JPH1166787A - 情報記録媒体及びこれを備えた情報記録装置 - Google Patents

情報記録媒体及びこれを備えた情報記録装置

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JPH1166787A
JPH1166787A JP16556498A JP16556498A JPH1166787A JP H1166787 A JPH1166787 A JP H1166787A JP 16556498 A JP16556498 A JP 16556498A JP 16556498 A JP16556498 A JP 16556498A JP H1166787 A JPH1166787 A JP H1166787A
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JP
Japan
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recording medium
substrate
center hole
substrate surface
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Withdrawn
Application number
JP16556498A
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English (en)
Inventor
Kiyotaka Oshima
清高 尾島
Tatsuo Araki
立夫 荒木
Takeshi Onuki
健 大貫
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Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バリの除去処理を施すことなくバリの悪影響
を取り除き、安価にしてドライブ装置に対する取付精度
が良好な情報記録媒体及び装置を提供する。 【解決手段】 射出成形樹脂基板1の中心部にセンタ孔
1aを打ち抜くと共に、当該基板1の内周非記録領域に
突起部3を形成する。突起部は、センタ孔の打抜きに際
してバリ2が発生する側の基板面6に設けられ、その内
径はセンタ孔1aの直径よりも大きく、その外径は記録
領域4の内径よりも小さく形成される。また、当該突起
部の基板面からの突出高さh1は、バリ2の基板面6か
らの突出高さh2よりも大きく形成される。基板面に突
起部を突設する構成に代えて、基板の最内周部に切欠を
設けることもできる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形法や射出
圧縮成形法によって成形される射出成形樹脂基板を備え
た情報記録媒体と当該情報記録媒体を備えた情報記録装
置とに係り、特に、射出成形樹脂基板にセンタ孔を打ち
抜く際に発生するバリの悪影響を回避する手段に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、光ディスク(光磁気ディスク
及び相変化形光ディスクを含む。)などの光情報記録媒
体においては、安価で取扱い性に優れることから、射出
成形樹脂基板が多く用いられている。また、ハードディ
スクに関しても、従来はアルミ基板や結晶化ガラス基板
が多く用いられていたが、近年、光情報記録媒体の場合
と同様の理由から、APO(非晶質ポリオレフィン)基
板などの射出成形樹脂基板が注目されるに至っている。
【0003】樹脂基板は、ガラス基板や金属基板に比べ
て剛性が低く、かつ基板面の平行度や平面度が劣るた
め、基板の内周部に設けられたクランプエリアをクラン
プ部材にて強圧したときに基板が変形しやすいという問
題がある。基板が変形すると、回転駆動時における面振
れが大きくなってドライブ装置に備えられたヘッド装置
がクラッシュしやすくなったり、あるいはヘッド装置を
制御するためのサーボマージンが小さくなって記録密度
を上げることが困難になるため、樹脂基板には、クラン
プ時の変形を防止するための手段が特に要求される。
【0004】また、ドライブ装置に対する情報記録媒体
の取付精度が劣化した場合にもこれと同様の不都合を生
じるため、情報記録媒体においては、ドライブ装置に対
する取付精度が高いことも要求される。
【0005】従来より、クランプ時における樹脂基板の
変形を防止する手段としては、例えば特開平6−243
462号公報に記載されているように、樹脂基板のクラ
ンプ部の板厚をデータ領域部の板厚より厚くする技術、
樹脂基板のクランプ部とデータ領域部との間の両面に溝
を設ける技術、樹脂基板のクランプ部とデータ領域部と
の間の両面に溝を設けると共にクランプ部の板厚をデー
タ領域部の板厚より厚くする技術が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、射出成形樹
脂基板は、射出成形機にて成形された後、当該射出成形
機に備えられたカッタをキャビティ内に突き出すことに
よってセンタ孔が打ち抜かれるが、打抜き条件をいかよ
うに調整しても、センタ孔の周面エッジ部にはカッタの
突き出し方向にバリが発生し、基板面よりも外側に突出
する。
【0007】このため、バリの除去処理を施さないで当
該基板を備えた情報記録媒体を用いると、CDのように
センタハブを有しない情報記録媒体においては、ドライ
ブ装置に装着したときに、ドライブ装置に備えられた回
転スピンドルのディスク載置面又はクランパとバリとが
衝突し、ドライブ装置に対する情報記録媒体の取付精度
が劣化する。また、MDのように基板の中心部にセンタ
ハブを有する情報記録媒体においては、基板とセンタハ
ブとの取付精度が劣化し、その結果、ドライブ装置に対
する情報記録媒体の取付精度が劣化する。さらに、ハー
ドディスク装置のように複数枚の情報記録媒体がスペー
サを介して回転スピンドルに同心に取り付けられ、これ
らの情報記録媒体とスペーサと回転スピンドルとがクラ
ンパによって一体に固定された情報記録装置において
は、基板とスペーサ、基板と回転スピンドル又は基板と
クランパとのセンタハブとの取付精度が劣化する。
【0008】センタ孔の打抜き後に面取りなどのバリ除
去処理を施せばかかる不都合を回避することができる
が、基板の製造工程が複雑化するために情報記録媒体又
は情報記録装置が高コスト化したり、切粉などで情報記
録媒体の表面が傷つきやすくなるために良品の歩留まり
が低下するといった不都合が生じる。
【0009】前記公知例に記載の技術によれば、クラン
プ時における基板変形の問題は解消できるかも知れない
が、センタ孔の打抜きによって発生するバリについては
何ら考慮されていないため、ドライブ装置に対する情報
記録媒体又は情報記録装置の取付精度を改善することは
できない。
【0010】本発明は、かかる従来技術の不備を解決す
るためになされたものであって、その目的は、バリの除
去処理を施すことなくバリの悪影響を取り除き、安価に
してドライブ装置に対する取付精度が良好な情報記録媒
体及び情報記録装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明は、第1に、センタ孔を有する射出成形樹脂
基板を備えた情報記録媒体に関しては、前記基板の内周
部に設けられる内周非記録領域に、前記センタ孔の直径
よりも大きな内径と前記非記録領域の外径よりも小さな
外径とを有し、かつ基板面からの突出高さが前記センタ
孔を打ち抜く際にそのエッジ部分に発生するバリの基板
面からの突出高さよりも大きなクランプ用の突起部を形
成するという構成にした。
【0012】このように、射出成形樹脂基板の基板面に
所定寸法の突起部を形成すると、当該突起部からのバリ
の突出を防止することができるので、特別なバリ除去処
理を施さなくても、情報記録媒体をドライブ装置に高精
度に取り付けることが可能になり、情報記録媒体の低コ
スト化とドライブ装置に対する取付精度の向上とが図れ
る。
【0013】なお、前記突起部は、バリが突出する基板
面にのみ形成することもできるし、バリが突出する基板
面及びそれと反対側の基板面の双方に形成することもで
きる。突起部を表裏の両基板面に形成すると、基板の対
称性を維持できるので、射出成形時の変形を予防するこ
とができる。
【0014】また、前記突起部の表面の全部又は一部に
は、滑り止め用の微細な凹凸を形成することができる。
このように突起部の表面に滑り止め用の凹凸を形成する
と、ドライブ装置に備えられたクランプ手段との間に作
用する摩擦力を大きくすることができるので、相対的に
情報記録媒体のクランプ力を小さくすることが可能にな
り、射出成形樹脂基板の変形を低減することができる。
【0015】前記突起部の寸法は、必要に応じて適宜調
整することができるが、当該突起部の内径に関しては、
前記センタ孔の直径よりも少なくとも1mm以上大きく
することが望ましい。また、前記突起部の前記基板面か
らの突出高さに関しては、10〜300μm、より望ま
しくは30〜100μmとすることができる。
【0016】第2に、センタ孔を有する射出成形樹脂基
板を備えた情報記録媒体に関して、前記基板の最内周部
に、前記センタ孔を打ち抜く際にそのエッジ部分に発生
するバリの基板面からの突出を防止する切欠を形成する
という構成にした。
【0017】かかる構成によっても基板面からのバリの
突出を防止することができるので、特別なバリ除去処理
を施さなくても情報記録媒体をドライブ装置に高精度に
取り付けることが可能になり、情報記録媒体の低コスト
化とドライブ装置に対する取付精度の向上とが図れる。
【0018】なお、前記切欠は、バリが突出する側の基
板面にのみ形成することもできるし、バリが突出する側
の基板面及びそれと反対側の基板面の双方に形成するこ
ともできる。切欠を表裏の両基板面に形成すると、基板
の対称性を維持できるので、射出成形時の変形を予防す
ることができる。
【0019】また、前記基板面における前記切欠の外周
部分には、滑り止め用の微細な凹凸を形成することもで
きる。このように切欠の外周部分に滑り止め用の凹凸を
形成すると、ドライブ装置に備えられたクランプ手段と
の間に作用する摩擦力を大きくすることができるので、
相対的に情報記録媒体のクランプ力を小さくすることが
可能になり、射出成形樹脂基板の変形を低減することが
できる。
【0020】第3に、センタ孔を有する射出成形樹脂基
板と当該基板の中心部に取り付けられたセンタハブとを
備えた情報記録媒体に関しては、前記センタ孔を打ち抜
く際にそのエッジ部分に発生するバリと対向する前記セ
ンタハブの一部に、前記バリと前記センタハブとの衝突
を防止するための切欠を形成するという構成にした。
【0021】かかる構成によると、センタハブの一部に
切欠を設けることによって、基板面から突出するバリと
センタハブとの衝突を防止することができるので、特別
なバリ除去処理を施さなくても情報記録媒体をドライブ
装置に高精度に取り付けることが可能になり、情報記録
媒体の低コスト化とドライブ装置に対する取付精度の向
上とが図れる。
【0022】第4に、センタ孔を有する複数枚の射出成
形樹脂基板と、当該各基板の設定間隔を規制するスペー
サと、これら基板及びスペーサを同心に保持する回転ス
ピンドルと、前記基板及びスペーサを直接又は他のスペ
ーサを介して前記回転スピンドルに固定するクランパと
を備えた情報記録装置に関しては、前記センタ孔を打ち
抜く際にそのエッジ部分に発生するバリと対向する前記
スペーサ又はクランパ又は回転スピンドルの一部に、前
記バリとこれらの部材との衝突を防止するための切欠を
形成するという構成にした。
【0023】かかる構成によると、情報記録装置を構成
する媒体以外の部材に切欠を設けることによって、基板
面から突出するバリとこれら他の構成部材との衝突を防
止することができるので、特別なバリ除去処理を施さな
くても情報記録媒体と他の構成部材とを高精度に組み立
てることが可能となり、情報記録装置の低コスト化とド
ライブ装置に対する取付精度の向上とが図れる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる情報記録媒
体の実施形態例を図に基づいて説明する。なお、実施形
態例にかかる情報記録媒体は、いずれもディスク状情報
記録媒体であり、射出成形樹脂基板の表面に形成される
信号パターン及び基板の信号パターン形成面に積層され
る膜体については図示を省略してある。
【0025】図1は、第1実施形態例にかかる情報記録
媒体の断面図であって、この図から明らかなように、本
例の情報記録媒体8には、中心部にセンタ孔1aを有す
る射出成形樹脂基板1が備えられており、当該基板1の
最内周部と最外周部とを除く中周領域にはリング状に記
録領域4が設けられ、内周非記録領域の片面には突起部
3が形成されている。
【0026】突起部3は、センタ孔1aの打抜きに際し
てバリ2が発生する側の基板面6に設けられ、その内径
はセンタ孔1aの直径よりも大きく、その外径は記録領
域4の内径よりも小さく形成される。また、当該突起部
3の基板面6からの突出高さh1は、バリ2の基板面6
からの突出高さh2よりも大きく形成される。前記突起
部3の寸法は、センタ孔1aの打抜きに際して発生する
バリの大きさを考慮して適宜調整することができるが、
当該突起部3の内径に関しては、センタ孔1aの直径よ
りも少なくとも1mm以上大きくすることが望ましい。
また、当該突起部3の基板面6からの突出高さに関して
は、10〜300μm、より望ましくは30〜100μ
mとすることができる。なお、本明細書において基板面
とは、射出成形樹脂基板1の信号パターン形成面と平行
な全ての面をいう。
【0027】突起部3の上面は、ドライブ装置に装着し
たときに、ドライブ装置に備えられたクランプ手段によ
ってクランプされる部分であるので、基板面6と平行に
形成される。
【0028】このように、射出成形樹脂基板1の基板面
6に所定寸法の突起部3を形成すると、当該突起部3の
上面より上方にバリ2が突出しないので、特別なバリ除
去処理を施さなくても、情報記録媒体をドライブ装置に
高精度に取り付けることが可能になり、情報記録媒体の
低コスト化を図りつつ、ドライブ装置に対する取付精度
の向上とを図ることができる。
【0029】図2は、第2実施形態例にかかる情報記録
媒体の断面図であって、この図から明らかなように、本
例の情報記録媒体8は、突起部3の上面に滑り止め用の
微細な凹凸5を形成したことを特徴とする。当該凹凸5
は、平面方向から見て、規則的なパターンとすることも
できるし、不規則な(ランダムな)パターンとすること
もできる。また、当該凹凸5は、スタンパにこれと対応
する凹凸を形成しておくことによって、基板1の射出成
形と同時に形成することもできるし、基板1の射出成形
完了後にテクスチャ処理等によって形成することもでき
る。なお、図2には、突起部3の上面全体に凹凸5を施
した実施形態が例示されているが、上面の一部にのみ施
すことももちろん可能である。その他の部分について
は、第1実施形態例にかかる情報記録媒体と同じである
ので、重複を避けるために説明を省略する。
【0030】このように突起部3の表面に滑り止め用の
凹凸5を形成すると、第1実施形態例にかかる情報記録
媒体と同様の効果が得られるほか、ドライブ装置に備え
られたクランプ手段との間に作用する摩擦力を大きくす
ることができるので、相対的に情報記録媒体のクランプ
力を小さくすることが可能になり、射出成形樹脂基板1
の変形を低減することができる。
【0031】図3は、第3実施形態例にかかる情報記録
媒体の断面図であって、この図から明らかなように、本
例の情報記録媒体8は、突起部3を、バリ2が突出する
基板面6のみならず、それと反対側の基板面6a側にも
形成したことを特徴とする。その他の部分については、
第1実施形態例にかかる情報記録媒体と同じであるの
で、重複を避けるために説明を省略する。
【0032】このようにすると、第1実施形態例にかか
る情報記録媒体と同様の効果が得られるほか、基板1の
表裏面が対称形になり、当該基板1を射出成形する際の
溶融樹脂の流れを表裏面側で均一にすることができるの
で、変形の少ない基板1を得ることができる。
【0033】図4は、第4実施形態例にかかる情報記録
媒体の断面図であって、この図から明らかなように、本
例の情報記録媒体8は、基板面6,6aに設けられた2
つの突起部3の上面に、それぞれ滑り止め用の凹凸5を
形成したことを特徴とする。その他の部分については、
第3実施形態例にかかる情報記録媒体と同じであるの
で、重複を避けるために説明を省略する。
【0034】本例の情報記録媒体は、第2及び第3実施
形態例にかかる情報記録媒体と同様の効果が得られる。
【0035】図5は、第5実施形態例にかかる情報記録
媒体の断面図であって、この図から明らかなように、本
例の情報記録媒体8は、基板面6(及び6a)に突起部
3を形成する構成に代えて、基板1の最内周部に、角形
の切欠7を形成したことを特徴とする。
【0036】切欠7は、センタ孔1aの打抜きに際して
バリ2が発生する側にのみ設けられ、その段差sは、バ
リ2の突出高さh2よりも大きく形成される。前記切欠
7の寸法は、センタ孔1aの打抜きに際して発生するバ
リ2の大きさを考慮して適宜調整することができるが、
当該切欠7の直径dに関しては、センタ孔1aの直径よ
りも少なくとも1mm以上大きくすることが望ましい。
また、当該切欠7の段差sに関しては、10〜300μ
m、より望ましくは30〜100μmとすることができ
る。なお、当該切欠7に隣接する基板面6,6aには、
滑り止め用の凹凸を施すこともできる。その他の部分に
ついては、第1実施形態例にかかる情報記録媒体と同じ
であるので、重複を避けるために説明を省略する。
【0037】このように、射出成形樹脂基板1の最内周
部に所定寸法の段差sを有する切欠7を形成すると、基
板面6より上方にバリ2が突出しないので、特別なバリ
除去処理を施さなくても、情報記録媒体をドライブ装置
に高精度に取り付けることが可能になり、情報記録媒体
の低コスト化を図りつつ、ドライブ装置に対する取付精
度の向上とを図ることができる。
【0038】図6は、第6実施形態例にかかる情報記録
媒体の断面図であって、この図から明らかなように、本
例の情報記録媒体8は、角形の切欠7をバリ2が突出す
る基板面6のみならず、それと反対側の基板面6a側に
も形成したことを特徴とする。その他の部分について
は、第5実施形態例にかかる情報記録媒体と同じである
ので、重複を避けるために説明を省略する。
【0039】このようにすると、第5実施形態例にかか
る情報記録媒体と同様の効果が得られるほか、基板1の
表裏面が対称形になり、当該基板1を射出成形する際の
溶融樹脂の流れを表裏面側で均一にすることができるの
で、変形の少ない基板1を得ることができる。
【0040】図7は、第7実施形態例にかかる情報記録
媒体の断面図であって、この図から明らかなように、本
例の情報記録媒体8は、基板1の最内周部に角形の切欠
を形成する構成に代えて、斜面状の切欠7を形成したこ
とを特徴とする。その他の部分については、第5実施形
態例にかかる情報記録媒体と同じであるので、重複を避
けるために説明を省略する。
【0041】本例の情報記録媒体も、第5実施形態例に
かかる情報記録媒体と同様の効果を有する。
【0042】図8は、第8実施形態例にかかる情報記録
媒体の断面図であって、この図から明らかなように、本
例の情報記録媒体8は、斜面状の切欠7をバリ2が突出
する基板面6のみならず、それと反対側の基板面6a側
にも形成したことを特徴とする。その他の部分について
は、第6実施形態例にかかる情報記録媒体と同じである
ので、重複を避けるために説明を省略する。
【0043】本例の情報記録媒体も、第6実施形態例に
かかる情報記録媒体と同様の効果を有する。
【0044】図9は、第9実施形態例にかかる情報記録
媒体の断面図であって、この図から明らかなように、本
例の情報記録媒体8は、基板面6,6aと平行な水平部
7aと基板面6,6aに対して傾斜する斜面7bとから
なる切欠7を基板1の最内周部に形成したことを特徴と
する。その他の部分については、第5実施形態例にかか
る情報記録媒体と同じであるので、重複を避けるために
説明を省略する。
【0045】本例の情報記録媒体も、第5実施形態例に
かかる情報記録媒体と同様の効果を有する。
【0046】図10は、第10実施形態例にかかる情報
記録媒体の断面図であって、この図から明らかなよう
に、本例の情報記録媒体8は、基板面6,6aと平行な
水平部7aと基板面6,6aに対して傾斜する斜面7b
とからなる切欠7をバリ2が突出する基板面6のみなら
ず、それと反対側の基板面6a側にも形成したことを特
徴とする。その他の部分については、第6実施形態例に
かかる情報記録媒体と同じであるので、重複を避けるた
めに説明を省略する。
【0047】本例の情報記録媒体も、第6実施形態例に
かかる情報記録媒体と同様の効果を有する。
【0048】なお、第1〜第10実施形態例にかかる情
報記録媒体は、単板構造のリムーバブル形情報記録媒体
として利用できるほか、図11に示すように、回転スピ
ンドル9,スペーサ10a,10b、クランパ11及び
ねじ12と組み合わせることによって、ハードディスク
装置(情報記録装置)とすることもできる。本例のハー
ドディスク装置は、回転スピンドル9の媒体載置面9a
に第1の情報記録媒体8a、第1のスペーサ10a、第
2の情報記録媒体8b、第2のスペーサ10b及びクラ
ンパ11をこの順に装着し、クランパ11に開口された
ねじ貫通孔にねじ12を貫通し、このねじ12を回転ス
ピンドル9の上面に形成されたねじ孔に結合することに
よって構成できる。
【0049】前記したように、第1〜第10実施形態例
にかかる情報記録媒体は、いずれも基板面6より上方に
バリ2が突出しない構造になっているので、図11に示
すように内周部を回転スピンドル9,スペーサ10a,
10b、クランパ11と重ね合わせても、バリ2がこれ
らの部材と衝突することがなく、高い取付精度を得るこ
とができる。
【0050】図12は、第11実施形態例にかかる情報
記録媒体の断面図であって、情報記録媒体の表面側及び
裏面側にセンタハブ21a,21bが備えられた情報記
録媒体8の構成に関する。この図から明らかなように、
本例の情報記録媒体8は、基板1側に突起部や切欠等の
バリ逃げ手段を設けるのではなく、バリ2が発生する基
板面に取り付けられるセンタハブ21aのバリ発生部と
対向する部分に、バリ2を収納するためのリング状の溝
22を形成したことを特徴とする。なお、本実施形態例
においては、バリ2が発生する基板面に取り付けられる
センタハブ21aにのみリング状の溝22を形成した
が、部品の共通化を図るため、バリ2が発生しない基板
面側に取り付けられるセンタハブ21bとしても、同一
構成のセンタハブを用いることができる。
【0051】本例の情報記録媒体も、第1〜第10実施
形態例にかかる情報記録媒体と同様の効果を有する。
【0052】図13は、第12実施形態例にかかる情報
記録媒体の断面図であって、情報記録媒体に形成された
オフセット部の内側基板面にセンタハブ21が備えられ
た情報記録媒体8の構成に関する。本例の情報記録媒体
においては、センタハブ21のバリ発生部と対向する部
分に斜面状の切欠23が形成され、センタハブ21とバ
リ2との衝突が防止されている。なお、本実施形態例に
おいては、センタハブ21に斜面状の切欠23を形成し
たが、バリ2を収納可能なサイズを有するものであれ
ば、任意の形状の切欠を形成できることはもちろんのこ
とである。
【0053】本例の情報記録媒体も、第11実施形態例
にかかる情報記録媒体と同様の効果を有する。
【0054】図14は、第2実施形態例にかかるハード
ディスク装置の断面図であって、この図から明らかなよ
うに、本例のハードディスク装置は、第1及び第2の情
報記録媒体8a,8bと、回転スピンドル9と、第1及
び第2のスペーサ10a,10bと、クランパ11から
構成されている。そして、本例のハードディスク装置に
おいては、バリ2が発生する基板面と対向する第1及び
第2のスペーサ10a,10bのバリ発生部と対向する
部分に、バリ2を収納するための斜面状の切欠23が形
成されている。
【0055】本例のハードディスク装置も、図11に示
した第1実施形態例にかかるハードディスク装置と同様
の効果を有する。
【0056】図15は、第3実施形態例にかかるハード
ディスク装置の断面図であって、この図から明らかなよ
うに、本例のハードディスク装置は、第1及び第2の情
報記録媒体8a,8bと、回転スピンドル9と、スペー
サ10と、クランパ11とから構成されている。そし
て、本例のハードディスク装置においては、バリ2が発
生する基板面と対向するスペーサ10とクランパ11の
バリ発生部と対向する部分に、バリ2を収納するための
斜面状の切欠23が形成されている。
【0057】本例のハードディスク装置も、図11に示
した第1実施形態例にかかるハードディスク装置と同様
の効果を有する。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の情報記録
媒体は、射出成形樹脂基板又は当該射出成形樹脂基板に
付設されるセンタハブに、センタ孔を打ち抜く際にその
エッジ部分に発生するバリを逃げるための手段を施した
ので、基板成形後にバリ除去処理を施さなくてもバリと
ドライブ装置に備えられたクランプ手段又はバリとセン
タハブとの衝突を防止することができ、情報記録媒体を
ドライブ装置に高精度に取り付けることができるので、
情報記録媒体の低コスト化とドライブ装置に対する取付
精度の向上とが図れる。
【0059】また、本発明の情報記録装置は、射出成形
樹脂基板又は当該射出成形樹脂基板の基板面に押圧され
るスペーサやクランパに、センタ孔を打ち抜く際にその
エッジ部分に発生するバリを逃げるための手段を施した
ので、基板成形後にバリ除去処理を施さなくてもバリと
スペーサ又はバリとクランパとの衝突を防止することが
でき、回転スピンドルに対する情報記録媒体の取付精度
を高めることができるので、情報記録装置の低コスト化
とドライブ装置に対する取付精度の向上とが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例にかかる情報記録媒体の断面図
である。
【図2】第2実施形態例にかかる情報記録媒体の断面図
である。
【図3】第3実施形態例にかかる情報記録媒体の断面図
である。
【図4】第4実施形態例にかかる情報記録媒体の断面図
である。
【図5】第5実施形態例にかかる情報記録媒体の断面図
である。
【図6】第6実施形態例にかかる情報記録媒体の断面図
である。
【図7】第7実施形態例にかかる情報記録媒体の断面図
である。
【図8】第8実施形態例にかかる情報記録媒体の断面図
である。
【図9】第9実施形態例にかかる情報記録媒体の断面図
である。
【図10】第10実施形態例にかかる情報記録媒体の断
面図である。
【図11】第1実施形態例にかかる情報記録装置の断面
図である。
【図12】第11実施形態例にかかる情報記録媒体の断
面図である。
【図13】第12実施形態例にかかる情報記録媒体の断
面図である。
【図14】第2実施形態例にかかる情報記録装置の断面
図である。
【図15】第3実施形態例にかかる情報記録装置の断面
図である。
【符号の説明】 1 射出成形樹脂基板 2 バリ 3 突起部 4 記録領域 5 滑り止め用凹凸 6,6a 基板面 7 切欠 8,8a,8b 情報記録媒体 9 回転スピンドル 10,10a,10b スペーサ 11 クランパ 12 ねじ 21,21a,21b センタハブ 22 溝 23 切欠

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センタ孔を有する射出成形樹脂基板を備
    えた情報記録媒体において、前記基板の内周部に設けら
    れる内周非記録領域に、前記センタ孔の直径よりも大き
    な内径と前記非記録領域の外径よりも小さな外径とを有
    し、かつ基板面からの突出高さが前記センタ孔を打ち抜
    く際にそのエッジ部分に発生するバリの基板面からの突
    出高さよりも大きなクランプ用の突起部を形成したこと
    を特徴とする情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の情報記録媒体におい
    て、前記突起部を、前記バリが突出する基板面にのみ形
    成したことを特徴とする情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の情報記録媒体におい
    て、前記突起部を、前記バリが突出する基板面及びそれ
    と反対側の基板面の双方に形成したことを特徴とする情
    報記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の情報記録媒体におい
    て、前記突起部の表面の少なくとも一部に、滑り止め用
    の微細な凹凸を形成したことを特徴とする情報記録媒
    体。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の情報記録媒体におい
    て、前記突起部の内径を、前記センタ孔の直径よりも少
    なくとも1mm以上大きくしたことを特徴とする情報記
    録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の情報記録媒体におい
    て、前記突起部の前記基板面からの突出高さを、10〜
    300μmとしたことを特徴とする情報記録媒体。
  7. 【請求項7】 センタ孔を有する射出成形樹脂基板を備
    えた情報記録媒体において、前記基板の最内周部に、前
    記センタ孔を打ち抜く際にそのエッジ部分に発生するバ
    リの基板面からの突出を防止する切欠を形成したことを
    特徴とする情報記録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の情報記録媒体におい
    て、前記切欠を、前記バリが突出する側の基板面にのみ
    形成したことを特徴とする情報記録媒体。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の情報記録媒体におい
    て、前記切欠を、前記バリが突出する側の基板面及びそ
    れと反対側の基板面の双方に形成したことを特徴とする
    情報記録媒体。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の情報記録媒体におい
    て、前記基板面における前記切欠の外周部分に、滑り止
    め用の微細な凹凸を形成したことを特徴とする情報記録
    媒体。
  11. 【請求項11】 センタ孔を有する射出成形樹脂基板と
    当該基板の中心部に取り付けられたセンタハブとを備え
    た情報記録媒体において、前記センタ孔を打ち抜く際に
    そのエッジ部分に発生するバリと対向する前記センタハ
    ブの一部に、前記バリと前記センタハブとの衝突を防止
    するための切欠を形成したことを特徴とする情報記録媒
    体。
  12. 【請求項12】 センタ孔を有する複数枚の射出成形樹
    脂基板と、当該各基板の設定間隔を規制するスペーサ
    と、これら基板及びスペーサを同心に保持する回転スピ
    ンドルと、前記基板及びスペーサを直接又は他のスペー
    サを介して前記回転スピンドルに固定するクランパとを
    備えた情報記録装置において、前記センタ孔を打ち抜く
    際にそのエッジ部分に発生するバリと対向する前記スペ
    ーサ又はクランパ又は回転スピンドルの一部に、前記バ
    リとこれらの部材との衝突を防止するための切欠を形成
    したことを特徴とする情報記録装置。
JP16556498A 1997-06-14 1998-06-12 情報記録媒体及びこれを備えた情報記録装置 Withdrawn JPH1166787A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000007189A1 (fr) * 1998-07-31 2000-02-10 Sony Corporation Support d'enregistrement en forme de disque et lecteur de disque
WO2007099732A1 (ja) * 2006-02-28 2007-09-07 Konica Minolta Opto, Inc. 磁気記録媒体用基板、その製造方法、及び磁気記録媒体用基板の金型

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