場判断後に
    前記第1のしきい値を超えた絶対値を有する前記微分感
    知信号を出力した入場後微分感知信号出力時の前の前記
    絶対感知信号と前記最後の退場判断用更新時から前記所
    定時間経過後の前記絶対感知信号との間の変位量、前記
    入場判断後に前記第1のしきい値を超えた絶対値を有す
    る前記微分感知信号を出力した入場後微分感知信号出力
    時から前記所定時間経過するまでの間に出力されて絶対
    値が最大の前記絶対感知信号と最後の前記退場判断用更
    新時から所定時間経過後の前記絶対感知信号との間の変
    位量及び前記入場判断後に前記第1のしきい値を超えた
    絶対値を有する前記微分感知信号を出力した入場後微分
    感知信号出力時から前記最後の退場判断用更新時までの
    間の前記絶対感知信号の平均値と前記最後の退場判断用
    更新時から前記所定時間経過後の前記絶対感知信号との
    間の変位量に基づいて算出されてなることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載の赤外線感知器。
  9. 【請求項9】 前記制御部は、前記延期判断直後の前記
    退場判断時又は前記入場判断時を出力起点として第3の
    所定時間経過時又は出力起点後の前記退場判断時のいず
    れか後まで前記制御信号を出力するようなしたことを特
    徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の赤外線感知
    器。
  10. 【請求項10】 前記制御部は、前記最初の微分感知信
    号出力時の後に、前記最初の微分感知信号出力時の前の
    前記絶対感知信号との間の差の絶対値が前記第2のしき
    い値よりも大きい前記絶対感知信号が出力されたときか
    ら前記制御信号を出力するようなしたことを特徴とする
    請求項1乃至9のいずれかに記載の赤外線感知器。
  11. 【請求項11】 前記第3のしきい値は、前記最初の微
    分感知信号出力時から前記最後の入場判断用更新時まで
    及び前記微分感知信号が前記第1のしきい値以下の絶対
    値を有するときの前記絶対感知信号に応じて可変するな
    したことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記
    載の赤外線感知器。
  12. 【請求項12】 前記第3のしきい値は、前記最初の微
    分感知信号出力時後に前記微分感知信号が前記第1のし
    きい値以下の絶対値を有するときの前記絶対感知信号に
    応じて可変するようなしたことを特徴とする請求項11
    記載の赤外線感知器。
  13. 【請求項13】 前記第3のしきい値は、前記最初の微
    分感知信号出力時後に前記微分感知信号が前記第1のし
    きい値以下の絶対値を有するときの前記絶対感知信号の
    平均値に応じて可変するようなしたことを特徴とする請
    求項12記載の赤外線感知器。
  14. 【請求項14】 前記第3のしきい値の絶対値は、前記
    第2のしきい値の絶対値よりも大きいことを特徴とする
    請求項1乃至13のいずれかに記載の赤外線感知器。
  15. 【請求項15】 前記第1乃至第3のしきい値の少なく
    とも1つは、前記赤外線感知素子の周囲温度に基づいて
    変動するようなしたことを特徴とする請求項1乃至14
    のいずれかに記載の赤外線感知器。
  16. 【請求項16】 前記第1乃至第3のしきい値の少なく
    とも1つは、前記赤外線感知素子の背景温度に基づいて
    変動するようなしたことを特徴とする請求項1乃至15
    のいずれかに記載の赤外線感知器。
  17. 【請求項17】 前記背景温度は、前記最初の微分感知
    信号出力時の前の絶対感知信号に基づいて算出されたこ
    とを特徴とする請求項16記載の赤外線感知器。
  18. 【請求項18】 前記第2乃至第4のしきい値の正負の
    符号は、一括して反転可能としたことを特徴とする請求
    項1乃至17のいずれかに記載の赤外線感知器。
  19. 【請求項19】 前記判断部は、前記赤外線感知素子の
    周囲温度が所定温度範囲のときに、判断動作するような
    したことを特徴とする請求項1乃至18のいずれかに記
    載の赤外線感知器。
  20. 【請求項20】 前記退場判断後に、基準信号に基づい
    て前記絶対感知信号の信号レベルを補正する補正手段が
    設けられたことを特徴とする請求項1乃至19のいずれ
    かに記載の赤外線感知器。
  21. 【請求項21】 前記補正手段は、前記絶対感知信号と
    前記基準信号との差の絶対値が第5のしきい値を超えた
    ときに前記絶対感知信号の信号レベルを補正するような
    したことを特徴とする請求項20記載の赤外線感知器。
  22. 【請求項22】 前記補正手段は、所定の補正間隔毎に
    前記絶対感知信号の信号レベルを補正するようなしたこ
    とを特徴とする請求項20記載の赤外線感知器。
  23. 【請求項23】 前記絶対感知信号は信号レベルが変化
    しても上限値又は下限値に抑えられるものであって、前
    記絶対感知信号が上限値又は下限値のときに信号レベル
    を修正するようなしたことを特徴とする請求項1乃至2
    2のいずれかに記載の赤外線感知器。
  24. 【請求項24】 前記絶対感知信号は多段階で増幅され
    るとともに信号レベルが大きくなっても上限値に抑えら
    れるものであって、前記絶対感知信号が上限値のときに
    増幅前の信号レベルに取り替えるようなしたことを特徴
    とする請求項1乃至23のいずれかに記載の赤外線感知
    器。
  25. 【請求項25】 前記微分感知信号を出力する微分感知
    信号出力手段が設けられたことを特徴とする請求項1乃
    至24のいずれかに記載の赤外線感知器。
  26. 【請求項26】 前記微分感知信号は、前記絶対感知信
    号から演算されたことを特徴とする請求項1乃至24の
    いずれかに記載の赤外線感知器。
  27. 【請求項27】 前記絶対感知信号は前記微分感知信号
    を演算するためにパルス信号に同期してサンプリングさ
    れるものであって、そのパルス信号が3乃至7Hzの周
    波数を有したことを特徴とする請求項26記載の赤外線
    感知器。
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