JPH1166793A - ディスク収納装置 - Google Patents

ディスク収納装置

Info

Publication number
JPH1166793A
JPH1166793A JP22689797A JP22689797A JPH1166793A JP H1166793 A JPH1166793 A JP H1166793A JP 22689797 A JP22689797 A JP 22689797A JP 22689797 A JP22689797 A JP 22689797A JP H1166793 A JPH1166793 A JP H1166793A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover member
disk storage
case body
disk
storage device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP22689797A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Funato
孝次 船渡
Shuichi Kikuchi
修一 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP22689797A priority Critical patent/JPH1166793A/ja
Priority to TW87111687A priority patent/TW533410B/zh
Priority to KR1019997002464A priority patent/KR20000068616A/ko
Priority to AU83572/98A priority patent/AU743961B2/en
Priority to PCT/JP1998/003303 priority patent/WO1999005680A1/en
Priority to US09/269,234 priority patent/US6269074B1/en
Priority to IDW990119A priority patent/ID21857A/id
Priority to CN98801375A priority patent/CN1239572A/zh
Publication of JPH1166793A publication Critical patent/JPH1166793A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク収納部を開放した状態におけるカバ
ー部材の位置を安定させて、ディスクを交換する作業の
作業性を向上させるディスク収納装置を提供する。 【解決手段】 ケース本体2とカバー部材3間に、カバ
ー部材3の回動を規制して、カバー部材3がディスク収
納用凹部4を開放した状態を保持する回動規制用突状部
60,61を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク状の記録
媒体を回転可能に収納するディスク収納装置に関し、特
に収納するディスクの交換が可能なディスク収納装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開平6−68641号公報
にて開示されるように、磁気ディスクや光ディスク等の
ディスク状記録媒体(以下、ディスクという。)を、ド
ライブ装置に直接装着せずに、ケースに収納した状態で
再生を行えるようにしたディスク収納装置が提案されて
いる。
【0003】このディスク収納装置は、主面部にディス
クを収納するディスク収納部が設けられたケース本体
と、ディスク収納部を閉塞するカバー部材とを備えてい
る。そして、このディスク収納装置は、カバー部材がケ
ース本体に対して開閉可能に取り付けられており、この
カバー部材を開動作させることにより、ディスク収納部
が開放され、ディスクの交換が行えるようになされてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のディスク収納装置は、カバー部材がディスク収
納部を開放した状態では、カバー部材の位置が安定せ
ず、ディスクの交換作業を行う際にカバー部材がばたつ
き、ディスク交換の作業性が損なわれるとの問題点を有
していた。
【0005】そこで、本発明は、ディスク収納部を開放
した状態におけるカバー部材の位置を安定させて、ディ
スクを交換する作業の作業性を向上させるディスク収納
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディスク収
納装置は、主面部にディスク状記録媒体が収納されるデ
ィスク収納部が設けられたケース本体と、このケース本
体に回動可能に取り付けられ、ディスク収納部を開閉す
るカバー部材とを備えている。
【0007】そして、このディスク収納装置は、ケース
本体とカバー部材間に、カバー部材の回動を規制して、
カバー部材がディスク収納部を開放した状態を保持する
回動規制手段が設けられている。
【0008】このディスク収納装置は、ケース本体のデ
ィスク収納部にディスクが収納され、このディスクを収
納したディスク収納部が、カバー部材により閉塞され
る。そして、このディスク収納装置は、収納されたディ
スクを交換する際は、カバー部材が開動作され、ディス
ク収納部が開放される。このとき、回動規制手段によ
り、カバー部材がディスク収納部を開放した状態が保持
される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るディスク収納
装置について、図面を参照して説明する。
【0010】このディスク収納装置1は、DVD−RA
M等の書き換え可能なディスク状記録媒体(以下、ディ
スクという。)を回転可能に収納し、ドライブ装置に装
着されて、収納されたディスクに対する記録再生を行う
ための収納装置であって、図1に斜視図で示すように、
ディスクを収納するケース本体2と、このケース本体2
に回動可能に取り付けられたカバー部材3とを備えてい
る。
【0011】ケース本体2は、合成樹脂等を平面略矩形
の板状に成形してなるものである。そして、このケース
本体2の主面部2aの中央には、ディスクを収納するた
めのディスク収納用凹部4が、ディスクの外形に対応し
た円形に形成されている。
【0012】また、ケース本体2には、このディスク収
納用凹部4の中央部から、図1中矢印Aで示すディスク
収納装置1のドライブ装置への挿入方向の前端側(以
下、前端部2bという。)にかけて、ケース本体2の厚
み方向に貫通して、窓部5が設けられている。
【0013】この窓部5は、ディスク収納用凹部4の中
央部に位置して、ドライブ装置に設けられたスピンドル
モータのターンテーブルに対応した大きさの円形に形成
された円形窓部5aと、この円形窓部5aから前端部2
bにかけて、ドライブ装置に設けられたヘッド装置の移
動量に対応した大きさの矩形に形成された矩形窓部5b
とが一体に形成されてなる。そして、ディスク収納装置
1がドライブ装置に装着されたときは、スピンドルモー
タの先端部が、円形窓部5aを介してケース本体2内に
進入し、ヘッド装置が矩形窓部5bを介してケース本体
2内に進入する。
【0014】また、ケース本体2には、図2に示すよう
に、その裏面2cから前端部2bにかけて、上記窓部5
を開閉するためのシャッタ部材6が取り付けられてい
る。このシャッタ部材6は、例えば金属板等からなり、
上記窓部5を閉塞するに足る大きさの略長方形の板状に
形成されている。そして、このシャッタ部材6は、長辺
方向の一方の端部に短辺方向に沿って断面略コの字状に
折り曲げられた保持片6aが設けられている。また、こ
のシャッタ部材6の長辺方向の他方の端部には、段差部
を介して、係止片6bが延設されている。
【0015】ところで、ケース本体2の前端部2b側の
側面には、ディスク収納装置1の挿入方向と直交する方
向に、スリット7が形成されている。そして、ケース本
体2の前端部2bには、このスリット7に嵌合して、ス
リット7に沿って移動可能にスライダー8が設けられて
いる。そして、このスライダー8に上記シャッタ部材6
の保持片6aが係着されている。これにより、シャッタ
部材6は、ケース本体2に対して、ディスク収納装置1
の装着方向と直交する方向にスライド可能に取り付けら
れている。
【0016】このシャッタ部材6は、常態においてはス
ライダー8が図示しないバネ機構により付勢されている
ことにより、上記窓部5を閉塞するする位置に配置され
ている。そして、このシャッタ部材6は、ディスク収納
装置1がドライブ装置に装着され、スライダー8がバネ
機構の付勢力に抗してスリット7に沿って移動操作され
ると、このスライダー8の移動に伴ってディスク収納装
置1の装着方向と直交する方向に移動し、窓部5を開放
する。
【0017】このディスク収納装置1は、このようにド
ライブ装置に装着されていないときに、シャッタ部材6
により窓部5が閉塞されることにより、ディスク収納用
凹部4内に収納されているディスクの保護が図られてい
る。
【0018】また、このシャッタ部材6は、上記係止片
6bが、ケース本体2の裏面側に取り付けられたバック
プレート9に係止されることにより、脱落が防止されて
いる。なお、バックプレート9の詳細については後述す
る。
【0019】ケース本体2の一方の側面部2d側には、
図3に示すように、この側面部2dにて開口する凹状部
10が形成されており、この凹状部10に、ライトプロ
テクタ11が収容されている。このライトプロテクタ1
1は、記録した情報に誤って上書きをして記録した情報
を消去してしまうことを防止するための部材であって、
上書きを防止する記録禁止位置と上書きを許容する記録
可能位置とに亘り移動可能に凹状部10内に収容されて
いる。
【0020】このライトプロテクタ11は、例えば合成
樹脂等からなり、図4に示すように、移動操作される操
作部11aと、この操作部11aから延設され、互いに
接離する方向に変位可能な第1及び第2の片11b,1
1cとを有している。
【0021】そして、第1の片11bには、ドライブ装
置に設けられた図示しない検出部に当接し、又は当接し
ないことにより、ライトプロテクタ11が上記記録禁止
位置に位置しているか否かを検出するための検出用突起
部12が設けられている。また、第2の片11cには、
このライトプロテクタ11の上記記録禁止位置又は記録
可能位置における位置決めを行うための位置決め用突起
部13が設けられている。
【0022】一方、ケース本体2の一方の側面2d側に
設けられた凹状部10は、この一方の側面2dにて開口
し、周囲を側壁によって囲繞された第1の開口部10a
を有している。そして、ライトプロテクタ11が凹状部
10内に収容されたときに、この第1の開口部10aか
ら、ライトプロテクタ11の操作部11aが外部に臨む
ようになされている。
【0023】この第1の開口部10aの開口端縁には、
それぞれ凹状部10内に向けて傾斜するガイド面14が
設けられており、ライトプロテクタ11の凹状部10内
への挿入を案内するようになされている。
【0024】また、この凹状部10は、ケース本体2の
裏面2c側にて開口する第2の開口部10bを有してい
る。そして、ライトプロテクタ11が凹状部10内に収
容されたときに、この第2の開口部10bから、ライト
プロテクタ11の第1の片11bに設けられた検出用突
起部12が外部に臨むようになされている。ドライブ装
置に設けられた検出部は、ディスク収納装置1がドライ
ブ装置に挿入された際に、この第2の開口部10bを介
して検出用突起部12に当接し、又は当接しないことに
より、記録防止部材11が上記記録禁止位置に位置して
いるか否かを検出する。
【0025】また、凹状部10のケース本体2の主面部
2a側の壁部には、図示を省略するが、ライトプロテク
タ11が上記記録禁止位置に移動した際に、ライトプロ
テクタ11の第2の片11cに設けられた位置決め用突
起部13が係合する第1の位置決め用溝部と、ライトプ
ロテクタ11が上記記録可能位置に移動した際に、位置
決め用突起部13が係合する第2の位置決め用溝部とが
それぞれ形成されている。
【0026】ところで、ライトプロテクタ11は、以下
のようにして凹状部10内に収容される。即ち、ライト
プロテクタ11は、図5(A)に示すように、第1及び
第2の片11b,11cが設けられた側から、第1の開
口部10aを介して、凹状部10内に向けて挿入され
る。このとき、第1の片11bは、図5(B)に示すよ
うに、第1の開口部10aの開口端縁に設けられたガイ
ド面14に案内されて、第2の片11cに対し接近する
方向に弾性変位する。そして、ライトプロテクタ11
は、第1の片11cに設けられた検出用突起部12が第
1の開口部10aを通過すると、図5(C)に示すよう
に、第1の片11cが弾性復帰して、検出用突起部12
が第2の開口部10bを囲む周壁に係止されることによ
り、脱落が防止される。
【0027】このディスク収納装置1は、以上のように
ライトプロテクタ11が設けられることにより、ディス
クに記録された情報に誤って上書きをして記録された情
報を消去してしまうことが防止される。
【0028】また、ケース本体2には、ディスク収納用
凹部4を開閉するためのカバー部材3が、ケース本体2
に対して回動可能に取り付けられている。
【0029】このカバー部材3は、例えばディスク収納
用凹部4に収納されたディスクを外部から目視できるよ
うに透明のプラスチック等からなり、図6に示すよう
に、ディスク収納用凹部4を閉塞するに足る大きさのカ
バー本体3aと、このカバー本体3a一端側から延設さ
れる延設片3bとを有している。そして、カバー本体3
aの他端側の左右両端部には、一対の取り付け部15,
16が設けられている。
【0030】カバー本体3aは、一端側がディスク収納
用凹部4に対応した円形に成形されており、他端側がケ
ース本体2の外形形状に対応した矩形に成形されてい
る。また、カバー本体3aの略中央部には、ケース本体
2に形成された円形窓部5aと対応した大きさの円形孔
17が設けられている。そして、この円形孔17にディ
スク押圧部材18が遊挿されている。
【0031】このディスク押圧部材18は、ディスク収
納用凹部4内に収納されたディスクの中心部を保持する
ためのものであり、例えば合成樹脂等により円盤状に形
成され、内部にドライブ装置のスピンドルモータにより
マグネットチャッキングされるための金属板が埋め込ま
れている。そして、このディスク押圧部材18は、円形
孔17の孔縁に設けられた支持爪19により、回動及び
揺動可能に支持されている。
【0032】カバー本体3aの一端側から延設される延
設片3bは、先端部がカバー本体3aに対して直交しケ
ース本体2の裏面2c側に向かう方向に折り曲げられ
て、断面L字状とされている。そして、この延設片3b
の左右両端部には、カバー部材3がケース本体2に重ね
合わされ、ディスク収納用凹部4を閉塞するときに、ケ
ース本体2のドライブ装置への挿入方向後端部(以下、
後端部2eという。)側に設けられた一対の切欠部20
a,20b内に挿入される一対の係合片21a,21b
が設けられている。この係合片21a,21bには、そ
れぞれ貫通孔が穿設されており、カバー部材3がディス
ク収納用凹部4を閉塞するときに、この貫通孔に後述す
るスライド部材の先端部が挿通されることにより、カバ
ー部材3の開放動作が規制される。
【0033】カバー本体3aの他端側の左右両端部に設
けられた一対の取り付け部15,16は、図7に示すよ
うに、カバー本体3aから外方に向けて突出する一対の
突出片15a,15b、16a,16bと、これら突出
片15a,15b、16a,16bを連結する軸部15
c、16cとをそれぞれ備えている。そして、カバー部
材3は、この一対の取り付け部15,16を介してケー
ス本体2に取り付けられ、一対の軸部15c,16cを
支軸として、ケース本体2に対して回動可能となされて
いる。
【0034】突出片15a,15b、16a,16b
は、それぞれ一端側がカバー本体3a内に埋入され、他
端側がカバー本体3aの他端側からディスク収納装置1
のドライブ装置への挿入方向に沿って、それぞれ平行に
突出して設けられている。そして、一対の突出片15
a,15b間及び一対の突出片16a,16b間には、
それぞれ突出先端側に位置して、軸部15c,16cが
設けられている。
【0035】この軸部15c,16cは、略円柱状を呈
し、一端側が一方の突出片15a、16aに接合され、
他端側が他方の突出片15b、16bに接合されること
によって、これら一対の連結片15a,15b、16
a,16bをそれぞれ連結している。また、この軸部1
5c,16cの周面には、カバー部材3がケース本体2
に取り付けられたときに、カバー部材3の回動を規制す
るための回動規制用突状部60,61がそれぞれ設けら
れている。
【0036】一方、ケース本体2には、図8及び図9に
示すように、前端部2bの左右両端部側に位置して、カ
バー部材3の一対の取り付け部15,16の突出片15
a,15b、16a,16bがそれぞれ挿通される一対
の溝部22a,22b及び23a,23bがそれぞれ設
けられている。そして、これら一対の溝部22a,22
bの間及び23a,23bの間には、それぞれ図9中矢
印Bで示す方向、すなわちケース本体2の主面部2a側
から裏面2c側に弾性変位可能な板バネ部24a,24
bが設けられている。
【0037】この板バネ部24a,24bは、基端側が
ケース本体2に保持されて、先端側が一対の溝部22
a,22b間に形成される空間領域、または一対の溝部
23a,23b間に形成される空間領域に突出するよう
にケース本体2と一体成形されることにより、これら空
間領域内において弾性変位可能となされる。
【0038】そして、この板バネ部24a,24bの先
端側には、カバー部材3の軸部15c,16cを保持す
るための保持用突起部62,63が設けられている。ま
た、ケース本体2の上記空間領域を形成する内周壁部に
は、板バネ部材24a,24bの保持用突起部62,6
3と対向する位置に、保持用突起部62,63とともに
カバー部材3の軸部15c,16cを保持するための突
出壁部64,65が突設されている。これら保持用突起
部62,63及び突出壁部64,65は、それぞれの対
向面62a,63a及び64a,65aがカバー部材3
の軸部15c,16cの外周形状に対応した円弧形に切
り欠かれている。そして、これら保持用突起部62,6
3と突出壁部64,65との対向面間の間隔は、カバー
部材3の軸部15c,16cの直径よりもやや小とされ
ている。
【0039】また、突出壁部64,65の左右両側に
は、カバー部材3が開動作された際にカバー部材3の突
出片15a,15b、16a,16bが当接することに
より、カバー部材3の回動量を規制するための回動量規
制壁66(67)が設けられている。
【0040】ケース本体2にカバー部材3を取り付ける
際は、まず、ケース本体2に設けられた溝部22a,2
2b及び23a,23bに、カバー部材3の一対の取り
付け部15,16の突出片15a,15b、16a,1
6bをそれぞれ挿通させる。このとき、ケース本体2の
保持用突起部62,63と突出壁部64,65との対向
面間の間隔は、カバー部材3の軸部15c,16cの直
径よりもやや小とされているので、カバー部材3の軸部
15c,16cは、板バネ部24a,24bの保持用突
起部62,63の上端部に当接された状態とされてい
る。
【0041】この状態で、カバー部材3をケース本体2
の裏面2c側に押し込んでいく。この押圧力により、板
バネ部24a,24bは、図9中矢印Bで示す方向に弾
性変位して、保持用突起部62,63と突出壁部64,
65との対向面間の間隔が次第に大となり、カバー部材
3の軸部15c,16cの直径よりも大となった時点
で、保持用突起部62,63と突出壁部64,65との
対向面間に軸部15c,16cが挿入される。そして、
押圧力が解除されることにより、板バネ部24a,24
bに弾性復帰力が働く。この板バネ部24a,24bの
弾性復帰力により、軸部15c,16cは、保持用突起
部62,63と突出壁部64,65間に安定的に挟持さ
れる。
【0042】ところで、カバー部材3には、上述したよ
うに、取り付け部15,16の軸部15c,16cに、
カバー部材3の回動を規制するための回動規制用突状部
60,61がそれぞれ設けられている。そして、カバー
部材3は、ケース本体2のディスク収納用凹部4を閉塞
するときは、図10(A)に示すように、軸部15c,
16cに設けられた回動規制用突状部60,61が、板
バネ部24a,24bの先端側、すなわち保持用突起部
62,63の円弧形に切り欠かれた部分の先端側に当接
された状態とされる。
【0043】そして、カバー部材3を開放するときは、
板バネ部24a,24bをケース本体2の裏面2c側に
弾性変位させながら、回動規制用突状部60,61が保
持用突起部62,63の円弧形に切り欠かれた対向面上
を摺動するように、軸部15c,16cを回動軸として
カバー部材3を回動させる。
【0044】カバー部材3が所定量回動すると、図10
(B)に示すように、突出片15a,15b、16a,
16bの一方の側端部がケース本体2に設けられた回動
量規制壁66,67に当接し、カバー部材3のそれ以上
の回動が抑制される。このとき、回動規制用突状部6
0,61は、保持用突起部62,63の円弧形に切り欠
かれた対向面を越えて保持用突起部62,63の上端側
に移動し、保持用突起部62,63の上端面に当接した
状態とされる。そして、板バネ部24a,24bは弾性
復帰して軸部15c,16cの周面を再度保持する。
【0045】このディスク収納装置1は、このようにカ
バー部材3が開いた状態、すなわちディスク収納部4を
開放した状態では、軸部15c,16cに設けられた回
動規制用突状部60,61が、保持用突起部62,63
の上端面に当接した状態とされるので、カバー部材3を
閉じる際は、押圧力を与えることにより板バネ部24
a,24bを弾性変位させてカバー部材3を開動作せる
必要がある。したがって、このディスク収納装置1は、
カバー部材3を開動作させ、ディスク収納部4を開放し
た状態とすると、その状態が保持され、ディスクの交換
作業等の作業性を向上させることができる。
【0046】なお、ディスクの交換作業等の作業性を考
慮すると、このディスク収納装置1は、カバー部材3が
ケース本体2の主面部2aに対して少なくとも90度開
いた状態で保持されていることが望ましい。
【0047】なお、以上はカバー部材3に回動軸となる
軸部15c,16cを設け、この軸部15c,16cを
ケース本体2に設けられた保持用突起部62,63と突
出壁部64,65とにより挟持した例について説明した
が、本発明に係るディスク収納装置1は、この例に限定
されるものではなく、ケース本体2に回動軸を設け、こ
の回動軸にカバー部材3の取り付け部15,16を枢軸
結合させることにより、カバー部材3をケース本体2に
回動可能に取り付けるようにしてもよい。
【0048】また、以上は、軸部に突状部を設けて、こ
の突状部を板バネ部の突出部に当接させることにより、
カバー部材3が開いた状態を保持するようにしたディス
ク収納装置1について説明したが、本発明に係るディス
ク収納装置は、この例に限定されるものではなく、例え
ばカバー部材3が開いた状態を保持するための手段を一
対の突出片に設けたり、カバー本体3に設けるようにし
てもよい。
【0049】ケース本体2の後端部2e側の左右両端部
には、カバー部材3の開放動作を規制するための一対の
スライド部材26,27が取り付けられている。このス
ライド部材26,27は、カバー部材3の一対の係合片
21a,21bが、一対の切欠部20a,20b内に挿
入されたときに、係合片21a,21bに設けられた貫
通孔に係合してカバー部材3の開放動作を規制する第1
の位置と、貫通孔との係合を解いて、ケース本体2の左
右両側面から外方に張り出し、カバー部材3の開放動作
を可能とする第2の位置とに亘り、移動可能にケース本
体2に取り付けられている。なお、ケース本体2の後端
部2e側の左端部に取り付けられるスライド部材26と
右端部に取り付けられるスライド部材27とは同一の構
成とされるので、以下、左端部に取り付けられるスライ
ド部材26を例に説明する。
【0050】このスライド部材26は、例えば合成樹脂
等からなり、図11に平面図、図12に側面図で示すよ
うに、平面略長方形の基部28と、この基部28の長辺
方向の一端側に設けられ、スライド部材26を上記第2
の位置から第1の位置へと移動操作するための押圧操作
部29と、基部28の長辺方向の他端側に設けられ、ス
ライド部材26が第1の位置に移動した際に、係合片2
1a,21bに設けられた貫通孔に挿入される挿入用突
部30とを備えている。
【0051】基部28の略中央部には、基部28の長辺
方向に長い楕円形の長孔31が、基部28の厚み方向に
貫通して設けられている。基部28は、この長孔31が
設けられるていることにより、短辺方向に弾性変位可能
とされている。また、基部28には、長孔31の挿入用
突起部30側に隣接して、基部28の側面から基部28
の主面に対して平行に挿入される移動規制ピンの先端部
が係止されるピン係止孔32が設けられている。なお、
移動規制ピンの詳細については後述する。
【0052】このピン係止孔32は、第1の孔部32a
と第2の孔部32bとが連結孔部32cを介して連続し
た形状に形成されている。そして、連結孔部32cの幅
が第1及び第2の孔部32a,32bに比して幅狭とさ
れていることにより、このピン係止孔32は、第1の孔
部32aと第2の孔部32b間に一対のピン係止用突部
33a,33bが突出した、平面略H字状とされてい
る。
【0053】また、基部28の長辺側の一方の側面に
は、スライド部材26を上記第1の位置から第2の位置
へと移動操作するための操作用突部34が、基部28の
厚み方向に亘り突設されている。そして、この操作用突
部34を挟んで左右両側に、このスライド部材26の開
閉方向を指示する文字及び矢印が刻印されている。この
スライド部材26の開閉方向を指示する文字は、それぞ
れがこの操作用突部34を下にして、基部28の厚み方
向に沿って刻印されている。従って、このスライド部材
26は、上面と下面とを反転させても使用することが可
能で、ケース本体2の後端部2e側の左端部に取り付け
られるスライド部材26としても、右端部に取り付けら
れるスライド部材27としても用いることができる。
【0054】また、基部28の長辺方向の一方の側面に
は、上記移動規制ピンが挿通されるピン挿通孔35が設
けられている。このピン挿通孔35は、移動規制ピンの
直径と略同径とされる孔径を有し、先端側が上述したピ
ン係止孔32に連通するように、基部28の上面及び下
面と平行に穿設されている。そして、基部28の長辺方
向の一方の側面のピン挿通孔35が開口設けられた位置
には、ピン挿通孔35の開口端部の周囲に亘り、移動規
制ピンのピン挿通孔35への挿入を案内するガイド傾斜
面36が設けられている。
【0055】一方、基部28の長辺方向の他方の側面に
は、スライド部材26が上記第1の位置又は第2の位置
に移動したときに、ケース本体2に形成された位置決め
用の凹溝に係合してスライド部材26の位置決めを行う
ための位置決め用突部37が突設されている。
【0056】基部28の長辺方向の一端側には、上述し
たように、スライド部材26を上記第2の位置から第1
の位置へと移動操作するための押圧操作部29が設けら
れている。この押圧操作部29は、その厚みが基部28
の厚みよりも大とされ、基部28の短辺方向の一方の側
面から基部28の長辺方向の他方の側面にかけて設けら
れ、断面略L字状とされている。そして、この押圧操作
部29は、基部28の上面及び下面から突出した部分
と、基部28の長辺方向の他方の側面に設けられた部分
の端部とが、スライド部材26の移動方向と直交する突
き当て面とされ、スライド部材26が第1の位置に移動
操作されたときに、ケース本体2の側壁部に設けられた
溝部に当接し、スライド部材26のそれ以上の移動を抑
制する。
【0057】また、この押圧操作部29は、表面に滑り
止め加工が施されており、スライド部材26の押圧操作
を行いやすくするようになされている。
【0058】基部28の長辺方向の他端側には、上述し
たように、スライド部材26が第1の位置に移動した際
に、カバー部材3の延設片3bの係合片21a,21b
に設けられた貫通孔に挿入される挿入用突部30が設け
られている。この挿入用突部30の先端部には、先端に
向かって次第に縮径する方向に傾斜する傾斜面30aが
設けられており、係合片21a,21bに設けられた貫
通孔への挿入が容易に行えるようになされている。
【0059】一方、ケース本体2の後端部2e側の左右
両側面には、図13に示すように、スライド部材26,
27を移動可能に収容する収容部38,39がそれぞれ
設けられている。
【0060】この収容部38,39は、ケース本体2の
左側壁部又は右側壁部でそれぞれ開口する開口部40,
41を有している。そして、この開口部40,41の周
囲の側壁は、スライド部材26(27)の押圧操作部2
9に対応した形状に切り欠かれて、スライド部材26
(27)が上記第1の位置に移動したときに、押圧操作
部29が収容されるようになされている。
【0061】また、収容部38,39は、スライド部材
26(27)の基部28及び挿入用突起部30に対応し
た形状に、ディスク収納装置1のドライブ装置への挿入
方向と直交する方向に穿設され、ケース本体2の裏面2
c側にて開口している。そして、収容部38,39は、
ケース本体2の裏面2c側に後述するバックプレートが
配設されることにより、裏面2c側の開口部が閉塞され
る。
【0062】また、この収容部38,39には、ケース
本体の後端部2eの側壁部にて開口し、スライド部材2
6(27)が収容されたときに、スライド部材26(2
7)の操作用突部34を外部に臨ませて、スライド部材
の移動操作を行うための操作用開口部42,43がそれ
ぞれ設けられている。この操作用開口部42,43の周
囲の側壁は、操作用開口部42,43の開口端縁に向か
い傾斜する傾斜面とされており、操作用突部34の操作
を容易に行えるようになされている。
【0063】また、この収容部38,39の操作用開口
部42,43と対向する壁面には、スライド部材26
(27)が上記第1の位置に移動したときに、スライド
部材26(27)の位置決め用突部37に係合し、スラ
イド部材26(27)の位置決めを図るための図示しな
い溝部と、スライド部材26(27)が第2の位置に移
動したときに、スライド部材26(27)の位置決め用
突部37に係合し、スライド部材26(27)の位置決
めを図るための図示しない溝部とがそれぞれ形成されて
いる。
【0064】スライド部材26(27)をこの収容部3
8,39に収納する際は、スライド部材26(27)を
挿入用突部34を前側にして、ケース本体2の左側面又
は右側面にて開口する開口部40,41から収容部3
8,39内に挿入する。このときスライド部材26(2
7)の基部28には、上述したように長孔31が設けら
れているので、基部28は弾性変位して、挿入方向と直
交する方向に縮径する。そして、操作用突部34が収容
部38,39の壁部に囲まれた領域を通過して操作用開
口部42,43から外部へ向けて突出すると、基部28
が弾性復帰して、操作用突部34が操作用開口部42,
43内に保持される。これにより、スライド部材26
(27)の脱落が防止される。
【0065】ディスク収納装置1は、以上のように、ケ
ース本体2にスライド部材26(27)を取り付け、こ
のスライド部材26(27)をカバー部材3に係合させ
て、カバー部材3の開放動作を規制するようにしている
ので、カバー部材3の開放動作が確実に規制される。特
にこのディスク収納装置1は、スライド部材26(2
7)がケース本体2の左右両端部から外方へ突出する第
2の位置に移動したときに、カバー部材3の開放動作が
行えるようになされているので、落下等の衝撃によりカ
バー部材3が開放してしまい、ディスク収納用凹部4内
に収納されたディスクを傷つけてしまう等の不都合が回
避される。
【0066】また、このディスク収納装置1は、カバー
部材3が開放される際は、スライド部材26(27)が
上記第2の位置、すなわちケース本体2の左右両側面か
ら外方に張り出した位置に移動されるので、カバー部材
3を開放した状態では、ディスク収納装置1全体の幅が
ドライブ装置のディスク挿入口の幅よりも大とされ、カ
バー部材3を開放した状態で誤ってドライブ装置に挿入
されることが防止される。
【0067】なお、スライド部材26(27)が第2の
位置に移動した際のディスク収納装置1全体の幅は、デ
ィスク収納装置1のドライブ装置への挿入方向の長さよ
りも大とされることが望ましい。ドライブ装置は、通
常、ディスク収納装置が誤った方向から挿入されること
を防止するために、ディスク挿入口の幅がディスク収納
装置の挿入方向の長さよりも小となるように設計されて
いる。したがって、ディスク収納装置1は、スライド部
材26(27)が第2の位置に移動した際のディスク収
納装置1全体の幅を、ディスク収納装置1のドライブ装
置への挿入方向の長さよりも大とすることにより、カバ
ー部材3を開放した状態で誤ってドライブ装置に挿入さ
れることをより確実に防止することができる。
【0068】なお、以上は、スライド部材26(27)
をケース本体2の後端部2e側の左右両端部に取り付け
て、カバー部材3の係合片21a,21bに係合するこ
とにより、カバー部材2の開放動作を規制するようにし
た例について説明したが、本発明に係るディスク収納装
置は、この例に限定されるものではなく、例えばカバー
部材2にスライド部材26(27)を取り付けて、スラ
イド部材26(27)がケース本体2に係合されること
により、カバー部材2の開放動作が規制されるようにし
てもよい。
【0069】ところで、スライド部材26(27)がケ
ース本体2に取り付けられた後は、スライド部材26
(27)の操作性や脱落のおそれ等を考慮すると、基部
28の過剰な変位が抑制されることが望ましい。そこ
で、ケース本体2に取り付けられたスライド部材26
(27)の長孔31には、上述したバックプレートに設
けられた一対の軸部がそれぞれ挿入されるようにする。
【0070】このバックプレート44は、ケース本体2
の裏面2c側に取り付けられて、シャッタ部材6の脱落
を防止するとともに、スライド部材26(27)を収容
する収容部38,39のケース本体裏面2c側の開口部
を閉塞するためのものであって、図14に示すように、
合成樹脂等を略長方形の板状に成形してなる。そして、
このバックプレート44の短辺方向の一方の端部には、
バックプレート44がケース本体2に取り付けられたと
きに、シャッタ部材6の係止片6bが挿入される凹状部
45が、長辺に沿ってシャッタ部材6の移動量に応じた
長さに形成されている。
【0071】また、このバックプレート44の短辺方向
の他方の端部の両端部には、バックプレート44がケー
ス本体2に取り付けられたときに、スライド部材26
(27)の長孔31に挿入され、スライド部材26(2
7)の過剰な変位を防止する軸部46,47がそれぞれ
設けられている。
【0072】さらに、このバックプレート44の主面に
は、複数の箇所に、バックプレート44をケース本体2
に取り付けるための取り付け用突状部48が設けられて
いる。この取り付け用突状部48は、バックプレート4
4の主面上からやや突出した環状の突出部として構成さ
れ、バックプレート44をケース本体2に取り付ける際
に、ケース本体2の裏面2cに当接する。そして、バッ
クプレート44は、取り付け用突状部48がケース本体
2の裏面2cに当接した状態で超音波溶着を行うことに
より、ケース本体2の裏面2c側に取り付けられる。な
お、このとき、スライド部材26(27)の長孔31に
挿入された軸部46,47の先端部も、ケース本体2に
溶着されることが望ましい。このように、軸部46,4
7の先端部がケース本体2に溶着されることにより、ス
ライド部材26(27)の移動動作が安定するととも
に、スライド部材26(27)の脱落がより確実に防止
される。
【0073】ところで、ケース本体2には、図15に示
すように、後端部2eの左右両端部に位置して、バック
プレート44の軸部46,47の先端部が挿入される一
対の凹部49a,49bが穿設されている。すなわち、
バックプレート44の軸部46,47は、スライド部材
26(27)の基部28に設けられた長孔31を介して
先端部が一対の凹部49a,49bにそれぞれ挿入され
る。
【0074】この凹部49a,49bは、バックプレー
ト44をケース本体2に取り付ける際の位置決めを行う
ためのものであって、一方の凹部49aは、バックプレ
ート44の一方の軸部46の外形寸法と略同径とされて
いる。そして、他方の凹部49bは、バックプレート4
4を成形する際の誤差による軸部46,47の相対的な
位置ずれを吸収するために、バックプレート44の他方
の軸部47の外形寸法よりもやや大径に形成されてい
る。特にこの他方の凹部49bは、ドライブ装置への挿
入方向と直交する方向に長い形状とされることにより、
バックプレート44の軸部46,47の横方向のばらつ
きを吸収するようになされている。
【0075】また、ケース本体2の後端部2eの側壁部
には、図13に示すように、スライド部材26(27)
の移動を規制してカバー部材3の開放を規制する移動規
制ピンが挿通される規制ピン挿通孔50,51がそれぞ
れ設けられている。この規制ピン挿通孔50,51の周
囲の側壁は、規制ピン挿通孔50,51の開口端縁に向
かい傾斜する傾斜面とされて、移動規制ピンの挿入が容
易に行えるようになされていることが望ましい。
【0076】規制ピン挿通孔50,51にそれぞれ挿通
される移動規制ピン52は、図16及び図17に示すよ
うに、円柱状の基部52aと、この基部52aの先端側
に設けられた略円錐状の係止部52bとからなる。そし
て、基部52aと係止部52b間に段差が形成されてお
り、この段差がスライド部材26(27)に設けられた
一対のピン係止用突部33a,33bに係止され、移動
規制ピン52の抜き出しを規制するための係止爪53と
されている。また、基部52aの挿入方向基端側には、
この移動規制ピン52の挿入を容易に行えるようにする
ための凹部54が設けられている。
【0077】また、この移動規制ピン52には、係止部
52bから基部52aの先端側にかけて、移動規制ピン
52の移動方向に沿って割り溝55が設けられている。
この割り溝55は、例えば図17に示すように、移動規
制ピン52の移動方向の先端側を3等分するように、断
面略Y字状に形成される。移動規制ピン52は、このよ
うに割り溝55が設けられることにより、円柱の中心に
向かって縮径するように弾性変位可能とされる。
【0078】なお、ここでは円柱状の基部52aと略円
錐状の係止部52bとからなる移動規制ピン52を例に
説明しているが、本発明のディスク収納装置1に用いら
れる移動規制ピンの形状は、この例に限定されるもので
はなく、例えば図18に示すように、角柱状の基部56
aと、この角柱状の基部56aの先端側に設けられた係
止部56bとからなるようにしてもよい。この場合も、
移動規制ピン56には、移動方向に沿って割り溝57を
形成し、移動方向と直交する方向に弾性変位可能とす
る。
【0079】以上のように構成される移動規制ピン52
は、初期状態においては、図19(A)に示すように、
ケース本体2の後端部2eの側壁部に設けられた規制ピ
ン挿通孔50,51からスライド部材26(27)に設
けられたピン挿通孔35に亘ってそれぞれ挿通され、係
止部52bがピン係止孔32の第1の孔部32a内に収
容される。このとき、スライド部材26(27)は、移
動規制ピン52を介してケース本体2に連結されること
になるので、スライド部材26(27)の移動が規制さ
れる。
【0080】そして、移動規制ピン52は、ケース本体
2側からスライド部材26(27)側へ押し込み操作さ
れると、移動方向に沿って設けられた割り溝55の作用
により係止部52bが縮径する方向に弾性変位し、図1
9(B)に示すように、ピン係止孔32の連結孔32c
を通過して第2の孔部32b内に収容される。移動規制
ピン52は、このように移動することにより、完全にス
ライド部材26(27)内に収容される。これにより、
スライド部材26(27)は、ケース本体2との係合が
解除されて移動が可能となる。
【0081】また、移動規制ピン52は、ケース本体2
側からスライド部材26(27)側へ押し込み操作され
て、係止部52bがピン係止孔32の第2の孔部32b
内に収容されると、係止部52bが弾性復帰して拡径
し、係止部52bの下端に設けられた係止爪53が、ピ
ン係止孔32の第1の孔部32aと第2の孔部32b間
に設けられた係止用突部33a,33bに係止され、も
との位置への復帰が不能とされる。
【0082】なお、以上は、ケース本体2の後端部2e
の側壁部に規制ピン挿通孔50,51を設け、移動規制
ピン52をケース本体2の後端部2e側からスライド部
材26(27)に亘って挿通した例について説明した
が、移動規制ピン52の挿通位置はこの例に限定される
ものではなく、例えば図20に示すように、ケース本体
2の裏面2c側から厚み方向に貫通する規制ピン挿通孔
50,51を設け、移動規制ピン52をケース本体2の
裏面2c側からスライド部材26(27)に亘って挿通
するようにしてもよい。このように、ケース本体2の裏
面2c側に規制ピン挿通孔50,51を設け、ケース本
体2の裏面2c側から移動規制ピン52を挿通すること
により、ディスク収納装置1がドライブ装置に装着され
た際に、移動規制ピン52が押し込まれているか否かの
検出を容易に行うことができる。
【0083】また、以上は、移動規制ピン52をケース
本体2とスライド部材26(27)間に亘って挿通し、
スライド部材26(27)の移動を規制することにより
カバー部材の開放を規制するようにした例について説明
したが、本発明のディスク収納装置1は、図21に示す
ように、ケース本体2にカバー部材3の延設片3bと対
向する壁部58を設け、カバー部材3の延設片3bとこ
のケース本体2の壁部58とに亘って移動規制ピン52
を挿通して直接カバー部材の開放を規制するようにして
もよい。この場合は、ケース本体2の主面2aとカバー
部材3のカバー本体3aとの対向面間に移動規制ピン5
2の係止部52を係止する係止用突部59a,59bを
設け、移動規制ピン52が移動されたときに、係止部5
2bがこの係止用突部59a,59bに係止されるよう
にすることが望ましい。
【0084】次に、以上のように構成されるディスク収
納装置1のカバー部材3を開放する際の動作について説
明する。
【0085】このディスク装置1は、初期状態において
は、図22(A)に示すように、スライド部材26,2
7がケース本体2の収容部38,39内に押し込まれた
状態とされている。このとき、カバー部材3はディスク
収納用凹部4をするように、ケース本体2に対して閉じ
た状態とされており、一対の係合片21a,21bがケ
ース本体2に設けられた切欠部20a,20bに係合さ
れている。
【0086】そして、スライド部材26,27の挿入用
突部30がカバー部材3の係合片21a,21bに穿設
された貫通孔に挿通され、カバー部材3の開放動作が抑
制されている。
【0087】また、このとき、移動規制ピン52は、ケ
ース本体2の後端部2eの側壁部に設けられた規制ピン
挿通孔50,51からスライド部材26,27に設けら
れたピン挿通孔35及び第1の孔部32aに亘って挿通
され、スライド部材26,27の移動を規制している。
したがって、このディスク収納装置1は、初期状態にお
いては、カバー部材3がディスク収納用凹部4を閉塞し
た状態が保持され、落下等の衝撃によりカバー部材3が
開放してしまい、ディスク収納用凹部4内に収納された
ディスクを傷つけてしまう等の不都合が回避される。
【0088】そして、このディスク収納装置1は、図2
2(B)に示すように、移動規制ピン52がスライド部
材26,27内に押し込まれ、スライド部材26,27
がケース本体2の側面側へ移動されることにより、カバ
ー部材3をケース本体2に対して開放することが可能と
なる。
【0089】すなわち、移動規制ピン52がスライド部
材26,27側へ押し込み操作され、スライド部材2
6,27内に完全に収容された状態とされると、スライ
ド部材26,27は、ケース本体2との係合が解除され
て移動が可能となる。そして、スライド部材26,27
がケース本体2の側面側へ移動されると、スライド部材
26,27の挿入用突部30がカバー部材3の係合片2
1a,21bに設けられた貫通孔から抜き出され、カバ
ー部材3の開放動作が可能となる。
【0090】なお、移動規制ピン52は、上述したよう
に、一度スライド部材26,27側へ押し込まれると、
もとの位置への復帰が不能となる。このディスク収納装
置1は、このように、一度押し込まれた移動規制ピン5
2のもとの位置への復帰を不能とすることにより、カバ
ー部材3が開放されたか否かを判別することができるよ
うになされている。
【0091】以上説明したように、このディスク収納装
置1は、ライトプロテクタ11を備えることにより、デ
ィスク収納用凹部4内に収納された書き換え可能なのデ
ィスク状記録媒体に記録された情報に誤って上書きをし
て記録された情報を消去してしまうことが防止される。
【0092】また、このディスク収納装置1は、カバー
部材3の回動軸となる軸部15c,16cに回動規制用
突状部60,61を設け、カバー部材3がディスク収納
用凹部4を開放した状態においては、この回動規制用突
状部60,61がケース本体2の板バネ部24a,24
bに設けられた保持用突起部62,63の上端部に当接
されるようになされているので、カバー部材3がディス
ク収納用凹部4を開放した状態が保持され、ディスクの
交換作業等の作業性を向上させることができる。
【0093】また、このディスク収納措置1は、ケース
本体2にスライド部材26(27)を取り付け、このス
ライド部材26(27)をカバー部材3に係合させて、
カバー部材3の開放動作を規制するようにしているの
で、カバー部材3の開放動作が確実に規制され、落下等
の衝撃によりカバー部材3が開放してしまい、ディスク
収納用凹部4内に収納されたディスクが脱落する等の不
都合を回避することができる。
【0094】さらに、このディスク収納装置1は、移動
規制ピン52をスライド部材26(27)内にに押し込
むことにより、スライド部材26(27)をカバー部材
3との係合を解除する位置に移動可能とし、一度押し込
まれた移動規制ピン52はもとの位置へ復帰できないよ
うにしているので、カバー部材3が開放されたか否かを
検出することができる。
【0095】
【発明の効果】本発明に係るディスク収納装置は、ケー
ス本体とカバー部材間に、カバー部材の回動を規制し
て、カバー部材がケース本体のディスク収納部を開放し
た状態を保持する手段が設けられているので、ディスク
収納部を開放した状態におけるカバー部材の位置が安定
し、ディスクを交換する作業の作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク収納装置のカバー部材が開放
された状態を示す斜視図である。
【図2】同ディスク収納装置の裏面側をスライド部材が
分解された状態で示す斜視図である。
【図3】同ディスク収納装置の裏面側を拡大して示す要
部拡大斜視図である。
【図4】ライトプロテクタの側面図である。
【図5】上記ライトプロテクタをケース本体に取り付け
る動作を説明する図であり、(A)はライトプロテクタ
をケース本体に取り付ける前の状態を示す断面図であ
り、(B)はライトプロテクタをケース本体に取り付け
ている状態を示す断面図であり、(C)はライトプロテ
クタをケース本体に取り付けた後の状態を示す断面図で
ある。
【図6】カバー部材の斜視図である。
【図7】同カバー部材の要部斜視図である。
【図8】上記ケース本体の平面図である。
【図9】同ケース本体の要部断面図である。
【図10】上記カバー部材の開動作を説明するための図
であり、(A)はカバー部材が閉じた状態の要部断面図
であり、(B)はカバー部材を開放した状態の要部断面
図である。
【図11】スライド部材の平面図である。
【図12】上記スライド部材の側面図である。
【図13】上記ケース本体の側面図である。
【図14】バックプレートの斜視図である。
【図15】上記ケース本体の裏面図である。
【図16】移動規制ピンの側面図である。
【図17】同移動規制ピンの正面図である。
【図18】他の移動規制ピンの斜視図である。
【図19】上記移動規制ピンをスライド部材に押し込む
動作を説明する図であり、(A)は移動規制ピンをスラ
イド部材に押し込む前の状態を示す模式図であり、
(B)は移動規制ピンをスライド部材に押し込んだ後の
状態を示す模式図である。
【図20】他のディスク収納装置を示す要部拡大断面図
である。
【図21】さらに他のディスク収納装置を示す要部拡大
断面図である。
【図22】上記カバー部材の開放動作を説明する図であ
り、(A)はカバー部材が閉塞された状態を示す模式的
平面図であり、(B)はカバー部材が開放された状態を
示す模式的平面図である。
【符号の説明】
1 ディスク収納装置、2 ケース本体、3 カバー部
材、4 ディスク収納用凹部、15,16 取り付け
部、15a,15b,16a,16b 突出片、15
c,16c 軸部、24a,24b 板バネ部、60,
61 回動規制用突状部、62,63 保持用突起部、
64,65 突出壁部、66,67 回動量規制壁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主面部にディスク状記録媒体が収納され
    るディスク収納部が設けられたケース本体と、 上記ケース本体に回動可能に取り付けられ、上記ディス
    ク収納部を開閉するカバー部材とを備え、 上記ケース本体と上記カバー部材間には、上記カバー部
    材の回動を規制して、上記カバー部材が上記ディスク収
    納部を開放した状態を保持する回動規制手段が設けられ
    ていることを特徴とするディスク収納装置。
  2. 【請求項2】 上記回動規制手段は、上記カバー部材を
    回動させるための回動軸に設けられた突起部からなり、 上記突起部がケース本体又はカバー部材の少なくとも一
    部に当接することにより上記カバー部材の回動が規制さ
    れることを特徴とする請求項1記載のディスク収納装
    置。
  3. 【請求項3】 上記回動軸は上記カバー部材に設けられ
    ており、 上記ケース本体には弾性変位して上記回動軸を挟持する
    弾性挟持部が設けられており、 上記カバー部材は、上記回動軸が上記弾性挟持部に挟持
    されることによりケース本体に回動可能に取り付けら
    れ、 上記突起部が上記弾性挟持部の少なくとも一部に当接す
    ることによりカバー部材の回動が規制されることを特徴
    とする請求項2記載のディスク収納装置。
  4. 【請求項4】 上記回動規制手段は、上記カバー部材を
    ケース本体の主面部に対して少なくとも90度開いた状
    態で保持することを特徴とする請求項1記載のディスク
    収納装置。
JP22689797A 1997-07-24 1997-08-22 ディスク収納装置 Abandoned JPH1166793A (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22689797A JPH1166793A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 ディスク収納装置
TW87111687A TW533410B (en) 1997-07-24 1998-07-17 Container casing for disc-shaped recording medium
KR1019997002464A KR20000068616A (ko) 1997-07-24 1998-07-23 디스크형 기록매체 수납장치
AU83572/98A AU743961B2 (en) 1997-07-24 1998-07-23 Container casing for disc-shaped recording medium
PCT/JP1998/003303 WO1999005680A1 (en) 1997-07-24 1998-07-23 Container casing for disc-shaped recording medium
US09/269,234 US6269074B1 (en) 1997-07-24 1998-07-23 Container casing for disc-shaped recording medium
IDW990119A ID21857A (id) 1997-07-24 1998-07-23 Kotak kemasan untuk medium perekaman berbentuk-disk
CN98801375A CN1239572A (zh) 1997-07-24 1998-07-23 盘形记录介质的盘盒

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22689797A JPH1166793A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 ディスク収納装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1166793A true JPH1166793A (ja) 1999-03-09

Family

ID=16852310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22689797A Abandoned JPH1166793A (ja) 1997-07-24 1997-08-22 ディスク収納装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1166793A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0565946B2 (ja)
JP2961816B2 (ja) ディスクカートリッジ
JP2000090626A (ja) ディスクカ―トリッジ
EP0533463B1 (en) Disc cartridge with mistaken recording inhibiting mechanism
JP3601496B2 (ja) ディスクカートリッジ
JPH1166793A (ja) ディスク収納装置
JPH1145545A (ja) ディスク収納装置
JPH1166794A (ja) ディスク収納装置
JP3606011B2 (ja) ディスク収納装置
JP3606012B2 (ja) ディスク収納装置
JPH1166795A (ja) ディスク収納装置
US6246663B1 (en) Disc case
US6205105B1 (en) Disk cartridge and disk cartridge apparatus
KR100768635B1 (ko) 디스크를 수납한 카트리지
JP2626567B2 (ja) ディスクカートリッジ
JP2906984B2 (ja) ディスクカートリッジ
JPH10199184A (ja) ディスクカートリッジ
JPS6386174A (ja) 情報記憶媒体用カ−トリツジ
JPS6386173A (ja) 情報記憶媒体用カ−トリツジ
JP2000003574A (ja) ディスクカートリッジ
JPH08235810A (ja) ディスクジャケット
JPH10199177A (ja) ディスクカートリッジ
JP2005166083A5 (ja)
JP2005166083A (ja) ディスクカートリッジ
JPH08235808A (ja) ディスクジャケット

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040914

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20041115

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20050511